JP2020110361A - 酸素ルーム - Google Patents
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Abstract
Description
まず、図1〜図2を用いて、本発明における酸素ルーム1の構成について具体的に説明を行う。なお、図1は、開口部3が開放された状態の酸素ルーム1の外観斜視図である。また、図2は、酸素ルームの収容部2の内部構造を示す断面図である。
本発明における酸素ルーム1は、収容部2と、気圧制御部6と、濃縮酸素装置7により構成される。
収容部2は、収容部2の底面に設けられている板状の底面板と、収容部2の正面視左側面に設けられている板状の左側面板と、収容部2の正面視右側面に設けられている板状の右側面板と、収容部2の正面側に設けられている板状の正面板と、収容部2の背面側に設けられている板状の背面板と、収容部2の天井側に設けられている板状の天井板とにより構成されており、溶接、ビス止め等により結合されることで箱形状に形成されている。また、収容部2は、酸素ルーム1を利用する利用者を収容可能な空間を内部に有している。
開口部3は、収容部2の正面板に設けられており、酸素ルーム1の利用者が収容部2の内部に出入り可能な大きさにより形成されている。ここで、開口部3の大きさは、利用者が出入り可能な大きさであれば、どのような大きさであってもよい。また、開口部3が設けられる位置は、正面板ではなく、他の位置に設けられていてもよい。例えば、開口部3が左側面板や、右側面板、背面板、天井板に設けられていてもよい。
扉部4は、収容部2の正面板に設けられており、開口部3を開放可能、及び閉塞可能に設けられている。具体的には、扉部4は、収容部2の内部方向に可動することにより開口可能な加圧用の内扉と、収容部2の外部方向に可動することにより開口可能な減圧用の外扉とにより構成されている。ここで、本実施形態における扉部4の大きさは、開口部3よりも大きい。
窓部5は、収容部2の正面板に設けられており、収容部2の外部から収容部2の内部を視認可能とするために設けられている。また、窓部5を設けることにより、収容部2の内部にいる利用者の閉塞感を軽減することができる。ここで、窓部5は、正面板以外の位置(例えば、左側面板、右側面板、背面板)に設けられていてもよく、複数設けられていてもよい。なお、窓部5の大きさは、どのような大きさであってもよい。
気圧制御部6は、収容部2や、濃縮酸素装置7と接続されており、収容部2の内部の気圧を制御するために設けられている。なお、気圧制御部6については、後で図3を用いて詳述する。
濃縮酸素装置7は、気圧制御部6と接続されており、空気中の窒素、及び二酸化炭素を取り除くためのゼオライト(図示せず)を有している。
外側酸素排出弁8は、正面板に設けられており、収容部2の内部の気圧を標準気圧にするために設けられている。ここで、収容部2の外側から外側酸素排出弁8が操作されることにより、収容部2の内部の気圧が標準気圧(「1.0」気圧)に戻ることとなる。
内側酸素排出弁9は、正面板に設けられており、外側酸素排出弁8と同様に、収容部2の内部の酸素を排出するために設けられている。ここで、利用者は、収容部2の内部から内側酸素排出弁9が操作されることにより、収容部2の内部の気圧が標準気圧に戻ることとなる。
酸素濃度計17は、収容部2の内部に設けられており、収容部2の内部の酸素濃度を計測するために設けられている。なお、酸素濃度計17は、収容部2の内部に設けられているが、収容部2の内部の酸素濃度を計測可能な位置であれば、どこに設けられていてもよい。
警告装置29は、収容部2の内部に設けられており、収容部2の内部の酸素濃度が所定の閾値に到達した場合、または収容部2の内部の気圧が所定の閾値に到達した場合に、警告を行うために設けられている。ここで、本実施形態における警告装置29は、液晶表示部と、スピーカとを備えており、警告表示と、警告音とにより警告が行われる。
次に、図3を用いて、気圧制御部6のブロック図について説明を行う。
CPU6aは、気圧制御部6の制御を行うために設けられており、ROM6bに記憶されているプログラムを読み込み、所定の演算処理を行うことにより、濃縮酸素装置7、受話器18、加圧ポンプ27、減圧ポンプ28、警告装置29に対して所定の信号を送信する。
ROM6bは、CPU6aにより実行される制御プログラム、データテーブル、濃縮酸素装置7、受話器18、加圧ポンプ27、減圧ポンプ28、警告装置29に対する信号を送信するためのデータ等を記憶するために設けられている。ここで、ROM6bには、酸素濃度の閾値や、加圧時の閾値、及び減圧時の閾値を記憶している。
