JP6671579B2 - 推定装置、推定方法、情報処理装置、及び、情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、推定装置、推定方法、情報処理装置、及び、情報処理方法に関する。
超音波を魚体に向けて照射するとともに、その魚体からの反射波を受信し、受信した反射波に基づいて取得される反射波信号に含まれるハーモニクス成分及びサブハーモニクス成分のピークレベルを検出する魚類雌雄判別装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。魚類雌雄判別装置は、検出されたピークレベルに基づいて、魚体が魚卵を有するか否かを推定する。
特開2009−168633号公報
しかしながら、上記ピークレベルは、超音波を発射する装置が魚体を押圧する力の大きさ、及び、発射される超音波の強度等に応じて変動しやすい。このため、上記魚類雌雄判別装置においては、魚体が魚卵を有するか否かを高い精度にて推定できないことがある。
また、このような課題は、魚以外の生物の内部の、魚卵以外の器官を推定する場合においても同様に生じる。
本発明の目的の一つは、生物の内部の器官を高い精度にて推定することにある。
一つの側面では、推定装置は、
生物に対して少なくとも1つの超音波を発射するとともに、上記少なくとも1つの超音波が、上記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、上記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出する検出手段と、
上記検出された複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータと、上記対象領域のうちの、強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、上記対象領域のうちの、上記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータと、の少なくとも1つに基づいて、上記対象領域の器官を推定する推定手段と、
を備える。
他の一つの側面では、推定方法は、
生物に対して少なくとも1つの超音波を発射し、
上記少なくとも1つの超音波が、上記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、上記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出し、
上記検出された複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータと、上記対象領域のうちの、強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、上記対象領域のうちの、上記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータと、の少なくとも1つに基づいて、上記対象領域の器官を推定する。
他の一つの側面では、情報処理装置は、
生物に対して発射され、且つ、上記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射された少なくとも1つの超音波である複数の反射波の強度と、上記複数の位置と、をそれぞれ関連付けて表す情報を取得する取得手段と、
上記取得された情報が表す複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータと、上記対象領域のうちの、強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、上記対象領域のうちの、上記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータと、の少なくとも1つに基づいて、上記対象領域の器官を推定する推定手段と、
を備える。
他の一つの側面では、情報処理方法は、
生物に対して発射され、且つ、上記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射された少なくとも1つの超音波である複数の反射波の強度と、上記複数の位置と、をそれぞれ関連付けて表す情報を取得し、
上記取得された情報が表す複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータと、上記対象領域のうちの、強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、上記対象領域のうちの、上記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータと、の少なくとも1つに基づいて、上記対象領域の器官を推定する。
生物の内部の器官を高い精度にて推定できる。
第1実施形態の推定装置の構成を表す図である。 図1の推定装置の構成を表すブロック図である。 図1の推定装置の機能を表すブロック図である。 各器官に対する反射波の強度の頻度分布の平均の一例を表すグラフである。 各器官に対する反射波の強度の頻度分布の標準偏差の一例を表すグラフである。 各器官に対する反射波の強度の頻度分布の歪度の一例を表すグラフである。 各器官に対する反射波の強度の頻度分布の尖度の一例を表すグラフである。 各器官に対する反射波の強度の粒度の一例を表すグラフである。 図1の推定装置が実行する推定処理を表すフローチャートである。 図1の推定装置が実行する多重反射推定処理を表すフローチャートである。 図1の推定装置が実行する種別推定処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の変形例の推定装置の構成を表す図である。 第1実施形態の第1変形例の推定装置が実行する推定処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の第1変形例の推定装置が実行する種別推定処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の推定システムの構成を表すブロック図である。 図15の推定システムの機能を表すブロック図である。
以下、本発明の、推定装置、推定方法、情報処理装置、及び、情報処理方法、に関する各実施形態について図1乃至図16を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(概要)
第1実施形態の推定装置は、生物に対して少なくとも1つの超音波を発射するとともに、少なくとも1つの超音波が、生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、複数の位置とそれぞれ関連付けて検出する。
更に、推定装置は、検出された複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータと、対象領域のうちの、強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、対象領域のうちの、強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータと、の少なくとも1つに基づいて、対象領域の器官を推定する。
これによれば、生物の内部の器官を高い精度にて推定できる。
以下、第1実施形態の推定装置について、より詳細に説明する。
(構成)
図1に表されるように、第1実施形態の推定装置1は、本体2と、棒状体3と、を備える。本体2は、2つの底面を有するとともに軸方向に沿って延びる柱体状である。本体2は、本体2の2つの底面のうちの1つの底面に、後述する探触子4を備える。棒状体3は、本体2の2つの底面のうちの、探触子4を備える底面と異なる底面から、本体2の軸方向に沿って延びる。
