JP2020109031A - コンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法 - Google Patents

コンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020109031A
JP2020109031A JP2019000495A JP2019000495A JP2020109031A JP 2020109031 A JP2020109031 A JP 2020109031A JP 2019000495 A JP2019000495 A JP 2019000495A JP 2019000495 A JP2019000495 A JP 2019000495A JP 2020109031 A JP2020109031 A JP 2020109031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cargo handling
handling equipment
container
main
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019000495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7175771B2 (ja
Inventor
鈴木 洋平
Yohei Suzuki
洋平 鈴木
靖児 山河
Yasuji Yamakawa
靖児 山河
高志 伊東
Takashi Ito
高志 伊東
淳也 宮田
Junya Miyata
淳也 宮田
昌弘 山本
Masahiro Yamamoto
昌弘 山本
健太朗 山原
Kentaro Yamahara
健太朗 山原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui E&S Machinery Co Ltd filed Critical Mitsui E&S Machinery Co Ltd
Priority to JP2019000495A priority Critical patent/JP7175771B2/ja
Publication of JP2020109031A publication Critical patent/JP2020109031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7175771B2 publication Critical patent/JP7175771B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ship Loading And Unloading (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

【課題】荷役効率の向上を図ることができるコンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法を提供する。【解決手段】状況取得装置10によって取得した主荷役機器6、中継荷役機器7、副荷役機器8、及び運搬機9のそれぞれの荷役状況に基づいて、主荷役機器6、中継荷役機器7、及び副荷役機器8のそれぞれに所定の受渡位置Dでのコンテナ20の荷役作業の指示を出し、指示されたその受渡位置Dで、コンテナ20の受け渡しの際に荷卸経路における下流側又は荷積経路における上流側となる一方の荷役機器の受渡準備が整っていないときに、荷卸経路における上流側又は荷積経路における下流側となる他方の荷役機器に、受渡位置Dから荷卸経路における上流側又は荷積経路における下流側に離間配置された待機位置Wまで指示した荷役作業を継続させて、その待機位置Wでその荷役作業を中断させる指示を出す。【選択図】図5

Description

本発明は、コンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法に関し、より詳細には、荷役効率の向上を図ることができるコンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法に関する。
主桁に沿って移動してコンテナ船に対してコンテナの荷役を行う主荷役機器(主トロリ)と、主桁の下方に配置された中間桁(結合桁)に設けられて陸上の運搬機(シャーシ)に対してコンテナの荷役を行う副荷役機器(補トロリ)と、中間桁に沿って移動して主荷役機器と副荷役機器との間におけるコンテナの中継荷役を行う中継荷役機器(トラバーサ)とを備えたコンテナクレーンが知られている(例えば特許文献1の段落0002〜段落0005、図11)。このコンテナクレーンは、中継荷役機器を中継点として、主荷役機器によるコンテナ船に対するコンテナの荷役と副荷役機器による運搬機に対するコンテナの荷役を並行して行うことが可能である。
特開平11−11870号公報
前述した特許文献1に記載のコンテナクレーンは、荷役機器と荷役機器との間でコンテナの受け渡しを行う際に、コンテナ船から運搬機へ荷卸しを行う場合には下流側となる一方の荷役機器がコンテナの受け渡しを行う受渡位置に待機した状態になった後に上流側の他方の荷役機器の荷役作業を開始させている。また、運搬機からコンテナ船へ荷積みを行う場合には上流側となる一方の荷役機器がコンテナの受け渡しを行う受渡位置に待機した状態になった後に下流側の他方の荷役機器の荷役作業を開始させている。それ故、一方の荷役機器が受渡位置に到着してコンテナの受け渡しの準備が整うまでの間、他方の荷役機器は荷役作業を開始することができない場合があり、荷役効率が低下する要因となっていた。
