JP2020098130A - 乗員検知システムおよび乗員検知方法 - Google Patents

乗員検知システムおよび乗員検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】専用のカメラやセンサーを使用せずに、車両内の各座席における乗員の有無の検知を可能とする乗員検知システムおよび乗員検知方法を提供すること。【解決手段】UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信システムにおける乗員検知システムであって、UWB無線の無線信号を送信する無線端末と、前記無線端末から送信された前記無線信号を受信する少なくとも1つの他の無線端末と、を含み、前記少なくとも1つの他の無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、専用のカメラやセンサーを使用せずに、車両内の各座席における乗員の有無の検知を可能とする乗員検知システムおよび乗員検知方法に関する。
自動運転車およびコネクテッドカーでは安全性の確保やビッグデータを活用するために、座席毎に乗員の有無を把握する必要がある。しかしながら、各座席の乗員の有無の確認のために、専用のカメラやセンサーを装備することは車両の製造原価の増加につながる。
例えば、特許文献1では、乗員を挟むような配置で車両内に電波の送信部と受信部とを設け、電波が人体を通過する際の人体の誘電体損失を利用して、車両内に存在する乗員の有無を検知している。
また、非特許文献1では、ドライバーを挟むように送信位置をインスツルメントパネル、受信位置を右後席ドアスイッチパネル(図11参照)のときの伝搬利得の変動は、UWB(Ultra Wide Band:超広帯域)通信で数dB、狭帯域通信で10dB程度となっている(図12参照)ことが示されている。
特開2018−004369号公報
松井 研輔、外3名、"車室内におけるUWB電波伝搬特性変動の測定"、電子情報通信学会総合大会、予稿番号B−1−2、2018年
しかし、上記特許文献1によれば、狭帯域無線を使用して乗員検知を行えるとしているが、上記非特許文献1の図2(図12参照)から分かるように、電波の多重反射環境である自動車内では狭帯域無線の受信強度がフェージングにより不安定となりやすい。したがって、ドライバーが搭乗していない時と乗東した時の受信電力の差が区別できない程小さくなることがあり、乗員検知を確実に行えない場合がある。
そこで、本発明はこのような課題を解決する手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、
UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信システムにおける乗員検知システムであって、
UWB無線の無線信号を送信する無線端末と、
前記無線端末から送信された前記無線信号を受信する少なくとも1つの他の無線端末と、を含み、
前記少なくとも1つの他の無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする。
上記構成によれば、専用のデバイスやセンサーを用いずに、自動車等の車両に具備されているUWB車内無線通信システムを利用するために、自動車の製造原価を上昇させずに各座席の乗員検知が可能となる。また、狭帯域無線ではなく、UWB無線を用いるために、安定的に乗員の有無の判断が可能となる。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明は、UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信システムにおける乗員検知システムであって、
UWB無線の無線信号を受信する無線端末と、
前記無線信号を前記無線端末に送信する少なくとも1つの他の無線端末と、を含み、
前記無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする。
上記構成によれば、専用のデバイスやセンサーを用いずに、自動車等の車両に具備されているUWB車内無線通信システムを利用するために、自動車の製造原価を上昇させずに各座席の乗員検知が可能となる。また、狭帯域無線ではなく、UWB無線を用いるために、安定的に乗員の有無の判断が可能となる。
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の乗員検知システムにおいて、前記無線端末と前記少なくとも1つの他の無線端末は、前記乗員がいる場合に、前記無線信号の見通し波ではなく、前記乗員および前記車両による、回折波および反射波で通信を行う位置に配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、乗員の有無によってUWBの受信電力が安定的に変動することを利用して、乗員検知が可能となる。
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明は、請求項1または3に記載の乗員検知システムにおいて
前記他の無線端末が複数ある場合に、
前記無線端末は、複数の前記他の無線端末のそれぞれから車両内の乗員有無に関する判断結果を受信し、複数の前記他の無線端末のそれぞれからの車両内の乗員有無に関する判断結果に基づいて、車両内に乗員がいるかいないかを判断することを特徴とする。
上記構成によれば、複数の無線端末による乗員有無に関する判断結果を用いて、車両内に乗員がいるか否かを判断するので、乗員有無に関する判断の正確性を向上することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項5に係る発明は、請求項2または3に記載の乗員検知システムにおいて
前記他の無線端末が複数ある場合に、
前記無線端末は、複数の前記他の無線端末のそれぞれから前記無線信号を受信し、それぞれの受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする。