推定装置1は、探触子4が生物LOの表面に接した状態にて使用される。本例では、生物LOは、水生生物である。なお、生物LOは、水生生物と異なる動物であってもよい。本例では、水生生物は、魚である。なお、水生生物は、魚と異なる水生生物(例えば、貝、エビ、又は、カニ等)であってもよい。本例では、魚は、鱈である。なお、魚は、鱈と異なる魚(例えば、鮭、又は、鱒等)であってもよい。本例では、生物LOは、生体、又は、死骸である。
推定装置1は、バスBUを介して互いに接続された、検出器11、処理装置12、記憶装置13、及び、出力装置14を備える。本例では、検出器11、処理装置12、記憶装置13、及び、出力装置14は、本体2に収容される。
検出器11は、探触子4を含む。探触子4は、プローブ、又は、送受波器と表されてもよい。本例では、探触子4は、圧電素子を含み、圧電素子を用いることにより超音波を生成する。
探触子4は、検出処理において、N個の超音波を発射するとともに、各超音波がM個の位置のそれぞれにて反射されることにより到来するM個の反射波の強度を、当該M個の位置とそれぞれ関連付けて検出する。Nは、1以上の整数を表す。本例では、Nは、128を表す。Mは、2以上の整数を表す。本例では、Mは、512を表す。
本例では、各超音波が反射されるM個の位置は、当該超音波が伝搬される伝搬方向において所定の間隔を有する。本例では、各超音波が反射されるM個の位置は、当該超音波が伝搬される方向である伝搬方向に沿って延びる伝搬方向領域を形成する。換言すると、本例では、N個の超音波のそれぞれに対して、伝搬方向領域が形成される。
本例では、探触子4は、超音波が発射されてから、当該超音波が反射された反射波が到来するまでの時間に基づいて、当該反射波が反射された位置を決定し、当該決定した位置と関連付けて当該反射波の強度を検出する。
本例では、探触子4は、リニア型である。従って、探触子4は、検出処理において、探触子4の端面における所定の配列方向にて所定の間隔を有するN個の位置から、N個の超音波をそれぞれ発射する。更に、探触子4は、各超音波を所定の伝搬方向に発射する。本例では、伝搬方向は、探触子4の端面に直交する方向である。加えて、本例では、探触子4は、検出処理において、N個の超音波を1つずつ順に発射する。
このようにして、本例では、探触子4は、検出処理において、M行N列の、矩形格子状又は正方格子状に位置するM・N個の位置のそれぞれと関連付けて反射波の強度を検出する。本例では、当該M・N個の位置に対応する領域は、検出領域と表されてもよい。本例では、当該M・N個の位置のうちの、各列に対応する領域は、伝搬方向領域である。
なお、探触子4は、リニア型と異なる型(例えば、コンベックス型、又は、セクタ型等)であってもよい。
処理装置12は、記憶装置13に記憶されているプログラムを実行することにより、検出器11、記憶装置13、及び、出力装置14を制御する。これにより、処理装置12は、後述する機能を実現する。
本例では、処理装置12は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、処理装置12は、CPUに代えて、又は、CPUに加えて、MPU(Micro Processing Unit)、又は、DSP(Digital Signal Processor)を含んでもよい。
本例では、記憶装置13は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む。例えば、記憶装置13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、半導体メモリ、有機メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、及び、SSD(Solid State Drive)の少なくとも1つを含む。
出力装置14は、後述する、エラー情報、及び、種別情報を出力する。本例では、出力装置14は、推定装置1の表面に少なくとも1つの表示灯を備える。例えば、表示灯は、LED(Light Emitting Diode)を含む。本例では、出力装置14は、出力される情報の種類の数と同じ数の表示灯を備える。本例では、出力装置14は、出力装置14が備える表示灯のうちの、出力される情報の種類に関連付けられた表示灯のみを点灯させることにより、当該情報を出力する。
本例では、エラー情報は、種別の推定が失敗した旨を表す。なお、エラー情報は、探触子4の位置の変更を促す旨を表してもよい。本例では、種別情報は、魚の種別を表す。本例では、魚の種別は、精巣を有する魚、卵巣を有する魚、並びに、精巣及び卵巣のいずれも有しない魚の中から選択される。また、魚の種別は、精巣を有する魚、及び、精巣を有しない魚の中から選択されてもよい。また、魚の種別は、卵巣を有する魚、及び、卵巣を有しない魚の中から選択されてもよい。なお、鱈の精巣は、白子と表されてもよい。また、鱈の卵巣は、鱈子、又は、真子と表されてもよい。
なお、出力装置14は、スピーカーを備えるとともに、スピーカーを介して情報を表す音(例えば、音声、音楽、又は、ビープ音等)を出力してもよい。また、出力装置14は、ディスプレイを備えるとともに、ディスプレイに情報を表示することにより当該情報を出力してもよい。例えば、出力装置14は、情報に関連付けられた画像を表示することにより当該情報を出力してもよい。また、出力装置14は、バイブレータを備えるとともに、情報に関連付けられた態様にてバイブレータを振動させることにより当該情報を出力してもよい。
(機能)
図3に表されるように、推定装置1の機能は、検出部110と、推定部120と、出力部130と、を含む。本例では、検出部110は、検出手段に対応する。本例では、推定部120は、推定手段に対応する。本例では、出力部130は、出力手段に対応する。
検出部110は、検出器11により実現される。
検出部110は、検出処理において、N個の超音波を発射するとともに、N個の超音波のそれぞれに対して、当該超音波が、M個の位置のそれぞれにて反射されることにより到来するM個の反射波の強度を、当該M個の位置とそれぞれ関連付けて検出する。
推定部120は、処理装置12及び記憶装置13により実現される。
なお、推定部120は、処理装置12及び記憶装置13に代えて、又は、処理装置12及び記憶装置13に加えて、LSI(Large Scale Integration)回路、又は、プログラム可能な論理回路(例えば、PLD、又は、FPGA)により実現されてもよい。PLDは、Programmable Logic Deviceの略記である。FPGAは、Field−Programmable Gate Arrayの略記である。
推定部120は、検出部110により検出された反射波の強度に基づいて、生物LOの種別を推定する。
以下、生物LOの種別の推定について説明を加える。
本例では、推定部120は、生物LOの種別を推定するために、規格化処理、接触推定処理、多重反射推定処理、及び、種別推定処理を実行する。
規格化処理は、検出部110により検出された強度を規格化する処理である。本例では、推定部120は、検出処理において検出された強度のうちの最大値を取得し、検出処理において検出された強度のそれぞれを、当該取得した最大値により除した値に所定の係数(本例では、0よりも大きい値、例えば、255)を乗じることにより、当該強度を規格化する。規格化は、正規化と表されてもよい。
接触推定処理は、探触子4が生物LOの表面に接しているか否かを推定する処理である。本例では、推定部120は、規格化処理によって規格化された強度に基づいて、N個の伝搬方向領域のそれぞれに対して接触パラメータを算出する。