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、受渡準備が遅れていた荷役機器の受渡準備が整ってからコンテナの受け渡しが完了するまでに要する時間を短縮することにより、荷役効率の向上を図ることができるコンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明のコンテナクレーンは、複数の脚を有する脚構造体と、この脚構造体の上部に支持されてその脚構造体から海側に張り出した主桁と、前記脚構造体の前記主桁よりも下方に支持された中間桁と、前記主桁に支持されてその主桁に沿って移動する主トロリとその主トロリを介して昇降する主吊具とを有した主荷役機器と、前記中間桁に支持されてその中間桁に沿って移動する中継荷役機器と、前記中間桁に支持されてその中間桁に沿って移動する副トロリとその副トロリを介して昇降する副吊具とを有した副荷役機器と、を備え、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、及び前記副荷役機器の順にコンテナの受け渡しを行う荷卸経路又は逆順にコンテナの受け渡しを行う荷積経路によりコンテナ船と陸上の運搬機との間でコンテナの荷役を行うコンテナクレーンにおいて、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記運搬機のそれぞれの現在位置及び運搬中のコンテナの有無を含む荷役状況を逐次取得する状況取得装置と、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記状況取得装置に接続される制御装置と、を備えて、前記状況取得装置が取得した前記荷役状況に基づいて、前記制御装置により、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、及び前記副荷役機器のそれぞれに所定の受渡位置でのコンテナの荷役作業の指示を出し、指示されたその受渡位置で、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記運搬機のうちのコンテナの受け渡しの際に前記荷卸経路における下流側又は前記荷積経路における上流側となる一方の荷役機器の受渡準備が整っていないときに、前記荷卸経路における上流側又は前記荷積経路における下流側となる他方の荷役機器に、前記受渡位置から前記荷卸経路における上流側又は前記荷積経路における下流側に離間配置された待機位置まで指示した前記荷役作業を継続させて、その待機位置でその荷役作業を中断させる指示を出す構成にしたことを特徴とする。
上記のような目的を達成するための本発明のコンテナクレーンの制御方法は、複数の脚を有する脚構造体の上部に支持されて前記脚構造体から海側に張り出した主桁に沿って移動する主トロリとその主トロリを介して昇降する主吊具とを有した主荷役機器によってコンテナ船に対するコンテナの荷役を行い、前記脚構造体の前記主桁よりも下方に支持された中間桁に沿って移動する副トロリとその副トロリを介して昇降する副吊具とを有した副荷役機器によって運搬機に対するコンテナの荷役を行い、前記中間桁に支持されてその中間桁に沿って移動する中継荷役機器によって、前記主荷役機器と前記副荷役機器との間におけるコンテナの中継荷役を行い、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、及び前記副荷役機器の順にコンテナの受け渡しを行う荷卸経路又は逆順にコンテナの受け渡しを行う荷積経路によりコンテナ船と陸上の運搬機との間でコンテナの荷役を行うコンテナクレーンの制御方法において、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記運搬機のそれぞれの現在位置及び運搬中のコンテナの有無を含む荷役状況を状況取得装置によって逐次取得し、その取得した前記荷役状況に基づいて、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、及び前記副荷役機器のそれぞれに所定の受渡位置でのコンテナの荷役作業の指示を出し、指示されたその受渡位置で、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記運搬機のうちのコンテナの受け渡しの際に前記荷卸経路における下流側又は前記荷積経路における上流側となる一方の荷役機器の受渡準備が整っていないときに、前記荷卸経路における上流側又は前記荷積経路における下流側となる他方の荷役機器に、前記受渡位置から前記荷卸経路における上流側又は前記荷積経路における下流側に離間配置された待機位置まで指示した前記荷役作業を継続させて、その待機位置でその荷役作業を中断させる指示を出すことを特徴とする。
本発明によれば、各荷役機器が個別に指示された荷役作業を行っている場合に、いずれかの受渡位置で一方の荷役機器の受渡準備が整っていない状況が生じても、他方の荷役機器の荷役作業を待機位置まで完了させることができる。これにより、受渡準備が遅れていた一方の荷役機器のコンテナの受け渡しの準備が整ってから、他方の荷役機器の荷役作業を再開してコンテナの受け渡しを完了するまでに要する時間を短縮するには有利になり、荷役効率の向上を図ることができる。
本発明のコンテナクレーンの実施形態を側面視で模式的に例示する説明図である。 図1のA矢視図である。 図1のコンテナクレーンを模式的に示すブロック図である。 本発明のコンテナクレーンの制御方法を例示する第1のフロー図である。 本発明のコンテナクレーンの制御方法を例示する第2のフロー図である。 図1のコンテナクレーンにおいて、コンテナの荷卸し時に、コンテナを渡す上流側の主荷役機器、中継荷役機器、及び副荷役機器がそれぞれ待機位置で待機している状況を側面視で模式的に例示する説明図である。 図1のコンテナクレーンにおいて、コンテナの荷積み時に、コンテナを受け取る下流側の主荷役機器、中継荷役機器、及び副荷役機器がそれぞれ待機位置で待機している状況を側面視で模式的に例示する説明図である。
