JP2020094822A - 湿度計測システム、湿度補正端末、湿度センサ、および湿度計測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1人の作業員で湿度センサのセンサ湿度を補正可能とする。【解決手段】湿度補正端末10において、端末制御部16が、補正対象となる湿度センサ20の近傍の湿度を基準湿度計30で計測して得られた基準湿度と、湿度センサ20で湿度を計測して得られたセンサ湿度との偏差を計算し、当該偏差からなる新たな補正値を通信I/F部12を介して湿度センサ20に設定する。【選択図】 図1
Description
本発明は、基準湿度計で計測した基準湿度に基づき湿度センサのセンサ湿度を補正するための湿度センサ補正技術に関する。
一般に、湿度を計測する湿度センサとして、湿度に応じて変化する感湿素子の抵抗値や容量値に基づいて湿度を計測するセンサがある。このような湿度センサは、感湿素子が計測現場の雰囲気中に直接さらされるため、計測環境の雰囲気(例えば、薬品、溶剤などのガスや高湿環境など)によって感湿素子が徐々に劣化する。このため、従来、湿度センサの劣化を判定してセンサ湿度を補正する技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
このような従来技術は、湿度センサのセンサ湿度を初期状態に戻すことができるものの、あくまでも初期状態との相対的な補正である。したがって、湿度センサのセンサ湿度について絶対的な基準湿度とのズレを補正するには、アスマン式通風乾湿計などの高精度の基準湿度計で計測した基準湿度に基づいて、湿度センサのセンサ湿度を補正する必要がある。
一般に、基準湿度計を用いて湿度センサのセンサ湿度を補正する場合、2人の作業員が手分けして作業する必要がある。まず、作業員Aが湿度センサの設置場所に出向いて、基準湿度計で湿度センサ近傍の湿度、すなわち基準湿度を計測し、コントローラが設置されているリモート盤で待機している作業員Bに対して携帯電話などにより基準湿度を知らせる。これに応じて、作業員Bがコントローラにメンテナンス用PCを接続して、湿度センサのその時点におけるセンサ湿度をコントローラで確認し、得られたセンサ湿度と作業員Aから通知された基準湿度とのズレがあれば、センサ湿度が基準湿度と一致するように、コントローラでセンサ湿度の補正値を設定することになる。
この際、湿度センサの設置場所からコントローラの設置場所まで作業員が移動すれば1人の作業員で全作業を行うことができるものの、作業員の移動の間にセンサ湿度が変化する可能性がある。このため、移動後のセンサ湿度と移動前の基準湿度とに基づき補正することになり、補正精度が低下する原因となる。したがって、湿度センサの設置場所で計測した基準湿度とその時点におけるセンサ湿度とに基づいてコントローラ側で補正を設定するためには、必ず作業員が2人必要となり、結果として作業コストが高くなるという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、1人の作業員で湿度センサのセンサ湿度を簡単な操作で補正できる湿度センサ補正技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる湿度計測システムは、感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサと、前記湿度センサにおける前記センサ湿度の補正に用いる処理データを生成する湿度補正端末とを備え、前記湿度補正端末は、前記湿度センサとデータ通信を行う通信I/F部と、前記湿度センサの近傍で基準湿度計により計測した基準湿度に基づいて前記処理データを生成し、前記通信I/F部を介して前記湿度センサへ送信する端末制御部とを備え、前記湿度センサは、前記湿度補正端末とデータ通信を行う外部I/F部と、前記センサ湿度を補正するための補正値を記憶するセンサ記憶部と、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信した前記処理データに基づいて、前記センサ記憶部の補正値を新たな補正値に設定するセンサ制御部とを備えるものである。
また、本発明にかかる上記湿度計測システムの一構成例は、前記センサ制御部が、前記感湿素子の出力信号に基づいて計算した前記センサ湿度を前記外部I/F部を介して前記湿度補正端末へ送信し、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信した前記処理データを新たな補正値として前記センサ記憶部に設定し、前記端末制御部は、前記通信I/F部を介して前記湿度センサから受信した前記センサ湿度と前記基準湿度計により計測した前記基準湿度との偏差を計算し、得られた偏差値からなる新たな補正値を前記処理データとして前記通信I/F部を介して前記湿度センサへ送信するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記湿度計測システムの一構成例は、前記端末制御部が、前記基準湿度計により計測した前記基準湿度を前記処理データとして前記通信I/F部を介して前記湿度センサへ送信し、前記センサ制御部は、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信した前記処理データである前記基準湿度と、前記感湿素子の出力信号に基づいて計算した前記センサ湿度との偏差を計算し、得られた偏差値を新たな補正値として前記センサ記憶部に設定するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記湿度計測システムの一構成例は、前記湿度補正端末が、画像を撮像する撮像部をさらに備え、前記端末制御部は、前記湿度センサの近傍の湿度を計測した際の前記基準湿度計の指示値を撮像した画像を前記撮像部から取得し、当該画像を画像処理して得られた指示値に基づいて前記基準湿度を特定するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記湿度計測システムの一構成例は、前記基準湿度計が、乾球温度と湿球温度を計測する乾湿球湿度計からなり、前記端末制御部は、前記画像を画像処理して得られた前記乾球温度と前記湿球温度とを示す指示値に基づいて、予め設定されている計算式または湿度表から前記基準湿度を特定するにしたものである。
