JP2018163423A - 施工管理システム、施工管理方法、騒音測定方法、携帯端末及びプログラム - Google Patents

施工管理システム、施工管理方法、騒音測定方法、携帯端末及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】施工の現場における騒音測定を効率化できる施工管理システムを提供することを課題とする。【解決手段】携帯端末と、サーバ装置と、端末装置とが、ネットワークを介して通信を行う施工管理システムであって、端末装置は測定場所の騒音測定に関する情報をサーバ装置に登録する手段を有し、サーバ装置は測定場所の騒音測定に関する情報を携帯端末に提供する手段を有し、携帯端末は測定場所の騒音測定に関する情報に基づき、図面上に測定場所を表すアイコンと、ユーザに選択されたアイコンが表す測定場所の騒音測定の結果の合否を表示する表示処理手段と、騒音測定器と連動して騒音測定を行う手段と、騒音測定の結果の合否を判定し、判定結果を表示処理手段に表示させる手段とを有することで課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は施工管理システム、施工管理方法、騒音測定方法、携帯端末及びプログラムに関する。
施工の現場において行われる現場業務には、現場における試運転調整が含まれる。例えば空調設備の試運転調整では、風量測定や騒音測定が行われる。施工管理を行うユーザは現場において測定した測定データを、例えば事務所で整理し、帳票を作成していた。例えばCAD装置及び携帯端末装置等を用いて空調設備や衛生設備等の配管、建築設備等の施工状態を管理する施工管理システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第5138068号公報
従来、施工管理を行うユーザは現場において測定した騒音データを、例えば事務所で整理し、帳票を作成していた。ところで、帳票には設計で意図しているNC許容値を、測定した騒音データが満たしているかの合否判定の項目が含まれている場合がある。このような場合、ユーザは現場業務後、事務所に戻って作成した帳票の合否判定の項目が、合格でなければ、再度、現場において試運転調整を行い、騒音測定をやり直す必要があり、非効率であった。
本発明の一実施形態は、施工の現場における騒音測定を効率化できる施工管理システム、施工管理方法、騒音測定方法、携帯端末及びプログラムを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本願発明は、騒音測定器と連動して騒音測定を行う1台以上の携帯端末と、ユーザの操作により前記携帯端末が行った騒音測定の結果を管理するサーバ装置と、前記携帯端末が行った騒音測定の結果の合否を判定するための情報を前記サーバ装置に登録する端末装置とが、ネットワークを介して通信を行う施工管理システムであって、前記端末装置は、施工現場の図面上の位置で表した騒音測定場所の騒音測定に関する情報として前記施工現場の図面上の位置と前記騒音測定場所の騒音測定の結果の合否を判定するための情報との入力をユーザから受け付け、前記騒音測定場所の騒音測定に関する情報を前記サーバ装置に登録する登録受付手段、を有し、前記サーバ装置は、前記施工現場における前記騒音測定場所の騒音測定に関する情報を前記携帯端末に提供する提供手段と、前記携帯端末が前記騒音測定器と連動して行った騒音測定の結果を受信し、前記施工現場における前記騒音測定場所の騒音測定に関する情報と対応付けて保存する保存手段と、を有し、前記携帯端末は、前記サーバ装置から提供された前記騒音測定場所の騒音測定に関する情報に基づき、前記施工現場の図面上に前記騒音測定場所を表すアイコンと、ユーザにより選択された前記アイコンが表す前記騒音測定場所の騒音測定の結果の合否を表示する表示処理手段と、ユーザによる指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御手段と、前記携帯端末が行った騒音測定の結果の合否を判定し、その判定結果を前記表示処理手段に表示させる測定データ処理手段と、を有すること、を特徴とする。
また、上記した目的を達成するため、本願発明は、騒音測定器と連動して騒音測定を行う携帯端末の施工管理方法であって、ユーザの指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御ステップと、前記騒音測定の結果の合否を判定する測定データ処理ステップと、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置から提供された施工現場における騒音測定場所における騒音測定の結果の合否を表示する表示処理ステップと、を有すること、を特徴とする。
また、上記した目的を達成するため、本願発明は、騒音測定器と連動して騒音測定を行う携帯端末の騒音測定方法であって、ユーザの指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御ステップと、前記騒音測定の結果の合否を判定する測定データ処理ステップと、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置から提供された施工現場における騒音測定場所における騒音測定の結果の合否を表示する表示処理ステップと、を有すること、を特徴とする。
また、上記した目的を達成するため、本願発明は、騒音測定器と連動して騒音測定を行う携帯端末であって、ユーザの指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御手段と、前記騒音測定の結果の合否を判定する測定データ処理手段と、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置から提供された施工現場における騒音測定場所における騒音測定の結果の合否を表示する表示処理手段と、を有すること、を特徴とする。
