JP2020100902A - 乾湿式紡糸装置 - Google Patents

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秀樹 西嶋
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Abstract

【課題】凝固液槽の周囲の複数の位置からエアギャップを正確に確認可能な乾湿式紡糸装置の提供。【解決手段】凝固液11を収容する凝固液槽と、凝固液槽の上方に配置され、凝固液槽の内部に向けて紡糸液を吐出するノズル7と、凝固液槽の上部の周囲に設けられ、凝固液槽からオーバーフローする凝固液を回収する回収溝25とを備え、凝固液槽上部に設けて、少なくとも周方向の複数の領域に一定の水平面に沿って延びるオーバーフロー堰を有し、ノズルの先端を水平面に近接する高さに配置し、オーバーフロー堰から凝固液がオーバーフローする際に先端と凝固液の液面との間に所定のエアギャップを形成する様にノズルを設置し、回収溝の外周側には周方向にオーバーフロー堰に対応する位置に上端縁を有する周壁部を設け、周壁部の上端縁の位置が、オーバーフロー堰と同じか又はオーバーフロー堰よりも低くしている乾湿式紡糸装置1。【選択図】図1

Description

本開示は、乾湿式紡糸装置に関する。
特許文献1,2に記載されるように、凝固液の液面よりも上に配置された口金から紡糸原液を吐出させ、この紡糸原液がわずかな空気層を経由して凝固液中に導入されるように構成された乾湿式紡糸装置が知られている。乾湿式紡糸装置では、安定した紡糸を行うために、口金の先端と凝固液の液面との間の距離の変動を抑え、その距離を一定に保つことが重要である。
たとえば、特許文献1に記載の装置では、凝固液槽は、紡糸原液が供給される入口側と糸が引き出される出口側とを有する。糸は、入口側から出口側に向けて進行する。この凝固液槽には、凝固液の循環手段が設けられている。少なくとも凝固液槽の入口側には、凝固液をオーバーフローさせるためのオーバーフロー堰が設けられている。特許文献2に記載の装置では、凝固液槽の内部に流管が配置されており、この流管内に凝固原液が導かれる。凝固液は、凝固液槽の供給口から供給され、その大部分が流管を通って凝固糸とともに流出するが、若干の凝固液が凝固液槽の液面よりオーバーフローする。特許文献1,2に記載されるように、凝固液をオーバーフローさせる構成により、上記した距離の変動の低減が図られている。
特開平7−70813号公報 特開平4−194014号公報
上記した従来の装置では、距離すなわちエアギャップの変動の低減が図られている。しかしながら、エアギャップをどのようにして確認するのかについては考慮されていない。凝固液槽から凝固液をオーバーフローさせたとしても、実際には、たとえば外側の壁部が邪魔になって、エアギャップを正確に確認することは難しい。外側の壁部越しにエアギャップを確認しようとしても、視線が斜めになるため、エアギャップを正確に確認することは難しい。
本開示は、凝固液槽の周囲の複数の位置からエアギャップを正確に確認可能な乾湿式紡糸装置を説明する。
本開示の一態様に係る乾湿式紡糸装置は、凝固液を収容すると共に、上方に開放された筒状の上部を有する凝固液槽と、凝固液槽の上方に配置され、凝固液槽の内部に向けて紡糸液を吐出するためのノズルであって、紡糸液が吐出される先端を有するノズルと、凝固液槽の上部の周囲に設けられ、凝固液槽からオーバーフローする凝固液を回収する回収溝と、を備え、凝固液槽は、上部に設けられ、少なくとも周方向の複数の領域において一定の水平面に沿って延びるオーバーフロー堰を有し、ノズルの先端は水平面に近接する高さに配置され、オーバーフロー堰から凝固液がオーバーフローする際に先端と凝固液の液面との間に所定のエアギャップが形成されるようにノズルが設置されており、回収溝の外周側には、周方向においてオーバーフロー堰に対応する位置に上端縁を有する周壁部が設けられており、周壁部の上端縁の位置は、オーバーフロー堰と同じか又はオーバーフロー堰よりも低くなっている。
この乾湿式紡糸装置によれば、ノズルの先端から吐出された紡糸液は、所定のエアギャップを介して凝固液中に導かれて凝固され、糸状凝固体となる。このとき、凝固液の一部が、凝固液槽内に導入される紡糸液の量に応じた分だけ凝固液槽内からオーバーフロー堰を乗り越えてオーバーフローし、回収溝に流入する。オーバーフロー堰は一定の水平面に沿って延びており、凝固液槽における凝固液の液面を規定する。周壁部の上端縁はオーバーフロー堰に対応する位置にあり、かつ、上端縁の位置はオーバーフロー堰と同じか又はオーバーフロー堰よりも低いため、水平方向(すなわち真横)から、ノズルの先端および液面が容易に見えるようになっている。これにより、適正なエアギャップが保たれているか否かを、例えば目視により正確に確認可能である。オーバーフロー堰は、少なくとも周方向の複数の領域に設けられているので、凝固液槽の周囲の複数の位置からエアギャップを正確に確認可能である。なお、本明細書で言う周方向の複数の領域とは、周方向に互いに間隔をおいて複数個存在する領域と、周方向に間隔を隔てることなく互いに繋がって、全周に連続して延びる形態とされた複数の領域との両方を含む。
