JP2020084448A - 水路堆積物除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水路の堆積物の除去作業を省力化する。【解決手段】水路2の底部を走行する走行部11と、水路2の底部の堆積物を解砕および攪拌して掻き揚げる攪拌部21と、攪拌部21によって掻き揚げられた堆積物を受け入れて上方へ送るスクリュコンベア71(揚土部)と、を備えるので、堆積物を解砕および攪拌する作業と、解砕および攪拌された堆積物を揚土する作業と、を併行して行うことが可能であり、作業を省力化することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、水路に堆積した土砂等の堆積物を除去する水路堆積物除去装置に関する。
農業に欠かせない用排水路は、上流河川や水路脇の農地から流れ込んだ土砂が水路底に堆積する。用水の安定供給や排水の流下能力を確保するためには、水路堆積物を定期的に除去する必要がある。比較的規模が大きい水路では、バックホウ等の機械装置を用いて堆積物を除去することができる。他方、傍らまで機械装置を進入させることができない小規模の水路では、堆積物の除去は手作業により行われる。堆積物の除去を手作業で行う場合、作業者は、掘削と揚土とを低い姿勢で繰り返し行うことになる。このような堆積物の除去作業は、作業者への負担が大きく、省力化が求められていた。
堆積物の除去を省力化するための装置として、特許文献1には、高圧流体を利用して堆積物を解砕する水路堆積物除去装置が開示されている。この水路堆積物除去装置は、解砕後の堆積物の吸引および搬送を圧縮空気を利用して行うものである。
特開2018−76748号公報
本発明は、水路の堆積物の除去作業を省力化することを課題とする。
本発明の水路堆積物除去装置は、水路の堆積物を除去する装置であって、水路の底部を走行する走行部と、水路の底部の堆積物を解砕および攪拌して掻き揚げる攪拌部と、前記攪拌部によって掻き揚げられた堆積物を受け入れて上方へ送る揚土部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、水路の堆積物の除去作業を省力化することができる。
本実施形態に係る水路堆積物除去装置の右側面図である。 本実施形態に係る水路堆積物除去装置の平面図である。 本実施形態に係る水路堆積物除去装置の正面図である。 攪拌部および揚土部の下端部の斜視図である。 パドルが後傾した状態を示す説明図である。 揚土部の説明図であって、攪拌部が取り外された状態の水路堆積物除去装置の斜視図である。 一対のスクリュが、ブレードが重なるように並列に配置された状態を示す図である。 ケースと集土部とを説明するための図である。 ブレードの上面に設けられる突起を説明するための図である。 ブレードの上面に設けられる突起を説明するための図である。 パドルが前傾した状態を示す説明図である。 ケースの他の形態を説明するための図である。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。
便宜上、図1における右方向を前方向、図1における左方向を後方向と称する。また、図2における上方向を左方向、図2における下方向を右方向と称する。よって、図1は、本実施形態に係る水路堆積物除去装置1の右側面図である。図1に示されるように、水路堆積物除去装置1は、水路2(図6参照)の底部を走行する走行部11と、水路2の底部に堆積した土砂等の堆積物3(図6参照)を解砕および攪拌して掻き揚げる攪拌部21と、攪拌部21によって掻き揚げられた堆積物3を受け入れて上方へ送るスクリュコンベア71(揚土部)と、を備える。
走行部11は、形鋼を組み合わせることで形成される走行フレーム12を有する。走行フレーム12の下部中央には、走行履帯13(クローラ)が取り付けられる。走行フレーム12の上部には、走行モータ14(走行履帯駆動部)が取り付けられる。走行モータ14の出力軸に取り付けられたスプロケット15と、走行履帯13の起動輪16の車軸に取り付けられたスプロケット16とには、無端チェーン18が巻き付けられる。走行フレーム12の後端部には、走行モータ14の回転数および回転方向(正転/逆転)を制御するインバータ18が取り付けられる。すなわち、走行モータ14は、インバータモータであり、可搬式小型発電機による給電が可能である。作業者は、上フレーム6のハンドル4に取り付けられたレバー5を操作することで、走行部11、延いては水路堆積物除去装置1を、意図する速度で前進/後退させることが可能である。
