JP2020099358A - スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドルに荷重が作用しても、駆動ギアとピニオンギアのいずれか又は両方の変形を抑える。【解決手段】スピニングリール10は、リール本体14と、ハンドル12と、駆動軸16と、連結構造18と、を備える。ハンドル12は、ハンドル軸26及びハンドルアーム28を有する。ハンドル軸26は、リール本体14に回転自在に支持される。ハンドルアーム28は、ハンドル軸26と一体回転可能に設けられ、ハンドル軸26の径方向に延びる。駆動軸16は、第1端部16a及び第1端部16aと反対側の第2端部16bを有し、ハンドル軸26と異なる位置でリール本体14に回転自在に支持される。連結構造18は、ハンドル軸26と駆動軸16とを一体回転可能に連結する。【選択図】図3

Description

本発明は、釣り用リール、特に、釣り糸を前方に繰り出すスピニングリールに関する。
スピニングリールは、ハンドルの回転によって、糸巻き用のスプールを前後方向に移動させ、かつロータを回転させて釣り糸をスプールに巻き付ける。ハンドルの回転は駆動ギアを介してロータに伝達される。駆動ギアは、リール本体に回転自在に支持された駆動軸に一体回転可能に一体又は別体で設けられる。駆動ギアは、ロータを回転させるピニオンギアに噛み合う。駆動軸は、リール本体に回転自在に支持される。ハンドルは、ハンドル軸と、ハンドル軸の径方向に延びるハンドルアームと、を有する。ハンドル軸は、駆動軸に非円形係合とねじ部材による固定(例えば、特許文献1参照)、又は駆動軸とのねじ結合(例えば、特許文献2参照)によって、駆動軸に直結される。
特開2010−273629号公報 特開2014−023432号公報
特許文献1及び特許文献2のスピニングリールでは、駆動軸とハンドルが直結される。このため、ハンドル荷重が作用すると、駆動軸と駆動ギアが傾いてピニオンギアと噛合い、駆動ギアとピニオンギアのいずれか又は両方が変形するおそれがある。
本発明の課題は、ハンドルに荷重が作用しても、駆動ギアとピニオンギアのいずれか又は両方の変形を抑えることにある。
本発明に係るスピニングリールは、釣り糸を前方に繰り出すリールである。スピニングリールは、リール本体と、ハンドルと、駆動軸と、連結構造と、回転伝達機構と、糸巻き用のスプールと、ロータと、を備える。ハンドルは、ハンドル軸及びハンドルアームを有する。ハンドル軸は、リール本体に回転自在に支持される。ハンドルアームは、ハンドル軸と一体回転可能に設けられ、ハンドル軸の径方向に延びる。駆動軸は、第1端部及び第1端部と反対側の第2端部を有し、ハンドル軸と異なる位置でリール本体に回転自在に支持される。連結構造は、ハンドル軸と駆動軸とを一体回転可能かつ着脱可能に連結する。
回転伝達機構は、駆動軸に一体回転可能に設けられた駆動ギア、及び駆動軸と食い違うように前後方向に配置され、駆動ギアにかみ合うピニオンギア、を有する。糸巻き用のスプールは、リール本体に前後移動自在に支持される。ロータは、ピニオンギアに少なくとも糸巻き取り方向に一体回転可能に連結され、スプールに釣り糸を巻き付け可能である。連結構造は、駆動軸に設けられる支持孔と、ハンドル軸に設けられ、支持孔とハンドル軸の傾きを許容する隙間を開けて支持孔内に配置される被支持部と、を有する。
このスピニングリールでは、ハンドル軸と駆動軸とが異なる位置でリール本体に回転自在に支持される。この別々に支持されたハンドル軸と駆動軸が連結構造によって一体回転可能に連結される。ここでは、異なる位置で支持されたハンドル軸と駆動軸とが、連結構造を介して連結される。したがって、ハンドルに荷重が作用しても駆動軸が傾きにくい。このため、ハンドルに荷重が作用しても、駆動ギアとピニオンギアのいずれか又は両方の変形を抑えることができる。また、ハンドル軸と駆動軸との間にわずかな隙間が発生するので、ハンドル軸に荷重が作用しても、駆動軸がさらに傾きにくい。また、ハンドル軸を駆動軸の第1端部と第2端部のいずれにも装着できる。
スピニングリールは、支持孔の内周面と被支持部の外周面の間に配置される弾性部材をさらに備えてもよい。被支持部は、弾性部材を介して支持孔に支持されてもよい。この構成によれば、駆動軸のがたつきを抑制できる。
連結構造は、駆動軸において支持孔よりもハンドル側に設けられ断面が非円形の凹部と、ハンドル軸に設けられ凹部に係合する凸部と、をさらに有してもよい。この構成によれば凹凸嵌合によってハンドル軸と駆動軸とが連結されるので、連結構造を簡素に構成できる。
リール本体は、第1本体部と、第2本体部と、を有してもよい。第1本体部は、駆動軸の第1端部を回転自在に支持しかつピニオンギアを回転自在に支持してもよい。第2本体部は、第1本体部との間に回転伝達機構を収容可能な機構装着空間が形成され、駆動軸の第2端部を回転自在に支持してもよい。この構成によれば、駆動軸を第1本体部と第2本体部とによって支持できるので、駆動軸をリール本体に組み込みやすい。
第1本体部は、駆動軸の第1端部を回転自在に支持する第1軸受が装着される第1駆動軸支持部を有してもよい。第2本体部は、駆動軸の第2端部を回転自在に支持する第2軸受が装着される第2駆動軸支持部を有してもよい。リール本体は、第1駆動軸支持部及び第2駆動軸支持部のいずれかと軸方向に離反して配置され、ハンドル軸を回転自在に支持する第3軸受を装着可能なハンドル軸支持部をさらに有してもよい。この構成によれば、駆動軸とハンドル軸とが別々に支持されるので、駆動軸及びハンドル軸をリール本体に組み込みやすい。
リール本体は、第3軸受が装着されてない側の、第1本体部及び第2本体部のいずれかの外側面を覆うカバー部材をさらに有してもよい。この構成によれば、第3軸受が装着されない側の第1本体部及び第2本体部のいずれかの外側面をカバー部材によって覆うので、液体、釣りえさ等の異物がリール本体の内部へ侵入しにくくなる。
ハンドル軸支持部は、第1本体部及び第2本体部の少なくともいずれかに着脱不能に設けられてもよい。この構成によれば、ハンドル軸支持部が、第1本体部及び第2本体部の少なくともいずれかに着脱不能に設けられるので、第1駆動軸支持部及び第2駆動軸支持部の少なくともいずれかとハンドル軸支持部との回転軸心を精度よく配置できる。
リール本体は、第1本体部及び第2本体部の一方に着脱可能に装着できるように構成され、第3軸受を抜け止めする抜け止め部材をさらに有してもよい。カバー部材は、抜け止め部材と同じ装着構造によって、第1本体部又は第2本体部の他方に着脱可能に装着できるように構成してもよい。この構成によれば、抜け止め部材とカバー部材との装着構造が同じであるので、ハンドル軸支持部を着脱不能に構成しても、使用者の好みなどに応じてハンドルの位置(右ハンドル又は左ハンドル)を変更する作業が容易である。
ハンドル軸支持部は、第1本体部及び第2本体部の一方に着脱可能に装着できるように構成されてもよい。この構成によれば、ハンドル軸を支持するハンドル軸支持部を第1本体部及び第2本体部のいずれにも装着できるので、使用者の好みなどに応じてハンドルの位置(右ハンドル又は左ハンドル)を変更できる。
カバー部材は、ハンドル軸支持部と同じ装着構造によって第1本体部及び第2本体部の他方に着脱可能に装着できるように構成されてもよい。この構成によれば、ハンドル軸支持部とカバー部材とが同じ装着構造を有しているので、使用者の好みなどに応じてハンドルの位置(右ハンドル又は左ハンドル)を変更する作業が容易である。
本発明の第1実施形態による左ハンドルのスピニングリールの側面図。 スピニングリールの図1の切断線II−IIによって切断した断面図。 図2の要部の断面拡大図。 図3の切断線IV−IVによって切断した断面図。 右ハンドルにしたときの図2に相当する断面図。 本発明の第2実施形態によるスピニングリールの図3に相当する図。 第2実施形態の図4の要部に相当する図。 本発明の第3実施形態によるスピニングリールの図3に相当する図。 第3実施形態の図4の要部に相当する図。 本発明の第4実施形態によるスピニングリールの図3に相当する図。 第4実施形態の図4の要部に相当する図。 本発明の第5実施形態によるスピニングリールの図3に相当する図。 第5実施形態の図4の要部に相当する図。 本発明の他の実施形態(a)によるスピニングリールの図3に相当する図。
