JP2019087881A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置が搬送読取を実行しているときに画像形成装置に載置読取を実行させたいユーザーの利便性を向上させる。【解決手段】画像形成装置は、画像読取部と、原稿搬送ユニットと、制御部と、操作パネルと、を備え、制御部は、搬送読取の実行中、ユーザーが原稿搬送ユニットを開けようとしていると判断したとき、実行中の搬送読取である対象搬送読取を中断させるとともに、載置読取の強制実行指示の受け付けを操作パネルに行わせ、操作パネルが強制実行指示を受け付けると、載置読取を強制的に実行させ、強制的に実行させた載置読取の完了後、対象搬送読取を再開させる。【選択図】図5
Description
本発明は、原稿の読み取りを伴うジョブの実行が可能な画像形成装置に関する。
従来、原稿の読み取りを伴うジョブの実行が可能な画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。特許文献1では、画像形成装置にて原稿の読み取りを伴うジョブが実行されているとき、他のジョブを割り込みで画像形成装置に実行させることができる。
画像形成装置には、原稿搬送ユニットを搭載したものがある。原稿搬送ユニットを搭載する画像形成装置は、載置読取用コンタクトガラスおよび搬送読取用コンタクトガラスを備える。載置読取では、ユーザーによって載置読取用コンタクトガラス上に原稿が載置され、載置読取用コンタクトガラス上に載置された原稿の読み取りが行われる。
搬送読取では、ユーザーによって原稿搬送ユニットに原稿がセットされる。原稿搬送ユニットは、セットされた原稿を搬送読取用コンタクトガラス上に搬送する。そして、画像形成装置は、搬送読取用コンタクトガラス上に搬送されてきた原稿を読み取る。
ここで、通常では、画像形成装置が搬送読取を実行しているとき、画像形成装置に載置読取を割り込みで実行させることはできない(画像形成装置に対して載置読取の実行指示を行うことができない)。したがって、画像形成装置に載置読取を急ぎで実行させたくても、画像形成装置が搬送読取を実行していれば、現在実行中の搬送読取が完了するまで待たなければならない。このため、ユーザーにとっては利便性が悪い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像形成装置が搬送読取を実行しているときに画像形成装置に載置読取を実行させたいユーザーの利便性を向上させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面による画像形成装置は、搬送読取を行うときには第1コンタクトガラスに搬送されてきた原稿を読み取り、載置読取を行うときには第2コンタクトガラスに載置された原稿を読み取る画像読取部と、第1コンタクトガラスおよび第2コンタクトガラスに対して開閉するよう支持され、第1コンタクトガラスに原稿を搬送する原稿搬送ユニットと、画像読取部が読み取った原稿の画像データを含む出力用ファイルを生成し、出力用ファイルに基づきジョブを実行する制御部と、ジョブに関するジョブ設定を受け付けるとともに、ジョブの実行指示を受け付ける操作パネルと、を備える。制御部は、搬送読取の実行中、ユーザーが原稿搬送ユニットを開けようとしているか否かの判断を行い、ユーザーが原稿搬送ユニットを開けようとしていると判断したとき、実行中の搬送読取である対象搬送読取を中断させるとともに、載置読取を強制的に実行する旨の指示である強制実行指示の受け付けを操作パネルに行わせ、操作パネルが強制実行指示を受け付けると、画像読取部に載置読取を強制的に実行させ、強制的に実行させた載置読取である強制載置読取の完了後、対象搬送読取を画像読取部に再開させる。
本発明の構成では、画像形成装置が搬送読取を実行しているときであっても、画像形成装置に載置読取を実行させるため(第2コンタクトガラスに原稿を載置するため)にユーザーが原稿搬送ユニットを開けようとすると、現在実行中の搬送読取(対象搬送読取)が中断され、載置読取の実行指示(強制実行指示)の受け付けが操作パネルにて行われる。そして、操作パネルに対して強制実行指示を行った場合には画像形成装置にて載置読取が強制的に実行される。すなわち、画像形成装置が搬送読取を実行しているときであっても当該搬送読取の完了を待たずに画像形成装置に載置読取を実行させることができる。これにより、ユーザーの利便性が向上する。
また、この構成では、画像形成装置が搬送読取を実行しているとき、ユーザーが原稿搬送ユニットを開けようとすると、現在実行中の搬送読取が自動的に中断され、載置読取の実行指示の受け付けが操作パネルにて行われる(画像形成装置に載置読取を実行させることができるようになる)。これにより、ユーザーからすると、特別な操作を行う必要がない(原稿搬送ユニットを開けようとするだけでよい)ので、利便性が良い。
本発明の構成では、画像形成装置が搬送読取を実行しているときに画像形成装置に載置読取を実行させたいユーザーの利便性を向上させることができる。
<複合機の構成>
図1に示すように、本実施形態の複合機100(「画像形成装置」に相当)は、画像読取部1および印刷部2を備える。また、複合機100には、後処理装置3が設置される。さらに、複合機100には、操作パネル4が設置される。
図1に示すように、本実施形態の複合機100(「画像形成装置」に相当)は、画像読取部1および印刷部2を備える。また、複合機100には、後処理装置3が設置される。さらに、複合機100には、操作パネル4が設置される。
画像読取部1は、図2に示すような構成を有する。画像読取部1は、原稿Dを読み取って原稿Dの画像データを生成する。画像読取部1は、コピージョブなど原稿Dの読み取りを伴うジョブの実行時に、搬送読取あるいは載置読取を行う。
搬送読取では、搬送読取用コンタクトガラスG1に向けて原稿Dが自動搬送され、搬送読取用コンタクトガラスG1の上面上を原稿Dが通過するとき、画像読取部1による原稿Dの読み取りが行われる。載置読取では、載置読取用コンタクトガラスG2の上面上に載置された原稿Dの読み取りが画像読取部1により行われる。搬送読取用コンタクトガラスG1は「第1コンタクトガラス」に相当し、載置読取用コンタクトガラスG2は「第2コンタクトガラス」に相当する。
画像読取部1は、光源11、イメージセンサー12、ミラー13およびレンズ14を含む。これら画像読取部1の各部材は、画像読取部1の筐体10の内部に収容される。筐体10の上面には開口が形成される。搬送読取用コンタクトガラスG1および載置読取用コンタクトガラスG2は、筐体10の上面の開口に設置される。
また、画像読取部1の筐体10には、原稿搬送ユニット101が設置される。原稿搬送ユニット101は、搬送読取用コンタクトガラスG1に向けて原稿Dを自動搬送する。
原稿搬送ユニット101は、図3に示すように、画像読取部1の筐体10に開閉可能に取り付けられる。これにより、原稿搬送ユニット101は、筐体10の上面(搬送読取用コンタクトガラスG1および載置読取用コンタクトガラスG2の各上面)に対して開閉する。言い換えると、原稿搬送ユニット101は、筐体10の上面から離れる方向(当該上面を露出させる方向)および筐体10の上面に近づく方向(当該上面を閉塞する方向)に回動する。
具体的には、筐体10の本体背面側に回転軸10aが設けられる。原稿搬送ユニット101は、筐体10の回転軸10aに回動可能(開閉可能)に支持され、筐体10の回転軸10aを支点として回動する。すなわち、原稿搬送ユニット101は、本体正面側の部分を自由端とし、本体正面側の部分を上下方向に振るように回動する。
原稿搬送ユニット101の開閉を検知するため、画像読取部1の筐体10には開閉センサー111が設けられる。開閉検知センサー111は「角度検知部」に相当する。たとえば、開閉センサー111は、発光部および受光部を有する光センサーである。開閉センサー111は、発光部と受光部との間を上下方向に移動可能なアクチュエーターAcを検知対象とする。なお、図示しない付勢部材により、アクチュエーターAcは常に上方に向けて付勢される。
原稿搬送ユニット101が完全に閉じられているとき(図3の上図参照)、アクチュエーターAcは筐体10の上面よりも上方には突出しない。このとき、開閉センサー111の光路がアクチュエーターAcによって遮られる。たとえば、開閉センサー111の光路が遮られると、開閉センサー111の出力値は第1レベル(HレベルおよびLレベルの一方)となる。
原稿搬送ユニット101が完全に閉じられた状態から、原稿搬送ユニット101を開けていくと、それに伴い、アクチュエーターAcが上方に移動する。そして、原稿搬送ユニット101の傾斜角度(筐体10の上面との間の角度)が所定角度になるまで原稿搬送ユニット101が開けられると(図3の下図参照)、開閉センサー111の光路からアクチュエーターAcが外れる。これにより、開閉センサー111の出力値が第1レベルから第2レベル(HレベルおよびLレベルの他方)に変化する。
