JP2020084580A - 逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法 - Google Patents

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【課題】施工コストの削減を図りながら、既存地下外壁を利用した山留め壁構造の水平力に対する抵抗力を向上する。【解決手段】既存地下外壁4の内側で当該既存地下外壁4の内面との間に空間21を設けた位置、且つ、後から逆打ち工法で構築される新設地下構造体50の逆打ち工法構築部位52にて内側から突っ張り力が作用される位置にガイドウォール20を構築するガイドウォール構築工程と、既存地下外壁4と前記ガイドウォール20との間の空間に充填材23を充填し、既存地下外壁4と充填材23とガイドウォール20からなる山留め壁構造を構築する充填材充填工程と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、既存地下外壁を利用した山留め壁構造の構築方法に関する。
地下構造物を備えた既存構造物を解体して新設構造物を構築する建替工事において、解体後に残置された既存地下外壁を利用して山留め壁構造を構築する方法として、特許文献1に示す建物の解体・構築方法が提案されている。この従来方法では、既存下部構造3の既存側壁部(既存地下外壁)3aの内側にバットレス補強体5を構築するバットレス構築工程と、既存側壁部3aの内側で、且つ、バットレス補強体5との間に外側空間を設けた状態で新設地下躯体2の新設側壁部6を構築する新設側壁部構築工程と、新設地下躯体2の新設側壁部6とバットレス補強体5を含む既存側壁部3aとの間の外側空間にコンクリートグラウト7を充填する充填工程と、を備える。
そして、上述の充填工程の実行により、既存側壁部3aと新設地下躯体2の側壁部6とを一体化し、バットレス補強体5を含む既存側壁部3aとコンクリートグラウト7からなる山留め壁構造が構築される。
特開2001−303599号公報
従来の山留め壁構造の構築方法では、既存側壁部3aの内側位置に新設地下躯体2の新設側壁部6が構築された後、この新設側壁部6とバットレス補強体5を含むバットレス補強体5との間の外側空間にコンクリートグラウト7が充填される。これにより、既存側壁部3aと新設地下躯体2の新設側壁部6とが一体化される。このコンクリートグラウト7の充填工程が完了するまでは、既存側壁部3aはバットレス補強体5によって補強されているだけである。そのため、新設地下躯体2の階層が多く(深く)なって既存側壁部3aに大きな土圧が作用する建替工事の場合には、既存側壁部3aを利用した山留め壁構造の土圧に対する水平方向での突っ張り力が十分ではなく、この面で改善の余地がある。
しかも、新設地下躯体2の新設側壁部6の構築にあたっては、多数の外型枠、内型枠、セパレータ等が必要で、しかも、セパレータの外側端部は、既存側壁部3a及びバットレス補強体5に連結するため、セパレータの長さも、新設側壁部6の厚み以上に長くなり、施工コスト面及び新設側壁部6の構築精度面で改善の余地がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、施工コストの削減を図りながら、既存地下外壁を利用した山留め壁構造の水平力に対する抵抗力を向上することのできる逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、既存地下外壁の内側で当該既存地下外壁の内面との間に空間を設けた位置、且つ、後から逆打ち工法で構築される新設地下構造体の逆打ち工法構築部位にて内側から突っ張り力が作用される位置にガイドウォールを構築するガイドウォール構築工程と、
前記既存地下外壁と前記ガイドウォールとの間の前記空間に充填材を充填し、前記既存地下外壁と前記充填材と前記ガイドウォールからなる山留め壁構造を構築する充填材充填工程と、を備える点にある。