図2、図3に示されるように、走行フレーム12には、上下および左右方向へ位置調整可能な一対の補助輪19L,19Rが設けられる。一対の補助輪19L,19Rは、水路2の両脇に接地され、底部を走行する走行部11の姿勢を安定させる。走行部11は、走行フレーム12に取り付けられる上フレーム6を有する。上フレーム6は、形鋼を組み合わせることで形成され、自在継手7を介して走行フレーム12に連結される。これにより、図1、図2に示されるように、ハンドトラック形式の本体フレームが形成される。ここで、上フレーム6は、走行フレーム12に対して、回転中心C1(図1参照)を中心に回転可能であり、かつ回転中心C2(図2参照)を中心に回転可能である。便宜上、上フレーム6の回転中心C1(回転軸)を中心とする回転運動を垂直回転、上フレーム6の回転中心C2(回転軸)を中心とする回転運動を水平回転と称する。
上フレーム6の前端部には、攪拌部21が取り付けられる。攪拌部21は、上端部に設けられる原動機22(本実施形態では「内燃機関」)と、下端部に設けられる羽根車23と、を有する。羽根車23は、原動機22によって駆動され、左右方向(水路2の幅方向)に沿って水平に延びる回転軸L1(図3参照)を中心に回転する。羽根車23は、正面視(図3参照)において左右対称に形成される。羽根車23は、回転軸に対して同軸に配置された左右一対のロータ31,51(図4に右側のロータ51を表示)を有する。ロータ31,51は、円柱形に形成される。ロータ31,51には、回転軸に対して同軸に配置された軸部32,52が設けられる。なお、一対の軸部32,52は、円筒形に形成されるが、円柱形、角筒形、角柱形等とすることができる。
図4、図5に示されるように、右側の軸部52には、一対のパドル53,54が取り付けられる。一対のパドル53,54は、回転軸L1(図3参照)を軸に回転対称をなす。パドル53,54は、略長方形に形成された鋼板からなるプレート55,56を有する。プレート55,56には、ロータ51との干渉を避けるための切欠き61,62が形成される。換言すると、プレート55,56は、先端部(軸部52から遠い側の端部)を内側へ延長させることで攪拌能力が高められている。プレート55,56は、軸部52に固定される基部57,58と、基部57,58に対して傾斜させた傾斜部59,60と、を有する。なお、プレート55,56は、軸部52を貫通させたボルトおよびナット(符号省略)によって固定されたうえ、ロータ51および軸部52に接合(溶接)される。
図5に示されるように、パドル53,54は、プレート55,56の相互の基部57,58が軸部52を挟んで対向するように配置される。また、パドル53,54は、プレート55,56の相互の基部57,58が平行をなすように配置される。傾斜部59,60は、基部57,58に対して後傾されている。換言すると、傾斜部59,60は、傾斜角度を0°とする基部57,58に対して、ロータ51の回転方向(図5における時計回り方向)とは反対方向へ倒れる(後に倒れる)ように傾斜が付けられている。
図4、図5に示されるように、プレート55,56(傾斜部59,60)の先端部には、スクレーパ63,64が固定される。スクレーパ63,64は、プレート55,56の、ロータ51の回転方向側の面に取り付けられる。スクレーパ63,64は、ゴム板であり、プレート55,56の先端部から突出されている。なお、前述したように、羽根車23は、左右対称に形成される。よって、明細書の記載を簡潔にするため、羽根車23の左側部分の説明を省略する。
図6に示されるように、上フレーム6には、スクリュコンベア71が取り付けられる。図7、図8に示されるように、スクリュコンベア71は、左右に並列に配置された一対のスクリュ72,73を有する。左側(図7における右側)のスクリュ72は、右巻きのブレード72Aを有し、右側(図7における左側)のスクリュ73は、左巻きのブレード73Aを有する。スクリュ72とスクリュ73とは、ブレード72A,73Aの外径およびリード(ピッチ)が同一であり、各々のブレード72A,73Aが軸方向(図7における上下方向)に一定間隔をあけて交互に重なり合うように配置される。スクリュコンベア71は、スクリュ72,73の軸が後方へ倒れるように傾斜して配置される。なお、スクリュコンベア71は、傾斜角度、すなわち、スクリュ72,73の軸の水平面に対する傾斜角度が調節可能であり、図1では、50°である。
図6ないし図8に示されるように、スクリュコンベア71は、スクリュ72,73を収容するケース74を有する。ケース74は、例えば、アクリル樹脂からなる。図8に示されるように、ケース74は、各スクリュ72,73の軸に垂直な平面による断面が、直径が同一で弦を共有するように一部を重ねて配置された二つの円の外周形状、換言すると、2つの集合のベン図の外周の形状(以下「ベン図形状」)に形成される。これにより、ケース74の内壁とブレード72Aおよびブレード72Aの外周縁部との隙間は、スクリュ72,73の全長にわたって略同一に保たれる。なお、スクリュ72,73の軸方向両端部(必要に応じて中間部)は、軸受(図示省略)によって回転可能に支持される。
図6に示されるように、スクリュコンベア71は、アルミ合金製の型材を組み合わせることで形成されるコンベアフレーム75を有する。コンベアフレーム75の上端部には、コンベア駆動モータ76が取り付けられる。コンベア駆動モータ76は、インバータモータであり、可搬式小型発電機による給電が可能である。スクリュコンベア71は、コンベア駆動モータ76の駆動力を減速機構77によって減速し、スクリュ72,73へ伝達する。スクリュコンベア71は、コンベア駆動モータ76が正転されると、右巻きのブレード72Aを有するスクリュ72は、右回転(スクリュ72の正回転であって、図8における「時計回りに回転」)し、左巻きのブレード73Aを有するスクリュ73は、左回転(スクリュ73の正回転であって、図8における「反時計回りに回転」)する。これにより、スクリュ72,73が正面(羽根車23側)から見て内向きに回転し、攪拌部21の羽根車23によって掻き揚げられた堆積物3(土砂)がケース74内を上方へ移送される。
図9に示されるように、スクリュ72,73のブレード72A,73Aの上面には、内周側から外周側へ向かって延びる突起78,79が設けられる。ブレード72A,73A上の突起78,79は、正回転(内向き回転)方向に対して前傾される。換言すると、突起78,79は、スクリュ72,73の軸を中心として四方へ延びる線分(図10参照)を、スクリュ72,73の正回転方向の側とは反対側に一定距離だけずらし、さらに軸に近い側を延長させた形状を成す。このように、突起78,79を前傾させることにより、スクリュ72,73を正回転(内向きに回転)させたとき、スクリュ72,73の正回転により堆積物3(土砂)に作用する遠心力の方向(土砂放出方向)が、スクリュ72,73の正回転方向へ向けられる。
図4に示されるように、コンベアフレーム75の下端部には、攪拌部21の羽根車23によって掻き揚げられた堆積物3(土砂)を、スクリュコンベア1のケース74の下端部に開口する受け口82に誘導させる集土部81が設けられる。集土部81は、コンベアフレーム75の下端部の背面(後側面)を被う背板83と、コンベアフレーム75の下端部の左右両側面を被う側板84,85と、側板84,85の下端部から前方(水路堆積物除去装置1の進行方向であって、図8における上方向)へ向かって延びる拡幅板86,87と、を有する。拡幅板86,87は、略三角形をなし、左右方向の間隔が前方へ向かって広がる(拡幅する)ように設けられる。なお、拡幅板86,87間には、底板が設けられていないが、必要に応じて補強的な板を設けることができる。
図4、図6に示されるように、集土部81は、受け口82の開口高さを調節するためのスライダ88を有する。受け口82は、スライダ88の、ケース74の下端部からの突出長さを調整することにより、開口高さが調節される。スライダ88は、スクリュコンベア71のケース74の下端部の前面に一部が重ねられるようにして、ケース74に対してスライド可能に取り付けられる。スライダ88は、ケース74と同一のアクリル樹脂からなり、ケース74の下端部の前面に沿う形状をなす。そして、集土部81は、スライダ88の、ケース74の下端部に対する下方向(コンベア軸方向)への突出長さ、換言すると、スライダ88の下端部と水路2の底部との間隔を調節することにより、受け口82の開口高さを調節することができる。
図6に示されるように、水路堆積物除去装置1は、スクリュコンベア71によって移送(揚土)された堆積物3、すなわち、スクリュコンベア71の排土口80から排出された土砂を受け止めるシュート89(スライダ)を有する。シュート89は、上方が開口した溝形状をなす。シュート89は、コンベアフレーム75に固定される。シュート89は、コンベアフレーム75から下り傾斜で左方向へ延びる。これにより、スクリュコンベア71から排出された堆積物3(土砂)は、シュート89によって水路2の左側の傍ら(例えば「畦」)に排出される。
前述した本実施形態に係る水路堆積物除去装置1の作用効果を説明する。
