JP2020111268A - 自動車のバンパー補強材 - Google Patents

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Abstract

【課題】閉断面構造のアルミニウム合金中空押出形材からなるバンパー補強材本体部と、前記バンパー補強材本体部の両端部の断面内部に挿入された補強部材からなるバンパー補強材において、部品点数及び工数を増加させることなく前記補強部材を設置する。【解決手段】バンパー補強材本体部2の両端部に潰し加工部4が形成されている。バンパー補強材本体部2を潰し加工するとき、補強部材3がバンパー補強材本体部2の断面内部にかしめ固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、閉断面構造のアルミニウム合金押出形材からなる自動車のバンパー補強材の改良に関する。
アルミニウム合金押出形材からなるバンパー補強材は、一般に、一対のフランジ(車体前後方向内側(車体側)に位置するインナーフランジと外側(衝突側)に位置するアウターフランジ)と、それらを連結する複数のウエブを備える。バンパー補強材は、これらのフランジ及びウエブにより閉断面構造を有する。
アルミニウム合金押出形材からなるバンパー補強材は、自動車のデザイン上の要請から、あるいは斜め方向からの衝突にも一定の耐衝撃性を有する必要から、両端部が車体側に曲げられているものがある。
アルミニウム合金押出形材は断面が長さ方向に一定であるため、アルミニウム合金押出形材からなるバンパー補強材は、基本的に中央部及び端部の強度が一定である。このようなバンパー補強材において、特に中央部の強度を向上させたい場合、又は特に両端部の強度を向上させたい場合、前記中央部又は両端部に別の補強部材を配置することが行われている。例えば特許文献1では、アルミニウム合金押出形材からなるバンパー補強材本体部の中央部断面内部に補強部材を挿入し、バンパー補強材の中央部の衝突性能を向上させ、特許文献2では、両端部に補強部材を挿入し、バンパー補強材の両端部の衝突性能を向上させている。
一方、バンパー補強材は、例えば特許文献3,4に記載されているように、必要に応じて、前記両端部に潰し加工部が形成される。この潰し加工部では、両フランジに対し垂直方向に潰し加工を受けたことにより、前記両フランジ間の厚みが元の厚みより小さくなり、前記ウエブは両フランジ間で曲げ変形し湾曲している。潰し加工部では、両フランジ間の厚みが小さくなることにより断面係数が減少している。特許文献5に記載されているように、潰し加工部における断面係数の減少及びウエブの曲げ変形は、端部衝突時の衝突荷重に対する反力を減少させ、バンパー補強材のエネルギー吸収量を減少させる要因となっている。
特開2013−159153号公報 特開2000−52897号公報 特開2013−103556号公報 特開2015−168299号公報 特開2015−51755号公報
アルミニウム合金押出形材からなるバンパー補強材において、端部衝突時の衝突性能を向上(衝突荷重に対する反力の増加、エネルギー吸収量の増加)させるには、特許文献2に開示されたように、前記両端部に補強部材を配置することが有効である。特許文献2によれば、前記補強部材はボルト・ナット、溶接、接着等の手段によりバンパー補強材(本体部)に固定されるが、これらの手段は部品点数及び工数の増加をもたらす。
本発明は、アルミニウム合金押出形材からなるバンパー補強材において、部品点数及び工数を増加させることなく、両端部に補強部材を配置することを目的とする。
本発明に係る自動車のバンパー補強材は、閉断面構造のアルミニウム合金中空押出形材からなるバンパー補強材本体部と、前記バンパー補強材本体部の両端部の断面内部に挿入された補強部材からなり、前記バンパー補強材本体部の両端部に潰し加工部が形成され、前記補強部材が前記潰し加工部にかしめ固定されていることを特徴とする。このバンパー補強材と一対のクラッシュボックスにより本発明に係るバンパー構造体が構成される。必要に応じて、バンパー補強材本体部の中央部に別の補強部材を固定することもできる。
本発明に係るバンパー補強材では、本体部の両端部の潰し加工を行うとき、同時に補強部材のかしめ固定が行われる。従って、特許文献2に記載されたような従来のバンパー補強材に比べて、補強部材の設置に伴う部品点数及び工数の増加を抑えることができる。
