JP2020093906A - シート処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を大型化することなくシートを中折りし製本化できるシート処理装置を提供する。【解決手段】フィニッシャは、シートを収納する収納ガイド803と、所定の搬送経路から収納ガイド803にシートを搬送する搬送手段と、収納ガイド803に搬送されるシートの先端と当接する位置決め部材861と、シートを折る折り手段と、を備える。当接部移動手段は、所定の搬送経路からHSシートSa1が搬送される場合に、位置決め部材861をHS位置Pa1に移動させる。当接部移動手段は、所定の搬送経路から搬送方向の長さがHSシートSa1よりも長いLSシートSa2が搬送される場合に、位置決め部材861をHS位置Pa1よりも搬送方向下流のLS位置Pa2に移動させる。折り手段は、HSシートSa1及びLSシートSa2の収納ガイド803への搬送が終了した後に、LSシートSa2を折る。【選択図】図8
Description
本発明は、シートを処理するシート処理装置に関する。
近年、シート処理装置においては、複数のシートに中折りすることで複数のシートが製本化されている。このようなシート処理装置においては、中折りするシートよりも搬送方向の長さが短いシートを挿入して中折りすることで製本化する構成(特許文献1参照)が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載のシート処理装置においては、中折りするシートを搬送する搬送経路と、中折りするシートに挿入するシートを搬送する搬送経路と、をそれぞれ個別に装置内に設ける必要がある。このため、特許文献1に記載のシート処理装置においては、複数の搬送経路を設けることで装置が大型化してしまっていた。
そこで、本発明は、装置を大型化することなくシートを中折りし製本化できるシート処理装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係るシート処理装置は、シートを収納する収納部と、所定の搬送経路から前記収納部にシートを搬送する搬送手段と、前記収納部に搬送されるシートの先端と当接する当接部と、前記当接部を前記所定の搬送経路に沿って移動させる当接部移動手段と、シートを折る折り手段と、前記搬送手段によって前記所定の搬送経路から第1シートが搬送される場合に、前記当接部を第1の位置に移動させ、前記搬送手段によって前記所定の搬送経路から搬送方向の長さが前記第1シートよりも長い第2シートが搬送される場合に、前記当接部を前記第1の位置よりも搬送方向下流の第2の位置に移動させ前記搬送手段による前記第1シート及び前記第2シートの前記収納部への搬送が終了した後に、前記折り手段によって前記第2シートを折る制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、装置を大型化することなくシートを中折りし製本化できる。
以下、本発明の実施形態に係るシート処理装置を含む画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、画像形成装置600と、シート処理装置としてのフィニッシャ100と、を備える画像形成システム1の構成図である。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置600にフィニッシャ100が接続されており、画像形成装置600から排出されるシートをオンラインでフィニッシャ100によって処理することができる。なお、本実施形態の画像形成装置600は、フィニッシャ100をシートの排出口に接続せずに単独で使用することも可能な構成となっている。
画像形成装置600は、ユーザが各種入力/設定を行うための操作部601を備えている。なお、以下の記載においては、ユーザが操作部601に臨む位置を画像形成装置600の正面手前側(手前側)とも記載し、手前側と対向する画像形成装置600の背面側を奥側とも記載する。
画像形成装置600は、それぞれシートSが積載されるカセット909a,909bと、シートSに4色のトナー像を転写し画像を形成する画像形成部914と、シートSに形成された画像をシートSに定着する定着部904と、を備えている。また、画像形成装置600は、上部にスキャナユニット620を備えている。
スキャナユニット620は、原稿の画像を光学的に読み取るために原稿を載置するプラテン621と、プラテン621に沿って原稿の画像をスキャンするキャリッジ622と、キャリッジ622からの光学像を光電変換する光学読取手段623とから構成される。光学読取手段623は、例えばCCDディバイスから構成され、光学像を光学変換した情報をデジタル信号として画像形成部914に送信する。なお、図示の例では、原稿を自動的にプラテン621に給送する原稿送り装置(ADF)650が、プラテン621上に配置されている。
画像形成部914は、イエローのトナー像をシートSに転写する転写部914aと、マゼンタのトナー像をシートSに転写する転写部914bと、を有する。また、画像形成部914は、シアンのトナー像をシートSに転写する転写部914cと、ブラックのトナー像をシートSに転写する転写部914dと、を有する。画像形成部914は、転写部914a〜914dのそれぞれでシートSにトナー像を転写することで、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色が重畳したトナー像をシートSに形成することができる。
画像形成装置600では、カセット909a,909bに積載されているシートSを搬送経路921から画像形成部914に搬送し、シートSにトナー像が転写される。画像形成部914でトナー像が転写されたシートSは、定着部904に搬送され、熱及び圧力印加によってトナー像が定着される。
シートSの片面に画像を形成する場合、画像形成装置600は、定着部904から排出ローラ対907によってシートSを搬送し、排出口908から装置本体外に排出する。一方、シートSの両面に画像を形成する場合、画像形成装置600は、定着部904から反転ローラ905にシートSを搬送する。画像形成装置600は、シートSの搬送方向の後端が反転フラッパ部Pを通過した後に、反転ローラ905の回転方向を逆回転に切り替える。反転ローラ905と反転フラッパ部Pにより、シートSの搬送経路は、搬送経路922から搬送経路923に切り換わる。画像形成装置600は、反転ローラ905に搬送したシートSを両面搬送ローラ906a〜906fによって搬送経路921にシートSを搬送し、画像形成部914によってシートSのうち画像が形成されていない面(裏面)にトナー像を転写する。そして、画像形成装置600は、裏面にトナー像が転写されたシートSを定着部904に搬送し、定着部904で裏面のトナー像を定着し、排出ローラ対907によってシートSを搬送し、排出口908から装置本体外に排出する。
