先ず、本発明の実施形態に係る複合機1(画像形成装置)の全体の構成について図1を参照しながら説明する。以下、説明の便宜上、図1における紙面手前側を複合機1の前側とする。各図に適宜付される矢印L、R、U、Loは、それぞれ複合機1の左側、右側、上側、下側を示す。
複合機1は、略箱型状の装置本体2を備える。装置本体2内の下部には画像形成に用いる用紙を収納する複数の給紙カセット3が設けられる。装置本体2の上部の胴内空間には、排紙トレイ4が設けられる。
装置本体2の上部には、原稿搬送及び画像読取等のスキャン動作を行う原稿読取装置5が設けられ、原稿読取装置5は、図1及び図2に示すように、原稿から画像を読み取る画像読取部6と、画像読取部6へ原稿を搬送する原稿搬送部7とを備える。画像読取部6及び原稿搬送部7において、主に左右方向が原稿の搬送方向であり、以下の説明では、この搬送方向を原稿の長さ方向とし、搬送方向に直交する方向を原稿の幅方向とする。画像読取部6及び原稿搬送部7の詳細は後述する。
更に、装置本体2の上部には、操作表示部8(操作部)が正面側に取り付けられる。操作表示部8は、例えば、テンキー、スタートキー、システムメニューキー、送信キー、コピーキー等の操作キー(操作部)と、タッチパネル等の表示器とを備え、ユーザーからの操作入力を受け付ける。
装置本体2の中央部には、像担持体としての中間転写ベルト10が複数のローラー間に架設される。中間転写ベルト10の下側には、画像を形成する4つの画像形成部11がトナーの色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)毎に設けられる。4つの画像形成部11の下方には、露光部12が設けられる。中間転写ベルト10の右端には、二次転写部13が設けられ、中間転写ベルト10の左端には、中間転写ベルト10を清掃するクリーニングユニット14が設けられる。二次転写部13は、中間転写ベルト10の右端側の一部と二次転写ローラーとで構成される。
各画像形成部11には、像担持体としての感光体ドラムが回転可能に設けられ、感光体ドラムの周囲には、帯電部と、現像部と、一次転写部と、除電部と、クリーニング部とが、電子写真のプロセス順に配置される。現像部の上方には、各画像形成部11と対応するトナーコンテナが、トナーの色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)毎に設けられ、各トナーコンテナは、各色のトナーを収容する。
装置本体2の右部には、画像形成に用いる用紙の搬送経路15が設けられる。搬送経路15の上流部には、複数の給紙部16が複数の給紙カセット3毎に設けられる。搬送経路15の中流部には、上記の二次転写部13が設けられる。搬送経路15の下流部には、定着部17が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部18が設けられる。
次に、複合機1の画像形成動作について説明する。複合機1では、画像読取部6や外部のコンピューター等から画像データが入力される。各画像形成部11では、感光体ドラムが、帯電部によって帯電された後、露光部12によって画像データに基づいて露光されることで、感光体ドラム上に静電潜像が形成される。感光体ドラム上の静電潜像は、現像部によって各色のトナー像に現像される。感光体ドラム上のトナー像は、一次転写部によって中間転写ベルト10の表面に一次転写される。以上の動作を4つの画像形成部11が順次行うことによって、中間転写ベルト10上にフルカラーのトナー像(カラートナー像)が形成される。カラートナー像は、中間転写ベルト10の回転によって、所定の二次転写タイミングで二次転写部13へ供給される。
他方、給紙カセット3に収納された用紙は、給紙部16によって取り出されて搬送経路15上を搬送される。そして、搬送経路15上の用紙は、上記の所定の二次転写タイミングで二次転写部13へ搬送される。二次転写部13では、中間転写ベルト10上のカラートナー像が用紙に二次転写される。カラートナー像を二次転写された用紙は、搬送経路15を下流側へ搬送されて、定着部17によってカラートナー像が用紙に定着された後、排紙部18から排紙トレイ4へ排出される。
次に、画像読取部6について説明する。画像読取部6は、装置本体2の胴内空間の上方に配置され、図2に示すように、装置本体2の上面に、原稿台となるプラテンガラス20と読取スリット21とを備える。読取スリット21は、左側に設けられ、プラテンガラス20は、読取スリット21の右側に設けられる。また、画像読取部6は、光学走査ユニット22と、反射ユニット23と、集光レンズ24と、CCD等の撮像部25とを備える。