以下、本発明のコンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法を図1〜7に示した実施形態に基づいて説明する。図中では、X方向を水平方向のうちの主桁4の延在方向とし、Y方向を水平方向のうちのX方向と直交する主桁4の幅方向とし、Z方向を上下方向としている。
図1に示すように、本発明に係る実施形態のコンテナクレーン1(以下、クレーン1という)は、コンテナ船30と陸上の運搬機9との間でコンテナ20の荷役を行う岸壁クレーン(橋形クレーンやガントリークレーンともいう)である。以下の説明では、コンテナ船30が停泊する海側(図1の紙面右側)を海側といい、運搬機9が停車する陸地側(図1の紙面左側)を陸側という。
図1及び図2に示すように、クレーン1は、脚構造体2と主桁4と中間桁5とを備えている。クレーン1は、さらに、コンテナ船30に対するコンテナ20の荷役を行う主荷役機器6と、運搬機9に対するコンテナ20の荷役を行う副荷役機器8と、主荷役機器6と副荷役機器8との間でコンテナ20の中継荷役を行う中継荷役機器7と、を備えている。
さらに、クレーン1は、主荷役機器6、中継荷役機器7、副荷役機器8、及び運搬機9のそれぞれの現在位置及び運搬中のコンテナ20の有無を含む荷役状況を逐次取得する状況取得装置10と、状況取得装置10で取得した荷役状況に基づいて主荷役機器6、中継荷役機器7、及び副荷役機器8を制御する制御装置11とを備えている。
脚構造体2は、上下方向に延在する複数の脚2a、2bを有して構成されている。岸壁に近い海側の陸地GにY方向に離間して2本の海側脚2aが配置されていて、海側脚2aよりも陸側の位置にY方向に離間して2本の陸側脚2bが配置されている。海側脚2aどうし及び陸側脚2bどうしは、それぞれY方向に延在する水平梁2cによって連結されている。海側脚2a及び陸側脚2bのそれぞれの下端部には、それぞれ走行装置3が設けられている。
主桁4は、脚構造体2の上部に支持されている。主桁4は、X方向に延在し脚構造体2から海側に張り出している。この実施形態の主桁4は、脚構造体2の上部に支持されて陸地Gの上方に延在するガーダ4aと、ガーダ4aの海側に連結され脚構造体2から海側に張り出したブーム4bとから構成されている。
中間桁5は、脚構造体2のZ方向における主桁4よりも下方に支持されている。この実施形態の中間桁5は、X方向に延在し脚構造体2から陸側に張り出している。中間桁5は、Y方向に離間して配置されたX方向に延在する2本の桁5a、5bと、その2本の桁5a、5bの陸側端部どうしを連結するY方向に延在する連結梁5cを有して構成されている。中間桁5を構成する2本の桁5a、5bはそれぞれ、脚構造体2(海側脚2a及び陸側脚2b)に接合されている。
主荷役機器6は、主桁4に支持されて主桁4に沿ってX方向に移動する主トロリ6aと、その主トロリ6aを介して昇降する主吊具6bとを有している。この実施形態の主トロリ6aには回転ドラムが設置されていて、回転ドラムから繰り出されたワイヤロープに主吊具6bが吊り下げられている。主荷役機器6は、回転ドラムによりワイヤロープを巻き取るあるいは繰り出すことで、主吊具6bをZ方向に昇降させてコンテナ20の荷役を行う。
中継荷役機器7は、中間桁5に支持されて中間桁5に沿ってX方向に移動する。中継荷役機器7は、コンテナ20が載置される台座と、その台座を中間桁5に沿ってX方向に移動させる移動機構とを有して構成されている。台座は、中間桁5を構成する桁5aから桁5bまでY方向に延在している。移動機構は、台座に設けられた複数の車輪と車輪を駆動させる駆動部とを有して構成されている。
副荷役機器8は、中間桁5の陸側に配置されている。副荷役機器8は、門型の副トロリ8aと、その副トロリ8aを介して昇降する副吊具8bとを有して構成されている。副トロリ8aは、中間桁5上に立設された複数の脚と、複数の脚の上部どうしを連結して中間桁5を構成する桁5aから桁5bまでY方向に延在する上部構造体とを有して構成されている。
この実施形態では、副トロリ8aを構成する複数の脚の下端部にそれぞれ車輪と、車輪を駆動させる駆動部が設けられていて、副荷役機器8は中間桁5に沿ってX方向に移動できる構成になっている。副トロリ8aを構成する上部構造体には、回転ドラムが設置されていて、回転ドラムから繰り出されたワイヤロープに副吊具8bが吊り下げられている。副荷役機器8は、回転ドラムによりワイヤロープを巻き取るあるいは繰り出すことで、副吊具8bをZ方向に昇降させてコンテナ20の荷役を行う。なお、副荷役機器8(副トロリ8a)は中間桁5の所定位置に固定された構成にすることもできる。運搬機9の停車位置は中間桁5の下方に設定される。
なお、中継荷役機器7及び副荷役機器8を移動させる機構はこの実施形態に限定されず、他にも様々な構成にすることができる。例えば、中間桁5にワイヤロープが巻装された回転ドラムを設置して、中継荷役機器7や副荷役機器8を回転ドラムに巻装されたワイヤロープでX方向に牽引移動させる構成にすることもできる。
このクレーン1は、主荷役機器6、中継荷役機器7、及び副荷役機器8の順にコンテナの受け渡しを行う荷卸経路、又は、逆順にコンテナ20の受け渡しを行う荷積経路によりコンテナ船20と陸上の運搬機9との間でコンテナ20の荷役を行う。
状況取得装置10は、クレーン1における主荷役機器6、中継荷役機器7、副荷役機器8、及び運搬機9のそれぞれの現在位置を検知する測位機器やセンサと、主荷役機器6、中継荷役機器7、副荷役機器8、及び運搬機9がそれぞれコンテナ20を運搬中であるか否かを検知するセンサとを有して構成される。
この実施形態では、主トロリ6a、中継荷役機器7、及び副トロリ8aの現在位置を取得する状況取得装置10として、主トロリ6a、中継荷役機器7、及び副トロリ8aにそれぞれ、衛星測位システム(GPS等)から3次元位置情報を取得する測位機器が設置されている。さらに、主トロリ6aに対する主吊具6bの相対位置情報と、副トロリ6bに対する副吊具8bの相対位置情報を取得する状況取得装置10として、主吊具6bと副吊具8bにそれぞれターゲットが設置されており、主トロリ6aと副トロリ8aにそのターゲットとの離間距離を計測するレーザ距離センサが設けられている。
