JP2020111986A - 嵌合式屋根材 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い止水性を長期にわたって維持し得るサンドイッチタイプの嵌合式屋根材を提案する。【解決手段】屋根材本体を、一方の短尺縁部に設けられ、水上側に隣接配置される他の屋根材の短尺縁部の下側において重ね合わさる下継手と、もう一方の短尺縁部に設けられ、水下側に隣接配置される他の屋根材の短尺縁部の上側において重ね合わさる上継手と、その背面に設けられ、内皮材との間にて挟持された芯材とを備えたもので構成する。芯材は、該下継手の縁部においてはみ出した水上側はみ出し部と、該下ハゼの縁部においてはみ出した下ハゼ側はみ出し部を有するものとし、該水上側はみ出し部に、前記短尺端縁に沿って伸延する横溝を設け、該下ハゼ側はみ出し部に、該横溝につながり該下ハゼに沿って伸延する縦溝を設ける。【選択図】 図1

Description

本発明は、一般住宅や事務所、マンション、福祉施設、リゾート施設等の屋根において幅広く使用される、嵌合式屋根材、とくに、断熱材等を芯材としてこれを外皮材と内皮材とで挟持したサンドイッチタイプの嵌合式屋根材に関するものである。
芯材を外皮材と内皮材とで挟持したサンドイッチタイプの屋根材は、断熱性能が高く、軽量でありながら高い強度、耐久性、消音性を有しており、近年、その需要が増加する傾向にある。
嵌合式の縦葺き屋根材は、従来、一方の屋根材の端部に設けられた上ハゼを、他方の屋根材の端部に設けられた下ハゼに嵌合させることにより屋根材同士を桁方向につなぎ合わせて施工されていたが、近年、この種の屋根材においては、さらに、屋根材の流れ方向にも上継手、下継手を設け、水下側、水上側に隣接配置される屋根材との相互間で上継手、下継手を相互に連係させて屋根材同士を梁間方向につなぎ合わせる方法が発明されている。ところで、屋根材のつなぎ合わせ部分では、強風に伴う雨水等の吹き込みが避けられないことから、例えば、特許文献1のように、芯材の突き合せ面にパッキン等の止水材が配置されていても、屋根の葺きあげ施工時に止水材の貼り付け位置の誤差等により屋根材の接続部に隙間が生じ、これが雨漏りを起す原因となっており、その改善が求められていた。
特開2016−205120号公報
本発明の目的は、断熱性、強度、耐久性、消音性等の性能を損なうことなしに、高い止水性を長期にわたって維持できるサンドイッチタイプの嵌合式屋根材を提案するところにある。
本発明は、梁間方向に沿って延伸する一対の長尺縁部とこれら各長尺縁部を挟み込んで桁方向に沿って延伸する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有する屋根材本体と、該屋根材本体の各長尺縁部のそれぞれに沿って一体連結する上ハゼ、下ハゼとを備え、
該各短尺縁部を、該屋根材本体の水下側、水上側にそれぞれ隣接配置する他の屋根材の短尺縁部に重ね合わせて屋根材同士を梁間方向へ接続する一方、該上ハゼ、下ハゼを、桁方向に隣接配置する別の屋根材の下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させて屋根材同士を桁方向へ接続することにより建築構造物の屋根を葺きあげる嵌合式の屋根材であって、
該屋根材本体は、一方の短尺縁部に設けられ、水上側に隣接配置される他の屋根材の短尺縁部の下側において重ね合わさる下継手と、もう一方の短尺縁部に設けられ、水下側に隣接配置される他の屋根材の短尺縁部の上側において重ね合わさる上継手と、その背面に設けられ、内皮材との間にて挟持された芯材とを備え、
前記芯材は、該下継手の縁部においてはみ出した水上側はみ出し部と、該下ハゼの縁部においてはみ出した下ハゼ側はみ出し部を有し、
該水上側はみ出し部に、前記短尺端縁に沿って伸延する横溝を設け、該下ハゼ側はみ出し部に、該横溝につながり該下ハゼに沿って伸延する縦溝を設けたことを特徴とする嵌合式屋根材である。
