JP2020085271A - 熱交換型換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】風路上に設けられた部品の目詰まりが発生した場合でも必要な換気風量を確保可能な熱交換型換気装置を得ること。【解決手段】熱交換型換気装置は、給気風路と排気風路とが独立して内部に形成されたケーシングと、ケーシングの内部に設けられて給気風路を通過する気流と排気風路を通過する気流との間で熱交換させる熱交換器と、給気風路および排気風路のうち少なくとも一方の風路に設けられて風路を流れる気流の圧力を検出する圧力センサー21〜30と、を備える。熱交換型換気装置は、室内空気を換気する送風部50と、圧力センサー21〜30で検出された圧力に基づいて、圧力センサー21〜30が設けられた風路に設けられている送風部50の風量を変更する制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、給気風路と排気風路とを流れる気流間で熱交換を行なわせる熱交換器を備えた熱交換型換気装置に関する。
従来、天井裏の空間に取付けられ、ダクトを介して給排気することにより室内の換気を行う換気装置が知られている。換気装置としては、熱交換器を備え、室外から室内への給気流と、室内から室外への排気流との間の熱交換を伴う換気である熱交換換気と、給気流と排気流との間の熱交換を伴わない換気である普通換気とを切り換え可能な熱交換型換気装置が知られている。
この種の熱交換型換気装置として、特許文献1には、熱交換エレメントの外郭隅部を構成する樹脂製のフレーム体に形成されたチャネル状のフィルタホルダが、エアフィルターを着脱可能に担持する熱交換型換気装置が開示されている。
特開平10−300158号公報
上記特許文献1に記載されるような熱交換型換気装置では、機器本来の機能を発揮させるために、フィルターおよび熱交換器といった、風路上に設けられた部品の定期的なメンテナンスが必須である。風路上に設けられた部品の定期的なメンテナンスが実施されない場合には、風路上に設けられた部品において、室外空気である外気に含まれる塵埃に起因した目詰まりが発生する可能性がある。そして、風路上に設けられた部品の目詰まりが発生した場合には、熱交換型換気装置は、換気風量が低下して本来の換気性能を発揮しなくなり、必要な換気風量を確保できなくなる可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、風路上に設けられた部品の目詰まりが発生した場合でも必要な換気風量を確保可能な熱交換型換気装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる熱交換型換気装置は、給気風路と排気風路とが独立して内部に形成されたケーシングと、ケーシングの内部に設けられて給気風路を通過する気流と排気風路を通過する気流との間で熱交換させる熱交換器と、給気風路および排気風路のうち少なくとも一方の風路に設けられて風路を流れる気流の圧力を検出する圧力センサーと、を備える。熱交換型換気装置は、室内空気を換気する送風部と、圧力センサーで検出された圧力に基づいて、圧力センサーが設けられた風路に設けられている送風部の風量を変更する制御部と、を備える。
本発明によれば、風路上に設けられた部品の目詰まりが発生した場合でも必要な換気風量を確保可能な熱交換型換気装置が得られる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置の内部構成の概略を示す模式平面図であり、風路切換ダンパーが開いた状態を示す模式図 本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置の内部構成の概略を示す模式平面図であり、風路切換ダンパーが閉じた状態を示す模式図 本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置の内部構成の概略を示す模式側面図 本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置の運転に関わる機能構成を示す図 本発明の実施の形態1における処理回路のハードウェア構成の一例を示す図 本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置における風量自動制御の手順の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置における給気用送風機の風量の切換条件と給気用送風機の風量の切換内容との関係を示す図 本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置における給気用送風機の風量の切換条件と給気用送風機の風量の切換内容との関係を示す図 本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置における排気用送風機の風量の切換条件と排気用送風機の風量の切換内容との関係を示す図 図1に示す熱交換型換気装置におけるメンテナンスサインの報知の手順を示すフローチャート 図1に示す熱交換型換気装置におけるメンテナンスサインの報知における検知条件を示す図 図1に示す熱交換型換気装置におけるメンテナンスサインの表示例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる熱交換型換気装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100の内部構成の概略を示す模式平面図であり、風路切換ダンパー13が開いた状態を示す模式図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100の内部構成の概略を示す模式平面図であり、風路切換ダンパー13が閉じた状態を示す模式図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100の内部構成の概略を示す模式側面図である。図4は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100の運転に関わる機能構成を示す図である。なお、図1および図2においては、圧力センサーの記載を省略している。
熱交換型換気装置100は、本体1と制御装置14とリモートコントローラー15とを備える。本体1は、装置の箱体を構成するケーシング1aの内部に全熱交換器4を有する空気調和用の換気装置である熱交換型換気装置である。本体1は、天井裏に隠蔽された状態で設置される。リモートコントローラー15は、室内に設置されている。
ケーシング1aは、室外側に対応する側面に排気吹出口7と給気吸込口9とが設けられ、室内側に対応する側面に給気吹出口8と排気吸込口10とが設けられている。また、ケーシング1a内には、給気吸込口9と給気吹出口8とを連通させて室外の空気を室内に給気する給気風路18と、排気吸込口10と排気吹出口7とを連通させて室内の空気を室外に排気する排気風路である熱交換排気風路17と、が形成されている。熱交換排気風路17と給気風路18とは、全経路にわたり互いに独立して設けられている。
熱交換型換気装置100は、給気風路18および熱交換排気風路17を流れる気流間で全熱交換を行う全熱交換器4を装備している。全熱交換器4は、熱交換排気風路17を通過する室内空気である排気流と、給気風路18を通過する外気である給気流との間で、連続的に熱交換を行わせるものである。全熱交換器4は、全熱交換器4の排気流を通す1次側風路と給気流を通す2次側風路とが内部において直角に交差し、1次側風路を流れる気流と2次側風路を流れる気流との間で全熱が交換され、熱交換換気を行うことができる。
また、ケーシング1a内には、熱交換排気風路17と併設される排気風路であるバイパス排気風路19が形成されている。バイパス排気風路19は、全熱交換器4を迂回して排気吸込口10から排気吹出口7に通じる風路であり、全熱交換器4を通さずに排気吹出口7に排気流を排出させるための風路である。排気吸込口10から吸込んだ室内空気である排気流を熱交換排気風路17に流して全熱交換器4に通すことにより、給気流と排気流との間で熱交換を伴う熱交換換気を行うことができる。一方、排気吸込口10から吸込んだ室内空気である排気流をバイパス排気風路19に流して全熱交換器4に通さないことにより、給気流と排気流との間で熱交換を伴わない普通換気を行うことができる。
ケーシング1a内には、熱交換排気風路17とバイパス排気風路19とが分岐する部分に、熱交換排気風路17とバイパス排気風路19とを切り換える風路切換ダンパーである電動式の風路切換ダンパー13が設けられている。風路切換ダンパー13は、熱交換排気風路17とバイパス排気風路19との分岐点に回転軸を有し、排気吸込口10から吸込まれた室内空気を全熱交換器4に通すか否かを切り換えて熱交換排気風路17とバイパス排気風路19とを切り換える風路切換部を構成している。風路切換ダンパー13は、例えば排気風路の内部で回転する板からなり、向きが変化することにより熱交換排気風路17とバイパス排気風路19とを切り換えることができる。
図1では、熱交換換気を行う熱交換換気位置に風路切換ダンパー13を配置して、排気風路を熱交換排気風路17に切り換えた状態を示している。図2では、普通換気を行う普通換気位置に風路切換ダンパー13を配置して、排気風路をバイパス排気風路19に切り換えた状態を示している。風路切換ダンパー13によりバイパス排気風路19を開放することで、室内空気を全熱交換器4に通さずに室外へ排気することができる。これにより、給気流と排気流との間で熱交換を伴わない普通換気を行うことができる。
ケーシング1aは、給気風路18に設けられ、給気吸込口9から給気吹出口8へ向かう給気流の流れを生成する給気用送風機3を備える。また、ケーシング1aは、熱交換排気風路17とバイパス排気風路19との共通部分における全熱交換器4の下流側の位置に設けられ、排気吸込口10から排気吹出口7へ向かう排気流の流れを生成する排気用送風機2を備える。給気用送風機3と排気用送風機2とにより、室内空気を換気する送風部50が構成されている。
給気用送風機3は、給気用送風機3を駆動するための不図示の給気用モーターを内部に備えている。排気用送風機2は、排気用送風機2を駆動するための不図示の排気用モーターを内部に備えている。給気用モーターと排気用モーターとは、後述する第1制御部31による制御に対応して回転速度が変化する。
給気風路18における給気用送風機3よりも下流側の位置には、温度調整コイル5が配置されている。温度調整コイル5は、内部に冷媒を通して、給気風路18における給気用送風機3よりも下流側を通過する給気流を加熱または冷却することが可能な熱交換器である。
