JP2020087693A - カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット - Google Patents

カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2020087693A
JP2020087693A JP2018220040A JP2018220040A JP2020087693A JP 2020087693 A JP2020087693 A JP 2020087693A JP 2018220040 A JP2018220040 A JP 2018220040A JP 2018220040 A JP2018220040 A JP 2018220040A JP 2020087693 A JP2020087693 A JP 2020087693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
housing
insertion hole
assembled
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018220040A
Other languages
English (en)
Inventor
山口 真
Makoto Yamaguchi
真 山口
岡田 隆
Takashi Okada
岡田  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2018220040A priority Critical patent/JP2020087693A/ja
Publication of JP2020087693A publication Critical patent/JP2020087693A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Abstract

【課題】カバーとハウジングとの組み付けを適正に維持可能な組付構造、及び、その組付構造を用いたヒュージブルリンクユニット、を提供すること。【解決手段】カバー20とハウジング10との組付構造は、板状のカバー20と、カバー20が組み付けられるハウジング10と、を備える。カバー20は、カバー20をハウジング10に固定するためのロック部22を、カバー20の端部の一部として有する。ハウジング10は、ロック部22が挿入される挿入孔33と、ロック部22の厚さ方向における一方側の面に接触するように挿入孔33の内壁面から突出した係合凸部36と、を有する。カバー20の組付方向において、ロック部22と係合凸部36とが重なり合って係合するとともに、ロック部22が挿入孔33に収容される。これにより、ロック部22が外部に露出しない状態で、カバー20がハウジング10に組み付けられることになる。【選択図】図7

Description

本発明は、カバーとハウジングとの組付構造、及び、電源と負荷との間(例えば、車載バッテリと各種機器との間)に設けられるヒュージブルリンクユニット、に関する。
従来から、車載バッテリに直接に取り付けられるヒュージブルリンクユニット(ヒューズユニットとも称呼される。)が知られている。この種のヒュージブルリンクユニットは、一般に、絶縁樹脂製のハウジングと、ハウジングに収容された回路体であるバスバ(具体的には、可溶部を有するヒューズエレメントおよび端子などを含む導電性部材)と、を備えている。ヒューズエレメントの可溶部は、定格以上の電流が同エレメントを流れた際に溶断するようになっている。
例えば、従来のヒュージブルリンクユニットの一つ(以下「従来ユニット」という。)は、ハウジング外装の溶断部に対応する位置に開口部を有するとともに、開口部を覆うようにハウジングに装着されるカバーを有している。従来ユニットは、カバーの両端部に設けられた係合用の孔部にハウジングに設けられた係合用の突起を係合させることで、カバーをハウジングに固定するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2014−035995号公報
