JP2020101406A - 土壌状態量検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ部材に制御装置を取り付ける際に制御装置によってセンサ部材により検出する土壌状態量を識別する。【解決手段】土壌状態量検出センサを、土壌の状態量を検出するためのセンサ電極が取り付けられたセンサ部材と、センサ電極により検出される電気的物理量に基づいて土壌の状態量を検出するソフトウエアが組み込まれた制御装置とにより構成する。そして、センサ部材の端部にセンサ部材が検出する土壌の状態量を識別するための識別端子とセンサ電極に接続された検出用端子とを端部側からこの順に取り付ける。一方、制御装置のセンサ部材の端部との着脱部に、センサ部材と半係合の状態のときには識別端子と接触し、センサ部材と完全係合の状態のときには検出用端子と接触する接触端子を取り付ける。【選択図】図2

Description

本発明は、土壌状態量検出センサに関する。
従来、この種の土壌状態量検出センサとしては、棒状のパイプの表面に静電容量を測定するためのセンサ電極が形成されたセンサ部材と、このセンサ部材の頂部に取り付ける制御装置と、からなるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。制御装置は、センサ電極の静電容量に基づいて土壌水分量(体積水分率)を演算するプログラムを記憶する制御部や、無線通信するための通信モジュール、センサ電極や制御部、通信モジュールへの電力供給を行なうバッテリなどを備える。
特開2017−151042号公報
土壌状態量検出センサは、センサ部材のセンサ電極の印刷パターンを変更すると共に、制御装置のセンサ電極により検出される電気的物理量に対する演算プログラムを変更することにより、土壌水分量(体積含水率)や、土壌温度、土壌の電気伝導率、土壌マトリックポテンシャル、水田などの水位などを検出することができる。このため、センサ部材の制御装置を取り付ける部分を共通にすれば検出する土壌状態量が異なるセンサ部材に同一の制御装置を取り付けることができるが、センサ部材がどの土壌状態量を検出するものであるかによってプログラムを変更する必要がある。
本発明の土壌状態量検出センサは、センサ部材に制御装置を取り付ける際に制御装置によってセンサ部材により検出する土壌状態量を識別することを主目的とする。
本発明の土壌状態量検出センサは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の土壌状態量検出センサは、
土壌の状態量を検出するためのセンサ電極が表面に取り付けられて棒状または長板状となるように形成されたセンサ部材と、前記センサ電極により検出される電気的物理量に基づいて土壌の状態量を検出するソフトウエアが組み込まれていると共に前記センサ部材の端部に着脱自在の制御装置と、を備える土壌状態量検出センサであって、
前記センサ部材の端部には、前記センサ部材が検出する土壌の状態量を識別するための識別端子と前記センサ電極に接続された検出用端子とが端部側からこの順に取り付けられており、
前記制御装置の前記センサ部材の端部との着脱部には、前記センサ部材と半係合の状態のときには前記識別端子と接触し、前記センサ部材と完全係合の状態のときには前記検出用端子と接触する接触端子が取り付けられている、
ことを特徴とする。
この本発明の土壌状態量検出センサでは、土壌の状態量を検出するためのセンサ電極が表面に取り付けられて棒状または長板状となるように形成されたセンサ部材と、センサ電極により検出される電気的物理量に基づいて土壌の状態量を検出するソフトウエアが組み込まれていると共にセンサ部材の端部に着脱自在の制御装置と、を備える。そして、センサ部材の端部には、センサ部材が検出する土壌の状態量を識別するための識別端子とセンサ電極に接続された検出用端子とが端部側からこの順に取り付けられており、制御装置のセンサ部材の端部との着脱部には、センサ部材と半係合の状態のときには識別端子と接触し、センサ部材と完全係合の状態のときには検出用端子と接触する接触端子が取り付けられている。このため、半係合の状態のときにセンサ部材が検出する土壌の状態量を識別することができ、識別した土壌の状態量に応じたソフトウエアを選択することができる。即ち、センサ部材に制御装置を取り付ける際に制御装置によってセンサ部材により検出する土壌状態量を識別することができる。
