JP2020097537A - 脳血流を増加させるための組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】脳血流を増加させるための新規組成物の提供。【解決手段】本発明によれば、乳タンパク質酵素分解物を有効成分として含んでなる、脳血流を増加させるための組成物が提供される。前記乳タンパク質酵素分解物は、好ましくはホエイタンパク質酵素分解物である。前記乳タンパク質酵素分解物は、好ましくはGTWY(配列番号1)のアミノ酸配列を有するペプチドおよびWYのアミノ酸配列を有するペプチドを含むものである。本発明の組成物は、脳血流量が低下した対象または脳血流量が低下するリスクがある対象に摂取させることができる。【選択図】なし

Description

本発明は、脳血流を増加させるための組成物に関する。
加齢、疲労、疾患等に伴い脳血流が低下し、脳循環障害に伴う症状の発生や悪化につながることが知られている。脳血流を改善することは、脳循環の改善につながり、最終的には様々な脳循環障害に伴う症状の予防や緩和に有効であると考えられる。
これまでに乳酸菌の菌体を用いて迷走神経を活性化させ、それにより脳血流を改善する技術が提案されている(特許文献1)。しかしながら、脳血流を改善可能な、日常生活において手軽に摂取できる食品素材は未だ少ないのが現状である。
特開2012−17282号公報
本発明は脳血流を増加させるための新規素材およびそれを含む組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは今般、ヒト試験において乳タンパク質の酵素分解物に脳血流を増加させる作用があることを見出した。本発明はこの知見に基づくものである。
本発明によれば以下の発明が提供される。
[1]乳タンパク質酵素分解物を有効成分として含んでなる、脳血流を増加させるための組成物(以下、「本発明の組成物」ということがある)および脳血流増加剤(以下、「本発明の用剤」ということがある)。
[2]乳タンパク質酵素分解物が、ホエイタンパク質酵素分解物である、上記[1]に記載の組成物および用剤。
[3]乳タンパク質酵素分解物が、GTWY(配列番号1)のアミノ酸配列を有するペプチドおよびWYのアミノ酸配列を有するペプチドを含む、上記[1]または[2]に記載の組成物および用剤。
[4]脳血流量が低下した対象または脳血流量が低下するリスクがある対象に摂取させるための、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[5]学習療法を実施する対象に摂取させるための、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[6]ホエイタンパク質酵素分解物を、ヒト1日当たり0.01〜100g(固形分換算)で摂取させる、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[7]食品の形態である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の組成物および用剤。
[8]脳血流の増加により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療、予防または改善に用いるための、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の組成物および用剤。
本発明の組成物および用剤が有効成分とするホエイタンパク質酵素分解物は、長年にわたり食経験がある素材である。従って、本発明の組成物および用剤は、脳血流を増加させる機能性食品として利用できるとともに、ヒトを含む哺乳類に安全な機能性食品として利用できる点で有利である。
発明の具体的説明
本発明の組成物および用剤の有効成分である乳タンパク質酵素分解物(以下、「本発明の乳タンパク質分解物」ということがある)は、乳タンパク質の酵素分解物である限り特に限定されない。乳タンパク質としては、全乳、粉乳、ミルクプロテインまたはホエイを用いることができ、好ましくはホエイである。ここで、「ホエイ」とは、乳清、乳漿またはホエーともいい、乳から乳脂肪分やカゼインなどを除いた水溶液を意味する。ホエイはβ−ラクトグロブリン、α−ラクトアルブミン、血清アルブミン、免疫グロブリン等から構成される。本発明で使用するホエイの由来動植物は問わないが、牛乳由来ホエイを用いることが好ましい。本発明の乳タンパク質分解物は、好ましくはホエイタンパク質酵素分解物(以下、単に「ホエイ分解物」ということがある)である。
