JP2020097156A - 画像形成装置および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】オーバーレイ印刷機能に関する利便性を向上させる。【解決手段】画像形成装置は、対応セット部が給紙元に設定されている場合にはオーバーレイ印刷ジョブを行い、非対応セット部が給紙元に設定されている場合には通常印刷ジョブを行う印刷部を備え、制御モードが制限モードである場合、オーバーレイ印刷ジョブの実行中に給紙元の用紙が無くなったとき、用紙がセットされている他の対応セット部を新たな給紙元に設定し、印刷部にオーバーレイ印刷ジョブを続行させ、通常印刷ジョブの実行中に給紙元の用紙が無くなったとき、用紙がセットされている他の非対応セット部を新たな給紙元に設定し、印刷部に通常印刷ジョブを続行させる。【選択図】図6
Description
本発明は、印刷ジョブを実行する画像形成装置および画像形成システムに関する。
従来の画像形成装置は、セット部を備える。セット部には用紙がセットされる。また、従来の画像形成装置は、印刷部を備える。印刷ジョブの実行中、印刷部は、セット部から用紙搬送路に用紙を給紙し、用紙搬送路に沿って用紙を搬送する。そして、印刷部は、搬送中の用紙に画像を印刷する。
たとえば、原稿の読み取りで得られた印刷用データ(読取データ)に基づき画像データが生成され、当該生成された画像データに基づく画像が用紙に印刷される。また、パーソナルコンピューターからの印刷用データ(たとえば、PDLデータ)に基づき画像データが生成され、当該生成された画像データに基づく画像が用紙に印刷される。以下、印刷用データに基づき生成される画像データを入力画像データと称する。
ここで、従来、オーバーレイ印刷機能を搭載する画像形成装置が知られている。オーバーレイ印刷機能が搭載された画像形成装置は、入力画像データに予め登録された登録画像データ(たとえば、特定フォームの画像データ)を合成した合成画像データを生成し、合成画像データに基づく画像を用紙に印刷する。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1の画像形成装置は、セット部を複数備える。特許文献1では、複数のセット部のうちユーザー指定のセット部が給紙元に設定される。そして、特許文献1の画像形成装置は、複数のセット部のうちオーバーレイ印刷ジョブ用のセット部(特定セット部)を給紙元に設定した場合にオーバーレイ印刷ジョブを実行する。
たとえば、オーバーレイ印刷ジョブの実行中に特定セット部から用紙が無くなった場合には、自動的に給紙元の変更が行われる。このとき、他の特定セット部が新たな給紙元に設定されれば、オーバーレイ印刷ジョブが続行される。しかし、新たに給紙元に設定されたセット部が特定セット部でなければ、給紙元が変更されて以降は通常印刷ジョブが実行される。すなわち、入力画像データに基づく画像だけが印刷された印刷物が出力される。ユーザーからすると、印刷をやり直さなければならないので、利便性が悪い。
また、ユーザーによっては、複数のセット部のいずれが特定セット部であるかが分からない場合がある。この場合には、画像形成装置にオーバーレイ印刷ジョブを実行させたいにもかかわらず、特定セット部以外のセット部を給紙元に指定したために通常印刷ジョブが実行されてしまう、という不都合が生じ得る。逆に、画像形成装置に通常印刷ジョブを実行させたいにもかかわらず、特定セット部を給紙元に指定したためにオーバーレイ印刷ジョブが実行されてしまう、という不都合も生じ得る。このような不都合が発生した場合にも、印刷をやり直さなければならないので、ユーザーにとっては利便性が悪い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、オーバーレイ印刷機能に関する利便性を向上させることが可能な画像形成装置および画像形成システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面による画像形成装置は、用紙がセットされる複数のセット部と、予め登録された登録画像データを記憶するとともに、登録画像データに対応付けられたセット部を示す情報を記憶する記憶部と、画像形成装置に入力された印刷用データに基づく画像データである入力画像データを生成するとともに、いずれかのセット部を給紙元に設定する制御部と、登録画像データに対応付けられたセット部である対応セット部が給紙元に設定されている場合には、入力画像データと登録画像データとの合成画像データに基づく画像を給紙元から給紙した用紙に印刷するオーバーレイ印刷ジョブを行い、登録画像データに対応付けられていないセット部である非対応セット部が給紙元に設定されている場合には、登録画像データが合成されていない入力画像データに基づく画像を給紙元から給紙した用紙に印刷する通常印刷ジョブを行う印刷部と、を備える。記憶部は、給紙元の用紙が無くなったときの制御モードとしてユーザーにより予め設定されたモードを示す情報を記憶する。制御モードが給紙元の設定に制限をかける制限モードである場合、オーバーレイ印刷ジョブの実行中に給紙元の用紙が無くなったとき、制御部は、用紙がセットされている他の対応セット部を新たな給紙元に設定し、印刷部にオーバーレイ印刷ジョブを続行させ、通常印刷ジョブの実行中に給紙元の用紙が無くなったとき、制御部は、用紙がセットされている他の非対応セット部を新たな給紙元に設定し、印刷部に前記通常印刷ジョブを続行させる。
本発明の第2の局面による画像形成装置は、用紙がセットされる複数のセット部と、予め登録された登録画像データを記憶するとともに、登録画像データに対応付けられたセット部を示す情報を記憶する記憶部と、画像形成装置に入力された印刷用データに基づく画像データである入力画像データを生成するとともに、いずれかのセット部を給紙元に設定する制御部と、登録画像データに対応付けられたセット部である対応セット部が給紙元に設定されている場合には、入力画像データと登録画像データとの合成画像データに基づく画像を給紙元から給紙した用紙に印刷するオーバーレイ印刷ジョブを行い、登録画像データに対応付けられていないセット部である非対応セット部が給紙元に設定されている場合には、登録画像データが合成されていない入力画像データに基づく画像を給紙元から給紙した用紙に印刷する通常印刷ジョブを行う印刷部と、ユーザーから操作を受け付ける操作パネルと、を備える。操作パネルは、対応セット部を使用するか否かを受け付け、対応セット部を使用する旨を受け付けていない場合には、非対応セット部のいずれかを指定する操作の受け付けを行う一方、対応セット部を使用する旨を受け付けた場合には、対応セット部のいずれかを指定する操作の受け付けを行う。制御部は、ユーザーにより指定されたセット部を給紙元に設定する。
本発明の第3の局面による画像形成システムは、画像形成装置と、画像形成装置と通信可能に接続される情報処理装置と、を備える。画像形成装置は、用紙がセットされる複数のセット部と、予め登録された登録画像データを記憶するとともに、登録画像データに対応付けられたセット部を示す情報を記憶する記憶部と、画像形成装置に入力された印刷用データに基づく画像データである入力画像データを生成するとともに、いずれかのセット部を給紙元に設定する制御部と、登録画像データに対応付けられたセット部である対応セット部が給紙元に設定されている場合には、入力画像データと登録画像データとの合成画像データに基づく画像を給紙元から給紙した用紙に印刷するオーバーレイ印刷ジョブを行い、登録画像データに対応付けられていないセット部である非対応セット部が給紙元に設定されている場合には、登録画像データが合成されていない入力画像データに基づく画像を給紙元から給紙した用紙に印刷する通常印刷ジョブを行う印刷部と、情報処理装置と通信するための通信部と、を備える。情報処理装置は、対応セット部を使用するか否かを受け付け、対応セット部を使用する旨を受け付けていない場合には、非対応セット部のいずれかを指定する操作の受け付けを行う一方、対応セット部を使用する旨を受け付けた場合には、対応セット部のいずれかを指定する操作の受け付けを行い、ユーザーにより指定されたセット部を示すセット部情報を画像形成装置に送信する。制御部は、通信部が受信したセット部情報で示されるセット部を給紙元に設定する。
