JP2020101408A - 解析装置及び解析システム - Google Patents
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Abstract
【課題】青果物の測定箇所の違いによる測定値のばらつきを低減する【解決手段】解析装置(5)は、青果物(6)の品質を測定する測定装置(4)による青果物の測定箇所を、青果物の画像を解析することにより判定する判定部(13)と、前記判定部が判定した測定箇所に基づいて、前記測定装置によって測定された青果物の品質を示す測定値を補正するための補正条件を決定する補正条件決定部(14)とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、青果物の品質測定のための解析装置及び解析システムに関する。
特許文献1には、青果物の外観を検査する検査装置が開示されている。この検査装置では、山積み状態の選別対象を1個ずつ分離して、識別部でのニューロネットワーク等を利用した全面画像処理により、選別作業を行っている。
一方、蜜柑や林檎等の青果物の内部品質、例えば糖度や酸度等を調べる際には、青果物に近赤外光等の測定光を投光する投光手段と、測定光の青果物からの透過光または反射光を受光する受光手段とを設け、受光した透過光または反射光を分光して計測することにより、非破壊で内部品質を測定する測定装置が用いられている。
なお、複数の受光素子の出力特性の変化を補償する分光分析方法が、特許文献2に記載されている。
しかしながら、測定光を利用する測定装置では、測定光が照射される範囲内の品質しか測定することができない。青果物内部の品質は均一でなく、部位によるばらつきが存在するため、従来の測定装置で測定される品質は、青果物の測定箇所によって変化するという問題がある。青果物の内部品質は、当該青果物の商品価値に大きく関わるため、上記のような問題が生じることは好ましくない。
本発明の一態様は、青果物の測定箇所の違いによる測定値のばらつきを低減することができる測定装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る解析装置は、青果物に対して測定光を照射し、当該青果物からの透過光及び/または反射光を受光して当該青果物の品質を測定する測定部による青果物の測定箇所を、前記青果物の画像を解析することにより判定する判定部と、前記判定部が判定した測定箇所に基づいて、前記測定部によって測定された前記青果物の品質を示す測定値を補正するための補正条件を決定する補正条件決定部とを備える。上記の構成によれば、青果物の測定箇所の違い(すなわち、青果物の向きの違い)による測定値のばらつきを低減することができる。
また、本発明の一態様に係る解析装置において、前記判定部は、前記画像に含まれる前記青果物の像が有する形状を解析することにより前記測定箇所を判定してもよい。上記の構成によれば、青果物の測定箇所(すなわち、青果物の向き)を、画像を解析することにより判定することができる。
また、本発明の一様態に係る解析装置において、前記判定部は、前記青果物の像が有する色の、当該青果物の部分による違いを解析することにより前記測定箇所を判定してもよい。上記の構成によれば、青果物の形状に加え、青果物の色の違いも測定箇所の判定に利用するため、測定箇所の判定の精度を高めることができる。
また、本発明の一様態に係る解析装置において、前記青果物の測定箇所に応じた補正条件が予め定められており、前記補正条件決定部は、前記判定部が判定した測定箇所に対応する前記補正条件を決定してもよい。上記の構成によれば、測定箇所ごとに予め定めた補正条件を用いることにより、当該測定箇所の測定値を適切に補正することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る解析システムは、青果物に対して測定光を照射し、当該青果物からの透過光及び/または反射光を受光して当該青果物の品質を測定する測定装置と、前記測定装置に対して配置された青果物に照明光を照射する照明装置と、前記青果物を撮像する撮像装置と、前記解析装置とを備え、前記解析装置は、前記撮像装置によって撮像された画像を解析することにより前記測定箇所を判定し、その判定結果に基づいて、前記測定装置から出力された測定値を補正することを特徴とする。上記の構成によれば、青果物の測定箇所の違いによる測定値のばらつきを低減することができる。