上記構成によれば、既存地下外壁の内側に位置するガイドウォールは、後から逆打ち工法で構築される新設地下構造体の逆打ち工法構築部位にて内側から水平方向に突っ張り力が作用される位置に構築される。しかも、このガイドウォールと既存地下外壁の内面との間に設けられた空間には充填材が充填され、既存地下外壁とガイドウォールとが充填材で一体化された山留め壁構造が構築される。これにより、新設地下構造体の逆打ち構築部位を切梁として作用させて、既存地下外壁を利用した山留め壁構造の水平力(土圧)に対する抵抗力を向上することができる。しかも、既存地下外壁と充填材とガイドウォールからなる山留め壁構造全体を鉄筋コンクリート等で構成する場合に比べて施工コストの削減を図ることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記ガイドウォール構築工程を行う前に、前記既存地下外壁を補強する既存地下外壁補強工程を実行する点にある。
上記構成によれば、ガイドウォールを構築する前に、既存地下外壁をバットレス等で補強することにより、既存地下外壁の曲げおよびせん断耐力を高めることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記ガイドウォール構築工程において、後から構築される前記新設地下構造体の前記逆打ち工法構築部位の設計外面位置に前記ガイドウォールを構築する点にある。
上記構成によれば、ガイドウォールを外型枠にして逆打ち工法で逆打ち工法構築部位を構築するにあたり、ガイドウォールの内面が逆打ち工法構築部位の設計外面位置にあるので、逆打ち工法構築部位の厚みを必要以上に大きくする必要がない。そのため、本設構造体の外側の増し打ちコンクリート量を削減することができる。さらに、内型枠を位置保持するセパレータの長さを新設地下構造体の新設壁厚まで短くすることができ、内型枠の位置保持性能や工事の安全性が向上するとともに、セパレータの施工コストを安価にすることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記充填材充填工程を行う前に、前記ガイドウォールに壁開口部を形成するとともに、前記ガイドウォールと前記既存地下外壁の間の既存地下スラブに床開口部を形成し、前記充填材充填工程において、上階側の前記ガイドウォールの内側から前記壁開口部及び前記床開口部を通して下階側の前記空間に充填材を落とし込む点にある。
上記構成によれば、充填材充填工程において、上階側のガイドウォールの内側から壁開口部及び床開口部を通して下階側の前記空間に充填材を落とし込むことで、充填材を隙間無く確実に充填することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記充填材として、流動化処理土を用いる点にある。
上記構成によれば、流動化処理土は高い流動性を有するので、既存地下外壁とガイドウォールとの間に空隙を生じさせることなく確実に充填できる。しかも、充填材として流動化処理土を用いるので、コンクリートに比べて安価に充填できる。よって、既存地下外壁と充填材とガイドウォールからなる山留め壁構造の施工性を高め、且つ、コストの低廉化を図ることができる。
本発明の逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法における既存地下外壁補強工程を示す縦断面図と水平断面図 ガイドウォール構築工程を示す縦断面図と水平断面図 充填材充填工程の充填開始時の縦断面図 充填材充填工程の充填完了時の縦断面図と水平断面図 逆打ち工法による新設地下構造体の構築工程を示す縦断面図と水平断面図
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、地下構造部1Aと地上構造部を有する既存構造物1を解体して、その解体後に残置された既存耐圧盤2の上方に新設構造物を構築する建替工事の途中状態を示す。
図1に示す既存構造物1は、鉄骨鉄筋コンクリート製の一般的な建物である。図1には、解体された既存構造物1の一部である地下1階B1〜地下5階B5までの既存地下構造部1Aが残置されている。この既存地下構造部1Aの既存地下構造体(既存地下躯体)は、既存基礎底となる既存耐圧盤2と、既存耐圧盤2の上面側に平面視で格子状に構築されている既存基礎梁3と、既存耐圧盤2の外周部に連続して地下1階B1〜地下5階B5までの高さを有する既存地下外壁4と、地上1階F1〜地下4階B4の既存床スラブ5を備える。
既存耐圧盤2の上面2aから既存基礎梁3の天端3aまでの既存基礎ピット空間6には、充填材としての流動化処理土11が、既存基礎梁3の天端3aと同一高さで充填されている。この充填された流動化処理土11の上面11a及び既存基礎梁3の天端3aにおける構真柱配置箇所には、先行敷モルタル12を介して構真柱7が建て込まれ、逆打ち工法により新設地下構造体(新設地下躯体)50が構築されることになる。そのうち、充填された流動化処理土11の上面11aに配置される構真柱7の軸力は、既存耐圧盤2の上面2aと構真柱7の下端部との間の流動化処理土11を介して平面的に分散させた状態で既存耐圧盤2に伝達される。既存基礎梁3の天端3aに配置される構真柱7の軸力は、既存基礎梁3を介して既存耐圧盤2に伝達される。
