JP2020089909A - 発泡砂用界面活性剤組成物 - Google Patents
発泡砂用界面活性剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020089909A JP2020089909A JP2018229586A JP2018229586A JP2020089909A JP 2020089909 A JP2020089909 A JP 2020089909A JP 2018229586 A JP2018229586 A JP 2018229586A JP 2018229586 A JP2018229586 A JP 2018229586A JP 2020089909 A JP2020089909 A JP 2020089909A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- component
- formula
- ammonium
- mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
Description
R1O−(EO)n−SO3M1・・・(1)
(式(1)中、
R1は炭素数6〜22の炭化水素基を示し、
EOはオキシエチレン基であり、
nは前記オキシエチレン基の平均付加モル数であって、nは1〜10であり、
M1は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは有機アンモニウムである。)
R2O−SO3M2・・・(2)
(式(2)中、
R2は炭素数6〜22のアルキル基であり、
M2は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは有機アンモニウムである。)
なお、「1〜10」等で示した数値範囲は上限および下限の数値を含んでおり、1以上10以下を意味する。
本発明で用いられる(A)成分は、下記の式(1)で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩である。
R1O−(EO)n−SO3M1・・・(1)
式(1)で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩において、R1は炭素数6〜22の炭化水素基であり、好ましくは炭素数6〜20の炭化水素基である。この炭化水素基は、飽和炭化水素基であってよく、または炭素−炭素二重結合を有する炭化水素基(特に好ましくはアルケニル基)であってよい。炭化水素基が炭素−炭素二重結合を有する不飽和炭化水素基である場合には、二重結合数は3個以下が好ましく、2個以下がより好ましい。こうした炭化水素基としては、例えば、カプリル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基、ベヘニル基などが挙げられる。また、二種以上の炭化水素基を含む混合脂肪酸由来の炭化水素基も用いられ、例えば、ヤシ油炭化水素基やパーム核油炭化水素基なども用いることができる。これらの中で、好ましくはラウリル基、ミリスチル基、ヤシ油炭化水素基、パーム核油炭化水素基であり、より好ましくはミリスチル基を含む。
有機アンモニウムとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミンに由来するアルカノールアンモニウム、ジエチルアミン、トリエチルアミンなどのアルキルアミンに由来するアルキルアンモニウムが挙げられる。
また、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計量を100質量%としたとき、(A)成分の含有量は75〜95質量%である。(A)成分の含有量が75質量%未満である場合は鋳型の強度低下を生じるので、75質量%以上とするが、85質量%以上が更に好ましく、90質量%以上が一層好ましい。また、成分(A)の含有量が95質量%を超える場合は速泡性が低下するので、95質量%以下とする。
本発明で用いられる(B)成分は、下記の式(2)で示されるアルキル硫酸エステル塩である。
R2O−SO3M2・・・(2)
本発明で用いられる(C)成分は、炭素数が12〜22の飽和かつ直鎖の一価アルコール(C)である。具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどが挙げられ、好ましくはラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコールであり、より好ましくはミリスチルアルコールである。本発明において、(C)成分は1種または2種以上を適宜選択して用いることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明する.
表4および表5に示した実施例1〜2および比較例1〜10の各原料をビーカーに全て投入し、マグネチックスターラーを使って50℃で1時間攪拌して発泡砂用界面活性剤組成物を調整した。表中の配合量は質量%であり、「−」は0質量%を意味する。
A1: 「パーソフトEF」(日油(株)製)
A2: 「トラックスK−40」(日油(株)製)
A3: 「パーソフトEDO」(日油(株)製)
A4: 「パーソフトEL」(日油(株)製)
B1: 「パーソフトSK」(日油(株)製)
B2: 「パーソフトSP」(日油(株)製)
C1: ミリスチルアルコール 「NAA−43」(日油(株)製)
C’1: オレイルアルコール 「NOFABLE
AO−85S」(日油(株)製)
C’2: イソデカノール 「デカノール」(KHネオケム(株)製)
手順1
粒子状骨材として人工砂、水溶性バインダとして、水ガラスと評価用界面活性剤、および水を用意する。これら材料を重量比で、人工砂100、水ガラスの固形分0.5〜2.5、界面活性剤の有効成分0.01〜0.05、水を2〜4として混練装置に投入する。
手順2
混練装置を用いて上記材料を120秒間混練して発泡状混合物を作る。
手順3
発泡混練物を、図1に図示したような動粘度測定器に投入する。
手順4
図1に示すように、1kgの重りを発泡混練物の上に乗せ、発泡混練物が下のφ6mm孔から排出されながら重りが下降する間に、重りの50mm間隔の基準線が通過する時間を、動粘度として測定する。
○: 測定時間が2.00秒未満
△: 測定時間が2.00秒以上、2.20秒未満
×: 測定時間が2.20秒以上
発泡砂を用いた鋳型の抗折強度を測定する。
手順1
粒子状骨材として人工砂、水溶性バインダとして、水ガラスと評価用界面活性剤、および水を用意する。これら材料を重量比で、人工砂100、水ガラスの固形分0.5〜2.5、界面活性剤の有効成分0.01〜0.05、水を2〜4として混練装置に投入する。
手順2
これら材料に混練装置を用いて300秒間混練して発泡状混合物を作る。
手順3
上記で作成した発泡状混合物を強度測定用試験片造型装置を使い造型用金型に投入する。
鋳型試験片(10mm×30mm×85mm)は、造型用金型で200〜300℃、30〜120秒間焼成されて造型される。
手順4
造型され取り出された鋳型試験片を室温まで冷却する。
手順5
図2に示すように、鋳型用抗折強度試験機に試験片をセットして、試験片の抗折強度を測定して鋳型強度とした。鋳型強度の単位はkg/cm2である。
◎: 鋳型強度が31以上
○: 鋳型強度が30.5以上、31未満
△: 鋳型強度が30以上、30.5未満
×: 鋳型強度が30未満
※2: 組成情報は「日本食品標準成分表2015年版(七訂) 脂肪酸成分表編 第2章 第2表 脂肪酸総量100g当たり脂肪酸成分表(脂肪酸組成表) 14油脂類」を参照
比較例2は、成分(A)および成分(C)を含有していないため、鋳型強度が低くなった。
比較例3は、成分(B)および成分(C)を含有していないため、速泡性が低くなった。
比較例4は、成分(B)および成分(C)を含有していないため、速泡性および鋳型強度が低くなった。
比較例5は、成分(B)および成分(C)を含有していないため、速泡性が低くなった。
比較例6は、成分(A)を含有していないため、鋳型強度が低くなった。
比較例7は、成分(B)を含有していないため、速泡性が低くなった。
比較例8は、成分(B)を含有していないことおよび一価アルコール(C)が不飽和結合を有するため、速泡性および鋳型強度が低くなった。
比較例9は、成分(B)を含有していないことおよび一価アルコール(C)が分岐構造を有するため、速泡性および鋳型強度が低くなった。
