JP2020108304A - 電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び制御装置 - Google Patents

電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入力電圧及び出力電圧の急変に対しても応答性をできるだけ高くしながら磁気飽和を防止できる可能性を高める。【解決手段】電力変換装置は、一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、トランスの一次側の巻線に流れる電流を制御するためにトランスの一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、一次側に入力される直流電圧を検知する第1の電圧センサと、トランスの二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサと、第1の電圧センサの出力及び第2の電圧センサの出力に応答して、第2の電圧センサの出力が目標値となるよう半導体スイッチを駆動する駆動信号の各サイクルにおけるデューティを制御する駆動制御部とを含み、駆動制御部は、先行するサイクルにおけるデューティに対する、後続するサイクルにおけるデューティの変動量の絶対値が第1の電圧センサの出力の関数である一定値以内となるように半導体スイッチを駆動する。【選択図】図6

Description

この発明は、電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び制御装置に関する。
絶縁型DC(Direct Current)―DCコンバータは、トランスの一次側に入力される直流電圧を二次側に安定した直流電圧として伝達するためのものである。例えば電気自動車等に搭載されるDC―DCコンバータは、入力側に印加される300V程度の直流電圧を、12V程度の安定した直流電圧に降圧して出力する。
こうしたDC―DCコンバータでは、例えば入力電圧の変化、又は負荷の急変に対しても、短い応答時間で出力電圧を目標値に安定させることが要求される。そのため、入力電圧と出力電圧との間での電圧フィードバックによる定電圧制御が行われる。この制御には、トランスを流れる電流をスイッチングする半導体スイッチが用いられ、この半導体スイッチのデューティを切替える方式が採用されている。例えば、入力電圧又は出力電圧が低下したときにはデューティを大きくし、入力電圧又は出力電圧が高くなったらデューティを小さくする制御が行われる。
しかし、デューティの変動量をあまり大きくするとトランスに流れる電流が増加する時間が長くなり、磁気飽和が生ずる可能性がある。磁気飽和とは、トランスの磁束密度が、そのトランスの最大許容磁束密度を超えることをいう。磁気飽和が生じるとインダクタンスが急激に低下し、トランスに大電流が流れることになる。
アクティブクランプ方式では、二次側への電力伝達が正極性のみとなるため、負極性での磁気リセットにより磁束の増加と磁束の減少とをバランスさせ、磁気飽和を防止することが必要である。しかし応答性を重視すると磁気飽和が発生する可能性が高くなる。
例えば入力電圧が急増すると、制御回路の応答遅れにより、アクティブクランプ方式の半導体スイッチのデューティの追従に遅延が生ずることがある。こうした場合にはデューティが過大になり、トランスの一次側巻線の励磁電流が過大になって磁気飽和を生ずる可能性がある。
こうした問題を解決するための1つの提案が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている技術は、トランスの励磁とリセットとを交互に繰返す絶縁型DC―DCコンバータにおいて、一次側電流の瞬時値の平均値を算出し、瞬時値と平均値とを比較して、その差分が所定値以上であるときに、トランスの励磁動作を停止しリセット動作を開始する。
特許文献1に開示の技術によれば、入力電圧が急変したときにトランス電流のピーク値が増加したことを検出し、そのためにトランスに磁気飽和が発生する可能性が高くなることが判定できる。磁気飽和が発生する可能性が高くなるときに、トランスの励磁動作を停止しリセット動作を開始するので、磁気飽和を防止できる可能性が高くなる。
特開2008−199878号公報
上記した特許文献1に開示された技術では、トランス電流のピーク値が増加するときに磁気飽和が発生することを防止できる可能性は高くなる。しかし、磁気飽和の問題は、トランス電流のピーク値が増加するときだけに生ずるのではない。例えば負荷電流が急変する場合にも、デューティがこの急変に応答して急激に変動し、トランス磁束が飽和限界に達することもある。さらに、特許文献1に開示の技術では、トランス電流のピーク値と平均値との差分に基づいてトランスをリセットする。こうした場合、磁気飽和にいたるような電流値であってもピーク値に到達するまではトランスのリセットが行われないため、リセット前に磁気飽和に至ってしまう場合があり得る。
それ故にこの発明の目的は、入力電圧及び出力電圧の急変に対しても応答性をできるだけ高くしながら磁気飽和を防止できる可能性を高めることができる電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び制御装置を提供することである。
この発明の第1の局面に係る電力変換装置は、一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、トランスの一次側の巻線に流れる電流を制御するためにトランスの一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、一次側に入力される直流電圧を検知する第1の電圧センサと、トランスの二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサと、第1の電圧センサの出力及び第2の電圧センサの出力に応答して、第2の電圧センサの出力が目標値となるよう半導体スイッチを駆動する駆動信号の各サイクルにおけるデューティを制御する駆動制御部とを含み、駆動制御部は、先行するサイクルにおけるデューティに対する、後続するサイクルにおけるデューティの変動量の絶対値が第1の電圧センサの出力の関数である一定値以内となるように半導体スイッチを駆動する。
