JP2020085423A - ボイラー装置 - Google Patents

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誠 森田
Makoto Morita
誠 森田
卓也 石塚
Takuya Ishizuka
卓也 石塚
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Abstract

【課題】日射熱による制御基板付近の温度上昇を抑制することができるボイラー装置を提供することを課題とする。【解決手段】ボイラー装置100は、屋外に設置される外枠1と、外枠1内に設置されて燃料を燃焼させるバーナ部2と、外枠1内に設置されてバーナ部2の燃焼によって内方の熱媒体が加熱される缶体3と、外枠1内に設置された制御基板4と、を有する。外枠1は、前面に配置された前扉141を有している。前扉141と制御基板4との間には、遮熱部材9が設けられている。遮熱部材9は、前方が開口した箱型を呈し、前扉141の内側に取り付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、ボイラー装置に関し、特に、外枠内にバーナ部の燃焼によって内方の熱媒体が加熱される缶体が配置されたボイラー装置に関する。
外枠内にバーナ部の燃焼によって内方の熱媒体が加熱される缶体が配置されたボイラー装置としては、例えば、1台で給湯、温水暖房、及び、風呂の追焚きが可能なボイラー装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のボイラー装置は、全体構成が大型化することから、屋外に設置されるものである。したがって、冬期に外枠内の配管等の部品が凍結することを防止するために、外枠の内側に断熱材が設けられている。一方、このボイラー装置は、外枠内にお湯を貯溜する缶体を備えているため、特に夏期において、外枠内の温度が高くなり過ぎると制御基板等の機能部品に悪影響を及ぼすおそれがあった。
このため、特許文献1に記載のボイラー装置は、前扉の内側に設置された板状の断熱材における制御基板に対面する対面領域を含む領域に、例えば、領域が開口された断熱抑制領域を形成したことで、断熱効果を抑制している。これにより、前扉への伝熱作用を向上させ、前扉から機外へ熱を自然放熱させている。
特開2018−141583号公報
しかし、特許文献1に記載されているボイラー装置は、日射が当たる屋外に配置されている。このため、ボイラー装置に日射が当たると、前扉の内面近傍に配置されている制御基板が日射熱の影響を受けて加熱されるという問題点があった。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、日射熱による制御基板付近の温度上昇を抑制することができるボイラー装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、屋外に設置される外枠と、前記外枠内に設置されて燃料を燃焼させるバーナ部と、前記外枠内に設置されて前記バーナ部の燃焼によって内方の熱媒体が加熱される缶体と、前記外枠内に設置された制御基板と、を有するボイラー装置であって、前記外枠は、前面に配置された前扉を有し、前記前扉と前記制御基板との間には、遮熱部材が設けられており、前記遮熱部材は、前方が開口した箱型を呈し、前記前扉の内側に取り付けられていること、を特徴とする。
本発明は、日射熱による制御基板付近の温度上昇を抑制することができるボイラー装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るボイラー装置の一例を示す正面図である。 前扉の内側に設置された断熱材及び機能室に設置された制御基板を示す分解斜視図である。 ボイラー装置の動作を説明するための図であり、機能室の内部を燃料の搬送経路を省略して示す右側面図である。 図3のA部拡大図である。 (a)は、流通領域換気用吸気口周辺の要部拡大縦断面図、(b)は、換気用吸気口周辺の要部拡大縦断面図、(c)は、換気用排気口周辺の要部拡大縦断面図、(d)は、本発明の実施形態に係るボイラー装置の変形例を示す換気口の要部拡大縦断面である。
本発明の実施形態に係るボイラー装置100について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
