JP2020105206A - ピロロピリミジン化合物 - Google Patents

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JP2020105206A
JP2020105206A JP2020037492A JP2020037492A JP2020105206A JP 2020105206 A JP2020105206 A JP 2020105206A JP 2020037492 A JP2020037492 A JP 2020037492A JP 2020037492 A JP2020037492 A JP 2020037492A JP 2020105206 A JP2020105206 A JP 2020105206A
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力 祝
Li Zhu
力 祝
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Dengming Xial
登明 校
遠東 胡
Yuandong Hu
遠東 胡
麗光 戴
Liguang Dai
麗光 戴
小偉 段
Xiaowei Duan
小偉 段
穎慧 孫
ying-hui Sun
穎慧 孫
勇 彭
Yong Peng
勇 彭
凡勝 孔
Fansheng Kong
凡勝 孔
鴻 羅
Hong Luo
鴻 羅
永信 韓
Yongxin Han
永信 韓
玲 楊
Ling Yang
玲 楊
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Shanchun Wang
善春 王
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Abstract

【課題】ヤヌスキナーゼ媒介性疾患を治療するために用いられる、新規なピロロピリミジン化合物の提供。【解決手段】式Iで表される化合物。(式中、R1は−NR7R8等を、R2はHを、R3はHまたはハロゲンを、R4はシアノ基またはCONH2を、R5およびR6は、それぞれ独立してH、水酸基またはハロゲンを、R7およびR8は、それぞれ独立してH、C1〜C6アルキル基等を表す。)【選択図】なし

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2014年12月16日に中国国家知的財産局に出願された出願番号がCN
201410784461.2である中国特許出願に基づき優先権および利益を主張し、
当該中国特許出願の内容のすべてを本出願に援用する。
本発明は、医薬分野に関する。具体的には、本発明は、式Iで表されるピロロピリミジ
ン化合物、その立体異性体、その薬学的に許容される塩に関する。また、本発明は、式I
で表されるピロロピリミジン化合物の調製方法、医薬組成物、および当該化合物のヤヌス
キナーゼ媒介性疾患の治療における使用に関する。
タンパク質キナーゼ(Protein kinases:PK)は、タンパク質リン酸
化酵素(Protein phosphakinase)とも呼ばれ、タンパク質リン酸
化反応を触媒する酵素の一種である。タンパク質キナーゼは、タンパク質リン酸化を触媒
することにより、細胞の増殖、生存および分化、器官形成、および形態変化、新血管形成
、組織の修復および再生を含むその生理学的機能を発揮する。正常な生理学的機能以外、
多くのタンパク質キナーゼは、ヒトの疾患(例えば、癌)においても重要な役割を果たし
ている。タンパク質キナーゼのサブセットの1つである発癌性タンパク質キナーゼは、調
節不全になった場合、腫瘍の形成および成長を引き起こすことができ、さらに、腫瘍の移
行および進行の一因となる。現在まで、発癌性タンパク質キナーゼは、現在まで、発癌性
タンパク質キナーゼは、癌の治療のための最重要な標的の一つである。
タンパク質キナーゼは、受容体型および非受容体型に分類することができる。非受容体
型チロシンキナーゼ(PTK)のサブファミリーにおいてヤヌスキナーゼ(JAK)を含
み、非受容体型チロシンキナーゼの詳細については、「Bolen JB. Nonre
ceptor tyrosine protein kinases. Oncogen
e. 1993,8(8): 2025−31」を参照することができる。
ヤヌスキナーゼ(Janus kinase:JAK)は、非受容体型チロシンキナー
ゼ(PTK)の一種であり、細胞内に存在し、JAK−STAT経路により、サイトカイ
ンの刺激シグナルを伝達する。JAK−STAT経路は、細胞外の化学シグナルを細胞膜
により細胞核内に位置するDNAにおける遺伝子プロモーターに伝達し、最終的に、細胞
におけるDNA転写と活性レベルとの変更を影響する。JAK−STAT経路は、(1)
受容体、(2)ヤヌスキナーゼ(JAK)、および(3)シグナル伝達兼転写活性化因子
(STAT)の3つの要素からなる。前記受容体は、インターフェロン、インターロイキ
ン、増殖因子または他の化学的メッセンジャーにより活性化され、活性化でJAK自己リ
ン酸化をもたらし、続いてSTATタンパク質とリン酸化受容体とを結合し、これにより
、STATはJAKリン酸化され、その後、リン酸化STATタンパク質が受容体から解
離し、二量化して細胞核に移行し、特定のDNA部位に結合して転写を変更する(Sco
tt,M.J.,C.J.Godshall et al.(2002). 「Jaks
,STATs,Cytokines, and Sepsis」 Clin Diagn
Lab Immunol 9(6):1153−9)。
JAKファミリーは、免疫応答に関与する細胞の増殖および機能のサイトカイン依存性
制御において役割を果たしている。現在、JAK1、JAK2、JAK3およびTYK2
(Tyrosine kinase 2)という4つの哺乳動物JAKファミリーメンバ
ーが知られている。JAKタンパク質は、サイズが120〜140kDaの範囲であり、
7つの保存されたJAKホモロジー(JH)ドメインを含み、それらの1つは、機能的触
媒キナーゼドメインであり、もう1つは、制御機能を有効に果たす、および/または、S
TATのためのドッキング部位として作用する偽キナーゼ(pseudokinase)
ドメインである(Scott, Godshall et al. 2002,supr
a)。
現在、ヤヌスキナーゼまたは関連キナーゼの阻害剤は、例えば、WO9965909、
US20040198737、WO2004099204、WO2004099205、
WO200142246、WO200472063、WO9962908、WO2007
070514等を参照し、すでに報告されている。
本発明の一態様では、下記式Iで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に
許容される塩を提供する。
式中、
およびRは、それぞれ独立してH、ハロゲン、シアノ基、C1〜8アルキル基、
−NR、−NH−C1〜6アルキレン−NR10、−NHCO−C1〜6アル
キレン−NR10、−NH−C1〜6アルキレン−CO−NR10、−NHCO
−C1〜6アルキレン−COO−C1〜6アルキル基、−NH−C3〜6シクロアルキレ
ン−CO−NR10、−NH−C2〜6アルケニレン−CONR10、−NH−
1〜6アルキレン−シアノ基、−NHCO−NH−R11、−CONR1213、及
び−CONH−C1〜6アルキレン−NR1213からなる群より選ばれ、前記C1〜
アルキル基は、任意に水酸基、ハロゲン、またはアミノ基で置換されてもよく、但し、
およびRは同時にHではなく、
前記RおよびRは、それぞれ独立してH、C1〜6アルキル基、C1〜6アルキル
アシル基及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、あるいは、Rおよ
びRと連続のN原子とが一緒に5員または6員のヘテロ環基を形成し、前記5員または
6員のヘテロ環基は、任意にオキソで置換されてもよく、
前記RおよびR10は、それぞれ独立してH、水酸基及びC1〜6アルキル基からな
る群より選ばれ、あるいは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒に5員または6員
のヘテロ環基を形成し、
前記R11は、任意にC1〜4アルキル基で置換された5員のヘテロアリール基及び6
員のヘテロアリール基からなる群より選ばれ、
前記R12およびR13は、それぞれ独立してH、C1〜6アルキル基、C1〜6アル
キルアシル基及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、あるいは、R
およびR13と連続のN原子とが一緒に5員または6員のヘテロ環基を形成し、前記5
員または6員のヘテロ環基は、任意にオキソで置換されてもよく、
は、H及びハロゲンからなる群より選ばれ、
は、シアノ基及び−CONHからなる群より選ばれ、
およびRは、それぞれ独立してH、水酸基及びハロゲンからなる群より選ばれる
本発明の他の一態様では、ヤヌスキナーゼ媒介性疾患を治療するための式Iで表される
化合物、その立体異性体、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明の他の一態様では、治療有効量の式Iで表される化合物、その立体異性体、また
はその薬学的に許容される塩、および1種以上の薬学的に許容される担体もしくは賦形剤
を含む医薬組成物を提供する。
また、本発明の他の一態様では、式Iで表される化合物、その立体異性体、またはその
薬学的に許容される塩、あるいは上記医薬組成物の、ヤヌスキナーゼ媒介性疾患を治療す
るための医薬品の製造における使用を提供する。
さらに、本発明の他の一態様では、治療有効量の式Iで表される化合物、その立体異性
体、またはその薬学的に許容される塩、あるいは上記医薬組成物を患者に投与することを
含むヤヌスキナーゼ媒介性疾患の治療方法を提供する。
発明の詳細
本発明の一態様では、下記式Iで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に
許容される塩を提供する。
[式中、
およびRは、それぞれ独立してH、ハロゲン、シアノ基、C1〜8アルキル基、
−NR、−NH−C1〜6アルキリデン基−NR10、−NHCO−C1〜6
アルキリデン基−NR10、−NH−C1〜6アルキリデン基−CO−NR10
、−NHCO−C1〜6アルキリデン基−COO−C1〜6アルキル基、−NH−C3〜
シクロアルキレン基−CO−NR10、−NH−C2〜6アルケニレン基−CON
10、−NH−C1〜6アルキリデン基−シアノ基、−NHCO−NH−R11
−CONR1213、及び−CONH−C1〜6アルキリデン基−NR1213から
なる群より選ばれ、前記C1〜8アルキル基は、任意に水酸基、ハロゲン、またはアミノ
基で置換されてもよく、但し、RおよびRは同時にHではなく、
前記RおよびRは、それぞれ独立してH、C1〜6アルキル基、C1〜6アルキル
アシル基及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、あるいは、Rおよ
びRと連続のN原子とが一緒に5員または6員のヘテロ環基を形成し、前記5員または
6員のヘテロ環基は、任意にオキソで置換されてもよく、
前記RおよびR10は、それぞれ独立してH、水酸基及びC1〜6アルキル基からな
る群より選ばれ、あるいは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒に5員または6員
のヘテロ環基を形成し、
前記R11は、任意にC1〜4アルキル基で置換された5員のヘテロアリール基及び6
員のヘテロアリール基からなる群より選ばれ、
前記R12およびR13は、それぞれ独立してH、C1〜6アルキル基、C1〜6アル
キルアシル基及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、あるいは、R
およびR13と連続のN原子とが一緒に5員または6員のヘテロ環基を形成し、前記5
員または6員のヘテロ環基は、任意にオキソで置換されてもよく、
は、H及びハロゲンからなる群より選ばれ、
は、シアノ基及び−CONHからなる群より選ばれ、
およびRは、それぞれ独立してH、水酸基及びハロゲンからなる群より選ばれる
。]
いくつかの好ましい実施形態において、RおよびRは、それぞれ独立してH、ハロ
ゲン、シアノ基、C1〜6アルキル基、−NR、−NH−C1〜4アルキレン−N
10、−NHCO−C1〜4アルキレンNR10、−NH−C1〜4アルキレ
ン−CO−NR10、−NHCO−C1〜4アルキレン−COO−C1〜4アルキル
基、−NH−C3〜5シクロアルキレン−CO−NR10、−NH−C2〜4アルケ
ニレン−CONR10、−NH−C1〜4アルキレン−シアノ基、−NHCO−NH
−R11、−CONR1213、または−CONH−C1〜4アルキレン−NR12
13から選ばれ、前記C1〜6アルキル基は、任意に水酸基、ハロゲン、またはアミノ基
で置換されてもよく、但し、RおよびRは同時にHではない。
いくつかの好ましい実施形態において、RはH、ハロゲン、シアノ基、C1〜8アル
キル基、−NR、−NH−C1〜6アルキレン−NR10、−NHCO−C
〜6アルキレン−NR10、−NH−C1〜6アルキレン−CO−NR10、−
NHCO−C1〜6アルキレン−COO−C1〜6アルキル基、−NH−C3〜6シクロ
アルキレン−CO−NR10、−NH−C2〜6アルケニレン−CONR10
−NH−C1〜6アルキレン−シアノ基、−NHCO−NH−R11、−CONR12
13、及び−CONH−C1〜6アルキレン−NR1213からなる群より選ばれ、前
記C1〜8アルキル基は、任意に水酸基、ハロゲン、またはアミノ基で置換されてもよく
、RはH及び−NHからなる群より選ばれ、但し、RおよびRは同時にHではな
い。
いくつかの好ましい実施形態において、RはH、ハロゲン、シアノ基、C1〜6アル
キル基、−NR、−NH−C1〜4アルキレン−NR10、−NHCO−C
〜4アルキレン−NR10、−NH−C1〜4アルキレン−CO−NR10、−
NHCO−C1〜4アルキレン−COO−C1〜4アルキル基、−NH−C3〜5シクロ
アルキレン−CO−NR10、−NH−C2〜4アルケニレン−CONR10
−NH−C1〜4アルキレン−シアノ基、−NHCO−NH−R11、−CONR12
13、及び−CONH−C1〜4アルキレン−NR1213からなる群より選ばれ、前
記C1〜6アルキル基は、任意に水酸基、ハロゲン、またはアミノ基で置換されてもよく
、RはH及び−NHからなる群より選ばれ、但し、RおよびRは同時にHではな
い。
いくつかの好ましい実施形態において、前記RおよびRは、それぞれ独立してH、
1〜4アルキル基、C1〜4アルキルアシル基及びC1〜4アルキルスルホニル基から
なる群より選ばれ、あるいは、RおよびRと連続のN原子とが一緒に
からなる群より選ばれるヘテロ環基を形成する。
いくつかの好ましい実施形態において、前記RはH、C1〜6アルキル基、C1〜6
アルキルアシル基及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、RはH及
びC1〜6アルキル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびRと連続のN原子
とが一緒に5員または6員のヘテロ環基を形成し、前記5員または6員のヘテロ環基は、
任意にオキソで置換されてもよい。
いくつかの好ましい実施形態において、前記RはH、C1〜4アルキル基、C1〜4
アルキルアシル基及びC1〜4アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、RはH及
びC1〜4アルキル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびRと連続のN原子
とが一緒に
から選ばれるヘテロ環基を形成する。
いくつかの好ましい実施形態において、前記RおよびR10は、それぞれ独立してH
、水酸基及びC1〜4アルキル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびR10
連続のN原子とが一緒にピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、ピペラジニ
ル基、またはオキサゾリジニル基を形成する。
いくつかの好ましい実施形態において、前記RはH、水酸基及びC1〜6アルキル基
からなる群より選ばれ、R10はH及びC1〜6アルキル基からなる群より選ばれ、ある
いは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒に5員または6員のヘテロ環基を形成す
る。
いくつかの好ましい実施形態において、前記RはH、水酸基及びC1〜4アルキル基
からなる群より選ばれ、R10はH及びC1〜4アルキル基からなる群より選ばれ、ある
いは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒にピロリジニル基、ピペリジニル基、モ
ルホリニル基、ピペラジニル基、またはオキサゾリジニル基を形成する。
いくつかの好ましい実施形態において、前記R11
からなる群より選ばれるヘテロアリール基である。
いくつかの好ましい実施形態において、前記R12およびR13は、それぞれ独立して
H、C1〜4アルキル基、C1〜4アルキルアシル基及びC1〜4アルキルスルホニル基
からなる群より選ばれ、あるいは、R12およびR13と連続のN原子とが一緒に
からなる群より選ばれるヘテロ環基を形成する。
いくつかの好ましい実施形態において、前記R12はH、C1〜6アルキル基、C1〜
アルキルアシル基及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、R13
H及びC1〜6アルキル基からなる群より選ばれ、あるいは、R12およびR13と連続
のN原子とが一緒に5員または6員のヘテロ環基を形成し、前記5員または6員のヘテロ
環基は、任意にオキソで置換されてもよい。
いくつかの好ましい実施形態において、前記R12はH、C1〜4アルキル基、C1〜
アルキルアシル基及びC1〜4アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、R13
H及びC1〜4アルキル基からなる群より選ばれ、あるいは、R12およびR13と連続
のN原子とが一緒に
からなる群より選ばれるヘテロ環基を形成する。
いくつかのより好ましい実施形態において、RおよびRは、それぞれ独立してH、
F、Cl、Br、I、シアノ基、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、−NR
、−NH−メチレン−NR10、−NH−エチレン−NR10、−NH−プ
ロピレン−NR10、−NHCO−メチレン−NR10、−NHCO−エチレン
−NR10、−NHCO−プロピレン−NR10、−NH−メチレン−CO−N
10、−NH−エチレン−CO−NR10、−NH−プロピレン−CO−NR
10、−NHCO−メチレン−COO−メチル基、−NHCO−メチレン−COO−
エチル基、−NHCO−メチレン−COO−プロピル基、−NHCO−エチレン−COO
−メチル基、−NHCO−エチレン−COO−エチル基、−NHCO−エチレン−COO
−プロピル基、−NHCO−プロピレン−COO−メチル基、−NHCO−プロピレン−
COO−エチル基、−NHCO−プロピレン−COO−プロピル基、−NH−シクロプロ
ピレン−CO−NR10、−NH−シクロブチレン−CO−NR10、−NH−
シクロペンチレン−CO−NR10、−NH−エテニレン−CONR10、−N
H−プロペニレン−CONR10、−NH−アリリデン−CONR10、−NH
−メチレン−シアノ基、−NH−エチレン−シアノ基、−NH−プロピレン−シアノ基、
−NHCO−NH−R11、−CONR1213、−CONH−メチレン−NR12
13、−CONH−エチレン−NR1213、及びCONH−プロピレン−NR12
13からなる群より選ばれ、前記メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基は、任意に
、水酸基、F、Cl、Br、I、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、及びメチルエチルアミノ基
からなる群より選ばれる1つ以上の基で置換されてもよく、但し、RおよびRは同時
にHではない。
いくつかのより好ましい実施形態において、RはH、F、Cl、Br、I、シアノ基
、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、−NR、−NH−メチレン−NR
10、−NH−エチレン−NR10、−NH−プロピレン−NR10、−N
HCO−メチレン−NR10、−NHCO−エチレン−NR10、−NHCO−
プロピレン−NR10、−NH−メチレン−CO−NR10、−NH−エチレン
−CO−NR10、−NH−プロピレン−CO−NR10、−NHCO−メチレ
ン−COO−メチル基、−NHCO−メチレン−COO−エチル基、−NHCO−メチレ
ン−COO−プロピル基、−NHCO−エチレン−COO−メチル基、−NHCO−エチ
レン−COO−エチル基、−NHCO−エチレン−COO−プロピル基、−NHCO−プ
ロピレン−COO−メチル基、−NHCO−プロピレン−COO−エチル基、−NHCO
−プロピレン−COO−プロピル基、−NH−シクロプロピレン−CO−NR10
−NH−シクロブチレン−CO−NR10、−NH−シクロペンチレン−CO−NR
10、−NH−エテニレン−CONR10、−NH−プロペニレン−CONR
10、−NH−アリリデン−CONR10、−NH−メチレン−シアノ基、−NH
−エチレン−シアノ基、−NH−プロピレン−シアノ基、−NHCO−NH−R11、−
CONR1213、−CONH−メチレン−NR1213、−CONH−エチレン−
NR1213、及び−CONH−プロピレン−NR1213からなる群より選ばれ、
前記メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基は、任意に、水酸基、F、Cl、Br、
I、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基、ジプロピルアミノ基、またはメチルエチルアミノ基から選ばれる1つ以上の基
で置換されてもよく、RはHまたは−NHから選ばれ、条件はRおよびRが同時
にHではないことである。
いくつかのより好ましい実施形態において、前記RおよびRは、それぞれ独立して
H、メチル基、エチル基、プロピル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、メチ
ルスルホニル基、エチルスルホニル基、及びプロピルスルホニル基からなる群より選ばれ
、あるいは、RおよびRと連続のN原子とが一緒に
からなる群より選ばれるヘテロ環基を形成する。
いくつかのより好ましい実施形態において、前記RはH、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホ
ニル基、及びプロピルスルホニル基からなる群より選ばれ、RはH、メチル基、エチル
基、及びプロピル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびRと連続のN原子と
が一緒に
からなる群より選ばれるヘテロ環基を形成する。
いくつかのより好ましい実施形態において、前記RおよびR10は、それぞれ独立し
てH、水酸基、メチル基、エチル基、及びプロピル基からなる群より選ばれ、あるいは、
およびR10と連続のN原子とが一緒にピペリジニル基、モルホリニル基、またはピ
ペラジニル基を形成する。
いくつかのより好ましい実施形態において、前記RはH、水酸基、メチル基、エチル
基、及びプロピル基からなる群より選ばれ、R10はH、メチル基、エチル基、及びプロ
ピル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒にピ
ペリジニル基、モルホリニル基、またはピペラジニル基を形成する。
いくつかのより好ましい実施形態において、前記R11は次のヘテロアリール基
からなる群より選ばれる。
いくつかのより好ましい実施形態において、前記R12およびR13は、それぞれ独立
してH、メチル基、エチル基、プロピル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、
メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、及びプロピルスルホニル基からなる群より選
ばれ、あるいは、R12およびR13と連続のN原子とが一緒に
からなる群より選ばれるヘテロ環基を形成する。
いくつかのより好ましい実施形態において、前記R12はH、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、メチルスルホニル基、エチルスル
ホニル基、及びプロピルスルホニル基からなる群より選ばれ、R13はH、メチル基、エ
チル基、及びプロピル基からなる群より選ばれ、あるいは、R12およびR13と連続の
N原子と一緒に次の
からなる群より選ばれるヘテロ環基を形成する。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、RおよびRは、それぞれ独立してH
、Br、シアノ基、メチル基、−NR、−NH−エチレン−NR10、−NH
CO−メチレン−NR10、−NH−メチレン−CO−NR10、−NH−エチ
レン−CO−NR10、−NHCO−エチレン−COO−エチル基、−NH−シクロ
ブチレン−CO−NR10、−NH−プロペニレン−CONR10、−NH−エ
チレン−シアノ基、−NHCO−NH−R11、−CONR1213、及び−CONH
−エチレン−NR1213からなる群より選ばれ、前記メチル基は、任意に水酸基、F