こうした本発明の土壌状態量検出センサにおいて、前記センサ部材の識別端子は、前記センサ電極に対応する端子間で少なくとも二つ以上の電気的物理量となるように電気的に構成されており、前記制御装置は、前記識別端子の前記センサ電極に対応する端子間の電気的物理量に基づいて前記センサ部材が検出する土壌の状態量を識別するものとしてもよい。例えば、センサ電極に対応する端子間が電気的に導通しているか否かの二つの電気的物理量により値1と値0とを識別するものとすれば、センサ電極に対応する端子の数だけのビット数でセンサ部材が検出する土壌の状態量を識別することができる。また、センサ電極に対応する端子間の静電容量を3段階以上異なるように設定すれば、一対の端子間だけで三つ以上のセンサ部材が検出する土壌の状態量を識別することができる。
また、本発明の土壌状態検出センサにおいて、前記制御装置の着脱部は、前記センサ部材の端部を差し込む差込孔が形成されており、前記半係合の状態は、前記センサ部材の端部を前記差込孔の途中まで差し込んだ状態であり、前記完全係合の状態は、前記センサ部材の端部を前記差込孔の最奥部まで差し込んだ状態であるものとしてもよい。こうすれば、制御装置にセンサ部材を差し込むだけでセンサ部材が検出する土壌の状態量を識別することができる。
この場合、前記センサ部材の前記端部には、第1センサ側係合部と、第2センサ側係合部と、が端部側からこの順に設けられており、前記制御装置の前記着脱部には、前記半係合の状態のときに前記第1センサ側係合部と係合すると共に前記完全係合の状態のとき前記第2センサ側係合部と係合する第1制御装置側係合部と、前記完全係合の状態のときに前記第1センサ側係合部に係合する第2制御装置側係合部と、が設けられているものとしてもよい。こうすれば、半係合の状態と完全係合の状態とをより確実に形成することができる。
実施形態の土壌状態量検出センサ20a〜20jを有する土壌管理システム12の構成の概略を示す説明図である。 土壌状態量検出センサ20の構成の概略を示す説明図である。 センサ部材22と制御装置40の図4におけるC−D断面から見た断面説明図である。 センサ部材22と制御装置40の図3におけるA−B断面から見た断面説明図である。 コネクタ44とコネクタ24とを完全係合の状態としたときの状態をC−D断面により説明する説明図である。 コネクタ44とコネクタ24とを完全係合の状態としたときの状態をA−B断面により説明する説明図である。 コネクタ44とコネクタ24とを半係合の状態としたときの状態をC−D断面により説明する説明図である。 コネクタ44とコネクタ24とを半係合の状態としたときの状態をA−B断面により説明する説明図である。 変形例のセンサ識別端子の接続状態と情報との関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。図1は、実施形態の土壌状態量検出センサ20a〜20jを有する土壌管理システム12の構成の概略を示す説明図である。実施形態の土壌状態量検出センサ20a〜20jを有する土壌管理システム12は、図示するように、ハウス10内の土壌に差し込まれた複数の土壌状態量検出センサ20a〜20jと、土壌を管理する管理用電子制御ユニット(以下、管理ECUという。)60と、を備える。
管理ECU60は、CPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、通信モジュール62や図示しない出力ポートを備える。灌水ECU60は、複数の土壌状態量検出センサ20a〜20jとの通信により土壌の各部の状態量を受信したり、土壌の各部の状態量に基づいて図示しない灌水装置を駆動制御したりして、土壌状態を管理する。
図2は、土壌状態量検出センサ20の構成の概略を示す説明図である。土壌状態量検出センサ20は、複数種類のセンサ部材22a〜22cのいずれかを制御装置40に差し込んで構成される。
