JP2020100791A - 食器用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】食器用液体洗浄剤組成物において、洗浄力を高め、かつ消泡性を高める。【解決手段】(A)成分:アニオン界面活性剤と、(B)成分:両性界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上と、(C)成分:特定の化合物と、(D)成分:酵素と、を含有し、前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.5〜2であることよりなる。前記(A)成分/(前記(B)成分+前記(C)成分)で表される質量比は1.3〜30が好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、食器用液体洗浄剤組成物に関する。
台所用品である食器や調理器具(以下、総じて食器ということがある)を洗浄する方法としては、スポンジ等の洗浄具に食器用液体洗浄剤組成物を付け、洗浄具で洗浄対象を擦る方法がある(非浸漬法)。非浸漬法は、身体的負担及び時間的負担が大きいと、消費者に認識されている。
食器の洗浄作業を容易にするため、食器用液体洗浄剤組成物を水に分散して洗浄液とし、この洗浄液に食器を浸漬し、次いで、食器をスポンジ等で擦り洗いする方法(浸漬法)がある。
例えば、特許文献1には、特定の界面活性剤と、特定のアルコールとを特定の比率で含有する食器洗い用液体洗浄剤が提案されている。特許文献1の発明によれば、漬け置き洗浄(浸漬法)における油汚れ除去性能の向上を図っている。
特開2016−14102号公報
しかしながら、従来の技術では、浸漬法における洗浄力の向上が図れているものの、洗浄後のすすぎで流された泡が、シンクの排水口に溜まって消えにくい。
そこで、本発明は、高い洗浄力を有し、かつ消泡性に優れる食器用液体洗浄剤組成物を目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1](A)成分:アニオン界面活性剤と、
(B)成分:両性界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上と、
(C)成分:下記式(c1)で表される化合物と、
(D)成分:酵素と、
を含有し、
前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.5〜2である、食器用液体洗浄剤組成物。
Figure 2020100791
[式中、nは1〜6の整数である。Rは、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基である。Rは、水素原子又は(CHNHであり、mは1〜6の整数である。]
[2]前記(A)成分/(前記(C)成分+前記(D)成分)で表される質量比は、1.3〜30である、[1]に記載の食器用液体洗浄剤組成物。
[3]前記(D)成分は、プロテアーゼ及びアミラーゼから選ばれる1種以上である、[1]又は[2]に記載の食器用液体洗浄剤組成物。
[4]前記(D)成分は、前記プロテアーゼ及び前記アミラーゼの双方を含み、前記プロテアーゼ/前記アミラーゼで表される質量比が0.2〜20である、[3]に記載の食器用液体洗浄剤組成物。
本発明の食器用洗浄剤組成物によれば、洗浄力と消泡性との向上を図れる。
(食器用液体洗浄剤組成物)
本発明の食器用液体洗浄剤組成物(以下、単に「液体洗浄剤組成物」ということがある)は、下記(A)〜(D)成分を含有する組成物である。
(A)成分:アニオン界面活性剤。
(B)成分:両性界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上。
(C)成分:下記式(c1)で表される化合物。
(D)成分:酵素。
液体洗浄剤組成物は、いわゆる手洗いの液体洗浄剤である。
液体洗浄剤組成物のpH(25℃)は、6〜9が好ましく、6〜8がより好ましい。
液体洗浄剤組成物のpH(25℃)は、pHメーターを用い、JIS Z 8802:2011「pH測定方法」に準拠した方法により測定される値である。
液体洗浄剤組成物の粘度(25℃)は、例えば、10〜2000mPaが好ましい。液体洗浄剤組成物の粘度は、B型粘度計を用い、下記条件で測定した値である。
≪測定条件≫
・ローター:3番ローター(1000mPa・s未満の場合)又は4番ローター(1000mPa・s以上の場合)。
・回転数:60rpm。
・測定温度:25℃。
・粘度の読み取り:ローターの回転開始30秒後。
<(A)成分:アニオン界面活性剤>
(A)成分は、アニオン界面活性剤である。
(A)成分は、例えば、直鎖のアルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩、直鎖アルキル硫酸エステル塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α―スルホ脂肪酸エステル、直鎖のアルカンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩等が挙げられる。これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
本発明の(A)成分としては、下記一般式(a1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、下記一般式(a2)で表される直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩から選ばれるアニオン性界面活性剤が好ましい。
−O−(PO)−(EO)−SOM ・・・(a1)
式(a1)中、Rは炭素数8〜18の直鎖アルキル基が好ましく、炭素数10〜16がより好ましく、炭素数12〜14がさらに好ましい。Rとしては、洗浄力及び環境面から、植物油脂原料由来のアルキル基であることが好ましい。好適な油脂原料としては、パーム核油、ヤシ油等が挙げられる。