その後、原稿搬送ユニット101が完全に開けられると、図示しないが、アクチュエーターAcはさらに上方に移動する(開閉センサー111の出力値は第2レベルのまま維持される)。なお、原稿搬送ユニット101が完全に開けられた状態から、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が所定角度になるまで原稿搬送ユニット101が閉じられると、開閉センサー111の出力値が第2レベルから第1レベルに変化する。
原稿搬送ユニット101の開閉はユーザーにより手動で行われる。通常では、載置読取を伴うジョブ(コピージョブなど)を複合機100に実行させるときに、載置読取用コンタクトガラスG2上に原稿Dを載置するため、ユーザーは原稿搬送ユニット101を開閉する開閉作業(原稿搬送ユニット101を開けた後、載置読取用コンタクトガラスG2上に原稿Dを載置してから、原稿搬送ユニット101を閉じる作業)を行う。
ユーザーによる開閉作業を考慮し、原稿搬送ユニット101には把持部101aが設けられる。特に限定されないが、原稿搬送ユニット101の正面側に凹み部が形成され、当該凹み部が原稿搬送ユニット101の把持部101aとされる。これにより、ユーザーによる開閉作業では、まず、原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持され、その後、原稿搬送ユニット101が持ち上げられる。すなわち、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとしているときには、ユーザーによって原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されることになる。
ここで、原稿搬送ユニット101の把持部101aに対するユーザーの把持を検知するため、原稿搬送ユニット101の把持部101aには把持センサー112が設けられる。把持センサー112は、原稿搬送ユニット101の把持部101aをユーザーが把持しているときと把持していないときとで出力値を変化させる。たとえば、静電容量式のタッチセンサー(ユーザーが触れると静電容量値が変化するセンサー)を把持センサー112として用いることができる。あるいは、透過型の光センサーを把持センサー112として用いることもできる。光センサーを用いる場合には、原稿搬送ユニット101の把持部101aをユーザーが把持したときにセンサー光路が遮られるよう光センサーを設置すればよい。
なお、複合機100が搬送読取を伴うジョブを実行しているとき、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けると、ジャムエラーが発生する。このようなジャムエラーの発生を抑制するため、原稿搬送ユニット101の開閉をロックするためのロック機構113が複合機100に設置される。
たとえば、ロック機構113は、画像読取部1の筐体10に取り付けられる。ロック機構113は、図示しないが、フックなどの第1係合部材を含む。第1係合部材は、ソレノイドなどの駆動源により駆動される。また、原稿搬送ユニット101には、第1係合部材と係合する第2係合部材が取り付けられる。
画像読取部1が搬送読取を行っているとき、すなわち、原稿搬送ユニット101が完全に閉じられているとき、原稿搬送ユニット101の開閉がロック機構113によりロックされる(第1係合部材が第2係合部材に係合する)。これにより、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとしても、原稿搬送ユニット101を開けることはできない。
図2に戻り、光源11は、LED素子(図示せず)を複数含む。複数のLED素子は、主走査方向(図2の紙面に対して垂直な方向)にライン状に配列される。搬送読取では、光源11は搬送読取用コンタクトガラスG1に向けて光を照射する(搬送読取用コンタクトガラスG1を透過した光が搬送読取用コンタクトガラスG1上の原稿Dを照射する)。載置読取では、光源11は載置読取用コンタクトガラスG2に向けて光を照射する(載置読取用コンタクトガラスG2を透過した光が載置読取用コンタクトガラスG2上の原稿Dを照射する)。原稿Dで反射された反射光は、ミラー13で反射され、レンズ14に導かれる。レンズ14は、反射光を集光する。
イメージセンサー12は、RGB各色に対応するラインセンサーを含む。各色のラインセンサーは、主走査方向にライン状に並ぶ複数の光電変換素子を有するCCDからなる。イメージセンサー12は、原稿Dからの反射光(レンズ14で集光された光)を受光すると、ライン単位で画素ごとに光電変換して電荷を蓄積する。そして、イメージセンサー12は、蓄積電荷に応じたアナログ信号(RGB信号)を出力する。
光源11およびミラー13は、主走査方向と直交する副走査方向に移動可能な移動枠15に装着される。移動枠15はワイヤー16に連結される。ワイヤー16は巻取ドラム17に巻回される。巻取ドラム17は、図示しない駆動源から駆動力を受けて回転する。巻取ドラム17が回転すると、移動枠15が副走査方向に移動する。すなわち、光源11およびミラー13が副走査方向に移動する。
搬送読取では、原稿搬送ユニット101が閉じられ、ユーザーによって原稿搬送ユニット101に原稿Dがセットされる。そして、原稿搬送ユニット101は、搬送読取用コンタクトガラスG1に向けて原稿Dを搬送する。
搬送読取のときには、光源11を含む移動枠15が搬送読取用コンタクトガラスG1の下方に移動する。そして、搬送読取用コンタクトガラスG1の下方において、光源11が搬送読取用コンタクトガラスG1に向けて光を照射する。イメージセンサー12は、搬送読取用コンタクトガラスG1上を通過する原稿Dで反射された反射光の光電変換を連続して繰り返し行う。これにより、原稿Dの読み取りがライン単位で行われる。
載置読取では、ユーザーによって載置読取用コンタクトガラスG2上に原稿Dが載置される。載置読取用コンタクトガラスG2上への原稿Dの載置後、通常では、原稿搬送ユニット101が閉じられるが、原稿搬送ユニット101が閉じられない場合もある。原稿搬送ユニット101が開けられた状態であっても、載置読取は可能である。たとえば、原稿Dが書籍などであれば、原稿搬送ユニット101が開けられた状態で載置読取が行われる場合がある。
載置読取のときには、光源11を含む移動枠15が副走査方向(正面から見て左から右に向かう方向)に移動する。そして、移動枠15が副走査方向に移動しているとき、光源11が載置用コンタクトガラスG2に向けて光を照射する。イメージセンサー12は、載置読取用コンタクトガラスG2上の原稿Dで反射された反射光の光電変換を連続して繰り返し行う。これにより、原稿Dの読み取りがライン単位で行われる。
図1に戻り、印刷部2は、用紙搬送路(図1では、破線で示す)に沿って用紙Pを搬送する。また、印刷部2は、印刷すべき画像の画像データに基づきトナー像を形成する。そして、印刷部2は、搬送中の用紙Pにトナー像を印刷する。コピージョブでは、画像読取部1が載置読取や搬送読取で読み取った原稿Dの画像が用紙Pに印刷される。
印刷部2は、給紙部21、画像形成部22および定着部23を含む。給紙部21は、カセットCAに収容された用紙Pを用紙搬送路に給紙する。用紙搬送路に給紙された用紙Pは用紙搬送路に沿って搬送される。
画像形成部22は、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)およびマゼンタ(M)の各色にそれぞれ対応する機構部22K、22Y、22Cおよび22Mを含む。機構部22K、22Y、22Cおよび22Mは、それぞれ、対応する色のトナー像(画像)を形成し、中間ベルトに1次転写する。中間ベルトに転写されたトナー像は、搬送中の用紙Pに2次転写される。
定着部23は、トナー像が転写された用紙Pを加圧および加熱する。これにより、用紙Pにトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Pは、用紙搬送路に沿って搬送される。
後処理装置3は、印刷部2から印刷済み用紙P(トナー像が定着された用紙P)を受け入れ、印刷済み用紙Pを仕分けて排出する仕分け処理を後処理として行う。たとえば、後処理装置3は、印刷済み用紙Pが排出される排出トレイ(図示せず)を複数備える。そして、後処理装置3は、仕分け処理を行うとき、印刷物(印刷済み用紙P)を排出する排出トレイをジョブごとに変える。なお、後処理装置3は、パンチ処理やステープル処理なども後処理として行う。
操作パネル4は、タッチスクリーン41およびハードウェアボタン42を含む。タッチスクリーン41は、ソフトウェアボタンを配した画面を表示し、ジョブに関するジョブ設定(たとえば、読取解像度や読取サイズなど)をユーザーから受け付ける。ハードウェアボタン42は、操作パネル4に複数設けられる。たとえば、ハードウェアボタン42としては、スタートボタンやキャンセルボタンなどがある。スタートボタンは、コピージョブなど画像読取部1による搬送読取や載置読取を伴うジョブの実行指示をユーザーから受け付けるためのボタンである。キャンセルボタンは、ユーザーからキャンセル指示を受け付けるためのボタンである。