オーバーフロー堰は凝固液槽の上部の全周に亘って設けられてもよい。この場合、凝固液は凝固液槽の上部の全周からオーバーフローするので、周方向のあらゆる位置から、エアギャップを容易に確認可能である。
上端縁は、周壁部の全周に亘って設けられてもよい。この場合、ノズルの先端およびオーバーフロー堰は水平な全方向に露出している。よって、凝固液槽の周囲のどの位置からでも、エアギャップを容易に確認可能である。
凝固液槽が上下方向に延びる筒状をなしており、凝固液槽の上下方向の長さは凝固液槽の水平方向の長さよりも大きくてもよい。この場合、縦長な形状の凝固液槽が提供される。このような縦長の凝固液槽では、凝固液槽の容量に比して、オーバーフロー堰の全長を短くできる。よって、オーバーフロー量を低減することができ、その結果、凝固液の節約が図られ得る。凝固液槽の高さ(すなわち凝固液の深さ)をもって凝固液内における糸状凝固体の走行距離(経路)を確保しつつも、装置のコンパクト化および省スペース化が図られる。加えて、凝固液槽の開口部を小さくすることができ、それによって、凝固液槽からの凝固液の蒸発量を有利に低減可能となる。
乾湿式紡糸装置は、凝固液槽内に設けられ、ノズルの先端から吐出された紡糸液が凝固液槽内で凝固されてなる糸状凝固体が巻き掛けられる折り返しローラと、折り返しローラに接続されて折り返しローラを昇降し、凝固液槽内における折り返しローラの高さを変更可能な昇降機と、を更に備えてもよい。この場合、昇降機によって折り返しローラの高さが変更されることにより、紡糸の段取り作業の作業性が向上する。また、凝固液槽内での繊維(糸状凝固体)の走行距離を任意に変更することができ、その結果、凝固液中での繊維の滞在時間をコントロールすること(紡糸条件の変更)が可能となる。
乾湿式紡糸装置は、ノズルの先端から吐出された紡糸液が凝固液槽内で凝固されてなる糸状凝固体の走行方向において凝固液槽の下流側に配置されて、凝固液を収容する第2凝固液槽を更に備え、糸状凝固体が、凝固液槽内および第2凝固液槽内を順次通過するようになっていてもよい。この場合、たとえば、凝固液槽と第2凝固液槽とにおいて、それぞれ独立した温度制御が可能である。たとえば、凝固液槽と第2凝固液槽とにおいて、所望の温度勾配を設けること等も可能である。
第2凝固液槽が上下方向に延びる筒状をなしており、第2凝固液槽の上下方向の長さは第2凝固液槽の水平方向の長さよりも大きくてもよい。この場合、縦長な形状の第2凝固液槽が提供される。このような縦長の第2凝固液槽では、第2凝固液槽の高さ(すなわち凝固液の深さ)をもって凝固液内における糸状凝固体の走行距離(経路)を確保しつつも、装置のコンパクト化および省スペース化が図られる。加えて、第2凝固液槽の開口部を小さくすることができ、それによって、第2凝固液槽からの凝固液の蒸発量を有利に低減可能となる。
乾湿式紡糸装置は、第2凝固液槽内に設けられ、第2凝固液槽内に導入された糸状凝固体が巻き掛けられる第2折り返しローラと、第2折り返しローラに接続されて第2折り返しローラを昇降し、第2凝固液槽内における第2折り返しローラの高さを変更可能な第2昇降機と、を更に備えてもよい。この場合、第2昇降機によって第2折り返しローラの高さが変更されることにより、紡糸の段取り作業の作業性が向上する。また、第2凝固液槽内での繊維(糸状凝固体)の走行距離を任意に変更することができ、その結果、凝固液中での繊維の滞在時間をコントロールすること(紡糸条件の変更)が可能となる。
乾湿式紡糸装置は、紡糸液が凝固液により凝固されてなる糸状凝固体の走行方向において凝固液槽の下流側に配置され、洗浄液を収容する1つ又は複数の洗浄液槽を更に備え、洗浄液槽が上下方向に延びる筒状をなしており、洗浄液槽の上下方向の長さは洗浄液槽の水平方向の長さよりも大きくてもよい。この場合、洗浄液槽において、糸状凝固体を洗浄可能である。また、縦長な形状の洗浄液槽が提供される。このような縦長の洗浄液槽では、洗浄液槽の高さ(すなわち洗浄液の深さ)をもって洗浄液内における糸状凝固体の走行距離(経路)を確保しつつも、装置のコンパクト化および省スペース化が図られる。
乾湿式紡糸装置は、洗浄液槽内に設けられ、洗浄液槽内に導入された糸状凝固体が巻き掛けられる第3折り返しローラと、第3折り返しローラに接続されて第3折り返しローラを昇降し、洗浄液槽内における第3折り返しローラの高さを変更可能な第3昇降機と、を更に備えてもよい。この場合、第3昇降機によって第3折り返しローラの高さが変更されることにより、紡糸の段取り作業の作業性が向上する。また、洗浄液槽内での繊維(糸状凝固体)の走行距離を任意に変更することができ、その結果、洗浄液中での繊維の滞在時間をコントロールすること(洗浄条件の変更)が可能となる。
