JP2020094666A - 軸受ユニットおよびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】バーリング形状の収容部に固定された含油軸受を備えた軸受ユニットにおいて、軸受油の減少を抑制する。【解決手段】ロータ3のシャフト5を回転自在に支持する含浸軸受6と、ロータ3を内蔵するハウジングの軸方向端面2dを外側に向かって凸となるバーリング形状に形成され、含浸軸受6を回転不能に収容する収容部20と、収容部20に収容された含浸軸受6における収容部20の開口23側を向く外側端面6aに接触するように配置される第一油止めワッシャ11と、収容部20に収容された含浸軸受6におけるロータ3側を向く内側端面6bに接触するように配置される第二油止めワッシャ12と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、シャフトを回転自在に支持する含油軸受を備えた軸受ユニット、および、この軸受ユニットが適用されたモータに関する。
事務機器や車載電装機器などに使用されるモータには、シャフトを回転自在に支持する軸受として、含油軸受が採用されることがある。含油軸受(以下「軸受」ともいう)は、相対的に摺動する二面間(すなわち、軸受内周面とシャフト外周面との間)に粘性油膜を介在させ、この油膜の圧力によってシャフトを支持する。この油(以下「軸受油」ともいう)は、焼結体である軸受の細孔内に含浸された潤滑油が、シャフトの回転による吸引力と軸受の温度上昇とによって表面に漏出したものである。軸受は、ロータおよびステータが収容されるハウジングの端部に設けられた収容部に固定されるのが一般的である(例えば特許文献1参照)。
特開平8−172745号公報
軸受を収容する収容部の形状の一つとして、バーリング形状が知られている。バーリング形状の収容部は、軸方向に直交する底面部分が大きく開口しているため、軸受から漏出した油が開口側から漏出しやすいという課題がある。軸受油は、軸受の表面に接していれば自然と細孔内に吸収され、再び粘性油膜の形成に寄与する。しかしながら、収容部の底面側の開口から軸受油が漏出してしまうと、軸受に戻ることができず、軸受油の減少を招く。また、収容部はロータ側に向かっても開口していることから、軸受のロータ側を向く面から軸受油が漏出すると、ロータの回転時の遠心力により、軸受油が周囲に飛散するおそれもある。軸受油が減少すると潤滑が不十分となり、シャフトと軸受とが金属接触し、摺動異常音やモータ電流値の乱れ、軸受の摩耗促進に繋がるおそれもある。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、バーリング形状の収容部に固定された含油軸受を備えた軸受ユニットにおいて、軸受油の減少を抑制することを目的の一つとする。また、軸受油の減少を抑制して品質や寿命を向上させることができるようにしたモータを提供することも目的の一つとする。なお、これらの目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示する軸受ユニットは、ロータのシャフトを回転自在に支持する含浸軸受と、前記ロータを内蔵するハウジングの軸方向端面を外側に向かって凸となるバーリング形状に形成され、前記含浸軸受を回転不能に収容する収容部と、前記収容部に収容された前記含浸軸受における前記収容部の開口側を向く外側端面に接触するように配置される第一油止めワッシャと、前記含浸軸受における前記ロータ側を向く内側端面に接触するように配置される第二油止めワッシャと、を備えている。
(2)前記第一油止めワッシャは、前記収容部に固定されていることが好ましい。
(3)あるいは、前記第一油止めワッシャは、前記シャフトに固定されていることが好ましい。
(4)前記第二油止めワッシャは、前記収容部に固定されていることが好ましい。
(5)あるいは、前記第二油止めワッシャは、前記シャフトに固定されていることが好ましい。
(6)また、前記第二油止めワッシャは、前記含浸軸受の前記内側端面と前記ロータのロータブッシュとにより挟まれていることが好ましい。
(7)ここで開示するモータは、ハウジングに内蔵されたステータおよびロータを具備したモータにおいて、前記ロータと一体回転するシャフトを回転自在に支持する軸受と、前記ハウジングに結合されるとともに前記軸受が固定される有底筒状のエンドベルとに対して、上記の(1)〜(6)のいずれか一つに記載の軸受ユニットが適用されている。