本発明の組成物および用剤は、本発明の乳タンパク質分解物を単独で使用することができ、あるいは、他の成分と混合して使用することもできる。本発明の組成物および用剤における本発明の乳タンパク質分解物の含有量(固形分換算)は、その目的、用途、形態、剤型、症状、年齢などに応じて任意に定めることができ、本発明はこれに限定されないが、例えば、全体量に対して、0.001〜99質量%(好ましくは0.01〜95質量%)とすることができる。本発明においては、本発明の用剤を本発明の乳タンパク質分解物からなるものとし、本発明の組成物を本発明の乳タンパク質分解物と他の成分とを含んでなるものとすることができる。
本発明の乳タンパク質分解物(特に、ホエイ分解物)は、好ましくはGTWY(配列番号1)のアミノ酸配列を有するペプチドおよびWYのアミノ酸配列を有するペプチド(以下、「本発明のペプチド」ということがある)を含有してなるものを使用することができる。ここで、「アミノ酸配列を有するペプチド」とは、該アミノ酸配列により配列が特定されたペプチドを意味する。
本発明の乳タンパク質分解物(特に、ホエイ分解物)中のテトラペプチドGTWYの含有量(固形分換算)は、例えば、0.01〜1質量%(好ましくは0.05〜0.5質量%)であり、ジペプチドWYの含有量(固形分換算)は、例えば、0.005〜0.5質量%(好ましくは0.01〜0.1質量%)である。
本発明の乳タンパク質分解物(特に、本発明のペプチドを含有する乳タンパク質分解物)の製造方法は公知であり、例えば、国際公開公報第2017/086303号の記載に従って製造することができる。あるいは、市販されているホエイ分解物(例えば、HW−3(雪印メグミルク社製))を本発明の乳タンパク質分解物として用いてもよい。
本発明のペプチドを含有する乳タンパク質分解物は、例えば、原料タンパク質にタンパク質分解酵素を含む酵素製剤を作用させることにより製造することができる。
原料としてホエイタンパク質を用いる場合、酵素反応に供されるホエイタンパク質の濃度は、タンパク質が溶解し得る限り限定されないが、タンパク質が溶解し得る限り限定されないが、ゲル化や凝集を抑制し、濃縮の手間を省く観点から、1〜30w/v%とすることが好ましく、より好ましくは1〜20w/v%であり、さらに好ましくは5〜15w/v%である。
原料タンパク質が乳清や乳漿のような水溶液の場合、そのままで、あるいは濃縮または希釈して酵素反応に供すればよく、必要に応じpH調整等をすることができる。原料タンパク質が紛体等の固形物の場合、酵素反応が進行する限りいずれの水系溶媒に溶解させてもかまわないが、食品としての利用を考慮し、水または食品添加物グレードの緩衝液に溶解させることが好ましい。酵素反応で生じたアミノ酸により反応液のpHが変化しないようにするため緩衝液を使用することが好ましい。緩衝液の種類は任意であり、その後の利用や風味・味覚・ミネラル量を考慮して決定すればよいが、反応液のpHを4〜9、好ましくは5〜8、より好ましくは7〜8に維持できるような組成が好ましい。最も好ましくはリン酸カリウム緩衝液である。緩衝液の濃度は緩衝効果が得られる範囲であれば任意であるが、風味・味覚・ミネラル量を考慮すると、0.01〜0.5Mとすることができ、好ましくは0.05〜0.2Mであり、より好ましくは約0.1Mである。
酵素はタンパク質分解酵素を含む酵素剤であればいずれも使用できるが、中性プロテアーゼを含む酵素製剤であることが好ましく、1種類またはそれ以上を組合せて使用することができる。酵素製剤は、たとえばバチルス・サブティリス、アスペルギルス・オリゼ、アルペルギルス・メレウスなどの微生物を由来としたものを使用することができ、このうちアスペルギルス・オリゼ由来の酵素製剤とアルペルギルス・メレウス由来の酵素製剤が好ましく、より好ましくはアルペルギルス・メレウス由来の酵素製剤である。
本発明では市販の酵素製剤を使用することができ、例えば、天野エンザイム社、新日本化学工業社、DSM社、ダニスコ社、ノボザイム社、HBI社などから酵素製剤を入手可能である。酵素製剤の添加量は任意であるが、適度な加水分解反応速度と、コストを考慮すると、例えば、0.01〜5w/v%、好ましくは0.05〜4w/v%、より好ましくは0.1〜0.5w/v%とすることができる。
酵素反応温度と酵素反応時間は原料タンパク質の加水分解が十分になされ、酵素分解物の品質が保たれるように設定することができる。すなわち、酵素反応温度は、例えば、30〜70℃とすることができ、好ましくは40〜70℃であり、より好ましくは45〜65℃である。また、酵素反応時間は1〜12時間とすることができ、好ましくは2〜10時間であり、より好ましくは4〜5時間である。なお、反応温度と反応時間は本発明のペプチドの生成量を確認しながら適宜調整することができる。
