JP2020086753A - 対象物計数プログラム、装置及び方法、並びに対象物管理プログラム - Google Patents

対象物計数プログラム、装置及び方法、並びに対象物管理プログラム Download PDF

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昌樹 飯森
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和美 ▲高▼橋
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壮一 羽柴
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Abstract

【課題】過大な負担をかけることなく、対象物の計数処理をより正確に実施することができる対象物計数プログラムを提供する。【解決手段】本対象物計数プログラムは、複数の対象物が写った画像を用い、対象物の計数処理を行うためのプログラムであって、この画像における対象物に相当する閉画像領域を決定する対象物領域決定手段と、決定された各閉画像領域のサイズに係る量を算出する領域サイズ決定手段と、各閉画像領域について算出されたサイズに係る量に基づいて、当該閉画像領域におけるカウント数を決定するカウント数決定手段と、決定された各閉画像領域について決定されたカウント数に基づいて、対象物の個数を決定する対象物個数決定手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の対象物に対し計数処理を行う技術に関する。
従来、製造企業における部品の管理業務は、製品の製造上重要な業務であることは間違いないが、一方で経営上の大きな負担となってきた。特に近年、IT・エレクトロニクス技術のコモディディ化に伴い、自社のオリジナル製品を多数開発し上市する中小企業が増えているが、このような企業では、使用する部品の種類も増大し、その適切な部品管理が大きな課題となっている。
例えば、電子機器等の製造に欠かせないチップ抵抗やチップコンデンサ等の電子部品をテープ上に並べて巻いた形で収納した部品リールは、その電子部品の種類・仕様毎に個別に必要となるのであり、膨大な数になることも少なくない。そのような部品リールの1つ1つについて、残存している未使用部品数を管理する業務は、非常に大きな負担となってしまう。
このような問題に対処すべく例えば、特許文献1には、検出部112から得られるX線の強度分布に基づく電気信号から画像を形成する画像形成部122と、形成された画像を解析し、画像内に存在する電子部品の像の数を計数する計数部123とを有する部品計数装置が開示されている。
ここで、計数部123の部品像選択部126は、形成された複数の画像の重複する部分に電子部品像が存在する場合、その部品像が計数すべき部品像か否かを選択する処理部となっている。また、その選択の基準として、電子部品像の全体の面積に対し重複する部分の画像に現れる電子部品像の面積が半分以上であって、かつ、先に形成された画像である場合は計数し、半分未満であれば計数しないことが設定されている。
特許文献1は、このような部品計数装置の奏する効果として、透過X線の強度分布から得られる画像に基づき部品数を計数することによって、従来のチップリールカウンタの如くリールから部品テープを引き出したり巻き戻したりする作業を行うことなしに、ほぼそのままの状態で部品を計数することができることを挙げているのである。
特開2007−73710号公報
しかしながら、X線照射で得られた画像から部品を計数する特許文献1に記載されたような従来技術では、写った部品像が各々孤立した像とならずに繋がってしまい、正確な計数処理を行うことが困難となる問題が生じる。
特に計数対象が部品リールである場合、巻いたテープ同士が密に接触し合っているので、テープ上の部品も繋がって写ってしまう場合が多数生じてしまう。
この場合、計数誤差を抑えることを目的として、より高強度のX線を照射可能な照射デバイスと、より高性能なCCD(Charge Coupled Device)デバイスとを備えたX線解析装置を用い、非常に高い画像分解能を求めることも考えられるが、このような装置自体、非常に高価なものとなり、部品管理業務コストの低減化に反してしまう。
そこで、本発明は、過大な処理負担をかけずに、対象物の計数処理をより正確に実施することができる対象物計数装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、複数の対象物が写った画像を用い、当該対象物の計数を行う対象物計数装置に搭載されたコンピュータを機能させる対象物計数プログラムであって、
当該画像における当該対象物に相当する閉画像領域を決定する対象物領域決定手段と、
決定された各閉画像領域のサイズに係る量を算出する領域サイズ決定手段と、
各閉画像領域について算出されたサイズに係る量に基づいて、当該閉画像領域におけるカウント数を決定するカウント数決定手段と、
決定された各閉画像領域について決定されたカウント数に基づいて、当該対象物の個数を決定する対象物個数決定手段と
してコンピュータを機能させる対象物計数プログラムが提供される。
この本発明による対象物計数プログラムの一実施形態として、カウント数決定手段は、当該サイズに係る量についての複数の区間であって、各々に予めカウント数が対応付けられた区間を設定し、各閉画像領域のカウント数を、当該閉画像領域について算出されたサイズに係る量の属している当該区間に対応付けられたカウント数とすることも好ましい。
また具体的に、カウント数決定手段は、当該サイズに係る量とこのサイズに係る量に該当する当該閉画像領域の個数との関係を表すグラフのデータと、対象物又は対象物の種別を識別する情報とに基づき、学習済みの推定モデルを用いて、カウント数の対応付けられた当該区間を決定することも好ましい。
さらに、本発明による対象物計数プログラムの適用例として、複数の対象物は、部品リールに収められた金属部分を有する複数の部品であり、当該画像は、当該部品リールの盤面に対し照射されたX線を検出することによって生成された画像であることも好ましい。
本発明によれば、また、上述した対象物計数プログラムを備えた対象物計数装置との間で情報のやり取りが可能であって複数の対象物の管理に使用される対象物管理装置に搭載されたコンピュータを機能させる対象物管理プログラムであって、
対象物計数装置から、複数の対象物の個数に係る情報である対象物個数情報を取得する個数情報取得手段と、
複数の対象物を識別するための情報である対象物識別情報を取得する識別情報取得手段と、
複数の対象物を管理する位置に係る情報である管理位置情報を取得する管理位置情報取得手段と、
当該対象物識別情報と当該管理位置情報と当該対象物個数情報とを紐づけた対象物管理情報を生成する管理情報生成手段と、
生成された対象物管理情報を、外部に設けられた対象物情報管理部へ提供する管理情報提供手段と
してコンピュータを機能させる対象物管理プログラムが提供される。
この本発明による対象物管理プログラムの一実施形態として、対象物計数プログラムのカウント数決定手段は、当該サイズに係る量についての複数の区間であって、各々に予めカウント数が対応付けられた区間を設定し、各閉画像領域のカウント数を、当該閉画像領域について算出されたサイズに係る量の属している当該区間に対応付けられたカウント数とし、
本対象物管理プログラムは、計数対象である複数の対象物についての区間設定用情報であって、カウント数決定手段が当該区間を設定する際に用いる区間設定用情報を取得又は決定し、対象物計数装置に提供する区間設定用情報提供手段としてコンピュータを更に機能させることも好ましい。
また、本発明による対象物管理プログラムの他の実施形態として、管理された複数の対象物である管理対象物が、自らの対象物識別情報を保持し外部に提示可能な識別情報提供部を付されており、
識別情報取得手段は、少なくとも一部を当該位置から取り出す対象である当該管理対象物を識別するための情報である取り出し対象物識別情報を取得し、
本対象物管理プログラムは、取得された取り出し対象物識別情報と、少なくとも一部を取り出す対象である当該管理対象物の当該識別情報提供部から取得された対象物識別情報とが一致するか否かの判定を行い、当該判定の結果を出力する取り出し対象物確認手段としてコンピュータを更に機能させることも好ましい。
さらに、本発明による対象物管理プログラムの更なる他の実施形態として、対象物計数装置は、決定した当該対象物の個数に係る情報を表すコードを表示し、又はこの個数に係る情報を近距離無線通信用無線タグに書き込み、
対象物管理装置は、表示された当該コードを読み取るコード読み取り部、又は無線タグから書き込まれた情報を読み出すタグ情報読み出し部を有し、
個数情報取得手段は、コード読み取り部、又はタグ情報読み出し部を介して、当該対象物個数情報を取得することも好ましい。
さらにまた、本発明による対象物管理プログラムにおいて、対象物管理装置は、対象物管理作業を行う者が携帯可能な携帯端末であることも好ましい。または、対象物管理装置は、当該対象物を当該位置に移送することの可能なロボットであることも好ましい。
本発明によれば、さらに、複数の対象物が写った画像を用い、当該対象物の計数を行う対象物計数装置であって、
当該画像における当該対象物に相当する閉画像領域を決定する対象物領域決定手段と、
決定された各閉画像領域のサイズに係る量を算出する領域サイズ決定手段と、
各閉画像領域について算出されたサイズに係る量に基づいて、当該閉画像領域におけるカウント数を決定するカウント数決定手段と、
決定された各閉画像領域について決定されたカウント数に基づいて、当該対象物の個数を決定する対象物個数決定手段と
を有する対象物計数装置が提供される。
本発明によれば、さらにまた、複数の対象物が写った画像を用い、当該対象物の計数を行う対象物計数装置に搭載されたコンピュータにおける対象物計数方法であって、
当該画像における当該対象物に相当する閉画像領域を決定するステップと、
決定された各閉画像領域のサイズに係る量を算出するステップと、
各閉画像領域について算出されたサイズに係る量に基づいて、当該閉画像領域におけるカウント数を決定するステップと、