RAM6cは、CPU6aによるプログラムの実行により決定された各種データを格納するために設けられている。また、RAM6cには、気圧制御部6の運転状態を示すステータス格納領域が設けられている。
電源鍵部10は、気圧制御部6に電力を供給する操作を検出するために設けられている。また、電源鍵部10は、図示しない鍵が挿入されて所定方向に回動される操作を検出することにより、電源がONとなる。一方で、図示しない鍵が挿入されて所定方向に回動されている状態において、所定方向と逆方向に回動される操作を検出することにより、電源がOFFとなる。
開始ボタン11は、設定された気圧に対して昇圧、または降圧を開始するために設けられている。また、開始ボタン11は、図示しない開始スイッチを備えている。
終了ボタン12は、気圧制御部6が収容部2の内部の気圧を制御している状態において、収容部2の内部の気圧の制御を終了する操作を検出するために設けられている。また、終了ボタン12は、図示しない終了スイッチを備えている。
一時停止ボタン13は、気圧制御部6が収容部2の内部の気圧を昇圧、または降圧している状態において、収容部2の内部の気圧の昇圧や、降圧を一時停止する操作を検出するために設けられている。また、一時停止ボタン13は、図示しない一時停止スイッチを備えている。
緊急停止ボタン14は、気圧制御部6が収容部2の内部の気圧を制御している状態において、収容部2の内部の気圧の制御を緊急停止する操作を検出するために設けられている。また、緊急停止ボタン14は、図示しない緊急停止スイッチを備えている。
タッチパネル15は、液晶表示装置19の表面、及び/または裏面に設けられており、収容部2の内部の気圧を選択するための操作や、気圧制御部6の運転時間を選択するための操作、昇圧時間を選択するための操作、降圧時間を選択するための操作などを検出するために設けられている。
気圧計16は、収容部2の内部の気圧を計測するために設けられている。ここで、本実施形態において、気圧計16は、加圧開閉弁20や、減圧開閉弁21の近傍に設けられているが、収容部2の内部の気圧を計測することが可能な位置であれば、どこに設けられていてもよい。例えば、収容部2の内部に設けられていてもよい。
受話器18は、収容部2の内部に設けられている受話器と通話を行うために設けられている。
液晶表示装置19は、初期画面や、モード選択画面等を表示するために設けられている。
加圧開閉弁20は、加圧ポンプ27を可動して収容部2の内部の気圧を昇圧する際には開放され、減圧ポンプ28を可動して収容部2の内部の気圧を降圧する際には閉塞される。
減圧開閉弁21は、減圧ポンプ28を可動して収容部2の内部の気圧を降圧する際には開放され、加圧ポンプ27を可動して収容部2の内部の気圧を昇圧する際には閉塞される。
大気開放弁22は、電源がONとなったときに閉塞され、電源がOFFになったときや、緊急停止ボタン14が操作されたときに開放される。また、大気開放弁22が開放されると、収容部2の内部の気圧が標準気圧に復圧することとなる。
第1開閉弁23は、昇圧、降圧、圧力保持、及び復圧の制御を行う際に、収容部2の内部の気圧を補正するために設けられている。
第2開閉弁24は、第1開閉弁23と同様に、昇圧、降圧、圧力保持、及び復圧の制御を行う際に、収容部2の内部の気圧を補正するために設けられている。
第3開閉弁25は、第1開閉弁23や第2開閉弁24と同様に、昇圧、降圧、圧力保持、及び復圧の制御を行う際に、収容部2の内部の気圧を補正するために設けられている。
第4開閉弁26は、第1開閉弁23〜第3開閉弁25と同様に、昇圧、降圧、圧力保持、及び復圧の制御を行う際に、収容部2の内部の気圧を補正するために設けられている。
加圧ポンプ27は、昇圧、及び圧力保持の制御を行う際に、収容部2の内部の気圧を加圧するために設けられている。
減圧ポンプ28は、降圧、及び圧力保持の制御を行う際に、収容部2の内部の気圧を減圧するために設けられている。
次に、図4を用いて、気圧制御部6における処理について説明を行う。
ステップS1において、CPU6aは、電源がONとなったか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、図示しない鍵が電源鍵部10に挿入されて所定方向に回動される操作を検出したか否かを判定する処理を行う。そして、電源がONとなったと判定された場合には(ステップS1=YES)、ステップS2に処理を移行する。一方で、電源がONとなっていないと判定された場合には(ステップS1=NO)、電源がONとなるまでステップS1の処理を繰り返し実行することとなる。