図2は、本実施形態の画像形成装置600における制御ブロック図である。画像形成装置600は、CPU(Central Processing Unit)631を含む画像形成装置制御部630により制御される。画像形成装置制御部630は、ROM(Read Only Memory)632、RAM(Random Access Memory)633を有している。CPU631は、ROM632に格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAM633には、作業用データや入力データが格納されており、CPU631は、前述のプログラム等に基づいてRAM633に収納されたデータを参照して制御を行う。
CPU631は、原稿送り装置650を制御する原稿送り装置制御部634と、スキャナユニット620を制御するイメージリーダ制御部635と、のそれぞれに制御指令を送信する。また、CPU631は、原稿をスキャンしたイメージリーダ制御部635や外部インターフェース638を介してコンピュータ(PC)640から送信される画像信号を制御する画像信号制御部636に制御指令を送信する。また、CPU631は、画像形成部914や定着部904を制御するプリンタ制御部637に制御指令を送信する。そして、CPU631は、フィニッシャ100を制御するフィニッシャ制御部700に制御指令を送信する。なお、CPU631は、操作部601に制御指令を送信するとともに、操作部601からの信号を受信する。
次に、本実施形態におけるフィニッシャ100の詳細について説明する。図1に示すように、フィニッシャ100は、画像形成装置600の側部に接続されている。
図3は、フィニッシャ100の構成図である。図3に示すように、フィニッシャ100は、画像形成装置600から搬送されるシートSを取り込み取り込んだ複数のシートSを整合して1つのシート束として束ねる処理を実行する。また、フィニッシャ100は、シート束の後端側をステイプルするステイプル処理(綴じ処理)と、シート束をソートするソート処理と、シート束をソートしないノンソート処理と、をそれぞれ実行可能に構成されている。そして、フィニッシャ100は、シート束を中折りし冊子を形成する中折り製本処理を実行可能に構成されている。
フィニッシャ100には、画像形成装置600の排出口908(図1参照)に接続される搬入口580からシートSが搬送される。搬入口580からフィニッシャ100に搬送されたシートSは、複数の搬送ローラ対520a〜520cが設けられた搬送経路520に搬送される。
フィニッシャ100の上部には、画像形成装置600を経ることなくフィニッシャ100にシートSを1枚ずつ供給するインサータ装置570が連結されている。インサータ装置570は、インサータ装置570の給紙トレイ571,572に積載され、画像形成装置600で印刷処理をしないシートSを、1枚ずつ分離して給紙経路573を介して搬送経路520に搬送する。
搬送経路520のシートSの搬送方向終端には、フラッパ513が設けられている。フラッパ513は、搬送されたシートSによって、それぞれ搬送経路520に接続する上排紙経路521と下排紙経路522とに経路を切り替える。上排紙経路521に搬送されたシートSは、上積載トレイ591に排出される。
下排紙経路522には、フラッパ514が設けられている。フラッパ514は、搬送されたシートSによって、それぞれ下排紙経路522に接続する処理トレイ経路523とサドル排紙経路524とに経路を切り替える。
処理トレイ経路523に搬送されたシートSは、処理トレイ550に搬送される。処理トレイ550にシートSが搬送された場合、フィニッシャ100は、シートSの先端と当接する戻しパドル552と、シートSの搬送方向上流に向けて回転する戻しベルト553と、によって、シートSの後端を後端基準壁561に当接させる。これにより、フィニッシャ100は、シートSの搬送方向の位置を整合する。また、フィニッシャ100は、不図示の整合板によってシートSの幅方向の位置を整合する。フィニッシャ100は、処理トレイ550に複数のシートSを搬送し、処理トレイ550に到達した複数のシートSの搬送方向の位置及び幅方向の位置を整合することで、複数のシートSを束状(シート束)に収容する。
フィニッシャ100は、処理トレイ550に収容したシート束について、画像形成装置600の操作部601(図1参照)からの設定に応じて、仕分け処理やステイプル処理を実行する。ステイプル処理を実行する場合、フィニッシャ100は、ステイプラ560によってシート束をステイプルする。ステイプラ560は、シート束の幅方向に移動可能に構成されており、シート束の任意の位置をステイプルすることができる。フィニッシャ100は、仕分け処理やステイプル処理を実行したシート束を、束排紙ローラ対551によって上積載トレイ591又は下積載トレイ592に排出する。
ここで、上積載トレイ591及び下積載トレイ592は、上下方向に移動可能に構成されている。このため、処理トレイ550で束状に整合されたシートSは、仕分け処理やステイプル処理が実行された後に、束排紙ローラ対551によって上積載トレイ591又は下積載トレイ592に排出される。なお、上積載トレイ591又は下積載トレイ592に排出されたシートSは、その後端が上下方向に伸びる後端ガイドによって規制されて整列される。
サドル排紙経路524に搬送されたシートSは、シートの搬送方向上流側の端部と搬送方向下流側の端部との略中央を折ることでシートSを製本化する中折り製本部800へ搬送される。
図4は、本実施形態における中折り製本部800の構成図である。図4に示すように、中折り製本部800は、所定の搬送経路としてのサドル排紙経路524から搬送されたシートSが入口ローラ対801に搬送され、入口ローラ対801によってシートSを収納する収納部としての収納ガイド803に搬送される。入口ローラ対801は、モータM20によって回転駆動される。収納ガイド803は、複数のシートSを収納し集積する。
収納ガイド803に搬送されたシートSは、第1滑りローラ804と第2滑りローラ805とによって、搬送方向下流に位置しシートSの先端と当接する先端部860まで搬送される。これら、入口ローラ対801、第1滑りローラ804及び第2滑りローラ805が、本実施形態における搬送手段を構成する。
第1滑りローラ804は、モータM21によって回転駆動され、ソレノイドSL11によってシートSの厚さ方向に移動可能に構成されることで、集積されるシートSの表面に当接するように構成されている。第2滑りローラ805は、モータM22によって回転駆動され、ソレノイドSL12によってシートSの厚さ方向に移動可能に構成されることで、集積されるシートSの表面に当接するように構成されている。
先端部860は、シートSの先端と当接し収納ガイド803内におけるシートSの搬送方向の位置決めを行う当接部としての位置決め部材861と、シートSの先端近傍の表面に当接し、シートSを抑える先端グリッパ―862と、を有している。位置決め部材861は、シートSの搬送方向に伸びる回転軸863上を移動するブラケット864に接続されており、ブラケット864が移動することでシートSの先端と当接する位置を変更可能に構成されている。グリッパ―862は、ソレノイドSL13によってシートSの厚さ方向に移動可能に構成されることで、集積されるシートSの先端を収納ガイド803の底面803aに押圧するように構成されている。
