JP2020094660A - ボールベアリングのボール保持器 - Google Patents
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Description
本発明によるボール保持器がオイルで潤うボールベアリングに対応する際、第一リブおよび第二リブによって複数のボールにオイルを均質に塗布することができる。本発明によるボール保持器がグリースで潤うボールベアリングに対応する際、第一リブの第一自由端および第二リブの第二自由端からなる構造によって高速回転の際に生じたガスバリア現象を解決し、グリースを順調に流動させることができる。
0.5D1<D2<D1
図1および図2に示すように、ボールベアリング10は内輪12、外輪14および複数のボール16を備える。複数のボール16は内輪12と外輪14との間に配置される。
図2に示すように、本発明の一実施形態によるボール保持器18は内輪12と外輪14との間に配置され、第一環状部20、第二環状部30、複数の第一リブ40および複数の第二リブ50を備える。ボール保持器18の材料は特に限定されず、金属、高分子重合体またはフェノール樹脂から製作されてもよい。
複数の第二リブ50は第二環状部30と一体になり、第二環状部30から第一環状部20の一つの側面に向かって突出し、かつ第二環状部30に沿って一定間隔を置いて配列され、二つずつの隣り合う第二リブの間50の間に第二円弧凹状溝32を形成する。
複数の第二リブ50はそれぞれ第二当接面56と、第二当接面56に背を向けた第二誘導斜面58とを有する。複数の第二リブ50の第二自由端52は一つずつ第一リブ40の第一自由端42に重なる。複数の第二リブ50の第二当接面56は一つずつ第一リブ40の第一当接面46に部分的に接続される。複数の第二リブ50の第二誘導斜面58はそれぞれ第一リブ40の第一誘導斜面48に平行である。上述した構造特徴により、複数の第一円弧凹状溝22および複数の第二円弧凹状溝32は一つずつ相互に対応してボール格納溝60を形成する。ボール16はボール格納溝60に配置される。
0.5D1<D2<D1
本発明によるボール保持器18がグリースで潤うボールベアリングに対応する場合、第一リブ40の第一自由端42および第二リブ50の第二自由端52からなる構造は高速回転の際に生じたガスバリア現象を解決するため、グリースは複数のボール16を順調に潤すことができる。第一誘導溝44、第二誘導溝54、第一誘導斜面48および第二誘導斜面58はグリースの流動効果を高めることができる。
図4に示すように、ボール保持器18の構造強度を維持し、オイルまたはグリースによって最良の潤滑効果を発揮するためには、第一環状部20の外周縁部と第二環状部30の内周縁部との間の最短距離をD1、第一リブ40の第一自由端42の先端と第二リブ50の先端との間の距離をD2と定義して、両者の関係が関係式1を満たせばよい。
逆にD2が0.5D1より小さく、即ち第一リブ40と第二リブ50との連結部位が小さ過ぎる場合にはボール保持器18の強度が足りない。D2がD1より大きく、即ち第一リブ40と第二リブ50との連結部位が大き過ぎる場合にはガスバリア現象が起こりやすいため、グリースが遮断され、ボールを潤すことができなくなる。言い換えれば、本発明によるボール保持器18が関係式1を満たせば、オイルまたはグリースで潤うボールベアリングに対応し、使用上の利便性を高めることができる
図6aから図6cに示すように、第一誘導溝44および第二誘導溝54の断面が非円弧状を呈する場合、第一誘導溝44は壁面に第一連結面45を有する。第一連結面45は第一誘導斜面48に連結される。第一連結面45と第二当接面56との間の第一夾角αは30度から90度の間である。第二誘導溝54は壁面に第二連結面55を有する。第二連結面55は第二誘導斜面58に連結される。第二連結面55と第一当接面46との間の第二夾角βは30度から90度の間である。
図6aから図6cにおいて、第一夾角αは第二夾角βに等しい。第一夾角αおよび第二夾角βが30度以下である場合、第一環状部20および第二環状部30を断裂させる可能性がある。第一夾角αおよび第二夾角βが90度以上である場合、第一誘導溝44および第二誘導溝54を成型できない。言い換えれば、第一夾角αおよび第二夾角βを30度から90度の間に維持すれば、第一誘導溝44および第二誘導溝54はグリースの流動効果を高めることができる。
12 内輪
14 外輪
16 ボール
18 ボール保持器
20 第一環状部
22 第一円弧凹状溝
30 第二環状部
32 第二円弧凹状溝
40 第一リブ
42 第一自由端
44 第一誘導溝
45 第一連結面
46 第一当接面
48 第一誘導斜面
50 第二リブ
52 第二自由端
54 第二誘導溝
55 第二連結面
56 第二当接面
58 第二誘導斜面
60 ボール格納溝
α 第一夾角
β 第二夾角
