JP2020089091A - インバータ装置、その制御方法及び制御プログラム - Google Patents

インバータ装置、その制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】低コスト化と電流の立上げの急峻化とを共に実現する。【解決手段】本発明に係るインバータ装置は、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するフルブリッジインバータ回路であって、スイッチング素子S1〜S4を含むフルブリッジインバータ回路と、フルブリッジインバータ回路を制御する制御部とを備えている。制御部は、フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の正の値VP1以上の場合に、第1スイッチング素子S1を常時ON、第2スイッチング素子S2を常時OFFとし、かつ、第3スイッチング素子S3を常時OFF、第4スイッチング素子S4を常時ONとする。【選択図】図3

Description

本発明は、フルブリッジインバータ回路を備えたインバータ装置、その制御方法及び制御プログラムに関する。
特許文献1には、直列に接続された2つのスイッチング素子(IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)及びFET(Field effect transistor))を含むインバータ回路が示されている。IGBTにより電流が立ち上げられ、FETにより電流が維持される。
特開2014−068469号公報
特許文献1のようなインバータ回路は、出力電流の安定度が高いものの、回路構成が複雑化し、コスト増加を招いてしまう。具体的には、電流を立ち上げるためのIGBT及び電流を維持するためのFETの、個別の回路が必要になり、さらに、これら回路の動作タイミングを司る制御回路も必要になる。このように回路構成が複雑化すると、装置の製造費用(部品の材料費、組立費、検査費等)が過大になり、コストが増加してしまう。
低コスト化には、フルブリッジインバータ回路(「Hブリッジ回路」ともいう。)のような、回路構成が簡素なものが好ましい。しかしながら、当該回路では、電流の急峻な立上げが困難になり得る。具体的には、電流の立上げの傾斜(di/dt)は、E/L(E:入力電圧、L:インダクタンス)で表され、傾斜を大きくするには、入力電圧Eを大きくすることや、インダクタンスLを小さくすることが有効であるが、入力電圧Eを大きくすることには以下のデメリットが伴い、インダクタンスLを小さくするには限界がある。入力電圧Eを大きくすることによるデメリットとしては、電解コンデンサ、インバータ等の定格電圧が大きくなると共に装置全体のサイズも多くなり、これら各部材の材料費が高くなること等が挙げられる。また、入力電圧Eを大きくすると、装置内の絶縁距離を大きくとる必要があり、装置が大型化しコスト的なデメリットが助長される。インダクタンスLを小さくすることについては、負荷のサイズが大きいと、寄生インダクタンスが大きくなるため、インダクタンスLを小さくできるとしても限定的である。
本発明の目的は、低コスト化と電流の立上げの急峻化とを共に実現可能な、インバータ装置、その制御方法及び制御プログラムを提供することである。
本願発明者は、鋭意研究した結果、インバータ装置の最大デューティ比(通電率)を上げることによって、等価的にインバータ装置の直流入力電圧Eを大きくした場合と同等な効果が得られることを確認した。この知見に基づき、所定条件のもと強制的にデューティ比100%又はデューティ比0%の状態を作り出すことにより、電流の立上げの急峻化を図った。
本発明に係るインバータ装置は、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するフルブリッジインバータ回路であって、ハイサイドスイッチング素子である第1スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第2スイッチング素子が直列に接続された第1レグと、ハイサイドスイッチング素子である第3スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第4スイッチング素子が直列に接続された第2レグとを有し、前記第1レグと前記第2レグとが並列に接続されたフルブリッジインバータ回路と、前記フルブリッジインバータ回路を制御する制御部と、を備えたインバータ装置において、前記制御部は、前記フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の正の値以上の場合に、前記第1スイッチング素子を常時ON、前記第2スイッチング素子を常時OFFとし、かつ、前記第3スイッチング素子を常時OFF、前記第4スイッチング素子を常時ONとすることを特徴とする。