上記の構成からなる嵌合式屋根材において、
1)前記水上側はみ出し部は、前記短尺端縁に沿う端縁を有し、前記上ハゼ側はみ出し部は、該上ハゼに沿う端縁を有すること、
2)芯材は、発泡プラスチック系または鉱物繊維系の断熱材からなること、
3)前記下継手は、該屋根材本体の短尺縁部の全域にわたってつながる板状体と、該板状体の幅方向の端縁および該上ハゼの端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の屋根材の上ハゼに嵌合可能な第一のハゼと、該板状体のもう一方の幅方向の縁部および該下ハゼの端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合可能な第二のハゼとを有し、該上継手は、該屋根材本体に面一状態で一体連結する第一の板状体と、該第一の板状体の幅方向の各端部および該上ハゼ、下ハゼにそれぞれ面一状態で一体連結する第三のハゼ、第四のハゼとを有すること、
4)前記下継手は、前記板状体の先端縁にて立ち上がり水上側に隣接配置する他の屋根材との重ね合わせの際に折り返されて水上側に隣接配置する他の屋根材に連係可能な起立係止片を有し、前記上継手は、前記第一の板状体の先端縁において垂れ下がり水下側に隣接配置する他の屋根材との重ね合わせの際に折り返されて水下側に隣接配置する他の屋根材に連係可能な垂下係止片を有すること、
5)前記起立係止片は、前記板状体の外表面とのなす角度が0〜45°であること、
が課題解決のための具体的手段として好ましい。
本発明によれば、芯材の水上側はみ出し部に、短尺端縁に沿って伸延する横溝を設け、下ハゼ側はみ出し部に、該横溝につながり該下ハゼに沿って伸延する縦溝を設けることにより、重ね合わせ部分から雨水等が侵入したとしても、この横溝、縦溝を通して侵入した雨水等を軒側に向けて効率的に排出することができ、その結果として屋根材の止水性が高まる。
本発明によれば、屋根材を梁間方向につなぎ合わせる際に、下継手の起立係止片、上継手の垂下係止片がそれぞれ折り返されることによって水下側、水上側においてそれぞれ隣接配置する屋根材と連係するため、余計な部材を要することなしに屋根材同士を確実に接続することができる。とくに、垂下係止片の折り返しにより、屋根材本体の短尺縁部は二枚重ね(180°曲げ)の状態となるため剛性が高まり、屋根材が凸状に膨らむ等の形状変形を回避ができる。
本発明にしたがう嵌合式屋根材の実施の形態を示した外観斜視図である。 図1に示した嵌合式屋根材の平面を示した図である。 (a)(b)は、図1に示した嵌合式屋根材の正面および背面を示した図である(拡大表示)。 (a)(b)は、図1に示した嵌合式屋根材の右側面および左側面を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式屋根材のつなぎ合わせ状況を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式屋根材のつなぎ合わせ状況を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式屋根材と、水下側、水上側にそれぞれ隣接配置する他の屋根材とを梁間方向につなぎ合わせた状態を一部分について示した図である(第一のハゼ、第ニのハゼ、第三のハゼ、第四のハゼの表示は省略)。 本発明にしたがう嵌合式屋根材と、隣接配置する別の屋根材とを桁方向につなぎ合わせた状態を一部分について示した図である。 本発明にしたがう嵌合式屋根材を構成する芯材を平面について示した図である。 本発明にしたがう嵌合式屋根材の他の実施の形態を示した外観斜視図である。 本発明にしたがう嵌合式屋根材同士をつなぎ合わせる直前の状態を示した外観斜視図である(芯材6、内皮材7の図示は省略)。 本発明にしたがう嵌合式屋根材の接合状況を要部について示した図である。 