光学走査ユニット22は、プラテンガラス20や読取スリット21の上方の原稿に向かって光を照射する光源26と、原稿で反射した光を反射ユニット23に向ける反射ミラー27とを有する。反射ユニット23は、複数の反射ミラー28を有する。光学走査ユニット22は、主走査方向(前後方向)に長形に形成され、副走査方向(左右方向)に移動可能に設けられる。反射ユニット23は、原稿から集光レンズ24までの光路長が常に一定となるように、光学走査ユニット22の移動に応じて移動するように設けられる。集光レンズ24及び撮像部25は、右側に固定される。
画像読取部6において、プラテンガラス20上に載置された原稿の画像を読み取る場合には、光学走査ユニット22は、左側から右方向(副走査方向)へ移動して読取位置をずらしながら原稿から画像を読み取る。このとき、光学走査ユニット22は、プラテンガラス20上の原稿に向かって、光源26によって光を照射し、原稿からの反射光を反射ユニット23及び集光レンズ24を介して撮像部25に入射させる。撮像部25は、原稿からの反射光に基づく光電変換を行うことで原稿の画像を撮像する。そして、画像読取部6は、プラテンガラス20上に載置された原稿を先端から終端まで走査(スキャン)することで画像データを生成する。
また、画像読取部6において、原稿搬送部7から搬送される原稿の画像を読み取る場合には(図4のステップS1)、光学走査ユニット22は、読取スリット21に対応する位置を読取位置として固定して原稿から画像を読み取る(図4のステップS4)。このとき、光学走査ユニット22は、読取スリット21上の原稿に向かって、光源26によって光を照射し、原稿からの反射光を反射ユニット23及び集光レンズ24を介して撮像部25に入射させる。撮像部25は、原稿からの反射光に基づく光電変換を行うことで原稿の画像を撮像する。そして、画像読取部6は、読取スリット21上を通過する原稿を先端から終端まで走査(スキャン)することで画像データを生成する。
なお、画像読取部6による画像読取では、原稿搬送部7で原稿(付箋が貼られた原稿を含む)が正常に搬送された場合、その原稿に対応した画像データが生成されるところ、2枚以上の原稿が重送された場合、重なった状態の2枚以上の原稿に対応した画像データが生成され、あるいは、最前又は最後の原稿に対応した画像データが生成される。
画像読取部6は、原稿毎に生成した画像データを複合機1の制御部50(図3参照)へ送信して記憶部51に記憶する。複合機1や画像読取部6の画像読取の設定条件として、モノクロ画像読取やカラー画像読取が設定されるが、画像読取部6は、カラー画像を読み取って色データ(RGBデータ)を取得し、モノクロ画像はカラー画像の二値化処理等によって生成される。
次に、原稿搬送部7について説明する。原稿搬送部7は、画像読取部6の上方に配置され、原稿を搬送する機能に加えて、画像読取部6のプラテンガラス20(装置本体2の上面)を覆うカバー部材として開閉可能に取り付けられる。原稿搬送部7は、図2に示すように、画像読取前の原稿が載置される供給トレイ30と、画像読取後の原稿が排出される排出トレイ31と、供給トレイ30上の原稿を、読取スリット21に対応する読取位置を経由して排出トレイ31に送り出す搬送機構32とを備える。搬送機構32は、読取スリット21に対応して左側に設けられ、供給トレイ30は、搬送機構32の上部から右方に延設され、排出トレイ31は、搬送機構32の下部から右方に延設される。
供給トレイ30は、その右端から搬送機構32に向かって僅かに下方に傾斜して形成される。供給トレイ30の上面は、複数の原稿を載置可能な載置面であり、載置面には、原稿の幅方向の位置を規制する一対のガイドが、幅方向にスライド可能に設けられる。
排出トレイ31は、装置本体2の上面を覆う原稿搬送部7の基部の上面の一部に形成され、原稿搬送部7の基部は、装置本体2と同径に形成される。
搬送機構32は、カバー33によって囲われていて、カバー33の右面上部には、供給トレイ30に対応する位置に開口した供給口34が形成され、カバー33の右面下部には、排出トレイ31に対応する位置に開口した排出口35が形成される。搬送機構32は、カバー33の内部に搬送路36を有し、搬送路36は、供給口34から左方に延びて、左側で下方に湾曲し、更に右方に折り返して、読取スリット21に対応する読取位置を経由し、排出口35まで延びるように形成される。搬送機構32は、搬送路36に沿って、供給ローラー37と、複数の搬送ローラー38と、排出ローラー39と、原稿検知部40と、重なり検知部41とを備える。
供給ローラー37は、供給口34の近傍で回転可能に設けられ、回転することで供給トレイ30上の原稿を一枚ずつ搬送路36へ供給する。排出ローラー39は、排出口35の近傍で回転可能に設けられ、回転することで搬送路36から原稿を排出トレイ31へ排出する。複数の搬送ローラー38は、搬送路36において供給ローラー37と排出ローラー39との間で、それぞれ間隔を空けて回転可能に設けられる。供給ローラー37、複数の搬送ローラー38及び排出ローラー39は、制御部50(図3参照)によって制御される駆動部(図示せず)から伝達される回転駆動力によって回転駆動する。
