JP2020098293A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤担持体の表面の現像剤の層厚を規制する規制ブレードの振動を、経時変化が生じた場合であっても継続して抑制することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、現像装置と、現像剤補給装置と、制御部と、を備える。現像装置は、現像容器と、現像剤担持体と、規制ブレードと、振動検出部と、を備える。現像容器は、像担持体に供給する現像剤を収容する。現像剤担持体は、像担持体に現像剤を供給する。規制ブレードは、現像剤担持体の表面の現像剤の層厚を規制する。振動検出部は、規制ブレードの振動を検出する。現像剤補給装置は、現像剤を現像容器に補給する。制御部は、現像装置及び現像剤補給装置の動作を制御する。さらに、制御部は、振動検出部によって検出された規制ブレードの振動が所定の閾値以上である場合に、規制ブレードの振動が閾値未満になるまで、現像剤を現像剤補給装置から現像容器に補給する。【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、像担持体である感光体ドラムの表面に形成した静電潜像を現像装置で現像することで、後に用紙に転写されるトナー像を形成する装置が広く利用されている。現像装置は、均一な画像を継続して形成するために、現像剤担持体である現像ローラーの表面の現像剤の層厚を規制する規制ブレードを備える。このような画像形成装置の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1で開示された従来の画像形成装置は、現像ローラーの周面にトナーの薄層を形成する弾性ブレードを備える。さらに、この画像形成装置は、弾性ブレードとブレードホルダーとの共振周波数を、画像形成装置における基本振動の周波数及びその高調波周波数からずらして設定している。これにより、画像形成装置の運転の際に弾性ブレードが共振することを抑制することができ、現像ローラーの周面に形成されるトナー薄層に層厚むらが発生することを防止することが可能である。
特許文献1で開示された従来の画像形成装置は、製造当初の時点で、弾性ブレードとブレードホルダーとの共振周波数を、画像形成装置における基本振動の周波数及びその高調波周波数からずらして設定している。しかしながら、画像形成装置の振動は、モーターや軸受などといった構成要素の経時変化に伴って変化し、製造当初から一定であるわけではない。さらに、弾性ブレードの振動も、トナーの経時変化や弾性ブレードへのトナーの付着具合、現像容器内のトナー量の変化に伴って変化し、一定であるわけではない。これにより、上記従来の画像形成装置では、経時変化とともに、弾性ブレードの共振が抑制できなくなる虞がある。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、現像剤担持体の表面の現像剤の層厚を規制する規制ブレードの振動を、画像形成装置に経時変化が生じた場合であっても継続して抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、現像装置と、現像剤補給装置と、制御部と、を備える。現像装置は、現像容器と、現像剤担持体と、規制ブレードと、振動検出部と、を備える。現像容器は、像担持体に供給する現像剤を収容する。現像剤担持体は、像担持体と対向して現像容器に回転可能に支持され、像担持体との対向領域において像担持体に現像剤を供給する。規制ブレードは、現像容器の、現像剤担持体と像担持体との対向領域の、現像剤担持体の回転方向上流側に配置され、現像剤担持体の表面の現像剤の層厚を規制する。振動検出部は、規制ブレードの振動を検出する。現像剤補給装置は、現像剤を現像容器に補給する。制御部は、現像装置及び現像剤補給装置の動作を制御する。さらに、制御部は、振動検出部によって検出された規制ブレードの振動が所定の閾値以上である場合に、規制ブレードの振動が閾値未満になるまで、現像剤を現像剤補給装置から現像容器に補給する。
本発明の構成によれば、適宜任意のタイミングで規制ブレードの振動を検出することができる。そして、規制ブレードの振動が所定の閾値以上である場合に、現像剤を現像容器に補給することで現像剤を含む現像容器の質量を変化させ、現像容器の固有振動数、すなわち規制ブレードの固有振動数を変更することができる。したがって、規制ブレードの振動を、画像形成装置に経時変化が生じた場合であっても継続して抑制することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