また、上記した目的を達成するため、本願発明は、騒音測定器と連動して騒音測定を行う携帯端末を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置から提供された施工現場における騒音測定場所の騒音測定に関する情報に基づき、前記施工現場の図面上に前記騒音測定場所を表すアイコンと、ユーザにより選択された前記アイコンが表す前記騒音測定場所の騒音測定の結果の合否を表示する表示処理手段、ユーザによる指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御手段、前記騒音測定の結果の合否を判定し、その判定結果を前記表示処理手段に表示させる測定データ処理手段、として機能させるためのプログラムであることを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、施工の現場における騒音測定を効率化できる。騒音測定が効率化されることで、騒音測定にかかわる施工管理工数が削減され、省力化及び省人化が図られる。
本実施形態に係る施工管理システムの一例のシステム構成図である。 本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。 本実施形態に係るタブレット端末の一例のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る施工管理システムの一例の処理ブロック図である。 図面テーブル、検査アイコンテーブル及び検査アイコン情報テーブルの一例の構成図である。 事前登録処理の一例のシーケンス図である。 騒音測定情報及び検査アイコンを登録する画面の一例のイメージ図である。 ダウンロード処理の一例のシーケンス図である。 選択した検査アイコンの検査アイコン情報を確認する画面の一例のイメージ図である。 騒音測定の一例のシーケンス図である。 騒音測定後の検査アイコン情報を確認する画面の一例のイメージ図である。 測定データ処理の一例のフローチャートである。 検査アイコン更新処理の一例のシーケンス図である。 騒音測定の結果を確認する画面の一例のイメージ図である。 印刷される帳票ファイルの一例のイメージ図である。
次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は本実施形態に係る施工管理システムの一例のシステム構成図である。図1に示すように本実施形態に係る施工管理システム1は、サーバ装置10と、1台以上のPC12と、複数台のタブレット端末14と、複数台の騒音測定器15と、を有する。サーバ装置10、PC12及びタブレット端末14はインターネットなどのネットワーク16により接続されている。タブレット端末14と騒音測定器15とは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信によりデータ通信可能である。タブレット端末14と騒音測定器15とは、有線通信によりデータ通信を行ってもよい。
図1ではPC12が、施工管理を行うユーザの事務所にある例を表す。タブレット端末14及び騒音測定器15は施工管理を行うユーザにより施工現場に持ち込まれる。ユーザはPC12を操作し、必要な情報をサーバ装置10に登録したり、サーバ装置10から必要な情報を取得して表示させたり、することができる。また、ユーザはタブレット端末14及び騒音測定器15を操作し、必要な情報をサーバ装置10に登録したり、サーバ装置10から必要な情報を取得して表示させたり、することができる。
PC12は、ユーザが事務所において操作するクライアント端末の一例である。事務所において操作するクライアント端末は、スマートフォン、タブレット端末などであってもよい。タブレット端末14はユーザが施工現場において操作するクライアント端末の一例である。タブレット端末14は、内蔵又は外付けを問わず、写真撮影機能を有する。施工現場において操作するクライアント端末は、内蔵又は外付けを問わず、写真撮影機能を有しているスマートフォン、ノートPCなどであってもよい。
騒音測定器15はオクターブバンド分析されたそれぞれの音圧レベルを騒音データとして測定する測定器である。音圧レベルは音の物理的大きさの尺度である。騒音測定器15はタブレット端末14にインストールされた後述の騒音測定アプリと連動し、騒音データを測定して、タブレット端末14に送信する。
サーバ装置10は、PC12及びタブレット端末14から騒音測定の結果を受け付ける機能やPC12及びタブレット端末14に騒音測定の結果を表示するための情報を提供する機能を有する。また、サーバ装置10は、PC12及びタブレット端末14から騒音測定の進捗管理のための情報の登録を受け付ける機能やPC12及びタブレット端末14に騒音測定の進捗管理のための情報を提供する機能を有する。なお、図1のサーバ装置10の構成は一例であって、複数のコンピュータに分散して構成するようにしてもよい。
図1の施工管理システム1は、PC12とタブレット端末14とが異なる例を示しているが、例えばPC12とタブレット端末14とが同種のクライアント端末でも同一のクライアント端末でもよい。同一のクライアント端末の場合、ユーザは事務所で使用していたクライアント端末を施工現場に携帯して持ち込み、利用する。また、図1の施工管理システム1は、タブレット端末14と騒音測定器15との連動により騒音データを測定しているがタブレット端末14のマイクにより騒音データを測定することもできる。
<ハードウェア構成>
サーバ装置10、PC12は例えば図2に示すようなハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図2は、本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図2のコンピュータ500は入力装置501、表示装置502、外部I/F503、RAM504、ROM505、CPU506、通信I/F507及びHDD508などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。なお、入力装置501及び表示装置502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
入力装置501はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置502はディスプレイ等を含み、コンピュータ500による処理結果を表示する。
通信I/F507はコンピュータ500を各種ネットワークに接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ500は通信I/F507を介してデータ通信を行うことができる。