ステップS2において、CPU6aは、電源投入時処理を行う。具体的には、CPU6aは、液晶表示装置19に初期画面を表示する処理を行った後、モード選択画面を表示する処理を行う。また、電源投入時処理において、CPU6aは、大気開放弁22を閉塞する処理や、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う。そして、ステップS2の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS3において、CPU6aは、電源がOFFとなったか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、図示しない鍵が電源鍵部10に挿入されて所定方向と逆方向に回動される操作を検出したか否かを判定する処理を行う。そして、電源がOFFとなったと判定された場合には(ステップS3=YES)、ステップS4に処理を移行する。一方で、電源がOFFとなっていないと判定された場合には(ステップS3=NO)、ステップS5に処理を移行する。
ステップS4において、CPU6aは、電源断時処理を行う。具体的には、CPU6aは、大気開放弁22を開放する処理や、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う。そして、ステップS4の処理が終了すると、ステップS1に処理を移行する。
ステップS5において、CPU6aは、ステータスが「1(停止)」であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域の値が「1(停止)」であるか否かを判定する処理を行う。そして、ステータスが「1(停止)」であると判定された場合には(ステップS5=YES)、ステップS6に処理を移行する。一方で、ステータスが「1(停止)」ではないと判定された場合には(ステップS5=NO)、ステップS7に処理を移行する。
ステップS6において、CPU6aは、停止時処理を行う。具体的には、CPU6aは、液晶表示装置19にモード選択画面が表示されている状態において、タッチパネル15により、圧力(気圧)を選択する操作や、運転時間を選択する操作、昇圧時間や降圧時間を選択する操作を検出する処理を行う。また、CPU6aは、圧力(気圧)、運転時間、及び昇圧時間が選択されている場合において、設定完了操作が検出された場合に、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「2(昇圧)」をセットする処理や、設定された圧力(気圧)、運転時間、及び昇圧時間をRAM6cに記憶する処理を行う。また、CPU6aは、圧力(気圧)、運転時間、及び降圧時間が選択されている場合において、設定完了操作が検出された場合に、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「3(降圧)」をセットする処理や、設定された圧力(気圧)、運転時間、及び降圧時間をRAM6cに記憶する処理を行う。そして、ステップS6の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS7において、CPU6aは、ステータスが「2(昇圧)」であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域の値が「2(昇圧)」であるか否かを判定する処理を行う。そして、ステータスが「2(昇圧)」であると判定された場合には(ステップS7=YES)、ステップS8に処理を移行する。一方で、ステータスが「2(昇圧)」ではないと判定された場合には(ステップS7=NO)、ステップS9に処理を移行する。
ステップS8において、CPU6aは、昇圧時処理を行う。具体的には、CPU6aは、加圧ポンプ27を駆動し、収容部2の内部の気圧を加圧する処理を行う。また、CPU6aは、収容部2の内部の気圧が設定された圧力(気圧)に到達した場合に、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「4(圧力保持)」をセットする処理を行う。また、CPU6aは、終了ボタン12の操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「5(復圧)」をセットする処理を行う終了ボタン操作時処理を行い、一時停止ボタン13の操作が検出された場合には、収容部2の内部の気圧を維持する一時停止ボタン操作時処理を行い、緊急停止ボタン14の操作が検出された場合には、大気開放弁22を開放し、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う緊急停止ボタン操作時処理を行い、設定変更操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「6(加圧調整)」をセットする処理を行う設定変更操作検出時処理を行う。そして、ステップS8の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS9において、CPU6aは、ステータスが「3(降圧)」であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域の値が「3(降圧)」であるか否かを判定する処理を行う。そして、ステータスが「3(降圧)」であると判定された場合には(ステップS9=YES)、ステップS10に処理を移行する。一方で、ステータスが「3(降圧)」ではないと判定された場合には(ステップS9=NO)、ステップS11に処理を移行する。
