JP2020087663A - 照明器具用アダプタ、照明器具、及び、引掛シーリングボディ - Google Patents

照明器具用アダプタ、照明器具、及び、引掛シーリングボディ Download PDF

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Takashi Tsuji
隆史 辻
小寺 隆介
Ryusuke Kodera
隆介 小寺
片山 尚武
Naotake Katayama
尚武 片山
光 前田
Hikaru Maeda
光 前田
祐樹 渡部
Yuki Watabe
祐樹 渡部
崇 長崎
Takashi Nagasaki
崇 長崎
健太 櫻川
Kenta Sakuragawa
健太 櫻川
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Abstract

【課題】照明器具の安全性を向上することができる照明器具用アダプタを提供する。【解決手段】照明器具用アダプタ100は、筐体110と、給電用の第一端子121及び第二端子122と、接地用の第三端子123とを備える。照明器具用アダプタ100は、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123のそれぞれが引掛シーリングボディに設けられた挿通孔に挿通された状態で回動されることにより引掛シーリングボディに取り付けられる。第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に配置される。【選択図】図6

Description

本発明は、天井に設けられた引掛シーリングボディに照明器具を接続するための照明器具用アダプタ、及び、これを備える照明器具に関する。
従来、天井に設けられた引掛シーリングボディに照明器具を電気的及び機械的に接続するための照明器具用アダプタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−154889号公報
本発明は、照明器具の安全性を向上することができる照明器具用アダプタ、及び、これを備える照明器具を提供する。
本発明の一態様に係る照明器具用アダプタは、引掛シーリングボディと照明器具の器具本体とを接続するための照明器具用アダプタであって、前記引掛シーリングボディに対向する対向面を有する筐体と、前記対向面に設けられた、給電用の第一端子及び第二端子と、前記対向面に設けられた、接地用の第三端子とを備え、前記照明器具用アダプタは、前記第一端子、前記第二端子、及び、前記第三端子のそれぞれが前記引掛シーリングボディに設けられた挿通孔に挿通された状態で回動されることにより前記引掛シーリングボディに取り付けられ、前記対向面において、前記第一端子、前記第二端子、及び、前記第三端子は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に配置される。
本発明の一態様に係る照明器具は、前記照明器具用アダプタと、前記器具本体とを備える。
本発明の一態様に係る引掛シーリングボディは、照明器具の器具本体を接続するための照明器具用アダプタが取り付けられる引掛シーリングボディであって、前記照明器具用アダプタは、前記照明器具用アダプタが備える、給電用の第一端子及び第二端子、並びに、接地用の第三端子のそれぞれが前記引掛シーリングボディに設けられた挿通孔に挿通された状態で、回動されることにより前記引掛シーリングボディに取り付けられ、前記引掛シーリングボディは、前記第一端子が挿通される前記挿通孔である第一挿通孔、前記第二端子が挿通される前記挿通孔である第二挿通孔、及び、前記第三端子が挿通される前記挿通孔である第三挿通孔が設けられた本体部と、前記本体部内に設けられた、前記第一端子が電気的に接続される第一接続端子と、前記本体部内に設けられた、前記第二端子が電気的に接続される第二接続端子と、前記本体部内に設けられた、前記第三端子が電気的に接続される第三接続端子とを備え、前記本体部において、前記第一挿通孔、前記第二挿通孔、及び、前記第三挿通孔は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に配置される。
本発明によれば、照明器具の安全性を向上することができる照明器具用アダプタ、及び、これを備える照明器具が実現される。
図1は、実施の形態に係る照明器具の分解斜視図である。 図2は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを下方から見た外観斜視図である。 図3は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを上方から見た外観斜視図である。 図4は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを上方から見た分解斜視図である。 図5は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを下方から見た分解斜視図である。 図6は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを上方から見た場合の平面図である。 図7は、実施の形態に係る引掛シーリングボディを下方から見た平面図である。 図8は、実施の形態に係る引掛シーリングボディの内部を上方から見た平面図である。 図9は、実施の形態に係る照明器具用アダプタが途中まで取り付けられた状態の、実施の形態に係る引掛シーリングボディの内部を上方から見た平面図である。 図10は、変形例1に係る照明器具用アダプタを上方から見た平面図である。 図11は、変形例1に係る照明器具用アダプタが途中まで取り付けられた状態の、実施の形態に係る引掛シーリングボディの内部を上方から見た平面図である。 図12は、変形例2に係る引掛シーリングボディの内部を上方から見た平面図である。 図13は、実施の形態に係る照明器具用アダプタが途中まで取り付けられた状態の、変形例2に係る引掛シーリングボディの内部を上方から見た平面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。また、下記の実施の形態において、「ほぼ」または「略」の表現には、製造誤差や寸法公差等を含むという意味もある。
また、以下の実施の形態で説明に用いられる図面においては座標軸が示される場合がある。Z軸方向は、照明器具の高さ方向として説明される。Z軸+側は、上側(上方)と表現され、Z軸−側は、下側(下方)と表現される場合がある。また、X軸方向及びY軸方向は、Z軸方向に垂直な平面上において、互いに直交する方向である。以下の実施の形態において、平面視とは、Z軸方向から見ることを意味する。
(実施の形態)
[照明器具の構造]
以下、実施の形態に係る照明器具について説明する。図1は、実施の形態に係る照明器具の分解斜視図である。図2は、図1の領域IIの拡大図であって、実施の形態に係る照明器具用アダプタを下方から見た外観斜視図である。図3は、実施の形態に係る照明器具用アダプタを上方から見た外観斜視図である。また、図1〜図3には、天井などの構造物に設けられる引掛シーリングボディ200も図示されている。
図1〜図3に示されるように、照明器具300は、照明器具用アダプタ100と、器具本体310と、光源ユニット320a及び320bと、コネクタ330と、蓋340と、グローブ350とを備える。器具本体310には、取り付け孔360が設けられている。
器具本体310には、光源ユニット320a及び光源ユニット320bと、光源ユニット320a及び光源ユニット320bに電気的に接続されたコネクタ330とが設けられている。また、器具本体310の中央部分には、円形の取り付け孔360が設けられている。
光源ユニット320a及び光源ユニット320bは、それぞれが内部に複数のLEDを有する光源であり、例えば、グローブ350(下方)に向けて光を発する。
コネクタ330は、照明器具用アダプタ100に接続されるコネクタである。コネクタ330が照明器具用アダプタ100に接続されることにより、照明器具用アダプタ100と、器具本体310とは電気的に接続される。
グローブ350は、透光性を有する光学部材であり、グローブ350の平面視形状は、角丸矩形状である。グローブ350は、器具本体310の下面を覆うように器具本体310に取り付けられる。グローブ350の平面視形状は、円形であってもよい。
照明器具用アダプタ100は、引掛シーリングボディ200と照明器具300の器具本体310とを接続するためのアダプタである。照明器具用アダプタ100は、筐体110を備え、筐体110の第一面111aからは、断面L字状の、第一端子121及び第二端子122が突出している。第一端子121が引掛シーリングボディ200の本体部210に設けられた第一挿通孔211に挿通され、第二端子122が第二挿通孔212に挿通され、第三端子123が第三挿通孔213に挿通された状態で照明器具用アダプタ100が引掛シーリングボディ200に対して取り付け方向に回動されることで、照明器具用アダプタ100は、引掛シーリングボディ200に取り付けられる。言い換えれば、照明器具用アダプタ100は、引掛シーリングボディ200に機械的及び電気的に接続される。
また、筐体110の側壁からは第一係止部材131及び第二係止部材132が突出しており、第一係止部材131及び第二係止部材132は、筐体110に収容されたねじりばね170(図1〜図3で図示せず。後述の図4及び図5で図示。)により、筐体110の内側から外側に向かって付勢されている。
ユーザは、取り付け孔360に照明器具用アダプタ100の筐体110が挿入されるように器具本体310を押し上げる。このとき、取り付け孔360の内周面と、第一係止部材131及び第二係止部材132の端部の傾斜面とが当接し、第一係止部材131及び第二係止部材132が、ねじりばね170の付勢力に抗して筐体110の内側に向けて押し込まれる。
第一係止部材131及び第二係止部材132が取り付け孔360を通過すると、取り付け孔360の内周面と、第一係止部材131及び第二係止部材132の端部の傾斜面との当接が解消される。この結果、第一係止部材131及び第二係止部材132が、筐体110内のねじりばね170により与えられる付勢力によって筐体110の外側に突出する。そうすると、器具本体310の取り付け孔360の周縁部分が、第一係止部材131及び第二係止部材132に係止する。
その後、ユーザは、照明器具用アダプタ100の筐体110の下面側に設けられたコネクタ挿入口150にコネクタ330を接続し、取り付け孔360を下面側から覆う蓋340と、グローブ350とを装着する。これにより、引掛シーリングボディ200への照明器具300の機械的及び電気的な取り付けが完了する。
また、照明器具300の取り外し方法は、以下の通りである。ユーザは、まず、グローブ350と、蓋340とを外し、その後、コネクタ挿入口150からコネクタ330を取り外す。
次に、ユーザは、第一レバー161及び第二レバー162を、それぞれ筐体110の中央部分から外側に向けて引く。そうすると、第一係止部材131及び第二係止部材132は、筐体110の内側に移動する。これにより、ユーザは、器具本体310を照明器具用アダプタ100から取り外すことができる。
また、ユーザは、照明器具用アダプタ100を引掛シーリングボディ200に対して取り外し方向に向けて回動させれば、照明器具用アダプタ100を引掛シーリングボディ200から取り外すことができる。
[照明器具用アダプタの構造]
次に、照明器具用アダプタ100の構造について、図1〜図3に加えて図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、照明器具用アダプタ100を上方から見た分解斜視図である。図5は、照明器具用アダプタ100を下方から見た分解斜視図である。なお、図4及び図5では、第一端子121の上部121a、及び、第一端子121の下部121bが分離して図示されているが、これらは実際には一体的に形成される。第二端子122及び第三端子123についても同様である。また、図4及び図5では、部材同士を固定するねじについては、図示が省略される。
照明器具用アダプタ100は、筐体110と、第一端子121と、第二端子122と、第三端子123と、第一係止部材131と、第二係止部材132と、第一レバー161と、第二レバー162と、ねじりばね170とを備える。
筐体110は、照明器具用アダプタ100が備える各構成要素を収容する略扁平円筒状の部材である。筐体110は、引掛シーリングボディ200に対向する第一面111a、及び、第一面111aと反対側の第二面112aを有する。筐体110は、具体的には、第一面111a側の本体部111と、第二面112a側のカバー112とを有する。
本体部111は、第二面112a側が開口した略有底円筒状(扁平状)の部材である。本体部111は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料により形成され、カバー112とともに照明器具用アダプタ100の筐体110を構成する。
本体部111の引掛シーリングボディ200に対向する部分には、3つの端子挿通孔が設けられる。3つの端子挿通孔は、照明器具用アダプタ100の取り付けるときの回動の軸の位置を中心とした円周上に等ピッチで配置される。3つの端子挿通孔からは、第一端子121の上部121a、第二端子122の上部122a、及び、第三端子123の上部123aが突出する。つまり、第一端子121の上部121a、第二端子122の上部122a、及び、第三端子123の上部123aは、回動の軸の位置を中心とした円周上に等ピッチで配置される。図6は、照明器具用アダプタ100を上方(つまり、引掛シーリングボディ200側、Z軸+側)から見た場合の平面図である。
図6に示されるように、第一面111aを引掛シーリングボディ200側から見た場合に、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に、時計回りの方向(言い換えれば、取り外し方向)においてこの順番で配置される。また、以下の実施の形態では、端子、挿通孔、及び、接続端子などに関するピッチについては、中心角の角度で表現される。図6に示されるように、第一端子121及び第二端子122のピッチ、第一端子121及び第三端子123のピッチ、及び、第二端子122及び第三端子123のピッチのそれぞれは、120°である。なお、図6に示される第一端子121の周方向の長さLa1、第二端子122の周方向の長さLa2、第三端子の周方向の長さLa3は等しくてもよいが、照明器具用アダプタ100においては、第三端子123の周方向の長さLa3は、第一端子121の周方向の長さLa1、及び、第二端子122の周方向の長さLa2のいずれよりも長い。この理由については後述される。
