JP2020092344A - 圧電振動片、及び圧電振動子 - Google Patents

圧電振動片、及び圧電振動子 Download PDF

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Abstract

【課題】振動漏れを抑制しつつ小型化を可能にする。【解決手段】圧電振動片6は、音叉形の圧電振動片であり、基部8の一端側からは1対の振動腕部7が長手方向に延設されると共に、基部8の他端側には接続部81が形成され、この接続部81の両端から振動腕部7の両外側に並列して延設された支持腕部9を備える。基部8は、長手方向の振動腕部7a、7b側から接続部81側に向けて、長手方向と直交する方向の幅が徐々に狭くなるテーパ形状に形成されている。基部8の長手方向の長さをLとした場合、同一長さLでテーバーを設けない基部8に比べて、振動漏れを小さくすることができる。基部8における両側面の傾斜角θ(テーパ角度=2θ)としては、0<θ≦10°の範囲、好ましくは3°≦θ≦6°の範囲で形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電振動片、及び圧電振動子に係り、音叉型の圧電振動片、及び圧電振動子に関する。
例えば、携帯電話や携帯情報端末機器等の電子機器には、時刻源や制御信号等のタイミング源、リファレンス信号源等に用いられるデバイスとして、水晶等を利用した圧電振動子が用いられる。この種の圧電振動子として、パッケージと蓋体で形成されるキャビティ内に圧電振動片を気密封止したものが知られている。
このような圧電振動片では、小型化に伴って、振動腕部の振動が基部まで伝達される、いわゆる振動漏れが発生し易くなるという問題がある。
振動漏れを抑えるための技術として例えば特許文献1に記載された技術では、振動腕32、33が形成される基部31と、支持腕36、37用の接続部34とを、連結部35で連結している。すなわち、連結部35の幅を基部31よりも狭く(幅方向の両側に切欠きが形成された形状)することで、基部31からの振動が外部に漏れることを抑制している。
しかし、特許文献1記載技術では、基部31と接続部34との間に連結部35が形成されるため、連結部35の分だけ長手方向の長さが長くなってしまい、充分な小型化ができていなかった。
一方、連結部35の長さ分だけ基部31の長さを短くすることも可能であるが、基部長さが短くなることで、振動モレが増大してしまう。
特開2015−97363号公報
本発明は、振動漏れを抑制しつつ小型化を可能にすることを目的とする。
(1)請求項1に記載の発明では、幅方向に並設された一対の振動腕部と、前記振動腕部の長さ方向の一端側に前記一対の励振腕部が接続され、前記長さ方向と直交する幅方向で対向する両側面が、前記一端側から他端側に向けて傾斜角θで内側に傾斜して形成された基部と、前記基部と前記1対の振動腕部の外表面に形成された、前記1対の振動腕部を励振させる2系統の励振電極と、を具備したことを特徴とする圧電振動片を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、前記基部は、前記傾斜角θが0<θ≦10°の範囲で形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記基部は、前記傾斜角θが3°≦θ≦6の範囲で形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記基部の前記他端側に直接接続され前記基部の最大幅よりも両外側にまで延出された接続部と、前記振動腕部の外側に並んで前記接続部の両端から延設された、実装用の1対の支持腕部と、を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の圧電振動片を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、前記1対の振動腕部の間に、前記基部の前記一端側から延設された、実装用の1つの支持腕部と、を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の圧電振動片を提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、実装部を備えたパッケージと、前記実装部に接合材を介して実装された、請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の圧電振動片と、を具備したことを特徴とする圧電振動子を提供する。