この発明の第2の局面に係る電力変換装置の制御方法は、一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、トランスの一次側の巻線に流れる電流を制御するためにトランスの一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、一次側に入力される直流電圧を検知する第1の電圧センサと、トランスの二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサとを含む電力変換装置の制御方法であって、第1の電圧センサの出力を検出し、その検出値に基づき、半導体スイッチの駆動信号の各サイクルにおけるデューティの変動量の絶対値の上限を算出するステップと、第2の電圧センサの出力値と第1の電圧センサの出力値とによる電圧フィードバック制御により第2の電圧センサの出力が目標値となるようにデューティの変動量を算出するステップと、デューティを算出するステップにおいて算出されたデューティの変動量の絶対値と上限とを比較するステップと、比較するステップにおける比較結果に応答して、デューティ算出部が算出したデューティの変動量と、上限とのいずれかを選択して先行するサイクルにおけるデューティに選択された値を累積するステップと、累積するステップによって得られたデューティを用いて半導体スイッチを駆動するためのゲート信号を生成し半導体スイッチに供給するステップとを含む。
この発明の第3の局面に係る制御装置は、一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、トランスの一次側の巻線に流れる電流を制御するためにトランスの一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、一次側に入力される直流電圧を検知する第1の電圧センサと、トランスの二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサとを含む電力変換装置を制御するための制御装置であって、第1の電圧センサの出力を検出し、その検出値に基づき、変動量の絶対値の上限を算出する上限算出部と、第2の電圧センサの出力の検出値と第1の電圧センサの出力値とによる電圧フィードバック制御により第2の電圧センサの出力が目標値となるようにデューティの変動量を算出するデューティ算出部と、デューティ算出部が算出したデューティの変動量の絶対値と上限とを比較する比較部と、比較部による比較結果に応答して、デューティ算出部が算出したデューティの変動量と、上限とのいずれかを選択して先行するサイクルにおけるデューティに選択された値を累積するデューティ累積部と、デューティ累積部により得られたデューティを用いて半導体スイッチを駆動するためのゲート信号を生成し半導体スイッチに供給するゲート信号生成部とを含む。
この発明の構成、作用及びその効果は、添付する図面を参照しながらこの発明の実施の形態の説明を参酌することにより、さらに明確になるであろう。
以上のようにこの発明によれば、入力電圧及び出力電圧の急変に対しても応答性をできるだけ高くしながら磁気飽和を防止できる可能性を高めることができる電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び制御装置を提供できる。
図1は、一般的なDC−DCコンバータの1例の構成を示す回路図である。 図2は、トランスにおける磁気の変化と磁気飽和を説明するための模式図である。 図3は、トランスを流れる電流に対する磁気飽和の影響を示すグラフである。 図4は、従来の技術によって図1に示すDC−DCコンバータを動作させたときのデューティの変動、トランスの磁束密度の変動、及びトランスの電流の変動をシミュレートした結果を示すグラフである。 図5は、この発明の一実施の形態によるDC−DCコンバータとその制御部との構成を示す回路ブロック図である。 図6は、図5に示す制御部がDC−DCコンバータを制御するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図7は、DC−DCコンバータにおいて磁気飽和が発生するメカニズムを説明するためのグラフである。 図8は、磁気飽和の発生のしやすさが、DC−DCコンバータへの入力電圧の変動により変化することを説明するためのグラフである。 図9は、磁気飽和の発生のしやすさが、負荷の急激な変動により変化することを説明するためのグラフである。 図10は、この発明の一実施の形態によってDC−DCコンバータを制御したときのデューティ、磁束密度、及びトランス電流の関係をシミュレートした結果を示すグラフである。
[この発明の種々の実施形態の説明]
以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組合せても良い。
(1)この発明の第1の局面に係る電力変換装置は、一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、トランスの一次側の巻線に流れる電流を制御するためにトランスの一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、一次側に入力される直流電圧を検知する第1の電圧センサと、トランスの二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサと、第1の電圧センサの出力及び第2の電圧センサの出力に応答して、第2の電圧センサの出力が目標値となるよう半導体スイッチを駆動する駆動信号の各サイクルにおけるデューティを制御する駆動制御部とを含み、駆動制御部は、先行するサイクルにおけるデューティに対する、後続するサイクルにおけるデューティの変動量の絶対値が第1の電圧センサの出力の関数である一定値以内となるように半導体スイッチを駆動する。