回転軸863は、表面に略らせん状の溝が形成されており、ブラケット864に形成された不図示の凸部と係合している。また、回転軸863は、一端にギア865が駆動連結されている。ギア865は、モータM23に駆動連結されているギア866と噛合している。
回転軸863は、モータM23の駆動力がギア866及びギア865を介して伝達されることで回転する。回転軸863が回転することにより、ブラケット864は、シートSの搬送方向に平行移動する。これら、回転軸863、ブラケット864、ギア865,866及びモータM23が、本実施形態における当接部移動手段を構成する。
先端部860に当接したシートSは、収納ガイド803の底面803aと対向する位置に設けられた後端たたき部材806によって搬送方向の後端が叩かれ、収納ガイド803の底面803a側に寄せられる。後端たたき部材806は、モータM24の駆動力によって出没自在に構成されている。
後端たたき部材806によって底面803aに寄せられたシートSの後端は、後端部850によって抑えられる。後端部850は、シートSの後端を抑える抑え部としての後端抑え部材851を有している。後端抑え部材851は、回動支点851aを中心に回動することでシートSの後端を抑える爪部851bと、収納ガイド803に搬送されてきたシートSが既に収納されているシートSの上に積載されるようにガイドする傾斜部851cと、を有する。中折り製本部800では、後端抑え部材851の爪部851bによってシートSの後端を抑えている場合に、収納ガイド803に搬送されてきたシートSが傾斜部851c上を摺動し、既に収納されているシートSの上に搬送される。これにより、中折り製本部800は、収納ガイド803に複数のシートSを積載する場合に、積載する順番が入れ替わらないようにすることができる。
後端抑え部材851は、シートSの搬送方向に伸びる回転軸852上を移動するブラケット853に、回動支点851aを介して接続されており、ブラケット853が移動することでシートSの後端を抑える位置を変更可能に構成されている。
回転軸852は、表面に略らせん状の溝が形成されており、ブラケット853に形成された不図示の凸部と係合している。また、回転軸852は、一端にギア854が駆動連結されている。ギア854は、モータM25に駆動連結されているギア855と噛合している。
回転軸852は、モータM25の駆動力がギア855及びギア854を介して伝達されることで回転する。回転軸852が回転することにより、ブラケット853は、シートSの搬送方向に平行移動する。これら、回転軸852、ブラケット853、ギア854,855及びモータM25が、本実施形態における抑え部移動手段を構成する。
先端部860と後端部850との間となるシート搬送方向の略中央部付近には、折りローラ対810a,810bが設けられている。折りローラ対810a,810bは、所定の当接圧が生じるように不図示のバネによって付勢されている。また、収納ガイド803は、底面803aのうち折りローラ対810a,810bと対向する位置に空隙803bを有している。そして、中折り製本部800は、底面803aを介して折りローラ対810a,810bと対向する位置に突出部830を有している。
突出部830は、シートSを中折り製本する場合に、モータM26の駆動力によって、押し込み部材830aを空隙803bから折りローラ対810a,810bのニップNに向けて突出させ、ニップNにシートSを押し込む。ニップNに押し込まれることにより、シートSは、折りローラ対810a,810b間の所定の当接圧によって押圧され、折り目となる折り端部が形成され折りたたまれる。これら、突出部830、押し込み部材830a及び折りローラ対810a,810bが、本実施形態における折り手段を構成する。
そして、中折り製本されたシートSは、搬送ローラ対811,812(図3参照)を介して、折束排出トレイ813(図3参照)に排出される。なお、突出部830は、押し込み部材830aが収納ガイド803から離隔した位置をホームポジションとしており、中折り製本を実行した後に押し込み部材830aをホームポジションに移動させる。
第1滑りローラ804の搬送方向上流側には、収納ガイド803内で束状に整合されたシート束を袋綴じ製本又は中綴じ製本する際にシート束を綴じるステイプル処理を実行する綴じ手段としてのサドルステイプラ820が設けられている。
図5は、本実施形態のフィニッシャ100における制御ブロック図である。フィニッシャ100は、CPU701を含むフィニッシャ制御部700により制御される。フィニッシャ制御部700は、ROM702、RAM703を有している。CPU701は、ROM702に格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら各部の制御を行う。また、RAM703には、作業用データや入力データが格納されており、CPU701は、前述のプログラム等に基づいてRAM703に収納されたデータを参照して制御を行う。また、フィニッシャ制御部700は、各種センサ信号が入力されるとともに不図示の制御ブロックや複数の各種ドライバを介して接続された各駆動系に信号を出力する入出力部(I/O)705を有している。そして、フィニッシャ制御部700は、通信インターフェース704と、ネットワークインターフェース711と、を有している。
CPU701は、フィニッシャ100(図3参照)内に搬送されたシートSを搬送に係る制御を実行する搬送制御部706に制御指令を送信する。また、CPU701は、図3に示した処理トレイ550に搬送されたシートSを整合する戻しパドル552、戻しベルト553等の動作の制御と、束排紙ローラ対551の制御と、を実行する中間処理制御部707に制御指令を送信する。また、CPU701は、ステイプラ560(図3参照)の動作を制御する綴じ制御部708に制御指令を送信する。そして、CPU701は、中折り製本部800の動作を制御する中折り製本制御部710に制御指令を送信する。
中間処理制御部707は、CPU701からの制御指令と、各構成に対応するホームポジション検知センサや駆動モータ等からの信号と、に基づき各構成の動作を制御し処理トレイ550上でシートSを束状に整合し排出可能にする。
綴じ制御部708は、CPU701からの制御指令と、ホームポジション検知センサや駆動モータ等からの信号と、に基づきステイプラ560の移動やステイプル動作等を制御し、シート束にステイプラ560によるステイプルを実行させる。
制御手段としての中折り製本制御部710は、CPU701からの制御指令と、ホームポジション検知センサや各モータ、各ソレノイドからの信号と、に基づき、中折り製本に係る制御やサドルステイプラ820による綴じ処理に係る制御を実行する。
