JP2020097496A - スクライブ装置及びガラス基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スクライブツールに対する荷重の設定を精度良く行う。【解決手段】スクライブ装置1は、マザーガラスGにスクライブ線SLを形成するスクライブツールSTと、スクライブツールSTを保持するホルダ8と、スクライブツールSTに荷重を付与する荷重付与機構9と、当該荷重を測定する測定装置6と、を備える。ホルダ8は、測定装置6に接触する接触子11を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、マザーガラスを折割るためのスクライブ線を形成する装置及びマザーガラスを折割ることにより所定形状のガラス基板を製造する方法に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)などのフラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板を製造する場合、例えばダウンドロー法等の成形法により成形された大型のマザーガラスを切断することで、所定の大きさのガラス基板を形成する。具体的には、例えばスクライブツールを使用してマザーガラスにスクライブ線を形成した後、このスクライブ線に沿ってマザーガラスを折割ることにより、ガラス基板が形成される。
例えば特許文献1には、スクライブ装置として、マザーガラス(ガラス板)が載置されるテーブルと、当該テーブルをY軸方向に水平移動させるガイドレール装置と、X軸方向に沿ってテーブルの上方に架設されたガイドレール装置と、当該ガイドレール装置によって案内されるキャリッジと、当該キャリッジに装着される加工ヘッド(スクライブヘッド)とを備えたものが開示される。
このスクライブ装置の加工ヘッドは、スクライブツールとしてのカッタホイールと、当該カッタホイールを支持するホルダと、当該ホルダに連結されるエアシリンダ装置とを備える。スクライブ装置は、カッタホイールがマザーガラスを押圧するために必要な荷重をエアシリンダ装置のエア圧によって当該カッタホイールに付与している。
従来のスクライブ装置では、スクライブツールにエアシリンダ装置のエア圧による荷重を付与することから、マザーガラスの大きさや厚さに応じて異なる荷重を設定する場合に、エア配管における圧損等の影響により、当該荷重を正確に設定することが困難となるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたものであり、スクライブツールに対する荷重の設定を精度良く行うことを技術的課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、マザーガラスにスクライブ線を形成するスクライブツールと、前記スクライブツールを保持するホルダと、前記スクライブツールに荷重を付与する荷重付与機構と、前記荷重を測定する測定装置と、を備えるスクライブ装置であって、前記ホルダは、前記測定装置に接触する接触子を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ホルダの接触子を測定装置に接触させることで、荷重付与機構によってスクライブツールに付与された荷重を測定できる。測定装置によって測定された荷重の値を確認することで、スクライブツールに対する荷重を精度良く設定できる。また、スクライブツールを測定装置に接触させることなく荷重を設定できることから、荷重設定時における当該スクライブツールの破損、摩耗を防止できる。
上記構成のスクライブ装置において、前記接触子は、前記測定装置に接触する下端部を備え、前記スクライブツールは、前記マザーガラスに接触する先端部を備え、前記スクライブツールの前記先端部は、前記接触子の前記下端部よりも下方に突出してもよい。
かかる構成によれば、スクライブツールがマザーガラスに接触したときに、接触子の下端部はマザーガラスに接触しない。したがって、マザーガラスにスクライブ線を形成する際に、接触子をホルダから取り外す必要がなくなる。これにより、荷重の設定からスクライブ線の形成に至る一連の動作を効率良く実行できる。
前記ホルダは、前記スクライブツールを支持する第1支持部と、前記接触子を支持する第2支持部と、を備え、前記第2支持部は、前記第1支持部から離間された位置に設けられてもよい。これにより、ホルダは、スクライブツールと接触子とを離間させた状態で接触子を支持できる。したがって、スクライブツールの取付・交換作業を行う場合に、第2支持部に配される接触子が当該作業の邪魔になることはなく、当該作業を効率良く行うことができる。
前記接触子の前記下端部は、前記第2支持部から離間された位置に配されてもよい。接触子の下端部をホルダから離間させることで、接触子が測定装置に接触する場合にホルダが当該測定装置に接触することを確実に防止できる。
