JP2020101393A5 - - Google Patents
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Description
本発明の一態様は、
内燃機関(ENG)の排ガス管(101)に取り付けられるハウジング(H)の内側に、排ガスに含まれる粒子状物質を検出するセンサ素子(1)を保持するセンサ本体(S1)と、
上記センサ素子の温度を検出するためのセンサ温度検出部(2)と、
上記排ガス管に対する上記センサ本体の搭載状態を診断するための搭載状態診断部(3)と、を備える粒子状物質検出装置(S)であって、
上記搭載状態診断部は、
上記内燃機関の運転状態に基づいて、搭載状態を診断するための診断閾値(Tth)を、上記センサ本体が正常に搭載された状態における上記センサ素子の温度より低い温度値に設定する診断閾値設定部(31)と、
上記内燃機関の外部情報に基づいて、上記診断閾値を補正し、上記外部情報としての外気温が高いほど上記診断閾値がより高い値となり、上記外気温が低いほど上記診断閾値がより低い値となるように補正する診断閾値補正部と、
上記センサ温度検出部で検出されるセンサ温度(T)と、上記診断閾値とを比較して、上記センサ温度が上記診断閾値より低いときに、搭載異常と判定する搭載異常判定部(32)を有している、粒子状物質検出装置にある。
内燃機関(ENG)の排ガス管(101)に取り付けられるハウジング(H)の内側に、排ガスに含まれる粒子状物質を検出するセンサ素子(1)を保持するセンサ本体(S1)と、
上記センサ素子の温度を検出するためのセンサ温度検出部(2)と、
上記排ガス管に対する上記センサ本体の搭載状態を診断するための搭載状態診断部(3)と、を備える粒子状物質検出装置(S)であって、
上記搭載状態診断部は、
上記内燃機関の運転状態に基づいて、搭載状態を診断するための診断閾値(Tth)を、上記センサ本体が正常に搭載された状態における上記センサ素子の温度より低い温度値に設定する診断閾値設定部(31)と、
上記内燃機関の外部情報に基づいて、上記診断閾値を補正し、上記外部情報としての外気温が高いほど上記診断閾値がより高い値となり、上記外気温が低いほど上記診断閾値がより低い値となるように補正する診断閾値補正部と、
上記センサ温度検出部で検出されるセンサ温度(T)と、上記診断閾値とを比較して、上記センサ温度が上記診断閾値より低いときに、搭載異常と判定する搭載異常判定部(32)を有している、粒子状物質検出装置にある。
(参考形態1)
粒子状物質検出装置に係る基本構成及び基本制御を示す参考形態1について、図1〜図14を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、粒子状物質検出装置Sは、センサ素子1を有するセンサ本体S1と、センサ温度検出部2及び搭載状態診断部3を有する制御装置S2と、を備えて構成される。粒子状物質検出装置Sは、例えば、図4に示すように、内燃機関としての車両用のディーゼルエンジン(以下、エンジンと略称する)ENGに搭載される排ガス浄化装置100に適用することができる。センサ本体S1は、エンジンENGの排ガス管101に取り付けられるハウジングHを有し、その内側に、排ガスに含まれる粒子状物質を検出するセンサ素子1を保持している。
粒子状物質検出装置に係る基本構成及び基本制御を示す参考形態1について、図1〜図14を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、粒子状物質検出装置Sは、センサ素子1を有するセンサ本体S1と、センサ温度検出部2及び搭載状態診断部3を有する制御装置S2と、を備えて構成される。粒子状物質検出装置Sは、例えば、図4に示すように、内燃機関としての車両用のディーゼルエンジン(以下、エンジンと略称する)ENGに搭載される排ガス浄化装置100に適用することができる。センサ本体S1は、エンジンENGの排ガス管101に取り付けられるハウジングHを有し、その内側に、排ガスに含まれる粒子状物質を検出するセンサ素子1を保持している。
(参考形態2)
図14〜図15を参照して、参考形態1の変形例としての参考形態2の粒子状物質検出装置1について説明する。
本形態は、搭載状態診断部3の診断可否判定部33による判定手順の他の例であり、粒子状物質検出装置1の基本構成は、上記参考形態1と同様であるので説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
なお、参考形態2以降において用いた符号のうち、既出の参考形態、実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の参考形態、実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