図1及び図2に示すボイラー装置100は、1台で給湯、温水暖房、及び、風呂の追焚きが可能な装置である。図3に示すように、ボイラー装置100は、屋外に設置される外枠1と、外枠1内の下部寄りの位置に設置されたバーナ部2と、外枠1内の上部寄りの位置に設置された缶体3と、外枠1内の中央部に設置された制御基板4と、を備えている。
図3に示すように、外枠1は、外枠1内に横方向に延設された補強板142等の骨格フレーム材と、前扉141、上方前パネル161、下方前パネル181等のパネル部材と、によって形成された筐体(外装部材)から成る。外枠1の天井板11と底板19との間の内側には、下仕切板12と上仕切板13とで仕切られて上下方向に3分割されることによって、中央に機能室14、下方にタンク室15、上方に排気室16が形成されている。
外枠1は、図1に示すように、前扉141と、遮熱部材9と、補強板142(図2参照)と、排気室16の前面に設置された上方前パネル161と、タンク室15の前面に設置された下方前パネル181と、を備えている。
機能室14内には、気化した石油等の燃料を燃焼させるバーナ部2と、バーナ部2の燃焼によって内方に貯溜した水等の熱媒体が加熱される円筒缶状の缶体3と、が配置されている。缶体3は、載置台121(図2参照)に設置されている。また、機能室14内には、制御基板4が収容されている。制御基板4は、電子部品が実装されたプリント基板であり、ボイラー装置100の各部の動作を制御する。
制御基板4は、図3及び図4に示すように、前扉141に、遮熱部材9及び流通領域42を介在して対面するように機能室14内に設置されている。換言すると、制御基板4は、遮熱部材9と、制御基板4の前面との間に形成されて空気を上方に流動させる流通領域42を介して対面するように外枠1内に配置されている。制御基板4は、前面を開放した状態で、断面視して略凹形状の制御基板ケース41内に収容されている。
図4に示すように、制御基板ケース41は、上下の開口縁に上側フランジ部41aと、下側フランジ部41bと、を有している。制御基板ケース41の上側フランジ部41aは、機能室14の中央部前面に横方向に設置された補強板142に固定されている。制御基板ケース41の下側フランジ部41bは、缶体3の載置台121に固定されている。
外枠1の内面には、厚板状の断熱材10(図1参照)が貼り付けられており、これにより、内方の保温効果が高まる。断熱材10としては、例えば、グラスウールやロックウールが使用され得る。
なお、断熱材10は、例えば、10〜25mm程度の所定の厚さT2(図5(c)参照)を有しているが、図1では、説明の便宜上、断熱材10の厚さの図示を省略し、図3の一部、及び、図4では厚さを図示している。
図1に示すように、前扉141は、ボイラー装置100の前面に配置されて、換気口82を有する金属製のパネル部材である。前扉141は、機能室14の前面に配置されている。前扉141の内側には、断熱材10である前面断熱材10aが設置されている。前面断熱材10aは、制御基板4に対面する対面領域Rを含む領域が開口された断熱抑制領域10bを備えている。断熱抑制領域10bは、換気口82を避けて断熱材10を配置するために、正面視で長方形に切り取った切り欠き部分の領域である。また、前扉141の内側には、空気層92を形成するための遮熱部材9が設けられている。
換気口82は、外気を外枠1内に取り入れたり、外枠1内の空気を排気したりするための空気口である。換気口82は、制御基板4に対面する対面領域Rを避けて、この対面領域Rの周辺(例えば、上下)の位置に配置されている。換気口82は、前扉141に形成された空気層換気用吸気口82aと、空気層換気用排気口82bと、流通領域換気用吸気口82cと、を備えて構成されている。
図5(a)、(b)、(c)に示すように、換気口82は、外枠1の外方へ突出し、先端を下方へ傾斜させた複数の折曲片83を有する鎧戸状の換気用給排気口である。鎧戸状の換気口82によれば、外枠1の外方から空気が矢印C,B方向に流れて外枠1内に供給される一方で、外部から雨等の水分が折曲片83によって遮られて、外枠1内に浸入するのを抑制することができる。
空気層換気用吸気口82aは、外気を空気層92に内に取り入れるための空気導入口である。空気層換気用吸気口82aは、遮熱部材9の下部に対向する位置の前扉141に形成されて、空気層92内の下部に連通している。空気層換気用吸気口82aは、例えば、適宜な間隔で形成された3つの横長の鎧戸から成る。