酵素反応は温度を上昇させながら行うこともできる。例えば、30℃から75℃にまで4〜10時間かけて上昇させながら反応させることができる。好ましくは、35℃から75℃まで5〜8時間かけて上昇させながら反応させることができ、より好ましくは35℃から75℃まで6〜8時間かけて反応させることができる。温度上昇スピードは任意であるが、45℃から55℃の間での保持時間を長めにし(5〜7時間)、その後60℃まですみやかに上昇させた後に60℃から75℃の間で長めに(たとえば1〜3時間)保持することが好ましい。最も好ましいのは50℃で酵素を投入し、5〜7時間保持後、任意の速度で昇温させ、60〜65℃あるいは65〜75℃の目標温度で1〜3時間保持する方法である。
反応に際しては反応効率の観点から反応液を撹拌することが好ましい。基質が酵素とよく接するように、液撹拌速度は速い方がよいが、速すぎると反応液が飛び散る恐れがあるため、例えば、100〜500rpmとすることができ、好ましくは200〜400rpmであり、より好ましくは約250rpmである。
所望のペプチドが得られたら反応液は酵素反応を停止工程に付すことが好ましい。酵素反応停止工程では、反応液を高温にしたり、キレート剤を添加して酵素の化学構造を変化させたりする方法や、膜処理により酵素を除去する方法を採用することができる。好ましい手法は高温による失活処理である。該方法は80〜90℃で5〜30分、好ましくは80〜90℃で20〜30分間保持することで実施することができる。また、後述の濃縮工程で高温になる場合には、濃縮工程を兼ねて行うことができる。
酵素反応工程および酵素反応停止工程を経た反応液(乳タンパク質分解物)は、さらに殺菌工程に付してもよい。殺菌工程としては、例えば、後述の膜処理工程や高温殺菌工程が挙げられる。加熱殺菌工程は酵素反応停止工程を兼ねることもでき、製造工程の簡略化の点で有利である。
酵素反応工程および酵素反応停止工程を経た反応液(乳タンパク質分解物)は、さらに精製工程に付してもよい。精製工程としてはたとえば膜処理工程が挙げられ、好ましい膜処理は限外ろ過である。限外ろ過の分画分子量としては3〜100kDaのものが好ましく、5〜50kDaがより好ましい。精製工程を実施すると、実施しなかった場合と比較してペプチド組成物の風味を改善することができる点で有利である。また、精製工程は酵素反応停止工程および殺菌工程を兼ねることもでき、製造工程の簡略化の点でも有利である。
酵素反応工程および酵素反応停止工程を経た反応液(乳タンパク質分解物)は、保管や運搬の観点からさらに濃縮工程に付してもよい。濃縮工程は任意の方法を選択することができるが、減圧濃縮、凍結乾燥および噴霧乾燥(スプレードライ)、膜処理による濃縮(例えば、逆浸透膜を用いる方法)による方法が好ましく、より好ましくは凍結乾燥および噴霧乾燥である。濃縮を大量かつ効率的に実施する観点から噴霧乾燥が特に好ましい。
本発明のペプチドの含有量の測定は、液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC/MS/MS)により実施することができる。当業者であればその条件設定は容易に行うことができ、測定の際に標準ペプチドとしてLC/MS/MS測定用の純度のものを使用することはいうまでもないが、例えば、SIGMA ALDRICH社製AQUAペプチドを使用することができる。
本発明の組成物および用剤は、脳血流を増加させるためのものである。ここで、「脳血流を増加させる」とは、脳内(特に左脳内)の血流量を増加させることを意味し、脳血流の改善および脳血流の低下抑制を含む意味で用いられる。ここで「脳血流の改善」とは、いったん低下した脳血流量や低下の兆しがある脳血流量を回復させることを意味する。また、本発明において「脳血流の低下抑制」は、脳血流の低下のリスクがある対象において該リスクを低減することを含む意味で用いられる。
脳内の血流量の測定は公知の方法に従って行うことができ、いずれの方法を採用することができるが、侵襲が少ない、妥当性が高い、簡便である等の観点から近赤外線分光法(Near-infrared spectroscopy、以下「NIRS法」ということがある)により測定することができる。NIRS法により対象の脳内の血流量を測定した場合には総ヘモグロビン濃度を指標にして単位時間当たりの脳血流量の変化量を測定することができる。
