以下の実施形態は、開閉器及び分電盤に関し、より詳細には、負荷及び電源以外の接続対象部材と電気的に接続される開閉器及び分電盤に関する。
以下、実施形態に係る開閉器及び分電盤について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態で説明する開閉器は、分岐回路に電気的に接続される開閉器(分岐開閉器)である。また、以下の実施形態で説明する分電盤は、例えば工場やオフィス等の建物(施設)に設置される分電盤である。ただし、以下に説明する構成は本発明の一例に過ぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
ここで、「電気的に接続」とは、電気的に導通した状態の接続を意味し、直接的な接続だけでなく、例えば電線等の導体を介した間接的な接続も含む。
(実施形態1)
実施形態1の開閉器及び分電盤について図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態の分電盤1は、図2及び図3に示すように、前面に開口部101が形成された箱型のキャビネット10を備えている。以下では、分電盤1が壁に取り付けられた状態で、キャビネット10を正面(開口部101側)から見たときの上下左右を基準として説明を行う。また、分電盤1が壁に取り付けられた状態でキャビネット10を正面から見たときの奥行方向を前後方向とし、キャビネット10の前面が前方を向いていることとして説明する。つまり、図2等において「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」の矢印で示す通りに各方向を規定する。ただし、これらの方向は分電盤1の設置方向を規定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
キャビネット10の内部には、図2に示すように、内器として主幹開閉器2と複数の分岐開閉器3とが収納されている。キャビネット10の内部には取付部材4が配置され、取付部材4に複数の分岐開閉器3が取り付けられている。キャビネット10には、交流電源100(電源)に接続される電源線201(母線)等の配線を通すための貫通孔103が設けられている。キャビネット10の内部には、接地線206を接続するための接地端子11が設けられている。
キャビネット10には、内扉12がヒンジを介して開閉可能に取り付けられている。内扉12が閉じた状態では内扉12が開口部101を覆い、内扉12が開いた状態では開口部101が露出している(図2参照)。内扉12には、主幹開閉器2のハンドル23を露出させる第1の窓孔13と、分岐開閉器3のハンドル33を露出させる第2の窓孔14とが設けられている。また、キャビネット10には、外扉15がヒンジを介して開閉可能に取り付けられている。外扉15が閉じた状態では外扉15が内扉12を覆い、外扉15が開いた状態では内扉12が露出している。
主幹開閉器2は直方体状のケース20を備えている。図2に示すように、ケース20の上端部には一次側の端子21が設けられ、ケース20の下端部には二次側の端子22が設けられている。ケース20の内部には、一次側の端子21と二次側の端子22との間に電気的に接続された接点部が収納されている。主幹開閉器2は、接点部を流れる主幹電流が、あらかじめ決められたしきい値を超えると、接点部を強制的に開極させる過電流保護機能を備えている。さらに、主幹開閉器2は、漏電を検出すると、接点部を強制的に開極させる漏電保護機能を備えている。
ケース20の前面には接点部31を手動で開閉させるためのハンドル23が配置されている。一次側の端子21には、交流電源100に電気的に接続される(図5参照)。本実施形態では、交流電源100の配電方式が単相三線式である場合を例に説明する。一次側の端子21には、電圧極(L1相、L2相)と中性極との3本の電源線201が接続される。3本の電源線201は、交流電源100に電気的に接続されている。これにより、主幹開閉器2は、3本の電源線201を介して交流電源100に電気的に接続される。
二次側の端子22には、電圧極(L1相、L2相)と中性極との3本の導電バー5が電気的に接続される。3本の導電バー5の各々は、金属製であって、上下方向に長尺となる帯板状に形成されている。3本の導電バー5の各々は、例えば、金属板にプレス加工を施すことによって形成される。3本の導電バー5の各々は、主幹開閉器2を介して電源線201に電気的に接続されている。
取付部材4は、平面形状が矩形状の金属板である。キャビネット10の内部において、キャビネット10の後壁には一対のフレーム102が固定されている。一対のフレーム102の各々は、金属製であって、上下方向に長尺となる棒状に形成されている。一対のフレーム102は、左右方向において間隔を空けて対向するように配置されている。取付部材4は、一対のフレーム102間に跨って取り付けられている。取付部材4は、一対のフレーム102に対して、例えばねじで固定されている。