本体部111の側壁部には、第一開口111c1及び第二開口111c2が設けられる。第一開口111c1からは、第一係止部材131が本体部111の外側に向けて突出している。第二開口111c2からは、第二係止部材132が本体部111の外側に向けて突出している。
本体部111の内側には、コネクタ挿入口150が設けられている。コネクタ挿入口150は、本体部111のうち引掛シーリングボディ200に対向する部分の内面から、第二面112a側に向けて筒状に延出した部分である。コネクタ挿入口150は、カバー112の中央に設けられた開口112bを通じて筐体110から外部に露出し、器具本体310のコネクタ330が抜き挿し自在に接続される。コネクタ挿入口150の平面視形状は、略T状であり、コネクタ330もこれに対応した形状となる。コネクタ挿入口150は、筐体110の第二面112a側に設けられた凹部の一例である。
カバー112は、本体部111の下面側を覆う金属製で板状の部材である。カバー112は、筐体110の第二面112aを構成する。つまり、筐体110の第二面112a側の少なくとも一部は、金属によって形成される。カバー112の中央には、開口112bが設けられる。当該開口112bからは、コネクタ挿入口150並びに第一レバー161の第一被操作部161a及び第二レバー162の第二被操作部162aが外部に露出する。
第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、金属製の板状の部材である。第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、本体部111の内側にねじによって固定される。第一端子121の上部121aは、筐体110に設けられた端子挿通孔から突出する。第一端子121の下部121bは、コネクタ挿入口150内に配置される。同様に、第二端子122の上部は、筐体110に設けられた端子挿通孔から突出する。第二端子122の他方の下部122bは、コネクタ挿入口150内に配置される。第三端子123の上部123aは、筐体110に設けられた端子挿通孔から突出し、第三端子123の下部123bは、コネクタ挿入口150内に配置される。
第一端子121及び第二端子122は、照明器具300が引掛シーリングボディ200から電力供給を受けるための一対の給電用の端子である。第一端子121の上部121aが第一挿通孔211に挿通され、かつ、第二端子122の上部122aが第二挿通孔212に挿通された状態で照明器具用アダプタ100が回動されると、第一端子121及び第二端子122は、引掛シーリングボディ200内の一対の給電用の接続端子(後述の第一接続端子221及び第二接続端子222)に電気的に接続される。照明器具300は、例えば、引掛シーリングボディ200から交流電力の供給を受けるが、直流電力の供給を受けてもよい。
第三端子123は、照明器具用アダプタ100の安全性を高めるための接地用の端子である。第三端子123の上部123aが第三挿通孔213に挿通された状態で照明器具用アダプタ100が回動されることにより、第三端子123は、引掛シーリングボディ200内の接地用の接続端子(後述の第三接続端子223)に電気的に接続される。
また、第一端子121の上部121a、第二端子122の上部122a、及び、第三端子123の上部123aのそれぞれは、L字状に折れ曲がっている。第一端子121の一方の上部121aが第一挿通孔211に挿通され、第二端子122の上部122aが第二挿通孔212に挿通され、かつ、第三端子123の上部123aが第三挿通孔213に挿通された状態で照明器具用アダプタ100が回動されると、照明器具用アダプタ100が引掛シーリングボディ200に引っ掛かる。つまり、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、照明器具用アダプタ100の引掛シーリングボディ200への機械的な接続にも用いられる。
第一端子121の下部121b、第二端子122の下部122b、及び、第三端子123の下部123bは、コネクタ330がコネクタ挿入口150に接続された状態において、コネクタ330内の金属端子と接続される。
なお、第三端子123の下部123bは、第一端子121の下部121b、及び、第二端子122の下部122bよりも第二面112a側に突出していてもよい。
これにより、器具本体310及び照明器具用アダプタ100を電気的に接続する際に、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に器具本体310に電気的に接続されやすくなる。このため、器具本体310を照明器具用アダプタ100に取り付ける際の安全性を向上することができる。
第一係止部材131及び第二係止部材132は、照明器具用アダプタ100が器具本体310を保持するための樹脂製の部材である。言い換えれば、第一係止部材131及び第二係止部材132は、器具本体310を照明器具用アダプタ100に係止させるための部材であり、器具本体310は、第一係止部材131及び第二係止部材132に係止する。
第一係止部材131は、ねじりばね170によって筐体110の内側から外部に向けて付勢されており、第一開口111c1から筐体110の外側に向けて突出している。第二係止部材132は、ねじりばね170によって筐体110の内側から外部に向けて付勢されており、第二開口111c2から筐体110の外側に向けて突出している。
ねじりばね170は、第一係止部材131及び第二係止部材132を筐体110の外側に向けて付勢する金属製の弾性部材である。ねじりばね170は、第一係止部材131を筐体110の側壁に設けられた第一開口111c1から筐体110の外側に向けて突出させる。また、ねじりばね170は、第二係止部材132を筐体110の側壁に設けられた第二開口111c2から筐体110の外側に向けて突出させる。
ねじりばね170は、具体的には、第一係止部材131に接続される第一アーム部171と、第二係止部材132に接続される第二アーム部172と、第一アーム部171及び第二アーム部172を接続する巻回部173とを有する。つまり、ねじりばね170は、巻回部173を介して接続される第一アーム部171及び第二アーム部172を含む。
巻回部173は、ねじりばね170の元の線状の金属部材が螺旋状に巻回された部分である。巻回部173には、筐体110の内部に設けられた突起113が挿通される。突起113は、円柱状であり、言い換えればボスである。突起113にはカバー112を本体部111に固定するためのねじが挿入されるねじ穴が設けられている。
第一係止部材131は、第一レバー161が操作されることにより、Y軸方向に沿って移動する。第二係止部材132は、第二レバー162が操作されることにより、Y軸方向に沿って移動する。
第一レバー161及び第二レバー162は、器具本体310を照明器具用アダプタ100から取り外すために操作される樹脂製の部材である。
