JP2020085949A - 光接続構造体の製造方法、及び、光コネクタ部 - Google Patents

光接続構造体の製造方法、及び、光コネクタ部 Download PDF

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多賀彦 佐場野
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Akito Nishimura
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Abstract

【課題】温度変化の影響を受けにくい光接続構造体を提供する。【解決手段】光ファイバ20の端面との間で光信号を入射又は出射する第1面55Bと、光信号を入出力する入出力部14を複数有する基板10に向かって光信号を入射又は出射する第2面51Aと、光信号を反射させる反射部57Aとを備え、光ファイバ20の端部を保持した光路変換ユニット50を複数用意すること、複数の溝部41を有する治具40を用意すること、それぞれの溝部41に光路変換ユニット50を配置させ、入出力部14に対する光ファイバ20の位置を合わせた状態で、基板10に対して光路変換ユニット50を固定することを行う光接続構造体30の製造方法。【選択図】図6

Description

本発明は、光接続構造体の製造方法、及び、光コネクタ部に関する。
特許文献1には、光ファイバの端面を光素子(面発光レーザー)と対向させて、光ファイバと光素子とを接続する光学接続構造が記載されている。
特許文献2、3及び非特許文献1には、光信号を入出力するグレーティングカプラが記載されている。これらの文献には、グレーティングカプラから出力される光信号が基板の垂直方向に対して傾斜していることが記載されている。
特開2009−276668号公報 特開2016−166939号公報 国際公開WO2016/006037号
Dirk T. et al. "Grating Couplers for Coupling between Optical Fibers and Nanophotonic Waveguides," Japanese Journal of Applied Physics, Vol.45, No.8A, pp.6071-6077, 2006年
光信号を入出力する入出力部を有する基板に光ファイバの端部を直接取り付けようとすると、光ファイバを曲げて使用する必要がある。この場合、ファイバ自体の物理的限界に基づいた、曲げ(ファイバ曲げ曲率)の許容値があり、高さ方向の寸法を抑制するのが困難である(特に、シングルモード光ファイバはマルチモード光ファイバに比べて曲げに弱い)。また、曲げたファイバを保持するための部材の費用や、ファイバを曲げる工程の工数も必要になる。
そこで、反射面を有する光路変換部材に光ファイバの端部を保持させつつ、光路変換部材を基板に固定することが考えられる。但し、反射面や光ファイバを保持させる部位を有する光路変換部材を透明樹脂で構成すると、基板(例えばシリコン基板)と光路変換部材との熱膨張の差が大きくなる。この結果、温度環境が変化したときに基板と光路変換部材とが剥離してしまい、基板と光路変換部材との間で光接続が難しくなるおそれがある(光信号の損失が増大するおそれがある)。
本発明は、温度変化の影響を受けにくい光接続構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、光ファイバの端面との間で光信号を入射又は出射する第1面と、光信号を入出力する入出力部を複数有する基板に向かって光信号を入射又は出射する第2面と、光信号を反射させる反射部とを備え、前記光ファイバの端部を保持した光路変換ユニットを複数用意すること、複数の溝部を有する治具を用意すること、それぞれの前記溝部に前記光路変換ユニットを配置させ、前記入出力部に対する前記光ファイバの位置を合わせた状態で、前記基板に対して前記光路変換ユニットを固定すること、を行う光接続構造体の製造方法である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、温度変化の影響を受けにくい光接続構造体を提供することができる。
第1実施形態の光接続構造体の斜視図である。 第1実施形態の光接続構造体の分解図である。 図3Aは、第1実施形態の光接続構造体の断面図であり、図3Bは、基板10の拡大断面図(グレーティングカプラ14の説明図)である。 図4Aは、光路変換ユニット50の斜視図であり、図4Bは、光路変換ユニット50の断面図である。 光路変換ユニット50の製造方法の概略図である。 図6A〜図6Dは、第1実施形態の光接続構造体の製造方法の説明図である。 第2実施形態の光接続構造体の斜視図である。 第2実施形態の光接続構造体の製造方法の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