また、本発明にかかる上記湿度計測システムの一構成例は、前記湿度補正端末が、画像を撮像する撮像部をさらに備え、前記基準湿度計は、計測した前記基準湿度を数値で表示する表示部を備える湿度計からなり、前記端末制御部は、前記湿度センサの近傍の湿度を計測した際に前記基準湿度計で表示された数値を撮像した画像を前記撮像部から取得し、前記画像を画像処理して得られた前記数値を前記基準湿度として特定するようにしたものである。
また、本発明にかかる湿度補正端末は、感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサとデータ通信を行うことにより、前記湿度センサでのセンサ湿度の補正に用いる処理データを、前記湿度センサに送信する湿度補正端末であって、前記湿度センサとデータ通信を行う通信I/F部と、前記湿度センサの近傍の湿度を基準湿度計で計測して得られた基準湿度と、前記通信I/F部を介して前記湿度センサから取得した前記センサ湿度との偏差を計算し、当該偏差からなる新たな補正値を前記通信I/F部を介して前記湿度センサに送信する端末制御部とを備えている。
また、本発明にかかる他の湿度補正端末は、感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサとデータ通信を行うことにより、前記湿度センサでのセンサ湿度の補正に用いる処理データを、前記湿度センサに送信する湿度補正端末であって、前記湿度センサとデータ通信を行う通信I/F部と、前記湿度センサの近傍の湿度を基準湿度計で計測して得られた基準湿度を、前記湿度センサで計測したセンサ湿度との偏差からなる新たな補正値を計算する際に用いる処理データとして、前記湿度センサに送信する端末制御部とを備えている。
また、本発明にかかる上記湿度補正端末の一構成例は、前記通信I/F部が、NFC通信に基づいて前記湿度センサとデータ通信を行うようにしたものである。
また、本発明にかかる湿度センサは、感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサであって、湿度補正端末とデータ通信を行う外部I/F部と、前記センサ湿度を補正するための補正値を記憶するセンサ記憶部と、前記センサ湿度を前記外部I/F部を介して前記湿度補正端末へ送信し、前記湿度補正端末において前記湿度センサの近傍の湿度を基準湿度計で計測して得られた基準湿度と、前記センサ湿度との偏差からなる新たな補正値を、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信し、前記センサ記憶部の補正値を前記新たな補正値に設定するセンサ制御部とを備えている。
また、本発明にかかる他の湿度センサは、感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサであって、湿度補正端末とデータ通信を行う外部I/F部と、前記センサ湿度を補正するための補正値を記憶するセンサ記憶部と、前記湿度補正端末において前記湿度センサの近傍の湿度を基準湿度計で計測して得られた基準湿度を、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信し、前記基準湿度と前記センサ湿度との偏差を計算し、前記センサ記憶部の補正値を前記偏差からなる新たな補正値に設定するセンサ制御部とを備えている。
また、本発明にかかる湿度補正方法は、感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサと、前記湿度センサにおける前記センサ湿度の補正に用いる処理データを生成する湿度補正端末とを備える湿度計測システムで用いられる湿度補正方法であって、前記湿度補正端末が、前記湿度センサの近傍で基準湿度計により計測した基準湿度に基づいて前記処理データを生成し、前記湿度センサへ送信する端末制御ステップと、前記湿度センサが、前記湿度補正端末から受信した前記処理データに基づいて、センサ記憶部の補正値を新たな補正値に設定するセンサ制御ステップとを備えている。
本発明によれば、1人の作業員が湿度センサの設置場所に出向いて、基準湿度計で基準湿度を計測すれば、あとは湿度補正端末を操作するだけという極めて簡単な操作で、湿度センサのセンサ湿度を補正することができる。したがって、2人の作業員が湿度センサの設置場所とコントローラの設置場所にそれぞれ出向いて、コントローラ側で湿度センサのセンサ湿度を補正する場合と比較して、センサ湿度の補正に必要となる作業員数および作業負担を軽減でき、結果として作業コストを大幅に低減することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる湿度計測システム1について説明する。図1は、湿度計測システムの構成を示すブロック図である。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる湿度計測システム1について説明する。図1は、湿度計測システムの構成を示すブロック図である。
[湿度計測システム]
この湿度計測システム1は、感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサ20と、湿度センサ20におけるセンサ湿度の補正に用いる処理データを生成する湿度補正端末10とを備え、湿度補正端末10が、湿度センサ20の近傍で基準湿度計30により計測した基準湿度に基づき処理データを生成して湿度センサ20へ送信し、湿度センサ20が、湿度補正端末10から受信した処理データに基づいて、センサ記憶部の補正値を新たな補正値に設定するシステムである。
この湿度計測システム1は、感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサ20と、湿度センサ20におけるセンサ湿度の補正に用いる処理データを生成する湿度補正端末10とを備え、湿度補正端末10が、湿度センサ20の近傍で基準湿度計30により計測した基準湿度に基づき処理データを生成して湿度センサ20へ送信し、湿度センサ20が、湿度補正端末10から受信した処理データに基づいて、センサ記憶部の補正値を新たな補正値に設定するシステムである。