まず、例えば、車両が進入可能な場所まで水路堆積物除去装置1を運搬し、その場所で車両から水路堆積物除去装置1を降ろす。次に、水路堆積物除去装置1を水路2まで自走させる。このとき、作業者は、ハンドトラックの要領で、両手でハンドル4を操作するようにして水路堆積物除去装置1に追従する。作業者は、ハンドル4に設けられたレバー5を操作することにより、水路堆積物除去装置1の走行速度を調節することができる。なお、水路堆積物除去装置1の前進/後退は、上フレーム6に取り付けられた操作ボックス8(図2参照)のスイッチの操作により切り替えることができる。なお、走行部11と、攪拌部21およびスクリュコンベア71(揚土部)とは、容易に脱着することが可能であり、水路堆積物除去装置1の自走による進入が困難な場所では、分解して搬入することができる。
次に、水路堆積物除去装置1を水路2に進入させ、補助輪19L,19Rの幅および高さの調整を行う。ここで、攪拌部21とスクリュコンベア71(揚土部)とを作動させるが、作動のタイミングは水路堆積物除去装置1を水路2に進入させる直前でもよい。なお、スクリュコンベア71の、回転速度調整、ON/OFFおよび正回転/逆回転の切り替えは、操作ボックス8あるいはインバータ18のスイッチの操作により行うことができる。次に、水路堆積物除去装置1を前進させると、攪拌部21の羽根車23は、水路2の底部に堆積した土砂等の堆積物3を掘り起し、掘り起こされた堆積物3を解砕および攪拌する。
羽根車23は、攪拌された堆積物3(土砂)を、スクリュコンベア71の下端部の集土部81の受け口82へ向かって掻き揚げる。羽根車23によって掻き揚げられた堆積物3(土砂)は、集土部81の拡幅板86,87によって受け口82へ誘導される。スクリュコンベア71は、受け口82まで誘導された堆積物3を、内向きに回転する一対のスクリュ72,73によって連続して揚土(上方へ移送)する。揚土された堆積物3は、スクリュコンベア71の排土口80からシュート89へ受け渡され、さらにシュート89から水路2の左側の傍らに排出される。なお、水路2に沿って盛られた堆積物3は、水路2の堆積物3の除去作業の完了後、作業者によって回収、あるいは畦法面に腹付けされる。
本実施形態によれば、水路堆積物除去装置1は、水路2の底部を走行する走行部11と、水路2の底部の堆積物3を解砕および攪拌して掻き揚げる攪拌部21と、攪拌部21によって掻き揚げられた堆積物3を受け入れて上方へ送るスクリュコンベア71(揚土部)と、を備えるので、堆積物3を解砕および攪拌する作業と、解砕および攪拌された堆積物3を揚土する作業と、を併行して行うことが可能であり、作業を省力化することができる。
本実施形態によれば、走行部11は、ハンドトラック形式の本体フレームを備えるので、移動および作業時の操作が容易であり、作業を省力化することができる。また、走行部11は、走行履帯13と、該走行履帯13を駆動する走行モータ14(走行履帯駆動部)とを備えるので、バックホウ等の機械設備や車両が進入不可能な狭い道や整備されていない悪路等であっても走行することができる。また、走行モータ14にインバータモータを適用したので、堆積物3(土砂)の性状に応じて走行部11、延いては水路堆積物除去装置1の走行速度を調整することができ、さらに前進/後退を切り替えることができる。また、走行モータ14をインバータ制御することで、走行部11の急発進あるいは急停止を防ぐことが可能であり、走行安定性を向上させることができる。また、走行部11は、補助輪19L,19Rを備えるので、移動および除去作業時における走行安定性が確保される。
本実施形態によれば、上フレーム6と走行フレーム12とを自在継手を介して連結し、上フレーム6に、攪拌部21とスクリュコンベア71(揚土部)とを取り付けたので、上フレーム6を走行フレーム12に対して垂直回転および水平回転させることが可能である。よって、作業者は、上フレーム6のハンドル4を操作して、水路2内の攪拌部21とスクリュコンベア71とを、水路2の幅方向(左右方向)および深さ方向(上下方向)へ移動させることにより、水路2内の堆積物3を余すことなく確実に除去することができる。
本実施形態によれば、攪拌部21は、羽根車23と、該羽根車23を駆動する原動機22とを備え、羽根車23は、左右方向へ延びる水平な回転軸L1を中心に回転する左右一対のパドル33,34および53,54を有する。よって、羽根車23を回転軸L1を中心に一方向へ回転させると、水路2の堆積物3は、パドル33,34および53,54によって解砕および攪拌され、さらにパドル33,34および53,54によってスクリュコンベア71の受け口82に向かって掻き揚げられる。また、パドル33,34および53,54の先端部に、ゴム製のスクレーパ43,44および63,64を装着することで、水路2の底部が傷付くことを防止することができる。また、堆積物3(土砂)の性状に応じてパドル33,34および53,54に回転方向の傾斜を付与することで、掻き揚げられた堆積物3が向かう方向を調整することが可能であり、堆積物3を確実に受け口82に向かって送ることができる。
