JP2020093324A - ワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置 - Google Patents

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【課題】ワークをフライス加工する両頭フライス装置の加工時間を短縮することのできるフライス装置を提供する。【解決手段】ワーク2を押圧具9でテーブル5の上面6に押圧し、ワーク2の前進に伴い、対向両側面にフライス加工を施す両頭フライス装置であって、ワーク2の上端31の高さを測定するワーク高さ測定装置と、上端31の高さがフライスカッタの中心33の高さよりも低いか否かを判定するワーク高さ判定装置と、上端31の高さが中心33の高さよりも低い場合は、フライス加工に先立って、ワーク2の前端上縁35と、前端上縁35を通る水平面とフライスカッタの刃先との交差線との間の水平最短距離をワーク2の高さを基に算出する計算装置と、水平最短距離が許容値となるまでテーブル5を、フライスカッタの刃先に向けて早送り前進移動させる早送り前進移動装置を具える。【選択図】図7

Description

本発明は、ワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置に関するものである。
ワークを位置決めセットするための位置決めセット位置においてテーブルの上面に所要に位置決めされたワークを、上下動し得る押圧具で該上面に向けて押圧し、このように位置決めセットされたワークを該テーブルの前進によって前進させ、該ワークの左右対向する両側面に、左右対向するフライスカッタでフライス加工を施すように構成された従来の両頭フライス装置の一例としては特許文献1が開示するものが提供されている。
従来、この種の両頭フライス装置によるワークaのフライス加工は、該ワークaの上端bの高さによらず次のようにして行われていた。即ち、図11〜12、図13〜14に側面視で示すように、フライスカッタcから所要距離を隔てる位置決めセット位置d(図11、図13)に設置されたテーブルeを、該フライスカッタcの中心fを通る水平線gとその刃先hとが交わる刃先交点jと、該位置決めセット位置dにある該テーブルe上の前記ワークaの前端上縁kとの間の側面視での水平距離mが所要設定距離(例えば10mm)になるまで該フライスカッタに向けて早送りにより前進移動させ、前記フライスカッタcの前記刃先hから該所要設定距離を隔てる加工開始位置n(図12、図14)に該テーブルeが達した後は、該テーブルeを、移動速度の遅い通常の切削速度で前進させ、それに伴い前記ワークaの対向する2側面p,pに所要のフライス加工を施していた。
そのため従来の両頭フライス装置においては、図13、図14に側面視で示すように、前記ワークaの上端bの高さが前記フライスカッタcの中心fの高さよりも低い場合にあっても、前記加工開始位置nを、前記ワークaの前記前端上縁k と前記刃先交点j との間の側面視での水平距離が前記所要設定距離となるように設定しており、該加工開始位置nは、前記ワークaの前端上縁kが前記中心fの高さにあり或いはそれよりも高い位置にある場合と変わらなかった。
かかることから、前記ワークaの前記前端上縁kの高さが前記中心fの高さよりも低い場合は、前記加工開始位置nを、前記前端上縁kと、該前端上縁kを通る水平線qと前記フライスカッタcの刃先hとが交わる交点rとの間の側面視での水平距離s(図14)が前記所要設定距離(例えば10mm)となるように設定できるにもかかわらず、換言すれば、前記テーブルeを、前記フライスカッタcの刃先hに、より接近した位置まで早送りによって前進移動させることができるにもかかわらず、これが行われておらず、前記テーブルeを、不必要に手前位置から、移動速度の遅い通常の切削速度で移動させていた。本発明者は、このことがフライス加工時間を長くする原因となっていることに着眼して本発明を完成させるに至ったものである。
特開2003−11012号