デューティの変動量の絶対値が第1の電圧センサの出力の関数である一定値以内となるように半導体スイッチが駆動されるので、入力電圧の変化及びノイズに対してもデューティの変化量が過大になることが防止でき、磁気飽和が生ずる危険性を小さくできる。
(2)好ましくは、先行するサイクルは、デューティ制御の対象となるサイクルの直前のサイクルである。
直前のサイクルのデューティを基準にデューティの変動量の上限を定めるので、高い応答性を維持できる。
(3)より好ましくは、関数は、第1の電圧センサの出力に対する単調減少関数である。
入力電圧が大きくなるほどデューティ変動量の上限が小さくなるので、デューティの変化が過大になることが防止できる。また入力電圧が小さい場合にはデューティ変動量の上限が比較的大きくなるので応答性を維持できる。
(4)さらに好ましくは、第1の電圧センサの出力をVin、直前のサイクルにおけるデューティをDuty、デューティの変動量の絶対値の上限をΔDutymaxとすると、関数は以下の式
Figure 2020108304
により表される。
この式にしたがうと、入力電圧が大きくなるほどデューティ変動量の上限が小さくなるので、デューティの変化が過大になることが防止できる。また入力電圧が小さい場合にはデューティ変動量の上限が比較的大きくなるので応答性を維持できる。
(5)好ましくは、定数Aは以下の式
Figure 2020108304
により表される。
トランスに関連する各定数と駆動信号の1サイクルの長さとに関連してデューティの変動量を定めるので、特定のトランスにおいて磁気飽和が発生しない範囲で、応答性を維持してデューティの変動量の上限を決定できる。
(6)より好ましくは、定数A
Figure 2020108304
を満たす。
定数Aの大きさは応答性を制御する。定数Aを上記した範囲から選択することで、電力変換器の応答性を高く維持できる。
(7)さらに好ましくは、定数A=1である。
定数Aの大きさは応答性を制御する。定数Aを1にすることで、電力変換器の応答性をできるだけ高く維持できる。
(8)好ましくは、第1の電圧センサの出力をVin、先行するサイクルにおけるデューティをDuty、デューティの変動量の絶対値の上限をΔDutymaxとすると、関数は以下の式
Figure 2020108304
により表される。
この式にしたがうと、入力電圧が大きくなるほどデューティ変動量の上限が小さくなるので、デューティの変化が過大になることが防止できる。また入力電圧が小さい場合にはデューティ変動量の上限が比較的大きくなるので応答性を維持できる。
(9)より好ましくは、駆動制御部は、第1の電圧センサの出力を検出し、その検出値に基づき、変動量の絶対値を算出する上限算出部と、第2の電圧センサの出力値と第1の電圧センサの出力値とによる電圧フィードバック制御により第2の電圧センサの出力が目標値となるようにデューティの変動量を算出するデューティ算出部と、デューティ算出部が算出したデューティの変動量の絶対値と上限とを比較する比較部と、比較部による比較結果に応答して、デューティ算出部が算出したデューティの変動量と、上限とのいずれかを選択して先行するサイクルにおけるデューティに選択された値を累積するデューティ累積部と、デューティ累積部により得られたデューティを用いて、半導体スイッチを駆動するためのゲート信号を生成し半導体スイッチに供給するゲート信号生成部とを含む。
デューティの変動量の絶対値が第1の電圧センサの出力の関数である一定値以内となるように半導体スイッチが駆動されるので、入力電圧の変化及びノイズに対してもデューティの変化量が過大になることが防止でき、磁気飽和が生ずる危険性を小さくできる。
(10)この発明の第2の局面に係る電力変換装置の制御方法は、一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、トランスの一次側の巻線に流れる電流を制御するためにトランスの一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、一次側に入力される直流電圧を検知する第1の電圧センサと、トランスの二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサとを含む電力変換装置の制御方法であって、第1の電圧センサの出力を検出し、その検出値に基づき、半導体スイッチの駆動信号の各サイクルにおけるデューティの変動量の絶対値の上限を算出するステップと、第2の電圧センサの出力値と第1の電圧センサの出力値とによる電圧フィードバック制御により第2の電圧センサの出力が目標値となるようにデューティの変動量を算出するステップと、デューティを算出するステップにおいて算出されたデューティの変動量の絶対値と上限とを比較するステップと、比較するステップにおける比較結果に応答して、デューティ算出部が算出したデューティの変動量と、上限とのいずれかを選択して先行するサイクルにおけるデューティに選択された値を累積するステップと、累積するステップによって得られたデューティを用いて、半導体スイッチを駆動するためのゲート信号を生成し半導体スイッチに供給するステップとを含む。
デューティの変動量の絶対値が第1の電圧センサの出力の関数である一定値以内となるように半導体スイッチが駆動されるので、入力電圧の変化及びノイズに対してもデューティの変化量が過大になることが防止でき、磁気飽和が生ずる危険性を小さくできる。