前記接触子の前記下端部における前記測定装置との接触面積は、前記スクライブツールの前記先端部における前記マザーガラスとの接触面積よりも大きく設定され得る。かかる構成によれば、接触子が測定装置に接触した場合に、接触子及び測定装置に応力集中が生じることを防止できる。これにより、測定装置及び接触子を長期に亘り使用できる。
スクライブ装置は、前記ホルダを水平方向に移動させる移動機構と、前記ホルダに支持される前記接触子を前記測定装置に接触可能な位置に移動させるように前記移動機構を制御する制御装置と、を備えてもよい。制御装置による移動機構の自動制御により、スクライブツールに付与される荷重の測定及び調整を正確かつ効率良く行うことができる。
前記移動機構は、第1の方向に前記ホルダを移動させる第1移動機構と、前記第1の方向に直交する第2の方向に前記ホルダを移動させる第2移動機構と、を含んでもよい。第1移動機構及び第2移動機構によってホルダを移動させることで、多様なサイズのマザーガラスに対して多様な形状のスクライブ線をスクライブツールにより形成できる。
前記第1移動機構及び前記第2移動機構は、リニアサーボ機構であってもよい。これにより、ホルダ及びスクライブツールの位置制御を精度良く行うことができる。
前記第1移動機構は、一対の支柱と、前記ホルダを支持すると共に、前記一対の支柱に支持される支持部材と、を備えてもよい。このように門型構造を採用すれば、支持部材が一対の支柱で支持されるので、高剛性及び高精度を実現できる。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、上記いずれかの構成を有するスクライブ装置を使用してガラス基板を製造する方法であって、前記接触子を前記測定装置に接触させることで、前記スクライブツールに付与された前記荷重を前記測定装置によって測定する工程と、前記スクライブツールにより前記マザーガラスに前記スクライブ線を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、スクライブツールに付与された荷重を測定装置によって測定することで、測定値を確認しながら荷重を設定することが可能になる。これにより、スクライブツールに対する荷重を精度良く設定できる。
本発明によれば、スクライブツールに対する荷重の設定を精度良く行うことができる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1乃至図14は、本発明に係るスクライブ装置及びガラス基板の製造方法の一実施形態を示す。
図1乃至図4に示すように、スクライブ装置1は、スクライブツールSTが装着される加工ヘッド2と、スクライブツールSTを回転させる回転駆動機構3と、スクライブツールSTを水平方向に移動させる移動機構4a,4bと、制御装置5と、スクライブツールSTに付与される荷重を測定する測定装置6と、マザーガラスGを支持するステージ7と、を備える。
図1及び図2に示すように、加工ヘッド2は、スクライブツールSTを保持するホルダ8と、マザーガラスGを押圧するための荷重をスクライブツールSTに付与する荷重付与機構9とを備える。
図2に示すように、ホルダ8は、四角柱状に構成されるとともに、スクライブツールSTを着脱自在に支持する第1支持部10と、測定装置6に接触する接触子11と、接触子11を着脱自在に支持する第2支持部12と、荷重付与機構9の一部に取り付けられる固定部13とを備える。
第1支持部10は、ホルダ8の下部に形成される。また、第1支持部10は、四角柱状のホルダ8における一つの面(以下「第1面」という)8aに形成される。第1支持部10は、スクライブツールSTを支持する支持面14と、当該スクライブツールSTを支持面14に固定する押さえ部材15とを備える。
支持面14は、スクライブツールSTを傾斜姿勢で支持するように、上下方向(Z軸方向)に対して傾斜する面である。支持面14は、スクライブツールSTの一部が嵌合する凹部と、ねじ孔とを有する。押さえ部材15は、板状部材により構成され、スクライブツールSTの一部が嵌合する凹部と、厚さ方向に貫通する孔とを有する。第1支持部10は、支持面14の凹部と押さえ部材15の凹部とによって当該スクライブツールSTを挟み込んだ状態で、ボルト等の固定部材FM1を、押さえ部材15の孔を通じて支持面14のねじ孔に螺合することにより、当該スクライブツールSTを保持する。
固定部13は、ホルダ8の上部に設けられる板状の部分である。固定部13は、ボルト等の固定部材FM2を挿通するための孔を有する。
図2及び図3(a)(b)に示すように、接触子11は、第2支持部12に取り付けられる固定部16と、測定装置6に接触する接触部17と、固定部16と接触部17とを離間させる中間部18と、を備える。