決定された各閉画像領域について決定されたカウント数に基づいて、当該対象物の個数を決定するステップと
を有する対象物計数方法が提供される。
本発明の対象物計数装置、方法及びプログラムによれば、過大な処理負担をかけずに、対象物の計数処理をより正確に実施することができる。
本発明による対象物計数装置及び対象物管理装置を含む対象物計数管理システムの一実施形態を示す模式図である。 本発明による対象物計数装置及び対象物管理装置の一実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明による対象物計数プログラムを用いた対象物計数処理の実施例を示すディスプレイ画像である。 本発明による対象物計数プログラムを用いた対象物計数処理の実施例を示すディスプレイ画像である。 本発明による対象物計数プログラムを用いた対象物計数処理の実施例を示すディスプレイ画像である。 本発明による対象物管理方法(入庫)の一実施形態を示すシーケンス図である。 本発明による対象物管理方法(入庫)の他の実施形態を示すシーケンス図である。 本発明による対象物管理方法(出庫)の一実施形態を示すシーケンス図である。 本発明による対象物計数装置及び対象物管理装置を含む対象物計数管理システムの他の実施形態を示す模式図である。 本発明による対象物管理装置の他の実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明による対象物管理方法(入庫)の更なる他の実施形態を示すシーケンス図である。 本発明による対象物管理方法(出庫)の他の実施形態を示すシーケンス図である。 本発明に係る部品リール収納用のケースの一実施形態における正面図及び背面図である。 本発明に係る部品リール収納用のケースの一実施形態における平面図、底面図及び右側面図である。 本発明に係る部品リール収納用のケースの一実施形態における、各部の名称を示す正面側から見た参考斜視図、及び背面側から見た参考斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[対象物計数管理システムの一実施形態]
図1は、本発明による対象物計数装置及び対象物管理装置を含む対象物計数管理システムの一実施形態を示す模式図である。
図1によれば、本実施形態の対象物計数管理システムは、チップ抵抗やチップコンデンサ等の電子部品をテープ上に並べて巻いた形で収納した部品リール4を、収納されている電子部品の数を把握した上で部品棚5に格納し、管理サーバ6において当該電子部品の入庫・出庫情報を管理可能とするシステムである。
具体的に、本対象物計数管理システムは、
(a)複数の対象物(本実施形態では部品リール4に収納されている電子部品)に対してX線を照射し、当該対象物(電子部品)が写った画像(画像データ)を生成するX線検査装置2と、
(b)複数の対象物(電子部品)が写った画像を用い、当該対象物(電子部品)の計数を行う対象物計数装置としての検査装置制御PC1と、
(c)複数の対象物(本実施形態では部品リール4の形でまとめられた電子部品)をケース52に収納して保存管理する部品棚5と、
(d)検査装置制御PC1との間で「情報のやり取り」が可能であって複数の対象物(電子部品)の管理に使用される対象物管理装置としてのハンディターミナル3と、
(e)ハンディターミナル3と通信接続された対象物情報管理部としての管理サーバ6と
を備えている。
このうち、X線検査装置2は、部品リール4に対して照射部からX線を照射し、透過したX線の強度をCCD(Charge Coupled Device)等の検出器を用いて測定し、部品リール4内の電子部品の部品像が現れた部品画像(データ)を生成する。ここで、照射部や検出器は、公知の様々な形態に配置されていてもよい。例えば、照射部からのX線の照射範囲内に複数の検出器を列状に並べて配置した上で、部品リール4(を収納したケース52)を、この照射部と検出器列との間で検出器列に対し直交する向きに移動させ、X線撮影を行ってもよい。
ちなみに、X線検査装置2について本実施形態では、後述する特徴的な対象物計数装置(プログラム)を使用して対象物(電子部品)の計数処理を行うので、それほど高いX線解析分解能を必要としない。例えばX線検査装置2として、食品や衣服等の中に混入・付着している金属片等の異物を発見するための公知のX線検査装置を適用することも可能である。いずれにしても、例えば電子部品の電極等の金属部分は、X線吸収度が周囲の非金属部分よりも高いので、透過X線による画像において部品像として現れることとなる。
また、検査装置制御PC1は、その特徴として、
(A)対象物(電子部品)の写った画像における対象物(電子部品)に相当する「閉画像領域」を決定し、
(B)決定された各「閉画像領域」の「サイズに係る量」を算出し、
(C)各「閉画像領域」について算出された「サイズに係る量」に基づいて、「閉画像領域」における「カウント数」を決定し、
(D)決定された各「閉画像領域」について決定された「カウント数」に基づいて、対象物(電子部品)の個数を決定するのである。
ここで、上記構成(A)で決定される「閉画像領域」は、生成された画像における、互いに離隔した部品像部分である。この生成された画像は例えば、X線が吸収されて強度が低くなっている電子部品(の電極等)相当の範囲を白(画素値=255)とし、その他の部分を黒(画素値=0)とした2値画像とすることができる。この場合、「閉画像領域」は、黒の海領域に浮かんだ1つの島としての白画像領域となる。
ちなみに本実施形態では、X線検査装置2において電子部品(の電極等)の写ったグレー画像(データ)が生成され、このグレー画像(データ)が、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格等の信号インタフェース101(図2)を介して有線通信により検査装置制御PC1へ送信される。次いで、検査装置制御PC1が、受信したグレー画像(データ)を2値化して2値画像を生成し、計数処理を実施している。
ただし勿論、変更態様として、検査装置制御PC1が、X線検査装置2からX線検査データを取得してグレー画像及び2値画像を生成してもよく、または、X線検査装置2の方で2値画像まで生成してしまい、当該2値画像を検査装置制御PC1へ送信することも可能である。
また、上記構成(B)で算出される「サイズに係る量」は、例えば「閉画像領域」の面積(ピクセル数)とすることができる。ここで、この後「カウント数」を決定可能となる量ならば、面積以外の量、例えば「(リール半径方向の)高さ」を、「サイズに係る量」として採用してもよい。
さらに、上記構成(C)で決定される「閉画像領域」の「カウント数」は、当該「閉画像領域」を形成していると推測される電子部品の数である。ここで、本実施形態のように、計数対象が部品リールである場合、巻いたテープ同士が密に接触し合っているので、テープ上の電子部品も繋がって画像に写る場合が多数生じる。また、部品トレー上に一部寄り添う形で密にばら撒かれた電子部品を計数する場合にも、繋がった部品像が多数発生する。
このような場合の「閉画像領域」に対しても、単純に1つの「閉画像領域」を電子部品1つ分と数えるのではなく、当該「閉画像領域」に相当する部品数である「カウント数」を勘案した上で計数処理を行うことによって、より正確な電子部品数が決定可能となるのである。
例えば、「カウント数」が1(個)である「閉画像領域」が100個存在し、さらに「カウント数」が2(個)である「閉画像領域」が50個存在する場合、本実施形態において全体の電子部品数は、200(=1×100+2×50)個とすることができる(これに対し、単純に「閉画像領域」を計数したならば、全電子部品数は150個となってしまう)。
このように本発明では、計数対象物の画像部分が互いに孤立せず繋がっている場合にもより正確に対象物の数を求めることができるので、例えばX線検査装置2において、非常に高い画像分解能を確保する必要がない。すなわち、本発明の対象物計数装置(検査装置制御PC1)によれば、過大な処理負担をかけずに、対象物の計数処理をより正確に実施することが可能となることが理解される。
さらに、本発明によれば、例えば部品リール4に収納された電子部品の計数処理を、部品リール4からテープを引き出したり巻き戻したりするような手間をかけず、簡便に効率良く実施することが可能となるのである。
なお、本実施形態において対象物の写った計数処理対象の画像は、X線照射により生成されたものであるが、当然それに限定されるものではない。例えば、赤外線等の(X線以外の)電磁波や超音波の照射によって、そのサイズに応じた画像部分が写るような対象物であれば、そのような照射によって生成された画像を計数処理対象として採用することも可能である。
同じく図1において、ハンディターミナル3は、本実施形態において電子部品管理作業を行う者が携帯可能な携帯端末であって、さらに、検査装置制御PC1及び管理サーバ6と通信接続された対象物管理装置であり、その特徴として、
(E)検査装置制御PC1から、対象物(電子部品)の個数に係る情報である「対象物個数情報」を取得し、
(F)対象物(電子部品)を識別するための情報である「対象物識別情報」を取得し、
(G)対象物(電子部品)を管理する位置に係る情報である「管理位置情報」を取得し、
(H)取得した「対象物識別情報」と「管理位置情報」と「対象物個数情報」とを紐づけた「対象物管理情報」を生成し、
(I)生成した「対象物管理情報」を、外部に設けられた対象物情報管理部である管理サーバ6へ提供する。
ここで、上記構成(E)で取得される「対象物個数情報」については、本実施形態では例えば、
(a)検査装置制御PC1が、上記構成(D)で決定した電子部品数(「対象物個数情報」)を示すバーコード情報を生成して、当該バーコード情報を反映した1次元(又は2次元)バーコード11をディスプレイ106(図2)に表示し、
(b)次いで、ハンディターミナル3が、自ら備えているバーコードリーダ302(図2)を用い、このバーコード11を読み取ることによって、「対象物個数情報(部品リール4に収納されている電子部品数)」を取得することができる。