複数の洗浄液槽が糸状凝固体の走行方向に並んで配置されており、糸状凝固体が複数の洗浄液槽内を順次通過するようになっていてもよい。この場合、たとえば、複数の洗浄液槽において、それぞれ独立した温度制御が可能である。たとえば、複数の洗浄液槽において、所望の温度勾配を設けること等も可能である。
本開示のいくつかの態様によれば、凝固液槽の周囲の複数の位置からエアギャップを確認可能である。
本開示の第1実施形態に係る乾湿式紡糸装置の概略構成を示す図である。 凝固液槽の上部付近の構成を示す図である。 図2の凝固液槽を上方から見て示す図である。 オーバーフロー堰から凝固液がオーバーフローして回収される状態を示す図である。 図1の乾湿式紡糸装置の凝固液槽、折り返しローラおよび昇降機を示す図である。 第2実施形態に係る乾湿式紡糸装置の凝固液槽の上部を示す断面図である。 第3実施形態に係る乾湿式紡糸装置の凝固液槽の上部を示す斜視図である。 図7の凝固液槽の上部を示す断面図である。 第4実施形態に係る乾湿式紡糸装置の凝固液槽の上部を示す斜視図である。 図9の凝固液槽の上部を示す断面図である。 本開示の第5実施形態に係る乾湿式紡糸装置の概略構成を示す図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、本実施形態の乾湿式紡糸装置1は、たとえばタンパク質繊維を紡糸するための装置である。乾湿式紡糸装置1は、凝固液槽2、洗浄液槽3、ドープ供給装置10、ホットローラ17、および巻取装置18を備え、これらがベース13に固定された一体型の装置である。このように、一例として、コンパクトタイプの乾湿式紡糸装置1が示されているが、乾湿式紡糸装置はこの形式に限られず、他の形式および規模(サイズ)で実施されてもよい。
乾湿式紡糸装置1によって紡糸される繊維は、特に限定されない。乾湿式紡糸装置1によって紡糸される繊維は、タンパク質繊維であってもよく、化学繊維であってもよい。いわゆる乾湿式紡糸により製造され得る公知のあらゆる繊維が、乾湿式紡糸装置1によって紡糸され得る。以下、乾湿式紡糸装置1によってタンパク質繊維が紡糸される場合について説明する。
ドープ供給装置10は、タンパク質溶液であるドープ液(紡糸液)を凝固液槽2に供給する。ドープ液に用いられるタンパク質としては、たとえば、天然に存在するフィブロイン等の天然型構造タンパク質や、そのような天然型構造タンパク質に由来するポリペプチド(人造構造タンパク質)が用いられてもよい。天然に存在するフィブロインやそれに由来するフィブロイン(人造フィブロイン)として、昆虫及びクモ類が産生するフィブロインやそれに由来するフィブロインが用いられ得る。たとえば、天然クモ糸フィブロインや天然絹フィブロイン、若しくはそれらに由来するクモ糸フィブロインや絹フィブロイン等が用いられ得る。スパイダーシルクタンパク質を含む構造タンパク質が用いられてもよい。ドープ液の溶媒は、特に限定されず、タンパク質の種類等によって適宜に決定される。具体的には、ドープ液の溶媒は、例えば水であってもよく、緩衝液等の水系溶媒であってもよく、或いは各種の有機溶媒であってもよい。
乾湿式紡糸装置1は、1つの凝固液槽2を備える。凝固液槽2は、内部に凝固液11を収容する。凝固液11としては、たとえば、メタノール溶液等が用いられる。凝固液11としては、脱溶媒が可能な溶液であればどのような溶液が使用されてもよい。凝固液11は、紡糸対象の繊維の種類等に応じて、適宜に決定され得る。
凝固液槽2は、全体として、たとえば円筒状をなし、上方に向けて開放されている。この開放部分が、走行する繊維20(またはドープ液乃至糸状凝固体)の入口および出口となっている。凝固液槽2は、筒状の胴部2cと、胴部2cの上側に接続された上部2aと、胴部2cの下側に接続された下部2bとを有する。凝固液槽2の断面形状は、円形に限られず、たとえば矩形やその他の形状であってもよい。本実施形態において、凝固液槽2の上部2aは、円筒状である。この上部2aの断面形状も、円形に限られず、たとえば矩形やその他の形状であってもよい。言い換えれば、凝固液槽2は、竪型の槽である。
図5を参照してより詳細に説明すると、凝固液槽2は、上下方向に延びる筒状をなしており、凝固液槽2の高さ(上下方向の長さ)Hは、凝固液槽2の内径(水平方向の長さ)Dよりも大きい寸法とされている。
図1に示されるように、凝固液槽2は、ベース13に対して、第1治具21等によって支持および固定されている。凝固液槽2の下部2bには連通管2dが設けられている。連通管2dは、たとえば上下方向に、たとえば胴部2cの軸線に沿って配置されてもよい。この連通管2dに、流入配管6の第1端が接続されている。流入配管6の第2端は、図示しない循環配管、凝固液タンク、およびポンプ等の循環装置に接続されている。流入配管6は、凝固液11を凝固液槽2内に流入させる。