本発明に係るインバータ装置の制御方法は、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するフルブリッジインバータ回路であって、ハイサイドスイッチング素子である第1スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第2スイッチング素子が直列に接続された第1レグと、ハイサイドスイッチング素子である第3スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第4スイッチング素子が直列に接続された第2レグとを有し、前記第1レグと前記第2レグとが並列に接続されたフルブリッジインバータ回路と、前記フルブリッジインバータ回路を制御する制御部と、を備えたインバータ装置の制御方法において、前記制御部は、前記フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の正の値以上の場合に、前記第1スイッチング素子を常時ON、前記第2スイッチング素子を常時OFFとし、かつ、前記第3スイッチング素子を常時OFF、前記第4スイッチング素子を常時ONとすることを特徴とする。
本発明に係るインバータ装置の制御プログラムは、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するフルブリッジインバータ回路であって、ハイサイドスイッチング素子である第1スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第2スイッチング素子が直列に接続された第1レグと、ハイサイドスイッチング素子である第3スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第4スイッチング素子が直列に接続された第2レグとを有し、前記第1レグと前記第2レグとが並列に接続されたフルブリッジインバータ回路と、前記フルブリッジインバータ回路を制御する制御部と、を備えたインバータ装置において、前記制御部を、前記フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の正の値以上の場合に、前記第1スイッチング素子を常時ON、前記第2スイッチング素子を常時OFFとし、かつ、前記第3スイッチング素子を常時OFF、前記第4スイッチング素子を常時ONとする手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、簡素な構成で低コスト化が可能なフルブリッジインバータ回路を採用すると共に、デッドタイム(不感時間)を設けずに上記のタイミングでデューティ比を100%にすることによって、後に示す解析結果から明らかなように、電流の立上げの傾斜を大きくできる。したがって、低コスト化と電流の立上げの急峻化とを共に実現可能である。具体的には、通常、半導体部品からなるインバータ装置は、当該半導体部品の故障を回避する観点から、最小パルス幅やデッドタイムを設けるため、最大デューティ比が制限されてしまう。本発明では、所定条件のもと、この制限を解除することによって、電流傾斜の改善(電流の立上げの急峻化)を図ることができる。
本発明において、前記制御部は、前記フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の負の値以下の場合に、前記第1スイッチング素子を常時OFF、前記第2スイッチング素子を常時ONとし、かつ、前記第3スイッチング素子を常時ON、前記第4スイッチング素子を常時OFFとしてよい。この場合、上記のタイミングでデューティ比を0%にすることによって、後に示す解析結果から明らかなように、電流の立下げの傾斜を大きくできる。したがって、低コスト化と、電流の立上げの急峻化のみならず、電流の立下げの急峻化をも実現可能である。
本発明において、前記フルブリッジインバータ回路は、単相電流形インバータ回路であってよい。この場合、単相のため、三相に比べ、電圧が低く安全性が高いものとなる。また、電流形インバータは、1周期当たりのスイッチング回数を少なくできるという利点や、良好な波形を得ることができるという利点がある。
本発明によれば、簡素な構成で低コスト化が可能なフルブリッジインバータ回路を採用すると共に、デッドタイムを設けずに上記のタイミングでデューティ比を100%にすることによって、後に示す解析結果から明らかなように、電流の立上げの傾斜を大きくできる。したがって、低コスト化と電流の立上げの急峻化とを共に実現可能である。
本発明の一実施形態に係るインバータ装置の回路図である。 本発明の比較例に係る解析結果を示すグラフである。 本発明の実施例に係る解析結果を示すグラフである。 (a)は、本発明の比較例に係る電圧の制御量とデューティ比との関係を示すグラフである。(b)は、本発明の実施例に係る電圧の制御量とデューティ比との関係を示すグラフである。
先ず、図1を参照し、本発明の一実施形態に係るインバータ装置1の回路構成について説明する。
インバータ装置1は、例えば電解エッチング機器用の装置であり、電力供給源としての直流電源盤2と、負荷としての電解槽4との間に配置されており、直流電源盤2から出力される直流電力を交流電力に変換して電解槽4に供給するものである。インバータ装置1と電解槽4との間には、トランス3が配置されている。