従来ユニットは、通常の使用環境下ではカバーがハウジングから意図せず分離することはないように、設計される。しかし、カバーの孔部とハウジングの突起とが係合した箇所に周辺の部材が衝突する等の外力が及んだ場合、孔部や突起が損傷し、孔部と突起との係合が適正に維持されない可能性がある。その結果、場合によっては、カバーがハウジングから意図せず分離する可能性がある。このような意図しない分離は、できる限り抑制されることが望ましい。なお、カバーとハウジングとの意図しない分離の抑制は、ヒュージブルリンクユニット以外の構造体においても、当然に望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバーとハウジングとの組み付けを適正に維持可能な組付構造、及び、その組付構造を用いたヒュージブルリンクユニット、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るカバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニットは、下記[1]〜[4]を特徴としている。
[1]
板状のカバーと、前記カバーが組み付けられるハウジングと、を備える、カバーとハウジングとの組付構造であって、
前記カバーは、
当該カバーを前記ハウジングに固定するためのロック部を、当該カバーの端部の一部として有し、
前記ハウジングは、
前記ロック部が挿入される挿入孔と、前記ロック部の厚さ方向における一方側の面に接触するように前記挿入孔の内壁面から突出した係合凸部と、を有し、
前記カバーが所定の組付方向に沿って前記ハウジングに組み付けられるとき、前記ロック部と前記係合凸部とが前記組付方向において重なり合って係合するとともに、前記ロック部が前記挿入孔の内部に収容される、
カバーとハウジングとの組付構造であること。
[2]
上記[1]に記載の組付構造において、
前記ロック部は、
前記組付方向に対して傾斜した状態にて前記係合凸部に係合する傾斜連結部と、前記傾斜連結部から前記カバーの末端側に延びる挿入片と、を有し、前記傾斜連結部よりも前記カバーの中央側にあるカバー本体部に前記傾斜連結部が繋がるように構成され、
前記係合凸部は、
前記カバーが前記ハウジングに組み付けられるときに前記挿入片を前記挿入孔の内部へ向けて案内するように傾斜した面を有する、
カバーとハウジングとの組付構造であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の組付構造において、
前記挿入孔は、
前記係合凸部と向かい合うように配置され且つ前記ロック部の厚さ方向における他方側の面に接触するように配置された壁面部を有し、
前記壁面部は、
前記カバーが前記ハウジングに組み付けられるときに前記挿入片を前記挿入孔の内部へ向けて案内するように傾斜した面を有する、
カバーとハウジングとの組付構造であること。
[4]
所定の配列方向に並んだ複数の可溶部を有するヒューズエレメントと、前記ヒューズエレメントを収容するハウジングと、前記ハウジングに組み付けられる板状のカバーと、を備える、ヒュージブルリンクユニットであって、
前記ハウジングは、
前記配列方向と交差する交差方向に当該ハウジングを貫通した窓部と、前記窓部の前記配列方向における両端部分に設けられた挿入孔と、を有するとともに、前記窓部の内側に前記複数の可溶部を収容し、
前記カバーは、
前記配列方向に沿って延びるとともに、当該カバーを前記ハウジングに固定するためのロック部を当該カバーの前記配列方向における両端部の一部として有し、
前記挿入孔に前記ロック部が挿入されることにより、上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の組付構造に従って、前記カバーが前記窓部を塞ぐように前記ハウジングに組み付けられる、ように構成された、
ヒュージブルリンクユニットであること。
上記[1]の構成の組付構造によれば、カバーの端部の一部であるロック部がハウジングの挿入孔に挿入されることにより、カバーがハウジングに組み付けられる。このとき、挿入孔の内壁面から突出する係合凸部と、ロック部と、が組付方向において重なり合った状態で係合するため、組付方向におけるカバーの移動が抑制され、カバーがハウジングに固定される。更に、ロック部が挿入孔に収容されて外部に露出しないため、ロック部と係合凸部との係合箇所に外力が及ぶことが抑制される。したがって、本構成の組付構造は、上述した従来ユニットに用いられる組付構造に比べ、カバーとハウジングとの組み付けを適正に維持可能である。