なお、図1の乾湿式紡糸装置1では、1つの凝固液槽2が設けられる場合について示されているが、複数の凝固液槽2が設けられてもよい。その場合、同様の構成を有する凝固液槽2が並列されてもよい。各凝固液槽2に、流入配管6が接続され得る。
図1および図2に示されるように、上方に向けて開放された凝固液槽2の上部2aに対面するようにして、ノズル7を含むドープ供給装置10が設けられている。ドープ供給装置10は、凝固液槽2の上方に配置されている。ドープ供給装置10は、ドープ液を貯留する容積タンク9と、容積タンク9の下部に接続され、ノズル7に向けてドープ液を送出するギアポンプ8と、ギアポンプ8に接続され、ギアポンプ8から送出されたドープ液を凝固液槽2の内部に向けて吐出するノズル7とを備える。ドープ供給装置10は、ギアポンプ8に代えて、公知の自動の送出装置を備えてもよく、また手動の送出装置(シリンジ等)を備えてもよい。手動の送出装置が設けられる場合、容積タンク9は省略されてもよい。
ノズル7は、凝固液槽2の上方であって空気中に配置される。ノズル7としては、乾湿式紡糸や湿式紡糸等に用いられる公知のノズル(口金)が採用され得る。ノズル7には、多数のホール(孔)が形成されてもよい。ノズル7は、下端に位置する先端7aを有する。この先端7aから、ドープ液が吐出される。ノズル7の先端7aは、平面状であってもよい。先端7aが平面状である場合、当該先端7aのいずれの箇所においてもエアギャップd(詳しくは後述する)を均一に確保可能である。
乾湿式紡糸装置1においては、ノズル7の先端7aからドープ液が吐出されると、ドープ液は僅かなエアギャップdを経由して凝固液槽2内の凝固液11に導入される。ドープ液が凝固液11に接触すると、ドープ液から溶媒が離脱する。これにより、ドープ液内のタンパク質が凝固されてなる糸状凝固体が得られる。
図1および図3に示されるように、凝固液槽2内には、第1折り返しローラ33が設けられている。この第1折り返しローラ33は、上方から見て胴部2cの中央に配置されている。第1折り返しローラ33は、その軸線が水平に延在するように配置されている。第1折り返しローラ33には、ノズル7の先端7aから吐出されたドープ液が凝固液槽2内で凝固されてなる糸状凝固体が巻き掛けられる。第1折り返しローラ33としては、公知のローラが採用され得る。
一方、ベース13には、第1昇降機31が固定されている。第1昇降機31は、ベース13に固定されたシリンダ31aと、シリンダ31aに取り付けられ、シリンダ31aに対して往復動するように構成されたロッド31bとを含む。第1折り返しローラ33には、ロッド31bの先端が接続されている。第1昇降機31は、図示しないアクチュエータ等を備えており、第1折り返しローラ33を昇降させることができる。第1昇降機31として、油圧または空気圧を用いたシリンダ機構が採用され得る。第1昇降機31は、胴部2cの下側(下部2b寄りの領域)と胴部2cの上側(上部2a寄りの領域)との間で、第1折り返しローラ33の高さを変更可能である。
第1昇降機31として、上記の構成に限られず、あらゆる公知の昇降機構が採用され得る。たとえば、ピニオンおよびラックを含むギヤ機構やリンク機構、カム機構等と電動モータ等が組み合わされてもよい。
乾湿式紡糸装置1は、1つの洗浄液槽3を備える。洗浄液槽3は、紡糸された繊維(糸状凝固体)20の走行方向において凝固液槽2の下流側に配置される。洗浄液槽3は、内部に洗浄液12を収容する。洗浄液12は、洗浄液槽3内に導入された繊維20を洗浄するためのものである。洗浄液12は、たとえば水であってもよい。この洗浄液槽3は、凝固液槽2と同様、竪型の円筒状をなしている。洗浄液槽3の上部3aは上方に開放されている。この開放部分が、走行する繊維20の入口および出口となっている。洗浄液槽3は、ベース13に対して、第2治具22等によって支持および固定されている。凝固液槽2について上述したのと同様、洗浄液槽3の形状はこれに限定されない。
より詳細には、洗浄液槽3は、上下方向に延びる筒状をなしており、洗浄液槽3の高さ(上下方向の長さ)は、洗浄液槽3の内径(水平方向の長さ)よりも大きい寸法とされている。洗浄液槽3におけるこれらの寸法は、凝固液槽2における寸法と違っていてもよいし、同じであってもよい。
洗浄液槽3にも、第3折り返しローラ34と、第3折り返しローラ34に接続されて第3折り返しローラ34を昇降させる第3昇降機32とが設けられている。第3昇降機32は、ベース13に固定されたシリンダ32aと、シリンダ32aに取り付けられ、シリンダ32aに対して往復動するように構成されたロッド32bとを含む。第3昇降機32は、第3折り返しローラ34の高さを変更可能である。第3昇降機32として、上記の構成に限られず、あらゆる公知の昇降機構が採用され得る。