第一レバー161は、第一係止部材131と連結され、第一係止部材131をY軸方向に沿って移動させるための部材である。第一レバー161は、第一被操作部161a及び第一連結部161bを有する。
第一被操作部161aは、第一係止部材131を筐体110の内側に向けて動かすためにユーザによって操作される。第一被操作部161aは、カバー112に設けられた開口112bから筐体110の外側に突出する。開口112bは、筐体110の第二面112a側に設けられた開口の一例である。
第一連結部161bは、第一被操作部161a及び第一係止部材131を連結する。第一連結部161bは、第一係止部材131の凹部131aに配置され、これにより第一レバー161と第一係止部材131とは係合する。つまり、第一被操作部161a及び第一係止部材131が連結される。第一被操作部161aが筐体110の中央部分から外側に向けて引っ張られることで第一係止部材131は、ねじりばね170の弾性力に抗して筐体110の内側に移動する。
第二レバー162は、第二係止部材132をY軸方向に沿って移動させるための部材である。第二レバー162は、第二被操作部162a及び第二連結部162bを有する。
第二被操作部162aは、第二係止部材132を筐体110の内側に向けて動かすためにユーザによって操作される。第二被操作部162aは、カバー112に設けられた開口112bから筐体110の外側に突出する。開口112bは、筐体110の第二面112a側に設けられた開口の一例である。
第二連結部162bは、第二被操作部162a及び第二係止部材132を連結する。第二連結部162bは、第二係止部材132の凹部132aに配置され、これにより第二レバー162と第二係止部材132とは係合する。つまり、第二被操作部162a及び第二係止部材132が連結される。第二被操作部162aが筐体110の中央部分から筐体110の外側に向けて引っ張られることで第二係止部材132は、ねじりばね170の弾性力に抗して筐体110の内側に移動する。
このように、ユーザは、第一被操作部161a及び第二被操作部162aのそれぞれを筐体110の中央部分から外側に向けて引くことで、第一係止部材131及び第二係止部材132を筐体110内に移動させ、器具本体310を照明器具用アダプタ100から取り外すことができる。
[引掛シーリングボディの構造]
次に、引掛シーリングボディ200の構造について上記図1〜図3に加えて、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、引掛シーリングボディ200を下方(つまり、照明器具用アダプタ100側、Z軸−側)から見た平面図である。図8は、引掛シーリングボディ200の内部を上方(つまり、引掛シーリングボディ200が取り付けられる構造物側、Z軸+側)から見た平面図である。
引掛シーリングボディ200は、本体部210と、本体部210内に収容された第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223とを備える。
本体部210は、上部が開口した略有底円筒状の部材である。本体部210は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料により形成される。本体部210の照明器具用アダプタ100と対向する部分には、第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213が設けられる。
第一挿通孔211は、第一端子121が挿通される挿通孔であり、第二挿通孔212は、第二端子122が挿通される挿通孔であり、第三挿通孔213は、第三端子123が挿通される挿通孔である。第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213のそれぞれは、回動の軸の位置Pを中心とした円周に沿う長尺状(言い換えれば、アーチ状)である。第一挿通孔211の周方向の一方の端部は、径方向の幅が他の部分よりも広い幅広部となっている。
このような幅広部によれば、第一挿通孔211の周方向の一方の端部において、第一端子121の第一挿通孔211への挿通が可能となる。第一端子121が第一挿通孔211に挿通された状態で照明器具用アダプタ100が取り付け方向に回動されると、第一端子の121の折れ曲がった部分が本体部210の第一挿通孔211の縁となる部分に引っ掛かる。つまり、第一端子121が第一挿通孔211から抜けなくなる。これにより、照明器具用アダプタ100及び引掛シーリングボディ200が機械的に接続される。第二挿通孔212及び第三挿通孔213についても同様である。
本体部210において、第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置される。図7に示されるように、第一挿通孔211及び第二挿通孔212のピッチ、第一挿通孔211及び第二挿通孔212のピッチ、及び、第二挿通孔212及び第三挿通孔213のピッチのそれぞれは、120°である。これら3つのピッチのそれぞれは、挿通孔の周方向における一端(言い換えれば、始端)を基準にした場合も、挿通孔の周方向における他端(言い換えれば、終端)を基準にした場合も120°である。なお、等ピッチとは、実質的にピッチが等しいことを意味する、等ピッチは、厳密な意味でピッチが等しいことを意味するものではなく、数°程度の誤差を含んでもよい。なお、第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置される必要はなく、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123が挿通できるのであれば等ピッチでなくてもよい。
次に、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223について説明する。第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、本体部210内に設けられる金属製の端子である。第一接続端子221は、第一端子121が電気的に接続される接続端子であり、第二接続端子222は、第二端子122が電気的に接続される接続端子であり、第三接続端子223は、第三端子123が電気的に接続される接続端子である。第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、同一の形状及び大きさの部材である。つまり、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、工業製品(言い換えれば、部品)として同一である。
本体部210内において、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置される。図8に示されるように、第一接続端子221及び第二接続端子222のピッチ、第一接続端子221及び第二接続端子222のピッチ、及び、第二接続端子222及び第三接続端子223のピッチのそれぞれは、120°である。
