JP2020103042A - 推定装置、及び、推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】魚の損傷を抑制することが可能な推定装置を提供すること。【解決手段】推定装置1は、水が収容された水槽11と、水槽11の内部の水面WSよりも鉛直下方の検出領域にて支持面を有するとともに、水槽11の外部から、魚FSが支持面上を通過するように魚FSを水槽11の内部へ案内する案内部12a,12b,12c,14aと、検出領域において支持面に露出するとともに、超音波を送信し、且つ、超音波が魚FSの内部にて反射されることにより到来する反射波としての超音波を受信する超音波検出部21a,21bと、受信された超音波に基づいて魚FSの内部の器官を推定する処理部を含む制御部15と、を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、推定装置、及び、推定方法に関する。
魚の内部の器官を推定する推定装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の推定装置は、魚を搬送する搬送部と、搬送されている魚に超音波を送信し、且つ、超音波が魚の内部にて反射されることにより到来する反射波としての超音波を受信する超音波検出部と、受信された超音波に基づいて魚の内部の器官を推定する処理部と、を備える。
特開昭63−233745号公報
ところで、上記推定装置において、魚と超音波検出部との間に空気が介在すると、受信された超音波が魚の内部を高い精度にて反映できない。このため、超音波検出部が魚に比較的強い力にて押し付けられる。その結果、魚(例えば、魚体、卵巣、又は、精巣等)が損傷しやすい、という課題があった。
本発明の目的の一つは、魚の損傷を抑制することである。
一つの側面では、推定装置は、
水が収容された水槽と、
上記水槽の内部の水面よりも鉛直下方の検出領域にて支持面を有するとともに、上記水槽の外部から、魚が上記支持面上を通過するように上記魚を上記水槽の内部へ案内する案内部と、
上記検出領域において上記支持面に露出するとともに、超音波を送信し、且つ、上記超音波が上記魚の内部にて反射されることにより到来する反射波としての超音波を受信する超音波検出部と、
上記受信された超音波に基づいて上記魚の内部の器官を推定する処理部と、
を備える。
他の一つの側面では、推定方法は、
水が収容された水槽の外部から、上記水槽の内部の水面よりも鉛直下方の検出領域にて魚が支持面上を通過するように上記魚を上記水槽の内部へ案内し、
上記検出領域において上記支持面に露出する超音波検出部が超音波を送信し、
上記超音波が上記魚の内部にて反射されることにより到来する反射波としての超音波を上記超音波検出部が受信し、
上記受信された超音波に基づいて上記魚の内部の器官を推定する、
ことを含む。
魚の損傷を抑制できる。
第1実施形態の推定装置の斜視図である。 第1実施形態の推定装置の側面図である。 第1実施形態の推定装置の正面図である。 第1実施形態の推定装置の背面図である。 第1実施形態の推定装置の上面図である。 第1実施形態の推定装置の断面図である。 第1実施形態の推定装置の断面図である。 第1実施形態の推定装置の部分斜視図である。 第1実施形態の推定装置の部分上面図である。 第1実施形態の推定装置の処理部の構成を表すブロック図である。 第1実施形態の推定装置の処理部の機能を表すブロック図である。 第1実施形態の推定装置の動作中の断面図である。 第1実施形態の推定装置の動作中の断面図である。 第1実施形態の推定装置が実行する処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の第1変形例の推定装置の斜視図である。 第1実施形態の第1変形例の推定装置の上面図である。 第1実施形態の第1変形例の、他の変形例の第1搬送面付勢部の斜視図である。 第1実施形態の第1変形例の、他の変形例の第1搬送面付勢部の上面図である。 第1実施形態の第2変形例の超音波検出器の斜視図である。 第1実施形態の第2変形例の超音波検出器の側面図である。 第1実施形態の第2変形例の超音波検出器の上面図である。 第1実施形態の第3変形例の超音波検出器の斜視図である。 第1実施形態の第3変形例の超音波検出器の正面図である。 第1実施形態の第3変形例の超音波検出器の上面図である。 第1実施形態の第4変形例の検出器支持部の斜視図である。 第1実施形態の第4変形例の検出器支持部の正面図である。 第1実施形態の第5変形例の検出壁部の斜視図である。 第1実施形態の第5変形例の検出壁部の正面図である。 第1実施形態の第6変形例の推定装置の断面図である。 第2実施形態の推定装置の処理部の機能を表すブロック図である。 第2実施形態の推定対象領域の説明図である。
以下、本発明の、推定装置、及び、推定方法、に関する各実施形態について図1乃至図31を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(概要)
第1実施形態の推定装置は、水が収容された水槽と、案内部と、超音波検出部と、処理部と、を備える。案内部は、水槽の内部の水面よりも鉛直下方の検出領域にて支持面を有するとともに、水槽の外部から、魚が支持面上を通過するように魚を水槽の内部へ案内する。
超音波検出部は、検出領域において支持面に露出するとともに、超音波を送信し、且つ、送信された超音波が魚の内部にて反射されることにより到来する反射波としての超音波を受信する。
処理部は、受信された超音波に基づいて魚の内部の器官を推定する。
これによれば、超音波検出部は、水面よりも鉛直下方の検出領域に位置する。従って、魚と超音波検出部との間に空気が介在することを抑制できる。これにより、受信された超音波は、魚の内部を高い精度にて反映できる。この結果、魚の内部の器官を高い精度にて推定できる。また、超音波検出部が魚に押し付けられる力を抑制できる。この結果、魚(例えば、魚体、卵巣、又は、精巣等)の損傷を抑制できる。
次に、第1実施形態の推定装置について、図1乃至図14を参照しながら詳細に説明する。
(構成)
以下、図1乃至図9、図12、及び、図13に表されるように、x軸、y軸、及び、z軸を有する右手系の直交座標系を用いて、第1実施形態の推定装置1を説明する。推定装置1は、超音波を用いて、魚の内部の器官を推定する。本例では、魚は、鮭である。なお、魚は、鮭と異なる魚(例えば、鱈、又は、鱒等)であってもよい。本例では、魚は、生体、又は、死骸である。なお、本明細書において、後述の図15乃至図29においても同様の座標系が用いられる。
本例では、x軸方向、y軸方向、及び、z軸方向は、推定装置1の左右方向、推定装置1の前後方向、及び、推定装置1の上下方向とそれぞれ表されてもよい。また、本例では、x軸の正方向、x軸の負方向、y軸の正方向、y軸の負方向、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、推定装置1の左方向、推定装置1の右方向、推定装置1の後方向、推定装置1の前方向、推定装置1の上方向、及び、推定装置1の下方向とそれぞれ表されてもよい。
本例では、y軸の正方向は、推定装置1が魚を搬送する方向(換言すると、搬送方向)、又は、推定装置1が魚を案内する方向(換言すると、案内方向)である。本例では、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、鉛直上方向、及び、鉛直下方向にそれぞれ一致する。
図1は、推定装置1の斜視図である。図2は、推定装置1の側面図(換言すると、推定装置1をx軸の正方向にて見た図)である。図3は、推定装置1の正面図(換言すると、推定装置1をy軸の正方向にて見た図)である。図4は、推定装置1の背面図(換言すると、推定装置1をy軸の負方向にて見た図)である。図5は、推定装置1の上面図(換言すると、推定装置1をz軸の負方向にて見た図)である。
図6は、図5のVI−VI線により表される平面により切断された推定装置1の断面をy軸の正方向にて見た図である。図7は、図5のVII−VII線により表される平面により切断された推定装置1の断面をx軸の正方向にて見た図である。
図1乃至図7に表されるように、推定装置1は、水槽11と、支持体12と、枠体13と、一対の搬送体14a,14bと、制御部15と、複数(本例では、3個)の超音波検出器21a,21b,21cと、を備える。本例では、支持体12、及び、一対の搬送体14a,14bは、案内部を構成する。本例では、複数の超音波検出器21a,21b,21cは、超音波検出部を構成する。
水槽11は、推定装置1の鉛直下方向における端部を構成する。水槽11は、z軸方向にて延在するとともに、z軸の正方向における端面にて開口する、有底且つ中空の柱体状である。本例では、z軸に直交する平面(換言すると、xy平面)により切断された水槽11の断面は、y軸方向にて延在する長辺と、x軸方向にて延在する短辺と、を有する長方形状である。なお、水槽11は、柱体状と異なる形状(例えば、円錐台状、又は、角錐台状等)であってもよい。水槽11は、水が収容される。
図7乃至図9に表されるように、支持体12は、第1床部12aと、第2床部12bと、第3床部12cと、一対の入口壁部121a,121bと、第1検出壁部122aと、第2検出壁部122cと、を備える。
図8は、推定装置1から、枠体13、一対の搬送体14a,14b、及び、制御部15を取り除いた、推定装置1の部分斜視図である。図9は、推定装置1から、枠体13、及び、制御部15を取り除いた、推定装置1の部分上面図である。
第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cは、y軸方向にて延在する長辺と、x軸方向にて延在する短辺と、を有する長方形状を有する板状である。
第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cの短辺は、x軸方向における水槽11の内壁面間の距離よりも短い。第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cは、x軸方向において水槽11の中央部に位置する。換言すると、第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cのうちの、x軸方向における両端面は、水槽11の内壁面のうちの、x軸に直交する一対の内壁面から、それぞれ隔てられる。