図1は、画像形成装置1の構成を示す概略断面図である。図2は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。図3は、画像形成装置1の画像形成部20周辺を示す断面図である。本実施形態の画像形成装置1の一例としては、外部のコンピュータから印刷ジョブに係る画像データ及び指令を受け付けて印刷を実行するいわゆるプリンターである。
画像形成装置1は、図1及び図2に示すように、給紙部2、用紙搬送部3、露光部4、画像形成部20、転写部5、定着部6、用紙排出部7、現像剤補給装置8、制御部9、記憶部10及び操作部11を含む。
給紙部2は、複数枚の用紙Pを収容し、印刷時に用紙Pを1枚ずつ分離して送り出す。用紙搬送部3は、給紙部2から送り出された用紙Pを転写部5及び定着部6へと搬送し、さらに定着後の用紙Pを用紙排出口3aから用紙排出部7に排出する。露光部4は、画像データに基づき制御されたレーザー光を画像形成部20に向かって照射する。
画像形成部20は、図1に示すように所定の方向(図1における時計回り)に回転可能に支持された像担持体である感光体ドラム21を備える。画像形成部20は、さらに感光体ドラム21の周囲に、その回転方向に沿って帯電部22、現像装置30及びクリーニング部23を備える。なお、現像装置30とクリーニング部23との間に転写部5が配置される。現像剤補給装置8は、現像装置30の上方に配置され、現像剤を現像容器31に補給する。
帯電部22は、例えばコロナ放電によって感光体ドラム21の表面を所定電位に帯電させる。そして、露光部4から照射されたレーザー光によって感光体ドラム21の表面に原稿画像の静電潜像が形成される。現像装置30は、この静電潜像にトナーを供給して現像し、トナー像を形成する。
転写部5は、感光体ドラム21の表面のトナー像を用紙Pに転写させる。クリーニング部23は、転写後に感光体ドラム21の表面に残留するトナーを除去してクリーニングする。定着部6は、トナー像が転写された用紙Pを加熱、加圧してトナー像を用紙Pに定着させる。
制御部9は、不図示のCPU、画像処理部、その他の電子回路及び電子部品を含む。CPUは、記憶部10に記憶された制御用のプログラムやデータに基づき、画像形成装置1に設けられた各構成要素の動作を制御して画像形成装置1の機能に係る処理を行う。給紙部2、用紙搬送部3、露光部4、画像形成部20、転写部5、定着部6及び現像剤補給装置8それぞれは、制御部9から個別に指令を受け、それら構成要素が連動して用紙Pへの印刷を実行する。
記憶部10は、例えば不図示のプログラムROM(Read Only Memory)、データROMなどといった不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)のような揮発性の記憶装置との組み合わせで構成される。
操作部11は、画像形成装置1の上部の正面側に配置される。操作部11は、例えば液晶パネル等で構成される表示部11wを有する。操作部11は、例えば画像形成装置1の動作状態に係る情報や注意事項、エラーメッセージなどを表示部11wに表示して報知する報知部としても機能する。
続いて、画像形成部20の現像装置30とその周辺の構成について、図2及び図3を用いて説明する。現像装置30は、図2及び図3に示すように現像容器31、仕切り部32、第1攪拌室33、第2攪拌室34、第1攪拌部材35、第2攪拌部材36、現像ローラー37、規制ブレード38、ブレードマグネット39、現像剤量検出部41及び振動検出部42を備える。
現像容器31は、像担持体である感光体ドラム21に供給する現像剤として、例えば磁性トナーのみからなる磁性一成分現像剤を収容する。なお、この説明において、現像剤を単に「トナー」と呼ぶことがある。現像容器31は、例えば合成樹脂の成型品で構成される。現像容器31は、軸線方向(図3の紙面奥行き方向)に延びる細長い形状であり、その長手方向を水平にして配置される。
仕切り部32は、現像容器31の内部に設けられる。仕切り部32は、現像容器31の横方向(図3の左右横方向)の略中央部に設けられ、軸線方向及び上下方向に延びる。仕切り部32は、現像容器31の内部を横方向において区分する。