センサ部材22は、樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET))により幅が5cm程度、長さが50cm程度、厚みが5mm程度の長板状の板材に複数対の電極や配線などが印刷されて構成されている。センサ部材22は、複数対の電極の印刷パターンを変更すると共に複数対の電極の電圧(或いは電流)に基づくソフトウエアを変更することにより、土壌水分量(体積含水率)を検出する水分量センサとして機能したり、土壌中の温度を検出する温度センサとして機能したり、土壌の電気伝導率を検出するセンサとして機能したり、土壌マトリックポテンシャルを検出するセンサとして機能したり、水田などの水位を検出する水位センサとして機能する。本明細書では、異なる種類のセンサ部材を表現するときには、センサ部材22aやセンサ部材22bのように記載し、全体としてのセンサ部材を表現するときにはセンサ部材22と記載する。センサ部22の頂部(図中、上部)は、センサを識別するための複数のセンサ識別端子25a〜25hや複数対の電極からの配線に接続された複数の接続端子26a〜26hを有する雄型のコネクタ24a〜24cとして構成されている。実施形態では、複数のセンサ識別端子25a〜25hと複数の接続端子26a〜26hは、同数で直線上に並ぶように且つ平行となるように形成されている。
制御装置40は、センシングに必要な電力や通信に必要な電力を供給するバッテリ41と、センサ部材22の種別を識別すると共に識別したセンサに必要なソフトウエアを起動してセンシングする制御部42と、管理ECU60と通信する通信モジュール43と、センサ部材22のコネクタ24を挿入して連結する雌型のコネクタ44と、を備える。制御部42は、小型のマイクロコンピュータにより構成されており、センサ部材22の複数対の電極の電圧(或いは電流)に基づいて土壌水分量や土壌温度、土壌の電気伝導率、土壌マトリックポテンシャル、水位などを検出するためのソフトウエアを記憶している。センサ部材22の識別は、センサ部材22のコネクタ24に印刷されたセンサ識別端子25a〜25gの接続状態を読み込むことにより行なうことができる。
図3は、センサ部材22と制御装置40の図4におけるC−D断面から見た断面説明図であり、図4は、センサ部材22と制御装置40の図3におけるA−B断面から見た断面説明図である。
センサ部材22のコネクタ24には、複数のセンサ識別端子25a〜25hと複数の接続端子26a〜26hとが端部側からこの順に取り付けられている。複数のセンサ識別端子25a〜25hと複数の接続端子26a〜26hは、図中左から順に並んでいる。実施形態では、複数の接続端子26a〜26gのうち両サイドの接続端子26aと接続端子26hがセンサ部材22の最下部に取り付けられた一対の電極に対する対の接続端子であり、その内側の接続端子26bと接続端子26gとがセンサ部材22の最下部から2番目に取り付けられた一対の電極に対する対の接続端子であり、さらにその内側の接続端子26cと接続端子26fとがセンサ部材22の最下部から3番目に取り付けられた一対の電極に対する対の接続端子であり、最も内側の接続端子26dと接続端子26eとがセンサ部材22の最上部に取り付けられた一対の電極に対する対の接続端子である。複数のセンサ識別端子25a〜25hは、複数の接続端子26a〜26hと同様に、センサ識別端子25aとセンサ識別端子25h、センサ識別端子25bとセンサ識別端子25g、センサ識別端子25cとセンサ識別端子25f、センサ識別端子25dとセンサ識別端子25eとが対をなす。図3に示すように、実施形態では、センサ識別端子25aとセンサ識別端子25hおよびセンサ識別端子25cとセンサ識別端子25fは電気的に接続されており、センサ識別端子25bとセンサ識別端子25gおよびセンサ識別端子25dとセンサ識別端子25eは電気的に接続されていない。
また、コネクタ24の複数のセンサ識別端子25a〜25hや複数の接続端子26a〜26hが取り付けられた反対側の面の複数の接続端子26a〜26hより図中下側の両サイドには、矩形の凹部として一対の第1センサ側係合部27a,27bと一対の第2センサ側係合部28a,28bとが形成されている。一対の第1センサ側係合部27a,27bと一対の第2センサ側係合部28a,28bは同一形状として形成されている。