、またはメチルアミノ基の基で置換されてもよく、但し、RおよびRは同時にHでは
ない。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、RはH、Br、シアノ基、メチル基、
−NR、−NH−エチレン−NR10、−NHCO−メチレン−NR10
、−NH−メチレン−CO−NR10、−NH−エチレン−CO−NR10、−
NHCO−エチレン−COO−エチル基、−NH−シクロブチレン−CO−NR10
、−NH−プロペニレン−CONR10、−NH−エチレン−シアノ基、−NHCO
−NH−R11、−CONR1213、及び−CONH−エチレン−NR1213
らなる群より選ばれ、前記メチル基は、任意に水酸基、F、またはメチルアミノ基の基で
置換されてもよく、前記RはH及び−NHからなる群より選ばれ、但し、Rおよび
は同時にHではない。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、前記RおよびRは、それぞれ独立し
てH、エチル基、アセチル基、及びメチルスルホニル基からなる群より選ばれ、あるいは
、RおよびRと連続のN原子とが一緒に
を形成する。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、前記RはH、エチル基、アセチル基、
及びメチルスルホニル基からなる群より選ばれ、RはH及びエチル基からなる群より選
ばれ、あるいは、RおよびRと連続のN原子とが一緒に
を形成する。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、前記RおよびR10は、それぞれ独立
してH及び水酸基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびR10と連続のN原子と
が一緒にモルホリニル基を形成する。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、前記Rは、H及び水酸基からなる群よ
り選ばれ、R10はHであり、あるいは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒にモ
ルホリニル基を形成する。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、前記R11
である。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、前記R12およびR13は、それぞれ独
立してH及びメチル基からなる群より選ばれる。
いくつかのさらに好ましい実施形態において、前記R12はH及びメチル基からなる群
より選ばれ、R13はH及びメチル基からなる群より選ばれる。
いくつかの特に好ましい実施形態において、RはH、Br、シアノ基、メチル基、−
NR、−NH−エチレン−NR10、−NHCO−メチレン−NR10
−NH−メチレン−CO−NR10、−NH−エチレン−CO−NR10、−N
HCO−エチレン−COO−エチル基、−NH−シクロブチレン−CO−NR10
−NH−プロペニレン−CONR10、−NH−エチレン−シアノ基、−NHCO−
NH−R11、−CONR1213、及び−CONH−エチレン−NR1213から
なる群より選ばれ、前記メチル基は、任意に水酸基、F、またはメチルアミノ基の基で置
換されてもよく、前記RおよびRは、それぞれ独立してH、エチル基、アセチル基、
及びメチルスルホニル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびRと連続のN原
子とが一緒に
を形成し、前記RおよびR10は、それぞれ独立してH及び水酸基からなる群より選
ばれ、あるいは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒にモルホリニル基を形成し、
前記R11
であり、前記R12およびR13は、それぞれ独立してH及びメチル基からなる群より
選ばれ、RはH及び−NHからなる群より選ばれ、但し、RおよびRは同時にH
ではない。
いくつかの特に好ましい実施形態において、前記RはH、Br、−CN、−NH
−NHC、−N(C、−NHC(=O)CH、−NHSOCH
−NHCHCHモルホリニル基、−NHC(=O)CHモルホリニル基、−NHC
CHC(=O)−モルホリニル基、−NHCHC(=O)−モルホリニル基、−
NHC(=O)CHCHC(=O)OC、スクシンイミド基、−NH−シクロ
ブチレン−C(=O)−モルホリニル基、−NHCHCH=CHC(=O)NHOH、
−NHCHCHC(=O)NHOH、−NHCHCHCN、−NHC(=O)N
H−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)、−C(=O)NH
−C(=O)NHCH、−C(=O)NHCHCHNH、−CHOH、−CH
F、−CHF及び−CHNHCHからなる群より選ばれ、前記RはH及びは−
NHからなる群より選ばれ、但し、RおよびRは同時にHではない。
いくつかの好ましい実施形態において、RはH及びBrからなる群より選ばれる。
いくつかの好ましい実施形態において、RおよびRは、それぞれ独立してH、水酸
基、及びFからなる群より選ばれる。
いくつかの特に具体的に好ましい実施形態において、本明細書に記載の式Iで表される
化合物は、以下の
からなる群より選ばれる。
本発明における式Iで表される化合物の1つの好ましい形態としては、下記の式Iaで
表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
(式中、前記RおよびRは、それぞれ独立してH、C1〜6アルキル基、C1〜6
アルキルアシル基、及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれる。)
式Iaで表される化合物の1つの好ましい形態としては、前記RおよびRは、それ
ぞれ独立してH、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基
、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、カプロイル基、
メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基
、ペンチルスルホニル基、及びヘキシルスルホニル基からなる群より選ばれる。
式Iaで表される化合物の1つの好ましい形態としては、前記RはHであり、前記R
はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ホルミル基
、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、カプロイル基、メチルスルホ
ニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、ペンチルス
ルホニル基、及びヘキシルスルホニル基からなる群より選ばれる。
いくつかの特に具体的に好ましい実施形態において、本明細書に記載の式Iaで表され
る化合物は、次の
からなる群より選ばれる。
さらに特に好ましい実施形態において、本明細書に記載の式Iで表される化合物は、以
下の
からなる群より選ばれる。
いくつかの実施形態において、式Iで表される化合物の立体異性体は、以下の
からなる群より選ばれることが特に好ましい。
定義
特に断りのない限り、本明細書に用いられる下記の用語およびフレーズは、次の意味を
有する。ある1つの特定の用語やフレーズは、特に定義されない場合、不確定または不明
確だとが認定されておらず、当該分野の一般的な意味として理解されるべきである。本明
細書に商品名が現れた場合、その対応の商品またはその活性成分を示すことである。
用語「任意に/必要に応じて」または「任意に選ばれる/任意に…してもよい」などは
、後述する事情や状況が発生する可能性も、発生していない可能性もあることを意味し、
当該記載の内容は、前記の事情や状況が発生することも、発生していないことも含む。例
えば、エチル基が「任意にハロゲンで置換されてもよい」とは、エチル基がハロゲンで置
換されていない(CHCH)、一置換された(例えば、CHCHF)、多置換さ
れた(例えば、CHFCHF、CHCHFなど)、または全置換された(CF
)ものであってもよいことを意味する。当業者にとって理解できるように、1つ以上
の置換基を含む任意の基については、任意の空間的に存在し得ないおよび/または合成し
得ない置換または置換モードに取り込まれることにならない。
本明細書に用いられるCm〜nとは、当該部分においてm〜n個の炭素原子を有するこ
とを意味する。例えば、「C1〜8アルキル基」とは、当該アルキル基が1〜8個の炭素
原子を有することを意味する。
本明細書における数字の範囲とは、所定範囲における各整数を意味する。例えば、「C
1〜8」とは、当該基が1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素
原子、5個の炭素原子、6個の炭素原子、7個の炭素原子、8個の炭素原子を有し得るこ
とを意味する。
用語「置換され/置換された」とは、特定原子の電子価状態が正常であり且つ置換され
た化合物が安定的なものであればよく、特定原子における任意の1つ以上の水素原子が置
換基に置換されたことを意味する。置換基がオキソ基(すなわち、=O)である場合、2
つの水素原子がオキソで置換され、オキソ基がアリール基の上で発生しないことを意味す
る。
任意の変数(例えば、R)は、化合物の組成や構造に1回以上出現する場合、各状況に
おける定義は、それぞれ独立している。そのため、例えば、ある基が0〜2個のRに置換
される場合、前記基は、任意に多くとも2個のRに置換されてもよく、且つ各状況におけ
るRは、いずれも独立的な選択肢を有する。また、置換基および/またはその変異体の組
み合わせは、このような組合せが安定な化合物をもたらす場合のみ許可される。
用語「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。
用語「水酸基」とは、−OH基を意味する。
用語「シアノ基」とは、−CN基を意味する。
用語「オキソ」とは、=Oを意味する。
用語「アミノ基」とは、−NH基、−NH(C1〜6アルキル)基、または−N(C
1〜6アルキル)基を意味する。アミノ基の具体例は、−NH、−NHCH、−N
(CH、−NHC、−N(C、−N(C、−N(CH
)Cなどが挙げられるが、これらに限らない。
用語「アルキル基」とは、炭素原子および水素原子からなる直鎖または分岐鎖の飽和脂
肪族炭化水素基を意味し、それらは単結合により分子の残りの部分に接続する。当該用語
の非制限的な例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、−CH(CH、−CH
(CH)(CHCH)、−CH(CHCH、−C(CH、−C(C
CH、−CHCH(CH、−CHCH(CH)(CHCH
などが挙げられる。用語「C1〜8アルキル基」とは、1〜8個の炭素原子を有するアル
キル基を意味する。用語「C1〜6アルキル基」とは、1〜6個の炭素原子を有するアル
キル基を意味する。用語「C1〜4アルキル基」とは、1〜4個の炭素原子を有するアル
キル基を意味する。前記「アルキル基」、「C1〜8アルキル基」、「C1〜6アルキル
基」または「C1〜4アルキル基」は、置換されていなくてもよく、あるいは、水酸基、
ハロゲン、及びアミノ基からなる群より選ばれる1つ以上の置換基で置換されてもよい。
用語「プロピル、ブチル、ペンチル」などにおける炭素原子数を示す用語「プロ−(p
rop−:プロプ)、ブ−(bu−/butyrol−:ブチロ)、ペン−(pent−
/penta−:ペンタ)」(中国語の場合、「丙、丁、戊」という)のような文字と官
能基との形成する基は、その全ての異性体の形態を含み、例えば、(1)プロピル基はC
CHCH−、(CHCH−を含み、(2)ブチリル基はCHCHCH
CO−、(CHCHCO−を含む。
用語「アルキレン」とは、炭素原子および水素原子からなる直鎖または分岐鎖の飽和脂
肪族炭化水素基を意味し、それらはそれぞれ2つの接続点により分子の残りの部分に接続
する。当該用語の非制限的な例としては、メチレン基(−CH−)、1,1−エチレン
(−CH(CH)−)、1,2−エチレン(−CHCH−)、1,1−プロピレン
(−CH(CHCH)−)、1,2−プロピレン(−CHCH(CH)−)、1
,3−プロピレン(−CHCHCH−)、1,4−ブチレン(−CHCHCH
CH−)などが挙げられる。用語「C1〜6アルキレン」とは、1〜6個の炭素原子
を有するアルキレンを意味する。用語「C1〜4アルキレン」とは、1〜4個の炭素原子
を有するアルキレンを意味する。
用語「シクロアルキレン」とは、飽和シクロアルカンの基を意味し、それらは2つの接
続点により分子の残りの部分に接続する。当該用語の非制限的な例としては、1,2−シ
クロプロピレン
、1,1−シクロプロピレン
、1,3−シクロブチレン
、1,1−シクロブチレン
、1,3−シクロペンチレン
、1,3−シクロヘキシレン
、1,4−シクロヘキシレン
などが挙げられる。用語「C3〜6シクロアルキレン」とは、3〜6個の炭素原子を有
するシクロアルキレンを意味する。用語「C3〜5シクロアルキレン」とは、3〜5個の
炭素原子を有するシクロアルキレンを意味する。
用語「アルケニレン」とは、炭素原子および水素原子からなる直鎖または分岐鎖の、少
なくとも1つの二重結合を有する不飽和脂肪族炭化水素基を意味し、それらはそれぞれ2
つの接続点により分子の残りの部分に接続する。アルケニレン基の非制限的な例としては
、ビニレン(−CH=CH−)、プロペニレン(−CH=CH−CH−)、2−ブテニ
レン(−CH−CH=CH−CH−)などが挙げられるが、これらに限らない。用語
「C2〜6アルケニレン」とは、2〜6個の炭素原子を有するアルケニレンを意味する。
用語「C2〜4アルケニレン」とは、2〜4個の炭素原子を有するアルケニレンを意味す
る。
用語「アルキルアシル基」とは、アルキル基と−CO−とを接続して構成する基を意味
し、当該用語の非制限的な例としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチ
リル基などが挙げられる。用語「C1〜6アルキルアシル基」とは、C1〜6アルキル基
と−CO−とを接続して構成する基を意味する。用語「C1〜4アルキルアシル基」とは
、C1〜4アルキル基と−CO−とを接続して構成する基を意味する。
用語「アルキルスルホニル基」とは、アルキル基と−SO−とを接続して構成する基
を意味し、当該用語の非制限的な例としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基
、プロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基などが挙げられる。用語「C1〜6アルキ
ルスルホニル基」とは、C1〜6アルキル基と−SO−とを接続して構成する基を意味
する。用語「C1〜4アルキルスルホニル基」とは、C1〜4アルキル基と−SO−と
を接続して構成する基を意味する。
用語「ヘテロアリール基」とは、単環系または縮合多環系の基を意味し、それらの中に
N、O、Sから選ばれる少なくとも1つの環原子を含有し、その残りの環原子はCであり
、且つ、少なくとも1つの芳香環を有する。ヘテロアリール基の非制限的な例としては、
ピロリル基、フラニル基、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、1,2,4−
オキサジアゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、キノ
リル基、イソキノリル基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、トリアジニル基、ベンゾフ
ラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基などが挙げられるが、こ
れらに限らない。用語「5員または6員のヘテロアリール基」とは、5〜6個の環原子を
有するヘテロアリール基を意味する。前記「ヘテロアリール基」または「5員または6員
のヘテロアリール基」は、置換されていなくもよく、あるいは、水酸基、ハロゲン、また
はC1〜4アルキル基から選ばれる1つ以上の置換基で置換されてもよい。
用語「ヘテロ環基」とは、芳香族性を有しない単環系、縮合多環系、架橋環系またはス
ピロ環系の基を意味し、その中で、一部の環原子は、N、O、S(O)(式中、nは0
、1、または2である)から選ばれるヘテロ原子であり、その残りの環原子はCである。
このような環は、飽和、または不飽和(例えば、1つ以上の二重結合を有する)であって
もよく、しかしながら完全に共役なπ電子系を有しない。ヘテロ環基の非制限的な例とし
ては、エチレンオキシド基、エチレンスルフィド基、アジリジニル基、アゼチジニル基、
オキセタニル基、チエタニル基、テトラヒドロフラニル基、ピロリジニル基、オキサゾリ
ジニル基、ピラゾリジニル基、ピロリニル基、ジヒドロフラニル基、ジヒドロチエニル基
(dihydrothienyl)、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラ
ヒドロチオピラニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、ジヒドロピリジル基、テトラ
ヒドロピリジル基、ジヒドロピラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジヒドロチオピラニ
ル基、アゼパニル基、オキセパニル基、チエパニル基、オキサアザビシクロ[2.2.1
]ヘプチル基、およびアザスピロ[3.3]ヘプチル基などが挙げられる。用語「5員ま
たは6員のヘテロ環基」とは、5〜6個の環原子を有するヘテロ環基を意味する。前記「
ヘテロ環基」あるいは「5員または6員のヘテロ環基」は、置換されていなくもよく、あ
るいは、水酸基、ハロゲン、C1〜4アルキル基またはオキソ基から選ばれる1つ以上の
置換基で置換されてもよい。
用語「薬学的に許容される」とは、それらの化合物、材料、組成物および/または剤形
に対して信頼性を有する医学的判断の範囲においてヒトおよび動物の組織とを接触して使
用することに適用するが、過剰な毒性、刺激性、アレルギー性の反応、または他の問題や
合併症がなく、合理的なベネフィット・リスク比に見合うことを意味する。
薬学的に許容される塩としては、例えば、金属塩、アンモニウム塩、有機塩基との塩、
無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性アミノ酸または酸性アミノ酸との塩などが挙げられ
る。金属塩の非制限的な例としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などの塩基金属
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩などの塩基土類金属塩、アルミニウム塩
などが挙げられるが、これらに限らない。有機塩基との塩の非制限的な例としては、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、メチルピリジン、2,6−ジメチルピリジ
ン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルア
ミン、ジシクロヘキシルアミンなどとの塩が挙げられるが、これらに限らない。無機酸と
の塩の非制限的な例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げ
られるが、これらに限らない。有機酸との塩の非制限的な例としては、蟻酸、酢酸、トリ
フルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げ
られるが、これらに限らない。塩基性アミノ酸との塩の非制限的な例としては、アルギニ
ン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられるが、これらに限らない。酸性アミノ酸と
の塩の非制限的な例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられるが
、これらに限らない。
本発明に係る薬学的に許容される塩は、酸性基または塩基を含有する親化合物から通常
の化学的方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の調製方法としては、
水や有機溶剤または両者の混合物において遊離酸または遊離塩基の形態のこれらの化合物
と適当の化学量論の塩基または酸とを反応させて調製し、その後、反応溶液から塩産物固
体を分離する方法であり、また、その他の塩の形成方法が用いられてもよい。通常、好ま
しくは、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルな
どの非水媒体である。
本発明に係るいくつかの化合物は、水和物形態を含む、非溶媒和形態または溶媒和形態
で存在することができる。一般的に言えば、溶媒和形態と非溶媒和形態とが相当し、いず
れも本発明の範囲に含まれる。本発明に係るいくつかの化合物は、多結晶形態または非結
晶形態で存在することができる。
本発明に係るいくつかの化合物は、不斉炭素原子(光心)または二重結合を有すること
ができる。ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体、および単一の異性体のいずれも本
発明の範囲に含まれる。
本発明における用いられるラセミ体、アンビスケールミック(ambiscalemi
c)およびスケールミック(scalemic)または鏡像異性体として純粋な化合物の
図式的表示法は、Maehr, J. Chem. Ed. 1985, 62: 11
4−120からとったものである。特に断りのない限り、1つの立体中心の絶対立体配置
は、楔形結合および点線結合で表される。本明細書に記載の前記化合物にオレフィン性二
重結合または他の幾何不斉中心を含む場合、特に断りのない限り、それらはE、Z幾何異
性体を含むことが意図される。同様的に、全ての互変異性形態は、いずれも本発明の範囲
に含まれる。
本発明に係る化合物は、特定の幾何異性体または立体異性体の形態で存在してもよい。
本発明に想定された全ての化合物は、シスおよびトランス異性体、Z型およびE型異性体
、(−)−および(+)−鏡像異性体、(R)−および(S)−鏡像異性体、ジアステレ
オマー、(D)−異性体、(L)−異性体と、それらのラセミ体混合物および他の混合物
とを含み、例えば、鏡像異性体またはジアステレオマーに富む混合物である。これらの混
合物は、いずれも本発明の範囲に含まれる。アルキル基などの置換基に他の不斉炭素原子
が存在してもよい。これらの異性体の全ておよびそれらの混合物は、いずれも本発明の範
囲に含まれる。
キラル分割、キラル合成またはキラル試薬、あるいは他の通常の技術により、光学活性
の(R)−および(S)−異性体、並びにDおよびL異性体を調製することができる。本
発明のある化合物の1種の鏡像異性体を取得しようとする場合、不斉合成、またはキラル
補助剤を有する誘導作用により調製することができ、取得されたジアステレオマー混合物
を分離し、補助基を切断させて所望の純粋な鏡像異性体を提供する。あるいは、分子に塩
基性官能基(例えば、アミノ基)または酸性官能基(例えば、カルボキシル基)を含む場
合、適当な光学活性の酸または塩基とジアステレオマー塩を形成し、次に本分野に周知の
分別結晶法またはクロマトグラフィーによりジアステレオマーを分割し、その後、回収し
て純粋な鏡像異性体を得る。なお、鏡像異性体とジアステレオマーとの分離は、通常、ク
ロマトグラフィーにより完成され、前記クロマトグラフィーは、キラル固定相を採用し、
且つ必要に応じて化学誘導体化法と組み合わせる(例えば、アミンによりカルバミン酸塩
を生成する。)。
本発明に係る化合物は、当該化合物を構成する1つ以上の原子の上に、不自然な割合の
原子同位体を含むことができる。例えば、放射性同位体で化合物を標識することができ、
例えば三重水素(H)、ヨウ素−125(125I)またはC−14(14C)が挙げ
られる。本発明に係る化合物の全ての同位体構成の変更は、放射性であるか否やかを問わ
ず、いずれも本発明の範囲に含まれる。
また、本発明に係る化合物は、本明細書に記載の化合物のプロドラッグを含む。本明細
書に記載の「プロドラッグ」とは、哺乳動物患者に投与する際に活性親薬物(paren
t drug)を放出するための任意の共有結合の担体を意味する。通常の操作またはイ
ンビボで親化合物を分解し得る修飾形態で化合物に存在する官能基を修飾することにより
、プロドラッグを調製することができる。プロドラッグには、哺乳動物患者に投与する際
に、そのうちにおける例えば水酸基、アミノ基、スルファニル基またはカルボキシ基が任
意の基に接続されており、分解されてから遊離の水酸基、アミノ基、スルファニル基また
はカルボキシ基がそれぞれ形成される化合物を含む。プロドラッグの例としては、本発明
の化合物におけるアルコールの酢酸エステル、ギ酸エステルおよび安息香酸エステル誘導
体、あるいはアミン官能基を有するメチルアミン、エチルアミン誘導体を含むが、これら
に限らない。
本発明の化合物は、下記に記載の具体的な実施形態、およびそれと他の化学合成方法と
の組合せでなる実施形態、並びに当業者にとってよく知られた均等な形態を含む、当業者
にとってよく知られている多種類の合成方法により調製することができる。好ましい実施
形態には本発明の実施例を含むが、これらに限定されるものではない。
本発明の具体的実施形態の化学反応は、適当な溶剤において達成され、当該溶剤は、本
発明の化学変化とその所望の試薬および材料に適合させなければならない。当業者は、本
発明の化合物を得るために、既存の実施形態に基づいて合成手順や反応スキームを変更し
たり選択したりする必要となる場合がある。
当該技術分野のいずれかの合成経路の計画における重要な考慮要素の1つは、反応性官
能基(本明細書に記載のアミノ基のようなもの)に適当な保護基を選択する。訓練を受け
た従業員者にとって、Greene and Wutsの(Protective Gr
oups In Organic Synthesis, Wiley and Son
s, 1991)は、この分野の権威である。本発明に援用された全ての参考文献は全体
として本出願に組み込まれる。
当該技術分野に知られている任意の適切な方法によって本明細書に記載の反応を監視す
ることができる。例えば、核磁気共鳴分光法(例えば、Hまたは13C)、赤外分光法
、分光光度定量法(例えば、UV−可視光)または質量分光法のような広域スペクトルに
より、あるいは、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)または薄層クロマトグラフ
ーのようなクロマトグラフィーにより、産物の形成を監視することができる。
本発明の一般式Iで表される一部の化合物は、有機合成分野における技術者により以下
のスキーム1による当該技術分野の標準方法を用いて調製することができる。
スキーム1に示すように、アミノ基で置換されたピラゾールを含有する核化合物1−8
および化合物1−10は、ピロロ[2,3−b]ピリミジンを出発原料として合成するこ
とができる。化合物1−1のアミノ基は、適切な保護基(P)で保護されることができ
、得られた化合物1−2とシアン酢酸エチルとを反応して化合物1−3を生成し、脱炭酸
した後化合物1−4を得、続いてN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(D
MF−DMA)と反応して化合物1−5を生成し、ヒドラジン水和物とを反応した後、環
化してアミノ基含有ピラゾールの核化合物1−6を得、それはさらに、試薬1−11(そ
の中で、Lが脱離基である)とを反応して化合物1−7を得、化合物1−7をアミノ基に
おける保護基を脱離して本発明の化合物1−8を得る。化合物1−7と複数種の側鎖に接
続して得られた化合物1−9は脱保護してアミノピラゾールで置換された本発明の化合物
を得る。
本発明の一般式Iで表される一部の化合物は、有機合成分野における技術者が以下のス
キーム2により当該技術分野の標準方法を用いて調製することができる。
スキーム2に示すように、アミノ基/アミノアシル基/シアノ基で置換されたピラゾー
ルを有する核化合物2−14、2−9および化合物2−16は、エステル基で置換された
ピラゾール2−1(Pは保護基である)を出発原料として合成することができる。化合
物2−1と化合物1−2とが鈴木カップリング反応により化合物2−2を得、加水分解し
てクルチウス転位によりアミノ基で置換されたピラゾール化合物2−4を得、ピラゾール
における保護基を脱離して化合物2−10を得、さらに、試薬1−11(その中で、Lは
脱離基である)とを反応して化合物2−11を得、化合物2−11は、脱保護により本発
明の化合物2−12を得ることができ、また、アミノ基に側鎖を接続させた後脱保護によ
り本発明の化合物2−14を得ることもできる。化合物2−2は、保護基を脱離し、続い
て試薬1−11(その中で、Lは脱離基である)とを反応して化合物2−6を得、加水分
解してアミンと縮合し、または直接にアミンとを反応して化合物2−8を得る。化合物2
−8を脱保護させてアミド系で置換された本発明の化合物2−9を得、またはアミドを脱
水してシアノ基化合物2−15を得、続いて脱保護して本発明の化合物2−16を得る。
本発明の一般式Iで表される一部の化合物は、有機合成分野における技術者が以下のス
キーム3により当該技術分野の標準方法を用いて調製することができる。
スキーム3に示すように、ヒドロキシメチル基/フルオロメチル基/ジフルオロメチル
基/アミノメチル基を有する化合物3−4、3−8、3−13および3−17は、スキー
ム2における化合物2−2によって合成することができる。エステル基化合物2−2は、
水素化アルミニウムリチウムで還元してアルコール3−1を得、DAST(三フッ化ジエ
チルアミノ硫黄)処理によりフルオロ化合物3−5を得、また、化合物2−2は、DIB
AL−H(ジイソブチルアルミニウムハイドライド)で還元してアルデヒド基含有化合物
3−9を得ることもでき、化合物3−9は、DAST処理によりジフルオロ化合物3−1
0を得、または還元アミノ化反応により化合物3−14を得ることができる。得られた中
間体3−1、3−5、3−10および3−14は、脱保護により化合物1−11(その中
で、Lは脱離基である)とを反応し、再度脱保護により本発明の化合物3−4、3−8、
3−13および3−17を得る。
本発明の一般式Iで表される一部の化合物は、有機合成分野における技術者が以下のス
キーム4により当該技術分野の標準方法を用いて調製することができる。
スキーム4に示すように、ハロゲン基含有化合物4−3は、化合物4−1(すなわち、
スキーム1における化合物1−7、およびスキーム2における化合物2−11)により合
成することができる。化合物4−1は、ジアゾ化により、ハロゲン化して化合物4−2を
得、続いてアミノ基における保護基を脱離して本発明の化合物4−3を得る。
本発明の他の一態様では、式Iで表される化合物、その立体異性体、またはその薬学的
に許容される塩の、ヤヌスキナーゼ媒介性疾患を治療するための医薬品の製造における使
用を提供することにある。
さらに、本発明の他の一態様では、治療有効量の式Iで表される化合物、その立体異性
体、またはその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含むヤヌスキナーゼ媒介性
疾患の治療方法を提供する。
本明細書に記載のヤヌスキナーゼ媒介性疾患は、腫瘍(例えば、リンパ腫、白血病)を
含むが、これらに限らない。本明細書に記載のリンパ腫は、ホジキン病(Hodgkin
s disease)または非ホジキンリンパ腫(Non−Hodgkinsleuke
mia)を含んでもよいが、これらに限らなく、前記非ホジキンリンパ腫は、B細胞リン
パ腫(B−cell lymphoma)またはT細胞リンパ腫(T−cell lym
phoma)を含んでもよいが、これらに限らない。本明細書に記載の白血病は、急性リ
ンパ性白血病(Acute lymphoblastic leukemia)、慢性リ
ンパ性白血病(Chronic lymphocytic leukemia)、急性骨
髄性白血病(Acute myeloid leukemia)、慢性骨髄性白血病(C
hronic myelocytic leukemia)を含むが、これらに限らない
本発明の実施例化合物は、著しいJAK阻害活性を有する。例えば、本明細書に記載の
1種以上の測定において1000nMより小さいJAK阻害活性を有し、好ましくは、2
00nMより小さいJAK阻害活性を有し、さらに好ましくは、100nMより小さいJ
AK阻害活性を有し、特に好ましくは20nMより小さいJAK阻害活性を有する。
他のJAK阻害剤に比べると、本発明のいくつかの代表的な化合物は、さらに、特に優
れた薬物動態特性を持っており、活性成分とした場合、小さな用量で患者に投与すること
ができて患者の治療コストを低減することになる。
用語「患者」とは、既知の哺乳類を含む任意の動物を意味し、好ましくは、マウス、ラ
ット、その他のげっ歯類、兎、犬、猫、豚、牛、羊、馬または霊長類であり、最も好まし
くは、ヒトである。
本明細書に記載のフレーズ「治療有効量」とは、研究者、獣医、医師またはその他の臨
床医師が組織、システム、動物、個体またはヒトにおいて探した、生物学的または医学的
反応を引き起こす活性化合物または医薬品の量を意味し、それは、以下の少なくとも1項
を含む。
(1)疾患の予防:例えば、疾患、障害または病症にかかりやすいが、疾患の病理また
は症状がまだ発生していない個体において疾患、障害または病症を予防する。
(2)疾患の阻害:例えば、疾患、障害または病症の病理もしくは症状にかかったり発
生したりしている個体において疾患、障害または病症を阻害する(すなわち、病理および
/または症状のさらなる進行を阻止する)。
(3)疾患の緩和:例えば、疾患、障害または病症の病理もしくは症状にかかったり発
生したりしている個体において疾患、障害または病症を緩和する(すなわち、病理および
/または症状が好転する)。
また、本発明の他の一態様では、治療有効量の式Iで表される化合物またはその薬学的
に許容される塩、および1種以上の薬学的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成
物を提供することにある。
医薬品とした場合、医薬組成物の形態によって本発明の化合物を投与することができる
。薬剤分野によく知られている形態でこれらの組成物を製造することができ、複数種の経
路によりこれらを投与することができ、これは局所治療または全身治療および治療の領域
によって決定される。局所投与(例えば、鼻内、膣および直腸投与を含む経皮、皮膚、目
および粘膜への投与)、肺投与(例えば、噴霧器を含む、粉末またはエアゾール剤を吸込
むまたは吹き込むことによって気管内、鼻内への投与)、経口投与、あるいは非経口投与
を行うことができる。非経口投与は、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内または筋肉内への注
射または注入、または頭蓋内例えば、鞘内または脳室内への投与を含む。単回大量投与の
形態で非経口投与することができ、または、例えば、連続輸液ポンプで投与することがで
きる。局所投与の医薬組成物および製剤は、経皮貼付剤、軟膏、ローション、クリーム、
ゲル剤、滴剤、坐剤、スプレー剤、液体剤および散剤が挙げられる。通常の医薬担体、水
、粉末または油性基剤、増稠剤などは必要となる場合がある。コーディングコンドーム(
Coated condoms)、手袋などが有用である場合もある。
本発明は、また、1種以上の薬学的に許容される担体とを組み合わせされた、1種以上
の本発明の化合物を活性成分とする医薬組成物を含む。本発明の組成物を調製する際に、
通常、活性成分と賦形剤とを混合し、賦形剤により希釈し、または例えばカプセル、サシ
ェ、紙またはその他の容器形態のようなキャリア内に装入する。賦形剤は、希釈剤として
用いられる際に、固体、半固体または液体物質であってもよく、溶媒、担体または活性成
分のメディアとして用いられる。このため、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、サシェ、カシ
ェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、エマルジョン、液剤、シロップ剤、エアゾール剤(固体ま
たは液体溶媒に溶解されたもの)、例えば10重量%の活性化合物含有軟膏剤、軟ゼラチ
ンカプセルおよび硬ゼラチンカプセル、坐剤、滅菌注射溶液および滅菌包装粉末などの形
態であってもよい。
適宜の賦形剤のいくつかの例としては、乳糖、ブドウ糖、蔗糖、ソルビトール、マンニ
トール、澱粉、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカント、ゼラチ
ン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シ
ロップ、およびメチルセルロースが挙げられる。製剤は、さらに、潤滑剤(例えばタルク
、ステアリン酸マグネシウム、および鉱物油)、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、防腐剤
(例えば安息香酸メチル、およびヒドロキシ安息香酸プロピル)、甘味剤および矯味剤を
含んでもよい。患者に投与してから活性成分の速放、徐放または遅延放出の作用を奏する
ために、当該技術分野に既知の方法を用いて本発明の組成物を調製することができる。
単位剤形によって組成物を調製することができ、各用量は、約5〜1000mg、さら
に通常約100〜500mgの活性成分を含む。用語「単位剤形」とは、ヒトと他の哺乳
類の患者に適した単回投与の、物理的に分離する用量単位の剤形を意味し、各単位は、適
切な医薬賦形剤とを混合した計算上で所望の効果に必要となる所定量の活性物質を含む。
活性化合物の有効用量の範囲は大きい可能性があり、通常、有効薬用量によって投与す
る。しかしながら、化合物の実際用量は、通常、治療の病症、選択の投与経路、投与の実
化合物と、患者個体の年齢、重量および反応と、患者症状の重症度などとを含む関連状況
に基づいて医師により決定されると理解すればよい。
錠剤のような固形組成物を調製するために、主な活性成分と医薬賦形剤とを混合し、本
発明の化合物の均質な混合物を含む固体の予備製剤組成物を形成する。これらの予備製剤
組成物が均質であると言及する場合、活性成分が一般に組成物全体にわたって分散してお
り、当該組成物が、同等の効果を有する錠剤、丸剤およびカプセル剤のような単位剤形に
容易に分割することができることを指す。その後、当該固体予備製剤を、上記類型の本発
明の活性成分例えば約0.1〜1000mgを含有する単位剤形に分割する。
本発明の錠剤または丸剤をコーディングしたり再結合したりして持続効果のある利点を
与える剤形を得ることができる。例えば、錠剤または丸剤は、内部投与成分および外部投
与成分を含み、後者は前者の被膜の形態である。2種の成分は、腸溶層によって分離させ
ることができ、当該腸溶層は、内部成分を十二指腸まで完全に通過させたり、放出を遅延
させたりするように、胃内での崩壊を阻止する。このような腸溶層またはコーディング剤
には、複数種の物質を用いることができ、このような物質は、複数種のポリマー酸、並び
に、当該ポリマー酸と、シェラック、セタノールおよび酢酸セルロースのような物質との
混合物が挙げられる。
その中に、経口投与または注射投与をするために本発明の化合物および組成物を含ませ
得る液体形態としては、水溶液、好適に矯味されたシロップ剤、水性または油性懸濁液、
並びに、食用油(例えば、綿実油、ゴマ油、ヤシ油またはピーナッツ油)で矯味されたエ
マルジョン、並びに、エリキシル剤および類似の医薬用溶媒が挙げられる。
吸い込んだり吹き込んだりするための組成物としては、薬学的に許容される水もしくは
有機溶剤、またはそれらの混合物に溶解された液剤および懸濁液、並びに散剤が挙げられ
る。液体または固形組成物は、上記のような適宜の薬学的に許容される賦形剤を含んでも
よい。いくつかの実施形態において、局所効果または全身効果を実現するために、組成物
は経口経路または鼻呼吸経路により投与される。組成物は不活性ガスにより噴霧化されて
もよい。噴霧溶液は、噴霧装置により直接に吸入されてもよく、または、噴霧装置はフェ
イスマスクテントまたは間欠的陽圧呼吸機に取り付けられてもよい。溶液、懸濁液または
粉末組成物は、経口的に投与されてもよく、適切な形態で製剤を送達する装置から経鼻的
に投与されてもよい。
患者に投与される化合物または組成物の量は、可変であり、投与の医薬品、投与の目的
(例えば、予防または治療)、患者の状態、投与の形態などによって決定される。治療に
用いられる場合、疾患に罹患している患者に十分に治愈し得る量、または少なくとも部分
的に疾患およびその合併症の症状を阻害し得る量の組成物を投与する。有効用量は、治療
される疾患状態および臨床主治医の判断によるものであり、当該判断は、疾患の重症度、
患者の年齢、体重および通常の状況などのような要素に依存する。
患者に投与される組成物は、上記の医薬組成物の形態であってもよい。これらの組成物
は、通常の滅菌技術または濾過滅菌により滅菌されてもよい。水溶液にして包装してその
ままに用いてもよく、または凍結乾燥して投与の前に、凍結乾燥製剤と無菌水性担体とを
混合する。化合物製剤のpHは、通常3〜11であり、より好ましくは5〜9であり、最
も好ましくは7〜8である。いくつかの前記賦形剤、担体または安定剤を用いた場合、医
薬塩の形成をもたらすことができると、理解すべきである。
本発明の化合物の治療量は、例えば、治療の具体的な使用、投与される化合物の形態、
患者の健康状態、および処方医師の判断に基づいて決定される。本発明の化合物の医薬組
成物における割合または濃度は、可変であり、用量、化学的特性(例えば、疎水性)、お
よび投与経路を含む複数種の要素に依存する。例えば、当該化合物約0.1〜10%w/
vを含有する生理緩衝水溶液により本発明の化合物を提供して非経口投与に用いる。いく
つかの典型的な用量の範囲は、約1μg/kg〜約1g/kg体重/日である。いくつか
の実施形態において、用量の範囲は、約0.01mg/kg〜約100mg/kg体重/
日である。用量は、例えば疾患または病症のカテゴリ、並びに進行程度、特定患者の通常
健康状態、選ばれる化合物の相対的生物学的効果、賦形剤製剤およびその投与経路のよう
な変量に依存する可能性がある。生体外または動物モデル試験システムから導出される用
量反応曲線により推測して有効用量を得た。
具体的な実施例に基づき本発明を更に詳しく説明する。説明のために、以下の実施例を
提供し、それらは如何なる形態においても、本発明を限定するものではない。当業者は、
非重要性のパラメータを変更したり修正したりしてほとんど同じ結果を得ることができる
と、容易に認識すべきである。本明細書で述べた1種以上の測定により、以下の実施例化
合物がJAK阻害剤であることを見出した。
実施例1
3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
手順A:3−シクロペンチルアクリルニトリル
氷浴で撹拌しながら、1.0Mカリウムtert−ブトキシド(28.0g、250m
mol、1.2eq.)を入れた、新たに蒸留したテトラハイドロフラン溶液に、シアノ
メチルホスホン酸ジエチル(44.3g、250.0mmol、1.2eq.)のテトラ
ハイドロフラン溶液を滴下した。氷浴を除去し、反応物を室温で0.5時間撹拌し、さら
に氷浴で冷却しながら、シクロペンタンカルボアルデヒド(20.0g、204mmol
、1.0eq.)を滴下した。添加終了後、反応物を室温で一晩撹拌し、水を加えてクエ
ンチし、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して3
−シクロペンチルアクリルニトリル(22.3g、収率91%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 6.69 (dd, J =18
.8 Hz, J =10.4 Hz, 0.5H, トランスオレフィン), 6.3
7 (t, J =10.8 Hz, 0.5H, シスオレフィン), 5.29 (
d, J =17.6 Hz, 0.5H, トランスオレフィン), 5.20 (d
, J =10.8 Hz, 0.5H, シスオレフィン), 3.06−2.99
(m, 0.5H, シス産物), 2.62−2.56 (m, 0.5H, トラン
ス産物), 2.04−1.82 (m, 2H), 1.74−1.59 (m, 4
H), 1.42−1.26 (m, 2H)。
手順B: 4−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H
−ピロール[2,3−d]ピリミジン
氷浴で撹拌しながら、4−クロロ−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン(20.
0g、130.4mmol、1.0eq.)を入れた乾燥DMF溶液に、NaH(6.6
g、含有率57%、156.8mmol、1.2eq)を加えた。反応物を室温で1時間
撹拌し、さらに氷浴で冷却しながら、SEMCl(26.1g、156.5mmol、1
.2eq.)を滴下した。添加終了後、反応物を氷浴で1時間撹拌し、水を加えてクエン
チし、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して4−クロ
ロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−
d]ピリミジン(33.43g、収率90.4%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.67 (s, 1H), 7
.39 (d, J =3.6 Hz, 1H), 6.67 (d, J =3.6
Hz, 1H), 5.65 (s, 2H), 3.53 (dd, J =9.2
Hz, J =8.0 Hz, 2H), 0.91 (t, J =8.4 Hz,
2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=284[M+1]
手順C: 2−シアノ−2−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}
−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)酢酸エチル
室温で撹拌しながら、4−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチ
ル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン(33.5g、118mmol、1.0
eq.)を、シアン酢酸エチル(40.1g、354.0mmol、3.0eq.)およ
び炭酸カリウム(33.0g、238mmol、2.0eq.)の混合物に加えた。反応
物を60℃に昇温して0.5時間反応させ、その後130℃に昇温して1.0時間を反応
させた。室温まで冷却し、水を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相
を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより分離して2−シアノ−2−(7−{[2−(トリメチルシリル
)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)酢酸エチ
ル(30.6g、収率72%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl3): δ 13.87 (brs, 1H
), 8.05 (s, 1H), 7.44 (d, J =4.0 Hz, 1H)
, 7.20 (d, J =3.6 Hz, 1H), 5.57 (s, 2H),
4.30 (dd, J =14.4 Hz, J =7.2 Hz, 2H), 3
.5 (t, J =8.4 Hz, 2H), 1.37 (t, J =7.2 H
z, 3H), 0.92 (t, J =8.4 Hz, 2H), 0.00 (s
, 9H)。
m/z=361[M+1]
手順D: 2−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アセトニトリル
室温で撹拌しながら、塩化ナトリウム(49.7g、849.0mmol、10.0e
q.)を、2−シアノ−2−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−
7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)酢酸エチル(30.6g、84.
9mmol、1.0eq.)のDMSOと水との混合溶剤に加えた。反応液を窒素ガスの
保護下、150℃で5日間反応させた。室温まで冷却し、水を加えてクエンチし、酢酸エ
チルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真
空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して2−(7−{[2−(
トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4
−イル)アセトニトリル(18.4g、収率75%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl3) δ 8.87 (s, 1H), 7
.40 (d, J =3.6 Hz, 1H), 6.80 (d, J =3.6
Hz, 1H), 5.67 (s, 2H), 4.15 (s, 2H), 3.5
3 (t, J =8.4 Hz, 2H), 0.92 (t, 8.4 Hz, 2
H), 0.01 (s, 9H)。
m/z=289[M+1]
手順E: 3−(ジメチルアミノ)−2−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキ
シ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アクリルニトリル
2−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)アセトニトリル(5.3g、18.38mmol、1.
0eq.)、およびDMF−DMA(6.57g、55.14mmol、3.0eq.)
を、DMF溶液を含む封管に加えた。反応液を140℃で一晩撹拌した。室温まで冷却し
、水を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り分離して3−(ジメチルアミノ)−2−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ
]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アクリルニトリル(
3.35g、収率53%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl): δ 8.61 (s, 1H),
8.50 (s, 1H), 7.37 (d, J =3.6 Hz, 1H), 7
.27 (d, J =3.6 Hz, 1H), 5.66 (s, 2H), 3.
