JP2020106572A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外観品質の低下を招く虞のない表示装置を提供する。【解決手段】 回路基板10に配設された複数個の光源20と、複数個の光源20に対応して各々設けられる複数個の第1の孔部31を有する第1のケース部材30と、複数個の第1の孔部31に対応して各々設けられる複数個の第2の孔部41を有する第2のケース部材40と、第2のケース部材40を覆う半透過部Tとを備え、光源20の発光時にて半透過部Tには所定の表示意匠が発光表示されるとともに光源20と半透過部Tとの間に光拡散部53を配置した。【選択図】図3
Description
本発明は、例えば自動2輪車や自動車等の各種車両に搭載される表示装置に関するものである。
従来より、この種の表示装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の表示装置は、チップ型発光ダイオードである光源が複数個、実装(配設)された硬質の回路基板と、光源毎に対応して設けられる複数個の導光孔部を有する樹脂ケース(ケース部材)と、この樹脂ケースを覆うように設けられる光透過シートとを備え、光源の点灯時において光透過シートに設けられた光透過部には日の字セグメントからなるセグメント表示部が発光表示される構成となっている。
ところで、上述した特許文献1に記載の表示装置の場合、光源からの照明光が直接、光透過部に至り、光透過部にセグメント表示部が発光表示される構成となっている。このため、セグメント表示部の発光表示時において、個々のセグメント表示部の略中央部には光源が点となって見えてしまう、所謂、光源の中見え現象が発生し、外観品質の低下を招く虞がある。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、外観品質の低下を招く虞のない表示装置の提供を目的とするものである。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、外観品質の低下を招く虞のない表示装置の提供を目的とするものである。
本発明は、回路基板に配設された複数個の光源と、前記複数個の光源に対応して各々設けられる複数個の第1の孔部を有する第1のケース部材と、前記複数個の第1の孔部に対応して各々設けられる複数個の第2の孔部を有する第2のケース部材と、前記第2のケース部材を覆う半透過部とを備え、前記光源の発光時にて前記半透過部には所定の表示意匠が発光表示されるとともに前記光源と前記半透過部との間に光拡散部を配置したことを特徴とする。
また本発明は、前記光源と前記光拡散部との間に位置する光学部材を備え、前記光学部材は、前記第1のケース部材と第2のケース部材との間に挟持される透光性の基部と、前記光源側に向けて隆起形成された凸レンズ部とを有していることを特徴とする。
また本発明は、前記表示意匠は、セグメント表示部であることを特徴とする。
本発明によれば、所期の目的を達成でき、観品質の低下を招く虞のない表示装置を提供できる。
以下、図1〜図3に基づいて、本発明の表示装置を自動2輪車や自動車等の車両に搭載される車両用計器に適用した場合を例に挙げて説明する。なお、以下の説明では、車両用計器を正視(視認)する視認者側を表側とし、当該視認者側とは反対側である反視認者側を裏側とする。
図1、図2において、本実施形態による表示装置としての車両用計器Dは、車両の走行速度をデジタル表示する速度計であり、回路基板10と、この回路基板10に実装(配設)された複数個の光源20と、回路基板10の表側に位置する第1のケース部材30と、この第1のケース部材30と対をなすように第1のケース部材30の表側に位置する第2のケース部材40と、この第2のケース部材40を覆うパネル体50と、このパネル体50を覆う光透過部としての透視部材60と、第1のケース部材30と第2のケース部材40との間に挟持される光学部材70とを備えている。
回路基板10は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターンが施された硬質の配線基板であり、複数個の光源20と、光源20の点灯制御を行うマイクコンピュータとしての制御部(図示省略)と、抵抗、コンデンサ等からなる回路部品(図示省略)とが前記配線パターンに導通接続されている。