POはプロピレンオキシ基、EOはエチレンオキシ基を表す。
xはPOの繰り返し数(ポリオキシプロピレンの平均付加モル数)を表す。yは、EOの平均繰り返し数(即ち、ポリオキシエチレンの平均付加モル数)表す。
0≦x<1、0≦y≦4が好ましく、より好ましくはxが0、0≦y≦2、EOとPOとの双方が存在する場合、それらの配列状態は問わない。
−C−SOM ・・・(a2)
式(a2)中、Rは直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、中でも直鎖のアルキル基が好ましい。Rの炭素数は、8〜18であり、が好ましい。
の平均炭素数は、10〜18が好ましく、12〜14がより好ましい。
Mは、対イオンであり、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等のアルカノールアンモニウムを表す。
(A)成分としては、例えば、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(3)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシプロピレン(0.4)ポリオキシエチレン(1.5)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(3)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシプロピレン(0.4)ポリオキシエチレン(1.5)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、直鎖アルキル(C10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、炭素数12〜14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム塩等が挙げられる。
ここで、たとえば「ポリオキシエチレン(1)」とは、エチレンオキシ基の平均繰返し数が1(エチレンオキシドの平均付加モル数が1)であることを意味する。
「アルキル(C12)」とは、炭素数12のアルキル基を意味する。
「C12/14=75/25;天然油脂由来」とは、炭素数12の直鎖アルキル基を有する化合物と、炭素数14の直鎖アルキル基を有する化合物と、の質量比で75/25の混合物であること、及び天然油脂由来の直鎖のアルキル基であることを意味する。
これらの(A)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、5〜18質量%が好ましく、7〜18質量%がより好ましく、9〜15質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記下限値以上であれば、浸漬操作後の洗浄液の起泡性を高められる。(A)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液体洗浄剤組成物における液の均一性が高められ、液体洗浄剤組成物が水に対して速やかに溶解し、浸漬法による洗浄効果をより安定的に発揮できる。「液の均一性」は、液体洗浄剤組成物に沈殿、白濁、分離、ゲル化を生じにくい性質をいう。
<(B)成分:両性界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上>
(B)成分は、両性界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上である。
両性界面活性剤としては、ベタイン型界面活性剤が挙げられ、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、脂肪酸アミドヒドロキシスルホベタイン、からなる群から選ばれる1つ以上の両性界面活性剤を用いることが出来る。
中でも、脂肪酸アミド基を有する、脂肪酸(炭素数8以上、22以下)アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン及び脂肪酸(炭素数8以上、22以下)アミドプロピルヒドロキシスルホベタインからなる群から選ばれるベタイン型両性界面活性剤が好ましい。
脂肪酸(炭素数8以上22以下)アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインがより好ましい。(B)成分としては、炭素数8以上、22以下が好ましく、より好ましくは炭素数10以上18以下、更に好ましくは12以上16以下のアルキル基を有するベタイン型両性界面活性剤が好ましい。
アミンオキシド型界面活性剤としては、例えばアルキルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
好ましいアミンオキシド型界面活性剤としては、下記式(b1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2020100791
[式(b1)中、Rは、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基を表す。R及びRは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を表す。Rは、炭素数1〜4のアルキレン基を表す。Bは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−である。rは、0又は1である。]
式(b1)中、Rにおける炭素数は、8〜18であり、10〜14が好ましい。Rは、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は、直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましい。