光ファイバの端面との間で光信号を入射又は出射する第1面と、光信号を入出力する入出力部を複数有する基板に向かって光信号を入射又は出射する第2面と、光信号を反射させる反射部とを備え、前記光ファイバの端部を保持した光路変換ユニットを複数用意すること、複数の溝部を有する治具を用意すること、それぞれの前記溝部に前記光路変換ユニットを配置させ、前記入出力部に対する前記光ファイバの位置を合わせた状態で、前記基板に対して前記光路変換ユニットを固定すること、を行う光接続構造体の製造方法が明らかとなる。このような光接続構造体の製造方法によれば、光路変換ユニットが光ファイバ毎に設けられて、基板に対して固定されるので、基板と光路変換ユニットとの間に熱膨張の差があっても剥離しにくい。すなわち、温度変化の影響を受けにくい。
前記治具は、前記光信号を透過可能な透明部材で構成されており、前記治具の前記溝部に前記光路変換ユニットを固定するとともに、前記基板に前記治具を固定することによって、前記基板に対して前記光路変換ユニットを固定してもよい。これにより、治具を介して、光ファイバと基板の入出力との間に光路を形成することができる。また、治具において、光路変換ユニット同士が分離されるため、温度変化による影響を受けにくい。
それぞれの前記溝部に前記光路変換ユニットを配置させた状態で前記基板に前記光路変換ユニットを固定した後、前記治具を取り外してもよい。これにより、光信号の損失の低減、及び、高さ方向の寸法の抑制を図ることができる。
前記光路変換ユニットは、前記光ファイバを挿入するファイバ穴と、接着剤を充填する接着剤充填部とを有し、透明樹脂で一体成型された部材であり、前記光ファイバの端面が前記接着剤充填部の内壁面に突き当てられた状態で、前記接着剤充填部に充填された前記接着剤によって、前記光ファイバの端部が前記光路変換ユニットに保持されている、ことが望ましい。これにより、光路変換ユニットと光ファイバとを、光ファイバの光軸方向に位置合わせすることができる。
前記光ファイバの端部の外周部が前記接着剤充填部の底面に接触した状態で、前記光ファイバの端面が前記接着剤充填部の内壁面に突き当てられている、ことが望ましい。これにより、光軸方向と交差する方向(基板面に垂直方向)についても、光路変換ユニットと光ファイバとを位置合わせすることができる。
前記光路変換ユニットは、金型のキャビティに透明樹脂を射出することによって一体成型されており、前記ファイバ穴を形成するためのファイバ穴用入れ子と、前記接着剤充填部を形成するための充填部用入れ子とが、前記金型に対して位置決めされた状態で前記キャビティが構成されており、前記充填部用入れ子によって、前記内壁面と前記底面とが形成される、ことが望ましい。これにより、内壁面と底面の形成精度を高めることができ、光ファイバの位置合わせを高精度に行うことができる。
また、光ファイバの端面との間で光信号を入射又は出射する第1面と、光信号を入出力する入出力部を複数有する基板に向かって光信号を入射又は出射する第2面と、光信号を反射させる反射部とを備え、光ファイバの端部を保持した複数の光路変換ユニットと、複数の溝部を有し、それぞれの溝部に前記光路変換ユニットを配置可能な透明部材と、を備えた光コネクタ部が明らかとなる。このような光コネクタ部によれば、光ファイバと、基板の入出力との間に光路を形成することができ、また、光路変換ユニットと基板との熱膨張の差を透明部材で吸収することができる(光路変換ユニットを剥離しにくくできる)。
===第1実施形態===
<全体構成について>
図1は第1実施形態の光接続構造体の斜視図である。また、図2は第1実施形態の光接続構造体の分解図である。また、図3Aは、第1実施形態の光接続構造体の断面図であり、図3Bは、基板10の拡大断面図(グレーティングカプラ14の説明図)である。なお、図1及び図2では基板10の図示を省略している。
本実施形態では以下のように「前後方向」と「上下方向」と「左右方向」を定義する。前後方向は、光ファイバ20の光軸方向であり、基板10の表面(以下、基板面ともいう)に平行な方向である。前後方向において光ファイバ20の端面の側を「前」とし、その逆側を「後」とする。上下方向は基板面に垂直な方向である。上下方向において基板10から見て光ファイバ20の側を「上」とし、その逆側を「下」とする。左右方向は、上下方向及び前後方向に直交する方向である。左右方向のうち、後側から前側を見た時の右側を「右」とし、左側を「左」とする。なお、左右方向のことを「幅方向」と呼ぶことがある。
本実施形態の光接続構造体は、基板10と、複数の光ファイバ20と、光コネクタ部30とを備えている。
基板10は、シリコン製の基板であり、光導波路12(シリコン導波路)が形成されている。光導波路12は、光信号の伝送路であり、基板10の上部に形成されている。光導波路12を基板10(シリコン基板)に形成することにより、従来の石英系の導波路に比べて極めてサイズを小さくでき、高い熱光学定数を得ることができる。また、CMOS(Complementary metal oxide semiconductor)プロセスで製造可能であり、電子回路との親和性がよい。
