JP2020089281A - ジグヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシガードを使用せずに根掛かりを抑制でき、またフッキング率を向上させ得るジグヘッドおよびその製造方法を提供する。【解決手段】ジグヘッドは、シンカー1に連結されたフック3を備える。シンカー1は、ワイヤ部材を折曲または湾曲することにより所定の中空部が形成された環状または鈎状の連結基部2が突設されており、フック3は、シャンク31の先端に連結基部2の挿通を許容する環状または鈎状の連結用端部33を備え、連結基部32と連結用端部33とを連結する連結部分を含む適宜範囲が弾性力を有する材料で構成される被覆部材5によって被覆されている。ジグヘッドの製造方法は、熱収縮性を有するエラストマによって構成されたチューブ状の被覆部材にフック3を挿通し、連結基部2および連結用端部33が連結される部分ならびに連結用端部33に連続するシャンクの一部を包囲させ、被覆部材5を加熱することによりシュリンクさせる。【選択図】図1

Description

本発明は、疑似餌の一種であるラバージグに使用されるジグヘッドおよびその製造方法に関するものである。
一般的に、ラバージグは、ブラックバスなどに対するルアーフィッシングに使用され、ジグヘッドに多数のゴム糸等を集合させたスカートを設けた構成であり、フックはスカートの近傍に設けられる。周知のとおり、ラバージグは、湖底や川底付近を移動させるものであるため、使用時において、フックが湖底等に存在する水草などに引っ掛かるいわゆる根掛かりを生じさせることが問題であった。
そこで、従来は、合成樹脂または金属製の細毛をブラシ状に形成させたブラシガードをシンカーに突設し、リトリーブ等によって移動するラバージグの進行方向に対し、フックよりも前方に配置することで、当該ブラシガードが水草等を排除されるものが開発されていた(特許文献1および2参照)。
また、一般的なラバージグは、ジグヘッドからフックを後方へ突出させて設けられているが、このときのフックは、シャンクが下位となり、ティップを上位として配置されるものである(前掲特許文献1および2参照)。シャンクに対しティップを上方に配置するのは、フックがラバーによって覆われて隠れた状態としつつ、釣りの対象魚がスカートを餌と勘違いして咥えるとき、フッキング(あわせ)によってフックを対象魚の口元に引っ掛けるためである。
特開2008−173040号公報 特開2016−2006号公報
前掲の従来技術は、専ら構造上の特徴により、フックが移動する方向の前方に変形しない防御部材をジグヘッド自体に装着することにより、フックに水草等が絡みつくことを排除使用とするものである。ところが、フック(特にティップ)を保護するためのブラシガードは、保護すべきフック(ティップ)に接近させて設けられることから、ブラシガードがフッキング(あわせ)の支障となり、釣りの対象魚(ブラックバス等)に対するフッキングの確率を低下させることが課題とされていた。そこで、特許文献2に開示されるように、根掛かりの可能性の低いポイントにおいては異なるブラシガードに交換できる構造としたものが開発されるに至った。
しかしながら、上記のようにブラシガードを交換可能とした場合であっても、根掛かりの可能性の高いポイントでは、ブラシガードを装着せざるを得ず、その結果、装着した場合のフッキング率は低下することとなり、それを甘受しなければならなかった。そこで、ブラシガードによることなく、根掛かりを抑制できるジグヘッドが切望されていた。
また、特許文献2に開示されるブラシガードは、多数の毛で構成されるものであるところ、ジグヘッドの幅方向における毛の分布割合よりも前後方向における毛の分布割合を多くしたものであり、その結果、ブラシガード全体がジグヘッドの幅方向に対しては変形しやすい状態としたものであった。そして、フッキング(あたり)に際しては、ラバージグを横倒しの状態(対象魚のあごに挟まれて横倒しとなる)からフッキングすることにより、フックを起こすとともに、ブラシガードの毛は変形してティップがブラシガードから逸れた状態とし得るものとしている。この状態によりフッキング率を向上させようとするものであった。