制御装置40のコネクタ44には、複数のセンサ識別端子25a〜25gや複数の接続端子26a〜26gと接触整合する複数の接続端子45a〜45hが取り付けられている。複数の接続端子45a〜45hは、図4に示すように、下に凸となる形状に形成されている。実施形態では、複数の接続端子45a〜45hのうち両サイドの接続端子45aと接続端子45hがコネクタ24の接続端子26aと接続端子26hに接続されてセンサ部材22の最下部に取り付けられた一対の電極に電圧(或いは電流)を供給する対の接続端子であり、その内側の接続端子45bと接続端子45gがコネクタ24の接続端子26bと接続端子26gに接続されてセンサ部材22の最下部から2番目に取り付けられた一対の電極に電圧(或いは電流)を供給する対の接続端子である。更に、その内側の接続端子45cと接続端子45fがコネクタ24の接続端子26cと接続端子26fに接続されてセンサ部材22の最下部から3番目に取り付けられた一対の電極に電圧(或いは電流)を供給する対の接続端子であり、最も内側の接続端子45dと接続端子45eがコネクタ24の接続端子26dと接続端子26eに接続されてセンサ部材22の最上部に取り付けられた一対の電極に電圧(或いは電流)を供給する対の接続端子である。
また、コネクタ44の端部側の両サイドには、一対の第1センサ側係合部27a,27bや一対の第2センサ側係合部28a,28bと係合可能な矩形の凸部形状の一対の第1制御装置側係合部47a,47bと一対の第2制御装置側係合部48a,48bとが形成されている。一対の第1制御装置側係合部47a,47bおよび一対の第2制御装置側係合部48a,48bは、図4に示すように、矩形の凹部の表面に図中上に凸形状の爪状に形成されている。コネクタ44の最奥部の両サイドの外壁の内側にはセンサ部材22を差し込んだときにそれ以上の挿入を規制するためのストッパ49a,49bが形成されている。
図5は、制御装置40のコネクタ44にセンサ部材22のコネクタ24をストッパ49a,49bまで差し込んだ状態(完全係合の状態)としたときの状態をC−D断面により説明する説明図であり、図6は、完全係合の状態としたときの状態をA−B断面により説明する説明図である。完全係合の状態では、制御装置40のコネクタ44の複数の接続端子45a〜45hがセンサ部材22のコネクタ24の複数の接続端子26a〜26hに接触整合する。このとき、コネクタ44の一対の第1制御装置側係合部47a,47bはコネクタ24の一対の第2センサ側係合部28a,28bと係合し、コネクタ44の一対の第2制御装置側係合部48a,48bはコネクタ24の一対の第1センサ側係合部27a,27bと係合する。即ち、制御装置40のコネクタ44の複数の接続端子45a〜45hがセンサ部材22のコネクタ24の複数の接続端子26a〜26hに接触整合するときに一対の第1制御装置側係合部47a,47bと一対の第2センサ側係合部28a,28bとが係合すると共に一対の第2制御装置側係合部48a,48bと一対の第1センサ側係合部27a,27bとが係合するように、一対の第1制御装置側係合部47a,47bおよび一対の第1センサ側係合部27a,27bと一対の第1センサ側係合部27a,27bおよび一対の第2センサ側係合部28a,28bとが形成されている。
この完全係合の状態(図5および図6の状態)で、制御装置40において各対の接続端子(45aと45h、45bと45g、45cと45f、45dと45e)に電圧(或いは電流)を作用させると、センサ部材22の複数対の電極に電圧(或いは電流)を作用させることができ、その複数対の電極の電圧(或いは電流)に基づいて対応する土壌状態量を検出することができる。
図7は、制御装置40のコネクタ44にセンサ部材22のコネクタ24を途中まで差し込んだ状態(半係合の状態)としたときの状態をC−D断面により説明する説明図であり、図8は、半係合の状態としたときの状態をA−B断面により説明する説明図である。半係合の状態では、制御装置40のコネクタ44の複数の接続端子45a〜45hがセンサ部材22のコネクタ24の複数のセンサ識別端子25a〜25hに接触整合する。このとき、コネクタ44の一対の第1制御装置側係合部47a,47bはコネクタ24の一対の第1センサ側係合部27a,27bと係合する。即ち、制御装置40のコネクタ44の複数の接続端子45a〜45hがセンサ部材22のコネクタ24の複数のセンサ識別端子25a〜25hに接触整合するときに一対の第1制御装置側係合部47a,47bと一対の第1センサ側係合部27a,27bとが係合するように、一対の第1制御装置側係合部47a,47bと一対の第1センサ側係合部27a,27bとが形成されている。なお、この半係合の状態では、一対の第2制御装置側係合部48a,48bは、センサ部材22のコネクタ24に押し潰された状態となる。