(11)この発明の第3の局面に係る制御装置は、一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、トランスの一次側の巻線に流れる電流を制御するためにトランスの一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、一次側に入力される直流電圧を検知する第1の電圧センサと、トランスの二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサと、含む電力変換装置を制御するための制御装置であって、第1の電圧センサの出力を検出し、その検出値に基づき、変動量の絶対値の上限を算出する上限算出部と、第2の電圧センサの出力の検出値と第1の電圧センサの出力値とによる電圧フィードバック制御により第2の電圧センサの出力が目標値となるようにデューティの変動量を算出するデューティ算出部と、デューティ算出部が算出したデューティの変動量の絶対値と上限とを比較する比較部と、比較部による比較結果に応答して、デューティ算出部が算出したデューティの変動量と、上限とのいずれかを選択して先行するサイクルにおけるデューティに選択された値を累積するデューティ累積部と、デューティ累積部により得られたデューティを用いて、半導体スイッチを駆動するためのゲート信号を生成し半導体スイッチに供給するゲート信号生成部とを含む。
デューティの変動量の絶対値が第1の電圧センサの出力の関数である一定値以内となるように半導体スイッチが駆動されるので、入力電圧の変化及びノイズに対してもデューティの変化量が過大になることが防止でき、磁気飽和が生ずる危険性を小さくできる。
[この発明の実施形態の詳細]
この発明の実施形態に係る電力変換装置、電力変換装置の制御方法、及び制御装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、この発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
[前提となる技術の説明]
図1は、以下に説明する実施の形態に係る電力変換装置の主要な部分を構成するアクティブクランプ方式1石フォワード型DC―DCコンバータ50(以下単に「DC―DCコンバータ50」という。)の回路図である。図1を参照して、DC―DCコンバータ50は、入力電圧Vinを一次側に受けてその電力を二次側に直流電圧として伝達するものである。
DC―DCコンバータ50は、電圧Vinの電源の正極に一次側巻線が接続された、励磁インダクタンスLのトランスTRと、電源の正極に一端が接続された、容量の大きな昇圧コンデンサCと、トランスTRの他端に接続された一端と昇圧コンデンサCの他端に接続された他端とを持つMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor) Q1(以下、説明を簡明にするために単に「Q1」という。)と、トランスTRの一次側巻線の他端に接続された一端と、電源の負極に接続された他端とを有するMOSFET Q2(以下、説明を簡明にするために単に「Q2」という。)とを含む。ダイオードD1はQ1の寄生ダイオードであり、ダイオードD2はQ2の寄生ダイオードである。コンデンサC1はQ1の保護のためのスナバコンデンサであり、コンデンサC2はQ2の保護のためのスナバコンデンサである。
トランスTRの二次側巻線には、ダイオードD3及びD4を含む出力側回路が接続されており、この出力側回路には負荷が接続される。
このDC―DCコンバータ50の動作を簡単に説明する。DC―DCコンバータ50の動作には6つの動作モードがある。
モード1では、Q2がオンしている。トランスTRの一次側巻線n1には電源電圧Vinが印加されていて、励磁電流は電源→n1→Q2の経路で流れ、電源電圧Vinが印加されているため励磁電流は増加する。n1の励磁電流が増加するとD3がオンしてトランスTRの二次側に電力が伝達される。
モード2では、Q2がオフする。トランスTRの一次側巻線を流れる電流を維持するために、C2が充電される。
C2がVin+昇圧コンデンサCの電圧まで充電されるとD1が導通してモード3となる。モード3では励磁電流がD1側に転流し、昇圧コンデンサCが充電される。トランスTRのn1には昇圧コンデンサCの電圧が逆方向に印加され、励磁電流は急速に減少する。二次側の負荷電流はD4を介して還流している。D2が導通している間にQ1がオンする。
この状態で励磁電流がさらに減少しその方向が反転するとモード4となる。
モード5でQ1をオフさせる。励磁電流はQ1からC2に転流する。この結果、C1が放電される。
C1の放電が完了すると励磁電流がC2からD2に転流する。ここでQ2をオンさせる。励磁電流の方向は電源→Q2→n1の方向となっているが、電源から逆方向の電圧が印加されているためその大きさは急速に減少して方向を反転する。この結果、動作モードはモード1に戻る
以上のように、DC―DCコンバータ50の場合には二次側への電力伝達が正極性のみであるため、正極性での磁束の増加量を負極性での磁気リセットによる磁束の減少量とバランスさせることが必要となる。すなわち、図2を参照して、以下の式が成立している必要がある。
Figure 2020108304
ここでTはQ1及びQ2を駆動するゲート信号の1サイクルの長さを表し、Dutyは1サイクルの長さTの内、Q2(又はQ1)をオンさせておく時間(Ton)の割合を表し、Vcは昇圧コンデンサCの電圧を表す。この式の左辺はQ2がオンしているときの磁束密度の増加量を表し、右辺はQ2がオフしているときの磁束密度の減少量を表す。
図2に示すように、励磁電流が正極性の場合、電流の大きさが一定値内であれば磁束密度は直線的に増加するが、ある一定の電流値以上になると磁気飽和60となり磁束密度はそれ以上増加しない。この状態ではトランスTRのインダクタンスが急激に低下しトランスTRの一次側に大電流が流れ、回路を損傷する場合がある。この例を図3に示す。図3を参照して、Q2がオンしている時間が長すぎると磁気飽和70が生じ、回路に流れる電流値に大きなピークが生ずる。励磁電流が負極性のときも同様であり、負極性の電流の大きさが一定以上となると磁気飽和62となり大電流が流れる危険性がある。