垂下係止片と起立係止片との嵌合前の角度を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式屋根材を複数枚用いて建築構造物の屋根を葺きあげる場合の一例を部分的に示した図である(芯材6、内皮材7の図示は省略)。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明にしたがう嵌合式屋根材の実施の形態を示した外観斜視図であり、図2は、図1に示した嵌合式屋根材の平面を示した図であり、図3(a)(b)は、図1に示した嵌合式屋根材の正面および背面を示した図であり(拡大表示)、図4(a)(b)は、図1に示した嵌合式屋根材の右側面および左側面をそれぞれ示した図である。
本発明にしたがう嵌合式屋根材は、下継手が設けられた側を棟に向け、上継手が設けられた側を軒に向けて配置されるものであって、下継手が設けられた側を水上側、上継手が設けられた側を水下側とする。建築構造物の屋根を葺きあげるにあたっては、本発明にしたがう屋根材と同じ構成からなる屋根材を複数枚用いることを前提としており、隣接配置する他の屋根材、隣接配配置する別の屋根材についても本願発明にしたがう屋根材と同じ構成からなるものとする。また、屋根材の本体部分(屋根材本体)を構成する素材としては、厚さ0.2〜1.0mm程度になる亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、銅板、アルミニウム板、ステンレス鋼板あるいは、それらの塗装または被覆鋼板等が用いられる。
図1〜4における符号1は、屋根材本体である。屋根材本体1は、梁間方向に沿って延伸する一対の長尺縁部1a、1bと、これら長尺縁部1a、1bを挟み込んで桁方向に沿って延伸する一対の短尺縁部1c、1dによって区画された、全体として矩形状をなす輪郭形状を有している。
また、2は、屋根材本体1の長尺縁部1aに一体連結するとともに、桁方向の一方に隣接配置する別の屋根材の下ハゼに嵌合して屋根材同士を接続する上ハゼである。
この上ハゼ2は、長尺縁部1aから立ち上がる傾斜側板2aと、この傾斜側板2aの上端に係止顎部t1を介してつながるとともに、桁方向に隣接配置する別の屋根材の下ハゼに嵌合可能な内部空間を有する先端先細り形状をなすドーム型の頭部2bと、この頭部2bに係止顎部t2を介して垂下、保持され、傾斜側板2aとの相互間にて下開き開口を形成する傾斜側板2cとから構成されている。上ハゼ2は、頭部2bの側壁に長尺縁部1aに沿って延伸する凹部を設けることが可能であり、これにより、桁方向に隣接配置する別の屋根材の下ハゼに嵌合させた際に、その相互間で面接触するのを避けて雨水等の侵入を防止することができるようになっている。
また、3は、屋根材本体1の長尺縁部1bに一体連結するとともに、桁方向のもう一方に隣接配置する別の屋根材の下ハゼに嵌合して屋根材同士を接続する下ハゼである。
この下ハゼ3は、長尺縁部1bから立ち上がる側板3aと、この側板3aの上端に係止顎部t3を介してつながるとともに、桁方向に隣接配置する他の屋根材の上ハゼに嵌合可能な先端先細り形状をなすドーム型の頭部3bと、この頭部3bに係止顎部t4介して垂下、保持され、側板3aとの相互間にて下開き開口を形成する側板3cと、この側板3cの下端に水平姿勢でもって一体的につながる固定用舌片3dから構成されている。
係止顎部t1と係止顎部t2とは相互に逆向きに突出していて、両者でもって嵌合させたハゼの引き抜けを防止する。また、係止顎部t3と係止顎部t4とは、上記の係止顎部t1、係止顎部t2と同様に、相互に逆向きになっており、両者でもって嵌合させたハゼの引き抜けを防止する。
4は、屋根材本体1の短尺縁部1cに設けられた下継手である。この下継手4は、屋根材本体1の外表面に面一状態でつながり、かつ、水上側に隣接配置する他の屋根材の短尺縁部1cの下側において重ね合わさるものである(図7参照)。
下継手4は、具体的には、ロール成形により屋根材本体1、上ハゼ2、下ハゼ3と同一断面形状に形成したのち、プレス成形による絞り加工を施すことによって成形されるものであって、屋根材本体1の短尺縁部1cの全域にわたってつながる板状体4aと、この板状体4aの幅方向の端縁および上ハゼ2の端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の屋根材の上ハゼ(上継手の第三のハゼに相当するもの)に嵌合可能な第一のハゼ4bと、該板状体4aのもう一方の幅方向の縁部および下ハゼ3の端部においてつながるとともに水上側に隣接配置する他の屋根材の下ハゼ(上継手の第四のハゼに相当するもの)に嵌合可能な第二のハゼ4cとから構成されている。上記第二のハゼ4cの下端には、水平状態で下ハゼ3の固定用舌片3dにつながる舌片4dが設けられている。
下継手4の幅寸法は、水上側に隣接配置する他の屋根材とのつなぎ合わせに際して相互に確実に重ね合わせることができるように、水上側に隣接配置する他の屋根材の屋根材本体の幅寸法(実際には上継手の幅寸法)よりも若干広くなっている。
また、5は、屋根材本体1のもう一方の短尺縁部1dに設けられた上継手(屋根の水下側に配置される)である。この上継手5は、屋根材本体1と面一状態でつながり、水下側に隣接配置する他の屋根材の短尺縁部(下継手に相当する部分)の上側において重ね合わさるものである。
上継手5は、具体的には、屋根材本体1に面一状態で一体連結する第一の板状体5aと、この第一の板状体5aの幅方向の各端部および上ハゼ2、下ハゼ3にそれぞれ面一状態で一体連結する第三のハゼ5b、第四のハゼ5cとを備えている。なお、屋根材本体1と上継手5とをわかりやすく表示するため図1ではその境界を破線で表示している。
また、符号6は、屋根材本体1の背面(裏面)に設けられた芯材、7は、芯材6を屋根材本体1との間で挟持する内皮材である。芯材6は、厚さ10〜100mm程度の発泡プラスチック系(ポリイソシアヌレートフォーム、ウレタン樹脂等)あるいは鉱物繊維系(ロックウール等)の断熱材が用いられ、内皮材7は、としては母屋、銅縁、野地板等の下地材側に位置するものであって、表面にアルミ箔が付けられたクラフト紙あるいは屋根材本体1と同等の材質、厚さからなるものが用いられる。
芯材6は、水下側に隣接配置する他の屋根材の芯材の水上側の端面に当接可能な端面6aと、水上側に隣接配置する他の屋根材の芯材の水下側の端面に当接可能な端面6bを有している。芯材6の幅方向の端面6cは、隣接配配置する別の屋根材の芯材の端面に当接可能な端面とすることができる。
また、符号8は、下継手4の縁部において芯材6がはみ出した水上側はみ出し部、9は、下ハゼ3の縁部において芯材6がはみ出した下ハゼ側はみ出し部、10は、水上側はみ出し部8に設けられ、短尺縁部1cに沿って伸延する横溝、11は、下ハゼ側はみ出し部9に設けられ、下ハゼ3に沿って伸延する縦溝である。
水上側はみ出し部8は、短尺端縁1cに沿う端縁8aを有しており、下ハゼ側はみ出し部9は、該下ハゼ3に沿う端縁9aを有している。縦溝11には、両端が開放された開放端が形成されている。下ハゼ側はみ出し部9の端縁9aは、隣接配置する別の屋根材の芯材の端面に当接可能な端縁とするのが好ましい。
本発明にしたがう嵌合式屋根材は、屋根材本体1と内皮材7とによって芯材6を挟持したサンドイッチタイプの嵌合式屋根材を構成するものであり、図5に示すように、下継手4の第一のハゼ4bを、水上側において隣接配置する他の屋根材の上継手5′の第三のハゼ5b′に、また、下継手4の第二のハゼ4cを、該水上側において隣接配置する屋根材の上継手5′の第四のハゼ5c′にそれぞれ嵌合させる一方、上継手5の第三のハゼ5bを、水下側において隣接配置する他の屋根材の下継手4′の第一のハゼ4b′に、また、上継手5の第四のハゼ5cを、水下側において隣接配置する他の屋根材の下継手4′の第二のハゼ4c′に嵌合させることによって屋根材同士を梁間方向につなぎ合わせるものであり、また、図6に示すように、下ハゼ3を、隣接配置する別の屋根材の上ハゼ2′′を嵌合させ、上ハゼ2を、隣接配置する別の屋根材の下ハゼ3′′に嵌合させることによって屋根材同士を桁方向につなぎ合わせるものであって、この作業を、梁間方向で先行して行うことにより建築構造物の屋根を葺きあげるものである。屋根材同士をつなぎ合わせた状態では、縦溝11は、水下側、水上側に隣接配置する他の屋根材の縦溝に連続的につながることとなり、これにより内樋が形成される。