固定部16は、板状に構成されるとともに、厚さ方向に貫通する孔19を有する。固定部16は、この孔19及びボルト等の固定部材FM3を介して第2支持部12に固定される。
接触部17は、固定部16とほぼ平行に構成される板状の部分である。接触部17は、接触子11の下端部に形成される。図3(a)に示すように、接触部17は、上下方向(Z軸方向)に沿う板状の部分である。この構成に限らず、接触部17は、図3(b)に示すように、水平方向に沿う板状の部分20を有していてもよい。これにより、測定装置6に対する接触部17の接触面積を大きく確保できる。また、接触部17は、測定装置6との接触面積が、スクライブツールSTの先端部におけるマザーガラスGとの接触面積よりも大きくなるように構成される。
中間部18は、固定部16及び接触部17に対してほぼ直角となるように繋がる板状の部分である。この中間部18により、接触部17は、ホルダ8の第2支持部12から離間された位置に配される。
第2支持部12は、図2に示すように、ホルダ8において第1面8aとは反対側の面(以下「第2面」という)8bに設けられる。第2支持部12は、接触子11の接触部17がスクライブツールSTの先端部(下端部)よりも上方に位置するように、当該接触子11を支持する。第2支持部12は、接触子11を固定するためのねじ孔を有する。接触子11は、固定部16の孔19と第2支持部12のねじ孔とを一致させ、孔19を通じてねじ孔に固定部材FM3の軸部を螺合することで、第2支持部12に固定される。
荷重付与機構9は、複数のウェイト21と、ウェイト21及びホルダ8を支持する第1支持部材22と、第1支持部材22を上下移動可能に支持する第2支持部材23とを備える。
ウェイト21は、円環状に構成される金属製の板部材である。ウェイト21は、その中心部に、厚さ方向に貫通する孔24を有する。
第1支持部材22は、ホルダ8を支持するホルダ支持部25と、ウェイト21を支持するウェイト支持部26とを備える。
ホルダ支持部25は、ウェイト支持部26から下方に突出する板状又はブロック状の部分である。ホルダ支持部25は、固定部材FM2が螺合するねじ孔を有する。ホルダ8は、固定部13に形成される孔とねじ孔とを一致させた状態で、固定部材FM2の軸部をこのねじ孔に螺合させることで、当該ホルダ支持部25に固定される。
ウェイト支持部26は、水平状に配されるプレート27と、プレート27の上面に設けられる複数(図例では二本)のロッド28とを備える。プレート27は、その下面においてホルダ支持部25の上部を支持する。
ロッド28は、プレート27の上面から上方に突出する丸棒状の部分である。各ロッド28は、プレート27と共にウェイト21を支持する。ウェイト21は、その孔24に各ロッド28が挿通されるとともに、プレート27の上面に積載される。荷重付与機構9は、プレート27に積載されるウェイト21の数を増減させることで、スクライブツールSTに付与される荷重を調整できる。
第2支持部材23は、上下方向に沿うガイド溝、ガイドレール等からなる案内部を備える。第2支持部材23は、この案内部に第1支持部材22を係合させることで、第1支持部材22を上下方向(Z軸方向)に沿ってスライド可能に支持する。
第2支持部材23は、加工ヘッド2を昇降させる昇降装置29と、加工ヘッド2の自重をキャンセルするキャンセル装置30とを備える。
昇降装置29は、例えばエアシリンダ装置により構成される。昇降装置29は、ウェイト支持部26の下方位置で、第2支持部材23に固定される。昇降装置29は、ピストン31を上方に突出させた状態でウェイト支持部26を支持する。昇降装置29は、ピストン31を駆動することにより、ウェイト支持部26を昇降させる。
キャンセル装置30は、例えばエアシリンダ装置により構成される。キャンセル装置30は、ウェイト支持部26の下方位置で、第2支持部材23に固定される。キャンセル装置30は、ピストン32をウェイト支持部26のプレート27の下面に接触させることにより、加工ヘッド2の自重を相殺する力で当該加工ヘッド2を支持できる。
また、第2支持部材23は、回転駆動機構3に連結される連結部33を備える。連結部33は、第2支持部材23の上部から水平方向に突出する板状の部分(ブラケット)である。
回転駆動機構3は、加工ヘッド2の上方に位置しており、当該加工ヘッド2を回転可能に支持する。回転駆動機構3は、サーボモータ34と、当該サーボモータ34を支持する支持台35とを備える。
サーボモータ34は、その軸部36が下方に向くように、支持台35に支持されている。サーボモータ34の軸部36は、支持台35の底部を貫通して下方に突出するとともに、第2支持部材23の連結部33に固定されている。これにより、回転駆動機構3は、加工ヘッド2をその回転軸RCのまわりに回転可能に支持する。
支持台35は、移動機構4a,4bの一部と連結されている。これにより、回転駆動機構3は加工ヘッド2と共に、移動機構4a,4bにより水平方向に移動可能に構成される。