式(b1)中、R及びRは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。中でも、R及びRがいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
式(b1)中、Rの炭素数は、1〜4であり、1〜3が好ましく、3がより好ましい。
式(b1)中、Bは、−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−であり、−CONH−が好ましい。
式(b1)中、rは、0又は1であり、0が好ましい。
(B)成分としては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
中でも、本発明の効果が特に得られやすいことから、式(b1)中、rが0である化合物が好ましく、ラウリルジメチルアミンオキシドがより好ましい。
(B)成分は、1種単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。
(B)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、6〜18質量%が好ましく、6〜15質量%がより好ましく、7〜12質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が上記下限値以上であれば、浸漬法における洗浄力をさらに高められる。(B)成分の含有量が上記上限値以下であれば、消泡性をさらに高められる。
液体洗浄剤組成物において、(A)成分/(B)成分で表される質量比(A/B比)は0.5〜2であり、0.7〜1.8が好ましく、1〜1.6がより好ましい。A/B比が上記下限値以上であれば、浸漬法における洗浄力をさらに高められる。A/B比が上記上限値以下であれば、消泡性をさらに高められる。
<(C)成分>
(C)成分は、下記式(c1)で表される化合物である。
Figure 2020100791
[式中、nは1〜6の整数である。Rは、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基である。Rは、水素原子又は(CHNHであり、mは1〜6の整数である。]
式(c1)中、nは1〜4が好ましく、3がより好ましい。nが上記範囲内であれば、浸漬法における洗浄力、消泡性をより高められる。
11は、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましい。R11のアルキル基又はアルケニル基における炭素数は、8〜18が好ましく、8〜16がより好ましく、10〜14がさらに好ましい。炭素数が上記範囲内であれば、浸漬法における洗浄力及び消泡性をさらに高められる。
11としては、ココアルキル(ヤシ油)由来の炭化水素基、牛脂由来の炭化水素基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、オレイル基等が挙げられ、これらの中でも、ココアルキル(ヤシ油)由来の炭化水素基、ラウリル基が好ましく、ラウリル基がより好ましい。
12は、(CHNHが好ましい。R12が(CHNHであれば、浸漬法における洗浄力及び消泡性をさらに高められる。
mは1〜6の整数であり、1〜4の整数が好ましく、3がより好ましい。
(C)成分としては、浸漬法における洗浄力及び消泡性に優れることから、m=n=3のN,N−ビス(3−アミノプロピル)アルキルアミンが好ましい。
(C)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.02〜3質量%が好ましく、0.2〜2質量%がより好ましい。(C)成分の含有量が上記下限値以上であれば、浸漬法における洗浄力のさらなる向上を図れる。(C)成分の含有量が上記上限値以下であれば、消泡性のさらなる向上を図れる。
<(D)成分:酵素>
(D)成分は、酵素である。(D)成分としては、例えば、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、プルラナーゼ等が挙げられる。
(D)成分は、1種単独でもよく、2種以上の組み合わせでもよい。
(D)成分としては、プロテアーゼ((d1)成分)及びアミラーゼ((d2)成分)から選ばれる1種以上が好ましく、(d1)成分及び(d2)成分を併有することがより好ましい。(d1)成分及び(d2)成分を併有することで、消泡性をさらに高められる。
液体洗浄剤組成物における(D)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.05〜5質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜4質量%がさらに好ましい。(D)成分の含有量が上記下限値以上であれば、洗浄力をさらに高め、消泡性をさらに高められる。(D)成分の含有量が上記上限値以下であると液の均一性のさらなる向上を図れる。
≪(d1)成分:プロテアーゼ≫
(d1)成分としては、セリンプロテアーゼのように、分子内にセリン、ヒスチジン及びアスパラギン酸を有するプロテアーゼが好ましい。
プロテアーゼ製剤としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Savinase16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Everlase 16L TypeEX、Everlase Ultra 16L、Esperase 8L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase 48L、Coronase Evity 48L及びProgress Uno100L、ジェネンコア社から入手できる商品名Purafect L、Purafect OX及びProperase L等が挙げられる。