本発明の構成では、オーバーレイ印刷機能に関する利便性を向上させることができる。
<画像形成装置および画像形成システムの構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、ネットワークNTを介して、ユーザー端末200に通信可能に接続される。画像形成装置100とユーザー端末200とによって画像形成システム1000が構成される。ユーザー端末200は、たとえば、パーソナルコンピューターであり、画像形成装置100のユーザーにより使用される。なお、画像形成装置100に通信可能に接続されるユーザー端末200の台数は特に限定されない。ユーザー端末200の台数が1台であってもよいし複数台であってもよい。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、ネットワークNTを介して、ユーザー端末200に通信可能に接続される。画像形成装置100とユーザー端末200とによって画像形成システム1000が構成される。ユーザー端末200は、たとえば、パーソナルコンピューターであり、画像形成装置100のユーザーにより使用される。なお、画像形成装置100に通信可能に接続されるユーザー端末200の台数は特に限定されない。ユーザー端末200の台数が1台であってもよいし複数台であってもよい。
画像形成装置100は、制御部1および記憶部2を備える。制御部1は、CPUのような処理回路を含む。制御部1は、制御用プログラムおよび制御用データに基づき、画像形成装置100の各部を制御する。記憶部2は、ROMおよびRAMを含む。記憶部2は、制御用プログラムおよび制御用データを記憶する。記憶部2は、制御部1に接続される。制御部1は、記憶部2からの情報の読み出しおよび記憶部2への情報の書き込みを行う。
また、画像形成装置100は、画像読取部3および印刷部4を備える。画像読取部3および印刷部4は、制御部1に接続される。制御部1は、画像読取部3の読取動作を制御するとともに、印刷部4の印刷動作を制御する。
画像読取部3は、原稿を光学的に読み取って原稿の読取データを生成する。言い換えると、画像読取部3は、画像形成装置100に原稿の読取データを入力する。画像読取部3は、光源およびイメージセンサーを備える。読取対象の原稿は、コンタクトガラスにセットされる。光源は、原稿に光を照射する。イメージセンサーは、原稿で反射された反射光を受光して光電変換する。
印刷部4は、印刷ジョブを実行する。印刷部4は、図2に示すように、カセット給紙部41、手差し給紙部42、転写部43および定着部44を備える。印刷ジョブの実行中、印刷部4は、用紙搬送路10(破線矢印で示す)に用紙Pを給紙するとともに、用紙搬送路10に沿って用紙Pを搬送する。そして、印刷部4は、搬送中の用紙Pに画像を印刷する。印刷済みの用紙Pは排出トレイETに排出される。
カセット給紙部41は、用紙搬送路10に用紙Pを給紙する。印刷ジョブに用いる用紙Pは用紙カセット21にセット(収容)される。用紙カセット21は「セット部」に相当する。用紙カセット21は、画像形成装置100に対して着脱可能である。
カセット給紙部41は、カセット給紙用の回転体410を含む。回転体410は、用紙カセット21の用紙Pに当接した状態で回転する。回転体410が回転することにより、用紙カセット21から用紙Pが引き出され、用紙搬送路10に用紙Pが給紙される。
ここで、用紙カセット21は、画像形成装置100に複数装着される。複数の用紙カセット21の装着位置は互いに異なる。複数の用紙カセット21を画像形成装置100に装着すると、複数の用紙カセット21が画像形成装置100の上下方向に積層された状態となる。カセット給紙部41(回転体410)は、複数の用紙カセット21にそれぞれ割り当てられる。
手差し給紙部42は、手差しトレイ22にセット(載置)された用紙Pを用紙搬送路10に給紙する。手差しトレイ22は「セット部」に相当する。手差しトレイ22は画像形成装置100に設置されなくてもよい。
手差し給紙部42は、手差し給紙用の回転体420を含む。回転体420は、手差しトレイ22の用紙Pに当接した状態で回転する。回転体420が回転することにより、手差しトレイ22から用紙Pが引き出され、用紙搬送路10に用紙Pが給紙される。
図示しないが、用紙搬送路10には、搬送ローラー対が設けられる。当該搬送ローラー対により、用紙搬送路10に給紙された用紙Pが用紙搬送路10に沿って搬送される。搬送ローラー対の設置数は特に限定されず、用紙搬送経路の長さなどに応じて変更可能である。搬送ローラー対の設置位置も用紙搬送経路の長さなどに応じて変更可能である。
以下の説明では、複数の用紙カセット21および手差しトレイ22を総じてセット部20と称する場合がある。
転写部43は、転写ローラー対431を備える。転写ローラー対431は、感光体ドラムおよび転写ローラーを含む。また、図示しないが、転写部43は、帯電装置、露光装置および現像装置を備える。
感光体ドラムは、その周面上にトナー像を担持する。転写ローラーは、感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムとの間で転写ニップを形成する。帯電装置は、感光体ドラムの周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラムの周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムの周面上の静電潜像をトナー像に現像する。用紙搬送路10の用紙Pが転写ニップを通過するとき、感光体ドラムの周面上のトナー像が用紙Pに転写される。
定着部44は、定着ローラー対441を備える。定着ローラー対441は、定着ローラーおよび加圧ローラーを含む。定着ローラーは、ヒーター(図示せず)を内蔵する。加圧ローラーは、定着ローラーに圧接し、定着ローラーとの間で定着ニップを形成する。
転写済みの用紙Pは定着ニップに進入する。定着部44は、定着ニップに進入した用紙Pを搬送しつつ、用紙Pを加熱および加圧する。これにより、用紙Pにトナー像が定着される。定着済みの用紙Pは排出トレイETに排出される。
図1に戻り、画像形成装置100は、操作パネル5を備える。操作パネル5は、タッチスクリーンおよびハードウェアボタンを含む。タッチスクリーンは、ソフトウェアボタンを配した画面を表示し、タッチ操作をユーザーから受け付ける。ハードウェアボタンは、操作パネル5に複数設けられる。ハードウェアボタンとしては、印刷ジョブの実行要求をユーザーから受け付けるためのスタートボタンなどがある。
操作パネル5は、制御部1に接続される。制御部1は、操作パネル5の表示動作を制御する。また、制御部1は、操作パネル5に対する操作を検知する。原稿の読み取りを伴う印刷ジョブ(コピージョブ)を画像形成装置100に実行させるには、コンタクトガラスに原稿をセットし、操作パネル5のスタートボタンを操作すればよい。
制御部1は、コンタクトガラスに原稿がセットされた状態で操作パネル5のスタートボタンに対する操作を検知すると、ユーザーから印刷ジョブの実行要求を受け付けたと判断する。制御部1は、印刷ジョブの実行要求を受け付けると、画像読取部3に原稿の読み取りを行わせる。これにより、画像形成装置100に原稿の読取データが入力される。
制御部1は、画像形成装置100に入力された原稿の読取データに基づき、印刷ジョブで用いる画像データを生成する。すなわち、原稿の読取データは「印刷用データ」に相当する。そして、制御部1は、当該生成した画像データに基づく画像の用紙Pへの印刷を印刷部4に行わせる。
また、画像形成装置100は、通信部6を備える。通信部6は、画像形成装置100をLANなどのネットワークNTに接続するためのインターフェースである。通信部6は、通信用回路、通信用メモリーおよび通信用コネクターなどを含む。