本発明は前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、両頭フライス装置を用いてワークをフライス加工する際の加工時間の短縮を可能としてフライス加工の生産性向上を期し得るワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置の提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係るワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置は、ワークを位置決めセットするための位置決めセット位置において、テーブルの上面に治具を介して載置された直方体状の該ワークを、上下動し得る押圧具で該テーブルの上面に向けて押圧することによって該ワークを位置決めセットする如くなされており、該ワークが位置決めセットされた状態で、該テーブルが前進し、該前進による該ワークの前進に伴って、該ワークの左右対向する両側面に、左右対向するフライスカッタがフライス加工を施す両頭フライス装置であり、前記位置決めセット位置において設けられたワーク高さ測定装置と、ワーク高さ判定装置と、計算装置と、早送り前進移動装置とを具えている。前記ワーク高さ測定装置は、前記ワークの上端の、基準点からの高さを測定するものであり、前記ワーク高さ判定装置は、前記ワークの上端の前記高さが前記フライスカッタの中心の、前記基準点からの高さよりも低いか否かを判定するものである。前記計算装置は、前記判定装置によって前記上端の前記高さが前記中心の前記高さよりも低いと判定された場合に、前記ワークの、前記フライスカッタの前記中心を通る軸線と平行する前端上縁と、該前端上縁を通る水平面と前記フライスカッタの刃先とが交わる水平な交差線との間の水平最短距離を、該ワークの上端の前記高さを基に算出するものである。前記早送り前進移動装置は、前記水平最短距離が所要設定距離になるまで前記テーブルを、前記位置決めセット位置から前記フライスカッタの刃先に向けて、相対的に早送りにより前進移動させるものであり、前記フライスカッタの刃先から該所要設定距離を隔てる加工開始位置に前記テーブルが達した後は、該テーブルを、移動速度の遅い通常の切削速度で前進させることを特徴とするものである。
該ワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置において、前記ワーク高さ測定装置は、上下動し得る前記押圧具の、基準位置からの下降量に応じて前記ワークの上端の前記高さを測定するように構成するのが好ましい。又、前記基準点は、例えば、前記テーブルの上面として設定できる。
本発明に係るワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置によるときは、ワークの上端の高さがフライスカッタの中心の高さよりも低い場合は、両頭フライス装置を用いてワークをフライス加工する際の加工時間の短縮を図ることができ、これによってフライス加工の生産性向上を期し得る。
特に、前記ワーク高さ測定装置を、上下動し得る前記押圧具の、基準位置からの下降量に応じて前記ワークの上端の前記高さを測定するように構成する場合、即ち、前記ワーク高さ測定装置を前記押圧具の下降動作に連動させるように構成する場合は、該押圧具によるワーク押圧の完了と同時に前記高さ測定を完了できる簡便さがある。
本発明に係る両頭フライス装置を、ワークがセットされてなるテーブルが位置決めセット位置にある状態で示す平面図である。 ワークが位置決めセットされてなるテーブルが位置決めセット位置にある状態を示す側面図である。 ワークが位置決めセットされてなるテーブルが加工開始位置まで早送り前進移動した状態を示す側面図である。 ワークが位置決めセットされてなるテーブルが前進して行われるフライス加工工程を説明する説明図である。 ワークを位置決めセットするための、L字状当接片を具える数値制御装置を説明する説明図である。 L字状当接片を具える数値制御装置によってワークをテーブル上に位置決めセットした状態を示す平面図である。 ワークの上端のテーブルの上面からの高さを基にテーブルの早送り前進移動距離を算出する計算式を説明する説明図である。 対向する2側面がフライス加工されてなるワークの残りの2側面をフライス加工するためにテーブルを90度回転させた状態を示す平面図である。 残りの2側面をフライス加工するために、フライスカッタ間の間隔を所要に設定する工程を説明する平面図である。 