JP2020104712A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気の流れを妨げずに、様々な位置に設置可能にすること。【解決手段】複数のLED24が列状に配置された基板20と、基板20を収容する、下側カバー部材30と、上側カバー部材40と、を有する表示ユニット10と、複数の表示ユニット10を、LED24が重ならないように、所定方向にずらした状態で積み重ねて形成された表示面1aと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
例えば、車両において、ウィンドシールド上に反射像を映し出して前方の背景と重ね合わせて表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−159172号公報
ヘッドアップディスプレイ(以下、「HUD」という。)によって大きな虚像を表示するためには、HUDが大型化する。また、HUDは、ウィンドシールドの近傍に配置することが好ましい。ところが、HUDをダッシュボード上に設置する場合、デフロスタの吹出口から吹き出す空気の流れを妨げない位置に設置する必要がある。これにより、HUDを設置する場所は限られた位置になる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、空気の流れを妨げずに、様々な位置に設置可能にすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る表示装置は、複数の光学部材が列状に配置された基板と、前記基板を収容するカバー部材と、を有する表示ユニットと、複数の前記表示ユニットを、前記光学部材が重ならないように、所定方向にずらした状態で積み重ねて形成された表示面と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、空気の流れを妨げずに、様々な位置に設置可能にすることができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る表示装置を車両に設置した状態を示す概略図である。 図2は、第一実施形態に係る表示装置の構成例を示す概略図である。 図3は、第一実施形態に係る表示装置の表示ユニットを説明する斜視図である。 図4は、第一実施形態に係る表示装置の表示ユニットを説明する平面図である。 図5は、第一実施形態に係る表示装置の表示ユニットを説明する正面図である。 図6は、第一実施形態に係る表示装置の表示ユニットを説明する分解斜視図である。 図7は、第一実施形態に係る表示装置を説明する分解斜視図である。 図8は、第一実施形態に係る表示装置を説明する平面図である。 図9は、第一実施形態に係る表示装置を説明する平面図である。 図10は、第一実施形態に係る表示装置を説明する正面図である。 図11は、第一実施形態に係る表示装置の正面図の部分拡大図である。 図12は、第一実施形態に係る表示装置を車両に設置した状態の他の例を示す概略図である。 図13は、第二実施形態に係る表示装置を車両に設置した状態を示す概略図である。 図14は、表示装置の構成例の他の例を示す概略図である。 図15は、表示装置の構成例の他の例を示す概略図である。 図16は、表示装置の構成例の他の例を示す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る表示装置1の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
以下の説明においては、表示装置1を車両の運転席の前方に搭載した状態で各方向を定義する。前後方向とは、車両直進時の進行方向と平行な方向であり、運転席側に向かう方向を前後方向の「前」、ウィンドシールドS側に向かう方向を前後方向「後」とする。前後方向を、X軸方向とする。左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向である。運転席側から見て、左手側が「左」、右手側が「右」である。左右方向を、Y軸方向とする。上下方向とは、前後方向および左右方向に対して直交する方向である。上下方向を、Z軸方向とする。したがって、前後方向、左右方向および上下方向は、3次元で直交する。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る表示装置を車両に設置した状態を示す概略図である。図2は、第一実施形態に係る表示装置の構成例を示す概略図である。表示装置1は、ドットマトリクス型の表示装置である。本実施形態では、表示装置1は、車両に載置される。表示装置1は、例えば、車両の速度またはエンジン回転数のような車両の運転に要する情報や、例えば、ナビゲーション情報またはオーディオ情報を表示可能である。表示装置1は、低解像度で表示しても認識可能な、文字、記号、または、図形の表示に特に適している。