また、運搬機9の現在位置を取得する状況取得装置10として、運搬機9がコンテナ20の受渡位置に停車しているか否かを検知するセンサが脚構造体2の下部に設置されている。この運搬機9がコンテナ20の受渡位置に停車しているか否かを検知するセンサは、例えば、レーザセンサや赤外線センサ、画像センサなどで構成される。
さらに、状況取得装置10として、主吊具6b、中継荷役機器7の台座、及び副吊具8bにそれぞれ、コンテナ20の有無を検知するセンサが設置されている。また、状況取得装置10として、運搬機9にコンテナ20が搭載されているか否かを検知するセンサが脚構造体2の下部に設置されている。このコンテナ20の有無を検知するセンサは、例えば、レーザセンサや赤外線センサ、画像センサなどで構成される。
なお、現在位置を検知する状況取得装置10は、衛星測位システムを利用した測位機器の他にも例えば、トランスポンダなどで構成することもできる。また、例えば、主トロリ6aと副トロリ8aにそれぞれ、回転ドラムによるワイヤロープの繰り出し長さを検知するセンサを設置することで、主トロリ6aに対する主吊具6bの相対位置情報と、副トロリ6bに対する副吊具8bの相対位置情報を取得する構成にすることもできる。
この実施形態では、主トロリ6aに対する主吊具6bの相対位置情報と、副トロリ8aに対する副吊具8bの相対位置情報に基づいて、主吊具6bと副吊具8bのそれぞれの3次元位置情報を取得しているが、主吊具6bと副吊具8bに測位機器やトランスポンダを設置して主吊具6bと副吊具8bの3次元位置情報を直接取得する構成にすることもできる。
また、主荷役機器6及び副荷役機器8におけるコンテナ20の有無を検知する状況取得装置10は、例えば、ワイヤロープにかかる張力を検知する張力センサで構成することもできる。中継荷役機器7におけるコンテナ20の有無を検知する状況取得装置10は、例えば、台座にかかる荷重を検知する荷重センサで構成することもできる。
この実施形態では、脚構造体2の上部に配置された機械室に制御装置11が設置されている。制御装置11は、機械室以外の場所に設置することもできる。制御装置11は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプラグラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成される。
図3に示すように、制御装置11は、設定部11a、判定部11b、及び荷役制御部11cを有して構成されている。設定部11aは、状況取得装置10が取得した荷役状況に基づいて、荷役機器(主荷役機器6、中継荷役機器7、副荷役機器8、運搬機9)と荷役機器との間でそれぞれコンテナ20の受け渡しを行う際の所定の受渡位置D(D1〜D3)と、その受渡位置Dから荷卸経路における上流側又は荷積経路における下流側に離間配置される待機位置W(W1〜W3)とを設定する機能要素であり、プログラミングや回路で構成される。
判定部11bは、設定部11aによって設定された受渡位置Dで、コンテナ20の受け渡しの際に荷卸経路における下流側又は荷積経路における上流側となる一方の荷役機器(中継荷役機器7、副荷役機器8、運搬機9)の受渡準備が整っているか否かを判定する機能要素であり、プログラミングや回路で構成される。荷役制御部11cは、主荷役機器6、中継荷役機器7、及び副荷役機器8にそれぞれ設定部11aによって設定された受渡位置Dでのコンテナ20の荷役作業を進行させる指示や荷役作業を中断させる指示を出す機能要素であり、プログラミングや回路で構成される。
制御装置11は、主荷役機器6、中継荷役機器7、副荷役機器8、及び状況取得装置10とそれぞれ通信可能に接続されている。状況取得装置10によって逐次取得される主荷役機器6、中継荷役機器7、副荷役機器8、及び運搬機9の荷役状況のデータは、制御装置11(設定部11a、判定部11b、及び荷役制御部11c)に逐次入力される構成になっている。また、荷役制御部11cから出力される荷役作業の開始や中断の指示が、主荷役機器6、中継荷役機器7、及び副荷役機器8にそれぞれ入力される構成になっている。
この実施形態では、制御装置11には、さらに、コンテナターミナルにおけるコンテナ20の管理を行うターミナルオペレーティングシステム40(以下、TOS40という)が通信可能に接続されていて、TOS40から制御装置11(設定部11a)に、荷役対象となるコンテナ20の情報(コンテナ20の識別番号やコンテナ船30におけるコンテナ20の位置等)が順次入力される構成になっている。
次に、クレーン1の制御方法を図4及び図5に示すフロー図を参照して説明する。
このクレーン1では、主荷役機器6と中継荷役機器7との間、中継荷役機器7と副荷役機器8との間、及び副荷役機器8と運搬機9との間でそれぞれコンテナ20の受け渡しを行う際に、制御装置11により、図4に示すステップS10からステップS30までの制御が行われる。さらに、ステップS30を行っている最中には、荷役機器から荷役機器にコンテナ20の受け渡しが完了するまで、図5に示すステップS40からステップS90までの制御が繰り返し行われる。
以下では、主荷役機器6、中継荷役機器7、副荷役機器8、及び運搬機9のうちのコンテナ20の受け渡しの際に荷卸経路における下流側又は荷積経路における上流側となる荷役機器を一方の荷役機器といい、荷卸経路における上流側又は荷積経路における下流側となる荷役機器を他方の荷役機器という。
図4に示すように、一方の荷役機器と他方の荷役機器との間で荷役対象となるコンテナ20の受渡作業を行う際には、まず、状況取得装置10が一方の荷役機器と他方の荷役機器の現在の荷役状況を取得し、その荷役状況のデータを設定部11aに入力する(S10)。設定部11aに荷役状況のデータが入力されると設定部11aは、その入力された荷役状況のデータに基づいて、一方の荷役機器と他方の荷役機器との間でコンテナ20の受け渡しを行う所定の受渡位置Dと、その受渡位置Dから荷卸経路における上流側又は荷積経路における下流側に離間配置された待機位置Wを設定し、その受渡位置Dおよび待機位置Wの位置データを判定部11bと荷役制御部11cにそれぞれ入力する(S20)。