空気層換気用排気口82bは、空気層92内の空気及び熱気を排気するための排気口である。空気層換気用排気口82bは、遮熱部材9の上部に対向する位置の前扉141に形成されて、空気層92内の上部に連通している。空気層換気用排気口82bは、例えば、適宜な間隔で形成された3つの横長の鎧戸から成る。
図4、図5(b)、(c)に示すように、空気層換気用吸気口82a及び空気層換気用排気口82bの裏側(背面側)には、空気層換気用吸気口82a及び空気層換気用排気口82bを内側から覆う遮熱部材9が設けられている。遮熱部材9は、この遮熱部材9の内壁(内面)と、前扉141の内壁(内面)と、によって、空気層92を形成する箱状の金属製板部材から成る。つまり、遮熱部材9は、前方が開口した断面視して略凹形状の板材から成る。
空気層92は、空気層換気用吸気口82aから空気層92内に入り込んだ外気を空気層換気用排気口82bから外枠1の外部に放出するように構成されている。このように構成された空気層92は、空気層換気用吸気口82aから水分が万一空気層92内に入り込んだとしても、遮熱部材9に衝突して遮られるため、外枠1内に広がるのを防止することができる。
流通領域換気用吸気口82cは、外気を制御基板4が配置されている流通領域42内に取り入れるための空気導入口である。流通領域換気用吸気口82cは、遮熱部材9よりも下側に配置されて、流通領域42内の下部に連通している。流通領域換気用吸気口82cは、例えば、適宜な間隔で形成された2つの横長の鎧戸から成る。
図5(a)に示すように、流通領域換気用吸気口82cの裏側(背面側)には、流通領域換気用吸気口82cを内側から覆うカバー部材84が設けられている。カバー部材84は、上端面に上側開口部84aを有する箱状の金属製板部材から成る。カバー部材84は、流通領域換気用吸気口82cからカバー部材84内の下部に入り込んだ外気が、上側開口部84aから上方向(矢印E方向)の流通領域42に向かって流れ出る上昇気流になるように構成されている。この構成では、流通領域換気用吸気口82cから水分が万一入り込んだとしても、カバー部材84に衝突して遮られるため、外枠1内に広がるのを防止することができる。
また、換気扇8の作動時に外枠1の外方から流通領域換気用吸気口82cを経て外枠1内に供給される外気は、カバー部材84の内面に沿って制御基板4が配置されている上方向(矢印E方向)へ導かれる。これにより、外枠1内の制御基板4周辺の温度上昇が、外枠1内を流動する外気によって抑制される。
図4に示すように、遮熱部材9は、前扉141の空気層換気用吸気口82aから空気層換気用排気口82bに亘って、前扉141の内側の空気層92を形成するための略箱状の金属製板部材(例えば、鋼板)である。図2に示すように、遮熱部材9は、前扉141の内壁面にねじ止めされている。遮熱部材9は、断面視して略凹部形状の凹部9aと、凹部9aの上下左右に形成されたフランジ部9bと、で構成されている。遮熱部材9は、空気層換気用吸気口82a及び空気層換気用排気口82bを覆うように被せて、フランジ部9bを前扉141の内面にねじ止めすることで、略密閉状の空間(空気層92)を形成するように取り付けられている。遮熱部材9の面積は、制御基板4の面積よりも大きく形成されている。このため、遮熱部材9は、制御基板4の前面の流通領域42(対面領域R)に、空気層92から成る断熱層を形成することになる。
図4に示すように、空気層92は、前扉141と遮熱部材9とによって形成された箱型の空気流通空間から成る。空気層92は、空気層換気用吸気口82aと空気層換気用排気口82bとによって、空気層92内の空気を自然対流させて流通可能にさせている。図5(c)に示すように、空気層92の厚さT1は、外枠1の内側に設けられた断熱材10の厚さT2よりも薄く形成されている。
図1に示すように、断熱抑制領域10bでは、長方形の上辺が制御基板4よりも高い位置で横方向に延びている。長方形の左辺は、遮熱部材9及び制御基板4の左辺に適合させている。長方形の右辺は、前扉141の右辺近傍まで延びている。長方形の下辺は、前扉141の下辺及び下仕切板12の近傍まで延びている。なお、断熱抑制領域10bの形状や大きさは、ボイラー装置100の用途や使用条件等を考慮して、適宜設定される。