表示装置1は、複数の表示ユニット10と、制御回路50とを有する。本実施形態では、表示装置1は、上下に積み重ねて配置された2つの表示ユニット10と、これらを制御する制御回路50とを有する。表示装置1は、2つの表示ユニット10の表面10aによって形成された表示面1aを有する。表示面1aは、情報を表示する。
図3ないし図6を用いて、表示ユニット10について説明する。図3は、第一実施形態に係る表示装置の表示ユニットを説明する斜視図である。図4は、第一実施形態に係る表示装置の表示ユニットを説明する平面図である。図5は、第一実施形態に係る表示装置の表示ユニットを説明する正面図である。図6は、第一実施形態に係る表示装置の表示ユニットを説明する分解斜視図である。表示ユニット10の表面10aは、表示装置1の表示面1aの一部を形成する。表示ユニット10は、本体部11と、櫛歯部12とを有する櫛型に形成されている。表示ユニット10は、基板20と、下側カバー部材(カバー部材)30と、上側カバー部材(カバー部材)40とを有する。
基板20は、例えば、LED(Light Emitting Diode、発光部)、光ファイバの端面(発光部)および反射鏡を含む光学部材が列状に配置されている。本実施形態では、基板20には、LED24が配置されているものとして説明する。基板20は、櫛型に形成されている。基板20は、基板部材21と、複数のLED24とを有する。
基板部材21は、LED、光ファイバの端面および反射鏡を含む部材を支持する。本実施形態では、基板部材21は、LEDを支持する。基板部材21は、櫛型の板材で形成されている。基板部材21は、Y軸方向に長い矩形状に形成された本体部22と、複数の櫛歯部23とを有する。本体部22には、基板部材21上に配置された複数のLED24の図示しないドライバ回路が配置されている。櫛歯部23は、本体部22と一体に形成されている。櫛歯部23は、本体部22からX軸方向に突設されている。櫛歯部23は、Y軸方向に間隔を空けて配置されている。櫛歯部23のY軸方向の幅は、LED24を配置可能な範囲で狭いほど好ましい。
LED24は、ドライバ回路を介し制御回路50によって発光と発光停止とが切り替えられる。LED24は、櫛歯部23に配置されている。LED24は、櫛歯部23ごとに、X軸方向に沿って列状に配置されている。本実施形態では、LED24は、1つの櫛歯部23に数10個程度が1列に並んでいる。1つの櫛歯部23に配置されたX軸方向に並んだLED24の列を、LED列25とする。LED列25は、複数がY軸方向に間隔を空けて配置されている。
下側カバー部材30は、上側に向かって開口した、箱型に形成されている。下側カバー部材30は、基板20を収容する。下側カバー部材30は、Z軸方向視において、基板20に対応した櫛型状である。下側カバー部材30は、耐熱性および耐紫外線性を有する材料で形成されている。下側カバー部材30は、本体収容部31と、複数の櫛歯収容部32とを有する。
本体収容部31は、基板20の基板部材21の本体部22を内部の空間31Sに収容する。本体収容部31は、直方体状に形成されている。本体収容部31は、Z軸方向視において、Y軸方向に長い矩形状である。本体収容部31は、櫛歯収容部32よりZ軸方向の高さが高く形成されている。本体収容部31の下端部31aは、櫛歯収容部32の下端部32aより下側に位置する。
櫛歯収容部32は、基板20の基板部材21の櫛歯部23を内部の空間32Sに収容する。櫛歯収容部32は、本体収容部31と一体に形成されている。櫛歯収容部32の内部の空間32Sは、本体収容部31の内部の空間31Sと連通している。櫛歯収容部32は、X軸方向視において逆三角形状を有する筒状に形成されている。言い換えると、櫛歯収容部32は、櫛歯カバー部42の表面42aから離れるにつれて断面積が縮小する。櫛歯収容部32は、本体収容部31からX軸方向に突設されている。櫛歯収容部32は、Y軸方向に間隔を空けて配置されている。隣接する櫛歯収容部32の間隔d1は、1つの櫛歯収容部32のY軸方向の幅d2と同程度の大きさである。間隔d1は、幅d2より大きいことが好ましい。
上側カバー部材40は、下側カバー部材30の開口を覆うカバーである。上側カバー部材40は、下側カバー部材30に対応した櫛型の板材で形成されている。上側カバー部材40は、耐熱性および耐紫外線性を有する材料で形成されている。上側カバー部材40の表面においては、光の反射が抑制される。上側カバー部材40は、本体カバー部41と、複数の櫛歯カバー部42と、複数の孔部43とを有する。