また、本発明の一様態に係る解析システムにおいて、前記照明装置は、リング形状の発光部を有していてもよい。上記の構成によれば、青果物の全体に均一に照明光を照射することができる。
また、本発明の一様態に係る解析システムにおいて、前記照明装置は、前記測定光とは異なる波長範囲を有する光を前記照明光として照射してもよい。上記の構成によれば、照明光の照射により、測定装置による測定に悪影響を及ぼすことを防止できる。
本発明の一態様によれば、青果物の測定箇所の違いによる測定値のばらつきを低減することができる。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(解析システム1の構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る解析システム1の構成を示す概略図である。図2は、解析システム1の構成を示すブロック図である。解析システム1は、青果物の品質を光学的、すなわち非破壊的に測定するシステムである。解析システム1は、測定装置に対する青果物の向き(換言すれば、測定箇所)を画像解析により判定し、判定した向きに応じて測定値を補正することにより、青果物の向きに起因する測定値のばらつきを低減できる。換言すれば、解析システム1は、測定部位に依存せず、差の少ない測定結果を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る解析システム1の構成を示す概略図である。図2は、解析システム1の構成を示すブロック図である。解析システム1は、青果物の品質を光学的、すなわち非破壊的に測定するシステムである。解析システム1は、測定装置に対する青果物の向き(換言すれば、測定箇所)を画像解析により判定し、判定した向きに応じて測定値を補正することにより、青果物の向きに起因する測定値のばらつきを低減できる。換言すれば、解析システム1は、測定部位に依存せず、差の少ない測定結果を得ることができる。
図1に示すように、解析システム1は、照明装置2、撮像装置3、測定装置4(測定部)、及び解析装置5を備えている。解析システム1に備わる照明装置2及び撮像装置3は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
照明装置2は、測定装置4に対して配置された青果物6を撮像するために、測定装置4からの指示に従って青果物6に拡散光である照明光7を青果物6の上方より照射する。上方より拡散光を照射することで青果物6から安定した反射光を得ることができる。安定した反射光を得ることにより、青果物6の形状を捉えた測定箇所の判定や、青果物6の表面が明るいのか、暗いのか、陽光面なのか陰光面なのかの判定が容易になる。また、安定した反射光を得ることにより、明るさの影響が少ない画像を取得することが可能となる。
測定装置4では、可視光領域から近赤外光領域の光(波長約600〜1000nm)を利用して品質を測定するため、外乱を防止するために、照明光7は、近赤外光を含まない光であることが好ましい。すなわち、照明装置2は、測定光8とは異なる波長範囲を有する光を照明光7として照射することが好ましい。
照明光7の波長は、例えば、400〜750nmである。照明装置2の光源として、例えば、LED(発光ダイオード)または蛍光灯を用いるとともに、近赤外光をカットするフィルターを設け、当該フィルターを通して照明光7を出射してもよい。赤外光カットフィルターとして、750nm以上の波長範囲の光をカットするフィルターを用いることができる。
また、青果物6に対して均一に照明光7を照射するために、照明装置2の発光部は、リング形状であることが好ましい。この場合、照明装置2の発光部は、青果物6の直上(すなわち、測定装置4の直上)に配置される。照明装置2の発光部をリング形状とすることにより、影が出来にくいという利点も得られる。
撮像装置3は、測定装置4からの指示に従って青果物6の画像を撮像し、青果物6の画像データを解析装置5へ出力する。撮像装置3は、例えば、CCD(charge-coupled device)カメラである。撮像装置3は、広角レンズを備えており、広範囲の視野を確保することができるものであることが好ましい。この構成により、設置する撮像装置3の台数を減らすことができる。また、測定光8には、近赤外光が多く含まれていることから、青果物6の形状及び色を適切に表現した撮像画像を得るために、撮像装置3は、近赤外光をカットする機能(例えば、赤外光カットフィルタ)を備えたカメラであることが好ましい。