後記実施例に示される通り、ホエイタンパク質酵素分解物を摂取させることにより対象の脳血流量を増加させることができる。加齢、疲労、疾患等に伴って脳血流が低下し、様々な症状が引き起こされる可能性があるところ、脳血流を改善することは脳虚血や脳循環障害に伴う症状の予防や緩和に有効であることが知られている(例えば、ケタス(商標名)カプセル10mg・医薬品インタビューフォーム(杏林製薬社2016年4月改訂(第13版))、オキリコン(商標名)注20mgシリンジ等・医薬品インタビューフォーム(武田テバファーマ社2017年10月改訂(第8版))、キサンボン(商標名)注射用20mg等・医薬品インタビューフォーム(キッセイ薬品工業社2017年8月(改訂第5版))、ミグシス(商標名)錠5mg・医薬品インタビューフォーム(ファイザー社2017年9月改訂(第8版))参照)。従って、本発明によれば、乳タンパク質酵素分解物を有効成分として含んでなる、脳血流の増加により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療、予防または改善に用いるための組成物と、乳タンパク質酵素分解物を有効成分として含んでなる、脳血流の増加により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療剤、予防剤および改善剤が提供される。上記組成物および用剤は本発明の組成物および用剤に関する記載に従って実施することができる。
脳血流の増加により治療、予防または改善しうる疾患または症状としては、例えば、めまい、脳虚血状態、偏頭痛等の脳循環障害に伴う疾患および症状が挙げられる。
本発明の組成物および用剤は、脳血流が低下した対象および脳血流の低下のリスクがある対象(特に、加齢、疲労、疾患等により脳血流が低下した対象および加齢、疲労、疾患等により脳血流の低下のリスクがある対象)に摂取させることができ、脳循環障害に伴う症状の予防や緩和を図ることができる。ここで、「脳血流の低下のリスクがある対象」は、脳血流量が低下していないが、将来において脳血流量の低下の恐れがある対象を意味する。
後記実施例に示される通り、ホエイタンパク質酵素分解物を摂取させることにより負荷課題中の対象の脳血流量を増加させることができる。ここで、認知症(特に遂行機能低下)に対する認知リハビリテーションでは、脳活性化パラダイムによる学習療法が提案されているところ、学習療法中の脳賦活効果は、若年者に比して中高年者は脳機能課題遂行時の脳賦活作用が小さいことが知られている(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要健康科学第7巻2011(https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/155986))。学習療法中の脳賦活効果が大きくなれば学習療法の効果も高くなると考えられる。学習療法は負荷課題中の状況と近似していることから、本発明の組成物および用剤は、認知リハビリテーションの一つである学習療法において対象の脳血流を増加させるために用いることができる。すなわち、本発明の組成物および用剤は、認知リハビリテーションの一つである学習療法を実施する対象に摂取させるためのものとすることができる。
本発明の組成物および用剤は、医薬品(例えば、医薬組成物)、医薬部外品、食品(例えば、食品組成物)、飼料(ペットフード含む)等の形態で提供することができ、下記の記載に従って実施することができる。
本発明の組成物および用剤は、ヒトおよび非ヒト動物に経口投与することができる。経口剤としては、顆粒剤、散剤、錠剤(糖衣錠を含む)、丸剤、カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤が挙げられる。これらの製剤は、当分野で通常行われている手法により、薬学上許容される担体を用いて製剤化することができる。薬学上許容される担体としては、賦形剤、結合剤、希釈剤、添加剤、香料、緩衝剤、増粘剤、着色剤、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等が挙げられる。