開示の軸受ユニットによれば、第一油止めワッシャおよび第二油止めワッシャにより含浸軸受の外側端面および内側端面を挟み込むことで、含浸軸受からの油の漏出および飛散を抑制できる。これにより、含浸軸受の油の減少を抑制できることから、油不足に起因した摺動異常音の発生や電流値の乱れ等を防止できる。
また、開示のモータによれば、軸受油の減少を抑制することができるため、モータの品質や寿命を向上させることができる。
実施形態に係るモータを示す模式的な軸方向断面図である。 実施形態に係る軸受ユニットを示す軸方向断面図(図1のA部拡大図)である。 図2の軸受ユニットが備える第一油止めワッシャの斜視図である。 第一変形例に係る軸受ユニットを示す軸方向断面図である。 第二変形例に係る軸受ユニットを示す軸方向断面図である。 第三変形例に係る軸受ユニットを示す軸方向断面図である。 第四変形例に係る軸受ユニットを示す軸方向断面図である。
図面を参照して、実施形態としての軸受ユニットおよびモータについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1は本実施形態に係るモータ1の軸方向断面図であり、図2は本実施形態に係る軸受ユニットを示す軸方向断面図(図1のA部拡大図)である。本実施形態のモータ1は、例えば事務機器や家庭用電気機器などに使用される小型モータである。なお、本実施形態のモータ1はブラシ付きの直流モータを例示するが、モータの種類や用途は特に限定されない。
図1に示すように、モータ1は、ハウジング2に内蔵されたロータ3およびステータ4を備える。ロータ3は、シャフト5に固定されたロータコア3aおよび整流子3bと、ロータコア3aに巻回されたコイル3c等を有する。ステータ4は、ハウジング2の内周面2cに固定されたマグネット4aを有する。ハウジング2は、有底円筒状に形成された本体部2Aと、本体部2Aの開口を塞ぐエンドベル2Bとを有する。本体部2Aの底部2dおよびエンドベル2Bは、軸方向に直交する方向に延在し、いずれもハウジング2の軸方向端面をなす。
ハウジング2の底部2dおよびエンドベル2Bのそれぞれには、含浸軸受6(以下「軸受6」という)を回転不能に収容する収容部20,30が設けられる。本実施形態では、二箇所の収容部20,30の形状が互いに異なるモータ1を例示する。一方の収容部20は、底部2dを外側(ロータ3とは逆側)に向かって凸となるバーリング形状に形成された部位であり、軸方向に直交する底面部に相当する部分が開口している。なお、バーリング形状とは、バーリング加工によって形成された形状を意味する。例えば、下穴を形成したのち、この下穴の周囲に立ち上がり加工によって周壁部を形成することで、バーリング形状の収容部20が形成される。
他方の収容部30は、エンドベル2Bを外側に向かって凸となるように形成された部位であり、軸方向に直交する断面形状が一定な有底円筒状をなす。この収容部30には、軸方向に直交して延在する底面部が設けられ、この底面部にはシャフト5が挿通される貫通孔が形成されている。本実施形態の軸受ユニットは、底部2d側の収容部20に適用される。
軸受6は、潤滑油を含浸させた筒状の焼結体であり、ロータ3のシャフト5を回転自在に支持する。本実施形態の軸受6は円筒状に形成されており、図1に示すように、二箇所の収容部20,30のそれぞれに圧入固定される。シャフト5が回転すると、いわゆるポンプ作用が起こって細孔内の油が外部へと吸い出される。これにより、軸受6とシャフト5との間に油膜が形成される。シャフト5の回転中は、細孔内の油が外部への吸い出されるとともに軸受6の周辺の油が細孔内へと吸収される。一方、シャフト5の回転が停止すると、軸受6の表面に接している油は毛細管現象によって細孔に吸収される。
図2に示すように、収容部20は、軸方向に直交する断面形状が一定な筒状をなし、軸方向に延在する筒部21を有する。本実施形態の筒部21は円筒状である。収容部20の先端部22は、筒部21の端部から径方向内側に向かって屈曲形成されており、径方向寸法が一様な筒部21の内面と先端部22の内面とのなす角が鈍角となる傾きになっている。収容部20の軸方向寸法は、軸受6の軸方向寸法に後述する二つのワッシャ11,12の厚みを加算した値よりも大きく設定される。なお、以下の説明では、収容部20の先端部22側の開口を「外側開口23」といい、収容部20のロータ3側の開口を「内側開口24」という。