また、図4に示すように、複合機100は、制御部5および記憶部6を備える。制御部5は、CPUを含む。制御部5は、制御用のプログラムおよびデータに基づき動作し、複合機100の各部を制御するための処理を行う。記憶部5は、不揮発性メモリー(ROM)および揮発性メモリー(RAM)を含む。制御用のプログラムおよびデータは、ROMに記憶され、RAMに展開される。
制御部5は、画像読取部1(原稿搬送ユニット101)に接続される。制御部5は、画像読取部1を制御する。また、制御部5は、画像読取部1による原稿Dの読み取りで得られた画像データに対して種々の画像処理を行う。このため、たとえば、制御部5には画像処理用回路や画像処理用メモリーが搭載される。
制御部5は、光源11およびイメージセンサー12に接続され、光源11の点消灯動作およびイメージセンサー12の読取動作を制御する。また、制御部5は、巻取ドラム17の駆動源を制御し、巻取ドラム17の回転と回転停止とを切り替えるとともに、巻取ドラム17の回転方向を切り替える。すなわち、制御部5は、光源11を含む移動枠15を副走査方向に適切に移動させる。また、制御部5は、原稿搬送ユニット101に接続され、原稿搬送ユニット101の搬送動作を制御する。
また、制御部5は、イメージセンサー12のアナログ出力(画像データ)を増幅する処理や、アナログ出力をデジタルの画像データに変換する処理などを行う。なお、これら処理を行うデータ処理部が制御部5とは別に設けられてもよい。また、制御部5は、画像データに対して、色変換処理(画像データをRGB形式からCMYK形式に変換する処理)や拡大縮小処理などを行う。
さらに、制御部5は、画像読取部1が読み取った原稿Dの画像データ(画像処理済みの画像データ)を含む出力用ファイルを生成する。たとえば、出力用ファイルは、記憶部6に一旦記憶される。そして、制御部5は、出力用ファイルに基づきジョブを実行する。なお、制御部5は、1回のジョブで複数ページ分の画像データを生成した場合、複数ページ分の画像データを1ファイルにまとめる。すなわち、出力用ファイルはジョブごとに生成される。
また、制御部5には、開閉センサー111や把持センサー112など種々のセンサーが接続される。制御部5は、各種センサーの出力値を監視する。
制御部5は、開閉センサー111の出力値に基づき、原稿搬送ユニット101の傾斜角度を検知する。制御部5は、開閉センサー111の出力値が第1レベルから第2レベル(あるいは、第2レベルから第1レベル)に変化したことを検知すると、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が所定角度になったと判断する。
なお、制御部5は、開閉センサー111の出力値が第2レベルから第1レベルに変化したことを検知すると(原稿搬送ユニット101が開状態から閉状態に変化するとき)、画像読取部1にプレスキャンを行わせる。そして、制御部5は、プレスキャンにより得られた画像データに基づき、搬送読取用コンタクトガラスG1上における原稿Dの有無を判断する。
制御部5は、把持センサー112の出力値に基づき、原稿搬送ユニット101の把持部101aの状態(ユーザーが原稿搬送ユニット101の把持部101aを把持しているか否か)を検知する。制御部5は、原稿搬送ユニット101が閉じられているとき、ユーザーが原稿搬送ユニット101の把持部101aを把持していることを検知すると、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとしていると判断する。
また、制御部5には、ロック機構113が接続される。制御部5は、ロック機構113を制御する。制御部5は、ロック機構113を制御することにより、原稿搬送ユニット101の開閉のロックとロック解除とを切り替える。
具体的には、制御部5は、画像読取部1による搬送読取の開始に際し、原稿搬送ユニット101の開閉をロックする。原稿搬送ユニット101の開閉をロックするタイミングは特に限定されない。原稿搬送ユニット101に原稿Dがセットされたとき、原稿搬送ユニット101の開閉がロックされてもよい。あるいは、原稿搬送ユニット101に原稿Dがセットされ、その状態で、操作パネル4のスタートボタンが操作されたとき(当該操作は画像読取部1による搬送読取を伴うジョブの実行を指示する操作である)、原稿搬送ユニット101の開閉がロックされてもよい。そして、制御部5は、原稿搬送ユニット101の開閉をロックして以降、画像読取部1による搬送読取が完了すると、原稿搬送ユニット101の開閉のロックを解除する。
なお、図示しないが、原稿搬送ユニット101には、原稿搬送ユニット101に原稿Dがセットされているときとセットされていないときとで出力値を変化させるセットセンサーが設けられる。そして、制御部5は、セットセンサーの出力値に基づき、原稿搬送ユニット101に原稿Dがセットされているか否かを判断する。
また、制御部5は、印刷部2に接続される。制御部5は、印刷部2の印刷動作を制御する。たとえば、コピージョブを実行するとき、制御部5は、まず、読取対象の原稿Dの読み取りを画像読取部1に行わせる。読取対象の原稿Dが複数枚存在する場合には、印刷部2が印刷を行うのに先立ち、複数枚の原稿Dの全ての読み取りが画像読取部1により行われる。画像読取部1による読取対象の原稿Dの読み取りが完了すると、制御部5は、画像読取部1が読み取った原稿Dの画像データを含む出力用ファイルを生成する。
その後、制御部5は、出力用ファイルに含まれる画像データに基づき、印刷部2にトナー像を形成させるための露光制御用データ(露光装置の露光を制御するためのデータ)を生成する。そして、制御部5は、露光制御用データを印刷部2に出力する。印刷部2は、制御部5から露光制御用データを受けると、用紙Pを搬送するとともに、制御部5からの露光制御用データに基づき静電潜像を形成し、当該形成した静電潜像をトナー像に現像する。そして、印刷部2は、搬送中の用紙Pにトナー像を転写する。
また、制御部5は、後処理装置3に接続される。制御部5は、後処理装置3の後処理動作を制御する。後処理装置3は、制御部5から指示を受け、仕分け処理などの後処理を行う。
たとえば、制御部5は、複数のコピージョブを連続して実行する場合、後処理装置3に仕分け指示を与える。後処理装置3は、仕分け指示を受けると、コピージョブの印刷物の排出先をジョブごとに変える。すなわち、印刷物が排出される排出トレイがジョブごとに変わる。なお、制御部5は、後述する割り込みジョブを実行する場合にも、後処理装置3に仕分け指示を与える。
また、制御部5は、操作パネル4に接続される。制御部5は、操作パネル4の表示動作を制御するとともに、操作パネル4に対して行われた操作(タッチパネルディスプレイ41に対するタッチ操作およびハードウェアボタン42に対する押下操作)を検知する。
<載置読取の強制実行>
本実施形態では、複合機100にて搬送読取を伴うコピージョブが実行されているときに、画像読取部1による搬送読取を中断し、画像読取部1に載置読取を行わせることができる。言い換えると、載置読取の強制実行が可能である。
本実施形態では、複合機100にて搬送読取を伴うコピージョブが実行されているときに、画像読取部1による搬送読取を中断し、画像読取部1に載置読取を行わせることができる。言い換えると、載置読取の強制実行が可能である。
以下に、図5に示すフローチャートを参照し、載置読取の強制実行について説明する。図5に示すフローチャートは、搬送読取を伴うコピージョブの実行指示を操作パネル4が受け付けたときにスタートする。
なお、ユーザーは搬送読取を伴うコピージョブの実行を指示するとき、原稿搬送ユニット101に原稿Dをセットする。このとき、原稿搬送ユニット101が開けられている場合には、ユーザーは原稿搬送ユニット101を閉じる。そして、ユーザーは操作パネル4のスタートボタンを押下する。制御部5は、原稿搬送ユニット101に原稿Dがセットされた状態で、操作パネル4のスタートボタンに対する操作を検知したとき、搬送読取を伴うコピージョブの実行指示を操作パネル4が受け付けたと判断する。
ステップS1において、制御部5は、ロック機構113を制御し、原稿搬送ユニット101の開閉をロックする。そして、ステップS2において、制御部5は、画像読取部1に搬送読取を実行させる。
ステップS3において、制御部5は、把持センサー112の出力値に基づき、原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されたか否かを判断する。その結果、原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されたと制御部5が判断した場合には、ステップS4に移行する。
ここで、ユーザーは原稿搬送ユニット101の開閉作業を行うのに際し原稿搬送ユニット101の把持部101を把持する。したがって、原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されたということは、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとしているということである。言い換えると、ユーザーが載置読取用コンタクトガラスG2上に原稿Dを載置しようとしているということである。