直流電源盤2は、直流電源20、リアクトルLS1及びコンデンサC1を含む。
直流電源20は、直流電力を生成し外部に出力する電源装置であり、例えば蓄電装置や発電装置であってよい。リアクトルLS1は、直流電源20の正極側に接続されている。コンデンサC1は、リアクトルLS1とインバータ装置1との間において、直流電源20と並列に接続されている。
インバータ装置1は、コンデンサC2、抵抗R1、フルブリッジインバータ回路10及び制御部15を含む。
コンデンサC2は、コンデンサC1とフルブリッジインバータ回路10との間において、直流電源20及びコンデンサC1と並列に接続されている。抵抗R1は、コンデンサC2とフルブリッジインバータ回路10との間において、リアクトルLS1と直列に接続されている。
フルブリッジインバータ回路(「Hブリッジ回路」ともいう。)10は、単相電流形インバータ回路であって、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する。フルブリッジインバータ回路10は、POL型(Point Of Load:負荷の直近に電源を配置する方式)であり、PWM制御により、「力行正・力行負・回生正・回生負」の4象限運転が行われる。
フルブリッジインバータ回路10は、ハイサイドスイッチング素子である第1スイッチング素子S1及びローサイドスイッチング素子である第2スイッチング素子S2が直列に接続された第1レグL1と、ハイサイドスイッチング素子である第3スイッチング素子S3及びローサイドスイッチング素子である第4スイッチング素子S4が直列に接続された第2レグL2とを有する。第1レグL1は、抵抗R1と第2レグL2との間において、直流電源20及びコンデンサC1,C2と並列に接続されている。第2レグL2は、直流電源20、コンデンサC1,C2及び第1レグL1と並列に接続されている。第1スイッチング素子S1及び第3スイッチング素子S3は、それぞれ、直流電源20の正極側に接続されている。第2スイッチング素子S2及び第4スイッチング素子S4は、それぞれ、直流電源20の負極側に接続されている。スイッチング素子S1〜S4は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、FET(Field Effect Transistor)等で構成される。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、後述のようにフルブリッジインバータ回路10を制御する。
トランス3は、一次巻線3a及び二次巻線3bを含む。
一次巻線3aは、フルブリッジインバータ回路10の出力に接続されている。一次巻線3aは、フルブリッジインバータ回路10の第1レグL1を構成する第1スイッチング素子S1と第2スイッチング素子S2の接続点に接続する一端と、フルブリッジインバータ回路10の第2レグL2を構成する第3スイッチング素子S3と第4スイッチング素子S4との接続点に接続する他端とを有する。二次巻線3bは、一次巻線3aと対向して配置されている。フルブリッジインバータ回路10から一次巻線3aに供給された交流電力は、変圧され、二次巻線3bに誘起されて、電解槽4に供給される。
トランス3と電解槽4との間には、両者を接続する配線に伴う配線抵抗成分Rw、配線インダクタンス成分LSw及び配線静電容量成分Cwが存在している。配線抵抗成分Rw及び配線インダクタンス成分LSwは、トランス3の二次巻線3bと配線静電容量成分Cwとの間に直列に接続される。配線静電容量成分Cwは、電解槽4の入力側において、二次巻線3bと並列に存在している。
電解槽4は、誘導性負荷であり、抵抗R4とインダクタンス成分LS4との直列回路を含む。抵抗R4とインダクタンス成分LS4との直列回路は、配線静電容量成分Cwと並列に接続されている。この電解槽4のインダクタンス成分LS4が、電流波形(電流の立上がり及び立下がり)に影響を及ぼす。
次いで、インバータ装置1の制御部15が実行する制御プログラムについて説明する。
制御プログラムは、制御部15のROMに記憶されており、制御部15のCPUにより実行される。なお、当該制御プログラムは、フレキシブルディスク等のリムーバブル型記録媒体やハードディスク等の固定型記録媒体に記録して配布可能である他、通信回線を介して配布可能である。
制御部15は、制御プログラムにしたがい、フルブリッジインバータ回路10における電圧の制御量が所定の正の値以上の場合に、第1スイッチング素子S1を常時ON、第2スイッチング素子S2を常時OFFとし、かつ、第3スイッチング素子S3を常時OFF、第4スイッチング素子S4を常時ONとする。
また、制御部15は、制御プログラムにしたがい、フルブリッジインバータ回路10における電圧の制御量が所定の負の値以下の場合に、第1スイッチング素子S1を常時OFF、第2スイッチング素子S2を常時ONとし、かつ、第3スイッチング素子S3を常時ON、第4スイッチング素子S4を常時OFFとする。
上記制御について、図2及び図3を参照し、具体的に説明する。