第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cの長辺は、y軸方向における水槽11の内壁面間の距離と等しい。
図7及び図8に表されるように、第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cは、第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cのうちの、y軸の負方向における端部、y軸方向における中央部、y軸の正方向における端部をそれぞれ構成する。
第1床部12aは、第1床部12aの鉛直上方向における端面が、y軸の負方向における端にて、水槽11の鉛直上方向における端面に連接する。第1床部12aは、第1床部12aの鉛直上方向における端面が、y軸の正方向に向かうにつれて鉛直下方に位置するように、水平面に対して傾斜する。
第2床部12bは、第2床部12bの鉛直上方向における端面が、y軸の負方向における端にて、第1床部12aの鉛直上方向における端面に連接する。第2床部12bは、第2床部12bの鉛直上方向における端面が水平面を形成する。
第3床部12cは、第3床部12cの鉛直上方向における端面が、y軸の負方向における端にて、第2床部12bの鉛直上方向における端面に連接する。第3床部12cは、第3床部12cの鉛直上方向における端面が、y軸の正方向に向かうにつれて鉛直上方に位置するように、水平面に対して傾斜する。第3床部12cは、第3床部12cの鉛直上方向における端面が、y軸の正方向における端にて、水槽11の鉛直上方向における端面に連接する。
このような構成により、第2床部12bの鉛直上方向における端面は、水槽11の鉛直上方向における端面よりも鉛直下方に位置する。従って、水槽11の内部に水が充填された場合、第2床部12bの鉛直上方向における端面は、水槽11の内部の水面の鉛直下方に位置する。
図7乃至図9に表されるように、一対の入口壁部121a,121bのそれぞれは、平板状である。一対の入口壁部121a,121bは、x軸方向において互いに対向する。一対の入口壁部121a,121bは、第1床部12aのうちの、y軸の負方向における端と、一対の搬送体14a,14bのうちの、y軸の負方向における端の近傍と、の間に延在する。
一対の入口壁部121a,121bは、一対の入口壁部121a,121bの間の距離が、鉛直上方向に向かうにつれて長くなるとともに、当該距離が、y軸の正方向に向かうにつれて短くなる。
一対の入口壁部121a,121bは、第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cの、x軸方向における中心を通り且つx軸に直交する平面(換言すると、対称基準面)に対して、面対称である。
第1検出壁部122a、及び、第2検出壁部122cのそれぞれは、平板状である。第1検出壁部122a、及び、第2検出壁部122cは、第2床部12bのうちの、y軸方向における中央部において、y軸方向にて互いに異なる位置を有する。第1検出壁部122a、及び、第2検出壁部122cのそれぞれは、y軸方向において所定の長さだけ延在する。
第1検出壁部122aは、第2床部12bのうちの、x軸方向における中央部から、x軸の正方向の成分と鉛直上方向の成分とを有する方向へ延在する。換言すると、第1検出壁部122aの鉛直上方向における端面は、x軸の正方向へ向かうにつれて、鉛直上方に位置するように、水平面に対して傾斜する。
第2検出壁部122cは、第2床部12bのうちの、x軸方向における中央部から、x軸の負方向の成分と鉛直上方向の成分とを有する方向へ延在する。換言すると、第2検出壁部122cの鉛直上方向における端面は、x軸の負方向へ向かうにつれて、鉛直上方に位置するように、水平面に対して傾斜する。
本例では、第2床部12bの鉛直上方向における端面と、水槽11の鉛直上方向における端面が形成する平面(換言すると、水槽11の内部に水が充填された場合における水槽11の内部の水面)と、の間の領域は、検出領域を構成する。本例では、第2床部12b、第1検出壁部122a、及び、第2検出壁部122cのうちの、鉛直上方向における端面は、支持面を構成する。
なお、第1床部12a、第2床部12b、第3床部12c、第1検出壁部122a、及び、第2検出壁部122cのそれぞれは、鉛直上方向に向かって窪むように湾曲していてもよい。
枠体13は、推定装置1の鉛直上方向における端部を構成する。枠体13は、水槽11の鉛直上方向における端面に固定される。枠体13は、天板131を有する。天板131は、z軸に直交する平板状である。天板131は、枠体13の鉛直上方向における端面を構成する。
一対の搬送体14a,14bのそれぞれは、y軸方向にて延在する。一対の搬送体14a,14bは、第1床部12a、第2床部12b、及び、第3床部12cの鉛直上方において、x軸方向にて互いに対向するように、枠体13により支持される。本例では、一対の搬送体14a,14bは、天板131から吊り下げられるように支持される。
搬送体14aは、ベルト141aと、一対のローラ142a,143aと、を備える。
一対のローラ142a,143aは、同一の直径を有する。一対のローラ142a,143aのそれぞれは、回転の中心軸がz軸方向にて延在するように、回転可能に支持される。一対のローラ142a,143aは、回転の中心軸が、y軸方向にて延在する同一の直線上に位置する。本例では、ローラ142aは、制御部15により回転駆動される。
ベルト141aは、一対のローラ142a,143aに巻回される。ベルト141aの外周面のうちの、x軸の正方向における端面は、搬送面を構成する。ベルト141aは、ローラ142aの回転に伴って、搬送面をy軸の正方向へ移動させる。ローラ143aは、ベルト141aの移動に伴って回転する。
本例では、ベルト141aの鉛直下方向における端面は、水槽11の鉛直上方向における端面よりも鉛直上方に位置する。なお、ベルト141aの鉛直下方向における端面は、水槽11の鉛直上方向における端面よりも鉛直下方に位置してもよい。
また、搬送体14aは、ローラ142aに代えて、ローラ143aが回転駆動されてもよい。また、搬送体14aは、一対のローラ142a,143aの両方が回転駆動されてもよい。
搬送体14bは、搬送体14aと同様に、ベルト141bと、一対のローラ142b,143bと、を備える。搬送体14bは、ベルト141bが回転駆動される方向が、ベルト141aが回転駆動される方向と逆方向である点を除いて、搬送体14aと同様に構成される。換言すると、一対の搬送体14a,14bは、対称基準面に対して、面対称である。
このような構成により、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ有する一対の搬送面(換言すると、ベルト141aの外周面のうちの、x軸の正方向における端面、及び、ベルト141bの外周面のうちの、x軸の負方向における端面)は、水平方向にて互いに対向するとともに、y軸の正方向(換言すると、魚が案内される方向である案内方向)へ移動させられる。これにより、一対の搬送体14a,14bは、魚をy軸の正方向へ搬送する。
このようにして、本例では、支持体12、及び、一対の搬送体14a,14bは、水槽11の外部から、魚が支持面上を通過するように魚を水槽11の内部へ案内する。
なお、一対の搬送体14a,14bのそれぞれは、ベルト141a,141bに代えて、回転駆動される複数のローラを備えるとともに、当該複数のローラを用いて魚を搬送するように構成されていてもよい。
制御部15は、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ備える一対のローラ142a,142bのそれぞれを回転駆動する。
複数の超音波検出器21a,21b,21cのそれぞれは、先端に探触子を有する。探触子は、魚が案内される方向である案内方向に直交する方向(本例では、x軸方向)にて延在する。探触子は、超音波の送信及び受信を行う。探触子は、送受信部、プローブ、又は、送受波器と表されてもよい。本例では、探触子は、圧電素子を含み、圧電素子を用いることにより超音波を生成する。
探触子は、検出処理において、N個の超音波を送信(換言すると、発射)するとともに、各超音波がM個の位置のそれぞれにて反射されることにより到来するM個の反射波としてのM個の超音波を受信する。探触子は、受信されたM個の超音波の強度を、当該M個の位置とそれぞれ関連付けて検出する。Nは、1以上の整数を表す。本例では、Nは、128を表す。Mは、2以上の整数を表す。本例では、Mは、512を表す。
本例では、各超音波が反射されるM個の位置は、当該超音波が伝搬される伝搬方向において所定の間隔を有する。本例では、各超音波が反射されるM個の位置は、当該超音波が伝搬される方向である伝搬方向に沿って延在する伝搬方向領域を形成する。換言すると、本例では、N個の超音波のそれぞれに対して、伝搬方向領域が形成される。
本例では、探触子は、超音波が発射されてから、当該超音波が反射された反射波が到来するまでの時間に基づいて、当該反射波が反射された位置を決定し、当該決定した位置と関連付けて当該反射波の強度を検出する。
本例では、探触子は、リニア型である。従って、探触子は、検出処理において、探触子の端面における所定の配列方向にて所定の間隔を有するN個の位置から、N個の超音波をそれぞれ発射する。更に、探触子は、各超音波を所定の伝搬方向に発射する。本例では、伝搬方向は、探触子の端面に直交する方向である。加えて、本例では、探触子は、検出処理において、N個の超音波を1つずつ順に発射する。
このようにして、本例では、探触子は、検出処理において、M行N列の、矩形格子状又は正方格子状に位置するM・N個の位置のそれぞれと関連付けて反射波の強度を検出する。本例では、当該M・N個の位置に対応する領域は、検出処理領域と表されてもよい。本例では、当該M・N個の位置のうちの、各列に対応する領域は、伝搬方向領域である。
なお、探触子は、リニア型と異なる型(例えば、コンベックス型、又は、セクタ型等)であってもよい。
図7乃至図9に表されるように、超音波検出器21aは、第1検出壁部122aの鉛直上方向における端面から探触子の先端が突出するように、当該端面に露出する。同様に、超音波検出器21cは、第2検出壁部122cの鉛直上方向における端面から探触子の先端が突出するように、当該端面に露出する。