ステップS10において、CPU6aは、降圧時処理を行う。具体的には、CPU6aは、減圧ポンプ28を駆動し、収容部2の内部の気圧を減圧する処理を行う。また、CPU6aは、収容部2の内部の気圧が設定された圧力(気圧)に到達した場合に、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「4(圧力保持)」をセットする処理を行う。また、CPU6aは、終了ボタン12の操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「5(復圧)」をセットする処理を行う終了ボタン操作時処理を行い、一時停止ボタン13の操作が検出された場合には、収容部2の内部の気圧を維持する一時停止ボタン操作時処理を行い、緊急停止ボタン14の操作が検出された場合には、大気開放弁22を開放し、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う緊急停止ボタン操作時処理を行い、設定変更操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「7(減圧調整)」をセットする処理を行う設定変更操作検出時処理を行う。そして、ステップS10の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS11において、CPU6aは、ステータスが「4(圧力保持)」であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域の値が「4(圧力保持)」であるか否かを判定する処理を行う。そして、ステータスが「4(圧力保持)」であると判定された場合には(ステップS11=YES)、ステップS12に処理を移行する。一方で、ステータスが「4(圧力保持)」ではないと判定された場合には(ステップS11=NO)、ステップS13に処理を移行する。
ステップS12において、CPU6aは、圧力保持時処理を行う。具体的には、CPU6aは、設定されている運転時間が経過した場合に、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「5(復圧)」をセットする処理を行う。また、CPU6aは、終了ボタン12の操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「5(復圧)」をセットする処理を行う終了ボタン操作時処理を行い、一時停止ボタン13の操作が検出された場合には、収容部2の内部の気圧を維持する一時停止ボタン操作時処理を行い、緊急停止ボタン14の操作が検出された場合には、大気開放弁22を開放し、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う緊急停止ボタン操作時処理を行い、設定されている気圧が標準気圧よりも高い場合において、設定変更操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「6(加圧調整)」をセットする処理を行う加圧設定変更操作検出時処理を行い、設定されている気圧が標準気圧よりも低い場合において、設定変更操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「7(減圧調整)」をセットする処理を行う減圧設定変更操作検出時処理を行う。そして、ステップS12の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS13において、CPU6aは、ステータスが「5(復圧)」であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域の値が「5(復圧)」であるか否かを判定する処理を行う。そして、ステータスが「5(復圧)」であると判定された場合には(ステップS13=YES)、ステップS14に処理を移行する。一方で、ステータスが「5(復圧)」ではないと判定された場合には(ステップS13=NO)、ステップS15に処理を移行する。
ステップS14において、CPU6aは、復圧時処理を行う。具体的には、CPU6aは、加圧ポンプ27や、減圧ポンプ28の駆動を停止させ、第1開閉弁23〜第4開閉弁26を開閉することにより、収容部2の内部の気圧を標準気圧に戻す復圧処理を行う。また、CPU6aは、復圧処理が完了すると、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う。そして、ステップS14の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS15において、CPU6aは、ステータスが「6(加圧調整)」であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域の値が「6(加圧調整)」であるか否かを判定する処理を行う。そして、ステータスが「6(加圧調整)」であると判定された場合には(ステップS15=YES)、ステップS16に処理を移行する。一方で、ステータスが「6(加圧調整)」ではないと判定された場合には(ステップS15=NO)、ステップS17に処理を移行する。
ステップS16において、CPU6aは、加圧調整時処理を行う。具体的には、CPU6aは、収容部2の内部の気圧が変更された圧力(気圧)に到達した場合に、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「4(圧力保持)」をセットする処理を行う。また、CPU6aは、終了ボタン12の操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「5(復圧)」をセットする処理を行う終了ボタン操作時処理を行い、一時停止ボタン13の操作が検出された場合には、収容部2の内部の気圧を維持する一時停止ボタン操作時処理を行い、緊急停止ボタン14の操作が検出された場合には、大気開放弁22を開放し、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う緊急停止ボタン操作時処理を行う。そして、ステップS16の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS17において、CPU6aは、ステータスが「7(減圧調整)」であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域の値が「7(減圧調整)」であるか否かを判定する処理を行う。そして、ステータスが「7(減圧調整)」であると判定された場合には(ステップS17=YES)、ステップS18に処理を移行する。一方で、ステータスが「7(減圧調整)」ではないと判定された場合には(ステップS17=NO)、ステップS19に処理を移行する。
ステップS18において、CPU6aは、減圧調整時処理を行う。具体的には、CPU6aは、収容部2の内部の気圧が変更された圧力(気圧)に到達した場合に、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「4(圧力保持)」をセットする処理を行う。また、CPU6aは、終了ボタン12の操作が検出された場合には、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「5(復圧)」をセットする処理を行う終了ボタン操作時処理を行い、一時停止ボタン13の操作が検出された場合には、収容部2の内部の気圧を維持する一時停止ボタン操作時処理を行い、緊急停止ボタン14の操作が検出された場合には、大気開放弁22を開放し、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う緊急停止ボタン操作時処理を行う。そして、ステップS18の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
ステップS19において、CPU6aは、ステータスが「8(異常)」であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域の値が「8(異常)」であるか否かを判定する処理を行う。そして、ステータスが「8(異常)」であると判定された場合には(ステップS19=YES)、ステップS20に処理を移行する。一方で、ステータスが「8(異常)」ではないと判定された場合には(ステップS19=NO)、ステップS3に処理を移行する。
ステップS20において、CPU6aは、異常時処理を行う。具体的には、CPU6aは、収容部2の内部の気圧を標準気圧に復圧する処理を行い、収容部2の内部の気圧が標準気圧となった場合に、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「1(停止)」をセットする処理を行う。ここで、標準気圧に復圧する復圧方法については、後で詳述する。そして、ステップS20の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