ステップS4に移行すると、制御部5は、実行中の搬送読取(以下、対象搬送読取と称する)を中断させる。このとき、制御部5は、原稿搬送ユニット101に指示し、現在搬送中の原稿Dの次に搬送すべき次原稿Dの搬送を禁止させる。そして、ステップS5において、制御部5は、画像読取部1が現在搬送中の原稿Dを読み取った後(現在搬送中の原稿Dの読み取りが終了し、当該原稿Dが排出された後)、ロック機構113によるロックを解除する。
ロック機構113によるロックが解除されると、原稿搬送ユニット101の開閉が可能となる。これにより、ユーザーによる開閉作業(原稿搬送ユニット101を開けた後、載置読取用コンタクトガラスG2上に原稿Dを載置してから、原稿搬送ユニット101を閉じる作業)が行われる。
その後、ステップS6において、制御部5は、第1〜第4処理から、以降に行う処理を選択する。このとき、制御部5は、図6および図7に示すような受付画面PS(第1受付画面PS1および第2受付画面PS2)を操作パネル4に表示させる。
たとえば、開閉センサー111の出力値が第2レベルから第1レベルに変化したことを制御部5が検知したとき、操作パネル4による第1受付画面PS1の表示が開始される。すなわち、載置読取用コンタクトガラスG2上への原稿Dの載置後、ユーザーが原稿搬送ユニット101を閉じようとしているとき(原稿搬送ユニット101の傾斜角度が所定角度になったとき)、操作パネル4は第1受付画面PS1を表示する。あるいは、原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されたことを制御部5が検知したとき、操作パネル4による第1受付画面PS1の表示が開始されてもよい(ステップS4およびS5の各処理と並行してステップS6の処理が行われてもよい)。
操作パネル4は、まず、図6に示す第1受付画面PS1を表示する。第1受付画面PS1には、受付ボタンB11およびB12が配される。また、第1受付画面PS1には、決定ボタンD1が配される。受付ボタンB11は、中断したジョブとは別のジョブを割り込みで実行する旨の指示をユーザーから受け付けるためのソフトウェアボタンである。以下の説明では、割り込みで実行するジョブを割り込みジョブと称する場合がある。
制御部5は、受付ボタンB11をタッチしてから続けて決定ボタンD1をタッチする第1操作を検知すると、第1処理を選択する。第1処理については後述する。
制御部5は、受付ボタンB12をタッチする操作を検知すると、図7に示す第2受付画面PS2を操作パネル4に表示させる。第2受付画面PS2には、受付ボタンB21、B22およびB23が配される。また、第2受付画面PS2には、決定ボタンD2が配される。
受付ボタンB21をタッチしてから続けて決定ボタンD2をタッチする第2操作を検知した場合、制御部5は第2処理を選択する。受付ボタンB22をタッチしてから続けて決定ボタンD2をタッチする第3操作を検知した場合、制御部5は第3処理を選択する。受付ボタンB23をタッチしてから続けて決定ボタンD2をタッチする第4操作を検知した場合、制御部5は第4処理を選択する。第2〜第4処理については後述する。
図5に戻り、ステップS6の処理後、ステップS7に移行する。ステップS7に移行すると、制御部5は、載置読取を強制的に実行する旨の指示である強制実行指示の受け付けを操作パネル4に行わせる。そして、制御部5は、操作パネル4が強制実行指示を受け付けたか否かを判断する。その結果、強制実行指示を受け付けたと制御部5が判断した場合には、ステップS8に移行する。
なお、制御部5は、対象搬送読取を中断させて以降、原稿搬送ユニット101を開ける作業が行われることによって開閉センサー111の出力値が第1レベルから第2レベルに変化した後、原稿搬送ユニット101を閉じる作業が行われることによって開閉センサー111の出力値が第2レベルから第1レベルに変化したとき、画像読取部1にプレスキャンを行わせる。また、制御部5は、プレスキャンにより得られた画像データに基づき、載置読取用コンタクトガラスG2上に原稿Dが載置されているか否かを判断する。そして、制御部5は、載置読取用コンタクトガラスG2上に原稿Dが載置された状態で、操作パネル4のスタートボタンに対する操作が行われると、当該操作を強制実行指示として検知する(強制実行指示を受け付けたと判断する)。
ステップS8に移行すると、制御部5は、画像読取部1に載置読取を強制的(優先的)に実行させる。このとき、原稿搬送ユニット101に原稿Dがセットされていても、画像読取部1による載置読取が強制的(優先的)に実行される。
ステップS9において、制御部5は、強制的に実行させた載置読取(以下、強制載置読取と称する)が完了したか否かを判断する。その結果、強制載置読取が完了したと制御部5が判断した場合には、ステップS10に移行し、強制載置読取が完了していないと制御部5が判断した場合には、ステップS9の処理が繰り返される。
ステップS10に移行すると、制御部5は、画像読取部1に対象搬送読取(中断させた搬送読取)を再開させる。なお、対象搬送読取が自動的に再開されてもよいし、ユーザーからの再開指示(たとえば、操作パネル4のスタートボタンに対する操作)を受けて対象搬送読取が再開されてもよい。その後、ステップS11において、制御部5は、対象搬送読取が完了したか否かを判断する。その結果、対象搬送読取が完了したと制御部5が判断した場合には、ステップS12に移行し、対象搬送読取が完了していないと制御部5が判断した場合には、ステップS11の処理が繰り返される。
ステップS12に移行すると、制御部5は、出力用ファイルを生成する。詳細は後述する。以降、制御部5は、出力用ファイルに基づきジョブを続行する。
ステップS7において、強制実行指示を受け付けていないと制御部5が判断した場合には、ステップS10に移行する。たとえば、受付画面PS(図6および図7参照)の表示中、操作パネル4のキャンセルボタンに対する操作を検知すると、制御部5は、受付画面PSの表示を停止させる。その状態で、操作パネル4のスタートボタンに対する操作を検知すると、制御部5は、画像読取部1に対象搬送読取を再開させる(すなわち、ステップS7からステップS10に移行する)。
ステップS3において、原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されていないと制御部5が判断した場合には、ステップS13に移行する。ステップS13に移行すると、制御部5は、対象搬送読取が完了したか否かを判断する。その結果、対象搬送読取が完了したと制御部5が判断した場合には、ステップS12に移行する。この場合には、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データだけを含む出力用ファイルが制御部5により生成される。一方で、対象搬送読取が完了していないと制御部5が判断した場合には、ステップS3の処理が繰り返される。
以下に、第1〜第4処理について説明する。
(第1処理)
ステップS6で第1処理を選択した場合、制御部5は、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、対象搬送読取の出力用ファイルと称する)とは別個に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、強制載置読取の出力用ファイルと称する)を生成する処理を行う。言い換えると、制御部5は、強制載置読取を伴うコピージョブを割り込みジョブとして実行する(強制載置読取を伴うコピージョブおよび対象搬送読取を伴うコピージョブが互いに別ジョブとして扱われる)。対象搬送読取の出力用ファイルには、中断前の対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データおよび再開後の対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データの両方が含められる。なお、強制載置読取は対象搬送読取よりも先に完了する。したがって、強制載置読取の出力用ファイルは対象搬送読取の出力用ファイルよりも先に生成される。
ステップS6で第1処理を選択した場合、制御部5は、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、対象搬送読取の出力用ファイルと称する)とは別個に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、強制載置読取の出力用ファイルと称する)を生成する処理を行う。言い換えると、制御部5は、強制載置読取を伴うコピージョブを割り込みジョブとして実行する(強制載置読取を伴うコピージョブおよび対象搬送読取を伴うコピージョブが互いに別ジョブとして扱われる)。対象搬送読取の出力用ファイルには、中断前の対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データおよび再開後の対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データの両方が含められる。なお、強制載置読取は対象搬送読取よりも先に完了する。したがって、強制載置読取の出力用ファイルは対象搬送読取の出力用ファイルよりも先に生成される。
