JP2020104230A - ワーク切削方法 - Google Patents

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武志 板津
Takeshi Itatsu
武志 板津
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Abstract

【課題】切削効率を向上できるワーク加工方法を提供すること。【解決手段】クーラントを切削加工部に供給しながら回転砥石13によってワーク12を切削するワーク切削方法において、前記クーラントとして、直径が10〜0.001マイクロメートルのマイクロバブルを含むものを用いる。【選択図】図2

Description

本発明は、切削ツールとして、回転砥石、バイト、ドリルなどを用いるワーク切削方法に関するものである。
特許文献1には、マイクロバブルを含んだ研削液をブレードと被加工物との間に供給する方法が開示されている。このような研削液を用いることにより、研削に際してマイクロバブルが破壊されて、ジェット流が発生するとしている。そして、このジェット流のエネルギーにより、ブレードや被加工物に付着した切削物を除去して排出させるとしている。
特開2007−331088号公報
特許文献1の方法においては、マイクロバブルの直径の詳細については、言及されていない。
本発明の目的は、高効率切削が可能になるワーク切削方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明においては、クーラントを切削加工部に供給しながらツールによってワークを切削するワーク切削方法において、前記クーラントとして、直径が10〜0.001マイクロメートルのマイクロバブルを含むものを用いることを特徴とする。
以上の方法によれば、すなわち、マイクロバブルが発生したクーラントは、その粘性が大きく低下する。このため、このようなクーラントはツールとワークとの間のクリアランス内に容易に進入される。従って、クーラントにより、加工部の潤滑と冷却とが効率的に行われ、高効率切削が実現される。
本発明によれば、高効率切削を実現できるという効果を発揮する。
切削装置の簡略正面図。 切削状態を示す簡略断面図。
(実施形態)
以下、本発明を具体化した実施形態を説明する。
図1及び図2は、本発明を研削盤の加工において具体化した形態を説明するものである。
本実施形態においては、図1のX軸方向に往復移動されるテーブル11上にワーク12が載置されて、Y軸方向及びZ軸方向に移動されるツールとしての回転砥石13の外周によりワーク12の上面が切削される。回転砥石13はZ軸方向の軸線を中心に回転される。回転砥石13により加工されるワーク12の加工部14にはノズル15によりクーラント20が供給される。クーラント20は、水道水やアルカリイオン水にクーラント成分を混入させたものである。
そして、回転砥石13の回転とワーク12のX軸方向への移動により、回転砥石13の砥粒16によりワーク12の上面が切削される。このとき、ワーク12と回転砥石13との間の加工部14に供給されるクーラント20には直径が10〜0.001マイクロメートル(μm)のマイクロバブルが混入されている。このマイクロバブルは、フリップフロップ方式(図示しない)や、キャビテーション方式(図示しない)によって発生される。フリップフロップ方式は、クーラント20が多数の突起間を通過されるものであり、キャビテーション方式は、クーラント20が狭い通路内を旋回しながら高速で通過されるものである。これらの方式によって、クーラント20内に溶存している大気のうちの一部がマイクロバブルとして発生される。マイクロバブルの直径や溶存大気に対する発生割合は、前記突起間の間隔や前記通路の幅及びクーラント20の流れる速度などによって決定される。
そして、このマイクロバブルは、その平均直径が図2に示すクリアランスである間隙α以下である。なお、以後、マイクロバブルの直径と記す場合は、平均直径のことを指すものとする。間隙αは、回転砥石13の砥石結合材17の表面からの砥粒16の突出量である平均高さを表す。言い換えれば、間隙αは、砥石結合材17の表面とワーク12の被切削面18との間の距離に相当する。
本実施形態は以下のように作用する。
すなわち、マイクロバブルが発生したクーラント20は、その粘性が大きく低下する。このため、このようなクーラント20は砥石結合材17とワーク12との間の間隙α内に容易に進入される。
これに対し、マイクロバブルの直径が間隙αより大きい場合、クーラント20は間隙α内にほとんど進入されない。また、クーラント20にマイクロバブルが含まれない場合は、クーラント20の粘性が高いために、クーラント20は同様に間隙α内に進入しにくい。
クーラント20が間隙α内に容易に進入すれば、加工部14の潤滑と冷却とが効率的に行われる。このため、切削抵抗が小さくなるとともに、加工部の過熱が回避される。また、クーラント20により切り屑が円滑に排出されて、高効率切削が実現される。
従って、本実施形態においては、以下の効果がある。
(1)前記のように、クーラント20に砥石結合材17とワーク12との間の間隙α以下の直径のマイクロバブルが含まれているため、クーラント20の粘性が大きく下がり、マイクロバブルが障害になることなく、クーラント20がマイクロバブルとともに前記間隙α内に容易に入り込む。従って、加工部の潤滑が円滑に行われて、切削抵抗が大きく低下し、このため、効率的な切削が可能になり、単位時間当たりの切削量が増加する。