超音波検出器21bは、第2床部12bの鉛直上方向における端面から探触子の先端が突出するように、当該端面に露出する。超音波検出器21bは、x軸方向において、第2床部12bの中央部に位置するとともに、y軸方向において、超音波検出器21aと超音波検出器21cとの中間に位置する。
本例では、複数の超音波検出器21a,21b,21cのそれぞれの探触子の先端は、水槽11の鉛直上方向における端面よりも鉛直下方に位置する。従って、水槽11の内部に水が充填された場合、複数の超音波検出器21a,21b,21cのそれぞれの探触子の先端は、水槽11の内部の水面の鉛直下方に位置する。
複数の超音波検出器21a,21b,21cは、複数の検出器支持部22a,22b,22cによりそれぞれ支持される。複数の検出器支持部22a,22b,22cは、ベース部23により支持される。ベース部23は、水槽11の内部にて水槽11に固定される。
更に、推定装置1は、図10に表される処理部30を備える。本例では、処理部30は、制御部15に含まれる。なお、推定装置1は、制御部15と異なる装置(例えば、情報処理装置)を備えるとともに、当該装置が処理部30を備えていてもよい。
図10に表されるように、処理部30は、バスBUを介して互いに接続された、処理装置31、記憶装置32、及び、出力装置33、を備える。
本例では、処理部30の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)回路により構成される。なお、処理部30の少なくとも一部は、プログラム可能な論理回路(例えば、PLD(Programmable Logic Device)、又は、FPGA(Field−Programmable Gate Array))により構成されてもよい。
処理部30は、記憶装置32に記憶されているプログラムを処理装置31が実行することにより、後述する機能を実現する。
処理装置31は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又は、DSP(Digital Signal Processor)を含んでもよい。また、記憶装置32は、RAM(Random Access Memory)、半導体メモリ、有機メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又は、SSD(Solid State Drive)を含んでもよい。
出力装置33は、後述する種別情報を出力する。本例では、出力装置33は、制御部15の表面に少なくとも1つの表示灯を備える。例えば、表示灯は、LED(Light Emitting Diode)を含む。本例では、出力装置33は、出力される情報の種類の数と同じ数の表示灯を備える。本例では、出力装置33は、出力装置33が備える表示灯のうちの、出力される情報の種類に関連付けられた表示灯のみを点灯させることにより、当該情報を出力する。
本例では、種別情報は、魚の種別を表す。本例では、魚の種別は、精巣を有する魚、卵巣を有する魚、並びに、精巣及び卵巣のいずれも有しない魚の中から選択される。また、魚の種別は、精巣を有する魚、及び、精巣を有しない魚の中から選択されてもよい。また、魚の種別は、卵巣を有する魚、及び、卵巣を有しない魚の中から選択されてもよい。
なお、出力装置33は、スピーカーを備えるとともに、スピーカーを介して情報を表す音(例えば、音声、音楽、又は、ビープ音等)を出力してもよい。また、出力装置33は、ディスプレイを備えるとともに、ディスプレイに情報を表示することにより当該情報を出力してもよい。例えば、出力装置33は、情報に関連付けられた画像を表示することにより当該情報を出力してもよい。
(機能)
図11に表されるように、処理部30の機能は、推定部310と、出力部320と、を含む。
推定部310は、処理装置31及び記憶装置32により実現される。なお、推定部310の機能の一部は、複数の超音波検出器21a,21b,21cにより実現されてもよい。
推定部310は、複数の超音波検出器21a,21b,21cにより検出された反射波の強度に基づいて、魚の種別を推定する。
以下、魚の種別の推定について説明を加える。
本例では、推定部310は、魚の種別を推定するために、規格化処理、適応二値化処理、及び、種別推定処理を実行する。
規格化処理は、複数の超音波検出器21a,21b,21cのそれぞれにより検出された強度を規格化する処理である。本例では、推定部310は、検出処理において検出された強度のうちの最大値を取得し、検出処理において検出された強度のそれぞれを、当該取得した最大値により除した値に所定の係数(本例では、0よりも大きい値、例えば、255)を乗じることにより、当該強度を規格化する。規格化は、正規化と表されてもよい。
適応二値化処理において、推定部310は、検出処理領域に含まれるM・N個の位置のそれぞれに対して、補正閾値を算出する。本例では、ある位置(換言すると、着目位置)に対する補正閾値は、当該着目位置から延在する第1基準位置範囲に含まれる複数の位置のそれぞれに関連付けられ且つ規格化された強度の平均値である。例えば、第1基準位置範囲は、着目位置の近傍の領域であると捉えられてよい。本例では、補正閾値の算出は、補正閾値の決定に対応する。
本例では、第1基準位置範囲は、伝搬方向にて含まれる位置の数が、第1の基準数であり、且つ、伝搬方向と直交する方向にて含まれる位置の数が、第2の基準数である、矩形状又は正方形状の領域である。
適応二値化処理において、推定部310は、検出処理領域に含まれるM・N個の位置のそれぞれに対して、当該位置と関連付けられ且つ規格化された強度が、当該位置に対して算出された補正閾値以上である場合、当該強度を第1の強度に補正し、一方、当該位置と関連付けられた強度が、当該補正閾値よりも小さい場合、当該強度を第2の強度に補正する。本例では、第1の強度は、第2の強度よりも大きい。第1の強度及び第2の強度は、予め定められる。
種別推定処理は、規格化処理によって規格化された強度に基づいて、魚の種別を推定する処理である。種別推定処理は、領域決定処理と、パラメータ算出処理と、器官推定処理と、を含む。
領域決定処理において、推定部310は、J個の対象領域を決定する。Jは、1以上の整数を表す。以下、対象領域の決定について説明を加える。
推定部310は、検出処理領域に含まれるM・N個の位置の中から、J個の対象領域基準位置を選択する。本例では、J個の対象領域基準位置は、K行L列の、矩形格子状又は正方格子状に位置する。Kは、1以上の整数(本例では、2以上の整数)を表す。Lは、1以上の整数(本例では、2以上の整数)を表す。従って、本例では、対象領域基準位置の数Jは、値Kと値Lとの積K・Lに等しい。
なお、推定部310は、対象領域基準位置として選択する位置を、検出処理領域の端部を除いた領域内に制限してもよい。
推定部310は、選択したJ個の対象領域基準位置のそれぞれに対して、当該対象領域基準位置から延在する第2基準位置範囲を対象領域として決定する。例えば、対象領域は、対象領域基準位置の近傍の領域であると捉えられてよい。
本例では、各対象領域基準位置に対する対象領域は、当該対象領域基準位置が当該対象領域の中心であるとともに、伝搬方向にて含まれる位置の数が、第3の基準数であり、且つ、伝搬方向と直交する方向にて含まれる位置の数が、第4の基準数である、矩形状又は正方形状の領域である。
各対象領域は、他の対象領域と重複してもよい。また、各対象領域は、他の対象領域と隔てられていてもよい。また、領域決定処理において決定されたJ個の対象領域は、対象領域群と表されてもよい。
このようにして、推定部310は、J個の対象領域を決定する。
ところで、分布特定パラメータは、魚の内部の器官と強い相関を有することがある。分布特定パラメータは、対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられた複数の反射波の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定するパラメータである。
本例では、分布特定パラメータは、頻度分布の、平均(換言すると、期待値)、標準偏差、歪度、及び、尖度を含む。
また、境界長パラメータは、魚の内部の器官と強い相関を有することがある。境界長パラメータは、対象領域のうちの、予め定められた強度閾値よりも小さい反射波の強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、当該対象領域のうちの、当該強度閾値以上である反射波の強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す。本例では、境界長パラメータは、粒度と表されてもよい。
そこで、推定部310は、分布特定パラメータ、及び、境界長パラメータを算出し、算出した、分布特定パラメータ、及び、境界長パラメータに基づいて魚の内部の器官を推定する。
本例では、パラメータ算出処理において、推定部310は、領域決定処理によって決定されたJ個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられ且つ規格化された複数の反射波の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を取得し、取得した頻度分布に基づいて分布特定パラメータを算出する。
更に、本例では、パラメータ算出処理において、推定部310は、領域決定処理によって決定されたJ個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられ且つ適応二値化処理によって補正された複数の反射波の強度に基づいて境界長パラメータを算出する。なお、推定部310は、規格化処理によって規格化された反射波の強度(換言すると、適応二値化処理が行なわれる前の反射波の強度)に基づいて境界長パラメータを算出してもよい。
また、推定部310は、モルフォロジー演算(例えば、膨張処理、及び、収縮処理等)を行なうことにより、各対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられた強度を補正し、補正された強度に基づいて境界長パラメータを算出してもよい。