<第1実施形態>
図1及び図2において、本発明の第1実施形態に係るスピニングリール10は、釣り糸を前方に繰り出すリールである。スピニングリール10は、ハンドル12と、リール本体14と、第1端部16aと第2端部16bを有する駆動軸16(図2参照)と、連結構造18(図2参照)と、回転伝達機構20(図2参照)と、スプール22と、ロータ24と、を備える。図1及び図2では、スピニングリール10は、後方から見て左側にハンドル12が装着される左ハンドルであるが、図5に示すように、ハンドル12を後方から見て右側に配置する右ハンドルにすることもできる。
<ハンドル>
図1及び図2に示すように、ハンドル12は、リール本体14に左右方向の第1軸X1回りに回転自在に支持されたハンドル軸26と、ハンドル軸26と一体回転可能に設けられ、ハンドル軸26の径方向に延びるハンドルアーム28を有する。ハンドルアーム28の先端には、ハンドル把手30がハンドル軸26と平行な軸回りに回転自在に装着される。
図3に示すように、ハンドル軸26は、固定ボルト27によって、ハンドルアーム28に着脱可能に装着される。固定ボルト27は、ハンドルアーム28を貫通してハンドル軸26にねじ込まれる。ハンドル軸26は、駆動軸16の第1端部16aと第2端部16bのいずれにも、連結構造18を介して連結可能である。ハンドル軸26は、連結部26aと、軸部26bと、抜け止め用の環状突起26cと、被支持部26dと、を有する。連結部26aは、図1に示すように、ハンドルアーム28が一体回転可能に連結される非円形(例えば、矩形、長円形又は六角形)の断面を有する。図3に示すように、ハンドルアーム28は、連結部26aに係合する非円形孔28aを有する。軸部26bは、リール本体14に回転自在に支持される。環状突起26cは、後述する第1軸受42と第3軸受46の間又は第2軸受44と第3軸受46の間に配置される。第1軸受42,第2軸受44,及び第3軸受46の少なくともいずれかは、例えば、玉軸受、円筒コロ軸受、針状コロ軸受等の転がり軸受である。環状突起26cは、第3軸受の内周部(内輪)に接触し、第2軸受44及び第1軸受42の内周部と隙間をあけて配置される。環状突起26cは、第3軸受46を介して後述する抜け止め部材40によって抜け止めされる。これによって、ハンドル軸26が抜け止めされる。
被支持部26dは、第3軸受46だけで支持されるハンドル軸26を倒れにくくするために設けられる。被支持部26dは、連結構造18の後述する凸部18bからさらに突出し、駆動軸16の後述する支持孔16cに嵌合して支持される。第1実施形態では、図3に拡大して示すように、被支持部26dは、支持孔16cに隙間をあけて配置される逃がし部26eと、支持孔16cに嵌合する嵌合部26fと、を有する。逃がし部26eは、先端側に配置された、例えばOリングの形態の嵌合部26fを介して支持孔16cに弾性的に嵌合する。逃がし部26eの先端側には、嵌合部26fを装着するための環状溝26gが形成される。
<リール本体>
図1、図2及び図3に示すように、リール本体14は、第1本体部32と、第2本体部34と、ハンドル軸支持部36と、カバー部材38と、抜け止め部材40と、を有する。第1本体部32は、駆動軸16の第1端部16aを回転自在に支持し、かつ後述するピニオンギア50を回転自在に支持する。第1本体部32は、スピニングリール10を釣り竿に装着するための、概ねT字状の竿取付部32aを有する。
図3に示すように、第1本体部32は、軸方向外側に突出する筒状の第1支持部32bを含む。第1支持部32bは、駆動軸16の第1端部16aを回転自在に支持する第1駆動軸支持部32cを有する。第1駆動軸支持部32cには、駆動軸16の第1端部16a(図3右端部)を回転自在に支持する第1軸受42が装着される。
第2本体部34は、第1本体部32との間に回転伝達機構20を収容可能な機構装着空間35を形成する。また、第2本体部34は、軸方向外側に突出する筒状の第2支持部34bを含む。第2支持部34bは、駆動軸16の第2端部16bを回転自在に支持する第2駆動軸支持部34cを有する。第2駆動軸支持部34cには、駆動軸16の第2端部16b(図3左端部)を回転自在に支持する第2軸受44が装着される。
ハンドル軸支持部36は、第1駆動軸支持部32c及び第2駆動軸支持部34cのいずれかと軸方向に離反して配置される。ハンドル軸支持部36は、ハンドル軸26を回転自在に支持する少なくとも一つの第3軸受46を装着可能である。ハンドル軸支持部36は、第1本体部32及び第2本体部34の少なくともいずれかに着脱不能に設けられる。ハンドル軸支持部36は、第1実施形態では、ハンドル軸支持部36は、右ハンドルと左ハンドルとを実現するために、第1ハンドル軸支持部36a及び第2ハンドル軸支持部36bを有する。第1ハンドル軸支持部36aは、第1本体部32に、第2ハンドル軸支持部36bは、第2本体部34に、それぞれ着脱不能に設けられる。第1ハンドル軸支持部36a及び第2ハンドル軸支持部36bの一方には、ハンドル軸26を回転自在に支持する第3軸受46が装着され、他方には第3軸受46が装着されない。
第1ハンドル軸支持部36aは、第1駆動軸支持部32cの軸方向外側に間隔を隔てて第1支持部32bに配置される。第1駆動軸支持部32cと第1ハンドル軸支持部36aの間には、第1軸受42と第3軸受46とを軸方向に位置決めするための環状に突出する第1位置決め突起32dが配置される。
第2ハンドル軸支持部36bは、第2駆動軸支持部34cの軸方向外側に間隔を隔てて第2支持部34bに配置される。第2駆動軸支持部34cと第2ハンドル軸支持部36bの間には、第2軸受44と第3軸受46とを軸方向に位置決めするための環状に突出する第2位置決め突起34dが配置される。
図2に示す左ハンドルの場合は、第3軸受46は、図3に示すように、第2駆動軸支持部34cと一体形成された第2ハンドル軸支持部36bに装着される。なお、図5に示す右ハンドルの場合は、第3軸受46は、第1駆動軸支持部32cと一体形成された第1ハンドル軸支持部36aに装着される。
カバー部材38は、第3軸受46が装着されてない側の、第1本体部32及び第2本体部34のいずれかの外側面を覆う。具体的には、第1支持部32b及び第2支持部34bのいずれかの軸方向外側を覆う。カバー部材38は、抜け止め部材40と同じ装着構造によって、第1本体部32及び第2本体部34に着脱可能に装着可能である。カバー部材38は、皿状のカバー部38aと、カバー部38aの外周部に径方向に突出する複数(好ましくは、2つから6つ、第1実施形態では3つ)の取付部38bと、を有する。複数の取付部38bは、第1本体部32又は第2本体部34のいずれかにねじ部材60によって固定される。複数の取付部38bは、左ハンドルの場合、第1本体部32に固定され、右ハンドルの場合、第2本体部34に固定される。
抜け止め部材40は、第3軸受46が装着される側の、第1本体部32及び第2本体部34に選択的に着脱可能に装着され、第3軸受46を抜け止めする。抜け止め部材40は、皿状の抜け止め部40aと、抜け止め部40aの外周部に径方向に突出する複数(好ましくは、2つから6つ、第1実施形態では3つ)の取付部40bと、抜け止め部40aの中心を貫通する貫通孔40cと、を有する。貫通孔40cの内径は、第3軸受46の外径よりも小さい。これによって、第3軸受46が抜け止めされ、さらに、第3軸受46の内周側にハンドル軸26の環状突起26cが接触することによって、ハンドル軸26が抜け止めされる。複数の取付部40bは、径方向及び周方向において、複数の取付部38bと同じ位置に形成される。複数の取付部40bは、第1本体部32又は第2本体部34のいずれかにねじ部材60によって固定される。複数の取付部40bは、左ハンドルの場合、第2本体部34に固定され、右ハンドルの場合、第1本体部32に固定される。
<駆動軸>