本実施の形態は、湿度センサ20が、感湿素子の出力信号に基づいて計算したセンサ湿度を湿度補正端末10へ送信し、湿度補正端末10から受信した処理データを新たな補正値としてセンサ記憶部に設定し、湿度補正端末10が、湿度センサ20から受信したセンサ湿度と基準湿度計30により計測した基準湿度との偏差を計算し、得られた偏差値からなる新たな補正値を処理データとして湿度センサ20へ送信する場合について説明する。
[湿度補正端末]
図1に示すように、湿度補正端末10は、全体としてスマートホンやタブレットなどの携帯情報端末からなり、主な構成として、撮像部11、通信I/F部12、端末記憶部13、操作入力部14、端末表示部15、および端末制御部16を備えている。
図1に示すように、湿度補正端末10は、全体としてスマートホンやタブレットなどの携帯情報端末からなり、主な構成として、撮像部11、通信I/F部12、端末記憶部13、操作入力部14、端末表示部15、および端末制御部16を備えている。
撮像部11は、CCDなどの一般的な撮像素子とその制御回路とを有し、端末制御部16からの指示に応じて基準湿度計30などの被写体を撮像し、得られた画像データを端末制御部16へ出力する。
通信I/F部12は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの無線通信方式や、USB(Universal Serial Bus)やLANなどの有線通信方式に基づいて、湿度センサ20との間でデータ通信を行う。
通信I/F部12は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、無線LANなどの無線通信方式や、USB(Universal Serial Bus)やLANなどの有線通信方式に基づいて、湿度センサ20との間でデータ通信を行う。
端末記憶部13は、半導体メモリからなり、端末制御部16での湿度センサ補正処理に用いる各種の処理データやプログラムを記憶する。プログラムは、湿度補正端末10に接続された外部装置や記録媒体(ともに図示せず)から読み出されて予め端末記憶部13に格納される。なお、湿度補正端末10としてスマートホンやタブレットを用いる場合、上記プログラムをアプリソフトで実現してもよい。
操作入力部14は、タッチパネルやスイッチなどの操作入力装置からなり、作業者の操作を検出して端末制御部16へ出力する。
端末表示部15は、LCDなどの画面表示装置からなり、端末制御部16から出力された、湿度センサ補正処理に用いる操作画面や確認画面を画面表示する。
端末表示部15は、LCDなどの画面表示装置からなり、端末制御部16から出力された、湿度センサ補正処理に用いる操作画面や確認画面を画面表示する。
端末制御部16は、CPUとその周辺回路を有し、CPUと端末記憶部13のプログラムとを協働させることにより、湿度センサ補正処理を実行する。
湿度センサ補正処理には、主な処理として、基準湿度計30の計測結果である基準指示値を撮像部11で撮像する撮像処理と、得られた画像を画像処理することにより基準指示値を取得する指示値取得処理と、取得した基準指示値から基準湿度(相対湿度)を計算する基準湿度計算処理と、湿度センサ20で計測した湿度を示すセンサ湿度を取得する計測出力取得処理と、基準湿度とセンサ湿度との偏差に基づいて湿度センサ20のセンサ湿度に関する補正値を設定する補正値設定処理とが含まれている。
湿度センサ補正処理には、主な処理として、基準湿度計30の計測結果である基準指示値を撮像部11で撮像する撮像処理と、得られた画像を画像処理することにより基準指示値を取得する指示値取得処理と、取得した基準指示値から基準湿度(相対湿度)を計算する基準湿度計算処理と、湿度センサ20で計測した湿度を示すセンサ湿度を取得する計測出力取得処理と、基準湿度とセンサ湿度との偏差に基づいて湿度センサ20のセンサ湿度に関する補正値を設定する補正値設定処理とが含まれている。
基準湿度計30としてアスマン式通風乾湿計を用いた場合、撮像処理で乾球温度と湿球温度とを基準指示値として撮像し、得られた画像から指示値取得処理がこれら乾球温度と湿球温度とを取得し、これら乾球温度と湿球温度とから基準湿度計算処理が公知の数式や換算表に基づいて基準湿度(相対湿度)を計算することになる。なお、基準湿度計30についてはアスマン式通風乾湿計に限定されるものではない。例えば、基準湿度計30として電子式湿度計を用いた場合、撮像処理が電子式湿度計のLCDに表示されるセンサ湿度を撮像し、得られた画像から指示値取得処理がセンサ湿度を取得し、その値を基準湿度(相対湿度)としてもよい。この際、基準湿度計算処理は不要となる。
湿度センサ20で計測した湿度を示すセンサ湿度については、湿度センサ20に搭載されているセンサ湿度送信機能を利用して計測出力取得処理が取得すればよい。例えば、湿度センサ20が、無線通信によりセンサ湿度を送信する機能を有している場合には、計測出力取得処理が無線通信を介して湿度センサ20で計測した湿度を示すセンサ湿度を取得すればよい。なお、本発明では、湿度センサ20がセンサ湿度送信機能を搭載している場合を例として説明するが、これに限定されるものではない。湿度センサ20にセンサ湿度送信機能が搭載されていない場合、基準湿度計30から基準湿度を取得する場合と同様に、撮像処理が湿度センサ20のLCDに表示されるセンサ湿度を撮像し、指示値取得処理が得られた画像を画像処理して湿度センサ20のセンサ湿度を取得するようにしてもよい。
乾球温度と湿球温度とから計算式により基準湿度(相対湿度)を特定する手法としては、JIS(日本工業規格)Z8806:2001に記載の計算式、さらにはMurrayの式、Tetensの式、Sprungの式などの公知の式を用いればよい。また、換算表から基準湿度(相対湿度)を特定する手法としては、一般的な湿り空気線図(Psychrometric Chart)や、これを表形式にした湿度表を用いればよい。
[湿度センサ]
湿度センサ20は、感湿素子の抵抗値や容量値に基づいて湿度を計測するセンサ装置であり、主な構成として、上位I/F部21、外部I/F部22、センサ記憶部23、感湿素子24、センサ表示部25、およびセンサ制御部26を備えている。
湿度センサ20は、感湿素子の抵抗値や容量値に基づいて湿度を計測するセンサ装置であり、主な構成として、上位I/F部21、外部I/F部22、センサ記憶部23、感湿素子24、センサ表示部25、およびセンサ制御部26を備えている。