第1攪拌室33及び第2攪拌室34は、現像容器31の内部に設けられる。第1攪拌室33及び第2攪拌室34は、現像容器31の内部が仕切り部32によって横方向において区分されることで形成される。すなわち、現像容器31は、第1攪拌室33と、仕切り部32を挟んで第1攪拌室33に隣接して配置される第2攪拌室34と、を有する。
第1攪拌室33及び第2攪拌室34は、横方向のほぼ同じ高さに配置される。第2攪拌室34は、現像容器31の、現像ローラー37の配置領域に隣接して配置される。第1攪拌室33は、現像容器31の、第2攪拌室34よりも現像ローラー37から離隔した領域に配置される。第1攪拌室33は、不図示の現像剤補給口を有し、現像剤補給装置8から現像剤の補給を受ける。
仕切り部32は、不図示の第1連通口及び第2連通口を備える。第1連通口は、仕切り部32の軸線方向の一端側(例えば図3の紙面奥行き方向手前側)に配置される。第1連通口は、仕切り部32を横方向に貫通し、第1攪拌室33から第2攪拌室34に向かって現像剤が流通する。第2連通口は、仕切り部32の軸線方向の、第1連通口が設けられた一端側の反対側の他端側(例えば図3の紙面奥行き方向奥側)に配置される。第2連通口は、仕切り部32を横方向に貫通し、第2攪拌室34から第1攪拌室33に向かって現像剤が流通する。
第1攪拌部材35は、第1攪拌室33の内部に配置される。第1攪拌部材35は、軸線方向の両端間にわたって設けられた回転軸の外周面に軸線方向に沿って螺旋状に延びる搬送羽根を設けた構成である。第1攪拌部材35は、水平方向に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器31に支持される。第1攪拌部材35は、図3において反時計回りに回転し、回転軸線方向に沿って第2連通口側から第1連通口側に向かう方向に現像剤を攪拌しながら搬送する。
第2攪拌部材36は、第2攪拌室34の内部に配置される。第2攪拌部材36は、軸線方向の両端間にわたって設けられた回転軸の外周面に軸線方向に沿って螺旋状に延びる搬送羽根を設けた構成である。第2攪拌部材36は、水平方向に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器31に支持される。第2攪拌部材36は、図3において時計回りに回転し、回転軸線方向に沿って第1連通口側から第2連通口側に向かう方向に現像剤を攪拌しながら搬送する。
現像ローラー37は、感光体ドラム21との対向領域に配置される現像剤担持体である。現像容器31は、感光体ドラム21と隣接する箇所に開口部31aを備える。現像ローラー37は、開口部31aに臨み、水平方向に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器31に支持される。現像ローラー37は、図3において反時計回りに回転する。現像ローラー37は、周面の一部が現像容器31の内部に位置し、周面の他の一部が開口部31aから外部に露出して感光体ドラム21と対向する。現像ローラー37は、感光体ドラム21との対向領域において第2攪拌室34の内部の現像剤を感光体ドラム21に供給する。
例えば現像ローラー37は、回転可能に支持された現像スリーブ37aと、その内部に固定された固定マグネット37bと、を備える。現像ローラー37は、固定マグネット37bの磁力によってその表面に現像剤を担持する。現像スリーブ37aには、現像バイアスが印加される。現像バイアス電位と、感光体ドラム21の表面の露光部電位との電位差により、現像スリーブ37aの表面に担持された現像剤(トナー)が、感光体ドラム21に供給される。そして、感光体ドラム21の表面の静電潜像が現像される。
現像ローラー37、第1攪拌部材35及び第2攪拌部材36は、互いに平行に延びる回転軸線を中心として回転可能に現像容器31に支持される。現像ローラー37、第1攪拌部材35及び第2攪拌部材36は、駆動モーター12(図2参照)によって回転駆動される。第1攪拌部材35及び第2攪拌部材36は、互いに軸線方向の反対方向に現像剤を攪拌しながら搬送する。そして、仕切り部32の第1連通口及び第2連通口を介して、第1攪拌室33と第2攪拌室34との間で現像剤が循環する。
現像剤量検出部41は、例えば現像容器31の第1攪拌室33の底部の外面(下面)に固定される。現像剤量検出部41は、例えば透磁率の変化を検出して磁性トナーの重量を得る透磁率検出型センサーである。透磁率検出型センサーは、例えば渦巻き状の平面コイルで構成される検出部を有する。透磁率検出型センサー近傍の磁性トナーの重量が変化すれば透磁率が変化し、それに対応して透磁率検出型センサーの検出部の出力信号が変化する。これにより、現像剤量検出部41は、現像容器31の内部の現像剤量を検出することができる。