(2)クーラント20が間隙α内に容易に入り込むため、言い換えれば、間隙αの内外を円滑に出入りするため、ワーク12の切削によって発生した切り屑を円滑に間隙αの外部に排出できる。従って、切り屑が切削の障害になることを抑えて、効率的な切削を遂行できる。
(3)クーラント20が間隙αの内部に円滑に供給されるため、加工部14の過熱を回避できる。このため、過熱によるワーク12の酸化を抑えることができる。従って、ワーク12の酸化による同ワーク12表面の高硬度化を回避できる。また、過熱による砥粒16の鈍化を抑えることができる。このため、砥粒16は、ワーク12を円滑に切削することになり、この点からも、効率的な切削が可能になる。
(4)マイクロバブルが10μm以下の直径であれば、クーラント20を継続して加工に使用したとしても、そのマイクロバブルは消滅することなく、クーラント20内に長時間(常温下における実測では72時間以上)滞留する。従って、効率的な切削を長時間継続することができる。
(実施例)
以下に、直径10μm以下のマイクロバブルを含んだ実施例のクーラントと、マイクロバブルを含まない比較例のクーラントとを用いて、摂氏15度の雰囲気下において、同一条件で切削加工を行い、その加工結果の比較を表1〜表4に示す。ここで、切削加工とは、砥石による切削加工の外、バイトによる旋削、ドリルによる穿孔など、各種の切削を含む。
表1は、以下の条件下において回転砥石13によりワーク12に対して取り代240mm(ミリメートル)の切削加工を施した結果を示すものである。
ワーク材質:SKD11の合金鋼
回転砥石:直径300mm、厚さが20mm
回転砥石の回転数:1800rpm(毎分当たり回転数)
この表1から明らかなように、実施例のクーラントは、比較例のクーラントと比較して、1パス当たりの切込み量において3倍であり、砥石摩耗量は86%、加工に要する時間は約13%である。
表2は、以下の条件下において回転砥石の端面によってプランジ加工を行った結果を示す。
ワーク材質:SKD11の合金鋼
回転砥石:直径300mm
回転砥石の回転数:8000rpm
この表2から明らかなように、切り込み速度において、実施例のクーラントは比較例のクーラントの750%の効率を示した。
表3は、ツールとしてのバイトによって切削加工としての旋削加工を以下の条件下において行った結果を示す。
ワーク材質:SCM415のクロムモリブデン鋼
バイト:チップ材が超硬合金
ワークの周速:毎分140m
表3の結果から、実施例クーラントにおいては、比較例のクーラントに対して2倍の切り込み量を得ることができた。
表4は、以下の条件下においてツールとしてのドリルによりワークに対して切削加工としての穿孔加工を施した結果を示す。
ワーク材質:SCM415のクロムモリブデン鋼
ドリル:直径12mm、回転数280rpm
表4の結果から、実施例クーラントにおいては、比較例のクーラントに対して450%の効率を示した。
(実施形態の変更例)
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化してもよい。
・前記切削方法以外の切削方法、例えば、歯切り、溝加工、シェービング、座ぐり、中ぐりなどの切削方法において本発明を具体化すること。
・マイクロバブルを窒素などの不活性気体によって形成されるようにすること。このようにすれば、ワークの酸化をさらに抑制できる。
(他の技術的思想)
前記実施形態から把握される技術的思想は以下の通りである。
(A) クーラントを切削加工部に供給しながら回転砥石の外周によってワークを切削するワーク切削方法において、
前記クーラントとして、直径が10〜0.001マイクロメートルのマイクロバブルを含むものを用いるワーク切削方法。
(B) クーラントを切削加工部に供給しながら回転砥石の端面によってワークを切削するプランジ加工方法において、
前記クーラントとして、直径が10〜0.001マイクロメートルのマイクロバブルを含むものを用いるプランジ切削方法。
(C) クーラントを穿孔部に供給しながらバイトによってワークを旋削するワーク旋削方法において、
前記クーラントとして、直径が10〜0.001マイクロメートルのマイクロバブルを含むものを用いるワーク旋削方法。
(D) クーラントを穿孔部に供給しながらツールによってワークを穿孔するワーク穿孔方法において、
前記クーラントとして、直径が10〜0.001マイクロメートルのマイクロバブルを含むものを用いるワーク穿孔方法。
12…ワーク、13…回転砥石、20…クーラント、α…クリアランス。

Claims (2)

  1. クーラントを切削加工部に供給しながらツールによってワークを切削するワーク切削方法において、
    前記クーラントとして、直径が10〜0.001マイクロメートルのマイクロバブルを含むものを用いるワーク切削方法。
  2. 前記クーラントとして、ツールとワークとの間のクリアランスより小さな直径のマイクロバブルが含まれたものを用いる請求項1に記載のワーク切削方法。
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