上記構成によれば、無線端末が他の無線端末のそれぞれから乗員有無に関する判断結果を受信することなく、無線端末と他の無線端末との間の通常の通信をしている最中に、無線端末は車両内に乗員がいるか否かを判断することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項6に係る発明は、請求項1または3に記載の乗員検知システムにおいて
前記他の無線端末が複数ある場合に、
複数の前記他の無線端末のそれぞれから車両内の乗員有無に関する判断結果を受信し、複数の前記他の無線端末のそれぞれからの車両内の乗員有無に関する判断結果をアプリケーション・システムに送信する収集端末を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、アプリケーション・システムとの接点に無線端末を配置する代わりに収集端末を配置するので、通信イベントの発生とは無関係に車両内の乗員有無に関する判断結果をアプリケーション・システムに送信することが可能になる。また、車内無線通信システムに負荷がかからないタイミングで収集端末に車両内の乗員有無に関する判断結果を送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項7に係る発明は、請求項2または3に記載の乗員検知システムにおいて
前記他の無線端末が複数ある場合に、
前記無線端末から車両内の乗員有無に関する判断結果を受信し、前記無線端末からの車両内の乗員有無に関する判断結果をアプリケーション・システムに送信する収集端末を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、アプリケーション・システムとの接点に無線端末を配置する代わりに収集端末を配置するので、通信イベントの発生とは無関係に車両内の乗員有無に関する判断結果をアプリケーション・システムに送信することが可能になる。また、車内無線通信システムに負荷がかからないタイミングで収集端末に車両内の乗員有無に関する判断結果を送信することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項8に係る発明は、UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信方法における乗員検知方法であって、
無線端末がUWB無線の無線信号を送信するステップと、
少なくとも1つの他の無線端末が前記無線端末から送信された前記無線信号を受信するステップと、を含み、
前記少なくとも1つの他の無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする。
上記構成によれば、専用のデバイスやセンサーを用いずに、自動車等の車両に具備されているUWB車内無線通信システムを利用するために、自動車の製造原価を上昇させずに各座席の乗員検知が可能となる。また、狭帯域無線ではなく、UWB無線を用いるために、安定的に乗員の有無の判断が可能となる。
上記課題を解決するために、請求項9に係る発明は、UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信方法における乗員検知方法であって、
無線端末がUWB無線の無線信号を受信するステップと、
少なくとも1つの他の無線端末が前記無線信号を前記無線端末に送信するステップと、を含み、
前記無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする。
上記構成によれば、専用のデバイスやセンサーを用いずに、自動車等の車両に具備されているUWB車内無線通信システムを利用するために、自動車の製造原価を上昇させずに各座席の乗員検知が可能となる。また、狭帯域無線ではなく、UWB無線を用いるために、安定的に乗員の有無の判断が可能となる。
本発明によれば、専用のデバイスやセンサーを用いずに、自動車等の車両に具備されているUWB車内無線通信システムを利用するために、自動車の製造原価を上昇させずに各座席の乗員検知が可能となる。また、狭帯域無線ではなく、UWB無線を用いるために、安定的に乗員の有無の判断が可能となる。
UWB無線による車両内の無線端末の配置例を示すブロック図である。 無線端末100と無線端末200との間のUWB無線および単一周波数無線の受信電力の変動を示す模式図である。 無線端末100と無線端末400との間のUWB無線および単一周波数無線の受信電力の変動を示す模式図である。 無線端末100の構成の一例を示すブロック図である。 無線端末200および無線端末400でドライバーの有無を判断するフローチャートの一例である。 無線端末200および無線端末400でドライバーの有無を判断するフローチャートの一例である。 無線端末100でドライバーの有無を判断するフローチャートの一例である。 無線端末200および無線端末400でドライバーの有無を判断し、収集端末600がある場合のフローチャートの一例である。 無線端末200および無線端末400でドライバーの有無を判断し、収集端末600がある場合のフローチャートの一例である。 無線端末100でドライバーの有無を判断し、収集端末600がある場合のフローチャートの一例である。 収集端末600の構成の一例を示すブロック図である。 従来技術の一例を示す図である。 従来技術の一例を示す図である。 従来技術の一例を示す図である。
(UWB無線の概要)
最初に、UWBについて説明する。UWBは、無線LAN、Bluetooth(登録商標)などの狭帯域無線に対して、超広帯域無線である。米連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)の定義によると、UWBは、比帯域幅が20%以上若しくは帯域幅が500MHz以上の無線周波数を指す。比帯域幅ηは以下の式(1)で与えられる。
Figure 2020098130
実際に電波を空間に放射する際には、電波に関する法律の下でUWBによる無線通信ネットワークが運用される。