荷役制御部11cに受渡位置Dと待機位置Wのデータが入力されると、荷役制御部11cは、一方の荷役機器と他方の荷役機器に対して受渡位置Dでのコンテナ20の荷役作業の指示を出す。そして、その指示に基づいて、一方の荷役機器と他方の荷役機器との間におけるコンテナ20の荷役作業が進行される(S30)。
荷役制御部11cから一方の荷役機器と他方の荷役機器に、受渡位置Dでのコンテナ20の荷役作業の指示が出されると、図5に示すように、まず、状況取得装置10が一方の荷役機器と他方の荷役機器の現在の荷役状況を取得して、その荷役状況のデータを判定部11bに入力する(S40)。そして、その入力された荷役状況のデータに基づいて、判定部11bが他方の荷役機器が待機位置Wに待機しているか否かを判定する(S50)。なお、他方の荷役機器が荷役対象となるコンテナ20の荷役作業を開始した時点では、他方の荷役機器は待機位置Wに待機していない状態なので、初回のステップS50の判定では、他方の荷役機器が待機位置Wに待機していないという判定結果(S50:NO)になる。
そして、判定部11bが、他方の荷役機器が待機位置Wに待機していないと判定した場合(S50:NO)には、入力された荷役状況のデータに基づいて判定部11bが、他方の荷役機器が待機位置Wに到達する時点で、一方の荷役機器が受渡位置Dでコンテナ20の受渡準備が整うか否かを判定する(S60)。そして、判定部11bが、他方の荷役機器が待機位置Wに到達する時点で、一方の荷役機器が受渡位置Dでコンテナ20の受渡準備が整うと判定した場合(S60:YES)には、一方の荷役機器および他方の荷役機器の荷役作業が継続して行われ、受渡位置Dにおいて一方の荷役機器と他方の荷役機器との間でコンテナ20の受け渡しが行われる。そして、受渡位置Dでのコンテナ20の荷役作業(S30)が完了する。
一方、ステップS60の判定において、判定部11bが、他方の荷役機器が待機位置Wに到達する時点で、一方の荷役機器が受渡位置Dでコンテナ20の受渡準備が整わないと判定した場合(S60:NO)には、その判定結果が荷役制御部11cに入力される。そして、その判定結果が入力された荷役制御部11cが、他方の荷役機器に対して受渡位置Dから待機位置Wまで指示した荷役作業を継続させて、待機位置Wでその荷役作業を中断させる指示を出す(S70)。そして、他方の荷役機器は、受渡位置Dよりも手前の待機位置Wまで移動して待機位置Wで待機した状態となる。一方の荷役機器は荷役作業を中断することなく、受渡位置Dへの荷役作業を継続する。
ステップS70が完了するとステップS40へ戻り、再び状況取得装置10が一方の荷役機器と他方の荷役機器の現在の荷役状況を取得し、その荷役状況のデータを判定部11bに入力する(S40)。そして、その入力された荷役状況のデータに基づいて、判定部11bが他方の荷役機器が待機位置Wに待機しているか否かを判定する(S50)。そして、判定部11bが他方の荷役機器が待機位置Wに待機していると判定された場合(S50:YES)には、状況取得装置10から入力された荷役状況のデータに基づいて、判定部11bが、現時点で一方の荷役機器が受渡位置Dでコンテナ20の受渡準備が整っているか否かを判定する(S80)。
そして、判定部11bが、現時点で一方の荷役機器が受渡位置Dでコンテナ20の受渡準備が整っていないと判定した場合(S80:NO)には、再びステップ40に戻る。即ち、他方の荷役機器は待機位置Wにそのまま待機した状態となる。一方、ステップS80において、判定部11bが、現時点で一方の荷役機器が受渡位置Dでコンテナ20の受渡準備が整ったと判定した場合(S80:YES)には、その判定結果が荷役制御部11cに入力される。そして、その判定結果が入力された荷役制御部11cが、他方の荷役機器に対する荷役作業を中断させる指示を取り下げて、他方の荷役機器に対して受渡位置Dへの荷役作業を再開させる指示を出す(S90)。そして、他方の荷役機器が待機位置Wから受渡位置Dに移動して、受渡位置Dにおいて一方の荷役機器と他方の荷役機器との間でコンテナ20の受け渡しが行われる。そして、受渡位置Dでのコンテナ20の荷役作業(S30)が完了する。
コンテナ船30と運搬機9との間における荷役作業の工程をより具体的に説明すると、コンテナ20を荷卸しする場合には、まず、TOS40によって荷役対象となるコンテナ20が指定され、そのコンテナ20を荷役する指示がTOS40から制御装置11に入力される。すると、制御装置11(荷役制御部11c)が、主荷役機器6に対してコンテナ船30から指定されたコンテナ20を掴み上げ、掴み上げたコンテナ20をコンテナ船30と干渉しない規定高さまで上昇させる指示を出す。この主荷役機器6によってコンテナ20を掴み上げる工程は、オペレータが主荷役機器6を手動で操作して行う構成にすることもできる。
次いで、主荷役機器6と中継荷役機器7との間、中継荷役機器7と副荷役機器8との間、副荷役機器8と運搬機9との間で、順次、荷役対象となるコンテナ20の受け渡しを行う。荷役機器と荷役機器との間におけるコンテナ20の受け渡しはそれぞれ、既述した図4および図5に示す制御フローに基づいて行う。荷卸し時には、コンテナ20を受け取る側の荷役機器が既述した一方の荷役機器にあたり、コンテナ20を渡す側の荷役機器が他方の荷役機器にあたる。
荷積み時には荷卸し時と逆の手順で、運搬機9と副荷役機器8との間、副荷役機器8と中継荷役機器7との間、中継荷役機器7と主荷役機器6との間で、順次、荷役対象となるコンテナ20の受け渡しを行う。そして、主荷役機器6がコンテナ船30に対してコンテナ20を荷役する。荷積み時には、コンテナ20を渡す側の荷役機器が一方の荷役機器にあたり、コンテナ20を受け取る側の荷役機器が他方の荷役機器にあたる。