原稿検知部40は、搬送路36を搬送される原稿を検知するもので、例えば、発光部と受光部とからなる光センサーで構成される。原稿検知部40は、検知結果を示す検知信号を出力し、例えば、原稿を検知している場合にはオンの信号を、原稿を検知していない場合にはオフの信号を出力する。原稿検知部40は、搬送路36に沿った何れかの位置に設けられ、例えば、搬送路36において異なる搬送位置でそれぞれ原稿を検知するように、それぞれの搬送位置に複数の原稿検知部40が配置されてよい。
原稿検知部40は、原稿搬送部7が原稿の搬送を開始した後(図4のステップS1)、原稿の検知を開始し、原稿の先端から終端までを検知する。例えば、原稿検知部40は、搬送路36の搬送方向において読取スリット21に対応する読取位置より上流側に配置されて、この読取位置に進入する原稿の先端を検知することで、読取位置への原稿の進入タイミング、即ち、読取開始タイミングを取得する。また、原稿検知部40は、搬送路36の搬送方向において読取スリット21に対応する読取位置より下流側に配置されて、この読取位置から退出する原稿の終端を検知することで、読取位置からの原稿の退出タイミング、即ち、読取終了タイミングを取得する。
重なり検知部41は、搬送路36において供給ローラー37と読取スリット21に対応する読取位置との間の所定の位置に設けられる。重なり検知部41は、搬送路36を搬送される原稿の重なりを検知するもので、例えば、超音波センサー等で構成されてよい。重なり検知部41は、数枚の原稿同士の重なりや、原稿とその原稿に貼り付けた付箋との重なりを検知し、その検知結果を示す検知信号を出力し、例えば、原稿の重なりを検知している場合にはオンの信号を、原稿の重なりを検知していない場合にはオフの信号を出力する。なお、幅方向に亘って原稿の重なりを検知できるように、複数の重なり検知部41が、幅方向においてそれぞれ間隔を空けて配置されてよい。
重なり検知部41は、搬送方向において所定の検知位置で原稿の重なりを検知するように配置され、例えば、その検知位置が、読取位置より上流側の原稿検知部40の検知位置と同じになるように設けられる。そして、重なり検知部41は、原稿搬送部7が原稿の搬送を開始した後(図4のステップS1)、この原稿検知部40が原稿の先端を検知してから終端を検知するまで、原稿の重なりの検知を行う(図4のステップS2)。
次に、上記の複合機1の電気的な構成について図3を参照しながら説明する。複合機1は、CPU等からなる制御部50と、ROMやRAM等からなる記憶部51とを装置本体2の内部に備える。
制御部50は、記憶部51に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、制御部50に接続された各部を制御する。制御部50は、画像読取部6、原稿搬送部7、操作表示部8、画像形成部11及び露光部12等の複合機1の各部に接続され、例えば、原稿搬送部7による原稿搬送や画像読取部6による画像読取等のスキャン動作を制御する。また、制御部50は、記憶部51に記憶されるプログラムを実行することにより重送判定部52として機能する。重送判定部52による重送判定は、スキャン動作に含まれる。
図4は、スキャン動作を示すフローチャートを示す。1回のジョブのスキャン動作では、原稿搬送部7の供給トレイ30に載置された1枚以上の原稿(複数の原稿)について、通常動作として、原稿搬送部7による原稿搬送(図4のステップS1)や画像読取部6による画像読取(図4のステップS4)を自動的に行う。また、スキャン動作では、通常動作において重送判定部52で重送と判定されると共にユーザーによって重送と判断された原稿について、再開動作として、原稿搬送部7による原稿搬送や画像読取部6による画像読取を再度行う(図4のステップS10)。
通常動作では、原稿の搬送順に、画像読取部6で画像データが生成されて記憶部51に記憶され、換言すれば、搬送順に基づいて記憶部51から画像データを取得可能になる。原稿搬送部7は、通常動作の開始から終了までの間に、原稿を搬送する供給ローラー37や排出ローラー39の駆動や、搬送される原稿の原稿検知部40による検知を監視することで、原稿の搬送順を把握することができる。
スキャン動作で、全ての原稿の画像読取が終了すると、各原稿の画像データをまとめた1つの画像データファイルが生成される。例えば、1枚の原稿を1ページ分の画像データとする場合、原稿の枚数に相当するページ数の画像データファイルが生成される。
次に、重送判定部52について説明する。重送判定部52は、重なり検知部41の検知位置における原稿の通過を、読取位置より上流側の原稿検知部40の検知信号に基づいて把握する。重送判定部52は、原稿の先端が検知位置を通過してからの経過時間を計測し、この経過時間に基づいて、搬送方向(長さ方向)において原稿の先端から検知位置までの距離を算出し、即ち、原稿上で検知位置に対応する位置情報を算出する。