例えば、米国ではFCCにより3.1〜10.6 GHzの周波数帯について、UWBとしての利用が認可されている。さらにその周波数範囲で、実効等方放射電力(EIRP:effective isotropically radiated power)が-41.25 dBm/MHz以下であることを要する。欧州では欧州電気通信標準化機構(ETSI(エッツィ、欧州電気通信標準化機構):European Telecommunications Standards Institute)により3.1〜4.8 GHzおよび6.0〜9.0 GHzでの利用が認められている。さらにその周波数範囲で、EIRPが、-41.25 dBm/MHz以下であることを要する。日本では、電波の放射は電波法により規制を受けるが、利用可能なUWB無線の具体的な仕様については一般社団法人電波産業会(ARIB:Association of Radio Industries and Businesses)による規格で定められている。それによると、日本では3.4〜4.8 GHzおよび7.25〜10.25GHzでのUWB無線の利用が認められている。さらにその周波数範囲で、EIRPが、-41.25 dBm/MHz以下であることを要する。
本発明の実施の形態においてUWBは、各国の法令等で定められた周波数範囲のUWB無線に限られない。本発明の実施の形態に係るUWBは、無線LAN、Bluetoothなどの狭帯域無線に対する超広帯域無線と、それに準じた広さを有する帯域幅の無線周波数を対象とする。より具体的には、UWBは、車などの金属導体の筐体内において、直接波または反射波で機器間の通信を行うことが可能な無線周波数である。
無線LANやBluetooth、その他の狭帯域無線を自動車内の無線通信に用いた場合には、金属導体である自動車のボディによる多重反射波の干渉現象により電波強度の著しい落ち込みが発生する場合がある。そして、電波強度の著しい落ち込みが発生する場所に無線端末が設遣されていた場合には、通信品質が劣化し、または、無線通信が不可能となる場合がある。
そこで、非常に広い無線周波数成分を含み、非常に広い無線周波数成分による周波数ダイバーシティ効果により電波強度の空間的な変動が少なく、電波強度の著しい落ち込みが発生しにくいUWB無線を自動車内の無線通信に適用する。
(無線通信システムの概要)
本実施形態は、極めて広い帯域の無線周波数を用いたUWB無線通信を、自動車内における人体認識とは関係のない車内通信に適用した場合に、UWB無練通信システムを利用して各座席の乗員の有無の判断を行う構成を有する。具体的には、自動車内のさまざまな場所に設置されたUWB無線端末間の通信における電波の伝搬利得の変化によって、各座席の乗員の有無を判断する構成を有する。
(無線端末設置位置の例)
図1にUWB無線による無線端末位置の例を示す。図1の車両の図ではルーフ及びピラーを省賂し、車両を上から透視した態様を図1としている。乗員の搭乗する車室内(キャビン)はファイヤーウォール30、ドア(60、70、80、90)、ルーフ(図示せず)、トランク50およびフロアといった金属導体ボディで囲まれている。したがって、車室内は電波の多重反射環境となっている。
本実施形態では、図1に示すように無線端末100をインスツルメントパネルの中央に配置し、無線端末200を運転席の足元に配置し、無線端末300を助手席の足元に配置する。さらに、無線端末400を右後席ドア70のスイッチパネルに配置し、無線端末500を左後席ドア90のスイッチパネルに配置する。
無線端末100と無線端末200、無線端末100と無線端末300、無線端末100と無線端末400、無線端末100と無線端末500が同時にまたは通信の必要が生じたタイミングで通信を行っている。
無線端末100と無線端末200、無線端末100と無線端末300は車室内にせり出したインスツルメントパネルやセンターコンソール40により電波の見通しが遮蔽されており、見通し波ではなく、回折波及び車体による反射波によって無線通信を行うことが可能である。
無線端末100と無線端末400は、運転席にドライバーが着座していれば見通しが遮蔽されるので、人体による回折波及び車体による反射波での通信が可能である。また、無線端末100と無線端末400は、ドライバーが不在であれば見通しが確保されるため、見通し波及び反射波による無線通信が可能である。
同様に、無線端末100と無線端末500は、助手席に乗員が着座していれば見通しが遮蔽されるので、人体による回折波及び車体による反射波での通信が可能である。また、無線端末100と無線端末500は、助手席に乗員が不在であれば見通しが確保されるため、見通し波及び反射波による無線通信が可能である。
なお、車室内は電波の多重反射波環境となるため、効率的に電波を受信するために各無線端末のアンテナの利得は広い指向性、または、無指向性であることが好ましい。しかし、本実施形態では各無線端末のアンテナは指向性アンテナであっても、本実施形態の効果が得られるため、無指向性であるか否かは問わない。
(各無線端末位置での電波の受信電力の変動)
図2に、無線端末100を送信端末とし、運転席足元の無線端末200を受信端末とした場合のUWB(7.25〜10.25GHz)および単一周波数(8.75GHz CW)における受信電力の変動を示す。UWBの受信信号電力の計算時間は受信信号の絶対値の最大ピーク位置の時刻を含む30ナノ秒間であり、単一周波数の受信信号電力の計算時間は30ナノ秒間としている。また、図2の0〜12秒の間は乗員が搭乗していないレファレンスデータであり、12秒以降の受信電力はレファレンスデータを基準(=0dB)としたときの運転席に乗員が搭乗している状態での相対値である。
運転席足元の無線端末200の12秒以降の受信電力の振れ幅はUWBでは約2dBであり、単一周波数では約16dBとなっている。すなわち、UWBではUWBによる周波数ダイバーシティ効果により受信信号電力の変動が単一周波数と比較して非常に小さくなっている。また、UWBのレファレンスデータと12秒以降の受信信号電力の平均値の差は7d8となっており、運転席に乗員が搭乗していることを検知しやすくなっている。