温度調整コイル5は、第1制御部31によって運転が制御され、ユーザーが設定した目標温度に室内温度が到達するように、給気風路18における全熱交換器4よりも下流側を通過する給気流の温度を調整する。すなわち、温度調整コイル5は、全熱交換器4を通過した後の空気が温度調整コイル5を通過するときに、通過する空気を加熱する。また、温度調整コイル5は、全熱交換器4を通過した後の空気が温度調整コイル5を通過するときに、通過する空気を冷却する。温度調整コイル5は、温度調整コイル5を流れる冷媒の流量を調整する絞り装置(電子膨張弁制御装置、LEV)の開度を変化させることで能力が調整される。
給気風路18における温度調整コイル5よりも下流側の位置には、温度調整コイル5を通過する給気流を加湿する加湿エレメント6が配置されている。加湿エレメント6は、ケーシング1a内部の給気用送風機3の吹出口から吹き出された給気流を加湿する加湿風路部として機能する。加湿エレメント6は、たとえば熱交換型換気装置100の設置状態での上下方向において、加湿風路上部と加湿風路下部とに分割される。加湿風路上部は、発泡樹脂材で覆われて形成される。加湿風路下部は、発泡樹脂製のドレン皿を備え、ドレン皿の水受け表面にプラスチック材を同時成形させて発泡樹脂への浸水を防いだ構造体とされる。そして、加湿エレメント6は、加湿風路上部と加湿風路下部とが上下方向で嵌めあい構造とされた加湿風路部を形成している。
図3に示すように、給気風路18における全熱交換器4よりも上流側の位置には、全熱交換器4に吸い込まれる外気の塵埃を取り除くプレエアフィルターである給気プレエアフィルター11が、取り外し自在に設置されている。給気プレエアフィルター11は、給気吸込口9から吸い込まれた外気に含まれる塵埃による目詰まりに起因した全熱交換器4の性能低下を防止するために設けられる。
また、図3に示すように、給気風路18における全熱交換器4よりも下流側の位置には、給気プレエアフィルター11よりも塵埃の除去性能が高い高性能フィルターであるメインエアフィルター16が、取り外し自在に設置されている。すなわち、メインエアフィルター16は、給気風路18における全熱交換器4よりも下流側の位置に配置されている。メインエアフィルター16は、全熱交換器4を通過して室内に供給される外気に含まれる塵埃を取り除くために設けられる。
一方、熱交換排気風路17における全熱交換器4よりも上流側の位置には、排気吸込口10から吸い込まれた室内空気に含まれる塵埃による目詰まりに起因した全熱交換器4の性能低下を防止するために、全熱交換器4に吸い込まれる室内空気の塵埃を取り除くプレエアフィルターである排気プレエアフィルター12が、取り外し自在に設置されている。
給気風路18は、給気用送風機3を境にして、給気風路18を流れる気流が正圧である正圧領域と、給気風路18を流れる気流が負圧である負圧領域とを有する。負圧領域は、給気風路18における給気吸込口9と給気用送風機3との間の領域である。正圧領域は、給気風路18における給気用送風機3と給気吹出口8との間の領域である。
給気風路18には、圧力センサー21,22,23,24,25,26,30が設けられている。給気用送風機3は、給気風路18において圧力センサー24と圧力センサー30との間の位置に配置されている。圧力センサー21,22,23,24は、給気風路18において、給気用送風機3よりも上流側の位置に配置されている。すなわち、圧力センサー21,22,23,24は、負圧領域に配置されている。圧力センサー25,26,30は、給気風路18において、給気用送風機3よりも下流側の位置に配置されている。すなわち、圧力センサー25,26,30は、正圧領域に配置されている。
給気風路18の負圧領域における給気プレエアフィルター11よりも上流側の位置には、給気流の圧力である、給気吸込口9から吸い込まれた外気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー21が設けられている。すなわち、圧力センサー21は、給気風路18における給気吸込口9と給気プレエアフィルター11との間に配置されている。圧力センサー21は、給気風路18の負圧領域を通過する負圧の気流の圧力を検出する。
給気風路18の負圧領域における給気プレエアフィルター11よりも下流側であって全熱交換器4よりも上流側の位置には、給気流の圧力である、給気プレエアフィルター11を通過した外気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー22が設けられている。すなわち、圧力センサー22は、給気風路18における給気プレエアフィルター11と全熱交換器4との間に配置されている。圧力センサー22は、給気風路18の負圧領域を通過する負圧の気流の圧力を検出する。
給気風路18の負圧領域における全熱交換器4よりも下流側であってメインエアフィルター16よりも上流側の位置には、給気流の圧力である、全熱交換器4を通過した外気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー23が設けられている。すなわち、圧力センサー23は、給気風路18における全熱交換器4とメインエアフィルター16との間に配置されている。圧力センサー23は、給気風路18の負圧領域を通過する負圧の気流の圧力を検出する。
給気風路18の負圧領域におけるメインエアフィルター16よりも下流側であって給気用送風機3よりも上流側の位置には、給気流の圧力である、メインエアフィルター16を通過した外気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー24が設けられている。すなわち、圧力センサー24は、給気風路18におけるメインエアフィルター16と給気用送風機3との間に配置されている。圧力センサー24は、給気風路18の負圧領域を通過する負圧の気流の圧力を検出する。
給気風路18の正圧領域における給気用送風機3よりも下流側であって温度調整コイル5よりも上流側の位置には、給気流の圧力である、給気用送風機3を通過した外気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー30が設けられている。すなわち、圧力センサー30は、給気風路18における給気用送風機3と温度調整コイル5との間に配置されている。圧力センサー30は、給気風路18の正圧領域を通過する正圧の気流の圧力を検出する。
給気風路18の正圧領域における温度調整コイル5よりも下流側であって加湿エレメント6よりも上流側の位置には、給気流の圧力である、温度調整コイル5を通過した外気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー25が設けられている。すなわち、圧力センサー25は、給気風路18における温度調整コイル5と加湿エレメント6との間に配置されている。圧力センサー25は、給気風路18の正圧領域を通過する正圧の気流の圧力を検出する。
給気風路18の正圧領域における加湿エレメント6よりも下流側の位置には、給気流の圧力である、加湿エレメント6を通過した外気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー26が設けられている。すなわち、圧力センサー26は、給気風路18における加湿エレメント6と給気吹出口8との間に配置されている。圧力センサー26は、給気風路18の正圧領域を通過する正圧の気流の圧力を検出する。
熱交換排気風路17には、圧力センサー27,28,29が設けられている。排気用送風機2は、熱交換排気風路17において圧力センサー29と排気吹出口7との間の位置に配置されている。すなわち、圧力センサー27,28,29は、熱交換排気風路17において、排気用送風機2よりも上流側の位置に配置されている。
熱交換排気風路17における排気プレエアフィルター12よりも上流側の位置には、排気流の圧力である、排気吸込口10から吸い込まれた室内空気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー27が設けられている。すなわち、圧力センサー27は、熱交換排気風路17における排気吸込口10と排気プレエアフィルター12との間に配置されている。圧力センサー27は、熱交換排気風路17を通過する負圧の気流の圧力を検出する。
熱交換排気風路17における排気プレエアフィルター12よりも下流側であって全熱交換器4よりも上流側の位置には、排気流の圧力である、排気プレエアフィルター12を通過した室内空気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー28が設けられている。すなわち、圧力センサー28は、熱交換排気風路17における排気プレエアフィルター12と全熱交換器4との間に配置されている。圧力センサー28は、熱交換排気風路17を通過する負圧の気流の圧力を検出する。
熱交換排気風路17における全熱交換器4よりも下流側の位置には、排気流の圧力である、全熱交換器4を通過した室内空気の気流の圧力を予め定められた周期で検出する圧力センサー29が設けられている。すなわち、圧力センサー29は、熱交換排気風路17における全熱交換器4と排気吹出口7との間に配置されている。圧力センサー29は、熱交換排気風路17を通過する負圧の気流の圧力を検出する。
圧力センサー21,22,23,24,25,26,27,28,29,30は、通信線51を介して第1制御部31と通信可能とされており、検出した気流の圧力の情報を後述する第1制御部31の圧力取得部311に送信する。圧力センサー21,22,23,24,25,26,27,28,29,30により、本体1の内部の風路を流れる気流の圧力、すなわち風路を流れる気流の風圧を検出する圧力検出部20が構成される。
図4に示すように、制御装置14は、給気用送風機3と排気用送風機2とを制御して熱交換型換気装置100の換気運転を制御する制御部である第1制御部31と、熱交換型換気装置100の換気運転の制御に関わる各種の情報を記憶する第1記憶部32と、リモートコントローラー15の第2通信部41との間で双方向通信を行う第1通信部33と、を備える。
第1制御部31は、ケーシング1aの外部においてメンテナンスを行い易い位置に配置され、給気用送風機3と排気用送風機2とを制御して熱交換型換気装置100の換気運転を制御する。すなわち、第1制御部31は、通信線51を介して給気用送風機3および排気用送風機2と通信可能とされており、給気用送風機3および排気用送風機2の風量を制御して換気風量を制御する。第1制御部31では、熱交換型換気装置100の基本動作として、換気運転のオンおよびオフ、風量の大小の風量ノッチ、暖房と冷房と送風との運転モードを切り換える運転モード切換、加湿のオンおよびオフが制御される。
また、第1制御部31は、圧力検出部20の圧力センサー21と圧力センサー24とから送信された給気流の圧力の情報を受信する。そして、第1制御部31は、受信した給気流の圧力の情報が示す給気流の圧力値に基づいて給気用送風機3の風量を変更して熱交換型換気装置100の運転を制御することができる。すなわち、第1制御部31は、給気風路18の負圧領域において圧力センサー21と圧力センサー24とで検出された給気流の負圧の圧力に基づいて、給気用送風機3の運転を風量の異なる運転モードに切り換える制御を行うことができる。