また、HDD508は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、OS上で各種機能を提供するプログラムなどがある。なお、コンピュータ500はHDD508に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
外部I/F503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体503aなどがある。これにより、コンピュータ500は外部I/F503を介して記録媒体503aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体503aにはフレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM505には、コンピュータ500の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM504は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
CPU506は、ROM505やHDD508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や機能を実現する演算装置である。サーバ装置10及びPC12は、例えば図2に示すようなハードウェア構成においてCPU506がプログラムを実行することにより、後述するような各種処理を実現できる。
タブレット端末14は例えば図3に示すハードウェア構成により実現される。図3は本実施形態に係るタブレット端末の一例のハードウェア構成図である。図3のタブレット端末14は、CPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、CMOSセンサ605、加速度・方位センサ606、メディアドライブ608を備えている。
CPU601はタブレット端末14全体の動作を制御する。ROM602は基本入出力プログラムを記憶している。RAM603はCPU601のワークエリアとして使用される。EEPROM604はCPU601の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みが行われる。CMOSセンサ605は、写真撮影のための画像データの取得機能を実現する。CMOSセンサ605はCPU601の制御に従って撮影を行い、画像データを得る。CMOSセンサ605は被写体を撮像することができるのであれば、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。加速度・方位センサ606は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等である。
メディアドライブ608は、フラッシュメモリ等の記録メディア607に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。メディアドライブ608は、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア607を着脱自在な構成となっている。なお、図3のハードウェア構成は一例であり、メディアドライブ608が無い構成であってもよい。
なお、EEPROM604には、CPU601が実行するOS、ネットワーク設定に必要なアソシエーション情報等が記憶されている。本発明の実施形態における各種処理を実行するためのアプリケーションは、EEPROM604又は記録メディア607などに記憶されている。
さらに、タブレット端末14は、音声入力部609、音声出力部610、アンテナ611、通信部612、無線LAN通信部613、近距離無線通信用アンテナ614、近距離無線通信部615、ディスプレイ616、タッチパネル617及びバスライン619を備える。
音声入力部609は音声を音声信号に変換する。音声出力部610は音声信号を音声に変換する。通信部612はアンテナ611を利用して無線通信信号により最寄りの基地局装置と通信を行う。無線LAN通信部613はIEEE802.11規格等に準拠する無線LAN通信を行う。近距離無線通信部615は近距離無線通信用アンテナ614を利用したBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を行う。
ディスプレイ616は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等である。タッチパネル617は、ディスプレイ616上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ616上におけるタッチ位置を検出する。バスライン619は上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、タブレット端末14は専用の電池618を備えている。タブレット端末14は電池618によって駆動される。なお、音声入力部609は音声を入力するマイクが含まれる。音声出力部610は音声を出力するスピーカが含まれている。タブレット端末14は例えば図4に示すハードウェア構成においてCPU601が後述の騒音測定アプリや図面共有アプリなどの各種アプリケーションを実行することにより、後述の各種処理を実現できる。
<ソフトウェア構成>
本実施形態に係る施工管理システム1は例えば図4に示すような処理ブロックにより実現される。図4は本実施形態に係る施工管理システムの一例の処理ブロック図である。
サーバ装置10はプログラムを実行することにより、図面ファイル登録部31、騒音測定情報登録部32、検査アイコン登録部33、検査アイコン情報提供部34、検査アイコン情報更新部35、テーブル保存部36、図面ファイル保存部37、検査アイコン情報保存部38を実現している。
図面ファイル登録部31はPC12からの図面ファイル登録要求に応じて施工現場の図面を電子化した図面ファイルを図面ファイル保存部37に保存する。騒音測定情報登録部32はPC12からの騒音測定情報登録要求に応じて騒音測定情報を検査アイコン情報保存部38に保存する。
検査アイコン登録部33は、PC12からの検査アイコン情報登録要求に応じて、電子化された施工現場の図面上の位置と対応付けて、施工現場における騒音測定場所を示す検査アイコンの情報(検査アイコンテーブル)をテーブル保存部36に保存する。また、検査アイコン登録部33は検査アイコンと検査アイコン情報とを対応付ける情報(検査アイコン情報テーブル)を検査アイコン情報保存部38に保存する。