図3に、無線端末100を送信端末とし、右後席ドア70のスイッチパネルの無線端末400を受信端末とした場合のUWB(7.25〜10.25GHz)および単一周波数(8.75GHz CW)における受信電力の変動を示す。UWBの受信信号電力の計算時間は受信信号の絶対値の最大ピーク位置の時刻を含む30ナノ秒間であり、単一周波数の受信信号電力の計算時間は30ナノ秒間としている。また、図3の0〜12秒の間は乗員が搭乗していないレファレンスデータであり、12秒以降の受信電力はレファレンスデータを基準(=0dB)としたときの運転席に乗員が搭乗している状態での相対値である。
右後席ドア70のスイッチパネルの無線端末400の12秒以降の受信電力の振れ幅はUWBでは約1dBであり、単一周波数では約10dBとなっている。すなわち、UWBではUWBによる周波数ダイバーシティ効果により受信信号電力の変動が単一周波数と比較して非常に小さくなっている。また、UWBのレファレンスデータと12秒以降の受信信号電力の平均値の差は7d8となっており、運転席に乗員が搭乗していることを検知しやすくなっている。
(車内UWB無線通信の乗員検知への応用)
上記の(各無線端末位置での電波の受信電力の変動)で説明したように、乗員の有無によってUWBの受信電力が安定的に変動することを利用して、乗員検知が可能である。専用のデバイスやセンサーを利用せずに、車内UWB無線通信システムを利用し、断続的またはタイムリーな乗員検知結果をビッグデータ解析や自動運転に利用することが可能となる。
これに対して、専用のデバイスやセンサーを用いて乗員を検知する場に合は、自動車の製造原価が上昇してしまう。また、図2および図3より、単一周波数の受信電力の変動は非常に大きいことがわかる。したがって、狭帯域無線による車内無線通信システムを利用して乗員検知をする場合には、乗員の動きにより受信電力が大きく変動するので、乗員有無を判断する場合の確実性の担保が難しいことがわかる。
すなわち、上記「各無線端末位置での電波の受信電力の変動)」の欄で説明したように、UWBの受億電力は乗員の動きに対しても非常に安定しており、例えばドライバーが運転席にいるかいないかを判断する確実性を高めることが可能である。電波の受信電力による乗員有無判断のシステムに車内UWB無線通信システムを利用することにより、座席に乗員がいるか否かを判断する確実性を高めることが可能である。また、受信端末200および受信端末400の両方のドライバーの有無の判断結果を用いることで、ドライバーが運転席にいるかいないかを判断する確実性をより高めることが可能である。このように、本実施形態では、UWBの受信電力が乗員の動きに対しても非常に安定しているという新しい知見を用いて確実性の高い乗員検知を行う。
(無線端末の構成)
一例として、無線端末100の構成を図4に示す。ただし、無線端末200、無線端末300、無線端末400および無線端末500も無線端末500と同一の構成を有する。
無線端末100はアンテナ100i、スイッチ100j、無線信号送信部100a、無線信号受信部100b、および、UWB車内無線通信システムに関わる部分である車内無線通信システム制御部100hを含んで構成される。アンテナ100i、スイッチ100j、無線信号送信部100a、および、無線信号受信部100bは、UWB無線通信システムと乗員検知システムの両方で使用される部分となる。車内無線通信システム制御部100hは、乗員検知に係わらない車内無線通信を制御する。
また、無線端末100は、乗員検知情報の通信制御のみを行う乗員検知通信制御部100c、受信電力を算出する受信電力算出部100d、および、レファレンス電力と受信電力を比較し、乗員の有無の判定を行う乗員有無判定部100eを含む。レファレンス電力はレファレンス電力記録部100fに記録されている。レファレンス電力は車室内に乗員が全くいないときの無線端末の受信電力であり、自動車の工場出荷時、ディーラーでの点検時といったようなタイミングで設定または校正される。または、無人で駐車しているときに乗員検知システムが自動的にレファレンス電力を測定し、記録する。
さらに、無線端末100は、有線情報通信経路100gを含む。有線情報通信経路100gは乗員有無の判断結果を自動運転やビッグデータ解析のアプリケーション・システムへ送信するためのものである。有線情報通信経路100gにはメタル線や光ファイバを用いる。この乗員有無の判断結果を自動運転やビッグデータ解析のアプリケーション・システムへ送信する役割を担っていない無線端末には必須ではない。また、乗員有無の判断結果は有線ではなく、無線通信によって送信してもよい。
図5Aおよび図5Bは、乗員検知システムにおいてドライバーを検知するフローチャートの一例である。図5Aおよび図5Bでは、無線端末200および無線端末400が無線端末100から送信されるUWB無線信号の受信電力を算出し、運転席にドライバーが着座しているか否かを判定する。
図5Aおよび図5Bにおいて、例えば、無線端末100のアンテナ100iは送受信共通となっている。送信タイミングおよび受信タイミングに合わせてスイッチ100jが、無線信号送信部100aまたは無線信号受信部100bをアンテナ100iに切り替える。しかし、無線端末100は送信アンテナおよび受信アンテナをそれぞれ具備していても構わない。また、無線端末200、無線端末300、無線端末400および無線端末500も無線端末100と同様の構成となっている。
ステップS501、ステップS502およびステップS503において、無線端末100に、無線端末200または無線端末400との間で無線通信が必要となるイベントが発生する。または、ステップS501、ステップS502およびステップS503において、無線端末200または無線端末400に、無線端末100との間で無線通信が必要となるイベントが発生する。
例えば、無線端末100に、無線端末200および無線端末400との間で無線通信が必要となるイベントが発生する場合について説明する。
ステップS504において、無線端末100から無線端末200に呼びかけを開始し、無線端末100と無線端末200との間で無線回線のリンクを確立する。