第一端子121が第一挿通孔211に挿通された状態で照明器具用アダプタ100が取り付け方向に回動されると、第一端子121と第一接続端子221とが電気的に接続される。同様に、第二端子122が第二挿通孔212に挿通された状態で照明器具用アダプタ100が取り付け方向に回動されると、第二端子122と第二接続端子222とが電気的に接続される。第三端子123が第三挿通孔213に挿通された状態で照明器具用アダプタ100が取り付け方向に回動されると、第三端子123と第三接続端子223とが電気的に接続される。この結果、照明器具用アダプタ100及び引掛シーリングボディ200が電気的に接続される。図9は、照明器具用アダプタ100が途中まで取り付けられた状態の引掛シーリングボディ200の内部を上方から見た平面図である。図9に示されるように、第一接続端子221は、例えば、第一端子121と引掛シーリングボディ200の本体部210の底部との間に挟み込まれる。第二接続端子222及び第三接続端子223も同様である。
[誤接続の抑制]
ところで、照明器具用アダプタ100の第三端子123は、接地用の端子である。このため、第三端子123が誤って第一接続端子221または第二接続端子222に電気的に接続されてしまう(以下、誤接続とも記載される)と、照明器具300の故障などの原因となる。つまり、第三端子123が誤って第一挿通孔211または第二挿通孔212に挿通されてしまうことを抑制することが課題となる。
そこで、上記図6に示されるように、第三端子123の周方向の長さLa3は、第一端子121の周方向の長さLa1、及び、第二端子122の周方向の長さLa2のいずれよりも長い。また、上記図7に示されるように、第三挿通孔213の幅広部の周方向の長さLc3は、第一挿通孔211の幅広部の周方向の長さLc1、及び、第二挿通孔212の幅広部の周方向の長さLc2のいずれよりも長い。
これにより、第三端子123の周方向の長さLa3が、第三挿通孔213の幅広部の周方向の長さLc3よりも短く、かつ、第一挿通孔211の幅広部の周方向の長さLc1、及び、第二挿通孔212の幅広部の周方向の長さLc2のいずれよりも短ければ、ユーザは、第三端子123を、第一挿通孔211及び第二挿通孔212に挿通することができない。つまり、第三端子123が誤って第一接続端子221または第二接続端子222に電気的に接続されてしまうことが抑制される。
なお、第一端子121を第一挿通孔211に挿通できるように、第一挿通孔211の幅広部の周方向の長さLc1は、第一端子121の周方向の長さLa1よりも長い必要がある。同様に、第二端子122を第二挿通孔212に挿通できるように、第二挿通孔212の幅広部の周方向の長さLc2は、第二端子122の周方向の長さLa2よりも長い必要がある。このような条件を全て満たす具体的な寸法は、例えば、La1=La2=2.5mm、La3=4.5mm、Lc1=Lc2=3.4mm、Lc3=5.8mmである。
また、ここでは第三端子123の周方向の長さLa3が第一端子121の周方向の長さLa1、及び、第二端子122の周方向の長さLa2のいずれよりも長い例について説明した。しかしながら、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123のうちの一つの端子の周方向の長さが、他の二つの端子の周方向の長さのいずれよりも長ければ、上記の誤接続を抑制する構成を実現することができる。同様に、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123の周方向の長さの関係に対応して、第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213のうちの一つの挿通孔の幅広部の周方向の長さが、他の二つの挿通孔の幅広部の周方向の長さのいずれよりも長ければ、上記の誤接続を抑制する構成を実現することができる。
[変形例1]
照明器具用アダプタ100においては、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置された。しかしながら、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、等ピッチで配置されなくてもよい。図10は、このような変形例1に係る照明器具用アダプタを上方から見た平面図である。
図10に示される照明器具用アダプタ1100を上方から見た場合に、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に、時計回りの方向においてこの順番で配置される。
例えば、第一端子121及び第二端子122のピッチは、120°であり、第一端子121及び第三端子123のピッチは、125°であり、第二端子122及び第三端子123のピッチは、115°である。
このように、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123が不均等に配置された照明器具用アダプタ1100を引掛シーリングボディ200に取り付けるときには、図11に示されるように、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。図11は、照明器具用アダプタ1100が途中まで取り付けられた状態の引掛シーリングボディ200の内部を上方から見た平面図である。第三端子123は、接地用の端子である。このため、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続されれば、照明器具用アダプタ100を引掛シーリングボディ1200に取り付ける際の安全性を向上することができる。
なお、第一端子121及び第三端子123のピッチは、120°よりも大きければよく、120°+αの式で表現される。また、第二端子122及び第三端子123のピッチは、120°よりも小さければよく、120°−αの式で表現される。αは、例えば、0°<α≦10°を満たす。
また、第一端子121及び第二端子122のピッチは、120°に限定されない。第一端子121及び第二端子122のピッチをα1、第一端子121及び第三端子123のピッチをα2、第二端子122及び第三端子123のピッチをα3とすると、(i)α3<120°、(ii)α3<α1<120°−(α3−120°)、(iii)α1+α2+α3=360°の3つの条件が満たされれば、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。
[変形例2]
引掛シーリングボディ200においては、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置された。しかしながら、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、等ピッチで配置されなくてもよい。図12は、このような変形例2に係る引掛シーリングボディの内部を上方から見た平面図である。
図12に示される引掛シーリングボディ1200が備える本体部210内を上方から見た場合に、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に、時計回りの方向においてこの順番で配置される。