制御部5は、強制載置読取の出力用ファイルの生成が完了すると、強制載置読取の出力用ファイルに基づく印刷を印刷部2に行わせる。すなわち、制御部5は、強制載置読取の出力用ファイルに含まれる画像データに基づき露光制御用データを生成し印刷部2に出力する。これにより、強制載置読取の出力用ファイルに基づく印刷で得られる印刷物(ここでは、強制載置読取の印刷物と称する)が排出される。
その後、制御部5は、対象搬送読取の出力用ファイルに基づく印刷を印刷部2に行わせる。これにより、対象搬送読取の出力用ファイルに基づく印刷で得られる印刷物(ここでは、対象搬送読取の印刷物と称する)が排出される。このとき、制御部5は、後処理装置3に仕分け指示を与える。仕分け指示を受けた後処理装置3は、強制載置読取の印刷物と対象搬送読取の印刷物とを仕分ける。たとえば、後処理装置3は、強制載置読取の印刷物を排出した排出トレイとは異なる排出トレイに対象搬送読取の印刷物を排出する。
(第2処理)
ステップS6で第2処理を選択した場合、制御部5は、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、単に出力用ファイルと称する)に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを含める。このとき、制御部5は、出力用ファイルのうちユーザー指定のページに、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを挿入する。
ステップS6で第2処理を選択した場合、制御部5は、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、単に出力用ファイルと称する)に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを含める。このとき、制御部5は、出力用ファイルのうちユーザー指定のページに、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを挿入する。
ここで、制御部5は、図7に示した第2受付画面PS2に対して第2操作が行われた場合、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データをユーザー指定のページに挿入する旨を操作パネル4が受け付けたと判断する(第2処理を選択する)。すなわち、第2受付画面PS2は、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データをユーザー指定のページに挿入するか否かを受け付けるための画面である。
そして、制御部5は、第2受付画面PS2に対する第2操作を検知すると、操作パネル4に指示し、ページ入力画面(図示せず)の表示を行わせるとともに、数値入力の受付を行わせる。ページ入力画面に数値が入力されると、制御部5は、当該入力された数値をユーザー指定のページとして認識する。
たとえば、図8に示すように、対象搬送読取によって3ページ分の画像データが生成され、強制載置読取によって1ページ分の画像データが生成されたとする。また、ユーザー指定のページが「2」であったとする。この場合には、出力用ファイルのうち、1ページ目、3ページ目および4ページ目が対象搬送読取の画像データとなり、2ページ目が強制載置読取の画像データとなる。
対象搬送読取の画像データおよび強制載置読取の画像データの両方を含む出力用ファイルの生成後、制御部5は、当該出力用ファイルに基づく印刷を印刷部2に行わせる。これにより、当該出力用ファイルに基づく印刷で得られる印刷物が単一の排出トレイに排出される。
(第3処理)
ステップS6で第3処理を選択した場合、制御部5は、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、単に出力用ファイルと称する)に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを含める。このとき、制御部5は、出力用ファイルのうち先頭ページおよび最終ページの少なくとも一方に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを挿入する。言い換えると、制御部5は、表紙の画像データおよび裏表紙の画像データの少なくとも一方を追加する。
ステップS6で第3処理を選択した場合、制御部5は、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、単に出力用ファイルと称する)に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを含める。このとき、制御部5は、出力用ファイルのうち先頭ページおよび最終ページの少なくとも一方に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを挿入する。言い換えると、制御部5は、表紙の画像データおよび裏表紙の画像データの少なくとも一方を追加する。
ここで、制御部5は、図7に示した第2受付画面PS2に対して第3操作が行われた場合、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを表紙(裏表紙を含む)の画像データとして追加する旨を操作パネル4が受け付けたと判断する(第3処理を選択する)。すなわち、第2受付画面PS2は、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを表紙の画像データとして追加するか否かを受け付けるための画面である。
そして、制御部5は、第2受付画面PS2に対する第3操作を検知すると、操作パネル4に指示し、表紙/裏表紙設定画面(図示せず)の表示を行わせるとともに、表紙/裏表設定画面に対する設定操作の受付を行わせる。表紙/裏表紙設定画面では、強制載置読取の画像データが表紙の画像データとして追加されるよう設定することもできるし、裏表紙の画像データとして追加されるよう設定することもできる。
たとえば、図9に示すように、対象搬送読取によって3ページ分の画像データが生成され、強制載置読取によって1ページ分の画像データが生成されたとする。また、強制載置読取の画像データを表紙の画像データとして追加する旨の設定がなされたとする。この場合には、出力用ファイルのうち、2〜4ページ目が対象搬送読取の画像データとなり、1ページ目(先頭ページ)が強制載置読取の画像データとなる。図示しないが、強制載置読取の画像データを裏表紙の画像データとして追加する旨の設定がなされていれば、出力用ファイルのうち、1〜3ページ目が対象搬送読取の画像データとなり、4ページ目(最終ページ)が強制載置読取の画像データとなる。表紙および裏表紙の両方を追加する旨の設定がなされている場合には、出力用ファイルのうち、2〜4ページ目が対象搬送読取の画像データとなり、1ページ目(先頭ページ)および5ページ目(最終ページ)が強制載置読取の画像データとなる。
対象搬送読取の画像データおよび強制載置読取の画像データの両方を含む出力用ファイルの生成後、制御部5は、当該出力用ファイルに基づく印刷を印刷部2に行わせる。これにより、当該出力用ファイルに基づく印刷で得られる印刷物が単一の排出トレイに排出される。
なお、ユーザーによっては、表紙(裏表紙を含む)の紙種を他のページの紙種とは異ならせたい場合がある。このようなユーザーの要望に応えるため、表紙/裏表紙設定画面において、強制載置読取の画像データに基づく印刷で使用する用紙カセットCAの設定(給紙元の設定)を行えるようにしてもよい。
(第4処理)
ステップS6で第4処理を選択した場合、すなわち、図7に示した第2受付画面PS2に対して第4操作が行われた場合、制御部5は、設定切替を行う旨を操作パネル4が受け付けたと判断する。すなわち、第2受付画面PS2は、設定切替を行うか否かを受け付けるための画面である。
ステップS6で第4処理を選択した場合、すなわち、図7に示した第2受付画面PS2に対して第4操作が行われた場合、制御部5は、設定切替を行う旨を操作パネル4が受け付けたと判断する。すなわち、第2受付画面PS2は、設定切替を行うか否かを受け付けるための画面である。
制御部5は、第2受付画面PS2に対する第4操作を検知すると(第4処理を選択すると)、操作パネル4に強制載置読取用設定の受け付けを行わせる。このとき、操作パネル4は、ジョブ設定(原稿Dの読み取りを伴うジョブに関する設定)を受け付けるための設定画面を表示し、強制載置読取用設定を受け付ける。たとえば、当該設定画面では、読取解像度や読取サイズの設定、カラーモードで読み取るかモノクロモードで読み取るかの設定(読取モードの設定)を行える。