ステップS505において、無線端末100から無線端末400に呼びかけを開始し、無線端末100と無線端末400との間で無線回線のリンクを確立する。
なお、ステップS504とステップS505は順番が逆になってもよい。
ステップS506において、無線端末100から無線端末200にイベントに係わる無線通信を実行する。
ステップS507において、無線端末100から無線端末400にイベントに係わる無線通信を実行する。
なお、ステップS506とステップS507は順番が逆になってもよい。
ステップS508において、無線端末200は受信電力算出部200dによって無線端末100からの受信電力値を算出する。受信電力値を算出する無線信号は、イベントに係わる任意の無線信号を使用することができる。しかし、無線端末100は乗員有無判断用の専用の無線信号を無線端末200に送信することもできる。そして、無線端末200の乗員有無判定部200eは、受信電力算出部200dによって算出した受信電力値に基づいて、乗員の有無を判定する。
ステップS509において、無線端末400は受信電力算出部400dによって無線端末100からの受信電力値を算出する。受信電力値を算出する無線信号は、イベントに係わる任意の無線信号を使用することができる。しかし、無線端末100は乗員有無判断用の専用の無線信号を無線端末400に送信することもできる。そして、無線端末400の乗員有無判定部400eは、受信電力算出部400dによって算出した受信電力値に基づいて、乗員の有無を判定する。
なお、ステップS508とステップS509は順番が逆になってもよい。
ステップS510において、無線端末200は、受信電力算出部200dが算出した受信電力値、および、乗員有無判定部200eが判定した乗員有無の判断結果を無線端末100へ送信する。
ステップS511において、無線端末400は、受信電力算出部400dが算出した受信電力値、および、乗員有無判定部400eが判定した乗員有無の判断結果を無線端末100へ送信する。ステップS510とステップS511は順番が逆になってもよい。
ステップS512、ステップS513、ステップS514において、無線端末100と、無線端末200および無線端末400との間のリンク接続が終了する。
なお、無線端末100と、無線端末200および無線端末400との間の無線通信を同時並行的に実施することも可能である。この場合の多重接続方式には、TDMA(時分割多元接続:Time Division Multiple Access)、CDMA(符号分割多元接続:Code Division Multiple Access)、FDMA(周波数分割多元接続:Frequency-Division Multiple Access)などの各種手法を採用することが可能である。
ステップS515において、無線端末100の乗員有無判定部100eは、無線端末200および無線端末400から受信した受信電力値または乗員有無の判断結果に基づいて、ドライバーが着座しているか否かを判定する。
この場合、ドライバーの有無判断結果は2つ存在し、2つの判断結果が一致した場合は、1つの場合よりも確実性が高い判断結果となる。また、自動車の開発の過程で電波伝搬測定を実施し、2つの判断結果が不一致の場合には、無線端末200と無線端末400のどちらの判断結果を優先させるかを決めておく。
図2および図3ではレファレンス電力と12秒以降のドライバーが搭乗しているときの受信電力の平均値との差はともに7dB程度であるので、当該差は同等である。もし当該差が同等でない場合には、レファレンス電力と乗員搭乗時の受信電力の平均値の差が大きい無線端末のドライバーの有無判断を優先させる。当該差が大きいほうが情報として有用と考えられるからである。
また、例えば、乗員が着座している場合の受信電力値の変動変化が小さい無線端末のドライバーの有無判断の結果を優先させてもよい。
ステップS516において、無線端末100の乗員有無判定部100eは、ドライバーが着座しているか否かを示す乗員有無判定結果を乗員有無判定部100eの図示しない記録部に記録する。
ステップS517において、無線端来100はドライバー有無判断結果を有線情報通信経路100gまたは無線通信(UWBでなくとも良い)によりアプリケーション・システムへ送信する。この場合には、無線端末200および無線端末400は有線情報通信経路200gおよび有線情報通信経路400gを具備している必要は無い。
図6は、乗員検知システムにおいてドライバーを検知するフローチャートの他の一例である。図6では、無線端末100が無線端末200および無線端末400から送信されるUWB無線信号の受信電力を算出し、運転席にドライバーが着座しているか否かを判定する。
ステップS601、ステップS602およびステップS603において、無線端末100に、無線端末200または無線端末400との間で無線通信が必要となるイベントが発生する。または、ステップS601、ステップS602およびステップS603において、無線端末200または無線端末400に、無線端末100との間で無線通信が必要となるイベントが発生する。
例えば、無線端末100に、無線端末200および無線端末400との間で無線通信が必要となるイベントが発生する場合について説明する。
ステップS604において、無線端末100から無線端末200に呼びかけを開始し、無線端末100と無線端末200との間で無線回線のリンクを確立する。
ステップS605において、無線端末100から無線端末400に呼びかけを開始し、無線端末100と無線端末400との間で無線回線のリンクを確立する。
なお、ステップS604とステップS605は順番が逆になってもよい。
ステップS606において、無線端末200から無線端末100にイベントに係わる無線通信を実行する。
ステップS607において、無線端末400から無線端末100にイベントに係わる無線通信を実行する。
なお、ステップS606とステップS607は順番が逆になってもよい。
ステップS608、ステップS609、ステップS610において、無線端末100と、無線端末200および無線端末400との間のリンク接続が終了する。