上記[2]の構成の組付構造によれば、ロック部が挿入片と傾斜連結部とから構成され、傾斜連結部がカバー本体部に繋がっている。よって、カバーをハウジングに組み付ける際、傾斜連結部が無く挿入片と本体部とが直接的に繋がる場合に比べ、挿入片に対して挿入孔から及んだ力が傾斜連結部に分散される。例えば、傾斜連結部が無い場合には、挿入片に及んだ力は挿入片と本体部とが繋がる一箇所に集中し易いのに対し、傾斜連結部がある場合には、挿入片に及んだ力は挿入片と傾斜連結部とが繋がる箇所および傾斜連結部と本体部とが繋がる箇所の二箇所に分散される。よって、ロック部の破損を抑制できる。また、傾斜連結部の長さや傾斜度合いを調整することで、ロック部に及ぶ力の大小を調整することもできる。更に、係合凸部の傾斜面に沿って挿入片が案内されることにより、カバーとハウジングとの組み付けをスムーズに行うことができる。
上記[3]の構成の組付構造によれば、ロック部の厚さ方向における他方側の面に接触して挿入孔を案内する傾斜面を有する壁面部が、係合凸部と向かい合うように、挿入孔に設けられる。よって、カバーとハウジングとの組み付けをスムーズに行うことができる。
上記[4]の構成のヒュージブルリンクユニットによれば、上記[1]〜上記[3]の何れか一つの組付構造を用いることにより、従来ユニットに比べ、カバーとハウジングとが意図せず分離することが抑制される。したがって、本構成のヒュージブルリンクユニットは、カバーとハウジングとの組み付けを適正に維持可能である。
本発明によれば、カバーとハウジングとの組み付けを適正に維持可能な組付構造、及び、その組付構造を用いたヒュージブルリンクユニットを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るヒュージブルリンクユニットの使用状態を示す斜視図である。 図2は、図1に示すヒュージブルリンクユニットの構成図であり、図2(a)は同ユニットを前方から見た斜視図であり、図2(b)は同ユニットを後方から見た斜視図である。 図3は、図1に示すヒュージブルリンクユニットの分解斜視図である。 図4は、図3に示す後側カバーの構成図であり、図4(a)は後側カバーの正面図であり、図4(b)は後側カバーの側面図である。 図5は、後側カバーとハウジングとの寸法関係を説明するための図2のA−A断面に相当図であり、図5(a)は後側カバーをハウジングに組み付ける組付方向を表す図であり、図5(b)は後側カバーの端部の拡大図であり、図5(c)はハウジングの端部の拡大図である。 図6は、後側カバーのハウジングへの組み付け途中の状態を示す図2のA−A断面に相当する図である。 図7(a)は、前側カバー及び後側カバーの組み付けが完了したハウジングの図2のA−A断面に相当する図であり、図7(b)は、図7(a)に示すハウジングの端部の拡大図である。
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明の実施形態に係るカバーとハウジングとの組付構造を含むヒュージブルリンクユニット1について説明する。
図1に示すように、ヒュージブルリンクユニット1は、自動車等に搭載されるバッテリ100にバッテリ端子71を介して取り付けられる。ヒュージブルリンクユニット1は、バッテリ100の上面側に配置される水平ブロック部2と、水平ブロック部2の端縁から垂下されてバッテリ100の側面側に沿って配置される垂直ブロック部3と、を有している。垂直ブロック部3の下端部には、負荷に繋がる電線(図示省略)の端末に取り付けられたコネクタ(図示省略)を接続するためのコネクタ部4が、横一列(正面から見て左右方向一列)に配置されている。以下、この左右方向を「配列方向」とも称呼する。更に、この配列方向に直交するように交差する方向(コネクタ部4の前後方向)を「交差方向」とも称呼する。
なお、本実施形態では、垂直ブロック部3にコネクタ(図示省略)が接続されることにより、垂直ブロック部3の内側に格納されている複数の端子部(図示省略)と、コネクタに収容されている端子(図示省略)と、が電気的に接続されることになる。しかし、両者の電気的接続の手法は、本手法に限定されない。例えば、垂直ブロック部3に格納されている端子部に対し、電線の端末に取り付けられた端子(図示省略)がボルト及びナット等によって締結されることにより、両者が電気的に接続されてもよい。
図2に示すように、ヒュージブルリンクユニット1は、絶縁樹脂製のハウジング10と、バッテリ100にバッテリ端子71を介して接続される端子部51、オルタネータに接続される端子部52、車両の補機などに接続される端子部53、及び、複数の負荷側の端子部(垂直ブロック部3の内側に格納されている端子部)を外部に露出させた状態にてハウジング10の内部に主要部が埋設されたバスバ50と、を有している。なお、図1に示すように、端子部51にはバッテリ端子71がボルト61(図1参照)を用いて接続され、端子部52には締め付けボルト62等を用いてオルタネータに繋がる端子(図示省略)が接続され、端子部53には締め付けボルト62等を用いて車両の補器などに繋がる端子(図示省略)が接続される。