光源20は、適宜色の照明光(例えば白色の照明光)を発する複数個のチップ型発光ダイオードを適用することができ、この場合、回路基板10の表側に各々表面実装される。
第1のケース部材30は、例えば白色系の合成樹脂材料によって形成された樹脂ケースであり、複数個の光源20に対応して各々設けられる複数個の第1の孔部31を有している。
また、この場合、第1のケース部材30は、個々の第1の孔部31を取り囲むように載置部32と支持部33とを備える。載置部32は、光源20を包囲するように回路基板10上に載置され、支持部33は、載置部32の表側に連なるように設けられ、光学部材70を支持するような立壁形状となっている。なお、光源20側に位置する載置部32の内周面には略逆ハの字形状の傾斜面32aが形成されている。
第2のケース部材40は、例えば白色系の合成樹脂材料によって形成された樹脂ケースであり、複数個の第1の孔部31に対応して各々設けられる複数個の第2の孔部41を有している。この場合、個々の第2の孔部41は、単一のセグメント形状をなすように区画(画定)された表示孔として構成され、光を表側に導くための機能を有する。例えば図1では当該セグメント形状を7つ組み合わせることによって構成される日の字セグメントが並設されたセグメント表示部Sを示している。
また、この場合、第2のケース部材40は、個々の第2の孔部41を取り囲むような壁部42を備える。なお、43は、壁部42と一体的に形成された不透過部であり、この不透過部43は、黒色の樹脂材料によって形成され、セグメント表示部Sが形成されない非セグメント領域に対応するように、壁部42の表側に重ねて設けられる。
パネル体50は、ポリカーボネート等の樹脂材で形成された薄板状の透光性基板51と、この透光性基板51の裏側に形成された暗色の半透過層52と、半透過層52の裏側に形成された光拡散部53とを備え、不透過部43(第2のケース部材40)の表側に載置される。
パネル体50の母材である透光性基板51は、図3に示すように板厚が略一定で、且つ、表裏面が曲面(球面)形状をなすように湾曲しており、その裏側に半透過層52と光拡散部53とが順次積層形成される。なお、この場合、透光性基板51(及び透視部材60)は、図1中、Y方向に沿って湾曲している。
半透過層52は、透光性基板51の裏側全体に印刷等により形成された半透過性のスモーク層(暗色層)を適用することができる。半透過層52を設けることで、表側から不透過部43と第2の孔部41との境界部分が見えにくくなり、シームレス感の向上した車両用計器Dを提供することができる。
また、光拡散部53は、半透過層52の裏側全体に印刷等により形成された光拡散機能を有する白色もしくは半透明の光拡散層を適用することができる。光拡散部53は、光拡散部53内に入射した光を拡散させた状態で半透過層52側へと出射させる機能を有している。
ここで、光源20と半透過層52と光拡散部53との位置関係に着目すると、光源20の表側に光拡散部53が位置し、光拡散部53の表側に半透過層52が位置している。すなわち、本例の場合、光源20と半透過層52と間に光拡散部53を配置した構成としている。なお、この場合、透光性基板51と半透過層52とで半透過部Tが構成されているものとし、パネル体50を構成する半透過部T及び光拡散部53は、何れも第2のケース部材40を上側から覆うように構成される。
透視部材60は、透光性の合成樹脂材料によって形成された板厚が略一定の湾曲型透視パネルであり、車両用計器Dの最前面に位置する。ここで、透視部材60の曲率は、パネル体50の曲率と同一となっており、パネル体50にぴったりと重なるようにパネル体50の表側に透視部材60が配置される。また、この場合、第2のケース部材40とパネル体50と透視部材60の三者はインモールド成形なる手段等によって一体化された一体化部品としてある。
光学部材70は、光源20と光拡散部53との間に位置する単一のレンズ部材であり、第1のケース部材30と第2のケース部材40との間に挟持される透光性の基部71と、光源20側に向けて隆起形成された集光機能を有する複数の凸レンズ部72とを有している。
基部71は、例えば透明な薄板状のフィルム基材によって表裏面がともに平坦面となるように形成され、その裏側に密着するように略半球形状の凸レンズ部72が配置される。このように本例の場合、基部71が薄板状となっていることで、第1のケース部材30と第2のケース部材40との間を通過する光が僅かとなり、隣接するセグメントへの光漏れを抑制することができる。