本体カバー部41は、下側カバー部材30の本体収容部31と向かい合って配置されている。本体カバー部41は、下側カバー部材30の本体収容部31の開口と同じ形状である。本体カバー部41は、Z軸方向視において、Y軸方向に長い矩形状である。
櫛歯カバー部42は、下側カバー部材30の櫛歯収容部32と向かい合って配置されている。櫛歯カバー部42は、下側カバー部材30の櫛歯収容部32の開口と同じ形状である。櫛歯カバー部42は、本体カバー部41と一体に形成されている。櫛歯カバー部42は、本体カバー部41からX軸方向に突設されている。櫛歯カバー部42は、Y軸方向に間隔を空けて配置されている。隣接する櫛歯カバー部42の間隔d1は、1つの櫛歯カバー部42のY軸方向の幅d2と同程度の長さである。櫛歯カバー部42の表面42aが、表示ユニット10の表面10aである。
孔部43は、下側カバー部材30に収容された基板20上のLED24が発光した際、光を通過させる。孔部43は、櫛歯カバー部42を貫通している。孔部43は、下側カバー部材30に収容されたLED24の位置に対応して形成されている。孔部43は、櫛歯カバー部42ごとに、X軸方向に沿って列状に配置されている。本実施形態では、孔部43は、1つの櫛歯カバー部42に数10個程度が1列に並んでいる。孔部43は、本体カバー部41において、複数の列がY軸方向に間隔を空けて配置されている。
このように構成された表示ユニット10は、複数が、各表示ユニット10の基板20上のLED24が重ならず露出するようにY軸方向の位置をずらした状態で、Z軸方向に積み重ねられる。複数の表示ユニット10は、各表示ユニット10の基板20上のLED24が所定方向に交互に露出して配置されるようにY軸方向の位置をずらした状態で、Z軸方向に積み重ねられる。
図7ないし図11に示すように、本実施形態では、表示ユニット10が、Z軸方向に2段に積み重ねて配置されている。図7は、第一実施形態に係る表示装置を説明する分解斜視図である。図8は、第一実施形態に係る表示装置を説明する平面図である。図9は、第一実施形態に係る表示装置を説明する平面図である。図10は、第一実施形態に係る表示装置を説明する正面図である。図11は、第一実施形態に係る表示装置の正面図の部分拡大図である。ここで、説明のために、上段の表示ユニットを「10U」、下段の表示ユニットを「10L」とする。表示ユニット10Uの各部には「U」を付し、表示ユニット10Lの各部には「L」を付して説明する。
上段の表示ユニット10Uと下段の表示ユニット10Lとは、表面10aUと表面10aLとが重ならないように、Y軸方向の位置をずらして配置されている。また、上段の表示ユニット10Uと下段の表示ユニット10Lとは、X軸方向の位置を揃えて配置されている。上段の表示ユニット10Uと下段の表示ユニット10Lとは、櫛歯部12Uと櫛歯部12Lとが重ならず、交互に露出するように配置されている。より詳しくは、隣接する櫛歯部12Uの間に、櫛歯部12Lが位置するように配置されている。上段の表示ユニット10UのLED列25Uと、下段の表示ユニット10LのLED列25Lとは、Y軸方向に交互に並んで露出している。このようにLED列25UとLED列25Lとが配置されていることによって、LED列25Uに含まれるLED24Uと、LED列25Lに含まれるLED24Lとが格子状に配置されて、ドットマトリクス型の表示面1aが形成されている。
ドットマトリクス型の表示面1aは、所定方向において、上段の表示ユニット10Uと下段の表示ユニット10LとのLED24が交互に配置される。より詳しくは、表示面1aにおいては、X軸方向には、上段の表示ユニット10UのLED列25Uに含まれるLED24U、または、下段の表示ユニット10LのLED列25Lに含まれるLED24Lが配列されている。また、Y軸方向には、上段の表示ユニット10UのLED24Uと、下段の表示ユニット10LのLED24Lとが交互に配列されている。
上段の表示ユニット10Uの本体部11Uは、下段の表示ユニット10Lの本体部11L上に載置されている。上段の表示ユニット10Uの下側カバー部材30Uの本体収容部31Uの下端部31aUは、下段の表示ユニット10Lの上側カバー部材40Lの本体カバー部41Lの上面41aLに接触する。