バスバ50は、金属板を打ち抜き加工した回路構成体であり、ハウジング10に対してインサート成形されることにより、ハウジング10と一体化されている。ハウジング10は、水平ブロック部2に対応する水平な板状部12と、垂直ブロック部3に対応する前後方向(本例では、交差方向と同じ方向)に厚みを有し前方から見て長方形状に形成された壁部13と、を有している。
バスバ50には、端子部51,52と、垂直ブロック部3の内側に格納されている複数の端子部と、の間をそれぞれ繋ぐ複数のヒューズエレメント55(図3参照)が一体に形成されている。複数のヒューズエレメント55の各々は可溶部56を有している。複数のヒューズエレメント55は、上述した配列方向(本例では、ヒュージブルリンクユニット1を正面から見たときの左右方向)に並ぶように配置されている。ヒューズエレメント55は、垂直ブロック部3を構成するハウジング10の壁部13の中に収容されている。垂直ブロック部3の内側に格納されている複数の端子部は、垂直ブロック部3の下端のコネクタ部4の中にコネクタ端子として設けられており、ヒューズエレメント55の下方に位置している。
図3(図7(a)も参照)に示すように、ハウジング10のヒューズエレメント55を収容した壁部13には、前側壁面14から後側壁面15まで貫通した窓部19が設けられている。別の言い方をすると、窓部19は、ヒューズエレメント55(可溶部56)の配列方向と交差する交差方向(本例では、ヒュージブルリンクユニット1を正面から見たときの前後方向)にハウジング10を貫通するように設けられている。より具体的には、窓部19は、ヒューズエレメント55(可溶部56)の配列方向(左右方向)に沿って並ぶ複数の貫通孔として設けられている。
窓部19の各々の内側には、可溶部56(溶断部)を有するヒューズエレメント55が収容されている(図7(a)も参照。)。即ち、ハウジング10は、ヒューズエレメント55の可溶部56が窓部19から露出するように、バスバ50を収容している。なお、水平ブロック部2に取り付けられたカバー41の内側にも、ヒューズエレメント55と同様の構成または異なる構成を有するヒューズエレメント(図示省略)が収容されている。
窓部19の前面には、窓部19の前面側の開口部を塞ぐように、透明樹脂製の前側カバー20aがハウジング10に取り付けられている。前側カバー20aは、窓部19の前面側の開口部の形状に対応した横長の板状(可溶部56の配列方向に沿って延びる板状)に形成されている。前側カバー20aは、透明であることから、ヒューズエレメント55の可溶部56を外部前面から視認可能に覆っている。前側カバー20aの材料としては、例えば、透明であり且つ耐熱性のある樹脂材(例えば、PESU及びPAR等)が採用され得る。なお、これら透明な樹脂材は、一般に、後述する不透明な樹脂材に比べて高価である。
窓部19の後面には、窓部19の後面側の開口部を塞ぐように、不透明樹脂製の後側カバー20bがハウジング10に取り付けられている。後側カバー20bも、前側カバー20aと同様、窓部19の後面側の開口部の形状に対応した横長の板状(可溶部56の配列方向に沿って延びる板状)に形成されている。後側カバー20bの材料としては、不透明であり且つ強度及び耐熱性に優れたガラス繊維入りの樹脂材(例えば、PS−S、PA6T等を繊維強化した樹脂)が採用され得る。なお、後側カバー20bの材料としては、ガラス繊維以外の強化繊維(炭素繊維など)を含有した材料を用いてもよい。
以下、図4〜図7を参照しながら、前側カバー20a及び後側カバー20bの構成、並びに、ハウジング10における前側カバー20a及び後側カバー20bを取り付ける箇所の構成について詳細に説明する。本例では、前側カバー20a及び後側カバー20bは、同形であり、構成材料のみが異なる。以下、前側カバー20a及び後側カバー20bを区別する必要がない場合には、前側カバー20a及び後側カバー20bを、単に「カバー20」と呼ぶこともある。
図4に示すように、カバー20は、窓部19の開口部(即ち、配列方向に沿って並ぶ複数の貫通孔)を塞ぐ長さを有する配列方向に延びる細長平板状の本体部21と、本体部21の両端部から本体部21の板面に垂直な方向(カバー20の組付方向)に突出する一対のロック部22と、を一体に備える。ロック部22は、カバー20をハウジング10(具体的には、窓部19の開口部)に取り付けた際にカバー20をハウジング10に固定するための機能を果たす。