次に、図6〜図8を参照して本実施形態の中折り製本部800によって中折り製本を実行する場合における中折り製本制御部710が実行する制御処理について説明する。図6、図7は、操作部601で中折り製本モードが選択され、プリントが開始された場合における中折り製本制御部710が実行する中折り製本時における中折り製本部800の動作に関するフローチャートである。また、図8は、図6、図7に示す処理が実行される場合における中折り製本部800の状態を示す概略図である。図6〜図8に示す例においては、第1シートとしてのハーフサイズシート(HSシート)Sa1と、搬送方向の長さがHSシートSa1よりも第2シートとしての長いラージサイズシート(LSシート)Sa2と、を中折り製本している。
まず、中折り製本制御部710は、HSシートSa1が収納ガイド803に搬送された際にHSシートSa1の先端を当接させる位置に先端部860の位置決め部材861を移動させる(S1)。この処理において、中折り製本制御部710は、モータM23を駆動し、位置決め部材861をHSシートSa1の先端と当接させる位置である第1の位置としてのハーフサイズ位置(HS位置)Pa1(図8(a)参照)に移動させる。
次に、中折り製本制御部710は、HSシートSa1が収納ガイド803に搬送された際にHSシートSa1の後端を抑える位置に後端部850の後端抑え部材851を移動させる(S2)。この処理において、中折り製本制御部710は、モータM25を駆動し、後端抑え部材851にHSシートSa1の後端を抑えさせる位置である第1抑え位置としてのハーフサイズ抑え位置(HS抑え位置)Pb1(図8(a)参照)に移動させる。
次に、中折り製本制御部710は、入口ローラ対801及び第1滑りローラ804を駆動する(S3)。この処理において、中折り製本制御部710は、入口ローラ対801を回転駆動させるモータM20と、第1滑りローラ804を回転駆動させるモータM21と、を駆動させ、入口ローラ対801及び第1滑りローラ804の回転を開始する。
次に、中折り製本制御部710は、第2滑りローラ805を駆動する(S4)。この処理において、中折り製本制御部710は、第2滑りローラ805を回転駆動させるモータM22を駆動させ、第2滑りローラ805の回転を開始する。
次に、中折り製本制御部710は、後端抑え部材851の爪部851bが閉じた位置になるまで後端抑え部材851を回動させる(S5)。この処理において、中折り製本制御部710は、収納ガイド803にHSシートSa1が収納されている場合には、爪部851bでHSシートSa1の後端を抑える位置まで後端抑え部材851を回動支点851aを中心に回動させる。また、中折り製本制御部710は、収納ガイド803にHSシートSa1が収納されていない場合には、爪部851bを収納ガイド803の底面803aに当接させる位置まで後端抑え部材851を回動支点851aを中心に回動させる。この、爪部851bをシートSや底面803aに当接させる位置まで回動させ爪部851bによって抑える動作を、クランプとも記載する。
次に、中折り製本制御部710は、収納ガイド803へのHSシートSa1の搬送を開始する(S6)。中折り製本制御部710は、入口ローラ対801、第1滑りローラ804及び第2滑りローラ805によるHSシートSa1の搬送と、HSシートSa1を収納する位置への先端部860及び後端部850の移動と、をステップS1〜S5の処理で完了させている。このため、中折り製本制御部710は、ステップS6の処理から、収納ガイド803へのHSシートSa1の搬送を開始する。
次に、中折り製本制御部710は、入口ローラ対801の搬送方向上流側に設けられたシート先端検知センサ802がHSシートSa1の先端を検知したことを示すON信号を受信する(S7)。シート先端検知センサ802は、シートSの先端を検知した際にOFF状態からON状態に切り換わり、ON信号を中折り製本制御部710に送信する。また、シート先端検知センサ802は、シートSが通過した後にON状態からOFF状態に切り換わり、OFF信号を中折り製本制御部710に送信する。
次に、中折り製本制御部710は、第1滑りローラ804と第2滑りローラ805とのそれぞれを底面803aに向けて移動させる(S8)。この処理において、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL11を駆動し第1滑りローラ804を底面803aに向けて移動させる。中折り製本制御部710は、収納ガイド803に既にHSシートSa1が収納されている場合には、収納されているHSシートSa1に第1滑りローラ804が当接する位置までソレノイドSL11を駆動する。一方、中折り製本制御部710は、収納ガイド803にHSシートSa1が収納されていない場合には、底面803aに第1滑りローラ804が当接する位置までソレノイドSL11を駆動する。中折り製本制御部710は、ソレノイドSL12についてもソレノイドSL11と略同様に駆動し、第2滑りローラ805を既に収納されているHSシートSa1又は底面803aに当接させる。
次に、中折り製本制御部710は、HSシートSa1の先端が後端抑え部材851を通過した後に、後端抑え部材851の爪部851bが開いた位置になるまで後端抑え部材851を回動させる(S9)。この処理において、中折り製本制御部710は、まず、HSシートSa1の搬送速度と、シート先端検知センサ802からON信号を受信した時点と、から、HSシートSa1の先端が後端抑え部材851を通過する通過時点を算出する。そして、中折り製本制御部710は、シート先端検知センサ802からON信号を受信した時点から、算出した通過時点までの期間が経過した後に、後端抑え部材851を回動支点851aを中心に回動させる。中折り製本制御部710は、爪部851bが既に収納されているHSシートSa1又は底面803aに当接した状態を解除する位置まで後端抑え部材851を回動させる。この、爪部851bがシートSや底面803aに当接した状態を解除する位置まで回動させ爪部851bを開く動作を、アンクランプとも記載する。
次に、中折り製本制御部710は、HSシートSa1の先端が位置決め部材861に確実に当接する距離を搬送したか否かを判定する(S10)。この処理において、中折り製本制御部710は、HSシートSa1を搬送した距離が、HSシートSa1の先端が位置決め部材861に確実に当接する距離であるHS当接距離になったか否かを判定している。ステップS10の処理において、HSシートSa1を搬送した距離がHS当接距離になっていないと判定した場合(No)、HS当接距離になるまでステップS10の処理を繰り返す。
ステップS10の処理において、HSシートSa1を搬送した距離がHS当接距離になった場合(Yes)、中折り製本制御部710は、第1滑りローラ804と第2滑りローラ805とのそれぞれを底面803aから離隔する方向に移動させる(S11)。この処理において、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL11を駆動し第1滑りローラ804を底面803aから離隔する方向に向けて移動させ、第1滑りローラ804がHSシートSa1に当接した状態を解除させる。また、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL12についてもソレノイドSL11と略同様に駆動し、第2滑りローラ805を底面803aから離隔する方向に向けて移動させ、第2滑りローラ805がHSシートSa1に当接した状態を解除させる。