例えば、第一接続端子221及び第二接続端子222のピッチは、120°であり、第一接続端子221及び第三接続端子223のピッチは、115°であり、第二接続端子222及び第三接続端子223のピッチは、125°である。
このように、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223が不均等に配置された引掛シーリングボディ1200に、照明器具用アダプタ100を取り付けるときには、図13に示されるように、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。図13は、照明器具用アダプタ100が途中まで取り付けられた状態の引掛シーリングボディ1200の内部を上方から見た平面図である。第三端子123は、接地用の端子である。このため、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続されれば、照明器具用アダプタ100を引掛シーリングボディ1200に取り付ける際の安全性を向上することができる。
なお、第一接続端子221及び第三接続端子223のピッチは、120°よりも小さければよく、120°−βの式で表現される。また、第二接続端子222及び第三接続端子223のピッチは、120°よりも大きければよく、120°+βの式で表現される。βは、例えば、0°<β≦10°を満たす。
また、第一接続端子221及び第二接続端子222のピッチは、120°に限定されない。第一接続端子221及び第二接続端子222のピッチをα1、第一接続端子221及び第三接続端子223のピッチをα2、第二接続端子222及び第三接続端子223のピッチをα3とすると、(i)β2<120°、(ii)120°+(120°―β2)>β1>β2、(iii)β1+β2+β3=360°の3つの条件が満たされれば、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。
[変形例3]
変形例1に係る照明器具用アダプタ1100と、変形例2に係る引掛シーリングボディ1200とを組み合わせて、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される構成を実現することもできる。例えば、照明器具用アダプタ1100において、α=2.5°とし、引掛シーリングボディ1200においてβ=2.5°とされれば、照明器具用アダプタ1100を引掛シーリングボディ1200に取り付ける際に、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。
[効果等]
以上説明したように、照明器具用アダプタ100は、引掛シーリングボディ200と照明器具300の器具本体310とを接続するための照明器具用アダプタである。照明器具用アダプタ100は、引掛シーリングボディ200に対向する第一面111aを有する筐体110と、第一面111aに設けられた、給電用の第一端子121及び第二端子122と、第一面111aに設けられた、接地用の第三端子123とを備える。照明器具用アダプタ100は、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123のそれぞれが引掛シーリングボディ200に設けられた挿通孔に挿通された状態で回動されることにより引掛シーリングボディ200に取り付けられる。第一面111aにおいて、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に配置される。第一面111aは、対向面の一例である。
このような照明器具用アダプタ100は、照明器具用アダプタ100に接地用の第三端子123が設けられているため、照明器具300の安全性を向上することができる。また、照明器具用アダプタ100の引掛シーリングボディ200への取り付け強度は、端子を二つだけ有する照明器具用アダプタよりも向上される。
第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置される。
これにより、3つの端子が回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置されているため、照明器具用アダプタ100の引掛シーリングボディ200への取り付けバランスは、端子を二つだけ有する照明器具用アダプタよりも向上される。さらに、照明器具用アダプタ100が引掛シーリングボディ1200に取り付けられるときには、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。第三端子123は接地用の端子であるため、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続されれば、照明器具用アダプタ100を引掛シーリングボディ1200に取り付ける際の安全性を向上することができる。
また、例えば、照明器具用アダプタ1100において、第一面111aを引掛シーリングボディ200側から見た場合に、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に、時計回りの方向においてこの順番で配置される。第一端子121及び第三端子123のピッチは、120°よりも大きく、第二端子122及び第三端子123のピッチは、120°よりも小さい。
このような照明器具用アダプタ1100が引掛シーリングボディ200または引掛シーリングボディ1200に取り付けられるときには、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。第三端子123は接地用の端子であるため、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続されれば、照明器具用アダプタ1100を引掛シーリングボディ200または引掛シーリングボディ1200に取り付ける際の安全性を向上することができる。
また、例えば、照明器具用アダプタ1100において、第一端子121及び第二端子122のピッチは、120°である。
このような照明器具用アダプタ1100が引掛シーリングボディ200または引掛シーリングボディ1200に取り付けられるときには、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。第三端子123は接地用の端子であるため、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続されれば、照明器具用アダプタ1100を引掛シーリングボディ200または引掛シーリングボディ1200に取り付ける際の安全性を向上することができる。
また、例えば、第一端子121、第二端子122、及び、第三端子123のうちの一つの端子の周方向の長さは、他の二つの端子の周方向の長さのいずれよりも長い。
これにより、上記一つの端子の周方向の長さが、当該一つの端子が挿通される挿通孔の幅広部の周方向の長さよりも短く、かつ、他の二つの挿通孔の幅広部の周方向の長さのいずれよりも短ければ、ユーザは、上記一つの端子を、他の二つの挿通孔に挿通することができない。つまり、上記一つの端子が誤って対応していない接続端子に電気的に接続されてしまうことが抑制される。
また、例えば、上記一つの端子は、第三端子123である。