かかる構成により、ボイラー装置100は、断熱抑制領域10bを備えたことで、前扉141は、遮熱部材9を介在して制御基板4に対面する。断熱抑制領域10bでは、断熱材10がないので、機内から前扉141への伝熱作用が向上する。これにより、制御基板4の前面に滞留する加温空気の熱が前扉141に直接伝搬される。前扉141に伝搬された熱は、大気中に自然放熱される。
図4に示すように、制御基板4に対面する対面領域Rを含む領域とは、対面領域Rと同じ領域、対面領域Rの一部と同じ領域、及び、対面領域Rの全部よりも大きい領域を意味するが、缶体3と湯水の搬送経路に対面する領域を除くことが好ましい。
つまり、缶体3及び湯水の搬送経路(缶体3の下方、及び、缶体3の図2における左側)に対面する領域は、前面断熱材10a(図1参照)が設置されている。これにより、ボイラー装置100は、断熱が必要な部分は充分な断熱効果を確保して無駄な放熱を抑えながら、制御基板4付近の機内温度を効果的に低下させることができる。
図1に示すように、断熱抑制領域10bは、制御基板4の上方まで形成されていることで、制御基板4の上方には、制御基板4の前面に滞留する空気を上方へ流動させ易くする流通領域42(図4参照)が設けられている。ボイラー装置100は、流通領域42(図4参照)を設けることで、制御基板4の前面に滞留する加温空気や、流通領域換気用吸気口82cから供給された外気(矢印E,F)の流動性を促進させることができる。
より詳細に説明すると、前面断熱材10aは、補強板142より高い位置でカットされ、断熱抑制領域10bの上辺が補強板142より高い位置にある。このため、制御基板4を収容した制御基板ケース41の上方まで断熱抑制領域10bが形成され、補強板142の上端と、断熱抑制領域10bの上辺との間に、流通領域42が形成される。その結果、制御基板4の前面に滞留する加温空気は、補強板142の前面側を通過して上方へ抜け易く成る。制御基板4前面に滞留する加温空気、及び、流通領域換気用吸気口82cから供給された外気(矢印E,F)は、流動性を促進させることができる。
図3に示すように、缶体3内には、風呂戻り管(図示省略)から流入する浴槽水を缶体3内の加熱された熱媒体によって加熱する風呂用熱交換器(図示省略)が配置されている。缶体3は、循環回路(図示省略)によって屋内に設置した放熱器(図示せず)と連結されている。
前記した外枠1内の上部には、外枠1の外方から燃焼用空気を吸引してバーナ部2へ供給する給気管71が設けられており、給気管71は、その途中に燃焼ファン73を備えている。給気管71は、排気室16から機能室14まで延在している。給気管71の外枠1外へ突出する開口端は、外枠1の外方からバーナ部2へ供給する燃焼用空気が通過する燃焼用給気口72を構成している。
外枠1の排気室16内には、缶体3の上方に設けられたサイレンサ部(図示省略)と連通し、排気ガスを外枠1の外方へ排出する排気管75が設けられている。排気ガスは、缶体3の内部に鉛直方向に沿って形成された複数の煙管(図示せず)を介してバーナ部2からサイレンサ部(図示省略)に流れる。排気管75の外枠1外へ突出する開口端は、外枠1の外方へ排出する排気ガスが通過する燃焼用排気口76を構成している。
図3に示すように、排気管75の終端側は、給気管71の内部に配置されており、給排気筒17を構成している。排気管75の終端部の外周面には円盤状のガイド部材77が設けられている。排気管75から排出される排気ガスは、排気管75の開口端である燃焼用排気口76から軸方向(図3の矢印H方向)に排出される。一方、給気管71に吸引される燃焼用空気は、ガイド部材77によって半径方向内方(図3の矢印I方向)に案内されて、燃焼用給気口72の周囲から給気管71内へ吸引される。
外枠1内の遮熱部材9よりも上方には、外枠1内を換気する換気扇8が配置されている。換気扇8は、機能室14と排気室16との間を仕切る上仕切板13に形成された取付孔(図示省略)に設置されている。外枠1の機能室14内には、外枠1内の温度を検出する温度センサ(図示省略)が配置されている。換気扇8は、回転駆動することによって流通領域42の空気を吸い込んで、外枠1外に排気させる。
本実施形態では、換気扇8は、温度センサ(図示省略)によって検出された外枠1内の温度が所定の上限値以上となったときに作動し、外枠1内の温度が所定の下限値よりも低くなったときに停止する。
