JP2020100045A - ホルダユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】スクライビングホイールをより円滑に回転できるホルダユニットを提供する。【解決手段】ホルダユニット100は、スクライビングホイール120と、スクライビングホイール120を支持するとともにスクライビングホイール120と一体に回転する支持ピン130と、支持ピン130を収容するピン収容部を有するホルダ110と、走査方向において、支持ピン130の一方側と接触可能な第1回転体140Aと、支持ピン130の他方側と接触可能な第2回転体150Aと、第1回転体140Aを回転可能に支持する第1ピン160と、第2回転体150Aを回転可能に支持する第2ピン170と、を備える。【選択図】図6
Description
本開示は、ホルダユニットに関する。
脆性材料基板等の被加工物に対するスクライブラインの形成にスクライブ装置が用いられることが知られている。このスクライブ装置は、被加工物をスクライブするスクライビングホイールと、スクライビングホイールと一体に回転する支持ピンと、支持ピンを保持するホルダとから主に構成されるホルダユニットを備える。スクライブでは、スクライビングホイールが被加工物の表面に押し付けられた状態で被加工物とスクライビングホイールとが相対的に移動し、被加工物にスクライブラインが形成される。なお、従来のスクライブ装置の一例として特許文献1が挙げられる。
従来のホルダユニットでは、ホルダに形成された貫通孔に支持ピンが挿入され、スクライビングホイールの回転にともない支持ピンが貫通孔を構成する内面を摺動することによってスクライビングホイールの貫通孔に対する変位を制限している。しかし、支持ピンと貫通孔を構成する内面とがすべり摩擦となるため、支持ピンと貫通孔を構成する内面との間の摩擦抵抗が大きくなる。
本開示の目的は、スクライビングホイールをより円滑に回転できるホルダユニットを提供することである。
本開示に関するホルダユニットは、スクライビングホイールと、前記スクライビングホイールを支持するとともに前記スクライビングホイールと一体に回転する支持ピンと、前記支持ピンを収容するピン収容部を有するホルダと、前記スクライビングホイールの走査方向において、前記支持ピンの一方側と接触可能な第1回転体と、前記支持ピンの他方側と接触可能な第2回転体と、前記第1回転体を回転可能に支持し、前記ホルダに取り付けられる第1ピンと、前記第2回転体を回転可能に支持し、前記ホルダに取り付けられる第2ピンと、を備える。
この構成によれば、第1回転体および第2回転体によって、スクライビングホイールの走査方向における支持ピンの移動が制限される。そして、スクライビングホイールの回転とともに支持ピンが回転する場合、支持ピンと接触する第1回転体が第1ピンに対して回転し、支持ピンと接触する第2回転体が第2ピンに対して回転する。このため、支持ピンと第1回転体との間が転がり摩擦抵抗となり、支持ピンと第2回転体との間が転がり摩擦抵抗となる。転がり摩擦抵抗は、すべり摩擦抵抗よりも小さいため、支持ピンがより円滑に回転する。したがって、スクライビングホイールをより円滑に回転できる。
この構成によれば、第1回転体および第2回転体によって、スクライビングホイールの走査方向における支持ピンの移動が制限される。そして、スクライビングホイールの回転とともに支持ピンが回転する場合、支持ピンと接触する第1回転体が第1ピンに対して回転し、支持ピンと接触する第2回転体が第2ピンに対して回転する。このため、支持ピンと第1回転体との間が転がり摩擦抵抗となり、支持ピンと第2回転体との間が転がり摩擦抵抗となる。転がり摩擦抵抗は、すべり摩擦抵抗よりも小さいため、支持ピンがより円滑に回転する。したがって、スクライビングホイールをより円滑に回転できる。
前記ホルダユニットの一例では、前記ホルダユニットの高さ方向において、前記第1回転体および前記第2回転体は同じ位置に配置され、かつ、前記第1回転体の回転中心および前記第2回転体の回転中心はそれぞれ、前記支持ピンよりも前記ホルダの先端部とは反対側に配置され、前記走査方向において、前記第1回転体と前記第2回転体との間の距離は、前記支持ピンの外径よりも小さい。
この構成によれば、第1回転体および第2回転体によって、ホルダユニットの高さ方向において支持ピンの移動が制限される。そしてスクライビングホイールの走査方向における第1回転体と第2回転体との間の距離の最小値が支持ピンの外径よりも小さいため、第1回転体と第2回転体との間の最小値となる部分に支持ピンが入り込むことが防止される。したがって、支持ピンが円滑に回転できる。
この構成によれば、第1回転体および第2回転体によって、ホルダユニットの高さ方向において支持ピンの移動が制限される。そしてスクライビングホイールの走査方向における第1回転体と第2回転体との間の距離の最小値が支持ピンの外径よりも小さいため、第1回転体と第2回転体との間の最小値となる部分に支持ピンが入り込むことが防止される。したがって、支持ピンが円滑に回転できる。
前記ホルダユニットの一例では、前記ホルダは、前記スクライビングホイールを収容するホイール収容部を有し、前記第1回転体および前記第2回転体の少なくとも一方は、前記ホイール収容部に収容されている。
この構成によれば、第1回転体および第2回転体がホイール収容部の外部に配置される構成と比較して、ホルダユニットを小型化できる。
この構成によれば、第1回転体および第2回転体がホイール収容部の外部に配置される構成と比較して、ホルダユニットを小型化できる。
前記ホルダユニットの一例では、前記第1回転体および前記第2回転体はそれぞれ、複数個設けられ、前記第1回転体は、前記支持ピンの軸方向において前記スクライビングホイールの両側に配置され、前記第2回転体は、前記支持ピンの軸方向において前記スクライビングホイールの両側に配置されている。
この構成によれば、支持ピンの軸方向において複数個の回転体によって支持ピンが支持されるため、支持ピンをより安定して支持できる。したがって、支持ピンのふらつきが小さくなることによって、スクライビングホイールのふらつきが小さくなるため、スクライブ品質を向上できる。
この構成によれば、支持ピンの軸方向において複数個の回転体によって支持ピンが支持されるため、支持ピンをより安定して支持できる。したがって、支持ピンのふらつきが小さくなることによって、スクライビングホイールのふらつきが小さくなるため、スクライブ品質を向上できる。
前記ホルダユニットの一例では、前記ピン収容部は、前記ホルダの先端部が開口するスリットとして形成されている。
この構成によれば、スクライビングホイールと支持ピンとが一体化した状態でスリットを介してホルダから取り外すことができる。このため、例えばスクライビングホイールおよび支持ピンの少なくとも一方を交換する必要が生じた場合、ホルダユニットごと交換するのではなく、スクライビングホイールおよび支持ピンの交換で対応できる。したがって、部品交換の際のコストを低減できる。
この構成によれば、スクライビングホイールと支持ピンとが一体化した状態でスリットを介してホルダから取り外すことができる。このため、例えばスクライビングホイールおよび支持ピンの少なくとも一方を交換する必要が生じた場合、ホルダユニットごと交換するのではなく、スクライビングホイールおよび支持ピンの交換で対応できる。したがって、部品交換の際のコストを低減できる。
前記ホルダユニットの一例では、前記ホルダに取り付けられ、前記支持ピンの軸方向の一方の端部を保持する保持部材と、前記ホルダに取り付けられ、前記支持ピンの軸方向の他方の端部を前記保持部材に向けて押す付勢部材と、をさらに備え、前記保持部材は、前記支持ピンが前記ホルダの先端側に移動することを制限する制限部を有する。
この構成によれば、支持ピンの軸方向において支持ピンの変位を制限できる。加えて、制限部によってホルダユニットの高さ方向において支持ピンがホルダの先端側に移動することが制限されるため、ホルダから支持ピンおよびスクライビングホイールが脱落することを抑制できる。