通信部6は、制御部1に接続される。制御部1は、通信部6を用いて、ネットワークNTに接続されたユーザー端末200と通信する。なお、ユーザー端末200には、画像形成装置100をプリンターとして使用するためのプリンタードライバーがインストールされる。
画像形成装置100がプリンターとして使用される場合、ユーザー端末200から画像形成装置100に印刷用データが送信される。たとえば、ユーザー端末200から画像形成装置100に送信される印刷用データはPDL(ページ記述言語)データである。
ユーザー端末200からの印刷用データは通信部6が受信する。言い換えると、画像形成装置100に印刷用データが入力される。制御部1は、通信部6が印刷用データを受信すると、ユーザーから印刷ジョブの実行要求を受け付けたと判断し、通信部6が受信した印刷用データに基づき画像データを生成する。そして、制御部1は、当該生成した画像データに基づく画像の用紙Pへの印刷を印刷部4に行わせる。
<給紙元の設定>
画像形成装置100に印刷ジョブを実行させるとき、ユーザーは複数のセット部20(複数の用紙カセット21および手差しトレイ22)のいずれかを給紙元に指定する。原稿の読み取りを伴う印刷ジョブでは、給紙元の指定は操作パネル5がユーザーから受け付ける。画像形成装置100がプリンターとして使用される場合には、給紙元の指定はユーザー端末200がユーザーから受け付ける。ユーザー端末200は、ユーザーから給紙元の指定を受け付けると、ユーザーにより指定されたセット部20を示す情報を画像形成装置100に送信する。
画像形成装置100に印刷ジョブを実行させるとき、ユーザーは複数のセット部20(複数の用紙カセット21および手差しトレイ22)のいずれかを給紙元に指定する。原稿の読み取りを伴う印刷ジョブでは、給紙元の指定は操作パネル5がユーザーから受け付ける。画像形成装置100がプリンターとして使用される場合には、給紙元の指定はユーザー端末200がユーザーから受け付ける。ユーザー端末200は、ユーザーから給紙元の指定を受け付けると、ユーザーにより指定されたセット部20を示す情報を画像形成装置100に送信する。
制御部1は、ユーザー指定のセット部20を給紙元に設定する。そして、制御部1は、印刷部4に印刷ジョブを実行させる。印刷部4は、給紙元に設定されたセット部20から用紙搬送路10に用紙Pを給紙し、用紙搬送路10に沿って用紙Pを搬送する。そして、印刷部4は、搬送中の用紙Pに画像を印刷する。
<オーバーレイ印刷機能>
画像形成装置100は、オーバーレイ印刷機能を搭載する。オーバーレイ印刷機能を利用することにより、画像形成装置100にオーバーレイ印刷ジョブを実行させることができる。すなわち、印刷ジョブ用の画像データに別の画像データ(たとえば、レターヘッドなどの定型フォームの画像データ)が合成された合成画像データに基づく画像を用紙Pに印刷することができる。
画像形成装置100は、オーバーレイ印刷機能を搭載する。オーバーレイ印刷機能を利用することにより、画像形成装置100にオーバーレイ印刷ジョブを実行させることができる。すなわち、印刷ジョブ用の画像データに別の画像データ(たとえば、レターヘッドなどの定型フォームの画像データ)が合成された合成画像データに基づく画像を用紙Pに印刷することができる。
オーバーレイ印刷機能を利用するには、オーバーレイ印刷用の画像データを予め登録しておく必要がある。たとえば、ユーザー端末200で作成した画像データをオーバーレイ印刷用に登録することができる。あるいは、画像形成装置100で読み取った原稿の画像データをオーバーレイ印刷用に登録することができる。
制御部1は、画像データの登録を受け付けると、登録を受け付けた画像データを記憶部2に記憶させる。以下、登録済みの画像データを登録画像データと称し、登録画像データに基づく画像をオーバーレイ画像と称する場合がある。画像データの登録数は特に限定されない。複数の異なる画像データが登録される場合がある。なお、操作パネル5に登録画像データがプレビュー表示されてもよい。
ここで、制御部1は、複数のセット部20のうち登録画像データに対応付けるセット部20の指定受付を操作パネル5に行わせる。登録画像データに対応付けるセット部20の指定がユーザー端末200から行えてもよい。複数の登録画像データが記憶部2に記憶されている場合には、登録画像データごとに、対応付けるセット部20の指定受付が行われる。
登録画像データとセット部20との対応関係を示すオーバーレイ情報7は記憶部2に予め記憶される(図1参照)。オーバーレイ情報7は、登録画像データに対応付けられたセット部20を示す情報を含む。制御部1は、登録画像データに対応付けるセット部20の指定を受け付けると、オーバーレイ情報7を更新する。
オーバーレイ情報7の一例を図3に示す。図3に示す例では、1段目、3段目および4段目の各用紙カセット21に登録画像データが対応付けられている。1段目および4段目の各用紙カセット21に対応付けられている登録画像データは同じである。以下の説明では、1段目および4段目の各用紙カセット21に対応付けられている登録画像データに符号Aを付し、3段目の用紙カセット21に対応付けられている登録画像データに符号Bを付す。なお、図3に示す例では、2段目の用紙カセット21には登録画像データが対応付けられていない。また、手差しトレイ22にも登録画像データが対応付けられていない。
図3に示すように、2つ以上のセット部20に同一の登録画像データを対応付けることができる。また、或るセット部20に登録画像データを対応付け、他のセット部20には登録画像データを対応付けないこともできる。例示しないが、複数のセット部20の全てに登録画像データを対応付けることもできる。
オーバーレイ情報7の編集は操作パネル5が受け付ける。オーバーレイ情報7の編集がユーザー端末200から行えてもよい。たとえば、図3に示す例において、1段目の用紙カセット21に対応付けられている登録画像データAを登録画像データBに変更したり、2段目の用紙カセット21に登録画像データAを対応付けたりすることができる。
制御部1は、登録画像データに対応付けられたセット部20を給紙元に設定した場合、印刷部4にオーバーレイ印刷ジョブを実行させる。一方で、制御部1は、登録画像データに対応付けられていないセット部20を給紙元に設定した場合、印刷部4に通常印刷ジョブを実行させる。
以下の説明では、登録画像データに対応付けられたセット部20を対応セット部20と称し、登録画像データに対応付けられていないセット部20を非対応セット部20と称する。図3に示す例では、1段目、3段目および4段目の各用紙カセット21が対応セット部20に相当する。2段目の用紙カセット21および手差しトレイ22がそれぞれ非対応セット部20に相当する。
印刷部4にオーバーレイ印刷ジョブを実行させるとき(対応セット部20を給紙元に設定したとき)、制御部1は、画像形成装置100に入力された印刷用データ基づく画像データ(以下、入力画像データと称する)を生成する。また、制御部1は、給紙元の対応セット部20に対応付けられた登録画像データと入力画像データとを合成した合成画像データを生成する。そして、制御部1は、印刷部4にオーバーレイ印刷ジョブを実行させる。印刷部4は、給紙元の対応セット部20から用紙搬送路10に用紙Pを給紙し、合成画像データに基づく画像を用紙Pに印刷する。
たとえば、図4上図に示すような入力画像データ(3ページ分)が生成されたとする。また、図4上図に示すような登録画像データが給紙元の対応セット部20に対応付けられているとする。この場合には、3ページ分の入力画像データのそれぞれに登録画像データが合成され、合成画像データに基づき3ページ分の印刷が行われる。その結果、図4下図に示すように、合成画像データに基づく画像がそれぞれ印刷された3枚の用紙Pが出力される。図4では、1ページ目の入力画像データに基づく画像を「111・・・」で示し、2ページ目の入力画像データに基づく画像を「222・・・」で示し、3ページ目の入力画像データに基づく画像を「333・・・」で示す。後の説明で参照する図5についても同様とする。また、図4では、登録画像データに基づくオーバーレイ画像を「AA」で示す。