これにより、第三端子123の周方向の長さLa3が、第三挿通孔213の幅広部の周方向の長さLc3よりも短く、かつ、第一挿通孔211の幅広部の周方向の長さLc1、及び、第二挿通孔212の幅広部の周方向の長さLc2のいずれよりも短ければ、ユーザは、第三端子123を、第一挿通孔211及び第二挿通孔212に挿通することができない。つまり、第三端子123が誤って第一接続端子221または第二接続端子222に電気的に接続されてしまうことが抑制される。
また、照明器具300は、照明器具用アダプタ100(または、照明器具用アダプタ1100)と、器具本体310とを備える。
このような照明器具300は、照明器具用アダプタ100(または、照明器具用アダプタ1100)に接地用の第三端子123が設けられているため、安全性が向上される。
また、引掛シーリングボディ200は、照明器具300の器具本体310を接続するための照明器具用アダプタ100が取り付けられる引掛シーリングボディである。照明器具用アダプタ100は、照明器具用アダプタ100が備える、給電用の第一端子121及び第二端子122、並びに、接地用の第三端子123のそれぞれが引掛シーリングボディ200に設けられた挿通孔に挿通された状態で、回動されることにより引掛シーリングボディ200に取り付けられる。引掛シーリングボディ200は、第一端子121が挿通される挿通孔である第一挿通孔211、第二端子122が挿通される挿通孔である第二挿通孔212、及び、第三端子123が挿通される挿通孔である第三挿通孔213が設けられた本体部210と、本体部210内に設けられた、第一端子121が電気的に接続される第一接続端子221と、本体部210内に設けられた、第二端子122が電気的に接続される第二接続端子222と、本体部210内に設けられた、第三端子123が電気的に接続される第三接続端子223とを備える。本体部210において、第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に配置される。
このような引掛シーリングボディ200は、接地用の第三接続端子223が設けられているため、照明器具300の安全性を向上することができる。また、照明器具用アダプタ100の引掛シーリングボディ200への取り付け強度は、端子を二つだけ有する照明器具用アダプタよりも向上される。
また、例えば、本体部210において、第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置される。
これにより、照明器具用アダプタ100の3つの端子が挿通される3つの挿通孔が回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置されているため、照明器具用アダプタ100の引掛シーリングボディ200への取り付けバランスは、端子を2つだけ有する照明器具用アダプタよりも向上される。
また、引掛シーリングボディ200においては、本体部210内において、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に等ピッチで配置される。
このような引掛シーリングボディ200に照明器具用アダプタ1100が取り付けられるときには、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。第三端子123は接地用の端子であるため、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続されれば、照明器具用アダプタ100を引掛シーリングボディ1200に取り付ける際の安全性を向上することができる。
また、引掛シーリングボディ1200においては、本体部210内を引掛シーリングボディ1200が取り付けられる構造物側から見た場合に、第一接続端子221、第二接続端子222、及び、第三接続端子223は、回動の軸の位置Pを中心とした円周上に、時計回りの方向においてこの順番で配置される。第一接続端子221及び第三接続端子223のピッチは、120°よりも小さく、第二接続端子222及び第三接続端子223のピッチは、120°よりも大きい。
このような引掛シーリングボディ1200に照明器具用アダプタ100または照明器具用アダプタ1100が取り付けられるときには、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。第三端子123は接地用の端子であるため、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続されれば、照明器具用アダプタ100または照明器具用アダプタ1100を引掛シーリングボディ1200に取り付ける際の安全性を向上することができる。
また、例えば、引掛シーリングボディ1200において、第一接続端子221及び第二接続端子222のピッチは、120°である。
このような引掛シーリングボディ1200に照明器具用アダプタ100または照明器具用アダプタ1100が取り付けられるときには、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続される。第三端子123は接地用の端子であるため、第三端子123が第一端子121及び第二端子122よりも先に第三接続端子223に接続されれば、照明器具用アダプタ100または照明器具用アダプタ1100を引掛シーリングボディ1200に取り付ける際の安全性を向上することができる。
また、例えば、第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213のそれぞれは、回動の軸の位置Pを中心とした円周の周方向に沿う形状を有する。第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213のそれぞれの当該周方向の一方の端部は、径方向の幅が他の部分よりも広い幅広部となっている。第一挿通孔211、第二挿通孔212、及び、第三挿通孔213のうちの一つの挿通孔の幅広部の周方向の長さは、他の二つの挿通孔の幅広部の周方向の長さのいずれよりも長い。
これにより、上記一つ挿通孔に挿通される端子の周方向の長さが、当該一つの挿通孔の幅広部の周方向の長さよりも短く、かつ、他の二つの挿通孔の幅広部の周方向の長さのいずれよりも長ければ、ユーザは、上記端子を、他の二つの挿通孔に挿通することができない。つまり、上記端子が誤って対応していない接続端子に電気的に接続されてしまうことが抑制される。
また、例えば、上記一つの挿通孔は、第三挿通孔213である。
これにより、上記第三端子123の周方向の長さが、第三挿通孔213の幅広部の周方向の長さよりも短く、かつ、第一挿通孔211の幅広部の周方向の長さ、及び、第二挿通孔212の幅広部の周方向の長さのいずれよりも長ければ、ユーザは、第三端子123を第一挿通孔211及び第二挿通孔212に挿通することができない。つまり、第三端子123が誤って第一接続端子221または第二接続端子222に電気的に接続されてしまうことが抑制される。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態の照明器具用アダプタにおいては、第一レバーの第一被操作部及び第二レバーの第二被操作部の間隔が押し広げられることで第一係止部材及び第二係止部材が筐体内に押し込まれる構造を有する。しかしながら、照明器具用アダプタは、第一レバーの第一被操作部及び第二レバーの第二被操作部の間隔を押し狭めることで第一係止部材及び第二係止部材が筐体内に押し込まれる構造を有してもよい。