図1及び図4に示すように、移動機構4a,4bは、水平方向の二軸方向(X軸方向、Y軸方向)に加工ヘッド2(スクライブツールST)を移動させる。移動機構4a,4bは、加工ヘッド2を第1の方向(X軸方向)に移動させる第1移動機構4aと、当該加工ヘッド2を当該第1の方向に直交する第2の方向(Y軸方向)に移動させる第2移動機構4bと、を含む。
第1移動機構4aは、X軸方向に沿う長尺状の支持部材37と、当該支持部材37を支持する一対の支柱38とを備える。支持部材37は、四角柱状、ブロック状又は板状に構成される。支柱38は、支持部材37の長手方向の両端部に設けられる。支柱38の上部は支持部材37を支持しており、支柱38の下部は第2移動機構4bに支持されている。
支持部材37は、加工ヘッド2及び回転駆動機構3を介してホルダ8を支持し、加工ヘッド2及び回転駆動機構3を長手方向(X軸方向)に移動させるリニアサーボ機構を備える。リニアサーボ機構は、第1ガイドレール39と、当該第1ガイドレール39に沿って移動する第1スライダ40とを備える。
第1ガイドレール39は、第1スライダ40を支持部材37の長手方向に沿って案内すべく、当該支持部材37の表面に固定されている。第1スライダ40は、第1ガイドレール39に係合するとともに、回転駆動機構3の支持台35に固定されている。これにより、加工ヘッド2及び回転駆動機構3は、第1スライダ40の移動によってX軸方向に案内される。
第2移動機構4bは、第1移動機構4aの支持部材37をY軸方向に移動させるリニアサーボ機構である。第2移動機構4bは、一対の第2ガイドレール41と、各第2ガイドレール41に沿って移動可能な第2スライダ42とを備える。
一対の第2ガイドレール41は、X軸方向に所定の間隔をおいて配置される。また、一対の第2ガイドレール41は、Y軸方向に沿って平行に配置される。この構成により第2ガイドレール41は、第2スライダ42をY軸方向に移動可能に支持する。
第2スライダ42は、第2ガイドレール41に係合するとともに、第1移動機構4aの支柱38を支持する。これにより、第1移動機構4aの支持部材37は、第2スライダ42の移動によってY軸方向に案内される。
制御装置5は、例えばCPU、ROM、RAM、HDD、モニタ、入出力インターフェース等の各種ハードウェアを実装するコンピュータ(PC等)やPLCを含む。制御装置5は、各種の演算を実行する演算処理部(CPU)、各種のデータを格納する記憶部(ROM、RAM、HDD等)を備える。演算処理部は、記憶部に保存されている制御ブログラムに基づいて、回転駆動機構3、移動機構4a,4b、昇降装置29及びキャンセル装置30の各種動作を制御する。
測定装置6は、ステージ7と、第2移動機構4bの第2ガイドレール41との間に配置されている。測定装置6は、デジタル重量計により構成されるが、これに限らず、ロードセルその他の各種測定機器により構成され得る。図1及び図4に示すように、測定装置6は、接触子11が接触する受け台43と、測定値を表示する表示部44とを備える。
ステージ7は、第1移動機構4a及び加工ヘッド2の下方に配置される。また、ステージ7は、第2移動機構4bを構成する一対の第2ガイドレール41の間に配置されている。ステージ7は、マザーガラスGを支持する支持面7aを有する。
図5乃至図7に示すように、スクライブツールSTはペンシル型であり、シャンク45と、このシャンク45の端部に固定されるチップ46とを有する。
シャンク45は、金属製であり、円柱状又は多角柱状に構成される。シャンク45においてチップ46が取り付けられる端部は、尖端状に構成される。シャンク45は、マザーガラスGに対して傾斜するようにホルダ8の第1支持部10に支持される。スクライブツールSTは、先端部であるチップ46が接触子11の接触部17(下端部)よりも下方に突出するように、第1支持部10に固定される。
チップ46は、例えば単結晶又は多結晶のダイヤモンドチップからなるが、これに限定されず、PCBN、セラミック、又は超硬合金その他の金属により構成され得る。チップ46は、接着剤、ろう材等によりシャンク45の先端部に固定されている。チップ46は、切頭円錐台状に構成されており、その端部には、マザーガラスGに接触する押圧部47が形成されている。すなわち、チップ46の軸方向の端面46aにおける縁部が押圧部47となっている。
押圧部47は、マザーガラスGにラテラルクラックを発生させないように、円形状又は円弧状に構成される。押圧部47は、マザーガラスGの表面を押圧することにより塑性変形させ、この塑性変形部に凹曲面状のスクライブ線SLを形成する。押圧部47の半径(曲率半径)は、0.001mm〜1mmとされることが好ましく、0.025mm〜0.5mmとされることがより好ましい。