この半係合の状態(図5および図6の状態)で、制御装置40において各対の接続端子(45aと45h、45bと45g、45cと45f、45dと45e)に電圧(或いは電流)を作用させると、上述したように、センサ識別端子25aとセンサ識別端子25hおよびセンサ識別端子25cとセンサ識別端子25fは電気的に接続されており、センサ識別端子25bとセンサ識別端子25gおよびセンサ識別端子25dとセンサ識別端子25eは電気的に接続されていないから、制御装置40側の接続端子45bと接続端子45gおよび接続端子45dと接続端子45eは通電し、接続端子45aと接続端子45hおよび接続端子45cと接続端子45fは通電しない。いま、各対の接続端子(45aと45h、45bと45g、45cと45f、45dと45e)のうち通電している接続端子では値1、通電していない接続端子では値0とすれば、各対のセンサ識別端子(25aと25h、25bと25g、25cと25f、25dと25e)の接続の有無により4ビット(16通り)の情報を得ることができる。実施形態では、複数の土壌状態量のうちいずれの土壌状態量を検出するセンサ部材であるかをセンサ識別端子25a〜25hの接続の有無により予め定めておき、半係合の状態のときに制御装置40でこの情報を読み込み、制御装置40の制御部42に記憶された各土壌状態量のプログラムから情報に基づいてプログラムを選択し、選択した土壌状態量検出センサとして機能させる。例えば、土壌水分量を検出する場合、センサ識別端子25a〜25hによる4ビットの情報として「1010」と定め、土壌水分量を検出するための複数対の電極の印刷パターンを施したセンサ部材22のコネクタ24のセンサ識別端子25a〜25hのうちセンサ識別端子25aとセンサ識別端子25hおよびセンサ識別端子25cとセンサ識別端子25fについては電気的に接続し、センサ識別端子25bとセンサ識別端子25gおよびセンサ識別端子25dとセンサ識別端子25eについては電気的に接続しないものとする。そして、制御装置40のコネクタ44にセンサ部材22のコネクタ24を半係合の状態となるまで差し込んだときに、制御装置40側で4ビットの情報として「1010」を読み込み、予め記憶しておいたプログラムのうち「1010」に対応する土壌水分量を検出するためのプログラムを選択する。そして、制御装置40のコネクタ44にセンサ部材22のコネクタ24を完全係合の状態となるまで差し込めば、土壌状態量検出センサ20は土壌水分量検出センサとして機能する。
以上説明した実施形態の土壌状態量検出センサ20では、複数対の電極の印刷パターンの異なるセンサ部材22に対してコネクタ24のセンサ識別端子25a〜25hによる4ビットの情報が異なるように設定し、これを半係合の状態のときに制御装置40側で読み込み、予め記憶しておいた土壌状態量毎のプログラムのうち4ビットの情報に対応するプログラムを選択することにより、完全係合の状態としたときに、4ビットの情報に基づく土壌状態量を検出するセンサとして機能させることができる。即ち、制御装置40のコネクタ44にセンサ部材22のコネクタ24を差し込むだけでセンサ部材22が検出する土壌状態量を識別し、その識別した土壌状態量を検出するセンサとして機能させることができる。制御装置40は、各土壌状態量のプログラムを記憶しているから、複数のセンサ部材22a〜22cに対して用いることができる。
実施形態の土壌検出量検出センサ20では、センサ識別端子25a〜25hによる4ビットの情報によりセンシングする土壌状態量を識別するものとしたが、3ビット以下の情報や5ビット以上の情報によりセンシングする土壌状態量を識別するものとしてもよい。
実施形態の土壌検出量検出センサ20では、各対のセンサ識別端子(25aと25h、25bと25g、25cと25f、25dと25e)の接続の有無により4ビットの情報によりセンシングする土壌状態量を識別するものとしたが、各対のセンサ識別端子(25aと25h、25bと25g、25cと25f、25dと25e)の静電容量の相違に基づく情報によりセンシングする土壌状態量を識別するものとしてもよい。例えば、図9に示すように、一対のセンサ識別端子の接続状態として、絶縁状態、一対の電極による状態、2対の電極による状態、接続状態とすると、その静電容量は、値0、小、大、無限大となるから、これに0,1,2,3を割り当てることにより、一対のセンサ識別端子により4個を識別することができるから、4対のセンサ識別端子では44個を識別することができる。