そして、制御部5は、画像読取部1に強制載置読取を行わせるとき、現在の設定内容(対象搬送読取の開始に際しユーザーから受け付けたジョブ設定の設定内容)を強制載置読取用設定で設定された設定内容に切り替える。その後、画像読取部1に対象搬送読取を再開させるとき、制御部5は、設定内容を元の設定内容(強制載置読取用設定の受付前の設定内容)に戻す。
また、制御部5は、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイル(ここでは、単に出力用ファイルと称する)に、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを含める。このとき、制御部5は、出力用ファイルのうち最終ページに、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを挿入する。
たとえば、図10に示すように、対象搬送読取によって3ページ分の画像データが生成され、強制載置読取によって1ページ分の画像データが生成されたとする。また、対象搬送読取の読取モードがモノクロモードであり、強制載置読取の読取モードがカラーモードであったとする。この場合には、出力用ファイルのうち、1〜3ページ目が対象搬送読取の画像データ(モノクロデータ)となり、4ページ目が強制載置読取の画像データ(カラーデータ)となる。
対象搬送読取の画像データおよび強制載置読取の画像データの両方を含む出力用ファイルの生成後、制御部5は、当該出力用ファイルに基づく印刷を印刷部2に行わせる。これにより、当該出力用ファイルに基づく印刷で得られる印刷物が単一の排出トレイに排出される。
本実施形態の複合機100(画像形成装置)は、上記のように、搬送読取を行うときには搬送読取用コンタクトガラスG1(第1コンタクトガラス)に搬送されてきた原稿Dを読み取り、載置読取を行うときには載置読取用コンタクトガラスG2(第2コンタクトガラス)に載置された原稿Dを読み取る画像読取部1と、搬送読取用コンタクトガラスG1および載置読取用コンタクトガラスG2に対して開閉するよう支持され、搬送読取用コンタクトガラスG1に原稿Dを搬送する原稿搬送ユニット101と、画像読取部1が読み取った原稿Dの画像データを含む出力用ファイルを生成し、出力用ファイルに基づきジョブを実行する制御部5と、ジョブに関するジョブ設定を受け付けるとともに、ジョブの実行指示を受け付ける操作パネル4と、を備える。制御部5は、搬送読取の実行中、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとしているか否かの判断を行い、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとしていると判断したとき、実行中の搬送読取である対象搬送読取を中断させるとともに、載置読取を強制的に実行する旨の指示である強制実行指示の受け付けを操作パネル4に行わせ、操作パネル4が強制実行指示を受け付けると、画像読取部1に載置読取を強制的に実行させ、強制的に実行させた載置読取である強制載置読取の完了後、対象搬送読取を画像読取部1に再開させる。
本実施形態の構成では、複合機100が搬送読取を実行しているときであっても、複合機100に載置読取を実行させるため(載置読取用コンタクトガラスG2に原稿Dを載置するため)にユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとすると、現在実行中の搬送読取(対象搬送読取)が中断され、載置読取の実行指示(強制実行指示)の受け付けが操作パネル4にて行われる。そして、操作パネル4に対して強制実行指示を行った場合には複合機100にて載置読取が強制的に実行される。すなわち、複合機100が搬送読取を実行しているときであっても当該搬送読取の完了を待たずに複合機100に載置読取を実行させることができる。これにより、ユーザーの利便性が向上する。
また、この構成では、複合機100が搬送読取を実行しているとき、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとすると、実行中の搬送読取が自動的に中断され、載置読取の実行指示の受け付けが操作パネル4にて行われる(複合機100に載置読取を実行させることができるようになる)。これにより、ユーザーからすると、特別な操作を行う必要がない(原稿搬送ユニット101を開けようとするだけでよい)ので、利便性が良い。
また、本実施形態では、上記のように、制御部5は、第1〜第4処理のいずれかを選択的に行う(受付画面PSでのユーザーの設定に基づく処理を行う)。
制御部5が第1処理を行うよう設定した場合には、強制載置読取の出力用ファイルが対象搬送読取の出力用ファイルとは別個に生成される。すなわち、強制載置読取を伴うジョブおよび対象搬送読取を伴うジョブが互いに別ジョブとして扱われる。これにより、強制載置読取の印刷物と対象搬送読取の印刷物とが別々に排出される(強制載置読取の印刷物が排出された後に対象搬送読取の印刷物が排出される)ので、対象搬送読取の印刷物(印刷済み用紙Pの束)の中に強制載置読取の印刷物が混ざることはない。これにより、強制載置読取の印刷物と対象搬送読取の印刷物とを仕分ける作業が容易になり、ユーザーの利便性が向上する。
制御部5が第2処理を行うよう設定した場合には、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイルのうちユーザー指定のページに、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データが挿入される。これにより、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データおよび強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを1ファイルにまとめることができ、かつ、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データを任意のページに挿入することができるので、ユーザーの利便性が向上する。
制御部5が第3処理を行うよう設定した場合には、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイルのうち先頭ページおよび最終ページの少なくとも一方に、強制載置読取で得られた原稿の画像データが挿入される。これにより、表紙や裏表紙にすべき原稿Dを原稿搬送ユニット101にセットし忘れたとしても、容易に、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイに表紙(または、裏表紙)の画像データを追加することができるので、ユーザーの利便性が向上する。
制御部5が第4処理を行うよう設定した場合には、設定内容が強制載置読取用設定で設定した設定内容に切り替わった状態で強制載置読取が実行される。そして、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データを含む出力用ファイルのうち最終ページに、強制載置読取で得られた原稿Dの画像データが挿入される。これにより、対象搬送読取の設定内容と強制載置読取の設定内容とを異ならせることができ、かつ、対象搬送読取で得られた原稿Dの画像データと強制載置読取で得られた原稿Dの画像データとを1ファイルにまとめることができるので、ユーザーの利便性が向上する。
また、本実施形態では、上記のように、原稿搬送ユニット101の把持部101aに把持センサー112が設けられる。把持センサー112は制御部5に接続される。ここで、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとするときには、ユーザーは原稿搬送ユニット101の把持部101aを把持するので、把持センサー112の出力値はユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとするときに変化する。したがって、把持センサー112を制御部5に接続し、把持センサー112の出力値を制御部5に検知させることにより、容易に、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとしているか否かの判断を制御部5に行わせることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部5は、搬送読取の実行中に把持センサー112の出力値に基づき原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されたことを検知したとき、原稿搬送ユニット101による次原稿Dの搬送を禁止させ、画像読取部1が現在搬送中の原稿Dを読み取った後、ロック機構113によるロックを解除する。これにより、原稿搬送ユニット101が原稿Dを搬送していないとき(画像読取部1が原稿Dを読み取っていないとき)に原稿搬送ユニット101が開けられるので、原稿搬送ユニット101が原稿Dを搬送しているときに原稿搬送ユニット101が開けられることによってエラーが発生する、という不都合が生じるのを抑制することができる。