なお、紡糸される繊維の種類等に応じて、洗浄液槽3および洗浄液12を省略してもよい。
ベース13内には、凝固液槽2および洗浄液槽3の外部において繊維20を案内する複数のガイドローラ14,16と、繊維20を乾燥させるためのホットローラ17と、繊維20を巻き取るための巻取装置18とが設けられている。これら繊維を乾燥させるための装置や、繊維を巻き取るための装置としては、公知の装置が何れも採用され得る。
なお、紡糸工程としては、乾湿式紡糸方法として従来から一般に知られる工程が採用され得る。乾湿式紡糸装置1には、延伸工程および/またはオイリング工程等の工程を実施するための装置類が付加されてもよい。
乾湿式紡糸装置1には、上記したエアギャップdを正確かつ容易に確認可能とする構成が組み込まれている。乾湿式紡糸装置1においては、ノズル7の先端7aと凝固液11の液面Aとの距離であるエアギャップd(図4参照)を一定に保つことが重要である。たとえば、エアギャップdが過小であると、液面Aの変動により、ノズル7の先端7aが液面Aに接して紡糸ができなくなる可能性がある。またエアギャップdが過大であると、液面Aの変動で糸切れが発生する可能性がある。そのため、乾湿式紡糸装置1では、所望のエアギャップdが保たれているか否かが、容易に確認できるようになっている。
図2および図4に示されるように、凝固液槽2は、上部2aの全周に亘って一定の高さを有するオーバーフロー堰2eを備えている。このオーバーフロー堰2eは、上部2aの上端面に相当する。オーバーフロー堰2eは、一定の水平面Pに沿って延びている。このように全周に亘って設けられたオーバーフロー堰2eは、周方向のすべての領域に形成されていると言える。凝固液槽2は、オーバーフロー堰2eの全域から凝固液11がオーバーフローするように構成されている。
凝固液槽2の上部2aの周囲には、凝固液槽2からオーバーフローする凝固液11を回収する回収溝25が設けられている。より詳細には、凝固液槽2の上部2aには、上部2aを取り囲むようにして、周壁部27および底壁部28が一体的に形成されている。凝固液槽2の上部2aと、外周側に延在する円筒状の周壁部27と、上部2aおよび周壁部27の下端を接続する環状の底壁部28とによって、環状の溝である回収溝25が画成されている。
周壁部27、底壁部28、および回収溝25のいずれもが、全周に亘って設けられている。底壁部28すなわち回収溝25の底部の高さは、周方向において同一であってもよいし、適宜の勾配が形成されてもよい。なお、周壁部27には、周方向の一箇所において、回収溝25内の凝固液11を流出させる回収配管26が接続されている。
上記したノズル7は、先端7aが水平面Pに近接する高さに位置するように配置されている。ノズル7は、オーバーフロー堰2eから凝固液11がオーバーフローする際に、先端7aと凝固液11の液面Aとの間に所定のエアギャップdが形成されるように設置されている。エアギャップdは、紡糸される繊維の種類等に応じて適切に設定され得る。
回収溝25の外周側には、周壁部27の全周に亘って、上端縁27aが設けられている。この上端縁27aは、周壁部27の上端面に相当する。すなわち、上端縁27aは、全周に亘って設けられたオーバーフロー堰2eに対応する位置に設けられている。
図4に示されるように、周壁部27の上端縁27aの位置は、オーバーフロー堰2eと同じ高さになっている。すなわち、上端縁27aは、水平面P(図2参照)に沿って延びている。言い換えれば、回収溝25の外周側には、先端7aおよびエアギャップdに対して、水平方向の視界を遮る壁部等が何ら存在しない。先端7aおよびエアギャップdは、全周にわたって水平方向に露出している。
乾湿式紡糸装置1によれば、ノズル7の先端7aから吐出されたドープ液は、所定のエアギャップdを介して凝固液11中に導かれて凝固され、糸状凝固体となる。このとき、凝固液11の一部が、凝固液槽2内に導入されるドープ液の量に応じた分だけ、凝固液槽2内からオーバーフロー堰2eを乗り越えてオーバーフローし、回収溝25に流入する。オーバーフロー堰2eは一定の水平面Pに沿って延びており、凝固液槽2における凝固液11の液面Aを規定する。周壁部27の上端縁27aはオーバーフロー堰2eに対応する位置(上記実施形態では全周)にあり、かつ、上端縁27aの位置はオーバーフロー堰2eと同じである。これにより、水平方向(すなわち真横)から、ノズル7の先端7aおよび液面Aが容易に見えるようになっている(図4参照)。よって、適正なエアギャップdが保たれているか否かを、上端縁27a越しに、例えば目視により正確に確認可能である。なお、エアギャップdの確認は、目視に限られず、カメラ等の機器を用いたモニタリングによって行われてもよい。オーバーフロー堰2eは、少なくとも周方向の複数の領域に設けられているので、凝固液槽2の周囲の複数の位置からエアギャップdを正確に確認可能である。
