JP2020100434A - 液体用紙容器 - Google Patents

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中村 行宏
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Abstract

【課題】液体用紙容器において、紙容器の生産性を損なうことなく、紙容器由来の臭気の内容物への影響を少なくし、同時に内容物による液体用紙容器への、ラミネート強度低下などの影響を少なくすることが可能な、液体用紙容器を提供することを課題とする。【解決手段】紙を基材とする積層体からなる、液体用紙容器において、積層体は、液体用紙容器の最外層になる面に、熱可塑性樹脂層を有しており、積層体は、液体用紙容器の最内層で、内容物の液体に接する面に、シーラント層を有しており、また、積層体の中間層には、ガスバリア層を有しており、ガスバリア層とシーラント層とが、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層を介して積層されていることを特徴とする、液体用紙容器。【選択図】図1

Description

本発明は液体用紙容器に関するものである。特に内容物として、飲料などの液体を収納することのできる、液体用紙容器に関するものである。
食品や非食品などの液体内容物に使用される液体用紙容器は、牛乳をその代表格として、広く用いられており、紙を基材としてその内面に熱可塑性樹脂によるシーラント層などが設けられた積層材料からなる。液体用紙容器は、そのほか果汁飲料、ジュース、お茶、コーヒー、乳飲料、スープ等の液体食品、さらに日本酒、焼酎等の酒類にも広く用いられている。
これらの液体用紙容器は、紙基材とシーラント層からなる構成のほか、紙層とシーラント層との中間層にアルミニウム箔や金属蒸着フィルム、金属酸化物蒸着フィルム、などを用いてガスバリア層を設けたり、あるいは、無機化合物蒸着フィルムなどのガスバリア性のある層をガスバリア層として設けたりしたものなどもある。
一般に液体用紙容器の特徴としては、
・安全で衛生的である。
・遮光性が高い。
・全面に印刷が可能であり、情報を表示することができる。
・輸送効率が高く、輸送エネルギーを節約できる。
・デザインや容量について自由度が大きい。
・軽量でコンパクトであり、持ち運びにも利便性が高い。
・内容物の液体を注ぎだしたあとは、折りたたみ可能で嵩張らない。
などが挙げられる。
紙容器は、これらの利便性や経済性から広く用いられ、さまざまな商品の包装容器として普及している。さらに近年にいたっては環境保全の観点から、容器が廃棄される際の減容化が求められ、また資源としての再利用をするためのリサイクルの仕組みも定着しつつあって、消費者の意識にも変化が見られる。
そうした社会状況の変化を受けて、たとえば使い終わった牛乳パックなどはリサイクルのために消費者サイドで解体し、分別回収のルートに乗せることが行なわれている。また分別回収のルートに乗らない容器についても解体、減容化して廃棄することなどが定着しつつある。
一方で、飲料を内容物とする容器は、紙容器であっても紙容器由来の臭気や成分の溶出による、内容物の液体の風味や味の変化は、商品として許容されないことが一般的である。
逆に内容物の液体によっては、積層体の接着剤やアンカー剤の成分に作用して、紙容器のラミネート強度などに影響が出ることもあり、これが問題とされる場合もあって、解決策が望まれている。
特許文献1には、液体用紙容器に関して内容物の保存性などの観点から、紙容器を構成する積層体中にガスバリア層を設けて、ガスバリア性を付与した紙容器が提案されているが、内容物に対する紙容器からの臭気等の影響や、内容物からの紙容器への影響について
は、特段の考慮がなされたものではなかった。
特開2007−197045号公報
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、液体用紙容器において、紙容器の生産性を損なうことなく、紙容器由来の臭気の内容物への影響を少なくし、同時に内容物による液体用紙容器への、ラミネート強度低下などの影響を少なくすることが可能な、液体用紙容器を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
紙を基材とする積層体からなる、液体用紙容器において、
積層体は、液体用紙容器の最外層になる面に、熱可塑性樹脂層を有しており、
積層体は、液体用紙容器の最内層で、内容物の液体に接する面に、シーラント層を有しており、
また、積層体の中間層には、ガスバリア層を有しており、
ガスバリア層とシーラント層とが、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層を介して積層されていることを特徴とする、液体用紙容器である。