58 (t, J =8.4 Hz, 2H), 3.38 (brs, 6H), 1
.04 (t, J =6.8 Hz, 2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=344[M+1]
手順F: 4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−3−アミノ−1H−ピラゾール
室温で撹拌しながら、ヒドラジン水和物(85%、2.1g、35.6mmol、10
.0eq.)を、3−(ジメチルアミノ)−2−(7−{[2−(トリメチルシリル)エ
トキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アクリルニト
リル(1.2g、3.5mmol、1.0eq.)のエタノール溶液に加えた。反応液を
窒素ガスの保護下、90℃で一晩撹拌した。室温まで冷却し、水を加えてクエンチし、酢
酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し
て真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−3−アミノ−1H−ピロール(456mg、収率40%)を得た。
HNMR (400MHz, DMSO−d6) δ 12.20 (brs, 1
H), 8.75 (s, 1H), 8.30 (brs, 1H), 7.71 (
d, J =3.2 Hz, 1H), 7.11 (d, J =3.6 Hz, 1
H), 6.66 (brs, 2H), 5.70 (s, 2H), 3.62 (
t, J =8.0 Hz, 2H), 0.93 (t, J =8.0 Hz, 2
H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=331[M+1]
手順G: 3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メ
チル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1
−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
3−[5−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリル
室温で撹拌しながら、3−シクロペンチルアクリルニトリル(5.176g、42.7
1mmol、2.52eq.)を、4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]
メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−3−アミノ−1H−
ピラゾール(5.6g、16.95mmol、1.0eq.)のアセトニトリル溶液に加
え、続いてDBU(5.42g、35.60mmol、2.1eq.)を加えた。反応液
を窒素ガスの保護下、70℃で一晩撹拌した。室温まで冷却し、水を加えてクエンチし、
酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過
して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して3−[3−アミ
ノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2
,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチ
ルプロピオニトリル(4.49g、収率59%)、および3−[5−アミノ−4−(7−
{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリ
ミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニト
リル(1.60g、収率21%)を得た。
G1: HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.79 (s, 1H
), 8.01 (s, 1H), 7.34 (d, J =3.6 Hz, 1H)
, 6.68 (d, J =3.6 Hz, 1H), 5.66 (brs, 4H
), 4.00 (t, J =2.0 Hz, 1H), 3.53 (t, J =
8 Hz, 2H), 3.08 (dd, J =16.8 Hz, J =8.4
Hz, 1H), 2.89 (dd, J =16.8 Hz, J =3.6 Hz
, 1H), 2.53 (s, 1H), 1.95−1.93 (m, 1H),
1.74−1.57 (m, 5H), 1.28−1.22 (m, 2H), 0.
92 (dd, J =14 Hz, J =8.4 Hz, 2H), 0.00 (
s, 9H)。
m/z=452[M+1]
G2:HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.74 (s, 1H)
, 8.13 (s, 1H), 7.33 (d, J =3.6 Hz, 1H),
6.80 (d, J =3.6 Hz, 1H), 6.12 (brs, 2H)
, 5.30 (s, 2H), 4.12−4.07 (m, 1H), 3.53
(t, J =8.4 Hz, 2H), 3.14 (dd, J =16.8 Hz
, J =9.6 Hz, 1H), 2.90 (dd, J =16.8 Hz,
J =4.0 Hz, 1H), 2.60−2.57 (m, 1H), 1.94−
1.91 (m, 1H), 1.74−1.54 (m, 5H), 1.34−1.
22 (m, 2H), 0.92 (t, J =8.0 Hz, 2H), 0.0
0 (s, 9H)。
m/z=452[M+1]
手順H: 3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
氷浴で撹拌しながら、トリフルオロ酢酸(20mL)を、3−[3−アミノ−4−(7
−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニ
トリル(3.395g、7.52mmol、1.0eq.)のジクロロメタン溶液に加え
た。反応液を窒素ガスの保護下、室温で一晩撹拌した。真空で濃縮させ、残留物をジクロ
ロメタンで溶解させた後、真空で再度2回濃縮させた。濃縮物をメタノールに溶解し、エ
チレンジアミン(2mL)を加えて一晩撹拌し、真空濃縮させた。水および酢酸エチルを
加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して
3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H
−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(1.94g、収率8
0.0%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ10.45 (s, 1H), 8
.79 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.33 (dd, J=3
.9 Hz, 2.4 Hz, 1H), 6.66 (dd, J=3.9 Hz,
2.4Hz, 1H), 5.69 (brs, 2H), 3.98−4.03 (m
, 1H), 3.08 (dd, J=16.8 Hz, 8.4 Hz, 1H),
2.88 (dd, J=16.8 Hz, 3.6 Hz, 1H), 2.49−
2.59 (m, 1H), 1.89−1.96 (m, 1H), 1.56−1.
74 (m, 4H), 1.21−1.29 (m, 3H)。
m/z=322[M+1]
実施例2
3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオンアミド
実施例1における手順Hのシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して実施例
2の化合物(0.45g、収率18%)を得た。
HNMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.93 (s, 1H)
, 8.58 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.45−7.47
(m, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.88−6.89 (m, 1H)
, 6.74 (s, 1H), 6.09 (s, 2H), 4.30−4.37
(m, 1H), 2.79 (dd, J=15.2 Hz, 9.6 Hz, 1H
), 2.54 (dd, J=15.2 Hz, 4.0 Hz, 1H), 2.2
2−2.31 (m, 1H), 1.69−1.79 (m, 1H), 1.37−
1.62 (m, 4H), 1.19−1.32 (m, 3H)。
m/z=340[M+1]
実施例3
3−[5−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
実施例1における手順Gにより、3−[5−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチル
シリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−
1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(130mg、0
.289mmol)を製造し、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例3化合物(
14mg、収率15.1%)を製造した。
HNMR(400MHz, CDCl) δ 10.51−10.61 (brs
, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.33−
7.35 (m, 1H), 6.80−6.81 (m, 1H), 6.01−6.
35 (brs 2H), 4.11−4.17 (m, 1H), 3.17 (dd
, 16.8 Hz, J=9.6 Hz, 1H), 2.92 (dd, J=16
.8 Hz, J=4.0 Hz, 1H), 2.56−2.64 (m, 1H),
1.90−1.98 (m, 1H), 1.53−1.75 (m, 4H), 1
.25−1.35 (m, 3H)。
m/z=322[M+1]
実施例4
3−[5−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオンアミド
実施例1における手順Gにより、3−[5−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチル
シリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−
1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(130mg、0
.289mmol)を製造し、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例4化合物(
65mg、収率70%)を製造した。
HNMR(400MHz, CDCl) δ11.94 (s, 1H), 8.
60 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.46 (t, J=3.2
Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 6.92−6.94 (s, 1H
), 6.90 (s, 2H), 6.87 (s, 1H), 4.43−4.48
(m, 1H), 2.86 (dd, J =15.2 Hz, 10.0 Hz
, 1H), 2.65 (dd, J =15.2 Hz, 3.6 Hz, 1H)
, 2.35−2.44 (m, 1H), 1.80−1.89 (m, 1H),
1.45−1.73 (m, 4H), 1.23−1.39 (m, 3H)。
m/z=340[M+1]
実施例5
(3R)−3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
実施例1の手順Hで得られた3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]
ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオ
ニトリルを、分取用HPLCにより分離し(OJ−Hカラム、20%イソプロパノール/
n−ヘキサン、カラム温度25℃、流速1.0mL/min、保持時間20.30min
)、(R)−配置化合物を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.37 (s, 1H), 8
.79 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.32 (dd, J=3
.9 Hz, 2.4 Hz, 1H), 6.68 (dd, J=3.9 Hz,
2.4Hz, 1H), 5.69 (brs, 2H), 3.99−4.03 (m
, 1H), 3.08 (dd, J=16.8 Hz, 8.8 Hz, 1H),
2.89 (dd, J=16.8 Hz, 3.6 Hz, 1H), 2.52−
2.58 (m, 1H), 1.90−1.98 (m, 1H), 1.58−1.
77 (m, 4H), 1.23−1.33 (m, 3H)。
m/z=322[M+1]
(3R)−3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル塩酸塩
室温で、濃塩酸(12M,0.52mL,6.223mmol、1.0eq.)を、(
3R)−3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル
)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(2.0g、
6.223mmol、1.0eq.)のアセトニトリル溶液に滴下した。反応液を、清澄
化させたまで、60℃で1時間撹拌し、室温で撹拌し冷却し、固体を析出した。減圧濃縮
し、さらにジクロロメタンを加え、2回濃縮し、暗黄色の固体粗生成物2.3gを得た。
粗生成物に酢酸エチル12mLを加え、60℃に加熱しながら1時間撹拌し、室温まで冷
却して撹拌し、淡黄色の綿状固体を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、吸引乾燥し、淡黄色固
体(2.2g、収率99.6%、純度99.82%、ee値は99.0%よりも大きい)
を得た。
実施例6
(3S)−3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
実施例1の手順Hで得られた3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]
ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオ
ニトリルを、分取用HPLCにより分離し(OJ−Hカラム、20%イソプロパノール/
n−ヘキサン、カラム温度25℃、流速1.0mL/min、保持時間17.20min
)、(S)−配置化合物を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.23 (s, 1H), 8
.78 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.32 (dd, J=3
.9 Hz, 2.4 Hz, 1H), 6.68 (dd, J=3.9 Hz,
2.4Hz, 1H), 5.69 (brs, 2H), 3.98−4.03 (m
, 1H), 3.08 (dd, J=16.8 Hz, 8.8 Hz, 1H),
2.89 (dd, J=17.2 Hz, 3.6 Hz, 1H), 2.52−
2.58 (m, 1H), 1.90−1.95 (m, 1H), 1.58−1.
74 (m, 4H), 1.22−1.33 (m, 3H)。
m/z=322[M+1]
実施例7
3−[3−エチルアミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル
)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
手順A: 3−[3−エチルアミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキ
シ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾー
ル−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
室温で、ヨウ化エチル(347mg、2.22mmol、2.0eq.)を、3−[3
−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロ
ペンチルプロピオニトリル(500mg、1.11mmol、1.0eq.、実施例1の
手順Gにより製造された)および炭酸カリウム(460mg、3.33mmol、3.0
eq.)のDMF溶液に加えた。反応液を窒素ガスの保護下、70℃で一晩撹拌した。水
および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより分離して3−[3−エチルアミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(116mg、収率22.
6%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl): δ 8.77 (s, 1H),
8.01 (s, 1H), 7.32 (d, J=3.6, 1H), 7.01−
7.17 (brs, 1H), 6.67 (d, J=4.0, 1H), 5.6
5 (s, 2H), 4.07−4.01 (m, 1H), 3.55−3.51
(m, 2H), 3.46−3.41 (m, 2H), 3.10 (dd, J=
16.8 Hz, J=8, 1H), 2.91 (dd, J=17.2 Hz,
J=4, 1H), 2.62−2.60 (m, 1H), 1.96−1.93 (
m, 1H), 1.74−1.55 (m, 7H), 1.35−1.22 (m,
3H), 0.91 (t, J=8.0, 2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=480[M+1]
手順B: 3−[3−エチルアミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、3−[3−エチルアミノ−4−(7−
{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリ
ミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニト
リルを用い、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例7の化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.47 (s, 1H), 8
.76 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.29−7.30 (m,
1H), 7.01−7.17 (brs, 1H), 6.66−6.68 (m,
1H), 4.03−4.08 (m, 1H), 3.44 (q, J=7.2
Hz, 2H), 3.11 (dd, J=16.8 Hz, 7.6 Hz, 1H
), 2.92 (dd, J=16.8 Hz, 3.6Hz, 1H), 2.58
−2.64 (m, 1H), 1.91−1.99 (m, 1H), 1.59−1
.78 (m, 4H), 1.34 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.2
7−1.32 (m, 3H)。
m/z=350[M+1]
実施例7A
(R)−3−[3−エチルアミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
実施例7で得られた3−[3−エチルアミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニ
トリルを、分取用HPLCにより分離し(OD−Hカラム、5%無水エタノール/n−ヘ
キサン、カラム温度30℃、流速1.0mL/min、保持時間35.32min)、(
R)−配置化合物を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.47 (s, 1H), 8
.77 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.29−7.30 (m,
1H), 7.03−7.17 (brs, 1H), 6.65−6.67 (m,
1H), 4.04−4.08 (m, 1H), 3.44 (q, J=7.2
Hz, 2H), 3.11 (dd, J=16.8 Hz, 7.6 Hz, 1H
), 2.92 (dd, J=16.8 Hz, 3.6Hz, 1H), 2.58
−2.64 (m, 1H), 1.91−1.98 (m, 1H), 1.59−1
.78 (m, 4H), 1.34 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.2
7−1.32 (m, 3H)。
m/z=350[M+1]
実施例7B
(S)−3−[3−エチルアミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
実施例7で得られた3−[3−エチルアミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニ
トリルを、分取用HPLCにより分離し(OD−Hカラム、5%無水エタノール/n−ヘ
キサン、カラム温度30℃、流速1.0mL/min、保持時間32.13min)、(
S)−配置化合物を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.46 (s, 1H), 8
.77 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.29−7.30 (m,
1H), 7.02−7.17 (brs, 1H), 6.65−6.67 (m,
1H), 4.03−4.08 (m, 1H), 3.44 (q, J=7.2
Hz, 2H), 3.11 (dd, J=16.8 Hz, 7.6 Hz, 1H
), 2.92 (dd, J=16.8 Hz, 3.6Hz, 1H), 2.58
−2.63 (m, 1H), 1.91−1.99 (m, 1H), 1.59−1
.77 (m, 4H), 1.34 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.2
7−1.32 (m, 3H)。
m/z=350[M+1]
実施例8
3−シクロペンチル−3−[3−(ジエチルアミノ)−4−(7H−ピロール[2,3
−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
手順A: 3−シクロペンチル−3−[3−(ジエチルアミノ)−4−(7−{[2−
(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
室温で、ヨウ化エチル(347mg、2.22mmol、2.0eq.)を、3−[3
−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロ
ペンチルプロピオニトリル(500mg、1.11mmol、1.0eq.、実施例1の
手順Gにより製造された)および炭酸カリウム(460mg、3.33mmol、3.0
eq.)のDMF溶液に加えた。反応液を窒素ガスの保護下、70℃で一晩撹拌した。水
および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより分離して3−[3−エチルアミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(2mg、収率0.4%)
を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.90 (s, 1H), 8
.01 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.14 (s, 1H),
5.72 (s, 2H), 4.13−4.09 (m, 1H), 3.62 (
t, J=8.0, 2H), 3.25−3.18 (m, 4H), 3.14 (
dd, J=16.8 Hz, J=8.0 Hz, 1H), 2.91 (dd,
J=16.8 Hz, J=4.0 Hz, 1H), 2.70−2.53 (m,
1H), 2.05−1.95 (m, 1H), 1.82−1.51 (m, 4H
), 1.43−1.31 (m, 3H), 1.17−1.11 (m, 6H),
1.04−0.90 (m, 2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=508[M+1]
手順B: 3−シクロペンチル−3−[3−(ジエチルアミノ)−4−(7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニト
リル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、3−[3−(ジエチルアミノ)−4−
(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d
]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピ
オニトリルを用い、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例8の化合物を製造した

m/z=378[M+1]
実施例9
N−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アセトアミド
手順A: N−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アセトアミド
零度で、アセチルクロリド(17.4mg、0.211mmol、1.0eq.)を、
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H
−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3
−シクロペンチルプロピオニトリル(100mg、0.221mmol、1.0eq.、
実施例1の手順Gにより製造された)のジクロロメタン溶液に滴下した。反応液を室温で
2時間撹拌し、反応終了後、水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、
合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離してN−(1−(2−シアノ−1−シクロ
ペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H
−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アセ
トアミド(90mg、収率83%)を得た。
手順B: N−(1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)アセトアミ

3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、N−[1−(2−シアノ−1−シクロ
ペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H
−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アセ
トアミドを用い、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例9の化合物を製造した。
HNMR(400MHz, CDCl) δ 11.51−11.61 (brs
, 1H), 10.21−10.41 (brs, 1H), 8.83 (s, 1
H), 8.20 (s, 1H), 7.41 (dd, J=3.2 Hz, J=
2.4 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 4.27−4.39 (m,
1H), 3.11 (dd, J=16.8 Hz, J=7.6 Hz, 1H)
, 2.97−3.01 (m, 1H), 2.43−2.71 (m, 4H),
1.94−2.01 (m, 1H), 1.56−1.79 (m, 4H), 1.
25−1.31 (m, 3H)。
m/z=364[M+1]
実施例9A
N−[1−((R)−2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アセトアミド
実施例9で得られたN−(1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ア
セトアミドに対して分取用HPLCにより分離し(OJ−Hカラム、7%無水エタノール
/n−ヘキサン、カラム温度35℃、流速1.0mL/min、保持時間60.6min
)、(R)−配置化合物を得た。
HNMR(400MHz, CDCl) δ 11.52−11.61 (brs
, 1H), 10.22−10.41 (brs, 1H), 8.83 (s, 1
H), 8.20 (s, 1H), 7.41 (dd, J=3.2 Hz, J=
2.4 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 4.27−4.39 (m,
1H), 3.11 (dd, J=16.8 Hz, J=7.6 Hz, 1H)
, 2.97−3.02 (m, 1H), 2.41−2.71 (m, 4H),
1.93−2.01 (m, 1H), 1.56−1.78 (m, 4H), 1.
24−1.31 (m, 3H)。
m/z=364[M+1]
実施例9B
N−[1−((S)−2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アセトアミド
実施例9で得られたN−(1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ア
セトアミドに対して分取用HPLCにより分離し(OJ−Hカラム、7%無水エタノール
/n−ヘキサン、カラム温度35℃、流速1.0mL/min、保持時間55.5min
)、(S)−配置化合物を得た。
HNMR(400MHz, CDCl) δ 11.52−11.62 (brs
, 1H), 10.22−10.41 (brs, 1H), 8.83 (s, 1
H), 8.20 (s, 1H), 7.41 (dd, J=3.2 Hz, J=
2.4 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 4.27−4.40 (m,
1H), 3.11 (dd, J=16.8 Hz, J=7.6 Hz, 1H)
, 2.98−3.04 (m, 1H), 2.41−2.72 (m, 4H),
1.94−2.01 (m, 1H), 1.55−1.79 (m, 4H), 1.
24−1.33 (m, 3H)。
m/z=364[M+1]
実施例10
N−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]メチルスルホニルアミ

手順A: N−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]メチルスルホニルアミド
零度で、ピリジン(30.0mg、0.379mmol、1.7eq.)を、3−[3
−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロ
ペンチルプロピオニトリル(100mg、0.221mmol、1.0eq.、実施例1
の手順Gにより製造された)のジクロロメタン溶液に滴下し、その直後、塩化メタンスル
ホニル(25.0mg、0.211mmol、1.0eq.)を滴下した。反応液を室温
で72時間撹拌し、反応終了後、水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出
し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ
、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離してN−[1−(2−シアノ−1−シ
クロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−
7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]
メチルスルホニルアミド(85mg、収率73%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 11.20−10.70 (br
s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.40
(s, 1H), 6.67 (s, 1H), 5.65 (s, 2H), 4.
21−4.18 (m, 1H), 3.53 (t, J=8.0, 2H), 3.
31 (s, 3H), 3.16−3.10 (m, 1H), 2.94 (d,
J=8.0 Hz, 1H), 2.62−2.60 (m, 1H), 2.03−1
.92 (m, 1H), 1.75−1.58 (m, 4H), 1.32−1.2
3 (m, 3H), 0.93−0.85 (m, 2H), 0.00 (s, 9
H)。
m/z=530[M+1]
手順B: N−(1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)メチルスル
ホニルアミド
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、N−[1−(2−シアノ−1−シクロ
ペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H
−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]メチ
ルスルホニルアミドを用い、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例10の化合物
を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 12.25 (s, 1H),
10.80 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.72 (s, 1H
), 7.65 (dd, J=3.2 Hz, J=2.4 Hz, 1H), 7.
01 (dd, J=3.6 Hz, J=1.6 Hz, 1H), 4.40−4.
46 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.24 (dd, J=17
.6 Hz, J=9.2 Hz, 1H), 3.18 (dd, J=17.6 H
z, J=4.4 Hz, 1H), 2.40−2.46 (m, 1H), 1.7
7−1.86 (m, 1H), 1.35−1.63 (m, 7H)。
m/z=400[M+1]
実施例11
3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニルエチルアミノ)−4−(7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニト
リル
手順A: 3−シクロペンチル−3−(3−(モルホリニルエチルアミノ)−4−7−
{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリ
ミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
室温で、4−(2−クロロエチル)モルホリン(46mg、0.243mmol、1.
1eq.)、炭酸カリウム(91mg、0.663mmol、3.0eq.)、およびヨ
ウ化カリウム(4mg、0.023mmol、0.1eq.)を、3−[3−アミノ−4
−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−
d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロ
ピオニトリル(100mg、0.211mmol、1.0eq.、実施例1の手順Gによ
り製造された)のアセトニトリル溶液に加えた。反応液を90℃で3時間マイクロ波処理
した。水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより分離して3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニルエチルアミ
ノ)−4−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2
,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル(
12mg、収率9.7%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl): δ 8.84 (s, 1H),
8.06 (s, 1H), 7.68−7.43 (brs, 1H), 7.36
(d, J=3.2 Hz, 1H), 6.73 (d, J=3.6 Hz, 1H
), 5.71 (s, 2H), 4.12−4.06 (m, 1H), 3.96
−3.83 (m, 4H), 3.76−3.65 (m, 2H), 3.63 (
t, J=12.4 Hz, 2H), 3.20−3.14 (m, 1H), 2.