キャビネット10の内部であって、左右方向における一対のフレーム102の略中間には、3本の導電バー5が取り付けられている。3本の導電バー5は、前後方向において間隔をあけて並ぶように配置されている(図2参照)。取付部材4には、導電バー5の左側及び右側のそれぞれに複数の分岐開閉器3が取り付けられている。なお、導電バー5の左側及び右側の各々において、複数の分岐開閉器3は、上下方向に並ぶように配置されている。導電バー5の前面は、導電バー5の前側に配置される合成樹脂製のカバー5aで覆われている。
取付部材4には、接地線205(以下、「第1の接地線」という)の一端を接続するためのねじ端子42が設けられている。第1の接地線205の他端は接地端子11に電気的に接続されている。接地端子11は、接地線206(以下、「第2の接地線」という)を介して接地されている。したがって、取付部材4は第1の接地線205及び第2の接地線206を介して接地されている。
また、取付部材4には、複数の分岐開閉器3の各々が取り付けられる位置に、金属のばね材料(例えばリン青銅等の銅合金、ステンレス鋼等)で形成された固定ばね41が設けられている(図2参照)。
次に、分岐開閉器3について図1A,1B、図4〜図9を参照して説明する。
まず、分岐開閉器3の電気的な構成を図5を参照して説明する。
分岐開閉器3は、2個の第1端子t1と、2個の第2端子t2と、第3端子t3と、第4端子t4(接続端子)と、2個の接点部31と、接続回路32とを備えている。
2個の第1端子t1の各々には、導電バー5が接続される。これにより、2個の第1端子t1には、交流電源100(電源)が電気的に接続される。分岐開閉器3が100V用の開閉器である場合は、2個の第1端子t1のうちの一方には電圧極(L1相又はL2相)の導電バー5が接続され、2個の第1端子t1のうちの他方には中性極の導電バー5が接続される。分岐開閉器3が200V用の開閉器である場合は、2個の第1端子t1のうちの一方にはL1相の導電バー5が接続され、2個の第1端子t1のうちの他方にはL2相の導電バー5が接続される。なお、2個の第1端子t1を区別する必要があるときには、第1電源側端子t1a、第2電源側端子t1bと記載する。
2個の第2端子t2の各々には、分岐線202が接続される。分岐線202には、負荷110が電気的に接続される。これにより、2個の第2端子t2には、負荷110が電気的に接続される。ここでいう「負荷」には、例えば接地極付きのコンセント等の配線器具、並びに、照明器具及び空調装置等の種々の電気機器等が含まれる。なお、2個の第2端子t2を区別する必要があるときには、第1負荷側端子t2a、第2負荷側端子t2bと記載する。
2個の接点部31の各々は、対応する第1端子t1と第2端子t2との間に電気的に接続されている。具体的には、第1電源側端子t1aと第1負荷側端子t2aとの間、及び第2電源側端子t1bと第2負荷側端子t2bとの間に、それぞれ接点部31が電気的に接続されている。分岐開閉器3は、分岐線202に流れる負荷電流が、あらかじめ決められたしきい値を超えると、接点部31を強制的に開極させる過電流保護機能を備えている。また、2個の接点部31は、ハンドル33(図1A、図1B参照)の操作に応じて、第1状態(閉極)及び第2状態(開極)の何れかに切り替えられる。
第3端子t3(第3負荷側端子)には、負荷110の接地分岐線203が電気的に接続される。接地分岐線203は、負荷110の接地極に電気的に接続されている。例えば、負荷110が接地極付きのコンセントであれば、コンセントの接地極が接地分岐線203を介して第3端子t3に電気的に接続される。また、負荷110が照明器具等の電気機器であれば、電気機器の接地端子が接地分岐線203を介して第3端子t3に電気的に接続される。
第4端子t4は、接続対象部材に電気的に接続される端子である。本実施形態では接続対象部材は取付部材4である。第4端子t4は、分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態で、接続対象部材としての取付部材4に電気的に接続される。取付部材4は、上述したように接地されているので、第4端子t4は、取付部材4を介して接地されることになる。
接続回路32は、接続端子t4と第3端子t3を電気的に接続する。本実施形態においては、接続端子t4は接地され、第3端子t3は負荷110の接地分岐線203が電気的に接続される。つまり、接続回路32は、負荷110の接地経路の一部を構成する。そのため、接続回路32の抵抗値は接地工事の種類ごとに定められた接地抵抗値に適合する必要があり、接続回路32は十分小さい抵抗値で接続端子t4と第3端子t3との間を電気的に接続する。
次に、分岐開閉器3の機械的な構成を図1A,1B、図4、図6に基づいて説明する。
本実施形態の分岐開閉器3は、ケース30と、操作部6とを更に備えている。