押圧部47は、複数の円弧から成るものと見做すことができる。例えば図6に示すように、押圧部47は、三個の円弧47a〜47cにより仮想的に構成される。この例において、各円弧47a〜47cの中心角θaは、120°に設定されているが、これに限らず、5°〜120°とされることが望ましい。なお、各円弧47a〜47cの中心角θaは等しく設定しているが、これらを異なる角度で構成してもよい。
マザーガラスGは、図7に示すように、表裏の関係にある第1主面Gaおよび第2主面Gbと、第1主面Gaと第2主面Gbとを繋ぐ端面Gcとを備える。本発明において、第1主面Ga又は第2主面Gbの少なくとも一方をマザーガラスGの「表面」という。本実施形態では、マザーガラスGの厚みtは、0.01mm〜1mmとされることが好ましく、より好ましくは、0.01mm〜0.7mmである。マザーガラスGは、一辺の長さが1000mm以上の大きさを有するが、この寸法に限定されるものではない。
マザーガラスGは、公知のフロート法、ロールアウト法、スロットダウンドロー法、リドロー法等の各種成形法により板状に成形され得るが、オーバーフローダウンドロー法により成形されることが好ましい。オーバーフローダウンドロー法は、断面が略くさび形の成形体の上部に設けられたオーバーフロー溝に溶融ガラスを流し込み、このオーバーフロー溝から両側に溢れ出た溶融ガラスを成形体の両側の側壁部に沿って流下させながら、成形体の下端部で融合一体化し、一枚の帯状ガラスを連続成形するというものである。帯状ガラスの一部を幅方向に切断することで、矩形状のマザーガラスGが形成される。
以下、上記構成のスクライブ装置1を使用してガラス基板を製造する方法について説明する。図8に示すように、本方法は、スクライブツールSTに付与される荷重を測定する荷重測定工程S1と、スクライブツールSTによりマザーガラスGの表面(第1主面Ga)にスクライブ線SLを形成するスクライブ工程S2と、マザーガラスGに曲げ応力を作用させる折割工程S3と、を備える。
図9に示すように、荷重測定工程S1は、荷重付与工程S11と、接触子移動工程S12と、接触工程S13とを備える。
荷重付与工程S11は、ホルダ8にスクライブツールSTを装着した状態で実行される。荷重付与工程S11では、制御装置5の制御により、昇降装置29を作動させる。昇降装置29のピストン31は、ウェイト支持部26のプレート27の下面に接触し、当該プレート27を押し上げる。この状態において、キャンセル装置30のピストン32は、プレート27の下面に接触していない。
その後、作業者によって、加工ヘッド2の各ロッド28に所定数のウェイト21が装着される。ウェイト21は、その孔24に各ロッド28が挿通された状態で、プレート27の上面に支持される。本実施形態では、プレート27に載置されたウェイト21の重量がスクライブツールSTに付与される荷重となる。
接触子移動工程S12では、作業者に操作されることで、制御装置5は、移動機構4a,4bを作動させ、加工ヘッド2(接触子11)を測定装置6の上方の位置(荷重測定可能な位置)まで移動させる(図10参照)。これによりホルダ8に固定される接触子11は、測定装置6の受け台43の上方に配置される。このとき、ホルダ8に支持されるスクライブツールSTは、受け台43の直上に位置することなく、測定装置6の側方に位置する。
接触工程S13において、制御装置5は、昇降装置29を制御してそのピストン31を下降させる。これにより、加工ヘッド2の第1支持部材22は下方に移動し、接触子11の接触部17を測定装置6の受け台43に接触させる(第1接触工程)。このとき、スクライブツールSTは測定装置6に接触することなく、当該測定装置6とステージ7との間の空間に位置する。
昇降装置29のピストン31は、プレート27の下面から離れ、受け台43には、ウェイト21の重量と、加工ヘッド2の自重とによる荷重が作用する。測定装置6の表示部44には、ウェイト21の重量と加工ヘッド2の自重とを合わせた総重量が表示される。なお、加工ヘッド2の自重とは、第2支持部材23を除き、当該第2支持部材23に支持される部材、すなわち、スクライブツールST、ホルダ8、第1支持部材22(ホルダ支持部25及びウェイト支持部26)の重量の総和をいう。
次に、制御装置5は、キャンセル装置30を作動させ、ピストン32を上昇させる。これにより、ピストン32は、プレート27の下面に接触する(図11参照)。ピストン32は、キャンセル装置30のエア圧により、プレート27の下面を上方に押圧する。この場合において、キャンセル装置30は、加工ヘッド2の自重と等しい押圧力をピストン32に付与する。これにより、加工ヘッド2の自重がキャンセルされる(自重キャンセル工程)。