本実施形態によれば、水路堆積物除去装置1は、攪拌部21によって解砕および攪拌された堆積物3を、スクリュコンベア71(揚土部)を用いて移送(揚土)するので、ポンプを用いて堆積物3を圧送する移送や真空吸引圧送による従来の移送のように、重量のある管路や大型の設備を必要としないので、水路2に沿って道が整備されていない農地に適用することができる。また、スクリュコンベア71は安価に製造することができるので、設備投資が難しい比較的規模が小さい農家でも導入することができる。
本実施形態によれば、スクリュコンベア71(揚土部)は、ブレード72A,73Aが軸方向に重なるように並列に配置された一対のスクリュ72,73を備え、一対のスクリュ72,73は、ブレード72A,73Aの巻方向が相反し、相互に内向きに回転することで堆積物3(土砂)を移送(揚土)するので、ブレード72A,73A間の堆積物3を解砕することが可能であり、各スクリュ72,73におけるブレード72A,73A間(リード間)の閉塞を防止することができる。また、スクリュコンベア71は、コンベア駆動モータ76にインバータモータを適用したので、一対のスクリュ72,73を揚土時の回転方向とは反対方向へ回転させることにより、ケース74内の土砂等の詰りを解消することができる。
本実施形態によれば、スクリュコンベア71は、一対のスクリュ72,73を収容するケース74を備え、ケース74の断面をベン図形状に形成したので、ケース74とブレード72A,73Aの外周縁部との隙間をスクリュ72,73の全長にわたって一定にすることが可能であり、当該隙間からの堆積物3の滑落を阻止することができる。これにより、堆積物3を効率的に移送することが可能であり、当該スクリュコンベア71の揚土能力を向上させることができる。また、ブレード72A,73Aの上面に、内周側から外周側へ向かって延びる突起78,79を設けたので、スクリュ72,73によって移送される堆積物3(土砂)の滑落を阻止することができ、当該スクリュコンベア71の揚土能力を向上させることができる。
本実施形態によれば、攪拌部21によって掻き揚げられた堆積物3をスクリュコンベア71(揚土部)へ誘導する集土部81を備えるので、堆積物3(土砂)をスクリュ72,73の下端部に集めることが可能であり、スクリュコンベア71の揚土効率を向上させることができる。また、集土部81に底板を設けていないので、底板が水路2に堆積した土砂に乗り上げることによる攪拌部21およびスクリュコンベア71の浮き上がりを防止することができる。また、集土部81は、スクリュコンベア71の受け口82の開口高さを調整するスライダ88を有するので、スクリュコンベア71によって移送される堆積物3の性状に応じて受け口82の開口高さを調整することにより、スクリュコンベア71の揚土効率を向上させることができる。
なお、実施形態は上記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成することができる。
本実施形態では、攪拌部21の羽根車23のパドル33,34および53,54(プレート35,36および55,56)に鋼板を用いたが、パドル33,34および53,54の材質は、樹脂、ゴム等を用いることができる。また、堆積物3の性状に応じて、パドル33,34および53,54の表面に滑面素材を貼付することができる。
ここで、パドル33,34および53,54に鋼材、樹脂を用いた場合、水路2の堆積物3を所定の掘削深度まで確実に除去することができる。他方、パドル33,34および53,54にゴムを用いた場合、負荷に応じてパドル33,34および53,54を変形させることにより、羽根車23および原動機22へ入力される負荷を軽減することができる。また、ゴムの弾性力を利用して、パドル33,34および53,54によって解砕した堆積物3をスクリュコンベア71(揚土部)の受け口82へ向かって弾き飛ばすことができるとともに、パドル33,34および53,54に付着した土砂を剥離することができる。
本実施形態では、パドル33,34および53,54を回転方向に対して後傾させているが(図5参照)、図11に示されるように、堆積物3の性状に応じて、パドル33,34および53,54を回転方向に対して前傾させてもよい。