次に、図5を用いて、割込処理について説明を行う。
ステップS101において、CPU6aは、気圧閾値に到達したか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、気圧計16による計測の結果と、ROM6bに記憶されている気圧閾値とを比較することにより、収容部2の内部の気圧が気圧閾値に到達したか否かを判定する処理を行う。そして、気圧閾値に到達したと判定された場合には(ステップS101=YES)、ステップS103に処理を移行する。一方で、気圧閾値に到達していないと判定された場合には(ステップS101=NO)、ステップS102に処理を移行する。
ステップS102において、CPU6aは、酸素濃度閾値に到達したか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、酸素濃度計17による計測の結果と、ROM6bに記憶されている酸素濃度閾値とを比較することにより、収容部2の内部の酸素濃度が酸素濃度閾値に到達したか否かを判定する処理を行う。そして、酸素濃度閾値に到達したと判定された場合には(ステップS102=YES)、ステップS103に処理を移行する。一方で、酸素濃度閾値に到達していないと判定された場合には(ステップS102=NO)、ステップS105に処理を移行する。
ステップS103において、CPU6aは、警告処理を行う。具体的には、CPU6aは、警告装置29が警告画像を表示する処理や、警告音を出音する処理を行うために、警告装置29に対して所定の信号を送信する処理を行う。また、液晶表示装置19に警告画像を表示する処理や、気圧制御部6により警告音を出音する処理を行う。そして、ステップS103の処理が終了すると、ステップS104に処理を移行する。
ステップS104において、CPU6aは、警告時ステータス変更処理を行う。具体的には、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「8(異常)」をセットする処理を行う。そして、ステップS104の処理が終了すると、割込処理を終了し、割込処理を開始する前の処理に処理を移行する。
ステップS105において、CPU6aは、監視処理を行う。具体的には、CPU6aは、所定の単位時間あたりの加圧量や、減圧量を監視する処理を行う。そして、ステップS105の処理が終了すると、ステップS106に処理を移行する。
ステップS106において、CPU6aは、補正時であるか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、ステップS105の監視処理により、単位時間あたりの加圧量や、減圧量に所定量のズレが生じているか否かを判定する処理を行う。そして、補正時であると判定された場合には(ステップS106=YES)、ステップS107に処理を移行する。一方で、補正時ではないと判定された場合には(ステップS106=NO)、ステップS108に処理を移行する。
ステップS107において、CPU6aは、補正処理を行う。具体的には、CPU6aは、単位時間あたりの加圧量や、減圧量に所定量のズレが生じている場合に(ステップS106=YES)、第1開閉弁23〜第4開閉弁26の一または複数を開放することにより、所定量のズレを補正する処理を行う。そして、ステップS107の処理が終了すると、割込処理を終了し、割込処理を開始する前の処理に処理を移行する。
ステップS108において、CPU6aは、エラーを検出したか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU6aは、例えば、ステップS107の補正処理を行ったものの、所定時間以内に気圧のズレを補正することができなかったか否かを判定する処理を行う。そして、エラーを検出したと判定された場合には(ステップS108=YES)、ステップS109に処理を移行する。一方で、エラーを検出していないと判定された場合には(ステップS108=NO)、割込処理を終了し、割込処理を開始する前の処理に処理を移行する。
ステップS109において、CPU6aは、エラー時処理を行う。具体的には、CPU6aは、液晶表示装置19にエラー画像を表示する処理や、警告装置29がエラー画像を表示するために必要な信号を送信する処理を行う。また、CPU6aは、RAM6cに設けられているステータス格納領域に「8(異常)」をセットする処理を行う。そして、ステップS109の処理が終了すると、割込処理を終了し、割込処理を開始する前の処理に処理を移行する。