<変形例>
制御部5は、図5に示すステップS6において、強制載置読取に関する設定を受け付けるための受付画面PSとして、第1受付画面PS1(図6参照)および第2受付画面PS2(図6参照)を選択的に操作パネル4に表示させる。上記実施形態では、操作パネル4は、まず、第1受付画面PS1を表示する。そして、第1受付画面PS1の受付ボタンB12がタッチされると、操作パネル4は、第1受付画面PS1に代えて、第2受付画面PS2を表示する。
制御部5は、図5に示すステップS6において、強制載置読取に関する設定を受け付けるための受付画面PSとして、第1受付画面PS1(図6参照)および第2受付画面PS2(図6参照)を選択的に操作パネル4に表示させる。上記実施形態では、操作パネル4は、まず、第1受付画面PS1を表示する。そして、第1受付画面PS1の受付ボタンB12がタッチされると、操作パネル4は、第1受付画面PS1に代えて、第2受付画面PS2を表示する。
このように、上記実施形態では、第1受付画面PS1が最初に表示される。しかし、変形例では、第2受付画面PS2が最初に表示される場合もある。
(第1変形例)
第1変形例では、制御部5は、原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されたことによって対象搬送読取を中断させてから、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が所定角度になるまでの時間(ここでは、開時間と称する)を計測する。そして、制御部5は、開時間(計測した計測時間)が予め定められた第1閾値時間以上であるか否かを判断する。その結果、開時間が第1閾値時間以上である場合、制御部5は、第1受付画面PS1を最初に操作パネル4に表示させる。一方で、開時間が第1閾値時間未満である場合、制御部5は、第2受付画面PS2を最初に操作パネル4に表示させる。
第1変形例では、制御部5は、原稿搬送ユニット101の把持部101aが把持されたことによって対象搬送読取を中断させてから、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が所定角度になるまでの時間(ここでは、開時間と称する)を計測する。そして、制御部5は、開時間(計測した計測時間)が予め定められた第1閾値時間以上であるか否かを判断する。その結果、開時間が第1閾値時間以上である場合、制御部5は、第1受付画面PS1を最初に操作パネル4に表示させる。一方で、開時間が第1閾値時間未満である場合、制御部5は、第2受付画面PS2を最初に操作パネル4に表示させる。
第1変形例の構成では、ページの挿入や表紙の追加を行いたい場合、開時間が第1閾値時間未満になるよう原稿搬送ユニット101を素早く開くことにより、第1受付画面PS1の表示を経ずに第2受付画面PS2を表示させることができる。これにより、ユーザーの利便性を向上させることができる。割り込みジョブを実行したい場合には、開時間が閾値時間以上になるよう原稿搬送ユニット101をゆっくり開けばよい。
なお、第1変形例の構成では、第2受付画面PS2に戻るボタン(図示せず)が配される。戻るボタンを操作することにより、操作パネル4の表示画面を第2受付画面PS2から第1受付画面PS1に切り替えることができる。
(第2変形例)
第2変形例では、たとえば、2つの開閉センサー111が上下方向に間隔を隔てて配置される。ここでは、下側の開閉センサー111を下開閉センサー111と称し、上側の開閉センサー111を上開閉センサー111と称する。下開閉センサー111の出力値は、原稿搬送ユニット101を開く作業が開始されて以降、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が第1所定角度(たとえば、30°)になったときに第1レベルから第2レベルに変化する。上開閉センサー111の出力値は、原稿搬送ユニット101を開く作業が開始されて以降、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が第1所定角度よりも大きい第2所定角度(たとえば、40°)になったときに第1レベルから第2レベルに変化する。この例では、下開閉センサー111が「第1角度検知部」に相当し、上開閉センサー111が「第2角度検知部」に相当する。
第2変形例では、たとえば、2つの開閉センサー111が上下方向に間隔を隔てて配置される。ここでは、下側の開閉センサー111を下開閉センサー111と称し、上側の開閉センサー111を上開閉センサー111と称する。下開閉センサー111の出力値は、原稿搬送ユニット101を開く作業が開始されて以降、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が第1所定角度(たとえば、30°)になったときに第1レベルから第2レベルに変化する。上開閉センサー111の出力値は、原稿搬送ユニット101を開く作業が開始されて以降、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が第1所定角度よりも大きい第2所定角度(たとえば、40°)になったときに第1レベルから第2レベルに変化する。この例では、下開閉センサー111が「第1角度検知部」に相当し、上開閉センサー111が「第2角度検知部」に相当する。
制御部5は、対象搬送読取を中断させて以降、下開閉センサー111および上開閉センサー111の各出力値を監視する。そして、制御部5は、下開閉センサー111の出力値が第2レベルに変化してから、上開閉センサー111の出力値が第2レベルに変化することなく予め定められた第2閾値時間が経過すると、第1受付画面PS1を最初に操作パネル4に表示させる。一方で、制御部5は、下開閉センサー111の出力値が第2レベルに変化してから、第2閾値時間が経過する前に上開閉センサー111の出力値が第2レベルに変化すると、第2受付画面PS2を最初に操作パネル4に表示させる。すなわち、制御部5は、対象搬送読取を中断させて以降、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が第1所定角度になってから当該傾斜角度が第2所定角度になることなく第2閾値時間が経過すると、第1受付画面PS1を最初に操作パネル4に表示させる。一方で、制御部5は、対象搬送読取を中断させて以降、原稿搬送ユニット101の傾斜角度が第1所定角度になってから第2閾値時間が経過する前に当該傾斜角度が第2所定角度になると、第2受付画面PS2を最初に操作パネル4に表示させる。
第2変形例の構成では、ページの挿入や表紙の追加を行いたい場合、原稿搬送ユニット101を開き始めてから、第2閾値時間が経過する前に、原稿搬送ユニット101を傾斜角度が40°になるまで素早く開くことにより、第1受付画面PS1の表示を経ずに第2受付画面PS2を表示させることができる。これにより、ユーザーの利便性を向上させることができる。割り込みジョブを実行したい場合には、原稿搬送ユニット101を傾斜角度が30°になるまで開いた後、その状態を第2閾値時間が経過するまで維持しておけばよい。
なお、第2変形例の構成では、第1変形例の構成と同様、第2受付画面PS2から第1受付画面PS1への切り替えを受け付けるため、第2受付画面PS2に戻るボタン(図すせず)が配される。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、搬送読取を伴うコピージョブの実行中に当該コピージョブを中断させて載置読取を強制的に行う場合について説明したが、本発明はこれに限らない。一例として、搬送読取を伴うジョブとしては、複合機100(記憶部6)に出力用ファイルを保存する保存ジョブや、複合機100から外部装置に出力用ファイルを送信する送信ジョブなどがある。そして、保存ジョブや送信ジョブの実行中に当該ジョブを中断させて載置読取を強制的に行うこともできる。
また、上記実施形態の構成において、操作パネル4に割り込みボタン(ハードウェアボタン)を設けてもよい。制御部5は、載置読取の実行中、割り込みボタンに対する操作を検知したとき、原稿搬送ユニット101の把持部101aに対する把持を検知したときと同様、ユーザーが原稿搬送ユニット101を開けようとしていると判断する。そして、このとき、制御部5は、実行中の搬送読取を中断させ、受付画面PSを操作パネル4に表示させる(強制実行指示の受け付けを操作パネル4に行わせる)。
1 画像読取部
4 操作パネル
5 制御部
100 複合機(画像形成装置)
101 原稿搬送ユニット
101a 把持部
111 開閉センサー(角度検知部)
112 把持センサー(把持検知部)
113 ロック機構
G1 搬送読取用コンタクトガラス(第1コンタクトガラス)