この構成によれば、支持ピンの軸方向において支持ピンの変位を制限できる。加えて、制限部によってホルダユニットの高さ方向において支持ピンがホルダの先端側に移動することが制限されるため、ホルダから支持ピンおよびスクライビングホイールが脱落することを抑制できる。
前記ホルダユニットの一例では、前記第1回転体および前記第2回転体の少なくとも一方は、転がり軸受である。
この構成によれば、第1回転体および第2回転体をすべり軸受とする構成と比較して、第1回転体の回転抵抗および第2回転体の回転抵抗が小さくなる。したがって、支持ピンの回転力が第1回転体および第2回転体に伝達される場合に第1回転体および第2回転体がより円滑に回転できる。
この構成によれば、第1回転体および第2回転体をすべり軸受とする構成と比較して、第1回転体の回転抵抗および第2回転体の回転抵抗が小さくなる。したがって、支持ピンの回転力が第1回転体および第2回転体に伝達される場合に第1回転体および第2回転体がより円滑に回転できる。
前記ホルダユニットの一例では、前記第1回転体の外径および前記第2回転体の外径はそれぞれ、前記スクライビングホイールの外径よりも大きい。
被加工物の厚みが薄くなるにつれてスクライビングホイールが被加工物に加える荷重を小さくする必要があるため、スクライビングホイールの外径を小さくする必要がある。一方、第1回転体および第2回転体の外径が小さくなるにつれて製造が難しくなるため、製造コストが高くなる。この点に鑑み、本ホルダユニットでは、第1回転体および第2回転体の外径をスクライビングホイールの外径よりも大きくすることによって、スクライビングホイールの外径を小さくしても第1回転体および第2回転体の製造コストの増加を抑制できる。
被加工物の厚みが薄くなるにつれてスクライビングホイールが被加工物に加える荷重を小さくする必要があるため、スクライビングホイールの外径を小さくする必要がある。一方、第1回転体および第2回転体の外径が小さくなるにつれて製造が難しくなるため、製造コストが高くなる。この点に鑑み、本ホルダユニットでは、第1回転体および第2回転体の外径をスクライビングホイールの外径よりも大きくすることによって、スクライビングホイールの外径を小さくしても第1回転体および第2回転体の製造コストの増加を抑制できる。
本ホルダユニットによれば、スクライビングホイールをより円滑に回転できる。
(実施形態)
スクライブ装置は、スクライビングホイールを被加工物に押し付けた状態でスクライビングホイールと被加工物とを相対的に移動させることにより、被加工物の表面にスクライブラインを形成する。スクライブ装置におけるこの動作はスクライビングホイールの走査と称される。スクライビングホイールの走査方法は、主に3つの方法に分類される。第1走査方法では、スクライブ加工時にスクライビングホイールの位置が保持され、スクライビングホイールに対して被加工物が搬送される。被加工物の搬送によりスクライビングホイールが被加工物の表面上で相対的に所定の走査方向に走査される。第2走査方法では、スクライブ加工時に被加工物の位置が保持され、被加工物に対してスクライビングホイールが所定の走査方向に走査される。第3走査方法では、第1走査方法と第2走査方法とが組み合わせられ、被加工物に対してスクライビングホイールが所定の走査方向に走査される。
スクライブ装置は、スクライビングホイールを被加工物に押し付けた状態でスクライビングホイールと被加工物とを相対的に移動させることにより、被加工物の表面にスクライブラインを形成する。スクライブ装置におけるこの動作はスクライビングホイールの走査と称される。スクライビングホイールの走査方法は、主に3つの方法に分類される。第1走査方法では、スクライブ加工時にスクライビングホイールの位置が保持され、スクライビングホイールに対して被加工物が搬送される。被加工物の搬送によりスクライビングホイールが被加工物の表面上で相対的に所定の走査方向に走査される。第2走査方法では、スクライブ加工時に被加工物の位置が保持され、被加工物に対してスクライビングホイールが所定の走査方向に走査される。第3走査方法では、第1走査方法と第2走査方法とが組み合わせられ、被加工物に対してスクライビングホイールが所定の走査方向に走査される。
被加工物の一例は、脆性材料基板である。脆性材料基板の一例は、ガラス基板およびセラミックス基板である。ガラス基板の一例は、無アルカリガラスの基板である。脆性材料基板から形成された無アルカリガラスの基板は、例えばフラットパネルディスプレイに用いられる。フラットパネルディスプレイの一例は、テレビ受信機のディスプレイおよびスマートフォンのディスプレイである。スマートフォンのディスプレイに用いられる無アルカリガラスの基板は特に薄い。スマートフォンのフラットパネルディスプレイに用いられる1枚のガラス基板の厚さは、例えば0.15mm〜0.30mmの範囲に含まれる。液晶テレビジョンのフラットパネルディスプレイに用いられる1枚のガラス基板の厚さは、例えば0.4mm〜0.7mmの範囲に含まれる。
スクライブ加工時にスクライビングホイールが被加工物に加える荷重の適正範囲は、被加工物の厚みと相関を有する。荷重の適正範囲は、スクライブ加工された被加工物のクラックの形成状態が好ましい状態となるように決められる。汎用的な脆性材料基板では、厚みが薄くなるほど荷重の適正範囲が狭くなる。これは薄い脆性材料基板ほどスクライビングホイールの荷重の変動にともなう品質の低下が生じやすいことを意味する。液晶テレビジョンのフラットパネルディスプレイの製造では、例えば厚さ0.5mmの脆性材料基板が2枚積層された状態でスクライブ加工が実施される。この場合の荷重の適正範囲は10N〜15Nである。スマートフォンのディスプレイの製造では、例えば厚さ0.15mmの脆性材料基板が2枚積層された状態でスクライブ加工が実施される。この場合の荷重の適正範囲は4N〜7Nである。また、被加工物の厚みは、スクライビングホイールの外径と相関を有する。被加工物の厚みが薄くなるにつれて、外径の小さいスクライビングホイールが用いられることが好ましい。言い換えれば、スクライビングホイールが被加工物に加える荷重が小さくなるにつれて、外径の小さいスクライビングホイールが用いられることが好ましい。
図1では、被加工物Wが薄い場合でも適正な品質が得られるように被加工物Wをスクライブ加工するスクライブ装置10の一例を示している。スクライブ装置10は、スクライビングホイール120(図2参照)に対して被加工物Wを搬送することにより被加工物Wにスクライブラインを形成する。スクライブ装置10を構成する主な要素は、搬送装置20および加工装置30である。搬送装置20は、レール21、テーブル22、直進駆動機構23、回転駆動機構24、および、真空吸引装置25により構成される。以下の説明では、被加工物Wが搬送される方向を搬送方向DAと称し、スクライブ装置10の平面視において搬送方向DAに直交する方向を幅方向DBと称し、搬送方向DAおよび幅方向DBに直交する方向を高さ方向DCと称する。搬送方向DAには、第1搬送方向、および、これとは反対の第2搬送方向が含まれる。幅方向DBには、第1幅方向、および、これとは反対の第2幅方向が含まれる。高さ方向DCには、上方および下方が含まれる。
図示される例では、スクライブ装置10のベース(図示略)に一対のレール21が配置されている。レール21の形状は、搬送方向DAを規定する直線である。一方のレール21と他方のレール21とは、幅方向DBに一定の間隔を空けて配置されている。テーブル22は、スライダ22A、支柱22B、および、天板22Cに区分される。スライダ22Aは、レール21に沿って移動できるように各レール21に連結されている。支柱22Bは、内部に他の要素を配置できるように構成される中空の部分であり、スライダ22A上に設けられている。天板22Cは、被加工物Wを配置するための部分であり、支柱22B上に設けられている。