本実施形態では、スクリュコンベア71(揚土部)のスクリュ72,73の材質は鋼材であるが、樹脂あるいはゴム等の弾性体を用いることができる。
本実施形態では、ケース74およびスライダ88の材質はアクリル樹脂であるが、耐摩耗性を考慮し、塩化ビニル樹脂や金属等を用いることができる。
本実施形態では、スクリュコンベア71のケース74の断面をベン図形状に形成することで、ケース74とブレード72A,73Aの外周縁部との隙間をスクリュ72,73の全長にわたって一定したが、図12に示されるように、ケース74の後側壁74Aを平面に形成し、後側壁74Aの内面に、スクリュ72,73の全長に沿って延びる三角柱91を設けることにより、後側壁74Aとスクリュ72,73との間の隙間を埋めるようにしてもよい。
1 水路堆積物除去装置、2 水路、3 堆積物、11 走行部、21 攪拌部、71 スクリュコンベア(揚土部)
本発明の水路堆積物除去装置は、水路の堆積物を除去する装置であって、水路の底部を走行する走行部と、水路の底部の堆積物を解砕および攪拌して掻き揚げる攪拌部と、前記攪拌部によって掻き揚げられた堆積物を受け入れて上方へ送る揚土部と、を備え、前記揚土部は、ブレードが軸方向に重なるように並列に配置された一対のスクリュを備えるスクリュコンベアからなり、前記一対のスクリュは、前記ブレードの巻方向が相反し、相互に内向きに回転することを特徴とする。

Claims (12)

  1. 水路の堆積物を除去する装置であって、
    水路の底部を走行する走行部と、
    水路の底部の堆積物を解砕および攪拌して掻き揚げる攪拌部と、
    前記攪拌部によって掻き揚げられた堆積物を受け入れて上方へ送る揚土部と、
    を備えることを特徴とする水路堆積物除去装置。
  2. 前記走行部は、ハンドトラック形式のフレームを備えることを特徴とする請求項1に記載の水路堆積物除去装置。
  3. 前記走行部は、単一の走行履帯と、該走行履帯を駆動する走行履帯駆動部と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の水路堆積物除去装置。
  4. 前記ハンドトラック形式のフレームは、前記走行履帯が設けられる走行フレームと、前記攪拌部および前記揚土部が設けられる上フレームとを有し、前記走行フレームと前記上フレームとは、自在継手を介して連結されることを特徴とする請求項3に記載の水路堆積物除去装置。
  5. 前記走行部は、水路を跨いて両側に接地させる補助輪を備え、該補助輪は、高さと車輪間隔とを調整可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の水路堆積物除去装置。
  6. 前記攪拌部は、水路の幅方向に沿って水平に延びる軸を中心に回転する羽根車を備え、該羽根車は、前記軸の回りに配置される複数個のパドルを有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の水路堆積物除去装置。
  7. 前記パドルは、前記羽根車の回転方向に対して前傾あるいは後傾されていることを特徴とする請求項6に記載の水路堆積物除去装置。
  8. 前記パドルは、先端部にスクレーパが取り付けられることを特徴とする請求項6または7に記載の水路堆積物除去装置。
  9. 前記揚土部は、ブレードが軸方向に重なるように並列に配置された一対のスクリュを備えるスクリュコンベアからなり、前記一対のスクリュは、前記ブレードの巻方向が相反し、相互に内向きに回転することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の水路堆積物除去装置。
  10. 前記スクリュコンベアは、前記一対のスクリュを収容するケースを備え、該ケースと前記ブレードの外周縁部との隙間が前記スクリュの全長にわたって一定であることを特徴とする請求項9に記載の水路堆積物除去装置。
  11. 前記ブレードの上面には、前記スクリュの内周側から外周側へ延びる突起が設けられることを特徴とする請求項9または10に記載の水路堆積物除去装置。
  12. 前記攪拌部によって掻き揚げられた堆積物を前記揚土部の受け口へ誘導する集土部を有することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の水路堆積物除去装置。
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