構真柱7の各々は、後に流動化処理土11の上面11a及び既存基礎梁3の天端3aの上方に構築される新設地下構造体50の新設基礎51に定着される。そのため、各構真柱7は、新設基礎51の設置予定箇所よりも下方の既存耐圧盤2を介して当該既存耐圧盤2の下方の支持部である地盤改良体13に支持される。
上述のように、構真柱7の軸力を既存基礎ピット空間6に充填された流動化処理土11を介して平面的に分散することで、既存耐圧盤2の破壊を回避しながら既存耐圧盤2の下方の地盤改良体13に構真柱7を支持させることができる。また、後に構築する新設基礎51と既存耐圧盤2との設置レベルの差を利用して構真柱7の軸力を平面的に分散するための流動化処理土11の充填高さを確保することができる。
次に、解体跡地に残置された既存地下外壁4を利用して山留め壁構造を構築する逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法を、図1〜図4に基づいて説明する。
この山留め壁構造の構築方法は、図1に示すように、既存地下外壁4を補強する既存地下外壁補強工程と、図2に示すように、既存地下外壁4の内側に間隔を設けてガイドウォール20を構築するガイドウォール構築工程と、図3に示すように、既存地下外壁4とガイドウォール20との間の空間(以下、充填空間と記載する)21に充填材23を充填する充填材充填工程と、図4に示すように、ガイドウォール20の内面20aと一体化する新設地下外壁52を含む新設地下構造体50を逆打ち工法で構築する新設地下構造体構築工程と、を備える。
[既存地下外壁補強工程]
図1に示すように、既存地下外壁4の内面4aで、且つ、隣り合う既存柱14間の中央位置に、既存地下外壁4の内面4aに対して直交方向に突出する柱型の鉄筋コンクリート製のバットレス(控え壁)22を構築する。この柱型のバットレス22による既存地下外壁4の補強により、既存地下外壁4の曲げおよびせん断耐力を高めることができるので、既存地下外壁4を利用した山留め壁構造の水平力(土圧)に対する抵抗力を向上することができる。
[ガイドウォール構築工程]
図2に示すように、上階の既存床スラブ5と下階の既存床スラブ5との鉛直方向で相対向する部位で、且つ、既存地下外壁4の内面4aとの間に充填空間21を設けた内側位置に、鉄筋コンクリート製の所定厚み(例えば、150mm)のガイドウォール20を構築する。
また、ガイドウォール20は、後から逆打ち工法で構築される新設地下構造体50の逆打ち工法構築部位にて内側から突っ張り力が作用される位置に構築される。詳しくは、ガイドウォール20の内面20aの位置は、図5に示すように、後から構築される新設地下構造体50の逆打ち工法構築部位となる新設地下外壁52の設計外面位置52aに設定されている。
ガイドウォール20の構築工程では、上階の既存床スラブ5及び下階の既存床スラブ5におけるガイドウォール構築部位の一部を撤去する。上階の既存床スラブ5の撤去部位及び下階の既存床スラブ5の撤去部位に、ガイドウォール20に配筋される鉄筋を通す。ガイドウォール20の内面形成位置及び外面形成位置に沿って内型枠及び外型枠を配置する。内型枠の位置と外型枠の位置をセパレータで固定したのち、内型枠と外型枠との間にコンクリートを打設して既存床スラブ5と一体化したガイドウォール20を構築する。
このガイドウォール20の構築工程を、地下1階B1から地下5階B5まで順次実施する。
上述のガイドウォール20の構築工程では、上階の既存床スラブ5及び下階の既存床スラブ5におけるガイドウォール構築部位の一部を撤去し、その撤去部位に鉄筋を通して鉄筋コンクリート製のガイドウォール20を構築するので、ガイドウォール20と上階の既存床スラブ5及び下階の既存床スラブ5とを一体化させることができる。これにより、ガイドウォール20の水平力(剪断)に対する安全性の向上、位置保持性能の向上を図ることができる。
[充填材充填工程]
図3に示すように、既存地下外壁4とガイドウォール20との間の充填空間21に充填材23を充填し、既存地下外壁4と充填材23とガイドウォール20からなる山留め壁構造を構築する。