規制ブレード38は、現像ローラー37に近接し、その先端と現像ローラー37の表面との間に所定の間隔を設けて配置される。規制ブレード38は、現像ローラー37と第2攪拌室34との対向領域の、現像ローラー37の回転方向下流側、且つ現像ローラー37と感光体ドラム21との対向領域の、現像ローラー37の回転方向上流側に配置される。規制ブレード38は、現像ローラー37の回転軸線方向の略全域にわたって延びる。規制ブレード38は、現像ローラー37の表面の現像剤の層厚を規制する。
ブレードマグネット39は、規制ブレード38の先端付近であって、規制ブレード38の第2攪拌室34側の面に配置される。ブレードマグネット39は、現像ローラー37の回転軸線方向の略全域にわたって、規制ブレード38に隣接して延びる。ブレードマグネット39の磁力により、規制ブレード38の先端と、固定マグネット37bとの間で、互いに引き合う方向の磁界が発生する。この磁界により、規制ブレード38の先端と、現像ローラー37の表面との間に、トナー粒子が連なった磁気ブラシが形成される。トナー粒子の磁気ブラシは、規制ブレード38の先端と、現像ローラー37の表面との間の隙間を通過することにより所定の層厚に規制される。
振動検出部42は、例えば規制ブレード38の外側の面の、現像ローラー37の回転軸線方向の中央部に配置される。振動検出部42は、例えば圧電型の加速度ピックアップで構成される。規制ブレード38の振動の強弱に応じて、加速度ピックアップの出力信号が変化する。これにより、振動検出部42は、規制ブレード38の振動を検出することができる。
そして、画像形成装置1では、規制ブレード38の振動を抑制するために、規制ブレード38の制振処理が実施される。制御部9は、例えば予め定められた印刷枚数毎といった定期的に、規制ブレード38の振動を振動検出部42に検出させる。そして、制御部9は、振動検出部42によって検出された規制ブレード38の振動が所定の閾値以上である場合に、規制ブレード38の振動が前記閾値未満になるまで、現像剤を現像剤補給装置8から現像容器31に補給する。
図4は、現像装置30の規制ブレード38の制振処理の例を示すフローチャートである。規制ブレード38の制振処理について、図4の処理フローを参照しつつ説明する。
画像形成装置1は、例えば予め定められた印刷枚数毎といった定期的に、規制ブレード38の制振処理を開始する(図4のスタート)。続いて、制御部9は、規制ブレード38の振動を振動検出部42に検出させる(ステップ#101)。
次に、制御部9は、振動検出部42によって検出された規制ブレード38の振動が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップ#102)。規制ブレード38の振動が所定の閾値未満である場合(ステップ#102のNo)、図4に示す処理フローが終了される。
規制ブレード38の振動が所定の閾値以上である場合(ステップ#102のYes)、制御部9は、現像剤を現像剤補給装置8から現像容器31に補給する(ステップ#103)。現像剤補給装置8は、例えば予め定められた量の現像剤を現像容器31に補給する。続いて、制御部9は、規制ブレード38の振動を振動検出部42に検出させる(ステップ#104)。
次に、制御部9は、振動検出部42によって検出された規制ブレード38の振動が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップ#105)。規制ブレード38の振動が所定の閾値未満である場合(ステップ#105のNo)、図4に示す処理フローが終了される。
規制ブレード38の振動が所定の閾値以上である場合(ステップ#105のYes)、ステップ#103に戻って、現像容器31への現像剤の補給が継続される。現像剤補給装置8は再び、予め定められた量の現像剤を現像容器31に補給する。このようにして、制御部9は、規制ブレード38の振動が閾値未満になるまで、現像剤を現像剤補給装置8から現像容器31に補給する。
このようにして、規制ブレード38の制振処理を実施する実施例の画像形成装置1と、規制ブレードの制振処理を実施しない比較例の画像形成装置と、の規制ブレードの振動強度について、次に説明する。図5は、本発明の実施形態の画像形成装置1の実施例の現像装置30の規制ブレード38の振動強度を示すグラフである。図6は、本発明の実施形態の画像形成装置1に対する比較例の現像装置の規制ブレードの振動強度を示すグラフである。