また、重送判定部52は、重なり検知部41の検知信号に基づいて原稿の重なりを把握し、重なりが検知された場合(図4のステップS2:YES)、その重なりのある原稿(重なり原稿)の重なり原稿情報を記憶部51に記憶する(図4のステップS3)。なお、1回のジョブ(通常動作)において、重なり原稿が2回以上検知された場合には、それぞれの重なり原稿毎に重なり原稿情報が記憶部51に記憶される。
例えば、重なり原稿情報には、重なり原稿の搬送順(例えば、1番目、2番目等)が含まれる。例えば、複数の原稿の通常動作において、2枚目及び3枚目の原稿が重送された場合、2枚目及び3枚目の原稿が重なり原稿に相当し、重なり原稿の搬送順は2番目になり、重なり原稿に後続する4枚目の原稿の搬送順は3番目になる。
また、重なり原稿情報には、重なりの位置情報(幅方向及び長さ方向の位置)が含まれる。なお、長さ方向の位置情報は、上記のように算出され、幅方向の位置情報は、幅方向に並べて配置された複数の重なり検知部41の内、何れの重なり検知部41で重なりを検知したかに応じて把握する。重なりが長さ方向や幅方向に連続して検知される場合には、重送判定部52は、連続する複数の重なりを一つの重なりとして判定してよい。
ところで、通常動作では、原稿の重なりの検知に拘らず、供給トレイ30に載置された全ての原稿について、原稿搬送部7による原稿搬送や画像読取部6による画像読取を行って各原稿の画像データを生成する(図4のステップS1、S4)。そして、通常動作が終了した後(図4のステップS5:NO)、重送判定部52は、通常動作で重なり原稿が検知されていた場合(図4のステップS6:YES)、重なり原稿が重送か否かのユーザー判断を操作表示部8の操作に応じて入力する。
例えば、重送判定部52は、重なり原稿情報が記憶部51に記憶されていれば(図4のステップS6:YES)、通常動作で重なり原稿が検知されていたと判定し、重なり原稿情報を記憶部51から読み出す。重送判定部52は、重なり原稿情報に基づいて、原稿の重送判定に対するユーザーの承認又は否認をユーザー判断として問い合わせる問合せ画面を操作表示部8に表示させる(図4のステップS7)。問合せ画面では、ユーザー判断を入力可能な入力キー等が表示される。
問合せ画面では、重なり原稿から取得した画像データをプレビューとして表示してもよい。例えば、重送判定部52は、重なり原稿情報に基づいて、対応する重なり原稿の搬送順を取得し、重なり原稿の搬送順に基づいて、重なり原稿の画像データを記憶部51から読み出す。また、問合せ画面では、必要に応じて、重なり原稿に後続する原稿(後続原稿)から取得した画像データをプレビューとして表示してもよい。このとき、重なり原稿の搬送順に基づいて、後続原稿の搬送順を把握できるので、重送判定部52は、後続原稿の搬送順に基づいて、後続原稿の画像データを記憶部51から読み出す。ユーザーは、重なり原稿の画像データだけでなく、後続原稿の画像データを参照することで、重なり原稿が重送か否かをより適切に判断することが可能となる。なお、重なり原稿の画像データと後続原稿の画像データとは、問合せ画面において、同時に表示してもよく、あるいは、ユーザーの操作に応じて切り換えて表示してもよい。
操作表示部8の問合せ画面において、重なり原稿が重送でないとユーザーに判断されて重送判定の否認が選択された場合(図4のステップS8:NO)、重なり原稿の画像読取をやり直す必要がないので、通常動作時の画像データがそのままスキャン動作結果に適用される(図4のステップS9)。例えば、付箋による重なりであった場合には、ユーザーは重送でないと判断するので、付箋が貼られた状態の原稿の画像データが適用される。
また、操作表示部8の問合せ画面において、重なり原稿が重送であるとユーザーに判断されて重送判定の承認が選択された場合(図4のステップS8:YES)、重なり原稿の画像読取をやり直す再開動作へ移行する(図4のステップS10)。
再開動作では、重送判定部52は、例えば、操作表示部8の問合せ画面によって、重なり原稿(重送と判定された2枚以上の原稿)の供給トレイ30への載置をユーザーに指示する(促す)。供給トレイ30に重なり原稿が載置されると、原稿読取装置5は、原稿搬送部7による原稿搬送や画像読取部6による画像読取を実行可能になる。ここで、操作表示部8のスタートキーが操作されると、原稿読取装置5は、重なり原稿の搬送及び画像読取を開始する。なお、重送判定部52は、重なり原稿の搬送及び画像読取の開始を操作するための再開動作キーを問合せ画面に表示してもよい。そして、再開動作において、重なり原稿の搬送及び画像読取が終了すると、重送判定部52は、その重なり原稿について、通常動作で取得した画像データに換えて、再開動作で取得した画像データをスキャン動作結果に適用する(図4のステップS11)。