印刷部4に通常印刷ジョブを実行させるとき(非対応セット部20を給紙元に設定したとき)、制御部1は、入力画像データを生成する。通常印刷ジョブでは、入力画像データと登録画像データとの合成が行われない。そして、制御部1は、印刷部4に通常印刷ジョブを実行させる。印刷部4は、給紙元の非対応セット部20から用紙搬送路10に用紙Pを給紙し、登録画像データが合成されていない入力画像データに基づく画像を用紙Pに印刷する。
たとえば、図5上図に示すような入力画像データ(3ページ分)が生成されたとする。この場合には、3ページ分の印刷が入力画像データに基づき行われる。その結果、図5下図に示すように、入力画像データに基づく画像がそれぞれ印刷された3枚の用紙Pが出力される。
<給紙元の用紙切れ>
制御部1は、印刷ジョブの実行中、給紙元のセット部20の用紙Pが無くなったとき、給紙元を自動的に切り替える給紙元切替処理を行う。給紙元のセット部20から用紙Pが無くなっても、給紙元切替処理が行われることにより、印刷ジョブが続行される。
制御部1は、印刷ジョブの実行中、給紙元のセット部20の用紙Pが無くなったとき、給紙元を自動的に切り替える給紙元切替処理を行う。給紙元のセット部20から用紙Pが無くなっても、給紙元切替処理が行われることにより、印刷ジョブが続行される。
ここで、給紙元切替処理の制御モードには、制限モードと非制限モードとがある。制限モードは、給紙元の設定(切替)に制限をかける制御モードである。非制限モードは、給紙元の設定(切替)に制限をかけない制御モードである。
制御モードを制限モードにするか非制限モードにするかはユーザーが任意に設定することができる。制御モードの設定受付は操作パネル5が行う。制御モードの設定がユーザー端末200から行えてもよい。
以下に、制御部1が行う給紙元切替処理の流れを説明する。
まず、図6に示すフローチャートを参照し、制限モードの給紙元切替処理について説明する。図6に示すフローチャートは、印刷ジョブの実行中に給紙元のセット部20の用紙Pが無くなったことを制御部1が検知したときにスタートする。
ステップS1において、制御部1は、実行中の印刷ジョブがオーバーレイ印刷ジョブであるか否かを判断する。その結果、実行中の印刷ジョブがオーバーレイ印刷ジョブであると制御部1が判断した場合には、ステップS2に移行する。なお、実行中の印刷ジョブがオーバーレイ印刷ジョブであるということは、対応セット部20が給紙元に設定されているということである。
ステップS2に移行すると、制御部1は、第1検出処理を行う。第1検出処理を行うとき、制御部1は、用紙Pが現在セットされている他の対応セット部20を認識する。そして、制御部1は、当該認識した対応セット部20のうち、給紙元に設定していた対応セット部20と同じ登録画像データに対応付けられた対応セット部20を第1設定候補として検出する。第1検出処理後、ステップS3において、制御部1は、第1設定候補が存在するか否かを判断する。
ステップS3において、第1設定候補が存在しない(第1検出処理で第1設定候補が検出されなかった)と制御部1が判断した場合には、ステップS4に移行する。ステップS4に移行すると、制御部1は、印刷ジョブを中断する。ステップS3からステップS4に移行した場合には、オーバーレイ印刷ジョブが中断される。
制御部1は、印刷ジョブを中断したとき、操作パネル5に報知処理を行わせる。たとえば、操作パネル5は、用紙切れが発生した旨のメッセージを表示する。また、オーバーレイ印刷ジョブが中断された場合、操作パネル5は、給紙元に設定されていた対応セット部20および当該対応カセット20と同じ登録画像データに対応付けられた対応セット部20に用紙Pを補充するよう促すメッセージを表示する。
ステップS3において、第1設定候補が存在する(第1検出処理で第1設定候補が検出された)と制御部1が判断した場合には、ステップS5に移行する。第1設定候補が存在するということは、用紙Pが現在セットされており、かつ、給紙元に設定されていた対応セット部20と同じ登録画像データに対応付けられた対応セット部20が存在するということである。
ステップS5に移行すると、制御部1は、第1検出処理で検出した第1設定候補(対応セット部20)を新たな給紙元に設定する(給紙元を切り替える)。すなわち、用紙Pが現在セットされており、かつ、給紙元に設定されていた対応セット部20と同じ登録画像データに対応付けられた対応セット部20が新たな給紙元に設定される。なお、第1検出処理で検出した第1設定候補が複数存在する場合には、たとえば、複数の第1設定候補のうち、より上段に装着された対応セット部20が優先的に新たな給紙元に設定される。
ここで、給紙切替処理の制御モードが制限モードである場合において、実行中の印刷ジョブがオーバーレイ印刷ジョブであれば、給紙元に設定されていた対応セット部20と異なる登録画像データに対応付けられた対応セット部20は新たな給紙元に設定されない。また、非対応セット部20も新たな給紙元に設定されない。すなわち、給紙元の設定に制限がかけられているということである。
ステップS5の処理後、ステップS6に移行する。ステップS5からステップS6に移行した場合、制御部1は、印刷部4にオーバーレイ印刷ジョブを続行させる。印刷部4は、新たに給紙元に設定された対応セット部20から用紙搬送路10に用紙Pを給紙し、当該給紙した用紙Pに画像を印刷する。ここで、新たな給紙元の対応セット部20に対応付けられた登録画像データは従前の給紙元の対応セット部20と同じである。したがって、入力画像データに合成される登録画像データは変更されない。
ステップS1において、実行中の印刷ジョブがオーバーレイ印刷ジョブではない(通常印刷ジョブである)と制御部1が判断した場合には、ステップS7に移行する。なお、実行中の印刷ジョブが通常印刷ジョブであるということは、非対応セット部20が給紙元に設定されているということである。
ステップS7に移行すると、制御部1は、第2検出処理を行う。第2検出処理を行うとき、制御部1は、用紙Pが現在セットされている他の非対応セット部20を認識する。そして、制御部1は、当該認識した非対応セット部20を第2設定候補として検出する。第2検出処理後、ステップS8において、制御部1は、第2設定候補が存在するか否かを判断する。
ステップS8において、第2設定候補が存在しない(第2検出処理で第2設定候補が検出されなかった)と制御部1が判断した場合には、ステップS4に移行する。ステップS8からステップS4に移行した場合には、通常印刷ジョブが中断される。また、操作パネル5には、用紙切れが発生した旨のメッセージに加え、非対応セット部20(給紙元に設定されていた非対応セット部20でもよいし他の非対応セット部20でもよい)に用紙Pを補充するよう促すメッセージが表示される。
ステップS8において、第2設定候補が存在する(第2検出処理で第2設定候補が検出された)と制御部1が判断した場合には、ステップS9に移行する。第2設定候補が存在するということは、用紙Pが現在セットされている非対応セット部20が存在するということである。
ステップS9に移行すると、制御部1は、第2検出処理で検出した第2設定候補(非対応セット部20)を新たな給紙元に設定する。すなわち、用紙Pが現在セットされている非対応セット部20が新たな給紙元に設定される。なお、第2検出処理で検出した第2設定候補が複数存在する場合には、たとえば、複数の第2設定候補のうち、より上段に装着された非対応セット部20が優先的に新たな給紙元に設定される。
ここで、給紙切替処理の制御モードが制限モードである場合において、実行中の印刷ジョブが通常印刷ジョブであれば、対応セット部20は新たな給紙元に設定されない。すなわち、給紙元の設定に制限がかけられているということである。