実施例の画像形成装置1及び比較例の画像形成装置それぞれにおいて、所定枚数の耐久印刷を実行した後に、規制ブレードの振動を検出した。実施例の画像形成装置1及び比較例の画像形成装置では、気温25度、湿度50%の環境下で、現像装置に現像剤をインストールし、用紙に対する印字率(トナー供給領域の占有率)が1%の原稿の耐久印刷を実行した。そして、印刷枚数0枚、10万枚、30万枚のときに、規制ブレードの振動を検出した。
図6によれば、比較例の画像形成装置の場合、印刷枚数0枚の場合に対して、10万枚、30万枚と印刷枚数が増加すると、約900Hz付近の周波数において局所的に規制ブレードの振動強度が突出していることが分かる。
これに対して、図5に示す実施例の画像形成装置1の場合、印刷枚数0枚の場合に対して、10万枚、30万枚と印刷枚数が増加しても、約900Hz付近の周波数における局所的な規制ブレード38の振動強度の突出を抑制できていることが分かる。実施例の画像形成装置1では、図5に示した閾値未満になるまで、規制ブレード38の振動が抑制されている。なお、閾値は、周波数の上下に伴って変化する周波数の関数として表される。
次に、実施例の画像形成装置1及び比較例の画像形成装置それぞれにおいて、所定枚数の耐久印刷を実行した後に、画像の均一性を評価した。耐久印刷の条件は上記と同様であり、実施例では規制ブレード38の制振処理を実施し、比較例では規制ブレードの制振処理を実施していない。そして、印刷枚数5万枚ごとに印字率20%のハーフトーン画像を印刷し、目視にて限度見本と比較することで画像の均一性を確認した。その結果を表1に示す。
表1には、実施例の画像形成装置1及び比較例の画像形成装置それぞれにおいて、印刷枚数5万枚ごとに評価した画像の均一性と、そのときの現像容器31の内部のトナー量の推移と、を記載した。
表1によれば、印刷枚数20万枚までは、実施例、比較例ともに、画像の均一性が適正に保持されていることが分かる。印刷枚数25万枚に達すると、比較例では画像の均一性が低下している一方、実施例では画像の均一性が適正に保持されている。また、実施例では、印刷枚数の増加とともに、現像容器31の内部のトナー量が増加していることが分かる。実施例では、現像剤を現像剤補給装置8から現像容器31に補給することで、規制ブレード38の振動を所定の閾値未満に抑制し、画像の均一性を適正に保持している。
上記の構成によれば、適宜任意のタイミングで規制ブレード38の振動を検出することができる。そして、規制ブレード38の振動が所定の閾値以上である場合に、現像剤を現像容器31に補給することで現像剤を含む現像容器31の質量を変化させ、現像容器31の固有振動数、すなわち規制ブレード38の固有振動数を変更することができる。したがって、規制ブレード38の振動を、画像形成装置1に経時変化が生じた場合であっても継続して抑制することが可能である。
また、前述のように、現像装置30で用いられる現像剤は、磁性トナーのみからなる磁性一成分現像剤である。磁性一成分現像剤の場合は、規制ブレード38が振動し、現像ローラー37の表面の現像剤の層厚が乱れたときの画質への影響が顕著に表れる。したがって、上記の構成によれば、画像形成装置1に経時変化が生じた場合であっても、規制ブレード38の振動を継続して抑制することができ、高品質な画像の形成を維持することが可能になる。
次に、変形例の画像形成装置1の、規制ブレード38の制振処理について、図7の処理フローを参照しつつ説明する。図7は、本発明の実施形態の変形例の画像形成装置1の現像装置30の規制ブレード38の制振処理の例を示すフローチャートである。
変形例の画像形成装置1は、例えば予め定められた印刷枚数毎といった定期的に、規制ブレード38の制振処理を開始する(図7のスタート)。続いて、図7のステップ#101からステップ#104まで、先に説明した図4の記載と同様であるので、ここでは説明を省略する。
ステップ#105において、規制ブレード38の振動が所定の閾値以上である場合(ステップ#105のYes)、続いて、制御部9は、現像容器31の内部の現像剤量を現像剤量検出部41に検出させる(ステップ#106)。
次に、制御部9は、現像剤量検出部41によって検出された現像容器31の内部の現像剤量が所定の上限値に達したか否かを判定する(ステップ#107)。現像容器31の内部の現像剤量が所定の上限値に達していない場合(ステップ#107のNo)、ステップ#103に戻って、現像容器31への現像剤の補給が継続される。