なお、1回のジョブ(通常動作)において、重なり原稿が2回以上検知されている場合には、重送判定部52は、上記のようなユーザー判断の入力及び再開動作を一連の動作として、それぞれの重なり原稿毎に行う。
本実施形態によれば、上述のように、原稿読取装置5は、スキャン動作において原稿を読み取って画像データを取得する画像読取部6と、スキャン動作において画像読取部6へ原稿を搬送する原稿搬送部7と、ユーザーの操作を受け付ける操作表示部8(操作部)とを備える。原稿搬送部7は、画像読取部6へ搬送される原稿の重なりを検知する重なり検知部41を備える。原稿読取装置5は、複数の原稿のスキャン動作において、通常動作として、複数の原稿について、原稿搬送部7が搬送すると共に、画像読取部6が画像データを取得する。また、原稿読取装置5は、通常動作の間に、重なり検知部41によって重なりのある原稿が重なり原稿として検知された場合、通常動作の終了後、重なり原稿が重送か否かのユーザー判断を操作表示部8の操作に応じて入力する。そして、原稿読取装置5は、重なり原稿が重送でないとのユーザー判断が入力された場合、重なり原稿について通常動作で取得した画像データをそのまま適用する。一方、原稿読取装置5は、重なり原稿が重送であるとのユーザー判断が入力された場合、再開動作として、重なり原稿に対応する2枚以上の原稿について、再度、原稿搬送部7が搬送すると共に、画像読取部6が画像データを取得し、重なり原稿について通常動作で取得した画像データに換えて、再開動作で取得した画像データを適用する。
これにより、重なり検知部41が原稿の重なりを検知しても、スキャン動作を停止することなく、全ての原稿の搬送及び画像読取を一通り行った後で、重なり原稿が重送か否かの判断が行われる。そのため、原稿の重なりが検知される度に、ユーザーが判断や操作をする必要がなく、ユーザーは、スキャン動作の開始から終了まで、原稿読取装置5の近傍にいる必要がない。また、原稿に付箋等が貼られている場合、通常動作で重なり検知部41が原稿の重なりを検知しても、ユーザーが重送でないと判断すれば、その重なり原稿のやり直しとなる再開動作をする必要がない。そのため、重送判定をユーザーの意図に合わせることができ、原稿に貼られた付箋を重送と誤検知することが抑制される。このように、原稿の重送検知にかかる時間やユーザーの手間を抑制し、原稿の重送を適切に判定することが可能となる。
また、本実施形態によれば、原稿読取装置5は、通常動作の間に重なり原稿が2回以上検知された場合、2回以上検知された重なり原稿のそれぞれについて、ユーザー判断の入力及び再開動作を一連の動作として行う。
これにより、検知した重なり原稿毎に、ユーザーの便宜に応じて、重送の確認と重なり原稿の画像読取のやり直しとを一連の動作として行うことができる。そのため、付箋を貼りつけた原稿や、重送された原稿が混在している場合でも、全ての原稿について適切な画像データを生成して、誤りのない画像データファイルを生成することができる。
例えば、原稿読取装置5において、図5に示すような全5枚の原稿のスキャン動作を1回のジョブで行う例を以下に説明する。この例では、2枚目と3枚目の原稿に重送が生じ、5枚目の原稿に付箋が貼られていることとする。
先ず、原稿読取装置5では、5枚の原稿の通常動作が行われる。図6に示すように、1枚目の原稿は、重送が生じずに搬送及び画像読取が成功して、1枚目の原稿に対応する画像データが記憶部51に記憶される。なお、1枚目の原稿の搬送順は1番目である。
2枚目の原稿は、3枚目の原稿と共に重送され、重なり検知部41で重なりが検知されるが、スキャン動作を停止することなく、2枚目と3枚目の原稿が重なった重なり原稿の画像読取が行われ、重なり原稿の画像データが記憶部51に記憶される。このとき、2枚目と3枚目の原稿を重なり原稿として、搬送順を2番目とする重なり原稿情報が記憶部51に記憶される。
3枚目の原稿は既に2枚目の原稿と共に搬送されているので、次に、4枚目の原稿が搬送される。4枚目の原稿は、重送が生じずに搬送及び画像読取が成功して、4枚目の原稿に対応する画像データが記憶部51に記憶される。なお、4枚目の原稿の搬送順は3番目である。
5枚目の原稿は、重送が生じずに搬送されるが、付箋が貼られているので重なり検知部41で重なりが検知されるところ、スキャン動作を停止することなく、5枚目の原稿の画像読取が行われ、5枚目の原稿に対応する画像データが記憶部51に記憶される。このとき、5枚目の原稿を重なり原稿として、搬送順を4番目とする重なり原稿情報が記憶部51に記憶される。
上記のように5枚の原稿の通常動作が終了すると、重送判定部52は、記憶部51に重なり原稿情報が記憶されていることから、通常動作で重なり原稿が検知されていたと判定する。