外枠1のうちの機能室14の前面を覆う部分である前扉141は、外枠1の外方から供給され換気扇8に吸引される空気が通過する流通領域換気用吸気口82cが設けられている。一方、外枠1のうちの排気室16の前面を覆う部分である上方前パネル161(図2参照)には、換気扇8から送出され外枠1の外方へ排出される空気が通過する換気用排気口85が設けられている。
換気扇8が作動すると、外気が外枠1の外方から流通領域換気用吸気口82cを経て外枠1内に供給されると共に、外枠1内の温度上昇した空気が換気用排気口85(図2参照)を経て外枠1の外方へ放出される。これにより、外枠1内の温度上昇が抑制される。
図3に示すように、制御基板4の上方に換気扇8が配置されており、制御基板4の下方に流通領域換気用吸気口82cが配置されている。換気扇8及び制御基板4は、外枠1内における正面側(前扉141に近い側)に配置されている。
図1に示すように、換気扇8、制御基板4、流通領域42(図4参照)及び流通領域換気用吸気口82cは、正面視して略鉛直線L上に配置されていることが望ましい。この鉛直線Lは、本実施形態では、缶体3に対して正面視して右側に存在する。
図1に示すように、換気用排気口85は、燃焼用給気口72に隣設されている。換気用排気口85と燃焼用給気口72との間の離隔距離は、例えば、燃焼用給気口72の直径以下に設定される。
図1及び図2に示すように、換気用排気口85は、外枠1の外方へ突出し先端を下方へ傾斜させた複数の折曲片86を有する鎧戸状の排気口である。鎧戸状の換気用排気口85によれば、外枠1の外方へ空気が図1に示す矢印J方向に流れて排出される一方で、外部から雨等の水分が折曲片86によって遮られて外枠1内に浸入するのを抑制することができる。実施形態において、外枠1内の温まった空気は、外枠1内で折曲片86に遮られることなく換気用排気口85へ向かうと共に、換気用排気口85から外に出た空気は折曲片86によって下方へ案内されて流れるため、分散し難い。
[作用]
次に、本発明の実施形態に係るボイラー装置100の作用を、換気扇8を作動させている状態と、換気扇8を作動させていない状態に分けて主として図3及び図4を参照しながら説明する。
<換気扇8を作動させている状態>
給湯、温水暖房、あるいは、風呂の追焚きの要求があれば、バーナ部2が燃焼を開始して缶体3内の熱媒体が加熱される。給湯が要求される場合には、図3に示すように、給湯用熱交換器(図示省略)を流通する水が加熱され、給湯管52を介して給湯が行われる。風呂の追焚きが要求される場合には、風呂用熱交換器(図示省略)に風呂用ポンプ(図示省略)の駆動で浴槽水を循環させることによって風呂の追焚きが行われる。また、温水暖房が要求される場合には、循環回路(図示省略)の暖房用ポンプ(図示省略)を駆動させることによって、缶体3内の熱媒体がそのまま循環して、屋内に設置した放熱器を介して温水暖房が行われる。
前記したように本実施形態に係るボイラー装置100では、外枠1内にバーナ部2の燃焼によって内方の熱媒体が加熱される缶体3が配置されている。また、ボイラー装置100は、図4に示すように、外枠1内に収容されている制御基板4と、外枠1内を換気する換気扇8と、外枠1の外方から供給され換気扇8に吸引される空気が通過する換気口82(流通領域換気用吸気口82c)と、を備えている。そして、制御基板4の上方に換気扇8が配置され、制御基板4の下方に換気口82(空気層換気用吸気口82a及び流通領域換気用吸気口82c)が配置されている。
このような本実施形態では、換気扇8の作動時に、換気扇8の吸引力によって外気が換気口82(流通領域換気用吸気口82c)を経て外枠1内に供給され易くなり、外枠1内への換気用の空気の取込み量が増える。そして、流通領域換気用吸気口82cから供給された外気は、制御基板4に対面する対面領域Rよりも上下左右方向に大きく広がっている流通領域42から、換気扇8の方へ吸引される。このため、外気は、上下方向において、換気扇8と流通領域換気用吸気口82cとの間に位置する制御基板4付近、言い換えると、制御基板4に対面する流通領域42を通過し易くなる。
図4に示すように、流通領域42の前側には、制御基板4よりも広大な空気層92を形成する遮熱部材9が配置されている。空気層92内には、空気層換気用吸気口82aから入った外気が、空気層92内を通過して空気層換気用排気口82bから排気されるように、加熱された空気層92内の空気の上昇気流で自然対流して、流動する。このため、空気層92内、遮熱部材9、及び、遮熱部材9の前側の前扉141は、空気層92内を流動する外気によって冷却することができる。