器官推定処理において、推定部310は、領域決定処理によって決定されたJ個の対象領域のそれぞれに対して、パラメータ算出処理によって算出された、分布特定パラメータ、及び、境界長パラメータに基づいて、当該対象領域の器官を推定する。本例では、推定される器官は、精巣、卵巣、筋肉、及び、他器官の中から選択される。
本例では、推定部310は、機械学習を用いることにより対象領域の器官を推定する。本例では、機械学習は、教師あり学習である。なお、機械学習は、教師あり学習以外の機械学習(例えば、半教師あり学習、又は、教師なし学習等)であってもよい。また、本例では、教師あり学習は、サポートベクターマシン(Support Vector Machine;SVM)である。なお、教師あり学習は、SVM以外の教師あり学習(例えば、ニューラルネットワーク、又は、線形分類器等)であってもよい。
種別推定処理において、推定部310は、器官推定処理によって対象領域毎に推定された器官に基づいて、魚の種別を推定する。本例では、推定される種別は、精巣を有する魚、卵巣を有する魚、並びに、精巣及び卵巣のいずれも有しない魚の中から選択される。
以下、魚の種別の推定について説明を加える。
推定部310は、無生殖巣条件が満足される場合、魚の種別を、精巣及び卵巣のいずれも有しない魚であると推定する。無生殖巣条件は、J個の対象領域のうちの、器官推定処理によって器官が精巣であると推定された対象領域の数(換言すると、精巣領域数)が、予め定められた精巣閾値数よりも小さく、且つ、J個の対象領域のうちの、器官推定処理によって器官が卵巣であると推定された対象領域の数(換言すると、卵巣領域数)が、予め定められた卵巣閾値数よりも小さい、という条件である。
推定部310は、無生殖巣条件が満足されず、且つ、精巣領域数が卵巣領域数よりも大きい場合、魚の種別を、精巣を有する魚であると推定し、一方、無生殖巣条件が満足されず、且つ、精巣領域数が卵巣領域数以下である場合、魚の種別を、卵巣を有する魚であると推定する。
なお、無生殖巣条件は、第1の無生殖巣条件、及び、第2の無生殖巣条件の少なくとも1つが満足される、という条件であってもよい。第1の無生殖巣条件は、精巣領域数が卵巣領域数よりも大きく、且つ、卵巣領域数に所定の係数(例えば、1よりも大きい値)を乗じた値よりも精巣領域数が小さい、という条件である。第2の無生殖巣条件は、卵巣領域数が精巣領域数よりも大きく、且つ、精巣領域数に所定の係数(例えば、1よりも大きい値)を乗じた値よりも卵巣領域数が小さい、という条件である。
また、推定部310は、種別推定処理において、精巣領域数及び卵巣領域数に代えて、精巣領域割合及び卵巣領域割合を用いてもよい。精巣領域割合は、所定の領域に含まれる対象領域の数に対する、当該領域に含まれる対象領域のうちの、器官推定処理によって器官が精巣であると推定された対象領域の数の割合である。卵巣領域割合は、当該領域に含まれる対象領域の数に対する、当該領域に含まれる対象領域のうちの、器官推定処理によって器官が卵巣であると推定された対象領域の数の割合である。
このようにして、推定部310は、魚の種別を推定する。なお、処理部30は、上述の方法と異なる方法を用いて魚の種別を推定してもよい。例えば、処理部30は、特開2017−161419号公報に開示された方法を用いて魚の種別を推定してもよい。また、例えば、処理部30は、上述の方法から、規格化処理、及び、適応二値化処理、の少なくとも1つを省略した方法を用いて魚の種別を推定してもよい。
出力部320は、出力装置33により実現される。出力部320は、推定部310により推定された魚の種別を表す種別情報を出力する。
なお、推定装置1は、出力部320により出力された種別情報に基づいて魚を選別する選別装置を備えていてもよい。また、推定装置1は、出力部320により出力された種別情報に基づいて魚を加工する加工装置を備えていてもよい。
(動作)
次に、推定装置1の動作について、図12乃至図14を参照しながら説明する。
図12は、水槽11に水が充填されるとともに、魚FSが搬送されている場合において、図5のXII−XII線により表される平面により切断された推定装置1の断面をy軸の正方向にて見た図である。図13は、水槽11に水が充填されるとともに、魚FSが搬送されている場合において、図5のXIII−XIII線により表される平面により切断された推定装置1の断面をy軸の正方向にて見た図である。
先ず、水槽11の内部に水が充填されることにより、水槽11の内部の水面WSは、水槽11の鉛直上方向における端面と同一の平面を形成する。本例では、水槽11の内部へ水が供給され続けることにより、水槽11の内部に水が充填される。これにより、水槽11の内部から水が溢れ出ることに伴って、水に含まれる異物(例えば、水に浮遊する異物等)を水槽11の内部から除去できる。なお、水槽11の内部への水の供給は、断続的に行われてもよい。
次いで、推定装置1は、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ備える一対のローラ142a,142bのそれぞれを回転駆動する。これにより、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ有する一対の搬送面は、y軸の正方向(換言すると、魚が案内される方向である案内方向)へ移動させられる。
次いで、魚FSの背部が鉛直上方に位置するとともに魚FSの腹部が鉛直下方に位置する状態にて、第1床部12aの鉛直上方向における端面上を魚FSが通過(本例では、摺動)するように、魚FSの頭から、一対の入口壁部121a,121bの間に魚FSが挿入される。これにより、魚FSは、水槽11の内部へ案内される。
これにより、魚FSの背部が鉛直上方に位置するとともに魚FSの腹部が鉛直下方に位置する状態にて、魚FSの鉛直上方向における端部が、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ有する一対の搬送面により挟持された状態にて、魚FSがy軸の正方向へ搬送される。
そして、魚FSは、魚FSの背部が鉛直上方に位置するとともに魚FSの腹部が鉛直下方に位置するとともに、魚FSの鉛直下方向における端部が水面WSよりも鉛直下方に位置する状態にて、第2床部12bの鉛直上方向における端面上を(本例では、摺動)するように、y軸の正方向へ搬送される。従って、魚FSの鉛直下方向における端部は、支持面上を摺動する。
その後、魚FSは、魚FSの背部が鉛直上方に位置するとともに魚FSの腹部が鉛直下方に位置する状態にて、第3床部12cの鉛直上方向における端面上を(本例では、摺動)するように、y軸の正方向へ搬送される。そして、魚FSは、水槽11の外部へ排出される。
また、推定装置1は、複数の超音波検出器21a,21b,21cのそれぞれに対して、所定の検出周期が経過する毎に、図14に表される処理を実行する。以下、図14の処理について説明を加える。
推定装置1は、検出処理を実行する(図14のステップS101)。本例では、推定装置1は、検出処理において、N個の超音波を送信するとともに、N個の超音波のそれぞれに対して、当該超音波が、M個の位置のそれぞれにて反射されることにより到来するM個の反射波としてのM個の超音波を受信し、受信されたM個の反射波の強度を、当該M個の位置とそれぞれ関連付けて検出する。
次いで、推定装置1は、規格化処理を実行する(図14のステップS102)。本例では、推定装置1は、検出処理において検出された強度のうちの最大値を取得し、検出処理において検出された強度のそれぞれを、当該取得した最大値により除した値に所定の係数を乗じることにより、当該強度を規格化する。
推定装置1は、適応二値化処理を実行する(図14のステップS103)。本例では、推定装置1は、検出処理領域に含まれるM・N個の位置のそれぞれに対して、補正閾値を算出する。更に、推定装置1は、検出処理領域に含まれるM・N個の位置のそれぞれに対して、当該位置と関連付けられ且つ規格化された強度が、当該位置に対して算出された補正閾値以上である場合、当該強度を第1の強度に補正し、一方、当該位置と関連付けられた強度が、当該補正閾値よりも小さい場合、当該強度を第2の強度に補正する。
推定装置1は、領域決定処理を実行する(図14のステップS104)。本例では、推定装置1は、検出領域に含まれるM・N個の位置の中から、J個の対象領域基準位置を選択し、選択したJ個の対象領域基準位置のそれぞれに対して、当該対象領域基準位置から延在する第2基準位置範囲を対象領域として決定する。
次いで、推定装置1は、J個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられ且つ規格化された複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を取得し、取得した頻度分布に基づいて分布特定パラメータを算出する(図14のステップS105)。
そして、推定装置1は、J個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられ且つ適応二値化処理によって補正された複数の強度に基づいて境界長パラメータを算出する(図14のステップS106)。
なお、推定装置1は、ステップS105の処理と、ステップS106の処理と、を図14に表される順序と逆の順序にて実行してもよい。
次いで、推定装置1は、器官推定処理を実行する(図14のステップS107)。本例では、推定装置1は、J個の対象領域のそれぞれに対して、算出された、分布特定パラメータ、及び、境界長パラメータに基づいて、当該対象領域の器官を推定する。
そして、推定装置1は、種別推定処理を実行する(図14のステップS108)。本例では、推定装置1は、J個の対象領域のそれぞれに対して推定された器官に基づいて、魚の種別を推定する。その後、推定装置1は、図14の処理を終了する。
本例では、推定装置1は、魚FSに対して、種別が精巣を有する魚であると推定された回数が、所定の第1種別閾値以上である場合、魚FSの種別が精巣を有する魚であることを表す種別情報を出力装置33を介して出力する。
また、本例では、推定装置1は、魚FSに対して、種別が卵巣を有する魚であると推定された回数が、所定の第2種別閾値以上である場合、魚FSの種別が卵巣を有する魚であることを表す種別情報を出力装置33を介して出力する。