図6および図7に示すように、主荷役機器6と中継荷役機器7との間でコンテナ20の受け渡しを行う場合には、中継荷役機器7が一方の荷役機器にあたり、主荷役機器6が他方の荷役機器にあたる。主荷役機器6と中継荷役機器7との間でコンテナ20の受け渡しを行う受渡位置D1は、主荷役機器6、中継荷役機器7、及び副荷役機器8の荷役作業の進捗状況に応じて、中間桁5のX方向における任意の位置に設定される。例えば、主荷役機器6に対して中継荷役機器7の荷役作業が遅れている場合には、主荷役機器6と中継荷役機器7の荷役作業の進捗状況を均一化するために、受渡位置D1は、中間桁5上の比較的陸側の位置に設定される。
主荷役機器6(主吊具6b)の待機位置W1は、受渡位置D1からX方向にずれた位置に設定することもできるが、受渡位置D1の直上で、主桁4および中間桁5の間に設定することが好ましい。待機位置W1を受渡位置D1の直上に設定することで、主吊具6bを待機位置W1から受渡位置D1に移動させる際の、主吊具6bのX方向の動揺れを小さくすることができる。それ故、主荷役機器6と中継荷役機器7との間でのコンテナ20の受け渡しに要する時間を短縮するには有利になる。
受渡位置D1と待機位置W1との離間距離は適宜設定できるが、荷卸し時においては、待機位置W1に待機した状態の主吊具6bに係合されているコンテナ20と、受渡位置D1まで移動する中継荷役機器7との干渉を確実に回避できる最小限の距離に設定するとよい。荷積み時においては、待機位置W1に待機した状態の主吊具6bと、受渡位置D1まで移動するコンテナ20を搭載した中継荷役機器7との干渉を確実に回避できる最小限の距離に設定するとよい。
ステップS60およびステップS80の判定における、中継荷役機器7がコンテナ20の受渡準備が整った状態とは、荷積み時においては、中継荷役機器7が受渡位置D1に到着し、かつ、中継荷役機器7がコンテナ20を搭載していない状態である。荷積み時においては、中継荷役機器7が受渡位置D1に到着し、かつ、中継荷役機器7が荷役対象となるコンテナ20を搭載している状態である。
中継荷役機器7と副荷役機器8の間でコンテナ20の受け渡しを行う場合には、副荷役機器8が一方の荷役機器にあたり、中継荷役機器7が他方の荷役機器にあたる。中継荷役機器7と副荷役機器8との間でコンテナ20の受け渡しを行う受渡位置D2は、主荷役機器6、中継荷役機器7、及び副荷役機器8の荷役作業の進捗状況に応じて、中間桁5のX方向における任意の位置に設定される。
中継荷役機器7の待機位置W2は、受渡位置D2よりも海側で、中間桁5の中途位置に設定される。受渡位置D2と待機位置W2との離間距離は適宜設定できるが、荷卸し時においては、待機位置W2に待機した状態のコンテナ20を搭載した中継荷役機器7と、受渡位置D2まで移動する副吊具8bとの干渉を確実に回避できる最小限の距離に設定するとよい。荷積み時においては、中継荷役機器7と、受渡位置D2まで移動するコンテナ20が係合された副吊具8bとの干渉を確実に回避できる最小限の距離に設定するとよい。
なお、受渡位置D2を陸側脚2bよりも陸側の範囲に限定して設定し、設定した受渡位置D2の位置に関わらず、待機位置W2を陸側脚2bの陸側手前の予め決定した所定位置に設定する構成にすることもできる。
ステップS60およびステップS80の判定における、副荷役機器8がコンテナ20の受渡準備が整った状態とは、荷卸し時においては、副トロリ8aが受渡位置D2に到着し、かつ、コンテナ20が係合されていない状態の副吊具8bが中継荷役機器7に搭載されているコンテナ20の上端部よりも高い位置に配置されている状態である。荷積み時においては、副トロリ8aが受渡位置D2に到着し、かつ、副吊具8bに荷役対象となるコンテナ20が係合されており、そのコンテナ20が中継荷役機器7の上端部よりも高い位置に配置されている状態である。
副荷役機器8と運搬機9との間でコンテナ20の受け渡しを行う場合には、運搬機9が一方の荷役機器にあたり、副荷役機器8が他方の荷役機器にあたる。副荷役機器8と運搬機9との間でコンテナ20の受け渡しを行う受渡位置D3は、荷役対象となるコンテナ20を運搬する運搬機9の停車位置に設定される。
副荷役機器8(副吊具8b)の待機位置W3は、受渡位置D3からX方向にずれた位置に設定することもできるが、受渡位置D3の直上で、中間桁5および地面(陸地G)の間に設定することが好ましい。待機位置W3を受渡位置D3の直上に設定することで、副吊具8bを待機位置W3から受渡位置D3に移動させる際の、副吊具8bのX方向の動揺れを小さくすることができる。それ故、副荷役機器8と運搬機9との間でのコンテナ20の受け渡しに要する時間を短縮するには有利になる。
受渡位置D3と待機位置W3との離間距離は適宜決定できるが、荷卸し時においては、待機位置W3に待機した状態の副吊具8bに係合されているコンテナ20と、受渡位置D3に位置した状態の運搬機9との干渉を確実に回避できる最小限の距離に設定するとよい。荷積し時においては、待機位置W3に待機した状態の副吊具6bと、受渡位置D3に位置した状態のコンテナ20を搭載した運搬機9との干渉を確実に回避できる最小限の距離に設定するとよい。
ステップS60およびステップS80における、運搬機9がコンテナ20の受渡準備が整った状態とは、荷卸し時においては、運搬機9が受渡位置D3に到着し、かつ、運搬機9がコンテナ20を搭載していない状態であり、荷積み時においては、運搬機9が受渡位置D3に到着し、かつ、運搬機9に荷役対象となるコンテナ20を搭載している状態である。
このように、本発明によれば、各荷役機器が個別に指示された荷役作業を行っている場合に、いずれかの受渡位置D(D1〜D3)で一方の荷役機器の受渡準備が整っていない状況が生じても、他方の荷役機器の荷役作業を待機位置W(W1〜W3)まで完了させることができる。これにより、受渡準備が遅れていた一方の荷役機器のコンテナ20の受け渡しの準備が整ってから、他方の荷役機器の荷役作業を再開してコンテナ20の受け渡しを完了するまでに要する時間を短縮するには有利になり、荷役効率の向上を図ることができる。