液体洗浄剤組成物における(d1)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.05〜5質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜4質量%がさらに好ましい。(d1)成分の含有量が上記下限値以上であれば、浸漬法における洗浄力及び消泡性のさらなる向上を図れる。(d1)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液の均一性のさらなる向上を図れる。
なお、(d1)成分の含有量は、製剤としての配合量である。
また、液体洗浄剤組成物1g当たりのプロテアーゼ活性Ep(kPU/g)は、1〜100kPU/gが好ましく、10〜100kPU/gがより好ましく、20〜80kPU/gがさらに好ましい。
[プロテアーゼ活性]
プロテアーゼ活性は、例えば、以下の方法で測定される。
本明細書において「プロテアーゼ活性単位(PU)」とは、タンパク分子中のペプチド結合を加水分解する活性の単位を表す。
なお、カゼイン中のチロシンを1分間に1μg遊離させる活性が、1PUである。
≪液体洗浄剤組成物1g当たりのプロテアーゼ活性Epの測定方法≫
1)カゼイン基質溶液の調製
カゼイン(由来:Bovine Milk、メルク社製)基質0.6gを20mM四ホウ酸ナトリウム(関東化学社製)溶液に溶解する。これを1N水酸化ナトリウム(1mol/L水酸化ナトリウム溶液、関東化学社製)でpH10.5に調整する。次いで、20mM四ホウ酸ナトリウム溶液で100mLに定容することにより、カゼイン基質溶液を調製する。
2)液体洗浄剤組成物1g当たりのプロテアーゼ活性の測定
プロテアーゼを配合していない液体洗浄剤組成物を調製し、この液体洗浄剤組成物1.0gをイオン交換水に溶解して1Lに定容し、プロテアーゼを配合していない洗浄剤水溶液aを得る。別途、プロテアーゼを配合した液体洗浄剤組成物を調製し、この液体洗浄剤組成物1.0gをイオン交換水に溶解して1Lに定容して、プロテアーゼを配合した洗浄剤水溶液bを得る。
洗浄剤水溶液a及びbをそれぞれ別々の試験管(φ15mm、長さ105mm)に0.5mL採取する。これらの試験管を35℃の恒温槽に5分間浸漬する。次いで、各試験管に35℃のカゼイン基質溶液2.5mLを添加し、ボルテックスミキサーで10秒間撹拌し、35℃の恒温槽に戻して反応を開始する。
反応開始から10分後、各試験管に、酵素反応停止剤のTCA溶液(0.11mol/Lトリクロロ酢酸、0.22mol/L酢酸ナトリウム、0.33mol/L酢酸(いずれも特級、関東化学社製))2.5mLを添加した後、ボルテックスミキサーで10秒間撹拌し、20℃で30分間静置する。その後、析出する未反応の基質を、ろ紙(アドバンテック社製のNo.131等)にてろ過し、チロシンを含有するろ液を回収する。回収したろ液における波長275nmの吸光度を紫外可視分光光度計(島津製作所社製のUV−160等)で測定する。次いで、洗浄剤水溶液bの吸光度と洗浄剤水溶液aの吸光度との差を求める。この差を、プロテアーゼを含有する液体洗浄剤組成物bの吸光度値とする。
そして、チロシン(特級、関東化学社製)のTCA溶液で作成した検量線を基にして、チロシン濃度を算出し、液体洗浄剤組成物1g当たりのプロテアーゼ活性(PU)を算出する。
≪プロテアーゼ1g当たりの活性の測定方法≫
(C)成分(プロテアーゼ酵素製剤)1g当たりの活性は、例えば、以下の方法で測定される値である。
プロテアーゼ酵素製剤0.1gをイオン交換水に溶解し100mLに定容する。この酵素溶液1mLをイオン交換水に溶解して100mLに定容することにより、濃度0.001質量%のプロテアーゼ酵素製剤水溶液を調製する。
このプロテアーゼ酵素製剤水溶液0.5mLをφ15mm、長さ105mmの試験管に分取し、このプロテアーゼ酵素製剤水溶液入りの試験管を、35℃の恒温槽に5分間浸漬する。その後、試験管に、カゼイン基質溶液2.5mLを添加し、ボルテックスミキサーで10秒間撹拌した後、35℃の恒温槽に戻し、10分間静置して酵素反応を進める。
その後、試験管に、酵素反応停止剤のTCA溶液(0.11mol/Lトリクロロ酢酸、0.22mol/L酢酸ナトリウム、0.33mol/L酢酸(いずれも特級、関東化学社製))2.5mLを添加した後、ボルテックスミキサーで10秒間撹拌し、20℃で30分間静置する。その後、ろ紙(アドバンテック社製のNo.131等)にてろ過し、チロシンを含有するろ液を回収する。
回収したろ液における波長275nmの吸光度を紫外可視分光光度計(島津製作所社製のUV−160等)で測定する。そして、チロシン(特級、関東化学社製)のTCA溶液で作成した検量線を基にして、チロシン濃度を算出し、(C)成分1g当たりのプロテアーゼ活性(PU)を算出する。
≪(d2)成分:アミラーゼ≫
(d2)成分としては、例えば、ノボザイムズ社から入手できる商品名Termamyl 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl 300L、Stainzyme 12L、Stainzyme Plus 12L及びAmplifyPrime 100L、ジェネンコア社から入手できる商品名Maxamyl、天野エンザイム株式会社から入手できる商品名プルラナーゼアマノ、生化学工業株式会社から入手できる商品名DB−250等が挙げられる。
(d1)成分と(d2)成分は1つの酵素に組み込まれていてもよい。例えば、(d1)成分及び(d2)成分を含有する酵素製剤として、Medley Core 210L(商品名、ノボザイムズ社製)等を好適に使用することができる。
液体洗浄剤組成物における(d2)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.05〜5質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜4質量%がさらに好ましい。(d2)成分の含有量が上記下限値以上であれば、浸漬法における洗浄力のさらなる向上を図れる。(d2)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液の均一性のさらなる向上を図れる。
