JP2020087840A - バスバ - Google Patents

Abstract

【課題】電圧検出線やフレキシブルプリント回路基板が取り付けられる取付位置に応力が作用するのを抑制する、バスバの提供。【解決手段】隣り合う第１，第２電池セル１０Ａ，１０Ｂを電気的に接続するバスバ２０において、両固定部２２および片固定部３０を有する。両固定部２２は、第１電池セル１０Ａに固定される平板状の第１平板部２３、第２電池セル１０Ｂに固定される平板状の第２平板部２４、第１平板部２３と第２平板部２４とを連絡する湾曲状の湾曲部２５を有する。片固定部３０は、平板状に形成され、一端部が第１平板部２３に連続し且つ第１電池セル１０Ａに固定されると共に他端部が遊端部とされる。【選択図】図１

Description

本発明は、バスバに関し、詳しくは、隣り合う２つの電池セルを電気的に接続するバスバに関する。

従来、この種のバスバとしては、隣り合う２つの電池セルのうちの一方に固定される平板状の第１平板部と、他方に固定される平板状の第２平板部と、第１平板部と第２平板部とを連絡する鞍状の応力緩和部と、を備えるものが提案されている（例えば、特許文献１参照）。このバスバでは、応力緩和部を設けることにより、バスバを２つの電池セルに接合するに際してバスバを電池セルに押し付ける際に、バスバ全体にかかる応力が緩和される。

特開２０１８−３７１６０号公報

近年、配線簡素化のために、電圧センサの電圧検出線や、フレキシブルプリント回路基板（ＦＰＣ）をバスバにはんだ付けなどにより取り付けることが考えられている。電圧検出線やＦＰＣを上述の応力緩和部に取り付けると、２つの電池セル間の相対位置の変化や振動による応力がバスバと電圧検出線やＦＰＣとの取付位置に作用してしまう。

本発明のバスバは、電圧検出線やフレキシブルプリント回路基板が取り付けられる取付位置に応力が作用するのを抑制することを主目的とする。

本発明のバスバは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。

本発明のバスバは、
隣り合う第１，第２電池セルを電気的に接続するバスバであって、
前記第１電池セルに固定される平板状の第１平板部、前記第２電池セルに固定される平板状の第２平板部、前記第１平板部と前記第２平板部とを連絡する湾曲状の湾曲部、を有する両固定部と、
平板状に形成され、一端部が前記第１平板部に連続し且つ前記第１電池セルに固定されると共に他端部が遊端部とされる片固定部と、
を備えることを要旨とする。

この本発明のバスバでは、両固定部および片固定部を備える。両固定部は、第１電池セルに固定される平板状の第１平板部、第２電池セルに固定される平板状の第２平板部、第１平板部と第２平板部とを連絡する湾曲状の湾曲部を有する。片固定部は、平板状に形成され、一端部が第１平板部に連続し且つ第１電池セルに固定されると共に他端部が遊端部とされる。したがって、湾曲部を設けることにより、第１電池セルと第２電池セルとの相対位置の変化や振動による応力を緩和することができる。また、片固定部に電圧検出線やフレキシブルプリント回路基板をはんだ付けなどにより取り付ければ、第１，第２電池セル間の相対位置の変化や振動による応力がバスバと電圧検出線やフレキシブルプリント回路基板との取付位置に作用するのを抑制することができる。

本発明の一実施例としてのバスバ２０および２つの電池セル１０Ａ，１０Ｂの上面図である。 図１のＡ−Ａ断面の断面図である。

次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。

図１は、本発明の一実施例としてのバスバ２０および２つの電池セル１０Ａ，１０Ｂの上面図であり、図２は、図１のＡ−Ａ断面の断面図である。２つの電池セル１０Ａ，１０Ｂは、電気自動車やハイブリッド自動車などに搭載される。実施例のバスバ２０は、アルミニウムなどの導電性材料により形成された１枚の板材に打ち抜き加工や曲げ加工などを施して形成されており、図１および図２に示すように、２つの電池セル１０Ａ，１０Ｂを電気的に接続するために用いられ、両固定部２２および片固定部３０を有する。

両固定部２２は、平板部２３，２４および湾曲部２５を有する。平板部２３は、平板状に形成されており、端部２３ａ（両固定部２２の平板部２３側の端部）が溶接により（溶接部１８ａを介して）電池セル１０Ａに固定されている。平板部２４は、平板状に形成されており、端部２４ａ（両固定部２２の平板部２４側の端部）が溶接により（溶接部１８ｂを介して）電池セル１０Ｂに固定されている。湾曲部２５は、平板部２３と平板部２４とを連絡すると共に湾曲状（図２において、略Ｍ字状）に形成されている。この湾曲部２５により、電池セル１０Ａ，１０Ｂの相対位置の変化や振動（車両振動などにより電池セル１０Ａ，１０Ｂに作用する振動）による応力を緩和する（吸収する）ことができる。

片固定部３０は、平板状に形成されており、一端部３０ａが、平板部２３の端部２３ａに連続し、且つ、その端部２３ａと共に溶接により（溶接部１８ａを介して）電池セル１０Ａに固定されている。片固定部３０の他端部３０ｂは、遊端部とされている。また、片固定部３０は、一端部３０ａ以外の部分は、図１で見て、両固定部２２と若干の間隔をおいて一端部３０ａから他端部３０ｂ側に両固定部２２と略平行に延びている。図１に示すように、片固定部３０の他端部３０ｂ付近の両固定部２２から遠い側には、電圧センサの電圧検出線やフレキシブルプリント回路基板などの検出部４０が取り付けられる。片固定部３０の一端部３０ａが電池セル１０Ａに固定され、他端部３０ｂが遊端部とされているから、電池セル１０Ａ，１０Ｂの相対位置の変化や振動が生じても、それに起因する力は片固定部３０に伝達されにくい。したがって、電池セル１０Ａ，１０Ｂの相対位置の変化や振動による応力がバスバ２０（片固定部３０）と検出部４０との取付位置に作用するのを抑制することができる。

以上説明した実施例のバスバ２０では、両固定部２２に湾曲部２５を設けることにより、電池セル１０Ａ，１０Ｂの相対位置の変化や振動による応力を緩和することができる。また、一端部３０ａが電池セル１０Ａに固定されると共に他端部３０ｂが遊端部とされる片固定部３０を設け、この方固定部３０に電圧センサの電圧検出線やフレキシブルプリント回路基板などの検出部４０を取り付けることにより、電池セル１０Ａ，１０Ｂの相対位置の変化や振動による応力がバスバ２０（片固定部３０）と検出部４０との取付位置に作用するのを抑制することができる。

実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、両固定部２２が「両固定部」に相当し、片固定部３０が「片固定部」に相当する。

なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。

以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。

本発明は、バスバの製造産業などに利用可能である。

１０Ａ，１０Ｂ 電池セル、２０ バスバ、２２ 両固定部、２３，２４ 平板部、２３ａ，２４ａ，３０ａ，３０ｂ 端部、２５ 湾曲部、３０ 片固定部、４０ 検出部。

Claims (1)

1. 隣り合う第１，第２電池セルを電気的に接続するバスバであって、
   前記第１電池セルに固定される平板状の第１平板部、前記第２電池セルに固定される平板状の第２平板部、前記第１平板部と前記第２平板部とを連絡する湾曲状の湾曲部、を有する両固定部と、
   平板状に形成され、一端部が前記第１平板部に連続し且つ前記第１電池セルに固定されると共に他端部が遊端部とされる片固定部と、
   を備えるバスバ。

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