次に、中折り製本制御部710は、後端たたき部材806を駆動しHSシートSa1の後端を叩かせる(S12)。この処理において、中折り製本制御部710は、モータM24を駆動させ後端たたき部材806によってHSシートSa1の後端を叩くことにより、HSシートSa1を底面803a側に寄せる。
次に、中折り製本制御部710は、後端たたき部材806を収納ガイド803から離隔させる(S13)。ステップS1〜ステップS13の処理を実行することにより、中折り製本制御部710は、1枚のHSシートSa1を収納ガイド803に収納することができる。ステップS1〜ステップS13の処理が中折り製本制御部710によって実行されることで、収納ガイド803にHSシートSa1が収納された状態を、図8(a)に示す。
次に、中折り製本制御部710は、中折り製本するシート束に挿入されるHSシートSa1をすべて収納ガイド803に収納したか否かを判定する(S14)。この処理において、中折り製本するシート束に挿入されるHSシートSa1がまだ残っている場合(No)、中折り製本制御部710は、ステップS5に処理を戻す。
一方、中折り製本するシート束に挿入されるHSシートSa1をすべて収納ガイド803に収納した場合(Yes)、中折り製本制御部710は、収納ガイド803に収納されたHSシートSa1の先端を先端グリッパ―862で抑える(S15)。この処理において、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL13を駆動し先端グリッパ―862をHSシートSa1に向けて移動させ、HSシートSa1の先端を先端グリッパ―862によって抑える。
次に、中折り製本制御部710は、後端抑え部材851の爪部851bが閉じた位置になるまで後端抑え部材851を回動させる(S16)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS5の処理と略同様に、爪部851bでHSシートSa1の後端を抑える位置まで後端抑え部材851を回動支点851aを中心に回動させる。
収納されているHSシートSa1の後端を後端抑え部材851によって抑えることで、中折り製本部800では、収納ガイド803に搬送されるLSシートSa2が収納されているHSシートSa1の後端からHSシートSa1の下側に潜り込むことが防がれる。これにより、中折り製本部800では、HSシートSa1と、LSシートSa2と、の収納ガイド803内における積載順序が入れ替わってしまうことを防ぐことができる。
次に、中折り製本制御部710は、収納ガイド803へのLSシートSa2の搬送を開始する(S17)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS14までの処理において、HSシートSa1の収納ガイド803への搬送を終了していることから、ステップS17の処理から、収納ガイド803へのLSシートSa2の搬送を開始する。
次に、中折り製本制御部710は、シート先端検知センサ802がLSシートSa2の先端を検知したことを示すON信号を受信する(S18)。次に、中折り製本制御部710は、第1滑りローラ804と第2滑りローラ805とのそれぞれを底面803aに向けて移動させる(S19)。この処理において、中折り製本制御部710は、既に収納されているHSシートSa1に第1滑りローラ804が当接する位置までソレノイドSL11を駆動する。また、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL12についてもソレノイドSL11と略同様に駆動し、第2滑りローラ805を既に収納されているHSシートSa1に当接させる。
次に、中折り製本制御部710は、LSシートSa2の先端が後端抑え部材851を通過した後に、後端抑え部材851の爪部851bが開いた位置になるまで後端抑え部材851を回動させる(S20)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS9の処理と略同様に、LSシートSa2の先端が後端抑え部材851を通過した後に、爪部851bがHSシートSa1に当接した状態を解除する位置まで後端抑え部材851を回動させる。
また、中折り製本制御部710は、LSシートSa2の先端が後端抑え部材851を通過する際に後端抑え部材851をクランプした状態にすることで、LSシートSa2が傾斜部851cを摺動するように収納ガイド803に搬送することができる。これにより、中折り製本部800では、LSシートSa2がHSシートSa1の上側に確実に搬送される。ステップS20の処理が中折り製本制御部710によって実行されることで、収納ガイド803に収納されているHSシートSa1の上側にLSシートSa2が搬送される状態を、図8(b)に示す。
次に、中折り製本制御部710は、LSシートSa2が収納ガイド803に搬送された際にLSシートSa2の先端を当接させる位置に先端部860の位置決め部材861を移動させる(S21)。この処理において、中折り製本制御部710は、モータM23を駆動し、位置決め部材861をLSシートSa2の先端と当接させる位置である第2の位置としてのラージサイズ位置(LS位置)Pa2(図8(c)参照)に移動させる。このとき、収納ガイド803では、先端グリッパ―862によって先端が抑えられているHSシートSa1も、位置決め部材861の移動に追従して移動される。なお、位置決め部材861の移動速度は、LSシートSa2の搬送速度以上の速度となっている。
次に、中折り製本制御部710は、LSシートSa2が収納ガイド803に搬送された際にLSシートSa2の後端を抑える位置に後端部850の後端抑え部材851を移動させる(S22)。この処理において、中折り製本制御部710は、モータM25を駆動し、後端抑え部材851にLSシートSa2の後端を抑えさせる位置である第2抑え位置としてのラージサイズ抑え位置(LS抑え位置)Pb2(図8(c)参照)に移動させる。LSシートSa2の先端が後端抑え部材851を通過してから速やかに後端抑え部材851をLS抑え位置Pb2に移動させることで、中折り製本制御部710は、速やかなLSシートSa2の搬送を可能にし、生産性の低下を防ぐことができる。
次に、中折り製本制御部710は、先端グリッパ―862が収納ガイド803に収納されたHSシートSa1の先端を抑えている状態を解除する(S23)。この処理において、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL13を駆動し、先端グリッパ―862をHSシートSa1から離れる方向に向けて移動させ、HSシートSa1の先端を抑えた状態を解除させる。これにより、中折り製本部800では、位置決め部材861にLSシートSa2の先端を当接させることができる状態となる。ステップS21〜S23の処理が中折り製本制御部710によって実行されることで、位置決め部材861及び後端抑え部材851の移動が完了しLSシートSa2の先端を位置決め部材861に当接させることができるようになった状態を、図8(c)に示す。