上位I/F部21は、通信回線Lを介して上位のコントローラ50とデータ通信を行うことにより、コントローラ50からの指示を受信し、感湿素子24で検出した湿度のセンサ湿度をコントローラ50へ送信する。コントローラ50は、一般的な産業用コントローラからなり、予め設定されているプログラムに基づいて通信回線Lを介して配下に接続されている湿度センサ20などの各種のフィールド機器を制御する装置である。
外部I/F部22は、NFC(Near Field Communication)などの無線通信方式に基づいて、湿度補正端末10との間でデータ通信を行う。
センサ記憶部23は、半導体メモリからなり、センサ制御部26での湿度計測処理および補正値設定処理に用いる各種の処理データやプログラムを記憶する。主な処理データとして、センサ湿度の補正に用いる補正値がある。プログラムは、湿度センサ20に接続された外部装置や記録媒体(ともに図示せず)から読み出されて予めセンサ記憶部23に格納される。
センサ記憶部23は、半導体メモリからなり、センサ制御部26での湿度計測処理および補正値設定処理に用いる各種の処理データやプログラムを記憶する。主な処理データとして、センサ湿度の補正に用いる補正値がある。プログラムは、湿度センサ20に接続された外部装置や記録媒体(ともに図示せず)から読み出されて予めセンサ記憶部23に格納される。
感湿素子24は、高分子化合物やセラミックなどの感湿層を有し、湿度に応じて抵抗値や容量値が変化する素子である。
センサ表示部25は、LEDやLCDなどの表示回路からなり、センサ制御部26から出力された各種データを表示する。
センサ表示部25は、LEDやLCDなどの表示回路からなり、センサ制御部26から出力された各種データを表示する。
センサ制御部26は、CPUとその周辺回路を有し、CPUとセンサ記憶部23のプログラムとを協働させることにより、湿度計測処理および補正値設定処理を実行する。
湿度計測処理には、主な処理として、湿度計測に要する駆動信号を感湿素子24に印加する駆動処理と、駆動信号に応じて感湿素子24から出力された出力信号を取得する出力取得処理と、取得した出力信号からセンサ湿度を計算する湿度計算処理と、センサ記憶部23に設定されている補正値に基づきセンサ湿度を補正する補正処理と、補正後のセンサ湿度を上位I/F部21から通信回線Lを介してコントローラ50へ通知するセンサ湿度通知処理と、補正後のセンサ湿度をセンサ表示部25で表示するセンサ湿度表示処理とが含まれている。
湿度計測処理には、主な処理として、湿度計測に要する駆動信号を感湿素子24に印加する駆動処理と、駆動信号に応じて感湿素子24から出力された出力信号を取得する出力取得処理と、取得した出力信号からセンサ湿度を計算する湿度計算処理と、センサ記憶部23に設定されている補正値に基づきセンサ湿度を補正する補正処理と、補正後のセンサ湿度を上位I/F部21から通信回線Lを介してコントローラ50へ通知するセンサ湿度通知処理と、補正後のセンサ湿度をセンサ表示部25で表示するセンサ湿度表示処理とが含まれている。
また、補正値設定処理には、主な処理として、得られたセンサ湿度を外部I/F部22を介して湿度補正端末10へ送信するセンサ湿度送信処理と、湿度補正端末10から送信させた補正値を外部I/F部22で受信する補正値受信処理と、受信した補正値をセンサ記憶部23に設定する補正値設定処理とが含まれている。
センサ湿度送信処理で湿度補正端末10へ送信するセンサ湿度については、湿度計算処理で計算した補正前のセンサ湿度を送信する。これにより、湿度補正端末10から受信した補正値を新たな補正値としてセンサ記憶部23にそのまま設定できる。なお、補正処理で得られた補正後のセンサ湿度を送信する場合、湿度補正端末10から受信した補正値と元の補正値との加算結果を新たな補正値としてセンサ記憶部23に設定すればよい。
センサ湿度送信処理で湿度補正端末10へ送信するセンサ湿度については、湿度計算処理で計算した補正前のセンサ湿度を送信する。これにより、湿度補正端末10から受信した補正値を新たな補正値としてセンサ記憶部23にそのまま設定できる。なお、補正処理で得られた補正後のセンサ湿度を送信する場合、湿度補正端末10から受信した補正値と元の補正値との加算結果を新たな補正値としてセンサ記憶部23に設定すればよい。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる湿度計測システム1の動作について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかる湿度補正動作を示すシーケンス図である。
ここでは、1人の作業員が、補正対象となる湿度センサ20の設置場所に出向き、基準湿度計30で計測した基準湿度と湿度センサ20で計測して得られたセンサ湿度とに基づいて、湿度センサ20に新たな補正値を設定する場合を例として説明する。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる湿度計測システム1の動作について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかる湿度補正動作を示すシーケンス図である。
ここでは、1人の作業員が、補正対象となる湿度センサ20の設置場所に出向き、基準湿度計30で計測した基準湿度と湿度センサ20で計測して得られたセンサ湿度とに基づいて、湿度センサ20に新たな補正値を設定する場合を例として説明する。
まず、作業員が基準湿度計30で湿度センサ20近傍の湿度を計測する(ステップS100)。
この後、湿度補正端末10は、作業員による撮像操作に応じて(ステップS101)、基準湿度計30の計測結果である基準指示値を撮像部11で撮像し(ステップS102)、得られた画像を画像処理することにより基準指示値を取得する(ステップS103)。
続いて、湿度補正端末10は、取得した基準指示値から基準湿度(相対湿度)を計算し(ステップS104)、得られた基準湿度を端末表示部15で表示する(ステップS105)。
この後、湿度補正端末10は、作業員による撮像操作に応じて(ステップS101)、基準湿度計30の計測結果である基準指示値を撮像部11で撮像し(ステップS102)、得られた画像を画像処理することにより基準指示値を取得する(ステップS103)。