また、基板10の光導波路12の表層には複数の溝が形成されており、これによりグレーティングカプラ14(光信号の入出力部に相当)が設けられている。グレーティングカプラ14は、光導波路12を伝搬中の光信号を回折させて上方もしくは下方(ここでは上方)に出射し、光ファイバ(ここでは光ファイバ20)と光結合させるものである。逆に、反対方向(光ファイバ20から光導波路12への方向)の光結合にも用いられる。なお、グレーティングカプラ14は、基板面に垂直な方向(上下方向)に対して傾斜した方向に光信号を入出力させる。図3Bでは、グレーティングカプラ14の発光性能又は受光性能が最大となる方向を1本の線(破線)で近似して示している。図中の角度θは、グレーティングカプラ14から出力された光の強度が最大となる方向である。角度θは、グレーティングカプラ14から出力される光の強度分布を測定することによって求めることが可能である。グレーティングカプラ14は、フォトリソグラフィー技術で容易に形成可能である。基板10には、光信号の入出力部となるグレーティングカプラ14が左右方向に所定間隔で複数並んで配置されている。
なお、光信号の入出力部は、グレーティングカプラ14に限られるものではない。また、入出力部に入出力する光信号の角度は、基板面に対して垂直でも良い(つまり、角度θがゼロでも良い)。
光ファイバ20は、光信号を伝送する部材である。光コネクタ部30において、光ファイバ20は左右方向(幅方向)に複数並んで配置(配列)されている。各光ファイバ20は、それぞれ、裸光ファイバ21と、被覆23とを有している。
裸光ファイバ21は、石英ガラスやプラスチックで形成される細い繊維状の部材であり、中心部のコアと、その周囲を覆うクラッドの二層構造に形成されている。コアは、クラッドと比較して屈折率が高く設計されており、光信号は、コア内に閉じこめられた状態で伝搬される。被覆23は、裸光ファイバ21の外側を覆っている。
なお、本実施形態の光ファイバ20は、コア径を小さくすることで、光信号を単一のモードで伝送するようにしたシングルモード光ファイバである。シングルモード光ファイバは、マルチモード光ファイバと比べて信号が劣化しにくく、光信号の伝送距離を伸ばすこと(長距離伝送)が可能である。但し、コア径が小さいため、曲げに弱く、また、接続のときの不整合による減衰が大きいので、光信号の光路設計の高精度化が要求される。
光コネクタ部30は、ベース部40と複数の光路変換ユニット50とを有している。
ベース部40は、基板10の入出力部(ここではグレーティングカプラ14)に対する光ファイバ20の位置を合わせた状態で基板10に対して光路変換ユニット50を固定する部材である。つまり、ベース40は、治具としての機能を有する。また、ベース部40は、光信号を透過可能な透明部材で構成されている。ベース部40は、基板10(シリコン基板)との熱膨張率の差が小さい材質で構成されている。言い換えると、ベース部40の熱膨張率は、透明樹脂で構成された光路変換ユニット50の熱膨張率と比べて、基板10の熱膨張率に近い。具体的には、本実施形態のベース部40はガラス製(例えば、石英ガラス、硼珪酸ガラスなど)である。
また、ベース部40は、溝部41と、底板部43と、隔壁部45とを有している。
溝部41は、前後方向に沿って形成された断面U字形状の溝である。複数の溝部41が左右方向(幅方向)に複数並んで配列されている。溝部41は、光路変換ユニット50を収容する部位である。溝部41の底面は、光路変換ユニット50を載置する載置面となる。また、溝部41の底面は、光路変換ユニット50との間で光信号を入射又は出射する信号面となる。溝部41の底面は、底板部43の上面により構成されている。複数の溝部41が左右方向に並ぶ間隔は、基板10の複数の入出力部(グレーティングカプラ14)が左右方向に並ぶ間隔と同じである。このため、それぞれの溝部に光路変換ユニット50を配置させると、基板10の入出力部に対して、光路変換ユニット50に保持された光ファイバの位置を合わせることができる。
底板部43は、ベース部40の底(下部)の板状の部位である。底板部43は、基板10(グレーティングカプラ14)の上に固定される。底板部43の下面は、入出力部の形成された基板10の上面に対向して固定される。底板部43の上面は、溝部41の底面を構成し、光路変換ユニット50の底面51Aと対向し、光路変換ユニット50を載置する。底板部43は、基板10と光路変換ユニット50との間で光信号を透過させる。
隔壁部45は、前後方向に沿って形成された凸条である。隔壁部45は、左右方向に並ぶ溝部41と溝部41との間に形成されており、複数の隔壁部45が左右方向に並んで配列されている。すなわち、隔壁部45は、左右方向に隣接する溝部41を区画する部位である。なお、本実施形態において、隔壁部45の側面は上下方向に沿っている。すなわち、隣接する隔壁部45の間隔(換言すると溝部41の左右方向の長さ)は、上下方向の位置に関わらず一定であり、本実施形態では、光路変換ユニット50(本体部51)の最大幅と同じになるように形成されている。これにより、隔壁部45は、光路変換ユニット50の位置合わせ部として機能する。言い換えると、光路変換ユニット50が隔壁部45と隔壁部45との間に配置されることによって、光路変換ユニット50の幅方向の位置合わせが行われる。