なお、(d2)成分の含有量は、製剤としての配合量である。
また、液体洗浄剤組成物1g当たりのアミラーゼ活性Ea(kAU/g)は、0.18〜18kAU/gが好ましく、1.8〜18kAU/gがより好ましく、3.5〜14kAU/gがさらに好ましい。
[アミラーゼ活性]
アミラーゼ活性は、例えば、以下の方法で測定される。
本明細書において「アミラーゼ活性単位(AU)」とは、α−アミラーゼが、澱粉中のα−1,4−グルコシド結合を加水分解する活性である。アミラーゼ活性単位(AU)は、既知活性の標準酵素「ファデバスヒトα−アミラーゼコントロール」により作成された吸光度検量線(試薬付属)から換算した値である。なお、1U/Lが1AUである。
≪液体洗浄剤組成物1g当たりのアミラーゼ活性Eaの測定方法≫
液体洗浄剤組成物1g当たりのアミラーゼ活性Eaは、例えば、以下の方法で測定される値である。アミラーゼ活性Eaは、「ファデバス アミラーゼテスト」(Magle Life Sciences社製)を用いて測定される。
検量線の作成には、各濃度に希釈した標準酵素液を用いる。標準酵素液を入れた試験管を37℃の恒温槽で5分間加温する。次いで、この試験管に、基質である青色澱粉ポリマーに一定量の牛血清アルブミンを含有した錠剤1錠を加える。錠剤が崩壊するまで混和し、37℃の恒温槽で30分間正確に保温し酵素反応を行う。0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液1mLを加えて、酵素反応を停止させた後、遠心分離(1500G、5分間)を行い、上清の吸光度を波長620nmで測定することで検量線を得る。
リン酸二水素カリウム2.59g、リン酸二ナトリウム12水和物29.01g、亜硫酸ナトリウム10g、塩化カルシウム2水和物1.322g、トリヒドロキシメチルアミノメタン0.11gをイオン交換水で1.1Lとした混合液を緩衝液とする。
アミラーゼを配合していない液体洗浄剤組成物を調製し、この液体洗浄剤組成物1.0gを緩衝液に溶解して1Lに定容して、アミラーゼを配合していない洗浄剤水溶液cを得る。別途、アミラーゼを配合した液体洗浄剤組成物を調製し、この液体洗浄剤組成物1.0gを緩衝液に溶解して1Lに定容して、アミラーゼを配合した洗浄剤水溶液dを得る。
洗浄剤水溶液c及びdを、それぞれ別々の試験管(φ15mm、長さ105mm)に1mL採取する。各試験管に37℃の緩衝液5mLを添加し、これらの試験管を37℃の恒温槽に10分間浸漬する。その後、各試験管にファデバスタブレットを一錠投入し、ボルテックスミキサーで10秒間撹拌し、再び37℃の恒温槽に戻して反応を開始する。
反応開始から15分後、各試験管に、酵素反応停止剤の1NのNaOH1mLを加えた後、ボルテックスミキサーで10秒間撹拌し、20℃で30分間静置する。その後、ろ紙(アドバンテック社製のNo.131等)にてろ過し、ろ液を回収する。回収したろ液における波長620nmの吸光度を、紫外可視分光光度計(島津製作所社製のUV−160等)で測定する。次いで、洗浄剤水溶液cの吸光度と洗浄剤水溶液dの吸光度との差を求め、この差をアミラーゼを含有する液体洗浄剤組成物dの吸光度値とする。
そして、活性既知のアミラーゼ酵素で作成した検量線を基にして計算した濃度から、液体洗浄剤組成物1g当たりのアミラーゼ活性(AU)を算出する。
≪アミラーゼ1g当たりの活性の測定方法≫
(D)成分(アミラーゼ酵素製剤)1g当たりの活性は、例えば、以下の方法で測定される値である。
アミラーゼ酵素製剤0.1gを緩衝液に溶解して100mLに定容する。この酵素溶液1mLをイオン交換水に溶解して100mLに定容することにより、濃度0.001質量%のアミラーゼ酵素製剤水溶液を調製する。
このアミラーゼ酵素製剤水溶液1mLをφ15mm、長さ105mmの試験管に分取し、37℃の緩衝液5mLを加える。これらの試験管を37℃の恒温槽に10分間浸漬した後、各試験管にファデバスタブレットを一錠投入し、ボルテックスミキサーで10秒間撹拌し、再び37℃の恒温槽に戻して反応を開始する。
反応開始から15分後、各試験管に、酵素反応停止剤である1NのNaOH1mLを添加した後、ボルテックスミキサーで10秒間撹拌し、20℃で30分間静置する。その後、ろ紙(アドバンテック社製のNo.131等)にてろ過し、ろ液を回収する。回収したろ液における波長620nmの吸光度を、紫外可視分光光度計(島津製作所社製のUV−160等)を用いて測定する。
活性既知のアミラーゼ酵素で作成した検量線を基にして計算した濃度から、(D)成分1g当たりのアミラーゼ活性(AU)を算出する。
液体洗浄剤組成物中、(d1)成分/(d2)成分で表される質量比(d1/d2比)は、0.2〜20が好ましく、0.5〜10がより好ましく、1〜5がさらに好ましい。d1/d2比が上記範囲内であれば、浸漬法における洗浄力及び消泡性をさらに高められる。
液体洗浄剤組成物におけるEp/Eaで表される酵素活性比(Ep/Ea比)は、1〜350が好ましく、2.6〜175がより好ましく、5〜88がさらに好ましい。Ep/Ea比が上記範囲内であれば、浸漬法における洗浄力及び消泡性をさらに高められる。
液体洗浄剤組成物中、(A)成分/((C)成分+(D)成分)で表される質量比(A/(C+D))比は、1.3〜30が好ましく、1.3〜12がより好ましく、2.0〜6.0がさらに好ましい。A/(C+D)比が上記下限値以上であれば、消泡性をさらに高められる。A/(C+D)比が上記上限値以下であれば、洗浄力及び消泡性をさらに高められる。
<任意成分>
本発明の洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、上述した成分以外の任意成分を含有してもよい。
任意成分は、剤形等を勘案して適宜選択される。任意成分としては、(A)〜(C)成分を除く界面活性剤(任意界面活性剤)、溶媒、防腐剤、除菌剤、ハイドロトロープ剤、無機ビルダー、pH調整剤、漂白成分、金属捕捉成分、ラジカルトラップ剤、香料、色素等、従来公知の成分が挙げられる。
[溶媒]