残りの2側面をフライス加工するために、テーブルが前進する工程を説明する説明図である。 従来の両頭フライス装置によるフライス加工工程を、ワークの上端の高さがフライスカッタの中心の高さよりも高い場合について、テーブルが位置決めセット位置にある状態で説明する説明図である。 従来の両頭フライス装置によるフライス加工工程を、ワークの上端の高さがフライスカッタの中心の高さよりも高い場合について、テーブルが加工開始位置まで早送り前進移動した状態で説明する説明図である。 従来の両頭フライス装置によるフライス加工工程を、ワークの上端の高さがフライスカッタの中心の高さよりも低い場合について、テーブルが位置決めセット位置にある状態で説明する説明図である。 従来の両頭フライス装置によるフライス加工工程を、ワークの上端の高さがフライスカッタの中心の高さよりも低い場合について、テーブルが加工開始位置まで早送り前進移動した状態で説明する説明図である。
図1〜3において本発明に係るワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置(以下、両頭スライス装置ともいう)1は、ワーク2 を位置決めセットするための位置決めセット位置3において、テーブル5の上面6に治具7を介して載置された直方体状の該ワーク2を、上下動し得る押圧具9で該テーブル5の上面6に向けて押圧することによって該ワーク2を位置決めセットする如くなされており、該ワーク2が位置決めセットされた状態で、該テーブル5が図3〜4に示すように前進し、該前進による該ワーク2の前進に伴って、該ワーク2の左右対向する両側面10,10に、左右対向するフライスカッタ11,12でフライス加工を施すものである。
そして該両頭フライス装置1は、前記位置決めセット位置3において設けられたワーク高さ測定装置( 図示せず)と、ワーク高さ判定装置(図示せず)と、計算装置(図示せず)と、早送り前進移動装置(図示せず)とを具えている。
前記両頭フライス装置1は、本実施例においては、平面視で正方形状乃至長方形状を呈する(角部分が面取りされていることもある)前記ワーク2の左右側面10a,10b(図1)と前後側面10c,10d(図1)の4側面のフライス加工と、左右側面10a,10bのみのフライス加工を、ワーク2を所要に位置決めセットして選択的に施すことができるものであり、内蔵された数値制御装置により左右方向F1に移動制御される第1のヘッド13と第2のヘッド15とを具えており、該第1、第2のヘッド13,15の主軸16,17に前記フライスカッタ11,12が取り付けられている。又、前記数値制御装置により前後方向F2に移動制御され且つ垂直な軸線回りに回転せしめられる前記テーブル5が、該第1、第2のヘッド13,15間に配設された移動路19に沿って前後方向F2に移動可能に設けられており、又該テーブル2は、前後方向F2に移動制御されるテーブルベース(図示せず)上に回転自在に設置されている。
又前記左右のフライスカッタ11,12は、図4に示すように、図示しない駆動モータにより回転せしめられる前記主軸16,17の該回転に伴い、前記テーブル5上に所要に位置決めセットされたワーク2の対向する左右側面10a,10aに対して同時にフライス加工を施す。又前記両頭フライス装置1は、図1、図5〜6に示すように、ワーク2の隣り合う2側面10,10(図1、図6においては側面10a,10c)が当接するL字状当接片20が、位置決め装置21を構成するエアシリンダ22のロッド23の先端に付設されており、該位置決め装置21の基部25が前記第1のヘッド13に取着されている。
又、該L字状当接片20の任意の点がインプットされた前記数値制御装置によって、該L字状当接片20の任意の点とテーブル5上の任意の点とが一致するように、前記第1のヘッド13を前記左右方向F1で数値制御しつつ移動させると共に前記テーブル5を図5〜6で示す前後方向F2で数値制御しつつ移動させるように構成されている。
かかるテーブル5の移動によって、該テーブル5は、図5に示すように、前記ワーク2を位置決めセットするための位置決めセット位置3に位置することとなる。又、該位置決めセット位置3で図6に示すように、前記ワーク2の2側面10a,10cを前記L字状当接片20に当接させて前記テーブル5上にワーク2を位置決めセットするように構成されている。