本発明によるボール保持器18がグリースで潤うボールベアリングに対応する場合、第一リブ40の第一自由端42および第二リブ50の第二自由端52からなる構造は高速回転の際に生じたガスバリア現象を解決するため、グリースは複数のボール16を順調に潤すことができる。第一誘導溝44、第二誘導溝54、第一誘導斜面48および第二誘導斜面58はグリースの流動効果を高めることができる。
図4に示すように、ボール保持器18の構造強度を維持し、オイルまたはグリースによって最良の潤滑効果を発揮するためには、第一環状部20の外周縁部と第二環状部30の内周縁部との間の径方向距離をD1、第一リブ40の第一自由端42の先端と第二リブ50の先端との間の軸方向距離をD2と定義して、両者の関係が関係式1を満たせばよい。
逆にD2が0.5D1より小さく、即ち第一リブ40と第二リブ50との連結部位が小さ過ぎる場合にはボール保持器18の強度が足りない。D2がD1より大きく、即ち第一リブ40と第二リブ50との連結部位が大き過ぎる場合にはガスバリア現象が起こりやすいため、グリースが遮断され、ボールを潤すことができなくなる。言い換えれば、本発明によるボール保持器18が関係式1を満たせば、オイルまたはグリースで潤うボールベアリングに対応し、使用上の利便性を高めることができる
図6aから図6cに示すように、第一誘導溝44および第二誘導溝54の断面が非円弧状を呈する場合、第一誘導溝44は壁面に第一連結面45を有する。第一連結面45は第一誘導斜面48に連結される。第一連結面45と第二当接面56との間の第一夾角αは30度以上90度未満である。第二誘導溝54は壁面に第二連結面55を有する。第二連結面55は第二誘導斜面58に連結される。第二連結面55と第一当接面46との間の第二夾角βは30度以上90度未満である。
図6aから図6cにおいて、第一夾角αは第二夾角βに等しい。第一夾角αおよび第二夾角βが30度以下である場合、第一環状部20および第二環状部30を断裂させる可能性がある。第一夾角αおよび第二夾角βが90度以上である場合、第一誘導溝44および第二誘導溝54を成型できない。言い換えれば、第一夾角αおよび第二夾角βを30度以上90度未満に維持すれば、第一誘導溝44および第二誘導溝54はグリースの流動効果を高めることができる。
Claims (5)
- 第一環状部、第二環状部、複数の第一リブおよび複数の第二リブを備え、
前記第二環状部は、前記第一環状部と同軸上に対応し、外径が前記第一環状部の外径より小さく、
複数の前記第一リブは、前記第一環状部から前記第二環状部の一つの側面に向かって突出し、かつ前記第一環状部の中心に向かって一定間隔を置いて配列され、二つずつの隣り合う前記第一リブの間に第一円弧凹状溝を形成し、
複数の前記第一リブは、それぞれ第一自由端および前記第一自由端の先端に形成された第一誘導溝を有し、
複数の前記第二リブは、前記第二環状部から前記第一環状部の一つの側面に向かって突出し、かつ前記第二環状部の中心に向かって一定間隔を置いて配列され、二つずつの隣り合う前記第二リブの間に第二円弧凹状溝を形成し、
複数の前記第二リブは、それぞれ第二自由端および前記第二自由端の先端に形成された第二誘導溝を有し、
複数の前記第二リブの前記第二自由端は一つずつ前記第一リブの前記第一自由端に重なり、複数の前記第一円弧凹状溝および複数の前記第二円弧凹状溝は一つずつ相互に対応してボール格納溝を形成することを特徴とする、
ボールベアリングのボール保持器。 - [関係式1] 0.5D1<D2<D1
前記第一環状部の外周縁部と前記第二環状部の内周縁部との間の最短距離はD1と定義され、前記第一リブの前記第一自由端の先端と前記第二リブの先端との間の距離はD2と定義され、前記D1と前記D2の関係は前記関係式1を満たすことを特徴とする請求項1に記載のボールベアリングのボール保持器。 - 複数の前記第一リブはそれぞれ第一当接面と、前記第一当接面に背を向けた第一誘導斜面とを有し、複数の前記第二リブはそれぞれ第二当接面と、前記第二当接面に背を向けた第二誘導斜面とを有し、複数の前記第一リブの前記第一当接面は一つずつ前記第二リブの前記第二当接面に当接し、複数の前記第一リブの前記第一誘導斜面はそれぞれ前記第二リブの前記第二誘導斜面に平行であることを特徴とする請求項1に記載のボールベアリングのボール保持器。
- 前記第一誘導溝および前記第二誘導溝は断面が非円弧形であり、前記第一誘導溝は壁面に第一連結面を有し、前記第一連結面は前記第一誘導斜面に連結され、前記第一連結面と前記第二当接面との間の第一夾角は30度から90度の間であり、前記第二誘導溝は壁面に第二連結面を有し、前記第二連結面は前記第二誘導斜面に連結され、前記第二連結面と前記第一当接面との間の第二夾角は30度から90度の間であることを特徴とする請求項3に記載のボールベアリングのボール保持器。
- 前記第一誘導溝および前記第二誘導溝は断面が円弧形であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のボールベアリングのボール保持器。
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