なお、変更態様として、検査装置制御PC1及びハンディターミナル3がそれぞれ、NFC(Near Field Communication)リーダ・ライタ、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN通信インタフェース、又はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信インタフェースを備えていて、電子部品数(「対象物個数情報」)が、検査装置制御PC1からハンディターミナル3へ通信によって伝達されてもよい。
また、上記構成(F)で取得される「対象物識別情報」は、例えば電子部品の種別・形式(例えば「チップ抵抗」)及び仕様(例えば、「サイズ(mm),定格電力(W),抵抗値(Ω)」)の情報であってもよく、または、管理すべき電子部品に対し予め付与した部品識別子(部品ID)とすることもできる。
本実施形態では、例えば部品リール4に「対象物識別情報」を示す1次元(又は2次元)バーコード41が貼付されており、ハンディターミナル3は、自ら備えているバーコードリーダ302(図2)を用い、このバーコード41を読み取ることによって、部品リール4の「対象物識別情報」を取得する。
なお、変更態様として、「対象物識別情報」の記録されたNFCタグ等の無線タグが部品リール4に貼付されていて、この「対象物識別情報」が、ハンディターミナル3に搭載されたNFCリーダ・ライタによって読み取られてもよい。
さらに、上記構成(G)で取得される「管理位置情報」は本実施形態では、部品リール4の収納されたケース52を収める部品棚5内の位置、すなわち棚番号とすることができる。ここで本実施形態では、ケース52毎に、当該ケース52を収めるべき部品棚5内の位置が予め決められているので結局、「管理位置情報」は、部品棚5内の位置を特定する情報であるとともに、ケース52を特定する情報ともなっている。
このような「管理位置情報」についても、例えば部品リール4を収納するケース52の側面に「対象物識別情報(棚番号)」を示す1次元(又は2次元)バーコード51が貼付されており、ハンディターミナル3は、自ら備えているバーコードリーダ302(図2)を用い、このバーコード51を読み取ることによって、部品リール4の格納位置となる「対象物識別情報(棚番号)」を取得することができる。
なお、変更態様として、「対象物識別情報(棚番号)」の記録されたNFCタグ等の無線タグが部品リール4を収納するケース52の側面に貼付されていて、この「対象物識別情報(棚番号)」が、ハンディターミナル3に搭載されたNFCリーダ・ライタによって読み取られてもよい。
さらにまた、本実施形態では、上記構成(H)で生成される「対象物管理情報」は、以上に説明したことから例えば具体的な例として、
「200個(電子部品数)」、「R0021(部品ID)」、及び「H-31(棚番号)」
を含む情報となる。
このような「対象物管理情報」が、対象物情報管理部としての管理サーバ6へ送信され、管理サーバ6によって管理されるのである。ちなみに、ハンディターミナル3と管理サーバ6との通信は、例えばWi-Fi(登録商標)等の無線LANや、携帯電話通信網等の事業者通信網(アクセスネットワーク)を介したインターネットによるものとすることができる。
ここで、上述したような「対象物管理情報」を管理する対象物情報管理部の変更態様として、管理サーバ6とともに(又は管理サーバ6を用いず)、対象物情報管理部としてのNFCタグを採用することも可能である。このNFCタグは、例えばケース52の側面に貼付されていてもよい。
このようなNFCタグに対し、貼付されたケース52に部品リール4を収納して部品棚5における所定の棚番位置で管理する毎に、NFCリーダ・ライタを備えたハンディターミナル3によって、例えば「電子部品数」、「部品ID」、及び「棚番号」を含む「対象物管理情報」が記録されるのである。ここで、例えば取り出しによって「電子部品数」に変更が生じれば適宜、最新の「電子部品数」がこのNFCタグに記録可能となる。またさらに、管理サーバ6も、このような記録内容を同期する形で保持することも好ましい。
いずれにしても、本実施形態のハンディターミナル3によれば、対象物の現状・管理状況に確実に対応した「対象物識別情報」と「管理位置情報」と「対象物個数情報」とを紐づけた「対象物管理情報」を、より簡便に生成することができ、対象物管理業務の効率を高めることが可能となる。
例えば、検索対象である部品リール4の「対象物識別情報」である部品番号が分かれば、収納されているケース5(部品棚5における格納位置(棚番号))を特定することが可能となる。また、在庫電子部品数も同時に確認することができるのである。
[装置の機能構成]
図2は、本発明による対象物計数装置及び対象物管理装置の一実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、本発明による対象物計数装置としての検査装置制御PC1は、信号インタフェース(IF)101と、通信インタフェース102と、画像蓄積部103と、計数結果蓄積部104と、ディスプレイ(DP)106と、キーボード107(KB)と、プロセッサ・メモリとを有する。
ここで、このプロセッサ・メモリは、本発明による対象物計数プログラムの一実施形態を保存しており、また、コンピュータ機能を有していて、この対象物計数プログラムを実行することによって、対象物計数処理を実施する。このことから、検査装置制御PC1は、専用の対象物計数装置又はユニットであってもよいが、本実施形態のように、本発明による対象物計数プログラムを搭載したパーソナル・コンピュータ(PC)とすることができ、さらには、タブレット型又はノード型コンピュータや、スマートフォンといった通信端末とすることも可能である。
さらに、このプロセッサ・メモリは、2値画像生成部111と、対象物領域決定部112と、領域サイズ決定部113と、ヒストグラム生成部114a及びサイズ区間設定部114bを有するカウント数決定部114と、バーコード生成部115aを有する対象物個数決定部115と、入出力制御部116とを有する。
なお、これらの機能構成部は、プロセッサ・メモリに保存された対象物計数プログラムの機能と捉えることができる。また、図2における検査装置制御PC1の機能構成部間を矢印で接続して示した処理の流れは、検査装置制御PC1における本発明による対象物計数方法の一実施形態としても理解される。
同じく図2の検査装置制御PC1の機能ブロック図において、2値画像生成部111は、X線検査装置2から信号インタフェース101を介して、部品リール4に収容された電子部品の写ったグレー画像を取得し、電子部品(の金属部分)相当の範囲を白(画素値=255)とし、その他の部分を黒(画素値=0)とした2値画像を生成する。ここで、2値化処理として例えば、グレー画像の各ピクセルの画素値を、所定閾値を境として0(黒)か255(白)かに変換してもよい。
なお、取得されたグレー画像や生成された2値画像、さらには後述するヒストグラム生成部114aで生成されたヒストグラムは、対応する部品IDと紐づけられて画像蓄積部103に一先ず保存され、適宜読み出されることも好ましい。保存されたこれらの画像データは例えば、各種パラメータを設定するための機械学習用に使用されてもよい。
対象物領域決定部112は、生成された2値画像における電子部品(の金属部分)に相当する閉画像領域、すなわち周囲から離隔した(孤立した)白色の島画像領域を決定する。具体的には、2値画像に対し、公知のブロブ解析処理を実施して2値画像中に存在する閉画像領域を決定してもよい。ここで、ブロブ解析とは、島画像領域(塊(Blob))の数や位置を求めたり、その長さや方向といった形状の特徴を導出したりするための基本的な画像解析手法である。
領域サイズ決定部113は、決定された各閉画像領域の面積(サイズに係る量)を算出する。この面積(領域内ピクセル数)も、上記のブロブ解析処理を実施することによって算出することができる。
カウント数決定部114は、各閉画像領域について算出された面積(サイズに係る量)に基づいて、当該閉画像領域におけるカウント数を決定する。ここでカウント数とは、当該閉画像領域を構成している計数対象物(電子部品)の数である。例えば、1つの閉画像領域が、互いに繋がった2つの電子部品の部品像に相当する場合、この閉画像領域のカウント数は「2」となる。
ここで、カウント数決定部114は、面積(サイズに係る量)についての複数の区間であって、各々に予めカウント数が対応付けられた区間を設定し、各閉画像領域のカウント数を、当該閉画像領域について算出された面積(サイズに係る量)の属している当該区間に対応付けられたカウント数とすることも好ましい。
具体的には最初に、カウント数決定部114のヒストグラム生成部114aが、横軸を面積区間とし、縦軸を当該面積区間に入る面積を有する閉画像領域(白色島画像領域)の数として、計数対象の部品リール4についてのヒストグラムを生成する。ここで、後に実施例の説明に用いる図3〜5の各々に、生成されたヒストグラム例(ヒストグラム13)が示されている。これらの図に示されているように、本ヒストグラムは通常、全体として1つの「山」の形状、又は複数の「山」が連なった形状をなす。
次いで、カウント数決定部114のサイズ区間設定部114bが、生成されたヒストグラムにおける1つ以上の「山」の各々について、当該「山」の横軸(面積軸)方向の区間(当該「山」の裾区間)を決定し、決定した各「山」の横軸区間に対し、当該横軸区間の面積値範囲に基づいて、「カウント数」を対応付ける。
例えば、第1の「山」の横軸区間が10〜30であった場合に、1つの計数対象物(電子部品)が「面積」=20に相当するならば、第1の「山」の横軸区間には「面積」1つ分が入るので、「カウント数」=1が対応付けられる。さらに、第1の「山」に連なる第2の「山」の横軸区間が30〜60であった場合には、第2の「山」の横軸区間には「面積」2つ分が入るので、「カウント数」=2が対応付けられる。
最後に、カウント数決定部114は、各閉画像領域のカウント数を、当該閉画像領域について算出された面積の属している横軸区間に対応付けられた「カウント数」とするのである。例えば上記の場合において、面積が50の閉画像領域は、横軸区間が30〜60である第2の「山」に属することになるので、カウント数は2に決定される。