ところが、ティップは、閂(カンヌキ(口の横部分))には引っ掛かりやすいが、顎部分(通常は上顎)は硬質のために引っ掛かり難いことから、上述のようにフックを起こすことでブラシガードから逸らせた場合には、ティップは、上顎を引っ掛ける状態となり、想定した程にフッキング率が向上しないという現象が生じていた。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、ブラシガードを使用せずに根掛かりを抑制でき、またフッキング率を向上させ得るジグヘッドおよびその製造方法を提供することである。
そこで、本発明は、シンカーと、該シンカーに連結されたフックとを備えるジグヘッドであって、前記シンカーは、ワイヤ部材を折曲または湾曲することにより所定の中空部が形成された環状または鈎状の連結基部が突設されており、フックは、シャンクの先端に前記連結基部の挿通を許容する環状または鈎状の連結用端部を備え、前記連結基部と前記連結用端部とを連結して連結部分が形成され、該連結部分を含む適宜範囲が弾性力を有する材料で構成される被覆部材によって被覆されていることを特徴とする。
上記構成によれば、環状または鈎状の連結基部と、環状または鈎状の連結用端部とを連結させることにより、フックはシンカーと一体化させることができ、また、当該連結させた部分(連結部分)を含む適宜範囲を弾性力ある材料(被覆部材)で被覆することにより、当該連結部分の連結状態は、当該被覆部材の弾性力によって適度な強制力を付与しつつ維持されることとなる。従って、被覆部材の弾性力に抗する外力が作用する場合には、連結基部および連結用端部は連結を維持しつつ可動できる範囲内で連結状態を変化させ、当該外力が消失した後に復元することができる。なお、フックのシャンク先端に備えられる連結用端部は、フックの一部としてラインとの連結用に用いられるフックアイをそのまま利用してもよいが、フックアイにスプリットリングを連結し、当該スプリットリングを連結用端部として使用してもよい。
上記構成の発明おいて、前記適宜範囲は、前記連結部分および前記フックのシャンクの一部を含む範囲である場合には、被覆部材の弾性力はシャンクに対しても作用させることができることから、フックに外力が作用する場合には、当該シャンクの軸線が所定方向に向くように維持させることができ、フックに外力が作用する場合であっても当該外力が消失した後に、当該シャンクの軸線を所定方向に向かうように復元させることができる。また、フッキングに際しては、ティップが硬質部分に当接して引っ掛けることができない場合に、その硬質部分の表面の移動するように、シャンクの向きを変化させることも可能となる。
特に、前記被覆部材は、その弾性力により前記フックのシャンクの軸線を予め定められた向きに復元させるように付勢するものである場合には、フックに対し繰り返し外力が作用するような場合であっても、当該付勢によってシャンクの軸線を予め定めた方向へ復元させることが可能となる。この場合、シャンクの軸線が復元されることにより、シンカーに対するフックの相対的な位置関係が復元されることとなり、ジグヘッドの全体的な構成の変化を抑制することができる。
上述の各発明において、前記被覆部材は、チューブ状に形成されるとともに、前記フックのシャンクの一部を被覆するシャンク被覆領域と、前記連結基部および前記連結用端部の双方を同時に被覆する連結部分被覆領域とに区分され、該シャンク被覆領域の軸線と該連結部被覆領域の軸線とが有角状に構成されているものとすることができる。
上記構成によれば、被覆部材は、シャンク被覆領域と連結部分被覆領域とに区分され、その両者が相互に有角状となっていることから、連結部分被覆領域による被覆位置を基準としてシャンク被覆領域の傾斜角度に応じた方向へシャンクの軸線を案内することが可能となる。このとき、被覆部材がチューブ状に形成されていることから、有角状部分の内角側および外角側は、被覆部材の弾性力によって引っ張られる状態となり、角度が変化した後において、当該所定の角度に復元させることができ、また、有角方向とは異なる方向へ折れ曲がるように外力が作用した場合においても、当初の有角状としたチューブの形状に復元させることができる。
上述の各発明において、前記連結基部は、前記シンカーの後端において前記ワイヤ部材の軸線を上下方向に向けて折曲または湾曲してなり、前記連結用端部は、前記連結基部によって形成される中空部を挿通するように連結され、シャンクの軸線方向を少なくとも上下に変更可能とするものとすることができる。