本発明に係るバンパー補強材(潰し加工後)の中央部より右半部を示すもので、平面断面図(図1A)及び図1AのI−I断面図(図1B)である。 図1に示すバンパー補強材の潰し加工前の形態を示すもので、平面断面図(図2A)とその端面図(図2B)である。 補強部材が設置されていないバンパー補強材とクラッシュボックスからなるバンパー構造体における端部衝突時の変形形態を示すもので、衝突前(図3A)及び衝突後(図3B)の平面模式図である。 本発明に係るバンパー補強材とクラッシュボックスからなるバンパー構造体における端部衝突時の変形形態を示すもので、衝突前(図4A)及び衝突後(図4B)の平面模式図である。 本発明に係るバンパー補強材の他の形態(潰し加工前)を示すもので、平面断面図(図5A)及び端面図(図5B)である。 本発明に係るバンパー補強材の他の形態(潰し加工前)を示す端面図である。 本発明に係るバンパー補強材の他の形態(潰し加工前)を示す端面図である。 本発明に係るバンパー補強材(潰し加工後)を示すもので、平面断面図(図8A)及び図8AのII−II断面図(図8B)である。 図8に示すバンパー補強材の潰し加工前の形態を示すもので、平面断面図(図9A)とその端面図(図9B)である。 本発明に係るバンパー補強材の他の形態を示す平面断面図である。
本発明に係るバンパー補強材及びバンパー構造体の具体的形態について、図1〜10に示す例を参照してより具体的に説明する。
図1に示すバンパー補強材1(中央部より右半部のみ図示)は、閉断面構造のアルミニウム合金押出形材を素材とするバンパー補強材本体部2と、前記バンパー補強材本体部2の両端部の断面内部にそれぞれ挿入された補強部材3からなる。バンパー補強材本体部2の素材であるアルミニウム合金押出形材は、矩形の輪郭を有し、前記輪郭内部に空間を2等分するリブ(後述するウエブ9)を有する。補強部材3の素材であるアルミニウム合金押出形材は、矩形断面を有する。この例では、補強部材3の押出方向が、バンパー補強材本体部2と同じ方向(車幅方向)に向けられている。
このバンパー補強材1では、バンパー補強材本体部2は両端部に潰し加工部4が形成され、潰し加工部4において前記補強部材3が前記本体部2の断面内部にかしめ固定されている。また、補強部材3の車幅方向内側端が、バンパー補強材本体部2に形成された内向きの突起5に当接している。
バンパー補強材本体部2の閉断面構造は、車体側及び衝突側に間隔を置いて位置する一対のフランジ(インナーフランジ6、アウターフランジ7)と、車体上下方向に間隔を置いて位置し、前記一対のフランジ6,7を接続する複数個のウエブ8〜10からなる。この例では、インナーフランジ6は、バンパー補強材本体部2の全長にわたり車幅方向に平行であり(突起5の箇所を除く)、アウターフランジ7は、潰し加工部4以外の箇所では車幅方向に平行(突起5の箇所を除く)、潰し加工部4では潰し加工により車幅方向に対し傾斜している。このため、潰し加工部4において、バンパー補強材本体部2の車体前後方向厚み(一対のフランジ6,7の外表面間距離)は、車幅方向外側ほど小さくなっている。
バンパー補強材本体部2のウエブ8〜10は、潰し加工部4以外の箇所では平板状で、車体に対し略水平に配置され、潰し加工部4では潰し加工により曲げ変形している。潰し加工部4において、ウエブ8〜10のうち両側(上端及び下端)のウエブ8,10は、いずれも断面内で内向きに湾曲している。
補強部材3は、車体側及び衝突側に間隔を置いて位置する一対のフランジ11,12と、車体上下方向に間隔を置いて位置し、前記一対のフランジ11,12を接続する一対のウエブ13,14からなる。この例では、フランジ11は、補強部材3の全長にわたり車幅方向に平行であり、フランジ12は、潰し加工部4以外の箇所では車幅方向に平行で、潰し加工部4では潰し加工により車幅方向に対し傾斜している。このため、潰し加工部4において、補強部材3の車体前後方向厚み(一対のフランジ11,12の外表面間距離)は、車幅方向外側ほど小さくなっている。潰し加工部4における補強部材3のフランジ12の傾斜は、バンパー補強材本体部2のアウターフランジ7の傾斜とほぼ一致する。
補強部材のウエブ13,14は、潰し加工部4以外の箇所では平板状で、車体に対し略水平に配置され、潰し加工部4では潰し加工により曲げ変形している。
バンパー補強材1の製造にあたっては、図2(潰し加工前のもの)に示すように、インナーフランジ6及びアウターフランジ7の所定箇所に、予めスタンプ加工等により突起5を形成する。続いて、潰し加工前のバンパー補強材本体部2の両端部の断面内部(2つの中空部)に、それぞれ潰し加工前の補強部材3を挿入し、その内側端を突起5に当接させる。このとき、補強部材3の外側端は、バンパー補強材本体部2の外側端とほぼ一致している。