駆動軸16は、ハンドル軸26と異なる位置でリール本体14に回転自在に支持される。前述したように、駆動軸16は、第1本体部32の第1駆動軸支持部32cと第2本体部34の第2駆動軸支持部34cに、第1軸受42及び第2軸受44によって回転自在に支持される。駆動軸16には、回転伝達機構20を構成する駆動ギア48が一体回転可能に設けられる。本実施形態では、駆動ギア48は駆動軸16と一体的に形成されるが、駆動ギアを駆動軸と別体で一体回転可能に構成してもよい。駆動軸16は、ハンドル軸26を支持する円形の支持孔16cを中心に有する。
<連結構造>
図3及び図4に示すように、連結構造18は、ハンドル軸26及び駆動軸16の一方に設けられた凹部18aと、ハンドル軸26及び駆動軸16の他方に設けられ、凹部18aと一体回転可能に非円形係合する凸部18bと、を含む。本実施形態では、凹部18aは、駆動軸16の第1端部16a側の第1端面16d及び第2端部16b側の第2端面16eに軸方向に沿って一対設けられる。凸部18bは、環状突起26cから軸方向に沿って突出して設けられる。
図3に示すように、一対の凹部18aには、支持孔16cが開口する。図4に示すように、一対の凹部18a及び一つの凸部18bは、断面が非円形に形成される。第1実施形態では、断面が六角形状に形成される。一対の凹部18a及び一つの凸部18bの断面形状は六角形に限定されず、多角形等の一体回転可能な非円形であればどのような形状でもよい。
<回転伝達機構>
回転伝達機構20は、図3に示すように、駆動ギア48と、駆動ギア48に噛み合うピニオンギア50と、を有する。ピニオンギア50は、第1軸X1と食い違う前後方向に配置された第2軸X2回りに回転する。ピニオンギア50の先端にロータ24が一体回転可能に連結される。ピニオンギア50は糸繰出し方向の回転が禁止される。
<スプール>
図1に示すように、スプール22は、ピニオンギア50に連動するオシレーティング機構52(図2参照)によって、前後方向に沿った第2軸X2方向に往復移動する。図1に示すように、スプール22は、ロータ24によって外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻き胴部22aを有する。
<ロータ>
ロータ24は、ハンドル12の回転によって糸巻き取り方向に回転する。ロータ24は、スプール22の外周側を回転する釣り糸案内部54を有する。釣り糸案内部54は、ロータ24の糸巻き取り方向の回転によって前後移動するスプール22の糸巻き胴部22aに釣り糸を巻き付ける。
<スピニングリールの巻き取り動作>
このような構成のスピニングリール10では、ハンドル把手30を握ってハンドルアーム28を糸巻き取り方向に回すと、ハンドル軸26が糸巻き取り方向に回転する。仕掛けに獲物が掛かってハンドル12を回すとき、第1軸X1に対して傾けるような荷重がハンドル軸26に作用する。具体的には、釣り糸を巻き上げる際、荷重が大きい場合には、ハンドル把手30を前方に押す、あるいは後方に引くようにハンドル12を操作する。この場合、ハンドル軸26には、第1軸X1に対して傾けようとする力が作用する。このような力を使用者がハンドル軸26に付与しても、異なる位置で支持されたハンドル軸26と駆動軸16が連結構造18を介して連結される。したがって、ハンドル12に荷重が作用しても、駆動軸16が傾きにくい。このため、ハンドル12に荷重が作用しても、駆動ギア48とピニオンギア50のいずれか又は両方の変形を抑えることができる。
また、ハンドル軸26と駆動軸16が非円形係合によって着脱可能に連結されるため、ハンドル軸26と駆動軸16との間に隙間が形成される。しかし、ハンドル軸26の嵌合部26fが、駆動軸16の支持孔16cに弾性的に嵌合するので、駆動軸16のがたつきを抑制できる。
<ハンドル位置の変更作業>
このスピニングリール10では、左ハンドル及び右ハンドルのいずれにもハンドル12を配置できる。ハンドル12の位置を、図2に示す左ハンドルから、図5に示す右ハンドルに変更する場合、カバー部材38と抜け止め部材40とを外す。具体的には、3本のねじ部材60をそれぞれ外す。
ねじ部材60を外すと、ハンドルアーム28を持ってハンドル軸26を駆動軸16から外す。このとき、第3軸受46は、ハンドル軸26に取り付けられた状態でハンドル軸26の環状突起26cによって押圧され、第2ハンドル軸支持部36bから外れる。したがって、抜け止め部材40、第3軸受46、ハンドル軸26、及びハンドルアーム28は、ばらばらになることなく連結された状態で第2本体部34から取り出される。
そして、第1本体部32から外したカバー部材38を、第2本体部34にねじ部材60によって固定する。次に、ハンドル軸26の被支持部26dを支持孔16cに嵌合させ、第3軸受46を第1ハンドル軸支持部36aに装着する。第3軸受46を第1ハンドル軸支持部36aに装着しにくい場合は、ハンドルアーム28をハンドル軸26から外してもよい。そして、ハンドルアーム28を糸巻き取り方向に回して、連結構造18の凹部18aに凸部18bを係合させる。このときロータ24を握ると駆動軸16を回り止めできる。最後に、抜け止め部材40を第1本体部32にねじ部材60によって固定すると、第3軸受46が抜け止めされる。これによって、図5に示すように、右ハンドルのスピニングリール10を得ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態以降の説明では、第1実施形態と構成が同じ部材には、同じ符号を付し、構成は異なるが、第1実施形態の部材に対応する部材には、下二桁が第1実施形態と同じ三桁の符号を付す。
<ハンドル>
図6に示す第2実施形態のスピニングリール110では、第3軸受46がハンドル軸支持部136と、第1支持部132b及び第2支持部134bの一方と、によって軸方向に位置決めされる。また、ハンドル軸支持部136及びカバー部材138は、第1本体部132及び第2本体部134にねじ込まれて着脱可能に固定される。
スピニングリール110では、ハンドル112は、ハンドル軸126と、ハンドルアーム128と、ハンドル把手30と、を有する。ハンドル軸126は、駆動軸116の第1端部116aと第2端部116bのいずれにも、連結構造118を介して連結可能である。ハンドル軸126は、連結部126aと、軸部126bと、抜け止め用の環状突起126cと、被支持部126dと、を有する。ハンドル軸126は、固定ナット127によって、ハンドルアーム128を着脱可能に固定する。固定ナット127は、連結部126aに形成された雄ねじ部126hにねじ込まれる。連結部126aは、断面が、例えば、対向して配置された一対の円弧部と、一つの円弧部の両端をそれぞれ結ぶ平行に配置された一対の直線部とを有する非円形形状である。連結部126aは、ハンドルアーム128を一体回転可能に連結する。ハンドルアーム128は、連結部126aに係合する非円形孔128aを有する。軸部126bは、リール本体114に回転自在に支持される。環状突起126cは、後述する第1軸受42と第3軸受46の間又は第2軸受44と第3軸受46の間に配置される。ハンドル軸126は、第3軸受46を介して、後述するハンドル軸支持部136によって抜け止めされる。
被支持部126dは、第3軸受46だけで支持されるハンドル軸126を倒れにくくするために設けられる。被支持部126dは、連結構造118の後述する凸部118bからさらに突出し、駆動軸116の後述する支持孔116cに嵌合する。第2実施形態では、被支持部126dは、凸部118bに近い基端側に逃がし部126eが、支持孔116cと隙間をあけて配置され、凸部118bから遠い先端部に支持孔116cに嵌合する嵌合部126fが配置される。
<リール本体>
リール本体114は、第1本体部132と、第2本体部134と、ハンドル軸支持部136と、カバー部材138と、を有する。したがって抜け止め部材は設けられない。第1本体部132は、第1軸X1方向外側に突出する筒状の第1支持部132bを有する。第1支持部132bにハンドル軸支持部136が装着されると、第1支持部132bの先端面は第3軸受46の外周部(外輪)の端面に接触するように構成される。第1支持部132bは、内周面に駆動軸116の第1端部116aを回転自在に支持する第1駆動軸支持部132cを有する。第1駆動軸支持部132cには、駆動軸116の第1端部116a(図6右端部)を回転自在に支持する第1軸受42が装着される。第1支持部132bは、外周面に第1雄ねじ部132eと、第1雄ねじ部132eの軸方向外側に設けられた第1芯出し面132fと、を有する。第1雄ねじ部132eは、ハンドル軸支持部136とカバー部材138の一方を装着するために設けられる。第1芯出し面132fは、ハンドル軸支持部136を第1本体部132と同芯に配置するために設けられる。