液体洗浄剤組成物の溶媒としては、水が好ましい。水を溶媒として用いることで、液体洗浄剤組成物を調製しやすく、水への溶解性がより良好となる。
液体洗浄剤組成物における水の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して75質量%以下が好ましく、40〜70質量%がより好ましく、50〜70質量%がさらに好ましい。
水の含有量が上記下限値以上であれば、ゲル化が抑制され、液の均一性をより高められる。水の含有量が上記上限値以下であれば、(A)〜(D)成分の配合量を確保でき、かつ粘度が低くなりすぎず、さらに使用しやすくなる。
[防腐剤]
防腐剤としては、例えば、イソチアゾリン系化合物が挙げられる。イソチアゾリン系化合物としては、例えば、ベンズイソチアゾリリン、メチルイソチアゾリノン、ブチルベンズイソチアゾリノン、クロロメチルイソチアゾリノン、オクチルイソチアゾリノン、ジクロロオクチルイソチアゾリノン等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。防腐剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.0002〜0.01質量%(2〜100質量ppm)が好ましく、0.0005〜0.004質量%(5〜40質量ppm)がより好ましい。
[除菌剤]
除菌剤としては、例えば、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、酸化亜鉛等が挙げられる。
[無機ビルダー]
無機ビルダーとしては、硫酸マグネシウム等が挙げられる。
[任意界面活性剤]
任意界面活性剤としては、カチオン界面活性剤が挙げられる。
液体洗浄剤組成物における界面活性剤の合計量(総質量)は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、4〜45質量%が好ましく、10〜35質量%がより好ましく、15〜30質量%がさらに好ましい。
[ハイドロトロープ剤]
ハイドロトロープ剤としては、炭素数2〜4の1価アルコール、炭素数4〜10のグリセリルエーテル、トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩から選ばれる1種以上が使用される(但し、(C)成分は除く)。
炭素数2〜4の1価アルコールはとしては、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャルブタノールが挙げられる。
炭素数4〜10のグリセリルエーテルとしてはグリセリンやヘキシルグリセリルエーテル等が挙げられる。
このうち、液体洗浄剤組成物中の(A)〜(E)成分の溶解効果、及び使用感の点から、炭素数2〜4の1価アルコール、トルエンスルホン酸又はその塩が好ましく、エタノール、パラトルエンスルホン酸塩がより好ましい。
これらのハイドロトロープ剤は、1種単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。
ハイドロトロープ剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.5〜30質量%が好ましく、2〜20質量%がより好ましい。
[pH調整剤]
pH調整剤としては、塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
pH調整剤は、1種単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。
なお、(A)〜(D)成分及び任意成分の合計は、100質量%を超えない。
(製造方法)
液体洗浄剤組成物の製造方法としては、従来公知の方法が挙げられる。
液体洗浄剤組成物の製造方法としては、例えば、溶媒である水の一部に、pH調整剤以外の成分を加え、混合し、任意のpHに調整した後、水の残部を加える方法が挙げられる。
(使用方法)
液体洗浄剤組成物の使用方法(即ち、食器の洗浄方法)を以下に説明する。
食器を洗浄する方法としては、任意の量の液体洗浄剤組成物を洗浄具に付着させ、この洗浄具を用いて洗浄対象を擦り洗いする(擦り洗い操作)方法が挙げられる。
洗浄具に付着させる液体洗浄剤組成物の量は、例えば、1〜10gである。
洗浄対象は、皿、箸、スプーン等の食器が挙げられる。また、洗浄対象は、鍋、包丁等の調理器具でもよい。本稿において、食器及び調理器具を総じて、「食器」と称する。
擦り洗い操作の後、洗浄対象をすすぎ水ですすぎ、洗浄対象に付着している液体洗浄剤組成物を洗い流す(すすぎ操作)。この際、本発明の液体洗浄剤組成物は、生じた泡が排水口に滞留せず、速やかに消泡する。
また、食器を洗浄する方法としては、液体洗浄剤組成物を水に分散して洗浄液とし、洗浄液に洗浄対象を任意の時間(浸漬時間)で浸漬する(浸漬操作)方法(浸漬法)が挙げられる。
浸漬法における洗浄液中の液体洗浄剤組成物濃度は、洗浄液の総質量に対して、0.5〜30質量%が好ましい。1〜20質量%がより好ましく、1〜10質量%がさらに好ましい。液体洗浄剤組成物の濃度が、上記範囲内であれば、浸漬法における洗浄力及び消泡性のさらなる向上を図れる。
本発明において、浸漬法の洗浄液は、(A)成分を250〜54000質量ppm、(B)成分を300〜54000質量ppm、(C)成分を20〜3000質量ppm、(D)成分を50〜9000質量ppmで含有し、かつA/B比0.5〜2.0である洗浄液が好ましい。
洗浄液中の(A)成分の濃度は、洗浄液の総質量に対して、350〜36000質量ppmが好ましく、450〜18000質量ppmがより好ましい。
洗浄液中の(B)成分の濃度は、洗浄液の総質量に対して、300〜36000質量ppmが好ましく、350〜18000質量ppmがより好ましい。
洗浄液中の(C)成分の濃度は、30〜1500質量ppmが好ましい。
洗浄液中の(D)成分の濃度は、100〜3000質量ppmが好ましい。
洗浄液中の(A)〜(D)成分の含有量を上記範囲内で調整すれば、浸漬法における洗浄力及び消泡性のさらなる向上を図れる。