ロック部22は、本体部21の板面に垂直な方向に延びる挿入片23と、挿入片23及び本体部21とを連結するとともに本体部21の板面に傾斜する方向に延びる傾斜連結部24と、から構成される。
図5に示すように、ロック部22を固定する(係合する)相手側の構成として、ハウジング10の壁部13には、窓部19の配列方向における両端の近傍に、窓部19のうち最も配列方向外側に位置する貫通孔を区画する枠壁における配列方向外側の区画壁31と、壁部13の配列方向端部を構成する側壁32と、が配列方向に隣接するように設けられている。区画壁31及び側壁32のそれぞれは、上下方向及び交差方向に平行に延びている。区画壁31と側壁32との間には、交差方向に貫通する挿入孔33が形成されている。図5(a)に白抜き矢印で示すように、組付方向(図中の上下方向)に沿ってカバー20をハウジング10に組み付けるとき、挿入孔33には、カバー20のロック部22が挿入されることになる。
図5(c)に示すように、区画壁31の配列方向外側面である交差方向に延びる壁面34の交差方向両端部には、組付方向(図中の上下方向)に対して傾斜する方向に延びる傾斜面35が形成されている。側壁32の配列方向内側面の交差方向両端部には、配列方向内側に向けて突出する(即ち、挿入孔33の内壁面から突出する)係合凸部36が形成されている。係合凸部36の頂面(配列方向内側の端面)は、上下方向及び交差方向に延びる平面である。係合凸部36の交差方向内側側面には、傾斜面35に平行な方向に延びる傾斜面37が形成されている。傾斜面35,37は、挿入孔33の入り口部分の内壁の一部を構成している。
ここで、図5(a)に示すように、カバー20の一対の挿入片23の配列方向外側面間における配列方向の間隔aは、ハウジング10の一対の係合凸部36の頂面間における配列方向の間隔bより大きい(a>b)。カバー20の一対の挿入片23の配列方向内側面間における配列方向の間隔cは、ハウジング10の一対の壁面34間の配列方向における間隔dと等しい又は間隔dより小さい(c≦d)。更に、図5(b)及び図5(c)に示すように、カバー20の本体部21におけるカバー20の組み付け方向側の側面と、カバー20の挿入片23及び傾斜連結部24における境界と、の交差方向の間隔eは、ハウジング10の窓部19を構成する枠壁の後側端面と、ハウジング10の係合凸部36の頂面及び傾斜面37における境界と、の交差方向の間隔fより大きい(e>f)。カバー20の挿入片23の厚さgは、ハウジング10の互いに平行な傾斜面35,37の間隔hより大きい(g>h)。このように間隔a,b,c,d,e,f,g,hが設定されることによって得られる効果について、以降の記載中で説明する。
次いで、カバー20のハウジング10に対する取り付け手順について説明する。カバー20をハウジング10に取り付けるには、図6に示すように、まず、カバー20の一対の挿入片23を、ハウジング10の配列方向両端部に位置する互いに対向する傾斜面35,37によって案内しながら、傾斜面35,37に沿って挿入孔33に挿入する。
このとき、g>hの関係に起因して、挿入片23が挿入孔33内に挿入されるとき、組み付けの初期からハウジング10がカバー20に圧入的に挿入されることにより、カバー20に対して保持力を及ぼすことができる。図6に示すように、挿入片23が互いに対向する傾斜面35、37に挟まれた段階(挿入初期の段階)では、a>bの関係に起因して、図中の黒色矢印に示すように、カバー20が、本体部21の配列方向中央部がハウジング10から離れる方向(後方)に若干撓むように、且つ、一対の傾斜連結部24が一対の挿入片23を配列方向外側に広げる方向に若干撓むように、弾性変形している。
次いで、図6に示す状態から、カバー20の一対の挿入片23を一対の挿入孔33の内部へ向けて更に押し込む。これにより、図7(a)及び図7(b)に示すように、カバー20の一対の挿入片23が、一対の挿入孔33の正規挿入位置まで挿入されて、カバー20(前側カバー20a及び後側カバー20b)のハウジング10への取り付けが完了する。
カバー20のハウジング10への取り付け完了状態(図7(b)参照)では、c≦dの関係に起因して、一対の挿入片23が一対の壁面34を挟んでいる。これにより、カバー20のハウジング10に対する配列方向の位置ズレ(ガタつき)が抑制され得る。