ここで、各「山」の横軸区間は、ディスプレイ106に表示されたヒストグラムに対し、作業者によるキーボード107等を介した指定・入力操作によって設定されてもよいが、例えば、このヒストグラムの各「山」に対し公知の正規分布フィッティング処理を行い、互いに隣接する「山」の正規分布曲線の交点をもって横軸(面積軸)を区切って各「山」の横軸区間を決定することも可能である。
さらに変更態様として、カウント数決定部114は、面積値と当該面積値に該当する閉画像領域の個数との関係を表すグラフ(例えば上記のヒストグラム)のデータと、対象物又は対象物の種別を識別する情報(例えば部品ID)とに基づき、学習済みの推定モデルを用いて、カウント数の対応付けられた横軸区間を決定することも好ましい。
具体的には最初に、例えば部品IDと、上記のヒストグラムの画像データの特徴量と、横軸区間の境界値(カウンタ数が1と2との境界値,カウンタ数が2と3との境界値,・・・)の正解データとをもって境界値推定モデルを構築し、次いで、この境界値推定モデルに対し、カウント数決定対象の部品IDとヒストグラム画像の特徴量とを入力して、横軸区間の境界値の推定値を出力させることができる。
なお、本実施形態では、X線検査装置2から取得されたグレー画像は、部品リール4の盤面に対し概ね直交する形で照射された透過X線を検出することによって生成されている。ここで、両端が金属電極部となっているチップ抵抗等の電子部品は通常、このX線の照射向きに沿った形で、すなわち一方の電極端面が照射X線と対向する形で、部品リール4に収納されている。したがって、1つの電子部品については、白画像領域が1つ現れることになる。
しかしながら、電子部品が部品リール4の盤面に横たわる形で、すなわち両端の金属電極部がともにX線に曝される形で収納されている場合、1つの電子部品につき、白画像領域が2つ現れることになる。この場合は、1つの白画像領域が電子部品0.5個分に相当すること、さらに、繋がった白画像領域は概ね隣接する2つの電子部品それぞれの金属電極部からなることを考慮してカウント数が決定される。
さらに、カウント数決定部114は、以上に説明したような横軸区間設定のための情報である「区間設定用情報」を、後に説明するハンディターミナル3の区間設定用情報提供部316から、通信インタフェース102を介して取得することも好ましい。
この「区間設定用情報」としては例えば、計数対象物としての部品リール4に収納された電子部品の部品IDや、当該部品IDに予め設定されたカウント数(例えばヒストグラムの第1の「山」には「1」、第2の「山」には「2」等)を採用することができる。また、当該部品IDの電子部品について好適となる2値画像生成の際の画素値閾値等を「区間設定用情報」とすることも可能である。さらに、各「山」の横軸区間の具体的面積値範囲がハンディターミナル3の方で決定されて又は予め設定されていて、「区間設定用情報」として指定される実施形態をとってもよい。
同じく図2の検査装置制御PC1の機能ブロック図において、対象物個数決定部115は、決定された各閉画像領域について決定されたカウント数に基づいて、計数対象物(電子部品)の個数を決定する。この個数決定処理の具体例は、後に、図3〜5のヒストグラムを用いて説明する。また、決定された個数情報は、対応する部品IDと紐づけられて計数結果蓄積部104に一先ず保存され、適宜読み出されてもよい。
また、対象物個数決定部115のバーコード生成部115aは、決定した計数対象物(電子部品)の個数を1次元(又は2次元)バーコード情報に変換し、バーコード11を入出力制御部116を介してディスプレイ106に表示させる。これにより、バーコードリーダ302を備えたハンディターミナル3は、人手による入力によることなく、決定した計数対象物(電子部品)の個数を取得することができる。
なお、検査装置制御PC1(の通信インタフェース102)とハンディターミナル3(の通信インタフェース301)とが通信接続されていて、対象物個数決定部115で決定された計数対象物(電子部品)の個数が、この通信を介してハンディターミナル3へ通知されてもよい。この場合、バーコード生成部115aによるバーコード生成処理は不要となる。
同じく図2に示すように、本発明による対象物管理装置としてのハンディターミナル3は、通信インタフェース(IF)301と、バーコードリーダ302と、タッチパネル・ディスプレイ(TP・DP)303と、設定条件保存部304と、管理情報蓄積部305と、プロセッサ・メモリとを有する。
ここで、このプロセッサ・メモリは、本発明による対象物管理プログラムの一実施形態を保存しており、また、コンピュータ機能を有していて、この対象物管理プログラムを実行することによって、対象物管理処理を実施する。このことから、ハンディターミナル3は、専用の対象物管理装置又はデバイスであってもよいが、本発明による対象物管理プログラムを搭載したタブレット型コンピュータやスマートフォン等の携帯端末とすることも可能である。
さらに、このプロセッサ・メモリは、個数情報取得部311と、識別情報取得部312と、管理位置情報取得部313と、管理情報生成部314と、管理情報提供部315と、区間設定用情報提供部316と、対象物確認部317と、入出力制御部318とを有する。なお、これらの機能構成部は、プロセッサ・メモリに保存された対象物管理プログラムの機能と捉えることができる。また、図2におけるハンディターミナル3の機能構成部間を矢印で接続して示した処理の流れは、ハンディターミナル3における本発明による対象物管理方法の一実施形態としても理解される。
同じく図2のハンディターミナル3の機能ブロック図において、個数情報取得部311は、検査装置制御PCから、計数対象物(電子部品)の対象物個数情報である電子部品数を取得する。
ここで、上述したように検査装置制御PC1が、計数対象物(電子部品)の個数情報を表すバーコード11をディスプレイ106に表示する場合、作業者がハンディターミナル3のバーコードリーダ302によって、表示されたこのバーコードを読み取る簡便な操作を行うことによって、個数情報取得部311は、当該個数情報を取得することができる。
また変更態様として、検査装置制御PC1が、計数対象物(電子部品)の個数情報を(図示していない)NFCタグに書き込む場合、同じく作業者がハンディターミナル3の(図示していない)NFCリーダ・ライタによって、このNFCタグを読み取る簡便な操作を行うことによって、個数情報取得部311は、当該個数情報を取得してもよい。ちなみに今日、多くのスマートフォンは、NFCリーダ・ライタを備えており、このようなハンディターミナル3として使用可能となっている。
また、更なる変更態様として、個数情報取得部311は、検査装置制御PC1の通信インタフェース102から通信インタフェース301を介した無線通信によって、当該個数情報を取得してもよい。
識別情報取得部312は、対象物(電子部品)の対象物識別情報である部品IDを取得する。この部品ID情報については、例えばこの部品IDを表すバーコード41が部品リール4の盤面に貼付されている場合、作業者がハンディターミナル3のバーコードリーダ302によって、貼付されたこのバーコード41を読み取る簡便な操作を行うことにより、個数識別情報取得部312は、当該部品ID情報を取得することができる。
また変更態様として、部品IDの記録されたNFCタグが部品リール4の盤面に貼付されていて、この部品ID情報が、ハンディターミナル3に搭載された(図示していない)NFCリーダ・ライタによって読み取られてもよい。
管理位置情報取得部313は、対象物(電子部品)の管理位置情報である部品棚5の棚番号を取得する。この棚番号情報についても、例えば部品リール4を収納するケース52の側面に棚番号を示す1次元(又は2次元)バーコード51が貼付されており、ハンディターミナル3は、自ら備えているバーコードリーダ302を用い、このバーコード51を読み取ることによって、部品棚5における部品リール4の格納位置となる棚番号を取得することができる。
ここでも変更態様として、棚番号の記録されたNFCタグがケース52の側面に貼付されていて、この棚番号情報が、ハンディターミナル3に搭載された(図示していない)NFCリーダ・ライタによって読み取られてもよい。
同じく図2のハンディターミナル3の機能ブロック図において、管理情報生成部314は、以上説明したように取得された電子部品数(例えば「200」個)と、部品ID(例えば「R0021」)と、棚番号(例えば「H-31」)とを紐づけた対象物管理情報を生成する。
次いで、管理情報提供部315は、生成された対象物管理情報を、例えば通信インタフェース301を介し、外部に設けられた対象物情報管理部である管理サーバ6へ送信する。ちなみに、生成された対象物管理情報は、一先ず管理情報蓄積部305に蓄積され、適宜読み出されてもよい。
区間設定用情報提供部316は、計数対象である部品リール4に収納された電子部品についての「区間設定用情報」であって、検査装置制御PC1のカウント数決定部114が横軸区間を設定する際に用いる「区間設定用情報」を取得又は決定し、検査装置制御PC1へ、例えば通信インタフェース301を介して送信する。
この「区間設定用情報」としては、上述したように例えば、計数対象物としての部品リール4に収納された電子部品の部品IDや、当該部品IDに予め設定されたカウント数(例えばヒストグラムの第1の「山」には「1」、第2の「山」には「2」等)を採用することができる。また、当該部品IDの電子部品において好適となる2値画像生成の際の画素値閾値等を「区間設定用情報」とすることも可能である。
さらに、ハンディターミナル3(区間設定用情報提供部316)の方で各「山」の横軸区間の具体的面積値範囲が決定され、又は予め設定されて、「区間設定用情報」として検査装置制御PC1(カウント数決定部114)へ通知されてもよい。なお、このような「区間設定用情報」は、部品IDに紐づけられた形で設定条件保存部304に保存されていて適宜、読み出されてもよい。
対象物確認部317は、
(ア)取り出し対象の対象物識別情報(部品棚5から出庫すべき電子部品の部品ID)を含む「払出リスト」に印刷されたバーコード91(図8)から読み出された部品IDと、
(イ)部品棚5に格納・管理された部品リール4に貼付されたバーコード41から読み出された部品IDと
が一致するか否かの判定を行い、当該判定の結果を出力する。ちなみに、これらのバーコードは、部品ID(対象物識別情報)を保持し外部に提示可能な識別情報提供部として機能しているのであり、代わりに例えばNFCタグを用いることも可能である。