上段の表示ユニット10Uの櫛歯部12Uの下端部は、下段の表示ユニット10Lの櫛歯部12Lより上側に位置する。より詳しくは、上段の表示ユニット10Uの下側カバー部材30Uの櫛歯収容部32Uの下端部32aUは、下段の表示ユニット10Lの上側カバー部材40Lの櫛歯カバー部42Lの表面42aLより上側に位置する。言い換えると、上段の表示ユニット10Uの櫛歯収容部32Uは、下段の表示ユニット10Lの櫛歯カバー部42Lに接触しない。また、上述したように、上段の表示ユニット10Uと下段の表示ユニット10Lとは、Y軸方向に位置をずらして配置されている。これらにより、上段の表示ユニット10Uの櫛歯部12Uと、下段の表示ユニット10Lの櫛歯部12Lとの間には、空気の流路となる空間が形成されている。
制御回路50は、複数の表示ユニット10のLED24をそれぞれ発光させたり、発光停止させたりする回路である。制御回路50は、表示装置1の表示面1aに表示させる情報をCAN(Controller Area Network)、ナビゲーションシステム、または、外部装置から取得可能である。制御回路50は、取得した情報をドットマトリクス型の表示面1aで表示させるように、ドットマトリクス型の表示面1aの所望の位置のLED24の発光と発光停止とを制御する。例えば、図8に示す例では、ドットマトリクス型の表示面1aの所望の位置のLED24の発光と発光停止とを制御して、表示面1aに「88」と表示させている。
次に、表示装置1の使用方法、作用について説明する。表示装置1をHUDの投影装置として使用する場合について説明する。HUDの投影装置として使用する場合、表示装置1は、図1に示すように、車両のダッシュボードDに配置されたデフロスタの吹出口DA上に、表示面1aを上向きにして配置される。表示装置1の表示面1aは、ウィンドシールドSと向かい合って配置されている。表示装置1は、表示ユニット10の本体部11を運転者側に、櫛歯部12をウィンドシールドS側に配置されている。表示装置1は、表示ユニット10の櫛歯部12を吹出口DAの真上に配置されている。このように配置された表示装置1は、表示面1aにおいてLED24が発光した光をウィンドシールドSにおいて反射させて、運転者に虚像として視認させる。
つづいて、図1に示すように設置された表示装置1の作用について説明する。デフロスタを動作させると、デフロスタの吹出口DAから空気が吹き出される。デフロスタの吹出口DAから吹き出された空気は、表示装置1の表示面1aとは、反対側の裏面1bに吹き付けられる。裏面1bに吹き付けられた空気は、下段の表示ユニット10Lの櫛歯部12Lの周面に沿って表面10aL側に流れる。そして、下段の表示ユニット10Lの表面10aLまで到達した空気は、さらに、上段の表示ユニット10Uの櫛歯部12Uの周面に沿って表面10aU側に流れる。このようにして、吹出口DAから吹き出された空気は、図10、図11において、矢印Aで示すように、互い違いに配置された下段の表示ユニット10Lと上段の表示ユニット10Uとの間に形成された空間を通過して、表示面1a側からウィンドシールドSへ向かって吹き出される。
表示装置1の表示面1aを運転者に直接視認させて使用する場合について説明する。運転者に直接視認させる場合、表示装置1は、表示面1aを運転者に正対させて配置される。例えば、図12に示すように、表示装置1は、車両のインストルメントパネルに配置されたエアコンの吹出口DBの運転者側に、表示面1aが運転者と正対するように配置される。図12は、第一実施形態に係る表示装置を車両に設置した状態の他の例を示す概略図である。表示装置1は、表示ユニット10の本体部11を下側に、櫛歯部12を上側に配置されている。表示装置1は、表示ユニット10の櫛歯部12を吹出口DBの真上に配置されている。このように配置された表示装置1は、表示面1aを運転者に直接視認させる。
つづいて、図12に示すように設置された表示装置1の作用について説明する。エアコンを動作させると、エアコンの吹出口DBから空気が吹き出される。エアコンの吹出口DBから吹き出された空気は、互い違いに配置された下段の表示ユニット10Lと上段の表示ユニット10Uとの間に形成された空間を通過して、表示面1a側から車室内へ吹き出される。
このようにして、表示ユニット10を櫛型に形成して、櫛歯部12にLED24を配置する。複数の表示ユニット10を、櫛歯部12が重ならないようにY軸方向の位置をずらした状態で、Z軸方向に積み重ねて、表示装置1が形成される。表示装置1は、複数の表示ユニット10のLED24が格子状に配置されたドットマトリクス型の表示面1aを有する。また、表示装置1は、複数の表示ユニット10を櫛歯部12が重ならないように配置されているので、裏面1bと表示面1aとの間に空気の流路となる空間が形成される。これにより、表示装置1は、裏面1bと表示面1aとの間で、空気の流れが妨げられない。