光路変換ユニット50は、光の伝送路(光路)の方向を変換する部材であり、光信号を伝搬可能な透明樹脂で形成されている(透明樹脂製)。光路変換ユニット50は、光ファイバ20毎に設けられており、それぞれの光ファイバ20の端部に取り付けられている。また、複数の光路変換ユニット50は、それぞれ、ベース部40の溝部41に配置されている。
光路変換ユニット50は、先端部分(光ファイバ20の端面よりも前側)に反射部57を有している。反射部57は光信号を反射させる部位であり、上下方向に対して傾斜している。また、反射部57には、光信号を集光させつつ反射させるレンズ部57Aが設けられている。
なお、光路変換ユニット50の詳細については後述する。
次に、図3A、図3Bを参照しつつ、光路について説明する。光導波路12を伝搬される光信号は、グレーティングカプラ14で回折されて、基板面に垂直方向(上下方向)に対して角度θ傾斜した方向に出射される。
基板10のグレーティングカプラ14から出射された光信号は、底板部43の下面を介してベース部40に入射されて、ベース部40(底板部43)の内部を伝搬する。さらに、光信号は、ベース部40から光路変換ユニット50に伝搬される。そして、光路変換ユニット50のレンズ部57Aで光信号が反射されて、光路変換が行われる。レンズ部57Aで光反射された光信号は、光路変換ユニット50の内部を通って光ファイバ20に到達する。
なお、光ファイバ20から基板10(グレーティングカプラ14)への光路は、上述した経路と逆になる。
このように、レンズ部57Aで光信号の方向(光路)を変換することによって、光ファイバ20と、基板10のグレーティングカプラ14との間を光接続(光結合)している。
ここで、仮に、光コネクタ部30を用いずに、基板10に光ファイバ20の端部を直接取り付ける場合、光ファイバ20を曲げて使用する必要がある。この場合、ファイバ自体の物理的限界に基づいた、曲げ(ファイバ曲げ曲率)の許容値があり、高さ方向の寸法を抑制するのが困難である。特に、本実施形態の光ファイバ20は、シングルモード光ファイバであり、マルチモード光ファイバに比べて曲げに弱いため、高さ方向の寸法を抑制することがさらに困難である。また、曲げたファイバを保持するための部材の費用や、ファイバを曲げる工程の工数も必要になる。本実施形態では、光路変換を行うことができる光コネクタ部30を用いているので、高さ方向の寸法を抑制することができる。
また、仮に、光コネクタ部30のうち基板10に固定されるベース部40を、透明樹脂で構成すると、基板10(シリコン基板)とベース部40との熱膨張の差が大きくなる。この結果、温度環境が変化したときに基板10とベース部40とが剥離してしまい、基板10と光コネクタ部30との間で光接続が難しくなるおそれがある(光信号の損失が増大するおそれがある)。これに対し、本実施形態では光コネクタ部30のベース部40はガラス製であり、基板10(シリコン基板)との熱膨張の差が小さい。これにより、ベース部40を基板10(シリコン基板)に固定しても、温度環境が変化したときにベース部40と基板10とが剥離しにくい(すなわち温度変化の影響を受けにくい)。なお、光路変換ユニット50は樹脂製であるが、光ファイバ20毎に設けられており、それぞれ、ベース部40の溝部41に配置されている(隣接する光路変換ユニット50同士が分離されている)。このため、温度変化による影響を受けにくい。
<光路変換ユニットの構成>
図4Aは、光路変換ユニット50の斜視図であり、図4Bは、光路変換ユニット50の断面図である。
光路変換ユニット50は、本体部51と、ファイバ穴53と、接着剤充填部55と、反射部57と、を有している。光路変換ユニット50は、透明樹脂で一体成型された部材である。
本体部51は、光路変換ユニット50の本体を構成する部位であり、透明樹脂による一体成型で形成されている。本体部51の底面51A(第2面に相当)は平面であり、基板10に向かって光信号を入射又は出射する面(基板10側の光信号の入出力面)になる。ベース部40の溝部41に光路変換ユニット50が配置されることにより、本体部51の底面51Aはベース部40の溝部41の底と接触する。なお、本体部51の底面51Aは、屈折率整合剤を兼ねた接着剤でベース部40の溝部41に接着(固定)される。
ファイバ穴53は、光ファイバ20(裸光ファイバ21)の端部を挿通させるための穴であり、前後方向(光ファイバ20の光軸方向)に沿って形成されている。
接着剤充填部55は、光ファイバ20を光路変換ユニット50(本体部51)に固定させる接着剤(屈折率整合剤も兼用)を充填する部位である。接着剤充填部55は、開口部55Aと、突当面55Bと、底面55Cとを有している。