更に、a>b及びe>fの関係に起因して、カバー20の組付方向(交差方向)において、ロック部22(傾斜連結部24)と係合凸部36とが重なり合って係合している。なお、ロック部22(傾斜連結部24)と係合凸部36とは、当接していても、僅かに離間していてもよい。これにより、組付方向(交差方向)におけるカバー20の移動が抑制され得る。更に、ロック部22(挿入片23)が挿入孔33に収容されて外部に露出しない状態となる。これにより、ロック部22(傾斜連結部24)と係合凸部36との係合箇所に外力が及ぶことが抑制されるので、カバー20とハウジング10との組み付けを適正に維持可能である。なお、ハウジング10に取り付けられたカバー20を容易に取り外すことはできない。
以上、本発明の実施形態に係るカバーとハウジングとの組付構造を含むヒュージブルリンクユニット1によれば、カバー20の端部がロック部22として用いられ、このロック部22がハウジング10の挿入孔33に挿入されることにより、カバー20がハウジング10に組み付けられる。このとき、挿入孔33の内壁面から突出する係合凸部36と、ロック部22と、が組付方向において重なり合った状態で係合するため、組付方向におけるカバー20の移動が抑制され、カバー20がハウジング10に組み付けられる。更に、ロック部22が挿入孔33に収容されて外部に露出しないため、ロック部22と係合凸部36との係合箇所に外力が及ぶことが抑制される。したがって、本構成の組付構造を含むヒュージブルリンクユニット1は、カバー20とハウジング10との組み付けを適正に維持可能である。
更に、ロック部22が挿入片23と傾斜連結部24から構成され、傾斜連結部24がカバー20の本体部21に繋がっている。よって、カバー20をハウジング10に組み付ける際、傾斜連結部24が無く挿入片23と本体部21とが直接繋がる場合に比べ、挿入片23に対して挿入孔33から及んだ力が傾斜連結部24に分散される。例えば、傾斜連結部24が無い場合には、挿入片23に及んだ力は挿入片23と本体部21とが繋がる一箇所に集中し易いのに対し、傾斜連結部24がある場合には、挿入片23に及んだ力は挿入片23と傾斜連結部24とが繋がる箇所および傾斜連結部24と本体部21とが繋がる箇所の二箇所に分散される。よって、ロック部22の破損を抑制できる。また、傾斜連結部24の長さや傾斜度合いを調整することで、ロック部22に及ぶ力の大小を調整することもできる。更に、係合凸部36の傾斜面37に沿って挿入片23が案内されることで、組み付けをスムーズに行うことができる。
更に、ロック部22の厚さ方向における他方側(配列方向内側)の面に接触して挿入孔33を案内する傾斜面35が、更に挿入孔33に設けられる。よって、カバー20とハウジング10との組み付けをスムーズに行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態に係るヒュージブルリンクユニット1では、前側カバー20aが透明樹脂製であり、後側カバー20bが不透明樹脂製である。これに対し、前側カバー20a及び後側カバー20bの双方が透明樹脂製であってもよい。
更に、上記実施形態では、区画壁31の壁面34に傾斜面35が形成され、且つ、側壁32の係合凸部36に傾斜面37が形成されている。これに対し、傾斜面35,37の何れか一方又は両方がなくてもよい。
更に、上記実施形態では、カバー20において、ロック部22が挿入片23と傾斜連結部24から構成され、傾斜連結部24がカバー20の本体部21に繋がっている。これに対し、カバー20において、傾斜連結部24が無く挿入片23と本体部21とが直接繋がっていてもよい。
ここで、上述した本発明に係るカバーとハウジングとの組付構造及びヒュージブルリンクユニット1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
板状のカバー(20)と、前記カバー(20)が組み付けられるハウジング(10)と、を備える、カバー(20)とハウジング(10)との組付構造であって、
前記カバー(20)は、
当該カバー(20)を前記ハウジング(10)に固定するためのロック部(22)を、当該カバー(20)の端部の一部として有し、
前記ハウジング(10)は、
前記ロック部(22)が挿入される挿入孔(33)と、前記ロック部(22)の厚さ方向における一方側の面に接触するように前記挿入孔(33)の内壁面から突出した係合凸部(36)と、を有し、
前記カバー(20)が所定の組付方向に沿って前記ハウジング(10)に組み付けられるとき、前記ロック部(22)と前記係合凸部(36)とが前記組付方向において重なり合って係合するとともに、前記ロック部(22)が前記挿入孔(33)の内部に収容される、
カバー(20)とハウジング(10)との組付構造。
[2]
上記[1]に記載の組付構造において、
前記ロック部(22)は、