なお、無線端末100と、無線端末200および無線端末400との間の無線通信を同時並行的に実施することも可能である。この場合の多重接続方式には、TDMA(時分割多元接続:Time Division Multiple Access)、CDMA(符号分割多元接続:Code Division Multiple Access)、FDMA(周波数分割多元接続:Frequency-Division Multiple Access)などの各種手法を採用することが可能である。
ステップS611において、無線端末100は受信電力算出部100dによって無線端末200および無線端末400からの受信電力値を算出する。受信電力値を算出する無線信号は、イベントに係わる任意の無線信号を使用することができる。しかし、無線端末200および無線端末400は乗員有無判断用の専用の無線信号を無線端末100に送信することもできる。無線端末100の乗員有無判定部100eは、無線端末200および無線端末400から受信した無線信号の受信電力値に基づいて、ドライバーが着座しているか否かを判定する。
この場合、ドライバーの有無判断結果は2つ存在し、2つの判断結果が一致した場合は、1つの場合よりも確実性が高い判断結果となる。また、自動車の開発の過程で電波伝搬測定を実施し、2つの判断結果が不一致の場合には、無線端末200と無線端末400のどちらの判断結果を優先させるかを決めておく。
ステップS612において、無線端末100の乗員有無判定部100eは、ドライバーが着座しているか否かを示す乗員有無判定結果を乗員有無判定部100eの図示しない記録部に記録する。
ステップS613において、無線端来100はドライバー有無判断結果を有線情報通信経路100gまたは無線通信(UWBでなくとも良い)によりアプリケーション・システムへ送信する。この場合には、無線端末200および無線端末400は有線情報通信経路200gおよび有線情報通信経路400gを具備している必要は無い。
図7Aおよび図7Bは、乗員検知システムにおいてドライバーを検知するフローチャートのさらなる他の一例である。図5および図6は、通信のイベント発生に関わった無線端末100をアプリケーション・システムとの接点とした場合であった。図7Aおよび図7Bは、イベント発生とは直接関係なく、各座席の乗員有無の判断情報を収集・集中管理し、各座席の乗員有無の判断情報をアプリケーション・システムへ受け渡す専用の端末を用いる場合の乗員検知システムのフローチャートである。すなわち、図7Aおよび図7Bは、図5において無線端末200および無線端末400で発生したドライバーの有無の判断結果を無線端末100ではなく、專用の収集端末600へ送信するように変更したフローチャートである。
ステップS701、ステップS702およびステップS703において、無線端末100に、無線端末200または無線端末400との間で無線通信が必要となるイベントが発生する。または、ステップS701、ステップS702およびステップS703において、無線端末200または無線端末400に、無線端末100との間で無線通信が必要となるイベントが発生する。
例えば、無線端末100に、無線端末200および無線端末400との間で無線通信が必要となるイベントが発生する場合について説明する。
ステップS704において、無線端末100から無線端末200に呼びかけを開始し、無線端末100と無線端末200との間で無線回線のリンクを確立する。
ステップS705において、無線端末100から無線端末400に呼びかけを開始し、無線端末100と無線端末400との間で無線回線のリンクを確立する。
なお、ステップS704とステップS705は順番が逆になってもよい。
ステップS706において、無線端末100から無線端末200にイベントに係わる無線通信を実行する。
ステップS707において、無線端末100から無線端末400にイベントに係わる無線通信を実行する。
なお、ステップS706とステップS707は順番が逆になってもよい。
ステップS708において、無線端末200は受信電力算出部200dによって無線端末100からの受信電力値を算出する。受信電力値を算出する無線信号は、イベントに係わる任意の無線信号を使用することができる。しかし、無線端末100は乗員有無判断用の専用の無線信号を無線端末200に送信することもできる。そして、無線端末200の乗員有無判定部200eは、受信電力算出部200dによって算出した受信電力値に基づいて、乗員の有無を判定する。
ステップS709において、無線端末200の乗員有無判定部200eは、受信電力値とドライバーが着座しているか否かを示す乗員有無判定結果を乗員有無判定部200eの図示しない記録部に記録する。
ステップS710において、無線端末100と無線端末200との間のリンク接続が終了する。
ステップS711において、無線端末400は受信電力算出部400dによって無線端末100からの受信電力値を算出する。受信電力値を算出する無線信号は、イベントに係わる任意の無線信号を使用することができる。しかし、無線端末100は乗員有無判断用の専用の無線信号を無線端末400に送信することもできる。そして、無線端末400の乗員有無判定部400eは、受信電力算出部200dによって算出した受信電力値に基づいて、乗員の有無を判定する。
ステップS712において、無線端末400の乗員有無判定部400eは、受信電力値とドライバーが着座しているか否かを示す乗員有無判定結果を乗員有無判定部400eの図示しない記録部に記録する。
ステップS713において、無線端末100と無線端末400との間のリンク接続が終了する。
ステップS714において、無線端末100と無線端末200および無線端末400との間のリンク接続が終了する。
ステップS715において、無線端末200から収集端末600に呼びかけを開始し、無線端末200と収集端末600との間で無線回線のリンクを確立する。
ステップS716において、無線端末400から収集端末600に呼びかけを開始し、無線端末400と収集端末600との間で無線回線のリンクを確立する。
なお、ステップS714とステップS715は順番が逆になってもよい。