本例では、伝搬方向領域に対する接触パラメータは、当該伝搬方向領域に含まれるM個の位置に関連付けられ且つ規格化された強度の総和である。なお、伝搬方向領域に対する接触パラメータは、当該伝搬方向領域に含まれるM個の位置に関連付けられ且つ規格化された強度を位置に関して積分した値であってもよい。
推定部120は、算出された接触パラメータに基づいて接触条件が満足されるか否かを判定する。接触条件が満足される場合、推定部120は、探触子4が生物LOの表面に接していると推定する。一方、接触条件が満足されない場合、推定部120は、探触子4が生物LOの表面に接していないと推定する。
接触条件は、接触パラメータが予め定められた接触閾値よりも大きい伝搬方向領域の数が、予め定められた接触判定数よりも大きい、という条件である。本例では、接触判定数は、1である。なお、接触判定数は、2以上であってもよい。
推定部120は、接触推定処理によって、探触子4が生物LOの表面に接している(換言すると、接触)と推定された場合、多重反射推定処理を実行する。
ところで、強い反射が起こる2つの反射面の間で、超音波が繰り返し反射される現象が多重反射として知られている。例えば、生物LOの内部に空気が存在している場合、超音波を発射する探触子4が形成する反射面と、当該空気が形成する反射面と、の間で多重反射が発生しやすい。
多重反射が発生すると、超音波が伝搬される経路が長くなるので、探触子4から超音波が発射されてから、反射波が探触子4に到来するまでに要する時間が長くなる。この結果、伝搬方向領域において、超音波が反射された回数に応じた位置と関連付けて、相対的に強い強度が検出されることがある。
多重反射によって生じた強度は、生物LOの内部の器官を反映しにくい。このため、多重反射が発生した場合、生物LOの内部の器官を高い精度にて推定できないことがある。
そこで、推定部120は、多重反射が発生しているか否かを推定する多重反射推定処理を実行し、多重反射が発生していないと推定された場合にのみ、種別推定処理を実行する。換言すると、本例では、推定部120は、多重反射が発生していると推定された場合、種別推定処理の実行を中止する。換言すると、本例では、推定部120は、多重反射が発生しているか否かの推定の結果に応じて、生物LOの内部の器官の推定を中止するか否かを決定する。
多重反射推定処理は、適応二値化処理と、各伝搬方向領域に対するフーリエ変換処理と、各伝搬方向領域に対する領域毎条件判定処理と、を含む。
適応二値化処理において、推定部120は、検出領域に含まれるM・N個の位置のそれぞれに対して、補正閾値を算出する。本例では、ある位置(換言すると、着目位置)に対する補正閾値は、当該着目位置から延びる第1基準位置範囲に含まれる複数の位置のそれぞれに関連付けられ且つ規格化された強度の平均値である。例えば、第1基準位置範囲は、着目位置の近傍の領域であると捉えられてよい。本例では、補正閾値の算出は、補正閾値の決定に対応する。
本例では、第1基準位置範囲は、伝搬方向にて含まれる位置の数が、第1の基準数であり、且つ、伝搬方向と直交する方向にて含まれる位置の数が、第2の基準数である、矩形状又は正方形状の領域である。
適応二値化処理において、推定部120は、検出領域に含まれるM・N個の位置のそれぞれに対して、当該位置と関連付けられ且つ規格化された強度が、当該位置に対して算出された補正閾値以上である場合、当該強度を第1の強度に補正し、一方、当該位置と関連付けられた強度が、当該補正閾値よりも小さい場合、当該強度を第2の強度に補正する。本例では、第1の強度は、第2の強度よりも大きい。第1の強度及び第2の強度は、予め定められる。
フーリエ変換処理は、各伝搬方向領域に含まれるM個の位置と関連付けられ且つ適応二値化処理によって補正された強度の、伝搬方向における位置に対する変化を表す関数(換言すると、第1の関数)を、フーリエ変換(本例では、離散フーリエ変換)することにより第2の関数を取得する。
領域毎条件判定処理において、推定部120は、各伝搬方向領域に対して、領域毎条件が満足される場合、当該伝搬方向領域に対して多重反射が発生していると推定し、一方、領域毎条件が満足されない場合、当該伝搬方向領域に対して多重反射が発生していないと推定する。本例では、各伝搬方向領域に対する領域毎条件は、当該伝搬方向領域に対して取得された第2の関数の、基準波数範囲に対する値が、予め定められた関数閾値以上である、という条件である。本例では、基準波数範囲は、波数の大きさが、0よりも大きい所定の下限値以上であり、且つ、所定の上限値以下である、波数の範囲である。
推定部120は、検出領域条件が満足される場合、検出領域に対して多重反射が発生していると推定し、一方、検出領域条件が満足されない場合、検出領域に対して多重反射が発生していないと推定する。本例では、検出領域条件は、判定数(本例では、2以上の整数)の伝搬方向領域のそれぞれに対して、多重反射が発生していると推定され(換言すると、領域毎条件が満足され)、且つ、当該判定数の伝搬方向領域のそれぞれが、当該判定数の伝搬方向領域のうちの他の少なくとも1つの伝搬方向領域に隣接する、という条件である。なお、判定数は、1であってもよい。
本例では、推定部120は、検出領域に対して多重反射が発生していないと推定された場合にのみ、種別推定処理を実行する。
種別推定処理は、規格化処理によって規格化された強度に基づいて、生物LOの種別を推定する処理である。種別推定処理は、領域決定処理と、パラメータ算出処理と、器官推定処理と、を含む。
領域決定処理において、推定部120は、J個の対象領域を決定する。Jは、1以上の整数を表す。以下、対象領域の決定について説明を加える。
推定部120は、検出領域に含まれるM・N個の位置の中から、J個の対象領域基準位置を選択する。本例では、J個の対象領域基準位置は、K行L列の、矩形格子状又は正方格子状に位置する。Kは、1以上の整数(本例では、2以上の整数)を表す。Lは、1以上の整数(本例では、2以上の整数)を表す。従って、本例では、対象領域基準位置の数Jは、値Kと値Lとの積K・Lに等しい。
なお、推定部120は、対象領域基準位置として選択する位置を、検出領域の端部を除いた領域内に制限してもよい。
推定部120は、選択したJ個の対象領域基準位置のそれぞれに対して、当該対象領域基準位置から延びる第2基準位置範囲を対象領域として決定する。例えば、対象領域は、対象領域基準位置の近傍の領域であると捉えられてよい。
本例では、各対象領域基準位置に対する対象領域は、当該対象領域基準位置が当該対象領域の中心であるとともに、伝搬方向にて含まれる位置の数が、第3の基準数であり、且つ、伝搬方向と直交する方向にて含まれる位置の数が、第4の基準数である、矩形状又は正方形状の領域である。
各対象領域は、他の対象領域と重複してもよい。また、各対象領域は、他の対象領域と隔てられていてもよい。また、領域決定処理において決定されたJ個の対象領域は、対象領域群と表されてもよい。
このようにして、推定部120は、J個の対象領域を決定する。
ところで、分布特定パラメータは、生物LOの内部の器官と強い相関を有することがある。分布特定パラメータは、対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられた複数の反射波の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定するパラメータである。
本例では、分布特定パラメータは、頻度分布の、平均(換言すると、期待値)、標準偏差、歪度、及び、尖度を含む。
図4乃至図7は、鱈の内部の対象領域にて反射された反射波の強度に基づいて取得された頻度分布の、平均、標準偏差、歪度、及び、尖度の一例をそれぞれ表す。図4乃至図7において、対象領域は、精巣、卵巣、筋肉、及び、他器官のそれぞれである。他器官は、精巣、卵巣、及び、筋肉以外の器官(例えば、肝臓等)である。