また、第1制御部31は、圧力検出部20の圧力センサー30と圧力センサー26とから送信された給気流の圧力の情報を受信する。そして、第1制御部31は、受信した給気流の圧力の情報が示す給気流の圧力値に基づいて給気用送風機3の風量を変更して熱交換型換気装置100の運転を制御することができる。すなわち、第1制御部31は、給気風路18の正圧領域において圧力センサー30と圧力センサー26とで検出された給気流の正圧の圧力に基づいて、給気用送風機3の運転を風量の異なる運転モードに切り換える制御を行うことができる。
また、第1制御部31は、圧力検出部20の圧力センサー27と圧力センサー29とから送信された排気流の圧力の情報を受信する。そして、第1制御部31は、受信した排気流の圧力の情報が示す排気流の圧力値に基づいて排気用送風機2の風量を変更して熱交換型換気装置100の運転を制御することができる。すなわち、第1制御部31は、圧力センサー27と圧力センサー29とで検出された排気流の負圧の圧力に基づいて、排気用送風機2の運転を風量の異なる運転モードに切り換える制御を行うことができる。
第1制御部31は、給気用送風機3および排気用送風機2の運転および停止を制御するとともに、給気用送風機3および排気用送風機2の風量を制御するための機能部として、圧力取得部311と、圧力差算出部312と、風量制御部313と、換気運転制御部314と、目詰まり検知部315と、を備える。
圧力取得部311は、風路上に設置された部品の上流側の位置に設置された圧力センサーと、当該部品の下流側の位置に設置された圧力センサーとから、風路を流れる気流の圧力の情報である検出値を受信して、圧力差算出部312に送信する。圧力取得部311は、給気流の圧力を圧力検出部20から取得する。また、圧力取得部311は、排気流の圧力を圧力検出部20から取得する。
圧力差算出部312は、圧力取得部311から送信された、圧力センサー21で検出された給気流の負圧の圧力の検出値と、圧力センサー24で検出された給気流の負圧の圧力の検出値との差分(>0)、すなわち圧力センサー21における圧力の検出値と圧力センサー24における圧力の検出値との圧力差(>0)を算出する。
また、圧力差算出部312は、圧力取得部311から送信された、圧力センサー30で検出された給気流の正圧の圧力の検出値と、圧力センサー26で検出された給気流の正圧の圧力の検出値との差分(>0)、すなわち圧力センサー30における圧力の検出値と圧力センサー26における圧力の検出値との圧力差(>0)を算出する。
また、圧力差算出部312は、圧力取得部311から送信された、圧力センサー27で検出された排気流の負圧の圧力の検出値と、圧力センサー29で検出された排気流の負圧の圧力の検出値との差分(>0)、すなわち圧力センサー27における圧力の検出値と圧力センサー29における圧力の検出値との圧力差(>0)を算出する。
風量制御部313は、ユーザーによってリモートコントローラー15で選択された運転モードに基づいて、送風部50の風量を自動で制御して換気風量を変更する。また、風量制御部313は、圧力差算出部312で算出された圧力差に基づいて送風部50の風量を変更することが可能である。
すなわち、風量制御部313は、圧力センサー21における給気流の圧力の検出値と圧力センサー24における給気流の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた正の値である切換閾値と、の大小関係に基づいて給気用送風機3の風量を変更することが可能である。また、風量制御部313は、圧力センサー30における給気流の圧力の検出値と圧力センサー26における給気流の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた正の値である切換閾値と、の大小関係に基づいて給気用送風機3の風量を変更することが可能である。
また、風量制御部313は、圧力センサー27における排気流の圧力の検出値と圧力センサー29における排気流の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた切換閾値と、の大小関係に基づいて排気用送風機2の風量を変更することが可能である。
圧力センサー21における検出値と圧力センサー24における検出値との圧力差に基づいて給気用送風機3の風量を変更する場合、給気用送風機3の風量を変更するための切換閾値は、熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー21における給気流の圧力の検出値と圧力センサー24における給気流の圧力の検出値との圧力差に基づいた値とすることができる。この場合、給気用送風機3の風量を変更するための切換閾値は、たとえば熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー21における給気流の圧力の検出値と圧力センサー24における給気流の圧力の検出値との圧力差の値とすることができる。
また、圧力センサー30における検出値と圧力センサー26における検出値との圧力差に基づいて給気用送風機3の風量を変更する場合、給気用送風機3の風量を変更するための切換閾値は、熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー30における給気流の圧力の検出値と圧力センサー26における給気流の圧力の検出値との圧力差に基づいた値とすることができる。この場合、給気用送風機3の風量を変更するための切換閾値は、たとえば熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー30における給気流の圧力の検出値と圧力センサー26における給気流の圧力の検出値との圧力差の値とすることができる。
また、給気用送風機3の風量を変更するための切換閾値は、設定時および現在における給気流の圧力の検出値の測定誤差を考慮して、上述した給気流の圧力の検出値の圧力差の値に対して範囲を設けた値とされてもよい。
圧力センサー21における検出値と圧力センサー24における検出値との圧力差に基づいて給気用送風機3の風量を変更する場合、給気用送風機3の風量を変更するための切換閾値は、たとえば「熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー21における給気流の圧力の検出値と圧力センサー24における給気流の圧力の検出値との圧力差+許容値X1」の値とすることができる。許容値X1は、給気用送風機3の風量を変更する場合の切換閾値に範囲を設けるための補正値である。また、給気用送風機3の風量を変更するための切換閾値は、たとえば「熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー21における給気流の圧力の検出値と圧力センサー24における給気流の圧力の検出値との圧力差×許容係数Y1」の値とすることができる。許容係数Y1は、給気用送風機3の風量を変更する場合の切換閾値に範囲を設けるための補正係数である。
また、圧力センサー30における検出値と圧力センサー26における検出値との圧力差に基づいて給気用送風機3の風量を変更する場合においても、圧力センサー21における検出値と圧力センサー24における検出値との圧力差に基づいて給気用送風機3の風量を変更する場合と同様に、許容値X1または許容係数Y1を用いて、給気用送風機3の風量を変更するための切換閾値を設定することができる。許容値X1および許容係数Y1は、適宜、適切に設定されればよい。
排気用送風機2の風量を変更するための切換閾値は、熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー27における排気流の圧力の検出値と圧力センサー29における排気流の圧力の検出値との圧力差に基づいた値とすることができる。排気用送風機2の風量を変更するための切換閾値は、たとえば熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー27における排気流の圧力の検出値と圧力センサー29における排気流の圧力の検出値との圧力差の値とすることができる。
また、切換閾値は、設定時および現在における排気流の圧力の検出値の測定誤差を考慮して、上述した排気流の圧力の検出値の圧力差の値に対して範囲を設けた値とされてもよい。この場合、排気用送風機2の風量を変更するための切換閾値は、たとえば「熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー27における排気流の圧力の検出値と圧力センサー29における排気流の圧力の検出値との圧力差+許容値X2」の値とすることができる。許容値X2は、排気用送風機2の風量を変更する場合の切換閾値に範囲を設けるための補正値である。また、排気用送風機2の風量を変更するための切換閾値は、たとえば「熱交換型換気装置100の設置時における、圧力センサー27における排気流の圧力の検出値と圧力センサー29における排気流の圧力の検出値との圧力差×許容係数Y2」の値とすることができる。許容係数Y2は、排気用送風機2の風量を変更する場合の切換閾値に範囲を設けるための補正係数である。
熱交換型換気装置100は、機器本来の換気性能を発揮させるために、定期的なメンテナンスが必須である。仮に定期的なメンテナンスが実施されないと、給気プレエアフィルター11、排気プレエアフィルター12、メインエアフィルター16、全熱交換器4、温度調整コイル5、加湿エレメント6といった、風路上に設置されている部品において、外気に含まれる塵埃の影響での目詰まりが発生する可能性がある。風路上に設置されている部品に目詰まりが発生した場合には、熱交換型換気装置100の換気風量が低下し、必要換気風量の確保、新鮮外気の取り入れといった熱交換型換気装置としての安定した稼動が困難となる可能性がある。
風量制御部313は、風路上に設置されている部品の目詰まり状態を検知して、送風部50の風量を変更する制御を行う。風量制御部313は、風路上に設置されている部品の上流側の位置に設置された圧力センサーの検出値と、当該部品の下流側の位置に設置された圧力センサーの検出値と、の圧力差に基づいて、送風部50の給気用送風機3の風量を変更する制御を行う。風量制御部313は、圧力差が予め定められた切換閾値よりも大きい場合に、風路上に設置されている部品が目詰まり状態にあると検知する。
具体的に、風量制御部313は、圧力センサー21における給気流の負圧の圧力の検出値と圧力センサー24における給気流の負圧の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた切換閾値と、の大小関係に基づいて送風部50の給気用送風機3の風量を増加させる制御を行うことができる。この場合、切換閾値は、圧力センサー21と圧力センサー24との間の風路上に設置されている部品における、使用開始時における給気流の圧力の圧力損失の合計値よりも大きな値に設定される。