開口部55Aは、本体部51の外面(ここでは上面)と内部との間で直線状に開口した部分であり、本体部51内においてファイバ穴53の開口部分の先端部と重なっている。突当面55B(第1面、内壁面に相当)は、開口部55Aの前側の内壁面であり、光ファイバ20の端面を突き当てることにより、光ファイバ20の前後方向の位置合わせを行うことができる。また、突当面55Bは、光ファイバ20の端面との間で光信号を入射又は出射する面(光ファイバ20側の光信号の入出射面)となる。底面55Cは、開口部55Aの底面であり、この底面55C上に光ファイバ20の端部を支持することにより、光ファイバ20の上下方向の位置合わせ部として機能する。
反射部57は、前述したように光信号を反射させる部位でありレンズ部57Aが設けられている。レンズ部57Aは、前側から見て凸型のレンズである。なお、反射部57(レンズ部57A)は、樹脂による一体成型により、本体部51と同時に形成される。レンズ部57Aは、グレーティングカプラ14から出射された光を光ファイバ20の端面に集光させる。若しくは、レンズ部57Aは、光ファイバ20の端面から出射された光をグレーティングカプラ14に集光させる。
<光路変換ユニットの製造方法>
図5は、光路変換ユニット50の製造方法の概略図である。図5において、金型100の方向(上下方向、前後方向)は、光路変換ユニット50の方向と対応している。
図5に示す金型100は、レンズ用金型110と、ファイバ穴用入れ子120と、充填部用入れ子130とを備えて構成されている。
レンズ用金型110は、光路変換ユニット50の成型用の金型本体部分であり、内部に光路変換ユニット50の外形に対応した空洞部(キャビティ111)が形成されている。
ファイバ穴用入れ子120は、ファイバ穴53を形成するための入れ子である。ファイバ穴用入れ子120は、ファイバ穴53の外形と同様の形状に設けられており、キャビティ111内において、前後方向に沿って配置されている。
充填部用入れ子130は、接着剤充填部55を形成するための入れ子である。また、充填部用入れ子130は、ファイバ端部位置決め用の入れ子(突当面55Bや底面55Cを形成するための入れ子)でもある。充填部用入れ子130は、キャビティ111内において上下方向に沿って配置されており、下端部の後側側面は、ファイバ穴用入れ子120の先端面と接触している。つまり、充填部用入れ子130によって、ファイバ穴53の先端部分が形成されることになる。言い換えると、接着剤充填部55の内壁面にファイバ穴53の開口が形成されることになる。
なお、レンズ用金型110に対して、各入れ子(ファイバ穴用入れ子120、充填部用入れ子130)は、高精度に位置決めされている。また、ファイバ穴用入れ子120と充填部用入れ子130も高精度に位置決めされている。これにより、接着剤充填部55の底面55Cが光ファイバ20の位置合わせ部としても機能する。また、ファイバ端部位置決め用の入れ子(充填部用入れ子130)で形成された穴を接着剤充填部55として活用できる。
また、レンズ用金型110のレンズ部(キャビティ111のうち光路変換ユニット50のレンズ部57Aに対応した部分:図中Rで示す部位)と各入れ子(ファイバ穴用入れ子120、充填部用入れ子130)も、高精度に位置決めされている。これにより、光路変換ユニット50のレンズ部57Aと光ファイバ20とを高精度に位置合わせ可能である。
そして、図5の状態において、金型100(レンズ用金型110)のキャビティ111内に透明樹脂を射出して光路変換ユニット50を成型(一体成型)する。その後脱型を行うと、ファイバ穴53及び接着剤充填部55を備えた光路変換ユニット50が得られる。
<光接続構造体の製造方法>
図6A〜図6Dは、第1実施形態の光接続構造体の製造方法の説明図である。
まず、上述した製造方法により成型した光路変換ユニット50を準備する。なお、光路変換ユニット50は、複数(光コネクタ部30に取り付ける光ファイバ20と同じ数)準備する。
また、作業者は、各光ファイバ20の端部を前処理する。すなわち、光ファイバ20の端部の被覆23を所定長さ除去し、裸光ファイバ21を所定長さでカットする。
次に、作業者は、図6Aに示すように光路変換ユニット50のファイバ穴53に光ファイバ20の端部を挿入する。そして、接着剤充填部55の突当面55Bに光ファイバ20の端面を突き当てる。これにより、光路変換ユニット50と光ファイバ20との前後方向(光軸方向)の位置合わせが行われる。また、このとき、光ファイバ20(より具体的には裸光ファイバ21)の端部の外周部が接着剤充填部55の底面55Cに接触した状態で、光ファイバ20の端面を接着剤充填部55の突当面55Bに突き当てる。これにより、光路変換ユニット50と光ファイバ20との上下方向の位置合わせが行われる。
次に、作業者は、図6Bに示すように、光ファイバ20の端部に光路変換ユニット50を取り付ける(固定する)。本実施形態では、接着剤充填部55の開口部55Aに、屈折率整合剤を兼ねた紫外線硬化型接着剤(以下、UV接着剤)を充填する。接着剤充填部55の突当面55Bと光ファイバ20の端部との隙間にもUV接着剤(屈折率整合剤)が浸透する。なお、このとき、光ファイバ20とファイバ穴53との隙間にもUV接着剤が浸透する。