次に、中折り製本制御部710は、LSシートSa2の先端が位置決め部材861に確実に当接する距離を搬送したか否かを判定する(S24)。この処理において、中折り製本制御部710は、LSシートSa2を搬送した距離が、LSシートSa2の先端が位置決め部材861に確実に当接する距離であるLS当接距離になったか否かを判定している。ステップS24の処理において、LSシートSa2を搬送した距離がLS当接距離になっていないと判定した場合(No)、LS当接距離になるまでステップS24の処理を繰り返す。
ステップS24の処理において、LSシートSa2を搬送した距離がLS当接距離になった場合(Yes)、中折り製本制御部710は、第1滑りローラ804と第2滑りローラ805とのそれぞれを底面803aから離隔する方向に移動させる(S25)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS11の処理と略同様に、ソレノイドSL11を駆動し第1滑りローラ804を底面803aから離隔する方向に向けて移動させ、第1滑りローラ804がLSシートSa2に当接した状態を解除させる。また、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL12についてもソレノイドSL11と略同様に駆動し、第2滑りローラ805を底面803aから離隔する方向に向けて移動させ、第2滑りローラ805がLSシートSa2に当接した状態を解除させる。
次に、中折り製本制御部710は、後端たたき部材806を駆動しLSシートSa2の後端を叩かせる(S26)。この処理において、中折り製本制御部710は、モータM24を駆動させ後端たたき部材806によってLSシートSa2の後端を叩くことにより、LSシートSa2を底面803a側に寄せる。
次に、中折り製本制御部710は、後端たたき部材806を収納ガイド803から離隔させる(S27)。ステップS15〜ステップS27の処理を実行することにより、中折り製本制御部710は、1枚のLSシートSa2を収納ガイド803に収納することができる。ステップS15〜ステップS27の処理が中折り製本制御部710によって実行されることで、収納ガイド803にLSシートSa2が収納された状態を、図8(d)に示す。
次に、中折り製本制御部710は、中折り製本するシート束を覆うLSシートSa2をすべて収納ガイド803に収納したか否かを判定する(S28)。この処理において、中折り製本するシート束に挿入されるLSシートSa2がまだ残っている場合(No)、中折り製本制御部710は、後端抑え部材851の爪部851bが閉じた位置になるまで後端抑え部材851を回動させる(S29)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS5,S16の処理と略同様に、爪部851bでLSシートSa2の後端を抑える位置まで後端抑え部材851を回動支点851aを中心に回動させる。
収納されているLSシートSa2の後端を後端抑え部材851によって抑えることで、中折り製本部800では、収納ガイド803に搬送されるLSシートSa2が収納されているLSシートSa2の後端からLSシートSa2の下側に潜り込むことが防がれる。これにより、中折り製本部800では、複数のLSシートSa2の収納ガイド803内における積載順序が入れ替わってしまうことを防ぐことができる。
次に、中折り製本制御部710は、収納ガイド803へのLSシートSa2の搬送を開始する(S30)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS28までの処理において、1枚のLSシートSa2の収納ガイド803への搬送を終了していることから、ステップS30の処理から、収納ガイド803への新たなLSシートSa2の搬送を開始する。
次に、中折り製本制御部710は、シート先端検知センサ802がLSシートSa2の先端を検知したことを示すON信号を受信する(S31)。次に、中折り製本制御部710は、第1滑りローラ804と第2滑りローラ805とのそれぞれを底面803aに向けて移動させる(S32)。この処理において、中折り製本制御部710は、既に収納されているLSシートSa2に第1滑りローラ804が当接する位置までソレノイドSL11を駆動する。また、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL12についてもソレノイドSL11と略同様に駆動し、第2滑りローラ805を既に収納されているLSシートSa2に当接させる。
次に、中折り製本制御部710は、LSシートSa2の先端が後端抑え部材851を通過した後に、後端抑え部材851の爪部851bが開いた位置になるまで後端抑え部材851を回動させる(S33)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS9,S20の処理と略同様に、LSシートSa2の先端が後端抑え部材851を通過した後に、爪部851bがLSシートSa2に当接した状態を解除する位置まで後端抑え部材851を回動させる。
また、中折り製本制御部710は、LSシートSa2の先端が後端抑え部材851を通過する際に後端抑え部材851をクランプした状態にすることで、LSシートSa2が傾斜部851cを摺動するように収納ガイド803に搬送することができる。
次に、中折り製本制御部710は、LSシートSa2の先端が位置決め部材861に確実に当接する距離を搬送したか否かを判定する(S34)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS24の処理と略同様に、LSシートSa2を搬送した距離が、LSシートSa2の先端が位置決め部材861に確実に当接するLS当接距離になったか否かを判定している。ステップS34の処理において、LSシートSa2を搬送した距離がLS当接距離になっていないと判定した場合(No)、LS当接距離になるまでステップS34の処理を繰り返す。
ステップS34の処理において、LSシートSa2を搬送した距離がLS当接距離になった場合(Yes)、中折り製本制御部710は、第1滑りローラ804と第2滑りローラ805とのそれぞれを底面803aから離隔する方向に移動させる(S35)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS11,S25の処理と略同様に、ソレノイドSL11を駆動し第1滑りローラ804がLSシートSa2に当接した状態を解除させる。また、中折り製本制御部710は、ソレノイドSL12についてもソレノイドSL11と略同様に駆動し、第2滑りローラ805がLSシートSa2に当接した状態を解除させる。