また、風量制御部313は、圧力センサー30における給気流の正圧の圧力の検出値と圧力センサー26における給気流の正圧の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた切換閾値と、の大小関係に基づいて送風部50の給気用送風機3の風量を増加させる制御を行うことができる。この場合、切換閾値は、圧力センサー30と圧力センサー26との間の風路上に設置されている部品における、使用開始時における給気流の圧力損失の合計値よりも大きな値に設定される。
また、風量制御部313は、圧力センサー27における排気流の負圧の圧力の検出値と圧力センサー29における排気流の負圧の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた切換閾値と、の大小関係に基づいて送風部50の排気用送風機2の風量を増加させる制御を行う。すなわち、切換閾値は、送風部50の風量を変更するための、風路を流れる気流の圧力の予め定められた閾値である。この場合、切換閾値は、圧力センサー27と圧力センサー29との間の風路上に設置されている部品における、使用開始時における排気流の圧力損失の合計値よりも大きな値に設定される。
また、風量制御部313は、風路上に設置されている部品の目詰まり状態に対応して送風部50の風量の変更度合いを変更する。すなわち、風量制御部313は、風路上に設置されている圧力検出部20で検出された圧力に基づいて、圧力検出部20が設けられた風路に設けられている送風部50の風量を変更する。そして、風量制御部313は、風路上に設置されている部品の目詰まり状態が酷いほど、送風部50の風量の増加度合いを大きくする。これにより、熱交換型換気装置100は、風路上に設置されている部品の目詰まりに起因して換気風量が低下した場合においても機器本来の換気性能を発揮させることができる。
換気運転制御部314は、ユーザーによってリモートコントローラー15で選択された運転モードに基づいて、給気用送風機3および排気用送風機2の、運転または停止を制御して熱交換型換気装置100の換気運転を制御する。なお、風量制御部313と、換気運転制御部314とを1つの運転制御部として構成してもよい。
目詰まり検知部315は、圧力差算出部312で算出された圧力差に基づいて、給気プレエアフィルター11、排気プレエアフィルター12、全熱交換器4、温度調整コイル5、加湿エレメント6の目詰まりを検知する。目詰まり検知部315は、目詰まりを検知した場合には、メンテナンスサインを報知する。すなわち、目詰まり検知部315は、全熱交換器4等の目詰まりを検知した場合には、後述するリモートコントローラー15の表示部43にメンテナンスサインを表示させる制御を行う。
熱交換型換気装置100は、例えば、最も風量の少ない最弱風量で運転する最弱風量運転と、最弱風量よりも風量の多い弱風量で運転する弱風量運転と、弱風量よりも風量の多い中風量で運転する中風量運転と、中風量よりも風量の多い強風量で運転する強風量運転と、の4段階の風量で運転可能とされている。すなわち、風量制御部313は、給気用送風機3および排気用送風機2の各々について、最弱風量運転と、弱風量運転と、中風量運転と、強風量運転と、の4段階の風量切換制御が可能とされている。
風量制御部313には、圧力センサー21における検出値と圧力センサー24における検出値との圧力差に基づいて風量制御部313が給気用送風機3の風量を変更するか否かを判定するために予め定められた「切換閾値」である、「給気用第1切換閾値Paa1」と、「給気用第2切換閾値Paa2」と、「給気用第3切換閾値Paa3」と、が予め記憶されている。給気用第1切換閾値Paa1と給気用第2切換閾値Paa2と給気用第3切換閾値Paa3とは、圧力センサー21における検出値と圧力センサー24における検出値との圧力差に基づいて給気用送風機3の風量段階を変更するための、上述した圧力センサー21での検出値と圧力センサー24での検出値との圧力差の、予め定められた閾値である。なお、これらの切換閾値は、第1記憶部32に記憶されてもよい。
給気用第1切換閾値Paa1は、給気用送風機3の風量を、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から1段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。給気用第2切換閾値Paa2は、給気用送風機3の風量を、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から2段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。給気用第3切換閾値Paa3は、給気用送風機3の風量を、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から3段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。
給気用第1切換閾値Paa1と給気用第2切換閾値Paa2と給気用第3切換閾値Paa3とは、必要なときに、熱交換型換気装置100の設置環境に合わせてリモートコントローラー15等を用いて外部から任意の値に変更可能である。これらの切換閾値は、変更される場合には、上書きされる。
また、風量制御部313には、圧力センサー30における検出値と圧力センサー26における検出値との圧力差に基づいて風量制御部313が給気用送風機3の風量を変更するか否かを判定するために予め定められた「切換閾値」である、「給気用第1切換閾値Pab1」と、「給気用第2切換閾値Pab2」と、「給気用第3切換閾値Pab3」と、が予め記憶されている。給気用第1切換閾値Pab1と給気用第2切換閾値Pab2と給気用第3切換閾値Pab3とは、圧力センサー30における検出値と圧力センサー26における検出値との圧力差に基づいて給気用送風機3の風量段階を変更するための、上述した圧力センサー30での検出値と圧力センサー26での検出値との圧力差の、予め定められた閾値である。なお、これらの切換閾値は、第1記憶部32に記憶されてもよい。
給気用第1切換閾値Pab1は、給気用送風機3の風量を、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から1段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。給気用第2切換閾値Pab2は、給気用送風機3の風量を、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から2段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。給気用第3切換閾値Pab3は、給気用送風機3の風量を、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から3段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。
給気用第1切換閾値Pab1と給気用第2切換閾値Pab2と給気用第3切換閾値Pab3とは、必要なときに、熱交換型換気装置100の設置環境に合わせてリモートコントローラー15等を用いて外部から任意の値に変更可能である。これらの切換閾値は、変更される場合には、上書きされる。
また、風量制御部313には、風量制御部313が排気用送風機2の風量を変更するか否かを判定するために予め定められた「切換閾値」である、「排気用第1切換閾値Pb1」と、「排気用第2切換閾値Pb2」と、「排気用第3切換閾値Pb3」と、が予め記憶されている。排気用第1切換閾値Pb1と排気用第2切換閾値Pb2と排気用第3切換閾値Pb3とは、排気用送風機2の風量段階を変更するための、上述した圧力センサー27での検出値と圧力センサー29での検出値との圧力差の、予め定められた閾値である。なお、これらの切換閾値は、第1記憶部32に記憶されてもよい。
排気用第1切換閾値Pb1は、排気用送風機2の風量を、現在稼働している排気用送風機2の風量段階から1段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。排気用第2切換閾値Pb2は、排気用送風機2の風量を、現在稼働している排気用送風機2の風量段階から2段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。排気用第3切換閾値Pb3は、排気用送風機2の風量を、現在稼働している排気用送風機2の風量段階から3段階上げる切り換えを行うか否かを判定するための切換閾値である。
排気用第1切換閾値Pb1と排気用第2切換閾値Pb2と排気用第3切換閾値Pb3とは、必要なときに、熱交換型換気装置100の設置環境に合わせてリモートコントローラー15等を用いて外部から任意の値に変更可能である。これらの切換閾値は、変更される場合には、上書きされる。
第1記憶部32は、熱交換型換気装置100の運転に関わる各種の情報を記憶する。第1記憶部32としては、熱交換型換気装置100への通電が断電された場合でも、記憶された情報が消去されないように、不揮発性の記憶装置が使用される。第1記憶部32は、例えばメモリによって実現される。
第1通信部33は、通信線51を介してリモートコントローラー15の第2通信部41との間で通信を行って情報の送受信を行う。
第1制御部31は、例えば、図5に示したハードウェア構成の処理回路として実現される。図5は、本発明の実施の形態1における処理回路のハードウェア構成の一例を示す図である。第1制御部31が図5に示す処理回路により実現される場合、第1制御部31は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、第1制御部31の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。
また、第1通信部33を、同様にプロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現されるように構成してもよい。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して第1通信部33の機能を実現してもよい。また、第1通信部33の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。
また、第1通信部33を実現するためのプロセッサおよびメモリは、第1制御部31を実現するプロセッサおよびメモリと同一であってもよいし、別のプロセッサおよびメモリであってもよい。
リモートコントローラー15は、熱交換型換気装置100の換気動作等の各種制御についての指令を受け付ける。リモートコントローラー15は、ユーザーから受け付けた各種指令を、第1制御部31に送信する。すなわち、リモートコントローラー15は、熱交換型換気装置100における、運転のオンと運転のオフとの切り換え、換気風量の切り換え、換気モードの切り換え、運転タイマーの設定などが可能になっている。
リモートコントローラー15は、主たる構成として、図4に示すように通信線51を介して第1通信部33との間で通信を行って情報の送受信を行う第2通信部41と、設定操作を受け付ける操作部42と、熱交換型換気装置100の運転に関連する各種情報およびメンテナンスサインを表示する表示部43と、熱交換型換気装置100の運転に関連する各種情報を記憶する第2記憶部44と、リモートコントローラー15の動作を制御する第2制御部45と、を有している。第2通信部41と操作部42と表示部43と第2記憶部44と第2制御部45とは、互いに情報を送受信可能である。
操作部42は、熱交換型換気装置100の運転を遠隔制御するためのインタフェースであり、ユーザーから熱交換型換気装置100の運転に関連する指示を受け付ける。操作部42は、熱交換型換気装置100の運転開始、熱交換型換気装置100の運転停止、熱交換型換気装置100の運転モードの選択、運転強度の設定、タイマーの設定といった、熱交換型換気装置100における運転に係わる様々な機能をユーザーが任意に選択できるように構成されている。操作部42は、受け付けた各種情報を第2制御部45に送信する。操作部42は、例えば、キーボード、スイッチ、レバー又はタッチパネル等の各種の公知の入力機器によって実現される。
表示部43は、操作部42が受け付けた各種情報を表示してユーザーに通知する。表示部43は、例えば液晶ディスプレイ装置等の各種の公知の表示装置によって実現される。
第2記憶部44としては、熱交換型換気装置100への通電が断電された場合でも、記憶された情報が消去されないように、不揮発性の記憶装置が使用される。第2記憶部44は、例えばメモリによって実現される。
第2制御部45は、操作部42から受信した指示情報に基づいてリモートコントローラー15の動作を制御する。第2制御部45は、操作部42から受信した情報を、第2通信部41を介して第1制御部31に送信する。また、第2制御部45は、各種情報を表示部43に表示させる制御を行う。
第2制御部45は、例えば、図5に示したハードウェア構成の処理回路として実現される。第2制御部45が図5に示す処理回路により実現される場合、第2制御部45は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、第2制御部45の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。
また、第2通信部41を、同様にプロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを実行することにより、実現されるように構成してもよい。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して第2通信部41の機能を実現してもよい。また、第2通信部41の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ101およびメモリ102を用いて実現するようにしてもよい。また、第2通信部41を実現するためのプロセッサおよびメモリは、第2制御部45を実現するプロセッサおよびメモリと同一であってもよいし、別のプロセッサおよびメモリであってもよい。
つぎに、熱交換型換気装置100における、換気風量制御について説明する。図6は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100における風量自動制御の手順の一例を示すフローチャートである。図7は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100における給気用送風機3の風量の切換条件と給気用送風機3の風量の切換内容との関係を示す図である。図8は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100における給気用送風機3の風量の切換条件と給気用送風機3の風量の切換内容との関係を示す図である。図9は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100における排気用送風機2の風量の切換条件と排気用送風機2の風量の切換内容との関係を示す図である。
まず、熱交換型換気装置100の電源がオンにされた状態でリモートコントローラー15の操作部42によって運転開始指令が選択されると、運転開始指令情報が第2制御部45、第2通信部41、通信線51、制御装置14の第1通信部33を介して第1制御部31に送信される。
第1制御部31は、運転開始指令情報を受信すると、ステップS10において熱交換型換気装置100の運転を開始する。圧力検出部20の圧力センサー21,22,23,24,25,26,27,28,29,30は、各々が設置された風路を流れる気流の圧力を検出するためのセンシング動作を開始する。
ステップS20において圧力取得部311は、給気流の圧力を圧力検出部20から取得する。すなわち、圧力取得部311は、給気風路18の負圧領域における全熱交換器4の上流側の位置に設けられた圧力センサー21と、給気風路18の負圧領域における全熱交換器4の下流側の位置に設けられた圧力センサー24とから、給気風路18の負圧領域を流れる気流の圧力の情報、すなわち給気風路18の負圧領域を流れる給気流の圧力の情報である検出値を受信する。圧力取得部311は、受信した給気流の圧力の検出値を圧力差算出部312に送信する。
また、圧力取得部311は、給気風路18の正圧領域における温度調整コイル5よりも上流側の位置に設けられた圧力センサー30と、給気風路18の正圧領域における加湿エレメント6よりも下流側の位置に設けられた圧力センサー26とから、給気風路18の正圧領域を流れる気流の圧力の情報、すなわち給気風路18の正圧領域を流れる給気流の圧力の情報である検出値を受信する。圧力取得部311は、受信した給気流の圧力の検出値を圧力差算出部312に送信する。
また、圧力取得部311は、排気流の圧力を圧力検出部20から取得する。すなわち、圧力取得部311は、圧力センサー27と圧力センサー29とから、熱交換排気風路17を流れる気流の圧力の情報、すなわち熱交換排気風路17を流れる排気流の圧力の情報である検出値を受信する。圧力取得部311は、受信した排気流の圧力の検出値を圧力差算出部312に送信する。
つぎに、ステップS30において圧力差算出部312は、圧力取得部311から送信された、圧力センサー21で検出された給気流の圧力の検出値と、圧力センサー24で検出された給気流の圧力の検出値との圧力差α1を算出する。圧力差α1は、圧力センサー21の検出値P21と圧力センサー24の検出値P24とにより、下記式(1)によって算出される。圧力差α1は、「P24−P21」の絶対値である。
圧力差α1=|P24−P21|・・・(1)
たとえば、圧力センサー21の検出値P21が「−190パスカル」であり、圧力センサー24の検出値P24が「−200パスカル」である場合には、圧力差α1は、|(−200パスカル)−(−190パスカル)|=10パスカルとなる。
また、圧力差算出部312は、圧力取得部311から送信された、圧力センサー30で検出された給気流の圧力の検出値と、圧力センサー26で検出された給気流の圧力の検出値との圧力差α2を算出する。圧力差α2は、圧力センサー30の検出値P30と圧力センサー26の検出値P26とにより、下記式(2)によって算出される。圧力差α2は、「P30−P26」の絶対値である。
圧力差α2=|P30−P26|・・・(2)
たとえば、圧力センサー30の検出値P30が「200パスカル」であり、圧力センサー26の検出値P26が「190パスカル」である場合には、圧力差α2は、|(200パスカル)−(190パスカル)|=10パスカルとなる。
また、圧力差算出部312は、圧力取得部311から送信された、圧力センサー27で検出された排気流の圧力の検出値と、圧力センサー29で検出された排気流の圧力の検出値との圧力差βを算出する。圧力差βは、圧力センサー27の検出値P27と圧力センサー29の検出値P29とにより、下記式(3)によって算出される。圧力差βは、「P29−P27」の絶対値である。
圧力差β=|P29−P27|・・・(3)
たとえば、圧力センサー27の検出値P27が「−190パスカル」であり、圧力センサー29の検出値P29が「−200パスカル」である場合には、圧力差α2は、|(−200パスカル)−(−190パスカル)|=10パスカルとなる。
つぎに、ステップS40において風量制御部313は、圧力差算出部312で算出された圧力差α1と、予め定められた切換閾値である、「給気用第1切換閾値Paa1」、「給気用第2切換閾値Paa2」および「給気用第3切換閾値Paa3」と、の大小関係に基づいて、送風部50の給気用送風機3の風量の変更制御、すなわち風量の切換制御を行う。「給気用第1切換閾値Paa1」、「給気用第2切換閾値Paa2」および「給気用第3切換閾値Paa3」の大小関係は、「給気用第1切換閾値Paa1」<「給気用第2切換閾値Paa2」<「給気用第3切換閾値Paa3」である。
風量制御部313は、圧力差α1と、予め定められた切換閾値とを比較する。図7に示すように、風量制御部313は、圧力差α1が給気用第1切換閾値Paa1よりも大きい場合に、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量を1段階上げる制御、すなわち給気用送風機3の風量を既存ノッチから1ノッチ上げる制御を行う。風量制御部313は、圧力差α1が給気用第2切換閾値Paa2よりも大きい場合に、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量を2段階上げる制御、すなわち給気用送風機3の風量を既存ノッチから2ノッチ上げる制御を行う。風量制御部313は、圧力差α1が給気用第3切換閾値Paa3よりも大きい場合に、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量を3段階上げる制御、すなわち給気用送風機3の風量を既存ノッチから3ノッチ上げる制御を行う。
このように、風量制御部313は、給気風路18上に設置された部品の目詰まり状態が酷いほど、送風部50の風量の増加度合いを大きくする。すなわち、風量制御部313は、圧力差α1が予め定められた切換閾値を超えた場合に、切換閾値の大きさに対応して送風部50の風量の増加度合いを段階的に大きくする。なお、風量制御部313は、圧力差α1が予め定められた切換閾値を超えた場合に、切換閾値の大きさに対応して送風部50の風量の増加度合いを連続的に大きくしてもよい。