上述したように、本実施形態は、表示ユニット10を櫛型に形成して、櫛歯部12にLED24を配置する。本実施形態は、複数の表示ユニット10を、櫛歯部12が重ならないようにY軸方向の位置をずらした状態で、Z軸方向に積み重ねて、表示装置1を形成する。本実施形態では、上段の表示ユニット10Uの隣接する櫛歯部12Uの間に、下段の表示ユニット10Lの櫛歯部12Lが位置するように配置されている。このようにして、本実施形態は、複数の表示ユニット10のLED24が格子状に配置されたドットマトリクス型の表示面1aを形成することができる。
本実施形態によれば、複数の表示ユニット10を櫛歯部12が重ならないように配置されているので、裏面1bと表示面1aとの間に空気の流路となる空間が形成される。これにより、本実施形態は、裏面1bと表示面1aとの間で、空気の流れを妨げずに、空気を通過させることができる。
本実施形態は、櫛歯収容部32の断面積が、空気抵抗が少なくなるように、櫛歯カバー部42の表面42aから離れるにつれて縮小する。本実施形態によれば、上段の表示ユニット10Uの櫛歯部12Uと、下段の表示ユニット10Lの櫛歯部12Lとの間に空気の流路となる空間を形成することができる。これにより、本実施形態は、裏面1bと表示面1aとの間で、空気の流れを妨げずに、空気をより確実に通過させることができる。
本実施形態によれば、吹出口から吹き出される空気の流れを妨げることないので、表示装置1を吹出口の下流側に配置することができる。これにより、本実施形態では、車両のデフロスタの吹出口DAの上、または、エアコンの吹出口DBの運転者側に配置することができる。本実施形態は、表示装置1を設置する位置が限定されず、設置の自由度を向上することができる。
[第二実施形態]
図13を参照しながら、本実施形態に係る表示装置1Aについて説明する。図13は、第二実施形態に係る表示装置を車両に設置した状態を示す概略図である。表示装置1Aは、基本的な構成は第一実施形態の表示装置1と同様である。以下の説明においては、表示装置1と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。表示装置1Aは、投射部60Aから投射された投射光を反射させ運転者等に虚像として認識させる点で第一実施形態と異なる。表示装置1Aの表示面1aAは、反射面として機能する。
投射部60Aは、表示装置1Aの表示面1aAと向かい合って配置される。投射部60Aは、制御回路50Aの制御によって、表示装置1Aの表示面1aAへ光を投射する。より詳しくは、投射部60Aは、ドットマトリクス型の表示面1aAにおいて所望の虚像を視認させる光が反射されるように、表示面1aAに対して投射光を投射する。
表示装置1Aは、表示面1aAがウィンドシールドSおよび投射部60Aと向かい合って配置される。表示装置1Aは、LED24に代わって、反射鏡24Aが配置されている。
反射鏡24Aは、投射部60Aが投射した投射光を反射させる。反射鏡24Aが反射した光は、ウィンドシールドSにおいて反射されて運転者に虚像として視認される。
上述したように、本実施形態は、LED24に代わって反射鏡24Aを配置しても、運転者等に虚像を認識させることができる。
さて、これまで本発明に係る表示装置1について説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
上記では、2つの表示ユニット10を積み重ねる場合について説明したが、積み重ねる表示ユニット10の数は2つに限定されない。3つ以上の表示ユニット10を積み重ねてもよい。
上記では、表示ユニット10は、X軸方向に延びる櫛歯部12を有するものとして説明したが、これに限定されない。図14に示すように、表示ユニット10Bは、Y軸方向に沿って延びる櫛歯部12Bを有していてもよい。図14は、表示装置の構成例の他の例を示す概略図である。表示ユニット10Bは、本体部11Bと向かい合う位置に支持部13Bを有する。支持部13Bは、櫛歯部12Bの先端部を支持して撓みを抑制する。表示ユニット10Bにおいて、LED24Bの列であるLED列25Bは、複数がX軸方向に間隔を空けて配置されている。複数の表示ユニット10Bを、櫛歯部12Bが重ならないようにX軸方向の位置をずらした状態で、Z軸方向に積み重ねて、表示装置1Bが形成される。このように、表示装置1Bの使用用途または表示装置1Bを設置する位置に合わせて、適切な形状に形成することができる。
上記では、1つの櫛歯部23にX軸方向に沿って1列にLED24が並んでいるものとして説明したが、これに限定されない。図15に示すように、LED24Cは、櫛歯部23Cごとに、複数列で配置されていてもよい。図15は、表示装置の構成例の他の例を示す概略図である。このように、表示装置1Cの使用用途または表示装置1Cを設置する位置に合わせて、1つの櫛歯部23CにLED24Cを適切に配列することができる。