UV接着剤の充填後、光路変換ユニット50の接着剤充填部55に紫外線(UV光)を照射して、充填したUV接着剤を硬化させる。光路変換ユニット50は、透明樹脂で構成されているため、光路変換ユニット50の内部(接着剤充填部55やファイバ穴53)に紫外光(UV光)を照射することができる。UV接着剤が硬化することにより、光路変換ユニット50が光ファイバ20の端部に固定される。このようにして、複数の光ファイバ20にそれぞれ光路変換ユニット50を取り付ける(換言すると、光ファイバ20の端部を保持した光路変換ユニット50を複数用意する)。
次に、作業者は、複数の溝部41を有するベース部40を用意し、ベース部40の複数の溝部41に、複数の光路変換ユニット50を取り付ける。本実施形態では、図6Cに示すように、ベース部40の前側に位置合わせ用の治具200(突き当て部材)を配置した状態で、ベース部40の溝部41に光路変換ユニット50を配置している。このとき、溝部41の左右の側壁(隔壁部45の側面)によって、光路変換ユニット50の左右方向(幅方向)の位置合わせが行われる。これにより、基板の複数の入出力部(グレーティングカプラ14)が左右方向に並ぶ間隔に合わせて、複数の光路変換ユニット50を左右方向に所定間隔に並べて配置できる。また、治具200に光路変換ユニット50の前端を突き当てることにより、前後方向の位置合わせが行われる。さらに、溝部41の底面に光路変換ユニット50の本体部51の底面51Aを合わせることで上下方向の位置合わせが行われる。
なお、ベース部40と光路変換ユニット50との間にはUV接着剤(屈折率整合剤)を塗布しておき、光路変換ユニット50の配置後に、UV光を照射する。これにより、塗布したUV接着剤が硬化し、光路変換ユニット50がベース部40の溝部41に固定される。
このようにして、ベース部40の複数の溝部41にそれぞれ、光路変換ユニット50を取り付けることにより、光コネクタ部30が完成する。
次に、作業者は、図6Dに示すように、光コネクタ部30を基板10の所定位置に取り付ける。ここでも、基板10上に光コネクタ部30を配置する際に、基板10と光コネクタ部30の底面(ベース部40の底板部43の下面)との間にUV接着剤を塗布しておき、配置後にUV光を照射する。これにより、塗布したUV接着剤が硬化し、光コネクタ部30が基板10に固定されて光接続構造体が完成する。
以上、説明したように、本実施形態の光コネクタ部30は、複数の光路変換ユニット50と、ベース部40とを備えている。光路変換ユニット50は、光ファイバ20の端面との間で光信号を入射又は出射する突当面55Bと、グレーティングカプラ14を複数有する基板10に向かって光信号を入射又は出射する本体部51の底面51Aと、光信号を反射させる反射部57(レンズ部57A)とを備えている。ベース部40は、複数の溝部41を有し、それぞれの溝部41に光路変換ユニット50を配置可能である。そして、光ファイバ20の端部を保持した光路変換ユニット50を複数用意し、ベース部40のそれぞれの溝部41に光路変換ユニット50を配置させ、グレーティングカプラ14に対する光ファイバ20の位置を合わせた状態で、基板10に対して光路変換ユニット50を固定している。これにより、光路変換ユニット50が、光ファイバ20毎に設けられて、基板10に対して固定されるので、基板10と光路変換ユニット50との間に熱膨張の差があっても剥離しにくい。すなわち、温度変化の影響を受けにくい。
また、本実施形態のベース部40は、光信号を透過可能なガラス製であり、ベース部40の溝部41に光路変換ユニット50を固定するとともに、基板10にベース部40を固定することによって、基板10に対して光路変換ユニット50を固定している。これにより、ベース部40を介して、光ファイバ20と基板10のグレーティングカプラ14との間に光路を形成することができる。また、ベース部40において、光路変換ユニット50同士が分離されるため、温度変化による影響を受けにくい。
また、光路変換ユニット50は、光ファイバ20を挿入するファイバ穴53と、接着剤を充填する接着剤充填部55とを有し、透明樹脂で一体成型された部材であり、光ファイバ20の端面が接着剤充填部55の突当面55Bに突き当てられた状態で、接着剤充填部55に充填されたUV接着剤によって、光ファイバ20の端部が光路変換ユニット50に保持されている。これにより、光路変換ユニット50と光ファイバ20とを前後方向(光軸方向)に位置合わせすることができる。
また、光ファイバ20の端部の外周部が接着剤充填部55の底面55Cに接触した状態で、光ファイバ20の端面が接着剤充填部55の突当面55Bに突き当てられている。これにより、上下方向についても、光路変換ユニット50と光ファイバ20とを位置合わせすることができる。