図7は、本発明にしたがう嵌合式屋根材と、水下側、水上側にそれぞれ隣接配置する他の屋根材とを梁間方向につなぎ合わせた状態を一部分について示した図であり(第一のハゼ、第ニのハゼ、第三のハゼ、第四のハゼの表示は省略)、図8は、本発明にしたがう嵌合式屋根材と、隣接配置する別の屋根材とを桁方向につなぎ合わせた状態を一部分について示した図である。
本発明にしたがう嵌合式屋根材は、屋根材のつなぎ合わせ部分(上継手5および下継手4、上ハゼ2および下ハゼ3)から雨水等が侵入することがあったとしても、侵入した雨水等を、横溝10、縦溝11を通して効率よく排出することが可能であり、断熱性、強度、耐久性等の性能を損なうことなしに高い止水性を長期にわたって維持することができる。
図9は、芯材6の平面について示した図である。本発明にしたがう嵌合式屋根材においては、芯材6の端面6aの全部、もしくは、縦溝11の開放端を含む一部分に凸部6a1を設け、端面6bの全部、もしくは、縦溝11の開放端を含む一部分に該凸部6a1に嵌合可能な凹部6b1を設けることも可能であり、かかる凸部6a1、凹部6b1を設けることにより、施工時に凸部6a1を、水下側に隣接配置する他の屋根材の凹部6b1′に嵌合させることができ、凹部6b1に水上側に隣接配置する他の屋根材の凸部6a1′を嵌合させることができ、つなぎ合わせ部分からの雨水等の漏えいを抑制し得る。
また、本発明にしたがう嵌合式屋根材においては、横溝10に開放端10aを設け、下ハゼ側はみ出し部9に、縦溝11に連通する開放端9bを設け、幅方向の端面6cの、少なくとも該開放端10aを含む部分に凸部6c1を形成する一方、下ハゼ側はみ出し部9の端縁9aの、少なくとも開放端9bを含む部分に該凸部6c1に嵌合可能な凹部9a1を形成することにより、施工時に凸部6c1を、桁方向に隣接配置する別の屋根材の凹部9a1′′に嵌合させることができ、凹部9a1に、桁方向に隣接配置する別の屋根材の凸部6c1′′を嵌合させることができる。
図10は、本発明にしたがう嵌合式屋根材の他の実施の形態を示した外観斜視図である。
本発明にしたがう嵌合式の屋根板材は、第一の板状体5aの先端縁には屈曲部を介して垂れ下がり水下側に隣接配置する他の屋根材との重ね合わせの際に該第一の板状体5aに向けて折り返されて該水下側に隣接配置する他の屋根材に連係可能な矩形状の垂下係止片5dを設けることができ、板状体4aの先端縁には、屈曲部を介して立ち上がり該水上側に隣接配置する他の屋根材との重ね合わせの際に該板状体4aに向け折り返して水上側に隣接配置する他の屋根材に連係可能な起立係止片4eを設けることができる。
図11は、上記の構成からなる嵌合式屋根材の二枚につき、それら屋根材のうちの一方の屋根材(水下側に配置された他の屋根材)の下継手4と、もう一方の屋根材(水上側に配置された屋根材)の上継手5をそれぞれ相互に重ね合わせてつなぎ合わせるべくその直前の状態を示した外観斜視図である(芯材6、内皮材7は省略)。
第一の板状体5a先端縁に垂下係止片5dを設け、板状体4aの先端縁に起立係止片4eを設けることにより、屋根材同士を梁間方向につなぎ合わせる際に、図12に示すように、下継手4の起立係止片4eは、水上側に隣接配置する他の屋根材の上継手5′の第一の板状体5a′による押圧で板状体4aに向け折り返され(180°曲げ)、上継手5の垂下係止片5dは、水下側において隣接配置する他の屋根材の下継手4′の板状体4a′による押圧で第一の板状体5aに向けて折り返され(180°曲げ)、これにより両屋根材は相互に引き抜け不能に連係されることになる。