図4乃至図7に表されるように、平均、標準偏差、歪度、及び、尖度のそれぞれは、生物LOの内部の器官と強い相関を有する。特に、図6及び図7に表されるように、歪度及び尖度のそれぞれは、精巣と強い相関を有する。
また、境界長パラメータは、生物LOの内部の器官と強い相関を有することがある。境界長パラメータは、対象領域のうちの、予め定められた強度閾値よりも小さい反射波の強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、当該対象領域のうちの、当該強度閾値以上である反射波の強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す。本例では、境界長パラメータは、粒度と表されてもよい。
図8は、鱈の内部の対象領域にて反射された反射波の強度に基づいて取得された粒度の一例をそれぞれ表す。図8において、対象領域は、精巣、卵巣、筋肉、及び、他器官のそれぞれである。
図8に表されるように、粒度は、卵巣と強い相関を有する。
そこで、推定部120は、分布特定パラメータ、及び、境界長パラメータを算出し、算出した、分布特定パラメータ、及び、境界長パラメータに基づいて生物LOの内部の器官を推定する。
本例では、パラメータ算出処理において、推定部120は、領域決定処理によって決定されたJ個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられ且つ規格化された複数の反射波の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を取得し、取得した頻度分布に基づいて分布特定パラメータを算出する。
更に、本例では、パラメータ算出処理において、推定部120は、領域決定処理によって決定されたJ個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられ且つ適応二値化処理によって補正された複数の反射波の強度に基づいて境界長パラメータを算出する。なお、推定部120は、規格化処理によって規格化された反射波の強度(換言すると、適応二値化処理が行なわれる前の反射波の強度)に基づいて境界長パラメータを算出してもよい。
また、推定部120は、モルフォロジー演算(例えば、膨張処理、及び、収縮処理等)を行なうことにより、各対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられた強度を補正し、補正された強度に基づいて境界長パラメータを算出してもよい。
器官推定処理において、推定部120は、領域決定処理によって決定されたJ個の対象領域のそれぞれに対して、パラメータ算出処理によって算出された、分布特定パラメータ、及び、境界長パラメータに基づいて、当該対象領域の器官を推定する。本例では、推定される器官は、精巣、卵巣、筋肉、及び、他器官の中から選択される。
本例では、推定部120は、機械学習を用いることにより対象領域の器官を推定する。本例では、機械学習は、教師あり学習である。なお、機械学習は、教師あり学習以外の機械学習(例えば、半教師あり学習、又は、教師なし学習等)であってもよい。また、本例では、教師あり学習は、サポートベクターマシン(Support Vector Machine;SVM)である。なお、教師あり学習は、SVM以外の教師あり学習(例えば、ニューラルネットワーク、又は、線形分類器等)であってもよい。
種別推定処理において、推定部120は、器官推定処理によって対象領域毎に推定された器官に基づいて、生物LOの種別を推定する。本例では、推定される種別は、精巣を有する魚、卵巣を有する魚、並びに、精巣及び卵巣のいずれも有しない魚の中から選択される。
以下、生物LOの種別の推定について説明を加える。
推定部120は、無生殖巣条件が満足される場合、生物LOの種別を、精巣及び卵巣のいずれも有しない魚であると推定する。無生殖巣条件は、J個の対象領域のうちの、器官推定処理によって器官が精巣であると推定された対象領域の数(換言すると、精巣領域数)が、予め定められた精巣閾値数よりも小さく、且つ、J個の対象領域のうちの、器官推定処理によって器官が卵巣であると推定された対象領域の数(換言すると、卵巣領域数)が、予め定められた卵巣閾値数よりも小さい、という条件である。
推定部120は、無生殖巣条件が満足されず、且つ、精巣領域数が卵巣領域数よりも大きい場合、生物LOの種別を、精巣を有する魚であると推定し、一方、無生殖巣条件が満足されず、且つ、精巣領域数が卵巣領域数以下である場合、生物LOの種別を、卵巣を有する魚であると推定する。
なお、無生殖巣条件は、第1の無生殖巣条件、及び、第2の無生殖巣条件の少なくとも1つが満足される、という条件であってもよい。第1の無生殖巣条件は、精巣領域数が卵巣領域数よりも大きく、且つ、卵巣領域数に所定の係数(例えば、1よりも大きい値)を乗じた値よりも精巣領域数が小さい、という条件である。第2の無生殖巣条件は、卵巣領域数が精巣領域数よりも大きく、且つ、精巣領域数に所定の係数(例えば、1よりも大きい値)を乗じた値よりも卵巣領域数が小さい、という条件である。
また、推定部120は、種別推定処理において、精巣領域数及び卵巣領域数に代えて、精巣領域割合及び卵巣領域割合を用いてもよい。精巣領域割合は、所定の領域に含まれる対象領域の数に対する、当該領域に含まれる対象領域のうちの、器官推定処理によって器官が精巣であると推定された対象領域の数の割合である。卵巣領域割合は、当該領域に含まれる対象領域の数に対する、当該領域に含まれる対象領域のうちの、器官推定処理によって器官が卵巣であると推定された対象領域の数の割合である。
このようにして、推定部120は、生物LOの種別を推定する。
出力部130は、出力装置14により実現される。
出力部130は、推定部120により検出領域に対して多重反射が発生していると推定された場合、エラー情報を出力する。一方、出力部130は、推定部120により検出領域に対して多重反射が発生していないと推定された場合、推定部120により推定された生物LOの種別を表す種別情報を出力する。
(動作)
次に、推定装置1の動作について、図9乃至図11を参照しながら説明する。
先ず、推定装置1のユーザは、探触子4が生物LOの表面に接する位置に推定装置1を移動させる。そして、例えば、推定装置1のユーザによって、図示されないボタン又はスイッチ等の入力装置が操作されることにより、推定装置1は、図9に表される推定処理を実行する。なお、推定装置1は、起動時に当該推定処理を実行してもよい。
以下、図9の推定処理について説明を加える。
推定装置1は、検出処理を実行する(図9のステップS101)。本例では、推定装置1は、検出処理において、N個の超音波を発射するとともに、N個の超音波のそれぞれに対して、当該超音波が、M個の位置のそれぞれにて反射されることにより到来するM個の反射波の強度を、当該M個の位置とそれぞれ関連付けて検出する。
次いで、推定装置1は、規格化処理を実行する(図9のステップS102)。本例では、推定装置1は、検出処理において検出された強度のうちの最大値を取得し、検出処理において検出された強度のそれぞれを、当該取得した最大値により除した値に所定の係数を乗じることにより、当該強度を規格化する。
そして、推定装置1は、接触推定処理を実行する(図9のステップS103)。本例では、推定装置1は、規格化処理によって規格化された強度に基づいて、N個の伝搬方向領域のそれぞれに対して接触パラメータを算出する。更に、推定装置1は、算出された接触パラメータに基づいて接触条件が満足されるか否かを判定することにより、探触子4が生物LOの表面に接しているか否かを推定する。
次いで、推定装置1は、探触子4が生物LOの表面に接していると推定されたか否かを判定する(図9のステップS104)。