図2は、図1に示すインバータ装置1のフルブリッジインバータ回路10について、上述の本実施形態に係る制御とは異なる制御を行った場合の、比較例に係る解析結果を示すグラフである。
図3は、図1に示すインバータ装置1のフルブリッジインバータ回路10について、上述の本実施形態に係る制御を行った場合の、実施例に係る解析結果を示すグラフである。
図2及び図3の回路解析では、直流電源20の出力電圧を500V、一次巻線3aと二次巻線3bの電圧比を13:1とし、また、配線抵抗成分Rw、配線インダクタンス成分LSw及び配線静電容量成分Cwは、単純平行平板構造の導体と見做した。
比較例(図2)では、フルブリッジインバータ回路10における電圧の制御量が所定の正の値VP1以上の場合に(図2(b)参照)、第1スイッチング素子S1を常時ON、第2スイッチング素子S2を常時OFFとし、第3スイッチング素子S3及び第4スイッチング素子S4は、ONとOFFとを周期的に繰り返してパルス状の電圧を出力した(図2(c)参照)。
また、比較例(図2)では、フルブリッジインバータ回路10における電圧の制御量が所定の負の値VP2以下の場合に(図2(b)参照)、第1スイッチング素子S1を常時OFF、第2スイッチング素子S2を常時ONとし、第3スイッチング素子S3及び第4スイッチング素子S4は、ONとOFFとを周期的に繰り返してパルス状の電圧を出力した(図2(c)参照)。
これに対し、実施例(図3)では、フルブリッジインバータ回路10における電圧の制御量が所定の正の値VP1以上の場合に(図3(b)参照)、第1スイッチング素子S1を常時ON、第2スイッチング素子S2を常時OFFとし、かつ、第3スイッチング素子S3を常時OFF、第4スイッチング素子S4を常時ONとした(図3(c)参照)。
また、実施例(図3)では、フルブリッジインバータ回路10における電圧の制御量が所定の負の値VP2以下の場合に(図3(b)参照)、第1スイッチング素子S1を常時OFF、第2スイッチング素子S2を常時ONとし、かつ、第3スイッチング素子S3を常時ON、第4スイッチング素子S4を常時OFFとした(図3(c)参照)。
その結果、比較例(図2)では、デューティ比が最小12%・最大88%となったのに対し(図4(a)参照)、実施例(図3)では、デューティ比が最小0%・最大100%となった。
実施例(図3)における電流の立上がりに係る時間T1(図3(a)参照:具体的には3.1ms)は、比較例(図2)における電流の立上がりに係る時間T1’(図2(a)参照:具体的には3.9ms)に比べ、短くなった。即ち、実施例(図3)における電流の立上げの傾斜は、比較例(図2)における電流の立上げの傾斜に比べ、大きくなった(具体的には20%程度大きくなった)。
さらに、実施例(図3)における電流の立下がりに係る時間T2(図3(a)参照)も、比較例(図2)における電流の立下がりに係る時間T2’(図2(a)参照)に比べ、短くなった。即ち、実施例(図3)における電流の立下げの傾斜は、比較例(図2)における電流の立下げの傾斜に比べ、大きくなった。
以上に述べたように、本実施形態によれば、簡素な構成で低コスト化が可能なフルブリッジインバータ回路10を採用すると共に、制御部15が、フルブリッジインバータ回路10における電圧の制御量が所定の正の値VP1以上の場合に、第1スイッチング素子S1を常時ON、第2スイッチング素子S2を常時OFFとし、かつ、第3スイッチング素子S3を常時OFF、第4スイッチング素子S4を常時ONとする(図3(b),(c)参照)。このように、デッドタイムを設けずに上記のタイミングでデューティ比を100%にすることによって、図2(a)及び図3(a)から明らかなように、電流の立上げの傾斜を大きくできる。したがって、低コスト化と電流の立上げの急峻化とを共に実現可能である。
また、本実施形態によれば、制御部15は、フルブリッジインバータ回路10における電圧の制御量が所定の負の値VP2以下の場合に、第1スイッチング素子S1を常時OFF、第2スイッチング素子S2を常時ONとし、かつ、第3スイッチング素子S3を常時ON、第4スイッチング素子S4を常時OFFとする(図3(b),(c)参照)。この場合、上記のタイミングでデューティ比を0%にすることによって、図2(a)及び図3(a)から明らかなように、電流の立下げの傾斜を大きくできる。したがって、低コスト化と、電流の立上げの急峻化のみならず、電流の立下げの急峻化をも実現可能である。
また、本実施形態において、フルブリッジインバータ回路10は、単相電流形インバータ回路である。この場合、単相のため、三相に比べ、電圧が低く安全性が高いものとなる。また、電流形インバータは、1周期当たりのスイッチング回数を少なくできるという利点や、良好な波形を得ることができるという利点がある。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
本発明に係るインバータ装置の回路構成は、上述した実施形態のものに限定されず、適宜変更可能である。例えば、インバータ装置1と電解槽4との間に、トランス3を介在させなくてもよい。
負荷は、上述の実施形態では電解槽4を例示したが、これに限定されず、例えば交流電源等でもよい。