ケース30は、それぞれ合成樹脂の成形品である複数の分割体を組み合わせることで、全体として直方体状に形成されている。ケース30は、第1端子t1と、第2端子t2と、第3端子t3と、第4端子t4と、接点部31と、操作部6とを保持している。ケース30は、上下方向に扁平な薄箱状である。以下、ケース30の上下方向に直交する平面(上面又は下面)の長手方向をケース30の「長手方向」、同平面の短手方向をケース30の「高さ方向」ともいう。また、ケース30の上下方向をケース30の「幅方向」ともいう。
ケース30の前面には、前方に突出する突出部30aが設けられている(図1A,1B参照)。突出部30aを正面から見た形状は矩形状である。突出部30aにはハンドル33が設けられている。分電盤1の内扉12が閉じられた状態では、内扉12の第2の窓孔14に突出部30aが挿入される。これにより、分岐開閉器3のうちの突出部30aの前面は、内扉12が閉じられた状態でも、第2の窓孔14を通して内扉12の全面に露出する。
ケース30の前面において、分電盤1の内扉12で覆われる部位であって、突出部30aの左側には、貫通孔30bが開口している(図1A,1B参照)。また、ケース30の後面30cにおいて、取付部材4に対向する位置にケース30を貫通する貫通孔30dが開口している(図6参照)。
ケース30の長手方向の一端部(右端部)には、3本の導電バー5のうち対応する導電バー5がそれぞれ挿入される3個のスリット35が設けられている(図4参照)。3個のスリット35のうちの2個(前寄りの2個)には、スリット35に挿入される導電バー5を、導電バー5の厚み方向(前後方向)の両側から挟むように接触する一対の刃受け部材36が配置されている。一対の刃受け部材36は弾性及び導電性を有する金属材料(例えばリン青銅等の銅合金)で形成されている。一対の刃受け部材36が第1端子t1を構成している。一対の刃受け部材36がスリット35に挿入された導電バー5と接触することによって、第1端子t1と導電バー5とが電気的に接続される。本実施形態では3個のスリット35のうち前寄りの2個のスリット35のそれぞれに、一対の刃受け部材36が配置される構成としたが、この構成に限定されない。一対の刃受け部材36は、3個のスリット35のうち2個のスリット35のそれぞれに設けられていればよい。
ケース30の長手方向の他端部(左端部)には、固定ばね41が挿入される取付穴34が形成されている(図4及び図1A,1B参照)。ケース30は、スリット35に挿入された導電バー5を一対の刃受け部材36が挟持し、かつ取付穴34に固定ばね41が挿入された状態で、取付部材4に取り付けられる。
また、ケース30の左端部の側面(長方形状の面)には、第2端子t2である速結端子70と、第3端子t3である速結端子80とが、ケース30の高さ方向において2段に並ぶように設けられている(図4参照)。本実施形態では、1つのケース30に対して、2個の速結端子70(第1負荷側端子t2a、第2負荷側端子t2b)と、1個の速結端子80(第3端子t3)が配置されている。2個の速結端子70は、1個の速結端子80の前方に配置されるように、2個の速結端子70と1個の速結端子80とがケース30に収納されている。
2個の速結端子70はケース30の幅方向に並ぶように配置されている。速結端子80は、2個の速結端子70のうちの一方(ここでは下側の速結端子70)と前後方向に並ぶように配置されている。
ケース30の左側面には、2個の速結端子70の各々に対応する位置に端子孔37が設けられ、速結端子80に対応する位置に端子孔38が設けられている(図1A、図1B、図4、図7参照)。図1A,B、及び図7に示すように、2つの端子孔37は、ケース30の幅方向に並ぶように設けられ、端子孔38は、2つの端子孔37のうち一方(ここでは後方の端子孔37)と前後方向に並ぶように設けられている。つまり、第1負荷側端子t2a及び第2負荷側端子t2bは、ケース30の幅方向(側面の短手方向)に並ぶように配置されている。また、第3端子t3は、第1負荷側端子t2a及び第2負荷側端子t2bのうち一方(例えば第1負荷側端子t2a)と前後方向(側面の長手方向)に並ぶように配置されている。
速結端子70は、端子板71と、鎖錠ばね72と、解除レバー76とを有している。
端子板71は、接点部31に電気的に接続されている。端子板71は、端子孔37からケース30の内部に挿入される電線(分岐線202)の先端部と接触する位置に配置されている。
鎖錠ばね72は、帯板状の中央片73と、鎖錠片74と、押圧片75とを有している。鎖錠片74は、中央片73の長手方向の一端から延長されており、上下方向の一方から見た形状が略J字形に形成されている。押圧片75は、中央片73の長手方向の他端から延長されており、上下方向の一方から見た形状が略S字形に形成されている。鎖錠ばね72は、鎖錠片74及び押圧片75を端子板71に対向させた状態でケース30の内部に収納されている。なお、鎖錠ばね72は、鎖錠片74と端子孔37との距離が、押圧片75と端子孔37との距離よりも小さくなる向きに(つまり鎖錠片74が端子孔37の近くに位置するように)収納されている。