ここで、1つの典型例として、
(a)管理サーバ6が発行した「払出リスト」に印刷されたバーコード91から、出庫すべき電子部品の(上記(ア)の)「部品ID」と、「棚番号」と、取り出すべき「電子部品数」とを読み出し、
(b)部品棚5からこの「棚番号」の位置にあるケース52を引き出して、収納された部品リール4に貼付されたバーコード41(又はNFCタグ)から読み出された(上記(イ)の)「部品ID」を読み出し、
(c)対象物確認部317によって「読み出した両部品IDは一致する」との判定結果が出力された場合に、この部品リール4から、取り出すべき「電子部品数」分だけの電子部品を取り出す(出庫する)
ことが可能となっているのである。
ここで、対象物確認部317による判定結果は、例えば入出力制御部318を介してタッチパネル・ディスプレイ303に表示されることによって、または(図示していないスピーカからの)音声・又は所定音の出力によって、作業者に提示されてもよい。また、作業者は、以上に述べたような判定処理を含む出庫の際の処理を実施する指示入力を、例えばタッチパネル・ディスプレイ303に対するタップ操作によって行うように設定されていてもよい。
[対象物計数処理の実施例]
図3〜5は、本発明による対象物計数プログラムを用いた対象物計数処理の実施例を示すディスプレイ画像である。
ここで、図3〜5のいずれも検査装置制御PC1のディスプレイ106に表示された画面画像となっている。また、各画面画像は、生成された2値画像12、生成されたヒストグラム13、設定条件としてのカウントパラメータ14、及び計数処理結果である電子部品数を表したバーコード11を有している。
最初に図3に、計数対象の電子部品が比較的小さい場合を示す。同図のカウントパラメータ14によれば、「カウント数」=1である横軸区間が「1」から「31」までとなっており、「カウント数」=2である横軸区間が「32」から「67」までとなっており、「カウント数」=3である横軸区間が「68」から「140」までとなっている。
このようなカウント数の設定に基づき、ヒストグラム13に対し計数処理を施した結果、電子部品数は5049個と算出され、さらに、この5049個を表したバーコード11が画面右下に表示されているのである。ここで、実際の電子部品数も5049個であり、本実施例において誤差のない計数結果が得られている。
次いで図4に、計数対象の電子部品が中程度の大きさである場合を示す。同図のカウントパラメータ14によれば、「カウント数」=1である横軸区間が「1」から「35」までとなっており、「カウント数」=2である横軸区間が「36」から「67」までとなっており、「カウント数」=3である横軸区間が「68」から「200」までとなっている。
このようなカウント数の設定に基づき、ヒストグラム13に対し計数処理を施した結果、電子部品数は4897個と算出され、さらに、この4897個を表したバーコード11が画面右下に表示されているのである。ここで、実際の電子部品数も4897個であり、本実施例において誤差のない計数結果が得られている。
最後に図5に、計数対象の電子部品が比較的大きい場合を示す。同図のカウントパラメータ14によれば、「カウント数」=1である横軸区間が「1」から「88」までとなっており、「カウント数」=2である横軸区間が「89」から「200」までとなっている。また、「カウント数」=3である横軸区間は存在しないものとなっている(実際にヒストグラム13にも第3の「山」は現れていない)。
このようなカウント数の設定に基づき、ヒストグラム13に対し計数処理を施した結果、電子部品数は4000個と算出され、さらに、この4000個を表したバーコード11が画面右下に表示されているのである。ここで、実際の電子部品数も4000個であり、本実施例において誤差のない計数結果が得られている。
また、更なる他の実施例として、0603サイズのリール部品が写った128dpiの2値画像に対して以上に説明したような計数処理を実施した結果、部品個数について約99.9%の精度が得られている。
ちなみに、以上に説明した実施例においては、部品リール4を収納したケース52を、X線検査装置2の定速駆動ベルトコンベアに乗せて移動させ、ケース52の前端がX線検出器列の直前の測定開始ラインを通過した時点からX線測定、すなわち画像生成を開始している。ここで、後に意匠の説明で用いる図13(ケース52の正面図)及び図15(ケース52の斜視図)に示すように、ケース52の内側収容部には、部品リール4をケース内所定位置に固定するための突起が設けられており、部品リール4は、この突起が自身の中央孔を貫通するように設置されている。
したがって、ケース52の前端から部品リール4の中心位置まで(さらに部品リール4の半径値が分かっていれば部品リール4の前端まで)の距離が予め分かるので、結局、生成される画像内において、部品リール画像部分の位置範囲が予め決定可能となっている。その結果、以上に説明した実施例においては、この画像を用いたこの後の計数処理において部品リール4の位置範囲検出は不要となっており、処理の高速化が実現しているのである。
またさらに、上述したX線検査装置2のX線検出器列に関し、このX線検出器列の実情に合わせた画像処理を実施し、より正確な部品リール画像を生成することも好ましい。具体的に、X線検出器列は、例えば256bitのライン状CCDを縦に8枚並べ、計2048bitのX線ラインセンサを構成したものとなっている。ここで現状では、生成される画像におけるライン状CCDの繋ぎ目の位置で画素の欠損が発生してしまう。
これに対し、生成された画像において、X線検出器列(ライン状CCD列)方向における256bit毎の位置に、当該列に直交する方向に伸長した例えば幅2bit以上の画素欠損帯領域を規定し、これらの画素欠損帯領域内の画素値を例えば、隣接する(又は最も近い)当該領域外の画素における画素値と合わせるようなライン補正を行うことも好ましい。これにより、より正確な部品リール画像が生成され、その結果、より精度の高い計数結果を得ることが可能となるのである。
[対象物管理方法]
図6は、本発明による対象物管理方法(入庫)の一実施形態を示すシーケンス図である。ここで本実施形態では、ハンディターミナル3と検査装置制御PC1の間の情報のやり取りは、作業者がハンディターミナル3を保持して検査装置制御PC1に近接させるバーコード読み取り作業によって実施される。
(S101)(作業者によって)ハンディターミナル3の処理モードとして入庫処理が選択される。
(S102)(作業者がハンディターミナル3を入庫対象の部品リール4に近接させ、)ハンディターミナル3は、入庫すべき部品リール4に貼付されたバーコード41から部品IDである「部品番号」を読み出し、保存する。
(S103,S104)(作業者によって)部品リール4がX線検査装置2に投入され、X線検査装置2は、X線測定指示を受けて、部品リール4に対しX線測定を実施する。
(S105,S106)検査装置制御PC1は、(作業者から)横軸区間等の設定情報とともに計数処理指示を受け、X線検査装置2からX線測定結果を受けて、2値画像生成処理及び計数処理を実施する。
(S107)検査装置制御PC1は、計数処理結果としての電子部品数をバーコード11としてディスプレイ106(図2)に表示する。
(S108)(作業者がハンディターミナル3をディスプレイ106に近接させ、)ハンディターミナル3は、ディスプレイ106に表示されたバーコード11から「電子部品数」を読み出し、保存する。
(S109)(作業者が部品棚5のケース52に部品リール4を収納して、ハンディターミナル3をこのケース52に近接させ、)ハンディターミナル3は、ケース52に貼付されたバーコード51から「棚番号」を読み出し、保存する。
(S110)ハンディターミナル3は、入庫処理における登録作業として、取得・保存された「部品番号」、「電子部品数」及び「棚番号」を紐づけた情報である入庫部品リール管理情報を生成する。
(S111)ハンディターミナル3は、生成した入庫部品リール管理情報を含む登録要求を管理サーバ6へ送信する。
(S112,S113)管理サーバ6は、受信した入庫部品リール管理情報を登録し、登録完了確認をハンディターミナル3へ返信する。
ここで、管理サーバ6に登録された入庫部品リール管理情報においては、入庫に係る電子部品の種別(部品番号)によって、格納位置(棚番号)及びその収納個数(電子部品数)が明確に対応付けられている。その結果、この入庫部品リール管理情報を登録する本実施形態の対象物管理方法(入庫)によれば、例えば膨大な種類数の電子部品に対する入庫管理を、混乱することなく確実に実施することが可能となる。
また、この入庫部品リール管理情報もハンディターミナル3によって相当の部分が概ね自動的に生成されるので、確実な入庫管理のための作業時間が大幅に短縮されるのである。
図7は、本発明による対象物管理方法(入庫)の他の実施形態を示すシーケンス図である。ここで本実施形態では、ハンディターミナル3と検査装置制御PC1の間の情報のやり取りは、バーコード読み取り作業によらず、無線通信によって実施される。
(S201)(作業者によって)ハンディターミナル3の処理モードとして入庫処理が選択される。
(S202)(作業者がハンディターミナル3を入庫対象の部品リール4に近接させ、)ハンディターミナル3は、入庫すべき部品リール4に貼付されたバーコード41から部品IDである「部品番号」を読み出し、保存する。
(S203,S204)(作業者によって)部品リール4がX線検査装置2に投入され、X線検査装置2は、X線測定指示を受けて、部品リール4に対しX線測定を実施する。
(S205,S206)検査装置制御PC1は、(ハンディターミナル3から無線通信を介して)横軸区間等の設定情報とともに計数処理要求を受信し、X線検査装置2からX線測定結果を受けて、2値画像生成処理及び計数処理を実施する。
(S207)検査装置制御PC1は、計数処理結果としての「電子部品数」を、計数処理要求への応答としてハンディターミナル3へ送信し、ハンディターミナル3は、受信した「電子部品数」を保存する。