本発明の乳タンパク質分解物を食品として提供する場合には、それをそのまま食品として提供することができ、あるいはそれを食品に含有させて提供することができる。例えば、本発明の乳タンパク質分解物を食品として提供する場合には、ホエイ分解物等の乳タンパク質の酵素分解物等を、そのまま食品として提供することができ、あるいはそれを食品に含有させて提供することができる。このようにして提供された食品は本発明の乳タンパク質分解物を有効量含有した食品である。本明細書において、本発明の乳タンパク質分解物を「有効量含有した」とは、個々の食品において通常喫食される量を摂取した場合に後述するような範囲で本発明の乳タンパク質分解物が摂取されるような含有量をいう。また「食品」とは、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、保健機能食品(例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)、特別用途食品(例えば、幼児用食品、妊産婦用食品、病者用食品)およびサプリメントを含む意味で用いられる。なお、本発明の乳タンパク質分解物をヒト以外の動物に摂取させる場合には、本発明でいう食品が飼料として使用されることはいうまでもない。
本発明の乳タンパク質分解物は、上記のような脳血流を増加させる効果を有するため、日常摂取する食品に含有させることができ、あるいは、サプリメントとして提供することができる。すなわち、本発明の組成物および用剤は食品の形態で提供することができる。この場合、本発明の組成物および用剤は1食当たりに摂取する量が予め定められた単位包装形態で提供することができる。1食当たりの単位包装形態としては、例えば、パック、包装、缶、ボトル等で一定量を規定する形態が挙げられる。本発明の組成物および用剤の各種作用をよりよく発揮させるためには、後述する、本発明の脳血流を増加させる機能の1日当たりの摂取量に従って1食当たりの摂取量を決定できる。本発明の食品は、摂取量に関する説明事項が包装に表示されるか、あるいは説明事項が記載された文書等と一緒に提供されてもよい。
単位包装形態においてあらかじめ定められた1食当たりの摂取量は、1日当たりの有効摂取量であっても、1日当たりの有効摂取量を2回またはそれ以上(好ましくは2または3回)に分けた摂取量であってもよい。従って、本発明の組成物および用剤の単位包装形態には、後述のヒト1日当たりの摂取量で本発明の乳タンパク質分解物を含有させることができ、あるいは、後述のヒト1日当たりの摂取量の2分の1から3分の1の量で本発明の乳タンパク質分解物を含有させることができる。本発明の組成物および用剤は、摂取の便宜上、1食当たりの摂取量が1日当たりの有効摂取量である、「1食当たりの単位包装
形態」で提供することが好ましい。
「食品」の形態は特に限定されるものではなく、例えば、飲料の形態であっても、半液体やゲル状の形態であっても、固形体や粉末状の形態であってもよい。また、「サプリメント」としては、本発明の乳タンパク質分解物に賦形剤、結合剤等を加え練り合わせた後に打錠することにより製造された錠剤や、カプセル等に封入されたカプセル剤が挙げられる。
本発明で提供される食品は、本発明の乳タンパク質分解物を含有する限り、特に限定されるものではないが、例えば、清涼飲料水、炭酸飲料、果汁入り飲料、野菜汁入り飲料、果汁および野菜汁入り飲料、牛乳等の畜乳、豆乳、乳飲料、乳酸菌飲料、ドリンクタイプのヨーグルト、ドリンクタイプやスティックタイプのゼリー、コーヒー、ココア、茶飲料、栄養ドリンク、エナジー飲料、スポーツドリンク、ミネラルウォーター、ニア・ウォーター、ノンアルコールのビールテイスト飲料等の非アルコール飲料;飯類、麺類、パン類およびパスタ類等炭水化物含有飲食品;チーズ類、ハードタイプまたはソフトタイプのヨーグルト、畜乳その他の油脂原料による生クリーム、アイスクリーム等の乳製品;クッキー、ケーキ、チョコレート等の洋菓子類、饅頭や羊羹等の和菓子類、ラムネ等のタブレット菓子(清涼菓子)、キャンディー類、ガム類、ゼリーやプリン等の冷菓や氷菓、スナック菓子等の各種菓子類;ウイスキー、バーボン、スピリッツ、リキュール、ワイン、果実酒、日本酒、中国酒、焼酎、ビール、アルコール度数1%以下のノンアルコールビール、発泡酒、その他雑酒、酎ハイ等のアルコール飲料;卵を用いた加工品、魚介類や畜肉(レバー等の臓物を含む)の加工品(珍味を含む)、味噌汁等のスープ類等の加工食品、みそ、しょうゆ、ふりかけ、その他シーズニング調味料等の調味料、濃厚流動食等の流動食等を例示することができる。なお、ミネラルウォーターは、発泡性および非発泡性のミネラルウォーターのいずれもが包含される。また、本発明で提供される食品には、食品製造原料および食品添加物のいずれもが含まれる。
茶飲料としては、発酵茶、半発酵茶および不発酵茶のいずれもが包含され、例えば、紅茶、緑茶、麦茶、玄米茶、煎茶、玉露茶、ほうじ茶、ウーロン茶、ウコン茶、プーアル茶、ルイボスティー、ローズ茶、キク茶、イチョウ葉茶、ハーブ茶(例えば、ミント茶、ジャスミン茶)が挙げられる。