探触子4が生物LOの表面に接していないと推定された場合、推定装置1は、「No」と判定し、ステップS101へ戻り、ステップS101乃至ステップS104の処理を繰り返し実行する。
探触子4が生物LOの表面に接していると推定された場合、推定装置1は、「Yes」と判定し、多重反射推定処理を実行する(図9のステップS105)。本例では、推定装置1は、多重反射推定処理として図10に表される処理を実行する。
以下、図10の多重反射推定処理について説明を加える。
推定装置1は、適応二値化処理を実行する(図10のステップS201)。本例では、推定装置1は、検出領域に含まれるM・N個の位置のそれぞれに対して、補正閾値を算出する。更に、推定装置1は、検出領域に含まれるM・N個の位置のそれぞれに対して、当該位置と関連付けられ且つ規格化された強度が、当該位置に対して算出された補正閾値以上である場合、当該強度を第1の強度に補正し、一方、当該位置と関連付けられた強度が、当該補正閾値よりも小さい場合、当該強度を第2の強度に補正する。
次いで、推定装置1は、N個の伝搬方向領域のそれぞれを1つずつ順に処理対象として用いるループ処理(ステップS202乃至ステップS207)を実行する。
以下、ループ処理について説明を加える。
推定装置1は、処理対象である伝搬方向領域に対して、フーリエ変換処理を実行する(図10のステップS203)。本例では、推定装置1は、処理対象である伝搬方向領域に含まれるM個の位置と関連付けられ且つ適応二値化処理によって補正された強度の、伝搬方向における位置に対する変化を表す関数(換言すると、第1の関数)を、フーリエ変換することにより第2の関数を取得する。
次いで、推定装置1は、取得された第2の関数に基づいて、領域毎条件が満足されるか否かを判定する(図10のステップS204)。
領域毎条件が満足されない場合、推定装置1は、「No」と判定し、処理対象である伝搬方向領域に対して多重反射が発生していないと推定する(図10のステップS205)。
一方、領域毎条件が満足される場合、推定装置1は、「Yes」と判定し、処理対象である伝搬方向領域に対して多重反射が発生していると推定する(図10のステップS206)。
そして、推定装置1は、N個の伝搬方向領域のすべてに対して、上記ループ処理(ステップS202乃至ステップS207)を実行した後、図10の処理を終了し、図9のステップS106へ進む。
次いで、推定装置1は、多重反射推定処理における、各伝搬方向領域に対して多重反射が発生しているか否かの推定の結果に基づいて、検出領域条件が満足される場合、検出領域に対して多重反射が発生していると推定し、一方、検出領域条件が満足されない場合、検出領域に対して多重反射が発生していないと推定する。
そして、推定装置1は、検出領域に対して多重反射が発生していると推定されたか否かを判定する(図9のステップS106)。
検出領域に対して多重反射が発生していないと推定された場合、推定装置1は、「No」と判定し、種別推定処理を実行する(図9のステップS107)。本例では、推定装置1は、種別推定処理として図11に表される処理を実行する。
以下、図11の種別推定処理について説明を加える。
推定装置1は、領域決定処理を実行する(図11のステップS301)。本例では、推定装置1は、検出領域に含まれるM・N個の位置の中から、J個の対象領域基準位置を選択し、選択したJ個の対象領域基準位置のそれぞれに対して、当該対象領域基準位置から延びる第2基準位置範囲を対象領域として決定する。
次いで、推定装置1は、J個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられ且つ規格化された複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を取得し、取得した頻度分布に基づいて分布特定パラメータを算出する(図11のステップS302)。
そして、推定装置1は、J個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域に含まれる複数の位置と関連付けられ且つ適応二値化処理によって補正された複数の強度に基づいて境界長パラメータを算出する(図11のステップS303)。
なお、推定装置1は、ステップS302の処理と、ステップS303の処理と、を図11に表される順序と逆の順序にて実行してもよい。
次いで、推定装置1は、器官推定処理を実行する(図11のステップS304)。本例では、推定装置1は、J個の対象領域のそれぞれに対して、算出された、分布特定パラメータ、及び、境界長パラメータに基づいて、当該対象領域の器官を推定する。
そして、推定装置1は、種別推定処理を実行する(図11のステップS305)。本例では、推定装置1は、J個の対象領域のそれぞれに対して推定された器官に基づいて、生物LOの種別を推定する。次いで、推定装置1は、図11の処理を終了し、図9のステップS108へ進む。
そして、推定装置1は、推定された種別を表す種別情報を出力装置14を介して出力する(図9のステップS108)。その後、推定装置1は、ステップS101へ戻り、ステップS101乃至ステップS109の処理を繰り返し実行する。
なお、検出領域に対して多重反射が発生していると推定された場合、推定装置1は、図9のステップS106にて、「Yes」と判定し、エラー情報を出力装置14を介して出力する(図9のステップS109)。その後、推定装置1は、ステップS101へ戻り、ステップS101乃至ステップS109の処理を繰り返し実行する。
なお、推定装置1は、ステップS108の処理、又は、ステップS109の処理を実行した後に、ステップS101へ戻ることなく、図9の処理を終了してもよい。
以上、説明したように、第1実施形態の推定装置1は、生物LOに対して少なくとも1つの超音波を発射するとともに、少なくとも1つの超音波が、生物LOの内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、当該複数の位置とそれぞれ関連付けて検出する。更に、推定装置1は、分布特定パラメータと、境界長パラメータと、の少なくとも1つに基づいて、対象領域の器官を推定する。
分布特定パラメータ及び境界長パラメータのそれぞれは、特定の器官と強い相関を有することがある。従って、推定装置1によれば、生物LOの内部の器官を高い精度にて推定できる。
更に、第1実施形態の推定装置1は、頻度分布の歪度及び尖度の少なくとも1つに基づいて、対象領域の器官が精巣であるか否かを判定する。
これによれば、水生生物の精巣を高い精度にて推定できる。
更に、第1実施形態の推定装置1は、境界長パラメータに基づいて、対象領域の器官が卵巣であるか否かを判定する。
これによれば、水生生物の卵巣を高い精度にて推定できる。
更に、第1実施形態の推定装置1は、対象領域の一部を含むとともに、伝搬方向領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて超音波が反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、当該複数の位置とそれぞれ関連付けて検出する。加えて、推定装置1は、伝搬方向領域に含まれる位置と関連付けられた強度の、伝搬方向における位置に対する変化を表す第1の関数をフーリエ変換することにより得られる第2の関数に基づいて、対象領域のうちの伝搬方向領域に含まれる位置と関連付けられた強度に基づく器官の推定を中止するか否かを決定する。
これによれば、低い精度にて器官が推定されることを抑制できる。
更に、第1実施形態の推定装置1は、判定数の伝搬方向領域のそれぞれに対して、第2の関数の、所定の波数に対する値が、関数閾値以上である場合、対象領域に含まれるとともに当該判定数の伝搬方向領域に含まれる位置と関連付けられた強度に基づく器官の推定を中止する。