また、光路変換ユニット50は、金型100(レンズ用金型110)のキャビティ111に透明樹脂を射出することによって一体成型されている。ファイバ穴53を形成するためのファイバ穴用入れ子120と、接着剤充填部55を形成するための充填部用入れ子130とが、レンズ用金型110に対して位置決めされた状態でキャビティ111が構成されている。そして、充填部用入れ子130によって、突当面55Bと底面55Cとが形成されている。これにより、突当面55Bと底面55Cの形成精度を高めることができ、光ファイバ20の位置合わせを高精度に行うことができる。
なお、本実施形態では、光コネクタ部30を構成してから、光コネクタ部30を基板10に取り付けていたが、これには限られず、例えば、ベース部40を基板10に取り付けてから、ベース部40の各々の溝部41に光路変換ユニット50を取り付けても良い。
また、本実施形態では各部材を接着させる接着剤(屈折率整合剤を兼ねた接着剤)としてUV接着剤を用いていたが、使用する接着剤は、UV接着剤には限られない。例えば、熱硬化性の接着剤を用いてもよい。但し、熱硬化性の接着剤は、熱を加えることによって部材同士を接着させるので、熱に弱い部材には使用できない。これに対し、UV接着剤は、UV光で硬化するので、熱に弱い部材であっても使用できる。
===第2実施形態===
<全体構成>
図7は、第2実施形態の光接続構造体の斜視図である。第1実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態では、基板10の上に、複数の光路変換ユニット50がそれぞれ幅方向に間隔を空けて取り付けられている。すなわち、第2実施形態の光接続構造体では、複数の光路変換ユニット50が基板10の上に直接固定されている。
<光接続構造体の製造方法>
図8は、第2実施形態の光接続構造体の製造方法の説明図である。
本実施形態では、複数のV溝410(溝部に相当)を有するV溝治具400が用いられる。V溝410は、前後方向に沿って形成された断面V字状の溝である。複数のV溝410が左右方向(幅方向)に複数並んでV溝治具400の下面に形成されている。なお、断面において光路変換ユニット50がV溝410と2点で接触するように、光路変換ユニット50(本体部51)の外形は半円筒状(断面D字状)であることが望ましい。V溝治具400の複数のV溝410が左右方向に並ぶ間隔は、基板10の複数の入出力部(グレーティングカプラ14)が左右方向に並ぶ間隔と同じである。本実施形態では、このようなV溝治具400を予め用意しておくことになる。
なお、V溝治具400の熱膨張率は、透明樹脂で構成された光路変換ユニット50の熱膨張率と比べて、基板10の熱膨張率に近いことが望ましい。具体的には、本実施形態のV溝治具400はガラス製(例えば、石英ガラス、硼珪酸ガラスなど)である。これにより、製造時の温度環境の影響を抑制できる。但し、所定の温度で製造できる環境であれば、V溝治具400の熱膨張率が高くても許容される。
また、V溝治具400は、光(特にUV光)を透過可能な部材であることが望ましい。これにより、後述するようにUV接着剤を硬化させる際に、V溝治具400越しにUV光を照射することができる。但し、UV光をV溝治具400越しに照射しないのであれば、V溝治具400が透明な部材でなくても良い。
まず、作業者は、基板10の表面にUV接着剤を塗布して、その上に光路変換ユニット50を配置する。なお、1つの光路変換ユニット50に対するUV接着剤の塗布面積は、光路変換ユニット50の底面51Aの面積よりも小さいことが望ましい(少なくともグレーティングカプラ14を含む所定範囲(光信号が入射又は出射する範囲)の部位に塗布されていればよい)。これにより、光路変換ユニット50と基板10との熱膨張の差による影響を小さくできる。
光路変換ユニット50を複数配置した後、作業者は、その上にV溝治具400を載せて、V溝治具400のそれぞれのV溝410に、光路変換ユニット50を配置させる。それぞれのV溝410によって光路変換ユニット50を配置させると、基板10の入出力部に対して、光路変換ユニット50に保持された光ファイバの位置を合わせることができる。そして、その状態でUV光を照射し、UV接着剤を硬化させる。これにより、光路変換ユニット50は、V溝410によって左右方向の位置合わせが行われつつ、基板10に固定される。なお、このとき、前後方向の位置合わせもすることが望ましい。例えば、V溝治具400の前に治具200(図6C参照)を配置して、光路変換ユニット50を治具200に突き当てればよい。これにより、光路変換ユニット50の前後方向の位置合わせも行なうことができる。
そして、UV接着剤が硬化した後、V溝治具400を取り外すと、基板10の上に光路変換ユニット50が幅方向に間隔を空けて複数配列された光接続構造体(図7参照)が得られる。
このように、第2実施形態では、V溝治具400のV溝410に光路変換ユニット50を配置させた状態で基板10に光路変換ユニット50を固定した後、V溝治具400を取り外している。すなわち、第2実施形態では、複数の光路変換ユニット50が、幅方向に間隔を空けて基板10の上に直接固定される。この場合においても、複数の光路変換ユニット50が幅方向に分離して配列されるので、温度環境が変化したときに光路変換ユニット50が基板10から剥離しにくい(温度変化の影響を受けにくい)。