果汁入り飲料や果汁および野菜汁入り飲料に用いられる果物としては、例えば、リンゴ、ミカン、ブドウ、バナナ、ナシ、モモ、マンゴー、アサイー、ブルーベリーおよびウメが挙げられる。また、野菜汁入り飲料や果汁および野菜汁入り飲料に用いられる野菜としては、例えば、トマト、ニンジン、セロリ、カボチャ、キュウリおよびスイカが挙げられる。
本発明の乳タンパク質分解物はヒトが食品として長年摂取してきた乳タンパク質の分解物等に含まれる成分であることから、毒性も低く、それを必要とする哺乳動物(例えば、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サル、イルカ、アシカ等)に対し安全に用いることができる。本発明の乳タンパク質分解物および本発明のペプチドの摂取量または投与量は、受容者の性別、年齢および体重、症状、投与時間、剤形、投与経路並びに組み合わせる薬剤等に依存して決定できる。脳血流の増加作用を目的とした本発明の乳タンパク質分解物の成人1日当たりの摂取量および投与量(固形分換算)は、例えば、0.01〜100g(好ましくは0.1〜10g)である。脳血流の増加作用を目的とした本発明のペプチドの成人1日当たりの摂取量および投与量(固形分換算)は、例えば、0.01〜100mg(好ましくは0.1〜10mg)である。
本発明の乳タンパク質分解物は、例えば、脳血流の増加作用等を期待する日時よりも前に摂取を開始することが望ましく、その開始時期は上記期待日時の6日前(好ましくは7日前、より好ましくは8日前)とすることができる。本発明の乳タンパク質分解物はまた、脳血流増加作用を期待する期間内は摂取を継続することが好ましい。
本発明の乳タンパク質分解物の摂取期間は、前記した1日量での摂取を少なくとも7日間(好ましくは2週間、より好ましくは6週間)とすることができる。また、本発明の乳タンパク質分解物の摂取間隔は、前記した1日量での摂取を3日に1回、2日に1回または1日1回とすることができる。
本発明の乳タンパク質分解物および本発明のペプチドに関する上記摂取量、摂取タイミング、摂取期間および摂取間隔は、本発明の乳タンパク質分解物および本発明のペプチドを非治療目的および治療目的のいずれで使用する場合にも適用があり、治療目的の場合には摂取は投与に読み替えることができる。
本発明の組成物および用剤並びに食品には、脳血流を増加させる効果を有する旨の表示が付されてもよい。この場合、消費者に理解しやすい表示とするため本発明の組成物および用剤並びに食品には以下の一部または全部の表示が付されてもよい。なお、本発明において「脳血流を増加させる」ことが以下の表示を含む意味で用いられることはいうまでもない。
・脳の血流が気になる方に
・脳の血の巡りを改善したい方に
・脳を活性化したい方に
・脳をイキイキさせたい方に
・脳虚血の気になる方に
・学習療法の効果を高めたい方に
・脳循環が気になる方に
本発明の別の面によれば、有効量の本発明の乳タンパク質酵素分解物あるいはそれを含む組成物を、それを必要としている対象に摂取させるか、あるいは投与することを含んでなる、脳血流を増加させる方法が提供される。本発明によればまた、有効量の本発明の乳タンパク質酵素分解物あるいはそれを含む組成物を、それを必要としている対象に摂取させるか、あるいは投与することを含んでなる、脳血流の増加により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療、予防または改善方法が提供される。本発明の方法は、本発明の組成物および用剤に関する記載に従って実施することができる。
本発明のさらに別の面によれば、脳血流増加剤の製造のための、脳血流増加剤としての、あるいは、本発明の脳血流増加方法における、本発明の乳タンパク質酵素分解物の使用が提供される。本発明によればまた、脳血流の増加により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療剤、予防剤または改善剤の製造のための、脳血流の増加により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療剤、予防剤または改善剤としての、あるいは、本発明の治療、予防または改善方法における、本発明の乳タンパク質酵素分解物の使用が提供される。本発明の使用は、本発明の組成物および用剤に関する記載に従って実施することができる。