多重反射が発生した場合、伝搬方向に沿って特定の間隔を有する複数の位置と関連付けられた強度が相対的に大きくなりやすい。従って、推定装置1によれば、伝搬方向領域に含まれる位置と関連付けられた強度に基づく推定を中止するか否かの決定に、多重反射が発生しているか否かを高い精度にて反映できる。
更に、第1実施形態の推定装置1において、上記判定数の伝搬方向領域のそれぞれは、当該判定数の伝搬方向領域のうちの他の少なくとも1つの伝搬方向領域に隣接する。
互いに隣接する判定数の伝搬方向領域にて、多重反射が発生していると推定された場合、実際に多重反射が発生している確率が高い。従って、推定装置1によれば、生物LOの内部の器官を高い精度にて推定できる確率を高めることができる。
更に、第1実施形態の推定装置1は、伝搬方向領域に含まれる複数の位置のそれぞれに対して、当該位置から延びる所定の範囲に含まれる複数の位置のそれぞれにて少なくとも1つの超音波が反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、当該複数の位置とそれぞれ関連付けて検出する。更に、推定装置1は、伝搬方向領域に含まれる複数の位置のそれぞれに対して、当該位置から延びる当該範囲に含まれる位置と関連付けられた強度に基づいて、補正閾値を決定する。加えて、推定装置1は、伝搬方向領域に含まれる複数の位置のそれぞれに対して、当該位置と関連付けられた強度が、当該位置に対して決定された補正閾値以上である場合、当該強度を第1の強度に補正し、一方、当該位置と関連付けられた強度が、当該位置に対して決定された当該補正閾値よりも小さい場合、当該強度を第2の強度に補正する。更に、推定装置1は、補正された強度の、伝搬方向における位置に対する変化を表す関数を上記第1の関数として用いる。
ところで、超音波は、伝搬に伴って減衰しやすい。従って、検出される反射波の強度は、超音波が伝搬された距離が長くなるほど小さくなる。このため、伝搬方向領域に含まれる位置に関連付けられた強度は、当該位置と探触子との間の距離に応じて変化しやすい。その結果、多重反射が発生しているか否かを推定する精度は、低下しやすい。
そこで、推定装置1は、上記のように、各位置の近傍の範囲と関連付けられた強度に基づいて、当該位置に関連付けられた強度を第1の強度又は第2の強度に補正し、補正した強度に基づく関数を第1の関数として用いる。これにより、多重反射が発生しているか否かを、第2の関数に高い精度にて反映できる。
なお、推定装置1は、分布特定パラメータと、境界長パラメータと、のうちの一方のパラメータのみに基づいて対象領域の器官を推定してもよい。
例えば、推定装置1は、分布特定パラメータと、境界長パラメータと、のうちの境界長パラメータのみに基づいて対象領域の器官を推定する場合、対象領域の器官が卵巣であるか否かを判定することが好適である。
また、推定装置1は、分布特定パラメータに含まれる、平均、標準偏差、歪度、及び、尖度、のうちの、1つ、又は、2つ以上の任意の組み合わせに基づいて対象領域の器官を推定してもよい。例えば、推定装置1は、歪度、及び、尖度の一方又は両方に基づいて対象領域の器官を推定してもよい。この場合、推定装置1は、歪度、及び、尖度の一方又は両方に基づいて、対象領域の器官が精巣であるか否かを判定することが好適である。
なお、推定装置1は、規格化処理、接触推定処理、多重反射処理、及び、適応二値化処理、の少なくとも1つの実行を省略してもよい。
また、本体2は、図1に表される形状と異なる形状であってもよい。例えば、本体2は、平板状であってもよく、直方体状であってもよい。また、推定装置1は、棒状体3を備えなくてもよい。
また、図12に表されるように、推定装置1は、棒状体3に代えて、握持部3Aを備えていてもよい。握持部3Aは、本体2の側面から、本体2の軸方向に直交する方向に沿って延びる柱体状である。
これによれば、推定装置1のユーザが、握持部3Aを握持することにより、探触子4の位置を容易に移動させることができる。
なお、推定装置1は、探触子4が生物LOの表面に接していない状態にて使用されてもよい。この場合、生物LOの表面と探触子4との間に液体(例えば、水)が介在することが好適である。
これによれば、生物LOの表面と探触子4との間に空気が介在する場合よりも、生物LOの表面にて過度に強い反射が生じることを抑制できる。この結果、超音波を用いた検出処理を適切に実行できる。
また、この場合において、生物LOが水生生物である場合、生物LOの形状及び鮮度を維持することができる。
ところで、貝又はカニ等のように生物LOの表面が固く且つ凹凸を有する場合、生物LOの表面と探触子4との間に隙間が形成されやすい。従って、この場合、生物LOの表面と探触子4との間に液体(例えば、水)を介在させることにより、超音波を用いた検出処理を適切に実行できる。
なお、推定装置1は、出力装置14を介して情報を出力することなく、通信可能に接続された他の装置へ情報を送信してもよい。この場合、推定装置1は、出力装置14を備えなくてよい。
<第1実施形態の第1変形例>
次に、第1実施形態の第1変形例の推定装置について説明する。第1実施形態の第1変形例の推定装置は、第1実施形態の推定装置に対して、対象領域のうちの、多重反射が発生していると推定された伝搬方向領域以外の部分に基づいて器官の推定を行なう点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第1変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
推定装置1は、図9に表される推定処理に代えて、図13に表される推定処理を実行する。図13の推定処理は、図9におけるステップS106乃至ステップS109の処理を、ステップS107A及びステップS108の処理に置換した処理である。
更に、推定装置1は、図11に表される種別推定処理に代えて、図14に表される種別推定処理を実行する。図14の種別推定処理は、図11における、ステップS301の処理とステップS302の処理との間に、ステップS306Aの処理を追加した処理である。
推定装置1は、図9のステップS101乃至ステップS105の処理と同様に、図13のステップS101乃至ステップS105の処理を実行した後、種別推定処理を実行する(図13のステップS107A)。本例では、推定装置1は、種別推定処理として図14に表される処理を実行する。
推定装置1は、図11のステップS301の処理と同様に、図14のステップS301の処理を実行した後、ステップS301にて決定されたJ個の対象領域のそれぞれに対して、当該対象領域から多重反射発生領域を削除する(図14のステップS306A)。多重反射発生領域は、図13のステップS105にて、多重反射が発生していると推定された伝搬方向領域である。
そして、推定装置1は、多重反射発生領域が削除された対象領域(換言すると、ステップS301にて決定された対象領域のうちの、多重反射発生領域以外の部分)に対して、図14のステップS302以降の処理を実行する。
以上、説明したように、第1実施形態の第1変形例の推定装置1によれば、第1実施形態の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第1実施形態の第1変形例の推定装置1は、判定数の伝搬方向領域のそれぞれに対して、第2の関数の、所定の波数に対する値が、関数閾値以上である場合、対象領域のうちの、当該判定数の伝搬方向領域以外の部分に含まれる位置と関連付けられた強度に基づいて生物LOの内部の器官の推定を実行する。