端子孔37からケース30の内部に電線の先端部が挿入されると、この電線の先端部に鎖錠片74の先端が食い込み、電線が抜け止めされた状態となる。この状態で、電線の先端部は端子板71と押圧片75とに挟まれ、押圧片75の弾性力によって電線の先端部が端子板71に押し付けられる。そのため、電線と端子板71とが電気的に接続される。
解除レバー76は、ケース30に保持された軸76aを中心として回転可能にケース30に取り付けられている。解除レバー76のうちケース30の開口39から露出する部位には、操作突起77が設けられている。解除レバー76は、操作突起77が操作されて、軸76aを中心に図4中の反時計回りに回転する。さらに、解除レバー76には作用突起が設けられている。鎖錠ばね72と端子板71との間に電線が挿入されている状態で、解除レバー76が操作されて回転すると、解除レバー76の作用突起で鎖錠片74が端子板71から離れる向きに押される。鎖錠片74が端子板71から離れる向きに押されると、鎖錠片74の先端が電線から離れるので、電線の抜け止め状態が解除され、速結端子70から電線の取り外しが可能になる。一方、操作突起77を操作する力がなくなると、鎖錠片74の弾性力によって作用突起が押され、解除レバー76が操作前の位置に復帰した状態となる。
速結端子80は、端子板81と、鎖錠ばね82と、解除レバー86とを有している。なお、速結端子80が有する鎖錠ばね82及び解除レバー86は、それぞれ、速結端子70が有する鎖錠ばね72及び解除レバー76と同じ構造を有しているので、その説明は省略する。
端子板81は、端子孔38からケース30の内部に挿入される電線(接地分岐線203)の先端部と接触する位置に配置されている。端子板81には、導電板32aの一端が、溶接、ロウ付け、かしめ固定等の適宜の方法で機械的かつ電気的に接続されている。
ケース30の後壁には、第4端子t4を構成する接触片50が取り付けられている(図6参照)。接触片50は、貫通孔30dに一部が臨むようにして、ケース30の内側からケース30の後壁に取り付けられている。接触片50は、金属のばね材料(例えばリン青銅等の銅合金、ステンレス鋼等)で形成されており、帯板状の梁部51と、先端部52とを有している。梁部51は、ケース30の後面30cと平行するように配置されており、梁部51の長手方向における一端がケース30に固定されている。梁部51には、導電板32aの他端が、溶接、ロウ付け、かしめ固定等の適宜の方法で機械的かつ電気的に接続されている。先端部52は、梁部51の長手方向の他端から延長されている。先端部52は、上下方向の一方から見た形状が後ろ向きに凸となるV字形に形成されている。
梁部51が操作部6で押されていない状態では、先端部52はケース30の後面30cよりもケース30の内側に引っ込んだ位置にある。一方、梁部51が操作部6によって押されて後方に撓んだ状態では、先端部52は貫通孔30dを通ってケース30の後面30cよりも後方に突出した状態となる。
また、本実施形態の操作部6は、接続対象部材である取付部材4に対して接続端子t4である接触片50を移動させることにより、第1状態と第2状態とを切り替えるように操作される。第1状態は、接続端子t4(接触片50)が接続対象部材(取付部材4)に接触している状態であり、第2状態は、接続端子t4が接続対象部材に接触していない状態である。本実施形態では、接続端子t4は、接続対象部材に接触することで接続対象部材に電気的に接続される。そのため、接続端子t4と接続対象部材との電気的な接続関係に着目すれば、第1状態は、接続端子t4が接続対象部材に電気的に接続されている第1状態となる。一方、第2状態は、接続端子t4が接続対象部材に電気的に接続されていない第2状態となる。また、操作部6は、接続端子t4に接続対象部材が電気的に接続されているか否かを表示する表示部として兼用される。
操作部6は、合成樹脂製であって、電気絶縁性を有している。操作部6は、前後方向に長尺となる丸棒状の軸部60と、頭部60aと、押圧部62とを有している。頭部60aは軸部60の前側に設けられており、押圧部62は軸部60の後側に設けられている。頭部60a及び押圧部62は軸部60によって連結されている。
軸部60の頭部60aは、軸部60の前後方向における中間部分に比べて大径の円柱状に形成されている。頭部60aの前面には、例えばマイナスドライバのような工具600の先端部601が挿入される溝61が形成されている。押圧部62は、軸部60に比べて大径の円盤状に形成されている。押圧部62は、ケース30の内部において、接触片50と対向する位置に配置されている。軸部60の周面には、周面をほぼ一周するように螺旋状のねじ山63が形成されている。ケース30には、軸部60のねじ山63が嵌まるねじ溝30eが設けられている。
操作部6は、ケース30の貫通孔30bに挿し通された状態で、ケース30に保持される。ここで、貫通孔30bのうち開口付近となる前端部の内径は、貫通孔30bの前端部以外の内径より大きく形成されている。具体的には、貫通孔30bの前端部の内径は、頭部60aの外径よりも大きく、かつ工具600の先端部601を挿入可能な大きさである。これにより、操作部6の頭部60aは、貫通孔30bの前端部に収納可能である。ただし、貫通孔30bの前端部の内径は、人の指が入らないような大きさである。