そして、該ワーク2が前記治具7を介してこのように位置決めセットされた状態で前記押圧具9が下降し、図2、図6に示すように、該押圧具9が該ワーク2を前記テーブル5の上面6に向けて押圧することにより該ワーク2がクランプされる。
前記押圧具9(図2)は、図示しない押圧シリンダのロッドに設けられた上下方向の押圧軸28の下端に設けられ、垂直な軸線29(図2)回りに回動可能とされている。この軸線29は、前記位置決めセット位置3(図1)に停止したと仮定される前記テーブル5の回転軸線30(図2)と合致するように設定されている。
然して、前記ロッドの下方向への突出によって前記押圧具9が、前記テーブル5の上面6に位置決めセットされたワーク2を図2に示すように押圧することにより、該ワーク2を前記治具7を介して前記テーブル2上に固定でき、該ワーク固定状態で、前記テーブル5は、その回転軸線30回りに回転できる。
前記ワーク高さ測定装置は、前記ワーク2の上端31の、基準点32(本実施例においては、前記テーブル5の上面6)からの高さを測定するものである。本実施例においては、上下動し得る前記押圧具9の、基準位置からの下降量に応じて、前記ワーク2の上端31の高さを測定するように構成されている。ここに該基準位置は、本実施例においては、前記基準点32から所定距離だけ上側に設定されている。本実施例においては、このように、前記ワーク高さ測定装置を前記押圧具9の下降動作に連動させるように構成しているため、該押圧具9によるワーク押圧の完了と同時に前記高さ測定を完了できる簡便さがある。
又前記ワーク高さ判定装置は、前記ワーク2の前記上端31の、前記基準点32からの高さが前記フライスカッタ11,12の中心33,33の、該基準点32からの高さよりも低いか否かを判定するものである。
又前記計算装置は、前記判定装置によって前記上端31の前記高さが前記中心33の前記高さよりも低いと判定された場合に、前記ワーク2の、前記フライスカッタ11,12の前記中心33,33を通る軸線34と平行する前端上縁35と、該前端上縁35を通る水平面36(図7)と前記フライスカッタ11,12の刃先37,37とが交わる水平な交差線( 図1、図7に例示されている)38との間の水平最短距離L(図7)を、該ワーク2の上端31の前記高さを基に算出するものである。
前記早送り前進移動装置は、前記水平最短距離Lが所要設定距離になるまで前記テーブル5を、前記位置決めセット位置3から前記フライスカッタ11,12の刃先37,37に向けて、相対的に早送りによる前進移動させる。そして、前記テーブル5が、前記フライスカッタ11,12の刃先37,37から該所要設定距離を隔てる加工開始位置39に達した後は、該テーブル5を、移動速度の遅い通常の切削速度で前進させるものである。
該水平最短距離Lは、前記両頭フライス装置1が有する前記計算装置によって、例えば次のように算出される。これを図7に基づいて説明する。図7は、前記フライスカッタ11,12の中心33,33を通る軸線34(図1)と直交する方向で見る側面図であり、前記ワーク2が、前記位置決めセット位置3に停止した状態にある前記テーブル5の上面6に、前記治具7を介して、前記L字状当接片20の前記数値制御により位置決めされた位置決めセット状態を示している。
この位置決めセットされた状態において、前記ワーク2の前端上縁35と、該前端上縁35からの水平面36と前記フライスカッタ11,12の外周縁41(前記刃先37)との交差線38との間の水平最短距離をL(前出)とする。この水平最短距離Lが、前記両頭フライス装置1の有する前記計算装置により、該ワーク2の高さを基に算出される。
これを、図7の側面図に基づいて説明する。図7において、前記ワーク2の上端31の、前記基準点32(前記テーブル5の上面6)からの高さをL1とする。ここにL1は、前記押圧具9の前記基準位置(本実施例においては、前記基準点32から所定距離だけ上側に設定されている)からの下降量に応じて測定できる。そして、前記フライスカッタ11,12の中心33,33と前記基準点32(前記テーブル5の上面6)との間の垂直距離をL2(既知)とし、前記テーブル5が前記位置決めセット位置3にある場合における前記前端上縁35と、前記フライスカッタ11,12の中心33, 33での垂線42との間の水平距離をL3(既知)とする。又、前記交差線38と前記垂線42との間の水平距離をL4とする。又、前記フライスカッタ11,12の半径をL5( 既知)、前記フライスカッタ11,12の中心33, 33と前記交差線38との間の垂直距離をL6とする。