また、撮像装置3の撮像範囲内に照明装置2の発光部が入らないように、照明装置2と撮像装置3との相対位置関係を設定することが好ましい。さらに、ユーザの体や手が、青果物6と、照明装置2または撮像装置3との間に入り、影を形成したり、撮像の妨げになったりすることのないように、照明装置2及び撮像装置3の位置が設定されることが好ましい。例えば、照明装置2及び撮像装置3は、青果物6を挟んでユーザと対面する側に設けられる。
(測定装置4の構成)
図3は、測定装置4の構成を示すブロック図である。測定装置4は、青果物6の糖度、酸度、障害度等の内部品質を測定する装置である。そのため、本実施形態における測定値は、糖度、酸度または障害度等の内部品質を示す数値である。測定装置4が出力する測定値は、これらの種類の測定値に限定されず、青果物6の内部品質を示す測定値であれば、どのような種類の測定値であってもよい。また、測定装置4は、複数種類の測定値を出力するものであってもよい。
図3は、測定装置4の構成を示すブロック図である。測定装置4は、青果物6の糖度、酸度、障害度等の内部品質を測定する装置である。そのため、本実施形態における測定値は、糖度、酸度または障害度等の内部品質を示す数値である。測定装置4が出力する測定値は、これらの種類の測定値に限定されず、青果物6の内部品質を示す測定値であれば、どのような種類の測定値であってもよい。また、測定装置4は、複数種類の測定値を出力するものであってもよい。
図3に示すように、測定装置4は、光源21、分光器22、制御部23、記憶部24、入力部25、表示部26、及び載置部27(図1に図示)を備えている。また、測定装置4は、解析装置5と通信可能に接続されており、解析装置5へ青果物6の種類を示す情報(種類情報)を送信するとともに、解析装置5から補正後の測定値を受け取る。
光源21は、例えばハロゲンランプであり、制御部23の指示に従い、青果物6に対して測定光8を照射する。光源21は、測定の目的に応じた波長範囲の測定光8を出射可能な光源であればよく、ハロゲンランプに限定されない。
図4は、測定装置4に備えられた分光器22の構成を示す構成図である。図4に示すように分光器22は、凹面回折格子31、受光センサ32、暗箱33、入光口34、及びフィルター部35を備えている。青果物6を透過した測定光8及び/または青果物6に反射した測定光8(以下、計測光9)は、フィルター部35を通過し、入光口34から分光器22の内部に入射する。
凹面回折格子31は、フィルター部35を通過し入光口34から入射した計測光9を、複数の波長の光に分光する。受光センサ32は、凹面回折格子31によって分光された計測光9における波長毎の光量を検出することにより、分光スペクトルデータを計測する。分光スペクトルデータとは、計測光9の波長ごとの光強度を示すデータである。また、受光センサ32は、計測した分光スペクトルデータを、デジタルデータとして制御部23に出力する。
暗箱33は、遮光性材料からなり、凹面回折格子31、及び受光センサ32を内部に配置することで、計測光9以外の外乱光が入射することを防ぐ。フィルター部35は、円板36及びモータ37を備えており、円板36を回転させることで、測定に使用するフィルター等を切り替える。円板36は、モータ37によって縦軸芯周りで回転する。
円板36には、入光口34と略同じ形状及び大きさの開口部、所定の減光率を有する複数のフィルター、及び光を通さない遮光部が備えられている。円板36が回転することで、入光口34と開口部、フィルター、または遮光部とが、計測光9の入射方向で重なり、測定装置4における、リファレンス測定、波長校正測定及び品質測定を切り替えることが可能となる。品質測定は、開口部を通過した計測光9を利用し、青果物6の内部品質を測定するものである。
リファレンス測定は、フィルター及び遮光部を使用することで、光源21に起因する測定値のずれを補正するためのデータを取得する測定である。
波長校正測定は、リファレンス測定に使用するものとは異なるフィルター及び光源21近傍に備えられているシャッターを使用することで、測定装置4の光学部品の劣化、外乱光等に起因する測定値のずれを補正するためのデータを取得する測定である。
本実施形態における、測定装置4で算出される測定値とは、品質測定で得られた測定値を、リファレンス測定で得たデータ及び波長校正測定で得たデータに基づいて補正を行ったものを指す。品質測定の精度を上げるためには、リファレンス測定及び波長校正測定による測定値の補正を行うことが好ましいが、本発明においては、リファレンス測定及び波長校正測定による測定値の補正は、必須ではない。そのため、本発明における測定装置は、図4に示す分光器22を備えるものに限定されない。
制御部23は、測定装置4の各処理を制御する。制御部23は入力部25で入力が行われると、記憶部24の情報を参照し、光源21からの測定光8の照射範囲等を制御する。また、制御部23は、分光器22から入力された分光スペクトルデータ、及び記憶部24に格納されている検量式に基づいて、糖度等、青果物6の内部品質の測定値を算出する演算処理を行う。さらに、制御部23は、後述する解析装置5から入力された補正後の測定値を、表示部26に表示させる。
記憶部24は、青果物6の種類に応じた測定光8の照射時間、青果物6の内部品質の測定値を算出するための検量式等を格納する記憶装置である。
入力部25は、ユーザの入力操作を受け付ける入力装置であり、例えば、タッチパネル、ボタン、ダイアル、レバー等である。入力部25を介して、測定指示、測定する青果物6の種類情報等が制御部23に入力される。青果物6の種類によって、測定条件及び測定値の補正条件が異なるため、青果物6の種類情報をユーザから受け付ける。この種類情報は、青果物6の種類を示すものであり、例えば、りんご、みかん等である。当該種類情報には、青果物6の品種が含まれていてもよい。
表示部26は、測定に関わる各種の情報を表示する表示装置であり、例えば、液晶パネルである。特に、表示部26は、解析装置5から入力された補正後の測定値を表示する。なお、表示部26はタッチパネルでもよく、その場合はタッチパネルが入力部25及び表示部26を兼ねることができる。載置部27は、青果物6を載置するための受皿であり、測定光8及び計測光9を通すための開口部をその底部に備えている。
(解析装置5の構成)
解析装置5は、青果物6の画像を解析することにより、当該青果物6の測定箇所を判定し、補正条件を決定する装置である。解析装置5は、クラウドシステムとして実現されてもよい。この場合、解析装置5は、測定装置4とインターネットを介して通信を行うことで補正前後の測定値のやり取りを行ってもよい。また、解析装置5は、測定装置4の内部に設けられていてもよい。
解析装置5は、青果物6の画像を解析することにより、当該青果物6の測定箇所を判定し、補正条件を決定する装置である。解析装置5は、クラウドシステムとして実現されてもよい。この場合、解析装置5は、測定装置4とインターネットを介して通信を行うことで補正前後の測定値のやり取りを行ってもよい。また、解析装置5は、測定装置4の内部に設けられていてもよい。
解析装置5は、図2に示すように、記憶部12、及び制御部11を備えている。記憶部12は、青果物6の測定箇所に対応する補正条件を示す情報(補正情報)を格納している記憶装置である。前記補正情報は、青果物6の種類ごと(または品種ごと)に設定されている。なお、記憶部12の位置は解析装置5の内部に限られず、外部、例えばクラウドシステム上に補正情報を保持し、解析装置5はクラウドシステムとインターネットを介して通信を行うことで、補正情報を参照してもよい。
図2に示すように、制御部11は、判定部13、補正条件決定部14、及び演算部15を備えている。判定部13は、測定装置4から入力された青果物6の種類情報及び撮像装置3から入力された青果物6の画像に基づいて、青果物6の測定箇所を判定し、補正条件決定部14へ出力する。青果物6の測定箇所の類型としては、例えば、青果物6の果頂部、果柄部及び底部、着色良好面及び着色不良面、または、陽光面、及び陰光面等が挙げられる。なお、陽光面及び陰光面については、リンゴ、桃、梨等の果実について適用できる類型である。
青果物6の測定箇所を判定する方法として、判定部13は、青果物6の画像に含まれる像が有する形状を解析することで、青果物6の測定箇所を判定してもよい。例えば、青果物を、その種類(または品種)ごとにあらかじめ複数の方向から撮像した画像を、当該青果物の形状パターン情報として、記憶部12に格納しておく。判定部13は、記憶部12から形状パターン情報を取得し、形状パターン情報が示す複数の形状パターンと、撮像装置3から入力された青果物6の画像とのパターンマッチングを行い、青果物6の画像と最も一致度の高い形状パターンを特定する。各形状パターンと測定箇所とは予め対応付けられており、判定部13は、特定した形状パターンと対応する測定箇所を、当該青果物6の測定箇所として特定する。
または、判定部13は、青果物6の画像から、青果物の種類ごとに予め定められた特徴部分を抽出し、青果物6の全体像における当該特徴部分の位置に基づいて、青果物6の測定箇所を判定してもよい。前記特徴部分として、例えば、ヘタを挙げることができる。この場合にも、青果物6の全体像における特徴部分の位置と、測定箇所とが予め対応付けられている。
または、判定部13は、画像に含まれる青果物6の像における色の部分的な違いを解析することで、青果物6の測定箇所を判定してもよい。青果物6の測定箇所を色の違いによって判定する場合、撮像装置3を複数備え、異なる撮像装置3によって撮像された青果物6の画像間で色の差異を比較してもよい。また、1つの画像に含まれる青果物6の像における互いに異なる部分間での色の差異を比較してもよい。また、青果物6の色の見本として、階調値(例えば、RGB値)を記憶部12に予め格納しておき、判定部13は、前記階調値を参照することで、例えば、青果物6の画像に写っている部分が陽光面なのか陰光面なのかを判定し、その判定結果に対応付けられた測定箇所を特定してもよい。
判定部13は、形状による判定及び色の違いによる判定を併用してもよい。この場合、青果物6の測定箇所の判定の精度をより高めることができる。青果物6の測定箇所の判定方法は、測定を行う青果物6の種類に応じてユーザが、入力部25を用いて設定することが可能である。
また、判定部13は、青果物6の画像に手などの障害物の像が含まれていると判断した場合は、補正を実施しない決定を行ってもよい。この場合、判定部13は、測定装置4の表示部26に、適切な撮像ができない旨の警告メッセージを表示してもよい。
補正条件決定部14は、判定部13が判定した測定箇所に基づいて、青果物6の品質を示す測定値を補正するための補正条件を決定する。具体的には、補正条件決定部14は、測定装置4から入力された青果物6の種類情報、判定部13から入力された青果物6の測定箇所、及び記憶部12に格納された補正情報を参照し、補正情報が示す補正条件のうち、前記種類情報が示す種類及び前記測定箇所に対応する補正条件を決定する。補正条件とは、測定値に対して演算を行う値(例えば、測定値に乗じる係数(以下、補正係数と称する))または測定値に対する演算に用いる数式である。補正条件決定部14は、決定した補正条件を、演算部15へ出力する。
演算部15は、測定装置4から測定値を取得し、補正条件決定部14から入力された補正条件に基づいて、前記測定値を補正する。例えば、補正条件が補正係数であれば、演算部15は、前記測定値に当該補正係数を乗じることにより補正後の測定値を算出する。または、補正条件が数式であれば、演算部15は、前記測定値を当該数式に代入することにより補正後の測定値を算出する。その後、演算部15は、補正後の測定値を測定装置4へ出力する。なお、演算部15の設けられる位置は、解析装置5内に限られず、例えば、演算部15は、測定装置4内に備えられてもよい。
(解析システム1における処理の流れの一例)
次に、解析システム1における処理(制御方法)の流れの一例について、図5を用いて説明する。図5は、解析システム1における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
次に、解析システム1における処理(制御方法)の流れの一例について、図5を用いて説明する。図5は、解析システム1における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、測定される青果物6の種類を示す種類情報及び品質測定の指示が、ユーザの操作により測定装置4の入力部25を介して制御部23に入力される(ステップS1)。
青果物6の種類情報が入力されると、制御部23は、当該種類情報を解析装置5の判定部13へ出力する。
一方、測定装置4の制御部23の指示に従って、照明装置2は、照明光7を青果物6に照射し、撮像装置3は、青果物6の画像を撮像する(ステップS2)。撮像装置3は、当該画像を解析装置5の判定部13へ出力する。
次に、判定部13は、測定装置4から入力された青果物6の種類情報及び撮像装置3から出力された青果物6の画像に基づいて、当該青果物6の測定箇所を判定する(ステップS3)。