起立係止片4eの、板状体4aの外表面とのなす角度θ1は、図13に示すように予め0〜45°程度に、また、垂下係止片5dの、第一の板状体5aの裏面とのなす角度θ2は0〜45°程度にするのがよく、これによれば、屋根材同士を接続する際に、大きな力を要することなしに起立係止片4e、垂下係止片5dを折り返すこと可能となり、比較的簡単な作業で屋根を効率的に葺あげることができる(初めから起立係止片4eを折り返しておくと、起立係止片4eと垂下係止片5dとを引掛ける作業が困難となる場合があるうえ、屋根材の表面処理層に傷を付けてしまうおそれもある)。
上掲図10に示した嵌合式屋根材は、芯材6の水上側はみ出し部8の横溝10、下ハゼ側はみ出し部9の縦溝11を通して雨水等を効率的に排出することができるだけでなく、屋根材同士を高い接続強度のもとでつなぎ合わせることができる。
図14は、本発明にしたがう嵌合式屋根材を複数枚用いて建築構造物の屋根を葺きあげる場合の一例を部分的に示した図である(芯材6、内皮材7の図示は省略)。
屋根材の配置手順としては、まず、野地板に二次防水紙のアスファルトルーフィングを敷設し、屋根材の働き幅に合わせて割付け、墨出しを行い、軒先に軒先水切りを取付けたのち(図示せず)、屋根の「けらば」の軒から墨出しに合わせて一列・一段目の屋根材を配置し、その屋根材の下ハゼ3の固定用舌片3d、下継手4の舌片4dのそれぞれに所定間隔でもってビスをねじ込むか、あるいは釘等を打ち付けて野地板、母屋等に固定する。
次に、一列・二段目の屋根材(隣接配置する他の屋根材)を、既に固定された一列・一段目の屋根材の水上側(棟側)に配置して屋根材同士を接続する。一列・一段目の屋根材と一列・二段目の屋根材とを接続するには、一列・二段目の屋根材の上継手5を、一列・一段目の屋根材の下継手4に重ね合わせるべく、上継手5の第三のハゼ5bを、下継手4の第一のハゼ4bに、また上継手5の第四のハゼ5cを、下継手4の第二のハゼ4cに嵌合させればよい。このとき、一列・一段目の屋根材の下継手4の起立係止片4e、一列・二段目の屋根材の上継手5の垂下係止片5dは、二枚重ねになるように折り返されることになり、両屋根材は、起立係止片4e、垂下係止片5dにより引き抜け不能に連係される。一列・二段目の屋根材も下ハゼ3の固定用舌片3d、下継手4の舌片4dにビスをねじ込むかあるいは釘等を打ち付けることによって野地板、母屋等に固定する。
上記の接続作業は、屋根の棟に達するまで繰り返し行い(梁間方向の接続)、一列目の接続作業を終えたならば、二列目の屋根材を配置する。
二列目の屋根材として、二列・一段目の屋根材を配置するには、既に固定された一列・一段目の屋根材の下ハゼ3に二列・一段目の屋根材の上ハゼ2を嵌合させるとともに、一列・二段目の屋根材の第四のハゼ5cに、二列・一段目の屋根材の第一のハゼ4bを嵌合させる(桁方向の接続)。
次いで、二列・二段目の屋根材の上ハゼ2を、一列・二段目の屋根材の下ハゼ3に、その第三のハゼ5bを二列・一段目の屋根材の第一のハゼ4bに、その第一のハゼ4bを、一列・二段目の屋根材の第二のハゼ4cにそれぞれ嵌合させればよく、二列目の屋根材の接続作業についても一列目の屋根材と同様に屋根の棟に達するまで繰り返し行う。
三列目以降の屋根材については、二列目の屋根材と同じ手順で梁間方向、桁方向に接続していけばよく、これにより建築構造物の屋根が葺あげられることになる。
下継手4の起立係止片4e、上継手の垂下係止片5dは、本発明では、いずれも矩形状のものを例として示したが、その形状は適宜変更可能であり、図示のものに限定されることはない。
本発明によれば、断熱性、強度、耐久性、消音性を損なうことなしに、高い止水性を長期にわたって維持し得るサンドイッチタイプの嵌合式屋根材が提供できる。
1 屋根材本体
1a 長尺縁部
1b 長尺縁部
1c 短尺縁部
1d 短尺縁部
2 上ハゼ