上記構成の場合には、連結基部によって構成される環状または鈎状は、横向きの中空部を構成することとなり、この中空部に連結用端部を挿通することによって、挿通された部分を軸として回動自在な状態となる。このときの回動方向は、中空部に挿入される部分を軸とすることから、連結基部の折曲または湾曲方向と同じ上下方向となる。なお、連結用端部も環状または鈎状に構成されることから、連結基部も回動自在な状態となり得るため、左右方向への回動を許容する構成とすることも可能である。
上述の各発明における被覆部材は、ゴムまたは熱可塑性エラストマで構成することができる。ゴムで構成する場合には加工が容易であり、熱可塑性エラストマの場合には所望の弾性力の被覆部材を使用することができる。このときの熱可塑性エラストマが熱収縮性を有するスチレン系エラストマであることにより、被覆状態で収縮させることができ、当該被覆状態を安定化させることができる。
ジグヘッドの製造方法に係る本発明は、ジグヘッドに突設される連結基部とフックに設けられる連結用端部とを連結し、熱収縮性を有するエラストマによって構成された円筒状の被覆部材にフックを先端から挿通し、前記連結基部および前記連結用端部が連結される部分ならびに該連結用端部に連続するフックのシャンクの一部を該被覆部材で包囲させ、前記シャンクの軸線を所定方向に維持させた状態で前記被覆部材を加熱することにより収縮させることを特徴とする。
上記構成によれば、予め所定の形状に設けられたチューブ状の被覆部材によって、連結基部および連結用端部により連結された部分を被覆させることができ、さらに当該被覆部材を熱収縮させることにより、被覆状態が安定することから、シンカーとフックとの相対的な位置関係を所望状態とすることができる。
本発明のジグヘッドによれば、フックが水草等に絡みつくような状況に至った場合には、シンカーから突出する状態のシャンクが向きを変更することとなり、水草等との絡みを抑制することができる。その結果として、ブラシガードを設けることなく根掛かりの抑制効果が期待できる。また、フッキングにより、ティップによって対象魚を引っ掛けるように力を作用させたとき、シャンクは上下方向のみならず左右方向にも向きを変化させることができることから、ティップが硬質部分(対象魚の顎部分など)を避け、閂(カンヌキ)などの引っ掛けやすい部位に移動させることができる。すなわち、ティップが硬質部分(顎部分など)を引っ掛けるような状態となった場合において、そのまま引っ掛かる場合はともかく、引っ掛からない場合には、フッキングにより作用させた力によって、ティップが硬質部分の表面を摺動するような状態となり、フック(シャンク)の向きを変化させることができるものである。このフックの向きの変化により閂(カンヌキ)等の柔らかい部位に到達できた際には、当該部位を引っ掛けることが可能となるから、全体としてフッキング率を向上させることとなり得るものである。
また、本発明のジグヘッドの製造方法によれば、シンカーとフックとの相対的な位置関係(特にシャンクの角度)を所望の状態で設けることができ、その連結部は、弾性力あるエラストマによって被覆させることができる。従って、シャンクを所定方向に向けた状態で設けることができるとともに、被覆部材による被覆によって、シャンクの角度が変更可能な状態となるジグヘッドを製造することができる。
ジグヘッドに係る実施形態を示す説明図である。 シンカーとフックとの関係を示す説明図である。 ジグヘッドに係る実施形態の作動態様を示す説明図である。 ジグヘッドに係る実施形態の作動態様を示す説明図である。 ジグヘッドに係る実施形態の作動態様を示す説明図である。 ジグヘッドに係る実施形態の作動態様を示す説明図である。 ジグヘッドの製造方法に係る実施形態を示す説明図である。 ジグヘッドの製造方法に係る他の実施形態を示す説明図である。 ジグヘッドに係る実施形態の変形例を示す説明図である。 ジグヘッドに係る実施形態の他の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のジグヘッドに係る実施形態を示すものであり、図1(a)は、ジグヘッドの被覆部材を省略した状態を示し、図1(b)は、被覆部材を装着した状態を示すものである。