(S208)(作業者が部品棚5のケース52に部品リール4を収納して、ハンディターミナル3をこのケース52に近接させ、)ハンディターミナル3は、ケース52に貼付されたバーコード51から「棚番号」を読み出し、保存する。
(S209)ハンディターミナル3は、入庫処理における登録作業として、取得・保存された「部品番号」、「電子部品数」及び「棚番号」を紐づけた情報である入庫部品リール管理情報を生成する。
(S210)ハンディターミナル3は、生成した入庫部品リール管理情報を含む登録要求を管理サーバ6へ送信する。
(S211,S212)管理サーバ6は、受信した入庫部品リール管理情報を登録し、登録完了確認をハンディターミナル3へ返信する。
ここで、管理サーバ6に登録された入庫部品リール管理情報においては、入庫に係る電子部品の種別(部品番号)によって、格納位置(棚番号)及びその収納個数(電子部品数)が明確に対応付けられている。その結果、この入庫部品リール管理情報を登録する本実施形態の対象物管理方法(入庫)によれば、例えば膨大な種類数の電子部品に対する入庫管理を、混乱することなく確実に実施することが可能となる。
また、この入庫部品リール管理情報もハンディターミナル3によって概ね自動的に生成されるので、確実な入庫管理のための作業時間が大幅に短縮されるのである。
図8は、本発明による対象物管理方法(出庫)の一実施形態を示すシーケンス図である。ここで本実施形態では、部品棚5から部品リール4を取り出す作業は、作業者によって実施される。
また、図8のシーケンス図に示された払出リスト9は、(出庫すべき電子部品の種別及びその数の情報を含む)出庫指示を受けた管理サーバ6から出力される出庫部品リストであり、出庫すべき電子部品の「部品番号」、格納されている「棚番号」、及び出庫すべき部品数である「電子部品数」を表したバーコード91の印刷された紙媒体である。
(S301)(作業者によって)ハンディターミナル3の処理モードとして出庫処理が選択される。
(S302)(作業者がハンディターミナル3を払出リスト9に近接させ、)ハンディターミナル3は、払出リスト9に印刷されたバーコード91から、
(a)出庫すべき電子部品の部品IDである「部品番号」と、
(b)出庫すべき電子部品の格納位置である部品棚5の「棚番号」と
を読み出し、保存する。
(S303,S304)(ハンディターミナル3のタッチパネル・ディスプレイ303に表示された「棚番号」を視認した作業者によって)部品リール4が、部品棚5の当該「棚番号」位置から取り出され、ハンディターミナル3は、取り出された部品リール4に貼付されたバーコード41から、当該部品リール4の「部品番号」を読み出し、保存する。
(S305)ハンディターミナル3は、払出リスト9から読み出した「部品番号」と、取り出した部品リール4から読み出した「部品番号」とが一致するか否かの判定を行い、出庫部品のチェックを行う。ここで一致する場合には、次にステップS306に移行する。
一方、一致しない場合には、タッチパネル・ディスプレイ303に一致しない旨が表示される。また、ハンディターミナル3に備えられたスピーカから警告音が出力されてもよい。さらに、作業者に対し、取るべき対策事項(例えば棚番号の確認等)がタッチパネル・ディスプレイ303に表示されることも好ましい。
(S306、S307)(作業者がハンディターミナル3を払出リスト9に近接させ、)ハンディターミナル3は、払出リスト9に印刷されたバーコード91から、出庫すべき部品数である「電子部品数」を読み出し、保存する。次いで(ハンディターミナル3のタッチパネル・ディスプレイ303に表示された「電子部品数」を視認した作業者によって、)電子部品が、取り出された部品リール4から当該「電子部品数」分だけ取り出される。
(S308)ハンディターミナル3は、出庫処理における登録作業として、取得・保存された「部品番号」、「棚番号」及び「電子部品数」を紐づけた情報である出庫部品リール管理情報を生成する。
(S309)ハンディターミナル3は、生成した出庫部品リール管理情報を含む登録要求を管理サーバ6へ送信する。
(S310,S311)管理サーバ6は、受信した出庫部品リール管理情報を登録し、登録完了確認をハンディターミナル3へ返信する。
ここで、管理サーバ6に登録された出庫部品リール管理情報においては、出庫に係る電子部品の種別(部品番号)によって、格納位置(棚番号)及びその出庫個数(電子部品数)が明確に対応付けられている。その結果、この出庫部品リール管理情報を登録する本実施形態の対象物管理方法(出庫)によれば、例えば膨大な種類数の電子部品に対する出庫管理を、混乱することなく確実に実施することが可能となる。
また、この出庫部品リール管理情報もハンディターミナル3によって概ね自動的に生成されるので、確実な出庫管理のための作業時間が大幅に短縮されるのである。
[対象物計数管理システムの他の実施形態]
図9は、本発明による対象物計数装置及び対象物管理装置を含む対象物計数管理システムの他の実施形態を示す模式図である。
図9によれば、本実施形態の対象物計数管理システムは、図1に示した対象物計数管理システムと同様、部品リール4を、収納されている電子部品の数を把握した上で部品棚5に格納し、管理サーバ6において当該電子部品の入庫・出庫情報を管理可能とするシステムである。
具体的に、本対象物計数管理システムは、図1に示した対象物計数管理システムにおいて、対象物管理装置としてのハンディターミナル3に代えて、管理用ロボット7を採用している。また、残りのシステム構成要素については、検査装置制御PC1を含めて図1に示した対象物計数管理システムと同様となっている。なお、本システムでは、この管理用ロボット7を制御するためのロボット制御端末8が更に備えられていることも好ましい。
管理用ロボット7は、部品リール4やケース52を、それに適合したハンドリングユニット又は吸着機構を用いて保持し、例えば部品リール4を移送してケース52に収納し、当該ケース52を移送して部品棚5の所定位置に挿入することの可能なロボットである。
すなわち、管理用ロボット7は、図1に示した対象物計数管理システムでは作業者が行っていた部品リール4の入庫作業及び出庫作業を、ロボット制御端末8からの指示の下、及び/又は所定のプログラムに基づいて、自動的に実施することができるのである。
また、管理用ロボット7は、図1のハンディターミナル3と同様、その特徴として、
(E’)検査装置制御PC1から、対象物(電子部品)の「対象物個数情報」を取得し、
(F’)対象物(電子部品)の「対象物識別情報」を取得し、
(G’)対象物(電子部品)の「管理位置情報」を取得し、
(H’)取得した「対象物識別情報」と「管理位置情報」と「対象物個数情報」とを紐づけた「対象物管理情報」を生成し、
(I’)生成した「対象物管理情報」を管理サーバ6へ提供する。
さらに本実施形態において、管理用ロボット7は、管理サーバ6とは勿論、検査装置制御PC1とも通信接続されていて、上記(E’)の「対象物個数情報」を当該通信によって取得可能となっている。ここで、当該通信も、NFC、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN、又はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信とすることができる。
なお、管理用ロボット7は、部品リール4のバーコード41やケース52のバーコード51を読み取るためのバーコードリーダ702(図10)を備えているので、検査装置制御PC1によって表示されるバーコード11を読み取ることによって上記(E’)の「対象物個数情報」を取得してもよい。
以上に説明したような管理用ロボット7によれば、ハンディターミナル3と同様、対象物の現状・管理状況に確実に対応した「対象物識別情報」と「管理位置情報」と「対象物個数情報」とを紐づけた「対象物管理情報」を、より簡便に生成することを可能にし、対象物管理業務の効率を高めることができる。また、図1の対象物計数管理システムでは作業者が行っていた部品リール4の入庫作業及び出庫作業を、人手によらず自動的に実施することが可能となる。
さらにまた、本実施形態の対象物計数管理システムは、例えば管理用ロボット7として市販の汎用ロボットを使用し、X線検査装置2についても金属片等の異物を発見するための比較的安価な市販のX線検査装置を採用することによって、よりコンパクトな設置スペースの下、より低コストで実現可能となっている。
[装置の機能構成]
図10は、本発明による対象物管理装置の他の実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。
図10の機能ブロック図に示すように、対象物管理装置としての管理用ロボット7は、ロボット本体及びアーム71を有し、また、ロボット本体に対してアーム71を駆動させる駆動部72を備えている。ちなみに、管理用ロボット7は本実施形態において、6軸多関節汎用ロボットであるが、図10ではアーム71及び駆動部72は概略的にそれぞれ1つだけ描かれている。
さらに、管理用ロボット7は対象物管理装置として、通信インタフェース(IF)701と、バーコードリーダ702と、タッチパネル・ディスプレイ(TP・DP)703と、設定条件保存部704と、駆動情報保存部705と、管理情報蓄積部706と、プロセッサ・メモリとを有する。
ここで、このプロセッサ・メモリは、本発明による対象物管理プログラムの一実施形態を保存しており、また、コンピュータ機能を有していて、この対象物管理プログラムを実行することによって、対象物管理処理を実施する。
さらに、このプロセッサ・メモリは、個数情報取得部711と、識別情報取得部712と、管理位置情報取得部713と、管理情報生成部714と、管理情報提供部715と、区間設定用情報提供部716と、対象物確認部717と、入出力制御部718、アーム駆動制御部719とを有する。
なお、これらの機能構成部は、プロセッサ・メモリに保存された対象物管理プログラムの機能と捉えることができる。また、図10における管理用ロボット7の機能構成部間を矢印で接続して示した処理の流れは、管理用ロボット7における本発明による対象物管理方法の一実施形態としても理解される。
ここで、管理用ロボット7における上記機能構成部の全部又は一部は、ロボット本体及びアーム71の外部に設けられた情報処理装置、例えばロボット制御端末8に設けられていてもよい。