また、第2実施形態では、光路変換ユニット50を基板10の上に直接取り付けているので、ベース部40を介して光路変換ユニット50を取り付けた第1実施形態と比べて、光路が短くなり、また、光信号が通過する部材の数(部材間の境界部分)が少なくなる。これにより、光信号の損失の低減を図ることができる。また、基板10上の高さを低く抑える(上下方向の寸法を抑制する)ことができる。さらに、第1実施形態と比べてUV接着剤を塗布する面積が少なくて済むので、UV接着剤の使用量の低減(コストの低減)を図ることができる。
なお、本実施形態のV溝治具400には断面V字状のV溝410が設けられていたが、V溝には限られない。例えば、断面が曲線状の溝であってもよい。あるいは、断面略U字状(角型)の溝であってもよい。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
10 基板、12 光導波路、
14 グレーティングカプラ、
20 光ファイバ、
21 裸光ファイバ、23 被覆、
30 光コネクタ部、
40 ベース部、
41 溝部、43 底板部、45 隔壁部、
50 光路変換ユニット、51 本体部、51A 底面
53 ファイバ穴、55 接着剤充填部、
55A 開口部、55B 突当面、55C 底面、
57 反射部、57A レンズ部、
100 金型、110 レンズ用金型、
111 キャビティ、
120 ファイバ穴用入れ子、
130 充填部用入れ子、
200 治具、
400 V溝治具、
410 V溝、

Claims (7)

  1. 光ファイバの端面との間で光信号を入射又は出射する第1面と、光信号を入出力する入出力部を複数有する基板に向かって光信号を入射又は出射する第2面と、光信号を反射させる反射部とを備え、前記光ファイバの端部を保持した光路変換ユニットを複数用意すること、
    複数の溝部を有する治具を用意すること、
    それぞれの前記溝部に前記光路変換ユニットを配置させ、前記入出力部に対する前記光ファイバの位置を合わせた状態で、前記基板に対して前記光路変換ユニットを固定すること、
    を行う光接続構造体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の光接続構造体の製造方法であって、
    前記治具は、前記光信号を透過可能な透明部材で構成されており、
    前記治具の前記溝部に前記光路変換ユニットを固定するとともに、前記基板に前記治具を固定することによって、前記基板に対して前記光路変換ユニットを固定する、
    ことを特徴とする光接続構造体の製造方法。
  3. 請求項1に記載の光接続構造体の製造方法であって、
    それぞれの前記溝部に前記光路変換ユニットを配置させた状態で前記基板に前記光路変換ユニットを固定した後、前記治具を取り外す、
    ことを特徴とする光接続構造体の製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の光接続構造体の製造方法であって、
    前記光路変換ユニットは、前記光ファイバを挿入するファイバ穴と、接着剤を充填する接着剤充填部とを有し、透明樹脂で一体成型された部材であり、
    前記光ファイバの端面が前記接着剤充填部の内壁面に突き当てられた状態で、前記接着剤充填部に充填された前記接着剤によって、前記光ファイバの端部が前記光路変換ユニットに保持されている、
    ことを特徴とする光接続構造体の製造方法。
  5. 請求項4に記載の光接続構造体の製造方法であって、
    前記光ファイバの端部の外周部が前記接着剤充填部の底面に接触した状態で、前記光ファイバの端面が前記接着剤充填部の内壁面に突き当てられている、
    ことを特徴とする光接続構造体の製造方法。
  6. 請求項5に記載の光接続構造体の製造方法であって、
    前記光路変換ユニットは、金型のキャビティに透明樹脂を射出することによって一体成型されており、
    前記ファイバ穴を形成するためのファイバ穴用入れ子と、前記接着剤充填部を形成するための充填部用入れ子とが、前記金型に対して位置決めされた状態で前記キャビティが構成されており、
    前記充填部用入れ子によって、前記内壁面と前記底面とが形成される、
    ことを特徴とする光接続構造体の製造方法。
  7. 光ファイバの端面との間で光信号を入射又は出射する第1面と、光信号を入出力する入出力部を複数有する基板に向かって光信号を入射又は出射する第2面と、光信号を反射させる反射部とを備え、光ファイバの端部を保持した複数の光路変換ユニットと、
    複数の溝部を有し、それぞれの溝部に前記光路変換ユニットを配置可能な透明部材と、
    を備えた光コネクタ部。
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