エアギャップdがもし適正に保たれていない/適正な範囲から外れそうな状況が確認された場合には、例えば、液面Aの高さ位置に応じて、ドープ供給装置10を図示しない昇降装置等で上下動させたり、或いは循環装置における循環(供給)流量を調整する等により、液面Aの高さを調整したりして、エアギャップdを所望の大きさに安定的に維持するようにしてもよい。
オーバーフロー堰2eは凝固液槽2の上部2aの全周に亘って設けられており、凝固液11は凝固液槽2の上部2aの全周からオーバーフローする。これにより、周方向のあらゆる位置から、エアギャップdを容易に確認可能になっている。
上端縁27aは、周壁部27の全周に亘って設けられており、ノズル7の先端7aおよびオーバーフロー堰2eは水平な全方向に露出している。これにより、凝固液槽2の周囲のどの位置からでも、エアギャップdを容易に確認可能になっている。
縦長な形状の凝固液槽2では、凝固液槽2の容量に比して、オーバーフロー堰2eの全長が短くなっている。よって、オーバーフロー量を低減することができ、その結果、凝固液11の節約が図られ得る。凝固液槽2の高さ(すなわち凝固液の深さ)をもって凝固液11内における繊維20の走行距離(経路)を確保しつつも、装置のコンパクト化および省スペース化が図られている。また、凝固液槽2の開口部を可及的に小さくすることができる。それによって、かかる開口部を通じての凝固液槽2からの凝固液11の蒸発が抑制される。凝固液11の蒸発量を有利に低減可能となっており、凝固液11の節約が図られ得る。
第1昇降機31によって第1折り返しローラ33の高さが変更されることにより(図5参照)、紡糸の段取り作業の作業性が向上している。加えて、凝固液11中での繊維20の滞在時間をコントロールすることが可能となり、以って、繊維20からの脱溶媒時間等の紡糸条件を容易に変更できるようになる。
洗浄液槽3において、繊維20を洗浄可能である。また、縦長な形状の洗浄液槽3では、洗浄液槽3の高さ(すなわち洗浄液の深さ)をもって洗浄液12内における繊維20の走行距離(経路)を確保しつつも、装置のコンパクト化および省スペース化が図られている。
洗浄液槽3においても、第3昇降機32によって第3折り返しローラ34の高さが変更されることにより、紡糸の段取り作業の作業性が向上している。また、洗浄液12中での繊維20の滞在時間をコントロールすることが可能となり、以って、繊維20の洗浄条件を容易に変更できるようになる。
次に、図6を参照して、本開示の第2実施形態について説明する。なお、図6〜図10においては、凝固液槽の上部2aのみが図示されており、ノズル7および回収溝25の図示は省略されている。凝固液槽2Aでは、周壁部27の上端縁27aは、オーバーフロー堰2eに対応する位置(上記実施形態と同様に全周)にあるが、上端縁27aの位置は、オーバーフロー堰2eよりも低くなっている。このような周壁部27および上端縁27aを備えた凝固液槽2Aによっても、第1実施形態と同様の作用・効果が奏される。
次に、図7および図8を参照して、本開示の第3実施形態について説明する。凝固液槽2Bでは、周壁部27に複数の切欠き部27cが設けられている。周壁部27には、周方向に複数の(たとえば4つの)切欠き部27cが設けられている。切欠き部27cの底部に相当する上端縁27aの位置は、オーバーフロー堰2eよりも低くなっているが、切欠き部27cが設けられていない第2上端縁27bの位置は、オーバーフロー堰2eよりも高くなっている。このような凝固液槽2Bによっても、適正なエアギャップdが保たれているか否かを、上端縁27a越しに、例えば目視により正確に確認可能である。
次に、図9および図10を参照して、本開示の第4実施形態について説明する。凝固液槽2Cでは、凝固液槽2Bと同様、周壁部27に複数の切欠き部27cが設けられている。さらに、上部2aにも、複数の切欠き部2fが設けられている。上部2aには、周方向に複数の(たとえば4つの)切欠き部2fが設けられている。周壁部27に形成された切欠き部27cの底部に相当する上端縁27aの位置は、上部2aに形成された切欠き部2fの底部に相当するオーバーフロー堰2eよりも低くなっている。この場合、オーバーフロー堰2eは、周方向の複数の領域において水平面Pに沿って延びており、上端縁27aは、オーバーフロー堰2eに対応する位置に設けられている。このような凝固液槽2Cによっても、適正なエアギャップdが保たれているか否かを、上端縁27a越しに、例えば目視により正確に確認可能である。なお、上記のように周壁部27と上部2aの周方向の互いに対応する部位に切欠き部27c,2fをそれぞれ設ける場合には、回収溝25を、それら各切欠き部27c,2fに対応して位置するように、周方向に複数設けるようにしてもよい。