本発明によれば、基部の両側面を、励振腕部が接続された一端側から他端側に向けて傾斜角θで内側に傾斜して形成したので、振動漏れを抑制しつつ小型化することができる。
圧電振動片の構成と、一部の断面を表した模式図である。 圧電振動片の基部の模式的な形状を表した拡大図である。 基部の傾斜角θと振動漏れの関係を表した説明図である。 圧電振動子の構成を表した斜視図である。
以下、本発明の圧電振動片、及び圧電振動子における好適な実施形態について、図1から図4を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の圧電振動片6は、音叉形の圧電振動片であり、基部8の一端側からは1対の振動腕部7が長手方向に延設(接続)されると共に、基部8の他端側には接続部81が形成され、この接続部81の両端から振動腕部7の両外側に並列して延設された支持腕部9を備える。
基部8は、長手方向の振動腕部7a、7b側から接続部81側に向けて、長手方向と直交する方向の幅が徐々に狭くなるテーパ形状に形成されている。
本実施形態では、基部8の長手方向の長さをLとした場合、同一長さLでテーバーを設けない(両端面が平行に形成されている)基部に比べて、振動漏れを小さくすることができる。
基部8における両側面の傾斜角θ(テーパ角度=2θ)としては、0<θ≦10°の範囲、好ましくは3°≦θ≦6°の範囲で形成する。傾斜角θが大きくなると、基部8が軽くなり、これが原因で振動漏れが大きくなるためθ≦10°としている。
本実施形態によれば、基部8の両側面側をテーパ形状にすることで、短い基部長Lでも効率良く振動を閉じ込めることができ、小型化することができる。
(2)実施形態の詳細
図1は、実施形態に係る圧電振動片6の構成と断面を表した模式図である。
圧電振動片6は、水晶やタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された、いわゆる音叉形の振動片であり、所定の電圧が印加されたときに振動するものである。本実施形態では、圧電材料として水晶を使用して形成した圧電振動片を例に説明する。
図1(a)に示すように、圧電振動片6は、一対の振動腕部7a、7bと、基部8と、一対の支持腕部9a、9bと、基部8と両支持腕部9a、9bとを連結する接続部81を備えている。
以下、振動腕部7a、7bの長さ方向(図1(a)の左右方向)を長手方向、振動腕部7a、7bが対向する方向(図1(a)の上下方向)を短手方向、圧電振動片6の厚さの方向(図1(b)の上下方向)を厚さ方向という。
基部8の一端側(図面右側)には、平行して長手方向に延びる一対の振動腕部7a、7bが接続されている。
一方、基部8の他端側には、幅方向に基部8の外側まで延びる接続部81が直接接続されている。
接続部81の両端部には、長手方向に延びる一対の支持腕部9a、9bが接続されている。一対の支持腕部9a、9bは、短手方向において、振動腕部7a、7bの両外側に配置されている。
基部8の幅は、振動腕部7a、7b側の端部から接続部81側方向に向けて徐々に狭くなるテーパ形状に形成されている。基部8のテーパ形状による両側面の傾斜角θ等の詳細については後述する。
一対の振動腕部7a、7bは、互いに平行となるように配置されており、基部8側の端部を固定端とし、先端が自由端として振動する。
一対の振動腕部7a、7bは、その全長のほぼ中央部分の幅を基準幅とした場合、この基準幅よりも両側に広くなるように形成された拡幅部71a、71bを備えている。この拡幅部71a、71bは、振動腕部7a、7bの重量及び振動時の慣性モーメントを増大する機能を有している。これにより、振動腕部7a、7bは振動し易くなり、振動腕部7a、7bの長さを短くすることができ、小型化が図られている。
なお、本実施形態の圧電振動片6は、振動腕部7a、7bに拡幅部71a、71bが形成されているが、拡幅部のない圧電振動片を使用してもよい。
また、本実施形態の圧電振動片6では、図示しないが、振動腕部7a、7bの先端部(拡幅部71a、71b)に、所定周波数の範囲内で振動するように調整(周波数調整)するための重り金属膜(粗調膜及び微調膜からなる)が形成されている。この重り金属膜を、例えばレーザ光を照射して適量だけ取り除くことで、周波数調整を行い、一対の振動腕部7a、7bの周波数をデバイスの公称周波数の範囲内に収めることができるようになっている。この重り金属膜についても、拡幅部と同様に形成しないことも可能である。