重送判定部52は、先ず、2枚目と3枚目の重なり原稿の重なり原稿情報を記憶部51から読み出し、重なり原稿情報に基づいて重なり原稿の搬送順が2番目であることを把握して、搬送順が2番目の画像データを記憶部51から読み出す。そして、重送判定部52は、重なり原稿の画像データをプレビューする問合せ画面を操作表示部8に表示する。ユーザーは、問合せ画面を参照して、2枚目と3枚目の原稿が重送されていることを確認すると、問合せ画面を介して、重送判定の承認をユーザー判断として入力する。
重送判定部52は、このユーザー判断に応じて、重なり原稿の画像読取をやり直す再開動作へ移行する。ここで、重送判定部52は、重なり原稿(2枚目と3枚目の原稿)の供給トレイ30への載置を、問合せ画面を介して指示する。ユーザーが供給トレイ30に重なり原稿を載置して、操作表示部8の操作によって重なり原稿の再開動作を指示すると、重なり原稿の搬送及び画像読取が行われ、2枚目の原稿の画像データと3枚目の原稿の画像データが生成される。
重送判定部52は、図7に示すように、この再開動作で生成された2枚目の原稿の画像データと3枚目の原稿の画像データを、記憶部51における2番目の画像データに換えて(1番目と3番目の画像データの間に)差し込む。これにより、図8に示すように、記憶部51において、2枚目の原稿の画像データは2番目に記憶され、3枚目の原稿の画像データは3番目に記憶される。また、通常動作で3番目に記憶されていた4枚目の原稿の画像データは4番目に記憶し直され、同様にして、5枚目以降の原稿の画像データは順次ずれて記憶し直される。
次に、重送判定部52は、5枚目の原稿の重なり原稿情報を記憶部51から読み出し、重なり原稿情報に基づいて原稿の搬送順が5番目であることを把握して、搬送順が5番目の画像データを記憶部51から読み出す。そして、重送判定部52は、5番目の画像データをプレビューする問合せ画面を操作表示部8に表示する。ユーザーは、問合せ画面を参照して、5枚目の原稿に付箋が貼られていることを確認すると、問合せ画面を介して、重送判定の否認をユーザー判断として入力する。
重送判定部52は、このユーザー判断に応じて、5枚目の原稿の再開動作は行わずに、5番目の画像データをそのまま有効に適用する。
なお、上記した実施形態では、原稿読取装置5が、重なり原稿毎に、ユーザー判断の入力及び再開動作を一連の動作として行う例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、原稿読取装置5は、通常動作の間に重なり原稿が2回以上検知された場合、重なり原稿毎にユーザー判断の入力及び再開動作を一連の動作として行う代わりに、2回以上検知された重なり原稿のそれぞれについてユーザー判断の入力を行った後、2回以上検知された重なり原稿のそれぞれについて再開動作を行う。
これにより、検知した重なり原稿毎に、ユーザーの便宜に応じて、重送の確認の動作と、重なり原稿の画像読取のやり直しの動作とを、区別して行うことができる。
例えば、他の実施形態の原稿読取装置5において、図9に示すような全6枚の原稿のスキャン動作を1回のジョブで行う例を以下に説明する。この例では、2枚目と3枚目の原稿に重送が生じ、5枚目と6枚目の原稿に重送が生じることとする。
先ず、他の実施形態の原稿読取装置5では、6枚の原稿の通常動作が上記した実施形態と同様に行われる。図10に示すように、1枚目の原稿は、上記した例と同様に、搬送及び画像読取が成功して、1枚目の原稿の画像データが記憶部51に記憶される。なお、1枚目の原稿の搬送順は1番目である。
2枚目の原稿は、上記した例と同様に、3枚目の原稿と共に重送され、重なり検知部41で重なりが検知されるが、2枚目と3枚目の重なり原稿の画像読取が行われ、重なり原稿の画像データが記憶部51に記憶される。このとき、搬送順を2番目とする重なり原稿情報が記憶部51に記憶される。
4枚目の原稿は、上記した例と同様に、搬送及び画像読取が成功して、4枚目の原稿の画像データが記憶部51に記憶される。なお、4枚目の原稿の搬送順は3番目である。
5枚目の原稿は、6枚目の原稿と共に重送され、重なり検知部41で重なりが検知されるが、スキャン動作を停止することなく、5枚目と6枚目の原稿が重なった重なり原稿の画像読取が行われ、重なり原稿の画像データが記憶部51に記憶される。このとき、5枚目と6枚目の原稿を重なり原稿として、搬送順を4番目とする重なり原稿情報が記憶部51に記憶される。
上記のように6枚の原稿の通常動作が終了すると、重送判定部52は、記憶部51に重なり原稿情報が記憶されていることから、通常動作で重なり原稿が検知されていたと判定する。この例では、2枚目と3枚目の原稿が重なった重なり原稿と、5枚目と6枚目の原稿が重なった重なり原稿とが、計2回検知されている。