直進駆動機構23は、テーブル22をレール21に対して移動させる。直進駆動機構23は、例えばモータ23Aおよび送りねじ23Bにより構成される。モータ23Aは、スクライブ装置10のベース(図示略)に配置されている。モータ23Aの出力軸は、モータ23Aの回転中心軸まわりで送りねじ23Bが回転するように送りねじ23Bに連結されている。送りねじ23Bは、一対のレール21の間に配置されている。送りねじ23Bの長手方向は、レール21の長手方向に平行である。スライダ22Aは、送りねじ23Bの回転にともない送りねじ23Bの長手方向に移動するように送りねじ23Bに連結されている。モータ23Aが回転することにより送りねじ23Bが回転し、送りねじ23Bの回転方向に応じてテーブル22がレール21に対して第1搬送方向または第2搬送方向に移動する。
回転駆動機構24および真空吸引装置25は、支柱22B内に配置されている。回転駆動機構24は、高さ方向DCに平行な中心軸心まわりで天板22Cを支柱22Bに対して回転させる。真空吸引装置25は、天板22C上に配置された被加工物Wを天板22Cに吸着させる。スクライブ加工は、真空吸引装置25により被加工物Wが吸着された状態で実施される。
加工装置30は、縦フレーム31、横フレーム32、スクライブヘッド33、ホルダジョイント34、ホルダユニット100、横駆動機構35、および、縦駆動機構36により構成される。縦フレーム31、横フレーム32、スクライブヘッド33、および、ホルダジョイント34は、例えばそれぞれの機能に適合する金属により構成される。
図示される例では、スクライブ装置10のベース(図示略)に一対の縦フレーム31が配置されている。縦フレーム31の長手方向は高さ方向DCに平行である。一対の縦フレーム31は、一対のレール21を挟むように幅方向DBにおける各レール21の外側に配置されている。横フレーム32は、一対の縦フレーム31の間に設けられている。横フレーム32の長手方向は、幅方向DBに平行である。横フレーム32は、各縦フレーム31に固定されている。横フレーム32には、例えば横フレーム32の長手方向に平行な溝であるガイド32Aが設けられている。
スクライブヘッド33は、ホルダジョイント34を支持するベースである。スクライブヘッド33は、横フレーム32に沿って幅方向DBに移動できるようにガイド32Aに連結されている。ホルダジョイント34は、スクライブヘッド33の下部に連結されている。ホルダジョイント34は、ホルダユニット100を着脱できるように構成される。
横駆動機構35は、スクライブヘッド33を横フレーム32に対して幅方向DBに移動させる。横駆動機構35は、例えばモータ35Aおよび送りねじ35Bにより構成される。モータ35Aは、一方の縦フレーム31に設けられている。モータ35Aの出力軸は、モータ35Aの回転中心軸まわりで送りねじ35Bが回転するように送りねじ35Bに連結されている。送りねじ35Bは、横フレーム32内に配置されている。送りねじ35Bの長手方向は、横フレーム32の長手方向に平行である。スクライブヘッド33は、送りねじ35Bの回転にともない送りねじ35Bの長手方向に移動するように送りねじ35Bに連結されている。モータ35Aが回転することにより送りねじ35Bが回転し、送りねじ35Bの回転方向に応じてスクライブヘッド33が横フレーム32に対して第1幅方向または第2幅方向に移動する。ホルダジョイント34およびホルダユニット100は、スクライブヘッド33と一体的に幅方向DBに移動する。
縦駆動機構36は、スクライブヘッド33に設けられている。縦駆動機構36は、第1駆動機構36Aおよび第2駆動機構36Bを有する。第1駆動機構36Aは、スクライブヘッド33を高さ方向DCに移動させる。第2駆動機構36Bは、ホルダジョイント34をスクライブヘッド33に対して移動させることにより被加工物Wにスクライブ荷重を付与する。第1駆動機構36Aは、例えばモータおよび送りねじにより構成される。モータの出力軸は、モータの回転中心軸まわりで送りねじが回転するように送りねじに連結されている。送りねじの長手方向は、高さ方向DCに平行である。スクライブヘッド33は、送りねじの回転にともない送りねじの長手方向に移動するように送りねじに連結されている。モータが回転することにより送りねじが回転し、送りねじの回転方向に応じてスクライブヘッド33がガイド32Aに対して上方または下方に移動する。ホルダユニット100は、ホルダジョイント34と一体的に高さ方向DCに移動する。第2駆動機構36Bは、例えばエアシリンダまたはサーボモータと、直動機構とにより構成される。第2駆動機構36Bは、スクライブヘッド33内に配置されている。エアシリンダまたはサーボモータは、直動機構を高さ方向DCに移動させる。ホルダジョイント34は、直動機構に取り付けられている。直動機構およびホルダジョイント34は、一体的に高さ方向DCに移動する。
図2〜図6を参照して、ホルダユニット100の詳細な構成について説明する。以下の説明において、高さ方向DCにおいて、ホルダユニット100から被加工物Wに向かう方向を「下方」と称し、被加工物Wからホルダユニット100に向かう方向を「上方」と称する。また、スクライビングホイール120の走査方向を「走査方向DS」と称し、高さ方向DCと走査方向DSと直交する方向を「幅方向DD」と称する。幅方向DDにおいてホルダユニット100の中心線Cに向かう方向を「内方」と称し、中心線Cから離間する方向を「外方」と称する。
図2(a)は、走査方向DSから見たホルダユニット100の正面構造を示す。図2(a)および図4に示されるように、ホルダユニット100は、ホルダ110、スクライビングホイール120、支持ピン130、第1回転体140A,140B、第2回転体150A,150B、第1ピン160、および、第2ピン170を備える。
図2(a)および図3に示されるように、ホルダ110は、スクライビングホイール120を収容するホイール収容部111と、支持ピン130を収容するピン収容部112とを有する。ホイール収容部111は、幅方向DDにおいてホルダ110の中央に設けられ、下方に向けて開口している。ホルダ110は、ホイール収容部111を構成する一対の壁部113を有する。一対の壁部113は、幅方向DDに間隔をあけて配置され、高さ方向DCに沿って延びている。ピン収容部112は、ホルダ110の先端部が開口するスリットとして形成されている。具体的には、ピン収容部112は、一対の壁部113の先端部(下端部)において下方が開口するスリットとして形成されている(図4参照)。一対の壁部113の先端部は、幅方向DDの内方に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜面113aが形成されている。ピン収容部112は、一対の壁部113の先端部のうちの走査方向DSの中央部に形成されている。
スクライビングホイール120を構成する材料の一例は、超硬金属、焼結ダイヤモンド(Poly Crystalline Diamond)、単結晶ダイヤモンド、および、多結晶ダイヤモンドである。図2(b)に示されるように、スクライビングホイール120は、円板状の本体部121と、断面V字状の刃先部122とから構成される。断面V字状とは、スクライビングホイール120の厚さ方向(幅方向DD)に沿う平面でスクライビングホイール120を切った断面において、スクライビングホイール120の外周縁に向けて先細る形状である。
刃先部122は、断面V字状を形成する2つの斜面である第1斜面122Aおよび第2斜面122Bを有する。第1斜面122Aおよび第2斜面122Bは、幅方向DDにおけるスクライビングホイール120の中心であって、幅方向DDに直交する回転中心面RCに対して対称である。なお、スクライビングホイール120は、第1斜面122Aおよび第2斜面122Bは、回転中心面RCに対して非対称な構成であってもよい。
本体部121の中心部には、本体部121を幅方向DDに貫通する孔123が形成されている。孔123には、支持ピン130が挿入または圧入されている。本実施形態では、支持ピン130は、孔123に圧入されている。このため、支持ピン130とスクライビングホイール120とは一体に回転する。