軸受6は、収容部20の外側開口23側を向く端面6a(以下「外側端面6a」という)が、径方向から見て先端部22と重ならないように(すなわち、先端部22よりもロータ3寄りに)配置され、ロータ3側を向く端面6b(以下「内側端面6b」という)が収容部20内に完全に収まるように、ハウジング2に固定される。すなわち、内側端面6bは、径方向から見て収容部20の筒部21と重なる位置に配置される。
本実施形態のモータ1には、収容部20に収容された軸受6の外側端面6aおよび内側端面6bのそれぞれに接触するようにワッシャ11,12が配置される。各ワッシャ11,12は、例えば樹脂製であり、軸受6からの油の漏出を防止する機能を持つ油止めワッシャである。本実施形態のワッシャ11,12は、いずれも収容部20に固定され、軸受6を軸方向両側から挟持するように端面6a,6bに面接触又は密着している。
以下、二つのワッシャ11,12を区別する場合には、外側端面6aに接触する一方を「第一ワッシャ11」といい、内側端面6bに接触する他方を「第二ワッシャ12」という。上述した軸受6,ハウジング2の収容部20および二つのワッシャ11,12は、本実施形態の軸受ユニットを構成する主要部品である。以下、軸受ユニットについて更に詳述する。
図3に示すように、第一ワッシャ11(第一油止めワッシャ)は、中心にシャフト5が挿通される円形の孔部11hを有し、厚さ(軸方向長さ)が一定の円盤形状に形成されている。本実施形態の第一ワッシャ11は収容部20に圧入固定されるため、その外径は収容部20の筒部21の内径よりも僅かに大きく設定される。また、第一ワッシャ11の内径は、シャフト5の外径よりも僅かに大きく設定される。これにより、図2に示すように、シャフト5との間に僅かな隙間が形成される。なお、第一ワッシャ11が布ベークライトや他の樹脂等の金属以外の材料で形成されている場合、シャフト5との間の隙間をできるだけ小さくすることができ、これにより、第一ワッシャ11の径方向外側からの油の漏出が抑制される。
本実施形態の第二ワッシャ12(第二油止めワッシャ)は、図3に示す第一ワッシャ11と同一形状に形成されている。すなわち、図2に示すように、第二ワッシャ12も、中心にシャフト5が挿通される円形の孔部12hを有する厚さ一定の円盤形状であり、その外径は収容部20の筒部21の内径よりも僅かに大きく設定される。また、第二ワッシャ12の内径は、シャフト5の外径よりも僅かに大きく設定される。
なお、図2に示す軸受6は、径方向の内側および外側の角部がいずれも面取りされている。そのため、軸受6の各端面6a,6bにおける内径は、軸受6の軸方向中間部における内径よりも大きく、反対に、軸受6の各端面6a,6bにおける外径は、軸受6の軸方向中間部における外径よりも小さい。言い換えると、軸受6の軸方向両端部では、シャフト5との間、および、収容部20の筒部21の内面との間に、それぞれ隙間が形成される。
本実施形態のワッシャ11,12の軸受側端面11a,12aは、いずれも軸受6の各端面6a,6bの全面を覆う円環状に形成されている。すなわち、ワッシャ11,12の各内径は、軸受6の軸方向両端部の内径よりも小さく、ワッシャ11,12の各外径は、軸受6の軸方向両端部の外径よりも大きく設定される。なお、第二ワッシャ12は、軸受6の内側端面6bとロータ3のロータブッシュ3dの端面とにより挟まれる。すなわち、第二ワッシャ12のロータ側端面12bは、ロータブッシュ3dに面接触して配置される。これにより、軸受6の径方向内側からロータ3側に向かう油の漏出が、第二ワッシャ12に加えてロータブッシュ3dによっても抑制される。
本実施形態のワッシャ11,12は、少なくとも軸受側端面11a,12aに撥油処理が施された撥油面を有する。撥油処理とは、油をはじく撥油処理剤を塗布する処理である。撥油面に付着した油は、広がらずに球状となるため、例えば軸受6の端面6a,6bから漏出しようとする油が軸受側端面11a,12aで留まり、軸受6の内部へと戻りやすくなる。なお、ワッシャ11,12の表面全体に撥油処理が施されていてもよいし、撥油処理を省略してもよい。
[2.作用,効果]