また、請求項2に記載の発明は、
前記エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層は、
押出機による押し出し法で層形成されたものであることを特徴とする、請求項1に記載の液体用紙容器である。
本発明によれば、液体用紙容器において、紙容器の生産性を損なうことなく、紙容器由来の臭気の内容物への影響を少なくし、同時に内容物による液体用紙容器への、ラミネート強度低下などの影響を少なくすることが可能な、液体用紙容器を提供することが可能である。
特に請求項2に記載の発明によれば、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層が、押出機による押し出し法で層形成されたものであることによって、紙容器の生産性を損なうことなく、本発明による液体用紙容器を提供することが可能である。
図1は、本発明に係る液体用紙容器の一実施態様において、紙容器を構成する積層体を説明するための部分断面模式図である。 図2は、本発明に係る液体用紙容器の、実施例1を説明するための部分断面模式図である。 図3は、本発明に係る液体用紙容器の、実施例2を説明するための部分断面模式図である。 図4は、本発明に係る液体用紙容器の、実施例3を説明するための部分断面模式図である。 図5は、本発明に係る液体用紙容器の、比較例1を説明するための部分断面模式図である。 図6は、本発明に係る液体用紙容器の、比較例2を説明するための部分断面模式図である。
以下、本発明を図を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
図1は本発明に係る液体用紙容器の一実施態様において、紙容器を構成する積層体を説明するための部分断面模式図である。
本発明は液体用紙容器に関するものであって、紙(1)を基材とする積層体(10)からなる。
積層体(10)は、液体用紙容器の最外層になる面に、熱可塑性樹脂層(2)を有しており、この熱可塑性樹脂層(2)は、シーラント層(3)とシール可能であって、紙容器の製函を可能にする。
またこの熱可塑性樹脂層(2)の表面には、印刷層(7)を設けることができ、商品としての意匠性の向上に有効であるほか、内容物の液体に関しての情報表示などにも用いられる。印刷層(7)は、紙容器外側から可視である面であれば、熱可塑性樹脂層(2)の表面以外に設けるのでも構わない。
積層体(10)は、液体用紙容器の最内層で、内容物の液体に接する面に、シーラント層(3)を有しており、このシーラント層(3)は、熱可塑性樹脂層(2)とシール可能であって、紙容器の製函に必要である。
また、積層体(10)の中間層には、ガスバリア層(4)を有しており、このガスバリア層(4)は、液体用紙容器の内容物の液体の保存性を高めたり、保存環境による内容物への影響を少なくすることに効果的である。
ガスバリア層(4)とシーラント層(3)とが、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層(5)を介して積層されている。
従来はこのガスバリア層(4)とシーラント層(3)との積層に、ウレタン形の接着剤やアンカー剤用いられることが一般的であったが、これらの成分が内容物へ溶出する恐れがあって、その場合には内容物に対して、風味や味の変化をもたらすことがあり、不都合であった。
本発明は、ガスバリア層(4)とシーラント層(3)とが、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層(5)を介して積層されていることが特徴のひとつであって、さらに内容物に対しての風味や味の変化をもたらすことを防止することにも効果的である。
すなわち、ガスバリア層(4)より紙容器内側に設けられる層は、内容物の液体への風味や味の影響を及ぼすことのない材質で構成することが、本発明の課題解決に有効である。
また、ガスバリア層が積層体の中間層に設けられていることは、ガスバリア層より紙容器外側に設けられる層、および液体用紙容器の置かれた環境に由来する内容物の液体への風味や味の影響を、ガスバリア層で食い止めることに効果的であって、本発明の課題である、紙容器由来の臭気の内容物への影響を少なくし、同時に内容物による液体用紙容器へ
の、ラミネート強度低下などの影響を少なくすることに効果的である。
また、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層(5)は、押出機による押し出し法で層形成することができ、この場合には生産性の点においても利点を有しでおり、シーラント層(3)との積層方法もサンドイッチラミネーションや、多層押し出しラミネーションなど、工程設計においても自由度が大きく、好都合である。
続いて、積層体を構成する各層の材料構成などについて、さらに詳細かつ具体的な説明を加える。