次に、図6を用いて、降圧から復圧までの気圧の推移を表すグラフの説明を行う。
次に、図7を用いて、降圧故障時における気圧の推移を表すグラフの説明を行う。
故障していない第1開閉弁23〜第4開閉弁26がある場合においては、故障していない第1開閉弁23〜第4開閉弁26の何れか一または複数を用いて、予めROM6bに記憶されている復圧時間(例えば、「15」分)で、収容部2の内部の気圧を減圧用の気圧閾値である「0.6」気圧から標準気圧である「1.0」気圧まで復圧する。
故障していない第1開閉弁23〜第4開閉弁26がある場合においては、故障していない第1開閉弁23〜第4開閉弁26を全て開放することにより、収容部2の内部の気圧を減圧用の気圧閾値である「0.6」気圧から標準気圧である「1.0」気圧まで復圧する。
大気開放弁22を開放することにより、収容部2の内部の気圧を減圧用の気圧閾値である「0.6」気圧から標準気圧である「1.0」気圧まで復圧する。
加圧ポンプ27を駆動することにより、収容部2の内部の気圧を減圧用の気圧閾値である「0.6」気圧から標準気圧である「1.0」気圧まで復圧する。
次に、図8を用いて、昇圧から復圧までの気圧の推移を表すグラフの説明を行う。
次に、図9を用いて、昇圧故障時における気圧の推移を表すグラフの説明を行う。
故障していない第1開閉弁23〜第4開閉弁26がある場合においては、故障していない第1開閉弁23〜第4開閉弁26の何れか一または複数を用いて、予めROM6bに記憶されている復圧時間(例えば、「15」分)で、収容部2の内部の気圧を加圧用の気圧閾値である「1.8」気圧から標準気圧である「1.0」気圧まで復圧する。
故障していない第1開閉弁23〜第4開閉弁26がある場合においては、故障していない第1開閉弁23〜第4開閉弁26を全て開放することにより、収容部2の内部の気圧を加圧用の気圧閾値である「1.8」気圧から標準気圧である「1.0」気圧まで復圧する。
大気開放弁22を開放することにより、収容部2の内部の気圧を加圧用の気圧閾値である「1.8」気圧から標準気圧である「1.0」気圧まで復圧する。
減圧ポンプ28を駆動することにより、収容部2の内部の気圧を加圧用の気圧閾値である「1.8」気圧から標準気圧である「1.0」気圧まで復圧する。
次に、図10を用いて、降圧故障時における警告装置29の表示態様について説明を行う。
次に、図11を用いて、昇圧故障時における警告装置29の表示態様について説明を行う。
以下において、その他の実施形態について説明を行う。
2 収容部
3 開口部
4 扉部
5 窓部
6 気圧制御部
6a CPU
6b ROM
6c RAM
7 濃縮酸素装置
8 外側酸素排出弁
9 内側酸素排出弁
10 電源鍵部
11 開始ボタン
12 終了ボタン
13 一時停止ボタン
14 緊急停止ボタン
15 タッチパネル
16 気圧計
17 酸素濃度計
18 受話器
19 液晶表示装置
20 加圧開閉弁
21 減圧開閉弁
22 大気開放弁
23 第1開閉弁
24 第2開閉弁
25 第3開閉弁
26 第4開閉弁
27 加圧ポンプ
28 減圧ポンプ
29 警告装置
Claims (3)
- 利用者を内部に収容可能な金属製の収容部と、
前記収容部に形成された開口部と、
前記収容部の内部の気圧を標準気圧と比較して低い気圧にする制御を行う低圧制御部と、
前記開口部を閉塞可能な扉部と、
前記収容部の内部の気圧を計測する計測部と、
前記計測部により計測された前記収容部の内部の気圧が所定の閾値に到達したか否かを判定する判定部と、
前記判定部により、前記収容部の内部の気圧が前記所定の閾値に到達したと判定された場合に、警告を行う警告部と、
を備えたことを特徴とする酸素ルーム。 - 利用者を内部に収容可能な金属製の収容部と、
前記収容部に形成された開口部と、
前記収容部の内部の気圧を標準気圧と比較して高い気圧にする制御を行う高圧制御部と、
前記開口部を閉塞可能な扉部と、
前記収容部の内部の気圧を計測する計測部と、
前記計測部により計測された前記収容部の内部の気圧が所定の閾値に到達したか否かを判定する判定部と、
前記判定部により、前記収容部の内部の気圧が前記所定の閾値に到達したと判定された場合に、警告を行う警告部と、
を備えたことを特徴とする酸素ルーム。 - 前記判定部により、前記収容部の内部の気圧が前記所定の閾値に到達したと判定された場合に、前記収容部の内部の気圧を前記標準気圧に復圧する復圧部と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の酸素ルーム。
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