浸漬法における浸漬時間は、洗浄対象の汚れの程度等を勘案して決定され、例えば、5分間以上が好ましく、5分間〜10時間がより好ましく、15分間〜1時間がさらに好ましい。浸漬時間が上記下限値以上であれば、洗浄力のさらなる向上を図れる。浸漬時間が上記上限値以下であれば、食器の洗浄時間が過剰に長くなるのを防止できる。
浸漬操作においては、必要に応じて、洗浄液内で洗浄対象を洗浄具で擦り洗いしてもよい。
任意の時間、洗浄対象を洗浄液に浸漬し、次いで、洗浄液から洗浄対象を取り出す。取り出した洗浄対象に対し、液体洗浄剤組成物を含有しない水(すすぎ水)ですすぎ、洗浄対象に付着している洗浄液を洗い流す(すすぎ操作)。すすぎ操作を経ることで、洗浄された食器を得る。この際、本発明の液体洗浄剤組成物は、生じた泡が排水口に滞留せず、速やかに消泡する。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(使用原料)
<(A)成分>
・A−1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(AES)。式(a1)中、R=炭素数12〜14の直鎖アルキル基、x=0、y=1、M=ナトリウムイオン、以下の方法によって調製したもの。
≪製造例1≫A−1の調製
4Lオートクレーブ中に、原料アルコールとしてP&G社製の商品名CO1270アルコール(C12/C14=75%/25%,質量比)400gと、反応用触媒として水酸化カリウム触媒0.8gとをそれぞれ仕込んだ。オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しながら昇温した。続いて、温度を180℃、圧力を0.3MPa以下に維持しつつ、エチレンオキシド91gを導入し、反応させた。得られたポリオキシアルキレンエーテルのエチレンオキシドの平均付加モル数は1であった。
次に、このようにして得られたアルコールエトキシレート237gを、撹拌装置付の500mLフラスコに採り、窒素置換の後、液体無水硫酸(サルファン)96gを、反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了の後、撹拌を1時間続け(硫酸化反応)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。
次いで、これを、水酸化ナトリウム水溶液で中和することによりA−1を得た。
・A−2:炭素数14のα―オレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)。ライオンスペシャリティケミカルズ製、商品名「リポランLB440」。
・A−3:炭素数10〜14のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)。テイカ製、商品名「テイカパワーL121」を水酸化ナトリウムにて中和したもの。
<(B)成分>
・B−1:n−ドデシルジメチルアミンオキシド(AX)。式(b1)中、R=n−ドデシル基、R=メチル基、R=メチル基、r=0、ライオンアクゾ社製、商品名「アロモックスDM12D−W」。
・B−2:コカミドプロピルベタイン(CAPB)。東邦化学工業製、商品名「オバゾリンCAB−30」。
<(C)成分>
・C−1:N−(3−アミノプロピル)−N−ドデシルプロパン−1,3−ジアミン。式(c1)中、R11=ラウリル基、R12=(CHNH、m=n=3、ロンザジャパン製、商品名「Lonzabac12.100」。
・C−2:N−ヤシアルキルー1,3−ジアミノプロパン。式(c1)中、R11=ヤシ油由来(炭素数12,14)のアルキル基、R12=H、n=3、ライオンスペシャリティケミカルズ製、商品名「リポミンDA−CD」。
<(D)成分>
・D−1:プロテアーゼとアミラーゼとの混合品。ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「Medley Core 210L」(1440kPU/g、70kAU/g)。
・D−2:プロテアーゼ。ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「ProgressUno 100L」(1800kPU/g)。
・D−3:プロテアーゼ。ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「SavinaseUltra 16XL」(2000kPU/g)。
・D−4:アミラーゼ。ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「AmplifyPrime 100L」(350kAU/g)。
・D−5:アミラーゼ。ノボザイムズジャパン株式会社製、商品名「TermamylUltra 300L」(115kAU/g)。
<任意成分>
・エタノール(EtOH):日本アルコール産業株式会社製、商品名「エチルアルコール発酵 トレーサブル95 1級」。
・クエン酸:扶桑化学工業株式会社製、商品名「精製クエン酸(無水)」。
・香料組成物A:表1〜6に記載の香料組成物A。
・香料組成物B:表1〜6に記載の香料組成物B。
・p−トルエンスルホン酸(pTSH):明友産業社製。
・水:イオン交換水。
Figure 2020100791
Figure 2020100791
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(実施例1〜28、比較例1〜4)
表7〜9に示す組成に従い、以下の手順で調製した。
なお、表中の組成は、特段の記載がない場合には質量%であり、純分換算量である。但し、酵素の配合量は製剤としての配合量である。また、表中、配合量の記載のない成分は、配合されていない。
表中、水の配合量「バランス」は、全体を100質量%とするのに必要な量である。表中、pH調整剤の配合量「適量」は、液体洗浄剤組成物をpH7.8とするのに必要な量である。