なお、給気用送風機3の風量段階を4段階以上上げられる熱交換型換気装置100については、同様にして現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量を上げる制御を行えばよい。図7においては、給気用送風機3の風量段階を4段階以上上げられる場合の切り換え条件についても合わせて示している。たとえば、風量制御部313は、圧力差α1が給気用第n切換閾値Paanよりも大きい場合に、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量をn段階上げる制御、すなわち給気用送風機3の風量を既存ノッチからnノッチ上げる制御を行う。「給気用第1切換閾値Paa1」、「給気用第2切換閾値Paa2」、「給気用第3切換閾値Paa3」および「給気用第n切換閾値Paan」の大小関係は、「給気用第1切換閾値Paa1」<「給気用第2切換閾値Paa2」<「給気用第3切換閾値Paa3」<・・・「給気用第n切換閾値Paan」である。ここでのnは、3よりも大きい正の整数である。
また、風量制御部313は、圧力差算出部312で算出された圧力差α2と、予め定められた切換閾値である、「給気用第1切換閾値Pab1」、「給気用第2切換閾値Pab2」および「給気用第3切換閾値Pab3」と、の大小関係に基づいて、送風部50の給気用送風機3の風量の変更制御、すなわち風量の切換制御を行う。「給気用第1切換閾値Pab1」、「給気用第2切換閾値Pab2」および「給気用第3切換閾値Pab3」の大小関係は、「給気用第1切換閾値Pab1」<「給気用第2切換閾値Pab2」<「給気用第3切換閾値Pab3」である。
風量制御部313は、圧力差α2と、予め定められた切換閾値とを比較する。図8に示すように、風量制御部313は、圧力差α2が給気用第1切換閾値Pab1よりも大きい場合に、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量を1段階上げる制御、すなわち給気用送風機3の風量を既存ノッチから1ノッチ上げる制御を行う。風量制御部313は、圧力差α2が給気用第2切換閾値Pab2よりも大きい場合に、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量を2段階上げる制御、すなわち給気用送風機3の風量を既存ノッチから2ノッチ上げる制御を行う。風量制御部313は、圧力差α2が給気用第3切換閾値Pab3よりも大きい場合に、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量を3段階上げる制御、すなわち給気用送風機3の風量を既存ノッチから3ノッチ上げる制御を行う。
このように、風量制御部313は、給気風路18上に設置された部品の目詰まり状態が酷いほど、送風部50の風量の増加度合いを大きくする。すなわち、風量制御部313は、圧力差α2が予め定められた切換閾値を超えた場合に、切換閾値の大きさに対応して送風部50の風量の増加度合いを段階的に大きくする。なお、風量制御部313は、圧力差α2が予め定められた切換閾値を超えた場合に、切換閾値の大きさに対応して送風部50の風量の増加度合いを連続的に大きくしてもよい。
なお、給気用送風機3の風量段階を4段階以上上げられる熱交換型換気装置100については、同様にして現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量を上げる制御を行えばよい。図8においては、給気用送風機3の風量段階を4段階以上上げられる場合の切り換え条件についても合わせて示している。たとえば、風量制御部313は、圧力差α2が給気用第n切換閾値Pabnよりも大きい場合に、現在稼働している給気用送風機3の風量段階から給気用送風機3の風量をn段階上げる制御、すなわち給気用送風機3の風量を既存ノッチからnノッチ上げる制御を行う。「給気用第1切換閾値Pab1」、「給気用第2切換閾値Pab2」、「給気用第3切換閾値Pab3」および「給気用第n切換閾値Pabn」の大小関係は、「給気用第1切換閾値Pab1」<「給気用第2切換閾値Pab2」<「給気用第3切換閾値Pab3」<・・・「給気用第n切換閾値Pabn」である。ここでのnは、3よりも大きい正の整数である。
また、風量制御部313は、圧力差算出部312で算出された圧力差βと、予め定められた切換閾値である、「排気用第1切換閾値Pb1」、「排気用第2切換閾値Pb2」および「排気用第3切換閾値Pb3」と、の大小関係に基づいて、送風部50の排気用送風機2の風量の変更制御、すなわち風量の切換制御を行う。
風量制御部313は、圧力差βと、予め定められた切換閾値とを比較する。図9に示すように、風量制御部313は、圧力差βが排気用第1切換閾値Pb1よりも大きい場合に、現在稼働している排気用送風機2の風量段階から排気用送風機2の風量を1段階上げる制御、すなわち排気用送風機2の風量を既存ノッチから1ノッチ上げる制御を行う。風量制御部313は、圧力差βが排気用第2切換閾値Pb2よりも大きい場合に、現在稼働している排気用送風機2の風量段階から排気用送風機2の風量を2段階上げる制御、すなわち排気用送風機2の風量を既存ノッチから2ノッチ上げる制御を行う。風量制御部313は、圧力差βが排気用第3切換閾値Pb3よりも大きい場合に、現在稼働している排気用送風機2の風量段階から排気用送風機2の風量を3段階上げる制御、すなわち排気用送風機2の風量を既存ノッチから3ノッチ上げる制御を行う。
なお、排気用送風機2の風量段階を4段階以上上げられる熱交換型換気装置100については、同様にして現在稼働している排気用送風機2の風量段階から排気用送風機2の風量を上げる制御を行えばよい。図9においては、排気用送風機2の風量段階を4段階以上上げられる場合の切り換え条件についても合わせて示している。たとえば、風量制御部313は、圧力差βが排気用第n切換閾値Pbnよりも大きい場合に、現在稼働している排気用送風機2の風量段階から排気用送風機2の風量をn段階上げる制御、すなわち排気用送風機2の風量を既存ノッチからnノッチ上げる制御を行う。「排気用第1切換閾値Pb1」、「排気用第2切換閾値Pb2」、「排気用第3切換閾値Pb3」および「排気用第n切換閾値Pbn」の大小関係は、「排気用第1切換閾値Pb1」<「排気用第2切換閾値Pb2」<「排気用第3切換閾値Pb3」<・・・「排気用第n切換閾値Pbn」である。ここでのnは、3よりも大きい正の整数である。
なお、上記においては、熱交換換気を行う場合について説明したが、普通換気を行う場合も上記と同様の処理を行うことができる。
上述したように、本実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100は、風量制御部313が、圧力センサー21における給気流の負圧の圧力の検出値と圧力センサー24における給気流の負圧の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた切換閾値と、の大小関係に基づいて送風部50の給気用送風機3の風量を増加させる制御を行う。また、熱交換型換気装置100は、風量制御部313が、圧力センサー30における給気流の負圧の圧力の検出値と圧力センサー26における給気流の負圧の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた切換閾値と、の大小関係に基づいて送風部50の給気用送風機3の風量を増加させる制御を行う。
また、熱交換型換気装置100は、風量制御部313が、圧力センサー27における排気流の負圧の圧力の検出値と圧力センサー29における排気流の負圧の圧力の検出値との圧力差と、予め定められた切換閾値と、の大小関係に基づいて送風部50の排気用送風機2の風量を増加させる制御を行う。すなわち、熱交換型換気装置100では、風量制御部313が、風路上に設置されている圧力検出部20で検出された圧力に基づいて、圧力検出部20が設けられた風路に設けられている送風部50の風量を変更する。このとき、熱交換型換気装置100は、風量、風速、使用年数等の管理が不要である。
熱交換型換気装置100は、風路上に設置されている部品の目詰まりに起因して換気風量が低下した場合においても、送風部50の風量を自動で増加させることにより、低下した分の風量を補うことができる。すなわち、熱交換型換気装置100は、風路上に設置されている部品の目詰まりに起因して換気風量が低下した場合においても機器本来の換気性能を発揮させることができる。これにより、もともと想定していたメンテナンスを省略もしくは延期することができる。
したがって、本実施の形態1にかかる熱交換型換気装置100は、風路上に設けられた部品の目詰まりが発生した場合でも必要な換気風量を確保可能な熱交換型換気装置を実現可能である。
実施の形態2.
実施の形態2では、熱交換型換気装置100において風路上に設置されている部品の目詰まりが検知された場合のメンテナンスサインの報知について説明する。図10は、図1に示す熱交換型換気装置100におけるメンテナンスサインの報知の手順を示すフローチャートである。図11は、図1に示す熱交換型換気装置100におけるメンテナンスサインの報知における検知条件を示す図である。
目詰まり検知部315には、正の値である、「給気用報知閾値Pc」、「排気用報知閾値Pd」、「給気プレエアフィルター報知閾値Pe」、「排気プレエアフィルター報知閾値Pf」、「メインエアフィルター報知閾値Pg」、「温度調整コイル報知閾値Ph」および「加湿エレメント報知閾値Pi」が予め記憶されている。上記の報知閾値は、目詰まり状態にあることを知らせるメンテナンスサインを報知するか否かを目詰まり検知部315が判定するための、予め定められた閾値である。なお、これらの報知閾値は、第1記憶部32に記憶されてもよい。
「給気用報知閾値Pc」は、全熱交換器4における給気流を通す風路が目詰まり状態にあることを知らせるメンテナンスサインを報知するか否かを判定するために予め定められた報知閾値である。
「排気用報知閾値Pd」は、全熱交換器4における排気流を通す風路が目詰まり状態にあることを知らせるメンテナンスサインを報知するか否かを判定するために予め定められた報知閾値である。
「給気プレエアフィルター報知閾値Pe」は、給気プレエアフィルター11が目詰まり状態にあることを知らせるメンテナンスサインを報知するか否かを判定するために予め定められた報知閾値である。
「排気プレエアフィルター報知閾値Pf」は、排気プレエアフィルター12が目詰まり状態にあることを知らせるメンテナンスサインを報知するか否かを判定するために予め定められた報知閾値である。
「メインエアフィルター報知閾値Pg」は、メインエアフィルター16が目詰まり状態にあることを知らせるメンテナンスサインを報知するか否かを判定するために予め定められた報知閾値である。