こうした問題を解決するために上記した特許文献1では、一次側電流の瞬時値の平均値を算出し、瞬時値と平均値とを比較して、その差分が所定値以上であるときに、トランスの励磁動作を停止しリセット動作を開始する。しかしこの特許文献1に開示の技術では、入力電圧の変化に追従することはできるかもしれないが、負荷の急変には対応できないという問題がある。例えば負荷が頻繁に変化すると、フィードバックによる定電圧制御の遅延のため、デューティが過大な値になってしまうことがある。通常、デューティが過大な値となることを防止するために、デューティの変動量には上限が設けられる。この上限は、安全を見込んで低めに設定される。
図4に、負荷が頻繁に変化したときのデューティ、磁束密度、及びトランス電流の変化をシミュレートした結果を示す。この例では、デューティの変動量の上限を一定のものとしてある。図4に示す例では、デューティが頻繁に変化し、磁気飽和による電流のピーク80及び82が見られる。これは、定電圧制御に伴うデューティの変化の遅延のためにデューティが過大になったことが原因と考えられる。
[実施の形態の説明]
《構成》
この実施の形態では、こうした問題を解決するために、デューティの変動量の上限を、入力電圧の関数として定めることとした。以下に述べるように、この関数は入力電圧に対する単調減少関数である。すなわち、入力電圧が高いときにはデューティの変動量の上限が小さくなり、入力電圧が低いときにはデューティの変動量の上限が比較的大きくなるようにする。このデューティの変動量の上限の計算方法については後述する。
図5を参照して、この実施の形態に係るDC―DC電力変換装置100は、図1に示すものと同じDC―DCコンバータ50と、DC―DCコンバータ50のQ1及びQ2のオン及びオフを制御するゲート信号を生成する制御部110とを含む。
制御部110は、入力電圧Vinの大きさを示すアナログ信号を出力する入力電圧センサ120と、DC―DCコンバータ50の出力電圧の大きさを示すアナログ信号を出力する出力電圧センサ122と、入力電圧センサ120の出力及び出力電圧センサ122の出力をアナログ/デジタル(A/D)変換しデジタル信号として出力するA/D変換回路124とを含む。
制御部110はさらに、A/D変換回路124の出力を受けるように接続され、所定のプログラムにしたがってQ1及びQ2を駆動制御するためのデューティを算出するためのCPU(Central Processing Unit)126と、図示しないバスを介してCPU126に接続され、CPU126が実行するプログラムを記憶するためのプログラムメモリ128と、図示しないバスを介してCPU126に接続され、プログラムメモリ128から、CPU126が実行するプログラムをロードし、CPU126の作業領域を提供するためのメモリ130と、CPU126から出力されるデューティにしたがってQ1及びQ2を駆動するためのゲート信号を生成しQ1及びQ2に与えるためのゲート信号生成回路132とを含む。
図6に、プログラムメモリ128に記憶されCPU126が実行する、Q1及びQ2を制御するゲート信号を生成デするプログラムの制御構造をフローチャート形式で示す。図6を参照して、このプログラムは、Q1及びQ2を駆動するゲート信号の各サイクル(Q1及びQ2のスイッチングサイクル)に実行される。このプログラムは、図5に示す入力電圧センサ120の出力である入力電圧の値をA/D変換回路124の出力から検出するステップ150と、ステップ150において検出された入力電圧に基づき、デューティ変動量の限界値(上限)を算出するステップ152と、図5に示す出力電圧センサ122の出力である出力電圧の値をA/D変換回路124の出力から検出するステップ154と、ステップ150で検出された入力電圧の値及びステップ154で検出された出力電圧の値に基づいて、出力電圧の値を目標値となる定電圧に制御するためのデューティを電圧フィードバック制御により算出するステップ156と、ステップ156の電圧フィードバック制御の結果と直前のサイクルのデューティとの差からデューティの変動量を算出するステップ158と、を含む。
ステップ156における電圧フィードバック制御は、入力電圧又は出力電圧の測定値に対するノイズの影響に対して発振なく出力電圧を目標値に安定させるため、及び入力電圧又は負荷が変動するときにも出力電圧が目標値に追従するようにするための制御である。DC―DCコンバータの場合、電圧フィードバックには一般的なPI制御及びPID制御がよく使われる。例えばPI制御は以下の基本式に基づいて行われる。
Figure 2020108304
この制御のための理論式は制御演算方式により異なり、具体的なアプリケーションによって異なってくる。
このプログラムはさらに、ステップ158で算出されたデューティの変動量がステップ152で算出された限界値より小さいか否かを判定し、判定にしたがって制御の流れを分岐させるステップ160と、ステップ160の判定が否定のときに、ステップ158で算出されたデューティ変動量をステップ152で算出された限界値で置換するステップ164と、ステップ162の判定が肯定のとき、及びステップ160の判定が否定でかつステップ164の処理が完了したときに実行され、デューティ変動量をデューティに累積するステップ162と、ステップ162の演算の結果得られたデューティを用いて、Q1及びQ2をスイッチングするためのゲート信号を生成し出力するステップ166とを含む。なお、ここでは図5に示すゲート信号生成回路132もCPU126が実行するプログラムの一部で実現し、CPU126の入出力インターフェイスから出力するものとしている。