・熱可塑性樹脂層(2)
熱可塑性樹脂層(2)は、シーラント層(3)とシール可能であって、紙容器の製函を可能にする。
熱可塑性樹脂層(2)の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。熱可塑性樹脂層(2)の厚さは10〜40μmが好ましい。
熱可塑性樹脂層(2)の形成には、押出機などを用いて溶融した樹脂を製膜して、積層体(10)上に層形成することができる。あるいは、あらかじめフィルムの状態に製膜してある材料を、ラミネーションによって積層することによって、積層体(10)の表面に熱可塑性樹脂層(2)を形成することも可能である。
このような製造方法は、いずれも液体用紙容器の生産性を損なうことなく、また積層体(10)の、意図する層構成に応じて、適宜選択して用いることができる。
・印刷層(7)
必要に応じて、商品としてのイメージアップや、内容物についての必要な情報表示や意匠性の向上を目的として、積層体(10)中の、熱可塑性樹脂層(2)の表面に層に印刷層(7)を設けることができる。
また印刷層(7)は、液体用紙容器の一部に設けるのでもよく、また液体用紙容器の全面に渡って設けるのでもよい。あるいは、印刷層(7)を用いずに表示部を設ける方法としては、たとえば紙容器の表面に、印刷されたシールを貼着することによっても可能である。
ここで、印刷方法、および印刷インキには、特段の制約を設けるものではないが、既知の印刷方法、および用いるインクなどの材料の中から、熱可塑性樹脂層(2)への印刷適性、色調などの意匠性、密着性、また飲料容器としての安全性などを考慮すれば適宜選択してよい。
たとえば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、シルクスクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの既知の印刷方法から選択して用いることができる。
・紙(1)
液体用紙容器を構成する積層体(10)の基材として、紙容器の内容量に応じた坪量の紙を適宜選択して用いる。
たとえば、
内容量が1リットルの場合には、280〜380g/m
内容量が2リットルの場合には、350〜450g/m
を目安に選ぶことができる。
・接着層(6)
紙(1)と、ガスバリア層(4)とを貼り合せて積層する層であって、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)や、エチレンメタクリル酸共重合物(EMAA)、エチレンアクリル酸共重合物(EAA)などを使用することができる。
また、接着層(6)の層の厚さは10〜40μm程度が良く、押し出しラミネートによる積層が可能であり、あるいはドライラミネーションなどによって接着剤を用いる貼り合せも可能である。接着層(6)に、このような接着剤を用いる場合であっても、ガスバリア層(4)が、容器内側に設けてあることによって、内容物の液体の味や風味などへの影響は回避することができる。
・ガスバリア層(4)
ガスバリア層(4)として、アルミニウム箔などの金属箔が有効である。そのほか、アルミナ、シリカアルミニウムなどを、プラスチックフィルム表面に蒸着したガスバリアフィルムも用いることができる。これらは、用途によって適宜使い分けをすることができる。
プラスチックフィルムは、高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートをプラスチックフィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。
なお、ガスバリア層(4)厚さは、アルミニウム箔の場合には、6〜25μmの範囲のものが好ましく用いられる。また、ガスバリア層(4)がガスバリアフィルムの場合には、用いられるプラスチックフィルムの厚さは、9〜25μmの範囲のものが好ましく用いられる。
・エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層(5)
ガスバリア層とシーラント層の積層に押し出機を用いた押し出し法で層形成することができる。さらに内容物に対しての、風味や味の変化をもたらすことを防止することにも効果的である。
エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層(5)としては、
密度:0.900〜0.940、MI=1〜15を好ましく使用することができる。
厚さ:10〜40μmが好ましい。
・シーラント層(3)
シーラント層(3)の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