続いて、湿度補正端末10は、取得した基準指示値から基準湿度(相対湿度)を計算し(ステップS104)、得られた基準湿度を端末表示部15で表示する(ステップS105)。
一方、湿度センサ20は、作業員による補正開始操作に応じて(ステップS110)、センサ湿度を計測する(ステップS111)。なお、基準湿度計30での基準湿度計測タイミングと、湿度センサ20でのセンサ湿度計測タイミングとは、ほぼ同時が望ましいが、湿度センサ20近傍の湿度が変化しない程度であれば多少前後してもよい。また、湿度センサ20において、通常の湿度計測動作を実行しつつ、計測したセンサ湿度を外部I/F部22から送信可能であれば、ステップS110,S111を省いてもよい。
この後、湿度補正端末10は、作業員による計測値取得操作に応じて(ステップS112)、センサ湿度の送信を要求する送信要求を、通信I/F部12から湿度センサ20へ送信する(ステップS113)。
湿度センサ20は、外部I/F部22で湿度補正端末10から送信要求を受信した場合、ステップS111で計測したセンサ湿度を外部I/F部22から湿度補正端末10へ返送する(ステップS114)。
湿度センサ20は、外部I/F部22で湿度補正端末10から送信要求を受信した場合、ステップS111で計測したセンサ湿度を外部I/F部22から湿度補正端末10へ返送する(ステップS114)。
湿度補正端末10は、通信I/F部12で湿度センサ20からセンサ湿度を受信した場合、そのセンサ湿度とステップS104で計算した基準湿度との偏差を新たな補正値として計算し(ステップS115)、新たな補正値からなる処理データを含む、補正値の設定を要求する設定要求を、通信I/F部12から湿度センサ20へ送信する(ステップS116)。
湿度センサ20は、外部I/F部22で湿度補正端末10から設定要求を受信した場合、その設定要求に含まれる新たな補正値をセンサ記憶部23に設定し(ステップS117)、一連の湿度補正動作を終了する。
これ以降、湿度センサ20のセンサ制御部26は、感湿素子24からの出力信号に基づき計測したセンサ湿度を、センサ記憶部23の新たな補正値を用いて補正し、上位I/F部21から通信回線Lを介してコントローラ50へ通知することになる。
これ以降、湿度センサ20のセンサ制御部26は、感湿素子24からの出力信号に基づき計測したセンサ湿度を、センサ記憶部23の新たな補正値を用いて補正し、上位I/F部21から通信回線Lを介してコントローラ50へ通知することになる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、湿度補正端末10の端末制御部16が、湿度センサの近傍で基準湿度計により計測した基準湿度に基づいて処理データを生成し、通信I/F部12を介して湿度センサ20へ送信し、湿度センサ20のセンサ制御部26が、外部I/F22を介して湿度補正端末10から受信した処理データに基づいて、センサ記憶部23のセンサ湿度を補正するための補正値を新たな補正値に設定するようにしたものである。
このように、本実施の形態は、湿度補正端末10の端末制御部16が、湿度センサの近傍で基準湿度計により計測した基準湿度に基づいて処理データを生成し、通信I/F部12を介して湿度センサ20へ送信し、湿度センサ20のセンサ制御部26が、外部I/F22を介して湿度補正端末10から受信した処理データに基づいて、センサ記憶部23のセンサ湿度を補正するための補正値を新たな補正値に設定するようにしたものである。
これにより、1人の作業員が湿度センサ20の設置場所に出向いて、基準湿度計30で基準湿度を計測すれば、あとは湿度補正端末10を操作するだけという極めて簡単な操作で、湿度センサ20のセンサ湿度を補正することができる。したがって、2人の作業員が湿度センサ20の設置場所とコントローラ50の設置場所にそれぞれ出向いて、コントローラ50側で湿度センサ20のセンサ湿度を補正する場合と比較して、センサ湿度の補正に必要となる作業員数および作業負担を軽減でき、結果として作業コストを大幅に低減することが可能となる。
また、本実施の形態において、センサ制御部26が、感湿素子24の出力信号に基づいて計算したセンサ湿度を外部I/F部22を介して湿度補正端末10へ送信し、外部I/F22を介して湿度補正端末10から受信した処理データを新たな補正値としてセンサ記憶部23に設定し、端末制御部16が、通信I/F部12を介して湿度センサ20から受信したセンサ湿度と基準湿度計30により計測した基準湿度との偏差を計算し、得られた偏差値からなる新たな補正値を処理データとして通信I/F部12を介して湿度センサ20へ送信するようにしてもよい。
これにより、湿度補正端末10で基準湿度計30の指示値を撮像するだけで基準湿度を特定でき、作業員による基準湿度を読み取る作業を自動化することができる。また、作業員による、湿度センサ20で計測したセンサ湿度を湿度補正端末10に入力する作業、センサ湿度と基準湿度との偏差を新たな補正値として計算する作業、および、計算した新たな補正値を湿度センサ20に設定する作業を自動化することができる。
また、本実施の形態において、基準湿度計30が、乾球温度と湿球温度を計測する乾湿球湿度計からなる場合、端末制御部16が、画像を画像処理して得られた乾球温度と湿球温度とを示す指示値に基づいて、予め設定されている計算式または湿度表から基準湿度を特定するようにしてもよい。
これにより、基準湿度計30としてアスマン式通風乾湿計などの高精度の湿度計を用いた場合でも、作業員が湿り空気線図や湿度表などを参照して、乾球温度と湿球温度とから基準湿度を特定して入力するという作業を必要とすることなく、湿度補正端末10で基準湿度計30の指示値を撮像するだけで基準湿度を特定でき、作業員の作業負担を大幅に軽減できるとともに、基準湿度の特定精度を高めることができる。
これにより、基準湿度計30としてアスマン式通風乾湿計などの高精度の湿度計を用いた場合でも、作業員が湿り空気線図や湿度表などを参照して、乾球温度と湿球温度とから基準湿度を特定して入力するという作業を必要とすることなく、湿度補正端末10で基準湿度計30の指示値を撮像するだけで基準湿度を特定でき、作業員の作業負担を大幅に軽減できるとともに、基準湿度の特定精度を高めることができる。