操作部6の前面の溝61に工具600の先端部601を挿入し、工具600を正面から見て時計回りに回転させると、軸部60が後方に移動するので、接触片50が押圧部62に押されて後方に撓む。一方、操作部6の前面の溝61に工具600の先端部601を挿入し、工具600を正面から見て反時計回りに回転させると、軸部60が前方に移動するので、押圧部62が接触片50から離れ、接触片50が撓む前の状態に復帰する。
そして、軸部60を反時計回りに操作範囲の終端まで回転させた状態では、軸部60の前面がケース30の前面における貫通孔30bの周縁部よりも前方に位置する。このとき、軸部60の頭部60aがケース30から外側に突出する(図1A及び図6参照)。また、軸部60を時計回りに操作範囲の終端まで回転させた状態では、軸部60の前面は、ケース30の前面における貫通孔30bの周縁部よりも後方に位置する。このとき、軸部60の全体がケース30の内側に入り込む(図1B参照)。
操作部6の移動方向(前後方向)における可動範囲は、オン位置とオフ位置との間に制限されている。オン位置は、操作部6の可動範囲の後端位置であって、本実施形態においては、正面から見て操作部6を時計回りに回転させた際の終端位置となる。オフ位置は、操作部6の可動範囲の前端位置であって、本実施形態においては、正面から見て操作部6を反時計回りに回転させた際の終端位置となる。本実施形態では一例として、操作部6が約180度回転すると、操作部6がオン位置とオフ位置との間を移動する。
操作部6は、オフ位置においては、貫通孔30bを通して少なくとも一部(頭部60a)がケース30の表面(本実施形態では前面)から突出するように構成されている。つまり、操作部6がオフ位置にある状態では、頭部60aの前面は、ケース30の前面における貫通孔30bの周縁部よりも前方に位置する。このとき、操作部6の頭部60aはケース30の外側に突出する(図1及び図2A参照)。操作部6は、オン位置においては、貫通孔30b内に収まるように構成されている。つまり、操作部6がオン位置にある状態では、頭部60aの前面は、ケース30の前面における貫通孔30bの周縁部よりも後方に位置する。このとき、操作部6の全体がケース30の内側に入り込む(図2B参照)。
操作部6がオフ位置にある状態では、図4に示すように、押圧部62は、接触片50に接触しない。このとき、接触片50の先端部52は、ケース30の後面30cよりもケース30の内側に引っ込んだ位置にある。そのため、接触片50の先端部52は、接続対象部材である取付部材4に接触しない。要するに、操作部6がオフ位置にある場合、接続端子t4(接触片50)と接続対象部材(取付部材4)との関係は、接触片50が取付部材4に接触していない第2状態(オフ状態)にある。
この状態から、操作部6が正面から見て時計回りに回転するように操作され、操作部6がオン位置に移動すると、押圧部62は、後方に移動し、接触片50を後方に押す。このとき、接触片50は梁部51が撓んだ状態となる。つまり、接触片50が変形することになり、接触片50における先端部52が部分的に後方へ移動する。これにより、接触片50の先端部52は、貫通孔30dを通って接続対象部材である取付部材4に接触する。要するに、操作部6がオン位置にある場合、接続端子t4(接触片50)と接続対象部材(取付部材4)との関係は、接触片50が取付部材4に接触している第1状態(オン状態)にある。
操作部6がオン位置にあるとき、押圧部62は、梁部51の前面と接触する。つまり、撓んだ状態の梁部51に対して、押圧部62が接触するので、操作部6は、接触片50の先端部52を確実に後方へと移動させることができる。
また、操作部6が正面から見て反時計回りに回転するように操作され、操作部6がオン位置からオフ位置に移動すると、押圧部62は、前方に移動し、接触片50から離れる。このとき、梁部51の弾性力によって、接触片50の先端部52は、ケース30の後面30cよりもケース30の内側に引っ込んだ位置に移動する。そのため、接触片50の先端部52は接続対象部材である取付部材4に接触せず、接触片50が取付部材4に接触していない第2状態(オフ状態)に復帰する。
したがって、操作部6が操作されることにより、接続対象部材である取付部材4に対して接続端子t4である接触片50が移動することになり、結果的に、第1状態と第2状態とが切り替えられる。
また、本実施形態のように、操作部6には、操作部6が回転してオン位置に移動した際、及び操作部6が回転してオフ位置に移動した際に、クリック感を発生するような機構が設けられることが好ましい。具体的には、軸部60の周面と貫通孔30dの内周面とのそれぞれに突起が設けられている。この構成では、操作部6が回転してオン位置又はオフ位置まで移動する際、軸部60の突起が貫通孔30dの内周面の突起を乗り越えることで、操作部6を操作する作業者にクリック感を与えることができる。