本発明のさらにまた別の面によれば、脳血流の増加に用いるための、あるいは、本発明の脳血流増加方法に用いるための、乳タンパク質酵素分解物が提供される。本発明によればまた、脳血流の増加により治療、予防または改善しうる疾患または症状の治療、予防または改善に用いるための、あるいは、本発明の治療、予防または改善方法に用いるための、乳タンパク質酵素分解物が提供される。上記の乳タンパク質酵素分解物は、本発明の組成物および用剤に関する記載に従って実施することができる。
本発明の方法および本発明の使用はヒトを含む哺乳動物における使用であってもよく、治療的使用と非治療的使用のいずれもが意図される。本明細書において、「非治療的」とはヒトを手術、治療または診断する行為(すなわち、ヒトに対する医療行為)を含まないことを意味し、具体的には、医師または医師の指示を受けた者がヒトに対して手術、治療または診断を行う方法を含まないことを意味する。
以下の例に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
例1:ホエイ分解物含有タブレットの調製並びにテトラペプチドGTWYおよびジペプチドWYの含有量の測定
(1)タブレットの調製
ホエイ分解物(HW−3、雪印メグミルク社製)と、賦形剤および結合剤を混合して練り合わせた後、打錠することによりホエイ分解物含有タブレット(300mg/粒)を製造した。タブレット1粒中のホエイ分解物の含有量は168mgであった。上記ホエイ分解物(HW−3)は、ホエイタンパク質にタンパク質分解酵素を含む酵素製剤を作用させ、次いで膜処理を行って未分解物を除去し、乾燥させて得られた製品であり、後述のようにテトラペプチドGTWYおよびジペプチドWYを含有するものである。
(2)分析試料の調製
上記(1)で調製したタブレット100粒(約30g)を乳鉢でよくすり潰し、その20mgを秤量し、滅菌水1mLを加えてよく懸濁させた。懸濁液を遠心分離(15000rpm、室温、3分)して得られた上清500μLを限外ろ過フィルター(10kDa)でろ過し、ろ液を1000倍希釈して測定試料とした。
(3)分析方法
上記(2)で得られた測定試料中のテトラペプチドGTWYおよびジペプチドWYの濃度をLC/MS/MS法により下記の分析条件で定量した。なお、AQUA Peptide(Sigma Aldrich社製)を標準試料とする検量線法により測定試料のGTWY濃度を算出した。
<分析条件>
質量分析装置:4000Q TRAP(エービー・サイエックス社製)
HPLC装置:Agilent 1200 Series(アジレント・テクノロジー社製)
カラム:TSK gel ODS−100V 3μm 2.0mm I.D.×150mm(東ソー社製)
カラム温度:70℃
移動相A:0.1%ギ酸水溶液
移動相B:0.1%ギ酸アセトニトリル溶液
グラジエント条件:表1に示すグラジエント条件を適用した。
Figure 2020097537
流量:0.2mL/分
試料注入量:2μL
イオン化法:ESI(正イオン検出モード)
カーテンガス:40psi
ネブライザーガス:50psi
乾燥ガス:80psi
乾燥ガス温度:600℃
コリジョンガス:窒素
イオン化電圧:5000V
<テトラペプチドGTWYの分析条件>
設定質量数(m/z)/コリジョンエネルギー(eV):526.4→159.2/47、526.4→368.3/23
DP電圧(V):36
<ジペプチドWYの分析条件>
設定質量数(m/z)/コリジョンエネルギー(eV):368.2→351.1/19、368.2→159.2/33
DP電圧(V):51
(4)分析結果
ホエイ分解物含有タブレット1粒(300mg)中にテトラペプチドGTWYは0.27mg、ジペプチドWYは0.10mg、それぞれ含まれていることが確認された。
例2:ホエイ分解物の脳血流改善効果の確認
(1)試験の概要
例2では、ホエイ分解物が脳負荷時の脳血流に及ぼす効果を検証する試験を実施した。本試験は、プラセボを対照とした無作為化二重盲検並行群間比較試験とした。試験期間は6週間とし、試験期間中は試験食品または対照食品を摂取させた。具体的には、物忘れや間違いの多さなどの脳の衰えを自覚している50歳以上75歳以下の認知症を有さない健康な男女に試験食品として「ホエイ分解物含有タブレット」を、対照食品として「ホエイ分解物非含有タブレット」をそれぞれ摂取させて、ホエイ分解物の脳血流への効果を確認した。
(2)被験者
事前検査において医師から健常と判断された者を試験食品群(57名)と対照食品群(57名)に無作為に割付けた。解析対象者は、試験食品群では53名(男性20名、女性33名)、対照食品群では51名(男性17名、女性34名)であり、解析対象者の年齢(平均値±標準偏差)は試験食品群が61.2±5.6歳、対照食品群が60.7±5.7歳であった。被験者には試験期間中は試験期間前と同様の生活を継続させた。