続いて、バンパー補強材本体部2の端部に潰し加工を施す(アウターフランジ7をインナーフランジ6側に押し潰す)。この潰し加工により、補強部材3も同時に潰し加工を施される。なお、潰し加工において両側のウエブ8,10を内向きに湾曲させるには、例えば、潰し加工時に治具によりウエブ8,10に内向きの負荷を加える方法(特開平2013−103356号公報の図9,10参照)が利用できる。
この潰し加工により、図1に示すように、潰し加工部4において補強部材3,3がバンパー補強材本体部2の断面内部にかしめ固定される。具体的には、(1)補強部材3がインナーフランジ6と傾斜したアウターフランジ7の間に挟み付けられ、(2)補強部材3の内側端が突起5に係止され、(3)バンパー補強部材本体部2のウエブ8〜10が補強部材3のウエブ13,14とともに曲げ変形し、湾曲したウエブ8〜10が湾曲したウエブ13,14の溝に入り込む。上記(1)の構造により、バンパー補強材本体部2の断面内部において、補強部材3の車体前後方向(図1Aに示す両矢印L)への移動(ガタ付き)が防止される。上記(1)及び(2)の構造により、補強部材3の車幅方向(図1Aに示す両矢印W)への移動(ガタ付き)が防止される。また、上記(3)の構造により、補強部材3の車体上下方向(図1Bに示す両矢印V)の移動(ガタ付き)が防止される。
なお、バンパー補強材本体部2に突起5を形成する代わりに、バンパー補強材本体部2に固定用ピンを設置したり、スポット溶接又は機械締結(ボルト・ナットやリベット)により補強部材3をバンパー補強材本体部2に固定することにより、補強部材3の車幅方向への移動(ガタ付き)を規制してもよい。あるいは、予め突起5を形成する代わりに、バンパー補強材本体部2の断面内部に補強部材3を挿入した後、例えば図1Aに示す矢印pの箇所に、スタンプ加工等により突起5と同等の突起(図示せず)を補強部材3に掛かるように形成し、バンパー補強材本体部2に補強部材3を固定することもできる。
バンパー補強材の両端部の裏面側(車体側)に一対のクラッシュボックスが接合され、バンパー構造体が構成される。
先に述べたように、バンパー補強材の潰し加工部における断面係数の減少及びウエブの曲げ変形は、端部衝突時の衝突荷重に対する反力を減少させる。このため、端部に補強部材が設置されていないバンパー補強材15とクラッシュボックス16からなるバンパー構造体17の場合、図3A,3Bに示すように、バリヤ18による端部衝突(特に微少ラップ衝突)時に、バンパー補強材15の端部がクラッシュボックス16の外側で屈曲し、衝突エネルギーがクラッシュボックス16に確実に伝達されない懸念がある。
一方、本発明に係るバンパー補強材1とクラッシュボックス16からなるバンパー構造体19の場合(図4A,4B参照)、バンパー補強材1の端部に補強部材3が設置されているため、当該端部の剛性が増す。このため、バリヤ18による端部衝突(特に微少ラップ衝突)時、バンパー補強材1の端部の屈曲を防止し、衝突エネルギーをクラッシュボックス16に確実に伝えることができる。補強部材3が設置されたことでバンパー補強材1自体の強度及びエネルギー吸収量が増加し、かつクラッシュボックス16に衝突エネルギーが伝達されることにより、バンパー補強材1(及びバンパー構造体19)は端部衝突時において高い衝突性能を示すことができる。
本発明に係るバンパー構造体においては、クラッシュボックス16にバリヤ18の衝突エネルギーを伝達しやすくするため、平面視で、補強部材3の内側端3iを、バンパー補強材1に接合するクラッシュボックス16の先端の外側端16oより車幅方向内側に位置させることが好ましい。図4Aに示すとおり、補強部材3の内側端3iを、クラッシュボックス16の内側端16iより車幅方向内側に位置させることがより好ましい。
上記バンパー補強材1を構成するバンパー補強材本体部2及び補強部材3の材質及び構造、並びにバンパー補強材本体部2と補強部材3の固定形態は、上記以外にも種々のものが考えられる。
(1)上記の例では、補強部材3はアルミニウム合金押出形材からなるが、鋼板製、発泡材製の補強部材も利用できる。
(2)上記の例では、補強部材3の押出方向をバンパー補強材本体部2の押出方向(車幅方向)と一致させているが、例えば図5に示すように、補強部材3の押出方向はバンパー補強材本体部2の押出方向に対し垂直(例えば車体上下方向)であってもよい。
(3)上記の例では、補強部材3を構成するアルミニウム合金押出形材は矩形断面を有しているが、図6に示すように、他の断面形状(開断面を含む)を有していてもよい。図6Aに示す補強部材3はX型であり、図6Bに示す補強部材3は一対のフランジと一対のウエブからなり、前記一対のフランジがそれぞれ車体上下方向に突出フランジを有する。