また、シーラント層は、1層もしくは2層以上の複数層で構成することができる。層形成には、たとえば押出機による押し出し法を用いることもできる。あるいはあらかじめフィルムに成膜したものをラミネートして積層するのでもよい。なお、シーラント層(3)の厚さは10〜60μmが好ましい。
このようにして本発明によれば、液体用紙容器において、紙容器の生産性を損なうことなく、紙容器由来の臭気の内容物への影響を少なくし、同時に内容物による液体用紙容器への、ラミネート強度低下などの影響を少なくすることが可能な、液体用紙容器を提供することが可能である。
以下本発明を、実施例1〜実施例3、および比較例1〜比較例2によって、更に具体的な説明を加える。説明は図2〜図6を参照しながら順次行なう。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
実施例1〜実施例3、および比較例1〜比較例2の積層体を、ゲーベルトップ形の液体用紙容器に製函して、評価を行なった。
液体用紙容器の内容量は、1.8リットルとした。
評価項目は、下記のとおりである。
(1.溶出評価):
各評価用の液体用紙容器に蒸留水を封入し、40℃の環境で1ヶ月保存したのち味覚評価を実施した。
評価は、各評価用サンプルと、新たな蒸留水を、3点識別法で官能評価した。
評価基準は、
有意差のないものを〇、
有意差のあるもの(蒸留水より劣るもの)を×とした。
パネル数は10とした。
(2.耐内容物性):
各評価用の液体用紙容器に、洗濯用液体洗剤を封入し、50℃の環境で3ヶ月保存したのち、ガスバリア層と、ガスバリア層に接した内側の層とのラミネート強度を測定した。
判定基準は
〇:2N/15mm以上
×:2N/15mm未満、とした。
<実施例1>
図2は、本発明に係る液体用紙容器の、実施例1を説明するための部分断面模式図である。
実施例1の積層体(40)は、紙容器外側から、下記のとおりである。
熱可塑性樹脂層(2)(低密度ポリエチレン(LDPE):厚さ20μm)/紙(1):(400g/m)/接着層(16)(エチレンメタクリル酸共重合物(EMAA):厚さ20μm)/ガスバリア層(14)(シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚さ12μm)/エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15):(厚さ20μm)/シーラント層(13):(厚さ40μm)。
ここで、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15)は、
密度0.920、MI=4である。
また、シーラント層(13)は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であって、密度0.915、MI=2、インフレーション法による製膜をしたものである。
実施例1の積層体(40)の材料と作成手順は、
<材料>
熱可塑性樹脂層(2):低密度ポリエチレン(LDPE)
接着層(16):エチレンメタクリル酸共重合物(EMAA)
ガスバリア層(14):シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム
エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15):エポキシ化大豆油変性ポリエチレン
シーラント層(13):直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)。
<作成手順1.>
予めインフレーション法による製膜をしたシーラント層(13)と、ガスバリア層(14)とを、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15)で、押し出しサンドイッチラミネーションして、内層フィルム(8)とする。
<作成手順2.>
その後、紙(1)と内層フィルム(8)とを接着層(16)で押し出しサンドイッチラミネーションすると同時に、紙(1)の紙容器外側表面に、熱可塑性樹脂層(2)を押し出しラミネーションした。
液体用紙容器(ゲーベルトップ形)への製函は、従来の工程で行なった。
<実施例2>
図3は、本発明に係る液体用紙容器の、実施例2を説明するための部分断面模式図である。
実施例2の積層体(41)は、紙容器外側から、下記のとおりである。
熱可塑性樹脂層(2)(低密度ポリエチレン:厚さ20μm)/紙(1)(400g/m)/接着層(17)(エチレンアクリル酸共重合物(EAA):厚さ20μm)/ガスバリア層(18)(アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚さ12μm)/エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(19)(厚さ20μm)/シーラント層(20)低密度ポリエチレン(LDPE:厚さ20μm)+直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE:厚さ20μm) (シーラント層の合計厚さ40μm)。