図1(a)に示されるように、本実施形態は、シンカー1に設けられる連結基部2に、フック3のシャンク31の先端(基端)32に形成される連結用端部33を連結させている。連結基部2は、シンカー1がリトリーブによって進行する方向(図中矢印方向)に向かって後方の端部(後端)に突設されたワイヤ部材で構成され、本実施形態では、当該ワイヤ部材を所定の曲率で湾曲させた鈎状に構成されている。他方、フック3の連結用端部33は、シャンク31の先端(基端)32において一体的に形成されるものであり、本実施形態では環状に構成されている。
従って、連結用端部33の中空部分に連結基部2を挿通させることにより、両者を容易に連結することができるものとなっている。そして、このように連結される部分(連結部分)を含む適宜範囲4には、弾性力を有する変形可能な被覆部材5によって被覆されている(図1(b)参照)。
なお、シンカー1には、リトリーブによって進行する方向の前方(前端)にラインを接続するためのラインアイ6が設けられ、また後方(後端)には多数のゴム製の糸によるスカート7が設けられるものである。スカート7は、一箇所で結束された放射状に形成されており、その結束部分が後端に固定されるものである。固定には、紐やワイヤなどが使用され、本実施形態の場合には、ワイヤによって連結基部2の基端近傍に取り付けられている。
ここで、連結基部2と連結用端部33との連結状態を詳述する。連結基部2の鈎形状は、図2(a)に示すように、シンカー1の後端から突出するワイヤ部材を上下方向に湾曲し、全体的に弧状とすることによって形成されたものであり、軸線を横向きとする略円形の中空部を構成させるとともに、ワイヤ部材の先端が上方において当該略円形の中空部を開口するように設けられている。他方、連結用端部33は、フック3のシャンク31と一体的に構成され、円環状に構成されている。
従って、図2(b)に示すように、連結用端部33の環状内部に対し、連結基部2の鈎状部分を先端から挿通させれば、両者2,33は容易に連結することとなる。このとき連結用端部33は、連結基部2が遊嵌された状態となっている(図2(c)参照)。
そのため、連結用端部33は、図3(a)に示すように、連結基部2を軸として左右方向へ回動自在であることから、シャンク31の軸線を左右方向へ自在に変更できる状態であり、また、図3(b)に示すように、連結用端部33が連結基部2の軸線方向へ摺動自在であることから、シャンク31の軸線の角度を上下方向へも自在に変更できる状態となっている。このように、両者2,33の連結状態そのものは、シャンク31の軸線を上下および左右の方向へ自在に変更できる状態であり、これが根掛かりのおそれがある場合に角度を変更して対応できることとなるのである。
ところが、このような状態のままでは、フック3の状態が安定しないことから、シャンク31の軸線を所望の方向に合わせた状態で被覆部材5によって暫定的に固定するのである。シャンク31の軸線の所望な方向は、図4に示すように、平面視(図4(a)参照)においては、シンカー1の中心線上であり、正面視(図4(b)参照)においては、基端32からベンド34を斜め上方とするものである。ベンド34を斜め上方となるように傾斜させることにより、フック3のティップ35がシャンク31の直上に位置させることができる。
このような状態において、連結部分を含む適宜範囲4を被覆部材5で被覆することにより、当該適宜範囲4は被覆部材5によって包囲されることから、フック3(シャンク31の軸線)は、暫定的に固定され、その回動が制限されるものである。なお、本実施形態において、連結部分を含む適宜範囲4とは、連結基部2を構成する鈎状部分、連結用端部33を構成する円環部分、および連結用端部33に連続するシャンク31の一部としている。連結基部2と連結用端部33とが連結している状態において、少なくとも、鈎状部分および円環部分の全体を包囲するように被覆することによって、連結基部2および連結用端部33を暫定的に固定できるが、フック3の状態を安定させるためには、シャンク31の一部をも含めた範囲を被覆することが好ましい。
すなわち、連結基部2を構成する鈎状部分は、平面視において、同一平面(仮想平面)内に構成され(図3(a)参照)、また、連結用端部33を構成する円環部分は、正面視において、やはり同一平面(仮想平面)内に構成される(図3(b)参照)ことから、双方の平面(仮想平面)は直交しており、これを暫定的に固定することにより、両者2,33が連結する(相互に当接する)位置が固定化され、その連結状態は安定することとなる。この状態において、連結用端部33は、上記平面(仮想平面)内において回動できる状態であるため、さらに、シャンク31の一部を同時に被覆することにより、その回動を制限させることができる。
被覆部材5は、エラストマ等の弾性力を有する柔軟な材料によりフィルム状またはシート状に構成されるものであり、この被覆部材5を連結基部2および連結用端部33の形状(前記二つの仮想平面)に合わせつつ全体を包囲することにより、連結基部2と連結用端部33との連結状態が固定化され、フック3(シャンク31)の自由な移動が制限されることとなる。このフック3の自由が制限されることによって、連結用端部33が連結基部2から離脱することを防止する効果を得るとともに、フック3の向きの変化は被覆部材5が弾性変形し得る範囲に限定されることとなる。
ここで、被覆部材5が弾性力を有することから、上述の所望状態となるように両者2,33を暫定的に固定化させることにより、被覆部材5は、当該所望状態となるように付勢することと同じ状態となる。すなわち、図5に示すように、フック3の向き(シャンク31の軸線方向)は、制限されつつ変化可能であり、さらに、外力によって変化した場合であっても、その外力が解除されれば再び当初の向き(軸線)に復元させることができることとなる。すなわち、フック3が左右方向へ回動するように曲げられる場合(図5(a))、または上下方向に曲げられる場合(図5(b))においても、被覆部材5の弾性力によって付勢され、その付勢によって復元可能となるのである。
ジグヘッドに係る実施形態は上記のような構成であることから、使用時においては、図6に示すように、リトリーブによってシンカー1が前進するとき、スカート7が水の抵抗を受けて後方へなびき、フック3の周辺を覆い隠すような状態となる。また、フック3はティップ35を前方に向けた状態で進行することから、根掛かりの原因となる水草等Mがフック3のベンド34に引っ掛かりやすくなっている。そのため、フック3に水草等Mが引っ掛かった場合には、当該水草等Mの抵抗によって、フック3(シャンク31)の角度が変化することとなる。このときの変化の方向は上下方向および左右方向であり、これらの複合した方向へ変化することとなる。また、水草等Mに作用する水の抵抗を受けて、フック3の角度変化は繰り返されて振動するような状態となり、この種の振動によって水草等Mが離脱することが想定される。
また、引っ掛かった全ての水草等Mが離脱しないとしても、引っ掛かった水草等Mを徐々に減少させることが期待できることから、根掛かりする可能性を低減できる。湖底等に根強く生える水草等に絡まった場合であっても、ラインを張ったり緩めたりすることにより、フック3の向きは変更されることから、ジグヘッドを水草等から脱する可能性も高くなることが想定され得る。
また、上述のフック3(シャンク31)の角度変化は、上下方向および左右方向に自在であることから、フッキングに際しても効力を発揮することとなる。リトリーブによってシンカー1を移動させることによって、スカート7が揺れる状態を対象魚が餌と勘違いして食いつく際に、フッキング(あわせ)によって対象魚の口元にフック3を引っ掛けるようにするのであるが、このときの引っ掛け状態を良好にすることによってフッキング率を向上させるのである。
つまり、上述のように、リトリーブによってシンカー1が移動する際は、フック3のティップ35は、シャンク31の直上に位置しており、対象魚がスカートを餌と勘違いして食いついた場合、フック3も同時に咥えることとなり、フック3は対象魚の口の中に存在することとなる。この状態でフッキング(あたり)によってシンカー1が引っ張られると、フック3のティップ35は対象魚の顎部分(上顎)を引っ掛けるような状態となる。ところが、対象魚の顎部分(上顎のみならず下顎も同じ)は、硬質であるため、ティップ35が刺さらず、表面を滑ることによって引っ掛からないことがある。シンカー1はフッキングによる引張力によって姿勢を変化できず、結局のところフック3は対象魚の口内から抜けてしまうことがある。
そこで、フック3(シャンク31)が上下方向および左右方向へ角度を変化させることができることにより、ティップ35が硬質部分の表面を滑りながら向きを変化させることによって、口元を横方向へ移動させることができることから、閂(カンヌキ)に到達し得ることとなる。この閂(カンヌキ)部分は比較的柔らかい部分であることから、ティップ35が閂(カンヌキ)を引っ掛けることにより、フック3が抜ける状態を少なくして、フッキング率を向上させることとなるのである。
このように、フック3(シャンク31)の角度が変化することにより、根掛かりの発生する可能性を低減させつつフッキング率を向上させることができるものとなる。なお、上述のように、外部との接触によって変化したフック3(シャンク31)の角度は、被覆部材5の弾性力によって復元されることから、外部との接触がなくなれば、シンカー1に対するフック3の角度は当初の状態に戻り、同じ状態で使用を継続することができるものとなる。
次に、ジグヘッドの製造方法について説明する。なお、ここではスカート7の固定については省略する。図7に示すように、被覆部材5は、予め円筒状としており、フック3のシャンク31を挿通させた状態としておくのである(図7(a))。この状態で連結用端部33を連結基部2に連結させる(図7(b))。このように、予めシャンク31に円筒状とした被覆部材5を挿通させておくことにより、連結部分を含む適宜範囲に被覆部材5を容易に移動させることができる。なお、円筒内径が大きい場合には、連結後にフック3の先端から挿通させてもよい。
また、ここで使用する被覆部材5は、熱収縮性を有するエラストマを使用しており、加熱することにより収縮させるものである。この種のエラストマとしては、例えばスチレン・ブタジエン共重合樹脂を使用することができる。スチレン系樹脂は熱収縮性を有し、ブタジエンゴム成分により、柔軟性および弾性力を得ることができる。このように熱収縮性を有するエラストマを使用することにより、収縮した被覆部材5が連結基部2および連結用端部33に密着させることができ、両者2,33によって形成される二種類の前記仮想平面に合致する形状の被覆部材5を形成することができる。さらには、フック3のシャンク31に対しても密着させることができ、適宜範囲全体を包括的に被覆することができる。
なお、熱収縮性を有しない素材を使用する場合には、例えばブタジエンゴムによって構成されたチューブを使用することができる。この場合には、チューブを拡径するように伸ばしながら適宜範囲を包囲させることとなる。この場合であっても、結果的に被覆部材5が連結基部2および連結用端部33に密着させることができることから、同様の構成とすることができる。
また、他の実施形態は、図8に示すように、テープ状とした被覆部材5を適宜範囲に巻き付ける方法がある。ここで使用するテープ状被覆部材5は、例えばブタジエンゴムのような弾性力を有する材料による粘着テープを使用することができる。フック3を所定の向きとした状態で連結部分を含む範囲を粘着テープで巻き付けるのである。十分な弾性力を有するテープを使用することにより、連結部分の形状に合わせて変形させることができるとともに、巻き付けた後においても弾性力を作用させることにより、復元力を発揮させることができる。
製造方法に係る実施形態は上記のとおりであるから、連結基部2に連結用端部33を連結させた状態で、フック3(シャンク31)を暫定的に固定させることができる。また、被覆部材5を取り除くことにより、連結用端部33は連結基部2から容易に取り外すことができるため、フック3を交換することも可能となる。その際、ユーザがフック3の交換を行う場合であっても、熱収縮性エラストマによる円筒状の被覆部材5を使用する場合は、当該被覆部材5をドライヤ等によって温風を吹きかけることで熱収縮させればよい。また、粘着テープの被覆部材5を使用する場合には、適当な巻数により巻き付ければよいこととなる。
本発明のジグヘッドおよびその製造方法に係る実施形態は以上のとおりであるが、上記実施形態は、本発明の一例を示すものであって、本発明がこれらの実施形態に限定されるものではない。従って、上記実施形態の一部を変更し、または他の要素を追加してもよいものである。
例えば、上述したジグヘッドに係る実施形態では、シンカー1に対する連結基部2の設置状態について特に説明していない。これは、シンカー1の後端に突設されれば、本発明を構成し得るからである。因みに、連結基部2の設置状態を説明すれば、次に二形態を挙げることができる。
第1の形態は、図9(a)に示すように、連結基部2を単独でシンカー1の後端近傍に埋設する構成とするものである。シンカー1は、基本的に左右両側に二分割された部材を貼り合わせて構成されることから、その貼り合わせの際に、連結基部2の基部(軸部)21を内部に埋め込むことができる。このとき、連結基部2はワイヤで構成していることから、その軸部21が軸回りに容易に回転しないように、埋設される側の先端22を湾曲させるのである。
第2の形態は、図9(b)に示すように、一本のワイヤ20をラインアイ6と共通に設けるものである。この場合、ワイヤ20は、シンカー1の長手方向の形状に沿って屈曲されていることから、軸回りの回転は押さえられ、内部に埋設する範囲は長くなるが、ラインアイ6と連結基部2とを個別に埋設する手間が省け、また位置決めも容易となる。
また、ジグヘッドに係る上記実施形態の変形例としては、図10(a)に示すように、連結基部2を円環状とし、連結用端部33を鈎状とするものがある。連結基部2および連結用端部33のいずれか一方または双方が鈎状であれば、連結が容易となることから、この変形例では連結用端部33を鈎状としたものである。
さらなる変形例としては、被覆部材5をチューブ状で構成し、フック3のシャンク31の一部を被覆するシャンク被覆領域51と、連結部分を被覆する連結部分被覆領域52とを有角状に構成し、この有角状の両被覆領域51,52を、それぞれシャンク31と連結部分とに合わせて装着したものがある。例えば、ブタジエンゴムによるチューブ状の被覆部材5を使用する場合、軸線を直線状としたチューブの場合には、シャンク31が直線方向となるように付勢する現象が生じ得るため、当初より角度を設けておくことにより、当該角度方向へ付勢させることができるものである。
1 シンカー
2 連結基部
3 フック
4 適宜範囲(連結部分を含む)
5 被覆部材
6 ラインアイ
7 スカート
21 連結基部の軸部
22 連結基部の埋設側先端
31 シャンク
32 シャンク先端
33 連結用端部
34 ベンド
35 ティップ
51 シャンク被覆領域
52 連結部分被覆領域
M 水草等

Claims (7)

  1. シンカーと、該シンカーに連結されたフックとを備えるジグヘッドであって、
    前記シンカーは、ワイヤ部材を折曲または湾曲することにより所定の中空部が形成された環状または鈎状の連結基部が突設されており、
    フックは、シャンクの先端に前記連結基部の挿通を許容する環状または鈎状の連結用端部を備え、
    前記連結基部と前記連結用端部とを連結して連結部分が形成され、該連結部分を含む適宜範囲が弾性力を有する材料で構成される被覆部材によって被覆されていることを特徴とするジグヘッド。
  2. 前記適宜範囲は、前記連結部分および前記フックのシャンクの一部を含む範囲である請求項1に記載のジグヘッド。
  3. 前記被覆部材は、その弾性力により前記フックのシャンクの軸線を予め定められた向きに復元させるように付勢するものである請求項1または2に記載のジグヘッド。
  4. 前記被覆部材は、チューブ状に形成されるとともに、前記フックのシャンクの一部を被覆するシャンク被覆領域と、前記連結基部および前記連結用端部の双方を同時に被覆する連結部分被覆領域とに区分され、該シャンク被覆領域の軸線と該連結部被覆領域の軸線とが有角状に構成されている請求項1〜3のいずれかに記載のジグヘッド。
  5. 前記連結基部は、前記シンカーの後端において前記ワイヤ部材の軸線を上下方向に向けて折曲または湾曲してなり、前記連結用端部は、前記連結基部によって形成される中空部を挿通するように連結され、シャンクの軸線方向を少なくとも上下に変更可能とするものである請求項1〜4のいずれかに記載のジグヘッド。
  6. 被覆部材は、ゴムまたは熱可塑性エラストマで構成されている請求項1〜5のいずれかに記載のジグヘッド。
  7. ジグヘッドに突設される連結基部とフックに設けられる連結用端部とを連結し、
    熱収縮性を有するエラストマによって構成された円筒状の被覆部材にフックを先端から挿通し、前記連結基部および前記連結用端部が連結される部分ならびに該連結用端部に連続するフックのシャンクの一部を該被覆部材で包囲させ、
    前記シャンクの軸線を所定方向に維持させた状態で前記被覆部材を加熱することにより収縮させることを特徴とするジグヘッドの製造方法。
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