G2 載置読取用コンタクトガラス(第2コンタクトガラス)
4 操作パネル
5 制御部
100 複合機(画像形成装置)
101 原稿搬送ユニット
101a 把持部
111 開閉センサー(角度検知部)
112 把持センサー(把持検知部)
113 ロック機構
G1 搬送読取用コンタクトガラス(第1コンタクトガラス)
G2 載置読取用コンタクトガラス(第2コンタクトガラス)
Claims (9)
- 搬送読取を行うときには第1コンタクトガラスに搬送されてきた原稿を読み取り、載置読取を行うときには第2コンタクトガラスに載置された原稿を読み取る画像読取部と、
前記第1コンタクトガラスおよび前記第2コンタクトガラスに対して開閉するよう支持され、前記第1コンタクトガラスに原稿を搬送する原稿搬送ユニットと、
前記画像読取部が読み取った原稿の画像データを含む出力用ファイルを生成し、前記出力用ファイルに基づきジョブを実行する制御部と、
前記ジョブに関するジョブ設定を受け付けるとともに、前記ジョブの実行指示を受け付ける操作パネルと、を備え、
前記制御部は、前記搬送読取の実行中、ユーザーが前記原稿搬送ユニットを開けようとしているか否かの判断を行い、ユーザーが前記原稿搬送ユニットを開けようとしていると判断したとき、実行中の前記搬送読取である対象搬送読取を中断させるとともに、前記載置読取を強制的に実行する旨の指示である強制実行指示の受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記操作パネルが前記強制実行指示を受け付けると、前記画像読取部に前記載置読取を強制的に実行させ、強制的に実行させた前記載置読取である強制載置読取の完了後、前記対象搬送読取を前記画像読取部に再開させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記操作パネルは、前記強制実行指示を受け付けるとき、割り込みジョブを実行するか否かを受け付け、
前記制御部は、前記割り込みジョブを実行する旨を前記操作パネルが受け付けた場合、前記対象搬送読取で得られた原稿の画像データを含む前記出力用ファイルとは別個に、前記強制載置読取で得られた原稿の画像データを含む前記出力用ファイルを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記操作パネルは、前記強制実行指示を受け付けるとき、前記強制載置読取で得られた原稿の画像データをユーザー指定のページに挿入するか否かを受け付け、
前記制御部は、前記強制載置読取で得られた原稿の画像データを前記ユーザー指定のページに挿入する旨を前記操作パネルが受け付けた場合、前記対象搬送読取で得られた原稿の画像データを含む前記出力用ファイルのうち前記ユーザー指定のページに、前記強制載置読取で得られた原稿の画像データを挿入することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記操作パネルは、前記強制実行指示を受け付けるとき、前記強制載置読取で得られた原稿の画像データを表紙の画像データとして追加するか否かを受け付け、
前記制御部は、前記強制載置読取で得られた原稿の画像データを前記表紙の画像データとして追加する旨を前記操作パネルが受け付けた場合、前記対象搬送読取で得られた原稿の画像データを含む前記出力用ファイルのうち先頭ページおよび最終ページの少なくとも一方に、前記強制載置読取で得られた原稿の画像データを挿入することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記操作パネルは、前記強制実行指示を受け付けるとき、設定切替を行うか否かを受け付け、
前記制御部は、前記設定切替を行う旨を前記操作パネルが受け付けた場合、前記操作パネルに強制載置読取用設定の受け付けを行わせるとともに、前記画像読取部に前記強制載置読取を実行させるときには現在の設定内容を前記強制載置読取用設定で設定された設定内容に切り替え、前記対象搬送読取で得られた原稿の画像データを含む前記出力用ファイルに、前記強制載置読取で得られた原稿の画像データを含めることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記原稿搬送ユニットは、ユーザーが前記原稿搬送ユニットを開けるときに把持する把持部を有し、
前記把持部が把持されているときと把持されていないときとで出力値を変化させる把持検知部を備え、
前記制御部は、前記搬送読取の実行中に前記把持検知部の出力値に基づき前記把持部が把持されたことを検知したとき、ユーザーが前記原稿搬送ユニットを開けようとしていると判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記搬送読取の実行中に前記原稿搬送ユニットの開閉をロックするロック機構を備え、
前記制御部は、前記搬送読取の実行中に前記把持検知部の出力値に基づき前記把持部が把持されたことを検知したとき、前記原稿搬送ユニットによる次原稿の搬送を禁止させ、前記画像読取部が現在搬送中の原稿を読み取った後、前記ロック機構によるロックを解除することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記第1コンタクトガラスおよび前記第2コンタクトガラスに対する前記原稿搬送ユニットの傾斜角度が所定角度になったことを検知するための角度検知部を備え、
前記操作パネルは、前記強制実行指示を受け付けるとき、前記強制載置読取に関する設定を受け付けるための受付画面として、第1受付画面および第2受付画面を選択的に表示し、
前記制御部は、前記対象搬送読取を中断させてから、前記傾斜角度が前記所定角度になるまでの時間である開時間が予め定められた第1閾値時間以上であるか否かを判断し、前記開時間が前記第1閾値時間以上である場合、前記第1受付画面を最初に前記操作パネルに表示させる一方、前記開時間が前記第1閾値時間以上ではない場合、前記第2受付画面を最初に前記操作パネルに表示させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第1コンタクトガラスおよび前記第2コンタクトガラスに対する前記原稿搬送ユニットの傾斜角度が第1所定角度になったことを検知するための第1角度検知部と、
前記傾斜角度が前記第1所定角度よりも大きい第2所定角度になったことを検知するための第2角度検知部と、を備え、
前記操作パネルは、前記強制実行指示を受け付けるとき、前記強制載置読取に関する設定を受け付けるための受付画面として、第1受付画面および第2受付画面を選択的に表示し、
前記制御部は、前記対象搬送読取を中断させて以降、前記傾斜角度が前記第1所定角度になってから前記傾斜角度が前記第2所定角度になることなく予め定められた第2閾値時間が経過すると、前記第1受付画面を最初に前記操作パネルに表示させる一方、前記傾斜角度が前記第1所定角度になってから前記第2閾値時間が経過する前に前記傾斜角度が前記第2所定角度になると、前記第2受付画面を最初に前記操作パネルに表示させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017214835A JP2019087881A (ja) | 2017-11-07 | 2017-11-07 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017214835A JP2019087881A (ja) | 2017-11-07 | 2017-11-07 | 画像形成装置 |
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ID=66763462
Family Applications (1)
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JP2017214835A Pending JP2019087881A (ja) | 2017-11-07 | 2017-11-07 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2019087881A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020209342A1 (ja) | 2019-04-11 | 2020-10-15 | 株式会社Nttドコモ | ユーザ端末及び無線通信方法 |
-
2017
- 2017-11-07 JP JP2017214835A patent/JP2019087881A/ja active Pending
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WO2020209342A1 (ja) | 2019-04-11 | 2020-10-15 | 株式会社Nttドコモ | ユーザ端末及び無線通信方法 |
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