現像容器31の内部の現像剤量が所定の上限値に達した場合(ステップ#107のYes)、制御部9は、補助処理を実施する(ステップ#108)。補助処理としては、例えば以下で説明する4つの処理を挙げることができる。
第1の補助処理では、制御部9は、規制ブレード38の振動が先に述べた所定の閾値未満になるまで、駆動モーター12の回転数を変更する制御を行う。具体的には、例えば制御部9は、駆動モーター12の回転数を低下させる制御を行う。これにより、画像形成装置1における基本振動の周波数を変えることができる。したがって、画像形成装置1において、規制ブレード38の振動を抑制することが可能である。
第2の補助処理では、制御部9は、現像ローラー37に担持された現像剤を感光体ドラム21に強制吐出する制御を行う。現像剤は、例えば紙間で感光体ドラム21に吐出される。感光体ドラム21に吐出された現像剤は、用紙Pに転写されることなく、クリーニング部23によって回収される。現像剤を、現像ローラー37を介して現像容器31から感光体ドラム21に吐出することによって、新しい現像剤が現像剤補給装置8から現像容器31に補給される。これにより、画像形成装置1は、流動性が良い現像剤によって、現像ローラー37の表面に現像剤の薄層を形成することができる。したがって、画像形成装置1は、高品質な画像形成を維持することが可能になる。
第3の補助処理では、制御部9は、現像装置30において現像バイアスを下げる制御を行う。これにより、現像ローラー37の表面に形成された現像剤の薄層に与えた規制ブレード38の振動の影響が、画像品質に及ばないようにすることができる。したがって、画像形成装置1において、画像品質の低下を抑制することが可能になる。
第4の補助処理では、制御部9は、報知部である操作部11により現像装置30の動作状態に係る警報を報知する。具体的には、例えば制御部9は、エラーメッセージなどを表示部11wに表示させる。また例えば、制御部9は、音声による警報を操作部11から発するようにしても良い。これにより、ユーザーは、サービスマンに連絡するなどの対応をとることができる。したがって、現像装置30における振動に係る不具合を解消することが可能である。すなわち、画像形成装置1は、高品質な画像形成を再開することが可能になる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、振動検出部42は、圧電型の加速度ピックアップに限定されるわけではなく、例えばひずみゲージ型の振動センサーや静電容量型の振動センサーなどを用いても良い。
また、現像剤量検出部41は、透磁率検出型センサーに限定されるわけではなく、例えば圧電センサーや光学センサーなどを用いても良い。
また、上記実施形態では、画像形成装置1は、モノクロの画像を形成するモノクロ印刷用の画像形成装置であることとしたが、このような機種に限定されるわけではなく、カラー印刷用の画像形成装置であっても良い。
本発明は、画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
8 現像剤補給装置
9 制御部
11 操作部(報知部)
11w 表示部
12 駆動モーター(モーター)
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
30 現像装置
31 現像容器
37 現像ローラー(現像剤担持体)
38 規制ブレード
39 ブレードマグネット
41 現像剤量検出部
42 振動検出部
8 現像剤補給装置
9 制御部
11 操作部(報知部)
11w 表示部
12 駆動モーター(モーター)
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
30 現像装置
31 現像容器
37 現像ローラー(現像剤担持体)
38 規制ブレード
39 ブレードマグネット
41 現像剤量検出部
42 振動検出部
Claims (6)
- 像担持体に供給する現像剤を収容する現像容器と、
前記像担持体と対向して前記現像容器に回転可能に支持され、前記像担持体との対向領域において前記像担持体に前記現像剤を供給する現像剤担持体と、
前記現像容器の、前記現像剤担持体と前記像担持体との対向領域の、前記現像剤担持体の回転方向上流側に配置され、前記現像剤担持体の表面の前記現像剤の層厚を規制する規制ブレードと、