図1(b)は、図1(a)に示すV−V線に沿った断面を矢印の方向に見た振動腕部7a、7bの断面図である。
図1(b)に示すように、一対の振動腕部7a、7bには、一定幅の溝部72a、72bが形成されている。
溝部72a、72bは、一対の振動腕部7a、7bの両主面(表裏面)上において、厚さ方向に凹むとともに、基部8側から長手方向に沿って延在している。溝部72a、72bは、振動腕部7a、7bの基端(基部8の先端側の端部)から、拡幅部71a、71bの手前までに形成されている。
溝部72a、72bにより、一対の振動腕部7a、7bは、それぞれ図1(b)に示すように断面H型となっている。
図1(b)に示すように、一対の振動腕部7a、7bの外表面上(外周面)には、一対の(2系統の)励振電極91、92が形成されている。この励振電極91、92は、電圧が印加されたときに一対の振動腕部7a、7bを互いに接近又は離間する方向に所定の共振周波数で振動させる電極であり、電気的に切り離された状態で振動腕部7a、7b上にパターニングされて形成されている。
具体的には、一方の励振電極91が、主に一方の振動腕部7aの溝部72a内と、他方の振動腕部7bの側面上とに互いに電気的に接続された状態で形成されている。
また、他方の励振電極92が、主に他方の振動腕部7bの溝部72b内と、一方の振動腕部7aの側面上とに互いに電気的に接続された状態で形成されている。
圧電振動片6の一方の主面側の面(図1(a)の反対側の面)には、点線で示すように、支持腕部9a、9bに2系統のマウント電極99a、99bが形成されている。このマウント電極99a、99bは、図4で後述するように、パッケージに形成された実装部14A、14Bに圧電振動片6をマウントする際に、電極パッド20A、20Bと導電性接着剤51a、b、52a、bで接続される。
両マウント電極99a、99bと電気的に接続した2系統の引回し電極(図示しない)が接続部81と基部8に形成されている。
そして、支持腕部9aに形成された第1系統のマウント電極99aが引回し電極を介して励振電極92(図1(b)参照)と接続され、支持腕部9bに形成された第2系統のマウント電極99bが引回し電極を介して励振電極91と接続されている。
2系統の励振電極91、92は、一対のマウント電極99a、99bを介して電圧が印加されるようになっている。
なお、励振電極91、92、マウント電極99a、99b、及び引回し電極は、例えば、クロム(Cr)と金(Au)との積層膜であり、水晶と密着性の良いクロム膜を下地として成膜した後に、表面に金の薄膜を施したものである。但し、この場合に限られず、例えば、クロムとニクロム(NiCr)の積層膜の表面にさらに金の薄膜を積層しても構わないし、クロム、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)やチタン(Ti)等の単層膜でも構わない。
これら励振電極91、92、マウント電極99a、99b、及び、引回し電極の形成は従来と同様にして行われる。すなわち、各電極を形成する前の圧電振動片6の、溝部72a、72b内を含めた全体に電極材料を成膜する。この成膜は、電極材料の蒸着やスパッタリングによる。
そして、励振電極91、92、マウント電極99a、99b、引回し電極を形成する部分を残し、それ以外の部分をフォトリソグラフにより取り除くことで、2系統の電極ラインが形成される。
次に基部8のテーパ形状について説明する。
図2は、基部8とその周辺の模式的な形状を拡大表示したものである。
図2に示すように、振動腕部7a、7bと平行で、基部8の振動腕部7a、7b側端部と接する仮想線(点線で示す)を基準線とした場合、この基準線に対する基部8の両側面の角度(=傾斜角)がθ(テーパ角=2θ)となるように形成されている。
圧電振動片6の傾斜角θは、0<θ≦10°の範囲で形成する。好ましくは3°≦θ≦6の範囲で形成する。テーパ形状により基部8が軽くなり、逆に振動漏れが大きくなることを回避するため、傾斜角θ≦10°としている。
図3は、基部8の傾斜角θに対する振動漏れのシミュレーション結果を表したものである。
このシミュレーションでは、圧電振動片6のサイズを幅0.6mm、長さ1.0mmとし、基部8の基部長L(図2参照)がL=60μmの場合と、L=100μmの場合を対象としている。
そして、両サイズの圧電振動片6に対して、基部8の傾斜角度θを−3°、0°、3°、6°にした場合に振動漏れの増減の程度を表している。
ここで、縦軸の振動漏れ(%)は、傾斜角θ=0°の時の周波数漏れを100%として、傾斜角θにおける周波数漏れの比率を表している。
図3に示すように、基部8の基部長L=60μmの場合、基部長L=100μmの場合のいずれにおいても、傾斜角θ=−3°とした場合、すなわち本実施形態と逆のテーパ形状にした場合には、振動漏れが増加している。
一方、本実施形態による傾斜角θ=3°、6°のいずれの場合も、傾斜角θは0°の場合に比べて振動漏れが減少している。
図3に示すように、本実施形態の圧電振動片6によれば、基部8をテーパ形状にすることで、短い基部長でも効率良く振動を閉じ込めることができる。
このため、基部8と接続部81とを直接接続することが可能となり、基部8よりも幅が狭い連結部を設ける必要がなくなった分だけ圧電振動片6の全長を短くすることができる。
なお、図2に示すように、基部8の最大幅(振動腕部7a、7b側端部の幅)をW1=246μmとした場合、基部8の長さLと傾斜角θに対する最小幅(接続部81側端部の幅)W2の値は次の通りである。
(a)L=60μmとした場合
傾斜角θ=3°でW2=240.8μm
傾斜角θ=6°でW2=235.5μm
(b)L=100μmとした場合
傾斜角θ=3°でW2=236.6μm
傾斜角θ=6°でW2=227.1μm
次に、圧電振動片6を実装した圧電振動子1について説明する。
図4は、上述した実施形態又は変形例に係るサイドアーム型の圧電振動片6を備えた圧電振動子1の分解斜視図である。
図4に示すように、本実施形態の圧電振動子1は、内部に気密封止されたキャビティCを有するパッケージ2と、キャビティC内に収容された圧電振動片6と、を備えたセラミックパッケージタイプの表面実装型振動子である。
パッケージ2は、概略直方体状に形成されている。パッケージ2は、パッケージ本体3と、パッケージ本体3に対して接合されるとともに、パッケージ本体3との間にキャビティCを形成する封口板4と、を備えている。
パッケージ本体3は、互いに重ね合わされた状態で接合された第1ベース基板10および第2ベース基板11と、第2ベース基板11上に接合されたシールリング12と、を備えている。
第1ベース基板10および第2ベース基板11の四隅には、平面視1/4円弧状の切欠部15が、両ベース基板10、11の厚み方向の全体に亘って形成されている。これら第1ベース基板10および第2ベース基板11は、例えばウエハ状のセラミック基板を2枚重ねて接合した後、両セラミック基板を貫通する複数のスルーホールを行列状に形成し、その後、各スルーホールを基準としながら両セラミック基板を格子状に切断することで作製される。その際、スルーホールが4分割されることで、切欠部15となる。
なお、第1ベース基板10および第2ベース基板11はセラミックス製としたが、その具体的なセラミック材料としては、例えばアルミナ製のHTCC(High Temperature Co−Fired Ceramic)や、ガラスセラミック製のLTCC(Low Temperature Co−Fired Ceramic)等が挙げられる。
第1ベース基板10の上面は、キャビティCの底面に相当する。
第2ベース基板11は、第1ベース基板10に重ねられており、第1ベース基板10に対して焼結などにより結合されている。すなわち、第2ベース基板11は、第1ベース基板10と一体化されている。
なお、後述するように第1ベース基板10と第2ベース基板11の間には、両ベース基板10、11に挟まれた状態で接続電極(図示せず)が形成されている。
第2ベース基板11には、貫通部11aが形成されている。貫通部11aは、四隅が丸みを帯びた平面視長方形状に形成されている。貫通部11aの内側面は、キャビティCの側壁の一部を構成している。貫通部11aの短手方向で対向する両側の内側面には、内方に突出する実装部14A、14Bが設けられている。実装部14A、14Bは、貫通部11aの長手方向略中央に形成されている。実装部14A、14Bは、貫通部11aの長手方向の長さの1/3以上の長さに形成されている。