図14〜図15を参照して、参考形態1の変形例としての参考形態2の粒子状物質検出装置1について説明する。
本形態は、搭載状態診断部3の診断可否判定部33による判定手順の他の例であり、粒子状物質検出装置1の基本構成は、上記参考形態1と同様であるので説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
なお、参考形態2以降において用いた符号のうち、既出の参考形態、実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の参考形態、実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
上記参考形態1では、診断可否判定部33において、センサ温度検出部2の動作状態を示す情報としてヒータ抵抗を用いたが、上記図6に示したように、ヒータ抵抗はセンサ温度Tと比例関係にあることから、センサ温度Tに基づいて、診断可否を判定することもできる。
図14は、その場合に診断可否判定部33において実施される診断可否判定処理であり、まず、ステップS101にて、上記図8におけるステップS11と同様に、ヒータ抵抗を検出する。次いで、ステップS102にて、検出したヒータ抵抗に基づいて、センサ温度Tを算出する。
図14は、その場合に診断可否判定部33において実施される診断可否判定処理であり、まず、ステップS101にて、上記図8におけるステップS11と同様に、ヒータ抵抗を検出する。次いで、ステップS102にて、検出したヒータ抵抗に基づいて、センサ温度Tを算出する。
このようにしても、搭載状態の診断可否を良好に判定することができ、診断実施可の場合には、上記参考形態1と同様にして、搭載状態診断処理を継続することができる。
(参考形態3)
図16〜図17を参照して、参考形態1の変形例としての参考形態3の粒子状物質検出装置1について説明する。
本形態は、搭載状態診断部3の診断可否判定部33による判定手順の他の例であり、以下、相違点を中心に説明する。
上記参考形態1、2では、診断可否判定部33は、センサ温度検出部2の動作状態を示す情報に基づいて搭載状態の診断可否を判定したが、他の情報に基づいてもよい。他の情報としては、センサ素子1の温度又は排ガス温度に影響する可能性のある制御情報、例えば、センサ素子1の制御状態を示す情報や、排ガス管101内の排ガス状態を示す情報が挙げられる。
図16〜図17を参照して、参考形態1の変形例としての参考形態3の粒子状物質検出装置1について説明する。
本形態は、搭載状態診断部3の診断可否判定部33による判定手順の他の例であり、以下、相違点を中心に説明する。
上記参考形態1、2では、診断可否判定部33は、センサ温度検出部2の動作状態を示す情報に基づいて搭載状態の診断可否を判定したが、他の情報に基づいてもよい。他の情報としては、センサ素子1の温度又は排ガス温度に影響する可能性のある制御情報、例えば、センサ素子1の制御状態を示す情報や、排ガス管101内の排ガス状態を示す情報が挙げられる。
(参考形態4)
図18〜図21を参照して、参考形態1の変形例としての参考形態4の粒子状物質検出装置1について説明する。
本形態は、搭載状態診断部3の診断可否判定部33による判定手順の他の例であり、搭載状態の診断可否を判定するための情報として、エンジンENGの運転状態を示す情報を用いる。以下、上記参考形態との相違点を中心に説明する。
図18〜図21を参照して、参考形態1の変形例としての参考形態4の粒子状物質検出装置1について説明する。
本形態は、搭載状態診断部3の診断可否判定部33による判定手順の他の例であり、搭載状態の診断可否を判定するための情報として、エンジンENGの運転状態を示す情報を用いる。以下、上記参考形態との相違点を中心に説明する。
(実施形態5)
図22〜図23を参照して、実施形態5の粒子状物質検出装置1について説明する。
本形態は、搭載状態診断部3の診断閾値設定部31による設定手順の一例を示すものであり、外部情報としての外気温による補正を実施する。粒子状物質検出装置1の基本構成及び基本制御は、上記参考形態1又はその変形例である参考形態2〜参考形態4と同様であるので説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図22〜図23を参照して、実施形態5の粒子状物質検出装置1について説明する。
本形態は、搭載状態診断部3の診断閾値設定部31による設定手順の一例を示すものであり、外部情報としての外気温による補正を実施する。粒子状物質検出装置1の基本構成及び基本制御は、上記参考形態1又はその変形例である参考形態2〜参考形態4と同様であるので説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