2a 傾斜側板
2b 頭部
2c 傾斜側板
3 下ハゼ
3a 側板
3b 頭部
3c 側板
3d 固定用舌片
4 下継手
4a 板状体
4b 第一のハゼ
4c 第二のハゼ
4d 舌片
4e 起立係止片
5 上継手
5a 第一の板状体
5b 第三のハゼ
5c 第四のハゼ
5d 垂下係止片
6 芯材
7 内皮材
8 水上側はみ出し部
9 下ハゼ側はみ出し部
9a 端縁
10 横溝
11 縦溝

Claims (6)

  1. 梁間方向に沿って延伸する一対の長尺縁部とこれら各長尺縁部を挟み込んで桁方向に沿って延伸する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有する屋根材本体と、該屋根材本体の各長尺縁部のそれぞれに沿って一体連結する上ハゼ、下ハゼとを備え、
    該各短尺縁部を、該屋根材本体の水下側、水上側にそれぞれ隣接配置する他の屋根材の短尺縁部に重ね合わせて屋根材同士を梁間方向へ接続する一方、該上ハゼ、下ハゼを、桁方向に隣接配置する別の屋根材の下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させて屋根材同士を桁方向へ接することにより建築構造物の屋根を葺きあげる嵌合式の屋根材であって、
    該屋根材本体は、一方の短尺縁部に設けられ、水上側に隣接配置される他の屋根材の短尺縁部の下側において重ね合わさる下継手と、もう一方の短尺縁部に設けられ、水下側に隣接配置される他の屋根材の短尺縁部の上側において重ね合わさる上継手と、その背面に設けられ、内皮材との間にて挟持された芯材とを備え、
    前記芯材は、該下継手の縁部においてはみ出した水上側はみ出し部と、該下ハゼの縁部においてはみ出した下ハゼ側はみ出し部を有し、
    該水上側はみ出し部に、前記短尺端縁に沿って伸延する横溝を設け、該下ハゼ側はみ出し部に、該横溝につながり該下ハゼに沿って伸延する縦溝を設けたことを特徴とする嵌合式屋根材。
  2. 前記水上側はみ出し部は、前記短尺縁部に沿う端縁を有し、前記下ハゼ側はみ出し部は、該上ハゼに沿う端縁を有することを特徴とする請求項1に記載した嵌合式屋根材。
  3. 芯材は、発泡プラスチック系または鉱物繊維系の断熱材からなることを特徴とする請求項1または2に記載した嵌合式屋根材。
  4. 前記下継手は、該屋根材本体の短尺縁部の全域にわたってつながる板状体と、該板状体の幅方向の端縁および該上ハゼの端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の屋根材の上ハゼに嵌合可能な第一のハゼと、該板状体のもう一方の幅方向の縁部および該下ハゼの端部につながるとともに水上側に隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合可能な第二のハゼとを有し、
    該上継手は、該屋根材本体に面一状態で一体連結する第一の板状体と、該第一の板状体の幅方向の各端部および該上ハゼ、下ハゼにそれぞれ面一状態で一体連結する第三のハゼ、第四のハゼとを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した嵌合式屋根材。
  5. 前記下継手は、前記板状体の先端縁にて立ち上がり水上側に隣接配置する他の屋根材との重ね合わせの際に折り返されて水上側に隣接配置する他の屋根材に連係可能な起立係止片を有し、前記上継手は、前記第一の板状体の先端縁において垂れ下がり水下側に隣接配置する他の屋根材との重ね合わせの際に折り返されて水下側に隣接配置する他の屋根材に連係可能な垂下係止片を有することを特徴とする請求項4に記載した嵌合式屋根材。
  6. 前記起立係止片は、前記板状体の外表面とのなす角度が0〜45°であることを特徴とする請求項5に記載した嵌合式屋根材。
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