また、管理用ロボット7における上記機能構成部のうち、図2のハンディターミナル3の機能構成部の中に同名のものがある機能構成部は、当該同名の機能構成部と概ね同様の機能を有しており、ここでは説明を省略する。以下、管理用ロボット7において特徴的な役割を果たす機能構成部について説明を行う。
図10の機能ブロック図において、アーム71は、その端部に、部品リール4やケース52に適合したハンドリングユニット及び/又は吸着機構を備えており、部品リール4やケース52を保持して移送可能にするロボット腕部である。
また、駆動部72は、このアーム71とロボット本体との間に設けられており、例えば電動モータ系、空圧駆動系及び/又は油圧駆動系を含み、アーム駆動制御部719からの駆動制御信号を受けて、アーム71を当該駆動制御信号の指示通りに駆動させる。ちなみに、駆動部72は、ロボット本体及びアーム71全体を水平面内で回転させる機構も備えており、アーム71を駆動制御信号の指示通りの水平面内向きに向けさせることも好ましい。
ここで、アーム駆動制御部719は、例えば管理用ロボット7に搭載された駆動制御プログラムからの駆動命令にしたがい、駆動情報保存部705に保存された「駆動情報」に基づいて生成した駆動制御信号を、駆動部72に出力してもよい。
この「駆動情報」は例えば、入庫動作駆動情報として、部品リール4の格納先である部品棚5の棚番号毎に、当該棚番号位置までアーム71を移動させ、引き出したケース52に部品リール4を収納して、最後にケース52を押し込む一連の動作のための駆動手順の情報を含んでいてもよい。また、アーム71や駆動部72等の各種パラメータの設定情報を含むこともできる。
さらに、アーム駆動制御部719は、作業者による指示入力を受け付けるロボット制御端末8から通信インタフェース701を介し、入庫動作要求や出庫動作要求を受け取り、この要求内容に応じて生成した駆動制御信号を駆動部72に出力してもよい。また、管理サーバ6から通信インタフェース701を介し、入庫動作要求や出庫動作要求、さらには支払リスト情報を受け取り、これらの内容に応じて生成した駆動制御信号を駆動部72に出力してもよい。
このようなアーム駆動制御部719による駆動制御によって、アーム71は例えば、部品リール4を保持しつつ移送して駆動制御信号に含まれた「棚番号」に該当するケース52に収納し、さらに、当該ケース52を保持しつつ移送して部品棚5における当該「棚番号」位置に挿入する、といった動作も可能となるのである。
[対象物管理方法]
図11は、本発明による対象物管理方法(入庫)の更なる他の実施形態を示すシーケンス図である。ここで本実施形態では、対象物管理装置として管理用ロボット7が採用されており、管理用ロボット7と検査装置制御PC1の間の情報のやり取りは、バーコード読み取り作業によらず、無線通信によって実施される。
(S501)(作業者によって)管理用ロボット7の処理モードとして入庫処理が選択される。
(S502)管理用ロボット7は、入庫すべき部品リール4に貼付されたバーコード41から部品IDである「部品番号」を読み出し、保存する。
(S503,S504)管理用ロボット7は、部品リール4を保持して移送し、X線検査装置2に投入して、検査装置制御PC1に対しX線測定要求、横軸区間等の設定情報及び計数処理要求を送信する。
(S505)X線検査装置2は、管理用ロボット7からの要求を受けた検査装置制御PC1からのX線測定指示にしたがい、投入された部品リール4に対しX線測定を実施する。
(S506)検査装置制御PC1は、X線検査装置2からX線測定結果を受けて、2値画像生成処理及び計数処理を実施する。
(S507)検査装置制御PC1は、計数処理結果としての「電子部品数」を、計数処理要求への応答として管理用ロボット7へ送信し、管理用ロボット7は、受信した「電子部品数」を保存する。
(S508)管理用ロボット7は、X線検査装置2から計数処理済みの部品リール4を回収する。
ちなみに、管理用ロボット7及びX線検査装置2は、X線測定の際、アーム71によって保持した部品リール4が、X線検査装置2におけるX線照射部とX線検出器列との間を移動可能なように設計されていることも好ましい。この場合、管理用ロボット7は、部品リール4を保持したまま移送させ、人手によらずに上記のステップS503〜S508を実行することが可能となる。
(S509,S510)管理用ロボット7は、管理サーバ6に対し、入庫先となる部品棚5の格納位置である「棚番号」を問合せて、管理サーバ6から「棚番号」を受信し、保存する。
(S511)管理用ロボット7は、受信し保存した「棚番号」について予め設定された駆動手順にしたがい、部品リール4を移送し、ケース52に収納して部品棚5に格納する。
(S512)管理用ロボット7は、確認のため、収納先のケース52に貼付されたバーコード51から「棚番号」を読み取り、この「棚番号」が受信し保存した「棚番号」と一致していることを確認する。ここで一致しない場合には、タッチパネル・ディスプレイ703(図10)に一致しない旨が表示される。また、管理用ロボット7に備えられたスピーカから警告音が出力されてもよい。さらに、作業者に対し、取るべき対策事項(例えば棚番号の確認等)がタッチパネル・ディスプレイ703に表示されることも好ましい。
(S513)管理用ロボット7は、入庫処理における登録作業として、取得・保存された「部品番号」、「電子部品数」及び「棚番号」を紐づけた情報である入庫部品リール管理情報を生成する。
(S514)管理用ロボット7は、生成した入庫部品リール管理情報を含む登録要求を管理サーバ6へ送信する。
(S515,S516)管理サーバ6は、受信した入庫部品リール管理情報を登録し、登録完了確認を管理用ロボット7へ返信する。
ここで、管理サーバ6に登録された入庫部品リール管理情報においては、入庫に係る電子部品の種別(部品番号)によって、格納位置(棚番号)及びその収納個数(電子部品数)が明確に対応付けられている。その結果、この入庫部品リール管理情報を登録する本実施形態の対象物管理方法(入庫)によれば、例えば膨大な種類数の電子部品に対する入庫管理を、混乱することなく確実に実施することが可能となる。
また、この入庫部品リール管理情報も管理用ロボット7によって概ね自動的に生成され、さらに、部品リール4の移送や各種バーコードの読み取り作業も管理用ロボット7によって概ね自動的に実施されるので、確実な入庫管理のための作業時間が大幅に短縮されるのである。
図12は、本発明による対象物管理方法(出庫)の他の実施形態を示すシーケンス図である。ここで本実施形態では、部品棚5から部品リール4を取り出す作業は、管理用ロボット7が実施する。
また、管理サーバ6は、出庫すべき電子部品の種別及びその数の情報を含む出庫指示を受けて、出庫すべき電子部品の「部品番号」、格納されている「棚番号」、及び出庫すべき部品数である「電子部品数」を含む払出リスト情報を生成している。
(S601)(作業者によって)管理用ロボット7の処理モードとして出庫処理が選択される。
(S602,S603)管理用ロボット7は、管理サーバ6に対し払出リスト情報要求を送信して、管理サーバ6から払出リスト情報を受信し、保存する。
(S604)管理用ロボット7は、受信し保存した払出リスト情報に含まれている「棚番号」位置のケース52を引き出し、収納された部品リール4を取り出す。
(S605)管理用ロボット7は、確認のため、取り出した部品リール4に貼付されたバーコード41から「部品番号」を読み出す。
(S606)管理用ロボット7は、読み出した「部品番号」が受信し保存した払出リスト情報に含まれている「部品番号」と一致していることを確認する。ここで一致しない場合には、タッチパネル・ディスプレイ703(図10)に一致しない旨が表示される。また、管理用ロボット7に備えられたスピーカから警告音が出力されてもよい。さらに、作業者に対し、取るべき対策事項(例えば棚番号の確認等)がタッチパネル・ディスプレイ703に表示されることも好ましい。
(S607)管理用ロボット7は、受信し保存した払出リスト情報に含まれている「電子部品数」をタッチパネル・ディスプレイ703に表示し、作業者に部品リール4から取り出すべき電子部品の数を提示する。ここで、管理用ロボット7に備えられたスピーカから「出庫部品数は**個です」といった通知音声が出力されてもよい。
(S608)管理用ロボット7は、出庫処理における登録作業として、受信し保存された払出リスト情報に含まれている「部品番号」、「棚番号」及び「電子部品数」を紐づけた情報である出庫部品リール管理情報を生成する。
(S609)管理用ロボット7は、生成した出庫部品リール管理情報を含む登録要求を管理サーバ6へ送信する。
(S610,S611)管理サーバ6は、受信した出庫部品リール管理情報を登録し、登録完了確認を管理用ロボット7へ返信する。
ここで、管理サーバ6に登録された出庫部品リール管理情報においては、出庫に係る電子部品の種別(部品番号)によって、格納位置(棚番号)及びその出庫個数(電子部品数)が明確に対応付けられている。その結果、この出庫部品リール管理情報を登録する本実施形態の対象物管理方法(出庫)によれば、例えば膨大な種類数の電子部品に対する出庫管理を、混乱することなく確実に実施することが可能となる。
また、この出庫部品リール管理情報も管理用ロボット7によって概ね自動的に生成され、さらに、部品リール4の移送や各種バーコードの読み取り作業も管理用ロボット7によって概ね自動的に実施されるので、確実な出庫管理のための作業時間が大幅に短縮されるのである。
[部品リール収納用のケースの意匠]
図13は、本発明に係る部品リール収納用のケースの一実施形態における正面図及び背面図である。また、図14は、本発明に係る部品リール収納用のケースの一実施形態における平面図、底面図及び右側面図である。さらに、図15は、本発明に係る部品リール収納用のケースの一実施形態における、各部の名称を示す正面側から見た参考斜視図、及び背面側から見た参考斜視図である。なお、左側面図は、図14に示した右側面図と対称にあらわれるため省略されている。
[意匠に係る物品の説明]
図13〜15に示すように、本物品は部品リール等を収納するためのケースであって、高いX線透過度を有する合成樹脂で形成されており、ケース収容部における突起と、ロボットのアーム先端に取り付けられたハンドリングユニットによってチャッキングが容易に行われるような形状となっているチャッキング部と、当該ハンドリングユニットによって保持が容易に行われるような形状となっている側面突出部とを備えている。