また、本例では、推定装置1は、魚FSに対して、種別が精巣を有する魚であると推定された回数が、第1種別閾値よりも少なく、且つ、種別が卵巣を有する魚であると推定された回数が、第2種別閾値よりも少ない場合、魚FSの種別が精巣及び卵巣のいずれも有しない魚であることを表す種別情報を出力装置33を介して出力する。
なお、推定装置1は、魚FSに対して実行された複数の検出処理の中から、一部の検出処理を選択し、選択された検出処理に基づいて推定された種別を表す種別情報を出力装置33を介して出力してもよい。
以上、説明したように、第1実施形態の推定装置1は、水槽11と、案内部(本例では、支持体12、及び、一対の搬送体14a,14b)と、超音波検出部(本例では、複数の超音波検出器21a,21b,21c)と、処理部30と、を備える。
水槽11は、水が収容される。
案内部は、水槽11の内部の水面WSよりも鉛直下方の検出領域にて支持面(本例では、第2床部12b、第1検出壁部122a、及び、第2検出壁部122c)を有するとともに、水槽11の外部から、魚FSが支持面上を通過するように魚FSを水槽11の内部へ案内する。
超音波検出部は、検出領域において支持面に露出するとともに、超音波を送信し、且つ、当該超音波が魚FSの内部にて反射されることにより到来する反射波としての超音波を受信する。
処理部30は、受信された超音波に基づいて魚FSの内部の器官を推定する。
これによれば、超音波検出部は、水面WSよりも鉛直下方の検出領域に位置する。従って、魚FSと超音波検出部との間に空気が介在することを抑制できる。これにより、受信された超音波は、魚FSの内部を高い精度にて反映できる。この結果、魚FSの内部の器官を高い精度にて推定できる。また、超音波検出部が魚FSに押し付けられる力を抑制できる。この結果、魚FS(例えば、魚体、卵巣、又は、精巣等)の損傷を抑制できる。
更に、第1実施形態の推定装置1において、案内部は、魚FSの背部が鉛直上方に位置するとともに魚FSの腹部が鉛直下方に位置する状態にて魚FSが支持面上を通過するように、魚FSの案内を行う。
卵巣、又は、精巣は、魚FSの腹部に位置することが多い。これに対し、推定装置1によれば、超音波検出部と、魚FSの腹部と、が互いに十分に近接する可能性を高めることができる。この結果、卵巣、又は、精巣の有無を高い精度にて推定できる。
更に、第1実施形態の推定装置1において、案内部は、支持面の鉛直上方において、水平方向にて互いに対向するとともに、魚FSを搬送する一対の搬送体14a,14bを備える。
これによれば、魚FSの鉛直上方向における端部が、一対の搬送体14a,14bにより挟持された状態にて、魚FSが搬送される。これにより、魚FSの背部が鉛直上方に位置するとともに魚FSの腹部が鉛直下方に位置する状態を維持しながら魚FSを移動させることができる。この結果、魚FSの腹部と超音波検出部とを互いに十分に近接させることができる。
更に、第1実施形態の推定装置1において、支持面(本例では、第1検出壁部122a、及び、第2検出壁部122c)は、水平面に対して傾斜する。
これによれば、支持面が魚FSに接する面積を大きくすることができる。これにより、魚FSと超音波検出部とが互いに十分に近接する可能性を高めることができる。この結果、魚FSの内部の器官を高い精度にて推定できる。
なお、推定装置1が備える超音波検出器の数は、1つ、2つ、又は、4つ以上であってもよい。
<第1実施形態の第1変形例>
次に、第1実施形態の第1変形例の推定装置について説明する。第1実施形態の第1変形例の推定装置は、第1実施形態の推定装置に対して、一対の搬送面が付勢される点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第1変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
図15及び図16に表されるように、第1実施形態の第1変形例の推定装置1Aは、第1実施形態の推定装置1が備える構成に加えて、第1搬送面付勢部41と、第2搬送面付勢部42と、を備える。本例では、支持体12、一対の搬送体14a,14b、第1搬送面付勢部41、及び、第2搬送面付勢部42は、案内部を構成する。
図15は、推定装置1Aの斜視図である。図16は、推定装置1Aの上面図である。
第1搬送面付勢部41は、一対のアーム部411a,411bと、一対のローラ412a,412bと、弾性体413と、を備える。
アーム部411aは、y軸方向にて延在する。アーム部411aは、揺動の中心軸がz軸方向にて延在するように揺動可能に、アーム部411aのうちの、y軸の負方向における端部が天板131に固定される。
ローラ412aは、回転の中心軸がz軸方向にて延在するように回転可能に、アーム部411aのうちの、y軸の正方向における端部により支持される。ローラ412aは、ベルト141aの内周面に接する位置を有する。本例では、ローラ412aのz軸方向における長さは、ベルト141aのz軸方向における長さと略等しい。
一対のアーム部411a,411bは、対称基準面に対して面対称である。一対のローラ412a,412bは、対称基準面に対して面対称である。従って、アーム部411b、及び、ローラ412bの説明は、省略される。
弾性体413は、弾性体413の両端が一対のアーム部411a,411bにそれぞれ固定される。弾性体413は、一対のアーム部411a,411bのy軸方向における中央部に位置する。なお、弾性体413は、一対のアーム部411a,411bのうちの、y軸の正方向における端部に位置していてもよい。弾性体413は、一対のアーム部411a,411bのうちの、y軸の正方向における端部の間のx軸方向における距離を短くしようとする力を発生する。本例では、弾性体413は、引張コイルバネである。
このような構成により、第1搬送面付勢部41は、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ備える一対の搬送面の間の距離を短くする方向へ、当該一対の搬送面の両方を付勢する。
なお、第1搬送面付勢部41は、一対のローラ412a,412bが対称基準面に対して面対称である位置を有するように、一対のアーム部411a,411bの揺動を規制する機構を有していてもよい。例えば、第1搬送面付勢部41は、一対のアーム部411a,411bのうちの、y軸の負方向における端部に互いに噛み合う一対の歯車を有していてもよい。
第2搬送面付勢部42は、第1搬送面付勢部41と同様に、一対のアーム部421a,421bと、一対のローラ422a,422bと、弾性体423と、を備える。
第2搬送面付勢部42は、第1搬送面付勢部41よりもy軸の正方向の位置を有する点、及び、アーム部の揺動の中心軸と、ローラの回転の中心軸と、の相対的な位置が第1搬送面付勢部41と逆である点を除いて、第1搬送面付勢部41と同様の構成を有する。
なお、推定装置1Aが備える搬送面付勢部の数は、1つ、又は、3つ以上であってもよい。
また、第1搬送面付勢部41、及び、第2搬送面付勢部42のそれぞれは、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ備える一対の搬送面のうちの一方のみを付勢するように構成されていてもよい。
以上、説明したように、第1実施形態の第1変形例の推定装置1Aによれば、第1実施形態の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第1変形例の推定装置1Aにおいて、案内部は、一対の搬送面の間の距離を短くする方向へ一対の搬送面の少なくとも一方を付勢する搬送面付勢部(本例では、第1搬送面付勢部41、及び、第2搬送面付勢部42)を備える。
魚FSの大きさは、魚FS毎に比較的大きく異なりやすい。このため、一対の搬送体14a,14bが、魚FSの鉛直上方向における端部を挟持できない虞がある。
これに対し、推定装置1Aによれば、一対の搬送面の間の距離を短くする方向へ一対の搬送面の少なくとも一方が付勢される。これにより、一対の搬送体14a,14bが、魚FSの鉛直上方向における端部を挟持する可能性を高めることができる。この結果、魚FSの背部が鉛直上方に位置するとともに魚FSの腹部が鉛直下方に位置する状態が維持される可能性を高めることができる。
なお、推定装置1Aは、第1搬送面付勢部41、及び、第2搬送面付勢部42に加えて、又は、第1搬送面付勢部41、及び、第2搬送面付勢部42に代えて、4つのローラ142a,143a,142b,143bのうちの、少なくとも1つを付勢することにより、一対の搬送面の間の距離を短くする方向へ一対の搬送面の少なくとも一方を付勢するように構成されていてもよい。
また、推定装置1Aは、第1搬送面付勢部41に代えて、図17及び図18に表される第1搬送面付勢部41Aを備えていてもよい。
図17は、第1搬送面付勢部41Aの斜視図である。図18は、第1搬送面付勢部41Aの上面図である。
第1搬送面付勢部41Aは、第1搬送面付勢部41が備える一対のローラ412a,412bに代えて、一対のローラ部412aA,412bAを備える。
ローラ部412aAは、基板4121aと、一対のローラ4122a,4123aと、を備える。
基板4121aは、y軸方向にて延在する。基板4121aは、揺動の中心軸がz軸方向にて延在するように揺動可能に、アーム部411aのうちの、y軸の正方向における端部により、基板4121aのうちの、y軸方向における中央部が支持される。
一対のローラ4122a,4123aは、回転の中心軸がz軸方向にて延在するように回転可能に、基板4121aのうちの、y軸方向における両端部によりそれぞれ支持される。一対のローラ4122a,4123aのそれぞれは、ベルト141aの内周面に接する位置を有する。本例では、一対のローラ4122a,4123aのそれぞれのz軸方向における長さは、ベルト141aのz軸方向における長さと略等しい。
ローラ部412bAは、ローラ部412aAと同様に、基板4121bと、一対のローラ4122b,4123bと、を備える。一対のローラ部412aA,412bAは、対称基準面に対して面対称である。
第1搬送面付勢部41Aによれば、魚FSの形状に応じて、各ローラ4122a,4123a,4122b,4123bの位置を変化させることができる。これにより、一対の搬送面が魚FSに接する面積を大きくすることができる。
なお、推定装置1Aは、第2搬送面付勢部42に代えて、第1搬送面付勢部41Aと同様の構成を有する搬送面付勢部を備えていてもよい。