図2(a)に示されるように、支持ピン130は、円柱状に形成されている。図4に示されるように、支持ピン130は、ピン収容部112に下方から挿入される。より詳細には、支持ピン130は、ピン収容部112と接触していない。すなわち走査方向DSにおいて、ピン収容部112と支持ピン130との間には隙間が形成され、高さ方向DCにおいてピン収容部112の上端部と支持ピン130との間には隙間が形成されている。図2(a)に示されるように、支持ピン130は、幅方向DDにおいて一対の壁部113よりも外方に突出している。支持ピン130の軸方向の両端部には、球面131が形成されている。
図2(a)および図4に示されるように、ホイール収容部111には、第1回転体140A,140B及び第2回転体150A,150Bがさらに収容されている。第1回転体140A,140Bは、支持ピン130の軸方向において、スクライビングホイール120の両側に配置されている。具体的には、幅方向DDにおいて、第1回転体140Aはスクライビングホイール120の一方側に配置され、第1回転体140Bはスクライビングホイール120の他方側に配置されている。第2回転体150A,150Bは、支持ピン130の軸方向において、スクライビングホイール120の両側に配置されている。具体的には、幅方向DDにおいて、第2回転体150Aはスクライビングホイール120の一方側に配置され、第2回転体150Bはスクライビングホイール120の他方側に配置されている。走査方向DSにおいて、第1回転体140A,140Bはスクライビングホイール120の一方側に配置され、第2回転体150A,150Bはスクライビングホイール120の他方側に配置されている。本実施形態では、各回転体140A,140B,150A,150Bは、転がり軸受が用いられる。
図5に示されるように、第1回転体140Aは、内輪141、外輪142、一対のカバー143、および、転動体を有する。一対のカバー143は、第1回転体140Aの回転中心軸に沿う方向において内輪141の両端部および外輪142の両端部に取り付けられている。転動体は、内輪141、外輪142、および、一対のカバー143によって囲まれた空間に配置されている。転動体の形状は、球状、円柱状、円錐台状等である。なお、本実施形態の第1回転体140Bは、第1回転体140Aと同一の構成である。
第2回転体150Aは、内輪151、外輪152、一対のカバー153、および、転動体を有する。一対のカバー153は、第2回転体150Aの回転中心軸に沿う方向において内輪151の両端部および外輪152の両端部に取り付けられている。転動体は、内輪151、外輪152、および、一対のカバー153によって囲まれた空間に配置されている。転動体の形状は、球状、円柱状、円錐台状等である。なお、本実施形態の第2回転体150Bは、第2回転体150Aと同一の構成である。
本実施形態では、第1回転体140A,140Bの外径(外輪142の直径)は、第2回転体150A,150Bの外径(外輪152の直径)と等しい。各回転体140A,140B,150A,150Bの外径は、支持ピン130の外径およびスクライビングホイール120の外径よりも大きい。第1回転体140A,140Bの内径(内輪141の内径)は、第2回転体150A,150Bの内径(内輪151の内径)と等しい。ここで、外径が等しい、および、内径が等しいとは、各回転体の製品のばらつき(各回転体の製造上における加工誤差および組み立て誤差)を含む。
図2(a)および図5に示されるように、第1回転体140A,140Bは、第1ピン160により支持されている。第2回転体150A,150Bは、第2ピン170により支持されている。第1ピン160は、支持ピン130に対して走査方向DSの一方側かつ支持ピン130よりも上方に配置されている。第2ピン170は、支持ピン130に対して走査方向DSの他方側かつ支持ピン130よりも上方に配置されている。第1ピン160の高さ方向DCの位置は、第2ピン170の高さ方向DCの位置と同じである。このように、第1回転体140A,140Bの回転中心軸となる第1ピン160の中心軸C1は、支持ピン130の中心軸CSよりも走査方向DSの一方側かつ上方に位置している。第2回転体150A,150Bの回転中心軸となる第2ピン170の中心軸C2は、支持ピン130の中心軸CSよりも走査方向DSの他方側かつ上方に位置している。
第1ピン160および第2ピン170はそれぞれ、円柱状に形成されている。第1ピン160の外径は、第2ピン170の外径と等しい。ここで、外径が等しいとは、各ピンの製品のばらつき(各ピンの加工誤差)を含む。第1ピン160は、第1回転体140A,140Bの内輪141に挿入または圧入されている。第2ピン170は、第2回転体150A,150Bの内輪151に挿入または圧入されている。本実施形態では、第1ピン160は第1回転体140A,140Bの内輪141に圧入され、第2ピン170は第2回転体150A,150Bの内輪151に圧入されている。
第1ピン160および第2ピン170は、ホルダ110の一対の壁部113によって保持されている。より詳細には、図4に示されるように、一対の壁部113には、第1ピン160が取り付けられる第1孔114と、第2ピン170が取り付けられる第2孔115とが形成されている。第1孔114および第2孔115は、壁部113を幅方向DDに貫通する孔である。第1孔114は、ピン収容部112よりも走査方向DSの一方側かつピン収容部112よりも上方に形成されている。第2孔115は、ピン収容部112よりも走査方向DSの他方側かつピン収容部112よりも上方に形成されている。第1ピン160は、第1孔114に挿入または圧入されている。第2ピン170は、第2孔115に挿入または圧入されている。本実施形態では、第1ピン160は第1孔114に圧入され、第2ピン170は第2孔115に圧入されている。このため、第1回転体140A,140Bの外輪142が第1ピン160に対して回転可能であり、第2回転体150A,150Bの外輪152が第2ピン170に対して回転可能である。
図6に示されるように、第1回転体140Aは、その外輪142が支持ピン130における中心軸CSよりも上方かつ走査方向DSの一方側の部分と接触するように配置されている。具体的には、第1ピン160の中心軸C1と支持ピン130の中心軸CSとを結ぶ線分L1上において外輪142と支持ピン130とが接触する。なお、図示していないが、第1回転体140Bも第1回転体140Aと同様に、その外輪142が支持ピン130における中心軸CSよりも上方かつ走査方向DSの一方側の部分と接触するように配置されている。
第2回転体150Aは、その外輪152が支持ピン130における中心軸CSよりも上方かつ走査方向DSの他方側の部分と接触するように配置されている。具体的には、第2ピン170の中心軸C2と支持ピン130の中心軸CSとを結ぶ線分L2上において外輪152と支持ピン130とが接触する。なお、図示していないが、第2回転体150Bも第2回転体150Aと同様に、その外輪152が支持ピン130における中心軸CSよりも上方かつ走査方向DSの他方側の部分と接触するように配置されている。
このように、支持ピン130が各回転体140A,140B,150A,150Bと接触することによって、支持ピン130の上方への変位、および、走査方向DSへの変位が制限される。
走査方向DSにおいて、第1回転体140A,140Bの外輪142と、第2回転体150A,150Bの外輪152との間には、隙間Gが形成されている。走査方向DSにおける隙間Gの大きさは、支持ピン130の外径よりも小さい。走査方向DSにおける隙間Gの大きさは、支持ピン130の外径の1/2以下である。一例では、支持ピン130の外径に対する走査方向DSにおける隙間Gの大きさの比は、0.125である。ここで、隙間Gは、第1ピン160の中心軸C1と第2ピン170の中心軸C2とを結ぶ線分L3上における第1回転体140Aの外輪142と第2回転体150Aの外輪152との間の距離により規定される。すなわち隙間Gは、走査方向DSにおける第1回転体140Aと第2回転体150Aとの間の距離の最小値となる。