図11に示すように、接触子11の接触部17は、加工ヘッド2の自重がキャンセルされた状態で測定装置6の受け台43に接触する(第2接触工程)。これにより、測定装置6の表示部44には、ウェイト支持部26に載置されているウェイト21の重量のみが表示される。したがって、作業者は、第2接触工程において表示部44に表示される数値を読み取り、予め設定されている基準と比較することで、スクライブツールSTに付与される荷重が適切か否かを判断できる(判定工程)。また、作業者は、加工ヘッド2の自重を予め測定しておけば、第1接触工程で表示部44に表示された数値と、第2接触工程で表示部44に表示された数値とを比較することで、キャンセル装置30による加工ヘッド2の自重キャンセルが適切に行われているか否かを確認できる。
表示部44に表示された測定値が所期の値でない場合、追加のウェイト21がロッド28に装着され、又はロッド28に装着されているウェイト21が当該ロッド28から取り外される。これにより、スクライブツールSTに付与される荷重が調整される(荷重調整工程)。以上により、スクライブツールSTに付与される荷重が加工ヘッド2に設定され、荷重測定工程S1が終了する。
スクライブ工程S2では、作業者に操作されることで、制御装置5は昇降装置29を作動させ、ピストン31を上昇(進出)させてプレート27の下面に接触させる。昇降装置29は、ピストン31をさらに上昇させてプレート27を押し上げる。これにより接触子11が上昇し、測定装置6の受け台43から離れる。制御装置5は、キャンセル装置30を停止させ、ピストン32を下降(後退)させる。これにより、キャンセル装置30のピストン32の上端部は、プレート27の下面から離れる。
図12に示すように、制御装置5は、上記のように接触子11を上昇させた後、移動機構4a,4bを作動させて、加工ヘッド2をステージ7の上方へと移動させる。ステージ7には、マザーガラスGが載置されている。なお、ステージ7の支持面7aには、発泡樹脂シートが載置され、マザーガラスGは、この発泡樹脂シートに載置されることが望ましい。
加工ヘッド2が加工開始位置の上方に到着すると、制御装置5は、移動機構4a,4bを停止させる。この状態において、昇降装置29のピストン31が加工ヘッド2の第1支持部材22を支持しており、キャンセル装置30は作動していない。したがって、キャンセル装置30のピストン32は、加工ヘッド2のプレート27に接触していない。
図13に示すように、制御装置5は、昇降装置29を制御し、加工ヘッド2のプレート27を支持しているピストン31を下降させる。これにより、加工ヘッド2の第1支持部材22が下降し、ホルダ8はスクライブツールSTの先端部(チップ46)をマザーガラスGの第1主面Gaに接触させる。また、昇降装置29のピストン31は、プレート27から離間する。この状態において、接触子11の接触部17は、スクライブツールSTの先端部よりも上方に位置していることから、マザーガラスGの第1主面Gaには接触しない。
制御装置5は、キャンセル装置30を作動させ、ピストン32を加工ヘッド2のプレート27に接触させる。キャンセル装置30は、加工ヘッド2の自重と等しい荷重をピストン32に付与する。ピストン32はプレート27の下面を上方に押圧することで、加工ヘッド2の自重をキャンセルする(自重キャンセル工程)。これにより、ウェイト21による荷重のみがスクライブツールSTに付与される。
ウェイト21によりスクライブツールSTに付与される荷重は、0.1N〜10Nとされることが好ましいが、この範囲に限定されず、マザーガラスGの大きさ、厚み、材質等の条件に応じて適宜設定される。
その後、チップ46の押圧部47によってマザーガラスGの第1主面Gaを押圧しつつ、スクライブツールSTを移動方向X1に沿って摺動させる(図7及び図13参照)。これにより、マザーガラスGに直線状のスクライブ線SLが形成される。
シャンク45を移動方向X1側に傾斜させる場合、その傾斜角度θb(図7参照)は、30°〜85°とされることが望ましいが、この範囲に限定されるものではない。本実施形態に係るスクライブ装置1では、スクライブツールSTを異なる傾斜角度θbで保持可能な複数のホルダ8を用意しておき、加工に適したホルダ8を選択することで、当該傾斜角度θbを変更できる。また、スクライブツールSTの傾斜角度θbを変更することが可能な角度変更機構を備えるホルダ8を使用してもよい。
スクライブツールSTの移動速度は、50mm/s〜1500mm/sとされることが望ましい。なお、押圧部47(円弧47aの部分)は、この移動方向X1に対して直交する向きに(円弧47aに係る接線と移動方向X1とが直交するように)配置される(図6参照)。
スクライブ線SLが曲線により構成される場合、又はスクライブツールSTの進行方向を変更する場合には、制御装置5は、回転駆動機構3によって加工ヘッド2を回転させながら移動機構4a,4bによって当該加工ヘッド2を移動させる。加工ヘッド2の回転により、スクライブツールSTは、マザーガラスGに対する押圧部47の向きを変更しながら進行方向に移動する。