ステップS9の処理後、ステップS6に移行する。ステップS9からステップS6に移行した場合、制御部1は、印刷部4に通常印刷ジョブを続行させる。印刷部4は、新たに給紙元に設定された非対応セット部20から用紙搬送路10に用紙Pを給紙し、当該給紙した用紙Pに画像を印刷する。ここで、新たな給紙元は非対応セット部20である。したがって、入力画像データに登録画像データは合成されない。
たとえば、図3に示した例において、給紙元が1段目の用紙カセット21に設定され、3ページ分の入力画像データに基づくオーバーレイ印刷ジョブが開始されたとする。そして、1段目の用紙カセット21から2ページ目の印刷に用いる用紙Pを給紙した時点で用紙切れが発生したとする。
この場合、給紙元は図7に示すように切り替わる。図7では、1ページ目の入力画像データに基づく画像を「111・・・」で示し、2ページ目の入力画像データに基づく画像を「222・・・」で示し、3ページ目の入力画像データに基づく画像を「333・・・」で示す。後の説明で参照する図8についても同様とする。また、図7では、登録画像データに基づくオーバーレイ画像を「AA」で示す。
図7に示すように、1ページ目および2ページ目の各印刷では、1段目の用紙カセット21が使用される。そして、1段目の用紙カセット21と同じ登録画像データが対応付けられているのは4段目の用紙カセット21だけであるので、3ページ目の印刷時に4段目の用紙カセット21が給紙元に設定される。1段目および4段目の各用紙カセット21には同じ登録画像データが対応付けられているので、1ページ目〜3ページ目の各用紙Pには同じオーバーレイ画像(「AA」で示す画像)が印刷される。
また、図3に示した例において、給紙元が2段目の用紙カセット21に設定され、3ページ分の入力画像データに基づく通常印刷ジョブが開始されたとする。そして、2段目の用紙カセット21から2ページ目の印刷に用いる用紙Pを給紙した時点で用紙切れが発生したとする。
この場合、給紙元は図8に示すように切り替わる。図8に示すように、1ページ目および2ページ目の各印刷では、2段目の用紙カセット21が使用される。そして、2段目の用紙カセット21以外に登録画像データに対応付けられていないのは手差トレイ22だけであるので、3ページ目の印刷時に手差しトレイ22が給紙元に設定される。このため、3ページ目の用紙Pにはオーバーレイ画像は印刷されない。
次に、図9に示すフローチャートを参照し、非制限モードの給紙元切替処理について説明する。図9に示すフローチャートは、印刷ジョブの実行中に給紙元のセット部20の用紙Pが無くなったことを制御部1が検知したときにスタートする。
ステップS11において、制御部1は、用紙Pが現在セットされている他のセット部20を設定候補として検出する検出処理を行う。ここでは、現在給紙元に設定されているセット部20以外の全てのセット部20が検出処理の対象となる。検出処理後、ステップS12において、制御部1は、設定候補が存在するか否かを判断する。
ステップS12において、設定候補が存在しない(検出処理で設定候補が検出されなかった)と制御部1が判断した場合には、ステップS13に移行する。ステップS13に移行すると、制御部1は、印刷ジョブを中断する。オーバーレイ印刷ジョブが実行されていた場合には、オーバーレイ印刷ジョブが中断される。通常印刷ジョブが実行されていた場合には、通常印刷ジョブが中断される。
制御部1は、印刷ジョブを中断したとき、操作パネル5に報知処理を行わせる。たとえば、操作パネル5は、用紙切れが発生した旨のメッセージを表示するとともに、用紙Pを補充するよう促すメッセージを表示する。オーバーレイ印刷ジョブが実行されていた場合には、給紙元に設定されていた対応セット部20および当該対応カセット20と同じ登録画像データに対応付けられた対応セット部20に用紙Pを補充するよう促すメッセージが表示される。通常印刷ジョブが実行されていた場合には、非対応セット部20(給紙元に設定されていた非対応セット部20でもよいし他の非対応セット部20でもよい)に用紙Pを補充するよう促すメッセージが表示される。
ステップS12において、設定候補が存在する(検出処理で設定候補が検出された)と制御部1が判断した場合には、ステップS14に移行する。設定候補が存在するということは、用紙Pが現在セットされているセット部20が存在するということである。
ステップS14に移行すると、制御部1は、検出処理で検出した設定候補を新たな給紙元に設定する(給紙元を切り替える)。なお、検出処理で検出した設定候補が複数存在する場合には、たとえば、複数の設定候補のうち、より上段に装着されたセット部20が優先的に新たな給紙元に設定される。実行中の印刷ジョブがオーバーレイ印刷ジョブであっても、非対応セット部20が新たな給紙元に設定される場合もあるし、実行中の印刷ジョブが通常印刷ジョブであっても、対応セット部20が新たな給紙元に設定される場合もある。すなわち、給紙元の設定に制限がかけられていないということである。
ステップS14の処理後、ステップS15に移行する。ステップS15に移行すると、制御部1は、印刷部4に印刷ジョブを続行させる。印刷部4は、新たに給紙元に設定されたセット部20から用紙搬送路10に用紙Pを給紙し、当該給紙した用紙Pに画像を印刷する。
ここで、実行中の印刷ジョブがオーバーレイ印刷ジョブであるとする。非制限モードでは、制御部1は、用紙切れが発生したとき、実行中の印刷ジョブがオーバーレイ印刷ジョブであっても、用紙Pが現在セットされている他のセット部20を対応セット部20であるか非対応セット部20であるかにかかわらず新たな給紙元に設定する。このため、給紙元に設定していた対応セット部20と異なる登録画像データに対応付けられた対応セット部20が新たな給紙元に設定される場合がある。また、非対応セット部20が新たな給紙元に設定される場合がある。このような場合であっても、制御部1は、給紙元に設定していた対応セット部20の登録画像データと入力画像データとの合成画像データに基づく合成印刷ジョブを印刷部4に実行させる。すなわち、別のオーバーレイ画像が印刷された印刷物が出力されることはない。オーバーレイ画像が印刷されていない印刷物が出力されることもない。
また、実行中の印刷ジョブが通常印刷ジョブであるとする。非制限モードでは、制御部1は、用紙切れが発生したとき、実行中の印刷ジョブが通常印刷ジョブであっても、用紙Pが現在セットされている他のセット部20を対応セット部20であるか非対応セット部20であるかにかかわらず新たな給紙元に設定する。このため、対応セット部20が新たな給紙元に設定される場合がある。このような場合であっても、制御部1は、入力画像データに登録画像データを合成しない。すなわち、オーバーレイ画像が印刷された印刷物が出力されることはない。
たとえば、図3に示した例において、給紙元が3段目の用紙カセット21に設定され、3ページ分の入力画像データに基づくオーバーレイ印刷ジョブが開始されたとする。そして、3段目の用紙カセット21から2ページ目の印刷に用いる用紙Pを給紙した時点で用紙切れが発生したとする。なお、1段目、2段目および4段目の用紙カセット21には用紙Pが残っているとする。
この場合、給紙元は図10に示すように切り替わる。図10では、1ページ目の入力画像データに基づく画像を「111・・・」で示し、2ページ目の入力画像データに基づく画像を「222・・・」で示し、3ページ目の入力画像データに基づく画像を「333・・・」で示す。後の説明で参照する図11についても同様とする。また、図10では、登録画像データに基づくオーバーレイ画像を「BB」で示す。
図10に示すように、1ページ目および2ページ目の各印刷では、3段目の用紙カセット21が使用される。そして、1段目(最上段)の用紙カセットPに用紙Pがセットされているので、3ページ目の印刷時に1段目の用紙カセット21が給紙元に設定される。1段目および3段目の各用紙カセット21に対応付けられた登録画像データは異なるが、登録画像データは変更されない。このため、1ページ目〜3ページ目の各用紙Pには同じオーバーレイ画像(「BB」で示す画像)が印刷される。