また、本実施形態のように、頭部60aの前面には、操作部6の回転位置を示すマーク64が設けられることが好ましい。マーク64は三角形の突起である。ケース30の前面における貫通孔30bの周縁部には、操作部6がオン位置にあるときにマーク64に対応する位置と、操作部6がオフ位置にあるときにマーク64に対応する位置とに、それぞれ、オン位置とオフ位置とを示す表示が設けられている。ケース30の前面に設けられたオン位置及びオフ位置の表示を目安にして操作部6を回転させることで、接触片50と接続対象部材との関係を第1状態(オン状態)及び第2状態(オフ状態)間で切り替えることができる。
ケース30は、第1負荷側端子t2a及び第2負荷側端子t2bが並ぶ方向に分割可能な第1部材300と、第2部材301と、第1部材300と第2部材301との間に設けられた第3部材304とを有している。第3部材304は、複数の成形部材(ここでは、2つの成形部材302,303)を有している(図7、図8参照)。なお、第3部材304は、少なくとも1つの形成部材を有していればよい。
第1負荷側端子t2aと第3端子t3とは、第1部材300と第3部材304との間、特に第1部材300と成形部材302との間に収納される。第2負荷側部材t2bは、第2部材301と第3部材304、特に第2部材301と成形部材303との間に収納される。また、軸部60は、2つの成形部材302,303の間に収納されている。
次に、作業者が開閉器(ここでは分岐開閉器3)を取付部材4に取り付ける際の作業工程について説明する。
作業者は、スリット35に導電バー5を差し込み、かつケース30の左右方向における導電バー5とは反対側の端部を後方へ押し込むようにして、分岐開閉器3を取付部材4に取り付ける。このようにして分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられると、固定ばね41がケース30の取付穴34に挿入された状態となり、分岐開閉器3が取付部材4に機械的に保持される。分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態では、刃受け部材36が対応する導電バー5に電気的に接続されている。この状態では、操作部6はオフ位置にあり、接触片50は接続対象部材(取付部材4)に接触していない第2状態(オフ状態)にある。
次に、作業者は、接続端子t4(接触片50)と接続対象部材(取付部材4)とを電気的に接続する。つまり、作業者は、分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態で、工具600を用いて操作部6を操作する。このとき、接続端子t4(接触片50)と接続対象部材(取付部材4)との関係は、接触片50が取付部材4に接触していない第2状態にあるため、作業者は、第2状態から第1状態へ切り替える接続操作を行う。具体的には、作業者は、操作部6の溝61に工具600の先端部601を挿入し、工具600を用いて操作部6を正面から見て時計回りに約180度回転させる。このとき、操作部6はオフ位置からオン位置に移動し、接触片50が移動して取付部材4に接触する。これにより、接続端子t4である接触片50が、接触対象部材である取付部材4に電気的に接続された状態(オン状態)となり、接続端子t4と接続対象部材との電気的な接続作業が完了する。
このようにして分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられ、接続端子t4が取付部材4に電気的に接続された状態では、第3端子t3が導電板32aと接続端子t4とを介して取付部材4に電気的に接続される。
本実施形態では、取付部材4に電気的に接続される接続端子t4がケース30の後面に設けられているから、分岐開閉器3が取付部材4に取り付けられた状態では、作業者は、接続端子t4が取付部材4に接続されているか否かを直接目視できない。ただし、本実施形態では、接続端子t4が取付部材4に電気的に接続されていない第2状態(オフ状態)では、操作部6の頭部60aはケース30の前面から突出する。一方、接続端子t4が取付部材4に電気的に接続されている第1状態(オン状態)では、操作部6の頭部60aはケース30の前面から突出しない。したがって、作業者は、操作部6の頭部60aがケース30の前面から突出しているか否かによって、接続端子t4が取付部材4に電気的に接続されているか否かを、目視で容易に把握できる。
それから、作業者は、分岐開閉器3及び取付部材4を含む内器ブロックをキャビネット10に取り付け、接地線205を介して、取付部材4をキャビネット10の接地端子11に電気的に接続する。これにより、分岐開閉器3の第3端子t3(速結端子80)は、取付部材4を介して接地端子11に電気的に接続されることになる。そのため、分岐開閉器3の速結端子80に、負荷110の接地分岐線203が接続されると、接地分岐線203が取付部材4を介して接地端子11に電気的に接続されて、接地分岐線203が接地される。本実施形態の分岐開閉器3では、接地分岐線203が接続される第3端子t3を速結端子80で構成しているので、接地分岐線203を接続する作業を簡単にできる。