次に、中折り製本制御部710は、後端たたき部材806を駆動しLSシートSa2の後端を叩かせる(S36)。この処理において、中折り製本制御部710は、ステップS26の処理と略同様に、モータM24を駆動させ後端たたき部材806によってLSシートSa2の後端を叩くことにより、LSシートSa2を底面803a側に寄せる。
次に、中折り製本制御部710は、後端たたき部材806を収納ガイド803から離隔させ(S37)、ステップS28に処理を戻す。ステップS29〜ステップS37の処理を実行することにより、中折り製本制御部710は、複数のLSシートSa2を収納ガイド803に収納することができる。ステップS29〜ステップS37の処理が中折り製本制御部710によって実行されることで、収納ガイド803に複数のLSシートSa2が収納された状態を、図8(e)に示す。
ステップS28の処理において、中折り製本するシート束を覆うLSシートSa2をすべて収納ガイド803に収納した場合(Yes)、中折り製本制御部710は、シート束を中折り製本する処理を開始する。シート束を中折り製本する処理において、中折り製本制御部710は、まず、HSシートSa1及びLSシートSa2の収納ガイド803への搬送が終了した後に、LSシートSa2を折るために、折りローラ対810a,810bの回転を開始する(S38)。この処理において、中折り製本制御部710は、シート束を中折り製本する際に、LSシートSa2を中折りしつつ搬送するために折りローラ対810a,810bの回転を開始する。
次に、中折り製本制御部710は、突出部830の押し込み部材830aを空隙803bから突出させる(S39)。この処理において、中折り製本制御部710は、モータM26を駆動させ、押し込み部材830aを空隙803bから折りローラ対810a,810bのニップNに向けて突出させる。これにより、中折り製本部800では、LSシートSa2の略中央に押し込み部材830aが当接し、LSシートSa2が中折りされた状態でニップNに挿入される。ステップS39の処理が中折り製本制御部710によって実行されることで、ニップNに中折りされたLSシートSa2が搬入された状態を、図8(f)に示す。
次に、中折り製本制御部710は、折りローラ対810a,810b、搬送ローラ対811,812により、中折りされたLSシートSa2及びLSシートSa2に含まれるHSシートS1を折束排出トレイ813に搬送する(S40)。この処理において、中折り製本制御部710は、折りローラ対810a,810bによって押圧されることで中折り製本化されたシート束を折束排出トレイ813に向けて搬送し、フィニッシャ100から排出する。
図9は、中折り製本化されたHSシートSa1及びLSシートSa2を示す図である。図9(a)に示すように、中折り製本部800は、HSシートSa1を1枚とLSシートSa2を1枚との計2枚のシートを中折り製本することで、6ページの冊子を製本することができる。また、図9(b)に示すように、中折り製本部800は、HSシートSa1を1枚とLSシートSa2を2枚との計3枚のシートを中折り製本することで、10ページの冊子を製本することができる。
次に、中折り製本制御部710は、折りローラ対810a,810bの回転を停止する(S41)。この処理において、中折り製本制御部710は、シート束の中折り製本を完了しフィニッシャ100から排出したことから、折りローラ対810a,810bの回転を停止する。
次に、中折り製本制御部710は、中折り製本化する予定の部数のシート束を中折り製本し終えたか否かを判定する(S42)。この処理において、中折り製本化したシート束の部数が予定の部数に到達していないと判定した場合(No)、中折り製本制御部710は、ステップS1に処理を戻す。一方、中折り製本化する予定の部数のシート束を中折り製本し終えたと判定した場合(Yes)、中折り製本制御部710は、処理を終了する。
以上のように、本実施形態のフィニッシャ100は、HSシートSa1の先端をHS位置Pa1で位置決め部材861に当接させて収納ガイド803に収納する。また、フィニッシャ100は、LSシートSa2の先端を、HS位置Pa1よりも搬送方向下流のLS位置Pa2で位置決め部材861に当接させて収納ガイド803に収納する。これにより、フィニッシャ100は、LSシートSa2が中折りされる箇所にHSシートSa1を挿入する搬送経路を設けることなく中折り製本を実行することができ、装置を大型化することなくシートを中折りし製本化できる。
また、本実施形態のフィニッシャ100は、既に収納されたHSシートSa1の後端を第1抑え位置Pb1の後端抑え部材851が抑えた状態で新たなシートSを収納ガイド803に収納する。また、フィニッシャ100は、既に収納されたLSシートSa2の後端を第1抑え位置Pb1よりも搬送方向上流の第2抑え位置Pb2の後端抑え部材851が抑えた状態で新たなシートSを収納ガイド803に収納する。これにより、フィニッシャ100は、収納ガイド803に収納されるシートSが、HSシートSa1とLSシートSa2とのいずれである場合にも、積載順序が変わることなく収納ガイド803に収納することができる。
なお、本実施形態においては、フィニッシャ100によってシート束を中折りして製本化する例を用いて説明をしたが、例えば、フィニッシャ100によってシート束を袋綴じして製本化する場合であっても、本発明を適用できる。
図10は、操作部601で袋綴じ製本モードが選択され、プリントが開始された場合における中折り製本制御部710が実行する袋綴じ製本時における中折り製本部800の動作に関するフローチャートである。なお、袋綴じ製本時において、中折り製本制御部710は、ステップS1〜S37まで、中折り製本時と略同一の処理を実行することから、図示を省略する。また、以下の記載において、中折り製本時と略同一の処理を行う箇所については、同一のステップ番号を付すことで、説明を省略する。
ステップS39の処理を実行した後、中折り製本制御部710は、綴じ手段としてのサドルステイプラ820に向けてシート束を搬送する(S51)。中折り製本制御部710は、ステップS39の処理において、LSシートSa2を中折りし、LSシートSa2の搬送方向上流側端部と搬送方向下流側端部との略中央に折り端部を形成している。ステップS51の処理において、中折り製本制御部710は、LSシートSa2の折り端部の反対側の端部がサドルステイプラ820に対向する位置までシート束を搬送する。
次に、中折り製本制御部710は、サドルステイプラ820によってLSシートSa2の折り端部の反対側の端部をサドルステイプルすることで綴じる(S52)。ステップS52の処理を実行することにより、フィニッシャ100は、中折りされHSシートSa1を内包するLSシートSa2のうち折り端部の反対側の端部を綴じ、袋綴じ製本化することができる。