第2本体部134は、第1本体部132との間に回転伝達機構20を収容可能な機構装着空間35を形成する。また、第2本体部134は、軸方向外側に突出する筒状の第2支持部134bを含む。第2支持部134bにハンドル軸支持部136が装着されると、第2支持部134bの先端面は、第3軸受46の外周部(外輪)の端面に接触するように構成される。第2支持部134bは、内周面に駆動軸116の第2端部116bを回転自在に支持する第2駆動軸支持部134cを有する。第2駆動軸支持部134cには、駆動軸116の第2端部116b(図6左端部)を回転自在に支持する第2軸受44が装着される。第2支持部134bは、外周面に第2雄ねじ部134eと、第2雄ねじ部134eの軸方向外側に設けられた第2芯出し面134fと、を有する。第2雄ねじ部134eは、ハンドル軸支持部136とカバー部材138の他方を装着するために設けられる。第2芯出し面134fは、ハンドル軸支持部136を第2本体部134と同芯に配置するために設けられる。
ハンドル軸支持部136は、駆動軸116と異なる位置で、ハンドル軸126を回転自在に支持する。ハンドル軸支持部136は、第1本体部132及び第2本体部134の一方に着脱可能に装着できるように構成される。ハンドル軸支持部136は、段付き筒状の支持部本体136aと、ハンドル軸装着部136bと、第1雌ねじ部136cと、芯出し部136dと、を有する。支持部本体136aは、第1支持部132b及び第2支持部134bのいずれかの端面との間で、第3軸受46を軸方向に位置決めし、かつ抜け止めする。支持部本体136aは、外周面に着脱用の工具を係止可能な第1工具係止部136gを有する。ハンドル軸装着部136bは、支持部本体136aの小径側の内周面にわずかに凹んで形成され、第3軸受46を装着するように構成される。第1雌ねじ部136cは、支持部本体136aの大径側の内周面に形成され、第1雄ねじ部132e及び第2雄ねじ部134eの一方に螺合する。芯出し部136dは、第1芯出し面132f及び第2芯出し面134fのいずれかに嵌合し、第3軸受46を、第1軸受42及び第2軸受44のいずれかと同芯に配置するために設けられる。前述したように、第2実施形態では、第3軸受46は、ハンドル軸支持部136と、第1支持部132b又は第2支持部134bと、によって、軸方向に位置決めされる。
カバー部材138は、第1本体部132及び第2本体部134の他方に着脱可能に装着できるように構成される。左ハンドルの場合は、第1本体部132にカバー部材138が装着され、第2本体部134にハンドル軸支持部136が装着される。右ハンドルの場合は、第1本体部132にハンドル軸支持部136が装着され、第2本体部134にカバー部材138が装着される。カバー部材138は、皿状のカバー部138aと、カバー部138aの内周面に形成された第2雌ねじ部138bと、を有する。カバー部138aは、外周面に着脱用の工具を係止可能な工具係止部138gを有する。カバー部材138とハンドル軸支持部136は、例えば同じ工具で着脱できる。第2雌ねじ部138bは、第1雄ねじ部132e及び第2雄ねじ部134eの他方に螺合する。
<駆動軸>
駆動軸116は、ハンドル軸126と異なる位置でリール本体114に回転自在に支持される。前述したように、駆動軸116は、第1本体部132の第1駆動軸支持部132cと第2本体部134の第2駆動軸支持部134cに、第1軸受42及び第2軸受44によって回転自在に支持される。駆動軸116には、回転伝達機構20を構成する駆動ギア48が一体回転可能に設けられる。駆動軸116は、ハンドル軸126を支持する円形の支持孔116cを中心に有する。
<連結構造>
図6及び図7に示すように、連結構造118は、ハンドル軸126及び駆動軸116の一方に設けられた凹部118aと、ハンドル軸126及び駆動軸116の他方に設けられ、凹部118aと一体回転可能に非円形係合する凸部118bと、を含む。第2実施形態では、図7に示すように、凹部118aには、放射状に径方向内側に突出する内スプライン118cが形成される。また、凸部118bには、放射状に径方向外側に突出し、内スプライン118cに係合する外スプライン118dが形成される。内スプライン118c及び外スプライン118dは非円形の一例である。
回転伝達機構20、スプール22、ロータ24は、第1実施形態と同様の構成のため、第2実施形態以降において、これらの説明を省略する。また、スピニングリール110の巻き取り動作について、第2実施形態以降の実施形態においても、第1実施形態と同様な作用効果を奏するので説明を省略する。
<ハンドル位置の変更作業>
このスピニングリール110では、左ハンドル及び右ハンドルのいずれにもハンドル112を配置できる。ハンドル112の位置を、図6に示す左ハンドルから、右ハンドルに変更する場合、ハンドル軸支持部136とカバー部材138とを外す。具体的には、使用者は、工具を使用してハンドル軸支持部136及びカバー部材138をねじが緩む方向に回転させ、ハンドル軸支持部136を第2本体部134から外す。次に、ハンドルアーム128を持ってハンドル軸126を駆動軸116から外す。このとき、第3軸受46は、ハンドル軸126に取り付けられた状態でハンドル軸126の環状突起126cによって押圧され、ハンドル軸支持部136及びハンドル軸126に組み込まれた状態で外れる。したがって、ハンドル軸支持部136、第3軸受46、ハンドル軸126、及びハンドルアーム128は、ばらばらになることなく連結された状態で第2本体部134から取り出される。
そして、第1本体部132から外したカバー部材138を、第2本体部134にねじ込んで固定する。次に、ハンドル軸126の被支持部126dを、第1本体部132側から支持孔116cに嵌合させ、ハンドルアーム128を糸巻き取り方向に回して、連結構造118の凹部118aに凸部118bを係合させる。このときロータ24を握ると駆動軸116を回り止めできる。最後に、ハンドル軸支持部136を第1本体部132にねじ込んで固定すると、第3軸受46が抜け止めされる。これによって、図5と同様な右ハンドルのスピニングリール110を得ることができる。
<第3実施形態>
図8に示す第3実施形態のスピニングリール210では、第3軸受46はハンドル軸支持部236によって軸方向に位置決めされる。また、ハンドル軸支持部236及びカバー部材238は、第1実施形態と同様に、複数のねじ部材60によって第1本体部232及び第2本体部234に着脱可能に固定される。
スピニングリール210において、ハンドル12及び駆動軸16は、第1実施形態と概ね同じ構成であり、図8に図3と同じ符号を付して説明を省略する。
<リール本体>
リール本体214は、第1本体部232と、第2本体部234と、ハンドル軸支持部236と、カバー部材238と、を有する。
第1本体部232は、第1軸X1方向外側に突出する筒状の第1支持部232bを有する。第1支持部232bは、内周面に駆動軸16の第1端部16aを回転自在に支持する第1駆動軸支持部232cを有する。第1駆動軸支持部232cには、駆動軸16の第1端部16a(図8右端部)を回転自在に支持する第1軸受42が装着される。第1支持部232bは、外周面に第1芯出し面232fを有する。第1芯出し面232fは、ハンドル軸支持部236を第1本体部232と同芯に配置するために設けられる。
第2本体部234は、第1本体部232との間に回転伝達機構20を収容可能な機構装着空間35を形成する。また、第2本体部234は、軸方向外側に突出する筒状の第2支持部234bを含む。第2支持部234bは、内周面に駆動軸16の第2端部16bを回転自在に支持する第2駆動軸支持部234cを有する。第2駆動軸支持部234cには、駆動軸16の第2端部16b(図8左端部)を回転自在に支持する第2軸受44が装着される。第2支持部234bは、第2芯出し面234fを有する。第2芯出し面234fは、ハンドル軸支持部236を第2本体部234と同芯に配置するために設けられる。