シールリング12は、第1ベース基板10および第2ベース基板11の外形よりも一回り小さい導電性の枠状部材であり、第2ベース基板11の上面に接合されている。具体的には、シールリング12は、銀ロウ等のロウ材や半田材等による焼付けによって第2ベース基板11上に接合、あるいは、第2ベース基板11上に形成(例えば、電解メッキや無電解メッキの他、蒸着やスパッタ等により)された金属接合層に対する溶着等によって接合されている。
シールリング12の材料としては、例えばニッケル基合金等が挙げられ、具体的にはコバール、エリンバー、インバー、42−アロイ等から選択すれば良い。特に、シールリング12の材料としては、セラミック製とされている第1ベース基板10および第2ベース基板11に対して熱膨張係数が近いものを選択することが好ましい。例えば、第1ベース基板10および第2ベース基板11として、熱膨張係数6.8×10−6/℃のアルミナを用いる場合には、シールリング12としては、熱膨張係数5.2×10−6/℃のコバールや、熱膨張係数4.5〜6.5×10−6/℃の42−アロイを用いることが好ましい。
封口板4は、シールリング12上に重ねられた導電性基板であり、シールリング12に対する接合によってパッケージ本体3に対して気密に接合されている。そして、封口板4、シールリング12、第2ベース基板11の貫通部11a、および第1ベース基板10の上面により画成された空間が、気密に封止されたキャビティCとして機能する。
封口板4の溶接方法としては、例えばローラ電極を接触させることによるシーム溶接や、レーザ溶接、超音波溶接等が挙げられる。また、封口板4とシールリング12との溶接をより確実なものとするため、互いになじみの良いニッケルや金等の接合層を、少なくとも封口板4の下面と、シールリング12の上面とにそれぞれ形成することが好ましい。
第2ベース基板11の実装部14A、14Bの上面には、圧電振動片6との接続電極である一対の電極パッド20A、20Bが形成されている。また、第1ベース基板10の下面には、一対の外部電極21A、21Bがパッケージ2の長手方向に間隔をあけて形成されている。電極パッド20A、20Bおよび外部電極21A、21Bは、例えば蒸着やスパッタ等で形成された単一金属による単層膜、または異なる金属が積層された積層膜である。
電極パッド20A、20Bと外部電極21A、21Bとは、第2ベース基板11の実装部14A、14Bに形成された第2貫通電極22A、22B、第1ベース基板10と第2ベース基板11の間に形成された接続電極(図示せず)、及び、第1ベース基板10に形成された第1貫通電極(図示せず)を介して互いにそれぞれ導通している。
圧電振動片6は、一対の支持腕部9a、9bにより実装部14A、14B上に実装された状態で、気密封止されたパッケージ2のキャビティC内に収容されている。
すなわち、図4に示すように、圧電振動片6は、支持腕部9a、9bに設けられた各マウント電極99a、99b(図1(a)参照)が、実装部14A、14B上の電極パッド20A、20B(上面にメタライズ層が形成されている場合は該メタライズ層)にそれぞれ接合材51a、51b、52a、52bを介して電気的および機械的に接合されている。
このように、本実施形態の圧電振動片6は、支持腕部9a、9bのそれぞれが、その長さ方向(長手方向)の2箇所で実装部14A、14B上に接合保持(2点支持)される。
接合材51a、51b、52a、52bは、導電性を有し、かつ接合初期の段階において流動性を持ち、接合後期の段階において固化して接合強度を発現する性質を有するものが使用され、例えば、銀ペースト等の導電性接着剤や、金属バンプ等の使用が好適である。
接合材51a、51b、52a、52bが導電性接着剤により構成されている場合、塗布装置の移動ヘッドに支持されたディスペンサノズルにより塗布される。
本実施形態では、各接合材のサイズは圧電振動子1のサイズによるが、例えば、幅1.0mm×長さ1.2mmの小型の圧電振動子1の場合、半径0.1mm程度に塗布される。
このように構成された圧電振動子1を作動させる場合には、外部電極21A、21Bに所定の電圧を印加する。外部電極21A、21Bに所定の電圧が印加されると、2系統の励振電極91、92に電流が流れ、2系統の励振電極91、92間に発生する電界による逆圧電効果によって、一対の振動腕部7a、7bは、例えば互いに接近、離間する方向(短手方向)に所定の共振周波数で振動する。一対の振動腕部7a、7bの振動は、時刻源、制御信号のタイミング源やリファレンス信号源などとして用いられる。