従って、前記水平最短距離Lは下記の計算式で算出される。
L6=L2−L1
L52 =L42 +L62
Figure 2020093324
従って、L=L3−L4となり、前記テーブル5の早送り前進移動量はL−1 0mmとなる。ここに10mmは、前記加工開始位置39における前記所要設定距離として例示された数値である。
又図1、図5〜6に示すように、前記テーブル5の上面6に位置決めセットされたワーク2の対向する前記左右側面10a,10bに、略同一切削量でフライス加工を施すことができるようにするための切削量設定用測定装置43が設けられている。該切削量設定用測定装置43は、本実施例においては、前記第2のヘッド15に取着されており、例えばエアシリンダからなる測定シリンダ45を用いて構成され、そのロッド46(図6)の先端に測定片47が固設されている。
該測定シリンダ45の伸長により該測定片47が前進でき、該測定片47が、図6に示すように、前記テーブル5上で位置決めされたワーク2の右の側面10bに当接することによって、該ワーク2の左右方向の幅寸法を正しく測定できるものであり、該測定片47の移動量等の検出信号が、図示しない検出器で検出され、これが前記数値制御装置に送られる。そして、測定された該幅寸法に合わせて左右のフライスカッタ11,12間の間隔が所要に設定される。
このようにしてワーク2がクランプされた状態で、前記ロッド46が図1に示すように短縮する。そしてこの状態で、前記L字状当接片20は、フライス加工の邪魔にならないように退避状態にある。その後、図4に示すようにテーブル5が前記フライスカッタ11,12に向けて前進し、前記ワーク2の対向する両側面(前記左右側面10a,10b)にフライス加工が施される。
前記テーブル5が前記のように早送り前進移動した後は、該テーブル5が図3、図4に矢印で示すように、移動速度の遅い通常の切削速度で前進することによって前記ワーク2の左右の被加工面(前記左右側面10a,10b)に、左右のフライスカッタ11,12によってフライス加工が施される。図4に一点鎖線で示すワーク2は、これに対するフライス加工が完了した状態を示している。
以上は、前記ワーク2の左右側面10a,10bにのみフライス加工を施す場合である。該ワーク2の前記4側面10a,10b,10c,10dにフライス加工を施す場合は次のようにして行う。図8は、前記ワーク2の前後左右の被加工面(4側面)10a,10b,10c,10dをフライス加工する場合において、前記テーブル5が前記ワーク位置決めセット位置3に戻り且つ該テーブル5が、図8に矢印で示す反時計回りに90度回転した状態を示している。その後図9に示すように、前記測定シリンダ45が伸長し、前記測定片47が、左右の被加工面( 前記した前後側面10c,10d)のいずれか一方(図9においては側面10d)に当接され前記ワーク2の左右方向長さ(新たな被加工面間の長さ)が測定され、測定された該左右方向長さに基づいて前記左右のフライスカッタ11,12間の間隔が所要に設定される。
その後、前記ロッド46(図6)が図10に示すように短縮し、前記測定片47が、フライス加工の邪魔にならないように退避状態となる。
前記測定結果に基づき、前記と同様にして、前記テーブル5が前記加工開始位置まで早送り前進移動され、その後は該テーブル5が通常の切削速度で、図10に矢印で示すように前進することによって、前記ワーク2の対向する前後側面10c,10dに所要のフライス加工が施される。以上によって、ワークの4側面10a,10b,10c,10dが所要にフライス加工される。図10において一点鎖線で示すワーク2は、これに対するフライス加工が完了した状態を示している。
以上説明したように本発明に係る両頭フライス装置によるときは、前記計算装置による前記水平最短距離の算出によって、前記ワーク2の上端31の前記高さを基に前記テーブル5の早送り前進移動量を個別に設定できることとなる。かかることから本発明によるときは、前記ワーク2の上端31の高さによらないで早送り前進移動量が一定であった従来の両頭フライス装置1における場合に比し、両頭フライス装置1を用いてワークをフライス加工する際の切削時間の短縮を図ることができ、これによってフライス加工の生産性向上を期し得ることとなる。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能である。