ハンドル軸支持部236は、駆動軸16と異なる位置で、ハンドル軸26を回転自在に支持する。ハンドル軸支持部236は、第1本体部232及び第2本体部234の一方に着脱可能に装着できるように構成される。ハンドル軸支持部236は、底部が開口するテーパ状の支持部本体236aと、支持部本体236aの外周部に径方向に突出する複数(好ましくは、周方向に間隔を隔てて2つから6つ、第3実施形態では3つ)の取付部236bと、ハンドル軸装着部236cと、芯出し部236dと、を有する。
複数の取付部236bは、第1本体部232又は第2本体部234のいずれかにねじ部材60によって固定される。複数の取付部236bは、左ハンドルの場合、第2本体部234に固定され、右ハンドルの場合、第1本体部232に固定される。
ハンドル軸装着部236cは、支持部本体236aの小径側の内周面にわずかに凹んで形成される。ハンドル軸装着部236cは、第3軸受46を装着するように構成される。ハンドル軸装着部236cは、第3軸受46を軸方向の両方向に位置決めし、かつ抜け止めする。ハンドル軸装着部236cには、弾性線材製の抜け止めばね237が装着される。
芯出し部236dは、第1芯出し面232f及び第2芯出し面234fのいずれかに嵌合し、第3軸受46を、第1軸受42及び第2軸受44のいずれかと同芯に配置するために設けられる。芯出し部236dは、支持部本体236aの大径側の内周面に設けられる。芯出し部236dは、第1芯出し面232f及び第2芯出し面234fの一方に嵌合する。
カバー部材238は、第3軸受46が装着されてない側の、第1本体部232及び第2本体部234のいずれかの外側面を覆う。カバー部材238は、第1本体部232及び第2本体部234の他方に着脱可能に装着できるように構成される。左ハンドルの場合は、第1本体部232にカバー部材238が装着され、第2本体部234にハンドル軸支持部236が装着される。右ハンドルの場合は、第1本体部232にハンドル軸支持部236が装着され、第2本体部234にカバー部材238が装着される。カバー部材238は、皿状のカバー部238aと、カバー部238aの外周部に径方向に突出する複数(好ましくは、周方向に間隔を隔てて2つから6つ、第3実施形態では3つ)の取付部238bと、を有する。カバー部材238は、ハンドル軸支持部236と同じ装着構造によって、第1本体部232及び第2本体部234に着脱可能に装着可能である。
<連結構造>
連結構造218は、ハンドル軸26及び駆動軸16の一方に設けられた凹部218aと、ハンドル軸26及び駆動軸16の他方に設けられ、凹部218aと一体回転可能に非円形係合する凸部218bと、を含む。第3実施形態では、図9に示すように、凹部218a及び凸部218bは、断面が四角形(例えば正方形)に形成される。
<ハンドル位置の変更作業>
このスピニングリール210では、左ハンドル及び右ハンドルのいずれにもハンドル12を配置できる。ハンドル12の位置を、図8に示す左ハンドルから、右ハンドルに変更する場合、ハンドル軸支持部236とカバー部材238とを外す。具体的には、使用者は、工具を使用して6本のねじ部材60を外す。次に、ハンドルアーム28を持ってハンドル軸26を駆動軸16から外す。このとき、第3軸受46は、ハンドル軸26に取り付けられた状態でハンドル軸26の環状突起26cによって押圧され、ハンドル軸支持部236及びハンドル軸26に組み込まれた状態で外れる。したがって、ハンドル軸支持部236、第3軸受46、ハンドル軸26、及びハンドルアーム28は、ばらばらになることなく連結された状態で第2本体部234から取り出される。
そして、第1本体部232から外したカバー部材238を、第2本体部234に、複数のねじ部材60によって固定する。次に、ハンドル軸26の被支持部26dを、第1本体部232側から支持孔16cに嵌合させ、ハンドルアーム28を糸巻き取り方向に回して、連結構造218の凹部218aに凸部218bを係合させる。このときロータ24を握ると駆動軸16を回り止めできる。最後に、ハンドル軸支持部236を第1本体部232にねじ部材60によって固定すると、第3軸受46が抜け止めされる。これによって、図5と同様な右ハンドルのスピニングリール210を得ることができる。
<第4実施形態>
図10に示す第4実施形態のスピニングリール310では、第3軸受46がハンドル軸支持部336と、第1支持部332b及び第2支持部334bの一方と、によって軸方向に位置決めされる。また、ハンドル軸支持部336及びカバー部材338は、第2実施形態と同様に、第1本体部332及び第2本体部334にねじ込まれて着脱可能に固定される。
スピニングリール310において、ハンドル12及び駆動軸16は、第1実施形態と概ね同じ構成であり、図10に図3と同じ符号を付して説明を省略する。
<リール本体>
リール本体314は、第1本体部332と、第2本体部334と、ハンドル軸支持部336と、カバー部材338と、を有する。第1本体部332は、第1軸X1方向外側に突出する筒状の第1支持部332bを有する。第1支持部332bの先端部の内周側には、第3軸受46の外周側端部に係合する第1位置決め凹部332gが環状に凹んで形成される。第1支持部332bは、内周面に駆動軸16の第1端部16aを回転自在に支持する第1駆動軸支持部332cを有する。第1駆動軸支持部332cには、駆動軸16の第1端部16a(図10右端部)を回転自在に支持する第1軸受42が装着される。第1支持部332bは、外周面に第1雄ねじ部332eを有する。第1雄ねじ部332eは、ハンドル軸支持部336とカバー部材338の一方を装着するために設けられる。
第2本体部334は、第1本体部332との間に回転伝達機構20を収容可能な機構装着空間35を形成する。また、第2本体部334は、軸方向外側に突出する筒状の第2支持部334bを含む。第2支持部334bの先端部の内周側には、第3軸受46の外周側端部に係合する第2位置決め凹部334gが環状に凹んで形成される。第2支持部334bは、内周面に駆動軸16の第2端部16bを回転自在に支持する第2駆動軸支持部334cを有する。第2駆動軸支持部334cには、駆動軸16の第2端部16b(図10左端部)を回転自在に支持する第2軸受44が装着される。第2支持部334bは、外周面に第2雄ねじ部334eを有する。第2雄ねじ部334eは、ハンドル軸支持部336とカバー部材338の他方を装着するために設けられる。
ハンドル軸支持部336は、駆動軸16と異なる位置で、ハンドル軸26を回転自在に支持する。ハンドル軸支持部336は、第1本体部332及び第2本体部334の一方に着脱可能に装着できるように構成される。ハンドル軸支持部336は、段付き筒状の支持部本体336aと、ハンドル軸装着部336bと、第1雌ねじ部336cと、を有する。支持部本体336aは、第1位置決め凹部332g及び第2位置決め凹部334gの一方との間で、第3軸受46を軸方向に位置決めし、かつ抜け止めする。支持部本体336aは、外周面に着脱用の工具を係止可能な第1工具係止部336gを有する。ハンドル軸装着部336bは、支持部本体336aの小径側の内周面にわずかに凹んで形成され、第3軸受46を装着するように構成される。第1雌ねじ部336cは、支持部本体336aの大径側の内周面に形成され、第1雄ねじ部332e及び第2雄ねじ部334eの一方に螺合する。第4実施形態では、第3軸受46は、ハンドル軸支持部336と、第1支持部332b又は第2支持部334bと、によって、軸方向及び径方向に位置決めされる。
カバー部材338は、第1本体部332及び第2本体部334の他方に着脱可能に装着できるように構成される。左ハンドルの場合は、第1本体部332にカバー部材338が装着され、第2本体部334にハンドル軸支持部336が装着される。右ハンドルの場合は、第1本体部332にハンドル軸支持部336が装着され、第2本体部334にカバー部材338が装着される。カバー部材338は、皿状のカバー部338aと、カバー部338aの内周面に形成された第2雌ねじ部338bと、を有する。カバー部338aは、外周面に着脱用の工具を係止可能な工具係止部338gを有する。カバー部材338とハンドル軸支持部336は、例えば同じ工具で着脱できる。第2雌ねじ部338bは、第1雄ねじ部332e及び第2雄ねじ部334eの他方に螺合する。