検査アイコン情報提供部34はタブレット端末14からの要求に応じてタブレット端末14に図面ファイル及び検査アイコン情報を提供する。検査アイコン情報更新部35は騒音測定が行われると、その騒音測定結果で検査アイコン情報を更新する。また、検査アイコン情報更新部35はPC12やタブレット端末14で検査アイコン情報の編集操作が行われると、その編集操作により検査アイコン情報を更新する。
検査アイコン情報提供部34は検査アイコン情報を複数台のタブレット端末14に提供する。サーバ装置10は複数台のタブレット端末14による騒音測定の結果を複数のタブレット端末14に配信し、検査アイコン情報を複数のタブレット端末14の間で直ちに共有させることができる。
検査アイコン情報更新部35はテーブル保存部36に保存された検査アイコンテーブルの情報を更新する。検査アイコン情報更新部35は更新した検査アイコンの情報を、複数のタブレット端末14に同時に配信する。例えばテーブル保存部36は後述の図面テーブル及び検査アイコンテーブルを保存している。図面ファイル保存部37は電子化された施工現場の図面ファイルを保存している。検査アイコン情報保存部38は検査アイコン情報テーブルを保存している。
また、PC12はWEBアプリケーションなどのプログラムを実行することで、操作判断部41、表示処理部42、図面ファイル登録受付部43、騒音測定情報登録受付部44及び検査アイコン登録受付部45を実現している。
操作判断部41はユーザから受け付けた操作を判断する。表示処理部42はPC12の表示装置502に後述するような画面を表示させる。図面ファイル登録受付部43は施工現場の図面ファイルを登録する操作をユーザから受け付けると、その図面ファイルの登録要求をサーバ装置10に対して行う。騒音測定情報登録受付部44は騒音測定情報を登録する操作をユーザから受け付けると、騒音測定情報の登録要求をサーバ装置10に対して行う。検査アイコン登録受付部45は検査アイコンを施工現場の図面上に登録する操作をユーザから受け付けると、その検査アイコンの登録要求をサーバ装置10に対して行う。
また、タブレット端末14は図面共有アプリ50や騒音測定アプリ60などのプログラムを実行することで、操作判断部51、表示処理部52、検査アイコン情報取得部53、図面ファイル取得部54、アプリ切替制御部55、測定データ処理部56、検査アイコン更新処理部57、検査アイコン情報送信部58、測定デバイス制御部61及び測定データ送受信部62を実現している。
操作判断部51はユーザから受け付けた操作を判断する。表示処理部52はタブレット端末14のディスプレイ616に後述するような画面を表示させる。検査アイコン情報取得部53はサーバ装置10から施工現場の図面上に登録された検査アイコン情報を取得する。図面ファイル取得部54はサーバ装置10から電子化された施工現場の図面ファイルを取得する。
アプリ切替制御部55は図面共有アプリ50と騒音測定アプリ60との間のアプリ切り替えを制御する。測定データ処理部56は騒音測定器15において測定された騒音データを処理し、NC(Noise Criteria)許容値との比較による良否判定を行い、検査アイコン情報に反映する。
検査アイコン更新処理部57は、施工現場の図面上に表示されている検査アイコンの色の制御を行う。騒音測定が完了した騒音測定場所の検査アイコンの色を、未完了を示す色から完了を示す色に変更する。また、検査アイコン更新処理部57は検査アイコンの更新要求をサーバ装置10に対して行う。検査アイコン情報送信部58はタブレット端末14で更新された検査アイコン情報をサーバ装置10に送信する。
測定デバイス制御部61及び測定データ送受信部62は騒音測定アプリ60により実現されている。図面共有アプリ50から騒音測定アプリ60に切り替わると、測定デバイス制御部61はBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信により測定デバイスである騒音測定器15と連動し、騒音データを測定する。測定データ送受信部62は騒音測定器15で測定した騒音データを受信し、その騒音データを図面共有アプリ50に送信する。騒音データの測定が終了すると、タブレット端末14は騒音測定アプリ60から図面共有アプリ50に切り替わる。
サーバ装置10に保存される図面テーブル、検査アイコンテーブル及び検査アイコン情報テーブルは、例えば図5に示すように関連付けられている。図5は図面テーブル、検査アイコンテーブル及び検査アイコン情報テーブルの一例の構成図である。
図5の図面テーブルは、図面ID、現場ID及びファイル保存パスを項目として含む構成である。図面テーブルは施工現場を特定する現場IDと対応付けられている。図面IDは図面を特定する情報の一例である。ファイル保存パスは図面ファイルの保存先を示している。
図5の検査アイコンテーブルは検査アイコンID、図面ID、座標、色、連番、完了ステータス及び検査アイコン情報IDを項目として含む構成である。検査アイコンテーブルは図面IDにより図面テーブルと対応付けられている。検査アイコンIDは検査アイコンを特定する情報の一例である。
座標は、検査アイコンが登録されている図面上の位置を表す。色は施工現場の図面上に表示される検査アイコンの色を表す。連番は、同一の図面上に登録されている検査アイコンに連続的に振られている番号である。完了ステータスは、検査アイコンが示す位置での騒音測定の完了/未完了を表す。検査アイコンテーブルは検査アイコン情報を特定する検査アイコン情報IDと対応付けられている。
また、図5の検査アイコン情報テーブルは検査アイコン情報ID、検査アイコンID、場所、NC許容値、測定値、備考を項目として有する。検査アイコン情報テーブルは、検査アイコンIDにより検査アイコンテーブルと対応付けられている。
検査アイコン情報IDは検査アイコン情報を特定する情報の一例である。場所、NC許容値はPC12から登録された騒音測定情報の一例である。測定値は、騒音測定器15により測定した騒音データである。備考は後述の備考欄にユーザが記載した情報である。
図5から明らかなように、各図面には1つ以上の検査アイコンを対応付けることができ、各検査アイコンに検査アイコン情報を対応付けることができる。