また、図3に示した例において、給紙元が2段目の用紙カセット21に設定され、3ページ分の入力画像データに基づく通常印刷ジョブが開始されたとする。そして、2段目の用紙カセット21から2ページ目の印刷に用いる用紙Pを給紙した時点で用紙切れが発生したとする。なお、1段目、2段目および4段目の用紙カセット21には用紙Pが残っているとする。
この場合、給紙元は図11に示すように切り替わる。図11に示すように、1ページ目および2ページ目の各印刷では、2段目の用紙カセット21が使用される。そして、3ページ目の印刷では、1段目(最上段)の用紙カセット21が使用される。1段目の用紙カセット21には登録画像データが対応付けられているが、3ページ目の入力画像データには登録画像データは合成されない。したがって、3ページ目の用紙Pにはオーバーレイ画像は印刷されない。
本実施形態の画像形成装置100では、上記のように、制御モードが給紙元の設定に制限をかける制限モードである場合、オーバーレイ印刷ジョブの実行中に給紙元の対応セット部20の用紙Pが無くなったとき、制御部1は、用紙Pがセットされている他の対応セット部20を新たな給紙元に設定し、印刷部4にオーバーレイ印刷ジョブを続行させる。一方で、通常印刷ジョブの実行中に給紙元の非対応セット部20の用紙Pが無くなったとき、制御部1は、用紙Pがセットされている他の非対応セット部20を新たな給紙元に設定し、印刷部4に通常印刷ジョブを続行させる。これにより、印刷ジョブの実行中に給紙元の用紙Pが無くなって以降(給紙元が変更されて以降)、必要な画像が印刷されていない印刷物(入力画像データに基づく画像だけが印刷された印刷物)が出力されたり、不要な画像が印刷された印刷物(入力画像データに基づく画像に加えオーバーレイ画像が印刷された印刷物)が出力されたりするのを抑制することができる。すなわち、ミスプリントが無くなる。ユーザーからすると、ミスプリントが無くなれば、印刷のやり直しを行わなくてもよくなるので、利便性が良い。また、ミスプリントが無くなれば、オーバーレイ画像が印刷された印刷物が何枚使用されたかを正確に管理することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御モードが制限モードである場合のオーバーレイ印刷ジョブの実行中に給紙元の対応セット部20の用紙Pが無くなったとき、給紙元に設定していた対応セット部20と同じ登録画像データに対応付けられた対応セット部20を新たな給紙元に設定する。これにより、ユーザーの意図とは異なるオーバーレイ画像が用紙Pに印刷されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御モードが給紙元の設定に制限をかけない非制限モードである場合、オーバーレイ印刷ジョブの実行中に給紙元の対応セット部20の用紙Pが無くなったとき、制御部1は、用紙Pがセットされている他のセット部20を対応セット部20であるか非対応セット部20であるかにかかわらず新たな給紙元に設定する。そして、制御部1は、給紙元に設定していた対応セット部20に対応付けられた登録画像データと入力画像データとを合成した合成画像データに基づくオーバーレイ印刷ジョブを印刷部4に続行させる。これにより、オーバーレイ印刷ジョブの実行中に給紙元の対応セット部20から用紙Pが無くなったとき、給紙元に設定されていた対応セット部20と同じ登録画像データに対応付けられた対応セット部20が存在しなくても、オーバーレイ印刷ジョブが続行されるので、ユーザーにとっては利便性が良い。
また、本実施形態では、上記のように、制御モードが給紙元の設定に制限をかけない非制限モードである場合、通常印刷ジョブの実行中に給紙元の非対応セット部20の用紙Pが無くなったとき、制御部1は、用紙Pがセットされている他のセット部20を対応セット部20であるか非対応セット部20であるかにかかわらず新たな給紙元に設定し、印刷部4に通常印刷ジョブを続行させる。これにより、通常印刷ジョブの実行中に給紙元の非対応セット部20から用紙Pが無くなったとき、他の非対応20に用紙Pがセットされていなくても、対応セット部20に用紙Pがセットされていれば、通常印刷ジョブが続行されるので、ユーザーにとっては利便性が良い。
<受付モード>
給紙元の指定に関する受付モードには、通常受付モードと特殊受付モードとがある。受付モードを通常受付モードにするか特殊受付モードにするかは画像形成装置100の管理者(特定ユーザー)が任意に設定することができる。受付モードの設定受付は操作パネル5が行う。受付モードの設定がユーザー端末200から行えてもよい。たとえば、画像形成装置100の管理者は、オーバーレイ画像が印刷された印刷物が何枚使用されたかを管理する。
給紙元の指定に関する受付モードには、通常受付モードと特殊受付モードとがある。受付モードを通常受付モードにするか特殊受付モードにするかは画像形成装置100の管理者(特定ユーザー)が任意に設定することができる。受付モードの設定受付は操作パネル5が行う。受付モードの設定がユーザー端末200から行えてもよい。たとえば、画像形成装置100の管理者は、オーバーレイ画像が印刷された印刷物が何枚使用されたかを管理する。
受付モードが通常受付モードである場合、操作パネル5は、印刷ジョブの実行要求の受付前に、図12に示すような通常受付モード用の印刷設定画面NSを表示する。印刷設定画面NSには、入力欄Fが配される。ユーザーが給紙元を指定することにより、ユーザーが給紙元に指定したセット部20の識別名が入力欄Fに表示(入力)される。入力欄Fへの識別名の入力はプルダウン方式で行われる。
操作パネル5は、ボタンBに対する操作が行われると、通常受付モード用のプルダウンメニューPMを表示する。プルダウンメニューPMには、複数のセット部20の全ての識別名が指定可能候補としてリストアップされる。プルダウンメニューPMにおいて、「カセット1」は1段目(最上段)の用紙カセット21の識別名であり、「カセット2」は2段目の用紙カセット21の識別名であり、「カセット3」は3段目の用紙カセット21の識別名であり、「カセット4」は4段目(最下段)の用紙カセット21の識別名であり、「手差しトレイ」は手差しトレイ22の識別名である。
操作パネル5は、プルダウンメニューPM内のいずれかの識別名の表示領域に対する操作を給紙元の指定操作として受け付ける。操作パネル5は、指定操作を受けた表示領域の識別名(図12では「カセット1」)を入力欄Fに表示する。制御部1は、入力欄Fに入力(表示)された識別名に対応するセット部20を給紙元に設定する。
指定操作で対応セット部20が指定された場合(給紙元を対応セット部20に設定した場合)、制御部1は、印刷部4にオーバーレイ印刷ジョブを実行させる。一方で、指定操作で非対応セット部20が指定された場合、制御部1は、印刷部4に通常印刷ジョブを実行させる。
プルダウンメニューPMには、「自動選択」という項目がある。操作パネル5は、指定操作で項目「自動選択」が指定された場合、「自動選択」というテキストを入力欄Fに表示する。制御部1は、指定操作で項目「自動選択」が指定された場合、給紙元の自動選択機能を有効にする旨を受け付けたと判断し、自動選択機能を有効にする。そして、制御部1は、複数のセット部20のうち用紙Pが現在セットされているセット部20を認識し、当該認識したセット部20のうちより上段に装着されたセット部20を自動的に給紙元に設定する。
ここで、通常受付モードでは、ユーザーの意図に反してオーバーレイ印刷ジョブが実行されることがある。この場合、ユーザーにとって不要な画像(オーバーレイ画像)が印刷物に印刷されているので、当該印刷物は使用されない(破棄される)。画像形成装置100の管理者からすると、枚数管理を正確に行えなくなる。したがって、管理者に不利益が生じる。このため、特殊受付モードが準備される。
受付モードが特殊受付モードである場合、操作パネル5は、印刷ジョブの実行要求の受付前に、図13に示すような特殊受付モード用の印刷設定画面SSを表示する。印刷設定画面SSは、入力欄SFが配される。ユーザーが給紙元を指定することにより、ユーザーが給紙元に指定したセット部20の識別名が入力欄SFに表示(入力)される。入力欄SFへの識別名の入力はプルダウン方式で行われる。