<連結構造>
図10及び図11に示すように、連結構造318は、ハンドル軸26及び駆動軸16の一方に設けられた凹部318aと、ハンドル軸26及び駆動軸16の他方に設けられ、凹部318aと一体回転可能に非円形係合する凸部318bと、を含む。
第4実施形態では、図11に示すように、凹部318aの断面は、対向して配置された一対の円弧部318eと円弧部318eの両端を連結し、かつ平行に配置された直線部318fを有する長円形に形成される。凸部318bの断面は、凹部318aに一体回転可能な形状に形成される。例えば、凸部318bの断面は、凹部318aと同様な長円形又は矩形に形成される。
<ハンドル位置の変更作業>
第4実施形態のスピニングリール310では、第2実施形態のスピニングリール110と同様な作業手順で、左ハンドル及び右ハンドルのいずれにもハンドル12を配置できるので詳細な説明は省略する。なお、第4実施形態のスピニングリール310では、第1位置決め凹部332g及び第2位置決め凹部334gを設けている。このため、ハンドル軸支持部336と第1支持部332b又は第2支持部334bとによって、第3軸受46が軸方向及び径方向に位置決めされる。
なお、第4実施形態には、第2及び第3実施形態に開示した芯出し部をハンドル軸支持部336に設けていないが、ハンドル軸支持部336と第1本体部332及び第2本体部334と芯出しする芯出し部を、ハンドル軸支持部336に設けてもよい。
<第5実施形態>
図12に示す、第5実施形態のスピニングリール410では、ハンドル軸26を支持する2つの第3軸受46が軸方向に並べて配置される。
スピニングリール410において、ハンドル12及び駆動軸16は、第1実施形態と概ね同じ構成であり、図12に図3と同じ符号を付して説明を省略する。なお、第5実施形態では、ハンドル軸26が2つの第3軸受46によって支持されるため、ハンドル軸26は被支持部26dを有さない。したがって、駆動軸16に支持孔16cを設けなくてもよい。
<リール本体>
リール本体414は、第1本体部432と、第2本体部434と、ハンドル軸支持部436と、カバー部材438と、を有する。第1本体部432は、第1軸X1方向外側に突出する筒状の第1支持部432bを有する。第1支持部432bは、軸方向内側の内周面に駆動軸16の第1端部16aを回転自在に支持する第1駆動軸支持部432cを有する。第1支持部432bは、軸方向外側の内周面に第3軸受46を径方向及び軸方向に位置決めする第1位置決め凹部432gを有する。第1駆動軸支持部432cには、駆動軸16の第1端部16a(図12右端部)を回転自在に支持する第1軸受42が装着される。第1支持部432bは、外周面に第1芯出し面432fを有する。第1芯出し面432fは、ハンドル軸支持部436を第1本体部432と同芯に配置するために設けられる。第1芯出し面432fは、ハンドル軸支持部436を軸方向及び径方向に位置決めできる。
第2本体部434は、第1本体部432との間に回転伝達機構20を収容可能な機構装着空間35を形成する。また、第2本体部434は、軸方向外側に突出する筒状の第2支持部434bを含む。第2支持部434bは、内周面に駆動軸16の第2端部16bを回転自在に支持する第2駆動軸支持部434cを有する。第2駆動軸支持部434cには、駆動軸16の第2端部16b(図8左端部)を回転自在に支持する第2軸受44が装着される。第2支持部434bは、外周面に第2芯出し面434fを有する。第2芯出し面434fは、ハンドル軸支持部436を第2本体部434と同芯に配置するために設けられる。第2支持部434bの先端部の内周側には、第3軸受46の外周側端部に係合する第2位置決め凹部434gが環状に凹んで形成される。
ハンドル軸支持部436は、駆動軸16と異なる位置で、ハンドル軸26を回転自在に支持する。ハンドル軸支持部436は、第1本体部432及び第2本体部434の一方に着脱可能に装着できるように構成される。ハンドル軸支持部436は、底部が開口するテーパ状の支持部本体436aと、支持部本体436aの外周部に径方向に突出する複数(好ましくは、周方向に間隔を隔てて2つから6つ、第5実施形態では3つ)の取付部436bと、ハンドル軸装着部436cと、芯出し部436dと、を有する。
複数の取付部436bは、第1本体部432又は第2本体部434のいずれかにねじ部材60によって固定される。複数の取付部436bは、左ハンドルの場合、第2本体部434に固定され、右ハンドルの場合、第1本体部432に固定される。
ハンドル軸装着部436cは、支持部本体436aの小径側の内周面にわずかに凹んで形成される。ハンドル軸装着部436cは、2つの第3軸受46を装着するように構成される。2つの第3軸受46の間の内周側には、スペーサ439が配置される。ハンドル軸装着部436cは、第3軸受46を軸方向のハンドル12側に位置決めし、かつ抜け止めする。
芯出し部436dは、第1芯出し面432f及び第2芯出し面434fのいずれかに嵌合し、第3軸受46を、第1軸受42及び第2軸受44のいずれかと同芯に配置するために設けられる。芯出し部436dは、支持部本体436aの大径側の内周面に設けられる。芯出し部436dは、第1芯出し面432f及び第2芯出し面434fの一方に嵌合する。
カバー部材438は、第3軸受46が装着されてない側の、第1本体部432及び第2本体部434のいずれかの外側面を覆う。カバー部材438は、第1本体部432及び第2本体部434の他方に着脱可能に装着できるように構成される。左ハンドルの場合は、第1本体部432にカバー部材438が装着され、第2本体部434にハンドル軸支持部436が装着される。右ハンドルの場合は、第1本体部432にハンドル軸支持部436が装着され、第2本体部434にカバー部材438が装着される。カバー部材438は、皿状のカバー部438aと、カバー部438aの外周部に径方向に突出する複数(好ましくは、周方向に間隔を隔てて2つから6つ、第5実施形態では3つ)の取付部438bと、を有する。カバー部材438は、ハンドル軸支持部436と同じ装着構造によって、第1本体部432及び第2本体部434に着脱可能に装着可能である。
<連結構造>
連結構造418は、ハンドル軸26及び駆動軸16の一方に設けられた凹部418aと、ハンドル軸26及び駆動軸16の他方に設けられ、凹部418aと一体回転可能に非円形係合する凸部418bと、を含む。第5実施形態では、凹部418aは、駆動軸16の第1端部16a側の第1端面16d及び第2端部16b側の第2端面16eに軸方向に沿って一対設けられる。凸部418bは、ハンドル軸26の環状突起26cから軸方向に沿って突出して設けられる。
一対の凹部418aには、支持孔16cが開口する。一対の凹部418a及び一つの凸部418bは、断面が非円形に形成される。第5実施形態では、図13に示すように、凹部418a及び凸部418bは、断面が楕円形に形成される。
<ハンドル位置の変更作業>
このスピニングリール410では、左ハンドル及び右ハンドルのいずれにもハンドル12を配置できる。ハンドル12の位置を、図12に示す左ハンドルから、右ハンドルに変更する場合、図8に示す第3実施形態のスピニングリール210と同様な作業手順で、左ハンドル及び右ハンドルのいずれにもハンドル12を配置できるので詳細な説明は省略する。