凸レンズ部72は、紫外線硬化型樹脂によって形成され、基部71側が平坦面であり、且つ、光源20側が凸レンズ面となる平凸レンズを適用することができる。また、この場合、個々の凸レンズ部72は光源20毎に設けられ、第1の孔部31の内部空間に潜り込んだ状態で光源20の真上にそれぞれ位置する。
なお、ここでの詳細図示は省略するが、光学部材70は、例えば以下のようにして得ることができる。まず、凸レンズ部72の形状に対応する略半球形状の窪み部が複数形成された型を用意し、当該型の窪み部に紫外線硬化型樹脂を充填する。次に、型の上に前記フィルム基材を重ね合わせた後、型に紫外線を照射して窪み部に充填された紫外線硬化型樹脂を硬化させるとともに、前記フィルム基材及び当該紫外線硬化型樹脂を型から取り外すことで、上述の基部71と複数の凸レンズ部72とを備えた光学部材70を得ることができる。
以上の各部により、車両用計器Dが構成される。このような構成において、各光源20から発せられる照明光(白色光)は、主に凸レンズ部72の光屈折作用によって略平行化された状態となり、透明な基部71を経て光学部材70の表側に出射される。光学部材70から出射された光は、第2のケース部材40に設けられた第2の孔部41の内部を通過して、光学部材70(第2のケース部材40)の表側に位置する光拡散部53へと至る。
光拡散部53へと至る光は、光拡散部53によって拡散され、且つ、光拡散部53の表側に位置する半透過部Tから出射される。この半透過部Tからの光の出射時において、半透過部T(つまりパネル体50)には、所定の表示意匠である上述したセグメント表示部Sが発光表示される。
このように本例の場合、光源20の発光時にて、光は、光学部材70によって略平行化された状態となり、その後、区画された個々の前記表示孔を通過し、光拡散部53及び半透過部Tを経て出射する際に、例えば日の字セグメントからなるセグメント表示部Sとして発光する。つまり、このことは、光源20の発光時にて、半透過部Tにはセグメント表示部Sが発光表示されることを意味している。
ここで、半透過部Tから出射される出射光は、半透過層52によって輝度が若干、減衰された状態となって、透視部材60を透過する。これに伴い、透視部材60(車両用計器D)を視認する視認者は、白色のセグメント表示部Sを視認することが可能となる。
以上のように本実施形態では、複数個の光源20に対応して各々設けられる複数個の第1の孔部31を有する第1のケース部材30と、複数個の第1の孔部31に対応して各々設けられる複数個の第2の孔部41を有する第2のケース部材40と、第2のケース部材40を覆う半透過部Tとを備え、光源20の発光時にて半透過部Tには所定の表示意匠であるセグメント表示部Sが発光表示されるとともに半透過部T(半透過層52)と光源20との間に光拡散部53を配置したものである。
従って、各光源20から発せられる照明光は、光透過部としての透視部材60へと至る途中で光拡散部53によって拡散され、且つ、半透過層52によって輝度が減衰した状態で、透視部材60越しにセグメント表示部Sが発光表示されることになる。このため、この光の拡散作用、及び光の減衰作用によって、従来、問題となっていたセグメント表示部の発光表示時における光源の中見え現象が防止され、外観品質の低下を招く虞のない車両用計器Dを提供することができる。
また、本実施形態では、光学部材70は、第1のケース部材30と第2のケース部材40との間に挟持される透光性の基部71と、光源20側に向けて隆起形成された凸レンズ部72とを有していることにより、光学部材70から出射される光は略平行光となって第2の孔部41を通過するため、透視部材60が湾曲している状況下(つまり、光学部材70の基部71から透視部材60までの距離差が変化している)であっても、透視部材60越しに発光表示されるセグメント表示部Sの輝度ムラを極力抑制することができるという利点がある。
なお、本発明は、上述の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
例えば上述した実施形態において、凸レンズ部72は光源20側が凸レンズ面となる平凸レンズとなっていたが、第2のケース部材40の高さ寸法がさほど高くない構成の場合、光源20の真上に位置する凸レンズ部72の頂部付近に凹面部72aを設けてもよい。具体的には本実施形態の変形例として図4に示すように、凹面部72aは、光源20側に開放する略半球形状の凹んだ凹面として形成され、光源20の光軸上に位置する。