ここで、印刷設定画面SSでは、対応セット部20を使用するか否かの受け付けが行われる。たとえば、印刷設定画面SSにはチェックボックスCBが配される。チェックボックスCBの表示領域を操作することより、チェックボックスCBにチェックを入れたり、チェックボックスCBからチェックを外したりすることができる。
制御部1は、チェックボックスCBにチェックが入れられると、対応セット部20を使用する旨をユーザーから受け付けたと判断する。一方で、制御部1は、チェックボックスCBにチェックが入れられなかったり、チェックボックスCBに入れられたチェックが外されたりすると、対応セット部20を使用しない旨(非対応セット部20を使用する旨)を受け付けたと判断する。画像形成装置100にオーバーレイ印刷ジョブを実行させたいとき、ユーザーはチェックボックスCBにチェックを入れる。画像形成装置100にオーバーレイ印刷ジョブを実行させたくないとき、ユーザーはチェックボックスCBにチェックを入れない。
操作パネル5は、対応セット部20を使用する旨を受け付けていない場合(チェックボックスCBにチェックが入れられていない場合)、すなわち、非対応セット部20を使用する旨を受け付けた場合、ボタンSBに対する操作が行われると、図13に示すような特殊受付モード用の第1プルダウンメニューPM1を表示する。第1プルダウンメニューPM1には、複数のセット部20のうち、登録画像データに対応付けられていない全てのセット部20(非対応セット部20)の識別名が指定可能候補としてリストアップされる。たとえば、図3に示すオーバーレイ情報7が記憶部2に記憶されている場合には、2段目の用紙カセット21の識別名(当該識別名は「カセット2」である)および手差しトレイ22の識別名(当該識別名は「手差しトレイ」である)がリストアップされる。
そして、操作パネル5は、第1プルダウンメニューPM1にリストアップされた識別名に対応するセット部20(非対応セット部20)のいずれかを指定する第1指定操作を受け付ける。操作パネル5は、第1プルダウンメニューPM1内のいずれかの識別名の表示領域に対する操作を第1指定操作として受け付ける。操作パネル5は、第1指定操作を受けた表示領域の識別名(図13では「カセット2」)を入力欄SFに表示する。制御部1は、入力欄SFに入力(表示)された識別名に対応する非対応セット部20を給紙元に設定する。
ここで、第1指定操作では、非対応セット部20を給紙元に指定できるが、対応セット部20は給紙元に指定できない。このため、第1指定操作で給紙元を指定した場合には、必ず、非対応セット部20が給紙元に設定される。すなわち、通常印刷ジョブが実行される(オーバーレイ印刷ジョブは実行されない)。
なお、第1プルダウンメニューPM1には、「自動選択」という項目がある。操作パネル5は、第1指定操作で項目「自動選択」が指定された場合、「自動選択」というテキストを入力欄SFに表示する。制御部1は、第1指定操作で項目「自動選択」が指定された場合、給紙元の自動選択機能を有効にする旨を受け付けたと判断し、自動選択機能を有効にする。そして、制御部1は、複数のセット部20のうち用紙Pが現在セットされている非対応セット部20を認識し、当該認識した非対応セット部20のうちより上段に装着された非対応セット部20を自動的に給紙元に設定する。
操作パネル5は、対応セット部20を使用する旨を受け付けた場合(チェックボックスCBにチェックが入れられている場合)、ボタンSBに対する操作が行われると、図14に示すような特殊受付用の第2プルダウンメニューPM2を表示する。第2プルダウンメニューPM2には、複数のセット部20のうち、登録画像データに対応付けられている全てのセット部20(対応セット部20)の識別名が指定可能候補としてリストアップされる。たとえば、図3に示すオーバーレイ情報7が記憶部2に記憶されている場合には、1段目の用紙カセット21の識別名(当該識別名は「カセット1」である)、3段目の用紙カセット21の識別名(当該識別名は「カセット3」である)および4段目の用紙カセット21の識別名(当該識別名は「カセット4」である)がリストアップされる。
そして、操作パネル5は、第2プルダウンメニューPM2にリストアップされた識別名に対応するセット部20(対応セット部20)のいずれかを指定する第2指定操作を受け付ける。操作パネル5は、第2プルダウンメニューPM2内のいずれかの識別名の表示領域に対する操作を第2指定操作として受け付ける。操作パネル5は、第2指定操作を受けた表示領域の識別名(図14では「カセット1」)を入力欄SFに表示する。制御部1は、入力欄SFに入力(表示)された識別名に対応する対応セット部20を給紙元に設定する。
ここで、第2指定操作では、対応セット部20を給紙元に指定できるが、非対応セット部20は給紙元に指定できない。このため、第2指定操作で給紙元を指定した場合には、必ず、対応セット部20が給紙元に設定される。すなわち、オーバーレイ印刷ジョブが実行される(通常印刷ジョブは実行されない)。
なお、画像形成装置100がプリンターとして使用される場合には、図示しないが、ユーザー端末200が給紙元の指定を受け付ける。具体的には、受付モードが通常受付モードである場合、ユーザー端末200は、図12に示した通常受付モード用の印刷設定画面NSに相当する画面を表示し、給紙元の指定をユーザーから受け付ける。
受付モードが特殊受付モードである場合、ユーザー端末200は、図13に示した特殊受付モード用の印刷設定画面SSに相当する画面を表示する。そして、対応セット部20を使用する旨を受け付けていない場合、ユーザー端末200は、非対応セット部20のいずれかを指定する操作を受け付ける。一方で、対応セット部20を使用する旨を受け付けた場合、ユーザー端末200は、対応セット部20のいずれかを指定する操作を受け付ける。
そして、ユーザー端末200は、ユーザーにより指定されたセット部20を示すセット部情報を画像形成装置100に送信する。制御部1は、セット部情報で示されるセット部20を給紙元に設定する。
本実施形態の画像形成装置100では、上記のように構成することにより、給紙元に設定されるセット部20を指定するとき、画像形成装置100にオーバーレイ印刷ジョブを実行させたければ、複数のセット部20のうち対応セット部20だけを指定可能候補として表示させることができる。これにより、誤って非対応セット部20を指定するのを抑制することができる(ミスプリントが無くなる)。また、画像形成装置100に通常印刷ジョブを実行させたい場合には、複数のセット部20のうち非対応セット部20だけを指定可能候補として表示させることができる。これにより、誤って対応セット部20を指定するのを抑制することができる(ミスプリントが無くなる)。ミスプリントが無くなれば、印刷のやり直しを行わなくてもよくなるので、ユーザーにとっては利便性が良い。
また、本実施形態では、操作パネル5は、非対応セット部20のいずれかを指定する操作を受け付けるとき、自動選択機能を有効にするか否を受け付ける。制御部1は、自動設定機能を有効にする旨を受け付けた場合、自動的に、非対応セット部20のいずれかを給紙元に設定する。これにより、複数のセット部20のいずれが非対応セット部20であるかが分からなくても、自動的に非対応セット部20が給紙元に設定されるので、ユーザーにとっては利便性が良い。
また、本実施形態では、操作パネル5は、特殊受付モードのときに対応セット部20を使用するか否かの受け付けを行い、通常受付モードのときには、対応セット部20を使用するか否かの受け付けを行わず、全てのセット部20の中から給紙元を指定する操作を受け付ける。たとえば、複数のセット部20の全てが対応セット部20である場合には、受付モードを通常受付モードに設定しておけばよい。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 制御部