[意匠の説明]
実線で表した部分が、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である。意匠登録を受けようとする部分は、ケースにおける収容部の面(正面)と背面とを除く外面(平面、右側面、左側面及び底面)に相当する部分であり、「各部の名称を示す正面側から見た参考斜視図」と、「各部の名称を示す背面側から見た参考斜視図」とを含めて特定される。
以上、詳細に説明したように、本発明の対象物計数プログラム、装置及び方法によれば、計数対象物の画像部分が互いに孤立せず繋がっている場合にもより正確に対象物の数を求めることができるので、例えばX線検査装置において、非常に高い画像分解能を確保する必要がない。その結果、過大な処理負担をかけずに、対象物の計数処理をより正確に実施することが可能となる。
また、本発明の対象物管理プログラム、装置及び方法によれば、対象物の現状・管理状況に確実に対応した「対象物識別情報」と「管理位置情報」と「対象物個数情報」とを紐づけた「対象物管理情報」を、より簡便に生成することを可能にし、対象物管理業務の効率を高めることが可能となる。
さらに、以上に説明したような格別の効果を奏功する本発明は、例えば実現するためのコストを大幅に抑制することもできるので、応用のあくまで一例ではあるが、自社のオリジナル製品を多数開発し上市する中小企業における部品管理業務の効率化にも大いに貢献するものとなっている。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 検査装置制御PC(対象物計数装置)
101 信号インタフェース(IF)
102、301、701 通信インタフェース(IF)
103 画像蓄積部
104 計数結果蓄積部
106 ディスプレイ(DP)
107 キーボード(KB)
11、41、51、91 バーコード
12 2値画像
13 ヒストグラム
14 カウントパラメータ
111 2値画像生成部
112 対象物領域決定部
113 領域サイズ決定部
114 カウント数決定部
114a ヒストグラム生成部
114b サイズ区間設定部
115 対象物個数決定部
115a バーコード生成部
116、318 入出力制御部
2 X線検査装置
3 ハンディターミナル(対象物管理装置)
302、702 バーコードリーダ
303、703 タッチパネル・ディスプレイ(TP・DP)
304、704 設定条件保存部
305、706 管理情報蓄積部
311、711 個数情報取得部
312、712 識別情報取得部
313、713 管理位置情報取得部
314、714 管理情報生成部
315、715 管理情報提供部
316、716 区間設定用情報提供部
317、717 対象物確認部
4 部品リール
5 部品棚
52 ケース
6 管理サーバ
7 管理用ロボット
705 駆動情報保存部
71 アーム
719 アーム駆動制御部
72 駆動部
8 ロボット制御端末
9 払出リスト

Claims (12)

  1. 複数の対象物が写った画像を用い、当該対象物の計数を行う対象物計数装置に搭載されたコンピュータを機能させる対象物計数プログラムであって、
    当該画像における当該対象物に相当する閉画像領域を決定する対象物領域決定手段と、
    決定された各閉画像領域のサイズに係る量を算出する領域サイズ決定手段と、
    各閉画像領域について算出されたサイズに係る量に基づいて、当該閉画像領域におけるカウント数を決定するカウント数決定手段と、
    決定された各閉画像領域について決定されたカウント数に基づいて、当該対象物の個数を決定する対象物個数決定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする対象物計数プログラム。
  2. 前記カウント数決定手段は、当該サイズに係る量についての複数の区間であって、各々に予めカウント数が対応付けられた区間を設定し、各閉画像領域のカウント数を、当該閉画像領域について算出されたサイズに係る量の属している当該区間に対応付けられたカウント数とすることを特徴とする請求項1に記載の対象物計数プログラム。
  3. 前記カウント数決定手段は、当該サイズに係る量と該サイズに係る量に該当する当該閉画像領域の個数との関係を表すグラフのデータと、対象物又は対象物の種別を識別する情報とに基づき、学習済みの推定モデルを用いて、カウント数の対応付けられた当該区間を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の対象物計数プログラム。
  4. 複数の対象物は、部品リールに収められた金属部分を有する複数の部品であり、当該画像は、当該部品リールの盤面に対し照射されたX線を検出することによって生成された画像であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の対象物計数プログラム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の対象物計数プログラムを備えた前記対象物計数装置との間で情報のやり取りが可能であって前記複数の対象物の管理に使用される対象物管理装置に搭載されたコンピュータを機能させる対象物管理プログラムであって、
    前記対象物計数装置から、前記複数の対象物の個数に係る情報である対象物個数情報を取得する個数情報取得手段と、
    前記複数の対象物を識別するための情報である対象物識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記複数の対象物を管理する位置に係る情報である管理位置情報を取得する管理位置情報取得手段と、
    当該対象物識別情報と当該管理位置情報と当該対象物個数情報とを紐づけた対象物管理情報を生成する管理情報生成手段と、
    生成された対象物管理情報を、外部に設けられた対象物情報管理部へ提供する管理情報提供手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする対象物管理プログラム。
  6. 前記対象物計数プログラムの前記カウント数決定手段は、当該サイズに係る量についての複数の区間であって、各々に予めカウント数が対応付けられた区間を設定し、各閉画像領域のカウント数を、当該閉画像領域について算出されたサイズに係る量の属している当該区間に対応付けられたカウント数とし、
    前記対象物管理プログラムは、
    計数対象である前記複数の対象物についての区間設定用情報であって、前記カウント数決定手段が当該区間を設定する際に用いる区間設定用情報を取得又は決定し、前記対象物計数装置に提供する区間設定用情報提供手段
    としてコンピュータを更に機能させることを特徴とする請求項5に記載の対象物管理プログラム。
  7. 管理された複数の対象物である管理対象物が、自らの対象物識別情報を保持し外部に提示可能な識別情報提供部を付されており、
    前記識別情報取得手段は、少なくとも一部を当該位置から取り出す対象である当該管理対象物を識別するための情報である取り出し対象物識別情報を取得し、
    前記対象物管理プログラムは、
    取得された取り出し対象物識別情報と、少なくとも一部を取り出す対象である当該管理対象物の当該識別情報提供部から取得された対象物識別情報とが一致するか否かの判定を行い、当該判定の結果を出力する取り出し対象物確認手段
    としてコンピュータを更に機能させることを特徴とする請求項5又は6に記載の対象物管理プログラム。
  8. 前記対象物計数装置は、決定した当該対象物の個数に係る情報を表すコードを表示し、又は該個数に係る情報を近距離無線通信用無線タグに書き込み、
    前記対象物管理装置は、表示された当該コードを読み取るコード読み取り部、又は前記無線タグから書き込まれた情報を読み出すタグ情報読み出し部を有し、
    前記個数情報取得手段は、前記コード読み取り部、又は前記タグ情報読み出し部を介して、当該対象物個数情報を取得する
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の対象物管理プログラム。
  9. 前記対象物管理装置は、対象物管理作業を行う者が携帯可能な携帯端末であることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の対象物管理プログラム。
  10. 前記対象物管理装置は、当該対象物を当該位置に移送することの可能なロボットであることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の対象物管理プログラム。
  11. 複数の対象物が写った画像を用い、当該対象物の計数を行う対象物計数装置であって、
    当該画像における当該対象物に相当する閉画像領域を決定する対象物領域決定手段と、
    決定された各閉画像領域のサイズに係る量を算出する領域サイズ決定手段と、
    各閉画像領域について算出されたサイズに係る量に基づいて、当該閉画像領域におけるカウント数を決定するカウント数決定手段と、
    決定された各閉画像領域について決定されたカウント数に基づいて、当該対象物の個数を決定する対象物個数決定手段と
    を有することを特徴とする対象物計数装置。
  12. 複数の対象物が写った画像を用い、当該対象物の計数を行う対象物計数装置に搭載されたコンピュータにおける対象物計数方法であって、
    当該画像における当該対象物に相当する閉画像領域を決定するステップと、
    決定された各閉画像領域のサイズに係る量を算出するステップと、
    各閉画像領域について算出されたサイズに係る量に基づいて、当該閉画像領域におけるカウント数を決定するステップと、
    決定された各閉画像領域について決定されたカウント数に基づいて、当該対象物の個数を決定するステップと
    を有することを特徴とする対象物計数方法。
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