これによれば、対象領域のうちの多重反射が発生していない領域に含まれる位置と関連付けられた強度に基づいて、生物LOの内部の器官を推定できる。従って、生物LOの内部の器官を高い精度にて推定できる。また、器官の推定が中止されることを抑制できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の推定システムについて説明する。第1実施形態の第1変形例の推定システムは、第1実施形態の推定装置に対して、反射波の強度を検出する装置と、生物の内部の器官を推定する装置と、が独立に設けられる点において相違している。以下、相違点を中心として説明する。
図15に表されるように、第2実施形態の推定システム5は、検出装置6と、情報処理装置7と、を備える。検出装置6と情報処理装置7とは、通信回線NWを介して互いに通信可能に接続される。通信回線NWは、有線、及び、無線の少なくとも一方により形成される。
検出装置6は、バスBU1を介して互いに接続された、検出器61、処理装置62、記憶装置63、出力装置64、及び、通信装置65、を備える。検出器61、処理装置62、記憶装置63、及び、出力装置64は、第1実施形態の、検出器11、処理装置12、記憶装置13、及び、出力装置14とそれぞれ同様に構成される。
通信装置65は、通信回線NWを介して、情報を送信するとともに情報を受信する。
情報処理装置7は、バスBU2を介して互いに接続された、通信装置71、処理装置72、及び、記憶装置73、を備える。通信装置71、処理装置72、及び、記憶装置73は、通信装置65、処理装置62、及び、記憶装置63とそれぞれ同様に構成される。
例えば、情報処理装置7は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、又は、サーバ装置である。また、情報処理装置7は、互いに通信可能に接続された複数の装置により構成されていてもよい。
図16に表されるように、検出装置6の機能は、検出部610と、通信部620と、出力部630と、を備える。情報処理装置7の機能は、通信部710と、推定部720と、を備える。本例では、検出部610は、検出手段に対応する。本例では、出力部630は、出力手段に対応する。本例では、通信部710は、取得手段に対応する。本例では、推定部720は、推定手段に対応する。
検出部610は、検出器61により実現される。通信部620は、通信装置65により実現される。出力部630は、出力装置64により実現される。
通信部710は、通信装置71により実現される。推定部720は、処理装置72及び記憶装置73により実現される。
検出部610は、第1実施形態の検出部110と同様の機能を有する。
通信部620は、検出部610によりM・N個の位置とそれぞれ関連付けて検出されたM・N個の反射波の強度と、当該M・N個の位置と、をそれぞれ関連付けて表す情報(換言すると、検出情報)を情報処理装置7へ送信する。
通信部710は、検出装置6により送信された検出情報を受信する。
推定部720は、通信部710により受信された検出情報を用いる点を除いて、第1実施形態の推定部120と同様の機能を有する。
通信部710は、推定部720により生物LOの種別が推定された場合、当該推定された生物LOの種別を表す種別情報を検出装置6へ送信する。また、通信部710は、推定部720により生物LOの種別が推定されなかった場合、エラー情報を検出装置6へ送信する。
通信部620は、情報処理装置7により送信された種別情報又はエラー情報を受信する。
出力部630は、通信部620により受信された種別情報又はエラー情報を出力する。
以上、説明したように、第2実施形態の推定システム5によれば、第1実施形態の推定装置1と同様の作用及び効果が奏される。
更に、第2実施形態の推定システム5によれば、検出装置6の処理の負荷を抑制できる。
なお、推定システム5は、複数の搬送先の中から選択された搬送先へ生物LOを搬送する搬送装置を備えるとともに、生物LOの種別を推定し、推定した種別に応じて、生物LOの搬送先を選択するように構成されていてもよい。この場合、搬送装置は、生物LOの少なくとも一部を液体(例えば、水)に浸した状態にて生物LOを搬送してもよい。
これによれば、生物LOを種別毎に分類することができる。
また、推定システム5は、検出装置6が情報を出力しないように構成されていてもよい。この場合、検出装置6は、出力装置64を備えなくてよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において当業者が理解し得る様々な変更が加えられてよい。例えば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
1 推定装置
2 本体
3 棒状体
4 探触子
11 検出器
12 処理装置
13 記憶装置
14 出力装置
110 検出部
120 推定部
130 出力部
3A 握持部
5 推定システム
6 検出装置
61 検出器
62 処理装置
63 記憶装置
64 出力装置
65 通信装置
610 検出部
620 通信部
630 出力部
7 情報処理装置
71 通信装置
72 処理装置
73 記憶装置
710 通信部
720 推定部
BU,BU1,BU2 バス
LO 生物
NW 通信回線

Claims (12)

  1. 生物に対して少なくとも1つの超音波を発射するとともに、前記少なくとも1つの超音波が、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、前記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出する検出手段と
    記対象領域のうちの、前記検出された強度であって強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、前記対象領域のうちの、前記検出された強度であって前記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータに基づいて、前記対象領域の器官を推定する推定手段と、
    を備える、推定装置。
  2. 生物に対して少なくとも1つの超音波を発射するとともに、前記少なくとも1つの超音波が、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、前記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出する検出手段と、
    前記検出された複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータに基づいて、前記対象領域の器官を推定する推定手段と、
    を備え、
    前記生物は、水生生物であり、
    前記分布特定パラメータは、前記頻度分布の歪度及び尖度を含み、
    前記推定手段は、前記頻度分布の歪度及び尖度の少なくとも1つに基づいて、前記対象領域の器官が精巣であるか否かを判定する、推定装置
  3. 生物に対して少なくとも1つの超音波を発射するとともに、前記少なくとも1つの超音波が、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、前記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出する検出手段と、
    前記検出された複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータと、前記対象領域のうちの、強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、前記対象領域のうちの、前記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータと、の少なくとも1つに基づいて、前記対象領域の器官を推定する推定手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、前記対象領域の一部を含むとともに、前記超音波が伝搬される方向である伝搬方向に沿って延びる伝搬方向領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて前記超音波が反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、前記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出し、