なお、第5実施形態のスピニングリール410では、第1位置決め凹部432g及び第2位置決め凹部434gを設けている。このため、ハンドル軸支持部436と第1支持部432b又は第2支持部434bとによって、第3軸受46が軸方向及び径方向に位置決めされる。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)スピニングリール10は、釣り糸を前方に繰り出すリールである。スピニングリール10は、リール本体14と、ハンドル12と、駆動軸16と、連結構造18と、回転伝達機構20と、糸巻き用のスプール22と、ロータ24と、を備える。ハンドル12は、ハンドル軸26及びハンドルアーム28を有する。ハンドル軸26は、リール本体14に回転自在に支持される。ハンドルアーム28は、ハンドル軸26と一体回転可能に設けられ、ハンドル軸26の径方向に延びる。駆動軸16は、第1端部16a及び第1端部16aと反対側の第2端部16bを有し、ハンドル軸26と異なる位置でリール本体14に回転自在に支持される。連結構造18は、ハンドル軸26と駆動軸16とを一体回転可能に連結する。回転伝達機構20は、駆動軸16に一体回転可能に設けられた駆動ギア48、及び駆動軸16と食い違うように前後方向に配置され、駆動ギア48にかみ合うピニオンギア50、を有する。糸巻き用のスプール22は、リール本体14に前後移動自在に支持される。ロータ24は、ピニオンギア50に少なくとも糸巻き取り方向に一体回転可能に連結され、スプール22に釣り糸を巻き付け可能である。
このスピニングリール10では、ハンドル軸26と駆動軸16とが異なる位置でリール本体14に回転自在に支持される。この別々に支持されたハンドル軸26と駆動軸16が連結構造18によって一体回転可能に連結される。ここでは、異なる位置で支持されたハンドル軸26と駆動軸16とが、連結構造18を介して連結される。したがって、ハンドル12に荷重が作用しても、駆動軸16が傾きにくい。このため、ハンドル12に荷重が作用しても、駆動ギア48とピニオンギア50のいずれか又は両方の変形を抑えることができる。
(B)連結構造18は、ハンドル軸26と駆動軸16とを軸方向に着脱可能に連結してもよい。この構成によれば、ハンドル軸26と駆動軸16との間にわずかな隙間が発生するので、ハンドル軸26に荷重が作用しても、駆動軸16がさらに傾きにくい。また、ハンドル軸26を駆動軸16の第1端部16aと第2端部16bのいずれにも装着できる。
(C)リール本体14は、第1本体部32と、第2本体部34と、を有してもよい。第1本体部32は、駆動軸16の第1端部16aを回転自在に支持しかつピニオンギア50を回転自在に支持してもよい。第2本体部34は、第1本体部32との間に回転伝達機構20を収容可能な機構装着空間35が形成され、駆動軸16の第2端部16bを回転自在に支持してもよい。この構成によれば、駆動軸16を第1本体部32と第2本体部34とによって支持できるので、駆動軸16をリール本体14に組み込みやすい。
(D)第1本体部32は、駆動軸16の第1端部16aを回転自在に支持する第1軸受42が装着される第1駆動軸支持部32cを有してもよい。第2本体部34は、駆動軸16の第2端部16bを回転自在に支持する第2軸受44が装着される第2駆動軸支持部34cを有してもよい。リール本体14は、第1駆動軸支持部32c及び第2駆動軸支持部34cのいずれかと軸方向に離反して配置され、ハンドル軸26を回転自在に支持する少なくとも一つの第3軸受46を装着可能なハンドル軸支持部36をさらに有してもよい。この構成によれば、駆動軸16とハンドル軸26とが別々に支持されるので、駆動軸16及びハンドル軸26をリール本体14に組み込みやすい。
(E)リール本体14は、第3軸受46が装着されてない側の、第1本体部32及び第2本体部34のいずれかの外側面を覆うカバー部材38をさらに有してもよい。この構成によれば、第3軸受46が装着されない側の第1本体部32及び第2本体部34のいずれかの外側面をカバー部材38によって覆うので、液体、釣りえさ等の異物がリール本体14の内部へ侵入しにくくなる。
(F)ハンドル軸支持部36は、第1本体部32及び第2本体部34の少なくともいずれかに着脱不能に設けられてもよい。この構成によれば、ハンドル軸支持部36が、第1本体部32及び第2本体部34の少なくともいずれかに着脱不能に設けられるので、第1駆動軸支持部32c及び第2駆動軸支持部34cの少なくともいずれかとハンドル軸支持部36との回転軸心を精度よく配置できる。
(G)リール本体14は、第1本体部32及び第2本体部34の一方に着脱可能に装着できるように構成され、第3軸受46を抜け止めする抜け止め部材40をさらに有してもよい。カバー部材38は、抜け止め部材40と同じ装着構造によって、第1本体部32又は第2本体部34の他方に着脱可能に装着できるように構成してもよい。この構成によれば、抜け止め部材40とカバー部材38との装着構造が同じであるので、ハンドル軸支持部36を着脱不能に構成しても、使用者の好みなどに応じてハンドル12の位置(右ハンドル又は左ハンドル)を変更する作業が容易である。
(H)ハンドル軸支持部136は、第1本体部132及び第2本体部134の一方に着脱可能に装着できるように構成されてもよい。この構成によれば、ハンドル軸126を支持するハンドル軸支持部136を第1本体部132及び第2本体部134のいずれにも装着できるので、使用者の好みなどに応じてハンドル112の位置(右ハンドル又は左ハンドル)を変更できる。
(I)カバー部材138は、ハンドル軸支持部136と同じ装着構造によって第1本体部132及び第2本体部134の他方に着脱可能に装着できるように構成されてもよい。この構成によれば、ハンドル軸支持部136とカバー部材138とが同じ装着構造を有しているので、使用者の好みなどに応じてハンドル112の位置(右ハンドル又は左ハンドル)を変更する作業が容易である。
(J)連結構造18は、ハンドル軸26及び駆動軸16の一方に設けられた凹部18aと、ハンドル軸26及び駆動軸16の他方に設けられ、凹部18aと一体回転可能に係合する凸部18bと、を含んでもよい。この構成によれば凹凸嵌合によってハンドル軸26と駆動軸16とが連結されるので、連結構造18を簡素に構成できる。
(K)凹部18aと凸部18bとは非円形係合してもよい。この構成によれば、多角形、長円形などの非円形係合によって、駆動軸16とハンドル軸26とを簡素な構成で一体回転可能に連結できる。
(L)凹部18aは駆動軸16に軸方向に沿って凹んで設けられ、凸部18bはハンドル軸26に軸方向に沿って突出して設けられてもよい。この構成によれば、駆動軸16とハンドル軸26とを一体回転可能、軸方向移動自在、かつ着脱可能な簡素な連結構造18を、駆動軸16の軸方向長さを長くすることなく実現できる。
(M)駆動軸16は、凹部18aに開口する円形の支持孔16cを有してもよい。ハンドル軸26は、凸部18bからさらに軸方向に突出し、支持孔16cに嵌合する円形の被支持部26dを有してもよい。この構成によれば、ハンドル軸26が一体回転する駆動軸16によっても支持されるので、ハンドル軸26がさらに傾きにくくなる。
(N)被支持部26dは、凸部18bから軸方向に延び支持孔16cと隙間をあけて配置される逃がし部26eと、逃がし部26eよりも大径であり、支持孔16cに接触する嵌合部26fと、を有してもよい。この構成によれば、嵌合部26fによってハンドル軸26の軸方向の倒れを防止でき、かつ逃がし部26eによって、被支持部26dを支持孔16cに取り付けやすくなる。
(O)嵌合部26fは、支持孔16cに弾性的に嵌合してもよい。この構成によれば、嵌合部26fが支持孔16cに弾性的に嵌合するので駆動軸16のがたつきを抑制できる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記実施形態では、左ハンドル及び右ハンドルのどちらにも使用できるスピニングリールを開示したが、本発明はこれに限定されない。図14に示すように、左ハンドル(又は右ハンドル)専用のスピニングリール510にも本発明を適用できる。
図14に示すスピニングリール510は、例えば左ハンドル専用であり、第3軸受46が、第2実施形態と同様な構成のハンドル軸支持部136によって支持される。また、ハンドル軸支持部136は、リール本体514の第2実施形態と同様な構成の第2本体部134にねじ込まれ、第2本体部134に対して着脱可能である。
駆動軸516は第1端部516aと第2端部516bと、支持孔516cと、を有する。スピニングリール510には、カバー部材は設けられず、第1駆動軸支持部532cを有する第1本体部532の第1支持部532bが、駆動軸516の第1端部516aを覆う。