<第1実施形態の第2変形例>
次に、第1実施形態の第2変形例の推定装置について説明する。第1実施形態の第2変形例の推定装置は、第1実施形態の推定装置に対して、探触子の外周に突出部を備える点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第2変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
図19乃至図21に表されるように、第1実施形態の第2変形例の推定装置1は、超音波検出器21bに代えて、超音波検出器21bAを備える。なお、推定装置1は、超音波検出器21a,21cに代えて、超音波検出器21bAと同様の構成を有する超音波検出器を備えていてもよい。
図19は、超音波検出器21bAの斜視図である。図20は、超音波検出器21bAの側面図である。図21は、超音波検出器21bAの上面図である。
超音波検出器21bAは、筐体211と、探触子212と、一対の突出部213a,213bと、を備える。
筐体211は、z軸方向にて延在する直方体状である。
探触子212は、超音波の送信及び受信を行う。本例では、探触子212は、送受信部を構成する。探触子212は、筐体211のうちの、z軸の正方向における端部に位置する。探触子212は、先端部が、筐体211のうちの、z軸の正方向における端面から突出するように、当該端面に露出する。探触子212の先端部は、魚FSが案内される方向である案内方向に直交する方向(本例では、x軸方向)に沿って延在する。
一対の突出部213a,213bのそれぞれは、筐体211のうちの、z軸の正方向における端面から、探触子212の外周にて突出する。換言すると、本例では、一対の突出部213a,213bのそれぞれは、第2床部12bから突出する方向へ突出する。
一対の突出部213a,213bのそれぞれは、魚FSが案内される方向である案内方向に直交する方向(本例では、x軸方向)に沿って延在する。一対の突出部213a,213bは、y軸方向にて探触子212を挟むように位置する。
本例では、一対の突出部213a,213bのうちの、z軸の正方向における端は、探触子212のうちの、z軸の正方向における端よりも、z軸の正方向に位置する。なお、一対の突出部213a,213bのうちの、z軸の正方向における端は、探触子212のうちの、z軸の正方向における端よりも、z軸の負方向に位置していてもよい。
なお、超音波検出器21bAは、一対の突出部213a,213bに代えて、探触子212の外周にて、探触子212を包囲する突出部を備えていてもよい。
以上、説明したように、第1実施形態の第2変形例の推定装置1によれば、第1実施形態の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第2変形例の推定装置1において、超音波検出部(本例では、超音波検出器21bA)は、探触子212の外周の少なくとも一部にて、支持面から突出する方向へ突出する一対の突出部213a,213bを備える。
これによれば、超音波検出部が魚FSに押し付けられる力を探触子212と一対の突出部213a,213bとに分散できる。これにより、探触子212が損傷することを抑制できる。
<第1実施形態の第3変形例>
次に、第1実施形態の第3変形例の推定装置について説明する。第1実施形態の第3変形例の推定装置は、第1実施形態の第2変形例の推定装置に対して、突出部が転動体を含む点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第3変形例の説明において、第1実施形態の第2変形例にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
図22乃至図24に表されるように、第1実施形態の第3変形例の推定装置1は、超音波検出器21bAに代えて、超音波検出器21bBを備える。なお、推定装置1は、超音波検出器21a,21cに代えて、超音波検出器21bBと同様の構成を有する超音波検出器を備えていてもよい。
図22は、超音波検出器21bBの斜視図である。図23は、超音波検出器21bBの正面図である。図24は、超音波検出器21bBの上面図である。
超音波検出器21bBは、第1実施形態の第2変形例の超音波検出器21bAが備える一対の突出部213a,213bに代えて、一対の転動体214a,214bを備える。本例では、一対の転動体214a,214bは、突出部を構成する。
一対の転動体214a,214bは、筐体211のうちの、x軸方向における両端面のうちの、z軸の正方向における端部にそれぞれ位置する。換言すると、一対の転動体214a,214bは、x軸方向にて探触子212を挟むように位置する。本例では、一対の転動体214a,214bのそれぞれは、円柱状のローラである。なお、一対の転動体214a,214bのそれぞれは、球状であってもよい。
一対の転動体214a,214bのそれぞれは、回転の中心軸がx軸方向にて延在するように回転可能に筐体211により支持される。このような構成により、一対の転動体214a,214bは、魚FSと接することにより魚FSの移動に伴って転動する。
一対の転動体214a,214bのそれぞれの半径は、回転の中心軸と、筐体211のうちの、z軸の正方向における端面と、の間のz軸方向における距離よりも長い。従って、一対の転動体214a,214bのそれぞれは、筐体211のうちの、z軸の正方向における端面が形成する平面から、探触子212の外周にて突出する。換言すると、本例では、一対の転動体214a,214bのそれぞれは、第2床部12bから突出する方向へ突出する。
本例では、一対の転動体214a,214bのうちの、z軸の正方向における端は、探触子212のうちの、z軸の正方向における端よりも、z軸の正方向に位置する。なお、一対の転動体214a,214bのうちの、z軸の正方向における端は、探触子212のうちの、z軸の正方向における端よりも、z軸の負方向に位置していてもよい。
なお、超音波検出器21bBは、一対の転動体214a,214bに加えて、第1実施形態の第2変形例の超音波検出器21bAが備える一対の突出部213a,213bを備えていてもよい。
以上、説明したように、第1実施形態の第3変形例の推定装置1によれば、第1実施形態の第2変形例の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第3変形例の推定装置1において、超音波検出部は、探触子212の外周の少なくとも一部にて、支持面から突出する方向へ突出する一対の転動体214a,214bを備える。
これによれば、超音波検出部が魚FSに押し付けられる力を探触子212と一対の転動体214a,214bとに分散できる。これにより、探触子212が損傷することを抑制できる。
更に、第1実施形態の第3変形例の推定装置1において、一対の転動体214a,214bは、魚FSと接することにより魚FSの移動に伴って転動する。
これによれば、魚FSと超音波検出部とが接する状態において、魚FSを円滑に移動させることができる。これにより、魚FSが損傷することを抑制できる。
<第1実施形態の第4変形例>
次に、第1実施形態の第4変形例の推定装置について説明する。第1実施形態の第4変形例の推定装置は、第1実施形態の推定装置に対して、超音波検出器が付勢される点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第4変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
図25及び図26に表されるように、第1実施形態の第4変形例の推定装置1は、検出器支持部22aに代えて、検出器支持部22aCを備える。なお、推定装置1は、検出器支持部22b,22cに代えて、検出器支持部22aCと同様の構成を有する検出器支持部を備えていてもよい。
図25は、検出器支持部22aCの斜視図である。図26は、検出器支持部22aCの正面図である。
検出器支持部22aCは、基板221と、弾性体222と、を備える。本例では、検出器支持部22aCは、検出付勢部を構成する。
基板221は、第1検出壁部122aと略平行に延在する。基板221は、揺動の中心軸がy軸方向にて延在するように揺動可能に、基板221のうちの、x軸の正方向における端部がベース部23により支持される。
基板221は、基板221のうちの、x軸の負方向における端部において、揺動の中心軸がy軸方向(換言すると、魚FSが案内される方向である案内方向)にて延在するように揺動可能に、超音波検出器21aを支持する。
基板221は、一対の規制部221a,221bを含む。一対の規制部221a,221bのそれぞれは、基板221に立設される平板状である。一対の規制部221a,221bは、基板221が延在する方向にて、超音波検出器21aを挟むように互いに対向する。一対の規制部221a,221bは、超音波検出器21aの揺動を規制するとともに、基板221の揺動を規制する。
弾性体222は、弾性体222の一端が、基板221に固定される。弾性体222は、弾性体222の他端が、支持体12、ベース部23、又は、水槽11に固定される。弾性体222は、基板221のx軸方向における中央部に位置する。なお、弾性体222は、基板221のうちの、x軸の負方向における端部に位置していてもよい。弾性体222は、第1検出壁部122aと基板221との間の距離を短くしようとする力を発生する。本例では、弾性体222は、圧縮コイルバネである。
このような構成により、検出器支持部22aCは、超音波検出器21aを、支持面(本例では、第1検出壁部122aのうちの、z軸の正方向における端面)から突出する長さを長くする方向へ付勢する。
なお、基板221は、超音波検出器21aを揺動不能に支持していてもよい。また、検出器支持部22aCは、弾性体222を備えることなく、揺動不能にベース部23により支持されていてもよい。また、基板221は、一対の規制部221a,221bを含まなくてもよい。また、基板221は、圧縮コイルバネに代えて、又は、圧縮コイルバネに加えて、引張コイルバネを用いて付勢されてもよい。
以上、説明したように、第1実施形態の第4変形例の推定装置1によれば、第1実施形態の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第4変形例の推定装置1は、超音波検出部(本例では、超音波検出器21a)を、支持面から突出する長さを長くする方向へ付勢する検出付勢部(本例では、検出器支持部22aC)を備える。