図2(a)に示されるように、ホルダユニット100は、保持部材180および付勢部材190をさらに備える。保持部材180および付勢部材190はそれぞれ、ボルトBによってホルダ110に取り付けられている。保持部材180および付勢部材190はそれぞれ、一対の壁部113の外側(幅方向DDにおいて一対の壁部113に対してホイール収容部111とは反対側)に配置されている。
図3に示されるように、保持部材180は、幅方向DDから見て、下方に向けて先細る傾斜部を有する台形状に形成されている。図2(c)に示されるように、保持部材180の下方の部分には、支持ピン130の下方への変位を制限する制限部181が形成されている。制限部181は、下方に向かうにつれて幅方向DDの内方に向けて傾斜する傾斜部により構成されている。制限部181には、支持ピン130の球面131が接触している。
付勢部材190の一例は、板ばねである。付勢部材190は、支持ピン130の幅方向DDの一方の球面131と接触し、保持部材180に向けて幅方向DDに常時付勢するように構成されている。
このように、幅方向DDにおいて、支持ピン130は、保持部材180および付勢部材190によって挟み込まれている。これにより、支持ピン130の幅方向DDへの変位が制限される。加えて、保持部材180の制限部181によって支持ピン130の他方の球面131が下方への変位が制限される。
本実施形態の作用について説明する。
スクライブ装置10の縦駆動機構36によってスクライビングホイール120が被加工物Wに所定の荷重で押し付けられた場合、被加工物Wからスクライビングホイール120に加えられる反力は、支持ピン130を介して各回転体140A,140B,150A,150Bによって受けられる。この状態でスクライビングホイール120が被加工物Wをスクライブすると、スクライビングホイール120と支持ピン130とが一体に回転するため、支持ピン130は、各回転体140A,140B,150A,150Bに接触した状態で回転する。各回転体140A,140B,150A,150Bの外輪142,152は、支持ピン130の回転によって回転する。一例では、図6の太線矢印により示されるように、支持ピン130が反時計回りに回転すると、第1回転体140A,140Bは時計回りに回転し、第2回転体150A,150Bは時計回りに回転する。このように、支持ピン130と外輪142,152との間では、転がり摩擦抵抗が主な抵抗となる。
スクライブ装置10の縦駆動機構36によってスクライビングホイール120が被加工物Wに所定の荷重で押し付けられた場合、被加工物Wからスクライビングホイール120に加えられる反力は、支持ピン130を介して各回転体140A,140B,150A,150Bによって受けられる。この状態でスクライビングホイール120が被加工物Wをスクライブすると、スクライビングホイール120と支持ピン130とが一体に回転するため、支持ピン130は、各回転体140A,140B,150A,150Bに接触した状態で回転する。各回転体140A,140B,150A,150Bの外輪142,152は、支持ピン130の回転によって回転する。一例では、図6の太線矢印により示されるように、支持ピン130が反時計回りに回転すると、第1回転体140A,140Bは時計回りに回転し、第2回転体150A,150Bは時計回りに回転する。このように、支持ピン130と外輪142,152との間では、転がり摩擦抵抗が主な抵抗となる。
加えて、外輪142,152の外径は、支持ピン130の外径よりも大きいため、支持ピン130の回転に対する外輪142,152の回転の比が1未満となるので、スクライビングホイール120によって被加工物Wをスクライブするときの外輪142,152の回転数は、支持ピン130の回転数よりも少なくなる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)ホルダユニット100は、走査方向DSにおいて支持ピン130の一方側と接触可能な第1回転体140A,140Bと、支持ピン130の他方側と接触可能な第2回転体150A,150Bと、第1回転体140A,140Bを回転可能に支持する第1ピン160と、第2回転体150A,150Bを回転可能に支持する第2ピン170とを備える。この構成によれば、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bによって走査方向DSにおける支持ピン130の変位が制限される。そして、スクライビングホイール120の回転とともに支持ピン130が回転する場合、支持ピン130と接触する第1回転体140A,140Bの外輪142が回転し、支持ピン130と接触する第2回転体150A,150Bの外輪152が回転する。このため、支持ピン130と第1回転体140A,140Bの外輪142との間が転がり摩擦抵抗となり、支持ピン130と第2回転体150A,150Bの外輪152との間が転がり摩擦抵抗となる。転がり摩擦抵抗は、すべり摩擦抵抗よりも小さいため、支持ピン130がより円滑に回転する。したがって、スクライビングホイール120をより円滑に回転できる。
(1)ホルダユニット100は、走査方向DSにおいて支持ピン130の一方側と接触可能な第1回転体140A,140Bと、支持ピン130の他方側と接触可能な第2回転体150A,150Bと、第1回転体140A,140Bを回転可能に支持する第1ピン160と、第2回転体150A,150Bを回転可能に支持する第2ピン170とを備える。この構成によれば、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bによって走査方向DSにおける支持ピン130の変位が制限される。そして、スクライビングホイール120の回転とともに支持ピン130が回転する場合、支持ピン130と接触する第1回転体140A,140Bの外輪142が回転し、支持ピン130と接触する第2回転体150A,150Bの外輪152が回転する。このため、支持ピン130と第1回転体140A,140Bの外輪142との間が転がり摩擦抵抗となり、支持ピン130と第2回転体150A,150Bの外輪152との間が転がり摩擦抵抗となる。転がり摩擦抵抗は、すべり摩擦抵抗よりも小さいため、支持ピン130がより円滑に回転する。したがって、スクライビングホイール120をより円滑に回転できる。
(2)高さ方向DCにおいて、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bは同じ位置に配置され、第1回転体140A,140Bの回転中心および第2回転体150A,150Bの回転中心はそれぞれ、支持ピン130よりも上方に配置されている。この構成によれば、第1回転体140A,140Bは、支持ピン130の走査方向DSの一方側かつ上方を支持し、第2回転体150A,150Bは、支持ピン130の走査方向DSの他方側かつ上方を支持する。また、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bによって、高さ方向DCにおける支持ピン130の変位が制限される。そして走査方向DSにおいて、第1回転体140A,140Bと第2回転体150A,150Bとの間の距離(隙間Gの走査方向DSにおける大きさ)は、支持ピン130の外径よりも小さい。これにより、第1回転体140Aと支持ピン130との接触点と第2回転体150Aと支持ピン130との接触点との走査方向DSにおける距離は、支持ピン130の外径よりも小さくなる。また、第1回転体140Bと支持ピン130との接触点と第2回転体150Bと支持ピン130との接触点との走査方向DSにおける距離は、支持ピン130の外径よりも小さくなる。このため、隙間Gに支持ピン130が入り込むことが防止される。したがって、支持ピン130が円滑に回転できる。