以下、この実施の形態でデューティ変動量を算出する方法について述べる。図7を参照して、トランスTRの許容最大磁束密度をBmaxとする。DC―DCコンバータ50の場合、Q2がオンしているときの磁束密度の増加量をΔB、Q1がオンしているときの磁束密度の減少量をΔBとする。これらは以下の式により計算される。以下の式でDutyはデューティ、TはQ1、Q2のスイッチングサイクルの長さ、Vinは入力電圧、Vcは昇圧コンデンサCの電圧、NはトランスTRの一次側巻数、SはトランスTRのコア断面積、をそれぞれ示す。
Figure 2020108304
正常に動作しているときは、ΔBの絶対値とΔBの絶対値とは等しく、磁束密度がBmaxを超えて磁気飽和が発生することはない。しかし、例えばQ2を駆動するゲート信号のデューティの変動量ΔDutyが大きくなり、ゲート信号の立ち下がりが時刻190から時刻192に変化すると、トランスTRを流れる電流が大きくなり、その結果トランスTRの磁束密度が図7のピーク180により示すようにBmaxを超えてしまうことがあり得る。この実施の形態の目的はこのような事態の発生を避けることである。
図8を参照して、図7に示したように入力電圧が高いときには、磁束密度の増加の勾配が直線202のように急であり、時刻192に達する前の時刻194でBmaxを超えてしまう。しかし、入力電圧が低いときには、直線204に示されるように磁束密度の増加の勾配が低くなり、時刻192を過ぎてもBmaxに達しないこともあり得る。したがって、考え方として、入力電圧が高いときにはデューティの変動量の限界値を小さくし、入力電圧が高いときにはデューティの変動量の限界値をある程度大きくすることが考えられる。こうすることで、入力電圧が高いときには応答性が犠牲になるが磁気飽和が発生する危険性を小さくできる一方、入力電圧が低いときには磁気飽和が発生する危険性を低く維持しながら応答性を高めることができる。
なお、図8はΔBの増加が維持される時間が長すぎる場合について示してあるが、ΔBの減少が維持される時間が長過ぎる場合についても同様である。つまり、デューティの変動量が小さくなりQ2がオフする時間が長くなりすぎると、磁束密度が図8に示す下側のBmaxを下回ることがあり、そうすると磁気飽和が生ずることになる。したがって、デューティの変動量については、その絶対値の限界値を管理する必要がある。もちろん、Q2がオンのときのみ、又はQ2がオフのときのみデューティの変動量を制限するようにしてもよいが、磁気飽和の防止は磁束密度の上限又は下限のみについてできるだけであり、その効果は限定的なものになる。
図9を参照して、負荷が急増したときの、Q2がオンとなっている場合のデューティの変動量の限界値の計算について説明する。磁気飽和が生ずる磁束密度をBmax、直前のサイクル(デューティ変動前)における磁束密度のピーク値をB、直前のサイクルのデューティDutyをTon/T(ただしTonは直前のサイクルでのQ2のスイッチオン時間)、今回サイクル(処理対象のサイクル)のデューティDutyをTon/T、トランスTRのコア励磁インダクタンスをL、巻線数比(n1:n2)をN、コア断面積をSとする。
磁束密度Bは時間tの1次関数として変化するので、aをその傾き、bをa=0のときの磁束密度Bの値として以下のように表される。
Figure 2020108304
ここで各サイクルにおいてB=0となる時刻においてt=0とするとb=0としてよい。例えば図9において、負荷変動前の直前のサイクルであれば、スイッチオン時間Tonの中央のように各サイクルにおいて、磁束密度Bが0をクロスする時刻をt=0とすればよい。このとき、図9に示すように、t=1/2*Tonにおいて磁束密度B=Bとなる。aは磁束密度の理論計算式からa=Vin*LM/(N*S)となる。したがって、時刻tにおける磁束密度Bは以下の式により表される。
Figure 2020108304
この式にしたがって、B=Bmaxとなる時刻tmaxを計算すると
Figure 2020108304
磁気飽和が生じない範囲で許容されるデューティの最大値をDutymaxとすると、Dutymax=tmax/Tであるから、結局Dutymaxは以下の式により計算できる。
Figure 2020108304
したがって、許容できるデューティの変動量の最大値をΔDutymax、直前のサイクルのデューティをDutyとすると、ΔDutymaxは以下の式により計算できる。
Figure 2020108304
図6のステップ152では上記した式にしたがってデューティ変動量の限界値ΔDutymaxを算出する。この式は、A=2*Bmax*N*S/(L*T)として、以下のようになる。
Figure 2020108304
なお、前記したようにΔDutymaxとしては、増加と減少の双方を考慮する必要がある。したがって結局、ΔDutymaxは以下のように表すことができる。
Figure 2020108304
この式から容易にわかるように、ΔDutymaxは入力電圧Vinの単調減少関数である。
《動作》
上記したDC―DC電力変換装置100は以下のように動作する。図5を参照して、入力電圧センサ120は入力電圧Vinの値を示すアナログ信号をA/D変換回路124に与え、A/D変換回路124はそれをデジタル化してCPU126に入力する。同様に、出力電圧センサ122はDC―DCコンバータ50の二次側の出力電圧を示すアナログ信号をA/D変換回路124に与え、A/D変換回路124はそれをデジタル化してCPU126に入力する。
CPU126は、図6に示すような制御構造を持つプログラムをプログラムメモリ128からメモリ130にロードして各スイッチングサイクルで実行している。すなわち、各スイッチングサイクルにおいてCPU126は、A/D変換回路124の出力から入力電圧を検出し(ステップ150)、上記した式によってデューティ変動量の限界値Dutymaxを算出する(ステップ152)。CPU126はさらに、A/D変換回路124の出力から出力電圧を検出し(ステップ154)、電圧フィードバック制御によりデューティを算出する(ステップ156)。このデューティと前サイクルのデューティとの差から、入力電圧又は出力電圧の測定値の変動に対して出力電圧を目標値に維持するためのデューティ変動量が算出される(ステップ158)。このデューティ変動量は、入力電圧又は出力電圧の測定値の変動の大きさによりその値が変化する。