<処理の詳細>
以下では、本実施形態に係る施工管理システム1の処理の詳細について説明する。
《施工管理システムの処理概要》
本実施形態に係る施工管理システム1は以下の手順により施工現場における騒音測定を効率化する。施工管理を行うユーザは施工現場の図面ファイルを登録する操作をPC12に対して行う。PC12は施工現場の図面ファイルをサーバ装置10に登録する。
また、ユーザは騒音測定情報を登録する画面を表示させるための操作をPC12に対して行う。PC12は騒音測定情報を登録する画面を表示する。ユーザはPC12に表示された騒音測定情報を登録する画面から騒音測定情報を登録する。
また、ユーザは、検査アイコンを登録する画面を表示させるための操作をPC12に対して行う。PC12はユーザに選択された施工現場の図面ファイルを表示する。ユーザはPC12に表示された施工現場の図面上に、施工現場における騒音測定場所を示す検査アイコンを登録する操作を行う。また、ユーザは検査アイコンと騒音測定情報とを対応付けて検査アイコン情報を生成する操作を行う。PC12は施工現場の図面上に対応付けられた検査アイコン及び検査アイコン情報をサーバ装置10に登録する。
ユーザは電子化された施工現場の図面ファイル、その図面ファイルに登録された検査アイコン、検査アイコン情報をサーバ装置10から取り込む操作をタブレット端末14に対して行う。タブレット端末14は取り込んだ施工現場の図面ファイルを表示し、図面上に検査アイコンを表示する。
ユーザは施工現場の騒音測定場所に行き、その騒音測定場所に対応する検査アイコンを選択する。タブレット端末14は選択された検査アイコンの「検査アイコン情報を確認する画面」を表示する。なお、「検査アイコン情報を確認する画面」には、騒音測定を開始するためのボタン等が設けられている。ユーザはタブレット端末14に表示された「検査アイコン情報を確認する画面」から騒音測定を開始する指示を行うことができる。
ユーザから騒音測定を開始する指示があったと判定すると、タブレット端末14は騒音測定アプリ60に切り替え、騒音測定器15による騒音測定が可能な状態となる。ユーザは騒音測定器15で、騒音を測定する。
測定が終了すると、タブレット端末14は図面共有アプリ50に切り替え、騒音測定器15において測定された騒音データを処理し、NC許容値に対応するNC曲線との比較による良否判定を行い、「検査アイコン情報を確認する画面」に反映する。ユーザは、測定後、直ぐに良否判定を確認することができるので、合格でなければ、空調設備以外の音源を停止させるなど、合格とするための処置を行った後、騒音測定を迅速にやり直すことができる。
騒音測定が正常終了すると、タブレット端末14は騒音測定の結果をサーバ装置10にアップロードする。また、サーバ装置10は施工現場における騒音測定の進捗管理を支援するため、未完了の検査アイコンの色と、完了の検査アイコンの色と、が異なる色となるように変化させる。ユーザは現場業務後、事務所に戻り、騒音測定の結果をサーバ装置10からPC12にダウンロードし、騒音測定の結果の確認や、帳票ファイルの出力を行うことができる。
このように、本実施形態に係る施工管理システム1によれば、ユーザはPC12から施工現場の図面と、その図面上の位置で表した施工現場における騒音測定場所の情報と、を事前に登録しておき、タブレット端末14に取り込むことができる。また、タブレット端末14は、騒音測定が未完了の状態及び完了の状態を、検査アイコンの色で区別して表すことができる。したがって、ユーザは図面上に表示された検査アイコンの色により騒音測定が完了した騒音測定場所を一目で認識でき、測定漏れや重複測定を効果的に防ぐことができる。このように、本実施形態に係る施工管理システム1はユーザが施工現場において行う騒音測定を効率化できる。
《事前登録》
ユーザがPC12から行う事前登録処理は、例えば図6に示す手順で行われる。図6は事前登録処理の一例のシーケンス図である。ユーザは施工現場の図面ファイルをサーバ装置10に登録する。また、ユーザは施工現場の図面が表示された図7の画面1200を表示させるための操作をPC12に対して行う。図7は騒音測定情報及び検査アイコンを登録する画面の一例のイメージ図である。
画面1200において、ユーザは騒音測定情報を登録する画面1203を表示させるための操作をPC12に対して行う。PC12の騒音測定情報登録受付部44は騒音測定情報を登録する例えば画面1203を表示する。騒音測定情報を登録する画面1203には騒音測定場所の名前と、その騒音測定場所のNC許容値を入力できる。なお、同じ部屋に騒音測定場所が複数ある場合が多い為、騒音測定情報登録受付部44は騒音測定場所の名前が重複した場合に、自動でアルファベットなどの記号を付与することにより、各騒音測定場所を区別できるようにしてもよい。
また、図7の画面1203には周波数により同じ音の大きさに聞こえる音圧レベルを表した特性として「A特性」または「C特性」をユーザに選択させるボタン1204が設けられている。NC許容値は、その騒音測定場所で目標とするNC曲線を示す。
ステップS21においてユーザは、騒音測定情報を登録する画面1203に、騒音測定場所の名前と、その騒音測定場所のNC許容値とを入力して、騒音測定情報を登録する操作を行う。ステップS22に進み、PC12の騒音測定情報登録受付部44は画面1203に登録された騒音測定情報を表示する。
ステップS23に進み、騒音測定情報登録受付部44は画面1203に登録された騒音測定情報の登録要求をサーバ装置10に対して行う。ステップS24において、サーバ装置10の騒音測定情報登録部32はPC12からの騒音測定情報登録要求に応じて騒音測定情報を検査アイコン情報保存部38に保存する。
ステップS25において、ユーザは図面上への検査アイコン1202の登録を開始する検査アイコン登録開始ボタン1201を押下し、図面上の騒音測定場所に検査アイコン1202を登録する。
ステップS26においてPC12の検査アイコン登録受付部45はユーザにより登録された検査アイコン1202を図面上に表示する。ステップS27においてユーザは登録した検査アイコン1202と対応付ける騒音測定情報を画面1203から選択する。検査アイコン登録受付部45は登録した検査アイコン1202と画面1203から選択された騒音測定情報とを対応付ける。なお、ステップS27の処理は、画面1203の騒音測定情報を画面1200の図面上にドラック&ドロップすることで行ってもよい。