98−2.92 (m, 3H), 2.89−2.70 (m, 4H), 2.68
−2.62 (m, 1H), 2.01−1.98 (m, 1H), 1.80−1
.63 (m, 4H), 1.38−1.30 (m, 3H), 0.99−0.9
1 (m, 2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=565[M+1]
手順B: 3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニルエチルアミノ)−4−(7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プ
ロピオニトリル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、3−シクロペンチル−3−[3−(モ
ルホリニルエチルアミノ)−4−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}
−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル
]プロピオニトリルを用い、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例11の化合物
を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 10.98 (s, 1H),
8.78 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.46−7.58 (b
rs, 1H), 7.34 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.64 (d
, J=3.2 Hz, 1H), 4.03−4.08 (m, 1H), 3.77
−3.90 (m, 4H), 3.56−3.70 (m, 2H), 3.13(d
d, J=16.8 Hz, J=8.4 Hz, 1H), 2.92 (dd, J
=16.8 Hz, J=3.6 Hz, 1H), 2.54−2.79 (m, 7
H), 1.92−1.99 (m, 1H), 1.59−1.78 (m, 4H)
, 1.28−1.32 (m, 3H)。
m/z=435[M+1]
実施例12
N−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−モルホリニルアセト
アミド
手順A: 2−クロロ−N−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−
(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d
]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]アセトアミド
氷浴で撹拌しながら、塩化2−クロロアセチル(17mg、0.15mmol、1.1
eq.)を、3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メ
チル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1
−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(60mg、0.13mmol、1.0
eq.、実施例1の手順Gにより製造された)およびトリエチルアミン(20mg、0.
20mmol、1.5eq.)の乾燥THF溶液に加えた。反応液を室温で15分間撹拌
し、水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、残留物を直接に次の手順に
おける反応に用いた。
H NMR (CDCl) δ 12.78 (1H, s), 8.86 (1
H, s), 8.25 (1H, s), 7.45 (1H, d, J=3.6
Hz), 6.76 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.71 (2H, s
), 4.30−4.39 (3H, m), 3.57 (2H, t, J=8.4
Hz), 3.14 (1H, dd, J=17.2 Hz, 7.2 Hz),
3.03 (1H, dd, J=17.2 Hz, 3.6 Hz), 2.70−2
.80 (1H, m), 1.99−2.06 (1H, m), 1.55−1.8
0 (4H, m), 1.34−1.38 (3H, m), 0.95 (2H,
t, J=8.4 Hz), −0.02 (9H, s)。
m/z=528[M+1]
手順B: N−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−モルホリニルアセトアミド
上記手順で得られた粗生成物を、DMF溶液(5mL)に溶解し、モルホリン(13m
g、0.15mmol、1.1eq.)、炭酸カリウム(37mg、0.27mmol、
2.2eq.)、およびヨウ素化ナトリウム(20mg、0.13mmol、1.0eq
.)を加え、得られた混合物を100℃で一晩撹拌した。室温まで冷却し、水および酢酸
エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
分離して黄色固体である標題化合物(97mg)を得た。
H NMR (CDCl) δ 12.27 (1H, s), 8.97 (1
H, s), 8.21 (1H, s), 7.41 (1H, d, J=3.6
Hz), 6.73 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.68 (2H, s
), 4.30−4.35 (1H, m), 3.84−3.89 (4H, m),
3.57 (2H, t, J=8.4 Hz), 3.26 (2H, s), 3
.10 (1H, dd, J=17.3 Hz, 6.9 Hz), 3.02 (1
H, dd, J=17.2 Hz, 3.6 Hz), 2.72−2.77 (1H
, m), 2.66−2.70 (4H, m), 1.97−2.04 (1H,
m), 1.58−1.80 (4H, m), 1.30−1.34 (3H, m)
, 0.93 (2H, t, J=8.4 Hz), −0.05 (9H, s)。
m/z=579[M+1]
手順C: N−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−モルホリ
ニルアセトアミド
上記手順で得られた化合物は、実施例1で述べた手順Hを参照して反応させて白色固体
である標題化合物(40mg、収率67%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 12.27 (1H, s), 9.71 (1
H, s), 8.97 (1H, s), 8.24 (1H, s), 7.41
(1H, d, J=3.2 Hz), 6.74 (1H, d, J=3.2 Hz
), 4.33−4.38 (1H, m), 3.87−3.90 (4H, m),
3.28 (2H, s), 3.11 (1H, dd, J=17.2 Hz,
6.8 Hz), 3.02 (1H, dd, J=17.2 Hz, 4.0 Hz
), 2.69−2.72 (5H, m), 1.95−2.06 (1H, m),
1.55−1.81 (4H, m), 1.28−1.34 (3H, m)。
m/z=449[M+1]
実施例13
3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニル−3−オキソプロピルアミノ)−4−
(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル
]プロピオニトリル
手順A: 3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニル−3−オキソプロピルアミ
ノ)−4−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2
,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
4−(2−クロロエチル)モルホリンの代わりに、側鎖3−ブロモ−N−プロピオニル
モルホリンを用い、実施例11で述べた手順Aを参照して当該化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.76 (s, 1H), 8
.00 (s, 1H), 7.65−7.58 (brs, 1H), 7.36 (
d, J=3.6 Hz, 1H), 6.60 (d, J=4.0 Hz, 1H)
, 5.65 (s, 2H), 4.02−4.01 (m, 1H), 3.82−
3.73 (m, 2H), 3.64−3.59 (m, 4H), 3.55−3.
15 (m, 6H), 3.12−3.08 (dd, J=16.8 Hz, J=
8.8 Hz, 1H), 2.89−2.72 (m, 3H), 2.62−2.5
2 (m, 1H), 1.94−1.92 (m, 1H), 1.74−1.57
(m, 4H), 1.33−1.24 (m, 3H), 0.93−0.88 (m
, 2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=593[M+1]
手順B: 3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニル−3−オキソプロピルアミ
ノ)−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール
−1−イル]プロピオニトリル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、3−シクロペンチル−3−[3−(モ
ルホリニル−3−オキソプロピルアミノ)−4−7−{[2−(トリメチルシリル)エト
キシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾ
ール−1−イル]プロピオニトリルを用い、実施例1で述べた手順Hを参照して実施例1
3の化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 10.59 (s, 1H),
8.74 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.31 (d, J=2
.8 Hz, 1H), 6.62 (d, J=2.8 Hz, 1H), 4.01
−4.06 (m, 1H), 3.75−3.80 (m, 2H), 3.46−3
.66 (m, 8H), 3.12 (dd, J=16.8 Hz, J=8.8
Hz, 1H), 2.82−2.91 (m, 2H), 2.71−2.78 (m
, 1H), 2.51−2.57 (m, 1H), 1.88−1.96 (m,
1H), 1.54−1.75 (m, 4H), 1.27−1.32 (m, 3H
)。
m/z=463[M+1]
実施例14
3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニル−2−オキソエチルアミノ)−4−(
7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]
プロピオニトリル
手順A: エチル−2−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7
−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]アセテート
4−(2−クロロエチル)モルホリンの代わりに、側鎖ブロモ酢酸エチルを用い、実施
例11で述べた手順Aを参照して当該化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.81 (s, 1H), 8
.01 (s, 1H), 7.33 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.6
7 (d, J=3.6 Hz, 1H), 5.66 (s, 2H), 4.27−
4.19 (m, 4H), 4.03−4.01 (m, 1H), 3.53 (t
, J=8.4 Hz, 2H), 3.10 (dd, J=16.8 Hz, J=
8.4 Hz, 1H), 2.90 (dd, J=16.8 Hz, J=4.0
Hz, 1H), 2.60−2.60 (m, 1H), 1.97−1.90 (
m, 1H), 1.72−1.57 (m, 5H), 1.31−1.24 (m,
5H), 0.93−0.89 (t, J=8.4 Hz, 2H), 0.00
(s, 9H)。
m/z=538[M+1]
手順B: 2−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]酢酸
室温で、水酸化リチウム一水和物(88mg、2.08mmol、5.0eq.)を、
エチル−2−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(
トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4
−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]アセテート(223mg、0.415m
mol、1.0eq.)のメタノールおよび水(メタノール/水=5/1)の溶液に加え
、一晩撹拌した。反応終了後、真空下で溶剤を除去し、水を加えて希釈し、2Nの希塩酸
溶液でpH値1〜2に調整し、濾過して2−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエ
チル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール
[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]酢酸(1
70mg、収率81%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.80 (s, 1H), 8
.06 (s, 1H), 7.37 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.6
8 (d, J=3.2 Hz, 1H), 5.67 (s, 2H), 4.22
(d, J=3.6 Hz, 2H), 4.10−4.03 (m, 1H), 3.
53 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.06 (dd, J=8.4 Hz
, J=4.0 Hz, 1H), 2.91 (dd, J=16.4 Hz, J=
2.8 Hz, 1H), 2.56−2.54 (m, 1H), 1.95−1.9
1 (m, 1H), 1.72−1.23 (m, 4H), 1.58−1.20
(m, 3H), 0.94−0.89 (m, 2H), 0.00 (s, 9H)

m/z=510[M+1]
手順C: 3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニル−2−オキソエチルアミノ
)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2
,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
室温で、モルホリン(10.3mg、0.118mmol、1.2eq.)、HATU
(27mg、0.07mmol、0.7eq.)、および2−[1−(2−シアノ−1−
シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}
−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル
アミノ]酢酸(50mg、0.098mmol、1.0eq.)をDMFに溶解した。反
応液を撹拌し、かつ零度まで降温し、DIEA(19mg、0.147mmol、1.5
eq.)を加えた。反応液を一晩撹拌し、反応終了後、水および酢酸エチルを加えて希釈
し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して3−シクロ
ペンチル−3−[3−(モルホリニル−2−オキソエチルアミノ)−4−(7−{[2−
(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル(42mg、収率74%)
を得た。
HNMR (400MHz, CDCl): δ 8.94 (s, 1H),
8.08 (s, 1H), 7.38 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.
73 (d, J=3.6 Hz, 1H), 5.72 (s, 2H), 4.30
(s, 2H), 4.12−4.06 (m, 1H), 3.93−3.70 (
m, 6H), 3.62−3.57 (m, 4H), 3.14 (dd, J=1
7.2 Hz, J=8.0 Hz, 1H), 2.96 (dd, J=17.2
Hz, J=7.6 Hz, 1H), 2.63−2.61 (m, 1H), 2.
03−1.98 (m, 1H), 1.82−1.63 (m, 4H), 1.38
−1.29 (m, 3H), 0.97−0.94 (m, 2H), 0.00 (
s, 9H)。
m/z=579[M+1]
手順D: 3−シクロペンチル−3−[3−(モルホリニル−2−オキソエチルアミノ
)−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−
1−イル]プロピオニトリル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、3−シクロペンチル−3−[3−(モ
ルホリニル−2−オキソエチルアミノ)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エト
キシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾ
ール−1−イル]プロピオニトリルを用い、実施例1で述べた手順Hを参照して実施例1
4の化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 10.21 (s, 1H),
8.80 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.27 (d, J=3
.2 Hz, 1H), 6.60 (d, J=3.2 Hz, 1H), 4.25
(s, 2H), 4.02−4.07 (m, 1H), 3.64−3.80 (
m, 6H), 3.57−3.61 (m, 2H), 3.09 (dd, J=1
6.8 Hz, J=8.0 Hz, 1H), 2.91 (dd, J=16.8
Hz, J=4.0 Hz, 1H), 2.52−2.63 (m, 1H), 1.
94−2.07 (m, 1H), 1.55−1.81 (m, 4H), 1.25
−1.32 (m, 3H)。
m/z=449[M+1]
実施例15
4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−4−オキソ酪
酸エチル
手順A: 4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−4−オキソ酪酸エチル
氷浴で撹拌しながら、エチルスクシニルクロリド(109mg、0.664mmol、
1.2eq.)を、3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキ
シ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾー
ル−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(250mg、0.553mmo
l、1.0eq.、実施例1の手順Gにより製造された)およびN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(86mg、0.664mmol、1.2eq.)のジクロロメタン(10
mL)溶液に加えた。反応液を室温で3時間撹拌し、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン(0.2mL)およびエチルスクシニルクロリド(0.1mL)を追加して一晩反応さ
せ、水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより分離して標題化合物(237mg、収率74%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 11.63−11.68 (1H, brs),
8.85 (1H, s), 8.18 (1H, s), 7.41 (1H, d
, J=3.6 Hz), 6.72 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.6
8 (2H, s), 4.22−4.36 (1H, m), 4.16 (2H,
q, J=7.2 Hz), 3.55 (2H, t, J=8.4 Hz), 3.
13 (1H, dd, J=17.2 Hz, 7.6 Hz), 2.99 (1H
, dd, J=17.2 Hz, 3.6 Hz), 2.62−2.88 (5H,
m), 1.93−2.01 (1H, m), 1.60−1.80 (4H, m
), 1.28−1.34 (3H, m), 1.26 (3H, t, J=7.2
Hz), 0.93 (2H, t, J=8.4 Hz), −0.04 (9H,
s)。
m/z=580[M+1]
手順B: 4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−4
−オキソ酪酸エチル
上記手順で得られた化合物(237mg、0.409mmol、1eq.)を、アセト
ニトリル(4mL)および水(0.5mL)に溶解し、LiBF(383mg、4.0
9mmol、10eq.)を加え、90℃で一晩撹拌し、室温まで冷却し、アンモニア水
溶液を加えて1時間撹拌し、塩水および酢酸エチルを加え、酢酸エチルで抽出し、合わせ
た有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
H NMR (CDCl) δ 11.65 (1H, s), 9.78 (1
H, s), 8.80 (1H, s), 8.23 (1H, s), 7.38
(1H, d, J=3.6 Hz), 6.68 (1H, d, J=3.6 Hz
), 4.29−4.36 (1H, m), 4.25 (2H, q, J=7.2
Hz), 3.24 (1H, dd, J=17.2 Hz, 8.0 Hz),
3.04 (1H, dd, J=17.2 Hz, 3.6 Hz), 2.82−2
.94 (4H, m), 2.67−2.76 (1H, m), 1.97−2.0
5 (1H, m), 1.57−1.83 (4H, m), 1.34 (3H,
t, J=7.2 Hz), 1.28−1.32 (3H, m)。
m/z=450[M+1]
実施例16
3−シクロペンチル−3−[3−(スクシンイミド−1−イル)−4−(7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニト
リル
手順A: 3−シクロペンチル−3−[3−(スクシンイミド−1−イル)−4−(7
−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリル(200mg、0.443mmol、1.0eq.
、実施例1の手順Gにより製造された)および無水コハク酸(88mg、0.879mm
ol、2.0eq.)を、1,2−ジクロルエタン(10mL)に溶解し、一晩還流した
。真空で濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物(1
03mg、収率44%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 8.70 (1H, s), 8.31 (1H
, s), 7.37 (1H, d, J=4.0 Hz), 6.67 (1H,
d, J=4.0 Hz), 5.64 (2H, s), 4.26−4.32 (1
H, m), 3.50 (2H, t, J=8.4 Hz), 3.08 (1H,
dd, J=17.2 Hz, 6.8 Hz), 3.02 (1H, dd, J
=17.2 Hz, 4.8 Hz), 2.94 (4H, s), 2.62−2.
70 (1H, m), 1.96−2.05 (1H, m), 1.59−1.77
(4H, m), 1.27−1.34 (3H, m), 0.90 (2H, t
, J=8.4 Hz), −0.06 (9H, s)。
m/z=534[M+1]
手順B: 3−シクロペンチル−3−[3−(スクシンイミド−1−イル)−4−(7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プ
ロピオニトリル
上記手順で得られた化合物(103mg、0.193mmol、1eq.)を、アセト
ニトリル(4mL)および水(0.5mL)に溶解し、LiBF(181mg、1.9
3mmol、10eq.)を加え、90℃で一晩撹拌し、室温まで冷却し、アンモニア水
溶液を加えて1時間撹拌し、塩水および酢酸エチルを加え、酢酸エチルで抽出し、合わせ
た有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
H NMR (CDCl) δ 9.41−9.46 (1H, brs), 8
.69 (1H, s), 8.34 (1H, s), 7.32 (1H, d,
J=3.2 Hz), 6.63 (1H, d, J=3.2 Hz), 4.30−
4.35 (1H, m), 3.11 (1H, dd, J=17.2 Hz, 7
.2 Hz), 3.04 (1H, dd, J=17.2 Hz, 4.4 Hz)
, 2.96 (4H, s), 2.61−2.69 (1H, m), 1.95−
2.04 (1H, m), 1.56−1.78 (4H, m), 1.28−1.
33 (3H, m)。
m/z=404[M+1]
実施例17
3−[3−(3−モルホリン−4−カルボニル)シクロブチルアミン−4−(7H−ピ
ロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール]−3−シクロペンチ
ルプロピオニトリル
手順A: 3−オキソシクロブタンカルボン酸メチル
3−オキソシクロブタンカルボン酸(1g、8.77mmol)のメタノール溶液に、
濃硫酸0.2mLを滴下し、75℃で還流し、原料の反応終了後、炭酸水素ナトリウムを
加えて反応をクエンチし、溶剤を除去し、抽出して3−オキソシクロブタンカルボン酸メ
チル(1.1g、収率99%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 3.22−3.34 (m, 3
H), 3.40−3.47 (m, 2H), 3.78 (s, 3H)。
手順B: 3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]シクロブタンカルボン酸メチル
氷浴で、3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチ
ル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−
イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(410.0mg、0.91mmol、実
施例1の手順Gにより製造された)の1,2−ジクロルエタン溶液に3−オキソシクロブ
タンカルボン酸メチル(117.0mg、0.91mmol)、酢酸(54.6mg、0
.91mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(80.0mmg、1.27mm
ol)を加え、氷浴を除去し、常温で一晩撹拌し、原料の反応終了後、飽和塩化アンモニ
ウムを加えて反応をクエンチし、水で洗浄し、酢酸エチルで抽出して標題化合物(172
mg、収率34%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.85 (s, 1H), 8
.00 (s, 1H), 7.36 (m, 1H), 6.93 (brs, 1H
), 6.75 (s, 1H), 5.69 (s, 2H), 4.91 (d,
1H), 4.00−4.05 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.
55 (t, J=8.4 Hz, 2H), 3.00−3.20 (m, 1H),
1.80−2.95 (m, 8H), 1.25−1.80 (m, 7H), 0
.91 (t, J=8.0, 2H), −0.05 (s, 9H)。
m/z=564[M+1]
手順C: 3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]シクロブタンカルボン酸
氷浴で、3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−
(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]シクロブタンカルボン酸メチル(84
mg、0.144mmol)のメタノール溶液に、水酸化リチウム一水和物(30mmg
、0.72mmol)水溶液を滴下し、常温で一晩撹拌し、原料の反応終了後、溶剤を除
去し、水で洗浄し、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、カラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1、後でメタノールを用いる)により目
標産物(29mg、収率37%)を得た。
手順C: 3−{3−[3−(モルホリン−4−カルボニル)シクロブチルアミン]−
4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3
−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール}−3−シクロペンチルプロピオニト
リル
氷浴で、3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−
(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]シクロブタンカルボン酸(25mg、
0.0455mmol)のDMF溶液に、順次にモルホリン(4.78mg、0.054
5mmol)およびHBTU(17.3mg、0.0455mmol)を加え、5分間撹
拌し、さらに溶液にDIEA(11.8mg、0.091mmol)を滴下し、常温で撹
拌し、原料の反応終了までにTLCで監視し、水を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル
で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、得られた粗生成物を直接に次の手順に用いた
手順D: 3−[3−(3−(モルホリン−4−カルボニル)シクロブチルアミン)−
4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール]−3
−シクロペンチルプロピオニトリル
手順Cで得られた粗生成物をジクロロメタンに溶解し、トリフルオロ酢酸3mLを加え
、常温で一晩撹拌し、溶剤を除去し、黄色油状物質を得、それをメタノールに溶解し、さ
らにエチレンジアミン2滴を加え、常温で撹拌し、原料の反応終了までにTLCで監視し
、溶剤を除去し、水で洗浄し、酢酸エチルで抽出して目標産物(17mg、2つの手順の
収率76%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.53 (brs, 1H),
8.76 (s, 1H), 8.0 (s, 1H), 7.35 (brs, 1
H), 7.30 (s, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.24−4.3
4 (m, 1H), 4.00−4.03 (m, 1H), 3.50−3.65(
m, 6H), 3.40−3.43 (m, 2H), 3.05−3.12 (m,
1H), 2.88−2.92 (m, 2H), 2.37−2.72 (m, 5
H), 1.90−1.98 (m, 1H), 1.10−1.80 (m, 7H)

m/z=489[M+1]
実施例18
3−[3−ブロモ−4−(5−ブロモ−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4
−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
手順A: 3−[3−ブロモ−4−(5−ブロモ−7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
室温で、臭化銅(198mg、0.886mmol、2.0eq.)を、3−[3−ア
ミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[
2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペン
チルプロピオニトリル(200mg、0.442mmol、1.0eq.、実施例1の手
順Gにより製造された)のアセトニトリル溶液に加えた。反応液を窒素ガスの保護下、6
0℃で0.5時間撹拌した。反応液に亜硝酸tert−ブチル(68mg、0.66mm
ol、1.5eq.)を滴下し、60℃で3時間撹拌した。水および酢酸エチルを加えて
希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して3−[
3−ブロモ−4−(5−ブロモ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}
−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル
]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(123mg、収率54%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl): δ 8.99 (s, 1H),
7.86 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 5.77 (s, 2H)
, 4.21−4.19 (dd, J=2.4 Hz, J=1.2 Hz, 1H)
, 3.58 (t, J=8.4 Hz, 2H), 3.16−3.10 (m,
1H), 2.95 (dd, J=16.8 Hz, J=4.0 Hz, 1H),
2.63−2.56 (m, 1H), 2.00−1.90 (m, 1H), 1
.71−1.56 (m, 4H), 1.32−1.17 (m, 3H), 0.9
6−0.86 (m, 2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=595[M+1]
手順B: 3−[3−ブロモ−4−(5−ブロモ−7H−ピロール[2,3−d]ピリ
ミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニト
リル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、3−[3−ブロモ−4−(5−ブロモ
−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d
]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピ
オニトリルを用い、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例18の化合物を製造し
た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.71−9.73 (brs,
1H), 8.99 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.42 (
s, 1H), 4.18−4.31 (m, 1H), 3.14 (dd, J=1
7.2 Hz, J=8.8 Hz, 1H), 2.96 (dd, J=17.2
Hz, J=4.0 Hz, 1H), 2.58−2.64 (m, 1H), 1.