前記規制ブレードの振動を検出する振動検出部と、
を有する現像装置と、
前記現像剤を前記現像容器に補給する現像剤補給装置と、
前記現像装置及び前記現像剤補給装置の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記振動検出部によって検出された前記規制ブレードの振動が所定の閾値以上である場合に、前記規制ブレードの振動が前記閾値未満になるまで、前記現像剤を前記現像剤補給装置から前記現像容器に補給することを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像剤担持体を回転させるモーターと、
前記現像容器の内部の現像剤量を検出する現像剤量検出部と、
を備え、
前記制御部は、前記振動検出部によって検出された前記規制ブレードの振動が所定の閾値以上であって、前記現像剤量検出部によって検出された前記現像容器の内部の前記現像剤量が所定の上限値に達した場合に、前記規制ブレードの振動が前記閾値未満になるまで、前記モーターの回転数を変更する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記現像容器の内部の現像剤量を検出する現像剤量検出部を備え、
前記制御部は、前記振動検出部によって検出された前記規制ブレードの振動が所定の閾値以上であって、前記現像剤量検出部によって検出された前記現像容器の内部の前記現像剤量が所定の上限値に達した場合に、前記現像剤担持体に担持された前記現像剤を前記像担持体に強制吐出する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記現像容器の内部の現像剤量を検出する現像剤量検出部を備え、
前記制御部は、前記振動検出部によって検出された前記規制ブレードの振動が所定の閾値以上であって、前記現像剤量検出部によって検出された前記現像容器の内部の前記現像剤量が所定の上限値に達した場合に、前記現像装置において現像バイアスを下げる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 当該画像形成装置の動作状態に係る情報を報知する報知部と、
前記現像容器の内部の現像剤量を検出する現像剤量検出部と、
を備え、
前記制御部は、前記振動検出部によって検出された前記規制ブレードの振動が所定の閾値以上であって、前記現像剤量検出部によって検出された前記現像容器の内部の前記現像剤量が所定の上限値に達した場合に、前記報知部により前記現像装置の動作状態に係る警報を報知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記現像剤は、磁性トナーのみからなる磁性一成分現像剤であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018237066A JP2020098293A (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018237066A JP2020098293A (ja) | 2018-12-19 | 2018-12-19 | 画像形成装置 |
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JP2020098293A true JP2020098293A (ja) | 2020-06-25 |
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ID=71106547
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2020098293A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021246216A1 (ja) | 2020-06-05 | 2021-12-09 | 住友ベークライト株式会社 | 回転電機及び回転電機の冷却構造 |
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2018
- 2018-12-19 JP JP2018237066A patent/JP2020098293A/ja active Pending
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