(4)上記の例では、バンパー補強材本体部2の断面は2つの中空部を有しているが、図7(7A〜7C)に示すように、バンパー補強材本体部2の断面の中空部の数は任意に設定でき、前記中空部に挿入する補強部材3の数も任意に選択できる。図7Aに示すバンパー補強材本体部2は中空部が1個のみであり、前記中空部に断面矩形の補強部材3が挿入されている。図7Bに示すバンパー補強材本体部2は車体上下方向に3個の中空部を有し、そのうち上下2個の中空部にそれぞれ補強部材3が挿入されている。図7Cに示すバンパー補強部材本体部2は4個の中空部(車体側に2個、衝突側に2個)を有し、車体側の2個の中空部にそれぞれ補強部材3が挿入されている。
図8に示すバンパー補強材21(中央部より右半部のみ図示)は、閉断面構造のアルミニウム合金押出形材からなるバンパー補強材本体部22と、前記バンパー補強材本体部22の両端部の断面内部にそれぞれ挿入された2つの補強部材23からなる。バンパー補強材本体部22の素材であるアルミニウム合金押出形材は、バンパー補強材1のバンパー補強材本体部2と同じ断面形状を有する。補強部材3の素材であるアルミニウム合金押出形材は、略台形の輪郭に爪部が付加された断面形状を有する。この例では、補強部材23の押出方向が、バンパー補強材本体部2の押出方向(車幅方向)に対し垂直(車体上下方向)に向けられている。
このバンパー補強材21では、バンパー補強材本体部22は両端部に潰し加工部24が形成され、潰し加工部24において補強部材23がバンパー補強材本体部22の断面内部にかしめ固定されている。
バンパー補強材本体部22の閉断面構造は、基本的にバンパー補強材本体部2と同じで、車体側及び衝突側に間隔を置いて位置するインナーフランジ26及びアウターフランジ27と、車体上下方向に間隔を置いて位置し、前記一対のフランジ26,27を接続する複数個のウエブ28〜30からなる。この例では、インナーフランジ26は、バンパー補強材本体部22の全長にわたり車幅方向に平行であり、アウターフランジ27は、潰し加工部24以外の箇所では車幅方向に平行で、潰し加工部24では潰し加工により車幅方向に対し傾斜している。このため、潰し加工部24において、バンパー補強材本体部22の車体前後方向厚み(一対のフランジ26,27の外表面間距離)は、車幅方向外側ほど小さくなっている。
バンパー補強部材本体部2のウエブ28〜30は、潰し加工部24以外の箇所では平板状で略水平であり、潰し加工部24では潰し加工により曲げ変形している。潰し加工部24において、ウエブ28〜30のうち両側(上端及び下端)のウエブ28,30は、いずれも断面内で内向きに湾曲している。
補強部材23は、中空の台形状部31とその車幅方向外側端に一体形成された爪部32からなり、台形状部31と爪部32の間に車幅方向内向きに開口する係止溝33が形成されている。台形状部31は、車体側及び衝突側に間隔を置いて位置する一対の底辺部(下底部34及び上底部35)と、前記一対の底辺部を接続する一対の脚部(垂直な脚部36及び傾斜した脚部37)からなる。前記爪部32は下底部34と傾斜した脚部37のコーナー部に一体形成され、前記係止溝33にインナーフランジ26の端が嵌まっている。下底部34と上底部35は車幅方向に平行であり、脚部36は車体前後方向に平行である。潰し加工部24において脚部37は車幅方向に対し傾斜し、補強部材23の車体前後方向厚み(傾斜した脚部37と下底部34の外表面間距離)は、車幅方向外側ほど小さくなっている。潰し加工部24における補強部材23の台形状部31(脚部37)の傾斜は、バンパー補強材本体部22のアウターフランジ27の傾斜とほぼ一致する。
バンパー補強材21の製造にあたっては、図9(潰し加工前のもの)に示すように、潰し加工前のバンパー補強材本体部22の両端部の断面内部(2つの中空部)に、それぞれ潰し加工前の補強部材23を挿入する。その際、補強部材23の係止溝33に、バンパー補強材本体部22のインナーフランジ26の端を嵌め入れ、その先端を係止溝33の底に当接させる。
続いて、バンパー補強材本体部22の端部に潰し加工を施す(アウターフランジ27をインナーフランジ26側に向けて押し潰す)。このとき補強部材23も変形させる(押し潰す)ことが好ましい。この潰し加工において、バンパー補強材本体部22の両側のウエブ28,30を内向きに湾曲させる。