90−2.01 (m, 1H), 1.59−1.76 (m, 4H), 1.25
−1.32 (m, 3H)。
m/z=465[M+1]
実施例19
3−[3−ブロモ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
手順A: 3−[3−ブロモ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メ
チル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1
−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
氷浴で撹拌しながら、3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エ
トキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラ
ゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(100mg、0.221m
mol、1.0eq.、実施例1の手順Gにより製造された)を、2N希塩酸溶液に加え
、0.5時間撹拌し、反応液に大部分の亜硝酸ナトリウム(61mg、0.884mmo
l、4.0eq.)水溶液を快速に加え、その後、その残りの部分および臭化ナトリウム
(23mg、0.33mmol、1.5eq.)を加え、反応液を零度で0.5時間撹拌
した。水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより分離して3−[3−ブロモ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル
)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−
ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル(9mg、収率8%)を
得た。
HNMR (400MHz, CDCl): δ 9.00 (s, 1H),
8.10 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 6.82 (s, 1H)
, 5.73 (s, 2H), 4.30−4.18(m, 1H), 3.61 (
t, J=8.4 Hz, 2H), 2.95 (dd, J=17.2 Hz, J
=8.4 Hz, 1H), 3.01 (dd, J=16.8 Hz, J=8.0
Hz, 1H), 2.72−2.61 (m, 1H), 2.05−1.99 (
m, 1H), 1.82−1.64 (m, 4H), 1.47−1.18 (m,
3H), 1.09−0.76 (m, 2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=516[M+1]
手順B: 3−[3−ブロモ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、3−[3−ブロモ−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリルを
用い、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例19の化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 10.01−10.08 (br
s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 3.38
−7.40 (m, 1H), 6.76−6.78 (m, 1H), 4.19−4
.25 (m, 1H), 3.12 (dd, J=17.2 Hz, J=8.4
Hz, 1H), 2.97 (dd, J=17.2 Hz, J=4.0 Hz,
1H), 2.57−2.69 (m, 1H), 1.93−2.07 (m, 1H
), 1.58−1.79 (m, 4H), 1.28−1.32 (m, 3H)。
m/z=386[M+1]
実施例20
(E)−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−N−
ヒドロキシ−2−クロトンアミド
手順A: (E)−メチル−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−
4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3
−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−2−ブチレンエ
ステル
4−(2−クロロエチル)モルホリンの代わりに、側鎖4−ブロモクロトン酸メチルを
用い、実施例11で述べた手順Aを参照して当該化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.77 (s,1H), 8.
02 (s,1H), 7.47 (t, J=5.6 Hz, 1H), 7.33
(s,1H), 7.16−7.10 (m, 1H), 6.68 (s,1H),
6.07 (d, J=15.6 Hz, 1H), 5.66 (s,2H), 4.
22 (d, J=9.2 Hz, 2H), 4.04−4.01 (m, 1H),
3.72 (s, 3H), 5.53 (t, J=8.4 Hz, 2H), 3
.08 (dd, J=16.8 Hz, J=8.4 Hz, 1H), 2.88
(dd, J=13.2 Hz, J=6.4 Hz, 1H), 2.62−2.48
(m, 1H), 1.97−1.92 (m, 1H), 1.72−1.56 (
m, 4H), 1.33−1.21 (m, 3H), 0.92−0.86 (m,
2H), 0.00 (s, 9H)。
m/z=550[M+1]
手順B: (E)−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7
−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−2−ブテン酸
室温で、水酸化リチウム一水和物(91mg、2.0mmol、5.0eq.)を(E
)−メチル−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−2−ブチレンエステル(215m
g、0.391mmol、1.0eq.)のテトラハイドロフランおよび水(テトラハイ
ドロフラン/水=5/1)の溶液に加え、室温で一晩撹拌した。反応終了後、真空下で溶
剤を除去し、水を加えて希釈し、2Nの希塩酸溶液でpH値1〜2に調整し、濾過して(
E)−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(ト
リメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−2−ブテン酸(91mg、収率44%)
を得た。
手順C: (E)−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7
−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−N−(テトラヒドロキシ
−2H−ピラン−2−オキシ)−2−クロトンアミド
室温で、O−(テトラヒドロキシ−2H−ピラン−2−イル)ヒドラミン(40.0m
g、0.34mmol、2.0eq.)、HATU(65mg、0.17mmol、1.
0eq.)、および(E)−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4
−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−
d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−2−ブテン酸(9
1mg、0.17mmol、1.0eq.)をDMFに溶解した。反応液を撹拌し、かつ
零度まで降温し、DIEA(44mg、0.34mmol、2.0eq.)を加えた。反
応液を一晩撹拌し、反応終了後、水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出
し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ
、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物(66mg、収率62
%)を得た。
m/z=635[M+1]
手順D: (E)−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミ
ノ]−N−ヒドロキシ−2−クロトンアミド
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、(E)−4−[1−(2−シアノ−1
−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル
}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イ
ルアミノ]−N−(テトラヒドロキシ−2H−ピラン−2−オキシ)−2−クロトンアミ
ドを用い、かつ実施例1で述べた手順Hを参照して実施例20の化合物を製造した。
m/z=421[M+1]
実施例21
3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−N−ヒドロキ
シプロピオンアミド
手順A: エチル−3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7
−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]プロピオネート
4−(2−クロロエチル)モルホリンの代わりに、側鎖3−ブロモプロピオン酸エチル
を用い、
実施例11で述べた手順Aを参照して当該化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.76 (s, 1H), 8
.00 (s, 1H), 7.40 (brs, 1H), 7.32 (d, J=
3.6 Hz, 1H), 6.66 (d, J=4.0 Hz, 1H), 5.6
5 (s, 2H), 4.19−4.14 (m, 2H), 4.03−3.99
(m, 1H), 3.72 (d, J=6.8 Hz, 2H), 3.52 (d
, J=8.0 Hz, 2H), 3.11 (dd, J=16.4 Hz, J=
8.0 Hz, 1H), 2.92 (dd, J=16.8 Hz, J=3.6
Hz, 1H), 2.75 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.64−2.
53 (m, 1H), 1.98−1.88 (m, 1H), 1.67−1.57
(m, 5H), 1.30−1.22 (m, 5H), 0.91 (d, J=
8.0 Hz, 2H), −0.06 (s, 9H)。
m/z=552[M+1]
手順B: 3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]プロピオン酸
エチル−2−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−
(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]アセテートの代わりに、エチル−3−
[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシ
リル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−3−イルアミノ]プロピオネートを用い、実施例14で述べた手順Bを
参照して当該化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 8.79 (s, 1H), 8
.04 (s, 1H), 7.9−7.4 (brs, 1H), 7.35 (d,
J=4.0 Hz, 1H), 6.68 (d, J=3.6 Hz, 1H),
5.67 (s, 2H), 4.08−4.01 (m, 1H), 3.73 (t
, J=6.0 Hz, 2H), 3.53 (t, J=8.4 Hz, 2H),
3.09 (dd, J=17.2 Hz, J=8.8 Hz, 1H), 2.9
4−2.83 (m, 3H), 2.64−2.56 (m, 1H), 1.96−
1.93 (m, 1H), 1.74−1.59 (m, 4H), 1.30−1.
23 (m, 3H), 0.91 (t, J=8.4 Hz, 2H), −0.0
6 (s, 9H)。
m/z=524[M+1]
手順C: N−(ベンジルオキシ)−3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエ
チル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール
[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]プロピオ
ンアミド
(E)−4−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−
(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−2−ブテン酸の代わりに、3−[1
−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル
)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−
ピラゾール−3−イルアミノ]プロピオン酸を用い、O−(テトラヒドロキシ−2H−ピ
ラン−2−イル)ヒドラミンの代わりに、O−ベンジルヒドロキシルアミンを用い、実施
例20で述べた手順Cを参照して当該化合物を製造した。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.08 (brs, 1H),
8.83 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.04 (s, 1H
), 7.52 (brs, 1H), 7.42−7.30 (m, 5H), 6.
73 (d, J=3.6 Hz, 1H), 5.72 (s, 2H), 4.92
(s, 2H), 4.04−3.99 (m, 1H), 3.78 (d, J=
4.8 Hz, 2H), 3.60 (t, J=8.4 Hz, 2H), 3.0
3−2.95 (m, 2H), 2.67−2.59 (m, 3H), 1.99−
1.96 (m, 1H), 1.81−1.64 (m, 4H), 1.50−1.
28 (m, 3H), 1.00−0.93 (m, 2H), 0.00 (s,
9H)。
m/z=629[M+1]
手順D: 3−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]−N
−ヒドロキシプロピオンアミド
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、N−(ベンジルオキシ)−3−[1−
(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−3−イルアミノ]プロピオンアミドを用い、実施例1で述べた手順Hを参照し
てSEMを脱離し、かつ脱ベンジルして実施例21の化合物を得た。
m/z=409[M+1]
実施例22
3−[3−(2−シアノエチルアミノ)−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミ
ジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリ

手順A: 3−[1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]プロピオンアミド
氷浴で撹拌しながら、カルボニルジイミダゾール(1.5eq.)を、3−[1−(2
−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エト
キシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾ
ール−3−イルアミノ]プロピオン酸(1.0eq.、実施例21の手順Bにより製造さ
れた)のDMF溶液に加え、0℃で0.5時間撹拌し、続いて室温まで昇温し2時間撹拌
した。アンモニア・ガスを反応液に導入し、1時間バブリングした。水および酢酸エチル
を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離し
て標題化合物を得た。
m/z=523[M+1]
手順B: 3−[3−(2−シアノエチルアミノ)−4−(7−{[2−(トリメチル
シリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−
1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロピオニトリル
氷浴で撹拌しながら、3−[1−(2−シアノ−1−シクロプロピルエチル)−4−(
7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]
ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ]プロピオンアミド(1.
0eq.)をジクロロメタンに溶解し、トリエチルアミン(5eq.)、および無水トリ
フルオロ酢酸(2eq.)を加え、反応液を室温まで昇温し、一晩撹拌した。塩水および
酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標
題化合物を得た。
m/z=505[M+1]
手順C: 3−[3−(2−シアノエチルアミノ)−4−(7H−ピロール[2,3−
d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペンチルプロ
ピオニトリル
上記手順で得られた化合物を、アセトニトリル(4mL)および水(0.5mL)に溶
解し、LiBF(10eq.) を加え、90℃で一晩撹拌し、室温まで冷却し、アン
モニア水溶液を加えて1時間撹拌し、塩水および酢酸エチルを加え、酢酸エチルで抽出し
、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
m/z=375[M+1]
実施例23
1−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(5−メチル−
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)尿素
手順A: 1−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(5−メチル−1,2,4−オキサ
ジアゾール−3−イル)尿素
氷浴で撹拌しながら、クロロ蟻酸トリクロロメチル(0.6eq.)を、3−[3−ア
ミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[
2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−シクロペン
チルプロピオニトリル(1.0eq.、実施例1の手順Gにより製造された)のジクロロ
メタン溶液に滴下し、その後、トリエチルアミン(1.2eq.)を加えた。反応液を0
℃で0.5時間撹拌し、続いてそれぞれ5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3
−アミン(2eq.)、およびトリエチルアミン(1.2eq.)を加え、3時間撹拌し
、水を加えてクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相を、それぞれ飽和塩
化アンモニウム、飽和炭酸水素ナトリウムおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化
合物を得た。
m/z=577[M+1]
手順B: 1−[1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3−(5
−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)尿素
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、1−[1−(2−シアノ−1−シクロ
ペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H
−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]−3
−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)尿素を用い、かつ実施例1
で述べた手順Hを参照してSEMを脱離し、実施例23の化合物を得た。
m/z=447[M+1]
実施例24
1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[2,3−d
]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−ホルムアミド
手順A: 1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
1H−ピラゾール−3−カルボン酸(7.25g、64.7mmol)を無水エタノー
ル100mLに溶解し、濃硫酸0.7mLを加え、反応液を一晩加熱還流した。真空で濃
縮させ、残留物に酢酸エチルを加えて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、酢酸エ
チルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真
空濃縮させ、灰白色固体である1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(8.35g、
収率92%)を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ 12.4 (brs, 1H)
, 7.74 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.86 (d, J=2.4
Hz, 1H), 4.42 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.41 (
t, J=7.2 Hz, 3H)。
手順B: 4−ヨード−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
室温で撹拌しながら、ヨウ素(15.6g、61.5mmol、1.03eq.)を、
1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(8.35g、59.6mmol、1.0eq
.)のアセトニトリル(150mL)溶液に加え、続いて硝酸セリウムアンモニウム(3
2.7g、59.6mmol、1.0eq.)をバッチで加え、反応液を室温で一晩撹拌
した。その後5%NaHSO溶液を加えてクエンチし、不溶分を濾別し、濾過ケーキを
水および酢酸エチルで洗浄した。濾液を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を水および
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させて4−ヨード−1H−
ピラゾール−3−カルボン酸エチル(15.0g、収率95%)を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ 13.4 (brs, 1H)
, 7.89 (s, 1H), 4.46 (q, J=7.2 Hz, 2H),
1.46 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
手順C: 4−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−5−カル
ボン酸エチル、および 4−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール
−3−カルボン酸エチル
室温で撹拌しながら、パラメトキシベンジルクロリド(3.09g、19.7mmol
、1.25eq.)を、4−ヨード−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(4.2
g、15.8mmol、1.0eq.)、および炭酸カリウム(4.37g、31.6m
mol、2.0eq.)のアセトニトリル溶液(45mL)に加えた。反応液を窒素ガス
の保護下、60℃で一晩撹拌した。室温まで冷却し、不溶分を濾別し、酢酸エチルで濾過
ケーキを洗浄し、濾液を真空で濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分
離して4−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
エチル(C1,1.94g、収率32%)、および4−ヨード−1−(4−メトキシベン
ジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(C2,2.90g、収率47%)を
得た。
C1:H NMR (400MHz, CDCl) δ 7.61 (s, 1H
), 7.21 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.82 (d, J=8.
4 Hz, 2H), 5.70 (s, 2H), 4.37 (q, J=7.2
Hz, 2H), 3.77 (s, 3H), 1.40 (t, J=7.2Hz,
3H)。
m/z=409[M+Na]
C2: H NMR (400MHz, CDCl) δ 7.36 (s, 1
H), 7.22 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.90 (d, J=8
.4 Hz, 2H), 5.31 (s, 2H), 4.44 (q, J=7.2
Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 1.43 (t, J=7.2Hz
, 3H)。
m/z=409[M+Na]
手順D: 1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−5−カルボン酸エチル
窒素ガスの保護下で、Pd(dppf)Cl(146mg、0.2mmol、0.0
5eq.)を、4−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−5−カ
ルボン酸エチル(1.54g、4.0mmol、1.0eq.)、ビス(ピナコラト)ジ
ボロン(1.12g、4.4mmol、1.1eq.)、および酢酸カリウム(1.18
g、12.0mmol、3.0eq.)のDMSO(30mL)溶液に加え、反応物を窒
素ガスの保護下、80℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、水および酢酸エチルを加
えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させて5−(エトキシカルボニル)−1−(4−メト
キシベンジル)−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸ピナコールエステルの粗生成物1
.8gを得た。
5−(エトキシカルボニル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−4
−イルボロン酸ピナコールエステルの粗生成物1.8g(4.0mmol、1.0eq.
)を、50mLのDMFに溶解し、4−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エト
キシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン(1.25g、4.4mmo
l、1.1eq.)、リン酸カリウム(1.7g、8.0mmol、2.0eq.)、お
よびPd(PPhCl(140mg、0.2mmol、0.05eq.)を加え
た。反応物を窒素ガスの保護下、100℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、水およ
び酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を水および塩水で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより分離して淡褐色の油状液体である標題化合物(1.35g、収率67%)
を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ 8.87 (s, 1H),
7.92 (s, 1H), 7.34 (d, J=4.0 Hz, 1H), 7.
29 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.85 (d, J=8.8 Hz,
2H), 6.51 (d, J=4.0 Hz, 1H), 5.67 (s, 4
H), 4.13 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H)
, 3.54 (t, J=8.4 Hz, 2H), 0.92 (m, 5H),
−0.06 (s, 9H)。
m/z=508[M+1]
手順E: 1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−5−カルボン酸
室温で撹拌しながら、水酸化リチウム一水和物(84mg、2.0mmol、5.0e
q.)を、1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エ
トキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラ
ゾール−5−カルボン酸エチル(204mg、0.40mmol、1.0eq.)のメタ
ノール(5mL)および水(1mL)の混合溶液に加えた。反応液を室温で2時間撹拌し
、真空で濃縮させ、酢酸エチルおよび1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、有機相を1N
水酸化ナトリウムで2回抽出し、合わせたアルカリ液に1N塩酸を加えて酸性に調整し、
酸液を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過して真空濃縮させて、標題化合物(171mg、収率89%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 8.80 (1H, s), 8.40 (1H
, s), 7.58 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.43 (2H,
d, J=8.8 Hz), 6.99 (1H, d, J=3.6 Hz), 6.
84 (2H, d, J=8.4 Hz), 6.02 (2H, s), 5.72
(2H, s), 3.77 (3H, s), 3.56 (2H, t, J=8
.4 Hz), 0.93 (2H, t, J=8.4 Hz), −0.05 (9
H, s)。
m/z=480[M+1]
手順F: 1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−5−ホルムアミド
氷浴で撹拌しながら、カルボニルジイミダゾール(150mg、0.923mmol、
1.5eq.)を、1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシ
リル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−5−カルボン酸(295mg、0.615mmol、1.0eq.)の
DMF溶液に加え、0℃で10分間撹拌し、続いて室温まで昇温して1時間撹拌した。ア
ンモニア・ガスを反応液に導入し、1時間バブリングし、続いて窒素ガスの保護下で一晩
反応させた。水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相
を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより分離して標題化合物(200mg、収率68%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 11.29 (1H, s), 8.83 (1
H, s), 8.09 (1H, s), 7.44 (1H, d, J=3.6
Hz), 7.38 (2H, d, J=8.4 Hz), 6.86 (2H, d
, J=8.4 Hz), 6.79 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.9
1 (2H, s), 5.72 (1H, s), 5.69 (2H, s), 3
.78 (3H, s), 3.56 (2H, t, J=8.4 Hz), 0.9
3 (2H, t, J=8.4 Hz), −0.05 (9H, s)。
m/z=479[M+1]
手順G: 4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−ホルムアミド
氷浴で撹拌しながら、硝酸セリウムアンモニウム(687mg、1.25mmol、3
.0eq.)を、1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリ
ル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H
−ピラゾール−5−ホルムアミド(200mg、0.418mmol、1.0eq.)の
アセトニトリル(1.5mL)および水(1.5mL)の混合溶剤に加えた。反応液を0
℃で1.5時間撹拌した。塩水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、
合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより分離して標題化合物(79mg、収率53%)を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ 11.94 (brs, 1H
), 11.40 (brs, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.41 (
s, 1H), 7.50 (d, J=3.6 Hz, 1H), 6.93 (d,
J=3.6 Hz, 1H), 6.00 (brs, 1H), 5.71 (s,
2H), 3.57 (t, J=8.2 Hz, 2H), 0.94 (t, J
=8.2 Hz, 2H), −0.04 (s, 9H)。
m/z=359[M+1]
手順H: 1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(ト
リメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−3−ホルムアミド
室温で、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(70mg、0.
46mmol、2.1eq.)を、4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]
メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−
3−ホルムアミド(79mg、0.22mmol、1.0eq.)、および3−シクロペ
ンチルアクリルニトリル(67mg、0.55mmol、2.5eq.、実施例1の手順
Aにより製造された)のアセトニトリル溶液に加えた。反応液を室温で3日間撹拌し、塩
水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分
離して標題化合物(76mg、収率72%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 10.93 (1H, s), 8.90 (1
H, s), 8.29 (1H, s), 7.47 (1H, d, J=3.6
Hz), 6.78 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.93 (1H, s
), 5.71 (2H, s), 4.40−4.45 (1H, m), 3.58
(2H, t, J=8.4 Hz), 3.17 (1H, dd, J=17.2
Hz, 7.2 Hz), 3.06 (1H, dd, J=17.2 Hz, 3
.6 Hz), 2.75−2.82 (1H, m), 2.01−2.06 (1H
, m), 1.54−1.82 (4H, m), 1.32−1.36 (3H,
m), 0.95 (2H, t, J=8.4 Hz), −0.02 (9H, s
)。
m/z=480[M+1]
手順I: 1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[
2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−ホルムアミド
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、1−(2−シアノ−1−シクロペンチ
ルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−ホルムアミド(2
0mg、0.042mmol)を用い、実施例1で述べた手順Hを参照してSEMを脱離
し、白色固体である実施例24の化合物(14mg、収率96%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 11.21 (2H, s), 8.89 (1
H, s), 8.34 (1H, s), 7.45 (1H, d, J=3.6
Hz), 7.12 (1H, s), 6.73 (1H, d, J=3.6 Hz
), 4.43−4.47 ( 1H, m), 3.17 (1H, dd, J=1
7.2 Hz, 7.2 Hz), 3.05 (1H, dd, J=17.2 Hz
, 4.0 Hz), 2.72−2.79 (1H, m), 1.95−2.04
(1H, m), 1.56−1.80 (4H, m), 1.29−1.34 (3
H, m)。
m/z=350[M+1]
実施例25
1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−N−メチル−4−(7H−ピロール
[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−ホルムアミド
実施例24に記載の方法を参照して実施例25化合物を合成し、その相違点は、手順F
においてアンモニア水溶液の代わりに、メチルアミン溶液を用いることにある。
H NMR (CDCl) δ 10.67 (1H, s), 9.89 (1
H, s), 8.90 (1H, s), 8.27 (1H, s), 7.44
(1H, d, J=3.6 Hz), 6.75 (1H, d, J=3.6 Hz
), 4.42−4.47 (1H, m), 3.15 (1H, dd, J=17
.2 Hz, 7.2 Hz), 3.01−3.08 (4H, m), 2.69−
2.81 (1H, m), 1.99−2.06 (1H, m), 1.57−1.