また、空気層換気用吸気口82a及び空気層換気用排気口82bの内側には、遮熱部材9が設置されている。また、流通領域換気用吸気口82cの内側には、流通領域換気用吸気口82cから入った外気が流動するカバー部材84が設置されている。このため、遮熱部材9及びカバー部材84は、地面等で反射した日射が空気層換気用吸気口82a、空気層換気用排気口82b及び流通領域換気用吸気口82cから外枠1内に入ったとしても、日射が遮熱部材9及びカバー部材84よりも内側に侵入するのを阻止することができると共に、日射熱を、空気層92内、前扉141とカバー部材84との間の空間を流動する外気で冷却することができる。その結果、遮熱部材9(空気層92)及びカバー部材84は、制御基板4、及び、制御基板4の前側の流通領域42、及び、バーナ部2が、日射及び日射熱によって加熱されるのを抑制することができる。
その制御基板4付近を通過した外気(矢印F)は、流通領域42を通って換気扇8の方へ向かって上昇する。したがって、本実施形態によれば、外枠1内における制御基板4付近の温度をより低下させることが可能となる。これにより、例えば、夏期において、耐熱温度が比較的低い制御基板4が、ボイラー装置100内の熱や、日射熱によって劣化等の悪影響を受けるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、図1に示すように、換気扇8、制御基板4及び換気口82は、正面視して一の鉛直線L上に配置されている。この構成では、換気扇8の作動時に換気口82(流通領域換気用吸気口82c)から供給された外気は、換気扇8の方へ吸引される際に、正面視して一の鉛直線L上において、流通領域換気用吸気口82cと換気扇8との間に位置する制御基板4付近をより通過し易くなる。したがって、外枠1内における制御基板4付近の温度をより一層低下させることが可能となる。
<換気扇8を作動させていない状態>
換気扇8を作動させていない状態では、制御基板4の前面に滞留する加温空気の熱が流通領域42及び空気層92を通過して前扉141に直接伝搬され、外気へ自然放熱される。このとき、換気口82は、制御基板4の対面領域Rの下側に空気層換気用排気口82bを配置し、対面領域Rの上側に空気層換気用吸気口82aを配置したことで、外気を空気層92の下端から上端に向かって上昇気流で上昇させて、自然対流よって空気層92及び対面領域Rを冷却することができる。このため、空気層換気用吸気口82a及び空気層換気用排気口82bは、外気によって制御基板4の周辺を冷却させる。
また、流通領域42の空気は、流通領域換気用吸気口82cから機内に入った空気が上昇気流で流通領域42を通って換気用排気口85(図1及び図2参照)から大気中に排気されて自然対流で冷却される。
このようにして、ボイラー装置100は、制御基板4付近の機内温度を低下させる。このため、換気扇8の稼働時間を抑制して省エネ化を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、説明の便宜上、換気扇8を作動させている状態と換気扇8を作動させていない状態とを分けて説明したが、作用効果としては厳格に区分けされるものではなく、換気扇8を作動させている状態においても自然放熱による冷却効果は生じている。
<冬季のボイラー装置100の駆動状態>
冬季は、通常、換気扇8を作動させない。そして、機内の温度が所定の温度以上に上昇したことを温度センサ(図示省略)が検出した場合は、換気扇8を駆動させて機内の換気を行う。また、外気温度が所定温度以下に低下したことを温度センサ(図示省略)で検出した場合は、配管が凍結しないように、配管をヒータで温めて凍結を予防する。
このように本発明は、図3及び図4に示すように、屋外に設置される外枠1と、外枠1内に設置されて燃料を燃焼させるバーナ部2と、外枠1内に設置されてバーナ部2の燃焼によって内方の熱媒体が加熱される缶体3と、外枠1内に設置された制御基板4と、を有するボイラー装置100であって、外枠1は、前面に配置された前扉141を有し、前扉141と制御基板4との間には、遮熱部材9が設けられており、遮熱部材9は、前方が開口した箱型を呈し、前扉141の内側に取り付けられていること、を特徴とする。