この潰し加工により、図8に示すように、潰し加工部24において補強部材23,23がバンパー補強材本体部22の断面内部にかしめ固定される。具体的には、(1)補強部材23の台形状部31の脚部37と下底部34がインナーフランジ26とアウターフランジ27の間に挟み付けられ、(2)インナーフランジ26の端が係止溝33内に挟み込まれ、(3)補強部材23の台形状部31の中空部に側面から湾曲したウエブ28〜30が入り込む。上記(1)の構造により、バンパー補強材本体部22の断面内部において、補強部材23の車体前後方向(図8Aに示す両矢印L)への移動(ガタ付き)が防止される。上記(1)及び(2)の構造により、補強部材23の車幅方向(図8Aに示す両矢印W)への移動(ガタ付き)が防止される。また、上記(3)の構造により、補強部材23の車体上下方向(図8Bに示す両矢印V)の移動(ガタ付き)が防止される。
図10に本発明に係るバンパー補強材(中央部より右半部のみ図示)の他の形態を示す。
図10Aに示すバンパー補強材41は、バンパー補強材本体部42の両端部が車体側に曲げ加工されている点で、図1に示したバンパー補強材1と異なる。バンパー補強材本体部42の両端部の曲げ加工は、潰し加工の前後どちらで行ってもよい。
図10Bに示すバンパー補強材51は、バンパー補強材本体部52の車幅方向両端部の断面内部に補強部材53がかしめ固定されていることに加え、車幅方向中央部の断面内部にも補強部材54が設置されている点で、図1に示すバンパー補強材1と異なる。補強部材54は、例えば固定用ピン、スポット溶接又は機械締結(ボルト・ナットやリベット)等によりバンパー補強材本体部52の断面内部に固定される。
図10Cに示すバンパー補強材61は、バンパー補強材本体部62の車幅方向中央部の補強部材64が、バンパー補強材本体部62に形成された内向きの突起65によりかしめ固定されている点で、図10Bに示すバンパー補強材と異なる。突起65は、突起5と同様、例えばスタンプ加工により形成される。
1,21 バンパー補強材
2,22 バンパー補強材本体部
3,23 補強部材
4,24 潰し加工部
16 クラッシュボックス
19 バンパー構造体

Claims (8)

  1. 閉断面構造のアルミニウム合金中空押出形材からなるバンパー補強材本体部と、前記バンパー補強材本体部の両端部の断面内部に挿入された補強部材からなり、前記バンパー補強材本体部の両端部に潰し加工部が形成され、前記補強部材が前記潰し加工部にかしめ固定されていることを特徴とする自動車のバンパー補強材。
  2. 前記バンパー補強材本体部がアウターフランジとインナーフランジ、及び両フランジを接続する複数のウェブからなり、前記潰し加工部は車体前後方向に潰され前記両フランジ間の厚みが元の厚みより車幅方向外側ほど小さく、かつ上端及び下端のウエブが断面内向きに曲げ変形していることを特徴とする請求項1に記載された自動車のバンパー補強材。
  3. 前記補強部材がアルミニウム合金押出形材からなり、前記断面内部において押出方向が車体上下方向を向き、車幅方向外側端部に内向きに開口する係止溝を有し、前記係止溝に前記インナーフランジの端が嵌まっていることを特徴とする請求項2に記載された自動車のバンパー補強材。
  4. 前記補強部材に当接して前記補強部材の車幅方向内側への位置ずれを防止するピンが前記バンパー補強材本体部に設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された自動車のバンパー補強材。
  5. 前記補強部材に当接して前記補強部材の車幅方向内側への位置ずれを防止する内向きの突起が前記バンパー補強材本体部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された自動車のバンパー補強材。
  6. 前記バンパー補強材本体部と補強部材がスポット溶接され又は締結部材により締結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された自動車のバンパー補強材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載されたバンパー補強材と、前記バンパー補強材に接合された一対のクラッシュボックスからなり、前記補強部材の内側端が前記クラッシュボックスの先端の外側端より車幅方向内側に位置していることを特徴とする自動車のバンパー構造体。
  8. 前記補強部材の内側端が前記クラッシュボックスの先端の内側端より車幅方向内側に位置していることを特徴とする請求項7に記載された自動車のバンパー構造体。
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