充填材23としては、泥水や建設汚泥などの泥土にセメントなどの固化材を加えて混練した流動化処理土、特に、比較的流動性が高くて強度の低い低規格流動化処理土(例えば、圧縮強度3N/mm程度)が用いられる。なお、充填材23は、解体ガラ、建設発生土、コンクリート、セメントミルク、流動化処理土などの種々のものを用いることができる。
上述のように、既存地下外壁4と充填材23とガイドウォール20とが一体化された山留め壁構造を構築することができるので、新設地下構造体50の逆打ち工法構築部位となる新設地下外壁52を切梁として作用させて、既存地下外壁4を利用した山留め壁構造の水平力(土圧)に対する抵抗力を向上することができる。しかも、既存地下外壁4と充填材23とガイドウォール20からなる山留め壁構造全体を鉄筋コンクリート等で構成する場合に比べて施工コストの削減を図ることができる。
上述の充填材充填工程を行う前に、図3に示すように、地下1階B1〜地下4階B4の各ガイドウォール20には、ガイドウォール20の内面20aで囲まれた建物内部空間と充填空間21とを連通する充填作業用の壁開口部25を形成する。また、地上1階F1〜地下4階B4の各既存床スラブ5で、且つ、ガイドウォール20の外面20bと既存地下外壁4の内面4aの間の中間部位には、上階側の充填空間21と下階側の充填空間21とを連通する充填作業用の床開口部26を形成する。
地上1階F1の既存床スラブ5上に、アジテータ車(ミキサー車)40から供給される流動化処理土を貯留するタンク41を配置し、このタンク41の圧送ポンプ42に圧送管43を接続する。また、この圧送管43を地下1階B1〜地下4階B4の各ガイドウォール20に形成されている壁開口部25にまで配設するべく、地下1階B1〜地下3階B3における建物内部空間側の各既存床スラブ5には、圧送管43を上下方向から挿通可能な管挿通開口部27を形成する。
そして、図3に示すように、地下5階B5における既存地下外壁4とガイドウォール20との間の充填空間21に流動化処理土を充填する場合には、地下1階B1〜地下3階B3の各既存床スラブ5に形成されている管挿通開口部27に圧送管43を挿通したのち、圧送管43の先端部を、地下4階B4のガイドウォール20の壁開口部25から同階の既存床スラブ5の床開口部26に挿入し、圧送管43の吐出口を下階である地下5階B5の充填空間21に臨ませる。この状態で圧送ポンプ42を駆動してタンク41内の流動化処理土を地下5階B5の充填空間21内に落とし込み形式で充填する。
地下5階B5の充填空間21内が流動化処理土で隙間無く充填されると、流動化処理土が地下4階B4の既存床スラブ5の床開口部26から地下4階B4の充填空間21内に溢れ出してくるので、地下5階B5の充填空間21内が流動化処理土で充填されたことを確実、容易に確認することができる。
次に、地下4階B4のガイドウォール20の壁開口部25から圧送管43を引き抜き、この階のガイドウォール20の壁開口部25を閉塞する。引き抜かれた圧送管43の先端部を、地下3階B3のガイドウォール20の壁開口部25から同階の既存床スラブ5の床開口部26に挿入し、圧送管43の吐出口を下階である地下4階B4の充填空間21に臨ませる。この状態で圧送ポンプ42を駆動してタンク41内の流動化処理土を地下4階B4の充填空間21内に落とし込み形式で充填する。
上述の手順を繰り返し、地下5階B5〜地下2階B2までの各充填空間21内に流動化処理土を充填する。
なお、地下1階B1の充填空間21内に流動化処理土を充填する場合には、地上1階の既存床スラブ5に形成されている床開口部26に圧送管43の先端部を挿入し、圧送管43の吐出口を下階である地下1階B1の充填空間21に臨ませる。この状態で圧送ポンプ42を駆動してタンク41内の流動化処理土を地下1階B1の充填空間21内に落とし込み形式で充填する。
上述のように、地下5階B5〜地下1階B1の充填空間21内を流動化処理土で充填する。充填された流動化処理土の硬化により、既存地下外壁4と流動化処理土とガイドウォール20とが一体化した山留め壁構造が構築される。
[新設地下構造体構築工程]
地下1階B1〜地下4階B4の各ガイドウォール20の内面20aの位置は、新設地下構造体50の新設地下外壁52の設計外面位置52aに設定されているので、地下1階B1〜地下4階B4の新設地下外壁52の構築にあたっては、地下1階B1〜地下4階B4の各ガイドウォール20の内面20aを外型枠として利用する。