(3)第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bはそれぞれ、ホルダ110のホイール収容部111に収容されている。この構成によれば、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bがホルダ110の外部に配置される構成と比較して、ホルダユニット100を小型化できる。
(4)第1回転体140Aは、幅方向DDにおいてスクライビングホイール120に対して一方側に配置され、第1回転体140Bは、スクライビングホイール120に対して他方側に配置されている。第2回転体150Aは、幅方向DDにおいてスクライビングホイール120に対して一方側に配置され、第2回転体150Bは、スクライビングホイール120に対して他方側に配置されている。幅方向DDにおいて2個の第1回転体140A,140Bによって支持ピン130の走査方向DSの一方側の部分が支持され、幅方向DDにおいて2個の第2回転体150A,150Bによって支持ピン130の走査方向DSの他方側が支持されるため、支持ピン130をより安定して支持できる。したがって、支持ピン130のふらつきが小さくなることによって、スクライビングホイール120のふらつきが小さくなるため、スクライブ品質を向上できる。
(5)ホルダ110のピン収容部112は、ホルダ110の先端部が開口するスリットとして形成されている。この構成によれば、スクライビングホイール120と支持ピン130とが一体化した状態でピン収容部112を介してホルダ110から取り外すことができる。このため、例えばスクライビングホイール120および支持ピン130の少なくとも一方を交換する必要が生じた場合、ホルダユニット100ごと交換するのではなく、スクライビングホイール120および支持ピン130の交換で対応できる。したがって、部品交換の際のコストを低減できる。
(6)ホルダユニット100は、支持ピン130の一方の球面131を保持する保持部材180と、支持ピン130の他方の球面131を保持部材180に向けて押す付勢部材190とを備える。保持部材180は、支持ピン130が下方に移動することを制限する制限部181を有する。この構成によれば、幅方向DDにおいて支持ピン130の変位を制限できる。加えて、制限部181によって高さ方向DCにおいて支持ピン130が下方に移動することが制限されるため、ホルダ110から支持ピン130およびスクライビングホイール120が脱落することを抑制できる。
(7)第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bはそれぞれ、転がり軸受である。この構成によれば、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bをすべり軸受であると仮定した構成と比較して、第1回転体140A,140Bの回転抵抗および第2回転体150A,150Bの回転抵抗が小さくなる。したがって、支持ピン130の回転に対して第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bがより円滑に回転できる。
(8)被加工物の厚みが薄くなるにつれてスクライビングホイール120が被加工物に加える荷重を小さくする必要があるため、スクライビングホイール120の外径を小さくする必要がある。一方、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bの外径が小さくなるにつれて製造が難しくなるため、製造コストが高くなる。この点に鑑み、本実施形態では、第1回転体140A,140Bの外径および第2回転体150A,150Bの外径はそれぞれ、スクライビングホイール120の外径よりも大きい。このため、スクライビングホイール120の外径を小さくしても第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bの製造コストの増加を抑制できる。
(9)第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bの外径は、支持ピン130の外径よりも大きい。この構成によれば、スクライビングホイール120によって被加工物Wをスクライブする場合に支持ピン130の回転数に対して第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bの回転数が小さくなるため、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bの寿命が長くなる。
(10)スクライビングホイール120の孔123に支持ピン130が圧入されている。この構成によれば、支持ピン130に対してスクライビングホイール120が移動することを抑制できる。したがって、スクライビングホイール120のふらつきを低減できるため、スクライブ品質が向上する。
(11)各回転体140A,140B,150A,150Bは、同じ種類及び同じ大きさの転がり軸受が用いられている。この構成によれば、スクライビングホイール120が走査方向DSの一方向に走査する場合の支持ピン130と各回転体140A,140B,150A,150Bとの間の転がり摩擦抵抗が、スクライビングホイール120が走査方向DSの他方向に走査する場合の支持ピン130と各回転体140A,140B,150A,150Bとの間の転がり摩擦抵抗と等しくなる。したがって、スクライビングホイール120が被加工物Wに対してスクライブする方向によってスクライブ品質が異なってしまうことが抑制される。
(12)支持ピン130の両端部には、球面131が形成されている。支持ピン130は、一方の球面131において保持部材180の制限部181と摺動可能に接触し、他方の球面131において付勢部材190と摺動可能に接触している。このため、支持ピン130と保持部材180とがかじるおそれ、および、支持ピン130と付勢部材190とがかじるおそれを低減できる。
(変更例)
上記実施形態は本開示に関するホルダユニットが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に関するホルダユニットは上記実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、上記実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、又は上記実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下の変更例において、上記実施形態の形態と共通する部分については、上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
上記実施形態は本開示に関するホルダユニットが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本開示に関するホルダユニットは上記実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、上記実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、又は上記実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下の変更例において、上記実施形態の形態と共通する部分については、上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・上記実施形態において、第1回転体140A,140Bのうちの少なくとも一方は、一対の壁部113よりも幅方向DDの外方に配置されてもよい。また第2回転体150A,150Bのうちの少なくとも一方は、一対の壁部113よりも幅方向DDの外方に配置されてもよい。
・上記実施形態において、第1回転体140A,140Bの外径の大きさはそれぞれ任意に変更可能である。一例では、第1回転体140Aの外径は、第1回転体140Bの外径と異なってもよい。また、第2回転体150A,150Bの外径の大きさはそれぞれ任意に変更可能である。一例では、第2回転体150Aの外径は、第2回転体150Bの外径と異なってもよい。また、第1回転体140A,140Bの外径の大きさと、第2回転体150A,150Bの外径の大きさとが異なってもよい。