魚FSの断面の形状は、魚FSの長さ方向において比較的大きく変化する。従って、魚FSが移動している間、魚FSと超音波検出部とが互いに十分に近接する状態を維持しにくい。これに対し、推定装置1によれば、超音波検出部は、支持面から突出する長さを長くする方向へ付勢される。これにより、魚FSと支持面との間の距離が変化しても、魚FSと超音波検出部とを互いに十分に近接させることができる。従って、魚FSが移動している間、魚FSと超音波検出部とが互いに十分に近接する状態を維持できる。
更に、第1実施形態の第4変形例の推定装置1において、超音波検出部は、魚FSが案内される方向である案内方向にて揺動の中心軸が延在するように揺動可能である。
これによれば、超音波検出部は、案内方向にて揺動の中心軸が延在するように揺動する。これにより、魚FSの断面の形状が変化しても、魚FSと超音波検出部とを互いに十分に近接させることができる。従って、魚FSが移動している間、魚FSと超音波検出部とが互いに十分に近接する状態を維持できる。
<第1実施形態の第5変形例>
次に、第1実施形態の第5変形例の推定装置について説明する。第1実施形態の第5変形例の推定装置は、第1実施形態の推定装置に対して、支持面が付勢される点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第5変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
図27及び図28に表されるように、第1実施形態の第5変形例の推定装置1は、第1検出壁部122a、及び、第2検出壁部122cに代えて、検出壁部122Dを備える。本例では、検出壁部122Dは、支持面付勢部を構成する。
図27は、検出壁部122Dの斜視図である。図28は、検出壁部122Dの正面図である。
検出壁部122Dは、第1壁板1221aと、第2壁板1221cと、弾性体1222と、規制板1223と、を備える。
第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cのそれぞれは、平板状である。第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cは、第2床部12bのうちの、y軸方向における中央部において、y軸方向にて互いに異なる位置を有する。第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cのそれぞれは、y軸方向において所定の長さだけ延在する。
図28に表されるように、第1壁板1221aは、x軸の正方向の成分と鉛直上方向の成分とを有する方向へ延在する。換言すると、第1壁板1221aの鉛直上方向における端面は、x軸の正方向へ向かうにつれて、鉛直上方に位置するように、水平面に対して傾斜する。
第1壁板1221aは、揺動の中心軸がy軸方向(換言すると、魚FSが案内される方向である案内方向)にて延在するように揺動可能に、超音波検出器21aを支持する。なお、第1壁板1221aは、超音波検出器21aを揺動不能に支持していてもよい。
第2壁板1221cは、x軸の負方向の成分と鉛直上方向の成分とを有する方向へ延在する。換言すると、第2壁板1221cの鉛直上方向における端面は、x軸の負方向へ向かうにつれて、鉛直上方に位置するように、水平面に対して傾斜する。
第2壁板1221cは、揺動の中心軸がy軸方向(換言すると、魚FSが案内される方向である案内方向)にて延在するように揺動可能に、超音波検出器21cを支持する。なお、第2壁板1221cは、超音波検出器21cを揺動不能に支持していてもよい。
本例では、第2床部12b、第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cのうちの、鉛直上方向における端面は、支持面を構成する。
第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cのそれぞれは、揺動の中心軸がy軸方向にて延在するように揺動可能に支持される。第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cは、揺動の中心軸が互いに一致する。第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cの揺動の中心軸は、超音波検出器21a、及び、超音波検出器21cが支持面にて露出する位置よりも鉛直下方に位置する。
弾性体1222は、弾性体1222の両端が、第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cの揺動の中心軸よりも鉛直下方にて、第1壁板1221a、及び、第2壁板1221cにそれぞれ固定される。弾性体1222は、第1壁板1221aと第2壁板1221cとの間のx軸方向における距離を短くしようとする力を発生する。本例では、弾性体1222は、引張コイルバネである。
このような構成により、第1壁板1221aは、第1壁板1221aをy軸の正方向にて見た場合において、反時計方向へ回転する方向(換言すると、支持面と水平面とにより形成される角度を大きくする方向)RAへ付勢される。
同様に、第2壁板1221cは、第2壁板1221cをy軸の正方向にて見た場合において、時計方向へ回転する方向(換言すると、支持面と水平面とにより形成される角度を大きくする方向)RCへ付勢される。
規制板1223は、第2壁板1221cが構成する平面に沿って延在する平板状である。規制板1223は、支持体12、ベース部23、又は、水槽11に固定される。規制板1223は、第2壁板1221cの揺動を規制する。なお、検出壁部122Dは、規制板1223に加えて、又は、規制板1223に代えて、第1壁板1221aの揺動を規制する規制板を含んでいてもよい。
以上、説明したように、第1実施形態の第5変形例の推定装置1によれば、第1実施形態の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第5変形例の推定装置1は、支持面(本例では、第1壁板1221a及び第2壁板1221cの鉛直上方向における端面)と水平面とにより形成される角度を大きくする方向へ支持面を付勢する支持面付勢部(本例では、検出壁部122D)を備える。
魚FSの断面の形状は、魚FSの長さ方向において比較的大きく変化する。従って、魚FSが移動している間、魚FSと超音波検出部とが互いに十分に近接する状態を維持しにくい。これに対し、推定装置1によれば、支持面は、支持面と水平面とにより形成される角度を大きくする方向へ付勢される。これにより、魚FSの断面の形状が変化しても、魚FSと支持面とを互いに十分に近接させることができるので、魚FSと超音波検出部(本例では、超音波検出器21a及び超音波検出器21c)とを互いに十分に近接させることができる。従って、魚FSが移動している間、魚FSと超音波検出部とが互いに十分に近接する状態を維持できる。
<第1実施形態の第6変形例>
次に、第1実施形態の第6変形例の推定装置について説明する。第1実施形態の第6変形例の推定装置は、第1実施形態の推定装置に対して、一対の搬送面が水平面に対して傾斜する点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第6変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
図29に表されるように、第1実施形態の第6変形例の推定装置1Bは、一対の搬送体14a,14bに代えて、一対の搬送体14aB,14bBを備える。図29は、推定装置1Bの図6に対応する断面図である。
一対の搬送体14aB,14bBは、一対の搬送面が水平面に対して傾斜する点を除いて、第1実施形態の一対の搬送体14a,14bと同様の構成を有する。
一対の搬送体14aB,14bBがそれぞれ有する一対の搬送面は、当該一対の搬送面の間のx軸方向における距離が鉛直上方向に向かうにつれて長くなるように水平面に対して傾斜する。
なお、推定装置1Bは、一対の搬送面が水平面に対して傾斜する角度を調整する機構を備えていてもよい。
以上、説明したように、第1実施形態の第6変形例の推定装置1Bによれば、第1実施形態の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第6変形例の推定装置1Bにおいて、一対の搬送体14aB,14bBがそれぞれ有する一対の搬送面は、当該一対の搬送面の間の距離が鉛直上方向に向かうにつれて長くなるように水平面に対して傾斜する。
魚FSは、比較的柔らかいことがある。この場合、一対の搬送体により挟持された状態にて搬送されている魚FSが、一対の搬送体から脱落する虞がある。
これに対し、推定装置1Bによれば、一対の搬送面の間の距離が鉛直上方向に向かうにつれて長くなるように、一対の搬送面が水平面に対して傾斜する。これにより、一対の搬送体14aB,14bBから魚FSが脱落することを抑制できる。この結果、魚FSの背部が鉛直上方に位置するとともに魚FSの腹部が鉛直下方に位置する状態を維持しながら魚FSを移動させることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の推定装置について説明する。第2実施形態の推定装置は、第1実施形態の推定装置に対して、魚の長さに基づいて推定を行う点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
図30に表されるように、第2実施形態の推定装置1は、物体検出器51を備える。更に、第2実施形態の処理部30の機能は、推定部310に代えて、推定部310Aを備える。
本例では、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ備える一対のローラ142a,142bは、所定の回転速度にて回転駆動される。従って、一対の搬送体14a,14bがそれぞれ備える一対の搬送面は、所定の搬送速度にてy軸の正方向へ移動する。これにより、魚FSは、搬送速度にて搬送される。