また、上記実施の形態で説明された照明器具は一例であり、照明器具の具体的態様については特に限定されない。照明器具は、照明器具用アダプタを用いて引掛シーリングボディに接続されるのであれば、どのような態様であってもよい。
また、引掛シーリングボディの具体的態様についても特に限定されない。引掛シーリングボディとしては、丸型フル引掛シーリング、フル引掛ローゼット、丸型引掛シーリング、角型引掛シーリング、引掛埋込ローゼット、及び、引掛露出ローゼットなどが用いられる。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
例えば、本発明は、上記実施の形態に係る引掛シーリングボディとして実現されてもよい。また、上記実施の形態に係る照明器具用アダプタ、及び、上記実施の形態に係る引掛シーリングボディを備える照明器具用アダプタセットとして実現されてもよい。
100、1100 照明器具用アダプタ
110 筐体
111a 第一面(対向面)
121 第一端子
122 第二端子
123 第三端子
200、1200 引掛シーリングボディ
211 第一挿通孔
212 第二挿通孔
213 第三挿通孔
300 照明器具
310 器具本体

Claims (14)

  1. 引掛シーリングボディと照明器具の器具本体とを接続するための照明器具用アダプタであって、
    前記引掛シーリングボディに対向する対向面を有する筐体と、
    前記対向面に設けられた、給電用の第一端子及び第二端子と、
    前記対向面に設けられた、接地用の第三端子とを備え、
    前記照明器具用アダプタは、前記第一端子、前記第二端子、及び、前記第三端子のそれぞれが前記引掛シーリングボディに設けられた挿通孔に挿通された状態で回動されることにより前記引掛シーリングボディに取り付けられ、
    前記対向面において、前記第一端子、前記第二端子、及び、前記第三端子は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に配置される
    照明器具用アダプタ。
  2. 前記第一端子、前記第二端子、及び、前記第三端子は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に等ピッチで配置される
    請求項1に記載の照明器具用アダプタ。
  3. 前記対向面を前記引掛シーリングボディ側から見た場合に、前記第一端子、前記第二端子、及び、前記第三端子は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に、時計回りの方向においてこの順番で配置され、
    前記第一端子及び前記第三端子のピッチは、120°よりも大きく、
    前記第二端子及び前記第三端子のピッチは、120°よりも小さい
    請求項1に記載の照明器具用アダプタ。
  4. 前記第一端子及び前記第二端子のピッチは、120°である
    請求項3に記載の照明器具用アダプタ。
  5. 前記第一端子、前記第二端子、及び、前記第三端子のうちの一つの端子の周方向の長さは、他の二つの端子の周方向の長さのいずれよりも長い
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明器具用アダプタ。
  6. 前記一つの端子は、前記第三端子である
    請求項5に記載の照明器具用アダプタ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明器具用アダプタと、
    前記器具本体とを備える
    照明器具。
  8. 照明器具の器具本体を接続するための照明器具用アダプタが取り付けられる引掛シーリングボディであって、
    前記照明器具用アダプタは、前記照明器具用アダプタが備える、給電用の第一端子及び第二端子、並びに、接地用の第三端子のそれぞれが前記引掛シーリングボディに設けられた挿通孔に挿通された状態で、回動されることにより前記引掛シーリングボディに取り付けられ、
    前記引掛シーリングボディは、
    前記第一端子が挿通される前記挿通孔である第一挿通孔、前記第二端子が挿通される前記挿通孔である第二挿通孔、及び、前記第三端子が挿通される前記挿通孔である第三挿通孔が設けられた本体部と、
    前記本体部内に設けられた、前記第一端子が電気的に接続される第一接続端子と、
    前記本体部内に設けられた、前記第二端子が電気的に接続される第二接続端子と、
    前記本体部内に設けられた、前記第三端子が電気的に接続される第三接続端子とを備え、
    前記本体部において、前記第一挿通孔、前記第二挿通孔、及び、前記第三挿通孔は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に配置される
    引掛シーリングボディ。
  9. 前記本体部において、前記第一挿通孔、前記第二挿通孔、及び、前記第三挿通孔は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に等ピッチで配置される
    請求項8に記載の引掛シーリングボディ。
  10. 前記本体部内において、前記第一接続端子、前記第二接続端子、及び、前記第三接続端子は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に等ピッチで配置される
    請求項8または9に記載の引掛シーリングボディ。
  11. 前記本体部内を前記引掛シーリングボディが取り付けられる構造物側から見た場合に、前記第一接続端子、前記第二接続端子、及び、前記第三接続端子は、前記回動の軸の位置を中心とした円周上に、時計回りの方向においてこの順番で配置され、
    前記第一接続端子及び前記第三接続端子のピッチは、120°よりも小さく、
    前記第二接続端子及び前記第三接続端子のピッチは、120°よりも大きい
    請求項8または9に記載の引掛シーリングボディ。
  12. 前記第一接続端子及び前記第二接続端子のピッチは、120°である
    請求項11に記載の引掛シーリングボディ。
  13. 前記第一挿通孔、前記第二挿通孔、及び、前記第三挿通孔のそれぞれは、前記回動の軸の位置を中心とした円周の周方向に沿う形状を有し、
    前記第一挿通孔、前記第二挿通孔、及び、前記第三挿通孔のそれぞれの当該周方向の一方の端部は、径方向の幅が他の部分よりも広い幅広部となっており、
    前記第一挿通孔、前記第二挿通孔、及び、前記第三挿通孔のうちの一つの挿通孔の前記幅広部の周方向の長さは、他の二つの挿通孔の前記幅広部の周方向の長さのいずれよりも長い
    請求項8〜12のいずれか1項に記載の引掛シーリングボディ。
  14. 前記一つの挿通孔は、前記第三挿通孔である
    請求項13に記載の引掛シーリングボディ。
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