比較例10は、成分(A)及び(B)を含有しているものの、一価アルコール(C)が分岐構造を有するため、速泡性および鋳型強度が低くなった。
Claims (1)
- 下記式(1)で示される化合物(A)を75〜95質量%、
下記式(2)で示される化合物(B)を3〜25質量%、および
炭素数が12〜22の飽和かつ直鎖の一価アルコール(C)を0.1〜1質量%含有することを特徴とする、発泡砂用界面活性剤組成物。
R1O−(EO)n−SO3M1・・・(1)
(式(1)中、
R1は炭素数6〜22の炭化水素基を示し、
EOはオキシエチレン基であり、
nは前記オキシエチレン基の平均付加モル数であって、nは1〜10であり、
M1は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは有機アンモニウムである。)
R2O−SO3M2・・・(2)
(式(2)中、
R2は炭素数6〜22の炭化水素基であり、
M2は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムまたは有機アンモニウムである。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018229586A JP7123775B2 (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | 発泡砂用界面活性剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018229586A JP7123775B2 (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | 発泡砂用界面活性剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020089909A true JP2020089909A (ja) | 2020-06-11 |
JP7123775B2 JP7123775B2 (ja) | 2022-08-23 |
Family
ID=71012149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018229586A Active JP7123775B2 (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | 発泡砂用界面活性剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7123775B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023112733A1 (ja) * | 2021-12-17 | 2023-06-22 | 日油株式会社 | 発泡砂用界面活性剤組成物 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05192737A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-08-03 | Kao Corp | 鋳物砂用粘結剤組成物及び鋳型組成物 |
JPH0899149A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Kao Corp | 鋳型用粘結剤組成物、鋳型組成物および鋳型の製造方法 |
JP2001219242A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-14 | Hodogaya Ashland Kk | 鋳物砂用粘結剤組成物及び鋳型組成物 |
-
2018
- 2018-12-07 JP JP2018229586A patent/JP7123775B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05192737A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-08-03 | Kao Corp | 鋳物砂用粘結剤組成物及び鋳型組成物 |
JPH0899149A (ja) * | 1994-09-30 | 1996-04-16 | Kao Corp | 鋳型用粘結剤組成物、鋳型組成物および鋳型の製造方法 |
JP2001219242A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-14 | Hodogaya Ashland Kk | 鋳物砂用粘結剤組成物及び鋳型組成物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023112733A1 (ja) * | 2021-12-17 | 2023-06-22 | 日油株式会社 | 発泡砂用界面活性剤組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7123775B2 (ja) | 2022-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6629723B2 (ja) | 水硬性組成物用カーボンブロッカー | |
US2665256A (en) | Solid compositions containing polyoxyethylene ethers and urea | |
JP3452083B2 (ja) | セメント用分散剤 | |
US10400195B2 (en) | Gel composition | |
JP2007177085A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP5930172B2 (ja) | ダイカスト用離型剤 | |
JP3719706B2 (ja) | 石膏スラリー用分散剤 | |
JP7123775B2 (ja) | 発泡砂用界面活性剤組成物 | |
JP7113142B2 (ja) | 発泡砂用界面活性剤組成物 | |
JP5283251B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP6243137B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物および液状増粘剤組成物 | |
WO2023112733A1 (ja) | 発泡砂用界面活性剤組成物 | |
JP2007517944A (ja) | 加工処理し、泡立ちの良い、脂肪酸セッケン/脂肪酸固形石鹸 | |
JP4337585B2 (ja) | 増粘剤組成物及びその製造方法、並びに該増粘剤組成物による増粘方法 | |
JP5827516B2 (ja) | ペースト状石鹸組成物及びその製造方法 | |
JP2018130957A (ja) | 型枠離型剤 | |
JP2010248404A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JPS6060196A (ja) | 固型洗剤 | |
JP2008138075A (ja) | 界面活性剤組成物 | |
US6958316B2 (en) | Thickener | |
JP6472170B2 (ja) | 脂肪酸マグネシウム含有石鹸組成物の製造方法 | |
JP6173155B2 (ja) | セメント組成物用収縮低減剤 | |
JP2005089196A (ja) | リン酸エステル又はその塩の製造方法 | |
WO1998024866A1 (fr) | Composition tensio-active | |
JPH08295546A (ja) | セメント組成物用空気連行剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210308 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220323 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220512 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7123775 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |