JP2020089105A - 電源制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】充放電電力の制限値を超えてバッテリが充放電されることを抑制可能な電源制御装置を提供すること。【解決手段】本発明に係る電源制御装置は、第1バッテリ及び第2バッテリを備え、第1バッテリと第2バッテリとの接続状態を直列接続状態と並列接続状態との間で切り換え可能な電源を制御する電源制御装置であって、電源の総充電電力の大きさを第1バッテリの充電電力及び第2バッテリの充電電力の大きい方の充電電力の2倍の大きさに制限し、電源の総放電電力の大きさを第1バッテリの放電電力及び第2バッテリの放電電力の小さい方の放電電力の2倍の大きさに制限する手段を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、電源制御装置に関する。
特許文献1には、スイッチ素子を制御することによって直列接続状態と並列接続状態との間で接続状態を切り換え可能な2つのバッテリと、2つのバッテリのうちの一方のバッテリに直列に接続されたリアクトル素子と、を備える電源装置が記載されている。
特許文献1に記載の電源装置では、2つのバッテリの接続状態が直列接続状態や並列接続状態であるときに各バッテリの充放電電力を個別に制御できない。このため、特許文献1に記載の電源装置によれば、温度条件によっては充放電電力の制限値を超えてバッテリが充放電される可能性がある。より具体的には、電源装置の総充放電電力が2つのバッテリの充放電電力の和である場合、温度条件によって一方のバッテリの充放電電力を制限しなければならない場合(例えば過熱時等)であっても、一方のバッテリの充放電電力が制限値以上となる可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、充放電電力の制限値を超えてバッテリが充放電されることを抑制可能な電源制御装置を提供することにある。
本発明に係る電源制御装置は、第1バッテリ及び第2バッテリを備え、前記第1バッテリと前記第2バッテリとの接続状態を直列接続状態と並列接続状態との間で切り換え可能な電源を制御する電源制御装置であって、前記電源の総充電電力の大きさを前記第1バッテリの充電電力及び前記第2バッテリの充電電力の大きい方の充電電力の2倍の大きさに制限し、前記電源の総放電電力の大きさを前記第1バッテリの放電電力及び前記第2バッテリの放電電力の小さい方の放電電力の2倍の大きさに制限する手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両の電源装置によれば、電源の総充電電力の大きさを第1バッテリの充電電力及び第2バッテリの充電電力の大きい方の充電電力の2倍の大きさに制限し、電源の総放電電力の大きさを第1バッテリの放電電力及び第2バッテリの放電電力の小さい方の放電電力の2倍の大きさに制限するので、充放電電力の制限値を超えてバッテリが充放電されることを抑制できる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である電源制御装置の構成について説明する。
〔車両の構成〕
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態である電源制御装置が適用される車両の構成について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態である電源制御装置が適用される車両の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である電源制御装置が適用される車両の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の一実施形態である電源制御装置が適用される車両1は、HV(Hybrid Vehicle),EV(Electric Vehicle),PHV(Plug-in Hybrid Vehicle),FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle)等の電動車両によって構成され、電源装置2、インバータ3、及び駆動用モータ4を備えている。
電源装置2は、正線PL及び負線NLを介してインバータ3に接続され、後述するECU(Electronic Control Unit)等の制御部21からの制御信号に従ってインバータ3との間で電力を充放電する機能を有している。
インバータ3は、配線L1,L2,L3を介して駆動用モータ4に接続され、直流電力と交流電力とを相互に変換する機能を有している。本実施形態では、インバータ3は、電源装置2から供給された直流電力を交流電力に変換して駆動用モータ4に供給すると共に、駆動用モータ4が発電した交流電力を直流電力に変換して電源装置2に供給する。なお、インバータ3は複数設けてもよい。
駆動用モータ4は、同期発電電動機により構成されている。駆動用モータ4は、インバータ3から供給された交流電力によって駆動されることにより車両駆動用の電動機として機能すると共に、車両の駆動力を利用して交流電力を発電する発電機として機能する。
〔電源装置の構成〕
次に、図2を参照して、電源装置2の構成について説明する。
次に、図2を参照して、電源装置2の構成について説明する。
図2は、図1に示す電源装置2の構成を示す回路図である。図2に示すように、電源装置2は、正線PLと第1ノードN1との間に接続された第1スイッチ素子S1と、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続された第2スイッチ素子S2と、第2ノードN2と負線NLとの間に接続された第3スイッチ素子S3と、第1ノードN1及び負線NLにそれぞれ正極及び負極が接続された第1バッテリB1と、第1ノードN1と負線NLとの間に接続されたフィルタコンデンサC1と、正線PLと第3ノードN3との間に接続されたリアクトル素子Rと、第3ノードN3及び第2ノードN2にそれぞれ正極及び負極が接続された第2バッテリB2と、第3ノードN3と第2ノードN2との間に接続されたフィルタコンデンサC2と、正線PLと負線NLとの間に接続された平滑コンデンサCHと、を備えている。また、電源装置2は、その制御系として、電源装置2の動作を制御する制御部21を備えている。
なお、第1スイッチ素子S1、第2スイッチ素子S2、及び第3スイッチ素子S3は、半導体スイッチング素子によって構成されている。半導体スイッチング素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられる。IGBTのコレクタ端子とエミッタ端子との間には、エミッタ端子に接続される側をアノードとしてダイオード(整流素子)が接続されている。半導体スイッチング素子としてIGBT以外のものを用いる場合、スイッチ素子が導通したときに流れる電流とは逆向きの電流が流れるように半導体スイッチング素子にダイオードを並列に接続する。ダイオードは、半導体スイッチング素子に伴う寄生ダイオードであってもよい。本明細書では、半導体スイッチング素子とダイオードとを併せたものをスイッチ素子という。
この電源装置2では、制御部21が、第1スイッチ素子S1、第2スイッチ素子S2、及び第3スイッチ素子S3のオン/オフ状態を制御することにより、第1バッテリB1及び第2バッテリB2とインバータ3との接続状態を直列接続状態、並列接続状態、第1バッテリB1の単独接続状態、及び第2バッテリB2の単独接続状態の間で切り換えることができる。具体的には、制御部21は、第1スイッチ素子S1及び第3スイッチ素子S3をオフ状態、第2スイッチ素子S2をオン状態に制御することにより、第1バッテリB1と第2バッテリB2とを直列に接続した状態でインバータ3と接続する(直列接続状態)。制御部21は、第1スイッチ素子S1及び第3スイッチ素子S3をオン状態、第2スイッチ素子S2をオフ状態に制御することにより、第1バッテリB1と第2バッテリB2とを並列に接続した状態でインバータ3と接続する(並列接続状態)。制御部21は、第1スイッチ素子S1をオン状態、第2スイッチ素子S2及び第3スイッチ素子S3をオフ状態に制御することにより、第1バッテリB1のみをインバータ3に接続する(第1バッテリB1の単独接続状態)。制御部21は、第1スイッチ素子S1及び第2スイッチ素子S2をオフ状態、第3スイッチ素子S3をオン状態に制御することにより、第2バッテリB2のみをインバータ3に接続する(第2バッテリB2の単独接続状態)。
このような構成を有する電源装置2では、制御部21が、以下に示す電力制限処理を実行することによって充放電電力の制限値を超えて第1バッテリB1及び第2バッテリB2が充放電されることを抑制する。以下、図3〜図6を参照して、この電力制限処理を実行する際の制御部21の動作について説明する。
〔電力制限処理〕
図3は、本発明の一実施形態である電力制限処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、車両1のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられたタイミングで開始となり、電力制限処理はステップS1の処理に進む。電力制限処理は、車両1のイグニッションスイッチがオン状態である間、前回の電力制限処理が終了してから所定時間が経過したタイミングで再度実行される。
図3は、本発明の一実施形態である電力制限処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、車両1のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられたタイミングで開始となり、電力制限処理はステップS1の処理に進む。電力制限処理は、車両1のイグニッションスイッチがオン状態である間、前回の電力制限処理が終了してから所定時間が経過したタイミングで再度実行される。
ステップS1の処理では、制御部21が、第1バッテリB1及び第2バッテリB2とインバータ3との接続状態が第1バッテリB1の単独接続状態であるか否かを判別する。判別の結果、第1バッテリB1の単独接続状態である場合(ステップS1:Yes)、制御部21は、電力制限処理をステップS4の処理に進める。一方、第1バッテリB1の単独接続状態でない場合には(ステップS1:No)、制御部21は、電力制限処理をステップS2の処理に進める。
ステップS2の処理では、制御部21が、第1バッテリB1及び第2バッテリB2とインバータ3との接続状態が第2バッテリB2の単独接続状態であるか否かを判別する。判別の結果、第2バッテリB2の単独接続状態である場合(ステップS2:Yes)、制御部21は、電力制限処理をステップS5の処理に進める。一方、第2バッテリB2の単独接続状態でない場合には(ステップS2:No)、制御部21は、電力制限処理をステップS3の処理に進める。
ステップS3の処理では、制御部21が、第1バッテリB1及び第2バッテリB2とインバータ3との接続状態が並列接続状態又は直接接続状態であるか否かを判別する。判別の結果、並列接続状態又は直接接続状態である場合(ステップS3:Yes)、制御部21は、電力制限処理をステップS6の処理に進める。一方、並列接続状態又は直接接続状態でない場合には(ステップS3:No)、制御部21は、一連の電力制限処理を終了する。
ステップS4の処理では、制御部21が、インバータ3及び駆動用モータ4を制御することにより、電源装置2の総充電電力Winを第1バッテリB1の充電電力Winb1に制限する。また、制御部21は、インバータ3及び駆動用モータ4を制御することにより、電源装置2の総放電電力Woutを第1バッテリB1の放電電力Woutb1に制限する。図4(a)〜(d)は、第1バッテリB1の単独接続状態時の電力制限処理を説明するための図である。図4(a)〜(d)に示す例では、電源装置2の総放電電力Wout(要求電力)は、第1バッテリB1の放電電力Woutb1である100kWに制限されている。これにより、ステップS4の処理は完了し、一連の電力制御処理は終了する。
ステップS5の処理では、制御部21が、インバータ3及び駆動用モータ4を制御することにより、電源装置2の総充電電力Winを第2バッテリB2の充電電力Winb2に制限する。また、制御部21は、インバータ3及び駆動用モータ4を制御することにより、電源装置2の総放電電力Woutを第2バッテリB2の放電電力Woutb2に制限する。これにより、ステップS5の処理は完了し、一連の電力制御処理は終了する。
ステップS6の処理では、制御部21が、インバータ3及び駆動用モータ4を制御することにより、電源装置2の総充電電力Winを第1バッテリB1の充電電力Winb1及び第2バッテリB2の充電電力Winb2の大きい方の充電電力max(Winb1,Winb2)の2倍の大きさに制限する。また、制御部21は、インバータ3及び駆動用モータ4を制御することにより、電源装置2の総放電電力Woutを第1バッテリB1の放電電力Woutb1及び第2バッテリB2の放電電力Woutb2の小さい方の放電電力min(Woutb1,Woutb2)の2倍の大きさに制限する。
このような構成によれば、例えば図5(a)〜(d)に示すように、並列接続状態において第2バッテリB2の放電電力が温度条件やSOC条件等によって制限されている場合であっても、放電電力の制限値を超えて第2バッテリB2が放電されることを抑制できる。図5(a)〜(d)に示す例では、電源装置2の総放電電力Wout(要求電力)は、第2バッテリB2の放電電力Woutb2である50kWの2倍(=100kW)に制限されている。同様に、例えば図6(a)〜(d)に示すように、直列接続状態において第2バッテリB2の放電電力が温度条件やSOC条件等によって制限されている場合であっても、放電電力の制限値を超えて第2バッテリB2が放電されることを抑制できる。図6(a)〜(d)に示す例では、電源装置2の総放電電力Wout(要求電力)は、第2バッテリB2の放電電力Woutb2である50kWの2倍(=100kW)に制限されている。これにより、ステップS6の処理は完了し、一連の電力制限処理は終了する。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である電力制限処理では、第1バッテリB1と第2バッテリB2との接続状態が直列接続状態又は並列接続状態である場合、制御部21が、電源装置2の総充電電力Winの大きさを第1バッテリB1の充電電力Winb1及び第2バッテリB2の充電電力Winb2の大きい方の充電電力max(Winb1,Winb2)の2倍の大きさに制限すると共に、電源装置2の総放電電力Woutの大きさを第1バッテリB1の放電電力Woutb1及び第2バッテリB2の放電電力Woutb2の小さい方の放電電力min(Woutb1,Woutb2)の2倍の大きさに制限するので、充放電電力の制限値を超えて第1バッテリB1及び第2バッテリB2が充放電されることを抑制できる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 車両
2 電源装置
3 インバータ
4 駆動用モータ
21 制御部
B1 第1バッテリ
B2 第2バッテリ
C1,C2 フィルタコンデンサ
CH 平滑コンデンサ
N1 第1ノード
N2 第2ノード
N3 第3ノード
NL 負線
PL 正線
R リアクトル素子
S1 第1スイッチ素子
S2 第2スイッチ素子
S3 第3スイッチ素子
2 電源装置
3 インバータ
4 駆動用モータ
21 制御部
B1 第1バッテリ
B2 第2バッテリ
C1,C2 フィルタコンデンサ
CH 平滑コンデンサ
N1 第1ノード
N2 第2ノード
N3 第3ノード
NL 負線
PL 正線
R リアクトル素子
S1 第1スイッチ素子
S2 第2スイッチ素子
S3 第3スイッチ素子
Claims (1)
- 第1バッテリ及び第2バッテリを備え、前記第1バッテリと前記第2バッテリとの接続状態を直列接続状態と並列接続状態との間で切り換え可能な電源を制御する電源制御装置であって、
前記電源の総充電電力の大きさを前記第1バッテリの充電電力及び前記第2バッテリの充電電力の大きい方の充電電力の2倍の大きさに制限し、前記電源の総放電電力の大きさを前記第1バッテリの放電電力及び前記第2バッテリの放電電力の小さい方の放電電力の2倍の大きさに制限する手段を備えることを特徴とする電源制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018221586A JP2020089105A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 電源制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018221586A JP2020089105A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 電源制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020089105A true JP2020089105A (ja) | 2020-06-04 |
Family
ID=70910200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018221586A Pending JP2020089105A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 電源制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020089105A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114670706A (zh) * | 2021-05-12 | 2022-06-28 | 北京新能源汽车股份有限公司 | 一种车辆充电口盖的控制方法、装置及电动汽车 |
-
2018
- 2018-11-27 JP JP2018221586A patent/JP2020089105A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114670706A (zh) * | 2021-05-12 | 2022-06-28 | 北京新能源汽车股份有限公司 | 一种车辆充电口盖的控制方法、装置及电动汽车 |
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