図11を参照して、本開示の第5実施形態について説明する。第5実施形態が上記した第1〜第4実施形態と違う点は、凝固液槽2に加えて第2凝固液槽40が更に設けられた点と、複数の洗浄液槽3が設けられた点である。乾湿式紡糸装置1Dは、1つの凝固液槽2と、1つの第2凝固液槽40と、2つの洗浄液槽3とを備える。これらの凝固液槽2、第2凝固液槽40、洗浄液槽3,3は、繊維20の走行方向に並んで配置されている。第2凝固液槽40は、繊維20の走行方向において凝固液槽2の下流側に配置されている。洗浄液槽3,3は、繊維20の走行方向において第2凝固液槽40の下流側に配置されている。繊維20が、凝固液槽2、第2凝固液槽40、1番目の洗浄液槽3、および2番目の洗浄液槽3を順次通過するように、乾湿式紡糸装置1Dは構成されている。
第2凝固液槽40は、内部に凝固液11を収容する。第2凝固液槽40の形状および寸法は、たとえば、凝固液槽2の形状および寸法と同じである。図5に示される凝固液槽2と同様、第2凝固液槽40は、上下方向に延びる筒状をなしており、第2凝固液槽40の高さ(上下方向の長さ)は、第2凝固液槽40の内径(水平方向の長さ)よりも大きい寸法とされている。第2凝固液槽40の上部は上方に開放されており、この開放部分が、走行する繊維20の入口および出口となっている。なお、第2凝固液槽40の形状はこれに限定されない。
第2凝固液槽40にも、第2折り返しローラ33Aと、第2折り返しローラ33Aを昇降させる第2昇降機31Aとが設けられている。第2折り返しローラ33Aおよび第2昇降機31Aは、凝固液槽2に設けられた第1折り返しローラ33および第1昇降機31と同様の構成を有する。2番目の洗浄液槽3にも、第3折り返しローラ34と、第3折り返しローラ34を昇降させる第3昇降機32とが設けられている。
乾湿式紡糸装置1Dによっても、第1実施形態の乾湿式紡糸装置1と同様の作用・効果が奏される。
第2凝固液槽40が設けられる構成によれば、たとえば、凝固液槽2と第2凝固液槽40とにおいて、それぞれ独立した温度制御が可能である。たとえば、凝固液槽2と第2凝固液槽40とにおいて、所望の温度勾配を設けること等も可能である。
縦長の第2凝固液槽40によれば、第2凝固液槽40の高さ(すなわち凝固液の深さ)をもって凝固液11内における糸の走行距離(経路)を確保しつつも、装置のコンパクト化および省スペース化が図られている。加えて、第2凝固液槽40の開口部を可及的に小さくすることができる。それによって、第2凝固液槽40からの凝固液11の蒸発量を有利に低減可能となっている。
第2凝固液槽40においても、第2昇降機31Aによって第2折り返しローラ33Aの高さが変更されることにより、紡糸の段取り作業の作業性が向上している。また、凝固液11中での繊維20の滞在時間をコントロールすることが可能となり、以って、繊維20からの脱溶媒時間等の紡糸条件を容易に変更できるようになる。
複数の洗浄液槽3が設けられる構成によれば、たとえば、複数の洗浄液槽3において、それぞれ独立した温度制御が可能である。たとえば、複数の洗浄液槽3において、所望の温度勾配を設けること等も可能である。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。凝固液槽は、上部のみが筒状であって、上部以外の部分が別の形状をなしていてもよい。また、上部の形状も、特に限定されるものではなく、例えば、角筒状や水平断面が楕円形状のもの、或いは水平断面が不定形状等であってもよい。さらに、凝固液槽2は、従来用いられている横型(矩形の横長型)であってもよい。
オーバーフロー堰2eの水平断面における形状は多角形状であってもよく、楕円形状であってもよく、星形状であってもよく、不定形状であってもよい。流入配管6は凝固液槽2の側部に接続されてもよい。
乾湿式紡糸装置1には、少なくとも1つの凝固液槽2が設けられておればよく、第2凝固液槽40および洗浄液槽3の設置数は何ら限定されるものではない。たとえば、1つの凝固液槽2のみが設けられ、洗浄液槽が設けられなくてもよい。1つの凝固液槽2と1つ又は複数の第2凝固液槽40が設けられ、洗浄液槽が設けられなくてもよい。1つの凝固液槽2と1つ又は複数の第2凝固液槽40と1つ又は複数の洗浄液槽3とが設けられてもよい。1つの凝固液槽2と1つ又は複数の洗浄液槽3とが設けられ、第2凝固液槽40が設けられなくてもよい。1つ又は複数の第2凝固液槽40に対して、凝固液槽2と同様、オーバーフロー堰2eおよび回収溝25が設けられてもよく、流入配管6が設けられてもよい。
第5実施形態、または、第2凝固液槽40および洗浄液槽3の設置数を変更したその他の形態において、第2〜第4実施形態の凝固液槽2A,2B,2Cが適用されてもよい。