ステップS717において、無線端末200は、乗員有無判定部200eが判定した乗員有無の判断結果を収集端末600へ送信する。
ステップS718において、無線端末400は、乗員有無判定部400eが判定した乗員有無の判断結果を収集端末600へ送信する。ステップS717とステップS718は順番が逆になってもよい。
ステップS719、ステップS720、ステップS721において、収集端末600と、無線端末200および無線端末400との間のリンク接続が終了する。
ステップS722において、収集端末600はドライバー有無判断結果を有線情報通信経路600gまたは無線通信(UWBでなくとも良い)によりアプリケーション・システムへ送信する。この場合には、無線端末100、無線端末200および無線端末400は有線情報通信経路100g、有線情報通信経路200gおよび有線情報通信経路400gを具備している必要は無い。
図8は、乗員検知システムにおいてドライバーを検知するフローチャートのさらなる他の一例である。図5および図6は、通信のイベント発生に関わった無線端末100をアプリケーション・システムとの接点とした場合であった。図8は、イベント発生とは直接関係なく、各座席の乗員有無の判断情報を収集・集中管理し、各座席の乗員有無の判断情報をアプリケーション・システムへ受け渡す専用の端末を用いる場合の乗員検知システムの他の一例のフローチャートである。すなわち、図8は、図6において無線端末100で発生したドライバーの有無の判断結果を專用の収集端末600がアプリケーション・システムへ送信するように変更したフローチャートである。
ステップS801、ステップS802およびステップS803において、無線端末100に、無線端末200または無線端末400との間で無線通信が必要となるイベントが発生する。または、ステップS801、ステップS802およびステップS803において、無線端末200または無線端末400に、無線端末100との間で無線通信が必要となるイベントが発生する。
例えば、無線端末100に、無線端末200および無線端末400との間で無線通信が必要となるイベントが発生する場合について説明する。
ステップS804において、無線端末100から無線端末200に呼びかけを開始し、無線端末100と無線端末200との間で無線回線のリンクを確立する。
ステップS805において、無線端末100から無線端末400に呼びかけを開始し、無線端末100と無線端末400との間で無線回線のリンクを確立する。
なお、ステップS804とステップS805は順番が逆になってもよい。
ステップS806において、無線端末200から無線端末100にイベントに係わる無線通信を実行する。
ステップS807において、無線端末400から無線端末100にイベントに係わる無線通信を実行する。
なお、ステップS806とステップS807は順番が逆になってもよい。
ステップS808、ステップS809、ステップS810において、無線端末100と、無線端末200および無線端末400との間のリンク接続が終了する。
なお、無線端末100と、無線端末200および無線端末400との間の無線通信を同時並行的に実施することも可能である。この場合の多重接続方式には、TDMA(時分割多元接続:Time Division Multiple Access)、CDMA(符号分割多元接続:Code Division Multiple Access)、FDMA(周波数分割多元接続:Frequency-Division Multiple Access)などの各種手法を採用することが可能である。
ステップS811において、無線端末100から収集端末600に呼びかけを開始し、無線端末100と収集端末600との間で無線回線のリンクを確立する。
ステップS812において、無線端末100は、無線端末200および無線端末400との受信電力値に基づいて乗員有無判定部100eが判定した乗員有無の判断結果を収集端末600へ送信する。
ステップS813、ステップS814において、収集端末600と、無線端末100との間のリンク接続が終了する。
ステップS815において、収集端末600はドライバー有無判断結果を有線情報通信経路600gまたは無線通信(UWBでなくとも良い)によりアプリケーション・システムへ送信する。この場合には、無線端末100、無線端末200および無線端末400は有線情報通信経路100g、有線情報通信経路200gおよび有線情報通信経路400gを具備している必要は無い。
収集端末600の構成の一例を図9に示す。収集端末600はアンテナ600i、スイッチ600j、無線信号送信部600a、無線信号受信部600b、および、乗員検知通信制御部600cを含んで構成される。各無線端末からの乗員有無の判断結果が乗員検知結果記録部600hに記録される。各座席の乗員有無の判断結果は、乗員検知通信制御部600cから有線情報通信経路600gを介して、または、車内無線通信システム(UWBでなくともよい)を用いてアプリケーション・システムへ送信される。
(変形例1)
上記実施形態では、運転席のドライバーを検知するために、運転席足元に配置した無線端末200を使用したが、無線端末200の代わりに助手席足元に配置した無線端末300を使用することによって、助手席乗員検知システムを実現できる。すなわち、無線端末100と無線端末300との間でUWB無線通信を行うことで、助手席の乗員を検知することができる。
さらに、上記実施形態では、運転席のドライバーを検知するために、右後席ドア70のスイッチパネルに配置した無線端末400を使用したが、無線端末400の代わりに左後席ドア90のスイッチパネルに配置した無線端末500を使用することによって、助手席乗員検知システムを実現できる。すなわち、無線端末100と無線端末500との間でUWB無線通信を行うことで、助手席の乗員を検知することができる。
(変形例2)
乗員の有無による受信信号電力の変動が安定的に観測できる位置にUWB無線端末を配置することによって、自動車車内の後席の乗員検知を行うことも可能である。また、乗員の有無による受信信号電力の変動が安定的に観測できる位置にUWB無線端末を配置することによって、ミニバンタイプの自動車車内の3列目の乗員検知を行うことも可能である。乗員の有無による受信信号電力の変動が安定的に観測できるか否かは、あらかじめ車内で電波伝搬測定を行うことによって判定することができる。