内器ブロックの取り付け及び配線作業が完了すると、作業者は、分電盤1の内扉12を閉じる。このとき、もしも接続端子t4と接続対象部材との電気的な接続作業が完了していない分岐開閉器3があれば、操作部6の頭部60aが内扉12に干渉し、内扉12を閉じることができない。すなわち、本実施形態では、ケース30の前面において内扉12で覆われる部位に操作部6が配置されているので、第2状態にあれば、図4に示すように、ケース30の前面から突出する頭部60aが内扉12に干渉して内扉12を閉じることができない。そのため、作業者は、接続端子t4と接続対象部材との電気的な接続作業が未完了の分岐開閉器3があれば、内扉12を閉じる際に気付くことができる。複数の分岐開閉器3の全てにおいて接続端子t4と接続対象部材との電気的な接続作業が完了していれば、頭部60aが内扉12に干渉することがなく、内扉12を閉じることができる。
ところで、本実施形態では、作業者は、接続端子t4(接触片50)と接続対象部材(取付部材4)との電気的な接続を解除する際にも、工具600を用いて操作部6を操作する。接触片50が取付部材4に接触している第1状態から、接触片50が取付部材4に接触していない第2状態への切り替えに際しては、作業者は、解除操作を行う。具体的には、作業者は、操作部6の溝61に工具600の先端部601を挿入し、工具600を用いて操作部6を正面から見て反時計回りに約180度回転させる。このとき、操作部6はオン位置からオフ位置に移動し、接触片50が移動して取付部材4から離れる。これにより、接続端子t4である接触片50が、接触対象部材である取付部材4に電気的に接続されていない状態(オフ状態)となり、接続端子t4と接続対象部材との電気的な接続が解除される。
(変形例)
本実施形態の分岐開閉器3では、第3端子t3である速結端子80の端子板81と、第4端子t4を構成する接触片50との間を電気的に接続する接続回路32が導電板32aで構成されているが、接続回路32は導電板32aに限定されない。図9に示すように、端子板81と接触片50との間が、編組線のような可とう性を有する電線32bを介して電気的に接続されてもよい。
また、第4端子t4のばね形状も実施形態1の形状に限定されず、所定の接触抵抗が得られるのであれば、接続端子t4のばね形状は適宜変更が可能である。
また、本実施形態の分岐開閉器3では、第2状態では頭部60aがケース30の前面から突出し、第1状態では頭部60aの全体が貫通孔30b内に収まるような軸部60で操作部6が構成されているが、操作部6はこれに限定されない。操作部6は、第1状態では貫通孔30bを通して頭部60aがケース30の前面から突出し、第2状態では頭部60aの全体が貫通孔30b内に収まるような軸部60で構成されてもよい。
また、操作部6は、オン位置とオフ位置との間で回転しながら直進移動を行うものに限定されず、回転動作を行うレバー方式のものや、スライド動作を行うものでもよい。
本実施形態の分岐開閉器3では、操作部6が、オン位置とオフ位置との間で移動可能に設けられた軸部60で構成されているが、この構成に限定されない。操作部6は表示ランプで構成されてもよく、表示ランプの点灯、消灯で第1状態及び第2状態を表示してもよい。
本実施形態の開閉器は、分岐開閉器として用いられる開閉器であるが、開閉器は分岐開閉器に限定されない。
本実施形態の開閉器は、電流制限機能を備えた負荷開閉器であるが、電流が流れていない状態(無負荷状態)で接点部31が開閉する断路器でもよいし、電流制限機能を備えていない負荷開閉器でもよい。また、本実施形態の開閉器は、電流制限機能を備えた遮断器であって、漏電遮断器(ELB:Earth Leakage circuit Breaker)でもよいし、配線用遮断器(MCB:Molded Case Circuit Breaker)でもよい。
また、本実施形態の開閉器は、連系用ブレーカであってもよい。この場合、太陽光発電等の分散型電源が負荷110となる。
本実施形態では第2端子t2として速結端子70を、第3端子t3として速結端子80を用いたが、これに限定されない。第2端子t2としてねじ端子を用いてもよいし、第4端子t4についても同様にねじ端子を用いてもよい。
本実施形態では、第1負荷側端子t2a及び第2負荷側端子t2bは一の面において短手方向(ケース30の幅方向)に並んでおり、第1負荷側端子t2aと第3端子t3とが一の面において長手方向(ケース30の前後方向)に並んでいる構成とした。しかしながら、この構成に限定されない。長手方向(ケース30の高さ方向)に、第1負荷側端子t2a及び第2負荷側端子t2bが並んでおり、短手方向(ケース30の幅方向)に第1負荷側端子t2a及び第3端子t3が並んでいる構成であってもよい。つまり、第1負荷側端子t2aと第2負荷側端子t2bとは一の面において一の方向に並んでおり、第1負荷側端子t2aと第3端子t3とは一の面において一の方向と直交する方向に並んでいる構成であればよい。ここで、一の方向と直交する方向とは、厳密に90度でなくてもよい。つまり、ここでの直交とは、許容範囲の誤差(例えば、±5度)を含んでもよい。なお、この数値は一例であって、この数値に限定する趣旨ではない。