前記組付方向に対して傾斜した状態にて前記係合凸部(36)に係合する傾斜連結部(24)と、前記傾斜連結部(24)から前記カバー(20)の末端側に延びる挿入片(23)と、を有し、前記傾斜連結部(24)よりも前記カバー(20)の中央側にあるカバー(20)本体部に前記傾斜連結部(24)が繋がるように構成され、
前記係合凸部(36)は、
前記カバー(20)が前記ハウジング(10)に組み付けられるときに前記挿入片(23)を前記挿入孔(33)の内部へ向けて案内するように傾斜した面(37)を有する、
カバー(20)とハウジング(10)との組付構造。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の組付構造において、
前記挿入孔(33)は、
前記係合凸部(36)と向かい合うように配置され且つ前記ロック部(22)の厚さ方向における他方側の面に接触するように配置された壁面部(34)を有し、
前記壁面部(34)は、
前記カバー(20)が前記ハウジング(10)に組み付けられるときに前記挿入片(23)を前記挿入孔の内部へ向けて案内するように傾斜した面(35)を有する、
カバー(20)とハウジング(10)との組付構造。
[4]
所定の配列方向に並んだ複数の可溶部(56)を有するヒューズエレメント(55)と、前記ヒューズエレメント(55)を収容するハウジング(10)と、前記ハウジング(10)に組み付けられる板状のカバー(20)と、を備える、ヒュージブルリンクユニット(1)であって、
前記ハウジング(10)は、
前記配列方向と交差する交差方向に当該ハウジング(10)を貫通した窓部(19)と、前記窓部(19)の前記配列方向における両端部分に設けられた挿入孔(33)と、を有するとともに、前記窓部(19)の内側に前記複数の可溶部(56)を収容し、
前記カバー(20)は、
前記配列方向に沿って延びるとともに、当該カバー(20)を前記ハウジング(10)に固定するためのロック部(22)を当該カバー(20)の前記配列方向における両端部の一部として有し、
前記挿入孔(33)に前記ロック部(22)が挿入されることにより、上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の組付構造に従って、前記カバー(20)が前記窓部(19)を塞ぐように前記ハウジング(10)に組み付けられる、ように構成された、
ヒュージブルリンクユニット。
1 ヒュージブルリンクユニット
10 ハウジング
19 窓部
20 カバー
22 ロック部
23 挿入片
24 傾斜連結部
33 挿入孔
34 壁面(壁面部)
35 傾斜面
36 係合凸部
37 傾斜面
55 ヒューズエレメント
56 可溶部

Claims (4)

  1. 板状のカバーと、前記カバーが組み付けられるハウジングと、を備える、カバーとハウジングとの組付構造であって、
    前記カバーは、
    当該カバーを前記ハウジングに固定するためのロック部を、当該カバーの端部の一部として有し、
    前記ハウジングは、
    前記ロック部が挿入される挿入孔と、前記ロック部の厚さ方向における一方側の面に接触するように前記挿入孔の内壁面から突出した係合凸部と、を有し、
    前記カバーが所定の組付方向に沿って前記ハウジングに組み付けられるとき、前記ロック部と前記係合凸部とが前記組付方向において重なり合って係合するとともに、前記ロック部が前記挿入孔の内部に収容される、
    カバーとハウジングとの組付構造。
  2. 請求項1に記載の組付構造において、
    前記ロック部は、
    前記組付方向に対して傾斜した状態にて前記係合凸部に係合する傾斜連結部と、前記傾斜連結部から前記カバーの末端側に延びる挿入片と、を有し、前記傾斜連結部よりも前記カバーの中央側にあるカバー本体部に前記傾斜連結部が繋がるように構成され、
    前記係合凸部は、
    前記カバーが前記ハウジングに組み付けられるときに前記挿入片を前記挿入孔の内部へ向けて案内するように傾斜した面を有する、
    カバーとハウジングとの組付構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の組付構造において、
    前記挿入孔は、
    前記係合凸部と向かい合うように配置され且つ前記ロック部の厚さ方向における他方側の面に接触するように配置された壁面部を有し、
    前記壁面部は、
    前記カバーが前記ハウジングに組み付けられるときに前記挿入片を前記挿入孔の内部へ向けて案内するように傾斜した面を有する、
    カバーとハウジングとの組付構造。