以上説明した圧電振動子1は、電波時計、携帯電話や携帯情報端末機器には、時刻源や制御信号等のタイミング源、リファレンス信号源等として、また、ジャイロセンサなどの計測機器等として使用される。
本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、圧電振動片6を用いた圧電振動子1として、セラミックパッケージタイプの表面実装型振動子について説明したが、圧電振動片6を、ガラス材によって形成されるベース基板およびリッド基板が陽極接合によって接合されるガラスパッケージタイプの圧電振動子1に適用することも可能である。
また、説明した実施形態の電極パッド20は、実装部14のほぼ全面に形成されているが、接合材51、52の少なくとも一方に対応する領域に形成されていればよい。
また説明した実施形態では、いわゆるサイドアーム型の圧電振動片6を例に説明したが、支持腕部9と接続部81を有しない圧電振動片についても、基部8の両側面をテーパ形状にすることも可能である。
すなわち、基部8に直接接続される1本の支持腕部を、振動腕部7aと振動腕部7bの間に形成した、いわゆるセンターアーム型の圧電振動片において、基部8の両側面をテーパ形状にする。
また、圧電振動片6をマウントするためのアーム(サイドアームやセンターアーム)を設けずに、基部8でパッケージの実装部にマウントする圧電振動片6に適用してもよい。この場合には、基部8全体をテーパ形状の対象としてもよく、また、接合剤によるマウント部分を除いた部分(振動腕部7a、7b側端面から接合剤の手前まで)をテーパ形状にしてもよい。
また、本実施形態では、圧電振動片6のサイズとして、幅0.6mm、長さ1.0mmを例に説明したが、他のサイズでもよい。すなわち、圧電振動子1のサイズに応じたサイズの圧電振動子6が使用される。
例えば、上述した幅1.0mm×長さ1.2mmサイズの圧電振動子1に使用する圧電振動片6の場合には、サイドアーム型であれば、例えば幅0.5mm、長さ0.9mmの圧電振動片6が使用される。
1 圧電振動子
2 パッケージ
3 パッケージ本体
4 封口板
6 圧電振動片
7 振動腕部
8 基部
9 支持腕部
10 第1ベース基板
11 第2ベース基板
14 実装部
20 電極パッド
21 外部電極
22 第2貫通電極
51、52 接合材
72 溝部
81 接続部
91、92 励振電極
99 マウント電極
L 基部長
W1 基部幅(最大)
W2 基部幅(最小)
θ 傾斜角

Claims (6)

  1. 幅方向に並設された一対の振動腕部と、
    前記振動腕部の長さ方向の一端側に前記一対の励振腕部が接続され、前記長さ方向と直交する幅方向で対向する両側面が、前記一端側から他端側に向けて傾斜角θで内側に傾斜して形成された基部と、
    前記基部と前記1対の振動腕部の外表面に形成された、前記1対の振動腕部を励振させる2系統の励振電極と、
    を具備したことを特徴とする圧電振動片。
  2. 前記基部は、前記傾斜角θが0<θ≦10°の範囲で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片。
  3. 前記基部は、前記傾斜角θが3°≦θ≦6の範囲で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片。
  4. 前記基部の前記他端側に直接接続され前記基部の最大幅よりも両外側にまで延出された接続部と、
    前記振動腕部の外側に並んで前記接続部の両端から延設された、実装用の1対の支持腕部と、
    を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の圧電振動片。
  5. 前記1対の振動腕部の間に、前記基部の前記一端側から延設された、実装用の1つの支持腕部と、
    を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の圧電振動片。
  6. 実装部を備えたパッケージと、
    前記実装部に接合材を介して実装された、請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の圧電振動片と、
    を具備したことを特徴とする圧電振動子。
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