(3)被験食品
試験期間中(6週間)、試験食品群には6粒の試験食品を、対照食品群には6粒の対照食品を1日1回水またはぬるま湯とともに毎日摂取させた。試験食品としては例1(1)で製造した「ホエイ分解物含有タブレット」(タブレット1粒(300mg)中にホエイ分解物を168mg含有する)を用いた。また、対照食品としてはホエイ分解物に代えてマルトデキストリンを168mg配合する以外は例1(1)と同様の方法で製造した、ホエイ分解物非含有タブレットを用いた。
(4)測定
ア 測定項目
測定項目は、以下の項目とした。
・近赤外線分光法(NIRS法)による脳血流量測定
イ 測定時期
6週間の摂取終了後の時点で、対象の脳血流測定を実施した。
ウ 測定方法
(i)脳血流変化量測定
負荷課題実施中の前頭葉の脳血流変化をNIRS法により測定した。NIRS法は、近赤外分光法を利用してヘモグロビンの濃度変化を測定することにより脳血流変化量を評価する方法である。本試験では、NeU社製HOT-1000を用い、総ヘモグロビン(total-Hb)濃度を計測することにより脳血流変化量を評価した。プローブは脳波測定の国際10−20法におけるFp1, Fp2位に設置した。計測は0.1秒毎に行い、1秒の移動平均処理を行った。被験者には5分間の安静の後、負荷課題を実施させた。各負荷課題の前に10秒のレスト時間を設け、レスト時間5〜10秒の間のtotal-Hb濃度平均値をベースライン値とした。ベースライン値に対する負荷課題中のtotal-Hb濃度の変化量を算出することにより、負荷課題中の脳血流変化量を評価した。
(ii)負荷課題
2-backテストはもともと、遂行機能の下位概念であるワーキングメモリを測定する試験であり、被験者には提示された数字がその二つ前に提示されたものと同一であったかどうか判断するものである。被験者には該試験を受けさせることで脳負荷を与えた。
(5)評価と解析
解析対象者全員を対象とし、体動による異常値については当該データを解析から除外した。それぞれの負荷課題中における総ヘモグロビン変化量について、左右別々に算出した。ホエイ分解物含有群とプラセボ群の値の比較を、2標本t検定を用いて行った。p<0.05で有意差有り、p<0.1で有意傾向有りとした。課題中脳血流変化量は以下の式で算出した(レスト時のtotal-Hb濃度平均値はベースライン値である。)。
Figure 2020097537
(6)結果
それぞれの負荷課題中の脳血流変化量の測定結果は表2に示される通りであった。
Figure 2020097537
課題移行時における脳血流の変化量は、左前頭葉においてプラセボ群に比しホエイペプチド群で大きく、負荷課題1回目において、群間に有意差が認められた(p=0.046)。また、2回の負荷課題実施時の平均でみると左前頭葉において群間差の有意傾向が認められた(p=0.09)。
以上の結果から、ホエイ分解物含有タブレットを摂取することにより、物忘れや間違いの多さを自覚している被験者において、ワーキングメモリ課題遂行時の脳血流量が亢進することが示された。

Claims (7)

  1. 乳タンパク質酵素分解物を有効成分として含んでなる、脳血流を増加させるための組成物。
  2. 乳タンパク質酵素分解物が、ホエイタンパク質酵素分解物である、請求項1に記載の組成物。
  3. 乳タンパク質酵素分解物が、GTWY(配列番号1)のアミノ酸配列を有するペプチドおよびWYのアミノ酸配列を有するペプチドを含む、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 脳血流量が低下した対象または脳血流量が低下するリスクがある対象に摂取させるための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 学習療法を実施する対象に摂取させるための、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. ホエイタンパク質酵素分解物を、ヒト1日当たり0.01〜100g(固形分換算)で摂取させる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 食品の形態である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
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