マザーガラスGに係る第1主面Gaの一部は、押圧部47の押圧により塑性変形する。押圧部47の移動により、第1主面Gaにおける塑性変形部分に線状で凹状となるスクライブ線SLが形成される(図7参照)。スクライブ線SLは、塑性変形のみにより凹状に構成されるため、ラテラルクラックを含まない。スクライブ線SLの内部には、塑性変形による圧縮応力層及び引張応力層が形成される。
その後、スクライブホイール等により、スクライブ線SLに交差する初期クラックが第1主面Gaに形成される。初期クラックが形成されると、圧縮応力層及び引張応力層に係る応力の作用により、初期クラックに起因する内部クラックCが発生する、この内部クラックCは、スクライブ線SLに沿って進展する。内部クラックCをより確実に進展させるために、マザーガラスGに曲げ応力を付与してもよい。
クラックCがスクライブ線SLに沿って進展し終わると、折割工程S3が実行される。図14に示すように、折割工程S3では、クラックCをマザーガラスGの厚さ方向に進展させるべく、当該マザーガラスGに外力Fを付与する。外力Fにより、マザーガラスGには、スクライブ線SLを跨ぐように曲げ応力が発生する。クラックCは、この曲げ応力の作用により、マザーガラスGの厚さ方向に進展する。クラックCが第1主面Ga及び第2主面Gbに到達すると、マザーガラスGは分断される。これにより、ガラス基板が形成される。
以上説明した本実施形態に係るスクライブ装置1及びガラス基板の製造方法によれば、荷重測定工程S1の接触工程S13において、ホルダ8の接触子11を測定装置6の受け台43に接触させることで、荷重付与機構9によりスクライブツールSTに付与された荷重を測定できる。スクライブツールSTに対する荷重の設定を、測定装置6の表示部44に表示される測定値を確認しながら行うことで、当該荷重を精度良く設定することが可能になる。
また、ホルダ8の第1支持部10と第2支持部12は、上下方向に離れた位置に設けられ、ホルダ8の構成する面において一方の第1面8aと反対側の第2面8bとに形成されている。これにより、ホルダ8は、接触子11とスクライブツールSTとを離間した状態で保持できる。したがって、ホルダ8に対するスクライブツールSTの取り付け、取り外しの作業の際に、接触子11が邪魔になることはなく、当該作業を効率良く行うことができる。
また、スクライブ装置1は、第1移動機構4aの支持部材37と支柱38とからなる門型構造により加工ヘッド2を支持する。この構成により、スクライブ装置1は、スクライブツールSTに対する荷重設定や、スクライブ工程S2におけるスクライブツールSTの位置制御を高精度で実行できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、単層のマザーガラスGを切断する例を示したが、これに限定されず、本方法は、複数のマザーガラスGを積層してなるガラス積層体、又はマザーガラスGと樹脂板とを積層してなるガラス樹脂積層体を切断する場合にも適用可能である。
上記の実施形態では、マザーガラスGにスクライブ線SLを形成するスクライブツールSTとして、ペンシル型のものを例示したが、これに限らず、ディスク型のスクライブチップやスクライブホイールを使用してもよい。
上記の実施形態では、リニアサーボ機構を備えた移動機構4a,4bを例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。移動機構としては、ボールねじ機構、ラックアンドピニオン機構その他の各種の直動機構を採用できる。
上記の実施形態では、ウェイト21を利用してスクライブツールSTに荷重を付与する荷重付与機構9を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。荷重付与機構9は、ウェイト21に替えて、ホルダ8を下方に押圧するエアシリンダ装置その他の各種アクチュエータを備えてもよい。
上記の実施形態では、接触工程S13において、作業者が表示部44に表示される数値を目視で読み取る工程を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、測定装置6と制御装置5とを通信可能に接続し、測定装置6が測定した値を当該測定装置6から制御装置5へと送信し、当該制御装置5の演算処理部によって測定値を読み取るようにしてもよい。この場合、測定値は記憶部に保存され得る。また、演算処理部は、記憶部に保存されている基準値と測定値とを比較することで、当該測定値が適正なものであるかを判定する処理を実行できる。制御装置5が表示部を備える場合には、当該表示部に測定値を表示してもよい。
上記の実施形態では、キャンセル装置30を備えた荷重付与機構9を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。荷重付与機構9は、キャンセル装置30を備えていなくともよく、ウェイト21の重量と加工ヘッド2の自重とによってスクライブツールSTに荷重を付与してもよい。