かかる構成によれば、ボイラー装置100は、前扉141と制御基板4との間に遮熱部材9が設けられていることで、日射熱で制御基板4が加熱されるのを遮熱部材9によって抑制することができる。その遮熱部材9は、前扉141の内側に取り付けられた箱型のものから成ることで、箱型部位内の空気によって日射熱を遮断して、日射熱による制御基板4付近の温度上昇を抑制することができる。
また、遮熱部材9は、制御基板4の前面全体を覆っていることが好ましい。
かかる構成によれば、遮熱部材9は、制御基板4の前面全体を覆っていることで、前扉141に当たった日射の日射熱が制御基板4に直接伝わらないようにすることができるため、制御基板4の周辺の温度上昇抑制機能を高めることができる。
また、前扉141の内面と遮熱部材9の内面との間には、空気層92が形成されており、前扉141は、遮熱部材9の下部に対向する位置の前記前扉141に形成されて空気層92に連通する空気層換気用吸気口82aと、遮熱部材9の上部に対向する位置の前扉141に形成されて空気層92に連通する空気層換気用排気口82bと、を有し、空気層92は、空気層換気用吸気口82aと、空気層換気用排気口82bと、によって、空気層92内の空気を流通可能とすることが好ましい。
かかる構成によれば、前扉141の内面と遮熱部材9の内面との間には、空気層92が形成されていることで、空気層92内を流れる空気によって遮熱部材9を冷却することができる。このため、空気層92は、制御基板4の温度上昇を抑制させて、ボイラー装置100の温度上昇抑制機能をさらに向上させることができる。また、空気層92は、前扉141と遮熱部材9とで成る箱型の空間を形成していることで、日射熱によって加熱された前扉141の熱が、遮熱部材9の内側に配置されている制御基板4に伝達されるのを抑制することができる。
また、空気層換気用吸気口82a及び空気層換気用排気口82bは、制御基板4に対向する対面領域Rを避けて対面領域Rの周辺位置に配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、空気層92は、制御基板4に対面する対面領域Rを避けて対面領域Rの周辺位置に配置されていることで、空気層換気用吸気口82a及び空気層換気用排気口82bから機内に侵入した日射が、対面領域Rに当たって、制御基板4を日射熱で加熱するのを抑制することができる。外気は、制御基板4の周辺の空気層換気用吸気口82aから機内に侵入して、制御基板4周辺の流通領域42を対流して制御基板4を効率よく冷却させることができる。このため、ボイラー装置100は、日射熱による制御基板4付近の温度上昇を抑制することができる。
また、遮熱部材9と制御基板4との間には、空気を上方に流動させる流通領域42が形成されており、前扉141は、遮熱部材9よりも下側位置の前扉141に形成されて流通領域42に連通する流通領域換気用吸気口82cを有し、遮熱部材9よりも上方には、換気扇8が設けられ、換気扇8は、回転駆動することによって流通領域42の空気を吸い込んで排気させることが好ましい。
かかる構成によれば、前扉141は、遮熱部材9の下側に流通領域換気用吸気口82cを配置していることで、外気を機内に取り込むことができる。このため、流通領域42は、流通領域換気用吸気口82cから取り入れた外気によって冷却されるので、制御基板4の周辺を冷却させる機能をさらに向上させることができる。
また、ボイラー装置100は、遮熱部材9と制御基板4との間に配置された流通領域42と、遮熱部材9の上方に設けた換気扇8と、を備えていることで、換気扇8によって流通領域42の空気を吸い込んで排気させることができる。このため、換気扇8は、制御基板4を冷却させることができる流通領域42の外気の流れを向上させて、冷却機能をさらに向上させて、制御基板4の温度が上昇するのを抑制することができる。
また、図5(c)に示すように、空気層92の厚さT1は、外枠1の内側に設けられた断熱材10の厚さT2よりも薄く形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、空気層92は、断熱材10の厚さT2よりも薄いことによって、