(1) 本発明に係る両頭スライス装置1は、前記実施例で説明したようにテーブル2が移動することに代えて、前記第1、第2のヘッド13,15が移動するように構成することもできる。
(2) 前記ワーク2の上端の前記基準点32からの高さの測定は、該ワーク2を前記テーブル5上に載置する前に該ワーク2の上下方向で見た厚さを予め測定しておくことによって行うこともできる。その場合は、前記治具7の上下方向で見た厚さを考慮に入れた前記ワーク2の上端31の前記基準点32からの高さを前記数値制御装置に入力する。これによって、前記水平最短距離、即ち、図7の側面図に記載されている、該ワーク2の前端上縁35と前記交差線38との間の水平距離(前記水平最短距離)Lが前記計算装置で自動的に算出されることとなる。
(3) 前記実施例においては、前記ワーク2の上端の高さを、前記テーブル5の上面6を前記基準点32にしての該上面6からの高さとしているが、該ワーク2の高さの前記基準点32は任意に設定してよい。
1 両頭フライス装置
2 ワーク
3 位置決めセット位置
5 テーブル
6 上面
7 治具
9 押圧具
10 側面
11 フライスカッタ
12 フライスカッタ
13 第1のヘッド
15 第2のヘッド
20 L字状当接片
21 位置決め装置
31 上端
32 基準点
33 中心
35 前端上縁
37 刃先
39 加工開始位置
47 測定片

Claims (3)

  1. ワークを位置決めセットするための位置決めセット位置において、テーブルの上面に治具を介して載置された直方体状の該ワークを、上下動し得る押圧具で該テーブルの上面に向けて押圧することによって該ワークを位置決めセットする如くなされており、該ワークが位置決めセットされた状態で、該テーブルが前進し、該前進による該ワークの前進に伴って、該ワークの左右対向する両側面に、左右対向するフライスカッタがフライス加工を施す両頭フライス装置であり、
    前記位置決めセット位置において設けられたワーク高さ測定装置と、ワーク高さ判定装置と、計算装置と、早送り前進移動装置とを具えており、
    前記ワーク高さ測定装置は、前記ワークの上端の、基準点からの高さを測定するものであり、
    前記ワーク高さ判定装置は、前記ワークの上端の前記高さが前記フライスカッタの中心の、前記基準点からの高さよりも低いか否かを判定するものであり、
    前記計算装置は、前記判定装置によって前記上端の前記高さが前記中心の前記高さよりも低いと判定された場合に、前記ワークの、前記フライスカッタの前記中心を通る軸線と平行する前端上縁と、該前端上縁を通る水平面と前記フライスカッタの刃先とが交わる水平な交差線との間の水平最短距離を、該ワークの上端の前記高さを基に算出するものであり、
    前記早送り前進移動装置は、前記水平最短距離が所要設定距離になるまで前記テーブルを、前記位置決めセット位置から前記フライスカッタの刃先に向けて、相対的に早送りにより前進移動させるものであり、前記フライスカッタの刃先から該所要設定距離を隔てる加工開始位置に前記テーブルが達した後は、該テーブルを、移動速度の遅い通常の切削速度で前進させることを特徴とするワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置。
  2. 前記ワーク高さ測定装置は、上下動し得る前記押圧具の、基準位置からの下降量に応じて前記ワークの上端の前記高さを測定することを特徴とする請求項1記載のワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置。
  3. 前記基準点が前記テーブルの上面として設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載のワーク高さ測定装置を具えた両頭フライス装置。
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