1,1D…乾湿式紡糸装置、2,2A,2B,2C…凝固液槽、2a…上部、2b…下部、2c…胴部(側部)、2e…オーバーフロー堰、3…洗浄液槽、6…流入配管、7…ノズル、7a…先端、8…ギアポンプ、9…容積タンク、10…ドープ供給装置、11…凝固液、12…洗浄液、17…ホットローラ、18…巻取装置、20…繊維(糸状凝固体)、25…回収溝、26…回収配管、27…周壁部、27a…上端縁、31…第1昇降機、31A…第2昇降機、32…第3昇降機、33…第1折り返しローラ、33A…第2折り返しローラ、34…第3折り返しローラ、40…第2凝固液槽、A…液面、D…内径(水平方向の長さ)、d…エアギャップ、H…高さ(上下方向の長さ)。

Claims (11)

  1. 凝固液を収容すると共に、上方に開放された筒状の上部を有する凝固液槽と、
    前記凝固液槽の上方に配置され、前記凝固液槽の内部に向けて紡糸液を吐出するためのノズルであって、前記紡糸液が吐出される先端を有するノズルと、
    前記凝固液槽の前記上部の周囲に設けられ、前記凝固液槽からオーバーフローする前記凝固液を回収する回収溝と、を備え、
    前記凝固液槽は、前記上部に設けられ、少なくとも周方向の複数の領域において一定の水平面に沿って延びるオーバーフロー堰を有し、
    前記ノズルの前記先端は前記水平面に近接する高さに配置され、前記オーバーフロー堰から前記凝固液がオーバーフローする際に前記先端と前記凝固液の液面との間に所定のエアギャップが形成されるように前記ノズルが設置されており、
    前記回収溝の外周側には、周方向において前記オーバーフロー堰に対応する位置に上端縁を有する周壁部が設けられており、
    前記周壁部の前記上端縁の位置は、前記オーバーフロー堰と同じか又は前記オーバーフロー堰よりも低くなっている、乾湿式紡糸装置。
  2. 前記オーバーフロー堰は前記凝固液槽の前記上部の全周に亘って設けられている、請求項1に記載の乾湿式紡糸装置。
  3. 前記上端縁は、前記周壁部の全周に亘って設けられている、請求項1または2に記載の乾湿式紡糸装置。
  4. 前記凝固液槽が上下方向に延びる筒状をなしており、前記凝固液槽の上下方向の長さは前記凝固液槽の水平方向の長さよりも大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾湿式紡糸装置。
  5. 前記凝固液槽内に設けられ、前記ノズルの前記先端から吐出された紡糸液が前記凝固液槽内で凝固されてなる糸状凝固体が巻き掛けられる折り返しローラと、
    前記折り返しローラに接続されて前記折り返しローラを昇降し、前記凝固液槽内における前記折り返しローラの高さを変更可能な昇降機と、を更に備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乾湿式紡糸装置。
  6. 前記ノズルの前記先端から吐出された前記紡糸液が前記凝固液槽内で凝固されてなる糸状凝固体の走行方向において前記凝固液槽の下流側に配置されて、凝固液を収容する第2凝固液槽を更に備え、
    前記糸状凝固体が、前記凝固液槽内および前記第2凝固液槽内を順次通過するようになっている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の乾湿式紡糸装置。
  7. 前記第2凝固液槽が上下方向に延びる筒状をなしており、前記第2凝固液槽の上下方向の長さは前記第2凝固液槽の水平方向の長さよりも大きい、請求項6に記載の乾湿式紡糸装置。
  8. 前記第2凝固液槽内に設けられ、第2凝固液槽内に導入された前記糸状凝固体が巻き掛けられる第2折り返しローラと、
    前記第2折り返しローラに接続されて前記第2折り返しローラを昇降し、前記第2凝固液槽内における前記第2折り返しローラの高さを変更可能な第2昇降機と、を更に備える、請求項6または7に記載の乾湿式紡糸装置。
  9. 前記紡糸液が前記凝固液により凝固されてなる糸状凝固体の走行方向において前記凝固液槽の下流側に配置され、洗浄液を収容する1つ又は複数の洗浄液槽を更に備え、
    前記洗浄液槽が上下方向に延びる筒状をなしており、前記洗浄液槽の上下方向の長さは前記洗浄液槽の水平方向の長さよりも大きい、請求項1〜8のいずれか一項に記載の乾湿式紡糸装置。
  10. 前記洗浄液槽内に設けられ、前記洗浄液槽内に導入された前記糸状凝固体が巻き掛けられる第3折り返しローラと、
    前記第3折り返しローラに接続されて前記第3折り返しローラを昇降し、前記洗浄液槽内における前記第3折り返しローラの高さを変更可能な第3昇降機と、を更に備える、請求項9に記載の乾湿式紡糸装置。
  11. 複数の前記洗浄液槽が前記糸状凝固体の前記走行方向に並んで配置されており、前記糸状凝固体が複数の前記洗浄液槽内を順次通過するようになっている、請求項9または10に記載の乾湿式紡糸装置。
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