  4. 所定の配列方向に並んだ複数の可溶部を有するヒューズエレメントと、前記ヒューズエレメントを収容するハウジングと、前記ハウジングに組み付けられる板状のカバーと、を備える、ヒュージブルリンクユニットであって、
    前記ハウジングは、
    前記配列方向と交差する交差方向に当該ハウジングを貫通した窓部と、前記窓部の前記配列方向における両端部分に設けられた挿入孔と、を有するとともに、前記窓部の内側に前記複数の可溶部を収容し、
    前記カバーは、
    前記配列方向に沿って延びるとともに、当該カバーを前記ハウジングに固定するためのロック部を当該カバーの前記配列方向における両端部の一部として有し、
    前記挿入孔に前記ロック部が挿入されることにより、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の組付構造に従って、前記カバーが前記窓部を塞ぐように前記ハウジングに組み付けられる、ように構成された、
    ヒュージブルリンクユニット。
JP2018220040A 2018-11-26 2018-11-26 カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット Pending JP2020087693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018220040A JP2020087693A (ja) 2018-11-26 2018-11-26 カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018220040A JP2020087693A (ja) 2018-11-26 2018-11-26 カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020087693A true JP2020087693A (ja) 2020-06-04

Family

ID=70908845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018220040A Pending JP2020087693A (ja) 2018-11-26 2018-11-26 カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020087693A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100940733B1 (ko) 전기 커넥터 조립체
KR101798349B1 (ko) 플러그 타입 커넥터용 보유 프레임
US7592892B2 (en) Fusible link unit accommodated in in-vehicle electrical connection box
WO2018163788A1 (ja) シールド端子及びシールドコネクタ
CN110582896B (zh) 基板用连接器
US7717746B2 (en) Bulb socket structure for onboard interior lighting system
JP6709817B2 (ja) コネクタ
CN110574239B (zh) 基板用连接器
JP2022108113A (ja) ヒューズユニット
JP4328298B2 (ja) ヒューズ
JP4619980B2 (ja) 電気接続箱
JP6575767B2 (ja) 暗電流回路用ヒューズの断続構造
JP2020087693A (ja) カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット
JP6861690B2 (ja) カバーとハウジングとの組付構造、及び、ヒュージブルリンクユニット
JP6374912B2 (ja) ヒュージブルリンクユニット
JP5123802B2 (ja) コネクタ
JP2008300146A (ja) ランプ用コネクタ
JP6513959B2 (ja) ヒューズユニット
JP2006048947A (ja) 接続モジュール
JP4139288B2 (ja) 電気接続箱
WO2022255060A1 (ja) ジョイント端子
JP2012243562A (ja) コネクタ端子及びこのコネクタ端子を含むカードエッジ型コネクタ
JP4139287B2 (ja) 電気接続箱
JP2006040704A (ja) バスバーと端子の接続構造
JP2020177754A (ja) カバー