ここで、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(19)は、
密度0.915、MI=8である。
また、シーラント層(20)は、低密度ポリエチレン(LDPE)、および直鎖状低密
度ポリエチレン(LLDPE)であって、
LDPE:密度0.923、MI=7、厚さ20μm
LLDPE:密度0.905、MI=4、厚さ20μm、
の2層で構成したものである。
実施例2の積層体(41)の材料と作成手順は、
<材料>
熱可塑性樹脂層(2):低密度ポリエチレン(LDPE)
接着層(17):エチレンアクリル酸共重合物(EAA)
ガスバリア層(18):アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム
エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15):エポキシ化大豆油変性ポリエチレン
シーラント層(20):低密度ポリエチレン(LDPE)+直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)。
<作成手順1.>
アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムのガスバリア層(18)にエポキシ化大豆油変性ポリエチレン(19)で押し出しラミネーションを行なった後に、さらにシーラント層(20)を押し出しラミネーションを行なって、内層フィルム(21)とした。
<作成手順2.>
その後、紙(1)と内層フィルム(21)とを、接着層(17)で押し出しサンドイッチラミネーションすると同時に、紙(1)の紙容器外側表面に、熱可塑性樹脂層(2)を押し出しラミネーションした。
なお、液体用紙容器(ゲーベルトップ形)への製函は、従来の工程で行なった。
<実施例3>
図4は、本発明に係る液体用紙容器の、実施例3を説明するための部分断面模式図である。
実施例3の積層体(42)は、紙容器外側から、下記のとおりである。
熱可塑性樹脂層(2)(低密度ポリエチレン:厚さ20μm)/紙(1)(400g/m)/接着層(22)(直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE):厚さ30μm)/ガスバリア層(23)(アルミニウム箔:厚さ9μm)/エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(19)(厚さ20μm)/シーラント層(24)(直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE):厚さ40μm)。
ここで、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15)は、
密度0.915、MI=8である。
また、シーラント層(24)は、直鎖状低密度ポリエチレンであって、
密度0.930、MI=7、である。
実施例3の積層体(42)の材料と作成手順は、
<材料>
熱可塑性樹脂層(2):低密度ポリエチレン(LDPE)
接着層(22):直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
ガスバリア層(23):アルミニウム箔
エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15):エポキシ化大豆油変性ポリエチレン
シーラント層(24):直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)。
<作成手順1.>
紙(1)の紙容器外側表面に、熱可塑性樹脂層(2)を押し出しラミネーションする。
これを、ガスバリア層(23)と接着層(22)で、押し出しサンドイッチラミネーションする。
<作成手順2.>
インラインで、ガスバリア層(23)に、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(19)/シーラント層(24)を共押し出しラミネーションで積層体を作成した。
なお、液体用紙容器(ゲーベルトップ形)への製函は、従来の工程で行なった。
<比較例1>
図5は、本発明に係る液体用紙容器の。比較例1を説明するための部分断面模式図である。
比較例1の積層体(43)は、紙容器外側から、下記のとおりである。
熱可塑性樹脂層(2)(低密度ポリエチレン:厚さ20μm)/紙(1)(400g/m)/接着層(16)(エチレンメタクリル酸共重合物(EMAA):厚さ20μm)/ガスバリア層(14)(シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚さ12μm)/ドライラミネーション接着剤(厚さ20μm)/シーラント層(13)(厚さ60μm)。