物体検出器51は、支持体12上を搬送される物体(本例では、魚FS)を検出する。本例では、物体検出器51は、支持体12の鉛直上方向における端面から鉛直上方にて所定の間隔だけ隔てられた位置にて当該端面を横断する光(本例では、赤外線)を出射する出射部と、出射部により出射された光を受光する受光部と、を有する。
物体検出器51は、出射部と受光部とが、物体が搬送される方向である搬送方向に直交する方向(本例では、x軸方向)にて、支持体12を挟むように対向する位置を有する。物体検出器51は、複数の超音波検出器21a,21b,21cよりも、y軸の負方向に位置する。
物体検出器51は、受光部により受光される光の強度に基づいて、支持体12上を搬送される物体を検出する。
なお、物体検出器51は、出射部及び受光部に加えて、又は、出射部及び受光部に代えて、一対の搬送体14a,14bに加えられる力を検出し、検出された力に基づいて物体を検出してもよい。また、推定装置1は、物体検出器51に加えて、又は、物体検出器51に代えて、複数の超音波検出器21a,21b,21cにより検出された反射波の強度に基づいて物体を検出してもよい。
推定部310Aは、第1実施形態の推定部310の機能に加えて、以下の機能を含む。
推定部310Aは、物体検出器51による物体の検出が開始した検出開始時点と、物体検出器51による物体の検出が終了した検出終了時点と、を取得する。
推定部310Aは、取得された、検出開始時点t、及び、検出終了時点tと、搬送速度vと、に基づいて、魚FSの長さである魚長Lを取得する。
本例では、推定部310Aは、魚長Lを数式1に基づいて取得する。
Figure 2020103042
推定部310Aは、取得された魚長Lに、所定の第1推定対象係数kを乗じることにより、魚FSの先頭から、推定対象領域が開始する位置までの第1距離kLを取得するとともに、取得された魚長Lに、所定の第2推定対象係数kを乗じることにより、魚FSの先頭から、推定対象領域が終了する位置までの第2距離kLを取得する。
第1推定対象係数k、及び、第2推定対象係数kのそれぞれは、0よりも大きく、且つ、1よりも小さい実数を表す。第1推定対象係数kは、第2推定対象係数kよりも小さい。
魚長Lと、第1距離kLと、第2距離kLと、の関係は、例えば、図31に表される通りである。
推定部310Aは、複数の超音波検出器21a,21b,21cのそれぞれに対して、魚FSのうちの推定対象領域RGが当該超音波検出器上を通過する推定対象期間を、取得された、第1距離kL、及び、第2距離kLと、搬送速度vと、当該超音波検出器と物体検出器51との間の搬送方向における距離Dと、検出開始時点tと、に基づいて取得する。
本例では、推定部310Aは、推定対象期間が開始する時点tを数式2に基づいて取得するとともに、推定対象期間が終了する時点tを数式3に基づいて取得する。
Figure 2020103042
Figure 2020103042
推定部310Aは、取得された推定対象期間において送信された超音波に基づいて、上述した魚FSの種別の推定を行う。
このように、推定部310Aは、魚FSの長さである魚長Lを取得し、取得された魚長Lに基づいて、魚FSの長さ方向における推定対象領域を選択し、選択された推定対象領域に含まれる位置に対して送信された超音波に基づいて、魚の種別の推定を行う。
なお、推定装置1は、推定対象期間外における超音波の送信を停止してもよい。
以上、説明したように、第2実施形態の推定装置1によれば、第1実施形態の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第2実施形態の推定装置1は、魚FSの長さである魚長Lを取得し、取得された魚長Lに基づいて、魚FSの長さ方向における推定対象領域を選択し、選択された推定対象領域に含まれる位置に対して送信された超音波に基づいて、魚の種別の推定を行う。
魚FSの内部の器官(例えば、卵巣、又は、精巣等)は、魚FSの長さに応じた位置を有することが多い。従って、推定装置1によれば、特定の器官に対応する位置における魚FSの内部が反映された超音波に基づいて、魚FSの内部の器官が推定される可能性を高めることができる。この結果、魚FSの内部の器官を高い精度にて推定できる。
なお、推定装置1は、カメラを備え、カメラにより撮影された画像に基づいて魚長Lを取得してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において当業者が理解し得る様々な変更が加えられてよい。例えば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
1,1A,1B 推定装置
11 水槽
12 支持体
12a 第1床部
12b 第2床部
12c 第3床部
121a,121b 入口壁部
122a 第1検出壁部
122c 第2検出壁部
122D 検出壁部
1221a 第1壁板
1221c 第2壁板
1222 弾性体
1223 規制板
13 枠体
131 天板
141a,141b ベルト
142a,143a,142b,143b ローラ
14a,14b,14aB,14bB 搬送体
15 制御部
21a,21b,21c,21bA,21bB 超音波検出器
211 筐体
212 探触子
213a,213b 突出部
214a,214b 転動体
22a,22b,22c,22aC 検出器支持部
221 基板
221a,221b 規制部
222 弾性体
23 ベース部
30 処理部
31 処理装置
32 記憶装置
33 出力装置
310,310A 推定部
320 出力部
41,41A 第1搬送面付勢部
411a,411b アーム部
4121a,4121b 基板
4122a,4123a,4122b,4123b ローラ
412a,412b ローラ
412aA,412bA ローラ部
413 弾性体
42 第2搬送面付勢部
421a,421b アーム部
422a,422b ローラ
423 弾性体
51 物体検出器
BU バス
FS 魚
WS 水面

Claims (13)

  1. 水が収容された水槽と、
    前記水槽の内部の水面よりも鉛直下方の検出領域にて支持面を有するとともに、前記水槽の外部から、魚が前記支持面上を通過するように前記魚を前記水槽の内部へ案内する案内部と、
    前記検出領域において前記支持面に露出するとともに、超音波を送信し、且つ、前記超音波が前記魚の内部にて反射されることにより到来する反射波としての超音波を受信する超音波検出部と、
    前記受信された超音波に基づいて前記魚の内部の器官を推定する処理部と、
    を備える、推定装置。
  2. 請求項1に記載の推定装置であって、
    前記案内部は、前記魚の背部が鉛直上方に位置するとともに前記魚の腹部が鉛直下方に位置する状態にて前記魚が前記支持面上を通過するように、前記魚の案内を行う、推定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の推定装置であって、
    前記案内部は、前記支持面の鉛直上方において、水平方向にて互いに対向するとともに、前記魚を搬送する一対の搬送体を備える、推定装置。
  4. 請求項3に記載の推定装置であって、
    前記一対の搬送体は、水平方向にて互いに対向する一対の搬送面を有し、
    前記一対の搬送面は、前記一対の搬送面の間の距離が鉛直上方向に向かうにつれて長くなるように水平面に対して傾斜する、推定装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の推定装置であって、
    前記一対の搬送体は、水平方向にて互いに対向する一対の搬送面を有し、
    前記案内部は、
    前記一対の搬送面を、前記魚が搬送される方向である搬送方向にて移動させるとともに、
    前記一対の搬送面の間の距離を短くする方向へ前記一対の搬送面の少なくとも一方を付勢する搬送面付勢部を備える、推定装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の推定装置であって、
    前記処理部は、前記魚の長さである魚長を取得し、前記取得された魚長に基づいて、前記魚の長さ方向における推定対象領域を選択し、前記選択された推定対象領域に含まれる位置に対して送信された超音波に基づいて前記推定を行う、推定装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の推定装置であって、
    前記超音波検出部は、
    前記超音波の送信及び受信を行う送受信部と、
    前記送受信部の外周の少なくとも一部にて、前記支持面から突出する方向へ突出する突出部と、
    を備える、推定装置。
  8. 請求項7に記載の推定装置であって、
    前記突出部は、前記魚と接することにより前記魚の移動に伴って転動する転動体を含む、推定装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の推定装置であって、
    前記超音波検出部を、前記支持面から突出する長さを長くする方向へ付勢する検出付勢部を備える、推定装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の推定装置であって、
    前記超音波検出部は、前記魚が案内される方向である案内方向にて揺動の中心軸が延在するように揺動可能である、推定装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の推定装置であって、
    前記支持面は、水平面に対して傾斜する、推定装置。
  12. 請求項11に記載の推定装置であって、
    前記支持面と水平面とにより形成される角度を大きくする方向へ前記支持面を付勢する支持面付勢部を備える、推定装置。
  13. 水が収容された水槽の外部から、前記水槽の内部の水面よりも鉛直下方の検出領域にて魚が支持面上を通過するように前記魚を前記水槽の内部へ案内し、
    前記検出領域において前記支持面に露出する超音波検出部が超音波を送信し、
    前記超音波が前記魚の内部にて反射されることにより到来する反射波としての超音波を前記超音波検出部が受信し、
    前記受信された超音波に基づいて前記魚の内部の器官を推定する、
    ことを含む、推定方法。
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