・上記実施形態において、第1回転体140A,140Bの少なくとも一方は転がり軸受以外の構成であってもよい。一例では、第1回転体140A,140Bの少なくとも一方は、すべり軸受である。すべり軸受の一例は、第1ピン160に挿入される円筒状のローラである。ローラは、第1ピン160に回転可能に支持される。ローラの内周面および第1ピン160の外周面の少なくとも一方は、高耐摩耗材料により形成されることが好ましい。高耐摩耗材料は、ダイヤモンド、立方晶窒化炭素、ロンズデーライト、超硬度ナノチューブ、および、立方晶窒化ホウ素の少なくとも1つを含む。これにより、ローラと第1ピン160との摩擦面における磨耗量が低減するため、スクライビングホイール120の回転状態の安定性が高くなる。
・上記実施形態において、第2回転体150A,150Bの少なくとも一方は転がり軸受以外の構成であってもよい。一例では、第2回転体150A,150Bの少なくとも一方は、すべり軸受である。すべり軸受の一例は、第2ピン170に挿入される円筒状のローラである。ローラは、第2ピン170に回転可能に支持される。ローラの内周面および第2ピン170の外周面の少なくとも一方は、高耐摩耗材料により形成されることが好ましい。高耐摩耗材料は、ダイヤモンド、立方晶窒化炭素、ロンズデーライト、超硬度ナノチューブ、および、立方晶窒化ホウ素の少なくとも1つを含む。これにより、ローラと第2ピン170との摩擦面における磨耗量が低減するため、スクライビングホイール120の回転状態の安定性が高くなる。
・上記実施形態において、スクライビングホイール120の外径の大きさは、被加工物Wの厚みに応じて任意に変更可能である。一例では、スクライビングホイール120の外径は、各回転体140A,140B,150A,150Bの外輪142,152の外径以上であってもよい。
・上記実施形態において、スクライビングホイール120と支持ピン130とは、単一部材から構成されてもよい。
・上記実施形態において、スクライビングホイール120と支持ピン130とが分離可能に構成される場合、ホルダ110のピン収容部112は、スリットに代えて、一対の壁部113を幅方向DDに貫通する貫通孔であってもよい。
・上記実施形態において、スクライビングホイール120と支持ピン130とが分離可能に構成される場合、ホルダ110のピン収容部112は、スリットに代えて、一対の壁部113を幅方向DDに貫通する貫通孔であってもよい。
・上記実施形態において、支持ピン130における第1回転体140A,140B及び第2回転体150A,150Bが接触する部分の断面形状は任意に変更可能である。一例では、円柱状の支持ピン130の外周部分の一部を支持ピン130の軸方向に沿って加工することによって、支持ピン130の外周部分には、図7(a)に示されるような複数の平坦部132、または、図7(b)に示されるような複数の溝部133が設けられてもよい。図7(a)に示されるように、複数の平坦部132は、支持ピン130の周方向において所定の間隔をあけて位置している。すなわち、支持ピン130の外周部分には、円柱状の支持ピン130の外周面134と平坦部132とが交互に設けられている。図7(b)に示されるように、複数の溝部133は、支持ピン130の周方向において所定の間隔をあけて位置している。すなわち、支持ピン130の外周部分には、円柱状の支持ピン130の外周面134と溝部133とが交互に設けられている。なお、図7(c)に示されるように、支持ピン130の外周部分には、支持ピン130の周方向において複数の溝部133が連続して設けられてもよい。この場合、支持ピン130の外周部分には、円柱状の支持ピン130の外周面134が設けられていない。また支持ピン130の外周部分には、支持ピン130の周方向において複数の平坦部132が連続して設けられる、所謂多角形状であってもよい。
このように、支持ピン130の外周部分に複数の平坦部132または溝部133を設けることによって、支持ピン130の中心と、第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bと支持ピン130との接触点との間の距離(接触半径R)が周期的に変化する。このため、スクライビングホイール120の回転に伴って支持ピン130と第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bとの接触により、支持ピン130が上下動することとなり、スクライブ時にスクライビングホイール120が被加工物Wに対して衝撃を加えることができる。その結果、被加工物Wに深い垂直クラックを形成することができる。
・図7に示す変更例において、平坦部132の数および溝部133の数は任意に変更可能である。平坦部132の数および溝部133の数が少なくなるほど、平坦部132の面および溝部133の深さを深くすることができる。これにより、支持ピン130と第1回転体140A,140Bおよび第2回転体150A,150Bとの接触半径Rの差が大きくなり、スクライブ時にスクライビングホイール120が被加工物Wに対して加える衝撃がより大きくなる。
一例では、平坦部132の数および溝部133の数は、支持ピン130の外径の大きさに応じて設定される。例えば支持ピン130の外径が0.8mmの場合、平坦部132の数および溝部133の数はそれぞれ、10〜60個程度である。なお、図7(a)では、支持ピン130の外径が0.8mmであって、平坦部132の数は12個であり、図7(b)では、溝部133の数は12個である。
・図7に示す変更例において、支持ピン130における第1回転体140Aおよび第2回転体150Aが接触する第1部分と、第1回転体140Bおよび第2回転体150Bが接触する第2部分とする場合、支持ピン130の周方向において第1部分に設けられる平坦部132の位相および第2部分に設けられる平坦部132の位相は任意に設定可能である。第1例では、図8(a)に示されるように、支持ピン130の第1部分135に設けられる平坦部132の位相と、第2部分136に設けられる平坦部132の位相とが一致する。この場合、第1回転体140Aおよび第2回転体150Aと第1部分135とが接触するタイミングと、第1回転体140Bおよび第2回転体150Bと第2部分136とが接触するタイミングとが一致する。第2例では、支持ピン130の第1部分135に設けられる平坦部132の位相と、第2部分136に設けられる平坦部132の位相とが互いに異なる。一例では、図8(b)に示されるように、第1部分135に設けられる平坦部132の位相と、第2部分136に設けられる平坦部132の位相とが1/2分異なる。すなわち、支持ピン130の周方向において、第1部分135の平坦部132に対応する第2部分136の部分には、支持ピン130の外周面134が設けられ、第1部分135の外周面134に対応する第2部分136の部分には、平坦部132が設けられる。この場合、第1回転体140Aおよび第2回転体150Aと第1部分135と、第1回転体140Bおよび第2回転体150Bと第2部分136とが交互に接触する。このため、支持ピン130の第1部分135に設けられる平坦部132の位相と、第2部分136に設けられる平坦部132の位相とが同じ場合に比べ、平坦部132の数が同じであっても、より細かく衝撃を与えることができる。したがって、被加工物Wの分離性を向上させることができる。なお、第1部分135および第2部分136に溝部133が設けられる場合は、第1部分135および第2部分136に平坦部132が設けられる場合と同様に、支持ピン130の周方向において第1部分135に設けられる溝部133の位相および第2部分136に設けられる溝部133の位相は任意に変更可能である。