実施例1〜実施例3とは異なり、エポキシ化大豆油変性ポリエチレンに替えて、ドライラミネーション接着剤(26)で積層したものである。
また、シーラント層(13)は、直鎖状低密度ポリエチレンであって、
密度0.915、MI=2、インフレーション法による製膜をしたものである。
比較例1の積層体(43)の材料と作成手順は、
<材料>
熱可塑性樹脂層(2):低密度ポリエチレン(LDPE)
接着層(16):エチレンメタクリル酸共重合物(EMAA)
ガスバリア層(14):シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム
ドライラミネーション接着剤(26):ウレタン系
シーラント層(13):直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)。
<作成手順1.>
予めインフレーション法による製膜をしたシーラント層(13)と、ガスバリア層(14)とを、ドライラミネーション接着剤(26)を用いてドライラミネーションして、内層フィルム(28)とした。
<作成手順2.>
その後、紙(1)と内層フィルム(28)とを接着層(16)で押し出しサンドイッチラミネーションすると同時に、紙(1)の紙容器外側表面に、熱可塑性樹脂層(2)を押し出しラミネーションした。
すなわち、シーラント層(13)と、ガスバリア層(14)とを、エポキシ化大豆油変
性ポリエチレン(15)を用いることなく、ドライラミネーションして、内層フィルム(28)とした点が、実施例1と異なる点であり、本発明を逸脱した部分である。
なお、液体用紙容器(ゲーベルトップ形)への製函は、従来の工程で行なった。
<比較例2>
図6は、本発明に係る液体用紙容器の、比較例2を説明するための部分断面模式図である。
比較例2の積層体(44)は、紙容器外側から、下記のとおりである。
熱可塑性樹脂層(2)(低密度ポリエチレン:厚さ20μm)/紙(1)(400g/m)/接着層(16)(エチレンメタクリル酸共重合物(EMAA):厚さ20μm)/ガスバリア層(14)(シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚さ12μm)/アンカー剤層(29)/押し出しポリエチレン層(9)(直鎖状低密度ポリエチレン:厚さ20μm)/シーラント層(13)(厚さ40μm)。
実施例1〜実施例3とは異なり、エポキシ化大豆油変性ポリエチレンに替えて、アンカー剤+押し出しポリエチレン層(9)で積層したものである。
押し出しポリエチレン層(9)は、直鎖状低密度ポリエチレンであって、
密度0.920、MI=6、である。
また、シーラント層(13)は、直鎖状低密度ポリエチレンであって、
密度0.915、MI=2、インフレーション法による製膜をしたものである。
比較例2の積層体(44)の材料と作成手順は、
<材料>
熱可塑性樹脂層(2):低密度ポリエチレン(LDPE)
接着層(16):エチレンメタクリル酸共重合物(EMAA)
ガスバリア層(14):シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム
アンカー剤層(29):ウレタン系
押し出しポリエチレン層(9):直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
シーラント層(13):直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)。
<作成手順1.>
ガスバリア層(14)にアンカー剤層(29)を塗工し、予めインフレーション法による製膜をしたシーラント層(13)を、押し出しポリエチレン層(9)によるサンドイッチラミネーションにて積層して内層フィルム(35)とする。
<作成手順2.>
その後、紙と内層フィルム(35)を接着層(16)で押し出しサンドイッチラミネーションすると同時に、紙(1)の紙容器外側表面に、熱可塑性樹脂層(2)を押し出しラミネーションする。
すなわち、シーラント層(13)と、ガスバリア層(14)とを、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15)を用いることなく、ガスバリア層(14)にアンカー剤層(29)を塗工し、シーラント層(13)を、押し出しポリエチレン層(9)によるサンドイッチラミネーションにて積層して内層フィルム(35)とする点が実施例1と異なる点であり、本発明を逸脱した部分である。
なお、液体用紙容器(ゲーベルトップ形)への製函は、従来の工程で行なった。
評価結果を表1に示す。
Figure 2020100434