81 (4H, m), 1.32−1.35 (3H, m)。
m/z=364[M+1]
実施例26
N−(2−アミノ基エチル)−1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−
(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−ホル
ムアミド
手順A: 1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−3−カルボン酸エチル
窒素ガスの保護下で、Pd(dppf)Cl(95mg、0.13mmol、0.0
5eq.)を、4−ヨード−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−3−カ
ルボン酸エチル(1.0g、2.6mmol、1.0 eq.、実施例26の手順Cによ
り製造された)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.7g、2.8mmol、1.1eq
.)、および酢酸カリウム(0.76g、7.8mmol、3.0eq.)のDMSO(
30mL)溶液に加え、反応物を窒素ガスの保護下、80℃で一晩撹拌した。室温まで冷
却した後、水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を
水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させて3−(エト
キシカルボニル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−4−イルボロン
酸ピナコールエステルの粗生成物1.2gを得た。
3−(エトキシカルボニル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−4
−イルボロン酸ピナコールエステルの粗生成物1.2g(2.6mmol、1.0eq.
)を50mLのDMFに溶解し、4−クロロ−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキ
シ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン(0.8g、2.8mmol、
1.1eq.)、リン酸カリウム(1.1g、5.2mmol、2.0eq.)、および
Pd(PPhCl(91mg、0.13mmol、0.05eq.)を加えた。
反応物を窒素ガスの保護下、100℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、水および酢
酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を水および塩水で洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより分離して淡褐色の油状液体である標題化合物(960mg、収率73%)を得
た。
H NMR (CDCl) δ 8.86 (1H, s), 8.02 (1H
, s), 7.32 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.30 (2H,
d, J=8.4 Hz), 6.90 (2H, d, J=8.4 Hz), 6.
39 (1H, d), 5.65 (2H, s), 5.39 (2H, s),
4.28 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.81 (3H, s), 3.
54 (2H, t, J=8.4 Hz), 1.15 (3H, t, J=7.2
Hz), 0.92 (2H, t, J=8.4 Hz), −0.06 (9H,
s)。
m/z=508[M+1]
手順B: 4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
氷浴で撹拌しながら、硝酸セリウムアンモニウム(1.1g、2.01mmol、3.
0eq.)を、1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル
)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−
ピラゾール−3−カルボン酸エチル(336mg、0.66mmol、1.0eq.)の
アセトニトリル(1.5mL)および水(1.5mL)の混合溶剤に加えた。反応液を0
℃で1.5時間撹拌した。塩水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、
合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより分離して標題化合物(175mg、収率63%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 9.04 (1H, s), 8.26 (1H
, s), 7.55 (1H, d, J=3.6 Hz), 6.73 (1H,
d, J=3.6 Hz), 5.73 (2H, s), 4.34 (2H, q,
J=7.2 Hz), 3.60 (2H, t, J=8.4 Hz), 1.24
(3H, t, J=7.2 Hz), 0.95 (2H, t, J=8.4 H
z), −0.03 (9H, s)。
m/z=388[M+1]
手順C: 1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(ト
リメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
室温で、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(142mg、0
.94mmol、2.1eq.)を、4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ
]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール
−3−カルボン酸エチル(173mg、0.446mmol、1.0eq.)、および3
−シクロペンチルアクリルニトリル(135mg、1.11mmol、2.5eq.、実
施例1の手順Aにより製造された)のアセトニトリル(10mL)溶液に加えた。反応液
を室温で一晩撹拌し、60℃に加熱して5時間反応させた。室温まで冷却し、塩水および
酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して灰
白色固体である標題化合物(79mg、収率35%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 8.88 (1H, s), 7.98 (1H
, s), 7.32 (1H, d, J=3.6 Hz), 6.46 (1H,
d, J=3.6 Hz), 5.65 (2H, s), 4.27−4.35 (1
H, m), 4.23 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.53 (2H,
t, J=8.4 Hz), 3.11 (1H, dd, J=17.2 Hz,
7.6 Hz), 2.97 (1H, dd, J=17.2 Hz, 4.0 Hz
), 2.58−2.69 (1H, m), 1.88−1.99 (1H, m),
1.51−1.74 (4H, m), 1.22−1.30 (3H, m), 1
.08 (3H, t, J=7.2 Hz), 0.90 (2H, t, J=8.
4 Hz), −0.05 (9H, s)。
m/z=509[M+1]
手順D: N−(2−アミノ基エチル)−1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチ
ル)−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール
−3−ホルムアミド
氷浴で撹拌しながら、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、1−(2−シアノ−1−シ
クロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−
7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボ
ン酸エチル(79mg、0.16mmol)のジクロロメタン溶液に加えた。反応液を窒
素ガスの保護下、室温で一晩撹拌した。真空で濃縮させ、残留物をジクロロメタンで溶解
させた後、真空で再度2回濃縮させた。濃縮物をエタノール(5mL)に溶解し、エチレ
ンジアミン(0.5mL)を加えて室温で0.5時間撹拌し、60℃で真空で濃縮させ、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して、オフホワイト色の固体である実施
例26の化合物(57mg、収率91%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 11.27 (1H, s), 10.20 (
1H, brs), 8.79 (1H, s), 8.23 (1H, s), 7.
32 (1H, d, J=3.6 Hz), 6.64 (1H, d, J=3.6
Hz), 4.36−4.42 (1H, m), 3.57−3.65 (2H,
m), 3.17 (1H, dd, J=17.2 Hz, 7.2 Hz), 3.
01−3.06 (3H, m), 2.69−2.74 (1H, m), 1.95
−2.02 (1H, m), 1.61−1.78 (4H, m), 1.28−1
.33 (3H, m)。
m/z=393[M+1]
実施例27
1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[2,3−d
]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
手順A: 1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{[2−(ト
リメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
氷浴で撹拌しながら、1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7−{
[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミ
ジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−ホルムアミド(50mg、0.10mmol
、1.0 eq.、実施例24の手順Hにより製造された)を、ジクロロメタン(5mL
)に溶解し、トリエチルアミン(95mg、0.94mmol、9eq.)、および無水
トリフルオロ酢酸(88mg、0.42mmol、4eq.)を加え、反応液を室温まで
昇温し、一晩撹拌した。塩水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合
わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、標題化合物の粗生成
物64mgを得た。
H NMR (CDCl) δ 8.98 (1H, s), 8.25 (1H
, s), 7.45 (1H, d, J=3.6 Hz), 6.81 (1H,
d, J=3.6 Hz), 5.70 (2H, s), 4.33−4.37 (1
H, m), 3.57 (2H, t, J=8.4 Hz), 3.11 (1H,
dd, J=17.2 Hz, 8.0 Hz), 2.98 (1H, dd, J
=17.2 Hz, 4.0 Hz), 2.60−2.63 (1H, m), 1.
96−2.00 (1H, m), 1.54−1.71 (4H, m), 1.23
−1.25 (3H, m), 0.93 (2H, t, J=8.4 Hz), −
0.05 (9H, s)。
m/z=462[M+1]
手順B: 1−(2−シアノ−1−シクロペンチルエチル)−4−(7H−ピロール[
2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、1−(2−シアノ−1−シクロペンチ
ルエチル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルの
粗生成物64mgを用い、実施例1で述べた手順Hを参照してSEMを脱離し、白色固体
である実施例27の化合物(30mg、収率87%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 9.40 (1H, s), 8.97 (1H
, s), 8.25 (1H, s), 7.43 (1H, dd, J=3.6
Hz, 2.4 Hz), 6.80 (1H, dd, J=3.6 Hz, 2.0
Hz), 4.31−4.37 (1H, m), 3.15 (1H, dd, J
=17.2 Hz, 8.4 Hz), 2.99 (1H, dd, J=17.2
Hz, 3.6 Hz), 2.60−2.66 (1H, m), 1.98−2.0
5 (1H, m), 1.59−1.78 (4H, m), 1.29−1.34
(3H, m)。
m/z=332[M+1]
実施例28
3−シクロペンチル−3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
手順A: [1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル
)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−
ピラゾール−5−イル]メタノール
氷浴で窒素ガスの保護下で、水素化アルミニウムリチウム(50mg、1.32mmo
l、2.2eq.)を、1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチ
ルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)
−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(300mg、0.60mmol、1.0e
q.、実施例24の手順Dにより製造された)の乾燥テトラハイドロフラン溶液(5mL
)にバッチで加えた。反応液を室温で3時間撹拌し、氷浴で冷却しながら、順次に水0.
05mL、1M NaOH溶液0.05mLおよび水0.15mLを加えた。珪藻土で沈
殿を濾別し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、濾液に飽和塩水を加え、酢酸エチルで抽
出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させて、黄色の油
状液体である標題化合物(250mg、収率90%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 8.87 (1H, s), 8.18 (1H
, s), 7.47 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.20 (2H,
d, J=8.4 Hz), 6.91 (1H, d, J=3.6 Hz), 6.
87 (2H, d, J=8.4 Hz), 5.70 (2H, s), 5.47
(2H, s), 4.74−4.88 (2H, brs), 3.78 (3H,
s), 3.55 (2H, t, J=8.4 Hz), 0.93 (2H, t
, J=8.4 Hz), −0.05 (9H, s)。
m/z=466[M+1]
手順B: [4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピ
ロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]メタノー

氷浴で撹拌しながら、硝酸セリウムアンモニウム(883mg、1.61mmol、3
.0eq.)を、[1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシ
リル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−5−イル]メタノール(250mg、0.537mmol、1.0eq
.)のアセトニトリル(1.5mL)および水(1.5mL)の混合溶剤に加えた。反応
液を0℃で7時間撹拌した。塩水および酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し
、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物(41mg、収率22%)を得た。
m/z=346[M+1]
手順C: 3−シクロペンチル−3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
室温で、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(35mg、0.
23mmol、2.0eq.)を、[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ
]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール
−3−イル]メタノール(40mg、0.12mmol、1.0eq.)、および3−シ
クロペンチルアクリルニトリル(35mg、0.29mmol、2.5eq.、実施例1
の手順Aにより製造された)のアセトニトリル溶液に加えた。反応液を室温で5時間撹拌
し、60℃まで昇温して一晩撹拌した。室温まで冷却した後、塩水および酢酸エチルを加
えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し
て真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物 (1
3mg、収率24%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 8.86 (1H, s), 8.24 (1H
, s), 7.42 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.10−7.19
(1H, brs), 6.77 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.69
(2H, s), 4.80 (2H, s), 4.20−4.28 (1H, m)
, 3.55 (2H, t, J=8.4 Hz), 3.11 (1H, dd,
J=17.2 Hz, 8.0 Hz), 2.95 (1H, dd, J=17.2
Hz, 4.0 Hz), 2.61−2.69 (1H, m), 1.93−2.
02 (1H, m), 1.58−1.79 (4H, m), 1.28−1.33
(3H, m), 0.93 (2H, t, J=8.4 Hz), −0.05
(9H, s)。
m/z=467[M+1]
手順D: 3−シクロペンチル−3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニ
トリル
3−シクロペンチル−3−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(7−{[2−(トリメ
チルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル
)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル(13mg、0.028mmol)
を、アセトニトリル(1mL)および水(1mL)に溶解し、LiBF(54mg、0
.58mmol)を加え、90℃で一晩撹拌し、室温まで冷却し、アンモニア水溶液を加
えて2時間撹拌し、塩水および酢酸エチルを加え、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相
を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより分離して、灰白色の固体である標題化合物(6mg、収率64%)を得た。
H NMR (CDCl) δ 10.26 (1H, s), 8.85 (1
H, s), 8.25(1H, s), 7.41 (1H, d, J=3.2 H
z), 6.75 (1H, d, J=3.2 Hz), 4.81 (2H, s)
, 4.21−4.27 (1H, m), 3.11 (1H, dd, J=17.
2 Hz, 8.0 Hz), 2.96 (1H, dd, J=17.2 Hz,
3.6 Hz), 2.61−2.67 (1H, m), 1.95−2.04 (1
H, m), 1.57−1.78 (4H, m), 1.28−1.33 (3H,
m)。
m/z=337[M+1]
実施例29
3−シクロペンチル−3−[3−(フルオロメチル)−4−(7H−ピロール[2,3
−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
手順A: 4−[5−(フルオロメチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピ
ラゾール−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−
ピロール[2,3−d]ピリミジン
氷浴で撹拌しながら、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(54mg、0.34mmol、2
.0eq.)を、[1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシ
リル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−5−イル]メタノール(78mg、0.17mmol、1.0eq.、
実施例28の手順Aにより製造された)の乾燥テトラハイドロフラン(5mL)溶液に加
えた。反応液を室温で3時間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えてクエンチし、
酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過
して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得
た。
H NMR (CDCl): δ 8.86 (1H, s), 8.15 (1
H, s), 7.39 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.25 (2H,
d, J=8.4 Hz), 6.88 (2H, d, J=8.4 Hz), 6
.81 (1H, d, J=3.6 Hz), 6.02 (2H, d, J=48
.4 Hz), 5.68 (2H, s), 5.48 (2H, s), 3.80
(3H, s), 3.55 (2H, t, J=8.4 Hz), 0.92 (
2H, t, J=8.4 Hz), −0.05 (9H, s)。
m/z=468[M+1]
手順B: 4−[3−(フルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[
2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジ

氷浴で撹拌しながら、硝酸セリウムアンモニウム(3.0eq.)を、4−[5−(フ
ルオロメチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−
{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリ
ミジン(1.0eq.)のアセトニトリル(1.5mL)および水(1.5mL)の混合
溶剤に加えた。反応液を0℃で7時間撹拌した。塩水および酢酸エチルを加えて希釈し、
酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮さ
せ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
m/z=348[M+1]
手順C: 3−シクロペンチル−3−[3−(フルオロメチル)−4−(7−{[2−
(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−
4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
室温で、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2.0eq.)
を、4−[3−(フルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(ト
リメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン(1.
0eq.)、および3−シクロペンチルアクリルニトリル(2.5eq.、実施例1の手
順Aにより製造された)のアセトニトリル溶液に加えた。反応液を室温で5時間撹拌し、
60℃まで昇温して一晩撹拌した。室温まで冷却した後、塩水および酢酸エチルを加えて
希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真
空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
m/z=469[M+1]
手順D: 3−シクロペンチル−3−[3−(フルオロメチル)−4−(7H−ピロー
ル[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニト
リル
3−シクロペンチル−3−[3−(フルオロメチル)−4−(7−{[2−(トリメチ
ルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)
−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル(1.0eq.)を、アセトニトリル
(1mL)および水(1mL)に溶解し、LiBF(10.0eq.)を加え、90℃
で一晩撹拌し、室温まで冷却し、アンモニア水溶液を加えて2時間撹拌し、塩水および酢
酸エチルを加え、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾
過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して実施例29の
化合物を得た。
m/z=339[M+1]
実施例30
3−シクロペンチル−3−[3−(ジフルオロメチル)−4−(7H−ピロール[2,
3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
手順A: 1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)
エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピ
ラゾール−5−ホルムアルデヒド
−78℃、窒素ガスの保護下で、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(1.2eq
.、1Mのトルエン溶液)を、1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(ト
リメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸エチル(1.0eq.、実施例26の手順D
により製造された)の乾燥トルエン溶液(5mL)に加えた。反応液を−78℃で1時間
撹拌し、飽和酒石酸カリウムナトリウム溶液を加えてクエンチし、15分間撹拌し、エー
テルで抽出し、合わせた有機相を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾
過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を
得た。
m/z=464[M+1]
手順B: 4−[5−(ジフルオロメチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−
ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H
−ピロール[2,3−d]ピリミジン
氷浴で撹拌しながら、DAST試薬(三フッ化ジエチルアミノ硫黄、4.0eq.)を
、1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]
メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−
5−ホルムアルデヒド(1.0eq.)の乾燥テトラハイドロフラン(5mL)溶液に加
えた。反応液を室温で3時間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えてクエンチし、
酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過
して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得
た。
m/z=486[M+1]
手順C: 4−[3−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−{
[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミ
ジン
氷浴で撹拌しながら、硝酸セリウムアンモニウム(3.0eq.)を、4−[5−(ジ
フルオロメチル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7
−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピ
リミジン(1.0eq.)のアセトニトリル(1.5mL)および水(1.5mL)の混
合溶剤に加えた。反応液を0℃で7時間撹拌した。塩水および酢酸エチルを加えて希釈し
、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮
させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
m/z=366[M+1]
手順D: 3−シクロペンチル−3−[3−(ジフルオロメチル)−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル
室温で、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2.0eq.)
を、4−[3−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−7−{[2−(
トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン(1
.0eq.)、および3−シクロペンチルアクリルニトリル(2.5eq.、実施例1の
手順Aにより製造された)のアセトニトリル溶液に加えた。反応液を室温で5時間撹拌し
、60℃まで昇温して一晩撹拌した。室温まで冷却した後、塩水および酢酸エチルを加え
て希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して
真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
m/z=487[M+1]
手順E: 3−シクロペンチル−3−[3−(ジフルオロメチル)−4−(7H−ピロ
ール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニ
トリル
3−シクロペンチル−3−[3−(ジフルオロメチル)−4−(7−{[2−(トリメ
チルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル
)−1H−ピラゾール−1−イル]プロピオニトリル(1.0eq.)、アセトニトリル
(1mL)および水(1mL)に溶解し、LiBF(10.0eq.)を加え、90℃
で一晩撹拌し、室温まで冷却し、アンモニア水溶液を加えて2時間撹拌し、塩水および酢
酸エチルを加え、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾
過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して実施例30の
化合物を得た。
m/z=357[M+1]
実施例31
3−シクロペンチル−3−{3−[(メチルアミノ)メチル]−4−(7H−ピロール
[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル}プロピオニトリ

手順A: 1−[1−(4−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシ
リル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−5−イル]−N−メチルメチルアミン
室温で、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.0eq.)を、1−(4−メトキシベン
ジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール
[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−ホルムアルデヒド(1
.0eq.、実施例30の手順Aにより製造された)、酢酸(1eq.)、およびアセト
アルデヒド(40%,1.0eq.)の1,2−ジクロルエタン溶液に加えた。氷浴を除
去し、室温で一晩撹拌し、飽和塩化アンモニウムを加えて反応をクエンチした。酢酸エチ
ルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空
濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
m/z=479[M+1]
手順B: N−メチル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メ
チル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3
−イル]メチルアミン
氷浴で撹拌しながら、硝酸セリウムアンモニウム(3.0eq.)を、1−[1−(4
−メトキシベンジル)−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−
7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]
−N−メチルメチルアミン(1.0eq.)のアセトニトリル(1.5mL)および水(
1.5mL)の混合溶剤に加えた。反応液を0℃で7時間撹拌した。塩水および酢酸エチ
ルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、
濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物
を得た。
m/z=359[M+1]
手順C: 3−シクロペンチル−3−{3−[(メチルアミノ)メチル]−4−(7−
{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリ
ミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル}プロピオニトリル
室温で、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(2.0eq.)
を、N−メチル−1−[4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−
7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]
メチルアミン(1.0eq.)、および3−シクロペンチルアクリルニトリル(2.5e
q.、実施例1の手順Aにより製造された)のアセトニトリル溶液に加えた。反応液を室
温で5時間撹拌し、60℃まで昇温して一晩撹拌した。室温まで冷却した後、塩水および
酢酸エチルを加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標
題化合物を得た。
m/z=480[M+1]
手順D: 3−シクロペンチル−3−{3−[(メチルアミノ)メチル]−4−(7H
−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル}プロ
ピオニトリル
3−シクロペンチル−3−{3−[(メチルアミノ)メチル]−4−(7−{[2−(
トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4
−イル)−1H−ピラゾール−1−イル}プロピオニトリル(1.0eq.)、アセトニ
トリル(1mL)および水(1mL)に溶解し、LiBF(1.0eq.)を加え、9
0℃で一晩撹拌し、室温まで冷却し、アンモニア水溶液を加えて2時間撹拌し、塩水およ
び酢酸エチルを加え、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ
、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して実施例3
1の化合物を得た。
m/z=350[M+1]
実施例32
3−[3−アミノ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H
−ピラゾール−1−イル]−3−(3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピオニトリル
手順A: 3−ヒドロキシシクロペンタンカルボン酸
氷浴で、3−オキソシクロペンタンカルボン酸(3.7g、28.9mmol)のメタ
ノール溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.64g、43.2mmol)をバッチで加
え、添加終了後、常温で撹拌し、反応終了後、反応液に1M塩酸溶液を加え、反応をクエ
ンチし、溶剤を除去し、得られた粗生成物を直接に次の手順に用いた。
手順B: 3−ヒドロキシシクロペンタンカルボン酸エチル
手順Aで得られた粗生成物のエタノール溶液に、濃硫酸1.5mLを加え、90℃で一
晩反応させた。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム反応をクエンチし、エタノールを除
去し、濃縮物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル
/石油エーテル=1/5)により、DL−3−ヒドロキシシクロペンタンカルボン酸エチ
ル(2.27g、収率50%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 4.30−4.34 (m, 1
H), 4.10−4.18 (m, 2H), 2.82−2.90 (m, 1H)
, 1.60−2.20 (m, 7H), 1.20−1.29 (m, 3H)。
手順C: 3−tert−ブチルジメチルシロキシシクロペンタンカルボン酸エチル
1H−イミダゾール(1.96g、28.73mmol)およびtert−ブチルジメ
チルシリル塩化物(2.17g、14.37mmol)のDMF溶液に、3−ヒドロキシ
シクロペンタンカルボン酸エチル(2.27g、14.37mmol)を加えた。混合物
を一晩撹拌し、原料の反応終了後、n−ヘキサンで反応液を抽出し、抽出物を水で3回洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶剤を除去してDL−3−tert−ブチルジメチル
シロキシシクロペンタンカルボン酸エチル(3.92g、100%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 4.10−4.19 (m, 1
H), 4.05−4.09 (m, 2H), 2.64−2.68 (m, 1H)
, 2.00−2.07 (m, 2H), 1.62−1.86(m, 4H), 1
.19−1.23(m, 3H), 0.82−0.87(m, 10H), −0.0
2−0.06(m, 6H)。
手順D: 3−tert−ブチルジメチルシロキシシクロペンタンカルボアルデヒド
−78℃で、DL−3−tert−ブチルジメチルシロキシシクロペンタンカルボン酸
エチル(3.92g)のn−ヘキサン溶液に、1.2Mジイソブチルアルミニウムハイド
ライドのトルエン溶液を滴下し、1時間反応させ、反応終了後、メタノールを加えて反応
をクエンチした。飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。カラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1: 30)により、目標産物(2
.34g、収率65%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 9.64(s, 1H), 4.