200mLビーカーに(A)成分、(B)成分及びエタノールを入れ、マグネチックスターラーにより攪拌した。次いで、全体量が50質量%になるように水を入れて攪拌した。その後、クエン酸、(C)成分、p−トルエンスルホン酸を加えてpHを調整し、香料及び(D)成分を加えた後に、全体量が100質量部になるように残りの水を加え、各例の液体洗浄剤組成物を調製した。
pH測定は、洗浄剤を25℃に調整し、ガラス電極式pHメーター(製品名:ホリバF−22、(株)堀場製作所製)を用いて測定した。測定方法は、JISZ8802:2011に準拠しておこなった。
各例の液体洗浄剤組成物について、洗浄力、起泡性及び消泡性を評価し、その結果を表中に示す。
(評価方法)
<洗浄力>
ステンレス板(10cm×10cm)に、カルボナーラソース(デンプン・タンパク・油複合汚れ)3gを塗布し、130℃で5分間加熱して、汚れを焼き付けた。汚れを焼き付けたステンレス板の質量を測定し、これを洗浄前のステンレス板質量とした。
液体洗浄剤組成物を水で希釈して、表中の「洗剤濃度(%)」の洗浄液とした。この洗浄液に、汚れを焼き付けたステンレス板を浸漬した。
浸漬開始から30分後、ステンレス板を洗浄液から引き上げ、次いで浸漬する操作を3回繰り返し後、ステンレス板を洗浄液から引き上げた。このステンレス板を1日間放置して乾燥させた後、ステンレス板の質量を測定し、これを洗浄後のステンレス板質量とした。
下記(1)〜(2)式で、洗浄率を求め、下記評価基準に従って評価した。評価がI〜IIIを合格とした。
(洗浄後のステンレス板質量)−(洗浄前のステンレス板質量)=(汚れの残量)・・・(1)
洗浄率(%)=100−(汚れ残量(g)÷3(g))×100 ・・・(2)
≪評価基準≫
I :洗浄率90%以上。
II :洗浄率70%以上90%未満。
III:洗浄率40%以上70%未満。
IV :洗浄率10%以上40%未満。
V :洗浄率10%未満。
<起泡性>
陶器皿(φ13cm、高さcm)に、オリーブ油1g、おかゆ3g、牛乳3gを加えて汚垢皿とした。
液体洗浄剤組成物を水で希釈して、表中の「洗剤濃度(%)」の洗浄液とした。この洗浄液200mLを汚垢皿に入れ、30分間漬け置いた。
30分後、汚垢皿中の洗浄液をスポンジ(縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cm)に50g取り、10回手で揉んで泡立てた。
この時のスポンジ状に生成した泡の泡質(泡感触)を目視にて観察し、下記評価基準に基づいて、泡立ち性を評価した。評価I又はIIを合格とした。
≪評価基準≫
I :きめが非常に細かく、粘性のあるクリーミーな泡で、スポンジから垂れ落ちにくい。
II :きめが細かく、クリーミーな泡で、スポンジから垂れ落ちにくい。
III:きめは細かいが、クリーミー感に欠ける泡で、スポンジからやや垂れ落ちやすい。
IV :きめが荒く、水っぽい泡で、スポンジからこぼれ落ちる。
<消泡性>
「<起泡性>」と同様にして、複合汚れの固着した陶器皿(汚垢皿)と、洗浄液とを調製した。汚垢皿を洗浄液に30分間漬け置いた。その後、食器洗い用スポンジ(縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cm、商品名スコッチブライト、住友スリーエム株式会社製)を陶器皿内の洗浄液で10回スポンジを揉んで泡立て、泡立てた液を排水口に流した後、一定水流(0.1L/min)で泡だまりが消えるまでの時間を測定した。評価は下記基準に基づき評価し、I〜IIIを合格とした。
≪評価基準≫
I :泡だまりが消えるまでの時間が40秒未満。
II :泡だまりが消えるまでの時間が40秒以上50秒未満。
III:泡だまりが消えるまでの時間が50秒以上70秒未満。
IV :泡だまりが消えるまでの時間が70秒以上80秒未満。
V :泡だまりが消えるまでの時間が80秒以上。
Figure 2020100791
Figure 2020100791
Figure 2020100791
表7〜9に示すように、本発明を適用した実施例1〜28は、洗浄力の評価がI〜III、消泡性の評価がI〜IIIのいずれかであった。
(C)成分を欠く比較例1、(D)成分を欠く比較例2、A/B比が0.31である比較例3、A/B比が4.25である比較例4は、いずれも、洗浄力の評価がIV又はV、消泡性の評価がIV又はVであった。
以上の結果から、本発明を適用することで、洗浄力及び消泡性を高められることが確認された。

Claims (4)

  1. (A)成分:アニオン界面活性剤と、
    (B)成分:両性界面活性剤及びアミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上と、
    (C)成分:下記式(c1)で表される化合物と、
    (D)成分:酵素と、
    を含有し、
    前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.5〜2である、食器用液体洗浄剤組成物。
    Figure 2020100791
    [式中、nは1〜6の整数である。Rは、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基である。Rは、水素原子又は(CHNHであり、mは1〜6の整数である。]
  2. 前記(A)成分/(前記(C)成分+前記(D)成分)で表される質量比は、1.3〜30である、請求項1に記載の食器用液体洗浄剤組成物。
  3. 前記(D)成分は、プロテアーゼ及びアミラーゼから選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の食器用液体洗浄剤組成物。
  4. 前記(D)成分は、前記プロテアーゼ及び前記アミラーゼの双方を含み、前記プロテアーゼ/前記アミラーゼで表される質量比が0.2〜20である、請求項3に記載の食器用液体洗浄剤組成物。
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