ステップ160で、このデューティ変動量がステップ152で算出されたデューティ変動量の限界値ΔDutymaxより小さいか否かが判定される。判定が肯定なら制御はステップ162に進んでこのデューティ変動量を前回のデューティに累積し、ゲート信号に変換して(ステップ166)、この処理を終わる。
ステップ160の判定が否定のときには、制御はステップ164に進む。ステップ164では、ステップ158で算出されたデューティ変動量をステップ152で算出した限界値により置換する。この後、この置換後のデューティ変動量をデューティに累積し(ステップ162)、ゲート信号に変換して(ステップ166)処理を終わる。
以上の処理を各スイッチングサイクルにおいて実行する。
《シミュレーション結果》
図10に上記実施の形態によるシミュレーション結果を示す。図10の各図において、横軸及び縦軸のスケールはいずれも図4の対応する各図と等しくしてある。図10を参照して、図4と同様の条件でも、デューティの変化はなだらかであり、磁束密度の変化も少なくなった。その結果、磁気飽和が生ずることもなく、トランスを流れる電流が過大になることもなかった。
《実施の形態の効果》
上記した実施の形態によれば、入力電圧が高いときには、デューティ変動量の限界値ΔDutymaxの値が小さくなるため、デューティが過大になってトランスTRが磁気飽和する危険性を小さくできる。一方、入力電圧が低いときには、限界値ΔDutymaxの値を大きくするので、磁気飽和が生ずる危険性を低く維持したまま応答性を高くできる。したがって、入力電圧及び出力電圧の急変に対しても応答性をできるだけ高くしながら磁気飽和を防止できる可能性を高めることができる。
なお、上記実施の形態では、図6のステップ152で算出されたデューティ変動量の限界値をそのまま限界値としてステップ164での置換に用いている。しかしこの発明はそのような実施の形態には限定されない。例えばさらに安全を見込み、ステップ152で算出された限界値に0<定数≦1を満たす定数を乗じたものをステップ160の判定及びステップ164における限界値として用いても良い。この場合、デューティ変動量の限界値ΔDutymaxは以下のように表される。
Figure 2020108304
は前記したとおりA=2*Bmax*N*S/(L*T)であり、トランスTR及びスイッチングサイクルの時間Tにより決まる定数である。この式でもΔDutymaxは入力電圧Vinの単調減少関数である。
またステップ160の判定ではステップ152で算出された限界値を用い、ステップ164ではその限界値に上記した定数Aを乗じたものを限界値として用いても良い。
ただし、上記した定数Aの値があまりに小さいと応答性が得られない。そこで、この定数Aの値としては0.5以上が望ましく、その値より大きい値をとれば応答性の点でより好ましい。応答性の点で最も好ましいのは定数A=1、すなわちステップ152で算出された限界値をステップ160及び164の双方で用いる場合である。
さらに、上記した実施の形態はアクティブクランプ方式1石フォワード型DC−DCコンバータを用いている。しかしこの発明はそのような実施の形態には限定されない。この発明は、トランスの励磁とリセットとを交互に繰返すことで、入力される直流電圧を一定の直流電圧に変換する絶縁型DC−DCコンバータにおける磁気飽和の防止に一般的に適用することが可能である。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載により示されるわけではなく、特許請求の範囲の各請求項によって示され、特許請求の範囲の文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
C 昇圧コンデンサ
C1、C2 コンデンサ
D1、D2 寄生ダイオード
D3、D4 ダイオード
LM トランスTRのコア励磁インダクタンス
Q1、Q2 MOSFET
TR トランス
50 アクティブクランプ方式1石フォワード型DC―DCコンバータ
60、62、70 磁気飽和
80、82 電流のピーク
100 DC―DC電力変換装置
110 制御部
120 入力電圧センサ
122 出力電圧センサ
124 A/D変換回路
126 CPU
128 プログラムメモリ
130 メモリ
132 ゲート信号生成回路
150、152、154、156、158、160、162、164、166 ステップ
180 ピーク
190、192、194 時刻
202、204 直線

Claims (11)

  1. 一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、
    前記トランスの前記一次側の巻線に流れる電流を制御するために前記トランスの前記一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、
    前記一次側に入力される前記直流電圧を検知する第1の電圧センサと、
    前記トランスの前記二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサと、
    前記第1の電圧センサの出力及び前記第2の電圧センサの出力に応答して、前記第2の電圧センサの出力が目標値となるよう前記半導体スイッチを駆動する駆動信号の各サイクルにおけるデューティを制御する駆動制御部とを含み、
    前記駆動制御部は、先行するサイクルにおけるデューティに対する、後続するサイクルにおけるデューティの変動量の絶対値が前記第1の電圧センサの出力の関数である一定値以内となるように前記半導体スイッチを駆動する、電力変換装置。