また、本実施の形態において、基準湿度計30は、計測した基準湿度を数値で表示する表示部を備える湿度計からなり、端末制御部16が画像を画像処理して得られた指示値を基準湿度として特定するようにしてもよい。
これにより、基準湿度計30として計測値がLCDやLEDなどの表示部にデジタル表示されるデジタル湿度計を用いた場合でも、作業員が基準湿度計30の指示値を読み取って入力するという作業を必要とすることなく、作業員が湿度補正端末10で基準湿度計30の指示値を撮像するだけで基準湿度を特定でき、作業員の作業負担を大幅に軽減できるとともに、基準湿度の特定精度を高めることができる。
これにより、基準湿度計30として計測値がLCDやLEDなどの表示部にデジタル表示されるデジタル湿度計を用いた場合でも、作業員が基準湿度計30の指示値を読み取って入力するという作業を必要とすることなく、作業員が湿度補正端末10で基準湿度計30の指示値を撮像するだけで基準湿度を特定でき、作業員の作業負担を大幅に軽減できるとともに、基準湿度の特定精度を高めることができる。
また、本実施の形態において、端末制御部16が、通信I/F部12を介して湿度センサ20からセンサ湿度を取得するようにしてもよい。
これにより、作業員が湿度補正端末10を操作するだけで、湿度センサ20からセンサ湿度を取得することができ、作業員の作業負担を大幅に軽減できる。
これにより、作業員が湿度補正端末10を操作するだけで、湿度センサ20からセンサ湿度を取得することができ、作業員の作業負担を大幅に軽減できる。
また、本実施の形態において、通信I/F部12が、NFC通信に基づいて湿度センサ20とデータ通信を行うようにしてもよい。
これにより、作業員が湿度補正端末10を湿度センサ20に近接またはかざすだけで、湿度センサ20からセンサ湿度を取得し、さらには新たな補正値を湿度センサ20に設定することができ、作業員の作業負担を大幅に軽減できる。
これにより、作業員が湿度補正端末10を湿度センサ20に近接またはかざすだけで、湿度センサ20からセンサ湿度を取得し、さらには新たな補正値を湿度センサ20に設定することができ、作業員の作業負担を大幅に軽減できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる湿度計測システム1について説明する。
第1の実施の形態では、湿度補正端末10が、基準湿度計30で計測した基準湿度と、湿度センサ20で計測したセンサ湿度との偏差からなる新たな補正値を計算する場合を例として説明した。本実施の形態では、湿度センサ20が、基準湿度とセンサ湿度との偏差からなる新たな補正値を計算する場合について説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる湿度計測システム1について説明する。
第1の実施の形態では、湿度補正端末10が、基準湿度計30で計測した基準湿度と、湿度センサ20で計測したセンサ湿度との偏差からなる新たな補正値を計算する場合を例として説明した。本実施の形態では、湿度センサ20が、基準湿度とセンサ湿度との偏差からなる新たな補正値を計算する場合について説明する。
すなわち、本実施の形態において、端末制御部16は、基準湿度計30により計測した基準湿度を処理データとして通信I/F部12を介して湿度センサ20へ送信する。
センサ制御部26は、外部I/F22を介して湿度補正端末10から受信した処理データである基準湿度と、感湿素子24の出力信号に基づいて計算したセンサ湿度との偏差を計算し、得られた偏差値を新たな補正値としてセンサ記憶部23に設定する。
本実施の形態にかかる湿度計測システム1のその他構成については、図1と同様であり、個々での詳細な説明は省略する。
センサ制御部26は、外部I/F22を介して湿度補正端末10から受信した処理データである基準湿度と、感湿素子24の出力信号に基づいて計算したセンサ湿度との偏差を計算し、得られた偏差値を新たな補正値としてセンサ記憶部23に設定する。
本実施の形態にかかる湿度計測システム1のその他構成については、図1と同様であり、個々での詳細な説明は省略する。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる湿度計測システム1の動作について説明する。図2は、第2の実施の形態にかかる湿度補正動作を示すシーケンス図である。
ここでは、1人の作業員が、補正対象となる湿度センサ20の設置場所に出向き、基準湿度計30で計測した基準湿度と湿度センサ20で計測して得られたセンサ湿度とに基づいて、湿度センサ20に新たな補正値を設定する場合を例として説明する。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる湿度計測システム1の動作について説明する。図2は、第2の実施の形態にかかる湿度補正動作を示すシーケンス図である。
ここでは、1人の作業員が、補正対象となる湿度センサ20の設置場所に出向き、基準湿度計30で計測した基準湿度と湿度センサ20で計測して得られたセンサ湿度とに基づいて、湿度センサ20に新たな補正値を設定する場合を例として説明する。
まず、作業員が基準湿度計30で湿度センサ20近傍の湿度を計測する(ステップS200)。
この後、湿度補正端末10は、作業員による撮像操作に応じて(ステップS201)、基準湿度計30の計測結果である基準指示値を撮像部11で撮像し(ステップS202)、得られた画像を画像処理することにより基準指示値を取得する(ステップS203)。
続いて、湿度補正端末10は、取得した基準指示値から基準湿度(相対湿度)を計算し(ステップS204)、得られた基準湿度を端末表示部15で表示する(ステップS205)。
この後、湿度補正端末10は、作業員による撮像操作に応じて(ステップS201)、基準湿度計30の計測結果である基準指示値を撮像部11で撮像し(ステップS202)、得られた画像を画像処理することにより基準指示値を取得する(ステップS203)。
続いて、湿度補正端末10は、取得した基準指示値から基準湿度(相対湿度)を計算し(ステップS204)、得られた基準湿度を端末表示部15で表示する(ステップS205)。
一方、湿度センサ20は、作業員による補正開始操作に応じて(ステップS210)、センサ湿度を計測する(ステップS211)。なお、基準湿度計30での基準湿度計測タイミングと、湿度センサ20でのセンサ湿度計測タイミングとは、ほぼ同時が望ましいが、湿度センサ20近傍の湿度が変化しない程度であれば多少前後してもよい。また、湿度センサ20において、通常の湿度計測動作を実行しつつ、計測したセンサ湿度を外部I/F部22から送信可能であれば、ステップS210,S211を省いてもよい。