外枠1内の流通領域42を広げて、機内の空気の換気機能と、制御基板4の周辺を冷却させる機能と、を向上させることができる。また、空気層92が薄いことで、外枠1内の設置スペースを広げることができるため、ボイラー装置100の小型化を図ることができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
図5(d)は、本発明の実施形態に係るボイラー装置の変形例を示す図で、換気口及び換気用排気口の要部拡大縦断面である。
例えば、前記した実施形態では、換気口82及び換気用排気口85の一例として、図1及び図5(a)〜(c)に示すように、外枠1の外側に突出した複数の折曲片83,86によって形成された空気層換気用吸気口82a、空気層換気用排気口82b、流通領域換気用吸気口82c、及び、換気用排気口85を説明したが、これに限定されない。図5(d)に示すように、換気口82A及び換気用排気口85Aは、外枠1の内方へ突出し先端を上方へ傾斜させた複数の折曲片83A,86Aを有する鎧戸状のものであってもよい。
本実施形態に係るボイラー装置100において、換気用排気口85は、図1に示すように、正面視して燃焼用給気口72の左側に隣設されている。ただし、換気用排気口85の設置位置は、特に限定されるものではない。例えば、換気用排気口85は、正面視して燃焼用給気口72の上側または右側に隣設されていてもよい。
また、前記した実施形態では、缶体3内の熱媒体が温水暖房に使用されているが、給湯用に使用されてもよい。また、缶体3内に配置された熱交換器が給湯用に使用されているが、暖房用に使用されてもよい。
1 外枠
2 バーナ部
3 缶体
4 制御基板
8 換気扇
9 遮熱部材
10 断熱材
42 流通領域
82 換気用吸気口
82a 空気層換気用吸気口
82b 空気層換気用排気口
82c 流通領域換気用吸気口
92 空気層
100 ボイラー装置
141 前扉
R 対面領域
T1 空気層の厚さ
T2 断熱材の厚さ

Claims (6)

  1. 屋外に設置される外枠と、
    前記外枠内に設置されて燃料を燃焼させるバーナ部と、
    前記外枠内に設置されて前記バーナ部の燃焼によって内方の熱媒体が加熱される缶体と、
    前記外枠内に設置された制御基板と、を有するボイラー装置であって、
    前記外枠は、
    前面に配置された前扉を有し、
    前記前扉と前記制御基板との間には、遮熱部材が設けられており、
    前記遮熱部材は、前方が開口した箱型を呈し、前記前扉の内側に取り付けられていること、
    を特徴とするボイラー装置。
  2. 前記遮熱部材は、前記制御基板の前面全体を覆っていること、
    を特徴とする請求項1に記載のボイラー装置。
  3. 前記前扉の内面と前記遮熱部材の内面との間には、空気層が形成されており、
    前記前扉は、前記遮熱部材の下部に対向する位置の前記前扉に形成されて前記空気層に連通する空気層換気用吸気口と、
    前記遮熱部材の上部に対向する位置の前記前扉に形成されて前記空気層に連通する空気層換気用排気口と、を有し、
    前記空気層は、前記空気層換気用吸気口と、前記空気層換気用排気口と、によって、当該空気層内の空気を流通可能としたこと、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラー装置。
  4. 前記空気層換気用吸気口及び前記空気層換気用排気口は、前記制御基板に対向する対面領域を避けて当該対面領域の周辺位置に配置されていること、
    を特徴とする請求項3に記載のボイラー装置。
  5. 前記遮熱部材と前記制御基板との間には、空気を上方に流動させる流通領域が形成されており、
    前記前扉は、前記遮熱部材よりも下側位置の前記前扉に形成されて前記流通領域に連通する流通領域換気用吸気口を有し、
    前記遮熱部材よりも上方には、換気扇が設けられ、
    前記換気扇は、回転駆動することによって前記流通領域の空気を吸い込んで排気させること、
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のボイラー装置。
  6. 前記空気層の厚さは、前記外枠の内側に設けられた断熱材の厚さよりも薄く形成されていること、
    を特徴とする請求項3または請求項4に記載のボイラー装置。
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