「温度調整コイル報知閾値Ph」は、温度調整コイル5が目詰まり状態にあることを知らせるメンテナンスサインを報知するか否かを判定するために予め定められた報知閾値である。
「加湿エレメント報知閾値Pi」は、加湿エレメント6が目詰まり状態にあることを知らせるメンテナンスサインを報知するか否かを判定するために予め定められた報知閾値である。
まず、全熱交換器4における給気流を通す給気側風路の目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知する場合について説明する。
第1制御部31は、運転開始指令情報を受信すると、ステップS110において熱交換型換気装置100の運転を開始する。圧力検出部20の圧力センサー21,22,23,24,25,26,27,28,29,30は、各々が設置された風路を流れる気流の圧力を検出するためのセンシング動作を開始し、気流の圧力の情報である検出値を予め定められた周期で圧力取得部311に送信する。
ステップS120において圧力取得部311は、圧力検出部20の圧力センサー21,22,23,24,25,26,27,28,29,30での気流の圧力の検出値を受信する。圧力取得部311は、受信した気流の圧力の検出値を圧力差算出部312に送信する。
つぎに、ステップS130において圧力差算出部312は、圧力取得部311から送信された、現在の圧力センサー22で検出された給気流の圧力の現在の検出値と、圧力センサー23で検出された給気流の圧力の現在の検出値との圧力差を算出する。圧力差は、圧力センサー22の現在の検出値P22と圧力センサー23の現在の検出値P23とにより、下記式(4)によって算出される。圧力差算出部312は、算出した圧力差の情報を目詰まり検知部315に送信する。
圧力差=|P23−P22|・・・(4)
つぎに、ステップS140において目詰まり検知部315は、検出値P23と検出値P22の圧力差:|P23−P22|の変化量が時間経過と共に給気用報知閾値Pcよりも大きくなったときに、全熱交換器4における給気側風路のメンテナンスサインを報知する制御を行う。
すなわち、目詰まり検知部315は、時間経過に伴う検出値P23と検出値P22との圧力差の変化量γを算出する。時間経過に伴う検出値P23と検出値P22との圧力差の変化量は、下記式(5)によって算出される。
圧力差の変化量γ=|P23−P22|−|P’23−P’22|・・・(5)
P’22は、予め定められた圧力センサー22の検出値の基準値であり、たとえば熱交換型換気装置100の設置時における圧力センサー22の検出値である。P’22は、予め目詰まり検知部315に記憶されている。P’23は、予め定められた圧力センサー23の検出値の基準値であり、たとえば熱交換型換気装置100の設置時における圧力センサー23の検出値である。P’23は、予め目詰まり検知部315に記憶されている。したがって、|P’23−P’22|は、たとえば熱交換型換気装置100の設置時における圧力センサー23の検出値と圧力センサー22の検出値との圧力差である。
たとえば、圧力センサー22の現在の検出値P22が「−150パスカル」であり、圧力センサー23の現在の検出値P23が「−200パスカル」である場合には、検出値P23と検出値P22の圧力差:|P23−P22|は、|(−200パスカル)−(−150パスカル)|=50パスカルとなる。
また、圧力センサー22の検出値の基準値P’22が「−190パスカル」であり、圧力センサー23の検出値の基準値P’23が「−200パスカル」である場合には、基準値P’23と基準値P’22の圧力差:|P’23−P’22|は、|(−200パスカル)−(−190パスカル)|=10パスカルとなる。
したがって、圧力差の変化量γは、「50パスカル−10パスカル」=40パスカルとなる。
つぎに、ステップS150において目詰まり検知部315は、上記式(5)によって算出された時間経過に伴う検出値P23と検出値P22との圧力差の変化量γ(>0)に基づいて、全熱交換器4における給気側風路のメンテナンスサインをリモートコントローラー15の表示部43に表示させる制御を行う。すなわち、目詰まり検知部315は、上記式(5)によって算出された圧力差の変化量γと、予め定められた報知閾値とを比較する。図11に示す検知条件のように、目詰まり検知部315は、圧力差の変化量γが「給気用報知閾値Pc」よりも大きくなった場合に、全熱交換器4における給気側風路が目詰まりしたことを示すメンテナンスサインをリモートコントローラー15の表示部43に表示させる制御を行う。
図12は、図1に示す熱交換型換気装置100におけるメンテナンスサインの表示例を示す図である。リモートコントローラー15の表示部43は、たとえば図12に示すように、<熱交換器の給気側風路のメンテナンス時期です>といった文字によるメンテナンスサインを表示する。
全熱交換器4における排気流を通す排気側風路の目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知する場合には、上述したステップS130からステップS150において、図11に示すように検知条件が置き換えられる。圧力センサー22の現在の検出値P22が圧力センサー28の現在の検出値P28に置き換えられ、圧力センサー23の現在の検出値P23が圧力センサー29の現在の検出値P29に置き換えられる。また、予め定められた圧力センサー22の検出値の基準値P’22が予め定められた圧力センサー28の検出値の基準値P’28に置き換えられ、予め定められた圧力センサー23の検出値の基準値P’23が予め定められた圧力センサー29の検出値の基準値P’29に置き換えられる。また、「給気用報知閾値Pc」が「排気用報知閾値Pd」に置き換えられる。そして、上述したステップS130からステップS150の処理が行われる。
すなわち、目詰まり検知部315は、時間経過に伴う検出値P29と検出値P28との圧力差の変化量:|P29−P28|−|P’29−P’28|が、図11に示す検知条件のように「排気用報知閾値Pd」よりも大きくなった場合に、全熱交換器4における排気側風路のメンテナンスサインをリモートコントローラー15の表示部43に表示させる制御を行う。
給気プレエアフィルター11の目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知する場合には、上述したステップS130からステップS150において、図11に示すように検知条件が置き換えられる。圧力センサー22の現在の検出値P22が圧力センサー21の現在の検出値P21に置き換えられ、圧力センサー23の現在の検出値P23が圧力センサー22の現在の検出値P22に置き換えられる。また、予め定められた圧力センサー22の検出値の基準値P’22が予め定められた圧力センサー21の検出値の基準値P’21に置き換えられ、予め定められた圧力センサー23の検出値の基準値P’23が予め定められた圧力センサー22の検出値の基準値P’22に置き換えられる。また、「給気用報知閾値Pc」が、「給気プレエアフィルター報知閾値Pe」に置き換えられる。そして、上述したステップS130からステップS150の処理が行われる。
すなわち、目詰まり検知部315は、時間経過に伴う検出値P22と検出値P21との圧力差の変化量:|P22−P21|−|P’22−P’21|が、図11に示す検知条件のように「給気プレエアフィルター報知閾値Pe」よりも大きくなった場合に、給気プレエアフィルター11のメンテナンスサインをリモートコントローラー15の表示部43に表示させる制御を行う。
排気プレエアフィルター12の目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知する場合には、上述したステップS130からステップS150において、図11に示すように検知条件が置き換えられる。圧力センサー22の現在の検出値P22が圧力センサー27の現在の検出値P27に置き換えられ、圧力センサー23の現在の検出値P23が圧力センサー28の現在の検出値P28に置き換えられる。また、予め定められた圧力センサー22の検出値の基準値P’22が予め定められた圧力センサー27の検出値の基準値P’27に置き換えられ、予め定められた圧力センサー23の検出値の基準値P’23が予め定められた圧力センサー28の検出値の基準値P’28に置き換えられる。また、「給気用報知閾値Pc」が、「排気プレエアフィルター報知閾値Pf」に置き換えられる。そして、上述したステップS130からステップS150の処理が行われる。
すなわち、目詰まり検知部315は、時間経過に伴う検出値P28と検出値P27との圧力差の変化量:|P28−P27|−|P’28−P’27|が、図11に示す検知条件のように「排気プレエアフィルター報知閾値Pf」よりも大きくなった場合に、排気プレエアフィルター12のメンテナンスサインをリモートコントローラー15の表示部43に表示させる制御を行う。
メインエアフィルター16の目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知する場合には、上述したステップS130からステップS150において、図11に示すように検知条件が置き換えられる。圧力センサー22の現在の検出値P22が圧力センサー23の現在の検出値P23に置き換えられ、圧力センサー23の現在の検出値P23が圧力センサー24の現在の検出値P24に置き換えられる。また、予め定められた圧力センサー22の検出値の基準値P’22が予め定められた圧力センサー23の検出値の基準値P’23に置き換えられ、予め定められた圧力センサー23の検出値の基準値P’23が予め定められた圧力センサー24の検出値の基準値P’24に置き換えられる。また、「給気用報知閾値Pc」が、「メインエアフィルター報知閾値Pg」に置き換えられる。そして、上述したステップS130からステップS150の処理が行われる。
すなわち、目詰まり検知部315は、時間経過に伴う検出値P24と検出値P23との圧力差の変化量:|P24−P23|−|P’24−P’23|が、図11に示す検知条件のように「メインエアフィルター報知閾値Pg」よりも大きくなった場合に、メインエアフィルター16のメンテナンスサインをリモートコントローラー15の表示部43に表示させる制御を行う。
温度調整コイル5の目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知する場合には、上述したステップS130からステップS150において、図11に示すように検知条件が置き換えられる。圧力センサー22の現在の検出値P22が圧力センサー30の現在の検出値P30に置き換えられ、圧力センサー23の現在の検出値P23が圧力センサー25の現在の検出値P25に置き換えられる。また、予め定められた圧力センサー22の検出値の基準値P’22が予め定められた圧力センサー30の検出値の基準値P’30に置き換えられ、予め定められた圧力センサー23の検出値の基準値P’23が予め定められた圧力センサー25の検出値の基準値P’25に置き換えられる。また、「給気用報知閾値Pc」が、「温度調整コイル報知閾値Ph」に置き換えられる。そして、上述したステップS130からステップS150の処理が行われる。
