JP2020085009A - 膨張弁 - Google Patents
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Abstract
Description
流体が通過する流路内に配置され、環状の弁座を備えた弁本体と、
前記弁座に着座することにより前記流体の通過を阻止し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
外周に凹部を備え、前記弁体に一端を当接させた作動棒と、を有し、
前記弁本体は、高圧流路と、前記高圧流路より流体圧が低圧の低圧流路とを連通する貫通孔を備え、前記作動棒は前記貫通孔に挿通されており、
前記作動棒の外周に嵌合した環状弾性体が、前記貫通孔の内周に対して全周で接しており、
前記作動棒と前記貫通孔との間には、前記環状弾性体を保持すると共に前記作動棒の振動を抑制する防振ばねが設けられており、
前記防振ばねは、前記作動棒の凹部に係合する環状ベースと、前記環状ベースから延在して前記貫通孔に当接する複数の脚部と、を有する、ことを特徴とする。
本明細書において、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と定義し、作動棒5から弁体3に向かう方向を「下方向」と定義する。よって、本明細書では、膨張弁1の姿勢に関わらず、弁体3から作動棒5に向かう方向を「上方向」と呼ぶ。
図1を参照して、第1の実施形態における膨張弁1の概要について説明する。図1は、本実施形態における膨張弁1を、冷媒循環システム100に適用した例を模式的に示す概略断面図である。本実施例では、膨張弁1は、コンプレッサ101と、コンデンサ102と、エバポレータ104とに流体接続されている。
作動棒5は軸線Lに沿って、弁本体2に同軸に形成された作動棒挿通孔27、中央孔28、環状部26、戻り流路23、連通路2bを介して、弁体3からパワーエレメント8まで延在している。作動棒5を摺動可能に保持する中央孔28の内径に対し、環状部26の内径はより大きくなっている。中央孔28と環状部26とで、第2流路22と戻り流路23とを連通する貫通孔を構成する。なお、第2流路22、戻り流路23のいずれも、冷凍サイクルにおいては低圧側に位置するが、冷媒がエバポレータ104を通過して圧損を受けるため、前者が相対的に高圧となる。したがって、本明細書では、第2流路22を高圧流路、戻り流路23を低圧流路と称することがある。
図1を参照して、膨張弁1の動作例について説明する。コンプレッサ101で加圧された冷媒は、コンデンサ102で液化され、膨張弁1に送られる。また、膨張弁1で断熱膨張された冷媒はエバポレータ104に送り出され、エバポレータ104で、エバポレータの周囲を流れる空気と熱交換される。エバポレータ104から戻る冷媒は、膨張弁1(より具体的には、戻り流路23)を通ってコンプレッサ101側へ戻される。このとき、エバポレータ104を通過することで、第2流路22内の流体圧は、戻り流路23の流体圧より大きくなる。
図7は、第2の実施形態にかかる膨張弁1Aを示す図である。本実施形態については、第1の実施形態に対して異なる部分のみを説明し、共通する構成については同じ符号を付して重複した説明を省略する。
2 :弁本体
3 :弁体
4 :付勢装置
5 :作動棒
6、6A :作動棒防振ばね
8 :パワーエレメント
20 :弁座
21 :第1流路
22 :第2流路
23 :戻り流路
26 :環状部
27 :作動棒挿通孔
41 :コイルばね
42 :弁体サポート
43 :ばね受け部材
44 :付勢装置防振ばね
100 :冷媒循環システム
101 :コンプレッサ
102 :コンデンサ
104 :エバポレータ
VS :弁室
OR1 :O−リング
Claims (4)
- 流体が通過する流路内に配置され、環状の弁座を備えた弁本体と、
前記弁座に着座することにより前記流体の通過を阻止し、前記弁座から離間することにより前記流体の通過を許容する弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢するコイルばねと、
外周に凹部を備え、前記弁体に一端を当接させた作動棒と、を有し、
前記弁本体は、高圧流路と、前記高圧流路より流体圧が低圧の低圧流路とを連通する貫通孔を備え、前記作動棒は前記貫通孔に挿通されており、
前記作動棒の外周に嵌合した環状弾性体が、前記貫通孔の内周に対して全周で接しており、
前記作動棒と前記貫通孔との間には、前記環状弾性体を保持すると共に前記作動棒の振動を抑制する防振ばねが設けられており、
前記防振ばねは、前記作動棒の凹部に係合する環状ベースと、前記環状ベースから延在して前記貫通孔に当接する複数の脚部と、を有する、
ことを特徴とする膨張弁。 - 前記作動棒の凹部は周溝であり、前記防振ばねの環状ベースは、前記周溝に係合する係合部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。 - 前記作動棒の凹部は周溝であり、前記防振ばねの環状ベースは弾性変形可能であって、周方向の一部が不連続である、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。 - 前記脚部は、前記環状ベースの内周から延在して折り曲げられてなり、前記脚部の一部が隆起して隆起部を形成しており、前記隆起部が前記貫通孔の内周面に当接する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の膨張弁。
Priority Applications (1)
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JP2018214819A JP7165972B2 (ja) | 2018-11-15 | 2018-11-15 | 膨張弁 |
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JP2018214819A JP7165972B2 (ja) | 2018-11-15 | 2018-11-15 | 膨張弁 |
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Family Applications (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08145505A (ja) * | 1994-11-25 | 1996-06-07 | Tgk Co Ltd | 膨張弁 |
JP2014173807A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Tgk Co Ltd | 膨張弁および防振ばね |
JP2018025332A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | 株式会社不二工機 | 膨張弁 |
-
2018
- 2018-11-15 JP JP2018214819A patent/JP7165972B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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JPH08145505A (ja) * | 1994-11-25 | 1996-06-07 | Tgk Co Ltd | 膨張弁 |
JP2014173807A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Tgk Co Ltd | 膨張弁および防振ばね |
JP2018025332A (ja) * | 2016-08-09 | 2018-02-15 | 株式会社不二工機 | 膨張弁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7165972B2 (ja) | 2022-11-07 |
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