上記参考形態、実施形態では、センサ温度検出部2におけるセンサ温度Tの検出に、図24に示す(3)の例のように、センサ素子1に内蔵されるヒータ4のヒータ抵抗を利用したが、これに限らず他の温度検出手段を用いてもよい。例えば、(1)の例のように、センサ素子1の検出部10を構成する一対の電極10a、10bの電極間インピーダンスを用いて、センサ温度Tを測定することもできる。また、(2)の例のように、センサ素子1内に、温度検出用のサーミスタ14を埋設して、サーミスタ抵抗とセンサ温度の関係から、検出部2の温度を測定することもできる。
本発明は上記参考形態、実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
例えば、上記参考形態、実施形態では、DPF102を含むエンジンの排ガス浄化システムへの適用例を示したが、エンジンを含むシステム構成は、適宜変更することができ、また、車両用に限らず、各種用途に利用することができる。さらに、粒子状物質検出装置Sの制御装置S2において、搭載状態診断部3をSCU20に設けたが、車両側のECU30に設けてもよく、センサ本体S1やセンサ素子1の構造も、適宜変更することができる。
例えば、上記参考形態、実施形態では、DPF102を含むエンジンの排ガス浄化システムへの適用例を示したが、エンジンを含むシステム構成は、適宜変更することができ、また、車両用に限らず、各種用途に利用することができる。さらに、粒子状物質検出装置Sの制御装置S2において、搭載状態診断部3をSCU20に設けたが、車両側のECU30に設けてもよく、センサ本体S1やセンサ素子1の構造も、適宜変更することができる。
Claims (8)
- 内燃機関(ENG)の排ガス管(101)に取り付けられるハウジング(H)の内側に、排ガスに含まれる粒子状物質を検出するセンサ素子(1)を保持するセンサ本体(S1)と、
上記センサ素子の温度を検出するためのセンサ温度検出部(2)と、
上記排ガス管に対する上記センサ本体の搭載状態を診断するための搭載状態診断部(3)と、を備える粒子状物質検出装置(S)であって、
上記搭載状態診断部は、
上記内燃機関の運転状態に基づいて、搭載状態を診断するための診断閾値(Tth)を、上記センサ本体が正常に搭載された状態における上記センサ素子の温度より低い温度値に設定する診断閾値設定部(31)と、
上記内燃機関の外部情報に基づいて、上記診断閾値を補正し、上記外部情報としての外気温が高いほど上記診断閾値がより高い値となり、上記外気温が低いほど上記診断閾値がより低い値となるように補正する診断閾値補正部と、
上記センサ温度検出部で検出されるセンサ温度(T)と、上記診断閾値とを比較して、上記センサ温度が上記診断閾値より低いときに、搭載異常と判定する搭載異常判定部(32)を有している、粒子状物質検出装置。 - 上記診断閾値設定部は、上記内燃機関の運転状態として、エンジン回転数及び燃料噴射量のうちの少なくとも1つを検出し、上記診断閾値は、正常搭載状態における上記センサ素子の温度と上記内燃機関の運転状態との関係に基づいて設定される、請求項1に記載の粒子状物質検出装置。
- 上記センサ本体は、通電により発熱して上記センサ素子を加熱するヒータ(4)を有し、
上記センサ温度検出部は、上記ヒータの抵抗値に基づいて上記センサ温度を検出する、請求項1又は2に記載の粒子状物質検出装置。 - 上記搭載状態診断部は、上記センサ本体の搭載状態の診断が可能か否かを判定するための診断可否判定部(33)を、さらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粒子状物質検出装置。
- 上記診断可否判定部は、上記センサ温度検出部の動作状態、上記センサ素子の制御状態、上記排ガス管内の排ガス状態、及び、上記内燃機関の運転状態のうちの少なくとも1つの情報に基づいて診断可否を判定する、請求項4に記載の粒子状物質検出装置。
- 上記診断可否判定部は、上記センサ温度検出部による上記センサ温度の検出が正常になされない状態、又は、上記センサ素子が加熱制御状態にあるときには、診断不可と判定する、請求項5に記載の粒子状物質検出装置。
- 上記センサ本体の搭載位置に対して排ガス流れ方向の上流側に、粒子状物質の捕集用フィルタ(102)が配設されており、
上記診断可否判定部は、上記排ガス管内の排ガス状態として、上記捕集用フィルタが再生制御状態にあるときには、診断不可と判定する、請求項5に記載の粒子状物質検出装置。 - 上記診断閾値設定部は、上記内燃機関の運転状態に基づいて、上記診断閾値の基準値を算出し、
上記診断閾値補正部は、上記内燃機関の外部情報に基づく診断閾値補正値を用いて上記基準値を補正する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の粒子状物質検出装置。
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