この後、湿度補正端末10は、作業員による送信操作に応じて(ステップS212)、ステップS204で計算した基準湿度からなる処理データを含む、補正値の設定を要求する設定要求を、通信I/F部12から湿度センサ20へ送信する(ステップS213)。
湿度センサ20は、外部I/F部22で湿度補正端末10から設定要求を受信した場合、その設定要求に含まれる基準湿度と、ステップS211で計測したセンサ湿度との偏差を計算し(ステップS214)、その偏差を新たな補正値としてセンサ記憶部23に設定し(ステップS215)、一連の湿度補正動作を終了する。
これ以降、湿度センサ20のセンサ制御部26は、感湿素子24からの出力信号に基づき計測したセンサ湿度を、センサ記憶部23の新たな補正値を用いて補正し、上位I/F部21から通信回線Lを介してコントローラ50へ通知することになる。
これ以降、湿度センサ20のセンサ制御部26は、感湿素子24からの出力信号に基づき計測したセンサ湿度を、センサ記憶部23の新たな補正値を用いて補正し、上位I/F部21から通信回線Lを介してコントローラ50へ通知することになる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、端末制御部16が、基準湿度計30により計測した基準湿度を処理データとして通信I/F部12を介して湿度センサ20へ送信し、センサ制御部26が、外部I/F部22を介して湿度補正端末10から受信した処理データである基準湿度と、感湿素子24の出力信号に基づいて計算したセンサ湿度との偏差を計算し、得られた偏差値を新たな補正値としてセンサ記憶部23に設定するようにしたものである。
このように、本実施の形態は、端末制御部16が、基準湿度計30により計測した基準湿度を処理データとして通信I/F部12を介して湿度センサ20へ送信し、センサ制御部26が、外部I/F部22を介して湿度補正端末10から受信した処理データである基準湿度と、感湿素子24の出力信号に基づいて計算したセンサ湿度との偏差を計算し、得られた偏差値を新たな補正値としてセンサ記憶部23に設定するようにしたものである。
これにより、湿度補正端末10で基準湿度計30の指示値を撮像するだけで基準湿度を特定でき、作業員による基準湿度を読み取る作業を自動化することができる。また、作業員による、基準湿度を湿度センサ20に設定する作業、湿度センサ20で計測したセンサ湿度と基準湿度との偏差を新たな補正値として計算する作業、および、計算した新たな補正値を湿度センサ20に設定する作業を自動化することができる。さらに、湿度補正端末10と湿度センサ20との間で基準湿度だけをやり取りするだけで済み、湿度補正に必要となる湿度補正端末10と湿度センサ20と間のデータ通信に関する処理を最小限に削減することができる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…湿度補正端末、11…撮像部、12…通信I/F部、13…端末記憶部、14…操作入力部、15…端末表示部、16…端末制御部、20…湿度センサ、21…上位I/F部、22…外部I/F部、23…センサ記憶部、24…感湿素子、25…センサ表示部、26…センサ制御部、50…コントローラ、L…通信回線。
Claims (12)
- 感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサと、
前記湿度センサにおける前記センサ湿度の補正に用いる処理データを生成する湿度補正端末とを備え、
前記湿度補正端末は、
前記湿度センサとデータ通信を行う通信I/F部と、
前記湿度センサの近傍で基準湿度計により計測した基準湿度に基づいて前記処理データを生成し、前記通信I/F部を介して前記湿度センサへ送信する端末制御部とを備え、
前記湿度センサは、
前記湿度補正端末とデータ通信を行う外部I/F部と、
前記センサ湿度を補正するための補正値を記憶するセンサ記憶部と、
前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信した前記処理データに基づいて、前記センサ記憶部の補正値を新たな補正値に設定するセンサ制御部とを備える
ことを特徴とする湿度計測システム。 - 請求項1の湿度計測システムにおいて、
前記センサ制御部は、前記感湿素子の出力信号に基づいて計算した前記センサ湿度を前記外部I/F部を介して前記湿度補正端末へ送信し、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信した前記処理データを新たな補正値として前記センサ記憶部に設定し、
前記端末制御部は、前記通信I/F部を介して前記湿度センサから受信した前記センサ湿度と前記基準湿度計により計測した前記基準湿度との偏差を計算し、得られた偏差値からなる新たな補正値を前記処理データとして前記通信I/F部を介して前記湿度センサへ送信する
ことを特徴とする湿度計測システム。 - 請求項1の湿度計測システムにおいて、
前記端末制御部は、前記基準湿度計により計測した前記基準湿度を前記処理データとして前記通信I/F部を介して前記湿度センサへ送信し、
前記センサ制御部は、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信した前記処理データである前記基準湿度と、前記感湿素子の出力信号に基づいて計算した前記センサ湿度との偏差を計算し、得られた偏差値を新たな補正値として前記センサ記憶部に設定する
ことを特徴とする湿度計測システム。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の湿度計測システムにおいて、
前記湿度補正端末は、画像を撮像する撮像部をさらに備え、
前記端末制御部は、前記湿度センサの近傍の湿度を計測した際の前記基準湿度計の指示値を撮像した画像を前記撮像部から取得し、当該画像を画像処理して得られた指示値に基づいて前記基準湿度を特定する
ことを特徴とする湿度計測システム。 - 請求項4に記載の湿度計測システムにおいて、
前記基準湿度計は、乾球温度と湿球温度を計測する乾湿球湿度計からなり、