1 コンテナクレーン
2 脚構造体
3 走行装置
4 主桁
5 中間桁
6 主荷役機器
6a 主トロリ
6b 主吊具
7 中継荷役機器
8 副荷役機器
8a 副トロリ
8b 副吊具
9 運搬機
10 状況取得装置
11 制御装置
11a 設定部
11b 判定部
11c 荷役制御部
20 コンテナ
30 コンテナ船
40 ターミナルオペレーティングシステム(TOS)
G 陸地
D(D1〜D3) 受渡位置
W(W1〜W3) 待機位置

Claims (6)

  1. 複数の脚を有する脚構造体と、この脚構造体の上部に支持されてその脚構造体から海側に張り出した主桁と、前記脚構造体の前記主桁よりも下方に支持された中間桁と、前記主桁に支持されてその主桁に沿って移動する主トロリとその主トロリを介して昇降する主吊具とを有した主荷役機器と、前記中間桁に支持されてその中間桁に沿って移動する中継荷役機器と、前記中間桁に支持されてその中間桁に沿って移動する副トロリとその副トロリを介して昇降する副吊具とを有した副荷役機器と、を備え、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、及び前記副荷役機器の順にコンテナの受け渡しを行う荷卸経路又は逆順にコンテナの受け渡しを行う荷積経路によりコンテナ船と陸上の運搬機との間でコンテナの荷役を行うコンテナクレーンにおいて、
    前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記運搬機のそれぞれの現在位置及び運搬中のコンテナの有無を含む荷役状況を逐次取得する状況取得装置と、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記状況取得装置に接続される制御装置と、を備えて、
    前記状況取得装置が取得した前記荷役状況に基づいて、前記制御装置により、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、及び前記副荷役機器のそれぞれに所定の受渡位置でのコンテナの荷役作業の指示を出し、指示されたその受渡位置で、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記運搬機のうちのコンテナの受け渡しの際に前記荷卸経路における下流側又は前記荷積経路における上流側となる一方の荷役機器の受渡準備が整っていないときに、前記荷卸経路における上流側又は前記荷積経路における下流側となる他方の荷役機器に、前記受渡位置から前記荷卸経路における上流側又は前記荷積経路における下流側に離間配置された待機位置まで指示した前記荷役作業を継続させて、その待機位置でその荷役作業を中断させる指示を出す構成にしたことを特徴とするコンテナクレーン。
  2. 前記状況取得装置が取得した前記荷役状況に基づいて、前記制御装置により、前記受渡位置で前記一方の荷役機器の受渡準備が整ったと判定した場合に、前記他方の荷役機器に対する前記荷役作業を中断させる指示を取り下げて、その荷役作業を再開させる指示を出す請求項1に記載のコンテナクレーン。
  3. 前記一方の荷役機器が前記中継荷役機器であり、前記他方の荷役機器が前記主荷役機器である場合に、前記待機位置が、前記受渡位置の直上で、前記主桁および前記中間桁の間に設定される請求項1または2に記載のコンテナクレーン。
  4. 前記一方の荷役機器が前記運搬機であり、前記他方の荷役機器が前記副荷役機器である場合に、前記待機位置が、前記受渡位置の直上で、前記中間桁および地面の間に設定される請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテナクレーン。
  5. 前記一方の荷役機器が前記副荷役機器であり、前記他方の荷役機器が前記中継荷役機器である場合に、前記待機位置が、前記受渡位置よりも海側で、前記中間桁の中途位置に設定される請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンテナクレーン。
  6. 複数の脚を有する脚構造体の上部に支持されて前記脚構造体から海側に張り出した主桁に沿って移動する主トロリとその主トロリを介して昇降する主吊具とを有した主荷役機器によってコンテナ船に対するコンテナの荷役を行い、前記脚構造体の前記主桁よりも下方に支持された中間桁に沿って移動する副トロリとその副トロリを介して昇降する副吊具とを有した副荷役機器によって運搬機に対するコンテナの荷役を行い、前記中間桁に支持されてその中間桁に沿って移動する中継荷役機器によって、前記主荷役機器と前記副荷役機器との間におけるコンテナの中継荷役を行い、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、及び前記副荷役機器の順にコンテナの受け渡しを行う荷卸経路又は逆順にコンテナの受け渡しを行う荷積経路によりコンテナ船と陸上の運搬機との間でコンテナの荷役を行うコンテナクレーンの制御方法において、
    前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記運搬機のそれぞれの現在位置及び運搬中のコンテナの有無を含む荷役状況を状況取得装置によって逐次取得し、
    その取得した前記荷役状況に基づいて、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、及び前記副荷役機器のそれぞれに所定の受渡位置でのコンテナの荷役作業の指示を出し、指示されたその受渡位置で、前記主荷役機器、前記中継荷役機器、前記副荷役機器、及び前記運搬機のうちのコンテナの受け渡しの際に前記荷卸経路における下流側又は前記荷積経路における上流側となる一方の荷役機器の受渡準備が整っていないときに、前記荷卸経路における上流側又は前記荷積経路における下流側となる他方の荷役機器に、前記受渡位置から前記荷卸経路における上流側又は前記荷積経路における下流側に離間配置された待機位置まで指示した前記荷役作業を継続させて、その待機位置でその荷役作業を中断させる指示を出すことを特徴とするコンテナクレーンの制御方法。