  2. 前記先行するサイクルは、デューティ制御の対象となるサイクルの直前のサイクルである、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記関数は、前記第1の電圧センサの出力に対する単調減少関数である、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1の電圧センサの出力をVin、前記直前のサイクルにおけるデューティをDuty、前記デューティの変動量の絶対値の上限をΔDutymaxとすると、前記関数は以下の式
    Figure 2020108304
    により表される、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記定数Aは以下の式
    Figure 2020108304
    により表される、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記定数A
    Figure 2020108304
    を満たす、請求項4又は請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記定数A=1である、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第1の電圧センサの出力をVin、前記先行するサイクルにおけるデューティをDuty、前記デューティの変動量の絶対値の上限をΔDutymaxとすると、前記関数は以下の式
    Figure 2020108304
    により表される、請求項3に記載の電力変換装置。
  9. 前記駆動制御部は、
    前記第1の電圧センサの出力を検出し、その検出値に基づき、前記変動量の絶対値を算出する上限算出部と、
    前記第2の電圧センサの出力値と前記第1の電圧センサの出力値とによる電圧フィードバック制御により前記第2の電圧センサの出力が前記目標値となるように前記デューティの変動量を算出するデューティ算出部と、
    前記デューティ算出部が算出した前記デューティの変動量の絶対値と前記上限とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に応答して、前記デューティ算出部が算出した前記デューティの変動量と、前記上限とのいずれかを選択して前記先行するサイクルにおけるデューティに選択された値を累積するデューティ累積部と、
    前記デューティ累積部により得られたデューティを用いて、前記半導体スイッチを駆動するためのゲート信号を生成し前記半導体スイッチに供給するゲート信号生成部とを含む、請求項1に記載の電力変換装置。
  10. 一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、
    前記トランスの前記一次側の巻線に流れる電流を制御するために前記トランスの前記一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、
    前記一次側に入力される前記直流電圧を検知する第1の電圧センサと、
    前記トランスの前記二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサとを含む電力変換装置の制御方法であって、
    前記第1の電圧センサの出力を検出し、その検出値に基づき、前記半導体スイッチの駆動信号の各サイクルにおけるデューティの変動量の絶対値の上限を算出するステップと、
    前記第2の電圧センサの出力値と前記第1の電圧センサの出力値とによる電圧フィードバック制御により前記第2の電圧センサの出力が前記目標値となるように前記デューティの変動量を算出するステップと、
    前記デューティを算出するステップにおいて算出された前記デューティの変動量の絶対値と前記上限とを比較するステップと、
    前記比較するステップにおける比較結果に応答して、前記デューティ算出部が算出した前記デューティの変動量と、前記上限とのいずれかを選択して前記先行するサイクルにおける前記デューティに選択された値を累積するステップと、
    前記累積するステップによって得られたデューティに基づき、前記半導体スイッチを駆動するためのゲート信号を生成し前記半導体スイッチに供給するステップとを含む、電力変換装置の制御方法。
  11. 一次側に入力される直流電圧を二次側に伝達するトランスと、
    前記トランスの前記一次側の巻線に流れる電流を制御するために前記トランスの前記一次側の巻線に接続された一端子を持つ半導体スイッチと、
    前記一次側に入力される前記直流電圧を検知する第1の電圧センサと、
    前記トランスの前記二次側に出力される直流電圧を検知する第2の電圧センサと、含む電力変換装置を制御するための制御装置であって、
    前記第1の電圧センサの出力を検出し、その検出値に基づき、前記変動量の絶対値の上限を算出する上限算出部と、
    前記第2の電圧センサの出力の検出値と前記第1の電圧センサの出力値とによる電圧フィードバック制御により前記第2の電圧センサの出力が前記目標値となるように前記デューティの変動量を算出するデューティ算出部と、
    前記デューティ算出部が算出した前記デューティの変動量の絶対値と前記上限とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較結果に応答して、前記デューティ算出部が算出した前記デューティの変動量と、前記上限とのいずれかを選択して前記先行するサイクルにおける前記デューティに選択された値を累積するデューティ累積部と、
    前記デューティ累積部により得られたデューティを用いて、前記半導体スイッチを駆動するためのゲート信号を生成し前記半導体スイッチに供給するゲート信号生成部とを含む、制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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