図6の(a)は、青果物6が有する複数の部位を示す図である。図6の(a)に示すように、青果物6は、その種類(または品種)ごとに、予め複数の部位に分割されており、各部位に当該部位を特定する識別子が付与されている。例えば、図6の(a)に示すように、青果物6の測定箇所として、下部(ていあ部)(A)、中部(赤道部)(B)、上部(果柄部)(C)、及び陽光面(X)、陰光面(Y)が設定されている。判定部13は、青果物6の測定箇所が、予め定められた複数の部位のいずれに対応しているかを判定する。例えば、図6の(a)の例では、青果物6の測定箇所が中部でありかつ陽光面であった場合、青果物の測定箇所をBXとして判定する。
なお、図6の(a)に示した青果物6の測定箇所は一例であり、より細分化されていてもよいし、陽光面及び陰光面による区別をなくすなど、より大きく分割されていてもよい。また、青果物6の測定値は、例えば青果物6がりんごであった場合、一般的にA>B>Cであり、また、X>Yである。
青果物6の測定箇所は、上述したように、青果物6の形状及び/または色の差異から判定されることが好ましい。判定部13は、判定した青果物6の測定箇所を示す情報(測定箇所に対応する識別子)を補正条件決定部14へ出力する。
次に、補正条件決定部14は、判定部13から入力された青果物6の測定箇所に基づいて、記憶部12の情報を参照し、補正条件を決定する。
図6の(b)は、補正条件の一例を示すテーブルである。図6の(b)に示すように、青果物6の種類(または品種)ごと、かつ当該青果物6の部位ごとに、補正条件が予め定められており、当該補正条件は、例えば、テーブルとして記憶部12に予め格納されている。補正条件決定部14は、当該テーブルを参照することにより、測定箇所を示す識別子に対応する補正条件を決定する。補正条件決定部14は、決定した補正条件を演算部15へ出力する(ステップS4)。
補正条件として、例えば、図6の(b)に示すように、測定箇所に対応する補正係数を設定することができる。この場合、演算部15は、当該補正係数を測定値に乗じることにより測定値を補正する。前記補正係数を測定値に乗じることにより、青果物6の平均的な測定値が得られるように当該補正係数が設定されている。例えば、青果物6と同じ種類の青果物において平均的な測定値が得られる箇所の補正係数を「1」とし、平均的な測定値よりも大きな測定値が得られる箇所については、当該箇所の補正係数を1より小さく設定し、平均的な測定値よりも小さな測定値が得られる箇所については、当該箇所の補正係数を1より大きく設定する。
具体的な計算としては、例えば、測定装置4で算出された青果物6の測定値が13であり、かつ判定部13で判定された青果物6の測定箇所がBXであった場合、用いられる補正係数は0.9となるため、補正後の測定値は下記式(1)から11.7となる。
(補正後の測定値)=(測定値(13))×(補正係数(0.9))=11.7・・(1)
補正条件としての演算値は、乗算のための補正係数でなくともよく、測定値に加算する、または測定値から引き算するための値であってもよい。
補正条件としての演算値は、乗算のための補正係数でなくともよく、測定値に加算する、または測定値から引き算するための値であってもよい。
図6の(b)の例では、各測定箇所に対応する補正条件が1つの補正係数である場合を示したが、当該補正条件は、測定値及び測定箇所に応じた設定値を代入することで当該測定値を補正することができる式であってもよい。当該式は、例えば、下記式(2)のようなものであってもよい。
(補正後の測定値)=(測定値)×(測定箇所に応じた補正係数)+(所定の定数)
・・・(2)
補正条件は、測定箇所による測定値のずれを補正することで、各測定値を平均的な測定値にほぼ一致させるものであればよく、上記の方法に限られるものではない。
・・・(2)
補正条件は、測定箇所による測定値のずれを補正することで、各測定値を平均的な測定値にほぼ一致させるものであればよく、上記の方法に限られるものではない。
一方、測定装置4は、分光分析法によって青果物6の内部品質を測定する。具体的に説明すると次の通りである。光源21の近傍には、開放または遮蔽することで測定光8を出射または遮断可能なシャッター(不図示)が備えられている。制御部23は、ユーザが入力した種類情報が示す青果物6の種類に応じてシャッターを所定の時間開放することで、光源21からの測定光8を、青果物6の種類に応じた所定の時間だけ青果物6に照射する。なお、品質測定の指示をユーザから受けた後、測定光8を青果物6に向けて出射する前にリファレンス測定及び波長校正測定が行われてもよい。
青果物6を透過及び/または青果物6に反射した測定光、つまり計測光9は、分光器22によって受光され、計測光9のスペクトルデータが取得される。分光器22は、当該スペクトルデータを制御部23へ出力する。