上記では、表示ユニット10は、櫛型に形成されているものとして説明したが、これに限定されない。図16に示すように、表示ユニット10Dは、渦巻型に形成されていてもよい。図16は、表示装置の構成例の他の例を示す概略図である。2つの表示ユニット10Dを、径方向に交互に露出するようにずらした状態で積み重ねて形成された表示装置1Dは、円形状の表示面1aDを有する。表示面1aDにおいては、径方向に、上段の表示ユニット10UのLED24Uと、下段の表示ユニット10LのLED24Lとが交互に配列されている。このように、表示装置1Dは、例えば、信号機のような円形状の表示面を有する表示器として適用可能である。
上記の表示装置1において、表示ユニット10の櫛歯部12を軸線回りに回転させて、櫛歯部12の向きを調節可能にしてもよい。これにより、表示装置1と視認者との位置関係または表示装置1とウィンドシールドSとの位置関係に応じて、表示面1aを適切な向きに調節することができる。
上記の表示装置1において、発光部として、LED24に代わって、液晶表示器の表示光を導光した光ファイバの端面を配置してもよい。これにより、表示装置1は、表示面1aをLED24で形成する場合に比べて、高精細な画像を表示することができる。
上記では、表示装置1は、車両に搭載されるものとして説明したが、これに限定されない。表示装置1は、ドットマトリクス型の表示装置として様々な用途で使用可能である。例えば、表示装置1は、鉄道駅の電光掲示板、道路の電光掲示板、信号機などに適用可能である。このような場所に使用された場合にも、裏面1bと表示面1aとの間で、空気の流れを妨げずに、空気を通過させることができる。これにより、表示装置1が屋外に設置されて風の通り道に配置されたとしても、表示装置1が風に煽られて揺れることを抑制することができる。
上記の表示装置1では、複数の表示ユニット10を積み重ねて使用するものとして説明したが、低解像度で表示すればよい場合には、1つの表示ユニット10だけで使用してもよい。
上記では、LED24が発光した際、孔部43を介して、光線を通過させるものとして説明したが、これに限定されない。孔部43に代えて、孔部43が配置されている位置に、光線を透過可能な材料で形成された光透過部を配置してもよい。光透過部の形状、大きさは、光線の射出方向または光線の太さに応じて形成すればよい。光透過部を配置することによって、LED24が露出しないようにカバーすることができる。これにより、表示ユニット10の内部への塵埃または水滴などの進入を規制することができる。
1 表示装置
1a 表示面
10 表示ユニット
10a 表面
11 本体部
12 櫛歯部
20 基板
21 基板部材
22 本体部
23 櫛歯部
24 LED(光学部材、発光部)
25 LED列
30 下側カバー部材(カバー部材)
31 本体収容部
32 櫛歯収容部
40 上側カバー部材(カバー部材)
41 本体カバー部
42 櫛歯カバー部
43 孔部
50 制御回路

Claims (6)

  1. 複数の光学部材が列状に配置された基板と、前記基板を収容するカバー部材と、を有する表示ユニットと、
    複数の前記表示ユニットを、前記光学部材が重ならないように、所定方向にずらした状態で積み重ねて形成された表示面と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記表示ユニットは、櫛型に形成され、
    前記光学部材は、前記表示ユニットの複数の櫛歯部に配置され、
    前記表示面は、複数の前記表示ユニットを、前記櫛歯部が交互に露出するようにずらした状態で積み重ねて形成されている、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示ユニットは、渦巻状に形成され、
    前記表示面は、複数の前記表示ユニットを、径方向に交互に露出するようにずらした状態で積み重ねて形成されている、
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記表示面は、ドットマトリクス型に形成されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記カバー部材は、前記表示面から離れるにつれて断面積が縮小する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 光学部材は、発光部、または、反射鏡、である、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の表示装置。
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