そして、比較的強度の強い光源20の前記光軸付近からの光が凹面部72aによって放射状に拡散され、光学部材70の表側から出射されるとともに、凹面部72aの周囲に位置する凸レンズ面72bによって光学部材70の表側に出射される光が集光されることになる。よって、この変形例の場合は前記光軸を中心として光が放射状に広がるので、光源20の中見え現象が防止され、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また上述した実施形態では、半透過部Tが透光性基板51と半透過層52とで構成されているものであったが、半透過層52を廃止するとともに透光性基板51を半透明の基板により形成してもよい。例えば前記半透明の基板は、暗色系のスモーク色調を有する合成樹脂材料によって形成される。なお、前記半透明の基板は、後述する特許請求の範囲の請求項1に記載されている半透過部に相当する。
さらには、凸レンズ部72側とは反対側となる基部71の表側(表面全体)に図示省略した着色層を設けてもよく、例えば当該着色層を赤色着色層とすることで、透視部材60越しに発光表示されるセグメント表示部Sの色を白色から赤色へと変化させることができる。
10 回路基板
20 光源
30 第1のケース部材
31 第1の孔部
40 第2のケース部材
41 第2の孔部
50 パネル体
51 透光性基板
52 半透過層
53 光拡散部
60 透視部材
70 光学部材
71 基部
72 凸レンズ部
S セグメント表示部
T 半透過部
20 光源
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60 透視部材
70 光学部材
71 基部
72 凸レンズ部
S セグメント表示部
T 半透過部
Claims (3)
- 回路基板に配設された複数個の光源と、
前記複数個の光源に対応して各々設けられる複数個の第1の孔部を有する第1のケース部材と、
前記複数個の第1の孔部に対応して各々設けられる複数個の第2の孔部を有する第2のケース部材と、
前記第2のケース部材を覆う半透過部とを備え、
前記光源の発光時にて前記半透過部には所定の表示意匠が発光表示されるとともに前記光源と前記半透過部との間に光拡散部を配置したことを特徴とする表示装置。 - 前記光源と前記光拡散部との間に位置する光学部材を備え、
前記光学部材は、前記第1のケース部材と第2のケース部材との間に挟持される透光性の基部と、前記光源側に向けて隆起形成された凸レンズ部とを有していることを特徴とする請求項1記載の表示装置。 - 前記表示意匠は、セグメント表示部であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018242047A JP2020106572A (ja) | 2018-12-26 | 2018-12-26 | 表示装置 |
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JP2018242047A JP2020106572A (ja) | 2018-12-26 | 2018-12-26 | 表示装置 |
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JP (1) | JP2020106572A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022224607A1 (ja) * | 2021-04-22 | 2022-10-27 | アルプスアルパイン株式会社 | 表示装置 |
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2018
- 2018-12-26 JP JP2018242047A patent/JP2020106572A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022224607A1 (ja) * | 2021-04-22 | 2022-10-27 | アルプスアルパイン株式会社 | 表示装置 |
JP7462835B2 (ja) | 2021-04-22 | 2024-04-05 | アルプスアルパイン株式会社 | 表示装置 |
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