ハンドル512のハンドル軸526は、連結部526aと、軸部526bと、抜け止め用の環状突起526cと、被支持部126dと、を有する。連結部526aは、ハンドルアーム528を一体回転可能に連結する。連結部526aは、雄ねじ部526hを有する。雄ねじ部526hは、左ハンドルの場合は、左ねじであり、右ハンドルの場合は右ねじである。軸部526bは、リール本体514に回転自在に支持される。環状突起526cは、第2軸受44と第3軸受46の間に配置され、第3軸受46を介して、ハンドル軸支持部136によって抜け止めされる。これによって、ハンドル軸526が抜け止めされる。被支持部126dは、第2実施形態と被支持部126dと同じ構造であるので説明を省略する。
ハンドルアーム528は、雄ねじ部526hに螺合する雌ねじ穴528aを有する。ハンドルアーム528は、ロータ24を握って駆動軸516の回転を止めて糸巻き取り方向に回転させることによって、ハンドル軸526に固定される。
連結構造18は第1実施形態と同様な構成である。しかし、左ハンドル専用であるので、駆動軸516の第1端部516a側には、凹部18aは設けられない。その他の構成は第2実施形態と同様な構成であるので、第2実施形態と同じ符号を付し、その説明を省略する。
なお、上記の構成のスピニングリール510において、左ハンドルと右ハンドルとを変更可能な構成にする場合、第2実施形態のリール本体114を使用してもよい。この場合、ハンドルアーム及びハンドル軸を、右ハンドル(右ねじ)と左ハンドル(左ねじ)とでねじ方向が異なるものを用意すればよい。
(b)上記実施形態では、フロントドラグ型のスピニングリールを例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。リアドラグ型、ロータ制動型、クローズドフェース型、及びインスプール型のスピニングリールにも本発明を適用できる。
(c)上記実施形態では、連結構造18において、凹部18aを駆動軸16に、凸部18bをハンドル軸26に設けたが逆でもよい。
(d)上記実施形態では、リール本体が左右方向において二分割されているが、リール本体が左右方向に三分割されるスピニングリールにも本発明を適用できる。
(e)上記実施形態では、第1軸受42、第2軸受44,及び第3軸受46として転がり軸受を開示したが,これらの軸受は転がり軸受に限定されない。例えば、筒状のブッシュなどの滑り軸受でもよい。
(f)第1実施形態から第5実施形態及び他の実施形態(a)において、ハンドル軸とハンドルアームの取付構造、及びハンドル軸と駆動軸の連結構造は、特にこれらに限定されない。各実施形態の構造は相互に組み合わせ可能であり、また周知の構造に置き換えることも可能である
10,110,210,310,410,510 スピニングリール
12,112 ハンドル
14,114,214,312,414,514 リール本体
16,116,526 駆動軸
16a,116a 第1端部
16b,116b 第2端部
16c,116c,516c 支持孔
18,118,218,318,418 連結構造
18a,118a,218a,318a,418a 凹部
18b,118b,218b,318b,418b 凸部
20 回転伝達機構
22 スプール
24 ロータ
26,126,526 ハンドル軸
26d,126d 被支持部
26e,126e 逃がし部
26f,126f 嵌合部
28,128,528 ハンドルアーム
32,132,232,332,432,532 第1本体部
32c,132c,232c,332c,432c,532c 第1駆動軸支持部
34,134,234,334,434,534 第2本体部
34c,134c,234c,334c,434c 第2駆動軸支持部
35 機構装着空間
36,136,236,336,436 ハンドル軸支持部
38,138,238,338,438 カバー部材
40 抜け止め部材
42 第1軸受
44 第2軸受
46 第3軸受
48 駆動ギア
50 ピニオンギア

Claims (10)

  1. 釣り糸を前方に繰り出すスピニングリールであって、
    リール本体と、
    前記リール本体に回転自在に支持されたハンドル軸、及び前記ハンドル軸と一体回転可能に設けられ、前記ハンドル軸の径方向に延びるハンドルアームを有するハンドルと、
    第1端部及び前記第1端部と反対側の第2端部を有し、前記ハンドル軸と異なる位置で前記リール本体に回転自在に支持される駆動軸と、
    前記ハンドル軸と前記駆動軸とを一体回転可能かつ軸方向に着脱可能に連結する連結構造と、
    前記駆動軸に一体回転可能に設けられた駆動ギア、及び前記駆動軸と食い違うように前後方向に配置され、前記駆動ギアにかみ合うピニオンギア、を有する回転伝達機構と、
    前記リール本体に前後移動自在に支持される糸巻き用のスプールと、
    前記ピニオンギアに少なくとも糸巻き取り方向に一体回転可能に連結され、前記スプールに釣り糸を巻き付け可能なロータと、
    を備え、
    前記連結構造は、
    前記駆動軸に設けられる支持孔と、
    前記ハンドル軸に設けられ、前記支持孔と前記ハンドル軸の傾きを許容する隙間を開けて前記支持孔内に配置される被支持部と、
    を有する、スピニングリール。
  2. 前記支持孔の内周面と前記被支持部の外周面の間に配置される弾性部材をさらに備え、
    前記被支持部は、前記弾性部材を介して前記支持孔に支持されている、
    請求項1に記載のスピニングリール。
  3. 前記連結構造は、
    前記駆動軸において前記支持孔よりも前記ハンドル側に設けられ断面が非円形の凹部と、
    前記ハンドル軸に設けられ前記凹部に係合する凸部と、
    をさらに有する、請求項1又は2に記載のスピニングリール。
  4. 前記リール本体は、
    前記駆動軸の前記第1端部を回転自在に支持し、かつ前記ピニオンギアを回転自在に支持する第1本体部と、
    前記第1本体部との間に前記回転伝達機構を収容可能な機構装着空間を形成し、かつ前記駆動軸の前記第2端部を回転自在に支持する第2本体部と、
    を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のスピニングリール。
  5. 前記第1本体部は、前記駆動軸の前記第1端部を回転自在に支持する第1軸受が装着される第1駆動軸支持部を有し、
    前記第2本体部は、前記駆動軸の前記第2端部を回転自在に支持する第2軸受が装着される第2駆動軸支持部を有し、
    前記リール本体は、
    前記第1駆動軸支持部及び前記第2駆動軸支持部のいずれかと軸方向に離反して配置され、前記ハンドル軸を回転自在に支持する少なくとも一つの第3軸受を装着可能なハンドル軸支持部をさらに有する、請求項4に記載のスピニングリール。
  6. 前記リール本体は、前記第3軸受が装着されてない側の、前記第1本体部及び前記第2本体部のいずれかの外側面を覆うカバー部材をさらに有する、請求項5に記載のスピニングリール。
  7. 前記ハンドル軸支持部は、前記第1本体部及び前記第2本体部の少なくともいずれかに着脱不能に設けられる、請求項6に記載のスピニングリール。
  8. 前記リール本体は、前記第1本体部及び前記第2本体部の一方に着脱可能に装着できるように構成され、前記第3軸受を抜け止めする抜け止め部材をさらに有し、
    前記カバー部材は、前記抜け止め部材と同じ装着構造によって前記第1本体部及び前記第2本体部の他方に着脱可能に装着できるように構成される、請求項7に記載のスピニングリール。
  9. 前記ハンドル軸支持部は、前記第1本体部及び前記第2本体部の一方に着脱可能に装着できるように構成される、請求項6に記載のスピニングリール。
  10. 前記カバー部材は、前記ハンドル軸支持部と同じ装着構造によって、前記第1本体部及び前記第2本体部の他方に着脱可能に装着できるように構成される、請求項9に記載のスピニングリール。
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