すなわち、目詰まり検知部315は、時間経過に伴う検出値P25と検出値P30との圧力差の変化量:|P25−P30|−|P’25−P’30|が、図11に示す検知条件のように「温度調整コイル報知閾値Ph」よりも大きくなった場合に、温度調整コイル5のメンテナンスサインをリモートコントローラー15の表示部43に表示させる制御を行う。
たとえば、圧力センサー30の現在の検出値P30が「200パスカル」であり、圧力センサー25の現在の検出値P25が「150パスカル」である場合には、検出値P25と検出値P30の圧力差:|P25−P30|は、|(150パスカル)−(200パスカル)|=50パスカルとなる。
また、圧力センサー30の検出値の基準値P’30が「200パスカル」であり、圧力センサー25の検出値の基準値P’25が「190パスカル」である場合には、基準値P’25と基準値P’30の圧力差:|P’25−P’30|は、|(190パスカル)−(200パスカル)|=10パスカルとなる。
したがって、時間経過に伴う検出値P25と検出値P24との圧力差の変化量は、「50パスカル−10パスカル」=40パスカルとなる。
加湿エレメント6の目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知する場合には、上述したステップS130からステップS150において、図11に示すように検知条件が置き換えられる。圧力センサー22の現在の検出値P22が圧力センサー25の現在の検出値P25に置き換えられ、圧力センサー23の現在の検出値P23が圧力センサー26の現在の検出値P26に置き換えられる。また、予め定められた圧力センサー22の検出値の基準値P’22が予め定められた圧力センサー25の検出値の基準値P’25に置き換えられ、予め定められた圧力センサー23の検出値の基準値P’23が予め定められた圧力センサー26の検出値の基準値P’26に置き換えられる。また、「給気用報知閾値Pc」が、「加湿エレメント報知閾値Pi」に置き換えられる。そして、上述したステップS130からステップS150の処理が行われる。
すなわち、目詰まり検知部315は、時間経過に伴う検出値P26と検出値P25との圧力差の変化量:|P26−P25|−|P’26−P’25|が、図11に示す検知条件のように「加湿エレメント報知閾値Pi」よりも大きくなった場合に、加湿エレメント6のメンテナンスサインをリモートコントローラー15の表示部43に表示させる制御を行う。
上述した熱交換型換気装置100は、給気風路および排気風路のうち少なくとも一方の風路において、当該風路に設けられて当該風路を流れる気流を通過させる部品の上流側の位置に設けられた上流側の圧力センサーで検出される圧力と、部品の下流側の位置に設けられた下流側の圧力センサーで検出される圧力と、の圧力差の時間経過に伴う変化量を検出する。そして、熱交換型換気装置100は、上記の変化量が予め定められた報知閾値よりも大きくなった場合に、当該部品が目詰まりしたことを報知する。なお、部品が目詰まりする前と、部品が目詰まりした後とにおいて、上流側の圧力センサーで検出される圧力と、下流側の圧力センサーで検出される圧力と、の大小関係は変わらない。
以上の処理を行うことにより、熱交換型換気装置100は、給気プレエアフィルター11、排気プレエアフィルター12、メインエアフィルター16、全熱交換器4、温度調整コイル5および加湿エレメント6の各々について、自動で目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知することができる。すなわち、熱交換型換気装置100は、風路上に設置された部品の上流側の位置と下流側の位置とに設置された圧力センサーの検出値に基づいて、目詰まりを検知してメンテナンスサインを報知することができる。また、報知閾値の値を調整することにより、メンテナンスサインが報知される部品の目詰まり状態を変更可能である。
なお、上述した熱交換型換気装置100は、給気風路および排気風路を流れる気流間で熱交換を行う熱交換器として、全熱交換を行う全熱交換器4を装備しているが、単に顕熱のみ交換を行う顕熱交換器を装備するものであってもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、実施の形態の技術同士を組み合わせることも可能であるし、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 本体、1a ケーシング、2 排気用送風機、3 給気用送風機、4 全熱交換器、5 温度調整コイル、6 加湿エレメント、7 排気吹出口、8 給気吹出口、9 給気吸込口、10 排気吸込口、11 給気プレエアフィルター、12 排気プレエアフィルター、13 風路切換ダンパー、14 制御装置、15 リモートコントローラー、16 メインエアフィルター、17 熱交換排気風路、18 給気風路、19 バイパス排気風路、20 圧力検出部、21,22,23,24,25,26,27,28,29,30 圧力センサー、31 第1制御部、32 第1記憶部、33 第1通信部、41 第2通信部、42 操作部、43 表示部、44 第2記憶部、45 第2制御部、50 送風部、51 通信線、100 熱交換型換気装置、101 プロセッサ、102 メモリ、311 圧力取得部、312 圧力差算出部、313 風量制御部、314 換気運転制御部、315 目詰まり検知部。

Claims (11)

  1. 給気風路と排気風路とが独立して内部に形成されたケーシングと、
    前記ケーシングの内部に設けられて前記給気風路を通過する気流と前記排気風路を通過する気流との間で熱交換させる熱交換器と、
    前記給気風路および前記排気風路のうち少なくとも一方の風路に設けられて前記風路を流れる気流の圧力を検出する圧力センサーと、
    室内空気を換気する送風部と、
    前記圧力センサーで検出された圧力に基づいて、前記圧力センサーが設けられた風路に設けられている前記送風部の風量を変更する制御部と、
    を備えること特徴とする熱交換型換気装置。
  2. 前記圧力センサーは、前記給気風路および前記排気風路のうち少なくとも一方の風路において、前記熱交換器の上流側の位置と前記熱交換器の下流側の位置とに設けられ、
    前記送風部は、前記圧力センサーが設けられた風路において、前記熱交換器の下流側の位置に設けられた前記圧力センサーの下流側の位置に設けられ、
    前記制御部は、前記熱交換器の上流側の位置に設けられた前記圧力センサーで検出される圧力と、前記熱交換器の下流側の位置に設けられた前記圧力センサーで検出される圧力と、の圧力差が予め定められた切換閾値を超えた場合に、前記圧力センサーが設けられた風路に設けられている前記送風部の風量を増加させること、
    を特徴とする請求項1に記載の熱交換型換気装置。
  3. 前記切換閾値は、前記熱交換型換気装置の設置時に、前記熱交換器の上流側の位置に設けられた前記圧力センサーで検出された圧力と、前記熱交換器の下流側の位置に設けられた前記圧力センサーで検出された圧力と、の圧力差に基づいた値であること、
    を特徴とする請求項2に記載の熱交換型換気装置。
  4. 前記制御部は、前記切換閾値の大きさに対応して前記送風部の風量を増加させる度合いを段階的または連続的に大きくすること、
    を特徴とする請求項2に記載の熱交換型換気装置。
  5. 前記給気風路および前記排気風路のうち少なくとも一方の風路において、前記風路に設けられて前記風路を流れる気流を通過させる部品の上流側の位置に設けられた上流側の圧力センサーで検出される圧力と、前記部品の下流側の位置に設けられた下流側の圧力センサーで検出される圧力と、の圧力差の時間経過に伴う変化量が、予め定められた報知閾値よりも大きくなった場合に、前記部品が目詰まりしたことを報知すること、
    を特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載の熱交換型換気装置。
  6. 前記部品は、前記給気風路における前記熱交換器よりも上流側の位置に設けられた給気プレエアフィルター、前記熱交換器、前記熱交換器の下流側の位置に設けられた前記圧力センサーの上流側の位置であって前記給気風路における前記熱交換器よりも下流側の位置に設けられたメインエアフィルターおよび前記排気風路における前記熱交換器よりも上流側に設けられた排気プレエアフィルターのうちの少なくとも1つであること、
    を特徴とする請求項5に記載の熱交換型換気装置。
  7. 前記給気風路における前記熱交換器の下流側の位置に設けられて前記給気風路を流れる気流を通過させる部品を備え、
    前記送風部は、前記給気風路において、前記熱交換器と前記部品との間の位置に設けられ、
    前記圧力センサーは、前記給気風路における前記送風部の下流側の位置であって、前記部品の上流側の位置と前記部品の下流側の位置とに設けられ、
    前記制御部は、前記部品の上流側の位置に設けられた前記圧力センサーで検出される圧力と、前記部品の下流側の位置に設けられた前記圧力センサーで検出される圧力と、の圧力差が予め定められた切換閾値を超えた場合に、前記送風部の風量を増加させること、
    を特徴とする請求項1に記載の熱交換型換気装置。
  8. 前記切換閾値は、前記熱交換型換気装置の設置時に、前記部品の上流側の位置に設けられた前記圧力センサーで検出された圧力と、前記部品の下流側の位置に設けられた前記圧力センサーで検出された圧力と、の圧力差に基づいた値であること、
    を特徴とする請求項7に記載の熱交換型換気装置。
  9. 前記制御部は、前記切換閾値の大きさに対応して前記送風部の風量を増加させる度合いを段階的または連続的に大きくすること、
    を特徴とする請求項7に記載の熱交換型換気装置。
  10. 前記部品の上流側の位置に設けられた上流側の圧力センサーで検出される圧力と、前記部品の下流側の位置に設けられた下流側の圧力センサーで検出される圧力と、の圧力差の時間経過に伴う変化量が、予め定められた報知閾値よりも大きくなった場合に、前記部品が目詰まりしたことを報知すること、
    を特徴とする請求項7から9のいずれか1つに記載の熱交換型換気装置。
  11. 前記部品は、温度調整コイルおよび前記給気風路における前記温度調整コイルよりも下流側の位置に設けられた加湿エレメントのうちの少なくとも1つであること、
    を特徴とする請求項10に記載の熱交換型換気装置。
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