(1)上述した軸受ユニットによれば、二つのワッシャ11,12により軸受6の両端面6a,6bを挟み込むことで、軸受6からの油の漏出および飛散を抑制できる。これにより、軸受6の油の減少を抑制できることから、油不足によりシャフト5と軸受6とが金属接触することで発生する摺動異常音を抑制できる。さらに、油不足に起因した電流値の乱れを抑制できるとともに、回転負荷の増大や軸受6の摩耗促進をも防ぐことができる。
(2)上述した軸受ユニットでは、外側開口23側に配置される第一ワッシャ11が収容部20に固定されている。すなわち、上述した軸受ユニットでは第一ワッシャ11が回転しないため、軸受6の外側端面6aに面接触又は密着させることができる。これにより、外側端面6a側からの油の漏出を効果的に抑制できる。
(3)さらに、上述した軸受ユニットでは、内側開口24側に配置される第二ワッシャ12も収容部20に固定されており回転しないことから、第二ワッシャ12を軸受6の内側端面6bに面接触又は密着させることができる。これにより、内側端面6b側からの油の漏出も効果的に抑制できる。
(4)上述した軸受ユニットによれば、第二ワッシャ12が軸受6の内側端面6bとロータブッシュ3dとによって挟まれていることから、軸受6の径方向内側からの油漏れを、ロータブッシュ3dを利用して抑制できる。このため、軸受6の油の減少をより抑制することができる。
(5)また、上述した軸受ユニットが適用されたモータ1によれば、軸受6からの油の漏出をワッシャ11,12により抑制できることから、軸受6の油の減少を抑制でき、モータ1の品質や寿命を向上させることができる。
[3.変形例]
上述した軸受ユニットは一例であって、その構成は上述したものに限られない。上述した軸受ユニットでは、二つのワッシャ11,12がいずれも収容部20に固定されているが、ワッシャ11,12のいずれか一方又は両方が、シャフト5に固定されていてもよい。図4〜図7は、第一変形例〜第三変形例に係る軸受ユニットを示す断面図(図2に対応する図)である。なお、上述した実施形態やそれまでに説明した変形例と同様の構成については、上述した実施形態や変形例の符号と同一の符号又は同様の符号(同一の数字に異なるアルファベット等)を付し、重複する説明は省略する。
[3−1.第一変形例]
図4に示すように、第一変形例に係る軸受ユニットは、軸受6の外側端面6aに接触するように配置される第一ワッシャ11′がシャフト5に固定されている点、及び、第二ワッシャ12が円盤形状でない点で、上述した実施形態と異なる。ここでは、第一ワッシャ11′がシャフト5に圧入される場合を例示する。また、本変形例の第二ワッシャには符号12Cを付す。
図4の第一ワッシャ11′は、その内径がシャフト5の外径よりも僅かに小さく設定される。また、第一ワッシャ11′の外径は、収容部20の筒部21の内径よりも小さく設定される。これにより、第一ワッシャ11′と筒部21の内面との間には僅かな隙間が形成されるが、上述した実施形態と同様、第一ワッシャ11′が樹脂製である場合には、この隙間をできるだけ小さくすることができ、油の漏出が効果的に抑制される。
また、図4の第二ワッシャ12Cは、上記の第二ワッシャ12と同様、軸受6の内側端面6bに接触するように配置されるとともに収容部20に固定されている。本変形例の第二ワッシャ12Cは、中心に円形の孔を持つ円盤状の部位(以下「底面部12e」と呼ぶ)に加えて、底面部12eの周囲に立設された壁部12fを有する有底筒状に形成されている。底面部12eは軸受6の内側端面6bを被覆する機能を持つ。底面部12eには、壁部12fで受け止められた油が軸受6へ戻るための複数の貫通孔12gが周方向に間隔をあけて配置されている。
図4に示す底面部12eは、内側端面6bの略全体を覆う形状に形成されているが、底面部12eの形状はこれに限られない。例えば、内側端面6bの径方向内側部分を別のワッシャで覆う構成であれば、底面部12eが、このワッシャで被覆されない部分を覆う形状に形成されていてもよい。第二ワッシャ12Cの壁部12fは収容部20の外側まで立設されており、飛散した油を広範囲で受け止める機能を持つ。なお、この壁部12fの高さ(軸方向寸法)は図示したものに限られない。また、第二ワッシャ12Cの軸受側端面12aや壁部12fの径方向内側の面に撥油処理が施されていることが好ましい。
このような構成によれば、第一ワッシャ11′とシャフト5との間の隙間をなくすことができるため、軸受6の径方向内側部分からハウジング2の外側に向かう油の漏出防止効果を高めることができる。これにより、軸受6の油の減少を抑制できることから、油不足に起因した摺動異常音の発生や電流値の乱れを抑制でき、回転負荷の増大や軸受6の摩耗促進をも防ぐことができる。また、有底筒状の第二ワッシャ12Cにより、軸受6からの油の漏出および飛散を抑制できるとともに壁部12fで受け止めた油を軸受6へ戻すことができるため、油の減少をさらに抑制できる。なお、上述した実施形態と同様の構成からは同様の効果を得ることができる。
[3−2.第二変形例]
図5に示すように、第二変形例に係る軸受ユニットは、軸受6の内側端面6bに接触するように配置される第二ワッシャ12′がシャフト5に固定されている点で、上述した実施形態と異なる。ここでは、第二ワッシャ12′がシャフト5に圧入される場合を例示する。すなわち、図5の第二ワッシャ12′は、その内径がシャフト5の外径よりも僅かに小さく設定される。また、第二ワッシャ12′の外径は、収容部20の筒部21の内径よりも小さく設定される。これにより、第二ワッシャ12′と筒部21の内面との間には僅かな隙間が形成されるが、上述した実施形態と同様、第二ワッシャ12′が樹脂製である場合には、この隙間をできるだけ小さくすることができ、油の漏出が効果的に抑制される。
また、第二ワッシャ12′はシャフト5と共に回転することから、そのロータ側端面12bをロータブッシュ3dに面接触又は密着させて配置できる。シャフト5の回転中、軸受6の油はその径方向内側に集まりやすく、径方向内側部分から漏出しやすい。このため、第二ワッシャ12′をシャフト5に固定してシャフト5との間の隙間をなくし、さらに、第二ワッシャ12′をロータブッシュ3dおよび軸受6の内側端面6bとの間に挟み込んでロータブッシュ3dに面接触又は密着させることで、上述した実施形態と比較して、軸受6の径方向内側部分からロータ3側に向かう油の漏出防止効果を高めることができる。これにより、軸受6の油の減少を抑制できることから、油不足に起因した摺動異常音の発生や電流値の乱れを抑制でき、回転負荷の増大や軸受6の摩耗促進をも防ぐことができる。なお、上述した実施形態と同様の構成からは同様の効果を得ることができる。
[3−3.第三変形例]
図6に示すように、第三変形例に係る軸受ユニットは、軸受6の内側端面6bに接触するように配置される第二ワッシャ12′が円盤形状でない点で、上述した第二変形例と異なる。本変形例の第二ワッシャには符号12D′を付す。図6の第二ワッシャ12D′は、上記の第二ワッシャ12′と同様、軸受6の内側端面6bに接触するように配置されるとともにシャフト5に固定されている。
本変形例の第二ワッシャ12D′は、軸受側端面12aの径方向内側の縁部(シャフト5と接触する部分)を切り欠いて形成された円環状の溝(以下「保持溝12h」という)と、軸受側端面12aの径方向中間部に凹設されるともに周方向に間隔をあけて並設された複数(例えば三つ)の案内溝12jとを有する。これらの保持溝12hおよび案内溝12jはいずれも、軸受6から漏れた油を受け止めて軸受6へ戻す機能を持つ。なお、第二ワッシャ12D′には、周方向に隣接する二つの案内溝12jの間に壁部12kが存在する。各壁部12kは径方向に延設され、軸受6の内側端面6bに接触しており、油の漏れや飛散を防止する機能を持つ。
このような構成によれば、第二変形例の構成で得られる効果に加え、軸受6から漏出しうる油を溝12h,12jで受け止めて軸受6に戻すことができるため、油の減少を効果的に抑制できる。
なお、図6に示す第二ワッシャ12D′は、ロータ側端面12bが平面状に形成されるとともに径方向内側部分に溝が設けられているが、この溝の径方向外側部分に、軸方向に沿って立設された壁部を有していてもよい。このような壁部を有する第二ワッシャであれば、軸受6からの油の飛散をより抑制できる。
[3−4.第四変形例]
図7に示すように、第四変形例に係る軸受ユニットは、第一ワッシャ11′および第二ワッシャ12′がいずれもシャフト5に固定されている点で、上述した実施形態と異なる。すなわち、本変形例の軸受ユニットは、上記の第一変形例の第一ワッシャ11′と、第二変形例の第二ワッシャ12′とを備える。このような構成によっても、上述した第一,第二変形例と同様の効果を得ることができる。なお、上述した実施形態と同様の構成からは同様の効果を得ることができる。
[4.その他]