(変形例3)
上記実施形態では、乗員検知する車両に自動車を例によって説明した。しかし、乗員検知システムが適用できる車両は自動車に限られるわけではない。例えば、バス、鉄道、航空機、宇宙船、船舶、潜水艇の内部空間において、UWB無線を使用した無線端末を適切に配置することによって、乗員検知専用のデバイスまたはセンサーを用いずに、座席毎の人体検知を実現することが可能である。すなわち、UWB無線の実行中に受信信号電力があらかじめ定められたレファレンス電力値を下回ることによって、座席毎の人体検知を実現することが可能である。
実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明したが、以上の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
本発明は、専用のカメラやセンサーを使用せずに、車両内の各座席における乗員の有無の検知を可能とする乗員検知システムおよび乗員検知方法に用いて、極めて有用である。
20・・・エンジンルーム
30・・・ファイヤーウォール
40・・・センターコンソール
50・・・トランク
60・・・右前席ドア
70・・・右後席ドア
80・・・左前席ドア
90・・・左後席ドア
100、200、300、400、500・・・無線端末
100a、600a・・・無線信号送信部
100b、600b・・・無線信号受信部
100c、600c・・・乗員検知通信制御部
100d・・・受信電力算出部
100e・・・乗員有無判定部
100f・・・レファレンス電力記録部
100g・・・有線情報通信経路
100h、600h・・・車内無線通信システム制御部
100i、600i・・・アンテナ
100j、600j・・・スイッチ
600・・・収集端末

Claims (9)

  1. UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信システムにおける乗員検知システムであって、
    UWB無線の無線信号を送信する無線端末と、
    前記無線端末から送信された前記無線信号を受信する少なくとも1つの他の無線端末と、を含み、
    前記少なくとも1つの他の無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする乗員検知システム。
  2. UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信システムにおける乗員検知システムであって、
    UWB無線の無線信号を受信する無線端末と、
    前記無線信号を前記無線端末に送信する少なくとも1つの他の無線端末と、を含み、
    前記無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする乗員検知システム。
  3. 前記無線端末と前記少なくとも1つの他の無線端末は、前記乗員がいる場合に、前記無線信号の見通し波ではなく、前記乗員および前記車両による、回折波および反射波で通信を行う位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の乗員検知システム。
  4. 前記他の無線端末が複数ある場合に、
    前記無線端末は、複数の前記他の無線端末のそれぞれから車両内の乗員有無に関する判断結果を受信し、複数の前記他の無線端末のそれぞれからの車両内の乗員有無に関する判断結果に基づいて、車両内に乗員がいるかいないかを判断することを特徴とする請求項1または3に記載の乗員検知システム。
  5. 前記他の無線端末が複数ある場合に、
    前記無線端末は、複数の前記他の無線端末のそれぞれから前記無線信号を受信し、それぞれの受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする請求項2または3に記載の乗員検知システム。
  6. 前記他の無線端末が複数ある場合に、
    複数の前記他の無線端末のそれぞれから車両内の乗員有無に関する判断結果を受信し、複数の前記他の無線端末のそれぞれからの車両内の乗員有無に関する判断結果をアプリケーション・システムに送信する収集端末を含むことを特徴とする請求項1または3に記載の乗員検知システム。
  7. 前記他の無線端末が複数ある場合に、
    前記無線端末から車両内の乗員有無に関する判断結果を受信し、前記無線端末からの車両内の乗員有無に関する判断結果をアプリケーション・システムに送信する収集端末を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の乗員検知システム。
  8. UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信方法における乗員検知方法であって、
    無線端末がUWB無線の無線信号を送信するステップと、
    少なくとも1つの他の無線端末が前記無線端末から送信された前記無線信号を受信するステップと、を含み、
    前記少なくとも1つの他の無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする乗員検知方法。
  9. UWB(Ultra Wide Band)無線を利用して車両内通信を行う通信方法における乗員検知方法であって、
    無線端末がUWB無線の無線信号を受信するステップと、
    少なくとも1つの他の無線端末が前記無線信号を前記無線端末に送信するステップと、を含み、
    前記無線端末は、前記無線信号の受信電力値が、あらかじめ定められたレファレンス電力値以下になる場合に車両内に乗員がいると判断することを特徴とする乗員検知方法。
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