JP2019000495A 2019-01-07 2019-01-07 コンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法 Active JP7175771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019000495A JP7175771B2 (ja) 2019-01-07 2019-01-07 コンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019000495A JP7175771B2 (ja) 2019-01-07 2019-01-07 コンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020109031A true JP2020109031A (ja) 2020-07-16
JP7175771B2 JP7175771B2 (ja) 2022-11-21

Family

ID=71570415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019000495A Active JP7175771B2 (ja) 2019-01-07 2019-01-07 コンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7175771B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1111870A (ja) * 1997-06-24 1999-01-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd コンテナクレーン
JPH11310312A (ja) * 1998-04-24 1999-11-09 Toyota Autom Loom Works Ltd 物流システムの入出庫制御方法及び入出庫制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1111870A (ja) * 1997-06-24 1999-01-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd コンテナクレーン
JPH11310312A (ja) * 1998-04-24 1999-11-09 Toyota Autom Loom Works Ltd 物流システムの入出庫制御方法及び入出庫制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7175771B2 (ja) 2022-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI544298B (zh) 處理設備
TWI683772B (zh) 搬運系統及搬運方法
JP2006312521A (ja) コンテナクレーンの対象物位置計測装置と該対象物位置計測装置を用いた自動荷役装置
KR20210043673A (ko) 반송차 시스템
JP6925731B2 (ja) 荷役搬送システム、荷役搬送装置、および荷役搬送方法
JP2005075537A (ja) コンテナターミナル
CN101209803A (zh) 起重机
WO2019192327A1 (zh) 集装箱检查系统、转运方法及港口设施
JP7175771B2 (ja) コンテナクレーン及びコンテナクレーンの制御方法
US11414280B2 (en) Crane control system and crane control method
JP2007320737A (ja) 荷役用クレーンの制御装置
EP2743217A1 (en) Loading and unloading system for containers at quayside
JP2006256848A (ja) 荷役支援方法および荷役支援システム
JP5055840B2 (ja) 港湾荷役システムにおける無人搬送車の制御方法
WO2018097139A1 (ja) 物品移載装置(article transfer device)
JP5399010B2 (ja) 物品収納設備
JP7246336B2 (ja) コンテナターミナル及びコンテナターミナルの運用方法
JP6828951B2 (ja) コンテナクレーン及びコンテナクレーンによる荷役方法
JP2021187604A (ja) 揚重支援システム、揚重支援方法及び揚重支援プログラム
JP6579492B2 (ja) 自動倉庫システム
JP2015193435A (ja) コンテナターミナル及びコンテナターミナルの運用方法
JP2010067146A (ja) 搬送システム
KR100596675B1 (ko) 무인크레인의 3축 연동제어방법 및 시스템
JP3252713B2 (ja) 天井クレーンの運転方法
WO2023062960A1 (ja) 搬送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20210202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220201

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7175771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350