新設地下構造体構築工程では、地下1階B1の既存地下構造体を撤去しながら新設地下外壁52や新設梁53、新設床スラブ54等を含む地下1階B1の新設地下構造体50を構築する。
新設地下外壁52の構築は、地下1階B1のガイドウォール20の内面20a側における新設地下外壁52の構築領域に配筋し、新設地下外壁52の設計内面位置52bに沿って内型枠を配置し、各ガイドウォール20に設けたセパレータで内型枠を位置保持する。内型枠とガイドウォール20の内面20aとの間にコンクリートを打設する。
上述の新設地下構造体構築工程を、地下1階B1から地下4階B4まで下方に向けて順次実施する。
そして、ガイドウォール20を外型枠にして逆打ち工法で新設地下外壁52を構築するにあたり、ガイドウォール20の内面位置が新設地下外壁52の設計外面位置52aにあるので、新設地下外壁52の厚みを必要以上に大きくする必要がない。そのため、本設用のコンクリート量を削減することができる。さらに、内型枠を位置保持するセパレータの長さを新設地下外壁52の厚みまで短くすることができ、内型枠の位置保持性能や工事の安全性が向上するとともに、セパレータの施工コストを安価にすることができる。
なお、既存地下5階B5においては、流動化処理土11の上面11a及び既存基礎梁3の天端3aと一体化する状態で新設地下構造体50の新設基礎51を構築する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、既存地下外壁補強工程において、既存地下外壁4の内面4aで、且つ、隣り合う既存柱14間の中央位置に、既存地下外壁4の内面4aに対して直交方向に突出する柱型のバットレス22を構築したが、このバットレス22に代えて、既存地下外壁4の内面4a全体を厚く増打ちするようにしてもよい。
(2)上述の実施形態では、既存地下外壁4の内面にバットレス22を構築して、既存地下外壁4を補強する既存地下外壁補強工程を実施したが、この既存地下外壁補強工程を省略して、既存地下外壁4とガイドウォール20との間の充填空間21に充填材23を充填し、既存地下外壁4と充填材23とガイドウォール20からなる山留め壁構造を構築してもよい。
4 既存地下外壁
4a 内面
20 ガイドウォール
21 空間(充填空間)
22 バットレス
23 充填材
25 壁開口部
26 床開口部
50 新設地下構造体
52 逆打ち工法構築部位(新設地下外壁)

Claims (5)

  1. 既存地下外壁の内側で当該既存地下外壁の内面との間に空間を設けた位置、且つ、後から逆打ち工法で構築される新設地下構造体の逆打ち工法構築部位にて内側から突っ張り力が作用される位置にガイドウォールを構築するガイドウォール構築工程と、
    前記既存地下外壁と前記ガイドウォールとの間の前記空間に充填材を充填し、前記既存地下外壁と前記充填材と前記ガイドウォールからなる山留め壁構造を構築する充填材充填工程と、を備える逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法。
  2. 前記ガイドウォール構築工程を行う前に、前記既存地下外壁を補強する既存地下外壁補強工程を実行する請求項1記載の逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法。
  3. 前記ガイドウォール構築工程において、後から構築される前記新設地下構造体の前記逆打ち工法構築部位の設計外面位置に前記ガイドウォールを構築する請求項1又は2記載の逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法。
  4. 前記充填材充填工程を行う前に、前記ガイドウォールに壁開口部を形成するとともに、前記ガイドウォールと前記既存地下外壁の間の既存地下スラブに床開口部を形成し、前記充填材充填工程において、上階側の前記ガイドウォールの内側から前記壁開口部及び前記床開口部を通して下階側の前記空間に充填材を落とし込む請求項1〜3のいずれか1項に記載の逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法。
  5. 前記充填材として、流動化処理土を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法。
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