1 スクライブ装置
2 加工ヘッド
4a 第1移動機構
4b 第2移動機構
6 測定装置
8 ホルダ
9 荷重付与機構
10 第1支持部
11 接触子
12 第2支持部
17 接触部(接触子の下端部)
46 チップ(スクライブツールの先端部)
G マザーガラス
S1 荷重測定工程
S2 スクライブ工程
ST スクライブツール
2 加工ヘッド
4a 第1移動機構
4b 第2移動機構
6 測定装置
8 ホルダ
9 荷重付与機構
10 第1支持部
11 接触子
12 第2支持部
17 接触部(接触子の下端部)
46 チップ(スクライブツールの先端部)
G マザーガラス
S1 荷重測定工程
S2 スクライブ工程
ST スクライブツール
Claims (10)
- マザーガラスにスクライブ線を形成するスクライブツールと、
前記スクライブツールを保持するホルダと、
前記スクライブツールに荷重を付与する荷重付与機構と、
前記荷重を測定する測定装置と、を備えるスクライブ装置であって、
前記ホルダは、前記測定装置に接触する接触子を備えることを特徴とするスクライブ装置。 - 前記接触子は、前記測定装置に接触する下端部を備え、
前記スクライブツールは、前記マザーガラスに接触する先端部を備え、
前記スクライブツールの前記先端部は、前記接触子の前記下端部よりも下方に突出する請求項1に記載のスクライブ装置。 - 前記ホルダは、前記スクライブツールを支持する第1支持部と、前記接触子を支持する第2支持部と、を備え、
前記第2支持部は、前記第1支持部から離間された位置に設けられる請求項2に記載のスクライブ装置。 - 前記接触子の前記下端部は、前記第2支持部から離間された位置に配される請求項3に記載のスクライブ装置。
- 前記接触子の前記下端部における前記測定装置との接触面積は、前記スクライブツールの前記先端部における前記マザーガラスとの接触面積よりも大きい請求項2から4のいずれか一項に記載のスクライブ装置。
- 前記ホルダを水平方向に移動させる移動機構と、
前記ホルダに支持される前記接触子を前記測定装置に接触可能な位置に移動させるように前記移動機構を制御する制御装置と、を備える請求項1から5のいずれか一項に記載のスクライブ装置。 - 前記移動機構は、第1の方向に前記ホルダを移動させる第1移動機構と、前記第1の方向に直交する第2の方向に前記ホルダを移動させる第2移動機構と、を含む請求項6に記載のスクライブ装置。
- 前記第1移動機構及び前記第2移動機構は、リニアサーボ機構である請求項7に記載のスクライブ装置。
- 前記第1移動機構は、一対の支柱と、前記ホルダを支持すると共に、前記一対の支柱に支持される支持部材と、を備える請求項7又は8に記載のスクライブ装置。
- 請求項1から9のいずれか一項に記載のスクライブ装置を使用してガラス基板を製造する方法であって、
前記接触子を前記測定装置に接触させることで、前記スクライブツールに付与された前記荷重を前記測定装置によって測定する工程と、
前記スクライブツールにより前記マザーガラスに前記スクライブ線を形成する工程と、を備えることを特徴とするガラス基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018235427A JP2020097496A (ja) | 2018-12-17 | 2018-12-17 | スクライブ装置及びガラス基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=71106428
Family Applications (1)
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JP2018235427A Pending JP2020097496A (ja) | 2018-12-17 | 2018-12-17 | スクライブ装置及びガラス基板の製造方法 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20220051713A (ko) * | 2020-10-19 | 2022-04-26 | 주식회사 탑 엔지니어링 | 스크라이빙 장치 |
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WO2022085347A1 (ja) * | 2020-10-19 | 2022-04-28 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス板の製造方法 |
-
2018
- 2018-12-17 JP JP2018235427A patent/JP2020097496A/ja active Pending
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