2 記憶部
4 印刷部
5 操作パネル
6 通信部
20 セット部
21 用紙カセット(セット部)
22 手差しトレイ(セット部)
100 画像形成装置
200 ユーザー端末(情報処理装置)
1000 画像形成システム
2 記憶部
4 印刷部
5 操作パネル
6 通信部
20 セット部
21 用紙カセット(セット部)
22 手差しトレイ(セット部)
100 画像形成装置
200 ユーザー端末(情報処理装置)
1000 画像形成システム
Claims (7)
- 用紙がセットされる複数のセット部と、
予め登録された登録画像データを記憶するとともに、前記登録画像データに対応付けられた前記セット部を示す情報を記憶する記憶部と、
画像形成装置に入力された印刷用データに基づく画像データである入力画像データを生成するとともに、いずれかの前記セット部を給紙元に設定する制御部と、
前記登録画像データに対応付けられた前記セット部である対応セット部が前記給紙元に設定されている場合には、前記入力画像データと前記登録画像データとの合成画像データに基づく画像を前記給紙元から給紙した用紙に印刷するオーバーレイ印刷ジョブを行い、前記登録画像データに対応付けられていない前記セット部である非対応セット部が前記給紙元に設定されている場合には、前記登録画像データが合成されていない前記入力画像データに基づく画像を前記給紙元から給紙した用紙に印刷する通常印刷ジョブを行う印刷部と、を備え、
前記記憶部は、前記給紙元の用紙が無くなったときの制御モードとしてユーザーにより予め設定されたモードを示す情報を記憶し、
前記制御モードが前記給紙元の設定に制限をかける制限モードである場合、
前記オーバーレイ印刷ジョブの実行中に前記給紙元の用紙が無くなったとき、前記制御部は、用紙がセットされている他の前記対応セット部を新たな前記給紙元に設定し、前記印刷部に前記オーバーレイ印刷ジョブを続行させ、
前記通常印刷ジョブの実行中に前記給紙元の用紙が無くなったとき、前記制御部は、用紙がセットされている他の前記非対応セット部を新たな前記給紙元に設定し、前記印刷部に前記通常印刷ジョブを続行させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記記憶部は、複数の異なる前記登録画像データを記憶し、
前記制御部は、前記制御モードが前記制限モードである場合の前記オーバーレイ印刷ジョブの実行中に前記給紙元の用紙が無くなったとき、前記給紙元に設定していた前記対応セット部と同じ前記登録画像データに対応付けられた前記対応セット部を新たな前記給紙元に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御モードが前記給紙元の設定に制限をかけない非制限モードである場合、
前記オーバーレイ印刷ジョブの実行中に前記給紙元の用紙が無くなったとき、前記制御部は、用紙がセットされている他の前記セット部を前記対応セット部であるか前記非対応セット部であるかにかかわらず新たな前記給紙元に設定し、前記給紙元に設定していた前記対応セット部に対応付けられた前記登録画像データと前記入力画像データとの前記合成画像データに基づく前記オーバーレイ印刷ジョブを前記印刷部に続行させ、
前記通常印刷ジョブの実行中に前記給紙元の用紙が無くなったとき、前記制御部は、用紙がセットされている他の前記セット部を前記対応セット部であるか前記非対応セット部であるかにかかわらず新たな前記給紙元に設定し、前記印刷部に前記通常印刷ジョブを続行させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 用紙がセットされる複数のセット部と、
予め登録された登録画像データを記憶するとともに、前記登録画像データに対応付けられた前記セット部を示す情報を記憶する記憶部と、
画像形成装置に入力された印刷用データに基づく画像データである入力画像データを生成するとともに、いずれかの前記セット部を給紙元に設定する制御部と、
前記登録画像データに対応付けられた前記セット部である対応セット部が前記給紙元に設定されている場合には、前記入力画像データと前記登録画像データとの合成画像データに基づく画像を前記給紙元から給紙した用紙に印刷するオーバーレイ印刷ジョブを行い、前記登録画像データに対応付けられていない前記セット部である非対応セット部が前記給紙元に設定されている場合には、前記登録画像データが合成されていない前記入力画像データに基づく画像を前記給紙元から給紙した用紙に印刷する通常印刷ジョブを行う印刷部と、
ユーザーから操作を受け付ける操作パネルと、を備え、
前記操作パネルは、前記対応セット部を使用するか否かを受け付け、前記対応セット部を使用する旨を受け付けていない場合には、前記非対応セット部のいずれかを指定する操作の受け付けを行う一方、前記対応セット部を使用する旨を受け付けた場合には、前記対応セット部のいずれかを指定する操作の受け付けを行い、
前記制御部は、ユーザーにより指定された前記セット部を前記給紙元に設定することを特徴とする画像形成装置。 - 前記操作パネルは、前記非対応セット部のいずれかを指定する操作を受け付けるとき、自動選択機能を有効にするか否を受け付け、
前記制御部は、前記自動選択機能を有効にする旨を受け付けた場合、自動的に、前記非対応セット部のいずれかを前記給紙元に設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記記憶部は、通常受付モードおよび特殊受付モードのうちユーザーにより予め設定されたモードを示す情報を記憶し、
前記操作パネルは、前記特殊受付モードのときに前記対応セット部を使用するか否かの受け付けを行い、前記通常受付モードのときには、前記対応セット部を使用するか否かの受け付けを行わず、全ての前記セット部の中から前記給紙元を指定する操作を受け付けることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置と、
前記画像形成装置と通信可能に接続される情報処理装置と、を備え、
前記画像形成装置は、
用紙がセットされる複数のセット部と、
予め登録された登録画像データを記憶するとともに、前記登録画像データに対応付けられた前記セット部を示す情報を記憶する記憶部と、
画像形成装置に入力された印刷用データに基づく画像データである入力画像データを生成するとともに、いずれかの前記セット部を給紙元に設定する制御部と、
前記登録画像データに対応付けられた前記セット部である対応セット部が前記給紙元に設定されている場合には、前記入力画像データと前記登録画像データとの合成画像データに基づく画像を前記給紙元から給紙した用紙に印刷するオーバーレイ印刷ジョブを行い、前記登録画像データに対応付けられていない前記セット部である非対応セット部が前記給紙元に設定されている場合には、前記登録画像データが合成されていない前記入力画像データに基づく画像を前記給紙元から給紙した用紙に印刷する通常印刷ジョブを行う印刷部と、
前記情報処理装置と通信するための通信部と、を備え、
前記情報処理装置は、前記対応セット部を使用するか否かを受け付け、前記対応セット部を使用する旨を受け付けていない場合には、前記非対応セット部のいずれかを指定する操作の受け付けを行う一方、前記対応セット部を使用する旨を受け付けた場合には、前記対応セット部のいずれかを指定する操作の受け付けを行い、ユーザーにより指定された前記セット部を示すセット部情報を前記画像形成装置に送信し、
前記制御部は、前記通信部が受信した前記セット部情報で示される前記セット部を前記給紙元に設定することを特徴とする画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018236220A JP2020097156A (ja) | 2018-12-18 | 2018-12-18 | 画像形成装置および画像形成システム |
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