    前記推定手段は、前記伝搬方向領域に含まれる位置と関連付けられた強度の、前記伝搬方向における位置に対する変化を表す第1の関数をフーリエ変換することにより得られる第2の関数に基づいて、前記対象領域のうちの前記伝搬方向領域に含まれる位置と関連付けられた強度に基づく前記推定を中止するか否かを決定する、推定装置。
  4. 請求項に記載の推定装置であって、
    前記推定手段は、判定数の伝搬方向領域のそれぞれに対して、前記第2の関数の、所定の波数に対する値が、関数閾値以上である場合、前記対象領域に含まれるとともに前記判定数の伝搬方向領域に含まれる位置と関連付けられた強度に基づく前記推定を中止する、推定装置。
  5. 請求項3に記載の推定装置であって、
    前記推定手段は、判定数の伝搬方向領域のそれぞれに対して、前記第2の関数の、所定の波数に対する値が、関数閾値以上である場合、前記対象領域のうちの、前記判定数の伝搬方向領域以外の部分に含まれる位置と関連付けられた強度に基づいて前記推定を実行する、推定装置
  6. 請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の推定装置であって、
    前記検出手段は、前記伝搬方向領域に含まれる複数の位置のそれぞれに対して、当該位置から延びる所定の範囲に含まれる複数の位置のそれぞれにて前記少なくとも1つの超音波が反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、前記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出し、
    前記推定手段は、
    前記伝搬方向領域に含まれる複数の位置のそれぞれに対して、当該位置から延びる前記範囲に含まれる位置と関連付けられた強度に基づいて、補正閾値を決定し、
    前記伝搬方向領域に含まれる複数の位置のそれぞれに対して、当該位置と関連付けられた強度が、当該位置に対して決定された前記補正閾値以上である場合、当該強度を第1の強度に補正し、一方、当該位置と関連付けられた強度が、当該位置に対して決定された前記補正閾値よりも小さい場合、当該強度を第2の強度に補正し、且つ、
    前記補正された強度の、前記伝搬方向における位置に対する変化を表す関数を前記第1の関数として用いる、推定装置
  7. 生物に対して少なくとも1つの超音波を発射し、
    前記少なくとも1つの超音波が、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、前記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出し
    記対象領域のうちの、前記検出された強度であって強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、前記対象領域のうちの、前記検出された強度であって前記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータに基づいて、前記対象領域の器官を推定する、推定方法。
  8. 生物に対して少なくとも1つの超音波を発射し、
    前記少なくとも1つの超音波が、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射されることにより到来する複数の反射波の強度を、前記複数の位置とそれぞれ関連付けて検出し、
    前記検出された複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータに基づいて、前記対象領域の器官を推定する、
    ことを含み、
    前記生物は、水生生物であり、
    前記分布特定パラメータは、前記頻度分布の歪度及び尖度を含み、
    前記推定は、前記頻度分布の歪度及び尖度の少なくとも1つに基づいて、前記対象領域の器官が精巣であるか否かを判定することを含む、推定方法。
  9. 生物に対して発射され、且つ、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射された少なくとも1つの超音波である複数の反射波の強度と、前記複数の位置と、をそれぞれ関連付けて表す情報を取得する取得手段と、
    前記対象領域のうちの、前記取得された情報が表す強度であって強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、前記対象領域のうちの、前記取得された情報が表す強度であって前記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータに基づいて、前記対象領域の器官を推定する推定手段と、
    を備える、情報処理装置。
  10. 生物に対して発射され、且つ、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射された少なくとも1つの超音波である複数の反射波の強度と、前記複数の位置と、をそれぞれ関連付けて表す情報を取得する取得手段と、
    前記取得された情報が表す複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータに基づいて、前記対象領域の器官を推定する推定手段と、
    を備え、
    前記生物は、水生生物であり、
    前記分布特定パラメータは、前記頻度分布の歪度及び尖度を含み、
    前記推定手段は、前記頻度分布の歪度及び尖度の少なくとも1つに基づいて、前記対象領域の器官が精巣であるか否かを判定する、情報処理装置。
  11. 生物に対して発射され、且つ、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射された少なくとも1つの超音波である複数の反射波の強度と、前記複数の位置と、をそれぞれ関連付けて表す情報を取得し、
    前記対象領域のうちの、前記取得された情報が表す強度であって強度閾値よりも小さい強度と関連付けられた位置を含む第1の領域と、前記対象領域のうちの、前記取得された情報が表す強度であって前記強度閾値以上である強度と関連付けられた位置を含む第2の領域と、の間の境界の長さを表す境界長パラメータに基づいて、前記対象領域の器官を推定する、情報処理方法。
  12. 生物に対して発射され、且つ、前記生物の内部の対象領域に含まれる複数の位置のそれぞれにて反射された少なくとも1つの超音波である複数の反射波の強度と、前記複数の位置と、をそれぞれ関連付けて表す情報を取得し、
    前記取得された情報が表す複数の強度に対する、強度毎に当該強度が出現する頻度を表す分布である頻度分布を特定する分布特定パラメータに基づいて、前記対象領域の器官を推定する、
    ことを含み、
    前記生物は、水生生物であり、
    前記分布特定パラメータは、前記頻度分布の歪度及び尖度を含み、
    前記推定は、前記頻度分布の歪度及び尖度の少なくとも1つに基づいて、前記対象領域の器官が精巣であるか否かを判定することを含む、情報処理方法。
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