29−4.31 (m, 1H), 2.64−2.68 (m, 1H), 1.56
−2.13(m, 6H), 0.82−0.87(m, 10H), 0.00−0.
15(m, 6H)。
手順E: 3−[3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンチル]アクリ
ルニトリル
氷浴で、カリウムtert−ブトキシド(246.8mg、2.2mmol)のテトラ
ハイドロフラン溶液に、シアノメチルホスホン酸ジエチル(426.0mg、2.4mm
ol)を加え、氷浴を除去し、常温で15分間撹拌し、さらに改めて0℃まで冷却し、溶
液に3−tert−ブチルジメチルシロキシシクロペンタンカルボアルデヒド(458.
0mg、2.0mmol)を一滴ずつ滴下し、常温で1時間程度反応させ、完全に反応さ
せ、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1/60)により、目標産
物(435mg、収率87%)を得た。
HNMR (400MHz, CDCl) δ 6.50−6.80 (m, 1
H), 5.16−5.29 (m, 1H), 4.27−4.33 (m, 1H)
, 2.64−2.68 (m, 1H), 1.40−2.13 (m, 6H),
0.85−0.89 (m, 10H), 0.00−0.07 (m, 6H)。
手順F: 3−[3−アミノ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イ
ル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピオ
ニトリル
3−[3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンチル]アクリルニトリル
のアセトニトリル溶液に、4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}
−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−3−アミノ−1H−ピラゾー
ル(実施例1における手順Fにより製造された)および1,8−ジアザビシクロ[5.4
.0]ウンデカ−7−エンを加え、混合物を室温で3日間撹拌した。原料の反応終了後、
濃縮させ、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/15)を行い、
その後、20%トリフルオロ酢酸含有ジクロロメタンを用いて3時間処理し、蒸発しかつ
過剰なエチレンジアミンのメタノール溶液を用いて一晩処理した。さらに、エタノール/
水/濃塩酸(体積比10:4:3)を用いて3時間撹拌して、残っている余剰のTBS基
を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して実施例32の化合物を
得た。
m/z=338[M+1]
実施例33
3−[3−アミノ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H
−ピラゾール−1−イル]−3−(3−フルオロシクロペンチル)プロピオニトリル
手順A: 3−フルオロシクロペンタンカルボン酸エチル
氷浴で撹拌しながら、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.0eq.)を、3−ヒドロキ
シシクロペンタンカルボン酸エチル(1.0eq.、実施例32の手順Bにより製造され
た)の乾燥テトラハイドロフラン(5mL)溶液に加えた。反応液を室温で3時間撹拌し
、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機
相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
手順B: 3−[3−アミノ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イ
ル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(3−フルオロシクロペンチル)プロピオニ
トリル
3−tert−ブチルジメチルシロキシシクロペンタンカルボン酸エチルの代わりに、
3−フルオロシクロペンタンカルボン酸エチルを用い、かつ実施例32の手順D−Fの方
法を参照して実施例33の化合物を製造した。
m/z=340[M+1]
実施例34
3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1
H−ピラゾール−1−イル]−3−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)プロピオニト
リル
手順A: 3,3−ジフルオロシクロペンタンカルボン酸エチル
氷浴で撹拌しながら、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(4.0eq.)を、3−オキソシ
クロペンタンカルボン酸エチル(1.0eq.)の乾燥テトラハイドロフラン(5mL)
溶液に加えた。反応液を室温で3時間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加えてクエ
ンチし、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化
合物を得た。
手順B: 3,3−ジフルオロシクロペンタンカルボアルデヒド
−78℃、窒素ガスの保護下で、ジイソブチルアルミニウムハイドライド (1.2e
q.、1Mのトルエン溶液)を、3,3−ジフルオロシクロペンタンカルボン酸エチル(
1.0eq.)の乾燥トルエン溶液(5mL)に加えた。反応液を−78℃で1時間撹拌
し、飽和酒石酸カリウムナトリウム溶液を加えてクエンチし、15分間撹拌し、エーテル
で抽出し、合わせた有機相を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し
て真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た
手順C: 3−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)アクリルニトリル
氷浴で撹拌しながら、1.0Mカリウムtert−ブトキシド(1.2eq.)を入れ
た、新たに蒸留したテトラハイドロフラン溶液に、シアノメチルホスホン酸ジエチル(1
.2eq.)のテトラハイドロフラン溶液を滴下した。氷浴を除去し、反応物を室温で0
.5時間撹拌し、さらに氷浴で冷却しながら3,3−ジフルオロシクロペンタンカルボア
ルデヒド(1.0eq.)を滴下した。添加終了後、反応物を室温で一晩撹拌し、水を加
えてクエンチし、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分
離して3−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)アクリルニトリルを得た。
手順D: 3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メ
チル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1
−イル]−3−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)プロピオニトリル
室温で撹拌しながら、3−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)アクリルニトリル(
2.52eq.)を、4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−3−アミノ−1H−ピラゾール(
1.0eq.、実施例1における手順Fにより製造された)のアセトニトリル溶液に加え
、続いてDBU(2.1eq.)を加えた。反応液を窒素ガスの保護下、70℃で一晩撹
拌した。室温まで冷却し、水を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相
を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して真空濃縮させ、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより分離して標題化合物を得た。
m/z=488[M+1]
手順E: 3−[3−アミノ−4−(7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−
イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)プ
ロピオニトリル
3−[3−アミノ−4−(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7
H−ピロール[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−
3−シクロペンチルプロピオニトリルの代わりに、3−[3−アミノ−4−(7−{[2
−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロール[2,3−d]ピリミジン
−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]−3−(3,3−ジフルオロシクロペンチ
ル)プロピオニトリルを用い、実施例1で述べた手順Hを参照してSEMを脱離し、実施
例34の化合物を得た。
m/z=358[M+1]
生物活性実験
1.化合物の酵素学的活性(IC50)の検出
均一時間分解蛍光(HTRF)法を用いてJAK2(野生型およびV617F突然変異
型)のキナーゼ活性検出プラットフォームを構築し、化合物活性の測定を行った。化合物
を1mMから100% DMSOで3倍段階希釈し(合計で11個の濃度)、各濃度を4
μL取って反応緩衝液(50 mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl
1mM EGTA、0.01% Tween−20、0.005% BAS、2mM D
TT) 96μLに加えて均一に混合し、その後2.5μLを取って384ウェルプレー
ト(OptiPlate−384、PerkinElmerから購入された)に加え、そ
の後JAK2キナーゼ(Carnaから購入された) 5μLを加えて遠心で均一に混合
し、さらにATP (最終濃度は、相応するK値である)とTK peptide(H
TRF(R) KinEASETM−TK、Cisbioから購入された)との混合物2.5
μLを加えて反応(総反応体積は10μLである)を開始した。384ウェルプレートを
インキュベータに入れ、23℃で120分間反応させ、その後、Eu3+ crypta
te−labled anti−phosphotyrosine antibody
(Cisbioから購入された) 5μL、Streptavidin−XL−665
(HTRF(R) KinEASETM−TK、Cisbioから購入された) 5μLを加
えて反応を停止させた。インキュベータにおいて1時間インキュベートした後、Envi
sion (PerkinElmerから購入された)から蛍光値(320nmで励起し
、665nmおよび620nmの出射光を検出し、両方の比率は酵素活性である)を読み
取った。各化合物は、それぞれ11個の濃度で酵素活性を測定し、ソフトウェアGraF
it 6.0 (Erithacus Software)を用いてデータを計算し、当
該化合物のIC50値を得た。
2.化合物の細胞増殖活性(IC50)の検出
インキュベータ(37℃、5% CO)において、1640培地を用いて10% F
BS(ウシ胎児血清)および1% P/S(ペニシリン/ストレプトマイシン)を加え、
ヒト白血病細胞株HEL(北京翠竹生物科技有限責任公司から購入された)を培養した。
化合物の検出において、HEL細胞をウェルごとに3000個/195μLの濃度で96
ウェルプレート(Corning)に播種し、化合物を10mMから3倍段階希釈して1
1個の濃度にさせ、各濃度を4μL取って96μL的1640培地に加えて25×化合物
に希釈し、その後、5μLを取って細胞培養液195μLに加え(DMSO最終濃度は、
0.1%、v/vである)、72時間処理した後、CellTiter−Blue(R)
Promegaから購入された)35μLを加え、明細書の操作フローにしたがってFl
ex Station3 (Molecular Devices)で蛍光シグナルを測
定し、GraphPad Prism5.0を用いて化合物の細胞増殖阻害に対するIC
50値を計算した。
本明細書に記載の生物学的方法に基づき、上記製造の選択された化合物を分析し、その
結果は、次の通りであり、
表におけるデータによれば、本発明の実施例に係る化合物の酵素学および細胞学的阻害
活性がRuxolitinibに相当することが明らかにされる。
3. マウス皮下異種移植腫瘍モデルにおける有効性の測定
SPFレベルBalb/cヌードマウス、雌、5〜6週齢。無血清培地を懸濁したBa
/F3−JAK2V617F細胞懸濁液0.1mL(1×10 cellsを含有し、
50% MatriGel)を、各マウスの右側面に皮下注射した。平均腫瘍体積が約5
00mmに達した場合、担癌マウスを犠牲させ、腫瘍組織を滅菌で摘み取り、小さな塊
に切り、Balb/cヌードマウスの左右両側の皮下に移植し、また、平均腫瘍体積が約
100mmに達した場合、各モウスに対して一連番号によって標識を付け、その腫瘍の
大きさおよび体重をそれぞれ計量し、腫瘍体積により小から大まで無作為に群分けし、か
つ、各群の動物の平均体重も同じレベルになるように適当に調整された。5群は、それぞ
れ、陰性対照群、陽性対照群、低用量群、中用量群、および高用量群である。各群はマウ
ス5匹で、群分けの当日から投与を始め、毎日2回投与し、連続で14日間投与し、その
期間に腫瘍体積および体重を週に2回計量した。実験終了時、マウスを犠牲させ、脾臓を
分離して秤量した。
試験過程において、腫瘍の最長径(L)および垂直方向の最大横径(W)を測定し、腫
瘍体積(V)を、V(mm)=L×W/2で計算した。腫瘍増殖阻害率TGI(%)
=100%×(1−(T−T)/(V−V))において、Tは治療群の毎回計
量時の平均腫瘍体積であり、Tは治療群の群分け時の平均腫瘍体積であり、Vは対照
群の毎回計量時の平均腫瘍体積であり、Vは対照群の群分け時の平均腫瘍体積である。
結果を次の表に示す。
表に示すデータによれば、Ba/F3−JAK2V617F担癌マウスモデルにおいて
、実施例5の化合物の塩酸塩は、動物体内における腫瘍阻害効果を測定したところ、Ba
/F3−JAK2V617F腫瘍増殖に対して用量依存的な阻害効果が示され、腫瘍阻害
効果が非常に顕著であることを見出した。実施例5の化合物の塩酸塩(100mg/kg
)を、1日2回経口投与して14日間投与した後、腫瘍増殖阻害率(TGI)は85.8
%に達し、同じ条件下で陽性対照品Ruxolitinib(100mg/kg)の腫瘍
増殖阻害率(TGI)はただ64.5%に達した。実施例5の化合物の塩酸塩50mg/
kgの方は、腫瘍阻害効果も、とても顕著であり、TGIが68.4%に達し、陽性対照
品Ruxolitinib 100mg/kgの方に比べると、腫瘍阻害効果に相当し、
これにより、実施例5の化合物の塩酸塩が非常に著しい腫瘍阻害作用を備え、かつRux
olitinibよりも明らかに優れたことが示される。
薬物動態学実験
成年の雄/雌SDラットにおける薬物動態学的測定
雄/雌SDラットは北京維通利華実験動物技術有限公司から入手され、Ruxolit
inibリン酸塩は自製され、ラットを群分けし、各群は3匹であり、それぞれ経口投与
で被検サンプルの懸濁液(5mg/kgまたは15mg/kg)を単回胃内投与した。実
験前に動物を一晩絶食させ、絶食時間は投与前10時間から投与後4時間までである。投
与後0.25、0.5、1、2、4、6、8時間、および24時間で採血した。小動物麻
酔機を用いてイソフルランで麻酔した後、眼底静脈叢により全血0.3mLを取り、ヘパ
リン抗凝固管に入れ、サンプルを4℃、4000rpmで5min遠心し、血漿を遠心管
に移動し、かつ−80℃に置いて分析までに保存した。血漿におけるサンプルをタンパク
質沈殿法により抽出し、抽出液をLC/MS/MSにより分析した。
PKデータから分かるように、同等用量の場合、実施例1の化合物および実施例7の化
合物のAUCおよびCmaxは、Ruxolitinibよりもはるかに高く、薬物動態
特性はRuxolitinibよりも明らかに優れた。
健全な成年の雌SDラットは、北京維通利華実験動物技術有限公司から入手され、ラッ
トを2群に分け、群ごとに3匹があり、それぞれ経口投与で被検サンプルの懸濁液(30
mg/kg)を単回胃内投与した。実験前に動物を一晩絶食させ、絶食時間は投与前10
時間から投与後4時間までである。投与後0.25、0.5、1、2、4、6、8時間、
および24時間で採血した。小動物麻酔機を用いてイソフルランで麻酔した後、眼底静脈
叢により全血0.4mLを取り、ヘパリン抗凝固管に入れ、サンプルを4℃、4200r
pmで5min遠心し、血漿を遠心管に移動し、かつ−80℃に置いて分析まで保存した
。血漿におけるサンプルをタンパク質沈殿法により抽出し、抽出液をLC/MS/MSに
より分析した。
ラット(30mg/kg PO)のPKにより、実施例5の化合物の遊離塩基および塩
酸塩のデータは、いずれもRuxolitinibよりも優れたことが明らかにされた。
成年ビーグル犬における薬物動態学的測定
研究用の4匹の健全な成年ビーグル犬は、北京瑪斯生物技術有限公司から入手された。
研究は、2回に分けて行い、1回目に、動物(雌雄いずれも2匹)を単回静脈注射投与し
、用量が5mg/kgであり、2回目に、一週間後、同じ群の動物(雌雄いずれも2匹)
を単回胃内投与し、用量(投与量)が10mg/kgである。実験前に、胃内投与される
動物を一晩絶食させ、絶食時間は投与前10時間から投与後4時間までである。静脈投与
群の動物に食物の制限がない。静脈投与群は、投与後0.083、0.25、0.5、1
、2、4、6、8時間および24時間で採血し、胃内投与群は投与後0.25、0.5、
1、2、4、6、8時間および24時間で採血した。動物をイソフルランで浅麻酔させ、
ガラス採血管を用いて眼窩静脈叢から全血を約0.4mL採血し、ヘパリン抗凝固管に入
れ、サンプルを4℃、4200rpmで5min遠心し、血漿を遠心管に移動し、かつ−
80℃に置いて分析まで保存した。血漿におけるサンプルをタンパク質沈殿法により抽出
し、抽出液をLC/MS/MSにより分析した。
犬(10mg/kg PO、5mg/kg IV)のPKより、実施例5の化合物IV
を投与した後、Aucが陽性対照Ruxolitinibに相当したが、経口投与の生物
学的利用率は、さらに優れた(114% vs 57%)ことが明らかにされる。

Claims (12)

  1. (式中、
    は、−NR、−NH−メチレン−NR10、−NH−エチレン−NR10、−NH−プロピレン−NR10、−NHCO−メチレン−NR10、−NHCO−エチレン−NR10、−NHCO−プロピレン−NR10、−NH−メチレン−CO−NR10、−NH−エチレン−CO−NR10、−NH−プロピレン−CO−NR10、−NHCO−メチレン−COO−メチル基、−NHCO−メチレン−COO−エチル基、−NHCO−メチレン−COO−プロピル基、−NHCO−エチレン−COO−メチル基、−NHCO−エチレン−COO−エチル基、−NHCO−エチレン−COO−プロピル基、−NHCO−プロピレン−COO−メチル基、−NHCO−プロピレン−COO−エチル基、−NHCO−プロピレン−COO−プロピル基、−NH−シクロプロピレン−CO−NR10、−NH−シクロブチレン−CO−NR10、−NH−シクロペンチレン−CO−NR10、−NH−エテニレン−CONR10、−NH−プロペニレン−CONR10、−NH−アリリデン−CONR10、−NH−メチレン−シアノ基、−NH−エチレン−シアノ基、−NH−プロピレン−シアノ基、及び−NHCO−NH−R11からなる群より選ばれ、RがHであり、
    前記RおよびRは、それぞれ独立してH、C1〜6アルキル基、C1〜6アルキルカルボニル基、及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびRと連続のN原子と一緒に
    からなる群より選ばれるヘテロ環基を形成し、
    前記RおよびR10は、それぞれ独立してH、水酸基、メチル基、エチル基及びプロピル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒にピペリジニル基、モルホリニル基、又はピペラジニル基を形成し、
    前記R11は、次のヘテロアリール基
    からなる群より選ばれ、
    は、H及びハロゲンからなる群より選ばれ、
    は、シアノ基及び−CONHからなる群より選ばれ、かつ
    およびRは、それぞれ独立してH、水酸基及びハロゲンからなる群より選ばれる。)
    で表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  2. は、−NR、−NH−エチレン−NR10、−NHCO−メチレン−NR10、−NH−メチレン−CO−NR10、−NH−エチレン−CO−NR10、−NHCO−エチレン−COO−エチル基、−NH−シクロブチレン−CO−NR10、−NH−プロペニレン−CONR10、−NH−エチレン−シアノ基、及び−NHCO−NH−R11からなる群より選ばれ、RがHであり、
    前記RおよびRは、それぞれ独立してH、エチル基、アセチル基及びメチルスルホニル基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびRが連続のN原子と一緒に
    を形成し、
    前記RおよびR10は、それぞれ独立してH及び水酸基からなる群より選ばれ、あるいは、RおよびR10と連続のN原子とが一緒にモルホリニル基を形成し、
    前記R11
    である、
    請求項1に記載の式Iで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  3. 前記Rは、−NH、−NHC、−N(C、−NHC(=O)CH、−NHSOCH、−NHCHCHモルホリニル基、−NHC(=O)CHモルホリニル基、−NHCHCHC(=O)−モルホリニル基、−NHCHC(=O)−モルホリニル基、−NHC(=O)CHCHC(=O)OC、スクシンイミド基、−NH−シクロブチル基−C(=O)−モルホリニル基、−NHCHCH=CHC(=O)NHOH、−NHCHCHC(=O)NHOH、−NHCHCHCN、および−NHC(=O)NH−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾリル基)からなる群より選ばれ、RはHである、請求項2に記載の式Iで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  4. 前記RはH及びBrからなる群より選ばれる、請求項1〜3のいずれかに記載の式Iで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  5. 前記RおよびRは、それぞれ独立してH、水酸基、及びFからなる群より選ばれる、請求項1〜3のいずれかに記載の式Iで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  6. からなる群より選ばれる、
    請求項1に記載の式Iで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  7. 前記化合物は、以下の式Ia
    (式中、前記RおよびRは、それぞれ独立してH、C1〜6アルキル基、C1〜6アルキルカルボニル基、及びC1〜6アルキルスルホニル基からなる群より選ばれる。)で表される、
    請求項1に記載の式Iで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  8. 前記RおよびRは、それぞれ独立してH、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、カプロイル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニル基、及びヘキシルスルホニル基からなる群より選ばれる、
    請求項7に記載の式Iaで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  9. 前記RはHであり、前記Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、カプロイル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニル基、及びヘキシルスルホニル基からなる群より選ばれる、
    請求項7に記載の式Iaで表される化合物、その立体異性体、又はその薬学的に許容される塩。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の化合物、その立体異性体、若しくはその薬学的に許容される塩、並びに1種以上の薬学的に許容される担体、若しくは賦形剤を含む、医薬組成物。
  11. ヤヌスキナーゼ媒介性疾患を治療するために用いられる、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物、その立体異性体、若しくはその薬学的に許容される塩、又は請求項10に記載の医薬組成物。
  12. 前記ヤヌスキナーゼ媒介性疾患は腫瘍である、請求項11に記載の医薬組成物。
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