実施形態の土壌検出量検出センサ20では、制御装置40のコネクタ44の複数の接続端子45a〜45hがセンサ部材22のコネクタ24の複数のセンサ識別端子25a〜25hに接触整合する半係合の状態でコネクタ44の一対の第1制御装置側係合部47a,47bとコネクタ24の一対の第1センサ側係合部27a,27bとが係合し、完全係合の状態で一対の第1制御装置側係合部47a,47bと一対の第2センサ側係合部28a,28bとが係合し、コネクタ44の複数の接続端子45a〜45hがコネクタ24の複数の接続端子26a〜26hに接触整合する完全係合の状態でコネクタ44の一対の第1制御装置側係合部47a,47bとコネクタ24の一対の第2センサ側係合部28a,28bとが係合すると共にコネクタ44の一対の第2制御装置側係合部48a,48bとコネクタ24の一対の第1センサ側係合部27a,27bとが係合するように、コネクタ44に一対の第1制御装置側係合部47a,47bと一対の第2制御装置側係合部48a,48bとを形成すると共に、コネクタ24に一対の第1制御装置側係合部47a,47bと一対の第2センサ側係合部28a,28bとを形成した。しかし、完全係合のときに整合する係合部だけを形成するものとしてもよいし、こうした係合部を形成しないものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、土壌状態量検出センサの製造産業などに利用可能である。
10 ハウス、12 土壌管理システム、20,20a〜20j 土壌状態量検出センサ、22,22a〜22c センサ部材、24,24a〜24c コネクタ、25a〜25h センサ識別端子、26a〜26h 接続端子、27a,27b 第1センサ側係合部、28a,28b 第2センサ側係合部、40 制御装置、41 バッテリ、42 制御部、43 通信モジュール、44 コネクタ、45a〜45h 接続端子、47a,47b 第1制御装置側係合部、48a,48b 第2制御装置側係合部、49a,49b ストッパ、60 管理用電子制御ユニット(管理ECU)、62 通信モジュール。

Claims (4)

  1. 土壌の状態量を検出するためのセンサ電極が表面に取り付けられて棒状または長板状となるように形成されたセンサ部材と、前記センサ電極により検出される電気的物理量に基づいて土壌の状態量を検出するソフトウエアが組み込まれていると共に前記センサ部材の端部に着脱自在の制御装置と、を備える土壌状態量検出センサであって、
    前記センサ部材の端部には、前記センサ部材が検出する土壌の状態量を識別するための識別端子と前記センサ電極に接続された検出用端子とが端部側からこの順に取り付けられており、
    前記制御装置の前記センサ部材の端部との着脱部には、前記センサ部材と半係合の状態のときには前記識別端子と接触し、前記センサ部材と完全係合の状態のときには前記検出用端子と接触する接触端子が取り付けられている、
    ことを特徴とする土壌状態量検出センサ。
  2. 請求項1記載の土壌状態量検出センサであって、
    前記センサ部材の識別端子は、前記センサ電極に対応する端子間で少なくとも二つ以上の電気的物理量となるように電気的に構成されており、
    前記制御装置は、前記識別端子の前記センサ電極に対応する端子間の電気的物理量に基づいて前記センサ部材が検出する土壌の状態量を識別する、
    土壌状態量検出センサ。
  3. 請求項1または2記載の土壌状態量検出センサであって、
    前記制御装置の着脱部は、前記センサ部材の端部を差し込む差込孔が形成されており、
    前記半係合の状態は、前記センサ部材の端部を前記差込孔の途中まで差し込んだ状態であり、
    前記完全係合の状態は、前記センサ部材の端部を前記差込孔の最奥部まで差し込んだ状態である、
    土壌状態量検出センサ。
  4. 請求項3記載の土壌状態量検出センサであって、
    前記センサ部材の前記端部には、第1センサ側係合部と、第2センサ側係合部と、が端部側からこの順に設けられており、
    前記制御装置の前記着脱部には、前記半係合の状態のときに前記第1センサ側係合部と係合すると共に前記完全係合の状態のとき前記第2センサ側係合部と係合する第1制御装置側係合部と、前記完全係合の状態のときに前記第1センサ側係合部に係合する第2制御装置側係合部と、が設けられている、
    土壌状態量検出センサ。
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