前記端末制御部は、前記画像を画像処理して得られた前記乾球温度と前記湿球温度とを示す指示値に基づいて、予め設定されている計算式または湿度表から前記基準湿度を特定する
ことを特徴とする湿度計測システム。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の湿度計測システムにおいて、
前記湿度補正端末は、画像を撮像する撮像部をさらに備え、
前記基準湿度計は、計測した前記基準湿度を数値で表示する表示部を備える湿度計からなり、
前記端末制御部は、前記湿度センサの近傍の湿度を計測した際に前記基準湿度計で表示された数値を撮像した画像を前記撮像部から取得し、前記画像を画像処理して得られた前記数値を前記基準湿度として特定する
ことを特徴とする湿度計測システム。 - 感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサとデータ通信を行うことにより、前記湿度センサでのセンサ湿度の補正に用いる処理データを、前記湿度センサに送信する湿度補正端末であって、
前記湿度センサとデータ通信を行う通信I/F部と、
前記湿度センサの近傍の湿度を基準湿度計で計測して得られた基準湿度と、前記通信I/F部を介して前記湿度センサから取得した前記センサ湿度との偏差を計算し、当該偏差からなる新たな補正値を前記通信I/F部を介して前記湿度センサに送信する端末制御部と
を備えることを特徴とする湿度補正端末。 - 感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサとデータ通信を行うことにより、前記湿度センサでのセンサ湿度の補正に用いる処理データを、前記湿度センサに送信する湿度補正端末であって、
前記湿度センサとデータ通信を行う通信I/F部と、
前記湿度センサの近傍の湿度を基準湿度計で計測して得られた基準湿度を、前記湿度センサで計測したセンサ湿度との偏差からなる新たな補正値を計算する際に用いる処理データとして、前記湿度センサに送信する端末制御部と
を備えることを特徴とする湿度補正端末。 - 請求項7または請求項8に記載の湿度補正端末において、
前記通信I/F部は、NFC通信に基づいて前記湿度センサとデータ通信を行うことを特徴とする湿度補正端末。 - 感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサであって、
湿度補正端末とデータ通信を行う外部I/F部と、
前記センサ湿度を補正するための補正値を記憶するセンサ記憶部と、
前記センサ湿度を前記外部I/F部を介して前記湿度補正端末へ送信し、前記湿度補正端末において前記湿度センサの近傍の湿度を基準湿度計で計測して得られた基準湿度と、前記センサ湿度との偏差からなる新たな補正値を、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信し、前記センサ記憶部の補正値を前記新たな補正値に設定するセンサ制御部と
を備えることを特徴とする湿度センサ。 - 感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサであって、
湿度補正端末とデータ通信を行う外部I/F部と、
前記センサ湿度を補正するための補正値を記憶するセンサ記憶部と、
前記湿度補正端末において前記湿度センサの近傍の湿度を基準湿度計で計測して得られた基準湿度を、前記外部I/Fを介して前記湿度補正端末から受信し、前記基準湿度と前記センサ湿度との偏差を計算し、前記センサ記憶部の補正値を前記偏差からなる新たな補正値に設定するセンサ制御部と
を備えることを特徴とする湿度センサ。 - 感湿素子の出力信号に基づいてセンサ湿度を計算して出力する湿度センサと、前記湿度センサにおける前記センサ湿度の補正に用いる処理データを生成する湿度補正端末とを備える湿度計測システムで用いられる湿度補正方法であって、
前記湿度補正端末が、前記湿度センサの近傍で基準湿度計により計測した基準湿度に基づいて前記処理データを生成し、前記湿度センサへ送信する端末制御ステップと、
前記湿度センサが、前記湿度補正端末から受信した前記処理データに基づいて、センサ記憶部の補正値を新たな補正値に設定するセンサ制御ステップと
を備えることを特徴とする湿度計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018230864A JP2020094822A (ja) | 2018-12-10 | 2018-12-10 | 湿度計測システム、湿度補正端末、湿度センサ、および湿度計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018230864A JP2020094822A (ja) | 2018-12-10 | 2018-12-10 | 湿度計測システム、湿度補正端末、湿度センサ、および湿度計測方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020094822A true JP2020094822A (ja) | 2020-06-18 |
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JP2018230864A Pending JP2020094822A (ja) | 2018-12-10 | 2018-12-10 | 湿度計測システム、湿度補正端末、湿度センサ、および湿度計測方法 |
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JP (1) | JP2020094822A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022036750A (ja) * | 2020-08-24 | 2022-03-08 | エヌケイエス株式会社 | キャリブレーションシステム、情報処理装置、プログラム、及び動作方法 |
-
2018
- 2018-12-10 JP JP2018230864A patent/JP2020094822A/ja active Pending
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