ステップS51,S52の処理が中折り製本制御部710によって実行されることで、シート束が袋綴じ製本化された状態を、図11に示す。ステップS51の処理の実行時において、中折り製本制御部710は、底面803aの空隙803bに設けられたフラッパ900を回動させ、折りローラ対810a,810bからサドルステイプラ820へ向けた搬送経路901を形成している。フラッパ900が回動することにより、中折り製本部800は、折りローラ対810a,810bを中折りを実行する際の回転方向とは逆方向に回転させることで、中折りされたシート束をサドルステイプラ820に向けて搬送することができる。この、フラッパ900が、シート束の搬送経路をサドルステイプラ820に向かう搬送経路901に切り替える切替部材を構成する。
次に、中折り製本制御部710は、折りローラ対810a,810b、搬送ローラ対811,812により、袋綴じされたLSシートSa2及びLSシートSa2に含まれるHSシートSa1を折束排出トレイ813に搬送する(S53)。この処理において、中折り製本制御部710は、サドルステイプラ820によって袋綴じ製本化されたシート束を折束排出トレイ813に向けて搬送し、フィニッシャ100から排出する。
このような構成により、フィニッシャ100は、LSシートSa2が中折りされる箇所にHSシートSa1を挿入する搬送経路を設けることなく袋綴じ製本を実行することができ、装置を大型化することなくシートを袋綴じして製本化できる。
また、フィニッシャ100によってシート束を袋綴じして製本化する場合に限らず、フィニッシャ100によってシート束を中綴じして製本化する場合であっても、本発明を適用し得る。
シート束を中綴じして製本化する場合、フィニッシャ100は、サドルステイプラ820によって収納ガイド803に収納した複数のシートSの搬送方向上流側端部と搬送方向下流側端部との略中央をサドルステイプルすることで綴じる中綴じを実行する。そして、フィニッシャ100は、中綴じされた複数のシートSを中折り製本することで、中綴じして製本化することができる。
このような構成により、フィニッシャ100は、LSシートSa2が中折りされる箇所にHSシートSa1を挿入する搬送経路を設けることなく中綴じ製本を実行することができ、装置を大型化することなくシートを中綴じして製本化できる。
100…フィニッシャ(シート処理装置):524…サドル排紙経路(搬送経路):710…中折り製本制御部(制御手段):801…入口ローラ対(搬送手段):803…収納ガイド(収納部):804…第1滑りローラ(搬送手段):805…第2滑りローラ(搬送手段):810a…折りローラ対(折り手段):810b…折りローラ対(折り手段):820…サドルステイプラ(綴じ手段):830…突出部(折り手段):830a…押し込み部材(折り手段):851…後端抑え部材(抑え部):852…回転軸(抑え部移動手段):853…ブラケット(抑え部移動手段):854…ギア(抑え部移動手段):855…ギア(抑え部移動手段):861…位置決め部材(当接部):863…回転軸(当接部移動手段):864…ブラケット(当接部移動手段):865…ギア(当接部移動手段):866…ギア(当接部移動手段):M23…モータ(当接部移動手段):M25…モータ(抑え部移動手段):Pa1…ハーフサイズ位置(第1の位置):Pa2…ラージサイズ位置(第2の位置):Pb1…ハーフサイズ抑え位置(第1抑え位置):Pb2…ラージサイズ抑え位置(第2抑え位置):S…シート:Sa1…ハーフサイズシート(第1シート):Sa2…ラージサイズシート(第2シート)
Claims (4)
- シートを収納する収納部と、
所定の搬送経路から前記収納部にシートを搬送する搬送手段と、
前記収納部に搬送されるシートの先端と当接する当接部と、
前記当接部を前記所定の搬送経路に沿って移動させる当接部移動手段と、
シートを折る折り手段と、
前記搬送手段によって前記所定の搬送経路から第1シートが搬送される場合に、前記当接部を第1の位置に移動させ、前記搬送手段によって前記所定の搬送経路から搬送方向の長さが前記第1シートよりも長い第2シートが搬送される場合に、前記当接部を前記第1の位置よりも搬送方向下流の第2の位置に移動させ前記搬送手段による前記第1シート及び前記第2シートの前記収納部への搬送が終了した後に、前記折り手段によって前記第2シートを折る制御手段と、を備える、
ことを特徴とするシート処理装置。 - 前記搬送手段によって前記所定の搬送経路からシートが前記収納部に搬送された際に、該搬送されたシートの後端を抑える抑え部と、
前記搬送手段によって前記所定の搬送経路から前記第1シートが搬送される場合に、前記抑え部を第1抑え位置に移動させ、前記搬送手段によって前記所定の搬送経路から前記第2シートが搬送される場合に、前記抑え部を前記第1抑え位置よりも搬送方向上流の第2抑え位置に移動させる抑え部移動手段と、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。 - シートを綴じる綴じ手段を備え、
前記制御手段は、前記第2シートの搬送方向上流側端部と搬送方向下流側端部との略中央を前記折り手段によって折って折り端部を形成し、
前記綴じ手段は、前記折り手段によって折られ前記第1シートを内包する前記第2シートのうち前記折り端部の反対側の端部を綴じる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。 - シートを綴じる綴じ手段を備え、
前記制御手段は、
シートの搬送方向上流側端部と搬送方向下流側端部との略中央を前記綴じ手段によって綴じ、
前記綴じ手段が綴じたシートの前記搬送方向上流側端部と前記搬送方向下流側端部との略中央を前記折り手段によって折る、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018234015A JP2020093906A (ja) | 2018-12-14 | 2018-12-14 | シート処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018234015A JP2020093906A (ja) | 2018-12-14 | 2018-12-14 | シート処理装置 |
Publications (1)
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JP2020093906A true JP2020093906A (ja) | 2020-06-18 |
Family
ID=71085474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018234015A Pending JP2020093906A (ja) | 2018-12-14 | 2018-12-14 | シート処理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020093906A (ja) |
-
2018
- 2018-12-14 JP JP2018234015A patent/JP2020093906A/ja active Pending
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