表1に示す結果から明らかなように、本発明による実施例1〜実施例3は、評価項目である、溶出評価、耐内容物性、のいずれにおいても〇評価であって、本発明の課題解決において、好ましい結果であるのに対して、本発明によらない比較例1、比較例2は、溶出評価、耐内容物性、のいずれにおいても×評価であって、本発明の課題解決が困難であることは明らかである。
前述のように、比較例1においては、シーラント層(13)と、ガスバリア層(14)とを、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15)を用いることなく、ドライラミネーションして、内層フィルム(28)とした点が、実施例1と異なる点であり、本発明を逸脱するものである。
すなわち、シーラント層(13)とガスバリア層(14)との間にドライラミネーションのためのウレタン系の接着剤が介在しており、ガスバリア層(14)よりも容器内側にあるために、溶出評価において内容液(純水)に対して、味覚の変化を引き起こしたものと考えられる。
また耐内容物性においても、内容物の洗剤成分の、ドライラミネーション接着剤(26)のウレタン系の接着剤への浸透が起こったと考えられ、ガスバリア層(14)とのラミネート強度の低下を引き起こしたものと考えられる。
また比較例2においては、シーラント層(13)と、ガスバリア層(14)とを、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン(15)を用いることなく、ガスバリア層(14)にアンカー剤層(29)を塗工し、シーラント層(13)を、押し出しポリエチレン層(9)によるサンドイッチラミネーションにて積層して内層フィルム(35)とする点が実施例1と異なる点であり、本発明を逸脱するものである。
すなわち、ガスバリア層(14)塗工したアンカー剤層(29)が、ガスバリア層(14)よりも容器内側にあるために、溶出評価において内容液(純水)に対して、味覚の変化を引き起こしたものと考えられる。
また耐内容物性においても、内容物の洗剤成分の、アンカー剤層(29)、および押し出しポリエチレン層(9)への浸透が起こったと考えられ、ガスバリア層(14)とのラミネート強度の低下を引き起こしたものと考えられる。
これらの結果から、本発明によれば、液体用紙容器において、紙容器の生産性を損なうことなく、紙容器由来の臭気の内容物への影響を少なくし、同時に内容物による液体用紙容器への、ラミネート強度低下などの影響を少なくすることが可能な、液体用紙容器を提供することが可能であることを検証することができた。
1・・・紙
2・・・熱可塑性樹脂層
3・・・シーラント層
4・・・ガスバリア層
5・・・エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層
6・・・接着層
7・・・印刷層
8・・・内層フィルム
9・・・押し出しポリエチレン層
10・・・積層体
11・・・紙
12・・・低密度ポリエチレン樹脂層
13・・・シーラント層
14・・・シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレート層
15・・・エポキシ化大豆油変性ポリエチレン
16・・・エチレンメタクリル酸共重合物(EMAA)
17・・・エチレンアクリル酸共重合物(EAA)
18・・・アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレート層
19・・・エポキシ化大豆油変性ポリエチレン
20・・・シーラント層
21・・・内層フィルム
22・・・接着層
23・・・ガスバリア層
24・・・シーラント層
26・・・ドライラミネーション接着剤
28・・・内層フィルム
29・・・アンカー剤層
35・・・内層フィルム
40・・・実施例1の積層体
41・・・実施例2の積層体
42・・・実施例3の積層体
43・・・比較例1の積層体
44・・・比較例2の積層体

Claims (2)

  1. 紙を基材とする積層体からなる、液体用紙容器において、
    積層体は、液体用紙容器の最外層になる面に、熱可塑性樹脂層を有しており、
    積層体は、液体用紙容器の最内層で、内容物の液体に接する面に、シーラント層を有しており、
    また、積層体の中間層には、ガスバリア層を有しており、
    ガスバリア層とシーラント層とが、エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層を介して積層されていることを特徴とする、液体用紙容器。
  2. 前記エポキシ化大豆油変性ポリエチレン層は、
    押出機による押し出し法で層形成されたものであることを特徴とする、請求項1に記載の液体用紙容器。
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