次に、他の実施形態の原稿読取装置5では、2回以上検知された重なり原稿のそれぞれについてユーザー判断の入力を行った後、2回以上検知された重なり原稿のそれぞれについて再開動作を行う。重送判定部52は、先ず、上記した例と同様に、2枚目と3枚目の重なり原稿の重なり原稿情報を記憶部51から読み出し、重なり原稿情報に基づいて重なり原稿の搬送順が2番目であることを把握して、搬送順が2番目の画像データを記憶部51から読み出す。そして、重送判定部52は、2枚目と3枚目の重なり原稿の画像データをプレビューする問合せ画面を操作表示部8に表示する。ユーザーは、問合せ画面を参照して、2枚目と3枚目の原稿の重送を確認し、問合せ画面を介して(操作表示部8を操作して)、重送判定の承認のユーザー判断を入力する。重送判定部52は、入力されたユーザー判断を、2枚目と3枚目の重なり原稿に関連付けて記憶部51に記憶し、例えば、2枚目と3枚目の重なり原稿の重なり原稿情報として記憶する。
重送判定部52は、次に、5枚目と6枚目の重なり原稿の重なり原稿情報を記憶部51から読み出し、重なり原稿情報に基づいて重なり原稿の搬送順が4番目であることを把握して、搬送順が4番目の画像データを記憶部51から読み出す。そして、重送判定部52は、5枚目と6枚目の重なり原稿の画像データをプレビューする問合せ画面を操作表示部8に表示する。ユーザーは、問合せ画面を参照して、5枚目と6枚目の原稿の重送を確認し、問合せ画面を介して(操作表示部8を操作して)、重送判定の承認のユーザー判断を入力する。重送判定部52は、入力されたユーザー判断を、5枚目と6枚目の重なり原稿に関連付けて記憶部51に記憶し、例えば、5枚目と6枚目の重なり原稿の重なり原稿情報として記憶する。
次に、重送判定部52は、重なり原稿の再開動作へ移行し、記憶部51に記憶されたユーザー判断を取得する。重送判定部52は、先ず、2枚目と3枚目の重なり原稿に関連するユーザー判断に応じて、2枚目と3枚目の重なり原稿の供給トレイ30への載置を、問合せ画面を介して指示する。ユーザーが供給トレイ30に重なり原稿を載置し、操作表示部8を操作して重なり原稿の再開動作を指示すると、重なり原稿の搬送及び画像読取が行われ、2枚目と3枚目の原稿の画像データがそれぞれ生成される。
重送判定部52は、図11に示すように、再開動作で生成された2枚目の原稿の画像データと3枚目の原稿の画像データを、記憶部51における2番目の画像データに換えて(1番目と3番目の画像データの間に)差し込む。これにより、図12に示すように、記憶部51において、2枚目の原稿の画像データは2番目に記憶され、3枚目の原稿の画像データは3番目に記憶される。また、重送判定部52は、通常動作で3番目以降に記憶されていた画像データを、それぞれ4番目以降に順次ずれて記憶し直す。即ち、通常動作で3番目に記憶されていた4枚目の原稿の画像データは4番目に記憶し直され、通常動作で4番目に記憶されていた5枚目と6枚目の重なり原稿の画像データは5番目に記憶し直される。
重送判定部52は、次に、5枚目と6枚目の重なり原稿に関連するユーザー判断に応じて、5枚目と6枚目の重なり原稿の供給トレイ30への載置を、問合せ画面を介して指示する。ユーザーが供給トレイ30に重なり原稿を載置し、操作表示部8を操作して重なり原稿の再開動作を指示すると、重なり原稿の搬送及び画像読取が行われ、5枚目の原稿の画像データと6枚目の原稿の画像データが生成される。
重送判定部52は、図11に示すように、再開動作で生成された5枚目の原稿の画像データと6枚目の原稿の画像データを、記憶部51における5番目の画像データに換えて(4番目の画像データの後に)差し込む。これにより、図12に示すように、記憶部51において、5枚目の原稿の画像データは5番目に記憶され、6枚目の原稿の画像データは6番目に記憶される。
上記の実施形態の原稿読取装置5では、再開動作において原稿が重送されることなく画像読取が成功する例を説明したが、他の実施形態の原稿読取装置5は、再開動作においても原稿の重なりを検知した場合にユーザー判断を入力し、再度、再開動作を行うように構成してもよい。
なお、上記の実施形態では、複合機1に備わる制御部50が原稿読取装置5のスキャン動作を制御する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、更なる実施形態では、原稿読取装置5に備わる他の制御装置がスキャン動作を制御するように構成してもよい。
また、上記の実施形態では、複合機1に備わる操作表示部にユーザーへの問合せ画面を表示する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、更なる実施形態では、原稿読取装置5に備わる他の表示装置に問合せ画面を表示するように構成してもよい。