本実施形態では、第1電源側端子t1aと第1負荷側端子t2aとの間、及び第2電源側端子t1bと第2負荷側端子t2bとの間に、それぞれ接点部31が電気的に接続される構成としたが、この構成に限定されない。第1電源側端子t1aと第1負荷側端子t2aとの間、及び第2電源側端子t1bと第2負荷側端子t2bとの間の少なくとも一方に、接点部31が電気的に接続されていればよい。
(効果)
以上説明したように、本実施形態の分岐開閉器3(開閉器)は、第1電源側端子t1a、第2電源側端子t1b、第1負荷側端子t2a、第2負荷側端子t2b、第3端子t3(第3負荷側端子)、第4端子t4(接続端子)、及びケース30を備える。分岐開閉器3は、接点部31及び接続回路32を備える。第1電源側端子t1a及び第2電源側端子t1bは、交流電源100(電源)に電気的に接続される。第1負荷側端子t2a及び第2負荷側端子t2bは、負荷110に接続される。接点部31は、第1電源側端子t1aと第1負荷側端子t2aとの間、第2電源側端子t1bと第2負荷側端子t2bとの間の少なくとも一方に、電気的に接続されている。第3端子t3は、負荷110の接地線(接地分岐線203)が接続される。第4端子t4は、分電盤1に設けられた接地端子11に電気的に接続される。接続回路32は、第3端子t3と第4端子t4との間を電気的に接続する。ケース30は、第1電源側端子t1a、第2電源側端子t1b、第1負荷側端子t2a、第2負荷側端子t2b、接点部31と、第3端子t3、第4端子t4及び接続回路32を保持する。ケース30の一の面に第1負荷側端子t2a、第2負荷側端子t2b及び第3端子t3が配置されている。第1負荷側端子t2aと第2負荷側端子t2bとは一の面において一の方向に並んでおり、第1負荷側端子t2aと第3端子t3とは一の面において一の方向と直交する方向に並んでいる構成である。
この構成によると、分岐開閉器3(開閉器)において、第1負荷側端子t2aと第3端子t3とは、第1負荷側端子t2aと第2負荷側端子t2bとが並ぶ方向と直交する方向に並んでいる。そのため、第1負荷側端子t2aと第2負荷側端子t2bとの間の絶縁壁305,306が第3端子t3に干渉することはない。したがって、絶縁壁の形状を変更する必要がない。
ここで、上述したケース30の一の面は、長方形状である。第1負荷側端子t2aと第2負荷側端子t2bとは一の面における短手方向に並べられて配置され、第3端子t3と第1負荷側端子t2aとは、一の面における長手方向に並べられて配置されているとしてもよい。
この構成によると、ケース30の一の面における短手方向及び長手方向を区別することにより、第1負荷側端子t2a、第2負荷側端子t2b及び第3端子t3の配置を把握することができる。そのため、作業者は、どの端子にどの線を接続すればよいかを容易に知ることができる。
ここで、ケース30は、一の方向に分割可能な第1部材300と、第2部材301と、第1部材300と第2部材301との間に設けられた第3部材304とを有している。第1部材300と第3部材304との間に第1負荷側端子t2aと第3端子t3とが収納され、第2部材301と第3部材304との間に第2負荷側端子t2bが収納されているとしてもよい。
この構成によると、分岐開閉器3のケース30は少なくとも3分割された部材で組み立てることができる。従来の分岐開閉器(分岐ブレーカ)では、負荷の接地分岐線が接続される端子は、負荷の電源線及び中性線が接続される2つの端子の下段であって、これら2つの端子の中間に配置されている。この場合、2つの端子(本実施形態では2つの負荷端子t2)うち一方の端子(例えば第1負荷側端子t2a)を配置するためにケース30は分割され、他方の端子(例えば第2負荷側端子t2b)を配置するためにもケース30は分割される。さらに、負荷の接地分岐線が接続される端子(例えば第3端子t3)を配置するためにケース30は分割される。そのため、従来の分岐開閉器のケースは、少なくとも4分割する必要がある。そのため、本実施形態の分岐開閉器3では、従来の分岐開閉器のケースよりも少ない部品点数で組み立てることができる。
また、本実施形態における分電盤1は、上述した分岐開閉器3(開閉器)とキャビネット10とを備える。
この構成によると、分電盤1において、第1負荷側端子t2aと第3端子t3とは、第1負荷側端子t2aと第2負荷側端子t2bとが並ぶ方向と直交する方向に並んでいる。そのため、第1負荷側端子t2aと第2負荷側端子t2bとの間の絶縁壁が第3端子t3に干渉することはない。したがって、絶縁壁の形状を変更することがない。