JP2020099940A - 金属部材の接合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の第1の実施形態に係る金属部材の接合方法(以下、第1接合方法という)を図面に基づき説明する。第1接合方法は、図1(a)および図2(a),(b),(c)に示す圧延工程と、図1(b)に示す加熱工程とからなっている。前記圧延工程は、軸部1aとつば部1bと突部1cとを有する銅材料でなる接合部材1と、前記つば部1bに当接しながら突部1cに嵌合する穴部2aが形成された柱状のアルミ合金材料でなる被接合部材2と、これら両部材を加圧可能に配置された受け型3および押し型4とを有し、押し型4の加圧により被接合部材2を接合部材1に一体に接合させて複合部材CCを成形するように構成されている。前記受け型3は、被接合部材2の一部を案内する拡開穴3aとこれに連通して接合部材1の軸部1aを位置決めする位置決め穴3bとを有している。当該位置決め穴3bには、その同心軸上に延びるノックアウトピン5が突出可能に配置されており、このノックアウトピン5の端面は位置決め穴3bの底部を塞ぐように構成されている。また、このノックアウトピン5は位置決め穴3b内の接合部材1のつば部1bを受け型3の拡開穴3aに位置させるとともに、接合部材1の突部1cを受け型3から露出させるように構成されている。さらに、このノックアウトピン5は前記押し型4の後退後に位置決め穴3b内に突出する時には位置決め穴3bに位置する接合部材1の軸部1aが一体に接合された被接合部材2とともに受け型3から取出されるように構成されている。
次に、本発明の第2の実施形態に係る金属部材の接合方法(以下、第2接合方法という)を説明する。第2接合方法は、前述の第1接合方法とは圧延工程のみを異にし、加熱工程は同一であるので、加熱工程の説明を省略し、圧延工程(以下、第2圧延工程という)について説明する。この第2圧延工程は、図8(a)に示すように軸部21aと凹溝の一例の非円形穴21faを有する頭部21fとを有する銅材料でなる接合部材21と、前記頭部21fに嵌合する穴部22aが形成されたアルミ合金材料でなる柱状の被接合部材22とを備えている。また、この第2圧延工程は前述の両部材を加圧可能に配置された受け型23と被接合部材22を平板様頭部22dに成形する押し型24とを有し、押し型24の加圧により接合部材21に被接合部材22を一体に接合して複合部材CCを成形するように構成されている。前記被接合部材22の穴部22aの壁面は前記押し型24により加圧される際に、接合部材21の頭部21fの端部に外周側から当接するように構成されている。これにより、前記被接合部材22はその穴部22aの壁面により接合部材21の頭部21fに形成された非円形穴21faの壁面を曲面形状に塑性変形させながら、当該頭部21fを外周方向に押し延ばすように構成されている。また、当該頭部21fの非円形穴21faの壁面に形成される曲面形状は、被接合部材22が加圧方向にも押し延ばされるのを助長することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る金属部材の接合方法(以下、第3接合方法という)を説明する。第3接合方法は、前述の第1接合方法とは圧延工程のみを異にし、加熱工程は同一であるので、加熱工程の説明を省略し、圧延工程(以下、第3圧延工程という)について説明する。この第3圧延工程は、図9(a),(b),(c)に示すように軸部31aとつば部31bと係合突部31cとを有する銅材料でなる接合部材31と、前記係合突部31cに嵌合する穴部32aが形成されたアルミ合金材料でなる柱状の被接合部材32と、これら両部材を軸線方向に加圧可能に配置された受け型33および押し型34ならびに一対の割型38,38を有している。
1…接合部材、
1a…軸部、
1b…つば部、
1c…突部、
2…被接合部材、
2a…穴部、
2d…平板様頭部、
3…受け型、
3a…拡開穴、
3b…位置決め穴、
4…押し型、
5…ノックアウトピン、
7…加熱炉、
Claims (9)
- 接合部材と被接合部材とを加圧可能に、かつ両部材が加圧方向と交差する方向に延びるのを拘束しないように押し型と受け型とを配置して両部材の少なくとも一方を塑性変形させて当該両部材を一体に接合して複合部材を成形する圧延工程と、当該複合部材を加熱炉内に投入して所定温度で所定時間加熱して複合部材中の大きな延びを持つ部材と他の部材との接合部に拡散層を生成する加熱工程とを有することを特徴とする金属部材の接合方法。
- 複合部材は複数個であることを特徴とする請求項1に記載の金属部材の接合方法。
- 接合部材は受け型から突出する突部を有し、押し型により加圧される被接合部材は前記突部に外周から当接する壁面が形成された穴部を有し、当該穴部の壁面により前記突部は加圧方向と交差する方向に押し延ばされて曲面形状となるように塑性変形されることを特徴とする請求項1または2に記載の金属部材の接合方法。
- 接合部材は、受け型から突出する突部と当該突部に連なるセレーション部とを有し、押し型により加圧される被接合部材は前記突部に外周から当接する壁面が形成された穴部を有し、当該穴部の壁面により前記突部は外周に突出るオーバハング部となって加圧方向と交差する方向に延びる曲面形状とセレーション部に向かって延びる凹曲面形状とを持つように塑性変形され、当該被接合部材が前記突部の曲面形状に沿って加圧方向と交差する方向に押し延ばされるとともに、オーバハング部の凹曲面形状によってもセレーション部側に押し延ばされるのを助長することを特徴とする請求項1または2に記載の金属部材の接合方法。
- 接合部材は、受け型から突出する頭部を有し、当該頭部は凹溝を有し、押し型により加圧される被接合部材は前記頭部の端面に外周側から当接する壁面が形成された穴部を有し、当該穴部の壁面は接合部材の頭部の端面に外周から当接して当該頭部の凹溝の壁面を曲面形状に塑性変形させることを特徴とする請求項1または2に記載の金属部材の接合方法。
- 接合部材は金属めっき被膜を有し、加熱工程の温度は接合部材、被接合部材および金属めっき被膜の各融点のうちで最も低い融点の7割程度の温度とすることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の金属部材の接合方法。
- 接合部材はニッケルめっき被膜を有する銅材料でなり、被接合部材はアルミ合金材料でなることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の金属部材の接合方法。
- 突条が形成された係合突部を先端に有する接合部材または当該係合突部に加えて拡散接合の可能な金属のめっき被膜を有する接合部材を受け型内に配置するとともに、前記係合突部に嵌合する穴部を有する被接合部材を押し型により加圧可能にかつ被接合部材が加圧方向と交差する方向に延びるのを拘束しないように配置し、さらに当該押し型の加圧に支障のない位置に割型を配置し、押し型により被接合部材を胴膨れさせるとともに、受け型内で接合部材の係合突部と嵌合する部分を圧縮して前記係合突部の突条間に押し延ばすように充満させて接合部材と被接合部材とを一体に接合し、その後被接合部材の同膨れを割型により所定形状に修整して複合部材を製造する圧延工程と、当該複合部材を加熱炉内に投入して所定温度で所定時間加熱して接合部材の突条に沿って押し延ばされた被接合部材と接合部材との接合部に拡散層を生成する加熱工程とを有することを特徴とする金属部材の接合方法。
- 接合部材と被接合部材とを加圧可能に、かつ両部材が加圧方向と交差する方向に延びるのを拘束しないように押し型と受け型とを配置して両部材の少なくとも一方を塑性変形させて当該塑性変形部分に新生面を生成しながら両部材を密着させて一体に接合して複合部材を成形する圧延工程を備えることを特徴とする金属部材の接合方法。
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