・上記実施形態および上記変更例において、保持部材180および付勢部材190を省略してもよい。この場合、図9に示されるように、支持ピン130に代えて、スピンドル装置200のテーパ状の支持ピン210によって、スクライビングホイール120が回転可能に支持される。すなわち、支持ピン210は、スクライビングホイール120の孔123(図4参照)に挿入されている。支持ピン210は、上記実施形態と同様に、各回転体140A,140B,150A,150Bの外輪142,152と接触している。この構成によっても上記実施形態と同様の効果が得られる。
・図9に示される変更例において、第1回転体140Aおよび第2回転体150A、または、第1回転体140Bおよび第2回転体150Bを省略してもよい。また図9に示される変更例において、第1回転体140Aおよび第2回転体150Aを省略しない場合、第1回転体140Bおよび第2回転体150Bのうちの一方を省略してもよい。また図9に示される変更例において、第1回転体140Bおよび第2回転体150Bを省略しない場合、第1回転体140Aおよび第2回転体150Aのうちの一方を省略してもよい。
100 : ホルダユニット
110 : ホルダ
111 : ホイール収容部
112 : ピン収容部
120 : スクライビングホイール
130 : 支持ピン
140A,140B : 第1回転体
150A,150B : 第2回転体
160 : 第1ピン
170 : 第2ピン
180 : 保持部材
181 : 制限部
190 : 付勢部材
210 : 支持ピン
DC : ホルダユニットの高さ方向
DS : 走査方向
110 : ホルダ
111 : ホイール収容部
112 : ピン収容部
120 : スクライビングホイール
130 : 支持ピン
140A,140B : 第1回転体
150A,150B : 第2回転体
160 : 第1ピン
170 : 第2ピン
180 : 保持部材
181 : 制限部
190 : 付勢部材
210 : 支持ピン
DC : ホルダユニットの高さ方向
DS : 走査方向
Claims (8)
- スクライビングホイールと、
前記スクライビングホイールを支持するとともに前記スクライビングホイールと一体に回転する支持ピンと、
前記支持ピンを収容するピン収容部を有するホルダと、
前記スクライビングホイールの走査方向において、前記支持ピンの一方側と接触可能な第1回転体と、前記支持ピンの他方側と接触可能な第2回転体と、
前記第1回転体を回転可能に支持し、前記ホルダに取り付けられる第1ピンと、
前記第2回転体を回転可能に支持し、前記ホルダに取り付けられる第2ピンと、
を備える
ホルダユニット。 - 前記ホルダユニットの高さ方向において、前記第1回転体および前記第2回転体は同じ位置に配置され、かつ、前記第1回転体の回転中心および前記第2回転体の回転中心はそれぞれ、前記支持ピンよりも前記ホルダの先端部とは反対側に配置され、
前記走査方向において、前記第1回転体と前記第2回転体との間の距離の最小値は、前記支持ピンの外径よりも小さい
請求項1に記載のホルダユニット。 - 前記ホルダは、前記スクライビングホイールを収容するホイール収容部を有し、
前記第1回転体および前記第2回転体の少なくとも一方は、前記ホイール収容部に収容されている
請求項1または2に記載のホルダユニット。 - 前記第1回転体および前記第2回転体はそれぞれ、複数個設けられ、
前記第1回転体は、前記支持ピンの軸方向において前記スクライビングホイールの両側に配置され、
前記第2回転体は、前記支持ピンの軸方向において前記スクライビングホイールの両側に配置されている
請求項1〜3のいずれか一項に記載のホルダユニット。 - 前記ピン収容部は、前記ホルダの先端部が開口するスリットとして形成されている
請求項1〜4のいずれか一項に記載のホルダユニット。 - 前記ホルダに取り付けられ、前記支持ピンの軸方向の一方の端部を保持する保持部材と、
前記ホルダに取り付けられ、前記支持ピンの軸方向の他方の端部を前記保持部材に向けて押す付勢部材と、をさらに備え、
前記保持部材は、前記支持ピンが前記ホルダの先端側に移動することを制限する制限部を有する
請求項5に記載のホルダユニット。 - 前記第1回転体および前記第2回転体の少なくとも一方は、転がり軸受である
請求項1〜6のいずれか一項に記載のホルダユニット。 - 前記第1回転体の外径および前記第2回転体の外径はそれぞれ、前記スクライビングホイールの外径よりも大きい
請求項1〜7のいずれか一項に記載のホルダユニット。
Priority Applications (4)
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KR1020190149100A KR20200078320A (ko) | 2018-12-21 | 2019-11-19 | 홀더 유닛 |
TW108142491A TW202023978A (zh) | 2018-12-21 | 2019-11-22 | 支架單元 |
CN201911315606.3A CN111347572A (zh) | 2018-12-21 | 2019-12-18 | 保持器单元 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018239099A JP2020100045A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | ホルダユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020100045A true JP2020100045A (ja) | 2020-07-02 |
Family
ID=71140663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018239099A Pending JP2020100045A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | ホルダユニット |
Country Status (4)
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JP (1) | JP2020100045A (ja) |
KR (1) | KR20200078320A (ja) |
CN (1) | CN111347572A (ja) |
TW (1) | TW202023978A (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4948725B2 (ja) | 2000-12-05 | 2012-06-06 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | チップホルダー |
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2018
- 2018-12-21 JP JP2018239099A patent/JP2020100045A/ja active Pending
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2019
- 2019-11-19 KR KR1020190149100A patent/KR20200078320A/ko unknown
- 2019-11-22 TW TW108142491A patent/TW202023978A/zh unknown
- 2019-12-18 CN CN201911315606.3A patent/CN111347572A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN111347572A (zh) | 2020-06-30 |
TW202023978A (zh) | 2020-07-01 |
KR20200078320A (ko) | 2020-07-01 |
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