本発明に係るインバータ装置は、電解エッチング機器用に限定されず、例えば電磁石用電源装置、レーザー装置、スキャニング装置等にも適用可能である。
1 インバータ装置
4 電解槽(負荷)
10 フルブリッジインバータ回路
15 制御部
20 直流電源
L1 第1レグ
L2 第2レグ
S1 第1スイッチング素子
S2 第2スイッチング素子
S3 第3スイッチング素子
S4 第4スイッチング素子

Claims (5)

  1. 直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するフルブリッジインバータ回路であって、ハイサイドスイッチング素子である第1スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第2スイッチング素子が直列に接続された第1レグと、ハイサイドスイッチング素子である第3スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第4スイッチング素子が直列に接続された第2レグとを有し、前記第1レグと前記第2レグとが並列に接続されたフルブリッジインバータ回路と、
    前記フルブリッジインバータ回路を制御する制御部と、
    を備えたインバータ装置において、
    前記制御部は、
    前記フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の正の値以上の場合に、
    前記第1スイッチング素子を常時ON、前記第2スイッチング素子を常時OFFとし、かつ、
    前記第3スイッチング素子を常時OFF、前記第4スイッチング素子を常時ONとすることを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記制御部は、
    前記フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の負の値以下の場合に、
    前記第1スイッチング素子を常時OFF、前記第2スイッチング素子を常時ONとし、かつ、
    前記第3スイッチング素子を常時ON、前記第4スイッチング素子を常時OFFとすることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記フルブリッジインバータ回路は、単相電流形インバータ回路であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインバータ装置。
  4. 直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するフルブリッジインバータ回路であって、ハイサイドスイッチング素子である第1スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第2スイッチング素子が直列に接続された第1レグと、ハイサイドスイッチング素子である第3スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第4スイッチング素子が直列に接続された第2レグとを有し、前記第1レグと前記第2レグとが並列に接続されたフルブリッジインバータ回路と、
    前記フルブリッジインバータ回路を制御する制御部と、
    を備えたインバータ装置の制御方法において、
    前記制御部は、
    前記フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の正の値以上の場合に、
    前記第1スイッチング素子を常時ON、前記第2スイッチング素子を常時OFFとし、かつ、
    前記第3スイッチング素子を常時OFF、前記第4スイッチング素子を常時ONとすることを特徴とする制御方法。
  5. 直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するフルブリッジインバータ回路であって、ハイサイドスイッチング素子である第1スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第2スイッチング素子が直列に接続された第1レグと、ハイサイドスイッチング素子である第3スイッチング素子及びローサイドスイッチング素子である第4スイッチング素子が直列に接続された第2レグとを有し、前記第1レグと前記第2レグとが並列に接続されたフルブリッジインバータ回路と、
    前記フルブリッジインバータ回路を制御する制御部と、
    を備えたインバータ装置の制御プログラムにおいて、
    前記制御部を、
    前記フルブリッジインバータ回路における電圧の制御量が所定の正の値以上の場合に、
    前記第1スイッチング素子を常時ON、前記第2スイッチング素子を常時OFFとし、かつ、
    前記第3スイッチング素子を常時OFF、前記第4スイッチング素子を常時ONとする手段として機能させることを特徴とする制御プログラム。
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