ステップS28に進み、検査アイコン登録受付部45はサーバ装置10に対して検査アイコン情報登録要求を行う。ステップS29において、サーバ装置10の検査アイコン登録部33は、PC12からの検査アイコン情報登録要求に応じて、検査アイコンテーブルをテーブル保存部36に保存する。また、検査アイコン登録部33は、検査アイコン情報テーブルを検査アイコン情報保存部38に保存する。
図6の処理により、ユーザは施工現場における騒音測定場所を示す検査アイコン1202の図面上への登録と、検査アイコン1202に対応する騒音測定場所の騒音測定情報の登録とを事前に行うことができる。
《タブレット端末へのダウンロード》
ユーザがタブレット端末14から行うダウンロード処理は、例えば図8に示す手順で行われる。図8はダウンロード処理の一例のシーケンス図である。ステップS31においてユーザは電子化された施工現場の図面ファイル、その図面ファイルに登録された検査アイコン、検査アイコン情報をサーバ装置10から取り込む操作をタブレット端末14に対して行う。
ステップS32においてタブレット端末14の図面ファイル取得部54はサーバ装置10に電子化された施工現場の図面ファイルを要求する。また、検査アイコン情報取得部53はサーバ装置10から施工現場の図面上に登録された検査アイコン情報を要求する。ステップS33においてタブレット端末14の図面ファイル取得部54はサーバ装置10から電子化された施工現場の図面ファイルを取得する。また、検査アイコン情報取得部53はサーバ装置10から施工現場の図面上に登録された検査アイコン情報を取得する。
ステップS34において、タブレット端末14の表示処理部52は図面上に検査アイコン1202が表示された画面1300を表示する。ステップS35においてユーザは図面上に表示された検査アイコン1202を選択することで、選択した検査アイコン1202の画面1301を表示する。画面1301は「検査アイコン情報を確認する画面」の一例である。
タブレット端末14の操作判断部51は図面上に表示された検査アイコン1202に対するユーザの選択操作を判断する。検査アイコン1202に対するユーザの選択操作があれば、表示処理部52はステップS36に進み、選択した検査アイコン1202の画面1301を図9のように表示する。図9は選択した検査アイコンの検査アイコン情報を確認する画面の一例のイメージ図である。
画面1301には、騒音測定場所の名前、NC許容値を表す目標NC値、目標とするNC曲線が図示されたNC曲線のグラフ、騒音測定の結果を表示する欄、騒音測定器15による測定を開始するためのボタン1302が含まれる。
目標とするNC曲線が図示されたNC曲線のグラフは横軸がオクターブバンド中心周波数を示し、縦軸が音圧レベルを示している。グラフにおいて、目標とするNC曲線は例えば色を他のNC値のNC曲線と異ならせる。図9では、NC値「45」のNC曲線が目標とするNC曲線となっている。
また、図9では騒音測定の結果を表示する欄が、騒音測定の前である為、空欄となっている。騒音測定の結果を表示する欄には、騒音測定の後、オクターブバンドごとの音圧レベルが騒音データとして表示され、更に、それぞれの騒音測定のNC値と、騒音測定の結果の良否判定を表す項目「良否」とが含まれている。
《騒音測定》
ユーザがタブレット端末14と騒音測定器15とを連動させて行う騒音測定は、例えば図10に示す手順で行われる。図10は騒音測定の一例のシーケンス図である。ステップS41においてユーザは測定開始操作として、騒音測定器15による測定を開始するためのボタン1302を押下する。
ステップS42においてタブレット端末14の操作判断部51は騒音測定器15による測定を開始するためのボタン1302の押下操作を判断する。ボタン1302の押下操作があれば、図面共有アプリ50のアプリ切替制御部55は騒音測定アプリ60に測定開始を要求し、騒音測定アプリ60へのアプリ切り替えを行う。
ステップS43に進み、騒音測定アプリ60の測定デバイス制御部61は騒音測定器15に測定データを要求する。ステップS44において、騒音測定器15は騒音データを測定する。ステップS45において、騒音測定器15は測定した騒音データをタブレット端末14の騒音測定アプリ60に返す。
ステップS46に進み、騒音測定アプリ60の測定データ送受信部62は、騒音データを図面共有アプリ50に送信する。騒音データの測定が終了すると、アプリ切替制御部55は騒音測定アプリ60から図面共有アプリ50へのアプリ切り替えを行う。
ステップS47に進み、タブレット端末14の測定データ処理部56は騒音測定器15において測定された騒音データを処理し、その騒音測定のNC値を求め、NC許容値との比較による良否判定を行う。そして、測定データ処理部56は騒音測定の結果を例えば図11のように画面1301に反映させる。
図11は騒音測定後の検査アイコン情報を確認する画面の一例のイメージ図である。図11の画面1301では、目標とするNC曲線が図示されているNC曲線のグラフに、オクターブバンド中心周波数ごとの音圧レベルが書き込まれている。図11の画面1301の例では、騒音データの中に、NC値「40」のNC曲線とNC値「45」のNC曲線との間に達している音圧レベルがあるため、騒音測定のNC値が「45」となる。
また、騒音測定の結果を表示する欄には、オクターブバンド中心周波数ごとの音圧レベルと、その騒音測定のNC値「45」と、騒音測定の結果の良否判定「○」と、が書き込まれている。図11の画面1301の例では騒音測定のNC値「45」が測定箇所におけるNC許容値を表す目標NC値を超えていないため、騒音測定の結果が目標NC値をクリアしていることを表す「○」が騒音測定の結果の良否判定として書き込まれている。騒音データの中に、NC値「45」のNC曲線とNC値「50」のNC曲線との間に達している音圧レベルがある場合、騒音測定のNC値が「50」となる。図7で示したように、測定箇所が事務所Aの場合におけるNC許容値は「45」である。事務所Aにおける騒音測定のNC値が「50」の場合は、事務所Aにおける騒音測定の結果は目標NC値をクリアしていないことを示す「×」である。「良否」欄には、「×」が表示される。なお、図11の画面1301の備考欄1303は、記載した情報が図5の検査アイコン情報テーブルの項目「備考」と同期される。
ユーザは、画面1301の騒音測定の結果の項目「良否」により、それぞれの騒音測定の結果の良否判定を容易に行うことができる。例えば、事務所Aにおける騒音測定の結果は目標NC値をクリアしていないことを示す「×」である場合には、騒音測定の終了後、直ちに事務所Aにおける騒音対策を施し、再度騒音測定を行うことができる。ステップS48において、図面共有アプリ50の検査アイコン更新処理部57は施工現場の図面上に表示されている検査アイコン1202の色の制御を行う。具体的に、検査アイコン更新処理部57は騒音測定が完了した騒音測定場所の検査アイコン1202の色を、未完了を示す色から完了を示す色に変更する。検査アイコン更新処理部57は検査アイコン1202の更新要求を、このタイミングでサーバ装置10に対して行ってもよい。
ステップS49に進み、検査アイコン情報送信部58は騒音測定の結果が反映された検査アイコン情報をサーバ装置10に送信する。ステップS50に進み、サーバ装置10の検査アイコン情報更新部35は、騒音測定の結果が反映された検査アイコン情報で、検査アイコン情報保存部38に保存されている検査アイコン情報を更新する。
図10のステップS47の測定データ処理は例えば図12に示す手順で行われる。図12は測定データ処理の一例のフローチャートである。測定データ処理部56はステップS61において、騒音データから騒音測定のNC値を算出する。
ステップS62に進み、測定データ処理部56は騒音測定のNC値とNC許容値との比較による良否判定を行う。ステップS63に進み、測定データ処理部56は、オクターブバンド中心周波数ごとの音圧レベルと、その騒音測定のNC値と、騒音測定の結果の良否判定とを、検査アイコン情報に反映させる。
そして、ステップS64に進み、測定データ処理部56はオクターブバンド中心周波数ごとの音圧レベルと、その騒音測定のNC値と、騒音測定の結果の良否判定とが反映された画面1301となるように、目標とするNC曲線が図示されているNC曲線のグラフ及び騒音測定の結果を表示する欄を更新する。
《検査アイコン更新処理》
サーバ装置10は施工現場における騒音測定の進捗管理を支援するため、図13に示す処理により、未完了の検査アイコンの色と、完了の検査アイコンの色と、が異なる色となるように変化させる。図13は検査アイコン更新処理の一例のシーケンス図である。図13の検査アイコン更新処理が開始されるタイミングは、目標NC値をクリアして騒音測定が完了したタイミングとなる。
ステップS101において、検査アイコン更新処理部57は騒音測定が完了した騒音測定場所の検査アイコン1202の色を、完了を表す色に変化させる。また、ステップS102において、検査アイコン情報送信部58はステップS102において、騒音測定の結果が反映された検査アイコン情報をサーバ装置10に送信する。
ステップS103に進み、サーバ装置10の検査アイコン情報更新部35は、騒音測定の結果が反映された検査アイコン情報で、検査アイコン情報保存部38に保存されている検査アイコン情報を更新する。ステップS104に進み、サーバ装置10は更新した検査アイコン情報を他のタブレット端末14に配信する。
このように、更新した検査アイコン情報がサーバ装置10から複数のタブレット端末14に配信されることで、施工現場での騒音測定を複数人のユーザが複数台のタブレット端末14及び騒音測定器15で行う場合であっても、騒音測定を効率化できる。
複数のタブレット端末14の検査アイコン1202の色が騒音測定の完了により変更となるので、複数人のユーザが現場で騒音測定を行う場合であっても、騒音測定場所に行く前に騒音測定の完了/未完了を把握でき、移動時間を無駄にすることがない。騒音測定場所や騒音測定に必要な情報は、現場管理事務所等において事前に登録されている。このため、施工現場における騒音測定作業自体は、施工作業を行う作業員が退出した後の定時時間外に行うことになるが、その騒音測定作業を短時間で終わらせることが可能となる。
《事後処理》
ユーザがPC12から行う事後処理は、現場業務後、事務所に戻り、騒音測定の結果をサーバ装置10からPC12にダウンロードし、騒音測定の結果の確認や、帳票ファイルの出力を行うものである。ユーザはサーバ装置10にアップロードされた検査アイコン情報をダウンロードすることで、例えば図14の画面1200をPC12に表示できる。図14は騒音測定の結果を確認する画面の一例のイメージ図である。
図14の画面1200を操作することにより、ユーザは騒音測定の結果を確認する画面1501を表示できる。画面1501には、画面1200の図面上に表示された検査アイコン1202に対応する騒音測定場所の騒音測定の結果が表示されている。ユーザは画面1501の印刷チェックボックス1504にチェックを入れ、出力ボタン1502を押下することで、チェックを入れた騒音測定場所の騒音測定の結果を例えば図15に示す帳票ファイルを印刷できる。
図15は印刷される帳票ファイルの一例のイメージ図である。図15の帳票ファイルは目標とするNC曲線が図示されているNC曲線のグラフに、オクターブバンド中心周波数ごとの音圧レベルが書き込まれている。また、図15の帳票ファイルは騒音測定の結果を表示する欄に、オクターブバンド中心周波数ごとの音圧レベルと、その騒音測定の結果の良否判定と、が書き込まれている。
また、図14の画面1501において、測定値である騒音測定のNC値がNC許容値を超えている場合、測定値の表示は赤色など、測定値である騒音測定のNC値がNC許容値を超えていない場合の色と異なる色により行われる。したがって、ユーザはNC許容値を超えている騒音測定の結果があることを把握し易くなる。
また、ユーザは画面1501のマーク1503をクリックなどで選択することにより図11の画面1301のような騒音測定の結果が書き込まれたNC曲線のグラフと騒音測定の結果を表示する欄とが含まれるウインドウを表示できる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 施工管理システム
10 サーバ装置
12 PC(パーソナルコンピュータ)
14 タブレット端末
15 騒音測定器
16 ネットワーク
31 図面ファイル登録部
32 騒音測定情報登録部
33 検査アイコン登録部
34 検査アイコン情報提供部
35 検査アイコン情報更新部
36 テーブル保存部
37 図面ファイル保存部
38 検査アイコン情報保存部
41 操作判断部
42 表示処理部
43 図面ファイル登録受付部
44 騒音測定情報登録受付部