なお、本実施形態では、画像データファイルの生成前に各原稿の画像データについて重送の確認、再開動作及び画像データの差し換えを行うので、スキャン動作の集約設定によって、複数枚の原稿の画像データを1ページ分の画像データとして画像データファイルを生成する場合にも、本実施形態を適用することができる。
上記実施形態では、原稿読取装置5やこの原稿読取装置5を備える複合機1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、原稿読取装置5を備える他の画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)に本発明の構成を適用してもよい。
上記した目的を達成するため、本発明の原稿読取装置は、スキャン動作において原稿を読み取って画像データを取得する画像読取部と、前記スキャン動作において前記画像読取部へ前記原稿を搬送する原稿搬送部と、ユーザーの操作を受け付ける操作部と、前記画像読取部へ搬送される前記原稿の重なりを検知する重なり検知部と、複数の前記原稿の前記スキャン動作において、通常動作として、複数の前記原稿について、前記原稿搬送部が搬送すると共に、前記画像読取部が前記画像データを取得するように制御し、前記通常動作の間に、前記重なり検知部によって重なりのある前記原稿が重なり原稿として検知された場合、前記通常動作の終了後、前記重なり原稿が重送か否かのユーザー判断を前記操作部の操作に応じて入力し、前記重なり原稿が重送でないとの前記ユーザー判断が入力された場合、前記重なり原稿について前記通常動作で取得した前記画像データをそのまま適用し、前記重なり原稿が重送であるとの前記ユーザー判断が入力された場合、再開動作として、前記重なり原稿に対応する2枚以上の原稿について、再度、前記原稿搬送部が搬送すると共に、前記画像読取部が前記画像データを取得するように制御し、前記重なり原稿について前記通常動作で取得した前記画像データに換えて、前記再開動作で取得した前記画像データを適用する制御部と、を備えることを特徴とする。
重なり検知部41は、搬送方向において所定の検知位置で原稿の重なりを検知するように配置され、例えば、その検知位置が、読取位置より上流側の原稿検知部40の検知位置と同じになるように設けられる。そして、重なり検知部41は、原稿搬送部7が原稿の搬送を開始した後、この原稿検知部40が原稿の先端を検知してから終端を検知するまで、原稿の重なりの検知を行う。
次に、重送判定部52について説明する。重送判定部52は、重なり検知部41の検知位置における原稿の通過を、読取位置より上流側の原稿検知部40の検知信号に基づいて把握する。重送判定部52は、原稿の先端が重なり検知部41の検知位置を通過してからの経過時間を計測し、この経過時間に基づいて、搬送方向(長さ方向)において原稿の先端から検知位置までの距離を算出し、即ち、原稿上で重なり検知部41の検知位置に対応する位置情報を算出する。
本実施形態によれば、上述のように、原稿読取装置5は、スキャン動作において原稿を読み取って画像データを取得する画像読取部6と、スキャン動作において画像読取部6へ原稿を搬送する原稿搬送部7と、ユーザーの操作を受け付ける操作表示部8(操作部)と、画像読取部6へ搬送される原稿の重なりを検知する重なり検知部41と、重送判定部52(制御部50)とを備える。制御部50は、複数の原稿のスキャン動作において、通常動作として、複数の原稿について、原稿搬送部7が搬送すると共に、画像読取部6が画像データを取得するように制御する。また、制御部50は、通常動作の間に、重なり検知部41によって重なりのある原稿が重なり原稿として検知された場合、通常動作の終了後、重なり原稿が重送か否かのユーザー判断を操作表示部8の操作に応じて入力する。そして、制御部50は、重なり原稿が重送でないとのユーザー判断が入力された場合、重なり原稿について通常動作で取得した画像データをそのまま適用する。一方、制御部50は、重なり原稿が重送であるとのユーザー判断が入力された場合、再開動作として、重なり原稿に対応する2枚以上の原稿について、再度、原稿搬送部7が搬送すると共に、画像読取部6が画像データを取得するように制御し、重なり原稿について通常動作で取得した画像データに換えて、再開動作で取得した画像データを適用する。
なお、上記した実施形態では、原稿読取装置5が、重なり原稿毎に、ユーザー判断の入力及び再開動作を一連の動作として行う例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、原稿読取装置5において、制御部50は、通常動作の間に重なり原稿が2回以上検知された場合、重なり原稿毎にユーザー判断の入力及び再開動作を一連の動作として行う代わりに、2回以上検知された重なり原稿のそれぞれについてユーザー判断の入力を行った後、2回以上検知された重なり原稿のそれぞれについて再開動作を行うように制御する。