制御部23は、分光器22から計測光9のスペクトルデータを、リファレンス測定及び波長校正測定の結果に基づいて補正することにより測定値を算出し、当該測定値を解析装置5の演算部15へ出力する(ステップS5)。計測光9のスペクトルデータをリファレンス測定及び波長校正測定の結果により補正する方法については、例えば、特許文献2に記載されている方法を用いればよい。なお、ステップS5は、ステップS1より後であり、ステップS6よりも前のタイミングであれば、いつ処理が行われてもよい。
補正条件決定部14で決定された補正条件及び測定装置4で取得された測定値が演算部15へ入力されると、演算部15は、前記補正条件に基づいて、前記測定値を補正する(ステップS6)。
最後に、演算部15は、測定装置4の表示部26へ補正後の測定値を表示させる(ステップS7)。なお、ここでは、演算部15が測定装置4から測定値を取得し、補正を行う例を示したが、測定装置4の制御部23が補正条件を取得し、測定値に対する補正を行ってもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
解析装置5の制御ブロック(特に判定部13、補正条件決定部14、及び演算部15)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
解析装置5の制御ブロック(特に判定部13、補正条件決定部14、及び演算部15)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、解析装置5は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 解析システム
2 照明装置
3 撮像装置
4 測定装置(測定部)
5 解析装置
6 青果物
7 照明光
8 測定光
9 計測光
13 判定部
14 補正条件決定部
2 照明装置
3 撮像装置
4 測定装置(測定部)
5 解析装置
6 青果物
7 照明光
8 測定光
9 計測光
13 判定部
14 補正条件決定部
Claims (7)
- 青果物に対して測定光を照射し、当該青果物からの透過光及び/または反射光を受光して当該青果物の品質を測定する測定部による青果物の測定箇所を、前記青果物の画像を解析することにより判定する判定部と、
前記判定部が判定した測定箇所に基づいて、前記測定部によって測定された前記青果物の品質を示す測定値を補正するための補正条件を決定する補正条件決定部とを備えることを特徴とする解析装置。 - 前記判定部は、前記画像に含まれる前記青果物の像が有する形状を解析することにより前記測定箇所を判定することを特徴とする請求項1に記載の解析装置。
- 前記判定部は、前記青果物の像が有する色の、当該青果物の部分による違いを解析することにより前記測定箇所を判定することを特徴とする請求項2に記載の解析装置。
- 前記青果物の測定箇所に応じた前記補正条件が予め定められており、
前記補正条件決定部は、前記判定部が判定した測定箇所に対応する前記補正条件を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の解析装置。 - 青果物に対して測定光を照射し、当該青果物からの透過光及び/または反射光を受光して当該青果物の品質を測定する測定装置と、
前記測定装置に対して配置された青果物に照明光を照射する照明装置と、
前記青果物を撮像する撮像装置と、
請求項1から4のいずれか1項に記載の解析装置とを備え、
前記解析装置は、前記撮像装置によって撮像された画像を解析することにより前記測定箇所を判定し、その判定結果に基づいて、前記測定装置から出力された測定値を補正することを特徴とする解析システム。 - 前記照明装置は、リング形状の発光部を有していることを特徴とする請求項5に記載の解析システム。
- 前記照明装置は、前記測定光とは異なる波長範囲を有する光を前記照明光として照射することを特徴とする請求項5または6に記載の解析システム。
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-
2018
- 2018-12-20 JP JP2018238700A patent/JP2020101408A/ja active Pending
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