45 検査アイコン登録受付部
50 図面共有アプリ
51 操作判断部
52 表示処理部
53 検査アイコン情報取得部
54 図面ファイル取得部
55 アプリ切替制御部
56 測定データ処理部
57 検査アイコン更新処理部
58 検査アイコン情報送信部
60 騒音測定アプリ
61 測定デバイス制御部
62 測定データ送受信部
500 コンピュータ
501 入力装置
502 表示装置
503 外部I/F
503a 記録媒体
504 RAM
505 ROM
506 CPU
507 通信I/F
508 HDD
601 CPU
602 ROM
603 RAM
604 EEPROM
605 CMOSセンサ
606 加速度・方位センサ
607 記録メディア
608 メディアドライブ
609 音声入力部
610 音声出力部
611 アンテナ
612 通信部
613 無線LAN通信部
614 近距離無線通信用アンテナ
615 近距離無線通信部
616 ディスプレイ
617 タッチパネル
618 電池
619 バスライン
1200、1203、1300、1301、1501 画面
1201 検査アイコン登録開始ボタン
1202 検査アイコン
1204、1302 ボタン
1303 備考欄
1502 出力ボタン
1503 マーク
1504 印刷チェックボックス
B バス

Claims (8)

  1. 騒音測定器と連動して騒音測定を行う1台以上の携帯端末と、ユーザの操作により前記携帯端末が行った騒音測定の結果を管理するサーバ装置と、前記携帯端末が行った騒音測定の結果の合否を判定するための情報を前記サーバ装置に登録する端末装置とが、ネットワークを介して通信を行う施工管理システムであって、
    前記端末装置は、
    施工現場の図面上の位置で表した騒音測定場所の騒音測定に関する情報として前記施工現場の図面上の位置と前記騒音測定場所の騒音測定の結果の合否を判定するための情報との入力をユーザから受け付け、前記騒音測定場所の騒音測定に関する情報を前記サーバ装置に登録する登録受付手段、
    を有し、
    前記サーバ装置は、
    前記施工現場における前記騒音測定場所の騒音測定に関する情報を前記携帯端末に提供する提供手段と、
    前記携帯端末が前記騒音測定器と連動して行った騒音測定の結果を受信し、前記施工現場における前記騒音測定場所の騒音測定に関する情報と対応付けて保存する保存手段と、
    を有し、
    前記携帯端末は、
    前記サーバ装置から提供された前記騒音測定場所の騒音測定に関する情報に基づき、前記施工現場の図面上に前記騒音測定場所を表すアイコンと、ユーザにより選択された前記アイコンが表す前記騒音測定場所の騒音測定の結果を表示する表示処理手段と、
    ユーザによる指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御手段と、
    前記携帯端末が行った騒音測定の結果の合否を判定し、その判定結果を前記表示処理手段に表示させる測定データ処理手段と、
    を有すること、を特徴とする施工管理システム。
  2. 前記測定データ処理手段は、前記携帯端末が前記騒音測定器と連動して行った騒音測定の結果であるNC(Noise Criteria)値と、前記騒音測定場所のNC許容値とを比較して、前記騒音測定の結果の合否を判定すること
    を特徴とする請求項1記載の施工管理システム。
  3. 前記携帯端末は、
    前記騒音測定が完了した前記騒音測定場所を表すアイコンの色を、前記騒音測定が完了していない前記騒音測定場所を表すアイコンの色と異ならせるように更新するアイコン更新処理手段、
    を更に有すること、を特徴とする請求項1又は2記載の施工管理システム。
  4. 前記表示処理手段は、前記携帯端末と前記騒音測定器とが連動して行う騒音測定の開始指示をユーザから受け付ける手段、を有すること、を特徴とする請求項1乃至3何れか一項記載の施工管理システム。
  5. 騒音測定器と連動して騒音測定を行う携帯端末の施工管理方法であって、
    ユーザの指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御ステップと、
    前記騒音測定の結果の合否を判定する測定データ処理ステップと、
    ネットワークを介して通信可能なサーバ装置から提供された施工現場における騒音測定場所における騒音測定の結果の合否を表示する表示処理ステップと、
    を有すること、を特徴とする施工管理方法。
  6. 騒音測定器と連動して騒音測定を行う携帯端末の騒音測定方法であって、
    ユーザの指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御ステップと、
    前記騒音測定の結果の合否を判定する測定データ処理ステップと、
    ネットワークを介して通信可能なサーバ装置から提供された施工現場における騒音測定場所における騒音測定の結果の合否を表示する表示処理ステップと、
    を有すること、を特徴とする騒音測定方法。
  7. 騒音測定器と連動して騒音測定を行う携帯端末であって、
    ユーザの指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御手段と、
    前記騒音測定の結果の合否を判定する測定データ処理手段と、
    ネットワークを介して通信可能なサーバ装置から提供された施工現場における騒音測定場所における騒音測定の結果の合否を表示する表示処理手段と、
    を有すること、を特徴とする携帯端末。
  8. 騒音測定器と連動して騒音測定を行う携帯端末を、
    ネットワークを介して通信可能なサーバ装置から提供された施工現場における騒音測定場所の騒音測定に関する情報に基づき、前記施工現場の図面上に前記騒音測定場所を表すアイコンと、ユーザにより選択された前記アイコンが表す前記騒音測定場所の騒音測定の結果の合否を表示する表示処理手段、
    ユーザによる指示により前記騒音測定器と連動して騒音測定を行う測定デバイス制御手段、
    前記騒音測定の結果の合否を判定し、その判定結果を前記表示処理手段に表示させる測定データ処理手段、
    として機能させるためのプログラム。
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