上述した軸受ユニットはいずれも、ハウジング2の底部2d側の収容部20に適用されているが、エンドベル2B側の収容部がバーリング形状である場合には、その収容部にも上述した軸受ユニットを適用することができる。すなわち、ハウジング2の軸方向端面である底部2dおよびエンドベル2Bのいずれか一方又は両方に、上述した軸受ユニットを適用可能である。なお、両方に軸受ユニットを適用する場合に、二つの軸受ユニットを同様の構成としてもよいし、例えば、底部2d側には第三変形例の軸受ユニットを適用し、エンドベル2B側には上述した(図2に示す)軸受ユニットを適用するなど、二つの軸受ユニットを互いに異なる構成としてもよい。
上述した軸受6は、軸方向両端部の角部が面取りされているが、軸受6の形状は特に限られない。また、軸受6が収容される収容部20の形状も上述したものに限られない。少なくとも、収容部はバーリング形状であればよく、例えば上記の先端部22に代えて、収容部の先端部までを径方向寸法が一定の筒部21としてもよいし、筒部21が円筒状でなくてもよい。
また、上記のワッシャ11,11′,12,12′,12C,12D′の上記の材質は一例であって、上記以外の材料で形成されていてもよい。なお、ワッシャ11等の収容部20やシャフト5への固定方法も一例であって、圧入以外の方法で固定してもよい。また、上述した実施形態では、第一ワッシャ11と第二ワッシャ12とが互いに同一材質かつ同一形状であるとして説明したが、これらが互いに異なる材料で形成されていてもよいし、互いに異なる形状であってもよい。また、第一ワッシャ11,11′と各変形例で示した第二ワッシャ12′,12C,12D′との組み合わせを適宜変更してもよい。
なお、上述したモータ1は一例であり、上述した構成に限られない。例えば、ハウジング2の形状が有底円筒状でなくてもよい。
1 モータ
2 ハウジング
2B エンドベル(軸方向端面)
2d 底部(軸方向端面)
3 ロータ
4 ステータ
5 シャフト
6 軸受(含浸軸受)
6a 外側端面
6b 内側端面
11,11′ 第一ワッシャ(第一油止めワッシャ)
12,12′,12C,12D′ 第二ワッシャ(第二油止めワッシャ)
20 収容部
23 外側開口(開口)

Claims (7)

  1. ロータのシャフトを回転自在に支持する含浸軸受と、
    前記ロータを内蔵するハウジングの軸方向端面を外側に向かって凸となるバーリング形状に形成され、前記含浸軸受を回転不能に収容する収容部と、
    前記収容部に収容された前記含浸軸受における前記収容部の開口側を向く外側端面に接触するように配置される第一油止めワッシャと、
    前記含浸軸受における前記ロータ側を向く内側端面に接触するように配置される第二油止めワッシャと、を備えている
    ことを特徴とする、軸受ユニット。
  2. 前記第一油止めワッシャは、前記収容部に固定されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の軸受ユニット。
  3. 前記第一油止めワッシャは、前記シャフトに固定されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の軸受ユニット。
  4. 前記第二油止めワッシャは、前記収容部に固定されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸受ユニット。
  5. 前記第二油止めワッシャは、前記シャフトに固定されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の軸受ユニット。
  6. 前記第二油止めワッシャは、前記含浸軸受の前記内側端面と前記ロータのロータブッシュとにより挟まれている
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の軸受ユニット。
  7. ハウジングに内蔵されたステータおよびロータを具備したモータにおいて、
    前記ロータと一体回転するシャフトを回転自在に支持する軸受と、前記ハウジングに結合されるとともに前記軸受が固定される有底筒状のエンドベルとに対して、請求項1〜6のいずれか1項に記載の軸受ユニットが適用されている
    ことを特徴とする、モータ。
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