JP2020086266A - 観察装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電力不足を生じさせることなく、効率的にデータを転送することができる観察装置を提供することを目的としている。
この構成により、取得された電源供給能力および通信帯域を満足する撮像パラメータを含む撮像制御パターンにより撮像部が制御され、かつ、電源供給能力を満足する駆動パラメータを含む駆動制御パターンにより駆動部が制御される。すなわち、電力不足を生じさせることなく、駆動部により撮像部を2次元的に移動させてより広い範囲の撮影を行いながら、効率的にデータを転送することができる。
この構成により、取得された電源供給能力および通信帯域を満足する撮像パラメータを含む撮像制御パターンにより撮像部が制御され、かつ、電源供給能力を満足する照明パラメータを含む照明制御パターンにより光源部が制御される。すなわち、電力不足を生じさせることなく、光源部により照明光を観察対象に照射させて、撮像部により撮影を行いながら、効率的にデータを転送することができる。
この構成により、撮像部のフレームレートが高いほど、または画素数が大きいほど消費電力が高くなるので、電源供給能力が高く、通信帯域が高い場合には、電源供給能力を満たす範囲で高いフレームレートまたは大きな画素数が選択され、通信帯域は高いが電源供給能力は低い場合にも、電源供給能力を満たす範囲でフレームレートを低くあるいは画素数を小さくして、消費電力を低減する。
この構成により、駆動部の動作速度、動作範囲および起動時間は消費電力に影響を与えるので、電源供給能力が高い場合には、電源供給能力を満たす範囲で高い動作速度、広い動作範囲および短い起動時間が選択され、電源供給能力が低い場合には、電源供給能力を満たすような低い動作速度、狭い動作範囲および長い起動時間が選択される。
この構成により、照明の光量が消費電力に影響を与えるので、電源供給能力が高い場合には、電源供給能力を満たす範囲で大きな光量が選択され、電源供給能力が低い場合には、電源供給能力を満たす範囲で光量が低下させられる。
この構成により、コントロールユニットが最低限の電源供給能力を有していない場合にはその旨を報知することにより、観察装置本体を無駄に動作させずに済む。
本実施形態に係る観察装置1は、図1に示されるように、顕微鏡2と、顕微鏡2により取得された画像を処理するコンピュータ(コントロールユニット)3とを備える観察システム100に備えられている。
図中、符号4はコンピュータ3に接続された表示部(例えば、モニタ、液晶ディスプレイ)、符号5はコンピュータ3に接続されたマウスおよびキーボード等の入力部である。
顕微鏡本体21は、標本(観察対象)Xを搭載して3次元的に移動させるステージ22と、ステージ22の上方に配置され、鉛直な光軸を有する対物レンズ23と、対物レンズ23を交換するためのレボルバ24とを備えている。
電源能力取得部14、通信帯域取得部15、制御部16および記憶部17は、プロセッサおよびメモリにより構成されている。
撮像制御パターンは、例えば、図3に示されるように、電源供給能力と通信帯域の大小関係に応じて3つのパターンが記憶部17に記憶されている。
撮像制御パターンBにおいては、撮像部12は、フレームレート45fps、画素数200万画素の撮像パラメータで動作する。
撮像制御パターンCにおいては、撮像部12は、フレームレート30fps、画素数60万画素の撮像パラメータで動作する。
コンピュータ3は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータやワークステーション、組み込みプロセッサやFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、GPGPU(General Purpose Computing on Graphics Processing Unit)等を用いた計算機である。
本実施形態に係る観察装置1を用いて標本Xの観察を行うには、図4に示されるように、観察装置本体11とコンピュータ3とをUSBケーブル等により接続する(ステップS1)。これにより、コンピュータ3から観察装置本体11に電源が供給され、観察装置本体11とコンピュータ3との通信が確立される。
次いで、コンピュータ3の電源供給能力が最低電力閾値(第3閾値)Tminより小さいか否かが判定され(ステップS4)、小さい場合には、報知部18によりその旨が報知され(ステップS5)、処理が終了する。
撮像制御パターンの選択は、図5に示されるように、まず、取得された通信帯域が閾値Ttより大きいか否かを判定し(ステップS61)、閾値Tt以下である場合には、撮像制御パターンCを選択する(ステップS62)。
電源供給能力が閾値Tpより大きい場合には、撮像制御パターンAが選択され(ステップS64)、電源供給能力が閾値Tp以下である場合には、撮像制御パターンBが選択される(ステップS65)。
一方、通信帯域が閾値Ttよりも大きくても電源供給能力が閾値Tp以下である撮像制御パターンBでは、フレームレートおよび画素数を撮像制御パターンAよりも低下させることにより、単位時間当たりの送信データ容量を少なくし、装置の動作周波数を低く設定して消費電力を低下させることができる。
また、本実施形態に係る観察装置1においては、観察装置本体11とコンピュータ3とを接続するインタフェース(通信手段)として、USBケーブルを用いたが、これに代えて、他のインタフェースを用いてもよい。具体的には、接続部の形状が同一で且つ電源供給能力や通信帯域が異なる例えばUSB2.0およびUSB3.0のいずれかを使用しても、観察システム100を良好に動作させることができるため、観察装置本体11とコンピュータ3とを接続するインタフェースの汎用性を向上させることができるという利点がある。
なお、図3に示した値は一例であり、コンピュータ3の電源供給能力あるいは観察装置本体11の消費電力、通信帯域に応じて任意に変更可能である。
また、駆動制御パターンDにおいては、駆動部72は、動作速度50mm/s、移動距離50mm、起動時間0.1sの駆動パラメータで動作し、駆動制御パターンEにおいては、駆動部72は、動作速度10mm/s、移動距離10mm、起動時間1sの駆動パラメータで動作する。
また、照明制御パターンFにおいては、照明部73は、照度1600ルクス(光量)の照明パラメータで動作し、照明制御パターンGにおいては、照明部73は、照度300ルクスの照明パラメータで動作する。
3 コンピュータ(コントロールユニット)
11 観察装置本体
12 撮像部
14 電源能力取得部
15 通信帯域取得部
16 制御部
18 報知部
72 駆動部
73 照明部(光源部)
A 撮像制御パターン(第1撮像制御パターン)
B 撮像制御パターン(第2撮像制御パターン)
Tp 閾値(第1閾値)
Tt 閾値(第2閾値)
X 標本(観察対象)
Claims (8)
- 観察装置本体と、
該観察装置本体に接続され、該観察装置本体に対して電源供給を行うとともに、前記観察装置本体との間で通信を行うコントロールユニットとを備え、
前記観察装置本体が、観察対象を撮影する撮像部と、前記コントロールユニットの電源供給能力を取得する電源能力取得部と、前記コントロールユニットから前記観察装置本体に向けた通信帯域を取得する通信帯域取得部と、取得された前記電源供給能力および前記通信帯域を満足する撮像パラメータを含む撮像制御パターンを選択し、選択された該撮像制御パターンにより前記撮像部を制御する制御部とを備える観察装置。 - 前記制御部が、前記電源供給能力を第1閾値と比較すると共に、前記通信帯域を第2閾値と比較し、前記電源供給能力が前記第1閾値よりも大きく且つ前記通信帯域が前記第2閾値よりも大きい場合、前記撮像制御パターンとして第1撮像制御パターンを選択し、選択された該第1撮像制御パターンにより前記撮像部を制御し、前記電源供給能力が前記第1閾値以下の場合、前記撮像制御パターンとして前記第1撮像制御パターンよりも少ない消費電力の第2撮像制御パターンを選択し、選択された該第2撮像制御パターンにより前記撮像部を制御する請求項1に記載の観察装置。
- 前記観察装置本体が、前記撮像部を移動させる駆動部を備え、
前記制御部が、取得された前記電源供給能力を満足する駆動パラメータを含む駆動制御パターンを選択し、選択された該駆動制御パターンにより前記駆動部を制御する請求項1または請求項2に記載の観察装置。 - 前記観察装置本体が、前記観察対象を照明する光源部を備え、
前記制御部が、取得された前記電源供給能力を満足する照明パラメータを含む照明制御パターンを選択し、選択された該照明制御パターンにより前記光源部を制御する請求項1から請求項3のいずれかに記載の観察装置。 - 前記撮像パラメータが、前記撮像部のフレームレートおよび画素数の少なくとも1つを含む請求項1から請求項4のいずれかに記載の観察装置。
- 前記駆動パラメータが、前記駆動部の動作速度、動作範囲および起動時間の少なくとも1つを含む請求項3に記載の観察装置。
- 前記照明パラメータが、光量である請求項4に記載の観察装置。
- 前記電源能力取得部により取得された前記電源供給能力が、所定の閾値よりも小さい場合にその旨を報知する報知部を備える請求項1から請求項7のいずれかに記載の観察装置。
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